JP2024072657A - 免震装置の補強構造 - Google Patents

免震装置の補強構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2024072657A
JP2024072657A JP2022183622A JP2022183622A JP2024072657A JP 2024072657 A JP2024072657 A JP 2024072657A JP 2022183622 A JP2022183622 A JP 2022183622A JP 2022183622 A JP2022183622 A JP 2022183622A JP 2024072657 A JP2024072657 A JP 2024072657A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flange plate
seismic isolation
isolation device
reinforcement
lower structure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022183622A
Other languages
English (en)
Inventor
勇太 浅井
勇気 浜田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takenaka Corp
Original Assignee
Takenaka Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takenaka Corp filed Critical Takenaka Corp
Priority to JP2022183622A priority Critical patent/JP2024072657A/ja
Publication of JP2024072657A publication Critical patent/JP2024072657A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)

Abstract

【課題】フランジプレートの浮き上がりを抑制できる免震装置の補強構造を提供する。【解決手段】免震装置の補強構造は、相対変位可能な上部構造体12と下部構造体14との間に配置された免震装置20と、免震装置20のフランジプレート(下フランジプレート24)を下部構造体14に固定する取付ボルトB1と、下部構造体14とフランジプレートとを跨いで配置され、一端側がフランジプレートと接触し、他端側が下部構造体14にボルト固定された補強部材30と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、免震装置の補強構造に関する。
下記特許文献1には、免震装置を鉄筋コンクリート造構造物に接合するための接合構造が記載されている。この接合構造においては、免震装置が固定される下部構造体である構造物に埋設金具を埋設し、この埋設金具に、免震装置の下側フランジプレートの固定用ボルトを螺結している。
特開2013-204364号公報
上記特許文献1の免震装置に引き抜き力が作用した際は、フランジプレートが浮き上がろうとして、フランジプレートにおいて積層ゴムから引っ張られる箇所を力点とし、フランジプレートの端部を支点とする「てこ反力」が、固定用ボルトに作用する場合がある。
これにより、固定用ボルトには、大きな引き抜き力が作用する。また、フランジプレートが変形すると、積層ゴムのせん断変形が阻害され、免震層が想定された挙動を示さず、エネルギーの吸収性能を十分に発揮できない可能性もある。
本発明は、上記事実を考慮し、フランジプレートの浮き上がりを抑制できる免震装置の補強構造を提供することを目的とする。
請求項1の免震装置の補強構造は、相対変位可能な上部構造体と下部構造体との間に配置された免震装置と、前記免震装置のフランジプレートを前記下部構造体に固定する取付ボルトと、前記下部構造体と前記フランジプレートとを跨いで配置され、一端側が前記フランジプレートと接触し、他端側が前記下部構造体にボルト固定された補強部材と、を備える。
請求項1の免震装置の補強構造では、補強部材が、下部構造体と免震装置のフランジプレートとを跨いで配置されている。この補強部材は、一端側がフランジプレートと接触し、他端側が下部構造体にボルト固定されている。
これにより、免震装置に引き抜き力が作用した際、フランジプレートが浮き上がることを抑制できる。
このため、フランジプレートを下部構造体に固定する取付ボルトに対して、フランジプレートから「てこ反力」が作用することを抑制できる。この結果、取付ボルトが破断し難くなる。また、フランジプレートの変形を抑制できる。この結果、免震装置における免震支承のせん断変形が阻害され難くなるため、免震層(上部構造体と下部構造体との間における、免震装置が設置された層)が想定通りの挙動となり、上部構造体及び下部構造体に、免震建物としての性能が確保される。
請求項2の免震装置の補強構造は、請求項1に記載の免震装置の補強構造において、前記下部構造体の上面には、前記フランジプレートと上面の高さが等しい増し打ち部が形成され、前記補強部材は、前記増し打ち部を介して前記下部構造体にアンカーボルトで固定されている。
請求項2の免震装置の補強構造では、下部構造体の上面に増し打ち部を形成して、増し打ち部及びフランジプレートの上面の高さを等しくしている。
このため、補強部材として、アングル材、チャンネル材、カットTやフラットバーなどの規格鋼材を用いた場合に、これらの鋼材を、増し打ち部の上面及びフランジプレートの上面の双方に面接触させた状態で固定できる。このため、固定強度を保持し易い。また、規格鋼材を曲げ加工や溶接加工せずに用いることができるため、補強部材の製作が容易である。
請求項3の免震装置の補強構造は、請求項1又は2に記載の免震装置の補強構造において、前記補強部材は、前記下部構造体に固定された固定部と、前記固定部から上方に突出する突出部と、を有するアングル材である。
請求項3の免震装置の補強構造では、補強部材がアングル材で構成されている。アングル材の突出部は、増し打ち部を介して下部構造体に固定された固定部から上方に突出している。これにより、突出部を備えない構成と比較して、上方に作用する引き抜き力に対する抵抗力が高い。
本発明によれば、フランジプレートの浮き上がりを抑制できる。
(A)は本発明の実施形態に係る免震装置の補強構造を示す立断面図であり、(B)は(A)のB-B線断面図である。 (A)は本発明の実施形態に係る免震装置の増し打ち部及び補強部材を示す部分拡大断面図であり、(B)は(A)のB-B線矢視図である。 比較例を示す断面図である。 上部構造体が鉄骨造の場合の変形例を示す立断面図である。
以下、本発明の実施形態に係る免震装置の補強構造について、図面を参照しながら説明する。各図面において同一の符号を用いて示される構成要素は、同一の構成要素であることを意味する。但し、明細書中に特段の断りが無い限り、各構成要素は一つに限定されず、複数存在してもよい。
また、各図面において重複する構成及び符号については、説明を省略する場合がある。なお、本開示は以下の実施形態に限定されるものではなく、本開示の目的の範囲内において構成を省略する、異なる構成と入れ替える、一実施形態及び各種の変形例を組み合わせて用いる等、適宜変更を加えて実施することができる。
各図面において矢印X、Yで示す方向は水平面に沿う方向であり、互いに直交している。また、矢印Zで示す方向は鉛直方向(上下方向)に沿う方向である。各図において矢印X、Y、Zで示される各方向は、互いに一致するものとする。
<免震装置の補強構造>
本発明の免震装置の補強構造は、図1(A)に示す建物10に適用された免震装置20を補強するための構造である。建物10は既存建物であり、この既存建物における免震装置20を、以下に説明する補強構造によって補強する。
建物10は、上部構造体12及び下部構造体14が、免震装置20によって横方向に相対変位可能とされた免震建物である。なお、一例として、上部構造体12は、X方向及びY方向に沿って梁が配置された架構を備えた建築物である。
(建物)
建物10における上部構造体12及び下部構造体14は、それぞれ鉄筋コンクリート造又は鉄骨鉄筋コンクリート造である。上部構造体12及び下部構造体14には、それぞれ、免震装置20が固定される台座である凸部12A及び14Aが形成されている。凸部12A及び14Aは、何れも直方体状であり、上面視で同じ位置に配置されている。
コンクリート躯体である凸部12Aは上部構造体12の下面から下向きに突出している。凸部12Aの下端面には、鋼製のベースプレート12Bが固定されている。ベースプレート12Bは、上面視で、凸部12Aと略同形状である。凸部12A及びベースプレート12Bは、ベースプレート12Bの上面に溶接された袋ナット及びボルト、又は、ベースプレート12Bの上面に溶接されたスタッドボルト等によって固定されている(不図示)。
同様に、コンクリート躯体である凸部14Aは下部構造体14の上面から上向きに突出している。凸部14Aの上端面には、鋼製のベースプレート14Bが固定されている。ベースプレート14Bは、上面視で、凸部14Aと略同形状である。凸部14A及びベースプレート14Bは、凸部12A及びベースプレート12Bと同様の構造で固定されている。
(免震装置)
免震装置20は、上部構造体12及び下部構造体14の間に配置され、上フランジプレート22、下フランジプレート24及び積層ゴム支承26を備えて構成されている。上部構造体12と下部構造体14との間における、免震装置20が設置された層は、建物10の免震層を構成する。
上フランジプレート22及び下フランジプレート24は、それぞれ積層ゴム支承26の上面及び下面に固定され、図1(B)にも示すように、積層ゴム支承26の外側に跳ね出した、平面視で円形の鋼製の板材である。
図1(A)に示すように、上フランジプレート22は、ベースプレート12Bを挟んで、凸部12Aに固定されている。上フランジプレート22及び凸部12Aは、取付ボルトB1によって固定されている。なお、凸部12Aには、取付ボルトB1を捩じ込むための袋ナット(不図示)が埋設されている。
同様に、下フランジプレート24は、ベースプレート14Bを挟んで、凸部14Aに固定されている。下フランジプレート24及び凸部14Aも、取付ボルトB1によって固定されている。凸部14Aにも、取付ボルトB1を捩じ込むための袋ナット(不図示)が埋設されている。
(補強構造)
免震装置20は、補強部材30によって補強されている。免震装置20を補強部材30で補強するために、下部構造体14の上面には、下フランジプレート24と上面の高さが等しい増し打ち部40が形成されている。
(補強構造-増し打ち部)
図2(A)に示すように、増し打ち部40は、凸部14Aに接して形成されている。増し打ち部40は、コンクリートや無収縮モルタルによって形成され、上面が平坦に均されている。
また、増し打ち部40の高さHは、凸部14A、ベースプレート14B及び下フランジプレート24の合計の高さと等しい。これにより、増し打ち部40の上面と下フランジプレート24の上面とが面一に構成されている。
図1(B)も示すように、増し打ち部40は、平面視で、凸部14A及びベースプレート14Bの外周を覆うように形成されている。
増し打ち部40の内部には、必要に応じて、鉄筋を配筋することができる。また、この鉄筋は、凸部14A及び下部構造体14に埋設したアンカー筋と、溶接したり重ね継手を形成したりしてもよい。
(補強構造-補強部材)
図2(A)に示すように、補強部材30は、下部構造体14と下フランジプレート24とを跨いで配置され、一端(端部30A)側の下面が下フランジプレート24の上面と接触し、他端(端部30B)側が、増し打ち部40を介して、下部構造体14にアンカーボルトB2で固定された鋼材である。
ここで、「下部構造体14と下フランジプレート24とを跨いで配置され」とは、下部構造体14の一部である凸部14Aより外側の部分から下フランジプレート24に亘って配置されていることを示す。「増し打ち部40を介して」とは、互いに固定される補強部材30と下部構造体14との間に、増し打ち部40が挟まれて配置されていることを示す。
図2(B)に示すように、補強部材30は、下部構造体に固定された固定部32と、固定部32から上方に突出する突出部34と、を有するアングル材である。
図1(B)に示すように、補強部材30は、免震装置20における積層ゴム支承26の周囲に複数配置されている。また、補強部材30は、一例として、下フランジプレート24を覆う被覆部30Cの位置が、円形状である積層ゴム支承26の周方向に略等間隔となるように、8個配置されている。
なお、補強部材30における積層ゴム支承26側の端部30Aと積層ゴム支承26との離隔距離Wは、所定距離以上離隔して配置するものとする。「所定距離」とは、積層ゴム支承26の径方向に沿う距離であり、積層ゴム支承26が限界水平変形した際に、積層ゴム支承26と補強部材30とが接触しない距離である。
また、それぞれの補強部材30及び下部構造体14は、複数のアンカーボルトB2(本実施形態においては2個)によって固定されている。
図2(A)に示すように、アンカーボルトB2は、増し打ち部40を貫通し、下端部が下部構造体14に固定されている。アンカーボルトB2はあと施工アンカーボルトであり、金属系、接着系の各種の方式を採用することができる。
なお、増し打ち部40と下部構造体14との接合強度が十分に大きければ、アンカーボルトB2の下端部は、増し打ち部40に固定してもよい。
(その他の構成)
上記の説明においては、下部構造体14の上面に、下フランジプレート24と上面の高さが等しい増し打ち部40が形成され、補強部材30が、増し打ち部40を介して下部構造体14に固定されていることについて説明した。
図1(A)に示すように、本実施形態においては、上部構造体12の下面にも、上フランジプレート22と下面の高さが等しい増し打ち部60が形成され、補強部材50が、増し打ち部60を介して上部構造体12に固定されている。
上部構造体12の下面に形成された増し打ち部60、増し打ち部60を介して上部構造体12に固定された補強部材50の構成は、それぞれ上述した増し打ち部40及び補強部材30と、上下方向の配置が逆である点以外は同様であり、説明は省略する。また、これらの増し打ち部60及び補強部材50によって得られる効果も、後述する増し打ち部40及び補強部材30によって得られる効果と同様である。
<作用及び効果>
本発明の実施形態に係る免震装置の補強構造では、図2(A)に示すように、補強部材30が、下部構造体14と免震装置20の下フランジプレート24とを跨いで配置されている。この補強部材30は、一端(端部30A)側の下面が下フランジプレート24の上面と接触し、他端(端部30A)側が下部構造体14にボルト固定されている。
これにより、免震装置20に引き抜き力が作用した際、下フランジプレート24が浮き上がること(換言すると、下フランジプレート24とベースプレート14Bとが離れること)を抑制できる。また、下フランジプレート24が浮き上がる場合でも、その浮き上がる高さを抑制できる。
このため、下フランジプレート24を下部構造体14に固定する取付ボルトB1(図1参照)に対して、下フランジプレート24から「てこ反力」が作用することを抑制できる。この結果、取付ボルトB1が破断し難くなる。また、下フランジプレート24の変形を抑制できる。この結果、免震装置20における積層ゴム支承26のせん断変形が阻害され難くなるため、免震層が想定通りの挙動となり、上部構造体12及び下部構造体14に、免震建物としての性能が確保される。
なお、図3には、「比較例」が示されている。比較例においては、増し打ち部40及び補強部材30が形成されていない。比較例においては、免震装置200に引き抜き力が作用した際は、下フランジプレート240が浮き上がろうとする。これにより、下フランジプレート240において積層ゴム260から引っ張られる箇所P1を力点とし、下フランジプレート240の端部P2を支点とする「てこ反力」が、取付ボルトB10に作用する場合がある。
これにより、取付ボルトB10には、大きな引き抜き力が作用する。また、下フランジプレート240が変形すると、積層ゴム260のせん断変形が阻害され、免震層が想定された挙動を示さず、エネルギーの吸収性能を十分に発揮できない可能性もある。
このような「てこ反力」に抵抗するためには、例えば下フランジプレート240を厚いものに交換することが考えられる。しかし、既存の免震装置200には上部荷重が常に作用しているため、交換は困難である。
また、下フランジプレート240を下部構造体に固定する取付ボルトB10を増やすことも考えられる。しかし、下フランジプレート240及び下部構造体の双方に穴をあける必要があり、施工が困難である。
これに対して、本発明の実施形態に係る免震装置の補強構造では、免震装置20を交換することなく、また、取付ボルトB1をふやすことなく、「てこ反力」に抵抗することができる。
また、本発明の実施形態に係る免震装置の補強構造では、図2(A)に示すように、下部構造体14の上面に増し打ち部40を形成して、増し打ち部40及び下フランジプレート24の上面の高さを等しくしている。
このため、補強部材30として、規格鋼材であるアングル材を用いた場合に、この鋼材における固定部32を、増し打ち部40の上面及び下フランジプレート24の上面の双方に面接触させた状態で固定できる。このため、固定強度を保持し易い。また、規格鋼材を曲げ加工や溶接加工せずに用いることができるため、補強部材30の製作が容易である。
また、本発明の実施形態に係る免震装置の補強構造では、補強部材30がアングル材で構成されている。アングル材の突出部34は、増し打ち部40を介して下部構造体14に固定された固定部32から上方に突出している。これにより、突出部34を備えない構成と比較して、上方に作用する引き抜き力に対する抵抗力が高い。
<変形例>
上記実施形態においては、図1に示す様に、上部構造体12の下面にも、上フランジプレート22と下面の高さが等しい増し打ち部60が形成され、補強部材50が、増し打ち部60を介して上部構造体12に固定されている例について説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限らない。
例えば図4に示す上部構造体16のように、上部構造体16が鉄骨造である場合には、図1に示す増し打ち部60及び補強部材50を用いなくてもよい。このような場合においては、上フランジプレート22を上部構造体12に固定する取付ボルトB1に代えて、取付ボルトB3を用いる。
取付ボルトB3は、上フランジプレート22を上部構造体16におけるベースプレート16Aに固定するボルトである。取付ボルトB3は、ボルト頭とナットとの間に、上フランジプレート22及びベースプレート16Aを挟み込んで、上フランジプレート22とベースプレート16Aとを固定する。
この場合、取付ボルトB3の本数を、取付ボルトB1の本数より多くすることで、免震装置20に引き抜き力が作用した際に、上フランジプレート22の浮き上がり(つまり、上フランジプレート22がベースプレート16Aから離れること)を抑制する効果を得ることができる。
また、上記実施形態においては、補強部材30を、下フランジプレート24を覆う被覆部30Cの位置が、円形状である積層ゴム支承26の周方向に略等間隔となるように、8個配置したが、本発明の実施形態はこれに限らない。つまり、補強部材30の数量や位置は特に限定されるものではない。
一例として、補強部材30は、積層ゴム支承26の周方向に略等間隔となるように8個以外の複数個配置するものとしてもよい。補強部材30を積層ゴム支承26の周方向に略等間隔となるように配置すれば、免震装置20に作用する引き抜き力の方向がどの方向に偏心していても、下フランジプレート24の浮き上がりを抑制し易い。
別の一例として、補強部材30は、下フランジプレート24のX方向の端部及びY方向の端部側に多く配置してもよい。補強部材30をこのように配置すれば、免震装置20に対して上部構造体12の軸方向に沿う引き抜き力が作用した際に、下フランジプレート24の浮き上がりを抑制し易い。
さらに別の一例として、補強部材30は、上部構造体12のX方向及びY方向のうち、弱軸方向における下フランジプレート24の端部側に多く配置してもよい。補強部材30をこのように配置すれば、免震装置20に対して上部構造体12の弱軸方向に沿う引き抜き力が作用した際に、下フランジプレート24の浮き上がりを抑制し易い。
また、上記実施形態においては、補強部材としてアングル材を用いているが、本発明の実施形態はこれに限らない。アングル材に代えて、チャンネル材、カットTやフラットバーなどの規格鋼材を用いてもよい。なお、フラットバーなどの突出部を備えない鋼材を用いる場合は、突出部を備えた鋼材を用いる場合と比較して、鋼材の厚みを大きくする、鋼材の数量を大きくするなどが好ましい。
また、上記実施形態においては、増し打ち部40を設けているが、本発明の実施形態はこれに限らない。例えば図2(A)に二点鎖線で示す凸部14Cのように、下フランジプレート24に対して跳ね出し幅が大きい凸部が下部構造体14に形成されている場合は、この凸部14Cの上面に図示しないスペーサ等を配置してもよい。スペーサは、鋼材でもよいし、無収縮モルタル等でもよい。
この場合、このスペーサの上面の高さを、下フランジプレート24の上面の高さと等しくすればよい。また、凸部14Cの上面は、平坦面に均すことが好ましい。但し、スペーサとして無収縮モルタルを用いる場合は、スペーサの上面を平坦面に均せばよい。また、スペーサは、補強部材30が配置される位置だけに設ければよい。増し打ち部60についても、同様に省略することができる。
なお、下フランジプレート24に対して跳ね出し幅が大きい凸部14Cが形成されており増し打ち部40を設けない場合において、本願の「下部構造体とフランジプレートとを跨いで配置される補強部材」とは、下部構造体14の一部である凸部14Cにおける下フランジプレート24より外側の部分から下フランジプレート24に亘って配置されている補強部材30を示す。
つまり、本願の「下部構造体とフランジプレートとを跨いで配置される補強部材」とは、下フランジプレート24より外側の部分から下フランジプレート24に亘って配置されている補強部材を示す。
また、上記実施形態においては、免震装置20が固定される台座である凸部12A及び14Aを直方体状としているが、本発明の実施形態はこれに限らない。凸部12A及び14Aは、その少なくとも一方を、四角形以外の多角形の角柱や円柱としてもよい。
例えば凸部14Aを角柱とする場合は、多角形における各辺の中央部に補強部材30を配置し、補強部材30の延設方向を各辺の垂線に沿って配置してもよい。また、凸部14Aを円柱とする場合は、円の周方向に沿って任意の間隔で補強部材30を配置し、補強部材30の延設方向を円の径方向に沿って配置してもよい。
12 上部構造体
14 下部構造体
14A 凸部(下部構造体)
20 免震装置
24 下フランジプレート(フランジプレート)
30 補強部材
32 固定部
34 突出部
40 増し打ち部
50 補強部材
60 増し打ち部

Claims (3)

  1. 相対変位可能な上部構造体と下部構造体との間に配置された免震装置と、
    前記免震装置のフランジプレートを前記下部構造体に固定する取付ボルトと、
    前記下部構造体と前記フランジプレートとを跨いで配置され、一端側が前記フランジプレートと接触し、他端側が前記下部構造体にボルト固定された補強部材と、
    を備えた、免震装置の補強構造。
  2. 前記下部構造体の上面には、前記フランジプレートと上面の高さが等しい増し打ち部が形成され、
    前記補強部材は、前記増し打ち部を介して前記下部構造体にアンカーボルトで固定されている、
    請求項1に記載の免震装置の補強構造。
  3. 前記補強部材は、前記下部構造体に固定された固定部と、前記固定部から上方に突出する突出部と、を有するアングル材である、
    請求項1又は2に記載の免震装置の補強構造。
JP2022183622A 2022-11-16 2022-11-16 免震装置の補強構造 Pending JP2024072657A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022183622A JP2024072657A (ja) 2022-11-16 2022-11-16 免震装置の補強構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022183622A JP2024072657A (ja) 2022-11-16 2022-11-16 免震装置の補強構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2024072657A true JP2024072657A (ja) 2024-05-28

Family

ID=91197350

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022183622A Pending JP2024072657A (ja) 2022-11-16 2022-11-16 免震装置の補強構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2024072657A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100947306B1 (ko) 콘크리트 전단연결부를 갖는 합성형 교량 구조 및 그시공방법
JP6060124B2 (ja) 積層ゴム体の取付構造及び該取付構造を備える構造体
US11460058B2 (en) Separable integrated type vibration isolator
WO2015140893A1 (ja) 柱構造
JP4192225B2 (ja) せん断パネル型制震ストッパー
JP2002061282A (ja) 柱状鉄筋コンクリート構造部材
JP2014066017A (ja) コンクリート柱の耐震補強構造及びコンクリート柱の耐震補強方法
JP4274557B2 (ja) 水平荷重弾性支持装置
JP2024072657A (ja) 免震装置の補強構造
JP4561441B2 (ja) 橋梁用弾性支承
JP4488383B1 (ja) 橋梁用支承装置
JP7123870B2 (ja) 桁の補強構造
JP2010071044A (ja) 耐震構造、及び建物
KR20040084030A (ko) 핀이 구비된 면진베어링
KR100731788B1 (ko) 자석 키를 가진 일체형 탄성받침
JP2008063805A (ja) フルプレキャストコンクリートスラブの接合構造
CN114482374A (zh) 一种整体装配式钢-混组合梁连接节点
JP2005036598A (ja) 制震構造物
KR101555034B1 (ko) 지지부와의 수평 결합력이 증대되고 시공이 용이한 교량 받침
JPH06272217A (ja) 橋梁用支承体
KR20160109284A (ko) 교량용 탄성 받침
JPH02194204A (ja) 構造物用中段せん断ストッパ付きゴム支承装置
JP4588909B2 (ja) 浮き上がり許容の制震構造
JP4207713B2 (ja) 積層ゴム支承
JPH06272216A (ja) 鋼橋用ゴム支承体