JP2024067846A - ディフューザおよび遠心ポンプ - Google Patents
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Abstract
Description
●遠心ポンプの構成
図1は、本発明に係る遠心ポンプの実施の形態を示す模式断面図である。
同図は、遠心ポンプ1の一部の断面の図示を省略している。
図3は、本発明に係るディフューザ(ディフューザ7)の実施の形態を示す斜視図である。
図4は、ディフューザ7の底面図である。
図5は、ディフューザ7の側面図である。
図7は、ディフューザ7の図5のAA線における部分拡大断面図である。
以下の説明において、図3~図5は、適宜参照される。
次に、遠心ポンプ1の動作が、以下に説明される。以下の説明において、図1~図7は、適宜参照される。
同図は、ディフューザ7を周方向に沿って展開した状態を模式的に示している。
同図は、設計点で動作しているときの遠心ポンプ1の効率を示していて、比較対象として、従来ポンプA,Bの効率も示している。同図の縦軸は、従来ポンプAの効率に対する比率を示している。同図に示されるとおり、遠心ポンプ1の効率は、従来ポンプAと略同等であり、従来ポンプBよりも向上している。
次に、遠心ポンプ1が設計点よりも小流量域で動作しているとき、ディフューザ流路DLへ流入する取扱液の流入角度「α」は小さくなり、流入角度「α」とベーン90の入口角度「β」との間の差異が大きくなる(迎え角が大きくなる)。その結果、ベーン90の負圧面90bに接している領域では、負圧面90bにおける上流側の端部を起点として、取扱液の剥離が発生する。一般的に、迎え角が大きくなり、剥離が発生すると、剥離が発生している領域(以下「剥離領域PA」という。)は時間経過と共に増大する。このとき、剥離が発生しているディフューザ流路DLにおける下流側では、剥離が発生しているディフューザ流路DLに対して負圧面90b側のディフューザ流路DLからの取扱液が逆流したかのような現象(灰色破線矢印)も発生している。その結果、最終的にはディフューザ流路DLは、剥離領域PAで塞がれて、ディフューザ流路DLの流れが滞る失速が発生する。本実施の形態では、出口90m~90pは、負圧面90bのうち、ディフューザ流路DLの入口DL1直前で剥離領域PAに接する位置に配置されている。そのため、内部流路90f~90hを通過した取扱液は、入口DL1直前で剥離領域PA内に流入して、剥離領域PA内で発生している取扱液の渦を整流して、剥離領域PA内の取扱液を負圧面90bに沿って案内するように流れる。また、内部流路90f~90hを通過した取扱液は、逆流を押し戻すように流れて、逆流の上流側への拡大を抑制する。その結果、剥離領域PAの増大が抑制されて、剥離領域PAの大きさは失速を発生させない程度(ディフューザ流路DLを塞がない程度)の大きさに抑え込まれる。したがって、ディフューザ流路DLは剥離領域PAに塞がれず、旋回失速の発生は抑制される。特に、本実施の形態では、出口90m~90pは、ディフューザ流路DLにおいて最も狭い入口DL1付近に開口している。そのため、入口DL1付近で剥離領域PA内の渦が整流されて、入口DL1は剥離領域PAに塞がれない。
以上説明した実施の形態によれば、ディフューザ7のベーン90は、内部流路90f~90hを備える。内部流路90f~90hは、ベーン90の長手方向に沿うようにベーン90を貫通して配置されている。内部流路90f~90hは、ベーン90における上流側に位置する第1端面90cに配置されている入口90i~90k、および負圧面90bに配置されている出口90m~90pを備える。
次に、ディフューザ7の変形例が、先に説明した実施の形態(以下「第1実施形態」という。)と異なる点を中心に、以下に説明される。以下の変形例の説明において、説明の便宜上、第1実施形態と同じ部材、および共通している機能を有する部材には、第1実施形態と同じ符号が付されている。以下の変形例において、図1~図8は、適宜参照される。
同図(a)は、視認を容易にするため、内部流路90f~90hそれぞれを1本の破線で示している。同図(c)は、内部流路90f~90hを破線で示している。
図10(a)に示されるとおり、第1変形例では、内部流路90f~90hの出口90m~90pの位置が第1実施形態と異なる。内部流路90f~90hの出口90m~90pは、ベーン90の長手方向において、異なる位置(離れた位置)に配置されている。すなわち、例えば、ベーン90の長手方向において、出口90mは非対向領域90eの略中央部に配置され、出口90nは非対向領域90eの対向領域90d側の端部に配置され、出口90pは対向領域90dの略中央部に配置されている。第1実施形態では、ベーン90の長手方向において、3つの出口90m~90pが略同じ位置に配置されているため、出口90m~90pが配置されている位置では3つの内部流路90f~90hを通過した取扱液がまとめて流入する。一方、第1変形例では、出口90mが配置されている位置では1つの内部流路90fを通過した取扱液のみが流入して、出口90nが配置されている位置では1つの内部流路90gを通過した取扱液のみが流入して、出口90pが配置されている位置では1つの内部流路90hを通過した取扱液のみが流入する。したがって、第1実施形態と比較して、出口90m~90pが配置される位置ごとの取扱液の流入量は減少するが、ベーン90の長手方向における3か所で、剥離領域PAの渦が整流されて、剥離領域PAの下流側への拡大が抑制される。
図10(b)に示されるとおり、第2変形例では、内部流路90f~90hの出口90m~90pの位置が第1実施形態と異なる。内部流路90f~90hの出口90m~90pは、ベーン90の長手方向において、同じ位置に配置されている。換言すれば、径方向において、出口90m~90pは、同じ半径の仮想延長線上に配置されている。この構成では、第1実施形態と同様に、取扱液は、剥離領域PAの下流側への拡大を遮断するかのように、剥離領域PA内へ流入する。したがって、出口90m~90p付近において、剥離領域PAの下流側への拡大は、強く抑制される。
図10(c)に示されるとおり、第3変形例では、内部流路90f~90hの入口90i~90kの位置が第1実施形態と異なる。入口90i~90kは、正圧面90aにおける、上流側の端部であって、第1端面90cに隣接する位置に配置されている。この構成では、ディフューザ流路DLに流入した取扱液の極一部が内部流路90f~90hに流入するため、遠心ポンプ1の効率は本実施の形態よりも僅かに低下し得るが、従来ポンプBよりは向上する。
なお、本発明において、遠心ポンプ1は、2段目のポンプ部を備えていなくてもよく、あるいは、3段目以上のポンプ部を備えていてもよい。
次に、以上説明した各実施形態から把握される本発明の実施態様について、各実施形態において記載された用語と符号とを援用しつつ、以下に記載する。
この構成によれば、遠心ポンプにおいて、効率の低下が抑制されつつ、旋回失速の発生が抑制される。
この構成によれば、内部流路は、ディフューザ流路内に流入した取扱液の流れに影響を与えず、ディフューザ流路の増圧の機能に影響を与えない。
この構成によれば、内部流路を通過した取扱液は、確実に剥離領域内に流入する。
この構成によれば、ディフューザ流路の入口付近で剥離領域内の渦が整流されて、入口は剥離領域に塞がれない。
この構成によれば、どのディフューザ流路において剥離が発生しても、剥離領域は拡大されず、旋回失速の発生は抑制される。
この構成によれば、ベーンの長手方向における複数か所で、剥離領域の下流側への拡大が抑制される。
この構成によれば、内部流路の出口付近において、剥離領域の下流側への拡大は、強く抑制される。
この構成によれば、遠心ポンプにおいて、効率の低下が抑制されつつ、旋回失速の発生が抑制される。
3 モータ
4 回転軸
6 インペラ
7 ディフューザ
84 円筒部
90 ベーン
90a 正圧面
90b 負圧面
90c 第1端面(端部)
90d 対向領域
90e 非対向領域
90f 内部流路
90g 内部流路
90h 内部流路
90i 入口(流路入口)
90j 入口(流路入口)
90k 入口(流路入口)
90m 出口(流路出口)
90n 出口(流路出口)
90p 出口(流路出口)
91 ベーン
92 ベーン
93 ベーン
94 ベーン
95 ベーン
96 ベーン
97 ベーン
98 ベーン
DL ディフューザ流路
PA 剥離領域
Claims (8)
- 遠心ポンプの回転軸の軸方向において、インペラと隣接して配置されるディフューザであって、
円筒状の流路形成部と、
前記流路形成部の外周面に配置されて、前記外周面と共に、前記インペラから吐出された取扱液のディフューザ流路を構成する複数のベーンと、
を備えて、
前記流路形成部の径方向視において、複数の前記ベーンそれぞれは、
凹面状の正圧面と、
前記正圧面の反対側の面であり、凸面状の負圧面と、
を備えて、
複数の前記ベーンのうち、少なくとも1の前記ベーンは、前記取扱液が流れる少なくとも1の内部流路を備える特定ベーンであり、
前記内部流路は、
前記特定ベーンを貫通して配置されて、
前記特定ベーンにおける前記取扱液の流れの上流側に位置する端部側に配置される流路入口と、
前記負圧面に配置される流路出口と、
を備える、
ディフューザ。 - 前記流路入口は、前記特定ベーンにおける前記流れの上流側に位置する端面に配置される、
請求項1に記載のディフューザ。 - 前記流路出口は、前記ディフューザ流路へ流れる前記取扱液の前記負圧面からの剥離が発生する領域に接する位置に配置される、
請求項1に記載のディフューザ。 - 前記回転軸の軸方向視において、前記負圧面は、
前記負圧面側に隣り合って配置される他の前記ベーンの前記正圧面と対向する対向領域と、
他の前記ベーンの前記正圧面と対向しない非対向領域と、
を備えて、
前記軸方向視において、前記流路出口は、前記非対向領域における、前記対向領域側の端部に配置される、
請求項3に記載のディフューザ。 - 複数の前記ベーンの全ては、前記特定ベーンである、
請求項1乃至4のいずれか1項に記載のディフューザ。 - 前記特定ベーンは、複数の前記内部流路を備えて、
前記特定ベーンの長手方向において、複数の前記内部流路それぞれの前記流路出口は、異なる位置に配置される、
請求項1に記載のディフューザ。 - 前記特定ベーンは、複数の前記内部流路を備えて、
前記特定ベーンの長手方向において、複数の前記内部流路それぞれの前記流路出口は、同じ位置に並んで配置される、
請求項1に記載のディフューザ。 - モータと、
前記モータにより回転する回転軸と、
前記回転軸に取り付けられるインペラと、
前記回転軸の軸方向において、前記インペラと隣接して配置される請求項1に記載のディフューザと、
を有してなる、
遠心ポンプ。
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