JP2024030194A - バッテリ支持装置 - Google Patents

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幸治 杉田
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Abstract

【課題】耐荷重強度を高めつつ軽量化することができるバッテリ支持装置を提供する。【解決手段】車長方向に配置され、駆動用バッテリ4の上方,下方に配置される第一上面部82,第一下面部83を有する一対の第一ブラケット8と、車幅方向に配置され、駆動用バッテリの上方,下方に配置される第二上面部72,第二下面部73を有する一対の第二ブラケット7と、サイドレール21に連結され、第一及び第二上面部が重なる箇所でこれらと連結される第三ブラケット6と、第一上面部,第二上面部及び第三ブラケットを締結する第一締結部材61aと、第一及び第二上面部を貫通しこれらを締結し、第一締結部材よりも径が小さい第二締結部材61bと、第一ブラケットが溶接され、上方に突出する第二締結部材が溶接されるプレート部62とを備え、第二締結部材は、第一ブラケットに駆動用バッテリが固定される固定点から第一締結部材を結ぶ直線上を避けて配置される。【選択図】図5

Description

本発明は、トラック等の大型の電動車両の駆動用バッテリの支持に用いて好適のバッテリ支持装置に関するものである。
従来、環境への負荷を低減する観点から、乗用車等の小型車両を中心に、駆動用バッテリの電力をモータに供給することで走行する電気自動車やハイブリッド自動車や燃料電池車等の電動車両の開発が進んでいる。さらに、近年では、トラック等の大型車両の分野においても、電動車両の開発が行われている(例えば特許文献1参照)。
特開2016-113063号公報
ところで、乗用車等の小型車両の場合、駆動用バッテリは、車体の内部に搭載されることを前提としており、車両の衝突による衝撃荷重が駆動用バッテリに直接入力されないため、駆動用バッテリの筐体の耐荷重強度を比較的低く設定することが可能である。
これに対して、トラック等の大型車両の場合、ラダーフレームの下方に駆動用バッテリが露出して配置されることがあり、駆動用バッテリの大きさによっては、駆動用バッテリがラダーフレームのサイドレールよりも車幅方向外側まで配置されることがある。この場合、車両側面に車両が衝突すると、駆動用バッテリに高い衝撃荷重が入力されうる。
なお、駆動用バッテリがラダーフレームのサイドレールよりも車幅方向外側まで配置されない場合でも、ラダーフレームの下方に駆動用バッテリが露出している場合は、車両側面に車両が衝突すると、サイドレール下方から駆動用バッテリに高い衝撃荷重が入力されることも考えられる。
さらに、車両の前面衝突や後面衝突の場合においても、他部品との関係などで駆動用バッテリに高い衝撃荷重が入力されうる。仮に、乗用車で用いられるような筐体の耐荷重強度が比較的低く設定された駆動用バッテリがトラック等の車両に用いられた場合は、衝突時の衝撃荷重に駆動用バッテリの筐体が耐えられないことが想定される。
よって、トラック等に用いる駆動用バッテリには、高い耐荷重強度が要求される筐体、又はそれ自体を支持する支持装置が必要である。
一方で、駆動用バッテリの充電容量に対して電動車両が走行できる距離は、車両重量が大きく関係する。そのため、バッテリ支持装置にも軽量化が求められる。
本件は、上記のような課題に鑑み創案されたものであり、耐荷重強度を高めつつ、軽量化孔により軽量化することができるバッテリ支持装置を提供することを1つの目的とする。
本件は上記の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の態様又は適用例として実現できる。
本適用例に係るバッテリ支持装置は、車両の駆動用バッテリをサイドレールに支持するバッテリ支持装置であって、前記車両の車長方向に沿ってそれぞれ配置され、前記駆動用バッテリの上方に配置される第一上面部及び前記駆動用バッテリの下方に配置される第一下面部を有する一対の第一ブラケットと、前記車両の車幅方向に沿ってそれぞれ配置され、前記駆動用バッテリの上方に配置される第二上面部及び前記駆動用バッテリの下方に配置される第二下面部を有する一対の第二ブラケットと、前記サイドレールに連結されるとともに、前記第一上面部の車長方向両端部及び前記第二上面部の車幅方向両端部が重なる箇所において前記第一上面部及び前記第二上面部と連結される第三ブラケットと、前記第一上面部、前記第二上面部及び前記第三ブラケットを締結する第一締結部材と、前記第一上面部及び前記第二上面部を貫通して配置され、前記第一上面部及び前記第二上面部を締結し、前記前記第一締結部材よりも径が小さい第二締結部材と、上面に前記第一ブラケットが溶接され、下面に第二締結部材が溶接されるプレート部と、を備え、前記第二締結部材は、前記第一ブラケットと前記駆動用バッテリが固定される固定点から前記第一締結部材を結ぶ直線上を避けて配置されることを特徴としている。
本適用例によれば、第二締結部材が、第一ブラケットと駆動用バッテリが固定される固定点から第一締結部材を結ぶ直線上を避けて配置されるので、第二締結部材に過剰な負荷がかからなくなり、第二締結部材を小径に設定しながら耐久性を確保することができる。
本件によれば、バッテリ支持装置を、耐荷重強度を高めつつ軽量化することができる。
実施形態に係るバッテリ支持装置の構造を説明するためのブラケットを分解して示す斜視図である。 図1に示すバッテリ支持装置のブラケットの組み付け過程を示す斜視図である。 図1に示すバッテリ支持装置のブラケットの組み付け過程を示す斜視図である。 図1に示すバッテリ支持装置を用いた駆動用バッテリの車体への組み付け状態を示す斜視図である。 図1に示すバッテリ支持装置における第一及び第二ブラケットの上面部どうしが重なる部分を説明するもので、第一ブラケットを省いて示す斜視図である。 図1に示すバッテリ支持装置における第一及び第二ブラケットの上面部どうしの重なり状態及び駆動用バッテリの固定点を示す平面図である。 図6のB部拡大断面図である。 図1に示すバッテリ支持装置に備えられる第二締結部材を示す図6のC-C矢視断面図である。
図面を参照して、本件の実施形態について説明する。以下の実施形態はあくまでも例示に過ぎず、この実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。下記の実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。また、必要に応じて取捨選択でき、あるいは適宜組み合わせられる。
[1.構成]
[1-1.全体構成]
図1~4に示すように、本実施形態に係るバッテリ支持装置1(単に、支持装置1ともいう)は、車体の骨格をなすラダーフレーム2を備えた電動トラック3に搭載されている。電動トラック3は、駆動用バッテリパック(「駆動用バッテリ」、単に、「バッテリパック」ともいう)4の電力を図示しない電動モータに供給することで走行する電動車両である。電動車両には、内燃機関を装備しない純粋な電気自動車のほかに、駆動源又は発電用の内燃機関を装備したハイブリッド車や燃料電池車も電動車両に含むものとする。また、電動トラック3については、「電動車両3」又は「車両3」とも言う。
以下、電動トラック3の前後方向を車長方向D1ともいい、電動トラック3の左右方向を車幅方向D2ともいう。また、前後方向と左右方向とのいずれにも直交する上下方向を車高方向D3ともいう。図面では、前方を「FR」で示し、後方を「RR」で示し、左方を「LH」で示し、右方を「RH」で示し、上方を「UP」で示し、下方を「DW」で示す。なお、図4には、電動トラック3の下部構造を示しており、ラダーフレーム2の上方に配置される上部構造(ボデー)は省略している。
ラダーフレーム2は、電動トラック3の骨格をなす部材であって、高い剛性及び強度を有する。ラダーフレーム2は、車長方向D1に延びる一対のサイドレール21と、車幅方向D2に延びてサイドレール21同士を連結する複数のクロスメンバ22とを含む。
一対のサイドレール21は、車幅方向D2に互いに離間して配置される。各サイドレール21は、車長方向D1及び車高方向D3に沿う板状のウェブ部21aと、このウェブ部21aの上縁及び下縁から車幅方向D2の内側に向けて延出する一対の板状のフランジ部21b,21cとを有するチャネル形状(断面U字状)に形成される。
複数のクロスメンバ22は、車長方向D1に互いに離間して複数配置される。ここでは、バッテリパック4と車高方向D3において重なる位置、及びバッテリパック4よりも後方の位置の二か所にそれぞれ配置された二つのクロスメンバ22を例示する。
バッテリパック4は、例えば乗用車に用いられる汎用の高電圧バッテリパックが適用される。電動トラック3において、バッテリパック4は、一対のサイドレール21の下方に搭載され、各サイドレール21よりも車幅方向D2の外側に突出している。ここでは、車高方向D3の寸法が車長方向D1及び車幅方向D2の各寸法よりも小さい(薄い)箱型のバッテリパック4を例示する。ただし、バッテリパック4の形状は特に限定されない。
バッテリパック4は、車幅方向D2の外側にそれぞれ向く一対のバッテリ側面41,42を有する。一対のバッテリ側面41,42は、一対のサイドレール21よりも車幅方向D2の外側にそれぞれ位置する。より具体的にいえば、右のバッテリ側面41は右のサイドレール21よりも右側に位置し、左のバッテリ側面42は左のサイドレール21よりも左側に位置する。
バッテリパック4は、上記のようにバッテリ側面41,42がサイドレール21よりも車幅方向D2の外側に配置されることから、車幅方向D2の寸法がサイドレール21のウェブ部21a間の距離よりも大きく確保されている。これにより、バッテリパック4は大容量化が図られている。また、バッテリパック4は、電動トラック3の航続距離を確保するうえでは、前輪軸と後輪軸との間の広範囲にわたって配置されることが好ましい。比較的小型な(ホイールベースが比較的短い)電動トラック3では、一つのバッテリパック4がホイールベースのほぼ全域にわたって配置されうる。この場合、バッテリパック4の前方には前輪が近接して配置され、バッテリパック4の後方には後輪が近接して配置される。
なお、電動トラック3のサイズ及びバッテリパック4の個数は、本実施形態の例示に限定されない。比較的大型の(ホイールベースが比較的長い)電動トラック3では、複数のバッテリパック4が車長方向D1に並んで設けられてもよい。この場合も、ホイールベースの広範囲にわたって複数のバッテリパック4が配置されることで、バッテリパック4全体としての大容量化が図られ、航続距離を確保できる。
支持装置1は、バッテリパック4をサイドレール21に連結し、バッテリパック4を支持する。換言すれば、バッテリパック4は、支持装置1を介してサイドレール21に支持されている。本実施形態では、車幅方向D2の中心を通り車長方向D1に延在する鉛直面を対称面として、左右対称(面対称)に構成された支持装置1を例示する。
図3に示すように、支持装置1は、バッテリパック4を収容するバッテリ側ブラケット5と、バッテリ側ブラケット5及びサイドレール21(図4参照)を連結するフレーム側ブラケット(連結ブラケット、第三ブラケット)6とを含む。バッテリ側ブラケット5は、バッテリパック4の外周に配置される外壁体であって、バッテリパック4を衝撃荷重から保護する機能をもつ。一方、フレーム側ブラケット6は、サイドレール21から車幅方向D2の外側かつ下方へ延びており、バッテリ側ブラケット5に収容されたバッテリパック4をサイドレール21から吊り下げる機能をもつ。
本実施形態のバッテリ側ブラケット5は、バッテリパック4の前縁部を覆うように配置される前側メインブラケット(第二ブラケット)7Fと、バッテリパック4の後縁部を覆うように配置される後側メインブラケット(第二ブラケット)7Rと、バッテリパック4の右側縁部40RHを覆う右側エンドクロスメンバ(第一ブラケット)8Rと、バッテリパック4の左側縁部40LHを覆う左側エンドクロスメンバ(第一ブラケット)8Lと、を有する。なお、前側メインブラケット7F及び後側メインブラケット7Rについては、単に、メインブラケット(第二ブラケット)7F,7Rとも言う。また、右側エンドクロスメンバ8R及び左側エンドクロスメンバ8Lについては、単に、エンドクロスメンバ(第一ブラケット)8R,8Lとも言う。
なお、前側メインブラケット7F及び後側メインブラケット7Rは互いに同様の形状であり、これらを区別しない場合は、メインブラケット(第二ブラケット)7F,7R、又は、ブラケット(第二ブラケット)7とも言う。また、右側エンドクロスメンバ8R及び左側エンドクロスメンバ8Lについても互いに同様の形状であり、これらを区別しない場合は、単に、エンドクロスメンバ(第一ブラケット)8R,8L、8又は、ブラケット(第一ブラケット)8とも言う。
一対のメインブラケット7F,7Rの概略形状は、バッテリ側ブラケット5の左右中心(車幅方向D2の中心)を通り車長方向D1に延在する鉛直面を基準面として互いに左右対称に形成される。メインブラケット7F,7R同士も互いに面対称に形成される。
一対の各エンドクロスメンバ8R,8Lも、バッテリ側ブラケット5の車長方向D1の中心を通り車幅方向D2に延在する鉛直面を基準面として互いに前後対称に形成される。エンドクロスメンバ8R,8L同士も互いに面対称に形成される。
本実施形態の各メインブラケット7F,7R及びエンドクロスメンバ8R,8Lはいずれも、鋼板で形成されており、チャネル形状に形成されている。バッテリ側ブラケット5は、これらのメインブラケット7F,7R及びエンドクロスメンバ8R,8Lにより、バッテリパック4の四方を囲むように配置される。
また、本実施形態では、各メインブラケット7F,7R及びエンドクロスメンバ8R,8L(即ち、バッテリ側ブラケット5)の材料には、高張力鋼が用いられている。高張力鋼板は、例えば引張強度が490MPa以上で1000MPa未満と定義される鋼材であるが、薄肉化が可能であり、耐食性があるという利点があり、これを用いることで、バッテリ側ブラケット5、延いては、支持装置1を、耐荷重強度を高めつつ軽量化することができる。なお、支持装置1に要求される耐荷重強度は、車両が側面衝突や前面衝突や後面衝突を受けたときに、支持装置1が一定の衝突荷重を受けても、バッテリパック4のケースを損傷させるほどには変形しない程度の強度である。
ただし、バッテリ側ブラケット5の材料はこれに限定されるものでなく、他の鋼材、或いは、鋼材以外の材料を適用してもよい。より引張強度が高い鋼材に、例えば引張強度が1000MPa以上と定義される超高張力鋼を用いればより軽量化が図れるが、現状では、超高張力鋼は、高張力鋼に比べて加工が困難であり、コスト増も招くので、本実施形態では高張力鋼を適用している。
なお、高張力鋼や超高張力鋼は、製造メーカなどにより定義が異なる場合がある。そのため、上記の490MPa以上や1000Mpaは、数値の目安として例示的に記載しているものである。
各メインブラケット7F,7R及び各エンドクロスメンバ8R,8Lはいずれもチャネル形状であり、メインブラケット7は、それぞれウェブ部71と上部フランジ部(第二上面部)72と下部フランジ部(第二下面部)73とを有し、エンドクロスメンバ8は、それぞれウェブ部81と上部フランジ部(第一上面部)82と下部フランジ部(第一下面部)83とを有する。
メインブラケット7Fは、バッテリパック4の前縁部40FRを覆うように配置される。つまり、メインブラケット7Fは、ウェブ部71がバッテリパック4の前面43に沿い、上部フランジ部72がバッテリパック4の上面45の前面寄り部分に沿い、下部フランジ部73がバッテリパック4の下面46の前面寄り部分に沿って配置される。
メインブラケット7Rは、バッテリパック4の後縁部40RRを覆うように配置される。つまり、メインブラケット7Rは、ウェブ部71がバッテリパック4の後面44に沿い、上部フランジ部72がバッテリパック4の上面45の後面寄り部分に沿い、下部フランジ部73がバッテリパック4の下面46の後面寄り部分に沿って配置される。
右側のエンドクロスメンバ8Rは、バッテリパック4の右側縁部40RHを覆うように配置される。つまり、エンドクロスメンバ8Rは、ウェブ部81がバッテリパック4の右側面41に沿い、上部フランジ部82がバッテリパック4の上面45の右側面寄り部分に沿い、下部フランジ部83がバッテリパック4の下面46の右側面寄り部分に沿って配置される。
左側のエンドクロスメンバ8Lは、バッテリパック4の左側縁部40LHを覆うように配置される。つまり、エンドクロスメンバ8Lは、ウェブ部81がバッテリパック4の左側面42に沿い、上部フランジ部82がバッテリパック4の上面45の左側面寄り部分に沿い、下部フランジ部83がバッテリパック4の下面46の左側面寄り部分に沿って配置される。
また、図2に示すように、メインブラケット7が予めバッテリパック4の前縁部40FR及び後縁部40RRに配置されたうえで、エンドクロスメンバ8がバッテリパック4の右側縁部40RH及び左側縁部40LHに配置されて、メインブラケット7及びエンドクロスメンバ8がバッテリパック4に連結される。したがって、メインブラケット7のフランジ部72,73は、エンドクロスメンバ8のフランジ部82,83よりもバッテリパック4側(車高方向D3の内側)に配置される。
各メインブラケット7の下側のフランジ部73には、バッテリパック4のケースの底部がボルト等の締結具(図示略)で締結される。なお、図5,図6では、メインブラケット7のウェブ部71または上部フランジ部72に隠れてこの締結箇所60(固定点P1)は見えないが、締結箇所60のフランジ部73における位置が分かるように、図5,図6に白丸で締結箇所60(固定点P1)を示している。図6に示すように、各メインブラケット7の下側のフランジ部73には、それぞれ複数(図6に示す例では4つ)の締結箇所60が設けられる。
メインブラケット7のフランジ部72,73の両端部は、対応するエンドクロスメンバ8のフランジ部82,83の両端部と重ねられる。この重なった部分(重合部)51(図6参照)においてメインブラケット7とエンドクロスメンバ8とが互いに結合される。本実施形態では、図1中に示す複数の締結用孔90a,90b,90c(区別しない場合は、90)を利用してボルト(第一締結部材)61a及びボルト(第二締結部材)61b,61c等の締結具を用いて、メインブラケット7とエンドクロスメンバブラケット8とが結合される。
また、エンドクロスメンバ8は、そのウェブ部81が、バッテリパック4の側面41,42に対して離間して(隙間をあけて)配置されており、これにより、衝突時の変形代(衝撃荷重の吸収代)が確保されている。この変形代は想定される変形量に応じて確保するが、変形代が不要であれば、エンドクロスメンバ8のウェブ部81がバッテリパック4の側面41,42と接触するように配置してもよい。
図3に示すように、フレーム側ブラケット6は、メインブラケット7及びエンドクロスメンバ8の上部フランジ部72,82同士が重なり結合された重合部51の上部に、それぞれの下部が固定される。また、フレーム側ブラケット6は、図4に示すように、サイドレール21のウェブ部21aに固定される。したがって、フレーム側ブラケット6は、電動トラック3の左右(各サイドレール21の車幅方向D2の外側)に二つずつ(合計四つ)設けられる。なお、メインブラケット7の上部フランジ部72とエンドクロスメンバ8の上部フランジ部82とフレーム側ブラケット6の下部とが連結される部分を連結部50(図6参照)と呼ぶ。連結部50は、フレーム側ブラケット6の下部のエンドクロスメンバ8の上部フランジ部82との当接面であり、フレーム側ブラケット6の下面の全体、或いは、その下面のうちの要部であり、重合部51の内部に位置する領域である。
[1-2.ブラケットの結合構造]
図1,図2に示すように、複数の締結用孔90aは、メインブラケット7とエンドクロスメンバブラケット8とフレーム側ブラケット6とをボルト61a及び図示しない締結ナットからなる第一締結部材を用いて締結するためのものである。これらの締結用孔90aは、フレーム側ブラケット6の位置に合わせて、連結部50内、即ち、車長方向の中央付近且つ車幅方向の外端部寄り(図7中では、下方寄り)に配置される。ここでは、3個のボルト61aがセットになって三角形状に配置されているが、この数は限定されるものではない。なお、ここでは、四隅のうち、前方左側隅の締結箇所に着目して説明する。
メインブラケット7とエンドクロスメンバブラケット8との結合は、複数の締結用孔90aによって行われるものの、自車両が側面衝突や前面衝突や後面衝突を受けた場合に、バッテリ支持装置1の変形や損傷を抑制するためには、締結用孔90a以外の箇所でもメインブラケット7とエンドクロスメンバブラケット8とを結合することが有効である。
締結用孔90b,90cは、このような観点からメインブラケット7とエンドクロスメンバブラケット8とを締結するもので、重合部51の内部で且つ連結部50外側に配置される。締結用孔90b,90cは、メインブラケット7とエンドクロスメンバブラケット8とを結合するだけのものなので、締結用孔90aに比べると小さい穴径に設定され、ボルト61aよりも小さい(小径の)ボルト61b,61c及び図示しない締結ナットからなる第二締結部材を用いて、メインブラケット7とエンドクロスメンバブラケット8とを締結する。
このうち、締結用孔90bは、自車両が側面衝突を受けた場合にバッテリ支持装置1の変形や損傷を抑制できるように、車長方向の中央付近且つ車幅方向の内端部寄り(図7中では、上方寄り)に配置される。ここでは、3つの締結用孔90bが車長方向に沿って並んで形成されている。
また、締結用孔90cは、自車両が前面衝突や後面衝突を受けた場合にバッテリ支持装置1の変形や損傷を抑制できるように、車長方向の端部寄り(図7中では、左方寄り)且つ車幅方向の中央付近に配置される。ここでは、2つの締結用孔90cが車幅方向に沿って並んで形成されている。
ところで、各締結用孔90aは、メインブラケット7の上部フランジ部(第二上面部)72と、エンドクロスメンバブラケット8の上部フランジ部(第一上面部)82と、フレーム側ブラケット6の下面部との三枚にそれぞれに設けられる。ボルト61aは、そのボルト頭部をメインブラケット7の上部フランジ部72に溶接されたウェルドボルトとして装備し、締結用孔90aを下方から貫通し上方に突出するように組み付けて、上方の突出部にナット(図示略)を螺合することで締結することができる。
締結用孔90aに挿通されるボルト61aは大径なので、メインブラケット7の上部フランジ部72に適正な姿勢で溶接することができるが、締結用孔90b,90cに挿通されるボルト61b,61cは小径なので、軸心が傾きやすくメインブラケット7の上部フランジ部72に適正な姿勢で溶接することが困難である。
そこで、ボルト61b,61cについては、図5~図8に示すように、1枚のベースプレート(プレート部)62に、各ボルト61b,61cの頭部を予め溶接させて、その後、ボルト61b,61cをメインブラケット7の上部フランジ部72の締結用孔90bに下方から挿通し、上部フランジ部72に溶接している。
ベースプレート62は正面視でL字型に形成され、L字を構成し車長方向に沿って配置される帯状プレート部63に、3本のボルト61bが溶接され、L字を構成し車幅方向に沿って配置される帯状プレート部64に、2本のボルト61cが溶接される。本実施形態では、ベースプレート62に、締結用孔90b,90cに対応する孔部が形成され、この孔部にベースプレート62の下方から各ボルト61b,61cの先端部を挿入し、ベースプレート62の下面に、当接する各ボルト61b,61cの頭部を溶接している。
こうして、ベースプレート62に溶接された各ボルト61b,61cを、メインブラケット7の上部フランジ部72の下方から上部フランジ部72の締結用孔90b,90cに挿通し、ベースプレート62の上面を上部フランジ部72に溶接する。そして、上部フランジ部72の上方に突出した軸部を、エンドクロスメンバブラケット8の上部フランジ部82の締結用孔90cに挿通し、図示しないナットで締結する。
ところで、各ボルト61b,61c(第二締結部材)は、図6,図7に示すように、バッテリパック4とメインブラケット7の下側のフランジ部73との締結箇所(固定点)60からボルト61a(第一締結部材)を結ぶ直線上を避けて配置されている。
これについて説明する。バッテリパック4の荷重は、図5,図6に示すように、締結箇所(固定点)60からメインブラケット7に入力し、下側のフランジ部73からウェブ部71を上側のフランジ部72へと伝達され、上側のフランジ部72からボルト61a(第一締結部材)を介してフレーム側ブラケット6に伝達され、さらに、フレーム側ブラケット6からサイドレール21へと伝達される。
この時の力の伝達は、下側のフランジ部73においては、締結箇所60(固定点P1)からウェブ部71への最短ルート、つまり、締結箇所(固定点)60からウェブ部71へ向かう垂線上のルート(図5~図7に示す点P1から点P2のルート)を通る。
さらに、ウェブ部71においても、締結箇所(固定点)60からウェブ部71への最短ルート、つまり、点P2から上側のフランジ部72へ向かう垂線上のルート(図6,図7に示す点P2から点P3のルート)を通る。
さらに、フランジ部72においても、点P3から上側のフランジ部72へ向かう締結箇所(固定点)60からウェブ部71への最短ルート、つまり、点P3から、3つのボルト61a(第一締結部材)のうち点P3に最も近いボルト61a(第一締結部材)P4を結ぶ直線上のルート(図5~図7に示す点P3から点P4のルート)を通る。
このようなルートP1,P2,P3,P4上(特に、ルートP3,P4上)にボルト61b,61cを配置すると、例えば車両走行により上下左右方向からの入力があると、ルートP1,P2,P3,P4上を入力による力が伝達していき、ボルト61b,61cに大きな負荷が加わり、比較的小径のボルト61b,61cの耐久性の低下につながる。これに対して、ルートP3,P4上を避けてボルト61b,61cを配置することで、ボルト61b,61cに大きな負荷が加わり難くなって、ボルト61b,61cを比較的小径に設定しても耐久性を確保できる。
[1-3.ブラケットの軽量化構造]
図1に示すように、メインブラケット7及びエンドクロスメンバ8では、上部フランジ部72,82の方が下部フランジ部73,83に比べて、ウェブ部71,81からの突出量Pが大きく設定されている。これは、上部フランジ部72,82の方が下部フランジ部73,83に比べて大きい耐荷重強度が要求されるためである。
つまり、車両3が車両側面から衝突を受ける側面衝突時には、衝突を受ける側のエンドクロスメンバ8の車両外側の端縁に衝突荷重が入力される。この入力される衝突荷重の多くは、エンドクロスメンバ8の両端部の重合部51(特に、そのうちの連結部50)からフレーム側ブラケット6に入力し、さらに、フレーム側ブラケット6からサイドレール21に入力していき、サイドレール21で受け止められる。エンドクロスメンバ8に入力された衝突荷重の残りは、重合部51(連結部50)からメインブラケット7を経て反対側の重合部51(連結部50)へと入力していく。したがって、衝突荷重の多くが伝達する経路上にある上部フランジ部72,82の方が下部フランジ部73,83よりも大きい耐荷重強度が要求される。
また、車両3が車両前面から衝突を受ける前面衝突時には、前方のメインブラケット7Fの車両前側に衝突荷重が間接的に入力される場合がある。この入力される衝突荷重の多くは、メインブラケット7Fの両端部の重合部51(連結部50)からフレーム側ブラケット6に入力し、さらに、フレーム側ブラケット6からサイドレール21に入力していき、サイドレール21で受け止められる。メインブラケット7Fに入力された衝突荷重の残りは、重合部51(連結部50)からエンドクロスメンバ8を経て反対側の重合部51(連結部50)へと入力していく。したがって、衝突荷重の多くが伝達する経路上にある上部フランジ部72,82の方が下部フランジ部73,83よりも大きい耐荷重強度が要求される。
同様に、車両3が車両後面から衝突を受ける後面衝突時には、後方のメインブラケット7Rの車両後側に衝突荷重が間接的に入力される場合がある。この入力される衝突荷重の多くは、メインブラケット7Rの両端部の重合部51(連結部50)からフレーム側ブラケット6に入力し、さらに、フレーム側ブラケット6からサイドレール21に入力していき、サイドレール21で受け止められる。メインブラケット7Rに入力された衝突荷重の残りは、重合部51(連結部50)からエンドクロスメンバ8を経て反対側の重合部51(連結部50)へと入力していく。したがって、衝突荷重の多くが伝達する経路上にある上部フランジ部72,82の方が下部フランジ部73,83よりも大きい耐荷重強度が要求される。
さらに、側面衝突としては、一般に、乗用車が衝突する場合を想定しており、本実施形態の支持装置1では、乗用車が衝突する高さが上部フランジ部72,82の位置する高さである。したがって、この点からも、上部フランジ部72,82の方が下部フランジ部73,83よりも大きい耐荷重強度が要求される。
また、図1に示すように、メインブラケット7の上部フランジ部72及びエンドクロスメンバ8の上部フランジ部82は、それぞれの両端部(重合部51)に比べて、中間部(両端部の間)の突出量Pがやや小さくなっている。これは、上記のように、メインブラケット7及びエンドクロスメンバ8において、衝突荷重の多くが伝達する経路は、メインブラケット7,エンドクロスメンバ8の重合部51及びフレーム側ブラケット6が連結された連結部50(すなわち、メインブラケット7,エンドクロスメンバ8の各両端部)を含むが、中間部は、衝突荷重の伝達経路とはなっていないため、両端部ほどには耐荷重強度が要求されないためである。
このように、各フランジ部72,82,73,83の突出量Pが両端部では大きく中間部では小さく設定されることにより、メインブラケット7及びエンドクロスメンバ8の耐荷重強度の確保と軽量化とを両立させている。
そして、本支持装置1では、図1,図6に示すように、エンドクロスメンバ8のフランジ部(上面部)82の特定領域Aに軽量化孔(肉抜き孔)84が形成されている。
特定領域Aとは、上部フランジ部82において両端の重合部51,51に挟まれた領域であり、各サイドレール21に沿って前後に配置される2つのフレーム側ブラケット6,6に挟まれた領域でもあって、図1に一点鎖線で示す境界線L1,L2で区画される境界線L1,L2の間の領域である。
境界線L1,L2はバッテリパック(駆動用バッテリ)4の方向(つまり、サイドレール21の方向)に向って次第に互いに接近するように車幅方向に対して傾斜しており、特定領域Aは、バッテリパック4の方向(サイドレール21の方向)に上底が向いた正面視が台形(本実施例では等脚台形)の形状をなす領域となっている。この台形形状の特定領域Aは、エンドクロスメンバ8の耐荷重強度、延いては、バッテリ側ブラケット5の耐荷重強度の要求が少ない領域であり、軽量化孔を設けても、耐荷重強度を確保できる。
上記のように、側面衝突時には、衝突側のエンドクロスメンバ8に入力された衝突荷重の多くは、エンドクロスメンバ8の両端部の重合部51(連結部50)を経てフレーム側ブラケット6からサイドレール21に入力していき、衝突荷重の残りは、重合部51(連結部50)からメインブラケット7を経て反対側の重合部51(連結部50)へと入力していく。また、前面衝突時には、前方のメインブラケット7Fに入力された衝突荷重の多くは、メインブラケット7Fの両端部の重合部51(連結部50)を経てフレーム側ブラケット6からサイドレール21に入力していき、衝突荷重の残りは、重合部51(連結部50)からエンドクロスメンバ8を経て反対側の重合部51(連結部50)へと入力していく。同様に、後面衝突時には、後方のメインブラケット7Rに入力された衝突荷重の多くは、重合部51(連結部50)を経てフレーム側ブラケット6からサイドレール21に入力していく。衝突荷重の残りは、重合部51(連結部50)からエンドクロスメンバ8を経て反対側の重合部51(連結部50)へと入力していく。
このような側面衝突,前面衝突及び後面衝突をトータルに考慮すると、エンドクロスメンバ8の両端部とメインブラケット7の端部とが重なり合って連結される箇所には、耐荷重強度が大きく要求される。また、前面衝突や後面衝突の際には、衝突荷重の一部は、衝突側の重合部51(連結部50)からエンドクロスメンバ8を経て反対側の重合部51(連結部50)へと入力していくので、エンドクロスメンバ8においては、前後の重合部51(連結部50)の間の部分にも一定の耐荷重強度が要求される。また、エンドクロスメンバ8の上部フランジ部82に着目すると、上部フランジ部82は、基端側ほどウェブ部81によって剛性及び強度が高められて耐荷重強度を確保しやすいが、上部フランジ部82の先端側(ウェブ部81から離れた側)ほど耐荷重強度を確保しにくい。
このような観点から、上部フランジ部82の両端部の間(2つの重合部51の間、或いは2つの連結部50の間)の特に重合部51(連結部50)の近傍においては、上部フランジ部82の先端側ほど、耐荷重強度の要求が高くなり、耐荷重強度の要求が比較的少ない領域としては、図1に示すように、境界線L1,L2を台形の脚とし、境界線L1,L2と交わる上部フランジ部82の車幅方向内側(バッテリパック4側及びサイドレール21側)の端縁を上底とし、境界線L1,L2と交わる上部フランジ部82の車幅方向外側の端縁を下底とした、正面視が台形形状の特定領域Aとなる。
そこで、エンドクロスメンバ8の上部フランジ部82において、耐荷重強度の要求が比較的少ない特定領域A内に、軽量化孔84を設けて、軽量化を図っているのである。
なお、本実施形態では、境界線L1,L2の車幅方向外側の端(台形の下底の端でもある)は、フランジ部72,82同士が重なる重合部51の領域の車幅方向外側の境界部分と一致した位置、又は、境界部分と略一致した位置となっている。
また、本実施形態では、境界線L1,L2の車幅方向内側(バッテリパック4側及びサイドレール21側)の端(台形の上底の端でもある)は、上部フランジ部82の突出量Pが小さく変化した箇所と一致した位置、又は、略一致した位置となっている。
なお、本実施形態では、上部フランジ部82に、バッテリパック4のアースケーブルを挿通させる挿通孔91(図1参照)が形成されるが、これも特定領域A内に配置されている。
[2.作用及び効果]
本実施形態に係るバッテリ支持装置1は、上記のように構成されているので、以下のような作用及び効果を得ることができる。
各ボルト61b,61c(第二締結部材)は、バッテリパック4とメインブラケット7の下側のフランジ部73との締結箇所(固定点)60からボルト61a(第一締結部材)を結ぶ直線上を避けて配置されているので、バッテリパック4の支持系統の力の伝達ルートを避けてボルト61b,61cを配置することができ、ボルト61b,61cに大きな負荷が加わり難くなって、ボルト61b,61cを比較的小径に設定しても耐久性を確保できる。したがって、バッテリ支持装置1の耐荷重強度を高めつつ軽量化することができる。
また、比較的小径のボルト61b,61cをメインブラケット7の上部フランジ部72に適正な姿勢で溶接することが困難であるが、1枚のベースプレート(プレート部)62に、各ボルト61b,61cの頭部を予め溶接させておいて、メインブラケット7の上部フランジ部72の締結用孔90b,90cに配置することで、ボルト61b,61cをメインブラケット7の上部フランジ部72に適正な姿勢で溶接することができる。
更に、本実施形態では、エンドクロスメンバ8の上部フランジ部82において、耐荷重強度が大きく要求されない領域である台形形状の特定領域A内に、軽量化孔84が形成されているので、耐荷重強度を確保しつつ、エンドクロスメンバ8、延いては、支持装置1を軽量化することができる。
[3.その他]
上記実施形態の構成は一例であって、本件発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して実施することができる。
例えば、上記実施形態では、バッテリ支持装置をトラックに適用した例を説明したが、本件のバッテリ支持装置は、トラック以外の車両に適用してもよい。
また、上記実施形態では、バッテリ支持装置をサイドレール21に連結してサイドレール21に支持させているが、サイドレール21以外の車両の構造要素に連結して支持させてもよい。
また、上記実施形態では、第二締結部材として、車長方向の中央付近且つ車幅方向の内端部寄り(図7中では、上方寄り)に複数配置されるボルト61bと、車長方向の端部寄り(図7中では、左方寄り)且つ車幅方向の中央付近に複数配置されるボルト61cと、を用いているが、これらの数は限定されるものではない。
また、ボルト61bとボルト61cとの何れかのみ(例えば、ボルト61bのみ)を用いるようにしてもよい。この場合には、ベースプレート(プレート部)62は正面視L字型でなく直線状にすればよい。
また、上記実施形態では、駆動用バッテリ4及びバッテリ支持装置1がサイドレール21に対し車幅方向外側まで配置される例を説明したが、本件の駆動用バッテリとバッテリ支持装置は、左右のサイドレール21間に収まっていても構わない。駆動用バッテリとバッテリ支持装置がサイドレール21よりも下方に突出している場合、側面衝突した乗用車などがサイドレール21の下方からバッテリ支持装置に衝撃を与えた場合などにも本発明は駆動用バッテリへの衝撃を抑制する効果を有する。
さらに、軽量化孔84aの形状やサイズも限定されるものではない。
また、上記実施形態では、エンドクロスメンバ8の上部フランジ部82の特定領域Aに軽量化孔84aを形成しているが、必要に応じて、エンドクロスメンバ8の下部フランジ部83の特定領域Aに相当する箇所の内部に軽量化孔を追加して形成してもよい。
或いは、上部フランジ部82に代えて、下部フランジ部83の特定領域Aに相当する箇所の内部に軽量化孔を形成してもよい。
また、上記実施形態では、各メインブラケット7は左右対称に形成されるが、各メインブラケット7は対称形状に限定されるものではない。同様に、上記実施形態では、各エンドクロスメンバ8は前後対称に形成されるが、各メインブラケット7は対称形状に限定されるものではない。
1 駆動用バッテリの支持装置(支持装置)
2 ラダーフレーム
3 電動トラック(電動車両、車両)
4 駆動用バッテリパック(駆動用バッテリ、バッテリパック)
5 バッテリ側ブラケット
6 フレーム側ブラケット(連結ブラケット、第三ブラケット)
7 メインブラケット(第二ブラケット)
7F 前側メインブラケット(メインブラケット、第二ブラケット)
7R 後側メインブラケット(メインブラケット、第二ブラケット)
8 エンドクロスメンバ(第一ブラケット)
8R 右側エンドクロスメンバ(エンドクロスメンバ、第一ブラケット)
8L 左側エンドクロスメンバ(エンドクロスメンバ、第一ブラケット)
21 サイドレール
21a サイドレール21のウェブ部
21b,21c サイドレール21のフランジ部
21d 車両部品取付用孔
22 クロスメンバ
40FR バッテリパック4の前縁部
40RR バッテリパック4の後縁部
40RH バッテリパック4の右側縁部
40LH バッテリパック4の左側縁部
41 バッテリ4の右側面
42 バッテリ4の左側面
43 バッテリパック4の前面
44 バッテリパック4の後面
45 バッテリパック4の上面
46 バッテリパック4の下面
50 連結部
51 重合部
60 締結箇所(固定点)
61a ボルト(第一締結部材)
61b,61c ボルト(第二締結部材)
62 ベースプレート(プレート部)
63,64 帯状プレート部
71 メインブラケット7のウェブ部
72 メインブラケット7の上部フランジ部(第二上面部)
73 メインブラケット7の下部フランジ部(第二下面部)
81 エンドクロスメンバ8のウェブ部
82 上部フランジ部(第一上面部)
83 下部フランジ部(第一下面部)
84 軽量化孔(肉抜き孔)
90,90a,90b,90c 締結用孔
A 特定領域
D1 車長方向
D2 車幅方向
D3 車高方向
L1,L2 境界線
FR 前方
RR 後方
LH 左方
RH 右方
UP 上方
DW 下方
P フランジ部72,82,73,83のウェブ部71,81からの突出量
P1~P4 力の伝達ルート上の点

Claims (1)

  1. 車両の駆動用バッテリをサイドレールに支持するバッテリ支持装置であって、
    前記車両の車長方向に沿ってそれぞれ配置され、前記駆動用バッテリの上方に配置される第一上面部及び前記駆動用バッテリの下方に配置される第一下面部を有する一対の第一ブラケットと、
    前記車両の車幅方向に沿ってそれぞれ配置され、前記駆動用バッテリの上方に配置される第二上面部及び前記駆動用バッテリの下方に配置される第二下面部を有する一対の第二ブラケットと、
    前記サイドレールに連結されるとともに、前記第一上面部の車長方向両端部及び前記第二上面部の車幅方向両端部が重なる箇所において前記第一上面部及び前記第二上面部と連結される第三ブラケットと、
    前記第一上面部、前記第二上面部及び前記第三ブラケットを締結する第一締結部材と、
    前記第一上面部及び前記第二上面部を貫通して配置され、前記第一上面部及び前記第二上面部を締結し、前記前記第一締結部材よりも径が小さい第二締結部材と、
    上面に前記第一ブラケットが溶接され、下面に第二締結部材が溶接されるプレート部と、を備え、
    前記第二締結部材は、前記第一ブラケットと前記駆動用バッテリが固定される固定点から前記第一締結部材を結ぶ直線上を避けて配置される
    ことを特徴とするバッテリ支持装置。
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