JP2024064210A - 基板処理方法及び基板処理装置 - Google Patents

基板処理方法及び基板処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】基板の傾斜を予め計測することにより、確実に基板の径方向における洗浄度合いを均一にできる。【解決手段】予め取得された基板の中央部に対する周縁部の傾斜に基づいて、押し圧と移動速度とのパラメータを傾斜に応じて調整する(ステップS17)。したがって、基板ごとの傾斜に応じてパラメータを調整するので、確実に基板の径方向における洗浄度合いを均一にできる。ブラシの押し圧に加え洗浄アームの移動速度を調整するので、ブラシの押し圧だけでは調整しきれない分を洗浄アームの移動速度で補える。【選択図】図13

Description

本発明は、半導体基板、液晶表示用や有機EL(Electroluminescence)表示装置などのFPD(Flat Panel Display)用基板、フォトマスク用ガラス基板、光ディスク用基板等の基板にブラシを作用させて洗浄処理を行う基板処理方法及び基板処理装置に関する。
従来、この種の装置として、回転支持部と、ブラシと、洗浄アームと、制御部とを備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。回転支持部は、基板の端面を支持しつつ、基板を回転させる。洗浄アームは、自転するブラシを先端側に備える。洗浄アームは、ブラシを基板の中央部から周縁部に揺動する。制御部は、基板の周縁部にブラシが位置している場合には、基板の中心部にブラシが位置している場合に比較して押し圧を小さく制御する。
一般的に、基板が端面で回転支持部に支持されると、基板が自重によって沈み込み、下に凸状の湾曲した状態となる。また、種々のプロセスを経た基板は、周縁部が中央部よりも反ることがある。つまり、ほぼ水平の姿勢となる基板の中央部に対して、基板の周縁部は傾斜した姿勢となる。この基板を処理する際には、基板の全面において一定の押し圧でブラシを作用させると、周縁部においてブラシが作用する面積が中央部より小さくなる。すると、単位面積当たりの押し圧が中央部より周縁部で高くなる。その結果、基板の径方向でブラシが基板に作用する度合いに差異が生じて、基板の径方向において洗浄度合いが不均一になる。
そこで、制御部は、上記のようにブラシの位置に応じて押し圧を調整する。これにより、基板の径方向において単位面積当たりの押し圧を一定にできる。つまり、ブラシが基板の径方向で作用する度合いを一定化できる。したがって、基板の径方向における洗浄度合いを均一にできる。
特許第6178019号公報
しかしながら、このような構成を有する従来例の場合には、次のような問題がある。
すなわち、基板の湾曲状態や反り具合は、基板ごとに異なるのが一般的である。そのため、制御部が押し圧をブラシの位置に応じて一律に小さく制御しても、基板の径方向において単位面積当たりの押し圧を一定にできないことがある。そのため、基板の径方向における洗浄度合いを均一にできないことがある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、基板の傾斜を予め計測することにより、確実に基板の径方向における洗浄度合いを均一にできる基板処理方法及び基板処理装置を提供することを目的とする。
本発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、請求項1に記載の発明は、基板に対してブラシを作用させて洗浄処理を行う基板処理方法において、基板の中央部に対する周縁部の傾斜を測定する傾斜測定過程と、洗浄アームの先端側に設けられたブラシに押し圧を付与し、前記洗浄アームを移動速度で移動させて、基板の中央部から周縁部に前記ブラシを移動させつつ基板に作用させる洗浄過程と、をその順に実施するとともに、前記洗浄過程の際に、前記押し圧と、前記移動速度とのパラメータのうち、少なくとも一方を前記傾斜に応じて調整するものである。
[作用・効果]請求項1に記載の発明によれば、傾斜測定過程では、基板の中央部に対する周縁部の傾斜を測定する。洗浄過程では、ブラシの押し圧と、洗浄アームの移動速度とのパラメータのうち、少なくとも一方を測定した傾斜に応じて調整する。したがって、基板ごとの傾斜に応じてパラメータを調整するので、確実に基板の径方向における洗浄度合いを均一にできる。また、ブラシの押し圧が調整できない場合であっても、洗浄アームの移動速度を調整することで対応できる。さらに、ブラシの押し圧に加え洗浄アームの移動速度を調整することで、ブラシの押し圧だけでは調整しきれない分を洗浄アームの移動速度で補える。
また、本発明において、基板の周縁部において中央部よりも前記パラメータを減少させることが好ましい(請求項2)。
基板の周縁部が中央部に対して傾斜していると、周縁部ではブラシが作用する面積が減少するので、周縁部ではブラシの単位面積当たりの力が大きくなり、ブラシの単位時間当たりの作用する面積が減少する。そこで、周縁部ではパラメータを減少させる。押し圧が減少されると、周縁部において基板の上面へ作用する単位面積当たりの圧力が軽減される。そのため、基板の径方向において単位面積当たりの圧力を均一にできる。移動速度が減少されると、周縁部において基板の上面へブラシが作用する時間が増加され、ブラシの単位時間当たりに作用する面積が増加する。そのため、基板の径方向において単位時間当たりにブラシが作用する面積を均一にできる。
また、本発明において、前記傾斜測定過程は、前記洗浄アームのうち、前記ブラシに隣接した位置であって、前記洗浄アームの基端部と前記ブラシとの距離と同じ距離だけ前記基端部から離れた位置に測定器を取り付けた状態で、前記洗浄アームを移動させて実施されることが好ましい(請求項3)。
ブラシの移動軌跡と同じ位置における基板の傾斜を測定器によって計測できる。したがって、パラメータの調整に必要な位置の傾斜を正確に測定できる。
また、本発明において、前記傾斜測定過程は、回転保持部に基板を保持させた状態で前記洗浄過程の直前に実施されることが好ましい(請求項4)。
基板を回転保持部に保持させた状態で傾斜を測定するので、洗浄過程においてパラメータの調整に影響する基板の傾斜を正確に測定できる。また、何らかの処理を基板に行うことで傾斜が変わることがあるが、洗浄過程の直前に測定するので、基板の傾斜を正確に測定できる。したがって、洗浄過程で処理されている基板の傾斜に正確にパラメータを調整できる。
また、請求項5に記載の発明は、基板に対してブラシを作用させて洗浄処理を行う基板処理装置において、基板を水平姿勢で保持するとともに、基板を回転させる回転保持部と、前記回転保持部に保持された基板の上面に作用するブラシと、前記ブラシを先端部に備える洗浄アームと、前記ブラシが前記回転保持部に保持されている基板の回転中心と周縁部との間で、基板の径方向へ移動するように、前記洗浄アームを駆動するアーム駆動部と、前記ブラシを基板に向けて押し圧で付勢する押し圧機構と、前記ブラシに押し圧を付与しつつ、基板の中央部から周縁部に前記ブラシを移動させながら基板の洗浄処理を行う際に、予め取得された基板の中央部に対する周縁部の傾斜に基づいて、前記押し圧機構と前記アーム駆動部の少なくとも一方を制御することによって、前記押し圧と、前記移動速度とのパラメータのうち、少なくとも一方を前記傾斜に応じて調整する制御部と、を備えていることを特徴とするものである。
[作用・効果]請求項5に記載の発明によれば、制御部は、押し圧機構とアーム駆動部の少なくとも一方を制御することによって、予め取得された基板の中央部に対する周縁部の傾斜に基づいて、押し圧と、移動速度とのパラメータのうち、少なくとも一方を傾斜に応じて調整する。したがって、基板ごとの傾斜に応じてパラメータを調整するので、確実に基板の径方向における洗浄度合いを均一にできる。また、ブラシの押し圧が調整できない場合であっても、洗浄アームの移動速度を調整することで対応できる。さらに、ブラシの押し圧に加え洗浄アームの移動速度を調整することで、ブラシの押し圧だけでは調整しきれない分を洗浄アームの移動速度で補える。
本発明に係る基板処理方法によれば、傾斜測定過程では、基板の中央部に対する周縁部の傾斜を測定する。洗浄過程では、ブラシの押し圧と、洗浄アームの移動速度とのパラメータのうち、少なくとも一方を測定した傾斜に応じて調整する。したがって、基板ごとの傾斜に応じてパラメータを調整するので、確実に基板の径方向における洗浄度合いを均一にできる。また、ブラシの押し圧が調整できない場合であっても、洗浄アームの移動速度を調整することで対応できる。さらに、ブラシの押し圧に加え洗浄アームの移動速度を調整することで、ブラシの押し圧だけでは調整しきれない分を洗浄アームの移動速度で補える。
実施例に係る基板処理装置の全体構成を示す平面図である。 図1の基板処理装置を後方Xから見た図である。 実施例に係る裏面洗浄ユニットの概略構成を示す平面図である。 裏面洗浄ユニットの概略構成を示す側面図である。 洗浄アームの縦断面図である。 裏面洗浄ユニットの制御系を示すブロック図である。 反った基板の中央部と周縁部とにおけるブラシの作用状態を説明する模式図である。 基板の径方向の位置と傾斜との関係を示すグラフである。 基板の径方向の位置と移動速度との関係を示すグラフである。 基板の径方向の位置と押し圧との関係を示すグラフである。 予め行う前処理を示すフローチャートである。 (a)は、電空レギュレータの開度と電子天秤の荷重の関係を示し、(b)は、電空レギュレータの二次側圧力と開度の関係を示し、(c)は、押し圧用アクチュエータの荷重と電空レギュレータの二次側圧力との関係を示すグラフである。 洗浄処理を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施例について説明する。
図1は、実施例に係る基板処理装置の全体構成を示す平面図である。図2は、図1の基板処理装置を後方Xから見た図である。
<1.全体構成>
基板処理装置1は、搬入出ブロック3と、インデクサブロック5と、処理ブロック7とを備えている。
基板処理装置1は、基板Wを処理する。基板処理装置1は、例えば、基板Wに対して洗浄処理を行う。基板処理装置1は、処理ブロック7において枚葉式で基板Wを処理する。枚葉式は、一枚の基板Wを水平姿勢の状態で一枚ずつ処理する。
本明細書では、便宜上、搬入出ブロック3と、インデクサブロック5と、処理ブロック7とが並ぶ方向を、「前後方向X」と呼ぶ。前後方向Xは水平である。前後方向Xのうち、処理ブロック7から搬入出ブロック3に向かう方向を「前方」と呼ぶ。前方と反対の方向を「後方」と呼ぶ。前後方向Xと直交する水平方向を、「幅方向Y」と呼ぶ。「幅方向Y」の一方向を適宜に「右方」と呼ぶ。右方とは反対の方向を「左方」と呼ぶ。水平方向に対して垂直な方向を「鉛直方向Z」と呼ぶ。各図では、参考として、前、後、右、左、上、下を適宜に示す。
<2.搬入出ブロック>
搬入出ブロック3は、投入部9と払出部11とを備えている。投入部9と払出部11は、幅方向Yに配置されている。基板Wは、複数枚(例えば、25枚)が一つのキャリアC内に水平姿勢で一定の間隔をおいて積層収納されている。未処理の基板Wを収納したキャリアCは、投入部9に載置される。投入部9は、例えば、キャリアCが載置される載置台13を二つ備えている。キャリアCは、基板Wの面同士を離間して、基板Wを一枚ずつ収容する溝(図示省略)が複数個形成されている。キャリアCは、例えば、基板Wの表面を上に向けた姿勢で収容する。キャリアCとしては、例えば、FOUP(Front Opening Unify Pod)がある。FOUPは、密閉型容器である。キャリアCは、開放型容器でもよく、種類を問わない。
払出部11は、基板処理装置1における幅方向Yの中央部を挟んだ投入部9の反対側に配備されている。払出部11は、投入部9の左方Yに配置されている。払出部11は、処理済みの基板WをキャリアCに収納してキャリアCごと払い出す。このように機能する払出部11は、投入部9と同様に、例えば、キャリアCを載置するための二つの載置台13を備えている。投入部9と払出部11とは、ロードポートとも呼ばれる。
<3.インデクサブロック>
インデクサブロック5は、基板処理装置1における搬入出ブロック3の後方Xに隣接して配置されている。インデクサブロック5は、インデクサロボットIRと、受渡部15とを備えている。
インデクサロボットIRは、鉛直方向Z周りに回転可能に構成されている。インデクサロボットIRは、幅方向Yに移動可能に構成されている。インデクサロボットIRは、第1のハンド19と、第2のハンド21とを備えている。図1では、図示の関係上、一つのハンドのみを示す。第1のハンド19と、第2のハンド21とは、それぞれ1枚の基板Wを保持する。第1のハンド19と第2のハンド21とは、独立して前後方向Xに進退可能に構成されている。インデクサロボットIRは、幅方向Yに移動するとともに鉛直方向Z周りに回転し、第1のハンド19や第2のハンド21を進退させて各カセットCとの間で基板Wを受け渡す。同様にして、インデクサロボットIRは、受渡部15との間で基板Wを受け渡す。
受渡部15は、インデクサブロック5のうち、処理ブロック7との境界に配置されている。受渡部15は、例えば、幅方向Yの中央部に配置されている。図2に示すように、受渡部15は、鉛直方向Zに長く形成されている。
受渡部15は、鉛直方向Zの下方から上方に向かって、第1反転ユニット23と、パス部25と、パス部27と、第2反転ユニット29とを備えている。
第1反転ユニット23は、インデクサブロック5から受け取った基板Wの上下を反転させる。第1反転ユニット23は、基板Wの水平姿勢を反転させる。具体的には、第1反転ユニット23は、表面が上に向けられた基板Wを、表面が下に向けられた姿勢に変換する。換言すると、裏面が上に向いた姿勢となるように基板Wの姿勢を変換する。
第2反転ユニット29は、その逆の動作を行う。つまり、第2反転ユニット29は、処理ブロック7から受け取った基板Wの上下を反転させる。第2反転ユニット29は、表面が下に向けられた基板Wを、表面が上に向けられた姿勢に変換する。換言すると、裏面が下に向いた姿勢となるように基板Wの姿勢を変換する。
上記の第1反転ユニット23と第2反転ユニット29の反転方向は、互いに逆であってもよい。つまり、第1反転ユニット23は、表面が上に向いた姿勢となるように基板Wの姿勢を変換する。第2の反転ユニット29は、裏面が上に向いた姿勢となるように基板Wの姿勢を変換する。
パス部25,27は、インデクサロブロック5と処理ブロック7との間で基板Wの受け渡しを行うために利用される。パス部25は、例えば、処理ブロック7からインデクサブロック5に基板Wを搬送するために用いられる。パス部27は、例えば、インデクサブロック5から処理ブロック7に基板Wを搬送するために用いられる。なお、パス部25,27における基板Wの搬送方向は、互いに逆方向であってもよい。
<4.処理ブロック>
処理ブロック7は、例えば、基板Wに対して洗浄処理を行う。洗浄処理は、例えば、処理液に加えてブラシを用いた処理である。処理ブロック7は、図1に示すように、例えば、幅方向Yにおいて、第1列R1と、第2列R2と、第3列R3に分けられる。詳細には、第1列R1は、左方Yに配置されている。第2列R2は、幅方向Yの中央部に配置されている。換言すると、第2列R2は、第1列R1の右方Yに配置されている。第3列R3は、第2列R2の右方Yに配置されている。
<4-1.第1列>
処理ブロック7の第1列R1は、複数個の処理ユニット31を備えている。第1列R1は、例えば、4個の処理ユニット31を備えている。第1列R1は、4個の処理ユニット31を鉛直方向Zに積層して配置されている。各処理ユニット31については、詳細を後述する。各処理ユニット31は、例えば、洗浄ユニットである。洗浄ユニットは、基板Wを洗浄処理する。洗浄ユニットとしては、基板Wの表面を洗浄処理する表面洗浄ユニットと、基板Wの裏面を洗浄処理する裏面洗浄ユニットとがある。本実施例では、処理ユニット31として裏面洗浄ユニットSSRを例にとって説明する。
<4-2.第2列>
処理ブロック7の第2列R2は、センターロボットCRを備えている。センターロボットCRは、鉛直方向Z周りに回転可能に構成されている。センターロボットCRは、鉛直方向Zに昇降可能に構成されている。センターロボットCRは、例えば、第1のハンド33と第2のハンド35とを備えている。第1のハンド33と第2のハンド35とは、それぞれ1枚の基板Wを保持する。第1のハンド33と第2のハンド35とは、独立して前後方向X及び幅方向Yに進退可能に構成されている。
<4-3.第3列>
処理ブロック7の第3列R3は、第1列R1と同様の構成である。つまり、第3列R3は、複数個の処理ユニット31を備えている。第3列R3は、例えば、4個の処理ユニット31を備えている。第3列R3は、4個の処理ユニット31を鉛直方向Zに積層して配置されている。第1列R1の各処理ユニット31と第3列R3の各処理ユニット31とは、幅方向Yにおいて対向して配置されている。これにより、センターロボットCRが鉛直方向Zの同じ高さにおいて第1列R1と第3列R3との対向する各処理ユニット31にアクセスできる。
処理ブロック7は、上述したように構成されている。ここで、センターロボットCRの動作例を簡単に説明する。センターロボットCRは、例えば、第1反転ユニット23から基板Wを受け取る。センターロボットCRは、第1列R1及び第3列R3のいずれかの裏面洗浄ユニットSSRに基板Wを搬送して基板Wの裏面に洗浄処理を行わせる。センターロボットCRは、第1列R1及び第3列Rのいずれかの裏面洗浄ユニットSSRで洗浄処理が行われた基板Wを受け取る。センターロボットCRは、第2反転ユニット29に基板Wを搬送する。
<4-4.処理ユニット>
ここで、図3~図5を参照して、裏面洗浄ユニットSSR(処理ユニット31)について説明する。図3は、実施例に係る裏面洗浄ユニットの概略構成を示す平面図である。図4は、裏面洗浄ユニットの概略構成を示す側面図である。図5は、洗浄アームの縦断面図である。
なお、ここでは、第1列R1が備えている裏面洗浄ユニットSSRを例にとって説明する。第3列R3の裏面洗浄ユニットSSRは、幅方向Yにおける配置を入れ換えたような構成となる。
裏面洗浄ユニットSSRは、回転保持部37と、ガード39と、第1の処理液アーム41と、第2の処理液アーム43と、洗浄アーム45と、待機ポット47とを備えている。
回転保持部37は、平面視において裏面洗浄ユニットSSRのほぼ中央に配置されている。回転保持部37は、基板Wを水平姿勢に保持した状態で、基板Wを水平面内で回転させる。回転保持部37は、電動モータ49と、回転軸51と、スピンチャック53と、支持ピン55とを備えている。
電動モータ49は、回転軸51が鉛直方向Zに向けられた姿勢で配置されている。回転軸51は、上端にスピンチャック53が取り付けられている。スピンチャック53は、基板Wの直径よりやや大きな直径を有する。スピンチャック53は、円形状の板状部材である。スピンチャック53は、複数個の支持ピン55を備えている。この実施例では、例えば、6個の支持ピン55を備えている。6個の支持ピン55は、基板Wの外周縁に当接して基板Wを水平姿勢で支持する。複数個の支持ピン55は、基板Wを水平姿勢で安定して支持できれば、支持ピン55の個数は6個に限定されない。6個の支持ピン55は、スピンチャック53における基板Wの外周縁付近に立設されている。6個の支持ピン55は、基板Wをスピンチャック53に搬入する際と、基板Wをスピンチャック53から搬出する際には、基板Wの周縁の保持を解除する。そのため、各支持ピン55は、鉛直方向Z周りに回転可能に構成されている。その動作を行うための具体的な構成の説明については省略する。回転保持部37は、電動モータ49を回転すると、回転中心P1周りにスピンチャック53を回転する。回転中心P1は、鉛直方向Zである。
<4-4-2.ガード>
ガード39は、平面視にて回転保持部37を囲うように配置されている。詳細には、ガード39は、円筒状の胴部57と、傾斜部59とを備える。ガード39は、鉛直方向Zに昇降可能に構成されている。ガード39は、下降した待機位置と、待機位置より上方の処理位置とに昇降可能である。ガード39を昇降する具体的な構成の説明については省略する。
ガード39の胴部57は、筒状を呈する。胴部57は、内周面が回転保持部37の外周側から外方に離間して配置されている。傾斜部59は、胴部57の上部から回転軸51側に近づくように絞り込まれている。傾斜部59は、上部に開口部61を有する。開口部61は、傾斜部59の中央部に形成されている。開口部61は、基板Wの直径より大きい。開口部61は、スピンチャック53の直径より大きい。基板Wの搬入出の際には、ガード39は、鉛直方向Zにおいて、スピンチャック53が開口部61から上方へ突出する位置にまで下降される。基板Wの洗浄処理の際には、ガード39は、スピンチャック53に保持された基板Wの高さ付近に傾斜部59が位置する。傾斜部59は、傾斜した内周面にて基板Wから周囲に飛散した処理液などをガード39の下方へ案内する。
<4-4-3.第1の処理液アーム>
第1の処理液アーム41は、平面視で回転保持部37の後方Xに配置されている。第1の処理アーム41は、基端部側に電動モータ42を備えている。第1の処理液アーム41は、電動モータ42によって基端部側の回転中心P2周りに揺動される。回転中心P2は、鉛直方向Zである。第1の処理液アーム41は、1本のノズル63を備えている。ノズル63は、下方に吐出口を備えている。ノズル63は、処理液を吐出する。第1の処理液アーム41は、ノズル63の先端部が図3に示す待機位置と、回転中心P1付近の供給位置とにわたって揺動可能に構成されている。第1の処理液アーム41は、処理液を基板Wに供給する際には、ノズル63の先端部が供給位置に移動される。第1の処理液アーム41は、処理液を基板Wに供給しない場合には、ノズル63の先端部が待機位置に移動される。第1の処理液アーム41は、処理液を基板Wに供給する際に、洗浄アーム45と干渉しないように、ノズル63を基板Wの上方で揺動移動するようにしてもよい。
ノズル63から吐出する処理液としては、例えば、リンス液が挙げられる。リンス液としては、例えば、純水、炭酸水、電解イオン水、水素水、オゾン水などが挙げられる。
<4-4-4.第2の処理液アーム>
第2の処理液アーム43は、平面視で回転保持部37の左方Yに配置されている。第2の処理液アーム41は、基端部側に電動モータ44を備えている。第2の処理液アームは、電動モータ44によって基端部側の回転中心P3周りに揺動される。回転中心P3は、鉛直方向Zである。第2の処理液アーム43は、3本のノズル65,67,69を備えている。各ノズル65,67,69は、下方に吐出口を備えている。ノズル65,67,69は、処理液を吐出する。第2の処理液アーム43は、ノズル65,67,69の先端部が図3に示す待機位置と、回転中心P1付近の供給位置とにわたって揺動可能に構成されている。第2の処理液アーム43は、処理液を基板Wに供給する際には、ノズル65,67,69の先端部が供給位置に移動される。第2の処理液アーム43は、処理液を基板Wに供給しない場合には、ノズル65,67,69の先端部が待機位置に移動される。第2の処理液アーム43は、処理液を基板Wに供給する際に、洗浄アーム45と干渉しないように、ノズル65,67,69を基板Wの上方で揺動移動するようにしてもよい。
ノズル65,67,69から吐出する処理液としては、例えば、薬液が挙げられる。薬液としては、例えば、硫酸、硝酸、酢酸、塩酸、フッ化水素酸、アンモニア水、過酸化水素水のうち少なくとも1つを含む薬液である。より具体的な薬液としては、例えば、アンモニア水と過酸化水素水との混合液であるSC-1などを用いることができる。
<4-4-5.洗浄アーム>
洗浄アーム45は、次のように構成されている。
洗浄アーム45は、回転昇降機構71と、支柱73と、筐体75と、洗浄部77とを備えている。
回転昇降機構71は、支柱73と、筐体75と、洗浄部77とを鉛直方向Zに昇降可能に構成されている。回転昇降機構71は、支柱73と、筐体75と、洗浄部77とを回転中心P4周りに揺動可能に構成されている。具体的には、回転昇降機構71は、例えば、電動モータとエアシリンダとを組み合わせて構成されている。回転昇降機構71は、待機位置において洗浄部77を待機ポット47から鉛直方向Zに上昇させる。回転昇降機構71は、洗浄部77が回転中心P1付近を通るように水平面内で洗浄部77を揺動(移動)させる。
支柱73は、円柱状を呈する。支柱73は、回転昇降機構71に下部が連結されている。支柱73は、上部が筐体75の一方の下部に連結されている。筐体75は、水平面内に長軸を有する。筐体75は、他方の下部に洗浄部77を備えている。洗浄部77は、回転中心P5周りに回転される。回転中心P5は、鉛直方向Zである。
筐体75は、下部筐体75aと、上部筐体75bとを備えている。下部筐体75aは、筐体75の下部を構成する。上部筐体75bは、筐体75の上部を構成する。上部筐体75bと下部筐体75aとは、互いに連結されている。
筐体75は、押し圧機構81と、回転機構83とを備えている。具体的には、下部筐体75aは、押し圧機構81と、回転機構83とを搭載している。
押し圧機構81は、支点部材85と、シーソー部材87と、押し圧用アクチュエータ89と、支持機構91とを備えている。
支点部材85は、下部筐体75aの上面に取り付けられている。支点部材85は、下部筐体75aの前後方向Xにおけるほぼ中央部に立設されている。支点部材85は、上部に揺動軸85aを備えている。揺動軸85aは、幅方向Y周りに回転可能である。シーソー部材87は、中央部87cが揺動軸85aを介して支点部材85に揺動可能に取り付けられている。シーソー部材87は、一方側87l(作用点部)と他方側87r(力点部)の両端が鉛直方向Zに交互に昇降可能である。シーソー部材87は、揺動軸85aが支点となる。
押し圧用アクチュエータ89は、作動片89aが鉛直方向Zに向けて配置されている。押し圧用アクチュエータ89は、作動軸89aを伸長させることでシーソー部材87の一方側87lを上昇させる。押し圧用アクチュエータ89は、例えば、エアベアリングアクチュエータが好ましい。
エアベアリングアクチュエータは、作動軸89aが空気により微小隙間をおいて進退可能に支持されている。そのため、理論上は、作動軸89aの摺動抵抗がゼロになり摩擦が生じない。そのため、エアベアリングアクチュエータは、通常のエアシリンダに比較して、微小な空気圧でも作動軸89aを進退させることができる。したがって、空気圧に応じてリニアに進退させることが可能である。但し、押し圧用アクチュエータ89として、通常のエアシリンダを使用することもできる。
前後方向Xにおいて、支点部材85を挟んだ押し圧用アクチュエータ89の反対側には、支持機構91が設けられている。支持機構91は、洗浄部77を支持する。支持機構91は、筐体75の下方に洗浄部77を懸垂支持する。
支持機構91は、保持部材93と、付勢部95と、ガイド部97とを備えている。
支持機構91は、洗浄部77を懸垂支持する。洗浄部77は、ブラシ99と、ブラシホルダ101とを備えている。ブラシ99は、基板Wに作用して洗浄を行う。ブラシホルダ101は、ブラシ99を保持する。ブラシホルダ101は、ブラシ99を着脱自在に保持する。ブラシホルダ101は、平面視における中心部に回転軸103が取り付けられている。回転軸103は、ブラシホルダ101から鉛直方向Zに延出されている。ブラシ99は、洗浄アーム45に保持されて、基板Wの回転中心P1付近を通るように水平面内で移動する。
保持部材93は、回転軸103を回転自在に保持する。回転軸103は、例えば、スプライン軸で構成されている。回転軸103は、スプラインナット103aを介して保持部材93に取り付けられている。回転軸103は、スプラインナット103aに対して鉛直方向Zに移動可能である。保持部材93は、鉛直方向Z周りに回転可能な状態でスプラインナット103aを保持する。スプラインナット103aは、図示しないベアリングを介して保持部材93に取り付けられている。回転軸103は、回転中心P5周りに回転可能である。保持部材93の上部に突出したスプラインナット103aには、プーリ105が取り付けられている。プーリ105は、スプラインナット103aの外周面に固定されている。プーリ105が回転すると、スプラインナット103aが回転し、これとともに回転軸103も同じ方向に回転する。
プーリ105の上部には、付勢部95が配置されている。付勢部95は、上部保持部107と、下部保持部109と、コイルバネ111とを備えている。上部保持部107は、回転軸103の上部側にベアリング(不図示)を介して取り付けられている。換言すると、上部保持部107は、回転軸103が回転しても静止したままである。下部保持部109は、上部保持部107から離間して配置されている。下部保持部109は、上部保持部107の下方であって、プーリ105の上部に配置されている。下部保持部109は、内周面が回転軸103の外周面から離間して配置されている。したがって、下部保持部109は、回転軸103が回転しても静止したままである。また、下部保持部109は、プーリ105の上面にベアリングを介して取り付けられている。したがって、下部保持部109は、プーリ105の回転に影響を受けない。
コイルバネ111は、上部保持部107と下部保持部109とに取り付けられている。コイルバネ111は、上部保持部107に上端が固定されている。コイルバネ111は、下部保持部109に下端が固定されている。コイルバネ111は、例えば、円筒形状を呈する。コイルバネ111は、圧縮コイルバネである。したがって、プーリ105の上面及び下部保持部109から上方に上部保持部107が付勢される。その結果、回転軸103が鉛直方向Zの上方へ付勢される。そのため、押し圧用アクチュエータ89が作動していない通常状態においては、ブラシ99は、下部筐体75aの下面から一定の高さに維持される。換言すると、通常状態においては、ブラシ99による荷重はゼロである。
支持機構91は、鉛直方向Zへ昇降する回転軸103を支持する。支持機構91は、リニアガイド113と、軸保持部115とを備えている。リニアガイド113は、保持部材93に隣接して配置されている。リニアガイド113は、鉛直方向Zに立設されている。リニアガイド113は、レール113aとキャリッジ113bとを備えている。レール113aは、鉛直方向Zに長手方向が配置されている。レール113aは、キャリッジ113bが鉛直方向Zへ移動可能に取り付けられている。キャリッジ113bは、シーソー部材87の他方側87rの下方に配置されている。キャリッジ113bは、シーソー部材87の他方側87rが下降した際に当接する位置に配置されている。
軸保持部115は、回転軸103の上部を保持する。軸保持部115は、回転軸103が回転することを許容した状態で保持する。軸保持部115は、例えば、図示しないベアリングを介して回転軸103を保持する。キャリッジ113bは、軸保持部115に連結されている。コイルバネ111の付勢力より強い駆動力で押し圧用アクチュエータ89が作動軸89aを上昇させると、一方側87l(作用点部)が上昇する。一方側87lが上昇すると、他方側87r(力点部)が下降する。このとき、他方側87rがキャリッジ113bを軸保持部115とともに下降させる。すると、回転軸103が下降し、ブラシ99が所定位置から下方へ移動する。このようにして押し圧用アクチュエータ89を駆動すると、押し圧用アクチュエータ89の駆動力に応じた押し圧がブラシ99に付与される。
支持機構91に隣接して回転機構83が配置されている。回転機構83は、支点部材85側に配置されている。回転機構83は、取付部材117と、電動モータ119とを備えている。取付部材117は、下部筐体75aの底面から電動モータ119を上方に離間して配置する。電動モータ119は、回転軸が鉛直方向Zの下方に向けて配置されている。電動モータ119は、回転中心P6周りに回転軸を回転する。回転中心P6は、鉛直方向Zにおいて回転中心P5とほぼ平行である。電動モータ119は、回転軸にプーリ121が取り付けられている。プーリ121とプーリ105とには、タイミングベルト123が架け渡されている。したがって、電動モータ119が回転されると、タイミングベルト123と、プーリ105,121と、スプラインナット103aとを介して回転軸103が回転中心P5周りに回転される。このように回転軸103が回転されても、回転軸103は鉛直方向Zに昇降可能である。
上述したように洗浄アーム45が構成されている。つまり、押し圧用アクチュエータ89の動作がシーソー部材87の一方側87l(力点部)を介して他方側87r(作用点部)に付与される。したがって、シーソー部材87を備えることにより、押し圧用アクチュエータ89の配置の自由度が高められる。したがって、基板処理装置1の高さを抑制できる。その結果、基板処理装置1を多段に積層する配置を容易に実現できる。
ここで、ブラシ99が昇降する高さについて説明する。
上述したシーソー部材87は、押し圧用アクチュエータ89によって揺動される。例えば、押し圧用アクチュエータ89は、後述するように目標荷重に応じて操作される。この操作により、ブラシ99が鉛直方向Zに移動される。具体的には、ブラシ99は、次のような高さに昇降される。
(1)無荷重高さH1:ブラシ99が基板Wに作用しない鉛直方向Zの高さである。この無荷重高さH1は、以下の他の高さよりも高い。洗浄時を除いた通常時は、この無荷重高さH1にブラシ99が位置している。
(2)作用高さH2:ブラシ99を所定の荷重で基板Wに作用させるための鉛直方向Zの高さである。無荷重高さH1より低い高さである。基板Wに対して洗浄処理を行う際には、この作用高さH2にブラシ99を下降させる。但し、この位置は、ブラシ99に所定の荷重を付与し、基板Wからの反力と荷重とが釣り合った際の高さである。
(3)最大押し込み高さH3:作用高さH2よりも低い高さである。ブラシ99が鉛直方向Zにおいて最も低く移動した位置である。この最大押し込み高さH3は、押し圧機構81の構造により決まる位置である。ブラシ99は、この最大押し込み高さH3より下方に移動できない。
<4-4-6.変位計>
ここで、図3を参照して、変位計401について説明する。この変位計401は、裏面洗浄ユニットSSRに固定的に備えられる必要はない。つまり、必要なときだけ取り付けられる機器であってもよい。但し、各裏面洗浄ユニットSSRの洗浄アーム45に固定的に取り付けておくことを排除しない。変位計401を固定的に取り付けておく場合には、搬入されてきた基板Wに対して、洗浄処理に先立って自動的に径方向の傾斜を測定することが好ましい。これにより基板Wの径方向の傾斜を測定しつつもスループットを向上できる。なお、本実施例では、変位計401が洗浄アーム45に備えられているものとして、説明する。
変位計401は、基板Wの面が径方向においてどの程度反っているかを測定する。変位計401は、基板Wの面における傾斜を測定する。変位計401は、基板Wの中央部を基準として端面までの周縁部における径方向の傾斜を測定する。変位計401は、基板Wの中央部を基準とした、端面までの周縁部における基準に対する距離を測定する。
変位計401は、例えば、レーザ変位計であることが好ましい。レーザ変位計は、非接触でμm単位での精密な測定が可能である。レーザ変位計は、小型軽量である。したがって、洗浄アーム45に取り付けて基板Wの傾斜を測定するのに好適である。
変位計401は、平面視にて測定する箇所である計測点401aを有する。変位計401は、計測点401aと基板Wが平面視において重なる位置までの距離を測定する。ブラシ99は、回転中心P4から幅方向Yにおける距離d1の位置に設けられている。変位計401は、計測点401aが回転中心P4から幅方向Yにおける距離d2の位置となるように洗浄アーム45に取り付けられている。変位計405は、例えば、洗浄アーム45の後方Xの側面に取り付けられている。変位計401は、データ出力端子を備えていることが好ましい。変位計401は、測定した基板Wの上面まで距離をデータ出力端子から出力する。
変位計401が上記のように洗浄アーム45に取り付けられているので、洗浄処理の際にブラシ99が移動する軌跡と同じ軌跡をたどることができる。したがって、ブラシ99が作用する基板Wの面と同じ位置の距離を変位計401で計測できる。その結果、後述するパラメータの調整に必要な傾斜を正確に測定できる。
なお、上述した変位計401が本発明における「測定器」に相当する。
<4-5.制御系>
ここで図6を参照する。図6は、裏面洗浄ユニットの制御系を示すブロック図である。
上述したノズル63には、配管125の一端側が連通接続されている。配管125の他端側には、リンス液供給源127に連通接続されている。リンス液供給源127は、上述したリンス液を供給する。配管125は、流量制御弁129を備えている。流量制御弁129は、配管125におけるリンス液の流量を制御する。
上述したノズル65には、配管131の一端側が連通接続されている。配管131の他端側には、処理液供給源133に連通接続されている。処理液供給源133は、上述した各種薬液のいずれかを供給する。配管131は、流量制御弁135を備えている。流量制御弁135は、配管131における薬液の流量を制御する。
上述したノズル67には、配管137の一端側が連通接続されている。配管137の他端側には、処理液供給源139に連通接続されている。処理液供給源139は、上述した各種薬液のいずれかを供給する。配管137は、流量制御弁141を備えている。流量制御弁141は、配管139における薬液の流量を制御する。
上述したノズル69には、配管143の一端側が連通接続されている。配管143の他端側には、処理液供給源145に連通接続されている。処理液供給源145は、上述した各種薬液のいずれかを供給する。配管143は、流量制御弁147を備えている。流量制御弁147は、配管143における薬液の流量を制御する。
上述した押し圧用アクチュエータ89には、エア供給管149の一端側が連通接続されている。なお、押し圧用アクチュエータ89には、作動軸89aを微小な隙間で支持するためのエアが供給されるが、この配管等については省略する。エア供給管149の他端側には、エア供給源151が連通接続されている。エア供給源151は、例えば、エアを供給する。エアは、好ましくはドライエアである。エア供給源151は、他の装置にも連通接続されている。エア供給源151の供給圧力は、他の装置の稼動状態の影響を受ける。つまり、他の装置の稼働率が高くなると供給圧力が低下することがある。エア供給管149は、エア供給源151側から順に、開閉弁153と、一次側圧力計155と、電空レギュレータ157と、二次側圧力計159とを備えている。
開閉弁153は、エア供給管149におけるエアの流通を許容または遮断する。一次側圧力計155は、電空レギュレータ157の上流側におけるエアの圧力を測定する。電空レギュレータ157は、入力信号に応じて内蔵する弁の開度を調整する。これにより、電空レギュレータ157は、エア供給管149におけるエアの圧力を調整する。詳細には、電空レギュレータ157は、与えられた入力信号に応じて弁開度を調整して一次側圧力を減じ、エア供給管149における二次側圧力とする。電空レギュレータ157は、エア供給管149における一次側圧力より高い二次側圧力に調整することはできない。電空レギュレータ157は、エア供給管149の一次側圧力以下に二次側圧力を調整する。電空レギュレータ157は、一次側圧力が所定値を越えている場合に、二次側圧力を所定値以下の範囲で調整できる。換言すると、電空レギュレータ157は、一次側圧力が所定値以下である場合には、二次側圧力を一定値以上に正確に調整できない事態が生じ得る。
制御部161は、上述した各部を統括的に制御する。具体的には、制御部161は、投入部9及び払出部11における搬送動作、インデクサロボットIRの搬送動作、第1反転ユニット23及び第2反転ユニット29の反転動作、センターロボットCRの搬送動作などを制御する。制御部161は、裏面洗浄ユニットSSR(処理ユニット31)における電動モータ49の回転制御、ガード39の昇降動作、スピンチャック53における支持ピン55の開閉動作、電動モータ42,44の揺動動作、流量制御弁129,135,141,147の開閉動作、回転昇降機構71の揺動及び昇降動作、電動モータ119の回転動作、開閉弁153の開閉動作、電空レギュレータ157の開度動作を制御対象として操作を行う。
制御部161は、図示しないCPU及びメモリを備えている。制御部161には、指示部163が接続されている。指示部163は、基板処理装置1のオペレータによって操作される。指示部163は、基板Wの処理の内容等を規定したレシピや、処理の開始や停止などをオペレータが指示するために用いられる。制御部161には、報知部165が接続されている。報知部165は、基板処理装置1に問題が生じた際にアラームを発生して、オペレータに問題の発生を報知する。報知部165は、例えば、表示装置、ランプ、ブザー、スピーカなどである。報知部165は、発生した問題の種別を確認できることが好ましい。制御部161は、入力ポートIPを備えている。入力ポートIPは、各種電子機器のデータを入力される。入力ポートIPから入力されたデータは、制御部161で処理されたり、記憶されたりする。
制御部161には、傾斜メモリ403が接続されている。制御部161は、後述する傾斜測定の際に、洗浄アーム45を基板Wの中央部から周縁部に向かって洗浄処理と同様に移動させる。制御部161は、変位計401から出力される基板Wの径方向における各位置の距離に係る信号を入力ポートIPから受信する。制御部161は、基板Wの径方向の位置と距離とを関連づけて傾斜メモリ403に記憶する。基板Wの径方向の位置と距離との関連づけにより、基板Wの径方向における距離に係る分布、つまり、基板Wの径方向における傾斜を得ることができる。
制御部161は、洗浄処理の際には、傾斜メモリ403を参照し、ブラシ99の径方向における位置に対応する傾斜に応じて、洗浄アーム45の移動速度と、ブラシ99に付与する押し圧との少なくとも一方を調整する。換言すると、制御部161は、洗浄処理の際に、ブラシ99の径方向の位置に応じて回転昇降機構71と、押し圧機構81との少なくとも一方を操作する。
なお、この回転昇降機構71が、本発明の「アーム駆動部」に相当する。また、この押し圧機構81が、本発明の「押し圧機構」に相当する。
ここで、図7を参照する。図7は、反った基板の中央部と周縁部とにおけるブラシの作用状態を説明する模式図である。
基板Wが反っていると、中央部CPと周縁部PPとでは、ブラシ99の作用状態に差異が生じる。ここでは、基板Wは、例えば、図7に示すように、基板Wの中央部CPに対して、基板Wの径方向に離れた周縁部PPが下方に垂れ下がっているものとする。換言すると、基板Wは、周縁部PPが中央部CPに対して下方に反っている。
このような反りの基板Wに対して洗浄処理を行う場合、ブラシ99の先端部99aは、中央部CPでは下面のほぼ全面が基板Wの上面に作用する。つまり、目標荷重がブラシ99に付与されている場合、先端部99aのほぼ全面で目標荷重に応じた反力を受ける。換言すると、先端部99aのほぼ全面が同程度の圧力を受ける。
ここで、図7中に、基板Wに作用するブラシ99の先端部99aにおける下面の面積を同圧面積として符号CAで表す(ハッチング領域)。中央部CPの場合を同圧面積CA1とする。一方、周縁部PPでは、ブラシ99の先端部99aのうち、中央部CP寄りの一部だけが基板Wの上面に作用する。つまり、目標荷重がブラシ99に付与されている場合、先端部99aの一部だけで目標荷重に応じた反力を受ける。換言すると、先端部99aの一部だけが同じ圧力を受ける。この場合における基板Wの上面に作用する面積を同圧面積CA2とする。この例では、同圧面積CA1>同圧面積CA2となる。
ブラシ99に対して中央部CPと周縁部PPとで同じ目標荷重が付与された状態であると、基板Wの上面に作用している同圧面積が異なるので、基板Wの上面に作用する単位面積当たりの荷重が中央部CPと周縁部PPとで異なることになる。つまり、基板Wの径方向においてブラシ99が基板Wの上面に作用する力が異なる。
そこで、制御部161は、基板Wの径方向においてブラシ99が基板Wの上面に作用する力が同じになるように、ブラシ99の径方向における位置に対応する傾斜に応じて、洗浄アーム45の移動速度と、ブラシ99に付与する押し圧との少なくとも一方を調整する。移動速度と押し圧とは、洗浄度合いを調整するためのパラメータである。
ここで、図8~図10を参照する。図8は、基板の径方向の位置と傾斜との関係を示すグラフである。図9は、基板の径方向の位置と移動速度との関係を示すグラフである。図10は、基板の径方向の位置と押し圧との関係を示すグラフである。
ここでは、基板Wが反りを有するものであって、一例として、図8に示すような傾斜を有するものであるとする。換言すると、基板Wは、周縁部が中央部に対して下方に反っている。この基板Wの径方向における傾斜は、変位計401で測定された基板Wの径方向における距離の分布である。具体的には、基板Wの径方向の距離が0、つまり中央部r1では、距離L1とする。距離L1は、基板Wの径方向の距離の基準となる。この距離L1を0とおく。基板Wの径方向の距離r2では、例えば、距離L1より下方に離れた距離L2とする。基板Wの径方向の距離r3では、例えば、距離L2より下方に離れた距離L3とする。このように基板Wの傾斜は、基板Wの中央部r1の距離L1を基準とし、基板Wの径方向の位置r2,r3における距離L2,L3の分布である。
基板Wの傾斜が図8に示すようなものである場合には、制御部161は、例えば、図9に示すようにパラメータの一つである洗浄アーム45の移動速度を調整する。
制御部161は、中央部r1から周縁部に向かって移動速度V1で移動させる。この移動速度V1は、基板Wに反りがない場合には、周縁部までこのまま一定である。制御部161は、中央部r1の移動速度V1を基準として周縁部r3に向かって、図8の基板Wの傾斜に応じて移動速度を低下させる。具体的には、基板Wの径方向の距離r2では、基板Wの径方向の傾斜に応じて移動速度V1より低い移動速度V2とする。基板Wの径方向の距離r3では、基板Wの径方向の傾斜に応じて移動速度V2より低い移動速度V3とする。これらの移動速度V1~V3は、基板Wの径方向における洗浄度合いが一定となるように設定される。具体的な移動速度の調整は、制御部161が回転昇降機構71の回転中心P4周りの回転速度を操作することによって行われる。
上述したように、基板Wの中央部では同圧面積CA1が周縁部の同圧面積CA2より大きい。つまり、基板Wに作用する面積は、中央部が大きく、周縁部は小さい。したがって、周縁部は、中央部に比較してブラシ99が作用する面積が小さくなる。そこで、上記のように洗浄アーム45のパラメータである移動速度を減少させると、周縁部において基板Wの上面へブラシ99が作用する時間が増加され、ブラシ99の単位時間当たりに作用する面積が増加される。そのため、基板Wの径方向において単位時間当たりにブラシ99が作用する面積を均一にできる。
また、制御部161は、例えば、図10に示すようにパラメータの一つであるブラシ99の押し圧を調整する。
制御部161は、中央部r1から周縁部に向かって押し圧F1で移動させる。この押し圧F1は、基板Wに反りがない場合には、周縁部までこのまま一定である。制御部161は、中央部r1の押し圧F1を基準として、周縁部r3に向かって、図8の基板Wの傾斜に応じて押し圧を低下させる。具体的には、基板Wの径方向の距離r2では、基板Wの径方向の傾斜に応じて押し圧F1より低い押し圧F2とする。基板Wの径方向の距離r3では、基板Wの径方向の傾斜に応じて押し圧F2より低い押し圧F3とする。これらの押し圧F1~F3は、基板Wの径方向における洗浄度合いが一定となるように設定される。具体的な押し圧の調整は、制御部161が電空レギュレータ157の開度を操作して、二次側を調整することによって行われる。
上述したように、基板Wの中央部では同圧面積CA1が周縁部の同圧面積CA2より大きい。つまり、ブラシ99が基板Wに作用する面積は、中央部が大きく、周縁部は小さい。そこで、ブラシ99のパラメータである押し圧を減少させると、周縁部において基板Wの上面へ付与される単位面積当たりの力が軽減される。そのため、基板Wの径方向において単位面積当たりの圧力を均一にできる。
本実施例では、制御部161は、上述したパラメータである移動速度と押し圧との二つのパラメータを基板Wの傾斜に応じて調整する。
なお、上述した裏面洗浄ユニットSSR(処理ユニット31)が本発明における「基板処理装置」に相当する。
<5.処理ユニットにおける前処理>
図11及び図12を参照して、上述した裏面洗浄装置SSRにおける前処理について説明する。図11は、予め行う前処理を示すフローチャートである。図12(a)は、電空レギュレータの開度と電子天秤の荷重の関係を示し、図12(b)は、電空レギュレータの二次側圧力と開度の関係を示し、図12(c)は、押し圧用アクチュエータの荷重と電空レギュレータの二次側圧力との関係を示すグラフである。
基板処理装置1のオペレータは、指示部163を操作して、一つの裏面洗浄ユニットSSRについて前処理を指示する。
ステップS1
電子天秤を配置する。具体的には、図示しない電子天秤を回転保持部37に配置する。電子天秤は、荷重を測定する装置である。電子天秤は、データ出力端子を備えていることが好ましい。電子天秤は、データ出力端子が入力ポートIPに接続される。電子天秤は、データ出力端子から測定値を出力する。測定値は、例えば、荷重(g)である。
ステップS2
荷重を測定する。具体的には、例えば、制御部161は、開閉弁153を開放した状態において、電空レギュレータ157への入力信号を可変し、そのときの入力信号ごとに電子天秤の荷重X(g)を測定する。なお、オペレータが実際に処理においてブラシ99で付与したいいくつかの荷重(目標荷重X(g))を指示部163から指示し、電子天秤の測定値が各目標荷重X(g)となるように電空レギュレータ157への入力信号を可変し、その際の各目標荷重X(g)に対応する入力信号を得るようにしてもよい。このとき、制御部161は、荷重ごとの二次側圧力計159の測定値である二次側圧力を受信する。
ステップS3
実測荷重の対応関係を記憶する.制御部161は、ステップS2の測定により、図10(a)のような電空レギュレータ157の開度(入力信号)と電子天秤の荷重(目標荷重X(g))の関係と、図10(b)のような電空レギュレータ157の二次側圧力と開度の関係を得る。制御部161は、上記の関係とともに、図10(c)のような押し圧用アクチュエータ89の荷重と電空レギュレータ157の二次側圧力との関係をメモリに記憶する。
ステップS4
基板処理装置1のオペレータは、指示部163を操作して、一つの裏面洗浄ユニットSSRについて前処理の終了を指示する。基板処理装置1のオペレータは、電子天秤を回転保持部37から片付ける。必要に応じて、他の裏面洗浄ユニットSSRについても同様の前処理を行う。
<6.処理ユニットにおける洗浄処理>
次に、図13を参照して、洗浄処理について説明する。図13は、洗浄処理を示すフローチャートである。なお、以下においては、第1の処理液アーム41及び第2の処理液アーム43による処理液の供給動作の説明については省略する。
ステップS11
オペレータが処理開始を指示する。具体的には、目標荷重X(g)を含むレシピも指示する。すると、インデクサブロック5から基板Wが受渡部15に搬送され、第1反転ユニット23で裏面が上に向けられるように姿勢が変換される。
ステップS12
裏面が上に向けられた基板Wは、センターロボットCRによって一つの裏面洗浄ユニットSSRに搬送される。
ステップS13
傾斜測定処理を行う。具体的には、基板Wが回転保持部37に保持された状態で、上述したようにして変位計401をスキャンする。このとき、制御部161は、基板Wの径方向の傾斜を傾斜メモリ403に記憶する。
ステップS14
裏面洗浄ユニットSSRは、洗浄処理を開始する。
ステップS15
ブラシ99を基板Wの中央部に移動する。具体的には、制御部161は、洗浄アーム45を移動させて回転中心P1にブラシ99を位置させる。
ステップS16
洗浄アーム45を移動させる。制御部161は、洗浄アーム45を移動させ始め、基板Wの中央部から周縁部を越えた端面に向けて移動を開始させる。
ステップS17
基板Wの径方向の位置に応じてパラメータを調整する。具体的には、制御部161は、洗浄アーム45の移動速度と、ブラシ99の押し圧とを調整する。具体的な調整は、上述したように、傾斜に応じてパラメータを減少させる。
ステップS18
上述した洗浄アーム45の移動によるブラシ99が、基板Wの中央部から端面に移動するのを1スキャンとして、所定回数のスキャンが完了したか否かに応じて処理を分岐する。所定回数のスキャンに達していない場合には、ステップS15に戻り、洗浄アーム45を移動して、ブラシ99を基板Wに作用させつつ基板Wの端面から中央部に戻す。このときもステップS17のように基板Wの径方向の位置に応じてパラメータを調整する。所定回数のスキャンに達している場合には、ステップS19に移行する。
ステップS19
次の基板Wの処理に移る。制御部161は、処理を終えた基板WをセンターロボットCRで搬出させる。次に、センターロボットCRによって搬入された次の基板Wに対して洗浄処理を行う。つまり、上記ステップS12に戻る。
なお、上述したステップS13が本発明における「傾斜測定過程」に相当する。上述したステップSS14からステップS18が本発明における「洗浄過程」に相当する。
本実施例によると、制御部161は、予め取得された基板Wの中央部に対する周縁部の傾斜に基づいて、押し圧と移動速度とのパラメータを傾斜に応じて調整する。したがって、基板Wごとの傾斜に応じてパラメータを調整するので、確実に基板Wの径方向における洗浄度合いを均一にできる。ブラシ99の押し圧に加え洗浄アーム45の移動速度を調整するので、ブラシ99の押し圧だけでは調整しきれない分を洗浄アーム45の移動速度で補える。
本発明は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
(1)上述した実施例では、基板処理装置として裏面洗浄ユニットSSRを例にとって説明した。しかしながら、本発明は、裏面洗浄ユニットSSRに限定されない。例えば、基板の表面をブラシ99で洗浄する表面洗浄ユニットであっても適用できる。
(2)上述した実施例では、基板処理装置としての裏面洗浄ユニットSSR(処理ユニット31)が搬入出ブロック3やインデクサブロック5などを備えた基板処理装置1に備えられた構成を例にとって説明した。しかしながら、本発明は、このような構成に限定されない。例えば、裏面洗浄ユニットSSR(処理ユニット31)だけで構成されていてもよい。
(3)上述した実施例では、洗浄アーム45がブラシ99に加わる荷重を検出する機構を備えていない。しかしながら、本発明は、このような構成に限定されない。例えば、キャリッジ113bに加わる力をロードセルで検出し、目標荷重との一致度合いを検出する構成としてもよい。
(4)上述した実施例では、押し圧と移動速度とのパラメータを両方とも調整する場合を例にとって説明した。しかしながら、本発明は、このような例に限定されない。すなわち、押し圧と移動速度とのパラメータのうち、少なくとも一方を傾斜に応じて調整するようにしてもよい。これにより、ブラシ99の押し圧が調整できない場合であっても、洗浄アーム45の移動速度を調整することで対応できる。さらに、洗浄アーム45の移動速度を調整できない構成であっても、ブラシ99の押し圧を調整することで対応できる。
(5)上述した実施例では、洗浄アーム45の移動速度を減少させるように調整している。しかしながら、基板Wの洗浄度合いの不均一性によっては、洗浄アーム45の移動速度を増加させるように調整してもよい。つまり、ブラシ99が作用する面積が周縁部ほぼ小さくなるものの、単位面積当たりの圧力が高くなっている。そのため、基板Wの洗浄面の状態によっては、ブラシ99が作用している時間を短くした方が洗浄度合いを均一にできることがあるからである。
(6)上述した実施例では、基板Wの周縁部が中央部に対して下方に垂れた、上に凸状の状態の反りを例にとって説明した。しかしながら、本発明は、このような基板Wに限定されない。つまり、下に凸状の状態の反りを有する基板Wであっても処理できる。
(7)上述した実施例では、基板Wを洗浄処理する直前に基板Wの傾斜を測定している。しかしながら、本発明は、このような形態に限定されない。例えば、裏面洗浄処理SSRの回転保持部37と同じ構成を有する別の計測ユニットにおいて複数枚の基板Wについて傾斜を測定しておき、基板Wごとに傾斜を記憶させておく。そして、各基板Wを裏面洗浄処理ユニットSSRで処理する際に、基板Wに対応する傾斜を傾斜メモリ403に転送し、制御部161が傾斜メモリ403を参照してパラメータを調整するようにしてもよい。これにより、傾斜の測定を効率的に行うことができる。
(8)上述した実施例では、洗浄アーム45に変位計401を取り付ける構成を例にとって説明した。しかしながら、本発明は、このような構成に限定されない。例えば、変位計401を取り付けた専用のアームを備える構成を採用してもよい。この場合の専用のアームは、ブラシ99と同じ移動軌跡にそって変位計401を移動できるように構成する。
(9)上述した実施例では、測定器として変位計を例にとって説明した。しかしながら、本発明における測定器は変位計に限定されない。つまり、基板の径方向における傾斜を位置ごとに測定できれば、どのような計測器であってもよい。
(10)上述した実施例では、ブラシ99の移動を、洗浄アーム45に搭載された回転昇降機構71によって回転駆動することで行っていた。しかし、このような構成に限られるものではなく、洗浄アーム45をボールねじとリニアガイド、ボールネジを回動させるモータなどを用いた直動機構によって直線駆動させ、洗浄アーム45に保持されたフラシ99の移動を、直動させるようにしてもよい。
1 … 基板処理装置
3 … 搬入出ブロック
5 … インデクサブロック
7 … 処理ブロック
W … 基板
C … キャリア
IR … インデクサロボット
15 … 受渡部
23 … 第1反転ユニット
25,27 … パス部
29 … 第2反転ユニット
31 … 処理ユニット
SSR … 裏面洗浄ユニット
CR … センターロボット
37 … 回転保持部
39 … ガード
41 … 第1の処理液アーム
42 … 電動モータ
43 … 第2の処理液アーム
45 … 洗浄アーム
47 … 待機ポット
53 … スピンチャック
71 … 回転昇降機構
75 … 筐体
77 … 洗浄部
81 … 押し圧機構
83 … 回転機構
85 … 支点部材
87 … シーソー部材
87c … 中央部
87l … 一方側
87r … 他方側
89 … 押し圧用アクチュエータ
91 … 支持機構
93 … 保持部材
95 … 付勢部
97 … ガイド部
99 … ブラシ
99a … 先端部
101 … ブラシホルダ
103 … 回転軸
111 … コイルバネ
113 … リニアガイド
H1 … 無荷重高さ
H2 … 作用高さ
H3 … 最大押し込み高さ
149 … エア供給管
151 … エア供給源
155 … 一次側圧力計
157 … 電空レギュレータ
159 … 二次側圧力計
161 … 制御部
163 … 指示部
165 … 報知部
401 … 変位計
401a … 計測点
403 … 傾斜メモリ
CP … 中央部
PP … 周縁部
CA、CA1、CA2 … 同圧面積

Claims (7)

  1. 基板に対してブラシを作用させて洗浄処理を行う基板処理方法において、
    基板の中央部に対する周縁部の傾斜を測定する傾斜測定過程と、
    洗浄アームの先端側に設けられたブラシに押し圧を付与し、前記洗浄アームを移動速度で移動させて、基板の中央部から周縁部に前記ブラシを移動させつつ基板に作用させる洗浄過程と、
    をその順に実施するとともに、
    前記洗浄過程の際に、前記押し圧と、前記移動速度とのパラメータのうち、少なくとも一方を前記傾斜に応じて調整することを特徴とする基板処理方法。
  2. 請求項1に記載の基板処理方法において、
    前記調整は、基板の周縁部において中央部よりも前記パラメータを減少させることを特徴とする基板処理方法。
  3. 請求項1または2に記載の基板処理方法において、
    前記傾斜測定過程は、前記洗浄アームのうち、前記ブラシに隣接した位置であって、前記洗浄アームの基端部と前記ブラシとの距離と同じ距離だけ前記基端部から離れた位置に測定器を取り付けた状態で、前記洗浄アームを移動させて実施されることを特徴とする基板処理方法。
  4. 請求項1または2に記載の基板処理方法において、
    前記傾斜測定過程は、回転保持部に基板を保持させた状態で前記洗浄過程の直前に実施されることを特徴とする基板処理方法。
  5. 基板に対してブラシを作用させて洗浄処理を行う基板処理装置において、
    基板を水平姿勢で保持するとともに、基板を回転させる回転保持部と、
    前記回転保持部に保持された基板の上面に作用するブラシと、
    前記ブラシを先端部に備える洗浄アームと、
    前記ブラシが前記回転保持部に保持されている基板の回転中心と周縁部との間で、基板の径方向へ移動するように、前記洗浄アームを駆動するアーム駆動部と、
    前記ブラシを基板に向けて押し圧で付勢する押し圧機構と、
    前記ブラシに押し圧を付与しつつ、基板の中央部から周縁部に前記ブラシを移動させながら基板の洗浄処理を行う際に、予め取得された基板の中央部に対する周縁部の傾斜に基づいて、前記押し圧機構と前記アーム駆動部の少なくとも一方を制御することによって、前記押し圧と、前記移動速度とのパラメータのうち、少なくとも一方を前記傾斜に応じて調整する制御部と、
    を備えていることを特徴とする基板処理装置。
  6. 請求項5に記載の基板処理装置において、
    前記制御部は、基板の周縁部において中央部よりも前記パラメータを減少させることを特徴とする基板処理装置。
  7. 請求項5または6に記載の基板処理装置において、
    前記傾斜は、前記回転保持部に基板を保持させた状態で、前記洗浄アームの前記ブラシに隣接した位置であって、前記洗浄アームの基端部と前記ブラシとの距離と同じ距離だけ前記基端部から離れた位置に測定器を取り付けた状態で、前記洗浄アームを移動させて測定されることを特徴とする基板処理装置。
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