JP2024071830A - 電力運用管理システム、電力運用管理装置、および電力運用管理方法 - Google Patents

電力運用管理システム、電力運用管理装置、および電力運用管理方法 Download PDF

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Abstract

Figure 2024071830000001
【課題】充放電に伴う電力損失を低減する電力運用管理システム等を提供する。
【解決手段】電力運用管理システム100は、第1充放電システム30及び第2充放電システム40の充放電を管理する電力運用管理装置70を備え、第1充放電システム30及び第2充放電システム40は、それぞれ、電力ネットワークN1を介して第1電力供給システム10及び第2電力供給システム20に接続されるとともに、第1電力需要システム50及び第2電力需要システム60に接続され、複数の充放電システムには、充放電効率の高さの異なるものが混在しており、複数の電力供給システムには、発電方式の異なるものが混在しており、電力運用管理装置70は、充放電効率と、発電方式に対応付けられた電力効率化の優先順位と、に基づいて、各充放電システムの充放電計画を設定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電力運用管理システム等に関する。
電力の運用を管理する技術として、例えば、特許文献1~3に記載の技術が知られている。すなわち、特許文献1には、「第1電力由来決定部は、供給量データベースに格納されている供給量の情報を読み出し・・・、需要量の情報を読み出し・・・、各事業所Eに供給された電力の由来を決定する」ことが記載されている。
また、特許文献2には、「電力需要リソースの各々に対して前記複数の電力供給リソースがそれぞれ個別の仮想給電路にて接続されていると仮定して、・・・単位時間ごとの仮想的な電力量の積算値を前記仮想給電路ごとに算出する」ことが記載されている。
また、特許文献3には、「蓄電装置の充電率のうち、蓄電装置において再生可能エネルギーに由来して充電された充電率と、買電電力に由来して充電された充電率と、を表すトラッキング情報を生成する」ことが記載されている。
特開2021-174336号公報 特開2018-196257号公報 特開2022-7988号公報
特許文献1~3には、電力源の種類(電力の由来)に基づいて電力の運用を管理する技術については記載されているが、充放電に伴う電力損失の低減という観点では改善の余地がある。
そこで、本発明は、充放電に伴う電力損失を低減する電力運用管理システム等を提供することを課題とする。
前記した課題を解決するために、本発明に係る電力運用管理システムは、複数の充放電システムの充放電を管理する電力運用管理装置を備え、複数の前記充放電システムは、それぞれ、電力ネットワークを介して複数の電力供給システムに接続されるとともに、少なくとも一つの電力需要システムに接続され、複数の前記充放電システムには、充放電効率の異なるものが混在しており、複数の前記電力供給システムには、発電方式の異なるものが混在しており、前記電力運用管理装置は、前記充放電効率と、前記発電方式に対応付けられた電力効率化の優先順位と、に基づいて、複数の前記充放電システムの充放電計画を設定することとした。
本発明によれば、充放電に伴う電力損失を低減する電力運用管理システム等を提供できる。
第1実施形態に係る電力運用管理システムの機能ブロック図である。 第1実施形態に係る電力運用管理システムが備える電力運用管理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 第1実施形態に係る電力運用管理システムの電力供給計画に関する説明図である。 第1実施形態に係る電力運用管理システムの電力需要計画に関する説明図である。 第1実施形態に係る電力運用管理システムの充放電計画に関する説明図である。 第1実施形態に係る電力運用管理システムにおける、第1充放電システム及び第2充放電システムのそれぞれの蓄電量の推移に関する説明図である。 第1実施形態に係る電力運用管理システムの電力運用管理装置に記憶されているデータの説明図である。 第1実施形態に係る電力運用管理システムにおける充放電の準備段階に関するシーケンス図である。 第1実施形態に係る電力運用管理システムにおける充放電の実行に関するシーケンス図である。 第1実施形態に係る電力運用管理システムにおける充放電量の補正に関するシーケンス図である。 第1実施形態に係る電力運用管理システムの電力運用管理装置の処理に関するフローチャートである。 第2実施形態に係る電力運用管理システムの充放電計画に関する説明図である。 第2実施形態に係る電力運用管理システムにおける、充放電装置のそれぞれの蓄電量の推移に関する説明図である。 第2実施形態に係る電力運用管理システムにおける充放電の実行に関するシーケンス図である。 第2実施形態に係る電力運用管理システムの電力運用管理装置の処理に関するフローチャートである。 第3実施形態に係る電力運用管理システムの機能ブロック図である。 第3実施形態に係る電力運用管理システムの電力運用管理装置の処理に関するフローチャートである。 第3実施形態に係る電力運用管理システムにおける第1充放電システム及び第2充放電システムの蓄電量に関する説明図である。 第4実施形態に係る電力運用管理システムにおける複数日での電力運用管理に関する説明図である。
≪第1実施形態≫
<電力運用管理システムの構成>
図1は、第1実施形態に係る電力運用管理システム100の機能ブロック図である。
なお、図1に示す太い実線は電力線を示し、破線は通信線を示している。
電力運用管理システム100は、電力の供給や充放電の運用を管理するシステムである。図1に示すように、電力運用管理システム100は、第1電力供給システム10と、第2電力供給システム20と、第1充放電システム30と、第2充放電システム40と、第1電力需要システム50と、第2電力需要システム60と、電力運用管理装置70と、分散台帳システム80と、を含んで構成されている。
図1に示すように、第1電力供給システム10と、第2電力供給システム20と、第1充放電システム30と、第2充放電システム40と、第1電力需要システム50と、第2電力需要システム60と、は電力ネットワークN1を介して接続されている。また、電力ネットワークN1を介して接続される各システムは、通信線(図1の破線)を介して、電力運用管理装置70に接続されている。
第1電力供給システム10及び第2電力供給システム20は、それぞれ、電力ネットワークN1を介して、電力を所定に供給するシステムである。これらの第1電力供給システム10と第2電力供給システム20とは、その発電方式が異なっている。第1実施形態では、一例として、第1電力供給システム10から供給される「第1の電力」が再生可能エネルギーによる発電電力であり、また、第2電力供給システム20から供給される「第2の電力」が非再生可能エネルギーによる発電電力である場合について説明する。
再生可能エネルギーを用いた発電方式として、例えば、太陽光発電や風力発電の他、水力発電や地熱発電、バイオマス発電、温度差発電が挙げられる。また、非再生可能エネルギーを用いた発電方式として、火力発電や原子力発電が挙げられる。詳細については後記するが、充放電等における電力効率化を図る際の優先順位は、「第2の電力」よりも「第1の電力」の方が高いものとする。つまり、第1電力供給システム10の発電方式の方が第2電力供給システム20の発電方式よりも、電力効率化を図る際の優先順位が高いものとする。
第1電力供給システム10は、前記した「第1の電力」を供給するシステムであり、電力供給装置11と、測定装置12と、電力供給制御コンピュータ13と、を備えている。電力供給装置11は、例えば、所定の再生可能エネルギーで発電を行う発電設備である。電力供給装置11で発電された「第1の電力」は、電力ネットワークN1を介して供給される。測定装置12は、電力供給装置11の発電電力の電力量を所定時間ごとに測定する。測定装置12の測定値は、電力供給制御コンピュータ13に出力される。電力供給制御コンピュータ13は、所定の電力供給計画を作成し、この電力供給計画に基づいて電力供給装置11を制御する。なお、電力供給計画のデータは、電力供給制御コンピュータ13から通信線を介して、電力運用管理装置70に送信される。
第2電力供給システム20は、前記した「第2の電力」を供給するシステムであり、電力供給装置21と、測定装置22と、電力供給制御コンピュータ23と、を備えている。電力供給装置21は、例えば、所定の非再生可能エネルギーで発電を行う発電設備である。電力供給装置21で発電された「第2の電力」は、電力ネットワークN1を介して所定に供給される。第2電力供給システム20の測定装置22や電力供給制御コンピュータ23については、第1電力供給システム10のものと同様であるから、説明を省略する。
第1充放電システム30は、第1電力供給システム10や第2電力供給システム20から供給される電力を充電したり、第1電力需要システム50や第2電力需要システム60に放電したりするシステムである。なお、第2充放電システム40についても同様である。図1に示すように、第1充放電システム30及び第2充放電システム40は、それぞれ、電力ネットワークN1を介して第1電力供給システム10及び第2電力供給システム20に接続されるとともに、第1電力需要システム50及び第2電力需要システム60に接続されている。
例えば、太陽光発電では、日中の発電電力が多いが、夜間の発電電力はほとんどないといったように、時間帯によって発電電力が大きく変動する。また、太陽光発電の発電電力がピークに達する時間帯と、需要電力がピークに達する時間帯と、は異なっていることが多い。そこで、所定の発電電力を第1充放電システム30や第2充放電システム40にいったん充電し、さらに、第1充放電システム30や第2充放電システム40から需要側に放電するようにしている。なお、第1電力供給システム10や第2電力供給システム20から電力ネットワークN1を介して、第1電力需要システム50や第2電力需要システム60に直接的に電力が供給されることもある。
図1に示すように、第1充放電システム30は、充放電装置31と、測定装置32と、充放電制御コンピュータ33と、を備えている。充放電装置31は、バッテリ等の充放電可能な二次電池である。なお、所定に接続された複数の二次電池で充放電装置31が構成されていてもよい。第1実施形態の例では、充放電装置31の充電と放電の効率(充放電効率ともいう)の初期値を90%としている。充電と放電の効率はバッテリの種類によって異なることが多く、また、バッテリの充放電回数が多くなるにつれて充電と放電の効率が徐々に低下することが多い。ちなみに、充放電に伴う損失は、充放電時の熱エネルギーの発散等によるものである。
図1に示す測定装置32は、充放電装置31に充電される所定時間ごとの電力量や、充放電装置31から放電される所定時間ごとの電力量を測定する。測定装置32の測定値は、充放電制御コンピュータ33に出力される。充放電制御コンピュータ33は、電力運用管理装置70によって作成される充放電計画に基づいて、充放電装置31の充電や放電を所定に行う。なお、充放電された電力量等のデータは、充放電制御コンピュータ33から通信線を介して、電力運用管理装置70に送信される。
第2充放電システム40は、電力の充電又は放電を行うシステムであり、充放電装置41と、測定装置42と、充放電制御コンピュータ43と、を備えている。充放電装置41は、バッテリ等の充放電可能な二次電池である。第1実施形態の例では、充放電装置41の充電と放電の効率の初期値を80%としている。このように、第2充放電システム40の充電と放電の効率(例えば、80%)は、第1充放電システム30の充電と放電の効率(例えば、90%)よりも低くなっている。そして、充電と放電の効率の高さに基づいて、第1充放電システム30や第2充放電システム40の充放電計画が作成されるようになっている。
図1に示す第2充放電システム40の測定装置42や充放電制御コンピュータ43については、第1充放電システム30のものと同様であるから、説明を省略する。
第1電力需要システム50は、電力の需要側のシステムであり、電力需要装置51と、測定装置52と、電力需要制御コンピュータ53と、を備えている。電力需要装置51は、電力を消費する機器である。このような機器として、エアコンや洗濯機、掃除機等の家電製品や、コンピュータ等の電子機器の他、工場で使用される工作機械等が挙げられるが、これに限定されるものではない。測定装置52は、電力需要装置51で消費される電力量を所定時間ごとに測定する。測定装置52の測定値は、電力需要制御コンピュータ53に出力される。電力需要制御コンピュータ53は、所定の電力需要計画を作成し、この電力需要計画に基づいて電力需要装置51を制御する。なお、電力需要計画のデータは、電力需要制御コンピュータ53から通信線を介して電力運用管理装置70に送信される。
第2電力需要システム60は、電力の需要側のシステムであり、電力需要装置61と、測定装置62と、電力需要制御コンピュータ63と、を備えている。なお、第2電力需要システム60の構成については、第1電力需要システム50と同様であるから、説明を省略する。
電力運用管理装置70は、電力供給計画及び電力需要計画に基づいて、第1充放電システム30や第2充放電システム40の充放電を管理する。また、電力運用管理装置70は、第1充放電システム30や第2充放電システム40の充電量・放電量・蓄電量のデータを電力の種別(前記した「第1の電力」や「第2の電力」)ごとに管理する。
分散台帳システム80は、電力運用管理装置70から受信したデータを記録するシステムであり、通信線を介して電力運用管理装置70に接続されている。
図2は、電力運用管理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
なお、図2に示す電力運用管理装置70は、1台のコンピュータ(サーバ等)であってもよいし、また、複数台のコンピュータの連携によって各種機能が発揮されるようにしてもよい。図2に示すように、電力運用管理装置70は、プロセッサ71と、通信インタフェース72と、主記憶装置73と、補助記憶装置74と、入出力インタフェース75と、これらの各構成を接続するバス76と、を備えている。
プロセッサ71は、補助記憶装置74に格納されているプログラム74aを主記憶装置73に展開して、所定の処理を実行する。このようなプロセッサ71として、例えば、CPU(Central Processing Unit)やDSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)が用いられる。通信インタフェース72は、他の各システムと電力運用管理装置70との間の通信に用いられるインタフェースである。
主記憶装置73には、所定のプログラムやデータが格納されている。このような主記憶装置73として、例えば、フラッシュメモリやRAM(Random Access Memory)が用いられる。図2に示す補助記憶装置74には、所定のプログラム74aやデータ74bが格納されている。このような補助記憶装置74として、例えば、不揮発性半導体メモリ(フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable ROM))の他、ソリッドステートドライブ装置やハードディスク装置(HDD:Hard Disk Drive)が用いられる。なお、プログラム74aは、所定のサーバ(図示せず)からダウンロードされてもよいし、また、所定の記憶媒体(図示せず)から読み取られてもよい。
入出力インタフェース75は、ユーザによる入力デバイス(図示せず)を介した操作に基づいて、所定の信号を出力する。このような入力デバイス(図示せず)として、例えば、キーボードやタッチパネルの他、マウス、マイクロフォンが用いられる。また、入出力インタフェース75は、プロセッサ71で処理されたデータの他、主記憶装置73や補助記憶装置74に記憶されるデータを出力デバイス(図示せず)に出力する。このような出力デバイス(図示せず)として、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)やEL(Electroluminescence)パネルといった表示デバイスの他、プリンタやスピーカが用いられる。
図3は、電力供給計画に関する説明図である(適宜、図1も参照)。
前記したように、電力供給計画は、第1電力供給システム10や第2電力供給システム20で作成された後、電力運用管理装置70に通知される。図3に示すように、電力供給計画のフィールド(項目)には、「管理ID」と、「年月日」と、「時間スロット」と、「供給側ID」と、「電力種別」と、「電源種別」と、「電力量」と、が含まれている。「管理ID」は、個々の電力供給計画の識別情報である。「年月日」は、電力供給が行われる年月日である。「時間スロット」は、電力供給が行われる時間帯である。「供給側ID」は、電力の供給源の識別情報である。なお、図3における「供給側ID」の「10」は、電力の供給源が第1電力供給システム10であることを示している。つまり、第1電力供給システム10の符号である「10」を「供給側ID」としている。
図3に示す「電力種別」は、電力の種別を示すデータである。第1実施形態では、「電力種別」として、再生可能エネルギーによる「第1の電力」(電力種別T1)と、非再生可能エネルギーによる「第2の電力」(電力種別T2)と、のいずれかが用いられる場合について説明するが、これに限定されるものではない。
図3に示す「電源種別」は、電力(電源)の種別を示すデータであり、「電力種別」を細分化したものになっている。このような「電源種別」は、例えば、太陽光発電や風力発電、水力発電といったものに対応付けられている。
図3に示す「電力量」は、「供給側ID」で特定される電力供給源から所定の時間帯に供給される電力量である。図3の例では、「管理ID」がS1の電力供給計画として、2022年8月1日の10:00~10:29の時間帯に、第1電力供給システム10が電力種別T1・電源種別P1の電力を、その電力量として600[kWh]だけ供給する計画が立てられている。なお、電力供給計画の作成方法は特に限定されず、周知の方法が適宜に用いられる。
図4は、電力需要計画に関する説明図である(適宜、図1も参照)。
前記したように、電力需要計画は、第1電力需要システム50や第2電力需要システム60で作成された後、電力運用管理装置70に通知される。図4に示す電力需要計画のフィールド(項目)には、「管理ID」と、「年月日」と、「時間スロット」と、「需要側ID」と、「電力種別」と、「電源種別」と、「電力量」と、が含まれている。「需要側ID」は、電力の需要側の識別情報である。例えば、図4に示す「需要側ID」の「50」は、電力の需要側が第1電力需要システム50であることを示している。なお、電力需要計画の他のフィールド(項目)については、電力供給計画(図3参照)で説明したものと同様であるから、説明を省略する。また、電力需要計画の作成方法は特に限定されず、周知の方法が適宜に用いられる。
図5は、充放電計画に関する説明図である(適宜、図1も参照)。
図5に示す充放電計画は、前記した電力供給計画(図3参照)や電力需要計画(図4参照)に基づいて、電力運用管理装置70によって作成される。図5に示す充放電計画のフィールド(項目)には、「管理ID」と、「年月日」と、「時間スロット」と、「制御種別」と、「供給側ID」と、「需要側ID」と、「電力種別」と、「電源種別」と、「電力量」と、が含まれている。このような充放電計画のフィールド(項目)の1つである「制御種別」は、充電・放電の区別を示している。
例えば、「制御種別」が「充電」である場合には、電力の供給源となる第1電力供給システム10又は第2電力供給システム20の識別情報が「供給側ID」として用いられるとともに、電力の供給を受ける側である第1充放電システム30又は第2充放電システム40の識別情報が「需要側ID」として用いられる。図5の管理IDが「C1」の充放電計画では、2022年8月1日の10:00~10:29の時間帯において、第1電力供給システム10から第1充放電システム30に、電力種別T1・電源種別P1である「第1の電力」を500[kWh]だけ充電する計画が立てられている。
また、「制御種別」が「放電」である場合には、電力の供給源となる第1充放電システム30又は第2充放電システム40の識別情報が「供給側ID」として用いられるとともに、電力の需要側である第1電力需要システム50又は第2電力需要システム60の識別情報が「需要側ID」として用いられる。図5の管理IDが「C4」の充放電計画では、2022年8月1日の11:00~11:29の時間帯において、第1充放電システム30から第2電力需要システム60に電力種別T2・電源種別P2である「第2の電力」を、その電力量として100[kWh]だけ放電する計画が立てられている。
図6は、第1充放電システム及び第2充放電システムのそれぞれの蓄電量の推移に関する説明図である(適宜、図1も参照)。
なお、図6に示す蓄電量の推移は、電力供給計画(図3参照)、電力需要計画(図4査証)、及び充放電計画(図5参照)に対応している。図6では、第1充放電システム30や第2充放電システム40における「第1の電力」(例えば、再生可能エネルギーによる発電電力)による蓄電量をドットで示し、「第2の電力」(例えば、非再生可能エネルギーによる発電電力)による蓄電量をハッチングで示している。第1充放電システム30や第2充放電システム40のそれぞれの充電容量は、1000[kWh]であるものとする。また、10:00の時点で第1充放電システム30には、「第2の電力」が電力量として500[kWh]だけ蓄えられているものとする。
図3に示す電力供給計画では、2022年8月1日の10:00~10:29の時間帯に、第1電力供給システム10から「第1の電力」(電力種別T1)が600[kWh]だけ供給される。この600[kWh]の「第1の電力」をいったん充電する際、電力運用管理装置70は、充電と放電の効率が高いものから順に充電が行われるように充放電計画を作成する。図5の充放電計画では、600[kWh]の電力のうち、充電と放電の効率が高い第1充放電システム30に500[kWh]の電力を充電するようにしている(管理ID:C1)。また、第1充放電システム30では充電し切れない残り100[kWh]の電力については、充電と放電の効率の低い第2充放電システム40に充電するようにしている(管理ID:C2)。その結果、図6の「10:30」における状態になる。
このように、電力運用管理装置70は、第1電力供給システム10から所定の電力量を充電する場合、第1充放電システム30の空き領域に充電させ、この空き領域では足りない分を第2充放電システム40に充電させる。これによって、充電と放電の効率が高い第1充放電システム30で優先的に充電が行われるため、充電に伴う電力損失を低減できる。
図4に示す電力需要計画では、2022年8月1日の11:00~11:29の時間帯には、第1電力需要システム50において100[kWh]の「第1の電力」の需要があり、また、第2電力需要システム60において100[kWh]の「第2の電力」の需要がある。図5に示す充放電計画では、100[kWh]を「第1の電力」として第1電力需要システム50に供給するとともに、100[kWh]を「第2の電力」として第2電力需要システム60に供給するようにしている。その結果、図6の「11:30」における状態になる。
このように、電力運用管理装置70は、充電と放電の効率が高い第1充放電システム30にどの種類の電力を充電するかを決める際の順番として、発電方式に基づく優先順位を用いるようにしている。すなわち、電力運用管理装置70は、充電と放電の効率(充放電効率)と、発電方式に対応付けられた電力効率化の優先順位と、に基づいて、第1充放電システム30や第2充放電システム40の充放電計画を設定する。そして、電力運用管理装置70は、第1充放電システム30及び第2充放電システム40のうち、充電と放電の効率(充放電効率)が高いものから優先的に充電又は放電を行わせる。これによって、電力効率化を図る際の優先順位の高い「第1の電力」の損失が低減されるため、「第1の電力」が高効率で使われるように電力の運用を管理できる。
なお、図6とは別の例として、図示はしないが、10:00~10:29の時間帯に第1電力供給システム10から「第1の電力」が供給されるとともに、第2電力供給システム20から「第2の電力」が供給されるように電力供給計画が立てられたとする。このような場合に電力運用管理装置70は、「第1の電力」については第1充放電システム30に充電し、「第2の電力」については第2充放電システム40に充電するように充放電計画を立てる。つまり、「第1の電力」及び「第2の電力」の供給が時間的に重複している場合、電力運用管理装置70は、充電と放電の効率が高い第1充放電システム30に「第1の電力」を優先的に割り当てる。これによって、「第1の電力」の充放電に伴う電力損失を低減できるため、優先順位の高い「第1の電力」を高効率で運用できる。
このように、電力運用管理装置70は、第1電力供給システム10からの電力を充電する時間帯と、第2電力供給システム20からの電力を充電する時間帯と、が少なくとも一部で重なっている場合、当該少なくとも一部の時間帯では、第1電力供給システム10からの電力を第1充放電システム30への充電に割り当て、第2電力供給システム20からの電力を第2充放電システム40への充電に割り当てる。あるいは、第1電力供給システム10からの電力を第1充放電システム30への充電にすべて割り当てても空き容量がある場合は、第2電力供給システム20からの電力を、第1充放電システム30の当該空き容量への充電及び第2充放電システム40への充電に割り当てる。これによって、前記したように、「第1の電力」の充放電に伴う電力損失を低減できる。
図7は、電力運用管理装置に記憶されているデータの説明図である(適宜、図1も参照)。
電力運用管理装置70(図2参照)の補助記憶装置74には、図7に示すように、電力供給計画データ7aと、電力需要計画データ7bと、充放電計画データ7cと、電力充電データ7dと、電力放電データ7eと、暫定蓄電量データ7fと、物理蓄電量データ7gと、論理蓄電量データ7hと、が格納されている。
電力供給計画データ7aは、電力供給計画のデータであり、第1電力供給システム10や第2電力供給システム20から電力運用管理装置70に送信される。電力需要計画データ7bは、電力需要計画のデータであり、第1電力需要システム50や第2電力需要システム60から電力運用管理装置70に送信される。充放電計画データ7cは、充放電計画のデータであり、電力運用管理装置70によって作成される。
電力充電データ7dは、第1充放電システム30や第2充放電システム40の充電量を電力の種別ごとに管理するためのデータである。電力放電データ7eは、第1充放電システム30や第2充放電システム40における放電量を電力の種別ごとに管理するためのデータである。暫定蓄電量データ7fは、充電量・放電量に基づいて算出される暫定蓄電量を電力の種別ごとに管理するためのデータである。なお、「暫定蓄電量」とは、充放電に伴う電力損失を特に考慮しない場合の第1充放電システム30や第2充放電システム40 の蓄電量である。
物理蓄電量データ7gは、測定装置32,42の測定結果に基づく第1充放電システム30や第2充放電システム40の蓄電量である。論理蓄電量データ7hは、暫定蓄電量データ7fについて、充放電に伴う電力損失を物理蓄電量データ7gに基づいて補正した場合の蓄電量であり、電力の種別ごとに管理される。
図8Aは、電力運用管理システムにおける充放電の準備段階に関するシーケンス図である(適宜、図1も参照)。
図8AのステップS101において電力運用管理装置70は、初期設定を行う。すなわち、電力運用管理装置70は、管理者による入力操作に基づいて、第1充放電システム30や第2充放電システム40の充電と放電の効率等の初期値を設定する。そして、電力運用管理装置70は、第1充放電システム30から充電量の初期値を受信し(S102)、分散台帳システム80に記録する(S103)。例えば、電力運用管理装置70は、「第2の電力」が第1充放電システム30に500[kWh]だけ蓄えられていることを記録する(図6参照)。同様に、電力運用管理装置70は、第2充放電システム40から充電量の初期値を受信し(S104)、分散台帳システム80に記録する(S105)。例えば、電力運用管理装置70は、第2充放電システム40の蓄電量の初期値が0[kWh]であることを記録する(図6参照)。
次に、電力運用管理装置70は、第1電力供給システム10から電力供給計画を受信し(S106)、分散台帳システム80に記録する(S107)。例えば、電力運用管理装置70は、図3の管理ID:S1で示されるデータを記録する。図7Aでは、第2電力供給システム20の電力供給計画が特にない場合の例を示しているが、第2電力供給システム20の電力供給計画がある場合には、この電力供給計画も記録される。
次に、電力運用管理装置70は、第1電力需要システム50から電力需要計画を受信し(S108)、分散台帳システム80に記録する(S109)。例えば、電力運用管理装置70は、図4の管理ID:D1で示されるデータを記録する。同様に、電力運用管理装置70は、第2電力需要システム60から電力需要計画を受信し(S110)、分散台帳システム80に記録する(S111)。例えば、電力運用管理装置70は、図4の管理ID:D2で示されるデータを記録する。
そして、電力運用管理装置70は、受信した電力供給計画及び電力需要計画に基づいて、充放電計画を作成し(ステップS112)、分散台帳システム80に記録する(S113)。例えば、電力運用管理装置70は、図5の管理ID:C1~C4の充放電計画を作成する。
ステップS114において電力運用管理装置70は、第1充放電システム30に対して充放電設定を行う。例えば、電力運用管理装置70は、図5の管理ID:C1,C3,C4の充放電計画に基づいて、充放電設定を行う。ステップS115において電力運用管理装置70は、第2充放電システム40に対して充放電設定を行う。例えば、電力運用管理装置70は、図5の管理ID:C2の充放電計画に基づいて、充放電設定を行う。
次に、ステップS116において電力運用管理装置70は、第1充放電システム30や第2充放電システム40の蓄電量(物理的な蓄電量)の計測時刻になったか否かを判定する。蓄電量の計測時刻になった場合、電力運用管理装置70は、第1充放電システム30や第2充放電システム40に対して蓄電量の通知を要求する。
ステップS117において電力運用管理装置70は、第1充放電システム30や第2充放電システム40から充放電データ(充電又は放電の電力量)を受信したか否かを判定する。第1充放電システム30や第2充放電システム40の充放電データを受信した場合、電力運用管理装置70は、この充放電データを分散台帳システム80に記録する。
図8Bは、電力運用管理システムにおける充放電の実行に関するシーケンス図である(適宜、図1も参照)。
なお、図8Bの一連の処理の開始時には、少なくとも充放電設定の処理(S114、S115:図8A参照)までは既に行われているものとする。
図8BのステップS121において第1電力供給システム10は、電力供給計画に基づく所定時刻になった場合、発電電力である「第1の電力」を第1充放電システム30に供給する(図8Bでは、「第1発電供給」と記載)。図5の例では、管理ID:C1に対応する制御が行われる。ステップS122において第1電力供給システム10は、発電電力である第1の電力を第2充放電システム40に供給する。図5の例では、管理ID:C2に対応する制御が行われる。
ステップS123において第1充放電システム30は、充電量の測定値を電力運用管理装置70に通知する。図5の管理ID:C1の例では、第1充放電システム30の充電量として、500[kWh]の値が電力運用管理装置70に通知される。ステップS124において電力運用管理装置70は、第1充放電システム30から受信した充電量のデータを分散台帳システム80に記録する。
ステップS125において第2充放電システム40は、充電量の測定値を電力運用管理装置70に通知する。図5の管理ID:C2の例では、第2充放電システム40の充電量として、100[kWh]の値が電力運用管理装置70に通知される。ステップS126において電力運用管理装置70は、第2充放電システム40から受信した充電量のデータを分散台帳システム80に記録する。
ステップS127において第1充放電システム30は、充放電計画に基づく所定時刻になった場合、第1電力需要システム50に対して所定の電力量を放電する。図5の例では、管理ID:C3に対応する制御が行われる。
ステップS128において第1充放電システム30は、充放電計画に基づく所定時刻になった場合、第2電力需要システム60に対して所定の電力量を放電する。図5の例では、管理ID:C4に対応する制御が行われる。なお、図5の例では、第2充放電システム40の充放電については特に設定されていないため、図8Bにおいても省略している。
ステップS129において第1充放電システム30は、「第1の電力」の放電に関する通知を電力運用管理装置70に対して行う。図5の管理ID:C3の例では、第1充放電システム30から放電された「第1の電力」として、100[kWh]の値が電力運用管理装置70に通知される。ステップS130において電力運用管理装置70は、第1充放電システム30から受信した「第1の電力」の放電量を分散台帳システム80に記録する。
ステップS131において第1充放電システム30は、「第2の電力」の放電に関する通知を電力運用管理装置70に対して行う。図5の管理ID:C4の例では、第1充放電システム30から放電された「第2の電力」として、100[kWh]の値が電力運用管理装置70に通知される。ステップS132において電力運用管理装置70は、第1充放電システム30から受信した「第2の電力」の放電量を分散台帳システム80に記録する。
図8Cは、電力運用管理システムにおける充放電量の補正に関するシーケンス図である(適宜、図1も参照)。
なお、図8Cの一連の処理は、図8Bの一連の処理が終了した後に開始されてもよいし、また、他のタイミングであってもよい。ステップS141において電力運用管理装置70は、第1充放電システム30や第2充放電システム40における蓄電量(物理的な蓄電量)の計測時刻であるか否かを判定する。なお、蓄電量の計測頻度については、1日ごとや1週間ごとといったように、予め設定されている。
蓄電量の計測時刻になった場合、電力運用管理装置70は、第1充放電システム30から蓄電量のデータを取得し(S142)、このデータを分散台帳システム80に記録する(S143)。例えば、電力運用管理装置70は、第1充放電システム30の蓄電量として730[kWh]の値を取得し、分散台帳システム80に記録する。
同様に、電力運用管理装置70は、第2充放電システム40から蓄電量のデータを取得し(S144)、このデータを分散台帳システム80に記録する(S145)。例えば、電力運用管理装置70は、第2充放電システム40の蓄電量として80[kWh]の値を取得し、分散台帳システム80に記録する。
ステップS146において電力運用管理装置70は、充電量を集計する。例えば、電力運用管理装置70は、「第1の電力」が500[kWh]だけ第1充放電システム30に充電されるとともに、100[kWh]だけ第2充放電システム40に充電されたといったように(図5の管理ID:C1,C2を参照)、充放電システムごとに、かつ、電力の種別ごとに充電量を集計する。
ステップS147において電力運用管理装置70は、放電量を集計する。例えば、電力運用管理装置70は、第1充放電システム30から「第1の電力」が100[kWh]だけ放電されるとともに、「第2の電力」が100[kWh]だけ放電されたといったように(図5の管理ID:C3,C4を参照)、充放電システムごとに、かつ、電力の種別ごとに放電量を集計する。
ステップS148において電力運用管理装置70は、蓄電量を補正する。すなわち、電力運用管理装置70は、電力の種別ごとの蓄電量(物理的な蓄電量)の初期値や、集計した充電量・放電量の他、暫定的な蓄電量や、蓄電量の計測時刻に取得した蓄電量に基づいて、電力の種別ごとに蓄電量を補正する。
例えば、第1充放電システム30の蓄電量(物理的な蓄電量)の初期値が500[kWh]であり、その電力の種別が「第2の電力」であったとする。図5の例では、第1充放電システム30に「第1の電力」が500[kWh]だけ充電された後、第1充放電システム30から「第1の電力」が100[kWh]だけ放電されるとともに、「第2の電力」が100[kWh]だけ放電されている(図6も参照)。したがって、第1充放電システム30の暫定的な蓄電量は、800[kWh]になる。前記したように、暫定的な蓄電量とは、充放電に伴う損失を特に考慮しない場合の蓄電量である。
一方、ステップS142の蓄電量の計測において、例えば、第1充放電システム30の蓄電量(物理的な蓄電量)が730[kWh]になったとする。この場合、第1充放電システム30の充放電に伴って70[kWh]の電力損失が生じたことになるが、電力の種別ごとの電力損失は特定されていない。そこで、第1実施形態では、所定期間に行われた充放電の総量に占める充放電量の比率に基づいて、電力の種別ごとの電力損失を電力運用管理装置70が算出するようにしている。
図5の例では、電力種別T1の「第1の電力」に関しては、充電量(500[kWh])と放電量(100[kWh])との和が600[kWh]になる。また、電力種別T2である「第2の電力」に関しては、充電量(0[kWh])と放電量(100[kWh])との和が100[kWh]になる。そうすると、充放電の総量は、700[kWh]になる。「第1の電力」については、充放電の総量である700[kWh]に対して600[kWh]の充放電であるため、電力運用管理装置70は、70×(600/700))の算出式に基づいて、電力損失を60[kWh]とする。
また、「第2の電力」については、充放電の総量である700[kWh]に対して100[kWh]の充放電であるため、電力運用管理装置70は、70×(100/700)の算出式に基づいて、電力損失を10[kWh]とする。そして、電力運用管理装置70は、第1充放電システム30における「第1の電力」の蓄電量(論理的な蓄電量)を340[kWh](=400[kWh]-60[kWh])とし、また、「第2の電力」の蓄電量を390[kWh](=400[kWh]-10[kWh])として、論理蓄電量データ7h(図7参照)を生成する。
また、図5の例では、第2充放電システム40の蓄電量の初期値が0[kWh]であり、その後に「第1の電力」が100[kWh]だけ第2充放電システム40に充電されている。したがって、第2充放電システム40の暫定的な蓄電量は、100[kWh]になる。一方、ステップS145における蓄電量の計測では、第2充放電システム40の蓄電量(物理的な蓄電量)が80[kWh]になったとする。この場合、第2充放電システム40の充電に伴って20[kWh]の電力損失が生じたことになる。したがって、電力運用管理装置70は、第2充放電システム40における「第1の電力」の蓄電量(論理的な蓄電量)を80[kWh]とする。
次に、ステップS149において電力運用管理装置70は、補正後の論理的な蓄電量を分散台帳システム80に記録する。
ステップS150において電力運用管理装置70は、今回の蓄電量の測定時における充電と放電の効率を算出する。具体的には、電力運用管理装置70は、第1充放電システム30の充放電の総量が700[kWh]であり、そのうちの70[kWh]が電力損失であるため、充電と放電の効率を90%とする。また、電力運用管理装置70は、第2充放電システム40の充放電の総量が100[kWh]であり、そのうちの20[kWh]が電力損失であるため、充電と放電の効率を80%とする。
ステップS151において電力運用管理装置70は、第1充放電システム30や第2充放電システム40の充電と放電の効率を分散台帳システム80に記録する。そして、ステップS152において電力運用管理装置70は、電力運用管理に関する一連の処理を終了する。
図9は、電力運用管理装置の処理に関するフローチャートである(適宜、図1も参照)。
なお、図9に示す一連の処理は、電力運用管理装置70のプロセッサ71(図2参照)が補助記憶装置74のプログラム74aを主記憶装置73に展開することで実行される。
ステップS201において電力運用管理装置70は、第1充放電システム30や第2充放電システム40の充電と放電の効率の初期値等の設定を受け付ける。前記したように、充電と放電の効率の初期値は、管理者による入力操作に基づいて設定される。
ステップS202において電力運用管理装置70は、第1充放電システム30や第2充放電システム40の初期値としての充電量の計測値を受信し、分散台帳システム80に記録する。
ステップS203において電力運用管理装置70は、第1電力供給システム10や第2電力供給システム20から電力供給計画のデータを受信し、分散台帳システム80に記録する。
ステップS204において電力運用管理装置70は、第1電力需要システム50や第2電力需要システム60から電力需要計画のデータを受信し、分散台帳システム80に記録する。
ステップS205において電力運用管理装置70は、電力供給計画及び電力需要計画に基づいて、充放電に伴う電力損失の低減を優先させるように充放電計画(運用計画)を設定し、分散台帳システム80に記録する。図5の例では、管理ID:C1~C4の充放電計画が設定される。
ステップS206において電力運用管理装置70は、充放電設定を行う。すなわち、電力運用管理装置70は、充放電計画のデータを第1充放電システム30や第2充放電システム40に送信する。
ステップS207において電力運用管理装置70は、第1充放電システム30や第2充放電システム40の蓄電量の計測時刻になったか否かを判定する。蓄電量の測定時刻になっていない場合(S207:No)、電力運用管理装置70の処理はステップS208に進む。
ステップS208において電力運用管理装置70は、第1充放電システム30や第2充放電システム40から充放電量のデータを受信したか否かを判定する。充放電量のデータを受信していない場合(S208:No)、電力運用管理装置70の処理はステップS207に戻る。
また、ステップS208において充放電量のデータを受信している場合(S208:Yes)、電力運用管理装置70は、充放電量を分散台帳システム80に記録する(S209)。また、ステップS207において、蓄電量の計測時刻になった場合(S207:Yes)、電力運用管理装置70の処理はステップS210に進む。
ステップS210において電力運用管理装置70は、第1充放電システム30や第2充放電システム40から蓄電量のデータを取得し、分散台帳システム80に記録する。
ステップS211において電力運用管理装置70は、充放電システムごとに、かつ、電力の種別ごとに充電量及び放電量を集計する。
ステップS212において電力運用管理装置70は、電力の種別ごとの蓄電量を補正し、補正後の値を分散台帳システム80に記録する。なお、蓄電量の補正については、図8CのステップS148と同様であるから、その説明を省略する。
ステップS213において電力運用管理装置70は、第1充放電システム30や第2充放電システム40の今回の蓄電量の計測時における充電と放電の効率を算出し、充電と放電の効率の値を更新する。ステップS213の処理を行った後、電力運用管理装置70は、一連の処理を終了する(END)。なお、図9に示す一連の処理は、電力運用管理の周期(例えば、1日や数日)に基づいて所定に繰り返される。
<効果>
第1実施形態によれば、電力運用管理装置70は、充電と放電の効率が高い第1充放電システム30から優先的に充放電を行うようにしている。これによって、充放電に伴う電力損失を低減し、高効率化を図ることができる。
また、電力運用管理装置70は、電力の種別(つまり、発電方式の種別)に基づく優先順位が高い「第1の電力」については、充電と放電の効率が高い第1充放電システム30に優先的に割り当てる。これによって、電力運用管理装置70によって指定される電力の種別ごとに電力損失を低減できる。その結果、例えば、再生可能エネルギーによる「第1の電力」については、充放電に伴う電力損失を優先的に低減するといったことが可能になる。
また、第1実施形態によれば、電力運用管理装置70によって、第1充放電システム30や第2充放電システム40の充電量・放電量・蓄電量を電力の種別ごとに管理し、ユーザに提示できる。
≪第2実施形態≫
第2実施形態は、電力の種別の優先順位が高いものほど、その利用率を向上させるように充放電計画が作成される点が、第1実施形態とは異なっている。なお、電力運用管理システム100の構成(図1、図2参照)の他、電力供給計画(図3参照)や電力需要計画(図4参照)については、第1実施形態と同様である。また、「第1の電力」の方が「第2の電力」よりも電力効率化の優先順位が高い点や、第1充放電システム30の方が第2充放電システム40よりも充電と放電の効率が高い点についても、第1実施形態と同様である。したがって、第1実施形態とは異なる部分について説明し、重複する部分については説明を省略する。
図10は、第2実施形態に係る電力運用管理システムの充放電計画に関する説明図である(適宜、図1も参照)。
なお、図10に示す充放電計画は、電力供給計画(図3参照)や電力需要計画(図4参照)に基づいて、電力運用管理装置70によって作成される。また、図10には示していないが、2022年8月1日9:30の時点で第1充放電システム30には500[kWh]の「第2の電力」が充電されている一方、第2充放電システム40の蓄電量はゼロであるものとする(図11も参照)。
図10に示す管理ID:C5の充放電計画では、2022年8月1日の9:30~9:59の時間帯において、第1充放電システム30から第2充放電システム40に、電力種別T2・電源種別P2の「第2の電力」を100[kWh]だけ放電する計画が立てられている。これによって、第1充放電システム30に600[kWh]分の空き領域が確保されるため、その後に第1電力供給システム10から供給される600[kWh]の電力量(図3の管理ID:S1)の全てを第1充放電システム30に蓄電できる。図10に示す管理ID:C6は、第2充放電システム40の充電に関するものであり、管理ID:C5における第1充放電システム30の放電に対応している。
図10に示す管理ID:C7の充放電計画では、2022年8月1日の10:00~10:29の時間帯において、第1電力供給システム10から第1充放電システム30に、電力種別T1・電源種別P1の「第1の力」を600[kWh]だけ充電する計画が立てられている。このように、充電と放電の効率が高い第1充放電システム30に「第1の電力」を最大限に充電することで、「第1の電力」の利用が促進される他、充放電に伴う電力損失を低減できる。なお、図10の管理ID:C3,C4の充放電計画(需要側への供給)については第1実施形態で説明したもの(図5参照)と同様であるから、説明を省略する。
図11は、充放電装置のそれぞれの蓄電量の推移に関する説明図である(適宜、図1も参照)。
なお、図11に示す蓄電量の推移は、電力供給計画(図3参照)や電力需要計画(図4参照)の他、前記した充放電計画(図10参照)に対応している。また、第1充放電システム30や第2充放電システム40の充電容量は、それぞれ、1000[kWh]であるものとする。図11の例では、「9:30」の時点で第1充放電システム30に「第2の電力」が500[kWh]だけ蓄えられている。
前記したように、2022年8月1日の9:30~9:59の時間帯に、第1充放電システム30から第2充放電システム40に「第1の電力」が100[kWh]だけ放電される(図10の管理ID:C5)。その結果、図11の「10:00」における状態になる。これによって、その後に第1電力供給システム10から供給される600[kWh]の「第1の電力」の全てを第1充放電システム30に充電できる(図11の「10:30」の状態)。したがって、「第1の電力」を充電する際、充電と放電の効率の高い第1充放電システム30を最大限に利用できる。なお、図10の管理ID:C3,C4の充放電による「11:30」の状態については、説明を省略する。
次に、電力運用管理システム100における充放電制御について説明する。なお、充放電の準備段階のシーケンスについては、第1実施形態(図8A参照)と同様であるから、説明を省略する。また、充放電量の補正に関するシーケンスついても、第1実施形態(図8C参照)と同様であるから、説明を省略する。
図12は、電力運用管理システムにおける充放電の実行に関するシーケンス図である(適宜、図1も参照)。
図12のステップS301において第1充放電システム30は、「第2の電力」を第2充放電システム40に放電する(図12では「第2放電供給」と記載)。図10の例では、2022年8月1日の9:30~9:59の時間帯に100[kWh]の「第2の電力」が第1充放電システム30から第2充放電システム40に放電される。
ステップS302において第1充放電システム30は、「第2の電力」の放電量の測定値を電力運用管理装置70に通知する。ステップS303において電力運用管理装置70は、第1充放電システム30から受信した放電量を分散台帳システム80に記録する。ステップS304において第2充放電システム40は、「第2の電力」の充電量の測定値を電力運用管理装置70に通知する。ステップS305において電力運用管理装置70は、第2充放電システム40から受信した充電量を分散台帳システム80に記録する。
ステップS306において第1電力供給システム10は、電力供給計画に基づく所定時刻になったとき、第1充放電システム30に「第1の電力」を供給する。図10の例では、2022年8月1日の10:00~10:29の時間帯に600[kWh]の「第1の電力」が第1電力供給システム10から第1充放電システム30に供給される。
ステップS307において第1充放電システム30は、「第1の電力」の充電量の測定値を電力運用管理装置70に通知する。ステップS308において電力運用管理装置70は、第1充放電システム30から受信した「第1の電力」の充電量を分散台帳システム80に記録する。なお、図12のステップS309~S314については、この順で、第1実施形態のステップS127~S132(図8B参照)の処理と同様であるから、説明を省略する。
図13は、電力運用管理装置の処理に関するフローチャートである(適宜、図1も参照)。
なお、図13に示すステップS201~S204の各処理については、第1実施形態(図9参照)と同様であるから、説明を省略する。ステップS204において、第1電力需要システム50や第2電力需要システム60から電力需要計画のデータを受信し、分散台帳システム80に記録した後、電力運用管理装置70の処理はステップS401に進む。
ステップS401において電力運用管理装置70は、電力種別優先で充放電計画を設定し、分散台帳システム80に記録する。第2実施形態では、電力効率化の優先順位が高い「第1の電力」について、その充放電に伴う電力損失が低減されるように充放電計画が作成される。つまり、電力運用管理装置70は、第1電力供給システム10及び第2電力供給システム20から供給される電力のうち優先順位が高いものほど、第1充放電システム30及び第2充放電システム40のうちの充電と放電の効率(充放電効率)が高いものへの充電に割り当てる。
具体的には、電力運用管理装置70は、第1電力供給システム10から所定の電力量を第1充放電システム30に充電させる際、この所定の電力量に相当する空き領域を第1充放電システム30に設けるように、第1充放電システム30から第2充放電システム40に放電させる(図6の「10:00」の状態)。これによって、その後に「第1の電力」の全てを、充電と放電の効率の高い第1充放電システム30に充電できる(図6の「10:30」の状態)。したがって、「第1の電力」の充放電に伴う電力損失が最小限に抑えられるため、「第1の電力」を高効率で運用できる。
ステップS401の処理を行った後、電力運用管理装置70の処理はステップS206に進む。なお、ステップS206~S213の各処理については、第1実施形態(図9参照)と同様であるから、説明を省略する。
<効果>
第2実施形態によれば、充電と放電の効率が高い第1充放電システム30に「第1の電力」を優先的に充電することで、充放電に伴う「第1の電力」の損失を低減できる。これによって、「第1の電力」が効率的に運用されるため、「第1の電力」の利用が促進される。また、第1充放電システム30から第2充放電システム40への電力の移動を許容することで、充電と放電の効率が高い第1充放電システム30を「第1の電力」の充電対象として最大限に活用できる。
≪第3実施形態≫
第3実施形態は、第1充放電システム30(図14参照)や第2充放電システム40(図14参照)が仮想統合管理システム90(図14参照)として仮想的に統合管理される点が、第1実施形態とは異なっている。また、第3実施形態は、電力種別ごとの充放電量の算出方法が第1実施形態とは異なっている。なお、電力運用管理システム100A(図14参照)において、仮想統合管理システム90(図14参照)以外の各構成については第1実施形態と同様である。したがって、第1実施形態とは異なる部分について説明し、重複する部分については説明を省略する。
図14は、第3実施形態に係る電力運用管理システム100Aの機能ブロック図である。
図14に示すように、電力運用管理システム100Aは、仮想統合管理システム90を備えている。仮想統合管理システム90は、電力運用管理装置70が第1充放電システム30及び第2充放電システム40を仮想的に統合管理するためのシステムであり、第1充放電システム30と、第2充放電システム40と、を含んで構成されている。
第3実施形態の例では、実際の電力(物理的な電力)の運用では、第1実施形態の方式(以下、電力損失低減優先方式という)に基づいて電力が管理される。一方、電力の種別ごとの蓄電量が算出される際の電力(仮想的な電力)の運用では、第2実施形態の方式(以下、電源種別優先方式という)に基づいて電力が管理される。このような処理について、図15のフローチャートを用いて説明する。
図15は、電力運用管理装置の処理に関するフローチャートである(適宜、図14も参照)。
なお、図15に示すステップS201~S210の他、ステップS212、S213の各処理は、第1実施形態(図9参照)と同様であるから、説明を省略する。
ステップS210において第1充放電システム30や第2充放電システム40から蓄電量のデータを取得し、分散台帳システム80に記録した後、電力運用管理装置70の処理はステップS501に進む。
ステップS501において電力運用管理装置70は、第1実施形態と同様の電力損失低減優先方式に基づいて、残存する電力の種別ごとの蓄電量を算出する。なお、ステップS501で算出される「蓄電量」とは、充放電に伴う電力損失が考慮された値(論理的な蓄電量)である。ここで、各蓄電量について、図16を用いて説明する。
図16は、第1充放電システム及び第2充放電システムの蓄電量に関する説明図である(適宜、図14も参照)。
なお、図16の「電力損失低減優先」の欄には、第1実施形態と同様の電力損失低減優先方式に基づいて運用管理が行われた場合の各蓄電量を示している。「電力損失低減優先方式」とは、第1実施形態で説明したように、第1充放電システム30及び第2充放電システム40のうち、充電と放電の効率が高いものから優先的に充電又は放電を行わせる方式である。
図16の「電力種別優先」の欄には、第2実施形態と同様の電力種別優先方式に基づいて運用管理が行われた場合の各蓄電量を示している。「電力種別優先方式」とは、第2実施形態で説明したように、第1電力供給システム10及び第2電力供給システム20から供給される電力のうち優先順位が高いものほど、第1充放電システム30及び第2充放電システム40のうちの充電と放電の効率が高いものへの充電に割り当てる方式である。
図16に示す「仮想電力運用管理」の欄には、第3実施形態の仮想電力運用管理に基づく各蓄電量を示している。
図16の例では、図15のステップS501の算出結果として、第1充放電システム30における「第1の電力」の蓄電量が340[kWh]であり、また、「第2の電力」の蓄電量が390[kWh]になっている(「電力損失低減優先方式」の欄を参照)。これらの各値の算出手順については、第1実施形態で説明したものと同様である。したがって、第1充放電システム30における合計の蓄電量は730[kWh]になる。
また、第2充放電システム40では、「第1の電力」の蓄電量が80[kWh]になっている。なお、第2の電力の蓄電量は0[kWh]である。したがって、第2充放電システム40における合計の蓄電量は80[kWh]になる。なお、電力損失低減優先方式を実行した場合の第1充放電システム30の蓄電量(730[kWh])や第2充放電システム40の蓄電量(80[kWh])を「第1蓄電量」という。
電力運用管理装置70は、電力損失低減優先方式を実行した場合でのそれぞれの充放電システムに残存する第1蓄電量のうち、発電方式に対応する(つまり、「第1の電力」や「第2の電力」に対応する)各蓄電量を算出する。
図15のステップS502において電力運用管理装置70は、第2実施形態と同様の電力種別優先方式に基づいて電力運用を行った場合に残存する電力の種別ごとの蓄電量を算出する。なお、ステップS502で算出される蓄電量も、充放電に伴う電力損失が考慮された値(論理的な蓄電量)である。
図16の例では、図15のステップS502の算出結果として、第1充放電システム30における「第1の電力」の蓄電量が430[kWh]であり、また、「第2の電力」の蓄電量は280[kWh]になっている(「電力種別優先方式」の欄を参照)。したがって、第1充放電システム30における合計の蓄電量は710[kWh]になる。
また、第2充放電システム40では、「第1の電力」の蓄電量が80[kWh]になっている。一方、「第2の電力」の蓄電量は0[kWh]である。したがって、第2充放電システム40における合計の蓄電量は80[kWh]になる。なお、電力種別優先方式を実行した場合の第1充放電システム30の蓄電量(710[kWh])や第2充放電システム40の蓄電量(80[kWh])を「第2蓄電量」という。
電力運用管理装置70は、電力種別優先方式を実行した場合でのそれぞれの充放電システムに残存する第2蓄電量のうち、発電方式に対応する(つまり、「第1の電力」や「第2の電力」に対応する)各蓄電量を算出する。
図15のステップS503において電力運用管理装置70は、仮想電力運用管理に基づく電力の種別ごとの蓄電量を算出する。まず、電力運用管理装置70は、第1充放電システム30及び第2充放電システム40における蓄電量の内訳として、優先順位の上位側の発電方式(つまり、「第1の電力」)に対応する蓄電量には「第2蓄電量」を割り当てる。図16の例では、電力種別優先方式において、優先順位が高い「第1の電力」の蓄電量が430[kWh]になっている。この430[kWh]の値が、仮想電力運用管理における「第1の電力」の蓄電量として用いられる。
また、電力運用管理装置70は、「第1蓄電量」の総和から割当て済みの「第2蓄電量」の和を減算した値を優先順位の下位側の発電方式(つまり、「第2の電力」)に対応する蓄電量に割り当てる。つまり、蓄電量の合計を730[kWh]とするために、電力運用管理装置70は、電力損失低減優先方式に基づく蓄電量の総量(730[kWh])から、電力種別優先方式に基づく「第1の電力」の蓄電量(430[kWh])を減算することで、「第2の電力」の蓄電量(300[kWh])を算出する。
前記したように、実際の電力(物理的な電力)の運用は、電力損失低減優先方式が行われるため、蓄電量の総量が730[kWh]になるが、電力の種別ごとの蓄電量の算出には電力種別優先方式が仮想的に用いられている。これによって、「第1の電力」及び「第2の電力」のそれぞれの電力損失を低減しつつ、相対的に優先順位が高い「第1の電力」の利用率を高めることができる。なお、第2充放電システム40においては、電力損失低減方式と電力種別優先方式との間で蓄電量に相違がないため、「第2の電力」の蓄電量が80[kWh]になっている。
このようにして、図15のステップS503の処理を行った後、ステップS212,S213の処理を順次に行う。なお、ステップS212,S213の処理については、第1実施形態(図9参照)と同様であるから、説明を省略する。
<効果>
第3実施形態によれば、電力運用管理装置70が電力損失低減優先方式に基づいて電力の実際の充放電を行うことで、充放電に伴う電力損失を最小化できる。また、例えば、第1充放電システム30の蓄電量のうち、優先順位の高い「第1の電力」に対応する蓄電量には、電力種別優先方式に基づく値(430[kWh])が割り当てられる。これによって、「第1の電力」の利用率を高めることができる。また、第1充放電システム30の蓄電量のうち、優先順位の低い「第2の電力」に対応する蓄電量については、蓄電量の総量から「第1の電力」に対応する蓄電量を減算した値(300[kWh])が割り当てられる。これによって、計算上の蓄電量の総和と、実際の蓄電量の総和と、を整合させることができる。
≪第4実施形態≫
第4実施形態では、電力運用管理装置70によって充電と放電の効率を更新する処理について説明する。なお、電力運用管理システム100(図1参照)の構成等は、第1実施形態と同様である。したがって、第1実施形態とは異なる部分について説明し、重複する部分については説明を省略する。
図17は、第4実施形態に係る電力運用管理システムにおける複数日での電力運用管理に関する説明図である(適宜、図1も参照)。
なお、図17には図示していないが、管理者の入力操作に基づいて、第1充放電システム30や第2充放電システム40の充電と放電の効率の初期値が電力運用管理装置70に入力される。これらの充電と放電の効率の初期値は、第1充放電システム30や第2充放電システム40に対応付けられ、充電と放電の効率データDT1として電力運用管理装置70に記憶される。
そして、電力運用管理装置70は、初期設定時又はメンテナンスの終了時から1日目の運用管理を行った後、この運用管理の終了時点における充電と放電の効率を算出し、充電と放電の効率データDT1の更新を行う。実際には充電と放電の効率は時々刻々と変化するが、次の2日目の運用管理を行う際の平均的な充電と放電の効率として、1日目の終了時における充電と放電の効率の値が用いられる。
また、2日目の運用管理を開始する際、電力運用管理装置70は、充電と放電の効率データDT1の値(1日目の終了時の充電と放電の効率)を第1充放電システム30や第2充放電システム40の充電と放電の効率として設定する。2日目の運用管理が終了した場合、電力運用管理装置70は、この運用管理の終了時点における充電と放電の効率を算出し、充電と放電の効率データDT1の更新を行う。
同様に、N日目の運用管理を開始する際、電力運用管理装置70は、充電と放電の効率データDT1の値((N-1)日目の終了時の充電と放電の効率)を第1充放電システム30や第2充放電システム40の充電と放電の効率として設定する。N日目の運用管理が終了した場合、電力運用管理装置70は、この運用管理の終了時点における充電と放電の効率を算出し、充電と放電の効率データDT1の更新を行う。
このように、電力運用管理装置70は、第1充放電システム30及び第2充放電システム40のそれぞれについて、第1所定期間(例えば、(N-1)日目)における充電と放電の効率(充放電効率)を算出し、この充電と放電の効率に基づいて、第1所定期間よりも後の第2所定期間(例えば、N日目)における電力の運用管理を行う。なお、前記した「第1所定期間」や「第2所定期間」の長さは1日間に限定されるものではなく、1日間よりも短くてもよいし、また、数日や数週間であってもよい。
<効果>
第4実施形態によれば、電力運用管理装置70が各日における電力運用管理の終了時に充放電の効率データを更新することで、第1充放電システム30や第2充放電システム40における最新の充電と放電の効率に基づいて、電力の運用管理を適切に行うことができる。
≪変形例≫
以上、本発明に係る電力運用管理システム100について各実施形態で説明したが、本発明はこれらの記載に限定されるものではなく、種々の変更を行うことができる。
例えば、各実施形態では、「第1の電力」が再生可能エネルギーによる電力であり、「第2の電力」が非再生可能エネルギーによる電力である場合について説明したが、これに限らない。別の具体例を挙げると、太陽光発電による電力を「第1の電力」とし、風力発電による電力を「第2の電力」としてもよい。また、原子力発電による電力を「第1の電力」とし、火力発電による電力を「第2の電力」としてもよい。その他にもさまざまな組合せが可能である。
また、各実施形態では、「電力供給システム」の数が2つ(第1電力供給システム10及び第2電力供給システム20)である場合について説明したが、「電力供給システム」の数は3つ以上であってもよい。なお、複数の「電力供給システム」には、発電方式の異なるものが混在しているものとする。ちなみに、発電方式が共通であるものについては、電力効率化の優先順位が同一であるものとして扱われてもよいし、また、識別情報等に基づいて異なる優先順位が付けられてもよい。
例えば、第2実施形態において、優先順位の異なるn個の電力が存在し、さらに、充電と放電の効率の異なるm個の充放電システムが存在するとする。このような場合において、電力運用管理70は、優先順位の最も高い電力が、充電と放電の効率が最も高い充放電システムに最大限に充電されるように充放電計画を立てるようにしてもよい。なお、優先順位が2番目の電力については、例えば、m個の充放電システムのうち、充電と放電の効率が高いものの空き領域に優先的に充電される。また、優先順位が3番目以下のものも同様である。
また、各実施形態では、「充放電システム」の数が2つ(第1充放電システム30及び第2充放電システム40)である場合について説明したが、「充放電システム」の数は3つ以上であってもよい。なお、複数の「充放電システム」には、充電と放電の効率(充放電効率)の異なるものが混在しているものとする。
例えば、第1実施形態において充電と放電の効率が異なるn個の「充放電システム」が存在する場合、充電と放電の効率が最も高いものから優先的に充放電が行われ、続いて、充電と放電の効率の高さが2番目、3番目、・・・の順で充放電が行われるようにしてもよい。
また、各実施形態では、「電力需要システム」の数が2つ(第1電力需要システム50及び第2電力需要システム60)である場合について説明したが、「電力需要システム」の数は1つであってもよく、また、3つ以上であってもよい。つまり、電力ネットワークN1に少なくとも一つの「電力需要システム」が接続されている構成であればよい。
また、各実施形態は、適宜に組み合わせることが可能である。例えば、電力運用管理装置70が、所定期間には第1実施形態に基づく電力損失低減優先方式を実行し、この所定期間よりも後の別の期間には第2実施形態に基づく電力種別優先方式を実行するようにしてもよい(逆の順序でもよい)。また、電力損失低減優先方式と、電力種別優先方式と、が時間的に交互に行われるようにしてもよい。
また、例えば、電力運用管理装置70が、所定のエリアでは第1実施形態に基づく電力損失低減優先方式を実行し、別のエリアでは第2実施形態に基づく電力種別優先方式を実行するようにしてもよい。
また、各実施形態をBESS(Battery Energy Storage System)に適用し、電力の種別に基づく蓄電量管理が行われるようにしてもよい。
また、電力運用管理システム100が実行するプログラム(電力運用管理方法等のプログラム)は、通信線を介して提供することもできる他、CD-ROM等の記録媒体に書き込んで配布することも可能である。
また、各実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に記載したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されない。また、実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。また、前記した機構や構成は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての機構や構成を示しているとは限らない。
10 第1電力供給システム(電力供給システム)
20 第2電力供給システム(電力供給システム)
30 第1充放電システム(充放電システム)
40 第2充放電システム(充放電システム)
50 第1電力需要システム(電力需要システム)
60 第2電力需要システム(電力需要システム)
70 電力運用管理装置
80 分散台帳システム
90 仮想統合管理システム
100,100A 電力運用管理システム
N1 電力ネットワーク

Claims (10)

  1. 複数の充放電システムの充放電を管理する電力運用管理装置を備え、
    複数の前記充放電システムは、それぞれ、電力ネットワークを介して複数の電力供給システムに接続されるとともに、少なくとも一つの電力需要システムに接続され、
    複数の前記充放電システムには、充放電効率の異なるものが混在しており、
    複数の前記電力供給システムには、発電方式の異なるものが混在しており、
    前記電力運用管理装置は、前記充放電効率と、前記発電方式に対応付けられた電力効率化の優先順位と、に基づいて、複数の前記充放電システムの充放電計画を設定する、電力運用管理システム。
  2. 前記電力運用管理装置は、複数の前記充放電システムのうち、前記充放電効率が高いものから優先的に充電又は放電を行わせること
    を特徴とする請求項1に記載の電力運用管理システム。
  3. 複数の前記充放電システムには、第1充放電システムと、前記第1充放電システムよりも前記充放電効率の低い第2充放電システムと、が含まれ、
    複数の前記電力供給システムには、第1電力供給システムと、前記第1電力供給システムとは発電方式が異なる第2電力供給システムと、が含まれ、
    前記第1電力供給システムの発電方式の方が前記第2電力供給システムの発電方式よりも前記優先順位が高く、
    前記電力運用管理装置は、前記第1電力供給システムから所定の電力量を充電する場合、前記第1充放電システムの空き領域に充電させ、前記空き領域では足りない分を前記第2充放電システムに充電させること
    を特徴とする請求項1に記載の電力運用管理システム。
  4. 複数の前記充放電システムには、第1充放電システムと、前記第1充放電システムよりも前記充放電効率の低い第2充放電システムと、が含まれ、
    複数の前記電力供給システムには、第1電力供給システムと、前記第1電力供給システムとは発電方式が異なる第2電力供給システムと、が含まれ、
    前記第1電力供給システムの発電方式の方が前記第2電力供給システムの発電方式よりも前記優先順位が高く、
    前記電力運用管理装置は、前記第1電力供給システムからの電力を充電する時間帯と、前記第2電力供給システムからの電力を充電する時間帯と、が少なくとも一部で重なっている場合、当該少なくとも一部の時間帯では、前記第1電力供給システムからの電力を前記第1充放電システムへの充電に割り当て、前記第2電力供給システムからの電力を前記第2充放電システムへの充電に割り当てること
    を特徴とする請求項1に記載の電力運用管理システム。
  5. 前記電力運用管理装置は、複数の前記電力供給システムから供給される電力のうち前記優先順位が高いものほど、複数の前記充放電システムのうちの前記充放電効率が高いものへの充電に割り当てること
    を特徴とする請求項1に記載の電力運用管理システム。
  6. 複数の前記充放電システムには、第1充放電システムと、前記第1充放電システムよりも充放電効率が低い第2充放電システムと、が含まれ、
    複数の前記電力供給システムには、第1電力供給システムと、前記第1電力供給システムとは発電方式が異なる第2電力供給システムと、が含まれ、
    前記第1電力供給システムの発電方式の方が前記第2電力供給システムの発電方式よりも前記優先順位が高く、
    前記電力運用管理装置は、前記第1電力供給システムから所定の電力量を前記第1充放電システムに充電させる際、前記所定の電力量に相当する空き領域を前記第1充放電システムに設けるように、前記第1充放電システムから前記第2充放電システムに放電させること
    を特徴とする請求項1に記載の電力運用管理システム。
  7. 前記電力運用管理装置は、
    複数の前記充放電システムのうち、前記充放電効率が高いものから優先的に充電又は放電を行わせる電力損失低減優先方式を実行した場合でのそれぞれの前記充放電システムに残存する第1蓄電量のうち、前記発電方式に対応する各蓄電量を算出するとともに、
    複数の前記電力供給システムから供給される電力のうち前記優先順位が高いものほど、複数の前記充放電システムのうちの前記充放電効率が高いものへの充電に割り当てる電力種別優先方式を実行した場合でのそれぞれの前記充放電システムに残存する第2蓄電量のうち、前記発電方式に対応する各蓄電量を算出し、
    複数の前記充放電システムにおける蓄電量の内訳として、前記優先順位の上位側の前記発電方式に対応する蓄電量には前記第2蓄電量を割り当て、前記第1蓄電量の総和から割当て済みの前記第2蓄電量の和を減算した値を前記優先順位の下位側の前記発電方式に対応する蓄電量に割り当てること
    を特徴とする請求項1に記載の電力運用管理システム。
  8. 前記電力運用管理装置は、複数の前記充放電システムのそれぞれについて、第1所定期間における充放電効率を算出し、前記充放電効率に基づいて、前記第1所定期間よりも後の第2所定期間における電力の運用管理を行うこと
    を特徴とする請求項1に記載の電力運用管理システム。
  9. 複数の充放電システムの充放電を管理する電力運用管理装置であって、
    複数の前記充放電システムは、それぞれ、電力ネットワークを介して複数の電力供給システムに接続されるとともに、少なくとも一つの電力需要システムに接続され、
    複数の前記充放電システムには、充放電効率の異なるものが混在しており、
    複数の前記電力供給システムには、発電方式の異なるものが混在しており、
    前記充放電効率と、前記発電方式に対応付けられた電力効率化の優先順位と、に基づいて、複数の前記充放電システムの充放電計画を設定する、電力運用管理装置。
  10. 複数の充放電システムの充放電を管理する電力運用管理方法であって、
    複数の前記充放電システムは、それぞれ、電力ネットワークを介して複数の電力供給システムに接続されるとともに、少なくとも一つの電力需要システムに接続され、
    複数の前記充放電システムには、充放電効率の異なるものが混在しており、
    複数の前記電力供給システムには、発電方式の異なるものが混在しており、
    前記充放電効率と、前記発電方式に対応付けられた電力効率化の優先順位と、に基づいて、複数の前記充放電システムの充放電計画を設定する、電力運用管理方法。
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