JP2024062138A - 注出具 - Google Patents
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Abstract
【課題】キャップ本体と不正開封防止バンドとを使用した注出具において、小さい力で開栓することができ、したがって、容易に開栓できる注出具を提供すること。【解決手段】スパウト1Aにキャップを装着して注出具とする。スパウト1Aは、筒状の注出筒11と、容器に取り付ける取付部12を有し、かつ、注出筒11の外面に係止突起112を有して構成されている。一方、キャップ2は、キャップ本体21と、このキャップ本体21の下部に、破断可能なブリッジ23で連結された不正開封防止バンド22とで構成する。そして、前記不正開封防止バンド22の内面側に係止爪221を設け、開栓方向にキャップ2を回転することにより、キャップ2の係止爪221がスパウト1の係止突起112に突き当たり、ブリッジ23が破断して開口する。そして、スパウト1の前記係止突起112の個数を2個又は3個とする。【選択図】図1
Description
本発明は、スパウトにキャップを装着して成る注出具に関するものである。
この注出具では、キャップがキャップ本体と不正開封防止バンドとで構成されており、開封の際にはこのキャップ本体と不正開封防止バンドとを分離する。そして、このため、その分離の有無によって不正開封の有無を確認することができる。
従来からいたずらなどによる不正開封を抑止するための機能を備えた注出具を取り付けた包装袋が多く利用されている(特許文献1参照)。
このような注出具はスパウト1とキャップ2とで構成されている。図4~6はこのような注出具の例を示しており、図4は注出具をスパウト1とキャップ2とを分離して示す分解斜視図である。また、図5は、その要部を説明するため、下方から見たキャップ2の斜視図、図6はスパウト1の上方斜視図である。
スパウト1は筒状の注出筒11と、その下部に位置して包装袋に取り付ける舟形状の取付部12とを有している。そして、注出筒11の上方外面には、前記キャップ2と螺合する螺状111が設けられ、その下方には係止突起112が設けられている。なお、係止突起112の数は通常4個で、この4個の係止突起112は、等間隔に、すなわち、スパウトの中心を基準として係止突起112間の中心角が90度の角度になるように配置されている。なお、図中113はフランジである。
一方、キャップ2は、スパウトの前記注出筒の注出及び外表面を覆うキャップ本体21と、このキャップ本体21の下部に、破断可能なブリッジ23で連結された不正開封防止バンド22とで構成されている。キャップ本体21の外表面にはローレット211が形成されている。
不正開封防止バンド22はバンド22の内側に複数の係止爪221を備え、この係止爪221それぞれは開栓方向に向けて延びていて、バンド22内面に倒れるような変形が可能とされている。そして、前記係止爪221は、スパウト1に外方に向けて突設された前記係止突起112に係止する。
包装袋が有するスパウト1にキャップ2を最初に取り付ける場合、機械を用いて(例えば、内容物充填機のキャッピング装置)キャップ2をスパウト1にセットして閉栓方向に回転させて取り付けるようにしている。このキャップの初期取付の閉栓方向の回転に際しては、キャップ本体21と共に不正開封防止バンド22が閉栓方向に回転し、前記係止爪221が、スパウト1側の係止突起112を乗り越えるように移動し、前記係止突起112に対して係止することがない。
最初に開封するために、螺着したキャップ2を手操作により開栓方向に回転させると、キャップ本体21とともに不正開封防止バンド22が開栓方向に回転しかけるが、スパウト1側の係止突起112にバンド2側の係止爪221が係止して、不正開封防止バンド22自体の開栓方向への回転が規制されるようにしている。
そこで、さらに強い力で開栓方向へ回転させると、前記不正開封防止バンド22と前記キャップ本体21との間を繋ぐブリッジ23が破断され、口部やスパウト1側に不正開封
防止バンド22が残る仕組みとなっていた。
防止バンド22が残る仕組みとなっていた。
そして、再度キャップ本体21をスパウト1に取付けたときには、キャップ本体21と不正開封防止バンド22との間が開いて、開封済であることを目視にて確認し易いようにしている。また、キャップ本体21を口部に戻しても、キャップ本体21と不正開封防止バンド22との間が開く点を知ることで、いたずらなどでの不正開封を抑止することができる。
以上の説明から分かるように、キャップ本体と不正開封防止バンドとを使用した注出具においては、4箇所のブリッジを同時に破断させる必要があるので、開栓時に強い力で両者を繋ぐブリッジを破断する必要があった。
そこで、本発明は、従来よりも小さい力で開栓することができ、したがって、容易に開栓できる注出具を提供することを目的とする。
すなわち、請求項1に記載の発明は、スパウトにキャップを装着して成る注出具であって、
前記スパウトが、筒状の注出筒と、その下部に位置して容器に取り付ける取付部を有し、かつ、前記注出筒の外面に係止突起を有して構成されており、
前記キャップが、スパウトの前記注出筒の注出及び外表面を覆うキャップ本体と、このキャップ本体の下部に、破断可能なブリッジで連結された不正開封防止バンドとで構成されており、
前記不正開封防止バンドの内面側に係止爪が設けられており、
開栓方向にキャップを回転することにより、キャップの前記係止爪がスパウトの前記突起に突き当たり、前記ブリッジが破断して開封する注出具において、
スパウトの前記係止突起の個数が2個又は3個であることを特徴とする注出具である。
前記スパウトが、筒状の注出筒と、その下部に位置して容器に取り付ける取付部を有し、かつ、前記注出筒の外面に係止突起を有して構成されており、
前記キャップが、スパウトの前記注出筒の注出及び外表面を覆うキャップ本体と、このキャップ本体の下部に、破断可能なブリッジで連結された不正開封防止バンドとで構成されており、
前記不正開封防止バンドの内面側に係止爪が設けられており、
開栓方向にキャップを回転することにより、キャップの前記係止爪がスパウトの前記突起に突き当たり、前記ブリッジが破断して開封する注出具において、
スパウトの前記係止突起の個数が2個又は3個であることを特徴とする注出具である。
前記係止突起の個数が2個である場合、スパウトの中心を基準とする中心角のうち、狭い方の中心角を狭中心角とするとき、係止突起間の狭中心角が180度以下の角度になるように、この2個の係止突起が配置されていることが望ましい。
また、前記係止突起の個数が3個である場合、スパウトの中心を基準として、係止突起間のすべての中心角が90度以上の角度になるように、この3個の係止突起を順次配置することができる。
本発明においては、スパウトの係止突起の個数が2個又は3個であるため、これら係止突起と係止突起との間の間隔が長いものとなる。そして、この長い間隔の位置においては不正開封防止バンドが変形し易くなり、こうして変形した不正開封防止バンドの近傍のブリッジには高い応力がかかるため、長い間隔の部分に位置するバンドは他の部分に位置するバンドよりも先に破断する。他の部分に位置するバンドとはタイミングがずれて破断されるため、小さい力でバンドを破断でき、結果として、バンドの変形がない場合に比べて、小さい力でキャップを回転させるだけでブリッジを破断することができる。そして、このため、小さい力で容易に開栓することができるのである。なお、スパウトの係止突起の個数は、3個よりも2個の方が望ましい。より小さい力で開栓することができるからである。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。なお、以下に説明する各実施の形態において、キャップは図4,図5に示す従来のキャップ2と同様であるから、その図示を省略する。
そこで、まず、図1は本発明の第1の実施の形態に係り、そのスパウト1Aの斜視図である。この図から分かるように、スパウト1Aの係止突起112の個数は2個である。そしてこの2個の係止突起112は、スパウトの中心を基準として対称的に、すなわち、係止突起間の中心角がいずれも180度の角度になるように配置されている。そして、このように2個の係止突起112は、その間の間隔が広く取られている。
そして、このスパウト1Aの周囲に配置される不正開封防止バンド22は、この係止突起112同士の間の間隔が広いため、この長い間隔の位置において変形し易くなる。不正開封防止バンド22の変形によって、キャップ本体21と不正開封防止バンド22との間を繋ぐブリッジ23にストレスがかかり、長い間隔の部分に位置するバンドは他の部分に位置するバンドよりも先に破断する。他の部分に位置するバンドとはタイミングがずれて破断されるため、小さい力でバンドを破断でき、結果として、小さい力でキャップ2を回転するだけで容易にブリッジ23を破断することができる。
なお、係止突起の個数が4個で、これら4個の係止突起を等間隔に配置した従来のスパウト1の開栓トルクを測定したところ、その開栓トルクは0.26N・mであったのに対し、係止突起112の個数が2個で、その中心角が180度であるスパウト1Aの開栓トルクは0.20N・mであった。なお、スパウト1及びスパウト1Aの材質はいずれも高密度ポリエチレンであり、その大きさ及び形状は、係止突起の数を除いて同一である。
次に、図2は本発明の第2の実施の形態に係るスパウト1Bの斜視図である。このスパウト1Bにおいても、係止突起112の個数は2個であるが、このスパウト1Bでは、スパウトの中心を基準とすると、その中心角は広狭2つ存在する。そこで、狭い方の中心角を狭中心角とするとき、係止突起間の狭中心角が90度の角度になるように配置されている。
このスパウト1Bにおいても、係止突起112同士の間の間隔が広い部位があるため、第1の実施の形態に係るスパウト1Aと同様に、小さい力でキャップ2を回転するだけで容易にブリッジ23を破断することが可能である。
なお、従来のスパウト1及びスパウト1Aと同様に、このスパウト1Bの開栓トルクを測定したところ、その開栓トルクは0.21N・mであった。もちろん、スパウト1Bの
材質、大きさ及び形状は、係止突起の数を除いてスパウト1及びスパウト1Aと同一である。
材質、大きさ及び形状は、係止突起の数を除いてスパウト1及びスパウト1Aと同一である。
そして、これらの結果から、狭中心角が180度以下であれば、開栓トルクを低下させて、小さい力で容易に開栓することができることが理解できる。
次に、図3は本発明の第3の実施の形態に係るスパウト1Cの斜視図である。このスパウト1Bにおいては、係止突起112の個数は3個である。そして、これら3個の係止突起112について図示左端から順番を付けると、スパウトの中心を基準として、図示左端の第1の係止突起112と中央の第2の係止突起112との間の中心角が90度の角度になり、中央の第2の係止突起112と図示右端の第3の係止突起112との間の中心角が90度の角度になるように配置されている。すなわち、このスパウト1Cにおいては、その狭中心角は90度である。
このスパウト1Bにおいても、係止突起112同士の間の間隔が広い部位があるため、この部位はキャップ2の回転時にはバンドが大きく変形することができ、第1の実施の形態に係るスパウト1Aと同様に、小さい力でキャップ2を回転するだけで容易にブリッジ23を破断することが可能である。
もっとも、係止突起112は3個より2個であることが望ましい。係止突起112が2個の方がバンドが変形するためのスペースを広く確保しやすいことにより、回転時の変形量が大きく各ブリッジの破断のタイミングがずれやすいため、より小さい力でブリッジ23を破断して開口することが可能だからである。
1,1A,1B,1C: スパウト
11:注出筒 111:螺状 112:係止突起 113:フランジ
12:取付部
2:キャップ
21:キャップ本体 211:ローレット
22:不正開封防止バンド 221:係止爪
23:ブリッジ
11:注出筒 111:螺状 112:係止突起 113:フランジ
12:取付部
2:キャップ
21:キャップ本体 211:ローレット
22:不正開封防止バンド 221:係止爪
23:ブリッジ
Claims (3)
- スパウトにキャップを装着して成る注出具であって、
前記スパウトが、筒状の注出筒と、その下部に位置して容器に取り付ける取付部を有し、かつ、前記注出筒の外面に係止突起を有して構成されており、
前記キャップが、スパウトの前記注出筒の注出及び外表面を覆うキャップ本体と、このキャップ本体の下部に、破断可能なブリッジで連結された不正開封防止バンドとで構成されており、
前記不正開封防止バンドの内面側に係止爪が設けられており、
開栓方向にキャップを回転することにより、キャップの前記係止爪がスパウトの前記突起に突き当たり、前記ブリッジが破断して開封する注出具において、
スパウトの前記係止突起の個数が2個又は3個であることを特徴とする注出具。 - 前記係止突起の個数が2個であり、
スパウトの中心を基準とする中心角のうち、狭い方の中心角を狭中心角とするとき、係止突起間の狭中心角が180度以下の角度になるように、この2個の係止突起が配置されていることを特徴とする請求項1に記載の注出具。 - 前記係止突起の個数が3個であり、
スパウトの中心を基準として、係止突起間のすべての中心角が90度以上の角度になるように、この3個の係止突起が順次配置されていることを特徴とする請求項1に記載の注出具。
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JP2022169939A JP2024062138A (ja) | 2022-10-24 | 2022-10-24 | 注出具 |
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Publications (1)
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Family Applications (1)
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JP2022169939A Pending JP2024062138A (ja) | 2022-10-24 | 2022-10-24 | 注出具 |
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Country | Link |
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2022
- 2022-10-24 JP JP2022169939A patent/JP2024062138A/ja active Pending
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