JP2024077741A - 車両用ドア装置 - Google Patents

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誠一 角谷
Seiichi Sumiya
智章 深民
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Abstract

【課題】円滑な乗降動作を担保する。【解決手段】ドア装置は、ドアの閉側端部に設けられたドア側係合部31と、ドア開口部3の閉側端部34に設けられた車体側係合部32と、を備える。また、ドア側係合部31は、ガイド係合部40を備えるとともに、車体側係合部32は、互いに対向する一対の側壁部43a,43bを有してドアの開閉動作方向に延在するガイド溝43を備える。更に、これらドア側係合部31と車体側係合部32とが係合するドアの全閉位置近傍においては、そのガイド溝43内にガイド係合部40が配置された状態でドアの開閉動作が案内される。そして、ドア装置は、そのガイド溝43を構成する一対の側壁部43a,43bを有したガイド部材70を備えるとともに、このガイド部材70が、その設置面71に設けられた孔部72内に埋没した状態でガイド溝43を形成するように構成される。【選択図】図12

Description

本発明は、車両用ドア装置に関するものである。
従来、車体に対する第1の回動連結点と車両のドアに対する第2の回動連結点とを有した第1及び第2のリンクアームを備える車両用のドア装置がある。このようなドア装置は、第1及び第2のリンクアームが形成するリンク機構の動作に基づいて、そのドア開口部に設けられたドアが開閉動作する。
また、例えば、特許文献1に記載のドア装置は、ドアの閉側端部に設けられたドア側係合部と、ドア開口部の閉側端部に設けられた車体側係合部と、を備えている。更に、これらドア側係合部及び車体側係合部の一方側にはガイド係合部が設けられるとともに、他方側には互いに対向する一対の側壁部を有してドアの開閉動作方向に延在するガイド溝が設けられる。そして、これらのドア側係合部及び車体側係合部が係合するドアの全閉位置近傍においては、そのガイド溝内にガイド係合部が配置された状態で、ドアの開閉動作が案内される構成となっている。
即ち、ガイド溝内に軸状のガイド係合部が配置された状態においては、そのガイド溝が延在するドアの開閉動作方向に対して直交する方向におけるドアの変位が規制される。そして、これにより、第1及び第2のリンクアームの距離が近づいて直線的に並んだ状態になりやすい全閉位置近傍の開閉動作位置においても、そのドアを安定的に支持することができる。
特開2022-92327号公報
しかしながら、上記のような構成を採用することで、ドアが開状態にある場合に、そのガイド溝の形成部材が設置面から突出した状態になりやすい。そして、これが、そのドア開口部を介した円滑な乗降動作の妨げになる可能性がある。
上記課題を解決する車両用ドア装置の各態様を記載する。
態様1の車両用ドア装置は、車体に対する第1の回動連結点と車両のドアに対する第2の回動連結点とを有する第1及び第2のリンクアームと、前記第1及び第2のリンクアームが形成するリンク機構の動作に基づき前記車両のドア開口部を開閉する前記ドアの閉側端部に設けられたドア側係合部と、前記ドアの開閉動作に基づいて該ドアの前記閉側端部が接離する前記ドア開口部の閉側端部に設けられた車体側係合部と、を備え、前記ドア側係合部及び前記車体側係合部の一方側は、ガイド係合部を備え、前記ドア側係合部及び前記車体側係合部の他方側は、互いに対向する一対の側壁部を有して前記ドアの開閉動作方向に延在するガイド溝を備えてなり、前記ドア側係合部と前記車体側係合部とが係合する前記ドアの全閉位置近傍においては、前記ガイド溝内に前記ガイド係合部が配置された状態で、前記ドアの開閉動作が案内されるものであって、前記ガイド溝を構成する前記一対の側壁部を有したガイド部材を備えるとともに、前記ガイド部材は、該ガイド部材の設置面に設けられた孔部内に埋没した状態で前記ガイド溝を形成する。
上記構成によれば、ドア開口部を介して車両の乗員が乗降する際、この乗員に対してガイド部材が干渉し難くなる。そして、これにより、その円滑な乗降動作を担保することができる。加えて、その意匠性が向上するという利点がある。
態様2の車両用ドア装置は、態様1に記載の車両用ドア装置において、少なくとも前記ガイド部材における前記ガイド溝の形成部位が前記孔部内に埋没している。
即ち、ガイド溝の形成部位は、そのガイド溝を構成する一対の側壁部が、乗員の乗降時、この乗員の衣服等に引っ掛かりやすい。この点、上記構成によれば、このようなガイド溝の形成部位を、その設置面に設けられた孔部内に隠すことができる。そして、これにより、より顕著な効果を得ることができる。
態様3の車両用ドア装置は、態様1又は態様2に記載の車両用ドア装置において、前記ガイド部材は、前記ガイド溝に連続した案内面を形成する案内突部を備えるとともに、該案内突部が前記孔部外に突出する。
上記構成によれば、設置面に設けられた孔部内にガイド部材が埋没して配置された状態においても、ドア側係合部及び車体側係合部の係合時、そのガイド突部に対して円滑にガイド係合部が当接する。そして、これにより、高い信頼性を確保することができる。
態様4の車両用ドア装置は、態様1~態様3の何れか一つに記載の車両用ドア装置において、前記ガイド部材は、前記孔部の周縁部に対する固定部を備える。
上記構成によれば、安定的に、その孔部内にガイド部材が埋没した状態で、このガイド部材を設置面に固定することができる。そして、設置面の設定位置が中空形状である場合であっても、その安定的な固定状態を確保することができるという利点がある。
態様5の車両用ドア装置は、態様1~態様4の何れか一つに記載の車両用ドア装置において、前記ガイド部材の設置面が前記ドア開口部の開口幅方向に臨む。
即ち、ドア開口部の開口幅方向に突出した部材が存在する場合、このドア開口部を介した乗員の乗降時、その突出した部材が乗員に干渉しやすい。尚、ドア開口部が車体の側面に設けられている場合、車両前後方向が、その「開口幅方向」となる。従って、上記のような構成に適用することで、より顕著な効果を得ることができる。
態様6の車両用ドア装置は、態様1~態様5の何れか一つに記載の車両用ドア装置において、前記車体側係合部が前記ガイド部材を備える。
即ち、ドア開口部の閉側端部から突出した部材が存在する場合、このドア開口部を介した乗員の乗降時、その突出した部材が乗員に干渉しやすい。従って、上記のような構成に適用することで、より顕著な効果を得ることができる。
態様7の車両用ドア装置は、態様1~態様6の何れか一つに記載の車両用ドア装置において、前記孔部と前記ガイド部材との間を封止するシール部材を備える。
上記構成によれば、孔部内に対する水や埃等の侵入を防いで、高い信頼性を確保することができる。
本発明によれば、円滑な乗降動作を担保することができる。
ドア装置の斜視図である。 ドア装置の斜視図である。 リンク機構を形成する第1及び第2のリンクアームの平面図である。 リンク機構を形成する第1及び第2のリンクアームの平面図である。 リンク機構を形成する第1及び第2のリンクアームの平面図である。 リンク機構を形成する第1及び第2のリンクアームの平面図である。 ドア側係合部及び車体側係合部の概略構成図である。 ドア側係合部及び車体側係合部の配置を示すドア及びドア開口部の斜視図である。 ガイド溝を形成するガイド部材が設けられたBピラーの斜視図である。 ガイド溝を形成するガイド部材が設けられたBピラーの正面図である。 ガイド溝を形成するガイド部材が設けられたBピラーの側面図である。 ガイド部材が埋没状態で配置された孔部近傍の断面図である。 ガイド部材が埋没状態で配置された孔部近傍の断面図である。 孔部近傍の拡大断面図である。 ガイド溝を形成する別例のガイド部材が設けられたBピラーの斜視図である。 ガイド溝を形成する別例のガイド部材が設けられたBピラーの正面図である。 別例のガイド部材が埋没状態で配置された孔部近傍の断面図である。 別例のガイド部材が埋没状態で配置された孔部近傍の断面図である。
以下、車両用ドア装置に関する一実施形態を図面に従って説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態の車両1は、車体2の側面2sに設けられたドア開口部3を備えている。そして、そのドア開口部3には、このドア開口部3に車両1のドア5を支持する第1のリンクアーム11及び第2のリンクアーム12が設けられている。
(リンク機構)
詳述すると、本実施形態の車両1において、これら第1及び第2のリンクアーム11,12は、それぞれ、車体2に対する第1の回動連結点X1と、ドア5に対する第2の回動連結点X2と、を有している。具体的には、第1のリンクアーム11は、上下方向(各図中、上下方向)に延びる支軸N1aに軸支された状態で車体2に連結されるとともに、上下方向に延びる支軸N1bに軸支された状態でドア5に連結されている。そして、第2のリンクアーム12もまた、上下方向に延びる支軸N2aに軸支された状態で車体2に連結されるとともに、上下方向に延びる支軸N2bに軸支された状態でドア5に連結されている。
即ち、図3~図6に示すように、本実施形態の車両1においては、これらの第1及び第2のリンクアーム11,12が四節リンクとしての構成を有したリンク機構15を形成する。そして、本実施形態の車両1は、このリンク機構15の動作に基づいて、そのドア開口部3に支持されたドア5が開閉動作する構成になっている。
さらに詳述すると、図1及び図2に示すように、本実施形態の車両1は、これらの第1及び第2のリンクアーム11,12を用いて、そのドア5を車両後方側(図1中、左側、図2中、右側)のドア開口部3に支持する。本実施形態の車両1において、これらの第1及び第2のリンクアーム11,12は、それぞれ、ドア開口部3の後縁部3r近傍において、その車体2に対して回動可能に連結された第1の回動連結点X1を有している。そして、本実施形態の車両1においては、これらの第1及び第2のリンクアーム11,12が上下方向に離間して配置されている。
本実施形態の車両1においては、第1のリンクアーム11の方が、第2のリンクアーム12よりも上方に設けられている。また、第1のリンクアーム11は、ドア5の前後方向略中央位置において、このドア5に対して回動可能に連結された第2の回動連結点X2を有している。一方、第2のリンクアーム12は、ドア5の前端部5f近傍において、このドア5に連結された第2の回動連結点X2を有している。そして、本実施形態の車両1においては、これにより、その第1及び第2のリンクアーム11,12が形成するリンク機構15の動作に基づいて、そのドア5が開閉動作するようなドア装置20が形成されている。
具体的には、図3~図6に示すように、本実施形態のドア装置20は、ドア5の開動作時、第1及び第2のリンクアーム11,12が、それぞれ、その第1の回動連結点X1周りに、各図中、反時計回り方向に回動する。そして、これにより、これらの第1及び第2のリンクアーム11,12に支持された車両1のドア5が、車両後方側(各図中、左側)に開動作する。
また、本実施形態のドア装置20は、ドア5の閉動作時、第1及び第2のリンクアーム11,12が、それぞれ、その第1の回動連結点X1周りに、各図中、時計回り方向に回動する。そして、これにより、これら第1及び第2のリンクアーム11,12に支持された車両1のドア5が、車両前方側(各図中、右側)に閉動作する構成になっている。
更に、本実施形態のドア装置20は、第1及び第2のリンクアーム11,12が形成するリンク機構15の動作に基づいて、円弧状軌跡Rgを描くように、そのドア5の開閉動作軌跡Rが規定される。即ち、図5に示すように、第1及び第2のリンクアーム11,12が車幅方向(図3~図6中、上下方向)に延在する状態となる中間位置においては、車両前後方向への移動成分が大きくなる。そして、図3及び図4に示すように、ドア5の開閉動作位置が全閉位置P0に近いほど、第1及び第2のリンクアーム11,12が車両前後方向(図3~図6中、左右方向)に延在する状態となることで、その車幅方向への移動成分が大きくなる。
また、本実施形態のドア装置20においては、第2のリンクアーム12よりも第1のリンクアーム11の方が、より重心Gに近い位置に、そのドア5に対する第2の回動連結点X2を有している。即ち、本実施形態のドア装置20においては、これにより、この第1のリンクアーム11が、より大きなドア荷重を支えるメインリンク21に位置付けられている。そして、第2のリンクアーム12は、その作用するドア荷重が比較的小さいサブリンク22に位置付けられている。
尚、本実施形態のドア装置20においては、第1のリンクアーム11の方が、第2のリンクアーム12よりも大きな外形を有している。そして、本実施形態のドア装置20は、これにより、そのメインリンク21に位置付けられた第1のリンクアーム11に高い支持剛性を付与する構成となっている。
(アクチュエータ)
また、本実施形態のドア装置20は、モータ23を駆動源として、その第1のリンクアーム11を回転駆動するアクチュエータ25を備えている。本実施形態のドア装置20において、このアクチュエータ25は、第1のリンクアーム11の基端部分に設けられている。即ち、本実施形態のアクチュエータ25は、第1のリンクアーム11を回動させるかたちで、この第1のリンクアーム11及び第2のリンクアーム12が形成するリンク機構15を駆動する。そして、本実施形態のドア装置20は、これにより、このアクチュエータ25の駆動力に基づいて、そのドア5を開閉動作させることが可能になっている。
(ドア側係合部及び車体側係合部)
図3~図7に示すように、本実施形態のドア装置20は、ドア5の前端部5fに設けられたドア側係合部31と、ドア開口部3の前縁部3fに設けられた車体側係合部32と、を備えている。
即ち、本実施形態の車両1において、ドア側係合部31は、第1及び第2のリンクアーム11,12が形成するリンク機構15の動作に基づき車両1のドア開口部3を開閉するドア5の閉動作側に位置する閉側端部33に設けられている。更に、車体側係合部32は、その車両前後方向に移動するドア5の開閉動作に基づいて、このドア5の閉側端部33が接離、即ち接近又は離間するドア開口部3の閉側端部34に設けられている。そして、本実施形態のドア装置20は、ドア5が全閉位置P0近傍にある状態において、これらのドア側係合部31及び車体側係合部32が互いに係合する構成になっている。
詳述すると、本実施形態のドア側係合部31は、そのガイド係合部40として、車両1の上下方向(図7中、紙面に直交する方向)に延びる軸状係合部41を備えている。尚、本実施形態のドア装置20において、このガイド係合部40としての軸状係合部41は、上下方向に延在する支軸周りに回転するローラ42としての構成を有している。更に、車体側係合部32は、車幅方向(図7中、上下方向)に対向する一対の側壁部43a,43bを有してドア5の開閉動作方向に延在するガイド溝43を備えている。そして、本実施形態のドア装置20は、ドア5が全閉位置P0近傍にある場合には、このガイド溝43内に、そのガイド係合部40を構成する軸状係合部41を配置する状態で、これらのドア側係合部31及び車体側係合部32が互いに係合する構成になっている。
即ち、車幅方向に対向する一対の側壁部43a,43b間に挟み込まれる状態で、車体側係合部32のガイド溝43内にドア側係合部31の軸状係合部41が配置されることにより、その車幅方向におけるドア5の変位が規制される。そして、本実施形態のドア装置20は、これにより、リンク機構15を形成する第1及び第2のリンクアーム11,12が並んだ状態になりやすい全閉位置P0近傍においても、そのドア5を安定的に支持することが可能になっている。
図8に示すように、本実施形態の車両1は、その前部ドア開口45と後部ドア開口46とを区画する車体2に設けられた上下方向に延在する構造体、即ちBピラー47が、その後部ドア開口46としての位置付けを有したドア開口部3の前縁部3fを構成する。また、本実施形態のドア装置20は、上下方向に離間した二位置において、そのドア開口部3の前縁部3fに設けられた車体側係合部32,32を備えている。更に、このドア装置20は、同じく上下方向に離間した二位置において、そのドア5の前端部5fに設けられたドア側係合部31,31を備えている。そして、本実施形態のドア装置20は、これらのドア側係合部31,31及び車体側係合部32,32が互いに係合する状態で、そのドア5を全閉位置P0に保持する構成になっている。
(連結長可変機構)
また、図3~図6に示すように、本実施形態のドア装置20において、サブリンク22としての位置付けを有する第2のリンクアーム12には、その第1及び第2の回動連結点X1,X2間の連結長Lを変更可能とする連結長可変機構50が設けられている。更に、この連結長可変機構50は、その第1及び第2の回動連結点X1,X2間の長さ、つまりは、この連結長可変機構50が設けられた第2のリンクアーム12によるドア5の連結長Lを短縮する方向に付勢されている。そして、本実施形態のドア装置20は、これにより、その第2のリンクアーム12による連結長Lが短縮された状態でドア5が開閉動作する構成になっている。
また、図3、図4、及び図7に示すように、本実施形態のドア装置20においては、第2のリンクアーム12に設けられた連結長可変機構50の動作に基づいて、ドア側係合部31と車体側係合部32とが係合した状態でのドア5の開閉動作が許容される。具体的には、ドア側係合部31及び車体側係合部32が係合する状態でドア5が開閉動作することにより、連結長可変機構50の動作に基づいた連結長Lの変更を伴いながら、そのガイド溝43の延在方向に沿ってガイド係合部40が相対変位する。そして、本実施形態のドア装置20は、これにより、そのドア5の開閉動作軌跡Rが変化する。
つまり、本実施形態のドア装置20は、ドア5が全閉位置P0に移動する際、車体側係合部32に対してドア側係合部31が係合することにより、そのガイド溝43内にガイド係合部40が配置された状態でドア5の開閉動作が案内される。そして、本実施形態のドア装置20は、これにより、そのリンク機構15の動作に基づいた円弧状軌跡Rgが、ドア開口部3の開口幅方向に沿った直線状軌跡Rsに変化する構成となっている。
具体的には、本実施形態のドア装置20においては、ドア5の全閉動作時、そのドア側係合部31と車体側係合部32とが係合する状態で、このドア5に対して閉動作方向の操作力が付与される。尚、本実施形態のドア装置20において、このドア5を開閉動作させるための操作力としては、上記アクチュエータ25の駆動力又はユーザーの手動操作が想定される。更に、この場合、その閉動作方向の操作力に基づき第2のリンクアーム12に設けられた連結長可変機構50が動作することで、ドア側係合部31と車体側係合部32との係合状態に基づいて、その第2のリンクアーム12によるドア5の連結長Lが延長される。そして、本実施形態のドア装置20は、これにより、上記のような直線状軌跡Rsを描く態様で、そのリンク機構15に支持されたドア5が全閉位置P0に向かって閉動作する構成になっている。
また、全閉位置P0からドア5が開動作する場合には、そのドア側係合部31と車体側係合部32とが係合する状態で、このドア5に対して開動作方向の操作力が付与される。更に、この場合、その開動作方向の操作力に基づき連結長可変機構50が動作することで、ドア側係合部31と車体側係合部32との係合状態に基づいて、その第2のリンクアーム12によるドア5の連結長Lが短縮される。そして、本実施形態のドア装置20は、これにより、同じく直線状軌跡Rsを描く態様で、そのリンク機構15に支持されたドア5が全閉位置P0から開動作する構成になっている。
(ガイド部材及びガイド部材の埋没配置構造)
図9~図13に示すように、本実施形態のドア装置20は、ガイド溝43を構成する一対の側壁部43a,43bを有したガイド部材70を備えている。更に、本実施形態の車両1においては、ドア開口部3の前縁部3fを構成するBピラー47に対して、このガイド部材70が固定される。そして、本実施形態のドア装置20は、これにより、そのドア開口部3の閉側端部34を構成するドア開口部3の前縁部3fに設けられた車体側係合部32を備える構成となっている。
詳述すると、本実施形態の車両1においては、ドア開口部3の閉側端部34となるBピラー47の車両後方側(図10及び図12中、右側)に臨む後方側面47srが、そのガイド部材70の設置面71に設定されている。即ち、車体2の側面2sに設けられたドア開口部3の場合、車両前後方向(図10及び図12中、左右方向)が、このドア開口部3の「開口幅方向」となる。そして、本実施形態のドア装置20は、これにより、そのガイド部材70の設置面71がドア開口部3の開口幅方向に臨む構成となっている。
また、本実施形態の車両1においては、このガイド部材70の設置面71に孔部72が設けられている。そして、本実施形態のドア装置20は、この孔部72内に埋没した状態で、そのBピラー47の後方側面47srに設けられたガイド部材70がガイド溝43を形成する構成となっている。
さらに詳述すると、本実施形態のドア装置20において、このガイド部材70は、そのガイド溝43の形成部位73、詳しくは、このガイド溝43を構成する一対の側壁部43a,43bが車幅方向に対向する部分が、その孔部72内に埋没配置されている。尚、上記のように車両前後方向をドア開口部3の開口幅方向とすると、その車両前後方向に直交する車幅方向(図10中、紙面に直交する方向、図12中、上下方向)が、ドア開口部3の「開口方向」となる。また、本実施形態のガイド部材70は、上記のように、そのガイド溝43の形成部位73が孔部72内に埋没配置された状態で、この孔部72の周縁部72xに対して車両後方側から当接するフランジ部74を有している。そして、本実施形態のガイド部材70は、このフランジ部74を孔部72の周縁部72xに対する固定部として、その設置面71となるBピラー47の後方側面47srに固定される構成となっている。
具体的には、本実施形態のガイド部材70において、このフランジ部74は、孔部72の全周に亘って、その周縁部72xに当接する環状の平板形状を有している。更に、本実施形態のドア装置20は、このガイド部材70のフランジ部74を間に挟んで、その設置面71に締結される固定ブラケット75を備えている。そして、本実施形態のガイド部材70は、これにより、そのフランジ部74が、この固定ブラケット75と孔部72の周縁部72xとの間に挟圧された状態で、その設置面71に固定される。
また、図12~図14に示すように、本実施形態のドア装置20は、そのガイド部材70のフランジ部74と孔部72の周縁部72xとの間に介在されたシール部材76を備えている。本実施形態のドア装置20において、このシール部材76は、孔部72の全周に亘って、その周縁部72xとフランジ部74と孔部72との間に介在される環状の外形を有している。また、このシール部材76は、ゴム等の弾性材料を用いて構成されている。更に、このシール部材76は、その固定ブラケット75の締結力により押し潰された状態で、そのガイド部材70のフランジ部74と孔部72の周縁部72xとの間に介在されている。そして、本実施形態のドア装置20は、これにより、その設置面71に設けられた孔部72と、この孔部72内に埋没配置されたガイド部材70との間を封止する構成となっている。
さらに詳述すると、図9~図12に示すように、本実施形態のガイド部材70は、そのガイド溝43に連続した案内面80を形成する案内突部81を備えている。即ち、本実施形態のドア装置20は、全閉位置P0に向かうドア5の全閉動作に基づきドア側係合部31が車体側係合部32に係合する際、ガイド係合部40を構成するローラ42が、ガイド部材70の案内面80に案内された状態で、そのガイド溝43に進入する。そして、本実施形態のガイド部材70は、そのガイド溝43の形成部位73が設置面71に設けられた孔部72内に埋没配置された状態で、この案内突部81が孔部72外に配置される構成になっている。
具体的には、本実施形態のガイド部材70において、案内突部81は、上記のように、ガイド溝43を構成する一対の側壁部43a,43bが車幅方向に対向する状態において、その車幅方向外側に向かって突出する略三角平板状の外形を有している。即ち、本実施形態のガイド部材70は、ガイド溝43の奥側から入り口側(図12中、左側から右側)に向かって、その案内突部81の突出量が徐々に大きくなるように構成されている。そして、本実施形態のガイド部材70は、これにより、その案内突部81の斜面81sが、そのガイド溝43に連続する案内面80を形成する構成となっている。
更に、本実施形態のドア装置20においては、この案内面80を形成する斜面81sが車幅方向外側、つまりはドア開口部3の開口方向に臨むように、その案内突部81の先端81a側が孔部72外に配置されている。そして、本実施形態のガイド部材70は、これにより、ドア側係合部31及び車体側係合部32の係合時、その車幅方向に移動するガイド係合部40としてのローラ42が、円滑に、この案内突部81に対して当接する構成となっている。
尚、本実施形態の車両1においては、ドア開口部3の閉側端部34を構成するBピラー47が、そのガイド部材70の設置面71となる後方側面47srに連続して車幅方向外側に臨む段部83を有している。また、本実施形態のガイド部材70は、その案内突部81とともに、その孔部72外に配置される支持部85を有している。更に、本実施形態のドア装置20においては、そのガイド溝43の形成部位73が孔部72内に埋没配置された状態で、このガイド部材70の支持部85が、そのBピラー47の段部83に当接する。そして、本実施形態のドア装置20は、これにより、Bピラー47の後方側面47srに設けられたガイド部材70が、安定的に、その車体側係合部32として機能する構成になっている。
(作用)
即ち、設置面71に設けられた孔部72内に埋没した状態でガイド部材70を配置することで、ドア5が開状態にある場合に、その設置面71からドア開口部3に突出する部分が小さくなる。その結果、そのドア開口部3を介した乗員の乗降時、この乗員が、そのガイド部材70に対して引っ掛かり難くなる。
次に、本実施形態の効果について説明する。
(1)ドア装置20は、車体2に対する第1の回動連結点X1と車両1のドア5に対する第2の回動連結点X2とを有する第1及び第2のリンクアーム11,12が形成するリンク機構15の動作に基づいて、そのドア5が車両1のドア開口部3を開閉する。そして、ドア装置20は、ドア5の閉側端部33に設けられたドア側係合部31と、ドア開口部3の閉側端部34に設けられた車体側係合部32と、を備える。また、ドア側係合部31は、ガイド係合部40を備えるとともに、車体側係合部32は、互いに対向する一対の側壁部43a,43bを有してドア5の開閉動作方向に延在するガイド溝43を備える。更に、これらドア側係合部31と車体側係合部32とが係合するドア5の全閉位置P0近傍においては、そのガイド溝43内にガイド係合部40が配置された状態でドア5の開閉動作が案内される。そして、ドア装置20は、そのガイド溝43を構成する一対の側壁部43a,43bを有したガイド部材70を備えるとともに、このガイド部材70が、その設置面71に設けられた孔部72内に埋没した状態でガイド溝43を形成するように構成される。
上記構成によれば、ドア開口部3を介して車両1の乗員が乗降する際、この乗員に対してガイド部材70が干渉し難くなる。そして、これにより、その円滑な乗降動作を担保することができる。加えて、その意匠性が向上するという利点がある。
(2)ドア装置20は、ガイド部材70におけるガイド溝43の形成部位73が、その孔部72内に埋没するように構成される。
即ち、ガイド溝43の形成部位73は、そのガイド溝43を構成する一対の側壁部43a,43bが、乗員の乗降時、この乗員の衣服等に引っ掛かりやすい。この点、上記構成によれば、このようなガイド溝43の形成部位73を、その設置面71に設けられた孔部72内に隠すことができる。そして、これにより、より顕著な効果を得ることができる。
(3)ガイド部材70は、ガイド溝43に連続した案内面80を形成する案内突部81を備える。そして、ドア装置20は、このガイド部材70の案内突部81が孔部72外に突出するように構成される。
上記構成によれば、設置面71に設けられた孔部72内にガイド部材70が埋没して配置された状態においても、ドア側係合部31及び車体側係合部32の係合時、その案内突部81に対して円滑にガイド係合部40が当接する。そして、これにより、高い信頼性を確保することができる。
(4)ガイド部材70は、孔部72の周縁部72xに対する固定部となるフランジ部74を備える。
上記構成によれば、安定的に、その孔部72内にガイド部材70が埋没した状態で、このガイド部材70を設置面71に固定することができる。そして、設置面71の設定位置が中空形状である場合であっても、その安定的な固定状態を確保することができるという利点がある。
(5)ドア装置20は、そのガイド部材70の設置面71が、ドア開口部3の開口幅方向に臨むように構成される。
即ち、ドア開口部3の開口幅方向に突出する部材が存在することで、このドア開口部3を介した乗員の乗降時、その突出した部材が乗員に干渉しやすい。従って、上記のような構成に適用することで、より顕著な効果を得ることができる。
(6)ドア装置20においては、車体側係合部32がガイド部材70を備える。
即ち、ドア開口部3の閉側端部34から突出した部材が存在することで、このドア開口部3を介した乗員の乗降時、その突出した部材に乗員が干渉しやすい。従って、上記のような構成に適用することで、より顕著な効果を得ることができる。
(7)特に、ガイド部材70の設置面71を、Bピラー47の後方側面47srのようなドア開口部3の閉側端部34における開口幅方向に臨む位置に設定することで、より容易に円滑なドア側係合部31及び車体側係合部32の係脱動作を担保することができる。
即ち、Bピラー47の車幅方向側面47ssと比較した場合、後方側面47srの方が、そのリンク機構15を構成する第1及び第2のリンクアーム11,12の車体2に対する第1の回動連結点X1,X1との距離が近い。つまり、Bピラー47の後方側面47srに設置面71を設定することで、この設置面71に設けられたガイド部材70が、そのドア5の開閉動作支点に対して、より近い位置に配置される。そして、これにより、精度よく、そのガイド部材70を備えた車体側係合部32に対してガイド係合部40を備えたドア側係合部31を係脱させることができる。
(8)ドア装置20は、設置面71に設けられた孔部72と、この孔部72内に埋没配置されたガイド部材70との間を封止するシール部材76を備える。
上記構成によれば、孔部72内に対する水や埃等の侵入を防いで、高い信頼性を確保することができる。
なお、上記実施形態は、以下のように変更して実施することができる。上記実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・上記実施形態では、Bピラー47の後方側面47srにガイド部材70の設置面71を設定することとした。しかし、これに限らず、その他の位置に設置面71を設定する場合においても、その設置面71に設けられた孔部72内にガイド部材70を埋没して配置する構成を適用してもよい。
例えば、図15~図18に示す別例においては、ドア開口部3の閉側端部34を構成するBピラー47Bの車幅方向側面47ssに、そのガイド部材70Bの設置面71Bが設定されている。そして、この別例においてもまた、そのガイド部材70Bが、このガイド部材70Bの設置面71Bに設けられた孔部72B内に埋没した状態でガイド溝43Bを形成する構成となっている。
具体的には、この別例のガイド部材70Bもまた、そのガイド溝43Bの形成部位73Bが、その孔部72B内に埋没配置されている。また、このガイド部材70Bは、そのガイド溝43Bに連続した案内面80Bを形成する案内突部81Bも孔部72B内に埋没配置されている。尚、この案内突部81Bもまた、その案内面80Bを形成する斜面81sが孔部72B内から車幅方向外側(図17中、下側)、つまりはドア開口部3の開口方向に臨むように構成されている。更に、この別例のガイド部材70Bもまた、その孔部72B内に埋没配置された状態で、この孔部72Bの周縁部72xに対して車両後方側から当接するフランジ部74Bを有している。そして、この別例のガイド部材70Bは、このフランジ部74Bを孔部72の周縁部72xに対する固定部として、その設置面71BとなるBピラー47Bの車幅方向側面47ssに固定される構成となっている。このような構成を採用しても、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
・上記実施形態では、車体2の側面2sに設けられた後部ドア開口46をドア開口部3として、このドア開口部3に支持された後部ドアとしてのドア5を開閉動作させるドア装置20に具体化した。しかし、これに限らず、車両1の前部ドア開口45をドア開口部3として、このドア開口部3を開閉する前部ドアに適用してもよい。この場合もまた、そのガイド部材70を埋没配置する孔部72を有した設置面71は、前部ドア開口45の開口幅方向である車両前方側に臨むBピラー47の前方側面47sfであってもよい(図10及び図16参照)。そして、その開口方向となる車幅方向外側に臨む車幅方向側面47ssであってもよい。
・また、そのガイド部材70が埋没状態で配置される孔部72が、二面に跨って形成された構成であってもよい。例えば、Bピラー47の後方側面47sr及び車幅方向側面47ssに跨る態様で孔部72が形成されていてもよい。
・更に、ドア開口部3の閉側端部34を構成するBピラー47以外の部位に、そのガイド部材70が埋没状態で配置される孔部72を有した設置面71を設定してもよい。例えば、このようなBピラー47を有しない所謂ピラーレス型の構成である場合、ドア開口部3の上縁部や下縁部に、その孔部72を有した設置面71を設定するとよい。
・上記実施形態では、ドア側係合部31がガイド係合部40を有し、車体側係合部32がガイド溝43を有することとした。しかし、これに限らず、ドア側係合部31がガイド溝43を有し、車体側係合部32がガイド係合部40を有する構成であってもよい。即ち、この場合、ドア5の閉側端部33に対して、そのガイド部材70が埋没状態で配置される孔部72を有した設置面71が設定される。そして、この場合もまた、その設置面71が、ドア開口部3の開口幅方向に臨む構成であってもよく、その開口方向に臨む構成であってもよい。
・上記実施形態では、ガイド係合部40を構成する軸状係合部41が、支軸42xに軸支されたローラ42であることとしたが、必ずしも、軸状係合部41は回転しなくともよい。そして、ガイド溝43内に配置された状態で、そのドア5の開閉動作が案内されるガイド係合部として機能する形状であれば、必ずしも軸形状を有していなくともよい。
・ガイド部材70の数は、任意に変更してもよい。一つでも、3つ以上あってもよい。そして、その配置についてもまた、任意に変更してもよい。
・更に、ガイド部材70の形状についてもまた、任意に変更してもよい。例えば、ガイド部材70が案内突部81を有しない構成であってもよい。孔部72の周縁部72xに対する固定部としてのフランジ部74の形状もまた、任意に変更してもよい。そして、例えば、その固定ブラケット75が、ガイド部材70と一体化された構成であってもよい。
・また、ガイド部材70を埋没配置する孔部72が、底部や側壁を有した凹部形状を有していてもよい。そして、シール部材76の形状や配置についてまた、任意に変更してもよい。
・上記実施形態では、第2のリンクアーム12に連結長可変機構50が設けられることとした。しかし、これに限らず、第1のリンクアーム11に連結長可変機構50が設けられた構成に適用してもよい。また、第1及び第2のリンクアーム11,12の両方に連結長可変機構50が設けられた構成に適用してもよい。更に、連結長可変機構50の構成については、例えば、二本のリンク部材が回動可能に連結された関節リンクを用いる、或いは直動式の伸縮リンク機構を用いる等、任意に変更してもよい。そして、車体側係合部32に対してドア側係合部31が係合することにより、そのガイド溝43内にガイド係合部40が配置された状態でドア5の開閉動作が案内される構成であれば、このような連結長可変機構50が設けられていない構成に適用してもよい。
次に、上記実施形態及び変更例から把握できる技術的思想について記載する。
(イ)前記ドア開口部に臨むBピラーの側面に前記ガイド部材の設置面が設定されていること、を特徴とする車両用ドア装置。これにより、より容易に、その円滑なドア側係合部及び車体側係合部の係脱動作を担保することができる。
1…車両
2…車体
3…ドア開口部
5…ドア
11…第1のリンクアーム
12…第2のリンクアーム
15…リンク機構
20…ドア装置
31…ドア側係合部
32…車体側係合部
33…閉側端部
34…閉側端部
40…ガイド係合部
43…ガイド溝
43a,43b…側壁部
70…ガイド部材
71…設置面
72…孔部
X1…第1の回動連結点
X2…第2の回動連結点
P0…全閉位置

Claims (7)

  1. 車体に対する第1の回動連結点と車両のドアに対する第2の回動連結点とを有する第1及び第2のリンクアームと、
    前記第1及び第2のリンクアームが形成するリンク機構の動作に基づき前記車両のドア開口部を開閉する前記ドアの閉側端部に設けられたドア側係合部と、
    前記ドアの開閉動作に基づいて該ドアの前記閉側端部が接離する前記ドア開口部の閉側端部に設けられた車体側係合部と、を備え、
    前記ドア側係合部及び前記車体側係合部の一方側は、ガイド係合部を備え、
    前記ドア側係合部及び前記車体側係合部の他方側は、互いに対向する一対の側壁部を有して前記ドアの開閉動作方向に延在するガイド溝を備えてなり、
    前記ドア側係合部と前記車体側係合部とが係合する前記ドアの全閉位置近傍においては、前記ガイド溝内に前記ガイド係合部が配置された状態で、前記ドアの開閉動作が案内されるものであって、
    前記ガイド溝を構成する前記一対の側壁部を有したガイド部材を備えるとともに、
    前記ガイド部材は、該ガイド部材の設置面に設けられた孔部内に埋没した状態で前記ガイド溝を形成する車両用ドア装置。
  2. 請求項1に記載の車両用ドア装置において、
    少なくとも前記ガイド部材における前記ガイド溝の形成部位が前記孔部内に埋没していること、を特徴とする車両用ドア装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の車両用ドア装置において、
    前記ガイド部材は、前記ガイド溝に連続した案内面を形成する案内突部を備えるとともに、該案内突部が前記孔部外に突出すること、を特徴とする車両用ドア装置。
  4. 請求項1又は請求項2に記載の車両用ドア装置において、
    前記ガイド部材は、前記孔部の周縁部に対する固定部を備えること、
    を特徴とする車両用ドア装置。
  5. 請求項1又は請求項2に記載の車両用ドア装置において、
    前記ガイド部材の設置面が前記ドア開口部の開口幅方向に臨むこと、
    を特徴とする車両用ドア装置。
  6. 請求項1又は請求項2に記載の車両用ドア装置において、
    前記車体側係合部が前記ガイド部材を備えること、
    を特徴とする車両用ドア装置。
  7. 請求項1又は請求項2に記載の車両用ドア装置において、
    前記孔部と前記ガイド部材との間を封止するシール部材を備えること、
    を特徴とする車両用ドア装置。
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