JP2024075921A - コンロバーナの混合管構成部材の製造方法 - Google Patents

コンロバーナの混合管構成部材の製造方法 Download PDF

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【課題】金属板に加工を施してコンロバーナの混合管構成部材を製造する場合に、所定の膨出部の上壁部にバーリング部を比較的大きな上下幅で適切に設けることを可能とするコンロバーナの混合管構成部材の製造方法を提供する。【解決手段】原材料としての金属板1Aに深絞り加工を施し、所定の膨出部2を形成する膨出部形成工程と、この膨出部2の上壁部21に下向き突出筒状のバーリング部24が周縁部に位置するバーリング孔部23を形成するバーリング孔部形成工程と、を有している、コンロバーナの混合管構成部材の製造方法であって、前記膨出部形成工程においては、最終仕上げ目標サイズの膨出部2よりも高さが高い原型膨出部2Aを形成した後に、その高さを低くして最終仕上げ目標サイズの膨出部2にするための膨出部加工を実行し、前記膨出部加工を少なくとも1回実行した後に、前記バーリング孔部形成工程を実行する。【選択図】 図1

Description

本発明は、コンロバーナの混合管構成部材の製造方法に関する。
コンロバーナは、たとえば特許文献1~3などに記載されているように、一般的には、混合管を備えた構成とされている。混合管は、バーナキャップに設けられている複数の炎孔に、燃料ガスと空気との混合気を導くための部材であり、この混合管の上側にバーナキャップが載せられるのが通例である。
このようなコンロバーナの混合管は、たとえばアルミダイキャストなどとされるが、これではその製造コストが高価となる。
混合管の製造コストを低減するための手段としては、たとえば金属板にプレス加工を施すことにより、混合管の構成部材を形成する手段が考えられる。
しかしながら、前記手段を採用した場合には、次に述べるように改善すべき課題がある。
すなわち、混合管の構成部材を、金属板を用いて構成する場合において、この金属板の一部を利用して上向き起立状の膨出部を設け、かつこの膨出部の上壁部に、下向きに突出する筒状のバーリング部が内周縁に位置するバーリング孔部を形成したい場合がある。ここで、このようなバーリング孔部は、たとえばバーナキャップの一部を嵌入させて固定保持させるのに利用される。したがって、このバーリング孔部の筒状のバーリング部としては、その上下幅をある程度以上の比較的大きな幅に形成することが望まれる。
ところが、前記したバーリング部は、深絞り加工により上向きに膨出する膨出部の上壁部の一部を下向きに延ばした部位であるため、このバーリング部の上下幅を大きくしようとすると、バーリング部の薄肉化が激しくなり、割れなどの欠陥を生じ易い。したがって、バーリング部の上下幅が比較的大きくなるように、このバーリング部を適切に形成することは難しいものとなる。
特開2001-21147号公報 特許第3739915号公報 特開2019-27669号公報
本発明は、前記したような事情のもとで考え出されたものであり、金属板に加工を施してコンロバーナの混合管構成部材を製造する場合に、所定の膨出部の上壁部にバーリング部を比較的大きな上下幅で適切に設けることを可能とするコンロバーナの混合管構成部材の製造方法を提供することを、その課題としている。
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
本発明により提供されるコンロバーナの混合管構成部材の製造方法は、原材料としての金属板に深絞り加工を施し、前記金属板の板状領域から上向きに起立した筒状の周壁部およびこの周壁部の上部に繋がった上壁部を有する膨出部を形成する膨出部形成工程と、前
記上壁部に、下向きに突出した筒状のバーリング部が周縁部に位置するバーリング孔部を形成するバーリング孔部形成工程と、を有している、コンロバーナの混合管構成部材の製造方法であって、前記膨出部形成工程においては、前記膨出部の原型となる原型膨出部として、最終仕上げ目標サイズの膨出部よりも高さが高い原型膨出部を深絞り加工によって形成した後に、前記原型膨出部の高さを低くして前記原型膨出部を最終仕上げ目標サイズの膨出部にするための膨出部加工を実行し、前記膨出部加工を少なくとも1回実行した後に、前記バーリング孔部形成工程を実行することを特徴としている。
このような構成によれば、次のような効果が得られる。
すなわち、膨出部形成工程における金属板の深絞り加工により、金属板の板状領域に上向き起立状の膨出部を形成した場合、一般的には、膨出部の上壁部が薄肉状となり、この上壁部に上下幅が大きいバーリング部を備えたバーリング孔部を設けることは難しくなる。ただし、本発明によれば、最終仕上げ目標サイズの膨出部よりも高さが高い原型膨出部を先に形成し、この原型膨出部全体を構成する肉(金属材料)のボリュームを大きく取った上で、その後この原型膨出部の高さを低くする膨出部加工を実行してから、この膨出部の上壁部にバーリング孔部を形成するため、このバーリング孔部を形成する時点では、上壁部を構成する金属材料のボリュームを大きくしておくことができる。したがって、バーリング部の上下幅を比較的大きくしても、このバーリング部が過度な薄肉状態とならず、亀裂などを生じないものとすることが適切に実現される。
本発明において、好ましくは、前記膨出部加工は、複数回繰り返され、かつこれら複数回の膨出部加工が実行されることによって前記膨出部が最終仕上げ目標サイズに形成された後に、前記バーリング孔部形成工程を実行する。
このような構成によれば、膨出部加工を複数回にわたって繰り返すことにより、膨出部の上壁部を構成する肉(金属材料)のボリュームをより効果的に増加させることが可能であり、そのように状態においてバーリング孔部形成工程を実行するため、上下幅が大きいバーリング部を適切に形成する上で一層好ましいものとなる。
本発明において、好ましくは、前記膨出部の前記周壁部に、コンロバーナの混合気流路の一部を構成するための段部を形成する段部形成工程を、さらに有しており、この段部形成工程を完了した後に、前記バーリング孔部形成工程を実行する。
このような構成によれば、膨出部の周壁部に、コンロバーナの混合気流路の一部を構成する段部を形成することが可能であるが、段部形成工程を行なう時点においては、未だバーリング部は設けられていない状態とされる。したがって、段部形成工程を実行する際に、バーリング部が邪魔になることはなく、また段部形成工程の実行の際にバーリング部を破損させるなどの虞をなくすことができる。
本発明において、好ましくは、前記バーリング孔部形成工程の前に実行される工程として、前記膨出部の前記上壁部の中央寄り領域に、下側凸状かつ上側凹状の段押し部を形成する段押し工程と、前記段押し部に、前記段押し部および前記バーリング孔部よりも小径の下孔を設ける下孔加工工程と、を有しており、前記バーリング孔部形成工程においては、前記段押し部に前記バーリング孔部を設け、かつ前記段押し部の一部を前記バーリング部として形成する。
このような構成によれば、膨出部の上壁部に形成した段押し部の一部を、バーリング部として形成するため、その分だけ、バーリング部の上下幅を無理なく大きくすることが可能となり、合理的である。
本発明において、好ましくは、前記段押し部は、前記膨出部の前記上壁部の中央寄りに位置する平面視円形状の平面状壁部と、この平面状壁部と前記上壁部の外周縁寄り領域との相互間に位置し、かつ前記上壁部の中央寄りの位置ほど高さが低くなるように傾斜した平面視円形リング状の傾斜壁部と、を有するものとし、前記バーリング孔部形成工程においては、前記段押し部に前記バーリング孔部を設け、かつ前記傾斜壁部を前記バーリング部とする。
このような構成によれば、膨出部の上壁部に形成した段押し部のうち、平面視円形リング状の中央寄りほど高さ低くなる傾斜壁部を、バーリング部として形成するため、大きな負荷・応力を生じないようにして、バーリング部をより円滑かつ適切に形成することが可能となる。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行なう発明の実施の形態の説明から、より明らかになるであろう。
(a)は、コンロバーナの一例を示す要部概略断面図であって、本図に示すコンロバーナの上下一対の混合管構成部材のうち、下側の混合管構成部材は、本発明に係る製造方法の製造対象の一例に相当し、(b)は、(a)のIb-Ib断面図である。 図1に示すコンロバーナの上下一対の混合管構成部材の概略斜視図である。 (a)は、図1および図2に示した上側の混合管構成部材の断面図であり、(b)は、(a)のIIIb-IIIb断面図である。 (a)は、図1および図2に示した下側の混合管構成部材の断面図であり、(b)は、(a)の平面図であり、(c)は、(a)のIVc-IVc断面図である。 本発明の製造方法により混合管構成部材を製造する場合の第1の工程の例を示す断面図である。 本発明の製造方法により混合管構成部材を製造する場合の第2の工程の例を示す断面図である。 (a)は、本発明の製造方法により混合管構成部材を製造する場合の第3の工程の例を示す断面図であり、(b)は、(a)の一部拡大断面図である。 (a)は、本発明の製造方法により混合管構成部材を製造する場合の第4の工程の例を示す断面図であり、(b)は、(a)の一部拡大断面図である。 (a)は、本発明の製造方法により混合管構成部材を製造する場合の第5の工程の例を示す断面図であり、(b)は、(a)の一部拡大断面図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。
まず、理解の容易のため、図1に示すコンロバーナBの構成を説明する。本実施形態においては、コンロバーナBの後述する下側の混合管構成部材MLが、製造対象である。
コンロバーナBは、混合管M、バーナキャップ50、温度センサ53、点火プラグ51、およびガスノズル52を備えている。混合管Mは、上側および下側の一対の混合管構成部材MU,MLが組み合わされることにより構成されており、混合気流路6を形成している。ガスノズル52からは混合気流路6の管状流路部6a内に向けて給気口60付近から燃料ガスが噴出される。すると、これに伴って混合気流路6内には、給気口60から1次空気が流入し、この1次空気と前記燃料ガスとの混合気が、混合気流路6内を進行し、最終的にはバーナキャップ50のヘッド部50aに設けられた複数の炎孔50bに導かれる。これら複数の炎孔50bから外部に流出する混合気中の燃料ガスは、点火プラグ51により点火され、燃焼する。
上側の混合管構成部材MUは、たとえばステンレス鋼板などの金属板にプレス加工を施すことにより形成されたものである。この混合管構成部材MUは、図2および図3によく表われているように、膨出部4および上向き凸状部30を備えている。膨出部4は、板状領域3から上向きに起立した筒状の周壁部40およびこの周壁部40の上部に繋がった上壁部41を備えており、かつその上壁部41にバーリング孔部43が設けられている。上向き凸状部30は、管状流路部6aの上側壁部を構成し、かつ下面側に凹溝部30aを形成する断面略半円状である。膨出部4は、バーナキャップ50の支持台として機能する。バーリング孔部43(および後述のバーリング孔部23も)は、バーナキャップ50の筒体部50cおよび温度センサ53の挿通ガイド孔部として利用される。バーリング孔部43のバーリング部44とバーナキャップ50の筒体部50cとの相互間には、隙間があり、混合気流路6の後述するチャンバ61の第2領域61bに供給された混合気は、その隙間を通過することによりバーナキャップ50の炎孔50bに導かれる。
一方の下側の混合管構成部材MLは、上側の混合管構成部材MUと同様に、ステンレス鋼板などの金属板にプレス加工を施すことにより形成されたものである。この混合管構成部材MLは、図2および図4によく表われているように、膨出部2および下向き凸状部10を備えている。膨出部2は、板状領域1から上向きに起立した筒状の周壁部20およびこの周壁部20の上部に繋がった上壁部21を備えており、かつその上壁部21にバーリング孔部23が設けられている。下向き凸状部10は、管状流路部6aの下側壁部を構成し、かつ上面側に凹溝部10aを形成する断面略半円状である。
膨出部2は、図1に示すように、上側の混合管構成部材MUの膨出部4の下部に嵌入されることにより、これら2つの膨出部2,4の相互間に、混合気流路6のチャンバ61を形成する部位である。なお、チャンバ61は、2つの膨出部2,4の周壁部20,40に挟まれている第1領域61aに加え、2つの膨出部2,4の上壁部21,41に挟まれている第2領域61bを含む。膨出部2の周壁部20には、上下高さ方向に傾斜して延びた一対の段部22(図2,図4を参照、)が形成されている。これら一対の段部22は、本発明でいう「コンロバーナの混合気流路の一部を構成するための段部」の具体例に相当し、周壁部20,40の相互間のうち、一対の段部22よりも管状流路部6a寄りの部位には、チャンバ61の第1領域61aが形成され、この第1領域61aを介してチャンバ61の第2領域61bと管状流路部6aとは連通する。
膨出部2は、周壁部20の上部に繋がった上壁部21を備えているが、この上壁部21には、バーリング孔部23が設けられている。このバーリング孔部23は、その周縁部から円筒状のバーリング部24が下向きに突出した部位である。このバーリング孔部23には、図1に示すように、バーナキャップ50の筒体部50cが嵌入されるが、この嵌入部分には混合気が下方に漏出しないようにするための気密シール性が求められる。このため、バーリング部24には、内径の寸法精度が求められることに加え、その上下幅Laは、比較的長い寸法とされることが求められる。
ただし、ただ単に、上下幅Laを比較的長くしようとしたのでは、バーリング部24の薄肉化が激しくなり、割れなどの欠陥を生じ易い。
図5~図9は、前記した下側の混合管構成部材MLの製造方法の一例を示しており、そのための工程として、第1~第5工程がそれぞれ示され、これらの工程が順次実行される。
ここで、第1~第3工程は、本発明でいう「膨出部形成工程」の具体例に相当する。
第4工程は、「下孔加工工程」の具体例に相当する。
第5工程は、「バーリング孔部形成工程」の具体例に相当する。
また、第3工程は、「段押し工程」にも該当する。第2,第3工程は、「段部形成工程
」にも該当する。
下側の混合管構成部材MLを製造するには、図5の第1工程がまず実行される。この第1工程においては、たとえば平板状の金属板1Aに深絞り加工を施し、最終の膨出部2(図4参照)の原型となる原型膨出部2Aを形成する。この原型膨出部2Aは、金属板1Aの板状領域1から上向きに起立した周壁部20および上壁部21を有している。ただし、この原型膨出部2Aの高さH1は、最終の膨出部2の仕上げ目標サイズの高さH3よりも高い。原型膨出部2の直径は、最終の膨出部2の直径と略同一、またはやや大きい寸法である。
図6の第2工程においては、原型膨出部2Aに基づいて、その高さH1よりも低い高さH2の膨出部2’を形成する膨出部加工が実行される。また、第2工程においては、最終的に段部22として仕上げられる初期段部22aを周壁部20に形成する。
図7の第3工程においては、膨出部2の高さH3を、図6の膨出部2’の高さH2よりもさらに低くし、最終仕上げ目標サイズの高さに設定する膨出部加工が実行される。膨出部2の周壁部20は、最終仕上げ目標の形状およびサイズに形成され、図6の初期段部22aの増大化を図ることにより、段部22を仕上げる加工も同時に実行される。また、板状領域1には、上面側に凹溝部10aを有する下向き凸状部10も形成される。
さらに、第3工程においては、膨出部2の上壁部21に段押し部21bを形成する加工も実行される。この段押し部21bは、図7(b)によく表われているように、上壁部21の中央寄りに位置する平面視円形状の平面状壁部Saと、平面視円形リング状の傾斜壁部Sbとを有している。傾斜壁部Sbは、平面状壁部Saと上壁部21の外周縁寄り領域21aとの相互間に位置し、かつ上壁部21の中央寄りの位置ほど高さが漸次低くなるように傾斜した部位である。傾斜壁部Sbは、単なる傾斜面として形成されていてもよいが、本実施形態においては、湾曲の向きが互いに相違し、かつ曲率半径Ra,Rbとされた2つの湾曲断面部Aa,Abが滑らかに繋がった形状とされている。好ましくは、Ra<Rbである。
図8の第4工程においては、膨出部2の上壁部21の段押し部21bの平面状壁部Saに、バーリング孔部23を形成するための下孔23aが設けられる。この下孔23aは、段押し部21bおよびバーリング孔部23よりも小径である。
図9の第5工程においては、膨出部2の上壁部21に、バーリング孔部23が形成される。このバーリング孔部23は、段押し部21bに孔部を設けるように形成するが、好ましくは、段押し部21bの先に述べた平面状壁部Saの残余領域を除去し、段押し部21bの傾斜壁部Sb(湾曲断面部Aa,Ab)の略全体を、円筒状のバーリング部24として形成する。
前記した一連の工程により、図2,図4などに示した下側の混合管構成部材MLを適切に製造することが可能である。
前記した製造工程においては、まず最終仕上げ目標サイズの膨出部2よりも高さが高い原型膨出部2Aを形成し、この原型膨出部2Aの全体を構成する肉(金属材料)のボリュームを大きく取った上で、その後この原型膨出部2Aの高さを低くして、最終仕上げ目標サイズの膨出部2を形成している。このため、バーリング孔部23を形成する時点においては、膨出部2の上壁部21を構成する金属材料のボリュームを大きくしておくことができ、バーリング部24の上下幅を比較的大きくしても、このバーリング部24が薄肉状態になることを適切に抑制し、亀裂などを生じないようにすることが可能である。
さらに、バーリング部24を形成するための手法としては、図7~図9に示したように、膨出部2の上壁部21には、下向き凸状の段押し部21bを形成した上で、この段押し部21bの一部である傾斜壁部Sb(湾曲断面部Aa,Ab)をバーリング部24として形成している。このため、バーリング部24の薄肉化を防止しつつ、バーリング部24の上下幅を大きくする上で、一層好ましいものとなる。
本発明の内容は、上述した実施形態の内容に限定されない。本発明に係るコンロバーナの混合管構成部材の製造方法の各工程の具体的な構成は、本発明の意図する範囲内において種々に変更自在である。
上述の実施形態においては、第1工程により原型膨出部2Aを形成し、かつその後に第2,第3工程による計2回の膨出部加工(膨出部の高さを低くする加工)を経由して最終目標のサイズの膨出部2を形成し、その後にバーリング孔部形成工程を実行しているが、本発明はこれに限定されない。本発明における膨出部加工は、少なくとも1回実行されればよい。
B コンロバーナ
M 混合管
ML 混合管構成部材(下側の混合管構成部材)
Sa 平面状壁部(段押し部の)
Sb 傾斜壁部(段押し部の)
1 板状領域
1A 金属板
2 膨出部
20 周壁部
21 上壁部
21a 外周縁寄り領域(周壁部の)
22 段部
23 バーリング孔部
24 バーリング部
6 混合気流路

Claims (5)

  1. 原材料としての金属板に深絞り加工を施し、前記金属板の板状領域から上向きに起立した筒状の周壁部およびこの周壁部の上部に繋がった上壁部を有する膨出部を形成する膨出部形成工程と、
    前記上壁部に、下向きに突出した筒状のバーリング部が周縁部に位置するバーリング孔部を形成するバーリング孔部形成工程と、
    を有している、コンロバーナの混合管構成部材の製造方法であって、
    前記膨出部形成工程においては、前記膨出部の原型となる原型膨出部として、最終仕上げ目標サイズの膨出部よりも高さが高い原型膨出部を深絞り加工によって形成した後に、前記原型膨出部の高さを低くして前記原型膨出部を最終仕上げ目標サイズの膨出部にするための膨出部加工を実行し、
    前記膨出部加工を少なくとも1回実行した後に、前記バーリング孔部形成工程を実行することを特徴とする、コンロバーナの混合管構成部材の製造方法。
  2. 請求項1に記載のコンロバーナの混合管構成部材の製造方法であって、
    前記膨出部加工は、複数回繰り返され、かつこれら複数回の膨出部加工が実行されることによって前記膨出部が最終仕上げ目標サイズに形成された後に、前記バーリング孔部形成工程を実行する、コンロバーナの混合管構成部材の製造方法。
  3. 請求項1に記載のコンロバーナの混合管構成部材の製造方法であって、
    前記膨出部の前記周壁部に、コンロバーナの混合気流路の一部を構成するための段部を形成する段部形成工程を、さらに有しており、
    この段部形成工程を完了した後に、前記バーリング孔部形成工程を実行する、コンロバーナの混合管構成部材の製造方法。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載のコンロバーナの混合管構成部材の製造方法であって、
    前記バーリング孔部形成工程の前に実行される工程として、
    前記膨出部の前記上壁部の中央寄り領域に、下側凸状かつ上側凹状の段押し部を形成する段押し工程と、
    前記段押し部に、前記段押し部および前記バーリング孔部よりも小径の下孔を設ける下孔加工工程と、
    を有しており、
    前記バーリング孔部形成工程においては、前記段押し部に前記バーリング孔部を設け、かつ前記段押し部の一部を前記バーリング部として形成する、コンロバーナの混合管構成部材の製造方法。
  5. 請求項4に記載のコンロバーナの混合管構成部材の製造方法であって、
    前記段押し部は、前記膨出部の前記上壁部の中央寄りに位置する平面視円形状の平面状壁部と、この平面状壁部と前記上壁部の外周縁寄り領域との相互間に位置し、かつ前記上壁部の中央寄りの位置ほど高さが低くなるように傾斜した平面視円形リング状の傾斜壁部と、を有するものとし、
    前記バーリング孔部形成工程においては、前記段押し部に前記バーリング孔部を設け、かつ前記傾斜壁部を前記バーリング部とする、コンロバーナの混合管構成部材の製造方法。
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