JP2024063581A - 洗浄組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】香料の香り立ちに優れる洗浄組成物、特に、水で希釈された場合においても香料の香り立ちに優れる洗浄組成物を提供する。【解決手段】本開示の洗浄組成物は、(a)アルキルアミンオキシド、(b)一価アルコール、(c)水、及び(d)香料を含み、(a)アルキルアミンオキシドに対するアニオン性界面活性剤の質量比が、0.50以下である。【選択図】なし

Description

本開示は洗浄組成物に関する。
近年、種々の洗浄組成物が開発されている。
特許文献1には、HLB値が14.3以下、及び1重量%水溶液での曇点が80℃以下である特定のポリオキシアルキレンアルキルエーテル型非イオン性界面活性剤と、1重量%水溶液での曇点が80℃以上である特定のポリオキシアルキレンアルキルエーテル型非イオン性界面活性剤と、(C)香料成分とを含有し、かつ、25℃での粘度が60~800mPa・sである、水洗トイレ用芳香洗浄剤組成物が記載されている。
特許文献2には、液剤容器内に収容され、この液剤容器に設けられた流出部からトイレの貯水槽へ流出する、水洗トイレ用液体洗浄剤であって、色素を含み、ベタイン型両性界面活性剤及び陰イオン界面活性剤を混合してなる粘度調整剤により、粘度調整されている、水洗トイレ用液体洗浄剤が記載されている。
国際公開第2013/157561号 特開2015-209526号公報
洗浄組成物は、香料を配合することが一般的であり、種々の用途に使用されている。このような香料を含む洗浄組成物は、使用時に香料による香りを嗅ぐことで使用実感を得ることができる。したがって、このような洗浄組成物において、香料の香り立ちに優れるものが望まれていた。
また、洗浄組成物を、例えば、水洗トイレ用の洗浄剤として使用する場合、洗浄剤は、水洗トイレの貯水タンクの手洗い部に載置して使用されたり(このように使用される洗浄剤を「オンタンク用洗浄剤」と称する場合がある。)、水洗トイレの便器のリム部付近に取り付けて使用されたり、或いは、水洗トイレの貯水タンク内に配設して使用されたりしている。
洗浄組成物を、例えば、オンタンク用洗浄剤として使用する場合、典型的には、この洗浄剤は何らかの容器(例えば、洗浄組成物が水とともに排出する排出孔を備える容器)に充填して使用される。そして、水洗トイレの水を流す(フラッシュする)ことにより、手洗い部から流れ出た水が、洗浄剤を含む容器内に流入し、それにより溶出した洗浄剤が水とともに貯水タンク内に貯えられたり、或いは、容器中の洗浄剤が貯水タンク内に自然滴下されたりして、洗浄剤が希釈される。そして、水洗トイレの水が流されると、貯水タンク内の洗浄剤が便器内に排出され、その結果、便器内部が水に溶出した洗浄剤によって洗浄され得る。
この他、洗浄組成物は、食器洗い用の洗浄剤としても使用され得る。かかる洗浄剤を使用する場合、典型的には、洗浄組成物をスポンジなどに含ませた後、このスポンジに水を含ませて洗浄組成物を希釈してから、食器を洗うことが一般的である。
このように洗浄組成物が希釈されてしまうと、香料の香り立ちが弱くなる結果、使用実感などが得にくい場合があった。
したがって、本開示の主題は、香料の香り立ちに優れる洗浄組成物、特に、水で希釈された場合においても香料の香り立ちに優れる洗浄組成物を提供することである。
〈態様1〉
(a)アルキルアミンオキシド、
(b)一価アルコール、
(c)水、及び
(d)香料
を含み、前記(a)アルキルアミンオキシドに対するアニオン性界面活性剤の質量比が、0.50以下である、
洗浄組成物。
〈態様2〉
前記(b)一価アルコールが、15質量%以上含まれている、態様1に記載の組成物。
〈態様3〉
前記(a)アルキルアミンオキシドが、10質量%以上含まれている、態様1又は2に記載の組成物。
〈態様4〉
前記(a)アルキルアミンオキシドが、10質量%以上27質量%以下含まれ、かつ、前記(b)一価アルコールが、15質量%以上45質量%以下含まれている、態様1又は2に記載の組成物。
〈態様5〉
前記(b)一価アルコールに対する前記(a)アルキルアミンオキシドの質量比が、0.25以上である、態様1~4のいずれかに記載の組成物。
本開示によれば、香料の香り立ちに優れる洗浄組成物、特に、水で希釈された場合においても香料の香り立ちに優れる洗浄組成物を提供することができる。
以下、本開示の実施の形態について詳述する。本開示は、以下の実施の形態に限定されるものではなく、発明の本旨の範囲内で種々変形して実施できる。
本開示の洗浄組成物は、(a)アルキルアミンオキシドと、(b)一価アルコールと、(c)水と、(d)香料とを含み、(a)アルキルアミンオキシドに対するアニオン性界面活性剤の質量比が、0.50以下である。
原理によって限定されるものではないが、本開示の洗浄組成物が、香料の香り立ちに優れる作用原理は以下のとおりであると考える。
洗浄組成物は、一般的には、アニオン性界面活性剤が使用されている。本発明者らは、洗浄組成物の界面活性剤として、両性界面活性剤の一種であるアルキルアミンオキシドを使用するとともに、かかる両性界面活性剤とアニオン性界面活性剤の比率を特定の範囲としつつ、一価アルコールと香料を併用すると、意外にも、洗浄組成物の香料の香り立ちが向上することを見出した。そして、本開示の洗浄組成物によれば、水で希釈された場合においても、この香料の香り立ち性能を好適に発現し得ることも、本発明者らは見出した。
この原理は定かではないが、アニオン性界面活性剤は、洗浄組成物の直接的な使用時又は希釈下での使用時において、香料を可溶化するなどして、香料の放出に対して悪影響を及ぼしていると考えられる。一方、アルキルアミンオキシドも香料を可溶化し得ると考えるが、アルキルアミンオキシドの場合には、他の両性界面活性剤及びアニオン性界面活性剤の場合とは異なり、同時に配合する一価アルコールによって、その影響が抑えられる結果、香料の放出に悪影響を及ぼすことなく、香料を好適に放出し得ると考えている。
《洗浄組成物》
本開示の洗浄組成物は、(a)アルキルアミンオキシドと、(b)一価アルコールと、(c)水と、(d)香料とを含む。
〈(a)アルキルアミンオキシド〉
アルキルアミンオキシドとしては特に制限はなく、例えば、炭素原子数が8以上、9以上、10以上、11以上、又は12以上、18以下、17以下、16以下、15以下、14以下、又は13以下のアルキル基を有するアルキルアミンオキシドを挙げることができる。具体的には、例えば、ラウリルジメチルアミンオキシド、ミリスチルジメチルアミンオキシド、及びステアリルジメチルアミンオキシドを挙げることができる。なかでも、香料の香り立ち性の観点から、炭素原子数が10~16のアルキル基を有するアルキルアミンオキシドが好ましく、炭素原子数が10~14のアルキル基を有するアルキルアミンオキシドがより好ましく、ラウリルジメチルアミンオキシドが特に好ましい。アルキルアミンオキシドは、単独で又は二種以上組み合わせて使用することができる。
アルキルアミンオキシドの配合量としては、組成物の全量に対し、例えば、1質量%以上、3質量%以上、5質量%以上、又は7質量%以上とすることができる。香料の香り立ち性の観点から、かかる配合量は、8質量%以上が好ましく、10質量%以上、11質量%以上、又は12質量%以上であることがより好ましい。アルキルアミンオキシドの配合量の上限値としては特に制限はなく、例えば、27質量%以下、25質量%以下、23質量%以下、20質量%以下、又は18質量%以下とすることができる。ここで、アルキルアミンオキシドの配合量とは、アルキルアミンオキシドが100%のとき又は100%に換算したときの配合量である。また、本開示における組成物中の各成分の配合量に関しても、各成分が100%のとき又は100%に換算したときの配合量である。
本開示の洗浄組成物は、本発明の効果に悪影響を及ぼさない範囲で、アニオン性界面活性剤を含んでもよい。ただし、上述したように、アニオン性界面活性剤は香料の放出に対して悪影響を及ぼす場合があるため、アニオン性界面活性剤は、アルキルアミンオキシドに対するアニオン性界面活性剤の質量比が、0.50以下となるように配合する必要がある。かかる質量比としては、香料の香り立ち性の観点から、0.25以下であることが好ましく、0.10以下であることがより好ましく、アニオン性界面活性剤は、洗浄組成物中に含まれないことが更に好ましい。また、アルキルアミンオキシドは、洗浄性、なかでもトイレ(なかでも便器)の洗浄性に優れることが見出されたため、組成物中のアニオン性界面活性剤の割合を少なくし、アルキルアミンオキシドの割合を多くすることで、アニオン性界面活性剤を使用する従来の洗浄剤に比べ、洗浄性をより向上させることもできる。
〈(b)一価アルコール〉
一価アルコールとしては、分子中にヒドロキシ基を1個有するアルコールであれば特に制限はなく、例えば、炭素原子数が1以上又は2以上、12以下、11以下、10以下、9以下、又は8以下の一価アルコールを挙げることができる。具体的には、例えば、直鎖アルキル基を有する一価アルコール(例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール);環状構造を有する一価アルコール(例えば、シクロヘキシルアルコール及び4-tert-ブチルシクロヘキシルアルコール);分岐構造を有する一価アルコール(例えば、イソプロピルアルコール、3-メチル-3-メトキシ-1-ブタノール、2-エチルヘキシルアルコール、イソヘキシルアルコール、イソノニルアルコール);グリコールエーテル類(例えば、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル)が挙げられる。なかでも、香料の香り立ち性の観点から、直鎖アルキル基を有する一価アルコール、分岐構造を有する一価アルコール、及びグリコールエーテル類が好ましく、エタノール、3-メチル-3-メトキシ-1-ブタノール、及びジエチレングリコールモノブチルエーテルがより好ましい。一価アルコールは、単独で又は二種以上組み合わせて使用することができる。
一価アルコールの配合量としては、組成物の全量に対し、例えば、1質量%以上、3質量%以上、5質量%以上、7質量%以上、10質量%以上、13質量%以上、又は15質量%以上とすることができる。一価アルコールの配合量の上限値としては特に制限はないが、例えば、60質量%以下、50質量%以下、45質量%以下、40質量%以下、35質量%以下、30質量%以下、又は25質量%以下とすることができる。香料の香り立ち性の観点から、かかる配合量は、1質量%~60質量%であることが好ましく、15質量%~45質量%であることがより好ましく、15質量%~25質量%であることがさらに好ましい。
いくつかの実施態様では、本開示の洗浄組成物は、香料の香り立ち性を考慮し、(b)一価アルコールに対する(a)アルキルアミンオキシドの質量比を、0.25以上、0.30以上、0.35以上、0.40以上、0.45以上、又は0.50以上とすることができ、また、10以下、8.0以下、6.0以下、5.0以下、3.0以下、1.0以下、又は0.75以下とすることができる。香料の香り立ち性の観点から、かかる質量比は、0.25~1.0であることがより好ましく、0.50~0.75であることがさらに好ましい。
〈(c)水〉
水としては特に制限はなく、例えば、精製水、蒸留水、イオン交換水、水道水を挙げることができる。
水の配合量は、組成物の全量に対し、1質量%以上、5質量%以上、10質量%以上、20質量%以上、30質量%以上、35質量%以上、40質量%以上、45質量%以上、50質量%以上、又は55質量%以上とすることができ、また、80質量%以下、75質量%以下、70質量%以下、65質量%以下、又は60質量%以下とすることができる。
〈(d)香料〉
香料としては特に制限はなく、例えば、洗浄剤又は芳香剤などの分野において使用される香料を適宜使用することができる。このような香料としては、例えば、水溶性又は油溶性の香料を使用することができ、また、天然香料、又は合成香料若しくは抽出香料等の人工香料を使用することができる。なかでも、香料の香り立ち性の観点から、油溶性の香料が好ましく、常温揮散性の香料であることがより好ましい。ここで、「常温揮散性の香料」とは、常温(例えば25℃)で揮散する性能を有する香料を意味する。香料は、単独で又は二種以上組み合わせて使用することができる。なお、二種以上組み合わせた香料を「調合香料」と称する場合がある。
香料として、具体的には、例えば、ジャコウ、レイビョウコウ、リュウゼンコウ等の動物性香料;ペパーミント油、アビエス油、アクジョン油、アーモンド油、アンゲリカルート油、ページル油、ベルガモット油、パーチ油、ボアドローズ油、カヤブチ油、ガナンガ油、カプシカム油、キャラウェー油、カルダモン油、カシア油、セロリー油、シナモン油、シトロネラ油、コニャック油、コリアンダー油、クミン油、樟脳油、ジル油、エストゴラン油、ユーカリ油、フェンネル油、ガーリック油、ジンジャー油、グレープフルーツ油、ホップ油、レモン油、レモングラス油、ナツメグ油、マンダリン油、ハッカ油、オレンジ油、セージ油、スターアニス油、テレピン油等の植物性香料を挙げることができる。
合成香料又は抽出香料等の人工香料としては、例えば、ピネン、リモネン等の炭化水素系香料;リナロール、ゲラニオール、シトロネロール、メントール、ボルネオール、ベンジルアルコール、アニスアルコール、フェニルエチルアルコール、ジヒドロミルセノール等のアルコール系香料;アネトール、オイゲノール等のフェノール系香料;n-ブチルアルデヒド、イソブチルアルデヒド、ヘキシルアルデヒド、シトラール、シトロネラール、ベンズアルデヒド、ヘキシルシンナミックアルデヒド等のアルデヒド系香料;カルボン、メントン、樟脳、アセトフェノン、イオノン等のケトン系香料;γ-ブチルラクトン、クマリン、シネオール等のラクトン系香料;オクチルアセテート、ベンジルアセテート、シンナミルアセテート、プロピオン酸ブチル、安息香酸メチル、ブチルシクロへキシルアセテート、リナリルアセテート等のエステル系香料、その他にもガラクソリド等が挙げられる。
いくつかの実施態様では、香料として、香料の香り立ち性の観点から、-1.0以上7.5以下のcLogP値を有する香料を使用することができる。
本実施形態において「cLogP」とは、“cLogKow”とも称され、n-オクタノールと水とに対する有機化合物の親和性を示す係数である。詳しくは、n-オクタノール/水分配係数(n-octanol/water partition coefficient)であるKow(すなわちP)について、底10に対する対数cLogKow(すなわちcLogP)の形態で表した値である。cLogKowが低くなると親水性が高くなる。一般的に、LogKowは、n-オクタノールと水とを用いて実測により求めることができ、さらには、cLogKowは、構造をフラグメント(原子/官能基)に分け、各原子団の値を合計し、必要に応じて構造補正係数を用い、推定値を算出する、原子/フラグメント寄与法(an atom/fragment contribution method)を用いて算出することができる。なお、本実施形態におけるcLogKowは、例えば、アメリカ合衆国環境保護庁(EPA)が開発した推算ソフトEPI Suite(TM)のKOWWIN v1.68によって、有機化合物の分子構造から計算化学的手法により計算された値を参照することができる。
香料の配合量としては、組成物の全量に対し、例えば、0.1質量%以上、0.3質量%以上、0.5質量%以上、0.7質量%以上、1.0質量%以上、又は1.5質量%以上とすることができる。かかる配合量の上限値としては特に制限はなく、例えば、20質量%以下、15質量%以下、10質量%以下、8.0質量%以下、5.0質量%以下、又は3.0質量%以下とすることができる。かかる配合量としては、0.5質量%~20質量%であることが好ましく、1.0質量%~10質量%であることがより好ましく、1.5質量%~5.0質量%であることがさらに好ましい。
いくつかの実施態様では、本開示の洗浄組成物は、香料の香り立ち性を考慮し、(d)香料に対する(a)アルキルアミンオキシドの質量比を、3.0以上、3.5以上、4.0以上、4.5以上、5.0以上、5.5以上、又は6.0以上とすることができ、また、20以下、15以下、10以下、又は8.0以下とすることができる。
いくつかの実施態様では、本開示の洗浄組成物は、香料の香り立ち性を考慮し、(d)香料に対する(b)一価アルコールの質量比を、0.5以上、1.0以上、2.0以上、3.0以上、4.0以上、又は5.0以上とすることができ、30以下、25以下、20以下、又は15以下とすることができる。
〈任意成分〉
本開示の洗浄組成物は、本開示の効果に悪影響を及ぼさない範囲で、各種成分を適宜配合することができる。各種成分としては、例えば、上述したアルキルアミンオキシド以外の他の界面活性剤(例えば、アニオン性界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン性界面活性剤)、比重調整剤、紫外線防止剤、酸化防止剤、防腐剤、安定化剤、顔料、色素、染料、消臭剤、粘度調整剤、ゲル化剤、溶剤、pH調整剤等を挙げることができる。さらに必要に応じて、例えば、防虫成分、殺虫成分、忌避成分、殺菌成分(抗菌成分)を配合してもよい。任意成分は単独で又は二種以上組み合わせて使用することができる。
本開示の洗浄組成物は、アルキルアミンオキシド以外の他の両性界面活性剤も含み得る。しかしながら、他の両性界面活性剤は、香料の香り立ち性を向上させる効果を有さず、場合によっては、香料の香り立ち性に悪影響を及ぼすおそれがある。したがって、かかる効果を向上させる観点から、他の両性界面活性剤の配合量は、アルキルアミンオキシドに対し、20質量%以下、10質量%以下、5質量%以下、1質量%以下、0.5質量%以下、0.1質量%以下、又は0.01質量%以下であることが好ましく、他の両性界面活性剤は含まれないことがより好ましい。
本開示の洗浄組成物は、非イオン性界面活性剤を含み得る。非イオン性界面活性剤を併用すると、香料の香り立ち性に加え、洗浄性等の性能をより向上させることができる。
非イオン性界面活性剤の配合量は、組成物の全量に対し、1質量%以上、3質量%以上、5質量%以上、又は7質量%以上とすることができ、また、40質量%以下、30質量%以下、20質量%以下、15質量%以下、14質量%以下、13質量%以下、12質量%以下、又は11質量%以下とすることができる。さらに、かかる配合量は、1質量%~30質量%であることが好ましく、3質量%~20質量%であることがより好ましく、5質量%~15質量%であることがさらに好ましい。
非イオン性界面活性剤としては特に制限はなく、例えば、洗浄剤の分野において使用されるものを適宜使用することができる。このような非イオン性界面活性剤としては、例えば、POE硬化ヒマシ油;POEラウリルエーテル、POEセチルエーテル、POEステアリルエーテル等のPOEアルキルエーテル;POE脂肪酸エステル;POEソルビタンヤシ油脂肪酸エステル(POEヤシ油脂肪酸ソルビタンとも言う。)等のPOEソルビタン脂肪酸エステル;POE高級アルコールエーテル;POEアルキルフェニルエーテル;POEフィトステロール;POE・POPセチルエーテル等のPOE・POPアルキルエーテル;POE・POPブロックポリマー;POE・POP脂肪酸エステル;アルキルグリコシド;プロピレングリコール脂肪酸エステル;モノラウリン酸ポリグリセリル等のグリセリン脂肪酸エステル;モノステアリン酸ポリエチレングリコール等のポリエチレングリコール脂肪酸エステル;ソルビタン脂肪酸エステル;ラウリン酸ジエタノールアミド、ラウリン酸ミリスチン酸ジエタノールアミド、ステアリン酸ジエタノールアミド、オレイン酸ジエタノールアミド、脂肪酸(炭素原子数8~18)メチルエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、パーム核油脂肪酸ジエタノールアミド、モディファイドヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ステアリン酸モノエタノールアミド、ラウリン酸モノイソプロパノールアミド、ヤシ油脂肪酸N-メチルエタノールアミド等の脂肪酸アルカノールアミドが挙げられる。なかでも、POEラウリルエーテル、POEセチルエーテル、アルキルグリコシド、モノラウリン酸ポリグリセリル、ソルビタン脂肪酸エステルが好ましい。非イオン性界面活性剤は、単独で又は二種以上組み合わせて使用することができる。
《洗浄対象物》
本開示の洗浄組成物を用いて洗浄し得る洗浄対象物としては特に制限はなく、例えば、タイル、ガラス、陶磁器、プラスチック、金属、木材等から構成され、洗浄組成物が適用されても破損することのない耐水性の表面を有する部材、なかでも、硬質表面を有する部材を挙げることができる。
具体的には、洗浄対象物として、例えば、食器、調理器具、トイレ、浴室、キッチン、化粧室、洗面台及び洗面台まわり、便器、浴槽、シンク、カウンタートップ、水道蛇口等を挙げることができる。本開示の洗浄組成物は、水で希釈された場合においても香料の香り立ちに優れるため、これらのなかでも、トイレ用、特に便器用として好適に用いることができる。
《洗浄組成物の使用方法》
本開示の洗浄組成物は、そのまま使用してもよく、或いは希釈して使用してもよい。また、洗浄組成物の洗浄対象物への適用方法としては特に制限はなく、例えば、噴霧、塗布、流水適用などを採用することができ、必要に応じてブラシでブラッシングなどを実施してもよい。ここで、「流水適用」とは、洗浄組成物を、例えば水洗トイレのオンタンク用として用いたときに、水洗トイレのタンク内の水とともに洗浄組成物が便器に流れることにより、便器内面に対して洗浄組成物が適用されることなどを意味する。また、「水洗トイレ」とは、水が洗浄水としてタンクに貯留され、タンクに貯留された洗浄水が便器に流水(フラッシュ)されて便器の洗浄が行われるように構成されているトイレを意味する。
より具体的に、本開示の洗浄組成物を便器の汚れの洗浄除去、すなわち便器用として使用する場合の一例について説明する。本開示の洗浄組成物を、例えば、水洗トイレにおける手洗い部付近のタンク外側の上部に配置したり(オンタンク用)、水洗トイレのタンク内に投入又は配置したり(インタンク用)、便器の便鉢外周の縁に配置したり(リム部用)、或いは便器内表面に配置したり(便器表面配置用)して使用することができる。
本開示の洗浄組成物が、水洗トイレのオンタンク用の洗浄剤として使用される場合には、手洗い部に供給された洗浄用の水(「フラッシュ水」と称する場合がある。)が、洗浄組成物を収容した容器内に流入して組成物と接触することにより、洗浄組成物が容器から流出して貯水タンク内に貯留される一方で、既に貯留されている洗浄組成物が溶け込んだフラッシュ水が便器内に放出されることによって便器を洗浄することができる。
本開示の洗浄組成物が、水洗トイレのインタンク用として使用される場合には、貯水タンク内に投入又は配置した洗浄組成物が、タンク内のフラッシュ水と接触して溶け込み、フラッシュ時に洗浄組成物が溶け込んだフラッシュ水が便器内に放出されることによって便器を洗浄することができる。
本開示の洗浄組成物が、水洗トイレのリム部用として使用される場合には、便器のリム部に配置した洗浄組成物が収容された容器に、便器に放出されるフラッシュ水が流入して組成物と接触することにより、洗浄組成物が容器から流出され、洗浄組成物が溶け込んだフラッシュ水が便器内に放出されることによって便器を洗浄することができる。
本開示の洗浄組成物が、便器表面配置用として使用される場合には、洗浄組成物を便器の内側表面に付着させて配置し、フラッシュ時に便器に放出されたフラッシュ水が付着している洗浄組成物と接触し、洗浄組成物がフラッシュ水に溶出することにより便器を洗浄することができる。ここで、洗浄組成物を便器の内側表面に付着させるには、洗浄組成物をゲル状にすることが好ましい。
以下に試験例及び実施例を挙げて、本発明についてさらに詳しく説明を行うが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、以下、特に断りのない限り、配合量は質量%で示す。
《実施例1~21及び比較例1~4》
表1に示す材料を用いて調製した洗浄組成物の各試験サンプルを用いて以下に示す評価を実施した。その結果を、表2~表4にまとめる。なお、表2~表4における各成分の配合量は、表1に示す成分含有濃度が100%の成分に関しては、その成分の配合量であり、また、成分含有濃度が100%でない成分に関しては、100%に換算したときの配合量である。
〈洗浄組成物の評価〉
(香り強度試験:香料の香り立ち性)
試験を実施する部屋の換気を止めた状態で、温度25℃、湿度60%RHの雰囲気下、密封した試験空間(幅140cm×奥行95cm×高さ220cm)内に設置された水洗トイレのタンクにおける手洗い部付近の外側上部に、内径が約45mmのボウル状の容器を配置し、ボウル状の容器に水を6mL入れた。次いで、洗浄組成物の試験サンプル1mLを、ボウル状の容器の壁を伝わせながら静かに滴下した。試験サンプル滴下10分後における試験空間内の香りを下記の基準で評価した。なお、試験サンプル滴下10分後には、試験サンプルと水は混ざり合った状態であるため、本試験は、希釈時における香料の香り立ち性を評価していると言える。また、表2~表4に示す香り強度の値は、1つの試験サンプルに対して、試験者5名で評価したときの各値に基づく平均値である。また、香料の香り立ち性の判定は、A~C評価までが合格、D及びE評価は不合格とみなすことができる。
香り強度
5点:香りを強く感じた。
4点:香りをやや強く感じた。
3点:香りを普通に感じた。
2点:香りをやや弱く感じた。
1点:香りを弱く感じた。
香料の香り立ち性の判定
A:香り強度の平均値が3.5以上。
B:香り強度の平均値が3.0以上3.5未満。
C:香り強度の平均値が2.5以上3.0未満。
D:香り強度の平均値が2.0以上2.5未満。
E:香り強度の平均値が2.0未満。
〈洗浄組成物に使用した材料〉
洗浄組成物の調製において使用した材料などを以下の表1に示す。
Figure 2024063581000001
〈洗浄組成物の調製方法〉
表1に記載の各種材料を用いて、表2~表4に示す各配合量になるように混合することにより、洗浄組成物の試験サンプルを各々調製した。
Figure 2024063581000002
Figure 2024063581000003
Figure 2024063581000004
(結果)
表2の実施例1~2及び比較例1~3の結果から分かるように、特定の両性界面活性剤(アルキルアミンオキシド)と一価アルコールと香料を含み、かつ、アルキルアミンオキシドに対するアニオン性界面活性剤の質量比が0.50以下の組成物は、香り立ち性が向上することが確認できた。
また、実施例1、3及び4の結果から、アルキルアミンオキシドの量が約10質量%以上に増加すると、香り立ち性がより向上することが分かった。
表3の実施例7~14の組成物も、特定の両性界面活性剤(アルキルアミンオキシド)と一価アルコールと香料を含み、かつ、アルキルアミンオキシドに対するアニオン性界面活性剤の質量比が0.50以下であるため、香り立ち性が向上していた。また、実施例7~9の結果より、一価アルコールの配合量が、約15質量%以上に増加すると、香り立ち性がより向上することが分かった。
表4の結果より、任意成分である非イオン性界面活性剤の種類は、香り立ち性には大きく影響しないことが確認できた。

Claims (5)

  1. (a)アルキルアミンオキシド、
    (b)一価アルコール、
    (c)水、及び
    (d)香料
    を含み、前記(a)アルキルアミンオキシドに対するアニオン性界面活性剤の質量比が、0.50以下である、
    洗浄組成物。
  2. 前記(b)一価アルコールが、15質量%以上含まれている、請求項1に記載の組成物。
  3. 前記(a)アルキルアミンオキシドが、10質量%以上含まれている、請求項1又は2に記載の組成物。
  4. 前記(a)アルキルアミンオキシドが、10質量%以上27質量%以下含まれ、かつ、前記(b)一価アルコールが、15質量%以上45質量%以下含まれている、請求項1又は2に記載の組成物。
  5. 前記(b)一価アルコールに対する前記(a)アルキルアミンオキシドの質量比が、0.25以上である、請求項1又は2に記載の組成物。
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