JP2024076816A - 乗り物用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】空気の抜けをよくしパッド内における空気の流れを好適にすることが可能な乗り物用シートを提供する。【解決手段】乗り物用シートSは、着座者を支持するパッド40と、送風装置50と、を備える。パッド40の内部には、送風装置50から送り込まれる空気を通す通気路が形成されており、パッド40の着座者側の面には、通気路と連通し送風装置50から送り込まれる空気を送り出す複数の送風口41c、41dが形成されており、複数の送風口41c、41dのうち少なくとも一つの送風口41dは、パッド40の着座者側の面において着座者と接触しない非接触部分43aに配置される。【選択図】 図1

Description

本発明は乗り物用シートに係り、特に、送風装置を備えた乗り物用シートに関する。
着座者の快適性の向上を図るために、シートクッションの下方に設けられたブロアから、シートクッション又はシートバック内の通気路を介して、着座者に対して温度調節された空気を送出する乗り物用シートが知られている(例えば、特許文献1)。
特開2018-051151号公報
特許文献1のシートでは、着座者からの荷重がかかる部分に複数の送風口が設けられているものの、着座者が着座することにより送風口が塞がれてしまうことから、パッド内の圧力が高まり空気の循環が悪化するおそれがあった。
本発明は、上記の課題を鑑みてなされたものであり、その目的は、空気の抜けをよくしパッド内における空気の流れを好適にすることが可能な乗り物用シートを提供することにある。
前記課題は、着座者を支持するパッドと、送風装置と、を備え、前記パッドの内部には、前記送風装置から送り込まれる空気を通す通気路が形成されており、前記パッドの着座者側の面には、前記通気路と連通し前記送風装置から送り込まれる前記空気を送り出す複数の送風口が形成されており、前記複数の送風口のうち少なくとも一つの送風口は、前記パッドの着座者側の面において前記着座者と接触しない非接触部分に配置されることにより解決される。
上記構成によれば、少なくとも一つの送風口が着座者と接触しない接触部分に配置されることにより、着座者からの荷重がかからない送風口が設けられ、そのため、通気路内の空気が抜けやすくなり、パッド内における空気の流れを好適にすることができる。
上記の乗り物用シートにおいて、前記パッドは、前記着座者の臀部を支持するシートクッションパッドであり、前記非接触部分は、前記シートクッションパッドの前面であるとよい。
非接触部分をシートクッションパッドの前面とすることで、送風口に着座者からの荷重がかかりにくくなり、通気路内の空気が抜けやすくなる。
また、上記の乗り物用シートにおいて、前記非接触部分に配置される前記送風口は、複数形成されており、前記シートクッションパッドの前面において左右対称の位置に配置されるとよい。
非接触部分に配置される送風口が、シートクッションパッドの前面において左右対称の位置に配置されることで、通気路内の空気がバランスよく抜けるようになる。
また、上記の乗り物用シートにおいて、前記非接触部分に配置される前記送風口の総面積は、前記非接触部分以外の部分に配置される前記送風口の総面積より小さいとよい。
これにより、例えば着座者への送風量が確保されつつ、通気路内の空気が抜けやすくなる。
また、上記の乗り物用シートにおいて、前記シートクッションパッドは、第1パッド材と、該第1パッド材の着座者側の面に重ねて設けられる第2パッド材と、を備え、前記第2パッド材の前端部は、前記第1パッド材の前端部を覆うように形成されており、前記通気路は、前記第2パッド材において、前記第2パッド材と前記第1パッド材との間に形成されており、前記非接触部分に配置される前記送風口は、前記第2パッド材の前面に配置されるとよい。
シートクッションパッドを第1パッドと第2パッド材とにより構成することで、例えばシートクッションパッド内に通気路を形成することにできる。
また、着座者からの荷重がかかる位置を避けた部分(非接触部分)である第2パッド材の前面に送風口を設けることにより、通気路の内の空気が抜けやすくなり、パッド内圧が下がることでパッド内の空気の循環がよくなる。
また、上記の乗り物用シートにおいて、前記第1パッド材は、該第1パッド材の前記前端部に突起部を有し、前記第2パッド材は、該第2パッド材の前記前端部において前記突起部と係合する凹部を有し、前記非接触部分に配置される前記送風口は、前記第2パッド材の前記前端部において前記凹部を避けた位置に形成されるとよい。
突起部とそれに係合する凹部を有することで、第1パッド材と第2パッド材との位置ズレを抑制することができる。また、例えば、送風口を、凹部を避けた位置に形成することで通気路内における空気の抜けの阻害が抑制される。
また、上記の乗り物用シートにおいて、前記非接触部分に配置される前記送風口は複数であり、前記第2パッド材の前面において左右対称の位置に配置されるとよい。
非接触部分に配置される送風口が、第2パッド材の前端部において左右対称の位置に配置されることで、通気路内の空気がバランスよく抜けるようになる。
本発明の乗り物用シートによれば、少なくとも一つの送風口が着座者と接触しない接触部分に配置されることにより、着座者からの荷重がかからない送風口が設けられ、そのため、通気路内の空気が抜けやすくなり、パッド内における空気の流れを好適にすることができる。
また、本発明の乗り物用シートによれば、非接触部分をシートクッションパッドの前面とすることで、送風口に着座者からの荷重がかかりにくくなり、通気路内の空気が抜けやすくなる。
また、本発明の乗り物用シートによれば、非接触部分に配置される送風口が、シートクッションパッドの前面において左右対称の位置に配置されることで、通気路内の空気がバランスよく抜けるようになる。
また、本発明の乗り物用シートによれば、シートクッションパッドを第1パッド材と第2パッド材とに分けて構成することにより、例えばシートクッションパッド内に通気路を容易に形成することができる。また、着座者Hからの荷重がかかる位置を避けた部分(非接触部分)である第2パッド材の前面に送風口を設けることにより、通気路内の空気が抜けやすくなり、パッド内圧が下がることでパッド内の空気の循環がよくなる。
また、本発明の乗り物用シートによれば、突起部とそれに係合する凹部を有することで、第1パッド材と第2パッド材との位置ズレを抑制することができる。また、例えば、送風口を、凹部を避けた位置に形成することで通気路内における空気の抜けの阻害が抑制される。
また、本発明の乗り物用シートによれば、非接触部分に配置される送風口が、第2パッド材の前端部において左右対称の位置に配置されることで、通気路内の空気がバランスよく抜けるようになる。
本発明の一実施形態に係る乗り物用シートの外観を示す、斜め前方から見た斜視図である。 乗り物用シートのフレームを示す、斜め後方から見た斜視図である。 乗り物用シートのシートパッドと送風装置を示す分解斜視図である。 送風装置を取り付けたクッションフレームを示す下面図である。 送風装置の上面図である。 シートバックパッドを示す正面図である。 シートクッションパッドを示す平面図である。 第2クッションパッド材に配される通気路を示す図である。 乗り物用シートに乗員が着座した状態を示す模式図である。 図7のX-X線に沿った断面図である。 図7のXI-XI線に沿った断面図である。 図7のXII-XII線に沿った断面図である。
以下、本発明の一実施形態に係る乗り物用シートの構成について図面を参照しながら説明する。ただし、以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。すなわち、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
また、以下の説明中、乗り物用シートを構成する部品の材質、形状及び大きさに関する内容は、あくまでも具体例の一つに過ぎず、本発明を限定するものではない。
なお、以下では、乗り物用シートの一例として車両に搭載される車両用シートを挙げ、その構成例について説明することとする。
また、以下の説明中、「前後方向」とは、乗り物用シートの前後方向であり、車両走行時の進行方向と一致する方向である。また、「シート幅方向」とは、乗り物用シートの横幅方向であり、乗り物用シートに着座した乗員から見た左右方向と一致する方向である。また、「上下方向」とは、乗り物用シートの上下方向であり、車両が水平面を走行しているときには鉛直方向と一致する方向である。また、単に「外側」という場合は、乗り物用シート単体の中心から外側に向かう方向において外側に近い方を指し、「内側」という場合は乗り物用シート単体の外側から中心に向かう方向において中心に近い方を意味する。
なお、以下に説明する乗り物用シート各部の形状、位置及び姿勢等については、特に断る場合を除き、乗り物用シートが着座状態にあるケースを想定して説明することとする。
<乗り物用シートS>
本実施形態に係る乗り物用シート(以下、乗り物用シートS)の基本構成について、図1を参照しながら説明する。図1は、乗り物用シートSの斜視図であり、図1中乗り物用シートSの一部については、図示の都合上、表皮材1a~3aを外した構成にて図示している。
乗り物用シートSは、車体フロアの上に載置され、車両の乗員(着座者H)が着座するシートである。本実施形態において、乗り物用シートSは、車両の前席に相当するフロントシートとして利用される。ただし、これに限定されるものではなく、乗り物用シートSは、後部座席のシートとしても利用可能であり、また、前後方向に三列のシートを備える車両において二列目のミドルシートや三列目のリアシートとしても利用可能である。
乗り物用シートSは、図1に示すように、着座者Hの背部を支える背もたれ部分となるシートバック1、着座者Hの臀部Hdを支持する着座部分となるシートクッション2、及び、シートバック1の上部に配され、着座者Hの頭部を支えるヘッドレスト3を主な構成要素とする。なお、シートバック1、シートクッション2及びヘッドレスト3を合わせてシート本体Shと称する場合がある。
シートバック1とシートクッション2とはリクライニング装置90(図2参照)を挟み込むように連結されている。リクライニング装置90により、シートバック1は、シートクッション2に対して回動可能となっており、その傾斜角度が調整可能になっている。また、乗り物用シートSは、車体フロアに対してシート本体Shを前後方向に移動可能に支持するレール装置70を備える。
レール装置70は、前後方向に沿ってシート本体Shをスライド移動させるための機器であり、公知の構造(一般的なレール装置の構造)となっている。レール装置70は、車体フロア上に固定されるロアレール71、及びロアレール71に対してスライド移動可能なアッパーレール72を有する。
<シートフレームF>
乗り物用シートSの中には、図2に示すように、シートフレームFが設けられている。シートフレームFは、主にシートバック1の骨格を形成するシートバックフレーム10と、シートクッション2の骨格を形成するシートクッションフレーム30とから構成される。
<シートバックフレーム10>
図2に示すように、シートバックフレーム10は全体として方形枠状に形成されており、シートバックフレーム10は、左右に配置される一対のバックサイドフレーム11,11と、上部フレーム12と、下部フレーム13とを備える。上部フレーム12は、一対のバックサイドフレーム11,11の間に配置され、一対のバックサイドフレーム11,11の上端を連結する。下部フレーム13は、一対のバックサイドフレーム11,11の間に配置され、一対のバックサイドフレーム11の下端を連結する。また、シートバックフレーム10の上方側には、連結フレーム14が、上部フレーム12の左右の両端部の間に介在している。
連結フレーム14の下方には、受圧部材16が配設されている。受圧部材16は、ワイヤ部材15を介して連結フレーム14と連接している。受圧部材16は、柔軟性を有するプレート部材であって、着座者Hの背部を後方から支持する。受圧部材16は、樹脂製であるが、これに限定されない。受圧部材16は、金属製であってもよい。
上部フレーム12には、ヘッドレスト3のヘッドレストステー3dが挿通されるピラー支持部17が設けられている。ピラー支持部17は、ヘッドレスト3の保持強度を維持し、がたつきを抑制するために強度の高い金属製の部材として形成される。なお、ピラー支持部17は金属製に限らず樹脂製であってもよい。
一対のバックサイドフレーム11,11は、上述したようにシートバックフレーム10の左右に配置され、基本的に左右対称の構成とされた部材である。一対のバックサイドフレーム11,11は、シート上下方向に延びた部材であり、一対のバックサイドフレーム11,11それぞれのシート前後方向の幅は、シート上方側からシート下方に向かうに従って拡幅するように形成されている。
<シートクッションフレーム30>
シートクッションフレーム30は、図2及び図4に示すように、下面視で方形枠状に形成され、左右には、一対のクッションサイドフレーム31,31が設けられている。一対のクッションサイドフレーム31,31は、シート前後方向に延びた部材であり、基本的に左右対称となるように構成されている。一対のクッションサイドフレーム31,31は、シートクッションフレーム30の幅を規定するため、それぞれ左右方向に離間して配設されている。
また、シートクッションフレーム30は、シートクッションフレーム30の前端部に位置するパンフレーム32と、一対のクッションサイドフレーム31,31の前方で連結する前方連結フレーム33と、後端部で連結する後方連結フレーム34とを有する。前方連結フレーム33及び後方連結フレーム34は丸パイプにより構成されている。
パンフレーム32は、主として着座者H(乗員)の大腿部を支持するためのものであり、金属製の板材からなるフレームである。パンフレーム32は、左右のクッションサイドフレーム31の前方側に固着接合されており、パンフレーム32によって左右のクッションサイドフレーム31が前方側で連結される。より詳細には、パンフレーム32左右方向の端部は、それぞれ溶接などの固定手段によってクッションサイドフレーム31,31に設けられたフランジ31aに固定されている。
支持部材35は、前端が前方連結フレーム33に係止され、後端が後方連結フレーム34に係止されている。支持部材35は、柔軟性を有し、着座者Hによる荷重を下方から受け止めて着座者Hを支持することができるプレート部材である。支持部材35は、樹脂製であるが、これに限定されない。支持部材35は、金属製であってもよい。
<ヘッドレスト3>
ヘッドレスト3は、着座者Hの頭部を支えるようにシートバック1の上部に取り付けられる。ヘッドレスト3の内部には、ヘッドレスト3の骨格を形成するヘッドレストフレーム3cが設けられており、ヘッドレストフレーム3cの左右両端には、ヘッドレスト3の下部から垂下する2つのヘッドレストステー3d(ヘッドレストピラーとも呼ばれる)が設けられる。ヘッドレストステー3dが、シートバックフレーム10の上部フレーム12に取り付けられたピラー支持部17に挿通されることにより、ヘッドレスト3がシートバックフレーム10に取り付けられる。
<リクライニング装置90>
シートバックフレーム10及びシートクッションフレーム30は、リクライニング装置90を介して連結されている。リクライニング装置90は、公知の構成を有しており、シートクッション2に対してシートバック1を回動可能に支持している。
また、リクライニング装置90は、シート幅方向の両端部において、樹脂製の第2パッド材であるリクライニング装置カバー部91によって被覆されている。
<送風装置50>
図3から図5を用いて、送風装置50について説明する。送風装置50は、シートクッション2の下方からシートバック1の後方に亘って配置されている。図4及び図5に示すように、送風装置50は、取り付けブラケット51と、ブロア52と、ダクト53と、第1吹き出し部54と、第2吹き出し部55と、から主に構成されている。
取り付けブラケット51は、ブロア52をパンフレーム32の下面に固定する部材であり、ブロア52をパンフレーム32の下面に組み付けるためのフレーム組み付け部51aを複数有している。フレーム組み付け部51aは、ブロア52を囲むように配置されており、取り付けブラケット51の下方からボルトを締結することで、パンフレーム32の下面に組み付けることができる。
ブロア52は、回転羽根(不図示)を有し、回転羽根を回転駆動することにとって空気流を生じさせるプロペラファンである。ブロア52の内部に配設された回転羽根が回転すると、下方から空気が吸い上げられるとともに、回転羽根の遠心力によって生じる空気流がダクト53に流入し、第1吹き出し部54及び第2吹き出し部55に向かって送出される。ブロア52は、シロッコファンやターボファンであってもよい。
ダクト53は、ブロア52から送出される空気を第1吹き出し部54及び第2吹き出し部55に送る中空の部材である。ダクト53は、図4及び図5に示すように、ブロア連結部53a、第1延伸部53bと、折れ曲がり部53cと、第2延伸部53dと、屈曲部53eと、を有する。
ブロア連結部53aは、ブロア52に連結し、ブロア52が送出する空気が流入する空気流入口である。
第1延伸部53bは、シートクッション2の下方において、シート幅方向の一方側(着座者Hの右手側)及び乗り物用シートSの後方側に延びている。第1延伸部53bをシート幅方向の一方側に位置させることによって、シートクッション2の下方に配設された電装部品及び電気配線との干渉を抑制することができる。また、第1延伸部53bが屈曲しながら段階的に着座者Hの右手側に向かうことにより、ブロア52が送出する空気を、その流れを阻害することなく後述する第1吹き出し部54及び第2吹き出し部55に向けて案内することが可能となる。
第1延伸部53bの直交断面は、上下方向の寸法よりも水平方向の寸法が大きい偏平形状を有している。これにより、第1延伸部53bを前方連結フレーム33の下方に位置させつつ、乗り物用シートSの下方スペースを確保し、第1延伸部53bが車両のフロアに当接することを抑制することができる。
第1延伸部53bには、分岐路としての第1吹き出し部54が接続されている。第1吹き出し部54は、上方に延びるとともにシートクッション2のシートバックパッド20に形成されたダクト挿通孔41aに挿通される。これにより、ブロア52が送出する空気の一部を、シートバックパッド20に形成された通気路21bを介してシートクッション2の下方から着座者Hに向けて送出することができる。
折れ曲がり部53cは、互いに異なる方向に延びる第1延伸部53bと第2延伸部53dとを接続している。折れ曲がり部53cは、着座者Hの後方であってシート幅方向の端部側(右手側)に位置し、シートクッション2の後方部分及びシートバック1の下方部分を跨るように延びている。また、折れ曲がり部53cは、シートクッション2よりも後方側に延出している。折れ曲がり部53cをシート幅方向の一方側(着座者Hの右手側)に位置させることによって、後部座席に着座する乗員の足が折れ曲がり部53cに当接することを抑制することができる。
折れ曲がり部53cは、山部と谷部が交互に形成された蛇腹構造を有している。折れ曲がり部53cが蛇腹構造を有することによって、ダクト53の強度を確保しつつ、伸縮性及び変形性の向上を実現することができる。これにより、第1延伸部53bを通って後方に向かう空気を上方に向きを変えて、第2延伸部53dへ円滑に案内することができる。また、リクライニング装置90によってシートバック1がシートクッション2に対して回動された場合であっても、折れ曲がり部53cは、シートバック1に柔軟に追従して変形することが可能となる。
第2延伸部53dは、シートバック1の後方において上方に延びるとともに、シートバックパッド20に形成されたダクト挿通孔21aに向かって前方に湾曲している。
第2延伸部53dの直交断面は、偏平形状を有している。これにより、シートバック1の後方のスペースを確保するとともに、第2延伸部53dとシートバック1の後方に配設された電気配線との干渉を抑制することが可能となる。
第2延伸部53dの先端に設けられる屈曲部53eは、シートバック1のシートバックパッド20を前後方向に貫通するように形成されたダクト挿通孔21a(図6参照)に挿通される。また、図5に示すように、屈曲部53eは、シート幅方向の一方側(着座者Hの左手側)に屈曲し、ブロア52から送出された空気を第2吹き出し部55に案内している。
第2吹き出し部55が着座者Hの左手側に向かうように屈曲部53eを形成することによって、シートバックパッド20に形成された通気路21bが延びる方向と空気の吹き出し方向を一致させることができる。これにより、ダクト53から送出される空気を円滑に着座者Hに向けて案内することが可能となる。
また、屈曲部53eを形成することによって、シートバックパッド20に対する第2吹き出し部55の固定性を向上させ、第2吹き出し部55がダクト挿通孔21aから不用意に抜けてしまうことを抑制する。
屈曲部53eは、折れ曲がり部53cと同様に、蛇腹構造を有している。屈曲部53eが蛇腹構造を有することによって、ダクト53の強度を確保しつつ、伸縮性及び変形性の向上を実現することができる。これにより、シートバック1に対して着座者Hの荷重が加わり、シートバックパッド20が変形した場合であっても、シートバックパッド20に追従して屈曲部53eが変形することで、第2吹き出し部55を適切な位置に変位させることが可能となる。また、屈曲部53eに蛇腹構造を設けることによって、第2吹き出し部55の存在に対する着座者Hの違和感を抑制することができるとともに、ダクト53の破損を抑制することが可能となる。
<シートバックパッド20>
シートバック1は、上述したように、シートバックフレーム10の外側に設けられるシートバックパッド20と、シートバックパッド20を覆う表皮材1aとにより構成される。
表皮材1aは、二層構造となっており、布地、合成皮革又は本革等からなる表面材と、裏面側に配置されスポンジ状のワディング材からなる裏面材とを有する。
シートバックパッド20は、例えばウレタン発泡材を用いて、発泡成型により成型されたウレタン基材である。
シートバックパッド20は、図3に示すように、二層構造となっており、本体となる第1バックパッド材22(第1パッド材)と、第1バックパッド材22の着座者側の面に重ねて設けられる第2バックパッド材23とから構成されている。
そして、第1バックパッド材22には、図3に示すように、着座者側の面にダクト挿通孔21aと通気路21bとが設けられている。ダクト挿通孔21aは、送風装置50の第2吹き出し部55と連通しており、送風装置50のブロア52から送出される空気を、通気路21bに送り込むように構成されている。
第2バックパッド材23には、図3に示すように、通気路21bの位置に合わせて複数の送風口21cが形成されている。送風口21cから通気路21bを通る空気を着座者側に送り出すことが可能となっている。
なお、第2バックパッド材23を覆う、表皮材1aは、通気性の高い材料から形成されていて、送風口21cから吹き出す空気を着座者側の面(以下、単に着座面と称する場合がある)に送り出すことが可能となっている。表面材が通気性の低い材料から形成されている場合、表面材には、送風口21cと対応する位置に空気を通すための孔が形成される。
<ヘッドレストパッド3b>
ヘッドレスト3は、ヘッドレストフレーム3cと、ヘッドレストフレーム3cの外側に設けられるヘッドレストパッド3bと、ヘッドレストパッド3bを覆う表皮材3aとから構成される。表皮材3aも表皮材1aと同様、二層構造となっており、布地、合成皮革又は本革等からなる表面材2aaと、スポンジ状のワディング材からなる裏面材2abとから構成される。また、ヘッドレストパッド3bは、ウレタン発泡材を用いて発泡成型により成型されたウレタン基材である。
<シートクッションパッド40>
シートクッション2は、シートクッションフレーム30と、シートクッションフレーム30の外側に設けられるシートクッションパッド40と、シートクッションパッド40を覆う表皮材2aとにより構成されている。
シートクッション2の表皮材2aも、シートバック1の表皮材1aと同様、二層構造となっており、表側に位置し、布地、合成皮革又は本革等からなる表面材2aaと、裏側に位置し、スポンジ状のワディング材からなる裏面材2abとから構成される。
なお、シートクッションパッド40を覆う、表皮材2aは、通気性の高い材料から形成されていて、後述する送風口41c、41dから吹き出す空気を着座側の面に送り出すことが可能となっている。なお、表面材2aaが通気性の低い材料から形成されている場合、表面材2aaには、送風口41c、41dと対応する位置に空気を通すための孔が形成される。
シートクッションパッド40も、シートバックパッド20と同様、ウレタン発泡材を用いて発泡成型により成型されたウレタン基材である。
シートクッションパッド40は、二層構造となっており、本体となる第1クッションパッド材42(第1パッド材)と、第1クッションパッド材42の着座者側の面に重ねて設けられる第2クッションパッド材43(第2パッド材)とから構成されている。また、図1及び図3からわかるように、第2クッションパッド材43の前端部は、第1クッションパッド材42の前端部を覆っている。言い換えれば、第2クッションパッド材43は、第1クッションパッド材42の上側に配置されており、第2クッションパッド材43の前端部は、第1クッションパッド材42の前端部に沿って下方に延びるように形成されている。
第1クッションパッド材42には、図3に示すように、着座者側の面に開口するダクト挿通孔41aが設けられている。また、ダクト挿通孔41aは、第1クッションパッド材42の下方に設けられた送風装置50の第1吹き出し部54と接続している。
第2クッションパッド材43の裏面には、図8及び図10に示すように、乗り物用シートSの前後方向に延びる通気路41bが複数形成されている。また、通気路41bの底面には、着座面までのびる複数の貫通孔が送風口41c,41dとして設けられている。
このように第2クッションパッド材43構成することで、ブロア52から送出された空気が、通気路41bを通って送風口41c,41dから送出される。
通気路41bにより、ブロア52から送出された空気が、シートクッションパッド40内に循環する。そして、送風口41c,41dから、表皮材2aを経由して空気が着座者Hに向けて送風される。
従来のシートクッションパッドでは、着座者Hが着座する上面、すなわち着座者Hと直接接触する位置にのみ送風口が形成されていた。そのため、着座者Hが着座したとき、着座者Hの臀部や大腿部により送風口が塞がれるため、シートクッションパッドの内の圧力が高まり、空気の循環が悪くなるおそれがあった。
<非接触部分の送風口41d>
本実施形態の乗り物用シートSは、着座者Hが着座した場合でも、直接着座者の身体により塞がれ難い場所、すなわち、着座者Hとの接触部分を避けた位置(非接触部分)に、少なくとも1つ以上の送風口41dが設けられている。
具体的には、シートクッションパッド40(より詳細に述べると第2クッションパッド材43)の前面43aに送風口41dが設けられている。
換言すれば、第2クッションパッド材43の下面において、通気路41bが第2クッションパッド材43の前端部まで延びており、前面43aに設けられた送風口41dにより、送風装置50から送出された空気を吹き出すことが可能となっている。
シートクッションパッド40の前面43aは、例えば図9に示すように、着座者Hが着座した場合でも、着座者Hの下腿部Hfはシートクッションパッド40の前面43aから離間する場合が多いことから、送風口41dが塞がれる可能性が少ない。言い換えれば、着座者Hからの荷重がかかる部分(接触部分)の送風口41cが塞がれた場合でも、荷重がかかる位置を避けた位置(非接触部分)に形成された送風口41dから、通気路内の空気が抜け、シートクッションパッド40内の圧力(内圧)が下がり、パッド内の空気の循環がよくなる。
また、前面43aには4つの送風口41dが、シート幅方向の中央を通る線Gを軸線として左右対称となるように配置されている。このように、複数の送風口41dをシートクッションパッド40の前面43aにおいて左右対称に配置することで、通気路内の空気がバランスよく抜けるようになり、パッド内の圧力(内圧)が下がりやすくなる。そのため、非対称に配置する場合と比較してさらにパッド内の空気の循環が向上するようになる。
また、シートクッションパッド40の前面43aに配置される送風口41dの総面積は、前面43a以外の場所に配置される送風口41cの総面積と比較した場合、小さくなるように構成されている。このように送風口41c,41dを構成することで、シートクッションパッド40の上面に設けられた送風口41cにより着座者Hへの送風量を確保しつつ、前面43aに設けた送風口41dにより通気路内の空気が抜かれ、シートクッションパッド40内の空気の循環をよくすることができる。
なお、第1クッションパッド材42の前端部には、図3に示すように突起部42aが設けられており、第2クッションパッド材43の前端部には、突起部42aと係合する凹部43bが形成されている。第1クッションパッド材42に第2クッションパッド材43が組み合わさった場合に、突起部42aと凹部43bとが係合し、それによりシート幅方向の位置ズレが抑制される。
また、第2クッションパッド材43の前面に設けられる非接触部分の送風口41dは、この凹部43bを避けた位置に設けられている。送風口41dが、凹部43bを避けて設けられることにより、例えば、凹部43bと係合する突起部42aにより送風口41dが塞がれることを抑止している。
なお、本実施形態では、非接触部分を第2クッションパッド材43の前面43aとしているが、非接触部分はこれに限定されない。非接触部分は、着座者Hから直接荷重かからない位置であればよく、例えば、第2クッションパッド材43の後端部又は側面部に送風口41dを設けても構わない。第2クッションパッド材43の前面43aに送風口41dを設けることにより、吹き出した空気が着座者Hの下腿部Hfに当たるため、空気を有効に利用することができる。
また、本実施形態では、シートクッションパッド40の前面43aに送風口41dを設けているが、シートバックパッド20、より詳細には、第2バックパッド材23において直接着座者の荷重がかからない非接触部分に少なくとも一つの送風口が設けられてもよい。
<通気溝44>
次に、シートクッションパッド40の着座者側の面に設けられる通気溝44について、図を参照しながら説明する。
従来の乗り物用シートでは、シートクッションパッドの上面において、着座者Hと接触する部分に送風口が設けられていた。そのため、パッドの着座者側の面における送風可能な領域(送風域)が、着座者Hの荷重がかかる送風口に限定されており、着座者Hに向けてより多く送風するために、送風域を拡大することが求められていた。
本実施形態の乗り物用シートSでは、送風域を拡大するために、シートクッションパッド40の上面において、吊り込み溝41eとは別に、送風口41cから吹き出す空気を通すための通気溝44が複数形成されている。
なお、乗り物用シートSのシートクッションパッド40(より詳細には第2クッションパッド材43)の上面、すなわち着座者側の面に表皮材2aを吊り込むための吊り込み溝41eが形成されているが、通気溝44は、吊り込み溝41eとは別に設けられたものである。
通気溝44が形成された場合と、そうでない場合の空気の流れについて、図10及び図11を用いて説明する。
図10は、図7のX-X線に沿った断面図であり、通気溝44が形成されていない場合の空気の流れを示している。図11は、図7のXI-XI線に沿った断面図で、通気溝44が形成された場合の空気の流れを示している。
図10に示すように、通気路41bを流れる空気は、送風口41cにより上方(矢印A)に流れ、表皮材2aを介して着座面側の方向(矢印B)に送り出される。
なお、表皮材2aの裏面材2abはスポンジ状のワディング材で空気を通すことができる。表皮材2aの表面材2aaも通気性の高い布地や合成皮革からなり、表面材2aaの微小な孔により送風口41cから吹き出す空気を着座面に送り出すことができる。そのため、矢印Bとして示す方向に分散して空気が送り出される。なお、表面材2aaが通気性の低い材料から形成されている場合は表面材2aaに孔が形成される。
このように、送風口41cからの空気を着座者Hの面に送り出すことができるものの、送風域は送風口41cと表皮材2aとの接触部分に限定されている。
図11に示すように、隣り合う送風口41cの間に通気溝44を形成すると、空気の一部は、通気溝44に向けて矢印C1に示す方向に流れ込むようになる。そして、通気溝44に流入した空気が、表皮材2aを介して着座者側の面に向けて送り出される(矢印D)。
このように、送風口41cとの接触部分だけでなく、通気溝44の開口部からも空気が着座者側の面に送りこむことができ、より広い範囲において送風できるようになり、送風域が拡大される。
通気溝44について、図9を用いてより詳細に説明する。通気溝44はシートクッションパッド40に複数形成されており、複数の通気溝44それぞれは、その長手方向がシート幅方向に沿って延びてシートクッションパッド40の上面に配置されている。
シート幅方向に延びる通気溝44が複数設けられることにより、シートクッション2の着座面においてより広い範囲で空気を送り出すことができる。
また、複数の通気溝44は、より多くの空気をシートクッション2の後側部分から送風するように構成されている。より具体的に述べると、図7に示すように、複数の通気溝44は、シートクッションパッド40の前後方向における中心線Jより前方に設けられる前側通気溝45と、中心線Jより後方に配置される後側通気溝46a,46bと、から構成されている。
そして、複数の通気溝44は、シートクッション2の後方側に配置される、後側通気溝46a、46bの総面積が、前方に配置される前側通気溝45の総面積よりも大きくなるように構成されている。
着座者Hが着座した場合、シートクッション2の後側に着座者Hの臀部Hdが位置することから、乗り物用シートSの後側に熱がこもりやすい。そこで、後方に位置する通気溝44(後側通気溝46a、46b)の総面積を、前方の通気溝44(前側通気溝45)の総面積より大きくすることにより、着座者Hの臀部Hdに向けてより多くの空気を送り込むことができ、熱がこもるのを抑制することができる。
また、複数の通気溝44は、隣り合って配置される送風口41c同士をつなぐように形成されている。そして、複数の通気溝44のうち、前側通気溝45と後側通気溝46bとの両端部は、送風口41cに直接つながるように形成されている。そのため、図11に示すように、送風口41cから吹き出す空気の一部は、前側通気溝45及び後側通気溝46bに流入(矢印C1)し、前側通気溝45及び後側通気溝46bから表皮材2aを介して着座者側の面に送り出される(矢印D)。
なお、通気溝44の両端部は送風口41cと直接つながらなくてもよい。図12は、図7のXII-XII線に沿った断面図であり、直接つながっていない場合の空気の流れを説明する説明図である。
図7及び図12に示すように、後側通気溝46aの両端部は、送風口41cに近接しているものの直接つながっていない。しかしながら、表皮材2aの裏面材2abが通気性の高いスポンジ状のワディング材であることから、送風口41cから吹き出す空気が後側通気溝46aに直接流入しないものの、矢印C2に示すように、送風口41cから吹き出した空気は、裏面材2abを経由して後側通気溝46aに流入することができる。
裏面材2abよりも後側通気溝46aのほうが、空気が流れやすいため、裏面材2abを経由して流入した空気は、後側通気溝46aの中央部まで流れる。そのため、流入した空気は、矢印Dに示すように、後側通気溝46a全体から表皮材2aを経由して着座者側の面に送出される。
また、通気溝44は、後側通気溝46a、46bのように、シート幅方向に延びる第1溝部44aと、乗り物用シートSの前後方向に延び、第1溝部44aと交差する第2溝部44bとから構成されてもよい。後側通気溝46a、46bの第1溝部44aと第2溝部44bとは直交しているが、交差する方向は垂直方向に限定されず、第2溝部44bは第1溝部44aに対して例えば30度の角度で交差していてもよい。
第1溝部44aと交差する方向に延びる第2溝部44bを設けることで、通気溝44の開口部の面積が増え、送風域を拡大することができる。
なお、本実施形態の乗り物用シートSでは、シートクッションパッド40の着座者側の面に通気溝44を設けていたが、シートクッションパッド40だけでなく、シートバックパッド20の着座者側の面に通気溝44を設けて、送風域を拡大してもよい。
以上、図を用いて本発明の実施形態である乗り物用シートSについて説明した。なお、本発明は、自動車・鉄道など車輪を有する地上走行用乗物に搭載される乗り物用シートSに限定されるものではなく、例えば、地上以外を移動する航空機や船舶などに搭載されるシートにも適用され得る。
S 乗り物用シート
Sh シート本体
F シートフレーム
H 着座者
Hd 臀部
Hf 下腿部
1 シートバック
1a 表皮材
2 シートクッション
2a 表皮材
2aa 表面材
2ab 裏面材
3 ヘッドレスト
3a 表皮材
3b ヘッドレストパッド
3c ヘッドレストフレーム
3d ヘッドレストステー
10 シートバックフレーム
11 バックサイドフレーム
12 上部フレーム
13 下部フレーム
14 連結フレーム
15 ワイヤ部材
16 受圧部材
17 ピラー支持部
20 シートバックパッド(パッド)
21a ダクト挿通孔
21b 通気路
21c 送風口
22 第1バックパッド材(第1パッド材)
23 第2バックパッド材(第2パッド材)
30 シートクッションフレーム
31 クッションサイドフレーム
31a フランジ
32 パンフレーム
33 前方連結フレーム
34 後方連結フレーム
35 支持部材
40 シートクッションパッド(パッド)
41a ダクト挿通孔
41b 通気路
41c 送風口
41d 送風口
41e 吊り込み溝
42 第1クッションパッド材(第1パッド材)
42a 突起部
43 第2クッションパッド材(第2パッド材)
43a 前面(非接触部分)
43b 凹部
44 通気溝
44a 第1溝部
44b 第2溝部
45 前側通気溝
46a、46b 後側通気溝
50 送風装置
51 取り付けブラケット
51a フレーム組み付け部
52 ブロア
53 ダクト
53a ブロア連結部
53b 第1延伸部
53c 折れ曲がり部
53d 第2延伸部
53e 屈曲部
54 第1吹き出し部
55 第2吹き出し部
70 レール装置
71 ロアレール
72 アッパーレール
90 リクライニング装置
91 リクライニング装置カバー部

Claims (7)

  1. 着座者を支持するパッドと、送風装置と、を備え、
    前記パッドの内部には、前記送風装置から送り込まれる空気を通す通気路が形成されており、前記パッドの着座者側の面には、前記通気路と連通し前記送風装置から送り込まれる前記空気を送り出す複数の送風口が形成されており、
    前記複数の送風口のうち少なくとも一つの送風口は、前記パッドの着座者側の面において前記着座者と接触しない非接触部分に配置されることを特徴とする乗り物用シート。
  2. 前記パッドは、前記着座者の臀部を支持するシートクッションパッドであり、
    前記非接触部分は、前記シートクッションパッドの前面であることを特徴とする請求項1に記載の乗り物用シート。
  3. 前記非接触部分に配置される前記送風口は、複数形成されており、前記シートクッションパッドの前面において左右対称の位置に配置されることを特徴とする請求項2に記載の乗り物用シート。
  4. 前記非接触部分に配置される前記送風口の総面積は、前記非接触部分以外の部分に配置される前記送風口の総面積より小さいことを特徴とする請求項1に記載の乗り物用シート。
  5. 前記シートクッションパッドは、第1パッド材と、該第1パッド材の着座者側の面に重ねて設けられる第2パッド材と、を備え、
    前記第2パッド材の前端部は、前記第1パッド材の前端部を覆うように形成されており、
    前記通気路は、前記第2パッド材において、前記第2パッド材と前記第1パッド材との間に形成されており、
    前記非接触部分に配置される前記送風口は、前記第2パッド材の前面に配置されることを特徴とする請求項2に記載の乗り物用シート。
  6. 前記第1パッド材は、該第1パッド材の前記前端部に突起部を有し、
    前記第2パッド材は、該第2パッド材の前記前端部において前記突起部と係合する凹部を有し、
    前記非接触部分に配置される前記送風口は、前記第2パッド材の前記前端部において前記凹部を避けた位置に形成されることを特徴とする請求項5に記載の乗り物用シート。
  7. 前記非接触部分に配置される前記送風口は複数であり、前記第2パッド材の前面において左右対称の位置に配置されることを特徴とする請求項5に記載の乗り物用シート。
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