JP2024073151A - バッテリケースの筐体およびバッテリケース - Google Patents

バッテリケースの筐体およびバッテリケース Download PDF

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Abstract

【課題】軽量でありながら高い衝突強度を有するバッテリケースの筐体及びバッテリケースの提供を課題とする。【解決手段】バッテリケースの筐体20は、フレーム30とバッテリセル収容ボックス40とを有する。バッテリセル収容ボックス40は、複数のバッテリセルケース42を、車長方向に並べて接合したバッテリセルケース群41と、各開口42fを封止する上蓋51及び下蓋52と、を有する。各バッテリセルケース42は、略U字状の断面形状を有し、各バッテリセルケース42が、車長方向で互いに隣り合うもの同士において、各開口42fの向きが上下逆向きの状態で一方のバッテリセルケース42の縦壁部と他方のバッテリセルケース42の縦壁部とが重なり、互いに重なった各縦壁部の各端が左サイドメンバ33及び右サイドメンバ34の内側面に面するように、バッテリセル収容ボックス40がフレーム30内に固定配置されている。【選択図】図3

Description

本発明は、バッテリケースの筐体およびバッテリケースに関する。
電動車両においては、その動力源であるバッテリを床下に配する構造が知られている。
例えば下記特許文献1には、電動車両用バッテリケースが開示されている。この電動車両用バッテリケースは、「平面視において、多角形枠状であり、内側に空間を画定し、前記多角形枠状の角部の内側にはR形状が付与されているフレームと、前記空間内に位置する底壁と、前記底壁の周囲に設けられて前記底壁とは反対側に開口部を画定する周壁と、前記周壁の先端に設けられたフランジとを有し、前記フレームに圧接されて一体化されたバスタブ状のトレイとを備える」構成を有する。このバッテリケースによれば、「路面などからの水の浸入を防止して電子部品の不具合を防止するための高いシール性が求められるとともに、内部のバッテリを保護するために高い衝突強度が求められる」という問題を解決可能としている。
特開2022-42851号公報
ところで、電動車両においてその航続距離を延ばすには、車両重量を減らすことが効果的である。具体的には、バッテリケースを構成するバッテリ及びこれを収容するバッテリケースの筐体のうち、バッテリケースの筐体の構成部品を薄肉化したり部品数を減らしたりすることが考えられる。しかし、上記特許文献1にも記載の通り、バッテリケースの筐体にはバッテリを保護する高い衝突強度が求められるため、上記のような設計変更は好ましくない。一般的に、軽量化と高強度化は互いに相反する関係にあるため、これらを両立させることは容易ではない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、軽量でありながら高い衝突強度を有するバッテリケースの筐体およびバッテリケースの提供を課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を採用している。
(1)本発明の一態様に係るバッテリケースの筐体は、
複数のバッテリセルを収容して電動車両に搭載されるバッテリケースの筐体であって、
前記電動車両の車長方向に間隔を置いて配置されるフロントメンバ及びリアメンバと、前記電動車両の車幅方向に間隔を置いて配置されてかつ前記フロントメンバ及び前記リアメンバ間を接続する一対のサイドメンバと、を有する枠状のフレームと;
前記各バッテリセルを収容するバッテリセル収容部をそれぞれ有する複数のバッテリセルケースを、前記車長方向に並べて接合したバッテリセルケース群と、前記各バッテリセル収容部に通じる前記各バッテリセルケースの各開口を封止する蓋体と、を有するバッテリセル収容ボックスと;
を備え、
前記バッテリセルケース群を前記車長方向に沿う縦断面で見たときに、
前記各バッテリセルケースのそれぞれが、略U字状の断面形状を有し、
前記各バッテリセルケースが、前記車長方向で互いに隣り合うもの同士において、前記各開口の向きが上下逆向きの状態で一方の前記バッテリセルケースの縦壁部と他方の前記バッテリセルケースの縦壁部とが重なり、
互いに重なった前記各縦壁部の各端が前記サイドメンバの内側面に面するように、前記バッテリセル収容ボックスが前記フレーム内に固定配置されている。
上記(1)に記載のバッテリケースの筐体によれば、各バッテリセルを直にバッテリセル収容ボックスの各バッテリ収容部にドライな状態で収容できるので、従来構成において各バッテリセルを個別に収容していた多数のバッテリモジュールケースが不要となる。その結果、各バッテリセルを収容してバッテリケースとした際に、大幅な軽量化が行える。また、互いに隣り合うバッテリセルケース間において互いに重なり合う縦壁が、従来構成におけるクロスメンバの機能を持つ。例えば、衝突に伴う外力がサイドメンバに加わった場合、サイドメンバは、車幅方向に沿って延在する一対の縦壁によって支持される。そのため、サイドメンバが過度に変形して各バッテリセルを加圧することが防げるので、高い衝突強度を発揮できる。
(2)上記(1)に記載のバッテリケースの筐体において、
前記蓋体が、前記各開口を個別に封止するように複数分割されていてもよい。
上記(2)に記載のバッテリケースの筐体の場合、各開口のみに蓋体が設けられ、封止を必要としない箇所への蓋体の配置を省略できるので、より軽量化することができる。
(3)上記(2)に記載のバッテリケースの筐体において、
複数分割された前記蓋体のそれぞれに対し個別に当接する冷却プレートをさらに備えてもよい。
上記(3)に記載のバッテリケースの筐体の場合、各バッテリセルからの発熱を、蓋体を介して冷却プレートに取り込むことができる。ここで、蓋体の無い箇所への冷却プレートの配置を省略できるので、さらに軽量化することができる。
(4)上記(1)~(3)の何れか1項に記載のバッテリケースの筐体において、以下の構成を採用してもよい:
前記バッテリセルケース群を前記縦断面で見たときに、
前記各バッテリセルケースが、ハット頂部と、前記ハット頂部の両側に連なる一対の前記縦壁部と、前記各縦壁部のそれぞれに連なる一対の連結フランジ部と、を有するハット形状を有し、
前記各バッテリセルケースが、前記車長方向で互いに隣り合うもの同士において、一方の前記バッテリセルケースの前記連結フランジ部が他方の前記バッテリセルケースの前記ハット頂部に固定され、他方の前記バッテリセルケースの前記連結フランジ部が一方の前記バッテリセルケースの前記ハット頂部に固定されている。
上記(4)に記載のバッテリケースの筐体の場合、互いに隣り合うバッテリセルケース間において、一対の縦壁部からなる強固な補強を一対のサイドメンバ間に配置できる。また、各バッテリセルケースが蓋体と組み合わさることでハット形状の補強部材内にバッテリセルを収容できるので、様々な方向からの外力に対して高い衝突強度を発揮できる。
(5)上記(1)~(4)の何れか1項に記載のバッテリケースの筐体において、以下の構成を採用してもよい:
前記各バッテリセルケースそれぞれの前記車幅方向の両端が、前記各サイドメンバに接合された一対の支持フランジ部を有し、
前記各サイドメンバのそれぞれにおいて、上部に接続された前記支持フランジ部と、前記各サイドメンバの下部に接続された前記支持フランジ部とが、前記車長方向に沿って交互に並んでいる。
上記(5)に記載のバッテリケースの筐体の場合、各支持フランジ部によってバッテリセル収容ボックスを立体的にフレーム内に支持固定できる。
(6)本発明の一態様に係るバッテリケースは、
上記(1)~(5)の何れか1項に記載のバッテリケースの筐体と;
前記各バッテリセル収容部に収容された前記各バッテリセルと;
を有する。
上記(6)に記載のバッテリケースによれば、大幅な軽量化と高い衝突強度を実現できる。
本発明の上記各態様によれば、軽量でありながら高い衝突強度を有するバッテリケースの筐体及びバッテリケースを提供できる。
本発明の一実施形態にかかるバッテリケースを示す斜視図である。 同バッテリケースから上側冷却プレートと上蓋を外した状態を示す斜視図である。 同バッテリケースの分解斜視図である。 同バッテリケースのバッテリセルケース群を説明するための斜視図である。 同バッテリケースの一部を示す図であって、図1のA-A断面図である。 同バッテリケースの一部を示す図であって、(a)が図1のB-B断面図であり、(b)が図1のC-C断面図である。 比較例である従来のバッテリケースを示す斜視図である。 同比較例のバッテリケースの分解斜視図である。 図1に示した発明例と、図7に示した比較例とのそれぞれについて、側方からポールに衝突した場合に変形したバッテリケースの筐体がバッテリセルあるいはバッテリモジュールケースに加える接触力を、数値計算で求めた結果を示す。(a)~(c)が発明例のバッテリケースの結果であり、(d)~(f)が比較例のバッテリケースの結果である。より具体的には、(a)が図1のB-B断面における変形状態を示し、(b)が(a)の平面図で(c)が(a)の下面図を示す。また、(d)が図7のD-D断面における変形状態を示し、(e)が(d)の平面図で(f)が(d)の下面図を示す。
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態に係るバッテリケースの筐体と、このバッテリケースの筐体にバッテリセルを収容したバッテリケースと、について説明する。各図において、X軸に沿った方向は、このバッテリケースの筐体/バッテリケースが搭載される電動車両の車長方向を示す。また、Y軸に沿った方向は、同電動車両の車幅方向を示す。そして、Z軸に沿った方向は、同電動車両の車高方向を示す。
図1及び図2に示す本実施形態のバッテリケース100は、図示されない電動車両に搭載され、同電動車両に備わるモータに電力を供給することで同電動車両を走行させる。なお、バッテリケース100が搭載される電動車両の種類は特に限定されず、乗用車、トラック、作業車、あるいはその他車両にも搭載可能である。本実施形態では、バッテリケース100を乗用車のキャビン床下に搭載した場合を例示して以下に説明する。
本実施形態のバッテリケース100は、複数のバッテリセル10と、制御基板(不図示)と、これらバッテリセル10及び前記制御基板を収容するバッテリケースの筐体20とを備える。なお、以下の説明では、バッテリセル10と前記制御基板を纏めて「セルユニット」と呼ぶ場合がある。
各バッテリセル10は、大容量のリチウムイオン電池であり、前記制御基板を介して相互に電気的に接続されている。図2等においては、説明のために、各バッテリセル10を一列に並べたものを1本の四角柱で示している。実際には、図2に示す1本の四角柱あたり10~12個のバッテリセル10を含む。ただし、個数に関してはこれのみに限らず、各バッテリセル10のサイズや搭載空間の広さ等に応じて、一列あたり13個以上を搭載してもよい。
図3に示すように、本実施形態のバッテリケース100では、合計で8列のセルユニットを搭載している。電動車両のキャビン床下に配置する関係上、前輪等と干渉するのを避けるために、バッテリケース100の前端部分は車両前方に向かうにつれて幅寸法が先細りとなっている。そのため、各バッテリセル10のセルユニットも、最前列と2列目については、3列目以降のものよりも各バッテリセル10の搭載個数を減らすことによって長さを短くしている。一方、最前列から数えて3列目~8列目のセルユニットは、互いに同じ個数のバッテリセル10を接続しているため、互いに同じ長さとなっている。
前記制御基板は、各バッテリセル10から電動車両への給電と、電動車両から各バッテリセル10への充電とを総合的に制御する。
バッテリケースの筐体20は、バッテリケース100から全てのバッテリセル10及び前記基板を除いたものである。バッテリケースの筐体20は、図3に示すように、フレーム30と、バッテリセル収容ボックス40と、冷却プレート60と、アンダーカバー70とを備える。
フレーム30は、図1及び図2に示したように、バッテリセル収容ボックス40の周囲を囲って保護する強度部材であり、フロントメンバ31と、リアメンバ32と、左サイドメンバ33と、右サイドメンバ34と、を有する。このフレーム30を、キャビン床下にある強度部品に対してボルト等で固定されることにより、バッテリケース100が電動車両の車体に固定される。
フロントメンバ31は、車幅方向に沿って延在する部品であり、車両前方から車両後方に向かう外力が加わった場合にはこの外力を自らが受け止めることで、バッテリセル収容ボックス40内の各セルユニット(各バッテリセル10及び前記基板)を保護する。上述したように、バッテリケース100の前端部分は車両前方に向かうにつれて幅寸法が先細りとなっているので、フロントメンバ31の長さ寸法は、リアメンバ32の長さ寸法よりも短くなっている。
リアメンバ32も、フロントメンバ31と同様に車幅方向に沿って延在する部品であり、車両後方から車両前方に向かう外力が加わった場合にはこの外力を自らが受け止めることで、バッテリセル収容ボックス40内の各セルユニットを保護する。
左サイドメンバ33は、車長方向に沿って延在する部品であり、その前端部分が車幅方向内側に向かって緩やかに曲がっている。左サイドメンバ33は、車両左側から車両右側に向かう外力が加わった場合にこの外力を自らが受け止めることで、バッテリセル収容ボックス40内の各セルユニットを保護する。
図6の説明において後述するように、左サイドメンバ33の側面のうち、フレーム30として組んだときに枠の内周側となる側面に、上フランジ部33a及び下フランジ部33bがそれぞれ形成されている。上フランジ部33aは、左サイドメンバ33の側面上縁に沿って車長方向に形成されている。下フランジ部33bは、左サイドメンバ33の側面下縁に沿って車長方向に形成されている。
右サイドメンバ34も、車長方向に沿って延在する部品であり、その前端部分が車幅方向内側に向かって緩やかに曲がっている。右サイドメンバ34は、車両右側から車両左側に向かう外力が加わった場合にこの外力を自らが受け止めることで、バッテリセル収容ボックス40内の各セルユニットを保護する。
右サイドメンバ34の側面のうち、フレーム30として組んだときに枠の内周側となる側面に、図3に示すように、上フランジ部34a及び下フランジ部34bがそれぞれ形成されている。上フランジ部34aは、右サイドメンバ34の側面上縁に沿って車長方向に形成されている。下フランジ部34bは、右サイドメンバ34の側面下縁に沿って車長方向に形成されている。
右サイドメンバ34は、左サイドメンバ33と同じ長さを有する。
バッテリセル収容ボックス40は、フレーム30内に支持固定される容器であり、図3に示すように、バッテリセルケース群41と、上蓋(蓋体)51と、下蓋(蓋体)52と、を有する。
バッテリセルケース群41は、各セルユニットを直に収容するバッテリセル収容部42eが上下面に複数本ずつ形成された略平板状の容器である。バッテリセルケース群41は、複数本(図示の例では8本)のバッテリセルケース42を備える。1本のバッテリセルケース42に1本のバッテリセル収容部42eが形成されている。各バッテリセルケース42は、引張強度590MPaの鋼板をプレス加工して得られる箱体であり、バッテリセル収容部42eを区画する6面のうちの上面あるいは下面のみが開口している。そのため、各バッテリセルケース42をその長手方向に直交する断面で見た場合、略U字状の断面形状を有する。
図3に示すように、8本のバッテリセルケース42のうち、車両前方側にある1本目では下面が開口しており、この1本目の車長方向後列側の隣りにある2本目では上面が開口しており、この2本目の車長方向後列側の隣りにある3本目では下面が開口しており、この3本目の車長方向後列側の隣りにある4本目では上面が開口しており、この4本目の車長方向後列側の隣りにある5本目では下面が開口しており、この5本目の車長方向後列側の隣りにある6本目では上面が開口しており、この6本目の車長方向後列側の隣りにある7本目では下面が開口しており、この7本目の車長方向後列側の隣りにある8本目では上面が開口している。このように、各開口42fの位置が、バッテリセルケース群41を車長方向に沿って見たときに交互に上下となっている。
図4は、バッテリセルケース群41の一部を示し、具体的には、車長方向最前列から数えて3本目のバッテリセルケース42と4本目のバッテリセルケース42とを示す。
これら2本のバッテリセルケース42は、互いに同一形状及び同一寸法を有する。各バッテリセルケース42は、車幅方向に垂直な断面で見た場合に、ハット頂部42aと、ハット頂部42aの両側に連なる一対の縦壁部42bと、各縦壁部42bのそれぞれに連なる一対の連結フランジ部42cと、を有するハット形状をなしている。各バッテリセルケース42は、車長方向に垂直な断面で見た場合も同様に、ハット頂部42aと、ハット頂部42aの両側に連なる一対の端壁部42gと、各端壁部42gのそれぞれに連なる一対の支持フランジ部42dと、を有するハット形状をなしている。
ハット頂部42aは、車幅方向に長い長方形状を有する。ハット頂部42aの上面の長辺を含む両側縁部分は、他のバッテリセルケース42の連結フランジ部42cが接合する接合面となっている。
一対の縦壁部42bは、それぞれ、車幅方向に長い長方形状を有する。各縦壁部42bは、それぞれがハット頂部42aの長辺に対して一体に連なっており、車幅方向に直交する断面で見たときの間隔がハット頂部42aから離れるに従って広がるように若干傾斜している。
一対の連結フランジ部42cは、それぞれ、車幅方向に長い長方形状を有する。各連結フランジ部42cは、それぞれが各縦壁部42bの長辺に対して一体に連なっており、車幅方向に直交する断面で見たときに互いに平行な下端面を有している。また、各連結フランジ部42cは、平面視において互いに平行となっている。
一対の端壁部42gは、それぞれ、車長方向に沿って互いに平行に配置されており、略台形状を有する。各端壁部42gは、各縦壁部42bとは異なり、両者の間隔がハット頂部42aから離れても一定となっている。つまり、各端壁部42gは、車幅方向に対してそれぞれ直交するように配置されている。各端壁部42gが形成する台形の上縁部分は、ハット頂部42aの短辺に対して一体に連なっている。また、各端壁部42gが形成する台形の両側縁部分は、各縦壁部42bの各側縁に対してそれぞれ一体に連なっている。
一対の支持フランジ部42dは、それぞれ、車長方向に長い長方形状を有する。各支持フランジ部42dは、それぞれが各端壁部42gがなす台形の下縁部分に対して一体に連なっており、車長方向に直交する断面で見たときに互いに平行な下端面を有している。また、各支持フランジ部42dは、平面視において互いに平行となっている。各支持フランジ部42dは、それらの両端において前記連結フランジ部42cの両端に対して一体に連なっている。よって、これら支持フランジ部42d及び連結フランジ部42cの組み合わせによって長方形状の枠が形成されている。このように本実施形態では各支持フランジ部42dと各連結フランジ部42cが一体に繋がっている場合を例示したが、この構成のみに限らず、互いに分離していてもよい。
一対の端壁部42gと一対の縦壁部42bとハット頂部42aとの5枚の板材により、長手方向に直交する断面が台形のバッテリセル収容部42eがバッテリセルケース42内に区画形成されている。そして、バッテリセル収容部42eのうちで覆われていない面が、セルユニットを出し入れするための開口42fとなっている。この開口42fは、一対の連結フランジ部42c及び一対の支持フランジ部42dによって四角く縁取られている。
各連結フランジ部42cは、開口42fから車長方向に沿って離れるように突出している。同様に、各支持フランジ部42dは、開口42fから車幅方向に沿って離れるように突出している。
以上説明の構成を有する一対のバッテリセルケース42を、図4に示すように、一方は開口42fが下でハット頂部42aが上を向き、また他方は開口42fが上でハット頂部42aが下を向くように配置する。そして、前記一方のバッテリセルケース42のハット頂部42aの上面でかつ長辺の部分に対し、前記他方のバッテリセルケース42の連結フランジ部42cを重ね合わせる。この時、同時に、前記他方のバッテリセルケース42のハット頂部42aの下面でかつ長辺の部分に対し、前記一方のバッテリセルケース42の連結フランジ部42cを重ねる。そして、重ね合わせた部分それぞれに対して一定間隔でスポット溶接を行うことにより、互いに隣り合う一対のバッテリセルケース42間が強固に接合される。このような接合を繰り返すことで全8個のバッテリセルケース42を車長方向に繋げることで、図3に示したバッテリセルケース群41が製造される。なお、本実施形態では、鋼板をプレス加工した部品を組み合わせることによってバッテリケース群41を構成したが、必要に応じて、バッテリケース群41をアルミの鋳物によって製造してもよい。
このバッテリセルケース群41では、例えば図5の断面図に示すように、互いに隣り合う一対のバッテリセルケース42同士の接合部分において、互いに密に重なり合った一対の縦壁部42bが配置される。これら縦壁部42bは、一対のバッテリセル収容部42e間を、車高方向の下端から上端、車幅方向の左端から右端に渡って仕切る。その結果、一対の縦壁部42bは、車幅方向に沿って延在するクロスメンバとして機能する。従来のクロスメンバの場合は、ある程度の幅寸法を持つ棒状の強度部品を用いるため、車長方向に隣り合うバッテリセル収容部42e間の間隔をある程度広くとる必要があった。これに対し、本実施形態のバッテリケース100では、一対の重ね合わせた縦壁部42bによってクロスメンバを構成しているため、各バッテリセル収容部42e間の間隔を狭めて各バッテリセル収容部42eの大きさを拡げることができる。あるいは、各バッテリセル収容部42e間の間隔を狭めることによってバッテリセルケース群41の全長を短くして小型化することもできる。
図3に戻り、前記上蓋(蓋体)51は、バッテリセルケース群41の上部にある各開口42fを封止する板材である。バッテリセルケース群41の上面には合計4箇所の開口42fが開いているため、これらを封止するために合計4枚の上蓋51が設けられている。これら上蓋51は、それぞれが開口42fよりも大きめの長方形状を持つ。上蓋51は、4枚に分割せずに1枚の広めの板材とすることもできるが、本実施形態のように4枚に分割してかつ開口42f以外のハット頂部42aは覆わない構成とすることにより、バッテリセル収容ボックス40全体としての重量を軽減できる。
前記下蓋(蓋体)52は、バッテリセルケース群41の下部にある各開口42fを封止する板材である。バッテリセルケース群41の下面には合計4箇所の開口42fが開いているため、これらを封止するために合計4枚の下蓋52が設けられている。これら下蓋52は、それぞれが開口42fよりも大きめの長方形状を持つ。下蓋52は、上蓋51と同様に、4枚に分割せずに1枚の広めの板材とすることもできるが、本実施形態のように4枚に分割してかつ開口42f以外のハット頂部42aは覆わない構成とすることにより、バッテリセル収容ボックス40全体としての重量を軽減できる。
図3に示す冷却プレート60は、各上蓋51及び各下蓋52を介して各セルユニットの発熱を排熱するものであり、バッテリセル収容ボックス40の上側に取り付けられる上側冷却プレート61と、バッテリセル収容ボックス40の下側に取り付けられる下側冷却プレート62とを有する。
上側冷却プレート61は、平面視で上蓋51と同じ形状及び寸法を有する4枚の板状部品であり、冷却水を全面に亘って行き渡らせるための流路が内部に形成されている。上側冷却プレート61は、4枚に分割せずに1枚の広めの板材とすることもできるが、本実施形態のように4枚に分割してかつ開口42f以外のハット頂部42aは覆わない構成とすることにより、バッテリセル収容ボックス40全体としての重量を軽減できる。
下側冷却プレート62は、下面視で下蓋52と同じ形状及び寸法を有する4枚の板状部品であり、冷却水を全面に亘って行き渡らせるための流路が内部に形成されている。下側冷却プレート62は、4枚に分割せずに1枚の広めの板材とすることもできるが、本実施形態のように4枚に分割してかつ開口42f以外のハット頂部42aは覆わない構成とすることにより、バッテリセル収容ボックス40全体としての重量を軽減できる。
各上側冷却プレート61及び各下側冷却プレート62それぞれの前記流路は、図示されない冷却水配管と接続可能であり、冷却水の給排水が可能となっている。
図3に示すアンダーカバー70は、バッテリセル収容ボックス40及び下側冷却プレート62をその下方から保護する1枚の板材であり、フレーム30の下面に対して複数本のボルト(不図示)によって固定される。バッテリセル収容ボックス40及び下側冷却プレート62をアンダーカバー70で覆うことにより、走行中の電動車両が路面から衝撃を受けても、各セルユニットを保護して健全に保つことができる。
以上説明の各構成要素からなるバッテリケース100は、以下のようにして組み立てられる。
まず、図5に示すように、バッテリセルケース群41の各バッテリセル収容部42e内に、セルユニット(バッテリセル10及び制御基板)を収容する。続いて、各上蓋51及び各下蓋52のそれぞれを、シーラーを介してバッテリセルケース群41に重ね合わせる。さらに、各上側冷却プレート61及び各下側冷却プレート62を、各上蓋51及び各下蓋52のそれぞれに重ね合わせる。この状態で、各上側冷却プレート61及び各上蓋51をボルトによってバッテリセルケース群41の上面に固定する。同様に、各下側冷却プレート62及び各下蓋52をボルトによってバッテリセルケース群41の下面に固定する。以上により、各セルユニットがドライな状態でバッテリセルケース群41内に封止される。
各セルユニットがドライな状態でバッテリセルケース群41内に封止される理由について説明する。
上述したように、各バッテリセルケース42には開口42fが形成されているため、ここを上蓋51あるいは下蓋52で完全に塞ぐことにより、中に収められた各セルユニットをドライな状態に保つ。このドライな状態を得るためには、各バッテリセルケース42と、上蓋51あるいは下蓋52との間に形成される四角枠状の接合面において、その周方向の何れの位置においても水密な状態が保たれている必要がある。そのため、開口42fの周囲を縁取る一対の連結フランジ42cと一対の支持フランジ42dとが一繋がりになって連続した枠を構成している。つまり、各連結フランジ42cの両端と、これら両端に連なる各支持フランジ42dの両端とが、切れ目や段差などなく、面一に繋がっている。そのため、開口42fの縁に沿う周方向に見たときに、その直線部分のみならず、各連結フランジ42cと各支持フランジ42dの両端とが繋がる4つの角部においても、上蓋51あるいは下蓋52を重ねるための合わせ面がそれぞれ形成されている。このように、開口42fの周囲に形成される四角枠状の面一な合わせ面と上蓋51あるいは下蓋52の平坦な合わせ面とが互いに面接合可能な状態になっていて、その上で、これらの間に前記シーラーを挟んで接合する構成としている。したがって、各連結フランジ42c及び各支持フランジ42dによって周回トラック状(オーバル状)の連続した合わせ面が形成されているため、シーラーを介して上蓋51あるいは下蓋52を取り付けるだけで、各セルユニットを各バッテリケース42内のドライな空間に封止可能としている。
続いて、図1に示したように、各セルユニットを搭載したバッテリセル収容ボックス40を、フレーム30内に配置する。その際、図6(a)に示すように、バッテリセルケース群41の車高方向上部にある支持フランジ部42dにおいては、これを、上蓋51及び上側冷却プレート61と共に、上フランジ部33a,34aの下面に対してボルトで固定する。また、図6(b)に示すように、バッテリセルケース群41の車高方向下部にある支持フランジ部42dにおいては、これを、下蓋52及び下側冷却プレート62と共に、下フランジ部33b,34bの上面に対してボルトで固定する。
以上説明の工程により、バッテリケース100は組み立てられる。
上述のように、バッテリセルケース群41を各支持フランジ部42dにおいて上フランジ部33a,34aと下フランジ部33b,34bとの間に挟み込むことにより、バッテリセルケース群41がフレーム30内から外れないよう強固に固定できる。
また、本実施形態のバッテリセルケース群41は、左サイドメンバ33または右サイドメンバ34の上部に接続された支持フランジ部42dと、左サイドメンバ33または右サイドメンバ34の下部に接続された支持フランジ部42dとが、車長方向に沿って交互に並んでいる。この構成によれば、各支持フランジ部42dによってバッテリセル収容ボックス40をフレーム30内に立体的に支持固定できる。
また、バッテリセルケース群41を各支持フランジ部42dにおいて上フランジ部33a,34aと下フランジ部33b,34bとの間に挟み込むことにより、互いに重なってクロスメンバの機能を果たす各縦壁部42bの左端が左サイドメンバ33の内側面に面すると同時に、各縦壁部42bの右端も右サイドメンバ34の内側面に面する。したがって、互いに重ね合わせた一対の縦壁部42bにより構成されるクロスメンバが、左サイドメンバ33及び右サイドメンバ34間に7本、車長方向に等間隔を置いて配置される。これらクロスメンバは、左サイドメンバ33の内側面と右サイドメンバ34の内側面との間を一定間隔に保つ。そのため、例えば、衝突に伴う外力が左サイドメンバ33あるいは右サイドメンバ34に加わったとしても、その外力は、車幅方向に沿って延在する一対の縦壁部42bによって支持される。そのため、左サイドメンバ33あるいは右サイドメンバ34が過度に変形してセルユニットを加圧することを防げるので、高い衝突強度を発揮できる。
従来構造を有する比較例であるバッテリケース200と、上記実施形態で説明したバッテリケース100とを、重量及び衝突強度の両面において対比した。その結果を後述するが、その前に、比較例のバッテリケース200の概略構成を、図7及び図8を参照しながら説明する。なお、図7は、従来のバッテリケースを示す斜視図であり、図8は、同バッテリケース200の分解斜視図である。
図7に示すように、比較例のバッテリケース200では、複数のバッテリセル10がアルミバッテリモジュールケース201内に収容されている。各アルミバッテリモジュールケース201は直方体形状を有するアルミ製の容器であり、その内部に複数個のバッテリセル10が水密に収容されている。したがって、各バッテリセル10は、アルミバッテリモジュールケース201に収容されることで多数個に区分けされている。図示の例では、合計36個のアルミバッテリモジュールケース201が用いられている。一方、上記実施形態では各バッテリセル10を直接、各バッテリセル収容部42e内に入れて封止しているため、これら多数個のアルミバッテリモジュールケース201が不要となっている。
また、図8に示すように、バッテリケース200のバスタブ状のトレイ202は、全面にわたって平坦な底面を有する容器であり、この底面上に多数のアルミバッテリモジュールケース201が敷き詰められる。そして、これらアルミバッテリモジュールケース201間の隙間に、3本のクロスメンバ203が車幅方向に沿って配置されている。これらクロスメンバ203は、一方向に長い板材をプレス加工して棒状としたものであり、車長方向において互いに等間隔を置いて、トレイ202の底面にスポット溶接で固定されている。これらクロスメンバ203は、平面視において所定の幅寸法を有する。そのため、これらクロスメンバ203が介在する位置においては、互いに隣り合うアルミバッテリモジュールケース201同士の間隔gpが広く開いている。
トレイ202の上部には、上蓋204がボルトで固定される。また、トレイ202の下面には、冷却プレート205が面接触している。上蓋204は、1枚の板材であり、トレイ202内に収容された各アルミバッテリモジュールケース201の上面を覆う。冷却プレート205は、その内部に冷却水を流すための流路が全面にわたって形成された1枚の板材である。フレーム206は、上記実施形態のフレーム30と略同一の構成を有する。アンダーカバー207も、上記実施形態のアンダーカバー70と略同一の構成を有する。
上記構成を有する比較例であるバッテリケース200と、上記実施形態で説明した発明例であるバッテリケース100とを、その重量において対比した結果を下表1に示す。表1中の数値は比較例のバッテリケース200の重量を1.00とした重量比である.また,バッテリケースの内,バッテリユニットを除く重量で比較している.この表1の結果から分かるように、多数のアルミバッテリモジュールケース201を不要とする発明例では、比較例に比べて2割以上の大幅な軽量化に成功している。
Figure 2024073151000002
続いて、比較例のバッテリケース200と発明例のバッテリケース100とのそれぞれにおいて、ポールPに衝突した際の各部品の変形挙動を数値計算により求めた。変形箇所の状態を図9に示す。図9において、(a)~(c)が発明例のバッテリケースの結果であり、(d)~(f)が比較例のバッテリケースの結果である。より具体的には、(a)が図1のB-B断面における変形状態を示し、(b)が(a)の平面図で(c)が(a)の下面図を示す。また、(d)が図7のD-D断面における変形状態を示し、(e)が(d)の平面図で(f)が(d)の下面図を示す。
そして、比較例においては、上蓋204が変形してアルミバッテリモジュールケース201の上部に当たった際の反力を求めた。また、発明例においては、上蓋51がバッテリセル10の上部に当たった際の反力を求めた。これらの結果を下表2に纏める。この表2の結果から分かるように、発明例においてバッテリセル10に生じた反力は比較例においてアルミバッテリモジュールケース201に生じる反力に比べ低く、高いバッテリ保護機能を有することが確認された。
Figure 2024073151000003
以下、本発明の骨子を纏める。
(1)本発明の一態様は、
複数のバッテリセル10を収容して電動車両に搭載されるバッテリケースの筐体20であって、
前記電動車両の車長方向に間隔を置いて配置されるフロントメンバ31及びリアメンバ32と、前記電動車両の車幅方向に間隔を置いて配置されてかつフロントメンバ31及びリアメンバ32間を接続する一対の左サイドメンバ33及び右サイドメンバ34と、を有する枠状のフレーム30と;
各バッテリセル10を収容するバッテリセル収容部42eをそれぞれ有する複数のバッテリセルケース42を、前記車長方向に並べて接合したバッテリセルケース群41と、各バッテリセル収容部42eに通じる各バッテリセルケース42の各開口42fを封止する上蓋(蓋体)51及び下蓋(蓋体)52と、を有するバッテリセル収容ボックス40と;
を備え、
バッテリセルケース群41を前記車長方向に沿う縦断面で見たときに、
各バッテリセルケース42のそれぞれが、略U字状の断面形状を有し、
各バッテリセルケース42が、前記車長方向で互いに隣り合うもの同士において、各開口42fの向きが上下逆向きの状態で一方のバッテリセルケース42の縦壁部42bと他方のバッテリセルケース42の縦壁部42bとが重なり、
互いに重なった各縦壁部42bの各端が左サイドメンバ33及び右サイドメンバ34の各内側面に面するように、バッテリセル収容ボックス40がフレーム30内に固定配置されている。
(2)上記(1)に記載のバッテリケースの筐体20において、上蓋51及び下蓋52が、各開口42fを個別に封止するように複数分割されていてもよい。
(3)上記(2)に記載のバッテリケースの筐体20において、
複数分割された上蓋51及び下蓋52のそれぞれに対し個別に当接する上側冷却プレート(冷却プレート)61及び下側冷却プレート(冷却プレート)62をさらに備えてもよい。
(4)上記(1)~(3)の何れか1項に記載のバッテリケースの筐体20において、以下の構成を採用してもよい:
バッテリセルケース群41を前記縦断面で見たときに、
各バッテリセルケース42が、ハット頂部42aと、ハット頂部42aの両側に連なる一対の縦壁部42bと、各縦壁部42bのそれぞれに連なる一対の連結フランジ部42cと、を有するハット形状を有し、
各バッテリセルケース42が、前記車長方向で互いに隣り合うもの同士において、一方のバッテリセルケース42の連結フランジ部42cが他方のバッテリセルケース42のハット頂部42aに固定され、他方のバッテリセルケース42の連結フランジ部42cが一方のバッテリセルケース42のハット頂部42aに固定されている。
(5)上記(1)~(4)の何れか1項に記載のバッテリケースの筐体20において、以下の構成を採用してもよい:
各バッテリセルケース42それぞれの前記車幅方向の両端が、左サイドメンバ33及び右サイドメンバ34に接合された一対の支持フランジ部42dを有し、
左サイドメンバ33及び右サイドメンバ34の上部に接続された支持フランジ部42dと、左サイドメンバ33及び右サイドメンバ34の下部に接続された支持フランジ部42dとが、前記車長方向に沿って交互に並んでいる。
(6)本発明の一態様に係るバッテリケース100は、
上記(1)~(5)の何れか1項に記載のバッテリケースの筐体20と;
前記各バッテリセル収容部42eに収容された各バッテリセル10と;
を有する。
10 バッテリセル
20 バッテリケースの筐体
30 フレーム
31 フロントメンバ
32 リアメンバ
33 左サイドメンバ(サイドメンバ)
34 右サイドメンバ(サイドメンバ)
40 バッテリセル収容ボックス
41 バッテリセルケース群
42 バッテリセルケース
42a ハット頂部
42b 縦壁部
42c 連結フランジ部
42d 支持フランジ部
42e バッテリセル収容部
42f 各バッテリセルケースの開口
60 冷却プレート
100 バッテリケース
X 車長方向
Y 車幅方向

Claims (6)

  1. 複数のバッテリセルを収容して電動車両に搭載されるバッテリケースの筐体であって、
    前記電動車両の車長方向に間隔を置いて配置されるフロントメンバ及びリアメンバと、前記電動車両の車幅方向に間隔を置いて配置されてかつ前記フロントメンバ及び前記リアメンバ間を接続する一対のサイドメンバと、を有する枠状のフレームと;
    前記各バッテリセルを収容するバッテリセル収容部をそれぞれ有する複数のバッテリセルケースを、前記車長方向に並べて接合したバッテリセルケース群と、前記各バッテリセル収容部に通じる前記各バッテリセルケースの各開口を封止する蓋体と、を有するバッテリセル収容ボックスと;
    を備え、
    前記バッテリセルケース群を前記車長方向に沿う縦断面で見たときに、
    前記各バッテリセルケースのそれぞれが、略U字状の断面形状を有し、
    前記各バッテリセルケースが、前記車長方向で互いに隣り合うもの同士において、前記各開口の向きが上下逆向きの状態で一方の前記バッテリセルケースの縦壁部と他方の前記バッテリセルケースの縦壁部とが重なり、
    互いに重なった前記各縦壁部の各端が前記サイドメンバの内側面に面するように、前記バッテリセル収容ボックスが前記フレーム内に固定配置されている
    ことを特徴とするバッテリケースの筐体。
  2. 前記蓋体が、前記各開口を個別に封止するように複数分割されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のバッテリケースの筐体。
  3. 複数分割された前記蓋体のそれぞれに対し個別に当接する冷却プレートをさらに備える
    ことを特徴とする請求項2に記載のバッテリケースの筐体。
  4. 前記バッテリセルケース群を前記縦断面で見たときに、
    前記各バッテリセルケースが、ハット頂部と、前記ハット頂部の両側に連なる一対の前記縦壁部と、前記各縦壁部のそれぞれに連なる一対の連結フランジ部と、を有するハット形状を有し、
    前記各バッテリセルケースが、前記車長方向で互いに隣り合うもの同士において、一方の前記バッテリセルケースの前記連結フランジ部が他方の前記バッテリセルケースの前記ハット頂部に固定され、他方の前記バッテリセルケースの前記連結フランジ部が一方の前記バッテリセルケースの前記ハット頂部に固定されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のバッテリケースの筐体。
  5. 前記各バッテリセルケースそれぞれの前記車幅方向の両端が、前記各サイドメンバに接合された一対の支持フランジ部を有し、
    前記各サイドメンバのそれぞれにおいて、上部に接続された前記支持フランジ部と、前記各サイドメンバの下部に接続された前記支持フランジ部とが、前記車長方向に沿って交互に並んでいる
    ことを特徴とする請求項1に記載のバッテリケースの筐体。
  6. 請求項1~5の何れか1項に記載のバッテリケースの筐体と;
    前記各バッテリセル収容部に収容された前記各バッテリセルと;
    を有することを特徴とするバッテリケース。
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