JP2024078014A - 情報処理装置および情報処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】カラーチャートに含まれるパッチの色に関して、ユーザが所望する色の近傍の色が比較的少なくなる可能性がある。【解決手段】印刷システム100は、第1色変換部12と第2色変換部13とを備えている。ユーザが指定した指定デバイス値DTを第1色変換部12がL*a*b*色空間における指定色彩値CTに変換する。指定色彩値CTに対して一定の色差を有する周辺色彩値Ctiを第2色変換部が色変換することにより、周辺デバイス値Dtiを取得する。各周辺デバイス値DtiのCMYKインク値の差分値を、指定デバイス値DTに加算して得られる指定周辺デバイス値DPiは、指定デバイス値DT近傍の色を示すCMYKインク値となる。したがって、作成されるカラーチャートTは、指定デバイス値DT近傍の色を比較的多く含むものとなる。【選択図】図4
Description
本発明は、情報処理装置および情報処理方法に関する。
従来から、入力された色を、デバイスに依存する色空間におけるデバイス値に色変換を行う情報処理装置が知られている。係る情報処理装置では、デバイスに依存しない空間における色彩値と、デバイスに依存する空間におけるデバイス値とを相互に色変換するために、プロファイルが使用される。特に、デバイスに依存しない空間における色彩値と、色を出力するデバイスに依存する空間におけるデバイス値とを相互に色変換するために使用するプロファイルを出力プロファイルという。ここで、出力プロファイルがデバイスの初期状態において適切に処理されていても、デバイスの環境変化や経年劣化により、実際に出力された色が所望の色に対して異なることがある。そこで、係る情報処理装置では、一定の諧調幅のカラーチャートが作成される。ユーザがカラーチャートに含まれるパッチの中から所望の色を選択する。例えば、特許文献1には、デバイス値を変化させたパッチから構成され、パッチ数を抑えたカラーチャートを得る情報処理装置が開示されている。特許文献1の情報処理装置によると、デバイスに依存する初期デバイス値をL*a*b*色空間(デバイスに依存しない色空間の一例)に色変換することにより、初期Lab値を取得する。初期デバイス値をL*a*b*色空間に色変換するとき、プロファイルにより、AtoB絶対色変換が行われる。AtoB絶対色変換は、予め設定されたテーブルに基づき色変換を行うものである。初期Lab値に対して、L*a*b*色空間上における所定の色差を有する複数のLab値を取得する。複数のLab値を、プロファイルを用いて、デバイスに依存する複数のデバイス値に色変換する。複数のLab値を複数のデバイス値に変換するとき、プロファイルのBtoA絶対色変換が行われる。BtoA絶対色変換は、AtoB絶対色変換と同様に、予め設定されたテーブルに基づき色変換を行うものである。その後、複数のデバイス値のうちの最大値と最小値との間において均等に分割されたデバイス値を取得する。このとき、取得されたデバイス値を用いることにより、複数のデバイス値の中心値からデバイス値が変化するパッチから構成され、パッチ数を抑えたカラーチャートが作成される。なお、特許文献1に係る情報処理装置に使用されるプロファイルは、ICC(International Color Consortium)プロファイルである。
ところで、上記のような情報処理装置において、プロファイルによるAtoB絶対色変換とBtoA絶対色変換とは、必ずしも互換性があるとは限らない。すなわち、上記のような情報処理装置において、初期デバイス値と複数のデバイス値の中心値とは、必ずしも一致しない。したがって、作成されたカラーチャートは、初期デバイス値の近傍の色よりも、複数のデバイス値の中心値の近傍の色を多く含むものとなる。このことにより、ユーザが所望する色の近傍の色が比較的少なくなる可能性がある。
本発明は、係る点に鑑みてなされたものであり、その目的は、指定された色の近傍の色を比較的多く含むカラーチャートを作成する情報処理装置を提供することである。
本発明にかる情報処理装置は、指定された色の周辺の色を表す複数のパッチを含むカラーチャートを作成する情報処理装置であって、前記カラーチャートを作成するデバイスに依存する色空間であるデバイス依存色空間における指定された色を示す指定デバイス値を取得する取得部と、前記指定デバイス値を、前記デバイスに依存しない色空間である非依存色空間における色彩値である指定色彩値に変換する第1色変換部と、前記非依存色空間において、前記指定色彩値と所定の色差の範囲にある複数の色彩値である周辺色彩値を算出する第1算出部と、前記周辺色彩値をそれぞれ前記デバイス依存色空間における値である周辺デバイス値に変換する第2色変換部と、前記周辺デバイス値のうち基準となる基準デバイス値を決定する決定部と、前記基準デバイス値と前記各周辺デバイス値との差分である差分値をそれぞれ算出する第2算出部と、前記各差分値が、前記周辺デバイス値から前記基準デバイス値を減算した値である場合は、前記指定デバイス値に前記各差分値をそれぞれ加算し、前記各差分値が、前記基準デバイス値から前記周辺デバイス値を減算した値である場合は、前記指定デバイス値に前記各差分値をそれぞれ減算することにより指定周辺デバイス値を算出する第3算出部と、前記第3算出部により算出された前記複数の指定周辺デバイス値を複数のパッチに割り当てる割当部と、を備えている。
本発明の情報処理装置によると、前記非依存色空間において所定の色差を有する前記周辺色彩値をそれぞれ色変換することにより、前記周辺デバイス値が得られる。したがって、前記基準デバイス値と前記周辺デバイス値との差分である前記差分値は、前記色差の範囲内における色の変化を示す。さらに、前記差分値を前記指定デバイス値に加算または減算することにより、前記指定周辺デバイス値が得られる。したがって、前記指定周辺デバイス値を複数のパッチに割り当てられて作成されたカラーチャートは、前記指定デバイス値に対して前記所定の色差の範囲内において異なる色を示すカラーチャートとなる。このことにより、ユーザは、指定された色の近傍の色を比較的多く含むカラーチャートを作成することができる。
本発明によれば、指定された色の近傍の色を比較的多く含むカラーチャートを作成する情報処理装置を提供することである。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係る印刷方法について説明する。なお、ここで説明される実施形態は、当然ながら本発明を特に限定することを意図したものではない。また、同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付し、重複する説明は適宜省略または簡略化する。
図1は、一実施形態に係るプリンタの印刷システム100の構成例を示す模式図である。図1に示すように、印刷システム100は、情報処理装置10と、プリンタ20とを備えている。情報処理装置10は、本実施形態ではコンピュータである。プリンタ20は、デバイスの一例である。本実施形態では、プリンタ20により所望の色を印刷するために、情報処理装置10が用いられる。情報処理装置10には、プリンタ20による印刷の発色を調整するためのソフトウェアがインストールされている。ただし、情報処理装置10の役割は、プリンタ20による印刷の発色を調整するためのハードウェアとソフトウェアとを備えた専用装置によって達成されてもよい。情報処理装置10とプリンタ20とは、それぞれ通信可能に接続されている。
図2は、プリンタ20の正面図である。以下の説明では、プリンタ20を正面から見たときに、プリンタ20から遠ざかる方を前方、プリンタ20に近づく方を後方とする。左、右、上、下とは、プリンタ20を正面から見たときの左、右、上、下をそれぞれ意味するものとする。また、図面中の符号F、Rr、L、R、U、Dは、それぞれ前、後、左、右、上、下を意味するものとする。また、図面中の符号Yは主走査方向を示している。ここでは、主走査方向Yは左右方向である。ただし、上記方向は説明の便宜上定めた方向に過ぎず、プリンタ20の設置態様を何ら限定するものではなく、本発明を何ら限定するものでもない。
プリンタ20は、インクジェット式のプリンタである。本実施形態では、プリンタ20は、ロール状の記録媒体5を順次前方に移動させると共に、主走査方向Yに移動するキャリッジ30に搭載されたインクヘッド31から所定のインクを吐出することによって、記録媒体5上に画像を印刷する。プリンタ20は、出力ICCプロファイルを適用することにより色変換された画像の印刷を行う。出力ICCプロファイルとは、出力デバイスに依存する色空間であるデバイス依存色空間とデバイスに依存しない色空間である非依存色空間との間で色変換を行うICCプロファイルのことである。プリンタ20の有する出力ICCプロファイルは、プリンタ20に依存する色空間とプリンタ20に依存しないL*a*b*色空間との間で色変換を行う。
記録媒体5は、例えば、記録紙である。ただし、記録媒体5は、記録紙に限定されない。例えば、記録媒体5には、PVC、ポリエステルなどの樹脂材料から形成されたシート、アルミや鉄等から形成された金属板、ガラス板、木材板等の比較的厚みを有するものが含まれる。
プリンタ20は、本体部21と、脚22と、操作パネル23と、プラテン26と、を備えている。本体部21は、主走査方向Yに延びたケーシング21aを有する。脚22は、本体部21を支持している。脚22は、本体部21の下面に設けられている。操作パネル23は、本体部21の右側の前面に設けられている。ただし、操作パネル23の位置は特に限定されない。操作パネル23では、例えば、ユーザが印刷に関する操作を行う。図示は省略するが、操作パネル23には、例えば、解像度、インクの吐出量(インク重量)などの印刷に関する情報や、印刷中のプリンタ20のステータスなどが表示される表示部、および、印刷に関する情報を入力するための入力部などが備えられている。
プラテン26は、記録媒体5への印刷の際、記録媒体5を支持する部材である。プラテン26には、記録媒体5が載置される。記録媒体5への印刷は、プラテン26上で行われる。プラテン26は主走査方向Yに延びている。プラテン26は、本体部21に設けられている。
プリンタ20は、キャリッジ30とヘッド移動機構40とを備えている。ヘッド移動機構40は、キャリッジ30を主走査方向Yに移動させる機構である。ヘッド移動機構40は、ガイドレール41と、プーリ42と、プーリ43と、ベルト44と、キャリッジモータ45とを備えている。ガイドレール41は、キャリッジ30の主走査方向Yへの移動をガイドする。ガイドレール41は、プラテン26の上方に配置されている。ガイドレール41は、本体部21に設けられている。ガイドレール41は主走査方向Yに延びている。プーリ42は、ガイドレール41の左端より左方に設けられている。プーリ43は、ガイドレール41の右端より右方に設けられている。ベルト44は、プーリ42とプーリ43とに巻き掛けられている。右側のプーリ43には、キャリッジモータ45が接続されている。ただし、キャリッジモータ45は、左側のプーリ42に接続されていてもよい。キャリッジモータ45が駆動して、プーリ43が回転することで、プーリ42とプーリ43との間においてベルト44が走行する。
キャリッジ30は、ベルト44に取り付けられている。キャリッジ30は、ガイドレール41に摺動自在に設けられている。キャリッジ30には、インクヘッド31が備えられている。キャリッジモータ45の駆動によってベルト44が走行して、キャリッジ30が主走査方向Yに移動することに伴い、キャリッジ30に備えられたインクヘッド31が主走査方向Yに移動する。
プリンタ20は、媒体搬送機構50を備えている。媒体搬送機構50は、プラテン26に載置された記録媒体5を前後方向に移動させる機構である。媒体搬送機構50は、グリットローラ51と、ピンチローラ52と、フィードモータ53(図5参照)と、を備えている。グリットローラ51は、プラテン26に設けられている。ここでは、グリットローラ51の一部はプラテン26に埋設されている。ピンチローラ52は、グリットローラ51と上下方向で対向するように、グリットローラ51の上方に配置されている。ピンチローラ52は、記録媒体5を上から押さえ付ける部材である。ピンチローラ52は、記録媒体5の厚みに応じて、上下方向に移動可能に構成されていてもよい。なお、グリットローラ51およびピンチローラ52のそれぞれの配置位置および数は特に限定されない。フィードモータ53は、グリットローラ51に接続されている。グリットローラ51とピンチローラ52との間に記録媒体5が挟まれた状態で、フィードモータ53が駆動してグリットローラ51が回転すると、記録媒体5は前後方向に搬送される。
キャリッジ30は、インクヘッド31を備えている。本実施形態では、インクヘッド31は、主走査方向Yに4つ並んでおり、4つのインクヘッド31は、同じ形状かつ同じ大きさに形成されている。インクヘッド31は、前後方向に並ぶ複数のノズル(図示せず)を備えている。例えば、4つのインクヘッド31にはそれぞれ、シアンインク、マゼンタインク、イエローインク、ブラックインクがそれぞれ充填されている。ただし、吐出されるインクは上述のものに限定されない。また、インクは無色インクであってもよい。インクヘッド31から記録媒体5にそれぞれインクが吐出されることにより、記録媒体5に印刷画像や後述するカラーチャートT(図8参照)が形成される。
情報処理装置10は、プリンタ20の各部の動作を制御している。また、印刷に係る各種の設定を行う。情報処理装置10の構成は、特に限定されない。情報処理装置10は、例えばマイクロコンピュータである。マイクロコンピュータのハードウェアの構成は特に限定されないが、例えば、ホストコンピュータなどの外部機器から印刷データなどを受信するインターフェイス(I/F)と、制御プログラムの命令を実行する中央演算処理装置(CPU:central processing unit)と、CPUが実行するプログラムを格納したROM(read only memory)と、プログラムを展開するワーキングエリアとして使用されるRAM(random access memory)と、プログラムや各種データを格納するメモリなどの記憶装置と、を備えている。図1に示すように、情報処理装置10は、プリンタ20の外部に設けられている。なお、情報処理装置10は、プリンタ20の内部に組み込まれていてもよい。
図3は、本実施形態に係る印刷システム100のブロック図である。図3に示すように、情報処理装置10は、取得部11と、第1色変換部12と、第1算出部13と、第2色変換部14と、決定部15と、第2算出部16と、第3算出部17と、割当部18と、を備えている。
取得部11は、指定デバイス値DTを取得する。指定デバイス値DTは、デバイスに依存する色空間におけるデバイス値である。本実施形態では、指定デバイス値DTは、CMYKインク値であり、プリンタ20に依存する色空間における値である。なお、指定デバイス値DTは、特色のインク値(例えば、無色インクやオレンジインク、レッドインク、グリーンインク等)を含んでいてもよい。プリンタ20に依存する色空間は、デバイス依存色空間の一例である。指定デバイス値DTは、例えば、ユーザが情報処理装置10を操作することにより入力される。
第1色変換部12は、出力ICCプロファイルを使用して、指定デバイス値DTをL*a*b*色空間における色彩値である指定色彩値CTに色変換する。L*a*b*色空間は非依存色空間の一例である。指定デバイス値DTをL*a*b*色空間の指定色彩値CTに色変換するにあたり、出力ICCプロファイルが有するA2Bテーブルと呼ばれる変換テーブル(Look Up Table:LUT)が使用される。
第1算出部13は、指定色彩値CTに対して所定の色差の範囲にある複数の周辺色彩値Ct
i(i=1~n)を算出する。本実施形態では、図4に示すように、L*a*b*色空間において、指定色彩値CTを中心とした色域R1に含まれる周辺色彩値Ct
iを算出する。色域R1は、例えば指定色彩値CTを中心としてL*軸、a*軸、b*軸をそれぞれ片側にΔL、Δa、Δbだけ変化させた点に囲まれた範囲である。ただし、色域R1はこの範囲に限定されない。色域R1には、n個の周辺色彩値Ct
iが含まれる。また、本実施形態では、隣り合う周辺色彩値Ct
iは、色差が一定である。例えば、周辺色彩値Ct
k-1、Ct
kおよびCt
k+1(kは、1<k<nを満たす整数)において、周辺色彩値Ct
k-1と周辺色彩値Ct
kとの色差は、周辺色彩値Ct
kと周辺色彩値Ct
k+1との色差と等しい。
第2色変換部14は、出力ICCプロファイルを使用して、複数の周辺色彩値Ct
iをプリンタ20に依存する色空間におけるCMYKインク値である複数の周辺デバイス値Dt
iにそれぞれ色変換する。なお、周辺デバイス値Dt
iは、特色のインク値(例えば、無色インクやオレンジインク、レッドインク、グリーンインク等)を含んでいてもよい。本実施形態では、L*a*b*色空間における周辺色彩値Ct
iをプリンタ20に依存する色空間における周辺デバイス値Dt
iに色変換するにあたり、出力ICCプロファイルが有するB2Aテーブルと呼ばれる変換テーブルが使用される。
決定部15は、複数の周辺デバイス値Dt
iのうち、基準となる基準デバイス値DSを決定する。基準デバイス値DSの決定方法については、後述する。
第2算出部16は、基準デバイス値DSと各周辺デバイス値Dt
iとの差である差分値d1
iを算出する。差分値d1
iは、周辺デバイス値Dt
iの各CMYKインク値から基準デバイス値DSの各CMYKインク値を減算することにより得られるCMYKインク値である。なお、第2算出部16は、基準デバイス値DSの各CMYKインク値から周辺デバイス値Dt
iの各CMYKインク値を減算することにより差分値d2
iを算出してもよい。
第3算出部17は、指定デバイス値DTに差分値d1
iをそれぞれ加算することにより、指定周辺デバイス値DP
iを算出する。第2算出部16が、差分値d2
iを算出した場合には、第3算出部17は、指定デバイス値DTから差分値d2
iを減算することにより、指定周辺デバイス値DP
iを算出する。いずれの場合も得られる指定周辺デバイス値DP
iは、同一のCMYKインク値となる。第3算出部17は、さらに指定周辺デバイス値DP
iの要素値のうち、最小要素値を下回る量の絶対値と最大要素値を上回る量の絶対値との合計である超過要素値EP
iを算出する。要素値とは、デバイス値を構成する各値のことであり、本実施形態においては、CMYK値を構成する各値のことである。最大要素値とは要素値の取り得る値の最大値のことであり、本実施形態では100.0である。最小要素値とは要素値の取り得る値の最小値のことであり、本実施形態では0.0である。例えば、i=kの場合における指定周辺デバイス値DP
kがCMYK値において(0.0、-1.0、101.0、0.0)と表されている場合、Mのインク値が「-1.0」であるため、最小要素値0を下回っており、かつYのインク値が「101.0」であるため、最大要素値100を上回っている。したがって、このとき超過要素値EP
kは、│0-1.0│+│101.0―100│=2.0となる。第3算出部17は、n個の指定周辺デバイス値DP
iに対して超過要素値EP
iをそれぞれ算出し、i=1~nのそれぞれの場合における超過要素値EP
iの合計値である合計超過要素値EPを算出する。
割当部18は、第3算出部17が算出した指定周辺デバイス値DP
iをそれぞれ後述するパッチTP(図8参照)に割り当てる。
図8は、プリンタ20により印刷されるカラーチャートTを示す図である。本実施形態におけるカラーチャートTは、第1カラーチャートT1、第2カラーチャートT2および第3カラーチャートT3を含む。第1カラーチャートT1、第2カラーチャートT2および第3カラーチャートT3には、パッチTPが印刷されている。パッチTPは、指定周辺デバイス値DP
iのCMYKインク値により色を指定され、矩形状に印刷される。第1カラーチャートT1が印刷されている記録媒体を記録媒体5A、第2カラーチャートT2が印刷されている記録媒体を記録媒体5B、第3カラーチャートT3が印刷されている記録媒体を記録媒体5Cとする。カラーチャートTに印刷されているパッチTPの数は、図8において合計60個である。すなわち、図8において周辺色の数n=60となっている。第1カラーチャートT1、第2カラーチャートT2および第3カラーチャートT3のそれぞれに20個ずつパッチTPが含まれている。各パッチTPには、識別符号ISが付されている。本実施形態において識別符号ISは、1~60の数字である。情報処理装置10には、識別符号ISが示す番号と、識別符号ISが付されたパッチTPの色を示す指定周辺デバイス値DP
iの値と、が一対となって保管されている。ただし、パッチTPの合計の個数、1つの記録媒体に含まれるパッチTPの個数およびパッチTPの並び方は、特に限定されない。
以下では、本実施形態に係る印刷システム100により、プリンタ20がカラーチャートを作成するプロセスを説明する。図5は、プリンタ20がカラーチャートを作成するプロセスを示す図である。
ステップS101において情報処理装置10は、CMYK値で表される指定デバイス値DTを取得する。指定デバイス値DTは、例えば、ユーザが情報処理装置10を操作することにより入力される。図6は、本実施形態における色変換の一例を示す表である。表中の指定デバイス値DTが記載された行のうち「C」、「M」,「Y」、「K」が記載された列と同じ列に記載された数字がそれぞれシアンインク、マゼンタインク、イエローインク、ブラックインクのインク値を示す。図6において、指定デバイス値DTは、CMYK値により(0.0、100.0、100.0、0.0)となっている。
ステップS102において、情報処理装置10は、計算する周辺色の数nを取得する。周辺色の数nは、カラーチャートT(図8参照)が有するパッチTP(図8参照)の数に等しい。すなわち、周辺色の数nが大きいほど、カラーチャートTがより多くのパッチTPを有することになる。周辺色の数nは、予め設定されているものでもよく、ユーザによって適宜設定されるものでもよい。
図5に示すステップS103において、第1色変換部12は、出力ICCプロファイルが有するA2Bテーブルを用いて指定デバイス値DTを色変換する。指定デバイス値DTが色変換されることにより、L*a*b*色空間における指定色彩値CTが得られる。図6において、指定色彩値CTが記載された行のうち、「L*」、「a*」、「b*」が記載された列と同じ列に記載された数字がそれぞれ、L*a*b*色空間におけるL*値、a*値、b*値の値を示す。本実施形態では、色彩値CTは、(40.0、58.2、40.2)の値に色変換される。
図5に示すステップS104において、第1算出部13は、指定色彩値CTに対して所定の色差の範囲内にある複数の周辺色彩値Ct
iを算出する。周辺色彩値Ct
iは、周辺数の数nの分だけ算出される。図6には、i=k-1、kおよびk+1の場合における周辺色彩値Ct
iの値が例として図示されている。図6に示す周辺色彩値Ct
k-1、Ct
kおよびCt
k+1は、a*値が2.6ずつ変化しており、色差が一定となっている。
図5に示すステップS105において、第2色変換部14は、出力ICCプロファイルが有するB2Aテーブルを用いてn個の周辺色彩値Ct
iをそれぞれCMYK値に色変換する。n個の周辺色彩値Ct
iが色変換されることにより、n個の周辺デバイス値Dt
iが得られる。図6には、周辺色彩値Ct
k-1、Ct
kおよびCt
k+1が色変換された周辺デバイス値Dt
k-1、Dt
kおよびDt
k+1のCMYK値が例示されている。
図5に示すステップS106において、情報処理装置10は、整数j(jは、1≦j≦nを満たす整数)を用意し、j=1を代入する。ステップS107において、決定部15は、周辺デバイス値Dt
jを基準デバイス値DSに設定する。したがって、j=1のとき周辺デバイス値Dt
1=基準デバイス値DSである。なお、決定部15は、n個の周辺デバイス値Dt
iのうち、任意の周辺デバイス値Dt
iを基準デバイス値DSに設定してもよい。その場合、以下のステップS106およびステップS110~S114は省略することができる。
ステップS108において、第2算出部16は、基準デバイス値DS=周辺デバイス値Dt
jと、周辺デバイス値Dt
iとを用いて差分値d1
iを算出する。本実施形態において、基準デバイス値DS=周辺デバイス値Dt
jであるときの差分値d1
iを差分値d1
i,jと表記することとする。j=1のとき差分値d1
i,1は、周辺デバイス値Dt
iから基準デバイス値DS=周辺デバイス値Dt
1を減算して得られるCMYK値である。図6には、周辺デバイス値Dt
k+1を基準デバイス値としたときの差分値d1
k-1,j、d1
k,j、d1
k+1,jが例示されている。図6において、差分値d1
k-1,j、d1
k,j、d1
k+1,jは、周辺デバイス値Dt
k+1を基準デバイス値DSとしたときの値の例示である。したがって、d1
k+1,jは、周辺デバイス値Dt
k+1から基準デバイス値DS=周辺デバイス値Dt
k+1を減じたものであり、CMYKインク値は、(0.0、0.0、0.0、0.0)となる。
図5に示すステップS109において、第3算出部17は、指定デバイス値DTに差分値d1
i,jを加算することにより、指定周辺デバイス値DP
i,jを算出する。本実施形態において基準デバイス値DS=周辺デバイス値Dt
jであるときの指定周辺デバイス値DP
iを、指定周辺デバイス値DP
i,jと表記することとする。図6には、指定周辺デバイス値DP
k-1,j、指定周辺デバイス値DP
k,jおよび指定周辺デバイス値DP
k+1,jが例示されている。
図5に示すステップS110において、第3算出部17は、指定周辺デバイス値DP
i,jについて、それぞれ超過要素値EP
i,jを算出する。本実施形態において、基準デバイス値DS=周辺デバイス値Dt
jであるときの超過要素値EP
iを、超過要素値EP
i,jと表記することとする。
ステップS111において、第3算出部17は、i=1~nの場合における超過要素値EP
i,jの合計である合計超過要素値EP
jを算出する。本実施形態において、基準デバイス値DS=周辺デバイス値Dt
jであるときの超過要素値EP
iを、超過要素値EP
i,jと表記することとする。合計超過要素値EP
jは、下記の式(1)のように表すことができる。
ステップS112において、情報処理装置10は、j=nか否かを判定する。j≠nであるとき、ステップS113に進む。j=nであるとき、ステップS114に進む。
ステップS113において、情報処理装置10は、jにj+1を代入して、ステップS107に戻る。
ステップS114において、情報処理装置10は、j=1~nにおけるすべての合計超過要素値EP
jを算出し終えている。このとき、決定部15は、合計超過要素値EP
jのうち、合計超過要素値EP
jが最も小さくなるときのjの値を判定する。このときのjをj=mとする。決定部15は、j=mのときの周辺デバイス値Dt
mを基準デバイス値DSに決定する。
ステップS115において、割当部18は、基準デバイス値DS=周辺デバイス値Dt
mとなるときの指定周辺デバイス値DP
i,mの要素値のうち、最小要素値を下回る要素値があるとき、その要素値を0.0に変更する。また、指定周辺デバイス値DP
i,mのうち、最大要素値を超える要素値があるときは、その要素値を100.0に変更する。図6には、上述した指定周辺デバイス値DP
k-1,j、指定周辺デバイス値DP
k,jおよび指定周辺デバイス値DP
k+1,jにおいてj=mとしたときの値が例示されている。指定周辺デバイス値DP
k-1,j、指定周辺デバイス値DP
k,jにおいて、Y値が100.0を超える値が含まれていたため、その値が100.0に変更されている。
図7は、ステップS101~ステップS115により指定周辺デバイス値DP
i,mが算出された後、カラーチャートT(図8参照)を作成するフローチャートである。
ステップS201において、プリンタ20は、ステップ115(図5参照)において割り当てられたn個の指定周辺デバイス値DP
i,mのCMYKインク値を取得する。n個の指定周辺デバイス値DP
i,mを取得したプリンタ20は、図8に示すようにカラーチャートTを印刷する。
ステップS202において、ユーザは、カラーチャートTに含まれるパッチTPのうち所望の色に最も近しいものを選択する。所望の色に近しいパッチTPの選択は、ユーザの肉眼による判断でもよく、色の濃度を測定する測色器を用いて決定するものであってもよい。例えば、ユーザは、所望の色に近しいパッチTPを選択したら、選択したパッチTPに付されている識別符号ISの数字を情報処理装置10に入力する。
ステップS203において、情報処理装置10は、入力された識別符号ISの数字に対応する指定周辺デバイス値DP
iのCMYKインク値を読み取る。情報処理装置10は、取得部11に保存されている指定デバイス値DTを、入力された識別符号ISの数字に対応する指定周辺デバイス値DP
iの値に変更する。
ステップS204において、情報処理装置10は、ステップS203において変更された指定デバイス値DTの値を用いて、画像を印刷する。
以上のように、本実施形態の情報処理装置10によると、L*a*b*色空間における色域R1に含まれる周辺色彩値Ct
iを色変換することにより取得した周辺デバイス値Dt
iを用いて差分値d1
iを取得する。ユーザが入力した指定デバイス値DTに差分値d1
iを加算することにより、指定デバイス値DTを中心として所定の色差の分だけ異なるパッチTPが形成される。したがって作成されるカラーチャートTは、指定デバイス値DTにより指定される色の近傍の色を比較的多く含むカラーチャートとなる。
本実施形態の情報処理装置10によると、割当部18は、指定周辺デバイス値DP
i,mのうち、最小要素値を下回る要素値があるときは、その要素値を0.0に変更する。また、割当部18は、指定周辺デバイス値DP
i,mのうち、最大要素値を超える要素値があるときは、その要素値を100.0に変更する。本実施形態におけるCMYKインク値は、0.0~100.0の値で指定されるものである。しかしながら、ステップS109(図5参照)において算出された指定周辺デバイス値はDP
i,jは、0.0~100.0の範囲外の要素値が算出されることがある。0.0~100.0の範囲外の要素値を用いてプリンタ20に印刷を指示しても、プリンタ20は印刷をすることができず、エラーが発生する。最小要素値を下回る要素値および最大要素値を超える要素値の変更が行われることにより、プリンタ20の印刷時のエラーの発生が防がれる。
本実施形態の情報処理装置10によると、決定部15は、指定周辺デバイス値DP
i,jの要素値のうち、合計超過要素値EP
jが最も小さくなるときのjの値を判定する。決定部15は、合計超過要素値EP
jが最も小さくなるときのj(j=m)について、周辺デバイス値Dt
mを基準デバイス値DSに決定する。このことにより、最小要素値を下回る量の絶対値と最大要素値を上回る量の絶対値との合計が最小となる。最小要素値より小さい要素値は、全て0.0に変更され、最大要素値より大きい要素値は、全て100.0に変更されるため、超過要素値EP
i,jの値が大きいほど、指定周辺デバイス値DP
i,jにより指定されるパッチTPの色の変化の量は少なくなる。したがって、周辺デバイス値Dt
mを基準デバイス値DSに決定することにより、カラーチャートTに含まれるパッチTPの色の変化が多くなる。したがって、ユーザが所望する色がパッチTPに含まれる可能性が高くなる。
本実施形態の情報処理装置10によると、第1色変換部12および第2色変換部14は、同一の出力ICCプロファイルを用いて色変換を実行している。第1色変換部12および第2色変換部14が同一の出力ICCプロファイルを用いることにより、色変換時の色のずれを抑制することができる。
本実施形態の情報処理装置10によると、出力ICCプロファイルは、プリンタ20に依存する色空間におけるCMYKインク値とプリンタ20に依存しない色空間であるL*a*b*色空間における色彩値とを相互に色変換するものである。このことにより、ステップS101~115(図5参照)にて取得した指定周辺デバイス値DP
i,jにより指定されるパッチTPを有するカラーチャートTをプリンタ20にて印刷することができる。
本実施形態の情報処理装置10によると、第1算出部13は、隣り合う周辺色彩値Ct
i同士が一定の色差となるように算出を実行する。このことにより、指定周辺デバイス値DP
iにより指定されるパッチの色の変化の度合いが一定となり、ユーザは、パッチTPの色の変化を認識しやすくなる。
以上、本発明の一実施形態について説明した。しかし、上述の実施形態は例示に過ぎず、本発明は、他にも種々の形態で実施可能である。
上述した実施形態では、超過要素値EP
i,jの合計である合計超過要素値EP
jを算出することにより、基準デバイス値DSを決定していたがこれに限定されない。図9および図10は、上述した実施形態と異なる方法により基準デバイス値DSを決定するときのフローチャートを示す図である。以下では、図9および図10のそれぞれについて基準デバイス値DSを決定する方法を説明する。
図9において、ステップS301~ステップS309は、図5におけるステップS101~ステップS109と同一である。また、ステップS311~ステップS312は、図5における、ステップS112~ステップS113と同一である。ステップS314は、図5におけるステップS115と同一である。したがって、ここでは、ステップS310およびステップS313について説明する。
ステップS310において、情報処理装置10は、指定周辺デバイス値DP
i,jのうち、最大要素値を超える要素値および最小要素値を下回る要素値のいずれかを1つを少なくとも含むものの数の合計である超過合計数Njを算出する。例えば、指定周辺デバイス値DP
k,jがCMYK値を用いて、(0.0、95.9、101.9、1.9)と表される場合、「101.9」の要素値が最大要素値を超える値である。このような指定周辺デバイス値DP
i,jが算出された場合、超過合計数Njに「1」が加算される。最小要素値を下回る要素値が含まれる場合も同様である。
ステップS313において、決定部15は、超過合計数Njのうち、超過合計数Njの値が最も小さくなるときのjの値を判定する。このときのjをj=mとする。決定部15は、j=mのときの周辺デバイス値Dt
mを基準デバイス値DSに決定する。
ステップS301~ステップS314に示す方法の場合、決定部15は、基準デバイス値DSを、超過合計数Njが最小となるときのjの値を用いて決定する。このことにより、最大要素値および最小要素値を含むパッチTPの数を最小にすることができる。したがって、カラーチャートTに含まれるパッチTPの色の変化が多くなり、ユーザが所望する色がパッチTPに含まれる可能性が高くなる。
図10において、ステップS401~ステップS409は、図5におけるステップS101~ステップS109と同一である。また、ステップS411~ステップS412は、図5における、ステップS112~ステップS113と同一である。ステップS414は、図5におけるステップS115と同一である。したがって、ここでは、ステップS410およびステップS413について説明する。
ステップS410において、情報処理装置10は、指定周辺デバイス値DP
i,jに含まれるすべての要素値のうち、要素値が最大要素値である100.0を超えるもの、または要素値が最小要素値0.0を下回るものの数の合計である合計超過要素個数Ljを算出する。例えば、指定周辺デバイス値DP
k,jがCMYK値を用いて、(0.0、95.9、101.9、-2.0)と表される場合、「101.9」の要素値が最大要素値を超える値である。また、「-2.0」の要素値が最小要素値を下回る値である。したがって、このような指定周辺デバイス値DP
i,jが算出された場合、要素値が最大要素値を超えるものと、要素値が最小要素値を下回るものとの合計が2つであり、合計超過要素個数Ljに「2」が加算される。
ステップS413において、決定部15は、合計超過要素個数Ljのうち、合計超過要素個数Ljの値が最も小さくなるときのjの値を判定する。このときのjをj=mとする。決定部15は、j=mのときの周辺デバイス値Dt
mを基準デバイス値DSに決定する。
ステップS401~ステップS414に示す方法の場合、決定部15は、基準デバイス値DSを、合計超過要素個数Ljが最小となるときのjの値を用いて決定する。このことにより、最大要素値および最小要素値を含むパッチTPの数を最小にすることができる。したがって、カラーチャートTに含まれるパッチTPの色の変化が多くなり、ユーザが所望する色がパッチTPに含まれる可能性が高くなる。
上述した実施形態において、色彩値およびCMYKインク値は、小数点第1位までの数値にて示していたがこれに限定されない。色彩値およびCMYKインク値の有効な桁数は、上述した実施形態より少なくてもよく、多くてもよい。
ここで開示される技術は、様々なタイプのプリンタに適用することができる。上述した実施形態で示したRoll-to-Rollタイプのプリンタ20の他、例えば、記録媒体を載置台の上に載置し、載置台を副走査方向Xに搬送し印刷する、所謂、フラットベッドタイプのプリンタにも同様に適用することができる。また、記録媒体を台の上に載置し、載置台に対してキャリッジを主走査方向Y及び副走査方向Xに移動させて印刷する、所謂、ガントリータイプのプリンタにも同様に適用することができる。
10 情報処理装置
11 取得部
12 第1色変換部
13 第1算出部
14 第2色変換部
15 決定部
16 第2算出部
17 第3算出部
18 割当部
20 デバイス(プリンタ)
DT 指定デバイス値
CT 指定色彩値
Ct i 周辺色彩値
Dt i 周辺デバイス値
DS 基準デバイス値
d1 i、d2 i 差分値
DP i 指定周辺デバイス値
11 取得部
12 第1色変換部
13 第1算出部
14 第2色変換部
15 決定部
16 第2算出部
17 第3算出部
18 割当部
20 デバイス(プリンタ)
DT 指定デバイス値
CT 指定色彩値
Ct i 周辺色彩値
Dt i 周辺デバイス値
DS 基準デバイス値
d1 i、d2 i 差分値
DP i 指定周辺デバイス値
Claims (9)
- 指定された色の周辺の色を表す複数のパッチを含むカラーチャートを作成する情報処理装置であって、
前記カラーチャートを作成するデバイスに依存する色空間であるデバイス依存色空間における指定された色を示す指定デバイス値を取得する取得部と、
前記指定デバイス値を、前記デバイスに依存しない色空間である非依存色空間における色彩値である指定色彩値に変換する第1色変換部と、
前記非依存色空間において、前記指定色彩値と所定の色差の範囲にある複数の色彩値である周辺色彩値を算出する第1算出部と、
前記周辺色彩値をそれぞれ前記デバイス依存色空間における値である周辺デバイス値に変換する第2色変換部と、
前記周辺デバイス値のうち基準となる基準デバイス値を決定する決定部と、
前記基準デバイス値と前記各周辺デバイス値との差分である差分値をそれぞれ算出する第2算出部と、
前記各差分値が、前記周辺デバイス値から前記基準デバイス値を減算した値である場合は、前記指定デバイス値に前記各差分値をそれぞれ加算し、前記各差分値が、前記基準デバイス値から前記周辺デバイス値を減算した値である場合は、前記指定デバイス値から前記各差分値をそれぞれ減算することにより指定周辺デバイス値を算出する第3算出部と、
前記第3算出部により算出された複数の前記指定周辺デバイス値を複数のパッチに割り当てる割当部と、を備える情報処理装置。 - 前記割当部は、前記第3算出部により算出された前記指定周辺デバイス値を構成する要素値のうち、前記要素値がとりうる最大値である最大要素値を上回る値を示す前記要素値が算出された場合には、前記最大要素値を上回る前記要素値を前記最大要素値に変換し、および/または、前記第3算出部により算出された前記指定周辺デバイス値を構成する前記要素値のうち、前記要素値がとりうる最小値である最小要素値を下回る値を示す前記要素値が算出された場合には、前記最小要素値を下回る前記要素値を前記最小要素値に変換してから前記指定周辺デバイス値を前記複数のパッチに割り当てる、請求項1に記載の情報処理装置。
- 前記決定部は、前記第3算出部により算出された前記指定周辺デバイス値を構成する要素値のうち、前記要素値がとりうる最大値である最大要素値を上回った分の絶対値、または前記要素値がとりうる最小値である最小要素値を下回った分の絶対値の総和が最小となる前記周辺デバイス値を前記基準デバイス値に決定する、請求項1に記載の情報処理装置。
- 前記決定部は、前記第3算出部により算出された前記指定周辺デバイス値を構成する要素値のうち、前記要素値がとりうる値の最大値である最大要素値を上回るもの、または前記要素値がとりうる値の最小値である最小要素値を下回るものを少なくとも1つ有する前記指定周辺デバイス値の数の総和が最小となる前記周辺デバイス値を前記基準デバイス値に決定する、請求項1に記載の情報処理装置。
- 前記決定部は、前記第3算出部により算出された前記指定周辺デバイス値を構成する要素値のうち、前記要素値がとりうる値の最大値である最大要素値を上回るものの数と、前記要素値がとりうる値の最小値である最小要素値を下回るものの数との総和が最小となる前記周辺デバイス値を前記基準デバイス値に決定する、請求項1に記載の情報処理装置。
- 前記第1色変換部および前記第2色変換部は、同一のプロファイルを用いて色変換を行う、請求項1に記載の情報処理装置。
- 前記プロファイルは、前記デバイス依存色空間と前記非依存色空間との相互間の関係を規定したものである請求項6に記載の情報処理装置。
- 前記第1算出部は、隣り合う前記周辺色彩値の色差が一定となるように前記複数の周辺色彩値を算出する、請求項1に記載の情報処理装置。
- 指定された色の周辺色を表す複数のパッチを含むカラーチャートを作成する方法であって、
前記カラーチャートを作成するデバイスに依存する色空間であるデバイス依存色空間における指定された色を示す指定デバイス値を取得する取得する取得工程と、
前記指定デバイス値を、前記デバイスに依存しない色空間である非依存色空間における色彩値である指定色彩値に変換する第1色変換工程と、
前記非依存色空間において、前記指定色彩値と所定の色差の範囲にある複数の色彩値である周辺色彩値を算出する第1算出工程と、
前記周辺色彩値をそれぞれ前記デバイス依存色空間における値である周辺デバイス値に変換する第2色変換工程と、
前記周辺デバイス値のうち基準となる基準デバイス値を決定する決定工程と、
前記基準デバイス値と前記各周辺デバイス値との差分である差分値をそれぞれ算出する第2算出工程と、
前記各差分値が、前記周辺デバイス値から前記基準デバイス値を減算した値である場合は、前記指定デバイス値に前記各差分値をそれぞれ加算し、前記各差分値が、前記基準デバイス値から前記周辺デバイス値を減算した値である場合は、前記指定デバイス値から前記各差分値をそれぞれ減算することにより指定周辺デバイス値を算出する第3算出工程と、
前記第3算出部により算出された複数の前記指定周辺デバイス値を複数のパッチに割り当てる割当工程と、からなる情報処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022190304A JP2024078014A (ja) | 2022-11-29 | 2022-11-29 | 情報処理装置および情報処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2022190304A JP2024078014A (ja) | 2022-11-29 | 2022-11-29 | 情報処理装置および情報処理方法 |
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