JP2024064213A - ブラシ及びそれを備えた基板処理装置 - Google Patents

ブラシ及びそれを備えた基板処理装置 Download PDF

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Abstract

Figure 2024064213000001
【課題】洗浄面の形状を調整可能な構造とすることにより、歩留まりが高く、コストを抑制でき、環境負荷を小さくできる。
【解決手段】洗浄部77によると、ブラシホルダ101に着脱自在のブラシ99は、複数個のブラシ片701が着脱自在に取り付けられるベース部材703を備えている。複数個のブラシ片701は、それぞれが小洗浄面SCSを構成し、全体で洗浄面CSを構成する、したがって、複数個のブラシ片710のうち、洗浄面CSの形状を乱しているブラシ片701だけを取り替えることができる。その結果、歩留まりが高く、コストを抑制でき、環境負荷を小さくできる。
【選択図】図8

Description

本発明は、半導体基板、液晶表示用や有機EL(Electroluminescence)表示装置などのFPD(Flat Panel Display)用基板、フォトマスク用ガラス基板、光ディスク用基板等の基板を洗浄処理する際に基板に作用させるブラシ及びそれを備えた基板処理装置に関する。
従来、この種の装置として、樹脂スポンジを備えたブラシがある(例えば、特許文献1参照)。このブラシは、洗浄面に2本の溝からなる十字溝が形成されている。このブラシは、洗浄面にエッジが直角となる十字溝を形成しているので、溝を形成しない従来のものより洗浄特性及び洗浄効率を向上できる。
ところで、基板に種々のプロセスを施すと、基板の表裏面における熱膨張率の相違に起因して、基板の中央部に対して周縁部が傾斜する反りが生じることがある。この傾斜によっては、ブラシの洗浄面が傾斜に追従できないことがある。そのため、基板の周縁部における洗浄効率が低下する。
そこで、上記の十字溝をさらに増やし、下面から見た場合に、洗浄面を小さな四角形状の小洗浄面の集合体としたものが提案されている。このように洗浄面をさいの目状としたブラシは、複数個の小洗浄面が集合して一つの洗浄面を構成する。したがって、基板の傾斜に応じて各々の小洗浄面が追従するので、洗浄面が基板の傾斜に沿いやすい。その結果、傾斜を有する基板であっても洗浄効率が低下しない。
特開2020-174144号公報
しかしながら、このような構成を有する従来例の場合には、次のような問題がある。
すなわち、従来の装置は、小洗浄面の集合によって洗浄面が形成されるので、洗浄面の形状がバラツキ易い。そのため、洗浄面が均等な平面になっていないものや、洗浄面のうち、外周側の小洗浄面が外周方向へ反っているものなどが生じることがある。このような洗浄面の形状に異常があるブラシは、洗浄に不適である。そのため、このようなブラシは、ブラシの検品の段階で除去される。したがって、ブラシの歩留まりが低く、コストが高くなるという問題がある。さらに、廃棄することになるので、環境負荷が大きいという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、洗浄面の形状を調整可能な構造とすることにより、歩留まりが高く、コストを抑制でき、環境負荷を小さくできるブラシ及びそれを備えた基板処理装置を提供することを目的とする。
本発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、請求項1に記載の発明は、基板に作用して洗浄処理を行うブラシにおいて、基板に作用するブラシ本体と、前記ブラシ本体を着脱自在に保持するブラシホルダと、を備え、前記ブラシ本体は、それぞれが小洗浄面を構成し、全体で洗浄面を構成する複数個のブラシ片と、前記複数個のブラシ片がそれぞれ着脱自在に取り付けられるベース部材と、を備えていることを特徴とするものである。
[作用・効果]請求項1に記載の発明によれば、ブラシホルダに着脱自在のブラシ本体は、複数個のブラシ片が着脱自在に取り付けられるベース部材を備えている。複数個のブラシ片は、それぞれが小洗浄面を構成し、全体で洗浄面を構成する、したがって、複数個のブラシ片のうち、洗浄面の形状を乱しているブラシ片だけを取り替えることができる。その結果、歩留まりが高く、コストを抑制でき、環境負荷を小さくできる。
また、本発明において、前記ブラシ片は、係止部と、前記係止部から延出され、前記係止部より幅狭であって、下面が小洗浄面を構成する延出部と、を備え、前記ベース部材は、前記係止部を係止して、前記ブラシ片が着脱自在に取り付けられる装着穴を複数個備えていることが好ましい(請求項2)。
ブラシ片は、係止部を係止されてベース部材の装着穴に取り付けられる。したがって、ブラシ片の延出部がベース部材から突出した状態で全体として洗浄面を構成する。ブラシ片は、装着穴に取り付けられているだけであるので、ブラシ片を容易に着脱できる。
また、本発明において、前記係止部は、平面視円形状で構成され、前記延出部は、前記係止部の下面中心部から突出して形成され、前記係止部より小径の円柱状で構成され、前記装着穴は、前記ベース部材の上面に形成された、前記係止部を収容するザグリ部を備え、前記ブラシホルダの天井面が前記係止部を前記ベース部材に押圧することが好ましい(請求項3)。
装着穴のザグリ部にブラシ片の係止部が収容されて、ブラシ片がベース部材に取り付けられる。さらに、ブラシホルダの天井面が係止部をベース部材に押圧する。したがって、所定の押し圧でブラシが基板に押圧されても、ブラシ片が容易にずれたり外れたりしないようにできる。
また、請求項4に記載の発明は、基板に対してブラシを作用させて洗浄処理を行う基板処理装置において、基板を水平姿勢で保持するとともに、基板を回転させる回転保持部と、前記回転保持部に保持された基板の上面に作用するものであって、基板に作用するブラシ本体と、前記ブラシ本体を取り付けられるブラシホルダとを備えたブラシと、前記ブラシを先端部に備えた洗浄アームと、前記ブラシが前記回転保持部に保持されている基板の回転中心と周縁部との間で、基板の径方向へ移動するように、前記洗浄アームを駆動するアーム駆動部と、を備え、前記ブラシ本体は、それぞれが小洗浄面を構成し、全体で洗浄面を構成する複数個のブラシ片と、前記複数個のブラシ片がそれぞれ着脱自在に取り付けられるベース部材と、を備えていることを特徴とするものである。
[作用・効果]請求項4に記載の発明によれば、ブラシホルダに着脱自在のブラシ本体は、複数個のブラシ片が着脱自在に取り付けられるベース部材を備えている。複数個のブラシ片は、それぞれが小洗浄面を構成し、全体で洗浄面を構成する、したがって、複数個のブラシ片のうち、洗浄面の形状を乱しているブラシ片だけを取り替えることができる。その結果、歩留まりが高く、コストを抑制でき、環境負荷を小さくできる。また、洗浄面が整ったブラシ本体により洗浄処理を行うので、基板の洗浄度を高くできる。
本発明に係るブラシによれば、ブラシホルダに着脱自在のブラシ本体は、複数個のブラシ片が着脱自在に取り付けられるベース部材を備えている。複数個のブラシ片は、それぞれが小洗浄面を構成し、全体で洗浄面を構成する、したがって、複数個のブラシ片のうち、洗浄面の形状を乱しているブラシ片だけを取り替えることができる。その結果、歩留まりが高く、コストを抑制でき、環境負荷を小さくできる。
実施例に係る基板処理装置の全体構成を示す平面図である。 図1の基板処理装置を後方Xから見た図である。 実施例に係る裏面洗浄ユニットの概略構成を示す平面図である。 裏面洗浄ユニットの概略構成を示す側面図である。 洗浄アームの縦断面図である。 洗浄部を分解した状態で示す縦断面図である。 ベース部材の平面図である。 洗浄部を組み立てた状態で示す縦断面図である。 変形例1に係る洗浄部を分解した状態で示す縦断面図である。 変形例2に係る洗浄部を分解した状態で示す縦断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施例について説明する。
図1は、実施例に係る基板処理装置の全体構成を示す平面図である。図2は、図1の基板処理装置を後方Xから見た図である。
<1.全体構成>
基板処理装置1は、搬入出ブロック3と、インデクサブロック5と、処理ブロック7とを備えている。
基板処理装置1は、基板Wを処理する。基板処理装置1は、例えば、基板Wに対して洗浄処理を行う。基板処理装置1は、処理ブロック7において枚葉式で基板Wを処理する。枚葉式は、一枚の基板Wを水平姿勢の状態で一枚ずつ処理する。
本明細書では、便宜上、搬入出ブロック3と、インデクサブロック5と、処理ブロック7とが並ぶ方向を、「前後方向X」と呼ぶ。前後方向Xは水平である。前後方向Xのうち、処理ブロック7から搬入出ブロック3に向かう方向を「前方」と呼ぶ。前方と反対の方向を「後方」と呼ぶ。前後方向Xと直交する水平方向を、「幅方向Y」と呼ぶ。「幅方向Y」の一方向を適宜に「右方」と呼ぶ。右方とは反対の方向を「左方」と呼ぶ。水平方向に対して垂直な方向を「鉛直方向Z」と呼ぶ。各図では、参考として、前、後、右、左、上、下を適宜に示す。
<2.搬入出ブロック>
搬入出ブロック3は、投入部9と払出部11とを備えている。投入部9と払出部11は、幅方向Yに配置されている。基板Wは、複数枚(例えば、25枚)が一つのキャリアC内に水平姿勢で一定の間隔をおいて積層収納されている。未処理の基板Wを収納したキャリアCは、投入部9に載置される。投入部9は、例えば、キャリアCが載置される載置台13を二つ備えている。キャリアCは、基板Wの面同士を離間して、基板Wを一枚ずつ収容する溝(図示省略)が複数個形成されている。キャリアCは、例えば、基板Wの表面を上に向けた姿勢で収容する。キャリアCとしては、例えば、FOUP(Front Opening Unify Pod)がある。FOUPは、密閉型容器である。キャリアCは、開放型容器でもよく、種類を問わない。
払出部11は、基板処理装置1における幅方向Yの中央部を挟んだ投入部9の反対側に配備されている。払出部11は、投入部9の左方Yに配置されている。払出部11は、処理済みの基板WをキャリアCに収納してキャリアCごと払い出す。このように機能する払出部11は、投入部9と同様に、例えば、キャリアCを載置するための二つの載置台13を備えている。投入部9と払出部11とは、ロードポートとも呼ばれる。
<3.インデクサブロック>
インデクサブロック5は、基板処理装置1における搬入出ブロック3の後方Xに隣接して配置されている。インデクサブロック5は、インデクサロボットIRと、受渡部15とを備えている。
インデクサロボットIRは、鉛直方向Z周りに回転可能に構成されている。インデクサロボットIRは、幅方向Yに移動可能に構成されている。インデクサロボットIRは、第1のハンド19と、第2のハンド21とを備えている。図1では、図示の関係上、一つのハンドのみを示す。第1のハンド19と、第2のハンド21とは、それぞれ1枚の基板Wを保持する。第1のハンド19と第2のハンド21とは、独立して前後方向Xに進退可能に構成されている。インデクサロボットIRは、幅方向Yに移動するとともに鉛直方向Z周りに回転し、第1のハンド19や第2のハンド21を進退させて各カセットCとの間で基板Wを受け渡す。同様にして、インデクサロボットIRは、受渡部15との間で基板Wを受け渡す。
受渡部15は、インデクサブロック5のうち、処理ブロック7との境界に配置されている。受渡部15は、例えば、幅方向Yの中央部に配置されている。図2に示すように、受渡部15は、鉛直方向Zに長く形成されている。
受渡部15は、鉛直方向Zの下方から上方に向かって、第1反転ユニット23と、パス部25と、パス部27と、第2反転ユニット29とを備えている。
第1反転ユニット23は、インデクサブロック5から受け取った基板Wの上下を反転させる。第1反転ユニット23は、基板Wの水平姿勢を反転させる。具体的には、第1反転ユニット23は、表面が上に向けられた基板Wを、表面が下に向けられた姿勢に変換する。換言すると、裏面が上に向いた姿勢となるように基板Wの姿勢を変換する。
第2反転ユニット29は、その逆の動作を行う。つまり、第2反転ユニット29は、処理ブロック7から受け取った基板Wの上下を反転させる。第2反転ユニット29は、表面が下に向けられた基板Wを、表面が上に向けられた姿勢に変換する。換言すると、裏面が下に向いた姿勢となるように基板Wの姿勢を変換する。
上記の第1反転ユニット23と第2反転ユニット29の反転方向は、互いに逆であってもよい。つまり、第1反転ユニット23は、表面が上に向いた姿勢となるように基板Wの姿勢を変換する。第2の反転ユニット29は、裏面が上に向いた姿勢となるように基板Wの姿勢を変換する。
パス部25,27は、インデクサロブロック5と処理ブロック7との間で基板Wの受け渡しを行うために利用される。パス部25は、例えば、処理ブロック7からインデクサブロック5に基板Wを搬送するために用いられる。パス部27は、例えば、インデクサブロック5から処理ブロック7に基板Wを搬送するために用いられる。なお、パス部25,27における基板Wの搬送方向は、互いに逆方向であってもよい。
<4.処理ブロック>
処理ブロック7は、例えば、基板Wに対して洗浄処理を行う。洗浄処理は、例えば、処理液に加えてブラシを用いた処理である。処理ブロック7は、図1に示すように、例えば、幅方向Yにおいて、第1列R1と、第2列R2と、第3列R3に分けられる。詳細には、第1列R1は、左方Yに配置されている。第2列R2は、幅方向Yの中央部に配置されている。換言すると、第2列R2は、第1列R1の右方Yに配置されている。第3列R3は、第2列R2の右方Yに配置されている。
<4-1.第1列>
処理ブロック7の第1列R1は、複数個の処理ユニット31を備えている。第1列R1は、例えば、4個の処理ユニット31を備えている。第1列R1は、4個の処理ユニット31を鉛直方向Zに積層して配置されている。各処理ユニット31については、詳細を後述する。各処理ユニット31は、例えば、洗浄ユニットである。洗浄ユニットは、基板Wを洗浄処理する。洗浄ユニットとしては、基板Wの表面を洗浄処理する表面洗浄ユニットと、基板Wの裏面を洗浄処理する裏面洗浄ユニットとがある。本実施例では、処理ユニット31として裏面洗浄ユニットSSRを例にとって説明する。
<4-2.第2列>
処理ブロック7の第2列R2は、センターロボットCRを備えている。センターロボットCRは、鉛直方向Z周りに回転可能に構成されている。センターロボットCRは、鉛直方向Zに昇降可能に構成されている。センターロボットCRは、例えば、第1のハンド33と第2のハンド35とを備えている。第1のハンド33と第2のハンド35とは、それぞれ1枚の基板Wを保持する。第1のハンド33と第2のハンド35とは、独立して前後方向X及び幅方向Yに進退可能に構成されている。
<4-3.第3列>
処理ブロック7の第3列R3は、第1列R1と同様の構成である。つまり、第3列R3は、複数個の処理ユニット31を備えている。第3列R3は、例えば、4個の処理ユニット31を備えている。第3列R3は、4個の処理ユニット31を鉛直方向Zに積層して配置されている。第1列R1の各処理ユニット31と第3列R3の各処理ユニット31とは、幅方向Yにおいて対向して配置されている。これにより、センターロボットCRが鉛直方向Zの同じ高さにおいて第1列R1と第3列R3との対向する各処理ユニット31にアクセスできる。
処理ブロック7は、上述したように構成されている。ここで、センターロボットCRの動作例を簡単に説明する。センターロボットCRは、例えば、第1反転ユニット23から基板Wを受け取る。センターロボットCRは、第1列R1及び第3列R3のいずれかの裏面洗浄ユニットSSRに基板Wを搬送して基板Wの裏面に洗浄処理を行わせる。センターロボットCRは、第1列R1及び第3列Rのいずれかの裏面洗浄ユニットSSRで洗浄処理が行われた基板Wを受け取る。センターロボットCRは、第2反転ユニット29に基板Wを搬送する。
<4-4.処理ユニット>
ここで、図3~図5を参照して、裏面洗浄ユニットSSR(処理ユニット31)について説明する。図3は、実施例に係る裏面洗浄ユニットの概略構成を示す平面図である。図4は、裏面洗浄ユニットの概略構成を示す側面図である。図5は、洗浄アームの縦断面図である。
なお、ここでは、第1列R1が備えている裏面洗浄ユニットSSRを例にとって説明する。第3列R3の裏面洗浄ユニットSSRは、幅方向Yにおける配置を入れ換えたような構成となる。
裏面洗浄ユニットSSRは、回転保持部37と、ガード39と、第1の処理液アーム41と、第2の処理液アーム43と、洗浄アーム45と、待機ポット47とを備えている。
<4-4-1.回転保持部>
回転保持部37は、平面視において裏面洗浄ユニットSSRのほぼ中央に配置されている。回転保持部37は、基板Wを水平姿勢に保持した状態で、基板Wを水平面内で回転させる。回転保持部37は、電動モータ49と、回転軸51と、スピンチャック53と、支持ピン55とを備えている。
電動モータ49は、回転軸51が鉛直方向Zに向けられた姿勢で配置されている。回転軸51は、上端にスピンチャック53が取り付けられている。スピンチャック53は、基板Wの直径よりやや大きな直径を有する。スピンチャック53は、円形状の板状部材である。スピンチャック53は、複数個の支持ピン55を備えている。この実施例では、例えば、6個の支持ピン55を備えている。6個の支持ピン55は、基板Wの外周縁に当接して基板Wを水平姿勢で支持する。複数個の支持ピン55は、基板Wを水平姿勢で安定して支持できれば、支持ピン55の個数は6個に限定されない。6個の支持ピン55は、スピンチャック53における基板Wの外周縁付近に立設されている。6個の支持ピン55は、基板Wをスピンチャック53に搬入する際と、基板Wをスピンチャック53から搬出する際には、基板Wの周縁の保持を解除する。そのため、各支持ピン55は、鉛直方向Z周りに回転可能に構成されている。その動作を行うための具体的な構成の説明については省略する。回転保持部37は、電動モータ49を回転すると、回転中心P1周りにスピンチャック53を回転する。回転中心P1は、鉛直方向Zである。
<4-4-2.ガード>
ガード39は、平面視にて回転保持部37を囲うように配置されている。詳細には、ガード39は、円筒状の胴部57と、傾斜部59とを備える。ガード39は、鉛直方向Zに昇降可能に構成されている。ガード39は、下降した待機位置と、待機位置より上方の処理位置とに昇降可能である。ガード39を昇降する具体的な構成の説明については省略する。
ガード39の胴部57は、筒状を呈する。胴部57は、内周面が回転保持部37の外周側から外方に離間して配置されている。傾斜部59は、胴部57の上部から回転軸51側に近づくように絞り込まれている。傾斜部59は、上部に開口部61を有する。開口部61は、傾斜部59の中央部に形成されている。開口部61は、基板Wの直径より大きい。開口部61は、スピンチャック53の直径より大きい。基板Wの搬入出の際には、ガード39は、鉛直方向Zにおいて、スピンチャック53が開口部61から上方へ突出する位置にまで下降される。基板Wの洗浄処理の際には、ガード39は、スピンチャック53に保持された基板Wの高さ付近に傾斜部59が位置する。傾斜部59は、傾斜した内周面にて基板Wから周囲に飛散した処理液などをガード39の下方へ案内する。
<4-4-3.第1の処理液アーム>
第1の処理液アーム41は、平面視で回転保持部37の後方Xに配置されている。第1の処理アーム41は、基端部側に電動モータ42を備えている。第1の処理液アーム41は、電動モータ42によって基端部側の回転中心P2周りに揺動される。回転中心P2は、鉛直方向Zである。第1の処理液アーム41は、1本のノズル63を備えている。ノズル63は、下方に吐出口を備えている。ノズル63は、処理液を吐出する。第1の処理液アーム41は、ノズル63の先端部が図3に示す待機位置と、回転中心P1付近の供給位置とにわたって揺動可能に構成されている。第1の処理液アーム41は、処理液を基板Wに供給する際には、ノズル63の先端部が供給位置に移動される。第1の処理液アーム41は、処理液を基板Wに供給しない場合には、ノズル63の先端部が待機位置に移動される。第1の処理液アーム41は、処理液を基板Wに供給する際に、洗浄アーム45と干渉しないように、ノズル63を基板Wの上方で揺動移動するようにしてもよい。
ノズル63から吐出する処理液としては、例えば、リンス液が挙げられる。リンス液としては、例えば、純水、炭酸水、電解イオン水、水素水、オゾン水などが挙げられる。
<4-4-4.第2の処理液アーム>
第2の処理液アーム43は、平面視で回転保持部37の左方Yに配置されている。第2の処理液アーム41は、基端部側に電動モータ44を備えている。第2の処理液アームは、電動モータ44によって基端部側の回転中心P3周りに揺動される。回転中心P3は、鉛直方向Zである。第2の処理液アーム43は、3本のノズル65,67,69を備えている。各ノズル65,67,69は、下方に吐出口を備えている。ノズル65,67,69は、処理液を吐出する。第2の処理液アーム43は、ノズル65,67,69の先端部が図3に示す待機位置と、回転中心P1付近の供給位置とにわたって揺動可能に構成されている。第2の処理液アーム43は、処理液を基板Wに供給する際には、ノズル65,67,69の先端部が供給位置に移動される。第2の処理液アーム43は、処理液を基板Wに供給しない場合には、ノズル65,67,69の先端部が待機位置に移動される。第2の処理液アーム43は、処理液を基板Wに供給する際に、洗浄アーム45と干渉しないように、ノズル65,67,69を基板Wの上方で揺動移動するようにしてもよい。
ノズル65,67,69から吐出する処理液としては、例えば、薬液が挙げられる。薬液としては、例えば、硫酸、硝酸、酢酸、塩酸、フッ化水素酸、アンモニア水、過酸化水素水のうち少なくとも1つを含む薬液である。より具体的な薬液としては、例えば、アンモニア水と過酸化水素水との混合液であるSC-1などを用いることができる。
<4-4-5.洗浄アーム>
洗浄アーム45は、次のように構成されている。
洗浄アーム45は、回転昇降機構71と、支柱73と、筐体75と、洗浄部77とを備えている。
回転昇降機構71は、支柱73と、筐体75と、洗浄部77とを鉛直方向Zに昇降可能に構成されている。回転昇降機構71は、支柱73と、筐体75と、洗浄部77とを回転中心P4周りに揺動可能に構成されている。具体的には、回転昇降機構71は、例えば、電動モータとエアシリンダとを組み合わせて構成されている。回転昇降機構71は、待機位置において洗浄部77を待機ポット47から鉛直方向Zに上昇させる。回転昇降機構71は、駆動モータの回転駆動によって、支柱73と筐体75とを通じて洗浄部77が回転中心P1付近を通るように水平面内で洗浄部77を揺動(移動)させる。
支柱73は、円柱状を呈する。支柱73は、回転昇降機構71に下部が連結されている。支柱73は、上部が筐体75の一方の下部に連結されている。筐体75は、水平面内に長軸を有する。筐体75は、他方の下部に洗浄部77を備えている。洗浄部77は、回転中心P5周りに回転される。回転中心P5は、鉛直方向Zである。
筐体75は、下部筐体75aと、上部筐体75bとを備えている。下部筐体75aは、筐体75の下部を構成する。上部筐体75bは、筐体75の上部を構成する。上部筐体75bと下部筐体75aとは、互いに連結されている。
筐体75は、押し圧機構81と、回転機構83とを備えている。具体的には、下部筐体75aは、押し圧機構81と、回転機構83とを搭載している。
押し圧機構81は、支点部材85と、シーソー部材87と、押し圧用アクチュエータ89と、支持機構91とを備えている。
支点部材85は、下部筐体75aの上面に取り付けられている。支点部材85は、下部筐体75aの前後方向Xにおけるほぼ中央部に立設されている。支点部材85は、上部に揺動軸85aを備えている。揺動軸85aは、幅方向Y周りに回転可能である。シーソー部材87は、中央部87cが揺動軸85aを介して支点部材85に揺動可能に取り付けられている。シーソー部材87は、一方側87l(作用点部)と他方側87r(力点部)の両端が鉛直方向Zに交互に昇降可能である。シーソー部材87は、揺動軸85aが支点となる。
押し圧用アクチュエータ89は、作動片89aが鉛直方向Zに向けて配置されている。押し圧用アクチュエータ89は、作動軸89aを伸長させることでシーソー部材87の一方側87lを上昇させる。押し圧用アクチュエータ89は、例えば、エアベアリングアクチュエータが好ましい。
エアベアリングアクチュエータは、作動軸89aが空気により微小隙間をおいて進退可能に支持されている。そのため、理論上は、作動軸89aの摺動抵抗がゼロになり摩擦が生じない。そのため、エアベアリングアクチュエータは、通常のエアシリンダに比較して、微小な空気圧でも作動軸89aを進退させることができる。したがって、空気圧に応じてリニアに進退させることが可能である。但し、押し圧用アクチュエータ89として、通常のエアシリンダを使用することもできる。
前後方向Xにおいて、支点部材85を挟んだ押し圧用アクチュエータ89の反対側には、支持機構91が設けられている。支持機構91は、洗浄部77を支持する。支持機構91は、筐体75の下方に洗浄部77を懸垂支持する。
支持機構91は、保持部材93と、付勢部95と、ガイド部97とを備えている。
支持機構91は、洗浄部77を懸垂支持する。洗浄部77は、ブラシ99と、ブラシホルダ101とを備えている。ブラシ99は、基板Wに作用して洗浄を行う。ブラシホルダ101は、ブラシ99を保持する。ブラシホルダ101は、ブラシ99を着脱自在に保持する。ブラシホルダ101は、平面視における中心部に回転軸103が取り付けられている。回転軸103は、ブラシホルダ101から鉛直方向Zに延出されている。ブラシ99は、洗浄アーム45に保持されて、基板Wの回転中心P1付近を通るように水平面内で移動する。
保持部材93は、回転軸103を回転自在に保持する。回転軸103は、例えば、スプライン軸で構成されている。回転軸103は、スプラインナット103aを介して保持部材93に取り付けられている。回転軸103は、スプラインナット103aに対して鉛直方向Zに移動可能である。保持部材93は、鉛直方向Z周りに回転可能な状態でスプラインナット103aを保持する。スプラインナット103aは、図示しないベアリングを介して保持部材93に取り付けられている。回転軸103は、回転中心P5周りに回転可能である。保持部材93の上部に突出したスプラインナット103aには、プーリ105が取り付けられている。プーリ105は、スプラインナット103aの外周面に固定されている。プーリ105が回転すると、スプラインナット103aが回転し、これとともに回転軸103も同じ方向に回転する。
プーリ105の上部には、付勢部95が配置されている。付勢部95は、上部保持部107と、下部保持部109と、コイルバネ111とを備えている。上部保持部107は、回転軸103の上部側にベアリング(不図示)を介して取り付けられている。換言すると、上部保持部107は、回転軸103が回転しても静止したままである。下部保持部109は、上部保持部107から離間して配置されている。下部保持部109は、上部保持部107の下方であって、プーリ105の上部に配置されている。下部保持部109は、内周面が回転軸103の外周面から離間して配置されている。したがって、下部保持部109は、回転軸103が回転しても静止したままである。また、下部保持部109は、プーリ105の上面にベアリングを介して取り付けられている。したがって、下部保持部109は、プーリ105の回転に影響を受けない。
コイルバネ111は、上部保持部107と下部保持部109とに取り付けられている。コイルバネ111は、上部保持部107に上端が固定されている。コイルバネ111は、下部保持部109に下端が固定されている。コイルバネ111は、例えば、円筒形状を呈する。コイルバネ111は、圧縮コイルバネである。したがって、プーリ105の上面及び下部保持部109から上方に上部保持部107が付勢される。その結果、回転軸103が鉛直方向Zの上方へ付勢される。そのため、押し圧用アクチュエータ89が作動していない通常状態においては、ブラシ99は、下部筐体75aの下面から一定の高さに維持される。換言すると、通常状態においては、ブラシ99による荷重はゼロである。
支持機構91は、鉛直方向Zへ昇降する回転軸103を支持する。支持機構91は、リニアガイド113と、軸保持部115とを備えている。リニアガイド113は、保持部材93に隣接して配置されている。リニアガイド113は、鉛直方向Zに立設されている。リニアガイド113は、レール113aとキャリッジ113bとを備えている。レール113aは、鉛直方向Zに長手方向が配置されている。レール113aは、キャリッジ113bが鉛直方向Zへ移動可能に取り付けられている。キャリッジ113bは、シーソー部材87の他方側87rの下方に配置されている。キャリッジ113bは、シーソー部材87の他方側87rが下降した際に当接する位置に配置されている。
軸保持部115は、回転軸103の上部を保持する。軸保持部115は、回転軸103が回転することを許容した状態で保持する。軸保持部115は、例えば、図示しないベアリングを介して回転軸103を保持する。キャリッジ113bは、軸保持部115に連結されている。コイルバネ111の付勢力より強い駆動力で押し圧用アクチュエータ89が作動軸89aを上昇させると、一方側87l(作用点部)が上昇する。一方側87lが上昇すると、他方側87r(力点部)が下降する。このとき、他方側87rがキャリッジ113bを軸保持部115とともに下降させる。すると、回転軸103が下降し、ブラシ99が所定位置から下方へ移動する。このようにして押し圧用アクチュエータ89を駆動すると、押し圧用アクチュエータ89の駆動力に応じた押し圧がブラシ99に付与される。
支持機構91に隣接して回転機構83が配置されている。回転機構83は、支点部材85側に配置されている。回転機構83は、取付部材117と、電動モータ119とを備えている。取付部材117は、下部筐体75aの底面から電動モータ119を上方に離間して配置する。電動モータ119は、回転軸が鉛直方向Zの下方に向けて配置されている。電動モータ119は、回転中心P6周りに回転軸を回転する。回転中心P6は、鉛直方向Zにおいて回転中心P5とほぼ平行である。電動モータ119は、回転軸にプーリ121が取り付けられている。プーリ121とプーリ105とには、タイミングベルト123が架け渡されている。したがって、電動モータ119が回転されると、タイミングベルト123と、プーリ105,121と、スプラインナット103aとを介して回転軸103が回転中心P5周りに回転される。このように回転軸103が回転されても、回転軸103は鉛直方向Zに昇降可能である。
上述したように洗浄アーム45が構成されている。つまり、押し圧用アクチュエータ89の動作がシーソー部材87の一方側87l(力点部)を介して他方側87r(作用点部)に付与される。したがって、シーソー部材87を備えることにより、押し圧用アクチュエータ89の配置の自由度が高められる。したがって、基板処理装置1の高さを抑制できる。その結果、基板処理装置1を多段に積層する配置を容易に実現できる。
上述したブラシ99は、次のように昇降される。シーソー部材87は、押し圧用アクチュエータ89によって揺動される。例えば、押し圧用アクチュエータ89は、後述するように目標荷重に応じて操作される。この操作により、ブラシ99が鉛直方向Zに移動される。具体的には、ブラシ99は、無荷重高さと、作用高さと、最大押し込み高さとに昇降される。無荷重高さは、最も高い。洗浄処理時を除いた通常時は、この無荷重高さにブラシ99が位置している。作用高さは、無荷重高さより低い高さである。最大押し込み高さは、作用高さよりも低い高さである。
<4-5.制御系>
制御部161は、図示しないCPU及びメモリを備えている。制御部161は、上述した各部を統括的に制御する。具体的には、制御部161は、投入部9及び払出部11における搬送動作、インデクサロボットIRの搬送動作、第1反転ユニット23及び第2反転ユニット29の反転動作、センターロボットCRの搬送動作などを制御する。制御部161は、裏面洗浄ユニットSSR(処理ユニット31)における電動モータ49の回転制御、ガード39の昇降動作、スピンチャック53における支持ピン55の開閉動作、電動モータ42,44の揺動動作、押し圧用アクチュエータ89を制御対象として操作を行う。制御部161は、洗浄処理に指定された目標荷重に応じて、押し圧用アクチュエータ89を操作し、ブラシ99から基板Wに作用する押し圧を制御する。
制御部161は、回転昇降機構71を操作して、洗浄部77を基板Wの中央部と周縁部とにわたって移動させる。この動作をスキャン動作とも呼ぶ
なお、回転昇降機構が、本発明の「アーム駆動部」に相当する。
<4-6.洗浄部77>
ここで、図6~図8を参照して、洗浄部77の詳細について説明する。図6は、洗浄部を分解した状態で示す縦断面図である。図7は、ベース部材の平面図である。図8は、洗浄部を組み立てた状態で示す縦断面図である。
なお、洗浄部77が本発明における「ブラシ」に相当し、ブラシ99が本発明における「ブラシ本体」に相当する。
洗浄部77は、ブラシホルダ101にブラシ99が取り付けられている。ブラシホルダ101は、取付部601と、外周部603と、規制部605とを備えている。
取付部601は、ブラシホルダ101の上部を構成する。取付部601は、平面視で円形状を呈する。取付部601は、上面に取付穴607が形成されている。取付穴607は、平面視で取付部601の中心部に形成されている。取付穴607は、回転軸103の下端部がねじ込まれる。ブラシホルダ101は、上面で回転軸103に連結される。
取付部601の外周面は、鉛直方向Zにおける下方へ延出されている。この延出された部分は、外周部603を構成する。外周部603は、下面が取付部601の中心部へ延出されている。この部分は、規制部605を構成する。規制部605は、平面視における中心部に開口609が形成されている。取付部601の下面と、外周部603の内周面と、規制部605との上面とは、空間611を形成する。
ブラシ99は、複数個のブラシ片701と、一つのベース部材703とを備えている。複数個のブラシ片701は、ブラシ99の洗浄面CSを構成する。複数個のブラシ片701は、下面全体で基板Wの上面に作用する洗浄面CSを形成する。ベース部材703は、各ブラシ片701が着脱自在に取り付けられる。ベース部材703は、各ブラシ片701を保持する。
ブラシ片701は、係止部705と、延出部707とを備えている。係止部705は、ブラシ片701の上部を構成する。延出部707は、係止部705から鉛直方向Zに伸びる。延出部707は、係止部705より幅が狭い。係止部705は、例えば、平面視円形状を呈する。係止部705は、延出部707から見ると、フランジ状を呈する。延出部707は、係止部705より小径である。延出部707は、円柱状を呈する。延出部707の下面は、小洗浄面SCSを構成する。
係止部705の形状は、平面視で円形状に限定されない。係止部705は、平面視で多角形状であってもよい。
ブラシ片701は、例えば、PVA(ポリビニルアルコール)で構成されている。ブラシ片701は、PVA以外の材料で構成されていてもよい。
図7を参照する。図7では、前後方向X及び幅方向Yの十字形状の位置にある装着穴709を記載し、その他の場所の装着穴709については図示を省略してある。ベース部材703は、例えば、平面視で円形状を呈する。上述した空間611は、ベース部材703の外形寸法とほぼ同寸法である。ベース部材703は、複数個の装着穴709を形成されている。各装着穴709は、ベース部材703の上下面を貫通している。各装着穴709は、ベース部材703の中心部と、ベース部材703の端面から一定距離だけ中心部に入り込んだ位置との間に形成されている。一定距離は、規制部605の長さとほぼ同じである。ベース部材703は、後述する組み立て時を考慮して、弾性部材であることが好ましい。
装着穴709は、ベース部材703の上面側にザグリ部711を備えている。ザグリ部711は、装着穴709の内径よりも内径が大きい。ザグリ部711は、ブラシ片701の係止部705を収容する。ザグリ部711は、ブラシ片701の係止部705がベース部材703の上面から突出しない程度の深さを有する。ザグリ部711は、ブラシ片701の係止部705の直径よりやや大きな内径を有する。
複数個のブラシ片701は、ベース部材703の装着穴709に上方から挿入される。ブラシ片701は、係止部705がザグリ部711で係止される。図8に示すように、ブラシ片701の延出部707は、ベース部材703の下面から下方へ突出する。ベース部材703は、ブラシホルダ101に装着される。具体的には、ブラシホルダ101の開口609からベース部材703を圧入する。このとき、ブラシホルダ101の空間611を構成する天井面は、ベース部材703の上面を押圧する。したがって、洗浄処理時に洗浄部77が目標荷重に応じて押し圧で付勢された際に、ベース部材703に取り付けられた各ブラシ片701が容易にずれたり外れたりしないようにできる。
ブラシホルダ101は、分離及び取付ができる構成を採用することが好ましい。具体的には、ブラシホルダ101を、ブラシホルダ101の規制部605を含む外周部603の下部と、ブラシホルダ101の取付部601を含む外周部603の上部とで着脱可能に構成する。そして、これらを分離した状態でベース部材703を空間611に配置し、ブラシホルダ101を結合させる。このようにブラシホルダ101を構成すると、ベース部材703を空間611に容易に配置できる。
ブラシ片701は、ベース部材703の装着穴709に取り付けられているだけである。したがって、変形等により洗浄面CSを乱しているブラシ片701があれば、そのブラシ片701だけを容易に取り外せる。そして、清浄な形状のブラシ片701を代わりに取り付けることができる。
上述したように構成された洗浄部77を取り付けられた裏面洗浄装置SSRは、次のように洗浄処理を行う。なお、実際の洗浄処理時には、処理液の供給が行われるが、以下の説明においては省略する。
上述した裏面洗浄装置SSRでは、基板Wを洗浄する際には、回転保持部37で回転されている基板Wに対して、押し圧機構81で洗浄部77を目標荷重で基板Wに押圧する。さらに、洗浄アーム45が洗浄部77を基板Wの中央部と周縁部とにわたって移動させる。このとき、複数個のブラシ片701の小洗浄面SCSが一つの洗浄面CSを構成し、基板Wの上面に作用して洗浄処理が行われる。
本実施例によると、ブラシホルダ101に着脱自在のブラシ99は、複数個のブラシ片701が着脱自在に取り付けられるベース部材703を備えている。複数個のブラシ片701は、それぞれが小洗浄面SCSを構成し、全体で洗浄面CSを構成する、したがって、複数個のブラシ片710のうち、洗浄面CSの形状を乱しているブラシ片701だけを取り替えることができる。その結果、歩留まりが高く、コストを抑制でき、環境負荷を小さくできる。
また、上述した裏面洗浄装置SSRによると、洗浄面CSが整ったブラシ99により基板Wに対する洗浄処理を行うので、基板Wの洗浄度を高くできる。
<変形例1>
ここで、図9を参照して、洗浄部77の変形例について説明する。図9は、変形例1に係る洗浄部を分解した状態で示す縦断面図である。なお、上述した実施例における洗浄部77と同じ構成については、同符号を付すことで詳細な説明については省略する。
洗浄部77Aは、ブラシ片701Aと、ベース部材703Aとが上述した実施例とは相違する。つまり、ブラシ99Aの構成が相違する。
ブラシ片701Aは、係止部705Aと、延出部707とを備えている。係止部705Aは、外周面の上部と下部とが丸みを帯びた形状とされている。係止部705Aは、外周面が面取りされて、丸みを帯びている。
ベース部材703Aは、複数個の装着穴709Aを備えている。各装着穴709Aは、ベース部材703Aの下面だけに貫通している。各装着穴709Aは、ベース部材703Aの上面には貫通していない。各装着穴709Aは、嵌合穴713を備えている。嵌合穴713は、装着穴709Aの上部に形成されている。嵌合穴713は、装着穴709Aより内径が大きい。嵌合穴713は、ブラシ片701Aの係止部705Aよりやや小径である。嵌合穴713は、天井面を有する。
なお、ブラシ片701Aが嵌合しやすいように、嵌合穴713の天井面からベース部材703Aの上面に貫通した空気抜き穴を形成しておくことが好ましい。空気抜き穴は、嵌合穴713より小径である。
各ブラシ片701Aは、ベース部材703Aの各装着穴709Aに係止部705A側から押し込まれる。ブラシ片701Aの係止部705Aは、装着穴709Aの内周面と摺動しつつ通過し、係止部705Aが嵌合穴713に嵌合する。ブラシ片701Aは、その係止部705Aと嵌合穴713とがはまり合うことで、ベース部材703Aに取り付けられる。係止部705Aと嵌合穴713とは、はまり合っているだけである。したがって、ブラシ片701Aの延出部707を下方へ強く引くことにより、ブラシ片701Aをベース部材703Aから取り外すことができる。
このように構成された洗浄部77Aによると、上述した実施例と同様の効果を奏する。さらに、ブラシ片701Aの交換の際に、ベース部材703Aをブラシホルダ101から取り外す必要がない。したがって、工数を少なくブラシ片701Aを交換できる。換言すると、少ない工数で洗浄部77Aの洗浄面CSを整えることができる。
<変形例2>
ここで、図10を参照して、洗浄部77の変形例について説明する。図10は、変形例2に係る洗浄部を分解した状態で示す縦断面図である。なお、上述した実施例における洗浄部77と同じ構成については、同符号を付すことで詳細な説明については省略する。
変形例2における洗浄部77Bは、ブラシ片701Bと、ベース部材703Bとを備えている。ブラシ片701Bとベース部材703Bとは、ブラシ99Bを構成する。
ブラシ片701Bは、くさび形を呈する。具体的には、ブラシ片701Bは、逆台形状を呈し、上底が下底より長い。換言すると、ブラシ片701Bは、円柱状を呈する。ブラシ片701Bは、上面の直径が下面の直径より大きい。
ベース部材703Bは、複数個の装着穴709Bを備えている。各装着穴709Bは、ベース部材703Bの上下面に貫通している。各装着穴709Bは、くさび形を呈する。具体的には、装着穴709Bは、上部の円形状の開口である上部開口715Uと、下部の円形状の開口である下部開口715Dとを備える。上部開口715Uは、ブラシ片701Bの上部の外径とほぼ同じ大きさの内径を有する。下部開口715Dは、ブラシ片701Bの下部の外径とほぼ同じ大きさの内径を有する。
各ブラシ片701Bは、ベース部材703Bの各装着穴709Bに上方から挿入される。ブラシ片701Bは、装着穴709Bの内周面で係止される。各ブラシ片701Bが取り付けられたベース部材703Bは、ブラシホルダ101に取り付けられる。
このように構成された洗浄部77Bによると、上述した実施例と同様の効果を奏する。さらに、ブラシ片701Bや装着穴709Bに角部が存在しない。そのため、ブラシ片701Bの交換時にパーティクルが溜まりにくい。その結果、洗浄処理時に洗浄部77Bからパーティクルが基板Wに付着することが防止できる。
本発明は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
(1)上述した実施例では、上述した実施例では、基板処理装置として裏面洗浄ユニットSSRを例にとって説明した。しかしながら、本発明は、裏面洗浄ユニットSSRに限定されない。例えば、基板の表面をブラシ99で洗浄する表面洗浄ユニットであっても適用できる。
(2)上述した実施例では、基板処理装置としての裏面洗浄ユニットSSR(処理ユニット31)が搬入出ブロック3やインデクサブロック5などを備えた基板処理装置1に備えられた構成を例にとって説明した。しかしながら、本発明は、このような構成に限定されない。例えば、裏面洗浄ユニットSSR(処理ユニット31)だけで構成されていてもよい。
(3)上述した実施例では、洗浄アーム45がブラシ99に加わる荷重を検出する機構を備えていない。しかしながら、本発明は、このような構成に限定されない。例えば、キャリッジ113bに加わる力をロードセルで検出し、目標荷重との一致度合いを検出する構成としてもよい。
(4)上述した実施例及び各変形例1,2では、ブラシ片701,701A,701Bがベース部材703,703A,703Bに挿入や嵌合により、着脱自在に取り付けられている。しかしながら、本発明は、このような構成に限定されない。例えば、ネジなどの留め具を用いてブラシ片701,701A,701Bをベース部材703,703A,703Bに着脱自在に取り付けるようにしてもよい。
(5)上述した実施例及び各変形例1,2では、ブラシ片701,701A,701Bが全て個別の構成となっている。しかしながら、本発明は、このような構成に限定されない。例えば、平面視で、外周側の同心円に位置するブラシ片701,701A,701Bと、その内周側の同心円に位置するブラシ片701,701A,701Bと、中心部のブラシ片701,701A,701Bとのように、複数個のブラシ片701,701A,701Bからなるブラシユニットを複数個着脱自在に備える構成としてもよい。これにより、洗浄面CSを乱す反りが生じ易い外周側の複数個のブラシ片701,701A,701Bを素早く交換できる。
(6)上述した実施例では、洗浄アーム45を回転昇降機構71によって回転駆動し、ブラシ99を揺動させることによって行っていた。しかしながら、本発明は、このような構成に限られるものではない。例えば、洗浄アーム45をボールねじとリニアガイドとボールねじを回動させるモータなどを用いた直動機構によって直線駆動させ、洗浄アーム45に保持されたフラシ99の移動を、直動させるようにしてもよい。
1 … 基板処理装置
3 … 搬入出ブロック
5 … インデクサブロック
7 … 処理ブロック
W … 基板
C … キャリア
IR … インデクサロボット
15 … 受渡部
23 … 第1反転ユニット
25,27 … パス部
29 … 第2反転ユニット
31 … 処理ユニット
SSR … 裏面洗浄ユニット
CR … センターロボット
37 … 回転保持部
39 … ガード
41 … 第1の処理液アーム
42 … 電動モータ
43 … 第2の処理液アーム
45 … 洗浄アーム
47 … 待機ポット
53 … スピンチャック
71 … 回転昇降機構
75 … 筐体
77,77A,77B … 洗浄部
81 … 押し圧機構
83 … 回転機構
85 … 支点部材
87 … シーソー部材
87c … 中央部
87l … 一方側
87r … 他方側
89 … 押し圧用アクチュエータ
91 … 支持機構
93 … 保持部材
95 … 付勢部
97 … ガイド部
99,99A,99B … ブラシ
101 … ブラシホルダ
103 … 回転軸
111 … コイルバネ
113 … リニアガイド
601 … 取付部
603 … 外周部
605 … 規制部
701,701A,701B … ブラシ片
703,703A,703B … ベース部材
CS … 洗浄面
705 … 係止部
707 … 延出部
SCS … 小洗浄面
709 … 装着穴
711 … ザグリ部

Claims (4)

  1. 基板に作用して洗浄処理を行うブラシにおいて、
    基板に作用するブラシ本体と、
    前記ブラシ本体を着脱自在に保持するブラシホルダと、
    を備え、
    前記ブラシ本体は、
    それぞれが小洗浄面を構成し、全体で洗浄面を構成する複数個のブラシ片と、
    前記複数個のブラシ片がそれぞれ着脱自在に取り付けられるベース部材と、
    を備えていることを特徴とするブラシ。
  2. 請求項1に記載のブラシにおいて、
    前記ブラシ片は、係止部と、前記係止部から延出され、前記係止部より幅狭であって、下面が前記小洗浄面を構成する延出部と、を備え、
    前記ベース部材は、前記係止部を係止して、前記ブラシ片が着脱自在に取り付けられる装着穴を複数個備えていることを特徴とするブラシ。
  3. 請求項2に記載のブラシにおいて、
    前記係止部は、平面視円形状で構成され、
    前記延出部は、前記係止部の下面中心部から突出して形成され、前記係止部より小径の円柱状で構成され、
    前記装着穴は、前記ベース部材の上面に形成された、前記係止部を収容するザグリ部を備え、
    前記ブラシホルダの天井面が前記係止部を前記ベース部材に押圧することを特徴とするブラシ。
  4. 基板に対してブラシを作用させて洗浄処理を行う基板処理装置において、
    基板を水平姿勢で保持するとともに、基板を回転させる回転保持部と、
    前記回転保持部に保持された基板の上面に作用するものであって、基板に作用するブラシ本体と、前記ブラシ本体を取り付けられるブラシホルダとを備えたブラシと、
    前記ブラシを先端部に備えた洗浄アームと、
    前記ブラシが前記回転保持部に保持されている基板の回転中心と周縁部との間で、基板の径方向へ移動するように、前記洗浄アームを駆動するアーム駆動部と、
    を備え、
    前記ブラシ本体は、
    それぞれが小洗浄面を構成し、全体で洗浄面を構成する複数個のブラシ片と、
    前記複数個のブラシ片がそれぞれ着脱自在に取り付けられるベース部材と、
    を備えていることを特徴とする基板処理装置。
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