JP2024077531A - 搬送装置、印刷装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】搬送経路を部分的に短時間で清掃可能な搬送装置、印刷装置を提供する。【解決手段】シート材Pを搬送する搬送経路600と、搬送経路600からシート材Pを退避させる第2パージトレイ91とを含み、搬送経路600の途中である反転経路62に、反転経路に清掃用シート材500を装填するシート材装填口部701を有し、シート材装填口部701から装填された清掃用シート材500を両面経路63、給送経路201を経てパージ経路92から第1パージトレイ91まで搬送させて、両面経路63、給送経路201を清掃する。【選択図】図3
Description
本発明は、搬送装置、印刷装置に関する。
搬送ローラでシート材を搬送して例えば液体吐出方式で印刷する印刷装置においては、印刷されたシート材上の液体が搬送ローラに転写され、更に印刷面に転写されて異常画像を生じることがある。また、シート材が紙媒体であるときには、紙粉が搬送ローラに付着することがある。
そこで、従来、印刷装置として、給紙トレイに清掃用シート材を装填し、通常の印刷用シート材を給紙する給紙部から清掃用シート材を搬送することによって搬送経路を清掃するようにしたものが知られている(特許文献1)。
しかしながら、特許文献1に開示の構成にあっては、搬送経路中に清掃用シート材の搬送を阻害する印刷部などが配置される装置などにおいて搬送経路を清掃することができないという課題がある。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、搬送経路を部分的に清掃できるようにすることを目的とする
上記の課題を解決するため、本発明に係る搬送装置は、
シート材を搬送する搬送経路と、
前記搬送経路から前記シート材を退避させるパージ用収容手段と、を含み、
前記搬送経路の途中で、前記搬送経路に清掃用シート材を装填するシート材装填口部を有し、
前記シート材装填口部から装填された前記清掃用シート材を前記パージ用収容手段まで搬送させる制御を行う手段を備えている
構成とした。
シート材を搬送する搬送経路と、
前記搬送経路から前記シート材を退避させるパージ用収容手段と、を含み、
前記搬送経路の途中で、前記搬送経路に清掃用シート材を装填するシート材装填口部を有し、
前記シート材装填口部から装填された前記清掃用シート材を前記パージ用収容手段まで搬送させる制御を行う手段を備えている
構成とした。
本発明によれば、搬送経路を部分的に清掃できるようになる。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。本発明の第1実施形態について図1及び図2を参照して説明する。図1は同実施形態に係る搬送装置を含む刷装置の概略説明図、図2は同じくドラム周りの拡大説明図である。
印刷装置(印刷システム)1は、シート材Pを搬入する搬入部10と、受け入れ部20と、印刷部(画像形成部)30と、乾燥部40と、反転機構部60と、搬出部70とを備えている。
印刷装置1は、搬入部10から搬入(供給)されるシート材Pを受け入れ部20で受け入れて、印刷部30で液体を付与して所要の印刷を行い、乾燥部40でシート材Pに付着した液体を乾燥(定着)させた後、シート材Pを搬出部70に排出する。
搬入部10は、複数のシート材Pを収容する搬入トレイ11(下段搬入トレイ11A、上段搬入トレイ11B)と、搬入トレイ11からシート材Pを1枚ずつ分離して送り出す給送装置12(12A、12B)とを備え、シート材Pを受け入れ部20に供給する。
印刷部30は、受け入れ部20で受け入れたシート材Pを周面に担持して回転する担持部材(回転体)であるドラム31と、ドラム31に担持されたシート材Pに向けて液体を吐出する液体吐出部32を備えている。
また、印刷部30は、上流側から送り込まれたシート材Pを受け取ってドラム31との間でシート材Pを受け渡す入口回転体34と、ドラム31によって搬送されたシート材Pを受け取って乾燥部40に受け渡す出口回転体35を備えている。
入口回転体34は、上流側の受け入れ部20の搬送経路(以下、「給送経路」という。)201を搬送ローラ対202などで搬送されるシート材Pを、外周部に備えた把持手段であるグリッパ341によって受け取り位置でシート材Pの先端を把持して受け取る。
そして、入口回転体34の回転に伴ってシート材Pが搬送され、搬送されたシート材Pはドラム31との対向位置でドラム31へ受け渡される。
ここで、給送経路201をシート材Pが搬送されるとき、搬送ローラ対202で搬送速度を調整して、入口回転体34のグリッパ341とシート材Pの先端位置とのタイミングを調整する。また、スキュー検知手段と補正手段によって、シート材Pの搬送方向と直交する方向に対する傾きと搬送位置を補正しながら、シート材Pを受取り位置へと搬送する。
また、給送経路201には、シート材Pの幅を検知する幅検知手段と、シート材Pの長さを検知する長さ検知手段が配置されている。これにより、設定したシートサイズに対して測定値が異なっているときには印刷動作を停止し、ドラム31上へ液体を吐出することを防止している。
ドラム31の表面にも把持手段であるグリッパ311が設けられており、シート材Pの先端がグリッパ311によって把持される。ドラム31の表面には、複数の吸引穴が分散して形成され、吸引手段によってドラム31の所要の吸引穴から内側へ向かう吸い込み気流を発生させる。
これにより、入口回転体34からドラム31へ受け渡されたシート材Pは、グリッパ311によって先端が把持されるとともに、吸引手段による吸い込み気流によってドラム31の周面に吸着担持され、ドラム31の回転に伴って搬送される。
液体吐出部32は、液体吐出手段である液体吐出ヘッドを含む吐出ユニット33(33A~33D)を備えている。例えば、吐出ユニット33Aはシアン(C)の液体を、吐出ユニット33Bはマゼンタ(M)の液体を、吐出ユニット33Cはイエロー(Y)の液体を、吐出ユニット33Dはブラック(K)の液体を、それぞれ吐出する。また、その他、白色、金色(銀色)などの特殊な液体の吐出を行う吐出ユニットを使用することもできる。
なお、図2に示すように、印刷部30は、液体吐出部32の各吐出ユニット33の吐出面(ノズル面)をキャッピングするキャップ38を備えている。吐出ユニット33は矢印方向に進退可能に配置され、キャップ38はドラム31の軸方向に移動可能に配置されている。キャッピング時は吐出ユニット33がドラム31の周面から離れる方向に移動して、その下方にキャップ38が進入してキャッピングが行われる。
液体吐出部32の各吐出ユニット33は、印刷情報に応じた駆動信号によりそれぞれ吐出動作が制御される。ドラム31に担持されたシート材Pが液体吐出部32との対向領域を通過するときに、吐出ユニット33から各色の液体が吐出され、当該印刷情報に応じた画像が形成(印刷)される。
なお、本実施形態では印刷手段が液体吐出手段を備える例で説明しているが、液体吐出以外の手段、例えば電子写真方式で印刷を行う手段でもよい。
画像が形成されたシート材Pは、ドラム31から出口回転体35に渡される。出口回転体35は、ドラム31のシート材Pを外周部に備えた把持手段であるグリッパ351によって受け取る。そして、出口回転体35の回転に伴ってシート材Pを乾燥部40の搬送手段41に渡す。
この出口回転体35の周面に沿って、出口回転体35によってドラム31から搬送手段41の搬送ベルト401に受け渡されるシート材Pを案内する案内部材36が配置されている。
乾燥部40は、出口回転体35から渡されるシート材Pを搬送する搬送手段41と、搬送手段41で搬送されるシート材Pを加熱する加熱手段42とを備えている。搬送手段41は、無端状の搬送ベルト401と、搬送ベルト401を掛け回した駆動ローラ402及び従動ローラ403を有している。搬送ベルト401は、駆動ローラ402を正逆方向回転駆動することによって正逆方向に周回移動可能である。
乾燥部40は、印刷部30でシート材P上に付着した液体を乾燥させる。これにより、液体中の水分等の液分が蒸発し、シート材P上に液体中に含まれる着色剤が定着し、また、シート材Pのカールが抑制される。乾燥部40を通過したシート材Pは、反転機構部60に搬送される。
反転機構部60は、乾燥部40から搬送されるシート材Pを排出部70に向かう方向である排出方向に搬送する排出経路61と、シート材Pの両面に印刷を行うときに使用する反転経路62及び両面経路63とを備えている。なお、反転経路62の下流側にはパージ用の第1パージトレイ97も設けている。
反転経路62は、排出経路61からシート材Pを受け入れて表裏反転し、両面経路63に送り出す。両面経路63は、乾燥部40、印刷部30の下方に延びて配置され、反転経路62で反転されたシート材Pを搬送して受け入れ部20の給送経路201に再度給送する両面経路(両面搬送経路)である。排出経路61、反転経路62及び両面経路63には、1又は複数の搬送ローラ対601が配置されている。また、反転経路62には両面反転ローラ対604が配置されている。
搬出部70は、複数のシート材Pが積載される搬出トレイ71を備えている。反転機構部60から搬送されてくるシート材Pは、搬出トレイ71上に順次積み重ねられて保持される。
この印刷装置においては、給送経路201、ドラム31、搬送ベルト401、排出経路61、反転経路62、両面経路63によってシート材Pの搬送経路600を構成し、搬送経路600に係る部分で本発明に係る搬送装置を構成している。
次に、この印刷装置におけるパージ動作に係る部分の構成について説明する。
パージ動作は、装置内でシート材の浮き、しわ、折れなどの搬送不良を生じる状態が発生したときに、当該シート材の搬送を停止し、後続のシート材などを所定のパージ用収容手段に排出する動作である。
パージ動作は、装置内でシート材の浮き、しわ、折れなどの搬送不良を生じる状態が発生したときに、当該シート材の搬送を停止し、後続のシート材などを所定のパージ用収容手段に排出する動作である。
本実施形態では、担持回転体であるドラム31に備えた搬送駆動源を利用し、入口回転体34、出口回転体35は、搬送駆動源にギヤで連結し、ドラム31、入口回転体34、出口回転体35が連動して駆動され、シート材Pが搬送される構成としている。ただし、入口回転体34、ドラム31及び出口回転体35を個別の駆動源で駆動する構成とすることもできる。
そして、ドラム31に備えた搬送駆動源は、インチングスイッチ81の操作によって、独立して駆動させることが可能となっている。これにより、印刷装置1が停止した状態であっても、インチングスイッチ81の手動操作で、入口回転体34、ドラム31、出口回転体35を回転駆動(インチング動作)させ、停止したシート材Pを排出することができる。
なお、「インチング」とは、インチングスイッチ81を押しているときだけドラム31を印刷動作時よりも低速で回転させ、インチングスイッチ81を離した際にドラム31の回転を停止させる動作である。ドラム31上に残留するシート材Pをユーザーが取り除く際にユーザーのボタン操作により行われる。なお、インチングは自動で行われるようにすることもできる。
また、ドラム31の下方であって、入口回転体34と出口回転体35との間には、搬送不良を生じたシート材Pを含み、装置内に残されたシート材Pを退避させるパージ用排出部となるパージ用収容手段としての第2パージトレイ91が配置されている。
そして、給送経路201の延長上には、入口回転体34が給送経路201からシート材Pを受け取る受け取り位置から斜め下方に向かうパージ経路92が設けられている。パージトレイ91には、シート材Pを検知するパージ排出センサ94が配置され、パージすべきシート材Pがパージトレイ91に排出されたことを検知する。
また、入口回転体34がシート材Pを受け取る受け取り位置の下流側を、搬送経路を切り替える切り替え部95とし、切り替え部95に分岐爪96が配置されている。
さらに、第2パージトレイ91へのシート材Pの排出などのパージ動作の実行を指示するパージスイッチ82を備えている。つまり、パージスイッチ82は、搬送不良を生じたシート材Pをパージ用収容手段に退避させる動作の指示を行う手段である。
入口回転体34からドラム31がシート材Pを受け取る位置の近傍には、ドラム31の周面におけるシート材Pの厚み方向の変位を検知する搬送不良検知手段112が配置されている。搬送不良検知手段112は、シート材Pの耳折れ、浮き、シワなどの搬送不良を検知する。なお、ここでいう「搬送不良」とは実際に搬送が不能になった状態ではなく、シート材が搬送不良を生じる状態になっていることを意味する。
つまり、ドラム31上にシートPを吸着したとき、シートPの姿勢が傾いていたりすると、シートPの先端がグリッパ311から外れて耳折れしていたり、浮きやシワが発生する。この状態で、シート材Pがドラム31の周面と吐出ユニット33のヘッドとの間のギャップに進入した場合、シート材Pと吐出ユニット33との干渉によってヘッドが損傷することがある。
そこで、搬送不良検知手段112によって搬送不良を検知した場合、ドラム31の周面と最上流の吐出ユニット33Aのヘッドとの間のギャップにシート材Pが侵入する前に、シート材Pの搬送駆動を停止する。
また、切り替え部95におけるシート材Pの有無を検知するシート材検知センサ113、114を配置している。
シート材検知センサ113は、切り替え部95よりも上流側に配置されている。ここでは、シート材検知センサ113は、入口回転体34の上流側であって、給送経路201上でシート材Pの有無を検知可能な位置に配置されている。
シート材検知センサ114は、切り替え部95よりも下流側に配置されている。ここでは、シート材検知センサ114は、入口回転体34の周面におけるシート材Pの有無を検知可能な位置に配置されている。
シート材検知センサ113及びシート材検知センサ114がいずれもシート材Pを検知しているとき、切り替え部95に跨ってシート材Pがあることになる。そこで、これらのシート材検知センサ113及びシート材検知センサ114の検知結果に基づいて、切り替え部95に跨ったシート材Pがない状態で、分岐爪96によって搬送経路をドラム31側からパージ経路92側に切り替え可能とする制御を行うようにしている。
次に、搬送経路の清掃動作(クリーニング動作)に係わる部分について図3及び図4も参照して説明する。図3は同説明に供する反転経路部分の斜視説明図、図4は清掃用シート材の一例を説明する説明図である。
反転経路62には、シート材Pを案内するガイド板603a、603bが対向配置され、ガイド板603a、603bを介して、シート材Pを挟み持って搬送する搬送回転体対である両面反転ローラ対604が配置されている。
反転経路62には、反転経路62にシート材Pが送り込まれる方向(これを「順搬送方向A」という。)において両面反転ローラ対604の上流側にシート材Pを検知する第1検知手段である両面反転センサ605が設けられている。なお、順搬送方向Aと反対方向を逆搬送方向Bとする。
両面反転ローラ対604は、両面印刷を行うときに反転経路62に送り込まれるシート材Pを順搬送方向Aの下流側に搬送し、シート材Pが両面反転センサ605を通過したときに搬送を一旦停止する。その後、両面反転ローラ対604は、逆回転されて、シート材Pを逆搬送方向Bに搬送して、シート材Pが両面経路63に送り込まれる。両面経路63に送り込まれたシート材Pは搬送ローラ対602によって搬送され、給送経路201を経て、再度、ドラム31に給送される。
反転経路62の順搬送方向Aの下流側であって、重力方向においてガイド板603a、603bの下方には、第1パージトレイ97が配置されている。両面印刷を行うときに、乾燥部40、反転機構部60の排出経路61などでジャムが発生したとき、その下流のシート材Pのうち裏面の印刷が終了していないシートPを反転経路62へ搬送し、両面反転ローラ対604を通過させて、第1パージトレイ97に落下させて排出する。
反転経路62の下流側に配置された第1パージトレイ97には、第2検知手段であるパージ残シート材センサ606が配置されている。第1パージトレイ97に落下するシート材Pはパージ残シートセンサ606で検知され、ユーザーに対してシート材Pを除去するように通知される。
そして、搬送経路600の途中である反転経路62の逆搬送方向Bにおける両面反転ローラ対604の上流側に、第1パージトレイ97側から例えば図4に示すような清掃用シート材500を装填可能とするシート材装填口部701を備えている。
シート材装填口部701は、ガイド板603bの下端部で構成し、ガイド板603bの下端部を折り曲げて清掃用シート材500を誘導可能なすくい形状部702としている。シート材装填口部701には、ガイド板603bのすくい形状部702に清掃用シート材500を装填するときの幅方向位置の目安となる指標703が設けられている。
指標703は、例えば、異なるサイズの幅方向位置を示す複数のケガキ線で形成している。ユーザーは、この指標703を目安に第1パージトレイ97側から清掃用シート材500を装填する。使用する清掃用シート材500のサイズによって、目安とする指標703が異なるため、指標703の位置に対応してサイズが付記されていることが好ましい。また、指標703は、ラベルに表記して、ラベルをすくい形状部702のエッジの端部を基準に貼り付けることなどで構成することもできる。
ここで、清掃用シート材500の一例について図4を参照して説明する。
この清掃用シート材500は、基材501の両面に、接着層502を介して化学繊維などを接着して植毛した繊維層503を設けている。繊維層503は、清掃用シート材500の法線方向に適度な弾力性を有している。なお、繊維層に代えてフェルト材などを貼り付けたものでも良い。
清掃用シート材500をガイド板603a、603bなどのガイド板などで形成される搬送経路600を搬送することにより、ガイド板表面や搬送ローラ対601、両面反転ローラ対604の各ローラ表面に繊維層503が接触して、ガイド板表面や搬送ローラ対の各ローラ表面を清掃することができる。
なお、清掃用シート材500は、基材501の片面に繊維層503を設けたものでもよい。この場合には、繊維層503の面を異ならせて少なくとも2枚の清掃用シート材500を搬送することによって搬送経路の両面や搬送ローラ対の各ローラ表面を清掃できる。
清掃用シート材500の厚さtについて説明する。通常、印刷されるシート材Pの厚さが0.06mm~1.0mmであるのに対し、シート材Pが搬送される搬送経路600のガイド板同士のギャップは3~4mmに設定されている。
そのため、搬送経路600のガイド板や搬送ローラの清掃を効果的に行うには、清掃用シート材500の厚さtもガイド板間のギャップと同じとすることが好ましい。一方、清掃用シート材500の厚さtが厚すぎると、清掃用シート材500を搬送するときに、屈曲した経路では搬送抵抗が大きくなる。
そこで、本実施形態では、搬送抵抗を考慮して、清掃用シート材500の厚さtを3mm程度として、ガイド板間のギャップより少し薄くしている。
これに対し、ガイド板に付着した紙粉や異物を取り除く効果としては、清掃用シート材500の厚さtをガイド板間のギャップより厚くすることが有効である。この場合には、搬送抵抗を軽減するために、繊維層503の繊維の植毛密度を小さくする(疎にする)ことが好ましい。
次に、本実施形態における清掃用シート材を使用した清掃動作(クリーニング動作)に係る制御を行う部分について図5のブロック説明図を参照して説明する。
搬送制御手段801は、通常の搬送動作に加え、パージ動作、パージ動作の一環としてのクリーニング動作における搬送に係る制御を司る。
搬送制御手段801は、通常の搬送動作を行う場合、搬送系駆動部802を介して、搬送ローラ対群803、両面反転ローラ対604、ドラム31、搬送ベルト401を含む搬送手段41の駆動及び停止を制御する。搬送ローラ対群803には、搬送ローラ対202、搬送ローラ対601及び搬送ローラ対602を含む。また、搬送制御手段801は、分岐爪切替駆動部811を介して分岐爪96を入口回転体34側に切り替える制御をする。
搬送制御手段801は、パージスイッチ82が押下された場合、搬送系駆動部802を介して、搬送ローラ対群803、両面反転ローラ対604、ドラム31、搬送ベルト401を含む搬送手段41の駆動及び停止を制御する。
また、搬送制御手段801は、パージスイッチ82が押下された場合、分岐爪切替駆動部811を介して分岐爪96を第2パージトレイ91へと搬送経路を切り替える制御をする。また、搬送制御手段801は、パージ排出センサ94がシート材P或いは清掃用シート材500を検知したとき、表示手段812を介して第2パージトレイ91からの第2パージトレイ91からの除去をユーザーに要求する。
次に、本実施形態における清掃用シート材の装填からパージスイッチを用いたクリーニング動作(清掃動作)について説明する。
まず、ユーザーは、シート材装填口部701から清掃用シート材500を装填する。具体的には、図3に示す逆搬送方向Bに向かう白抜き矢印方向に向かってシート材装填口部701から清掃用シート材500の先端を挿入し、両面反転ローラ対604に突き当てる。
その後、ユーザーは、両面反転ローラ対604の軸端部に設けられるノブなどを利用して、逆搬送方向Bに清掃用シート材500が搬送されるように両面反転ローラ対604を回転させる。これにより、清掃用シート材500が逆搬送方向Bに搬送されて上方へ引き上げられ、両面反転ローラ対604が清掃用シート材500を挟持した状態になることで、装填を完了となる。
次に、搬送制御手段によるクリーニング動作における搬送制御について図6のフロー図を参照して説明する。
搬送制御手段801は、パージスイッチ82が押下されたか否かを判別する(ステップS1、以下、単に「S1」というように表記する。)。つまり、ユーザーは、上述したように、清掃用シート材500の反転経路62への装填が完了した後、パージスイッチ82を押下する。本実施形態では、パージスイッチ82をクリーニング動作の開始を指示する指示手段と兼用し、パージ動作をクリーニング動作の一環として行っている。
そして、搬送制御手段801は、パージスイッチ82が押されると、入口回転体34のグリッパ341を退避位置へと移動し、分岐爪96をパージ経路92側へと切り替える(S2)。その後、搬送制御手段801は、両面反転ローラ対604、搬送ローラ対群803に含まれる搬送ローラ対602、搬送ローラ対202の駆動を開始する(S3)。
これにより、両面反転ローラ対604で挟持されていた清掃用シート材500は、両面経路63から給送経路201を経てパージ経路92から第2パージトレイ91へと搬送される。
このとき、清掃用シート材500は、両面経路63及び給送経路201の各ガイド板や搬送ローラ対601、201のローラの汚れを除去しながら、第2パージトレイ91に排出されてクリーニングが完了する。
そして、搬送制御手段801は、パージ排出センサ94が清掃用シート材500を検知したか否かをチェックして、第2パージトレイ91に清掃用シート材500が排出されたか否かを判別する(S4)。
ここで、第2パージトレイ91に清掃用シート材500が排出されたときには、搬送制御手段801は、両面反転ローラ対604、搬送ローラ対群803に含まれる搬送ローラ対602、搬送ローラ対202の駆動を停止する(S5)。
そして、搬送制御手段801は、表示手段812を通じて、ユーザーに対し、クリーニング動作の終了を通知するとともに、第2パージトレイ91の清掃用シート材500の除去を要求する通知を行って(S6)、処理を終了する。
このように、搬送経路600のうちの清掃用シート材500の搬送が阻害されるドラム31及び搬送ベルト401による搬送経路の部分を除いて、搬送経路600中の両面経路63及び給送経路201を部分的に清掃することができる。
つまり、前述したように、通常の印刷に使用されるシート材Pの厚さがおよそ0.07mm~0.6mm程度であるのに対し、清掃用シート材500の厚さtは搬送経路の紙粉を取り除く目的から、1~3mm程度が必要とされる。
そのため、ドラム31に備えるグリッパ311でシート材Pの先端部を把持して搬送するドラム搬送方式の場合、清掃用シート材500をグリッパ311でドラム31に把持して搬送することができない。
また、ドラム31や搬送ベルト401のように吸引穴を備えてシート材Pを吸着して搬送する吸引搬送方式の場合も、植毛シート材は透気度が高く、ドラム31の表面に完全に吸着させることができない。しかも、分離した植毛繊維がその微細な吸引穴に付着したり混入したりすると、吸引が不十分となり、通常印刷時の吸引搬送に支障をきたすことになる。
一方、清掃用シート材500を使用しない装置にあっては、搬送経路600を開閉可能なガイド板で構成し、定期的に搬送経路を開放して、ガイド板やガイド板で保持している搬送ローラを清掃することが行われている。
しかしながら、このような開閉可能なガイド板を使用する構成では、清掃に要する手間及び時間がかり、装置が大型化するに伴って、装置のダウンタイムが長くなる。また、場所によっては、ガイド板を十分に開放できずに清掃が不十分になったり、作業性が悪くなったりする。
そこで、本実施形態のように、搬送経路600の途中に清掃用シート材500を装填するシート材装填口部701を備えることにより、搬送経路600中の清掃用シート材500を搬送できない部分を回避して、部分的に清掃用シート材500を搬送して短時間で清掃を行うことができる。
次に、本発明の第2実施形態について図7も参照して説明する。図7は同実施形態に係る印刷装置における自動クリーニング動作の制御を含む搬送系の制御に係る部分の説明に供するブロック説明図である。
搬送制御手段801は、通常の搬送動作に加え、パージ動作、清掃用シート材の装填から搬送を行う清掃モードとしての自動クリーニング動作における搬送に係る制御を司る。
搬送制御手段801は、通常の搬送動作を行う場合、搬送系駆動部802を介して、搬送ローラ対202及び搬送ローラ対601を含む搬送ローラ対群803、両面反転ローラ対604、ドラム31、搬送ベルト401を含む搬送手段41の駆動及び停止を制御する。また、搬送制御手段801は、分岐爪切替駆動部811を介して分岐爪96を入口回転体34側に切り替える制御をする。
搬送制御手段801は、パージスイッチ82が押下された場合、搬送系駆動部802を介して、搬送ローラ対202及び搬送ローラ対601を含む搬送ローラ対群803、両面反転ローラ対604、ドラム31、搬送ベルト401を含む搬送手段41の駆動及び停止を制御する。また、搬送制御手段801は、分岐爪切替駆動部811を介して分岐爪96を第2パージトレイ91へと搬送経路を切り替える制御をする。
搬送制御手段801は、ユーザーによって画面操作部813から自動クリーニングモードが選択されたときには、自動クリーニングモードを実行する。本実施形態では、画面操作部813は表示手段812とともにユーザーインターフェース(UI)を構成しており、画面操作部813によって、通常の印刷動作とは別に、メンテナンスに特化したサービスメニューとして自動クリーニングモード(清掃モード)を選択できる。
自動クリーニングモードでは、搬送経路600の一部である反転経路62、両面経路63及び給送経路201を清掃用シート材500によって部分的に清掃する。
具体的には、自動クリーニングモードが選択されると、搬送制御手段801は、清掃用シート材500をシート材装填口部701に装填するように表示手段812を介してユーザーに通知する。
ここで、ユーザーが清掃用シート材500を装填し、パージ残シート材センサ606にて清掃用シート材500が検知されると、搬送制御手段801は搬送系駆動部802を介して、両面反転ローラ対604を逆搬送方向Bに回転駆動する。
そして、搬送制御手段801は、両面反転センサ605が清掃用シート材500を検知すると、搬送系駆動部802を介して、両面反転ローラ対604の回転を停止し、表示手段812を介してユーザーにクリーニング動作のスタートを促す。
画面操作部813からクリーニング動作のスタートを指示されると、搬送制御手段801は、分岐爪切替駆動部811を介して、分岐爪96を第2パージトレイ91側へのパージ経路92に切り替える。そして、搬送制御手段801は、搬送系駆動部802を介して、両面反転ローラ対604、搬送ローラ対群803の搬送ローラ対602及び搬送ローラ対202を駆動し、清掃用シート材500を、両面経路63から給送経路201に送り込み、更に、パージ経路92を介して第2パージトレイ91へと搬送する。
そして、搬送制御手段801は、パージ排出センサ94が第2パージトレイ91へと排出された清掃用シート材500を検知すると、両面反転ローラ対604、搬送ローラ対群803の搬送ローラ対602及び搬送ローラ対202の駆動を停止する。これにより、両面経路63及び給送経路201の搬送動作を停止させる。
次いで、搬送制御手段801は、クリーニング動作が終了したことをユーザーに表示手段812を介して通知し、清掃用シート材500の除去をユーザーに促す。
このように、印刷装置1における搬送経路600の内、搬送経路600の途中である反転経路62に設けたシート材供給口部701から清掃用シート材500を装填し、清掃用シート材500を搬送する。
これにより、搬送経路600のうちの清掃用シート材500の搬送が阻害されるドラム31及び搬送ベルト401による搬送経路の部分を除いて、搬送経路600中の両面経路63及び給送経路201を部分的に短時間で清掃することができる。
次に、上述した搬送制御手段による自動クリーニング動作の制御について図8のフロー図を参照して説明する。
画面操作部813によって自動クリーニングモードが選択されると、搬送制御手段801は、表示手段812に、反転経路62のシート装填口部701に対して清掃用シート材500をセットするように要求する表示を行う(S11)。
その後、搬送制御手段801は、パージ残シート材センサ606が清掃用シート材500を検知したか否を判別する(S12)。ユーザーが清掃用シート材500を第1パージトレイ97に載せることで、パージ残シート材センサ606が清掃用シート材500を検知した状態になる。
そして、パージ残シート材センサ606が清掃用シート材500を検知したときに、搬送制御手段801は、両面反転ローラ対604の逆搬送方向Bへの回転駆動を開始する(S13)。これにより、清掃用シート材500は逆搬送方向Bに向けて搬送される。なお、清掃用シート材500を搬送するときの両面反転ローラ対604による搬送速度は、通常印刷時の搬送速度よりも低速とし、ユーザーの安全性を担保している。
そこで、搬送制御手段801は、両面反転センサ605が清掃用シート材500の先端を検知したか否を判別する(S14)。
ここで、両面反転センサ605が清掃用シート材500の先端を検知したときには、搬送制御手段801は、両面反転ローラ対604の駆動を停止し、表示手段812を通じて、ユーザーに対してクリーニング動作スタートの指示を要求する(S15)。
これに対し、両面反転センサ605が清掃用シート材500の先端を検知しないときには、搬送制御手段801は、予め定めた異常判定時間が経過したか否かを判別する(S16)。
このとき、搬送制御手段801は、異常判定時間が経過していなければステップS14に戻り、異常判定時間が経過したときには、両面反転ローラ対604の駆動を停止し(S17)、ステップS11に戻って、再度、ユーザーに対して清掃用シート材500を装填するように要求する。
以上の処理を経て、ステップS5においてユーザーに対してクリーニング動作スタートの指示を要求した後、クリーニング動作スタートの指示がされたか否かを判別する(S18)。
そして、ユーザーが画面操作部813を通じてクリーニング動作スタートを指示すると、搬送制御手段801は、清掃用シート材500の両面経路63、給送経路201、パージ経路92における搬送動作を開始する(S19)。これにより、清掃用シート材500によって、両面経路63、給送経路201、パージ経路92が清掃用シート材500によって清掃される。
その後、搬送制御手段801は、パージ排出センサ94が清掃用シート材500を検知したか否かをチェックして、第2パージトレイ91に清掃用シート材500が排出されたか否かを判別する(S20)。
ここで、第2パージトレイ91に清掃用シート材500が排出されたときには、搬送制御手段801は、両面経路63、給送経路201、パージ経路92における搬送動作を停止する(S21)。
そして、搬送制御手段801は、表示手段812を通じて、ユーザーに対し、クリーニング動作の終了を通知するとともに、第2パージトレイ91の清掃用シート材500の除去を要求する通知を行って(S22)、処理を終了する。
これに対し、第2パージトレイ91に清掃用シート材500が排出されないときには、搬送制御手段801は、例えば排出されないまま予め定めた一定時間が経過したかなど、搬送異常が発生したか否かを判別する(S23)。
このとき、搬送異常が発生していなければ、ステップS20の処理に戻る。
これに対し、搬送異常が発生したときには、搬送制御手段801は、両面経路63、給送経路201、パージ経路92における搬送動作を停止する(S24)。そして、搬送制御手段801は、表示手段812を通じて、両面経路63、給送経路201、パージ経路92に残っている清掃用シート材500を除去するようにユーザーに通知して(S25)、この処理を終了する。
このように、搬送経路600のうちの清掃用シート材500の搬送が阻害されるドラム31及び搬送ベルト401による搬送経路の部分を除いて、搬送経路600中の両面経路63及び給送経路201を部分的に清掃するとき、清掃用シート材500の装填動作から搬送動作の制御までの自動的に行うことができる。
次に、本発明の第3実施形態について図9も参照して説明する。図9は同実施形態におけるシート材装填口部の説明に供する斜視説明図である。
本実施形態では、搬送経路の途中である反転機構部60の入口部分、すなわち、乾燥部40の搬送ベルト401からシート材Pを受け入れる部分に清掃用シート材500を装填可能とするシート材装填口部701を設けている。
シート材装填口部701は、排出経路61を形成する2つのガイド板633a、633bのうちのガイド板633bの入口部で構成し、ガイド板633bの入口部を折り曲げて清掃用シート材500を誘導可能なすくい形状部702としている。シート材装填口部701には、ガイド板633bのすくい形状部702に清掃用シート材500を装填するときの幅方向位置の目安となる指標703が設けられている。
また、シート装填口部701の下流側には清掃用シート材500を検知する入口センサ636が配置されている。
このように、排出経路61の入口部分にシート材装填口部701を備えることにより、印刷部30及び乾燥部40を除く装置内のほぼすべてのガイド板や搬送ローラをクリーニングすることが可能になる。
また、前記第1実施形態及び第2実施形態では清掃用シート材500を下方から垂直方向に装填しなければならないのに対し、本実施形態では清掃用シート材500を水平方向に装填できるので、清掃用シート材500のセット性が向上する。
さらに、本実施形態では、排出経路61の上流側に搬送ベルト401を備えているので、指標703に合わせて清掃用シート材500を搬送ベルト401上に載置することで装填準備が可能となるためセット性が更に向上する。
次に、本実施形態に係る印刷装置における自動クリーニング動作の制御を含む搬送系の制御に係る部分について図10のブロック説明図を参照して説明する。
搬送制御手段801は、前記第2実施形態で説明したと同様に、通常の搬送動作に加え、パージ動作、自動クリーニング動作における搬送動作に係る制御を司る。
本実施形態では、前記第2実施形態の構成に加えて、搬送制御手段801に入口センサ636の検知結果を入力している。そして、自動クリーニング動作において、搬送制御手段801が、前記第2実施形態のパージ残シート材センサ606の検知結果に代えて、入口センサ636の検知結果を使用して清掃用シート材500の検知を行う点以外は同様である。
次に、本実施形態における搬送制御手段による自動クリーニング動作の制御について図11のフロー図を参照して説明する。
画面操作部813によって自動クリーニングモードが選択されると、搬送制御手段801は、表示手段812に、シート装填口部701に対して清掃用シート材500のセットするように要求する表示を行う(S31)。
その後、搬送制御手段801は、入口センサ636が清掃用シート材500を検知したか否を判別する(S32)。ユーザーが清掃用シート材500をシート装填口部701に装填することで、入口センサ636が清掃用シート材500を検知した状態になる。
ここで、入口センサ636が清掃用シート材500を検知したときには、搬送制御手段801は、クリーニング動作スタートが指示されたか否かを判別する(S33)。
そして、クリーニング動作スタートが指示されたときには、搬送制御手段801は、清掃用シート材500の排出経路61、両面経路63、給送経路201、パージ経路92における搬送動作を開始する(S34)。これにより、清掃用シート材500によって、排出経路61、両面経路63、給送経路201、パージ経路92が清掃用シート材500によって清掃される。
その後、搬送制御手段801は、パージ排出センサ94が清掃用シート材500を検知したか否かをチェックして、第2パージトレイ91に清掃用シート材500が排出されたか否かを判別する(S35)。
ここで、第2パージトレイ91に清掃用シート材500が排出されたときには、搬送制御手段801は、排出経路61、両面経路63、給送経路201、パージ経路92における搬送動作を停止する(S36)。
そして、搬送制御手段801は、表示手段812を通じて、ユーザーに対し、クリーニング動作の終了を通知するとともに、第2パージトレイ91の清掃用シート材500の除去を要求する通知を行って(S37)、処理を終了する。
これに対し、第2パージトレイ91に清掃用シート材500が排出されないときには、搬送制御手段801は、例えば排出されないまま予め定めた一定時間が経過したかなど、搬送異常が発生したか否かを判別する(S38)。
このとき、搬送異常が発生していなければ、ステップS35の処理に戻る。
これに対し、搬送異常が発生したときには、搬送制御手段801は、排出経路61、両面経路63、給送経路201、パージ経路92における搬送動作を停止する(S39)。そして、搬送制御手段801は、表示手段812を通じて、排出経路61、両面経路63、給送経路201、パージ経路92に残っている清掃用シート材500を除去するようにユーザーに通知して(S40)、この処理を終了する。
このように、本実施形態における自動クリーニング動作の制御は、前記第2実施形態よりも簡単になる。
次に、上述した搬送制御手段を含む制御部の一例について図12のブロック説明図を参照して説明する。
制御部800は、CPU(Central Processing Unit)841と、ROM(Read Only Memory)842と、RAM(Random Access Memory)843と、I/Oポート844と、を備えている。
CPU841は、ROM842に記憶されたプログラムを実行することにより、順次・分岐・反復処理等を実行する演算装置である。
ROM842は、CPU841で実行されるプログラム等が記憶された不揮発性記憶装置である。
RAM843は、CPU841の動作のワークエリア(作業領域)として機能するメモリである。
バスライン844は、CPU841等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
I/Oポート845は、ロータリーエンコーダの出力信号が入力され、モータドライバを介してモータの制御を行うための制御信号を出力するインターフェースである。
なお、制御部800は上記の構成でなくとも良い。
1 印刷装置
10 搬入部
20 前処理部
30 印刷部
31 ドラム
32 液体付与部
34 入口回転体
35 出口回転体
40 乾燥部
41 搬送手段
50 搬出部
60 反転機構部
70 印刷部
91 第2パージトレイ(パージ用収容手段)
92 パージ経路
97 第1パージトレイ
500 清掃用シート材
600 搬送経路
701 シート材装填口部
801 搬送制御手段
10 搬入部
20 前処理部
30 印刷部
31 ドラム
32 液体付与部
34 入口回転体
35 出口回転体
40 乾燥部
41 搬送手段
50 搬出部
60 反転機構部
70 印刷部
91 第2パージトレイ(パージ用収容手段)
92 パージ経路
97 第1パージトレイ
500 清掃用シート材
600 搬送経路
701 シート材装填口部
801 搬送制御手段
Claims (10)
- シート材を搬送する搬送経路と、
前記搬送経路から前記シート材を退避させるパージ用収容手段と、を含み、
前記搬送経路の途中で、前記搬送経路に清掃用シート材を装填するシート材装填口部を有し、
前記シート材装填口部から装填された前記清掃用シート材を前記パージ用収容手段まで搬送させる制御を行う手段を備えている
ことを特徴とする搬送装置。 - 前記搬送経路は、
前記シート材を反転させる反転経路と、
前記反転経路で反転された前記シート材を搬送する両面経路と、
前記両面経路で搬送された前記シート材を給送する給送経路と、
前記給送経路から前記パージ用収容手段に通じるパージ経路と、を含み、
前記反転経路に前記シート材装填口部を有し、
前記シート装填口部から装填された前記清掃用シート材を、前記両面経路及び前記給送経路を通じて前記パージ経路を経て前記パージ用収容手段まで搬送させる制御を行う
ことを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。 - 前記搬送経路は、
前記シート材を排出方向に搬送する排出経路と、
前記排出経路から前記シート材を受け入れて反転させる反転経路と、
前記反転経路で反転された前記シート材を搬送する両面経路と、
前記両面経路で搬送された前記シート材を給送する給送経路と、
前記給送経路から前記パージ用収容手段に通じるパージ経路と、含み、
前記排出経路に前記シート材装填口部を有し、
前記シート装填口部から装填された前記清掃用シート材を、前記反転経路、前記両面経路及び前記給送経路を通じて前記パージ経路を経て前記パージ用収容手段まで搬送させる制御を行う
ことを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。 - 前記制御を行う手段は、搬送不良を生じた前記シート材を前記パージ用収容手段に退避させる動作の指示を行う手段が操作されたときに、前記清掃用シート材を搬送する制御を行う
ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の搬送装置。 - 前記制御を行う手段は、前記清掃用シート材による清掃を行う清掃モードが指示されたときに、前記清掃用シート材を搬送する制御を行う
ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の搬送装置。 - 前記反転経路には、前記反転経路に前記シート材を送り込む方向において、前記シート材を搬送する搬送回転体対の上流側に、前記シート材の有無を検知する第1検知手段を備え、
前記第1検知手段で前記清掃用シート材を検知する
ことを特徴とする請求項2に記載の搬送装置。 - 前記反転経路よりも下流側には、前記シート材を検知する第2検知手段を備え、
前記第2検知手段で前記清掃用シート材を検知したときに、前記第1検知手段が前記清掃用シート材を検知するまで前記清掃用シート材を前記反転経路の上流側に向けて搬送する
ことを特徴とする請求項6に記載の搬送装置。 - 前記シート装填口部には、前記清掃用シート材の幅方向位置の目安となる指標が設けられている
ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の搬送装置。 - 前記清掃用シート材は、基材の表面にフェルト材又は繊維層を有する
ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の搬送装置。 - 前記シート材に印刷を施す印刷部と、
請求項1ないし9のいずれかに記載の搬送装置と、を備えている
ことを特徴とする印刷装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2022189670A JP2024077531A (ja) | 2022-11-28 | 2022-11-28 | 搬送装置、印刷装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2022189670A JP2024077531A (ja) | 2022-11-28 | 2022-11-28 | 搬送装置、印刷装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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-
2022
- 2022-11-28 JP JP2022189670A patent/JP2024077531A/ja active Pending
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