JP2024074350A - 車両の異常検知システム - Google Patents
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Abstract
【課題】温度センサを使用せずに、車両の異常発生箇所を特定する異常検知システムを提供することを目的とする。【解決手段】車両の異常検知システムは、第1集音器と第2集音器と車両の異常を検知する制御装置とを備えた車両の異常検知システムであって、前記制御装置は、前記車両の走行中に、前記第1集音器から第1音データを取得し、前記第2集音器から第2音データを取得し、前記第1音データに応じた第1音圧波形から周波数ごとの第1音圧データを取得し、前記第2音データに応じた第2音圧波形から前記周波数ごとの第2音圧データを取得し、前記第1音圧データに応じた第1音圧変化量と前記第2音圧データに応じた第2音圧変化量がいずれも閾値変化量以上であると判断した場合、前記車両の異常を検知し、前記第1音圧波形と前記第2音圧波形の時間差に基づいて、前記異常の発生箇所を特定する。【選択図】図3
Description
本発明は車両の異常検知システムに関する。
エンジンが備える排気装置は排気マニホールドや排気管などを含んでいる。エンジンからの排気は排気マニホールドによってまとめられて排気管に排出される。排気中には、未燃焼ガス(一酸化炭素及び炭化水素)、窒素酸化物、粒子状物質などの有害物質が含まれている。排気中のこれらの有害物質を取り除くため、排気管には排気後処理装置として触媒装置と捕集装置が設けられている。
粒子状物質を捕集する捕集装置は盗難や車両の改造などにより取り外されることがある。捕集装置が取り外された状態でエンジンが稼働すると、外気に排出される粒子状物質の排出量が規制値を上回るおそれがある。このため、捕集装置に流入する排気の温度を検出する第1排気温度センサと、捕集装置から流出した排気の温度を検出する第2排気温度センサを用いて、捕集装置の取り外しを診断する技術が提案されている(例えば特許文献1参照)。
しかしながら、温度センサを使用して捕集装置の取り外しを検知する場合、温度センサの経年劣化による特性ズレを補正できないため、捕集装置の取り外しを精度良く検知することが難しいという課題がある。
そこで、本発明では、温度センサを使用せずに、車両の異常発生箇所を特定する異常検知システムを提供することを目的とする。
本発明に係る車両の異常検知システムは、第1集音器と第2集音器と車両の異常を検知する制御装置とを備えた車両の異常検知システムであって、前記制御装置は、前記車両の走行中に、前記第1集音器から第1音データを取得し、前記第2集音器から第2音データを取得し、前記第1音データに応じた第1音圧波形から周波数ごとの第1音圧データを取得し、前記第2音データに応じた第2音圧波形から前記周波数ごとの第2音圧データを取得し、前記第1音圧データに応じた第1音圧変化量と前記第2音圧データに応じた第2音圧変化量がいずれも閾値変化量以上であると判断した場合、前記車両の異常を検知し、前記第1音圧波形と前記第2音圧波形の時間差に基づいて、前記異常の発生箇所を特定する。
上記構成において、前記制御装置は、前記時間差に基づいて、前記車両で発生する異音の発生部位を推定し、前記発生部位が前記車両のテールパイプであると推定した場合、前記車両の排気に含まれる粒子状物質の捕集装置を前記発生箇所として特定してもよい。
上記構成において、前記制御装置は、前記時間差と前記第1音圧データと前記第2音圧データの組合せを機械学習し、前記組合せを機械学習した学習済モデルに基づいて、前記異常の前記発生箇所を特定してもよい。
上記構成において、前記制御装置は、前記第1集音器と前記第2集音器の少なくとも一方の初期の音圧レベルを機械学習し、前記音圧レベルを機械学習した学習済モデルに基づいて前記音圧レベルが相対的に低下したと判断した場合、前記第1集音器と前記第2集音器のうち、前記音圧レベルが低下した方の音圧レベルを前記初期の音圧レベルに戻すように補正してもよい。
上記構成において、前記第1集音器と前記第2集音器は互いに前記車両の異なる位置に配置されていてもよい。
本発明によれば、温度センサを使用せずに、車両の異常発生箇所を特定することができる。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。
図1に示すように、エンジン10は車両100の前方のエンジンコンパートメントに配置される。エンジン10はガソリンエンジンであってもよいし、ディーゼルエンジンであってもよい。エンジン10には排気装置20が接続されている。排気装置20は車両100の前後方向に延在する。
排気装置20は排気マニホールド21と排気管22とを含んでいる。排気装置20は排気後処理装置として触媒装置40と捕集装置50とを含んでいる。排気装置20はマフラー60とテールパイプ70とを含んでいる。触媒装置40と捕集装置50とマフラー60とテールパイプ70は車両100の前方から後方に向けて順に配置されている。
なお、捕集装置50は、エンジン10がガソリンエンジンである場合には、GPF(Gasoline Particulate Filter)と呼ばれることがある。エンジン10がディーゼルエンジンである場合には、捕集装置50はDPF(Diesel Particulate Filter)と呼ばれることがある。
車両100の車室内にはフロント第1集音器110、フロント第2集音器120、リア集音器130、操舵ハンドル140などが設けられる。例えば、フロント第1集音器110は運転席111の近傍に配置される。フロント第2集音器120は助手席121の近傍に配置される。リア集音器130は後部座席131の近傍に配置される。
なお、集音器の個数は3個に限定されず、2個であってもよいし、4個以上であってもよい。例えば、フロント第1集音器110、フロント第2集音器120、リア集音器130のいずれか2つが第1集音器及び第2集音器として車室内に設けられてもよい。また、フロント第1集音器110、フロント第2集音器120、リア集音器130と異なる別の集音器を車室内に設けてもよい。さらに、集音器の位置についても適宜変更してもよい。例えば、フロント第1集音器110、フロント第2集音器120、リア集音器130が車両100の車室内の天井に配置されていてもよいし、車両100のドアに配置されていてもよい。
フロント第1集音器110、フロント第2集音器120、及びリア集音器130はいずれもマイクを含み、車両100で発生する様々な音を集音する。例えば、フロント第1集音器110、フロント第2集音器120、及びリア集音器130はテールパイプ70からの排気音を集音する。フロント第1集音器110、フロント第2集音器120、及びリア集音器130は捕集装置50で発生する音やエンジン10で発生する音などを集音してもよい。
図2を参照して、エンジン10、触媒装置40、捕集装置50、ECU200、及び異常通知装置300の詳細について説明する。なお、ECU200は車両100に設けられる。例えば、ECU200と上述したフロント第1集音器110(又はフロント第2集音器120)とリア集音器130とによって車両100の異常検知システムを実現することができる。
エンジン10は燃料噴射弁12から噴射された燃料を各気筒11の内部で燃焼させることによって、車両100を駆動するための動力を発生させる。なお、図2では、図面の煩雑化を防止するために、吸気装置や点火プラグなどの記載が省略されている。また、燃料の噴射方式も筒内直噴式に限られるものではなく、ポート噴射式であってもよい。排気装置20は、各気筒11の内部で生じた排気を浄化して外気に排出する。
エンジン10の各気筒11で生じた排気は排気マニホールド21によってまとめられて排気管22に排出される。排気中には、未燃焼ガス(一酸化炭素(CO)及び炭化水素(HC))や窒素酸化物(NOx)、粒子状物質(PM(Particular Matter))といった有害物質が含まれている。このような排気中の有害物質を取り除くため、触媒装置40及び捕集装置50が排気後処理装置として排気管22に設けられている。捕集装置50の上流側の排気管22には圧力センサ55が設けられている。圧力センサ55は捕集装置50の入口側近傍の排気圧Piを検出する。
触媒装置40は、ケーシング41と、ケーシング41内に保持されたコーディライト(セラミック)から成るハニカム型の担体に担持された排気浄化触媒42と、を備える。排気浄化触媒42は、例えば酸化触媒(二元触媒)や三元触媒であり、これらに限らずエンジン10の種類や用途に応じて適当な触媒を用いることができる。本実施形態では、排気浄化触媒42として三元触媒を用いている。排気浄化触媒42として三元触媒を用いた場合は、触媒装置40に流入した排気中の未燃焼ガス及び窒素酸化物が排気浄化触媒42によって浄化される。
捕集装置50は触媒装置40よりも排気流れ方向下流側の排気管22に設けられる。捕集装置50は、ケーシング51と、ケーシング51内に保持されたウォールフロー型のフィルタ52と、を備える。フィルタ52によって、捕集装置50に流入した排気中の粒子状物質が捕集される。
ECU200は、車両100の異常を検知する制御装置の一例であって、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、入力ポート、及び出力ポートを備えている。すなわち、ECU200はマイクロコンピュータである。CPU、RAM、ROM、入力ポート、及び出力ポートは双方向性バスによって相互に接続されている。ROMには後述するフローチャートに応じたプログラムのほか、例えば地図データなどが格納されている。
ECU200には、圧力センサ55、フロント第1集音器110、フロント第2集音器120、リア集音器130、車載センサ150からの様々なデータが入力される。車載センサ150は、車両100の位置データを測位するGPS(Global Positioning System)センサや車速を計測する車速センサ、外気温センサなどを含んでいる。ECU200は、入力された様々なデータに基づいて、異常発生箇所を通知する異常通知装置300を制御する。
例えば、異常通知装置300がMIL(Malfunction Indication Lamp:誤動作表示ランプ)であれば、ECU200はMILを点灯して異常発生箇所を通知する。異常通知装置300がナビゲーション装置であれば、ECU200はナビゲーション装置を介して音声案内により異常発生箇所を通知する。ECU200は運転者が携帯する携帯端末に電子メールを送信して異常発生箇所を通知してもよい。
続いて、図3乃至図5を参照して、ECU200が実行する処理について説明する。
まず、図3に示すように、ECU200がイグニッションスイッチ(図3においてIGと記載)のオンを検知すると(ステップS1)、ECU200は車両100が走行中か否かを判断する(ステップS2)。例えば、ECU200は車速センサが計測した車両100の車速が時速0km/hであるか否かを判断する。車両100が走行中でない場合(ステップS2:NO)、ECU200は処理を終了する。
車両100が走行中である場合(ステップS2:YES)、ECU200は音データを取得する(ステップS3)。より詳しくは、ECU200はフロント第1集音器110から音圧波形を表す第1音データを取得し、リア集音器130から音圧波形を表す第2音データを取得する。なお、ECU200はフロント第2集音器120から第1音データを取得してもよい。ECU200はフロント第1集音器110から第1音データを取得し、フロント第2集音器120から第2音データを取得してもよい。ECU200はフロント第1集音器110から第1音データを取得し、フロント第2集音器120から第2音データを取得し、リア集音器130から第3音データを取得してもよい。
音データを取得すると、ECU200は音圧データを取得する(ステップS4)。より詳しくは、ECU200は第1音データと第2音データをそれぞれ周波数解析し、エンジン回転数に比例した周波数の第1音圧データと第2音圧データを取得する。なお、ECU200は第1音データと第2音データのそれぞれに対しバンドパスフィルタを用いて、エンジン回転数に比例した周波数の第1音圧データと第2音圧データをそれぞれ取得してもよい。ECU200は第1音データと第2音データをそれぞれ周波数解析し、燃焼タイミングに比例した周波数の第1音圧データと第2音圧データをそれぞれ取得してもよい。ECU200は第1音データと第2音データのそれぞれに対しバンドパスフィルタを用いて、燃焼タイミングに比例した周波数の第1音圧データと第2音圧データをそれぞれ取得してもよい。
音圧データを取得すると、ECU200は音圧絶対値が第1閾値以上であるか否かを判断する(ステップS5)。より詳しくは、ECU200は第1音圧データの第1音圧絶対値と第2音圧データの第2音圧絶対値がいずれも第1閾値以上であるか否かを判断する。第1閾値は、NV(Noise and Vibration)を判断する数値であって、図4に示すように、エンジン回転数(NE)とエンジン10の負荷率(KL)の組合せごとに絶対値として設定されている。すなわち、ステップS5の処理では雑音や振動音が第1閾値以上であるか否かが判断されている。なお、このようなエンジン回転数と負荷率の組合せごとに第1閾値が設定されたNV判定マップは車両100ごとにECU200に格納される。
音圧絶対値が第1閾値未満である場合(ステップS5:NO)、ECU200は処理を終了する。音圧絶対値が第1閾値以上である場合(ステップS5:YES)、ECU200は音圧変化量が第2閾値以上であるか否かを判断する(ステップS6)。より詳しくは、ECU200は第1音圧データに応じた第1音圧変化量と第2音圧データに応じた第2音圧変化量がいずれも第2閾値以上であるか否かを判断する。例えば、図5に示すように、ECU200には上述した第1閾値に相当する閾値線L1が設定される。また、ECU200にはフロント第1集音器110やフロント第2集音器120、リア集音器130の劣化を考慮した音圧変化量の絶対値を表す第2閾値の閾値線L2が設定される。閾値線L2は閾値変化量の一例である。捕集装置50が取り外されると、第1音圧データに基づく第1音圧変化量の絶対値を表す所定線L3は走行距離に関わらずに閾値線L2以上の状態で現れる。第2音圧データに基づく第2音圧変化量についても第1音圧変化量の場合と同様である。すなわち、捕集装置50が取り外されると、所定線L3は走行距離に関わらずに閾値線L1,L2以上の座標面に現れる。
音圧変化量が第2閾値未満である場合(ステップS6:NO)、ECU200は処理を終了する。音圧変化量が第2閾値以上である場合(ステップS6:YES)、ECU200は車両100の異常を検知する(ステップS7)。車両100の異常は、捕集装置50の取り外し以外にも、ブラケットやステー(支柱)の破損、エンジン10の各気筒11に設けられたいずれかのインジェクタの故障などがある。すなわち、捕集装置50の取り外しによって生じる異音以外にも、ブラケットやステーが破損した際に生じる異音などによっても、ECU200は車両100の異常を検知する。
異常を検知すると、ECU200は音速を補正する(ステップS8)。例えば、ECU200は、GPSセンサが測位した位置データとECU200に格納された地図データとに基づいて車両100が走行する位置の標高を特定する。そして、ECU200は特定した標高に応じた気圧と外気温センサが計測する外気温とに基づいて、ECU200に事前に設定された所定の音速を高速に又は低速に補正する。
音速を補正すると、ECU200は補正後の音速に応じた音圧波形の時間差に基づいて、異音発生部位を推定する(ステップS9)。より詳しくは、ECU200は補正後の音速に応じた第1音圧波形と第2音圧波形の時間差に基づいて、異音発生部位を推定する、例えば、捕集装置50が取り外れた場合、捕集装置50より下流の排気脈動が大きくなる。これにより、テールパイプ70からの排気音が大きくなる。このため、ECU200は、補正後の音速に応じた第1音圧波形と第2音圧波形の時間差に基づいて、テールパイプ70からの大きな排気音を特定した場合、異音発生部位をテールパイプ70と推定する。一方、補正後の音速に応じた第1音圧波形と第2音圧波形の時間差に基づいて、テールパイプ70以外からの異音を特定した場合、ECU200は異音発生部位をブラケットやインジェクタなどと推定する。
異音発生部位を推定すると、ECU200は異音発生部位がテールパイプ70であるか否かを判断する(ステップS10)。異音発生部位がテールパイプ70でない場合(ステップS10:NO)、ECU200は処理を終了する。異音発生部位がテールパイプ70である場合(ステップS10:YES)、ECU200は異常発生箇所として捕集装置50を特定する(ステップS11)。異常発生箇所として捕集装置50を特定すると、ECU200は異常通知装置300に異常を通知し(ステップS12)、処理を終了する。
以上説明したように、車両100の異常検知システムはフロント第1集音器110、フロント第2集音器120、リア集音器130といった複数の集音器とECU200とを備えている。そして、ECU200は、車両100の走行中に、例えばフロント第1集音器110から第1音データを取得し、リア集音器130から第2音データを取得する。ECU200は第1音データと第2音データを取得すると、第1音データに応じた第1音圧波形から周波数ごとの第1音圧データを取得し、第2音データに応じた第2音圧波形から周波数ごとの第2音圧データを取得する。ECU200は、第1音圧データと第2音圧データを取得すると、第1音圧データに応じた第1音圧変化量を表す所定線L3と第2音圧データに応じた第2音圧変化量を表す不図示の所定線がいずれも閾値線L2以上であるか否かを判断する。ECU200は、所定線L3と不図示の所定線がいずれも閾値線L2以上であると判断した場合、車両100の異常を検知し、第1音圧波形と第2音圧波形の時間差に基づき、異常の発生箇所を特定する。
これにより、温度センサを使用せずに、車両100の異常発生箇所を特定することができる。例えば、温度センサを使用しなくても、温度センサ以外のセンサを車両100に追加して捕集装置50の取り外しを検知することも想定される。しかしながら、センサを追加する場所の確保は難しく、仮に車両100の排気管下に追加すれば、センサが路面と干渉して破損するといった別の課題が生じる可能性がある。本実施形態によれば、このような別の課題が生じる可能性も排除することができる。
また、ECU200は、圧力センサ55が検出する排気圧を利用して、車両100の異常検知精度を高めてもよい。具体的には、車両100と異なる別の車両(不図示)が盗難や改造などによって捕集装置50を搭載していない可能性がある。このような別の車両のテールパイプからの排気音の集音結果に基づいてECU200が異常検知を実施すると、別の車両の異常を検知する可能性がある。このため、車両100が備えるテールパイプからの排気音と圧力センサ55が検出する排気圧の両方を利用することにより、ECU200は車両100の異常検知精度を高めることができる。
そのほか、ECU200は、上述した時間差と第1音圧データと第2音圧データの組合せを機械学習し、その組合せを機械学習した学習済モデルに基づいて、異常の発生箇所を特定してもよい。これにより、異常の発生箇所の特定精度を高めることができる。また、ECU200は、上述したフロント第1集音器110とリア集音器130の少なくとも一方の初期の音圧レベルを機械学習する。そして、ECU200は音圧レベルを機械学習した学習済モデルに基づいて、音圧レベルが相対的に低下したと判断した場合、フロント第1集音器110とリア集音器130のうち、音圧レベルが低下した方の音圧レベルを初期の音圧レベルに戻すように補正してもよい。これにより、集音器の劣化に起因する異常検知精度の低下を抑制することができる。
以上本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
10 エンジン
50 捕集装置
100 車両
110 フロント第1集音器
120 フロント第2集音器
130 リア集音器
200 ECU
50 捕集装置
100 車両
110 フロント第1集音器
120 フロント第2集音器
130 リア集音器
200 ECU
Claims (5)
- 第1集音器と第2集音器と車両の異常を検知する制御装置とを備えた車両の異常検知システムであって、
前記制御装置は、
前記車両の走行中に、前記第1集音器から第1音データを取得し、前記第2集音器から第2音データを取得し、
前記第1音データに応じた第1音圧波形から周波数ごとの第1音圧データを取得し、前記第2音データに応じた第2音圧波形から前記周波数ごとの第2音圧データを取得し、
前記第1音圧データに応じた第1音圧変化量と前記第2音圧データに応じた第2音圧変化量がいずれも閾値変化量以上であると判断した場合、前記車両の異常を検知し、
前記第1音圧波形と前記第2音圧波形の時間差に基づいて、前記異常の発生箇所を特定する、
ことを特徴とする車両の異常検知システム。 - 前記制御装置は、前記時間差に基づいて、前記車両で発生する異音の発生部位を推定し、前記発生部位が前記車両のテールパイプであると推定した場合、前記車両の排気に含まれる粒子状物質の捕集装置を前記発生箇所として特定する、
ことを特徴とする請求項1に記載の車両の異常検知システム。 - 前記制御装置は、前記時間差と前記第1音圧データと前記第2音圧データの組合せを機械学習し、前記組合せを機械学習した学習済モデルに基づいて、前記異常の前記発生箇所を特定する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の車両の異常検知システム。 - 前記制御装置は、前記第1集音器と前記第2集音器の少なくとも一方の初期の音圧レベルを機械学習し、前記音圧レベルを機械学習した学習済モデルに基づいて前記音圧レベルが相対的に低下したと判断した場合、前記第1集音器と前記第2集音器のうち、前記音圧レベルが低下した方の音圧レベルを前記初期の音圧レベルに戻すように補正する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の車両の異常検知システム。 - 前記第1集音器と前記第2集音器は互いに前記車両の異なる位置に配置されている、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の車両の異常検知システム。
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