JP2024076617A - 開閉体ロック装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】円滑なロッドの移動によって操作性を向上可能にした開閉体ロック装置を提供する。【解決手段】1つのロッド21の差し込みに応じて他のロッド21が差し込まれるように下方に移動し、かつ1つのロッド21の抜き出しに応じて他のロッド21が抜き出されるように上方に移動するように、1つのロッド21に他のロッド21を連結するコイルばね31を備える開閉体ロック装置であって、2つのロッド21の少なくとも一方は、ロッド21の差し込みによってコイルばね31を押圧して下方にコイルばね31を移動させる押圧部25を備える。【選択図】図5

Description

本開示は、グローブボックスが備えるリッドなどの開閉体に閉じた状態を保持させる開閉体ロック装置に関する。
乗用車が備えるインストルメントパネルのうち、乗用車の前後方向において助手席と対向する位置には、グローブボックスが取り付けられている。グローブボックスは、グローブボックスのリッドが閉じた状態を保持するための開閉体ロック装置を備える。リッドを開くためのノブが乗員によって押されると、開閉体ロック装置による保持が解除されてリッドが開く。
開閉体ロック装置の一例は、ハウジング、2つのロッド、コイルばね、および支柱を備える。ハウジングは、ハウジングに差し込み、かつ抜き出し可能に2つのロッドを支持する。ハウジングは、ロッドの延在方向に各ロッドを相互に近づける差し込みと、各ロッドを相互に遠ざける抜き出しとを2つのロッドに案内する。
コイルばねのコイル部は支柱に外装される。コイル部の軸方向における一端は、1つのアームを介して1つのロッドに接続される。コイル部の軸方向における他端は、他のアームを介して他のロッドに接続される。コイルばねのコイル部は、抜き出し方向に2つのロッドを付勢する。そして、一方のロッドがコイルばねの付勢に抗して差し込まれるとき、ハウジングが差し込み方向に直交する引込方向に支柱を案内する。これに伴って、他方のロッドがハウジングに差し込まれる。ロッドを差し込む作動力が一方のロッドから取り除かれるとき、2つのロッドはコイルばねの付勢力に従って抜き出し方向に移動する。この際、ハウジングが引込方向とは反対の押出方向に支柱を案内する(例えば、特許文献1を参照)。
中国実用新案第206681536号明細書
上述した開閉体ロック装置は、ハウジングにロッドを差し込む作動力を、ロッドに接続されたアームからコイル部の一端に入力する。支柱に外装されているコイル部は、コイル部の一端のみに作動力を入力されるとしても、コイル部の軸線に波形やらせん形のねじりを生じにくい。一方、コイル部を外装された支柱そのものは、支柱の一端のみに作動力を入力されるため、支柱の両端における入力の相違によって支柱の軸線を少なからず傾ける。こうした支柱の傾きは、引込方向や押出方向に移動する支柱に引っかかりを生じさせると共に、差し込み方向や抜き出し方向に移動するロッドに引っかかりを生じさせる。このため、上述した開閉体ロック装置には、円滑なロッドの移動による操作性の向上が望まれている。
上記課題を解決するための開閉体ロック装置は、2つのロッドが延在方向に差し込みかつ抜き出し可能に取り付けるハウジングと、前記延在方向に相互に近づいて開閉体のロックを解除する前記2つのロッドと、前記各ロッドの接続部に接続された状態で前記ハウジングに収容される連結部材であって、1つの前記ロッドの差し込みに応じて他の前記ロッドが差し込まれるように引込方向に移動し、かつ1つの前記ロッドの抜き出しに応じて他の前記ロッドが抜き出されるように前記引込方向とは反対方向である押出方向に移動するように、1つの前記ロッドに他の前記ロッドを連結する前記連結部材と、を備える開閉体ロック装置であって、前記2つのロッドの少なくとも一方は、当該ロッドの差し込みによって前記連結部材を押圧して前記引込方向に前記連結部材を移動させる押圧部を備える。
上記構成によれば、ロッドの押圧部が当該ロッドの差し込みによって引込方向に連結部材を押圧する。このため、1つのロッドの差し込みが他のロッドの差し込みに変換されるように、連結部材が引込方向に円滑に移動する。結果として、連結部材の移動が妨げられることによるロッドの移動負荷が軽減されると共に、延在方向にロッドを円滑に移動することが可能になる。
上記開閉体ロック装置において、前記各ロッドは、それぞれ前記押圧部を備え、前記連結部材は、前記引込方向と直交する方向に延びる部分を備え、前記各押圧部は、前記連結部材の延在方向に並び、かつ前記連結部材のなかで前記部分を押圧してもよい。
上記構成によれば、1つのロッドの押圧部が当該ロッドの差し込みによって引込方向に連結部材を押圧すると共に、他のロッドの押圧部が当該ロッドの差し込みによって引込方向に連結部材を押圧する。この際、各ロッドの押圧部が連結部材の延在方向に並ぶため、2つロッドの押圧部による連結部材の押圧が、連結部材の延在方向における2つの位置から連結部材に作用する。これにより、押圧部による連結部材の押圧が連結部材の延在方向を傾かせにくいため、引込方向に連結部材をさらに円滑に移動することが可能になる。
上記開閉体ロック装置において、前記押圧部は、前記引込方向に突き出る曲面を備え、前記ロッドと共に前記曲面を差し込みながら前記曲面によって前記引込方向に前記連結部材を押圧するように前記連結部材に前記曲面を摺接させてもよい。
上記構成によれば、押圧部の曲面がロッドと共にハウジングに差し込まれながら連結部材に摺接する。そして、引込方向に連結部材を移動することが、押圧部の曲面による連結部材の押圧によって進む。このため、ロッドの差し込みに連動するように、連結部材の移動がさらに円滑に進められる。結果として、ロッドの移動がさらに円滑に進められる。
上記開閉体ロック装置において、前記ロッドは、前記ロッドの前記延在方向に延びるロッド本体部と、前記ロッド本体部と一体である前記押圧部とを備えてもよい。
上記構成によれば、押圧部がロッド本体部と別体である場合と比べて、開閉体ロック装置の部材点数を少なくすることが可能ともなる。
上記開閉体ロック装置において、前記ロッドの前記延在方向は、前記引込方向に直交してもよい。
ロッドの差し込まれる延在方向が連結部材の引込方向と直交する場合、ロッドを差し込むための力の方向が連結部材の引込方向と直交するため、連結部材が引込方向に移動しにくい。このため、ロッドの延在方向が引込方向に直交する開閉体ロック装置に上述した押圧部を備える場合、押圧部による連結部材の移動支援によるロッドの移動円滑化がさらに顕著な効果となる。
上記開閉体ロック装置において、前記連結部材は、前記2つのロッドを前記ハウジングから抜き出される方向に付勢するコイルばねでもよい。
上記構成によれば、1つのロッドをハウジングに差し込む力の入力が解除されるとき、コイルばねの付勢力がハウジングから抜き出される方向に2つのロッドを移動させる。このため、2つのロッドの抜き出しが容易となる。
上記開閉体ロック装置において、前記ハウジングは、前記引込方向と前記押出方向とに前記連結部材の移動を規制する規制部を備えてもよい。
上記構成によれば、規制部が連結部材の移動する方向を規制するため、連結部材の移動する方向の安定化が図られる。
上記開閉体ロック装置において、前記連結部材は、前記各ロッドに接続されるアームと、前記アームに接続される中空のコイル部と、を備えたコイルばねであり、前記各ロッドは、それぞれ前記押圧部を備え、前記コイル部の軸線は、前記引込方向と直交する方向に延び、前記各押圧部は、前記コイル部の軸線に沿って並び、かつ前記コイル部の外周面を押圧してもよい。
上記構成によれば、各ロッドの押圧部がロッドの差し込みによってそれぞれ引込方向にコイル部の外周面を押圧する。この際、各ロッドの押圧部がコイル部の軸線に沿って並ぶため、コイル部の軸線に沿って並ぶ2つの位置から、押圧部による押圧がコイル部の外周面に作用する。このため、コイル部が座屈しやすい中空体であっても、引込方向にコイル部を円滑に移動することが可能になる。
上記開閉体ロック装置において、前記ロッドの前記延在方向は、前記引込方向と直交し、前記連結部材は、前記各ロッドに接続されるアームと、前記アームに接続される中空のコイル部と、を備え、前記2つのロッドを前記ハウジングから抜き出すように付勢するコイルばねであり、前記押圧部は、前記引込方向に突き出る曲面を備え、前記コイル部の外周面に前記曲面を摺接させることによって前記連結部材を押圧し、前記曲面は、前記ロッドと共に前記曲面が差し込まれるほど前記コイル部に摺接する部位の前記引込方向への変位量を小さくする形状を有してもよい。
上記構成によれば、ロッドの差し込みによるロッドの並進は、ロッドとコイル部とに接続されるアームを、差し込み方向に並進させながら、引込方向にアームの延在方向を向けるように回転させる。コイル部が受けるアームの回転力は、差し込み方向とは反対の抜き出し方向にロッドを押し返す反力と、引込方向にコイル部を移動する力と、に変換される。この際、引込方向に延在方向を向けるように回転するアームは、ロッドが差し込まれるほど、アームにおける引込方向の変位量を小さくする。そして、ロッドと共に差し込まれる押圧部の曲面は、ロッドが差し込まれるほど、コイル部に摺接する部位の引込方向への変位量を小さくする。このため、押圧部によるコイル部の引込方向への変位量は、アームの引込方向への変位量に追従しやすくなる。
仮に、差し込まれる押圧部が引込方向にコイル部を過度に押圧して、コイル部が引込方向に過度に変位する場合、過度に変位するコイル部と、差し込み方向に少しずつ移動するロッドとが、アームに大きな張力を加えてしまう。反対に、押圧部によるコイル部の押圧が不足する場合、引込方向に変位しにくいコイル部と、差し込み方向に少しずつ移動するロッドとが、アームに大きな圧縮力を加えてしまう。この点、アームの引込方向への変位に追従するように、コイル部が押圧により引込方向に変位する構成であれば、アームに加わる負荷、ひいてはアームに加わる負荷に起因したロッドの移動負荷を軽減することが可能にもなる。
本開示の開閉体ロック装置によれば、円滑なロッドの移動によって開閉体ロック装置の操作性が高まる。
図1は、開閉体ロック装置の構成を示す斜視図である。 図2は、開閉体ロック装置の構成を示す分解斜視図である。 図3は、ハウジングの内部構造を示す斜視図である。 図4は、ハウジングの内部構造を示す斜視図である。 図5は、ハウジングの内部構造を示す斜視図である。 図6は、各押圧部による押圧状態を示す平面図である。 図7は、開閉体ロック装置のロック状態を示す作用図である。 図8は、開閉体ロック装置の解除状態を示す作用図である。 図9は、変更例の押圧部を示す正面図である。 図10は、変更例の押圧部を示す正面図である。
以下、開閉体ロック装置の一実施形態を示す。開閉体の一例は、グローブボックスである。開閉体ロック装置は、グローブボックスが備えるリッドに閉じた状態を保持させる。開閉体ロック装置は、グローブボックスの操作によって閉じた状態の保持を解除する。
[開閉体ロック装置10]
図1が示すように、開閉体ロック装置10は、ハウジング11、2つのロッド21、およびコイルばね31(図2を参照)を備える。
ハウジング11は、コイルばね31を収容するための箱体状を有する。ハウジング11は、上面にハウジング11の内部に通じる上面開口11Aを有し、かつ左右の側面に1つずつ側面開口11Bを有する。コイルばね31は、上面開口11Aからハウジング11の内部に収容される。各ロッド21は、側面開口11Bからハウジング11の内部に差し込まれる。ハウジング11の前面壁12と後面壁13とは、それぞれ左右方向DLに延びるロッド係止孔14を備える。各ロッド係止孔14は、それぞれハウジング11の内部からハウジング11の外部まで貫通する。ハウジング11は、一体の樹脂成形品でもよいし、前面壁12を備える樹脂成形体と、後面壁13を備える樹脂成形体との組み合わせでもよい。
各ロッド21は、左右方向DLに延びる柱状を有する。1つのロッド21は、他のロッド21と同一の形状を有する。ハウジング11の左右方向DLにおける中心を通り、かつ上下方向DTに延びる直線は、中心線LCである。2つのロッド21は、中心線LCを回転中心として回転対称となるように、ハウジング11に取り付けられている。各ロッド21は、左右方向DLに沿ってロッド21の延在方向を配置する。各ロッド21は、ハウジング11の内部に延在方向の先端部を配置する。各ロッド21は、ハウジング11の外部に延在方向の基端部を配置する。2つのロッド21は、ロッド21の延在方向に差し込み、かつ抜き出し可能にハウジング11に取り付けられる。
以下では、図1の右側に配置されるロッド21の構成を主に説明し、図1の左側に配置されるロッド21の構成のなかで右側に配置されるロッド21と共通する構成の説明を割愛する。
ロッド21の基端部は、嵌着部22を備える。嵌着部22は、ロッド21にリッド開閉アーム51(図7を参照)を嵌着する。
リッド開閉アーム51は、開閉体ロック装置10からリッドを閉じた状態に保持するための保持力を受ける。保持力は、コイルばね31の付勢力である。2つのロッド21は、ハウジング11から抜き出されることによって左右方向DLである延在方向に相互に遠ざかり、これによって閉じている状態にリッドの状態をロックする。
リッド開閉アーム51は、開閉体ロック装置10にリッドを開けるための作動力F21を伝達する。作動力F21は、ハウジング11に1つのロッド21を差し込む力である。2つのロッド21は、ハウジング11に差し込まれることによって延在方向に相互に近づき、これによってリッドの状態に対するロックを解除する。
図2が示すように、開閉体ロック装置10は、連結部材の一例であるコイルばね31を備える。コイルばね31は、2つのアーム32と、各アーム32に接続された中空のコイル部33とを備える。コイルばね31は、ハウジング11の内部に収容される。コイルばね31は、ハウジング11の内部に収容された状態で、コイル部33の右側に1つのアーム32を配置する。コイルばね31は、ハウジング11の内部に収容された状態で、コイル部33の左側に他のアーム32を配置する。コイルばね31は、ハウジング11の内部に収容された状態で、前後方向DFに沿ってコイル部33の軸線3Lを配置する。
ロッド21は、ロッド本体部23と、押圧部25とを備える。ロッド本体部23は、左右方向DLに延びる四角柱状を有する。右側のロッド本体部23における前側面は、前方に突き出るロッド係止爪24を備える。ロッド係止爪24は、ハウジング11のロッド係止孔14に挿入される。ロッド係止孔14とロッド係止爪24との係合は、左右方向DLにロッド21の移動方向を規制する。ロッド係止孔14は、ロッド係止爪24の左右方向DLにおける移動範囲を規制し、これによってロッド21の左右方向DLにおける移動範囲を規制する。
右側のロッド本体部23における後側面は、後方に突き出る付勢片23Sを備える。付勢片23Sは、ロッド21の延在方向に延びる片持ち梁状を有する。付勢片23Sにおける延在方向の一端は、ロッド本体部23の先端部に固定された固定端である。付勢片23Sにおける延在方向の他端は、ハウジング11の内面に向けて付勢された自由端である。付勢片23Sの自由端に作用する付勢は、ロッド21の移動に伴って、ハウジング11の前側内面にロッド本体部23の前側面を押し付けながら、ハウジング11の後側内面に付勢片23Sの自由端を摺接し続ける。これによって、付勢片23Sは、ロッド21の前後方向DFにおける位置をハウジング11のなかで安定させる。
ロッド本体部23の先端部は、接続部の一例である掛け止め部23Tを備える。掛け止め部23Tは、コイルばね31におけるアーム32の先端部を掛け止められる。コイルばね31のアーム32における上下方向DT、および左右方向DLの位置は、ロッド21の掛け止め部23Tによって固定される。
押圧部25は、ロッド本体部23の先端部と一体である。押圧部25は、ロッド本体部23の先端部からロッド21の延在方向、および引込方向に突き出るような、1つの突片状を有する。引込方向は、上下方向DTの一方向である下方向であって、ロッド21の延在方向である左右方向DL、および前後方向DFに直交する。押圧部25は、ロッド21の延在方向に延びる辺、および引込方向に延びる辺を有した扇形板状を有する。押圧部25の端面は、円弧面状の曲面25Sを有する。円弧面状の曲面25Sは、ロッド21の延在方向に延びる辺、あるいは引込方向に延びる辺を半径とする円弧を前後方向DFに連ねる。
右側の押圧部25における前後方向DFの位置は、右側のロッド本体部23における前後方向DFの中心よりも前側に偏っている(図6を参照)。左側の押圧部25における前後方向DFの位置は、左側のロッド本体部23における前後方向DFの中心よりも後側に偏っている(図6を参照)。
[開閉体ロック装置10の内部構造]
図3が示すように、ハウジング11は、2つの本体部案内壁15、1つのコイル部案内壁16、および2つのアーム案内壁17を備える。
本体部案内壁15は、左右方向DLに沿って延びる矩形筒状を有する。本体部案内壁15は、ハウジング11の前面壁12の一部、後面壁13の一部、上面壁、および下面壁15Aを備える。2つの本体部案内壁15は、中心線LCを回転中心として回転対称となるようにハウジング11に備えられる。以下では、一方の本体部案内壁15の構成を主に説明し、他方の本体部案内壁15の構成のなかで2つの本体部案内壁15に共通する構成の説明を割愛する。
右側の本体部案内壁15は、ハウジング11における右側の側面開口11Bを画定する。右側の本体部案内壁15は、ハウジング11の右端からコイル部案内壁16まで延びる。右側の本体部案内壁15は、本体部案内壁15の内部にロッド本体部23を差し込み、かつ抜き出し可能な大きさを有する。
右側の本体部案内壁15のなかで後面壁13を構成する部分は、左右方向DLに延びる摺接突部11Sを備える。摺接突部11Sは、本体部案内壁15に差し込まれたロッド21の付勢片23Sと対向するように配置されている。付勢片23Sは、摺接突部11Sに摺接してロッド21の前後方向DFにおける位置を安定させる。
左側の本体部案内壁15のなかで後面壁13を構成する部分は、左右方向DLに延びるロッド係止孔14を備える。ロッド係止孔14は、本体部案内壁15に差し込まれたロッド21のロッド係止爪24と対向するように配置されている。
本体部案内壁15の下面壁15Aには、左右方向DLに沿って延びる押圧部案内溝5Sが開口している。押圧部案内溝5Sは、本体部案内壁15の内部からハウジング11の下方に向けて下面壁15Aを貫通する。右側の下面壁15Aに開口する押圧部案内溝5Sは、ハウジング11の右端に開口すると共に、本体部案内壁15の左右方向DLの全体にわたり下面壁15Aに接続されている。右側の押圧部案内溝5Sには、ハウジング11の右側からハウジング11のなかに押圧部25を差し込むときに押圧部25が通される。
右側の押圧部案内溝5Sにおける前後方向DFの位置は、右側の本体部案内壁15における前後方向DFの中心よりも前側に偏っている(図6を参照)。右側の押圧部案内溝5Sは、右側のロッド本体部23と共に右側の押圧部25を左右方向DLに移動可能にする。左側の押圧部案内溝5Sにおける前後方向DFの位置は、左側の本体部案内壁15における前後方向DFの中心よりも後側に偏っている(図6を参照)。左側の押圧部案内溝5Sは、左側のロッド本体部23と共に左側の押圧部25を左右方向DLに移動可能にする。
図3に戻り、コイル部案内壁16は、ハウジング11の下面壁から上下方向DTに沿って立ち上がる矩形筒状を有する。コイル部案内壁16は、ハウジング11の前面壁12の一部、後面壁13の一部、左面壁16L、および右面壁16R(図6を参照)を備える。コイル部案内壁16は、規制部の一例である。コイル部案内壁16は、ハウジング11の左右方向DLにおける中央に配置されている。2つの本体部案内壁15は、左右方向DLにおいてコイル部案内壁16を挟むように配置されている。
コイル部案内壁16の内部は、ハウジング11の上面開口11Aに通じる。ハウジング11に収容されるコイル部33は、ハウジング11の上面開口11Aからコイル部案内壁16の内部に配置される。
コイル部案内壁16の左面壁16Lには、左側の押圧部案内溝5Sに通じる開口16Sを備える。左側の押圧部案内溝5Sに沿って差し込まれる押圧部25は、開口16Sを通じてコイル部案内壁16の内部に入る。コイル部案内壁16の右面壁16Rもまた、右側の押圧部案内溝5Sに通じる開口16Sを備える。右側の押圧部案内溝5Sに沿って差し込まれる押圧部25もまた、開口16Sを通じてコイル部案内壁16の内部に入る。
アーム案内壁17は、ハウジング11の下面壁から左右両側の上方に向けてそれぞれ延びる。2つのアーム案内壁17は、左右方向DLにおいてコイル部案内壁16を挟むように配置されている。2つのアーム案内壁17は、中心線LCを回転中心として回転対称となるようにハウジング11に備えられる。以下では、一方のアーム案内壁17の構成を主に説明し、他方のアーム案内壁17の構成のなかで2つのアーム案内壁17に共通する構成の説明を割愛する。
左側のアーム案内壁17は、コイル部案内壁16の左側、かつ左側の押圧部案内溝5Sよりも前方に配置されている。すなわち、左側のアーム案内壁17は、左側の押圧部案内溝5Sに差し込まれる押圧部25よりも前方に配置されている。左側のアーム案内壁17は、ハウジング11の前面壁12の一部を備える。左側のアーム案内壁17は、ハウジング11の前面壁12と左側の押圧部案内溝5Sとの間に隙間を形成している。左側のアーム案内壁17は、コイル部案内壁16の下面壁から上方、かつ左側に向けて延びる傾斜面17Sを備える。
右側のアーム案内壁17は、コイル部案内壁16の右側、かつ右側の押圧部案内溝5Sよりも後方に配置されている。すなわち、右側のアーム案内壁17は、右側の押圧部案内溝5Sに差し込まれる押圧部25よりも後方に配置されている。右側のアーム案内壁17は、コイル部案内壁16の下面壁から上方、かつ右側に向けて延びる傾斜面17Sを備える。
図4が示すように、コイル部33がコイル部案内壁16の内部における上端部に配置されるとき、左側のアーム32は、左側のロッド本体部23における掛け止め部23Tに掛け止められる。左側のアーム32は、左側のアーム案内壁17の内部に入り込むと共に、左側の傾斜面17Sにおける上端部に近接する。
傾斜面17Sの延在方向が左右方向DLと形成する角度は、コイル部案内壁16の上端部に配置されるコイルばね31においてアーム32の延在方向が左右方向DLと形成する角度よりも大きい。左側のアーム32は、コイル部33がコイル部案内壁16の上端部からさらに内部に移動するとき、左側のアーム32が傾斜面17Sの上端部に当接するように配置されている。傾斜面17Sの上端部は、傾斜面17Sに当接した左側のアーム32がさらに下方向に移動するとき、アーム32が差し込み方向に移動しながら、アーム32の延在方向が傾斜面17Sの延在方向に向くように、アーム32を回転させる形状を有する。
このように、コイル部33がコイル部案内壁16の上端部からさらに内部に移動するとき、左側のアーム32は、左側の傾斜面17Sの延在方向にアーム32の延在方向を近づけるように回転する。
図5が示すように、コイル部33がコイル部案内壁16の内部における上端部に配置されるとき、左側の押圧部25における曲面25Sは、コイル部33の外周面における左上側部分に当接する。左側の押圧部25が右方向にさらに差し込まれるとき、左側の押圧部25における曲面25Sは、引込方向にコイル部33を押し込むように、コイル部33の外周面を押圧してもよいし、押圧しなくてもよい。本実施形態では、左側の押圧部25は、右方向に差し込まれる際に、コイル部33の外周面を押圧しない。なお、左側の押圧部25は、右方向に差し込まれる際に、コイル部33の外周面に当接してもよいし、当接しなくてもよい。本実施形態では、左側の押圧部25は、右方向に差し込まれる際に、コイル部33の外周面に当接する。
なお、コイル部33がコイル部案内壁16の内部における上端部に配置されるとき、右側の押圧部25における曲面25Sは、コイル部33の外周面における右上側部分に当接する。右側の押圧部25が左方向にさらに差し込まれるとき、右側の押圧部25における曲面25Sは、引込方向にコイル部33を押し込むように、コイル部33の外周面を押圧する。
この際、左側の押圧部25における差し込みは、左側の押圧部案内溝5Sによって左右方向DLに沿って案内される。右側の押圧部25における差し込みは、右側の押圧部案内溝5Sによって左右方向DLに沿って案内される。そして、コイル部33の引込みは、コイル部案内壁16によって上下方向DTに沿って案内される。
図6が示すように、コイル部33がコイル部案内壁16の内部における上端部に配置されるとき、左側の押圧部25における前後方向DFの位置は、コイル部33の外周面における前後方向DFの中心よりも後側に偏っている。右側の押圧部25における前後方向DFの位置は、コイル部33の外周面における前後方向DFの中心よりも前側に偏っている。このように、各ロッド21の押圧部25は、コイル部33の軸線3Lが延びる方向に並ぶ。そして、右側のロッド21の押圧部25によるコイル部33の押圧が、コイルばね31に作用する。
左側の押圧部25が右方向に差し込まれるとき、左側の押圧部25における曲面25Sは、前後方向DFの位置を保ち、かつコイル部33の外周面に当接しながら、右方向に変位する。右側の押圧部25が左方向にさらに差し込まれるとき、右側の押圧部25における曲面25Sは、前後方向DFの位置を保ち、かつコイル部33の外周面を押圧しながら、左方向に変位する。このように、右側のロッド21の押圧部25によるコイル部33の押圧は、コイルばね31に作用し続ける。
[開閉体ロック装置10の作用]
図7が示すように、開閉体の一例であるグローブボックスのリッドが閉じられているとき、右側のロッド21におけるロッド係止爪24は、ハウジング11のロッド係止孔14における右端に配置されている。なお、左側のロッド21におけるロッド係止爪24は、ハウジング11のロッド係止孔14における左端に配置されている。コイルばね31のコイル部33は、コイル部案内壁16の内部における上端部に配置されている。コイルばね31のアーム32は、ロッド21に掛け止められて、右側のロッド21に右方向、および左側のロッド21に左方向、すなわち各ロッド21に抜き出し方向の付勢力F31を作用させる。
これにより、コイルばね31は、右側のロッド係止孔14における右端に、右側のロッド21におけるロッド係止爪24を固定する。コイルばね31は、左側のロッド係止孔14における左端に、左側のロッド21におけるロッド係止爪24を固定する。そして、開閉体ロック装置10は、閉じられている状態にリッドの状態をロックする。
ここで、付勢力F31に抗した作動力F21がリッド開閉アーム51を通じて右側のロッド21に作用すると、右側のロッド21がハウジング11の内部に差し込まれはじめる。また、右側のロッド21におけるロッド係止爪24は、ハウジング11のロッド係止孔14における右端から左方向に移動しはじめる。
図8が示すように、右側のロッド21の差し込みによるロッド21の並進は、右側のロッド21とコイル部33とに接続される右側のアーム32を、差し込み方向である左方向に並進させながら、引込方向である下方向にアーム32の延在方向を近づけるように回転させる。
コイル部33が受けるアーム32の回転力の一部は、差し込み方向とは反対の抜き出し方向である右方向に右側のロッド21を押し返す反力に変換される。これにより、コイルばね31は、右側のロッド21を差し込むために適した操作力を右側のロッド21に与える。また、コイル部33が受けるアーム32の回転力の一部は、引込方向である下方向にコイル部33を移動する。
一方、右側のロッド21の差し込みによる押圧部25の並進は、押圧部25の曲面25Sを差し込み方向である左方向に並進させながら、コイル部33の外周面に曲面25Sを摺接させる。円弧面状の曲面25Sは、ロッド21の延在方向に延びる辺、あるいは引込方向に延びる辺を半径とする円弧を前後方向DFに連ねる。このため、押圧部25の曲面25Sは、コイル部33の外周面に曲面25Sを摺接させることによって引込方向にコイル部33を円滑に押し進める。また、こうした曲面25Sの形状は、右側のロッド21と共に曲面25Sが差し込まれるほどコイル部33に摺接する部位の引込方向への変位量を小さくする。
この際、引込方向に延在方向を近づけるように回転する右側のアーム32は、右側のロッド21が差し込まれるほど、アーム32における引込方向の変位量を小さくする。また、右側のロッド21と共に差し込まれる押圧部25の曲面25Sもまた、右側のロッド21が差し込まれるほど、コイル部33に摺接する部位の引込方向への変位量を小さくする。このため、押圧部25によるコイル部33の引込方向への変位量は、アーム32の引込方向への変位量に追従しやすくなる。
コイル部33が引込方向に変位すると、左側のアーム32が左側の傾斜面17Sに当接する。コイル部33が引込方向にさらに変位すると、傾斜面17Sの延在方向に左側のアーム32の延在方向を近づけるように左側のアーム32が回転する。すなわち、左側のアーム32が右方向に差し込まれながら、左側のアーム32の延在方向が下方向に向くように、左側のアーム32が回転する。そして、左側のアーム32が右方向に差し込まれることに伴って、左側のロッド21が右方向に差し込まれる。これによって、右側のロッド21の差し込みに応じて左側のロッド21が差し込まれるように引込方向に移動する。
なお、作動力F21の入力が右側のロッド21から解除されると、2つのアーム32の形成する角度が広がるように、2つのアーム32が移動する。この際、各アーム32の上端部における上下方向DTの位置がそれぞれロッド21における上下方向DTの位置に固定されている。このため、2つのロッド21がハウジング11から抜き出されると共に、コイル部33が押出方向である上方向に移動する。このように、コイルばね31は、1つのロッド21の抜き出しに応じて他のロッド21が抜き出されるように引込方向とは反対方向である押出方向に移動する。
[効果]
以上、上記実施形態によれば、以下に列挙する効果が得られる。
(1)ロッド21の押圧部25が当該ロッド21の差し込みによって引込方向にコイル部33を押圧する。このため、1つのロッド21の差し込みが他のロッド21の差し込みに変換されるように、コイル部33が引込方向に円滑に移動する。結果として、コイルばね31の移動が妨げられることによるロッド21の移動負荷が軽減されると共に、延在方向にロッド21を円滑に移動することが可能になる。
(2)右側のロッド21の押圧部25は、右側のロッド21の差し込みによって引込方向にコイル部33を押圧する。左側のロッド21の押圧部25は、左側のロッド21の差し込みによって引込方向にコイル部33を押圧してもよい。
この際、各ロッド21の押圧部25がコイル部33の軸線3Lの延在方向に並ぶため、2つロッド21の押圧部25によるコイル部33の押圧が、コイル部33の延在方向における2つの位置からコイル部33に作用する。このため、押圧部25によるコイル部33の押圧がコイル部33の軸線3Lを傾かせにくいため、引込方向にコイル部33をさらに円滑に移動することが可能になる。
(3)押圧部25の曲面25Sがロッド21と共にハウジング11に差し込まれながらコイル部33に摺接する。そして、引込方向にコイル部33を移動することが、押圧部25の曲面25Sによるコイル部33の押圧によって進む。このため、ロッド21の差し込みに連動するように、コイル部33の移動がさらに円滑に進められる。結果として、ロッド21の移動がさらに円滑に進められる。
(4)押圧部25がロッド本体部23と一体であるため、押圧部25がロッド本体部23と別体である場合と比べて、開閉体ロック装置10の部材点数を少なくすることが可能ともなる。
(5)ロッド21の差し込まれるロッド21の延在方向がコイル部33の引込方向と直交する場合、ロッド21を差し込むための作動力F21の方向がコイル部33の引込方向と直交するため、コイル部33が引込方向に移動しにくい。このため、ロッド21の延在方向が引込方向に直交する開閉体ロック装置10に押圧部25を備える場合、上記(1)から(4)に準じたロッド21の移動円滑化がさらに顕著な効果となる。
(6)コイルばね31が2つのロッド21を抜き出し方向に付勢する。このため、ロッド21をハウジング11に差し込む作動力F21がロッド21から解除されるとき、コイルばね31の付勢力F31が抜き出し方向に2つのロッド21を移動させる。結果として、2つのロッド21の抜き出しが容易となる。
(7)コイル部案内壁16が引込方向と押出方向とにコイル部33の移動を規制するため、コイルばね31の移動する方向の安定化が図られる。
(8)仮に、差し込まれる押圧部25が引込方向にコイル部33を過度に押圧して、コイル部33が引込方向に過度に変位する場合、過度に変位するコイル部33と、差し込み方向に少しずつ移動するロッド21とが、アーム32に大きな張力を加えてしまう。反対に、押圧部25によるコイル部33の押圧が不足する場合、引込方向に変位しにくいコイル部33と、差し込み方向に少しずつ移動するロッド21とが、アーム32に大きな圧縮力を加えてしまう。
この点、押圧部25の曲面25Sは、アーム32の引込方向への変位に追従するように、コイル部33を押圧により引込方向に変位させる。このため、アーム32に加わる負荷、ひいてはアーム32に加わる負荷に起因したロッド21の移動負荷を軽減することが可能にもなる。
上記実施形態は、以下のように変更して実施することもできる。
[押圧部25]
・コイルばね31のコイル部33は、支柱に外装されてもよい。支柱は、ロッド21の差し込み方向、およびコイルばね31の引込方向に直交するように延びてもよい。
・図9が示すように、コイル部33を外装された支柱は、押圧部25に形成された同期スリット25S1に挿通されてもよい。この際、コイル部33を外装された支柱は、押圧部25のなかで同期スリット25S1を画定する周面によって、引込方向に押圧されてもよい。そして、押圧部25は、曲面25Sを割愛してもよい。
図9の実線が示すように、例えば、右側の押圧部25は、左方向に延びるスリットと、当該スリットの先端から左側上方に向けて延びるスリットと、から構成される同期スリット25S1を備える。右側の押圧部25に形成された同期スリット25S1は、コイル部33を外装された支柱35の前方端部を挿通される。図9の二点鎖線が示すように、例えば、左側の押圧部25は、右方向に延びるスリットと、当該スリットの先端から右側上方に向けて延びるスリットと、から構成される同期スリット25S1を備える。左側の押圧部25に形成された同期スリット25S1は、コイル部33を外装された支柱35の後方端部を挿通される。
ここで、右側の押圧部25を左方向に差し込むような作動力F21が右側の押圧部25に入力されると、右側の同期スリット25S1が右側の押圧部25と共に左方向に移動する。左方向に移動する右側の同期スリット25S1の周面は、引込方向に支柱35を押し下げる。支柱35が引込方向に押し下げられると、左側の同期スリット25S1が右方向に移動するように、支柱35が左側の同期スリット25S1の周面を押圧する。また、支柱35に外装されたコイル部33が引込方向に移動することによって、左側のアーム32が左側の押圧部25を右方向に差し込む。これによって、右側のロッド21における差し込みが、左右の押圧部25を介して、左側のロッド21における差し込みに同期する。
なお、図10が示すように、支柱35の配置が右側の同期スリット25S1のなかで左方向に延びるスリットに達するとき、引込方向に支柱35を押し下げることが停止する。そして、作動力F21の入力が解除されるとき、コイルばね31の付勢力が左右方向DLに2つの押圧部25を相互に遠ざける。これによって、支柱35が押出方向に移動しはじめると共に、2つのロッド21がハウジング11から抜き出されはじめる。
・2つのロッド21は、いずれか一方のロッド21に押圧部25を備え、他方のロッド21から押圧部25を割愛してもよい。
・押圧部25は、ロッド本体部23と別体であって、ロッド本体部23の差し込みに連動して差し込まれると共に、ロッド本体部23の抜き出しに連動して抜き出されるように、ロッド本体部23に連結されてもよい。
・ロッド21の延在方向は、引込方向と直交する方向以外であって、引込方向と交差する方向でもよい。
・ロッド21に入力される作動力F21は、右側のロッド21に入力されてもよいし、左側のロッド21に入力されてもよいし、2つのロッド21の両方に入力されてもよい。
[連結部材]
・コイルばね31は、2つのロッド21を差し込み方向に付勢してもよい。この構成においても、2つのロッド21は、1つのロッド21の差し込みに応じて他のロッド21が引き込まれるようにコイルばね31に連結される。また、2つのロッド21は、1つのロッド21の抜き出しに応じて他のロッド21が抜き出されるようにコイルばね31に連結される。
・連結部材は、2つのロッド21に接続されるリンク機構でもよい。リンク機構は、1つのロッド21の差し込みを、他のロッド21の差し込みと、リンク機構の引込方向の運動と、に変換する。リンク機構は、1つのロッド21の抜き出しを、他のロッド21の抜き出しと、リンク機構の押出方向の運動と、に変換する。連結部材は、2つのロッド21を差し込み方向に付勢するばね、あるいは2つのロッド21を抜き出し方向に付勢するばねと、リンク機構との組合せでもよい。リンク機構は、例えば1つのロッド21に連結される1つのリンクと、他のロッド21に連結される他のリンクと、2つのリンクをV字状に連結する1つのジョイントと、を備えてもよい。そして、1つのジョイントは、1つのリンクに回転可能に他のリンクを接続すると共に、引込方向と押出方向とに移動してもよい。
10…開閉体ロック装置
11…ハウジング
15…本体部案内壁
16…コイル部案内壁
17…アーム案内壁
21…ロッド
23…ロッド本体部
23T…掛け止め部
24…ロッド係止爪
25…押圧部
25S…曲面
31…コイルばね
32…アーム
33…コイル部

Claims (9)

  1. 2つのロッドが延在方向に差し込みかつ抜き出し可能に取り付けられるハウジングと、
    前記延在方向に相互に近づいて開閉体のロックを解除する前記2つのロッドと、
    前記各ロッドの接続部に接続された状態で前記ハウジングに収容される連結部材であって、1つの前記ロッドの差し込みに応じて他の前記ロッドが差し込まれるように引込方向に移動し、かつ1つの前記ロッドの抜き出しに応じて他の前記ロッドが抜き出されるように前記引込方向とは反対方向である押出方向に移動するように、1つの前記ロッドに他の前記ロッドを連結する前記連結部材と、
    を備える開閉体ロック装置であって、
    前記2つのロッドの少なくとも一方は、当該ロッドの差し込みによって前記連結部材を押圧して前記引込方向に前記連結部材を移動させる押圧部を備える
    ことを特徴とする開閉体ロック装置。
  2. 前記各ロッドは、それぞれ前記押圧部を備え、
    前記連結部材は、前記引込方向と直交する方向に延びる部分を備え、
    前記各押圧部は、前記連結部材の延在方向に並び、かつ前記連結部材のなかで前記部分を押圧する
    請求項1に記載の開閉体ロック装置。
  3. 前記押圧部は、前記引込方向に突き出る曲面を備え、前記ロッドと共に前記曲面を差し込みながら前記曲面によって前記引込方向に前記連結部材を押圧するように前記連結部材に前記曲面を摺接させる
    請求項1に記載の開閉体ロック装置。
  4. 前記ロッドは、前記ロッドの前記延在方向に延びるロッド本体部と、前記ロッド本体部と一体である前記押圧部とを備える
    請求項1から3のいずれか一項に記載の開閉体ロック装置。
  5. 前記ロッドの前記延在方向は、前記引込方向に直交する
    請求項1から3のいずれか一項に記載の開閉体ロック装置。
  6. 前記連結部材は、前記2つのロッドを前記ハウジングから抜き出される方向に付勢するコイルばねである
    請求項1から3のいずれか一項に記載の開閉体ロック装置。
  7. 前記ハウジングは、前記引込方向と前記押出方向とに前記連結部材の移動を規制する規制部を備える
    請求項1から3のいずれか一項に記載の開閉体ロック装置。
  8. 前記連結部材は、前記各ロッドに接続されるアームと、前記アームに接続される中空のコイル部と、を備えたコイルばねであり、
    前記各ロッドは、それぞれ前記押圧部を備え、
    前記コイル部の軸線は、前記引込方向と直交する方向に延び、
    前記各押圧部は、前記コイル部の軸線に沿って並び、かつ前記コイル部の外周面を押圧する
    請求項1に記載の開閉体ロック装置。
  9. 前記ロッドの前記延在方向は、前記引込方向と直交し、
    前記連結部材は、前記各ロッドに接続されるアームと、前記アームに接続される中空のコイル部と、を備え、前記2つのロッドを前記ハウジングから抜き出すように付勢するコイルばねであり、
    前記押圧部は、前記引込方向に突き出る曲面を備え、前記コイル部の外周面に前記曲面を摺接させることによって前記連結部材を押圧し、
    前記曲面は、前記ロッドと共に前記曲面が差し込まれるほど前記コイル部に摺接する部位の前記引込方向への変位量を小さくする形状を有する
    請求項1に記載の開閉体ロック装置。
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