JP2024060227A - 運転支援装置、運転支援方法及び運転支援プログラム - Google Patents

運転支援装置、運転支援方法及び運転支援プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】自車両が左折又は右折する際の安全性を向上させることができる運転支援装置の提供。【解決手段】運転支援装置は、自車両の左前方及び右前方の所定の領域内に存在する交通参加者に関する情報を取得する前方センサと、自車両の乗員に対して警報を実行することができるように構成された警報装置と、警報装置を制御することができるように構成されたプロセッサと、を備える。プロセッサは、交通参加者に自車両が接近して交通参加者が領域から逸脱することにより前方センサが交通参加者を検知できなくなった第一時点から所定時間以内に、交通参加者が存在する側へ自車両を旋回させる運転者の意図である旋回意図を検知した場合に、旋回意図を検知した第二時点における交通参加者と自車両との前後方向の距離を予測し、予測した交通参加者と自車両との前後方向の距離が、所定の範囲内にある場合に、警報装置に警報を実行させる。【選択図】図3

Description

本発明は、自車両が左折又は右折する際に自車両の側方に位置する交通参加者との衝突(巻き込み)を抑制する運転支援装置、運転支援方法及び運転支援プログラムに関する。
一般に、自車両が左折(又は右折)する際、当該自車両の運転者は、自車両の左方(又は右方)に位置する交通参加者(歩行者、自転車、自動二輪車など)を視認し難い。ここで、一般に、自車両の前方に位置する交通参加者に関する情報を取得する前方センサを備え、当該前方センサにより取得された情報に基づいて、交通参加者と自車両との衝突を抑制する制御を実行する装置が提案されている。しかし、前方センサの検知範囲は自車両の前方に限られ、自車両の側方まで及ばない場合がある。つまり、自車両が左折(又は右折)する際に、自車両の左方(又は右方)に位置する交通参加者を、自車両に搭載された前方センサを用いて検知することが困難である場合がある。
そこで、特許文献1に記載された運転支援装置(以下、「従来装置」と称呼する。)のプロセッサ(自車両に搭載された演算装置)は、自車両の後方に位置する他車両から、当該他車両の前方センサによって取得された情報であって、自車両の側方に位置する交通参加者に関する情報を、無線通信回線を介して取得する。そして、従来装置のプロセッサは、当該情報に基づいて、所定の警報を発することができる。これにより、自車両が左折(又は右折)する際に、自車両の左方(又は右方)に位置する交通参加者と自車両との衝突が抑制される。
特開2008-293009号公報
上記の従来装置は、自車両の後方に、前方センサを備えた他車両が存在することを前提としている。当該他車両が存在しない場合には、従来装置のプロセッサは、自車両の側方に位置する交通参加者に関する情報を取得できない。そのため、この場合、自車両が左折(又は右折)する際に、自車両の左方(又は右方)に交通参加者が存在していたとしても、従来装置が警報を発しない。
本発明の目的の一つは、自車両が左折又は右折する際の安全性を向上させることができる運転支援装置を提供することである。
上記の目的を達成するために、本発明の運転支援装置(1)は、
自車両の左前方及び右前方の所定の領域内に存在する交通参加者(A)を検知し、当該交通参加者に関する情報を取得する前方センサ(20)と、
自車両の乗員に対して警報を実行することができるように構成された警報装置(30)と、
前記警報装置を制御することができるように構成されたプロセッサ(10)と、を備える。
前記プロセッサは、
前記交通参加者に自車両が接近して前記交通参加者が前記領域から逸脱することにより前記前方センサが前記交通参加者を検知できなくなった第一時点(t1)から所定時間以内に、前記交通参加者が存在する側へ自車両を旋回させる運転者の意図である旋回意図を検知した場合に、前記第一時点以前の前記交通参加者に関する情報に基づいて、前記旋回意図を検知した第二時点(t2)における前記交通参加者と自車両との前後方向の距離(ΔYt2)を予測し、
予測した前記交通参加者と自車両との前後方向の距離が、所定の範囲内にある場合に、前記警報装置に警報を実行させる。
自車両が交通参加者の後方に位置していて前方センサが当該交通参加者を認識できる状態から、自車両が交通参加者に接近して前方センサの検知範囲から交通参加者が逸脱すると、前方センサは交通参加者を認識できなくなる。その後、プロセッサは、運転者が当該交通参加者側へ自車両を旋回させようとしていることを検知した第二時点で、自車両と交通参加者とが近接していると予想される場合、警報装置に警報を実行させる。このように、本発明によれば、自車両の前方センサが検知できない交通参加者に関する情報を供給する装置(例えば、自車両の後方に位置する他車両)が存在しない場合であっても、自車両に搭載された前方センサによって得られた情報のみに基づいて、警報を発することができる。これにより、自車両の安全性を向上させることができる。
本発明の一態様に係る運転支援装置において、
前記プロセッサは、前記交通参加者に関する情報に基づいて、自車両と前記交通参加者との車幅方向の距離(ΔX)と、自車両と前記交通参加者との前後方向距離(ΔY)と、前記交通参加者の前後方向における速度(va)を取得し、
前記車幅方向の距離が所定の閾値以下であることを検知し、自車両と前記交通参加者との前後方向距離が減少して前記交通参加者が前記領域から逸脱することにより前記前方センサが前記交通参加者を検知できなくなった場合に、前記第二時点において前記交通参加者と自車両との前後方向の距離を予測する。
交通参加者と自車両とが同一の車線に沿って通行している(並走している)状況下で、自車両が交通参加者側へ旋回することにより、両者が接触する可能性がある。本態様において、交通参加者と自車両との車幅方向の距離が閾値以下である場合に両者が並走しているとみなす。そして、運転支援装置は、当該条件が満たされている場合にのみ、警報を実行可能であるように構成されている。これによれば、不要な警報の実行が抑制される。
また、本発明の他の態様に係る運転支援装置において、
前記プロセッサは、前記交通参加者が、前記第一時点から前記第二時点までの期間に、前記第一時点の速度で定速走行したと仮定して、前記第二時点における前記交通参加者と自車両との距離を予測する。
これによれば、プロセッサは、比較的簡単に、第二時点における前記交通参加者と自車両との距離を予測できる。
また、本発明に係る運転支援方法及び運転支援プログラムは、上記の運転支援装置を構成する各装置が実行するステップを含む。
図1は、本発明の一実施形態に係る駐車支援システムのブロック図である。 図2は、前方センサの検知範囲を示す平面図である。 図3は、自車両と交通参加者との車幅方向の距離及び前後方向の距離を示す平面図である。 図4は、自車両と交通参加者との前後方向の距離の変化の一例を示す平面図である。 図5は、自車両と交通参加者との前後方向の距離の変化の一例を示すグラフである。 図6は、警報機能を実現するプログラムのフローチャートである。
(概略)
本発明の一実施形態に係る運転支援装置1は、自動運転機能を備えた車両V(以下、「自車両」と称呼する。)に搭載される。運転支援装置1は、自動運転機能が無効化され、運転者が主体的に運転操作を実行している状況下で、自車両が左折(又は右折)する際に自車両の左方(又は右方)に交通参加者が存在し、且つ、自車両が交通参加者に接触する可能性が高い場合に、所定の警報を発する機能(警報機能)を有する。
(具体的構成)
図1に示したように、運転支援装置1は、運転支援ECU10、車載センサ20及び警報装置30を備えている。
運転支援ECU10は、CPU10a、ROM10b、RAM10c、タイマー10dなどを備えたマイクロコンピュータを含む。
運転支援ECU10は、CAN(Controller Area Network)を介して、自車両が備える他のECUに接続されている。
車載センサ20は、自車両の前方に位置する交通参加者に関する情報を取得する前方センサを含む。具体的には、車載センサ20は、前方センサとしてのミリ波レーダー21及びカメラ22を含む。
ミリ波レーダー21は、送受信部と信号処理部(図示略)とを備えている。送受信部が、ミリ波帯の電波(以下、「ミリ波」と称呼する。)を自車両の前方へ放射し、放射範囲内に位置する交通参加者A(歩行者、自転車、自動二輪車など)を含む立体物によって反射されたミリ波(反射波)を受信する。なお、ミリ波の放射範囲は、図2に示したように、平面視において、略扇形を呈する。信号処理部は、送受信部がミリ波を放射してから反射波を受信するまでの時間、送信したミリ波と受信した反射波との位相差、反射波の減衰レベルなどに基づいて、交通参加者Aを認識(検出)したか否かを判断し、交通参加者Aを認識した場合、自車両と交通参加者Aとの距離(車幅方向の距離ΔX及び前後方向の距離ΔY)、前方向(自車両の進行方向)における交通参加者Aの速度vaなどを演算して、当該演算結果を運転支援ECU10に送信する。なお、図3に示したように、距離ΔXは、自車両の車幅方向における中央部を通る直線(中心線)と、交通参加者Aの幅方向における中央部を通る中心線を通る直線(中心線)との距離である。また、距離ΔYは、自車両の前端と交通参加者Aの後端との距離である。
カメラ22は、撮像装置及び画像解析装置を含む。撮像装置は、例えば、CCD(charge coupled device)或いはCIS(CMOS image sensor)の撮像素子を内蔵するデジタルカメラである。撮像装置は、フロントウインドシールドガラスの上部にて前方へ向けられている。撮像装置は、所定のフレームレートで自車両の前景を撮影して、画像データを取得する。撮像装置は、画像データを画像解析装置に送信する。画像解析装置は、取得した画像データを解析して、その画像から自車両の前方に位置する交通参加者に関する情報を取得する。例えば、画像解析装置は、自車両の左前方及び右前方に位置する交通参加者(歩行者、自転車、自動二輪車など)と他の立体物(例えば、ガードレール、ポールなど)とを識別(認識)し、当該識別結果(認識結果)を、運転支援ECU10に送信する。
なお、図2に示したように、平面視において、ミリ波レーダー21が交通参加者Aを精度良く検知できる範囲R1と、カメラ22の画像解析装置が交通参加者Aを精度良く認識できる範囲R2とが略同一である。ただし、これらの範囲が多少ずれていてもよい。以下の説明において、上記の両方の領域を含む最小の領域を「前方センサの検知範囲Ra」と称呼する。
さらに、車載センサ20は、自車両の走行状態(速度)に関する情報、及び自車両が備える操作子の操作態様に関する情報を取得するセンサを含む。
具体的には、図1に示したように、車載センサ20は、速度センサ23及び方向指示レバーセンサ24を含む。
速度センサ23は、自車両の各車輪の回転速度(車輪速度)を検出し、各車輪の車輪速度に基づいて自車両の速度vs(実車速)を演算する。速度センサ23は、速度vsを表すデータを運転支援ECU10に送信する。
方向指示レバーセンサ24は、自車両の方向指示器に組み込まれるスイッチ装置(以下、「右ターンスイッチ」、「左ターンスイッチ」と称呼する。)を含む。方向指示器のレバーが中立位置にある場合、左ターンスイッチ及び右ターンスイッチはオフ状態である。運転者は、自車両を右方向へ進行させる場合、当該レバーを中立位置から所定方向へ倒す。これにより、右ターンスイッチがオン状態になる。なお、この場合、左ターンスイッチはオフ状態のままである。一方、運転者は、自車両を左方向へ進行させる場合、当該レバーを中立位置から前記所定方向とは反対方向へ倒す。これにより、左ターンスイッチがオン状態になる。なお、この場合、右ターンスイッチはオフ状態のままである。
警報装置30は、表示装置及び音響装置を含む。表示装置は、液晶ディスプレイ装置、ヘッドアップディスプレイ装置などから構成されている。表示装置は、運転支援ECU10から表示データを取得して、当該表示データに従って、画像を表示する。音響装置は、増幅装置及びスピーカー装置から構成されている。音響装置は、運転支援ECU10から音声データを取得して、当該音声データに従って、音声を再生する。
(作動)
運転支援ECU10は、ミリ波レーダー21及びカメラ22から、それぞれの認識結果を逐次取得する。ミリ波レーダー21及びカメラ22からの認識結果が、「自車両の左前方又は右前方に交通参加者A(歩行者、自転車又は自動二輪車)が存在している」ことを表している場合、運転支援ECU10は、ミリ波レーダー21から、当該交通参加者Aと自車両との距離ΔXを取得する。なお、運転支援ECU10は、カメラ22の認識結果(又は画像データ)に基づいて、距離ΔXを演算してもよい。
交通参加者Aと自車両との距離ΔXが下限閾値ΔXLth以上且つ上限閾値ΔXHth以下(例えば、1.5メートル以上且つ3.5メートル以下)である場合(図3を参照)、運転支援ECU10は、ミリ波レーダー21から、交通参加え者Aと自車両との前後方向の距離ΔY及び速度vaを取得する。運転支援ECU10は、これらのデータを時系列データ(現時点から所定時間だけさかのぼった時点までの期間における各時点のデータ)として、RAM10bに記憶させる。なお、下限閾値ΔXLth及び上限閾値ΔXHthは、自車両が通行している車線に沿って交通参加者Aが移動する可能性が高い範囲を規定する値として予め決定されている。すなわち、この範囲内に交通参加者Aが位置している場合、運転支援ECU10は、当該交通参加者Aは、自車両が走行している車線に沿って移動する可能性が高いと判定する。
自車両の速度vsが交通参加者Aの速度vaより大きい場合、自車両が交通参加者Aに近づいていく。つまり、距離ΔYが減少していく。そして、交通参加者Aが、前方センサの検知範囲Raから逸脱すると、前方センサ(ミリ波レーダー21及びカメラ22の両方)が交通参加者Aを認識できなくなる。運転支援ECU10は、RAMに記憶されている距離ΔYの時系列データに基づいて、距離ΔYが減少しているかどうかを逐次判定している。そして、距離ΔYが減少している状況下で、前方センサ(ミリ波レーダー21及びカメラ22の両方)が当該交通参加者Aを認識できなくなった場合、運転支援ECU10は、その時点(第一時点t1)から、経過時間ΔTの計測を開始する。加えて、運転支援ECU10は、速度センサ23から自車両の速度vsを逐次取得し、時系列データとしてRAM10cに記憶させる。
さらに、運転支援ECU10は、方向指示レバーセンサ24の右ターンスイッチ及び左ターンスイッチのオン・オフ状態を監視する。運転支援ECU10は、両スイッチのオン・オフ状態の変化に基づいて、運転者が自車両を旋回させようしているか否かを判定する。左ターンスイッチ(右ターンスイッチ)がオン状態である場合、運転支援ECU10は、運転者が自車両を左折(右折)させようとしていると判定する。
経過時間ΔTが閾値ΔTth(例えば、5秒)以下である第二時点t2で、運転者が交通参加者Aの存在する方向(左方又は右方)へ自車両を旋回させようとした場合、運転支援ECU10は、RAM10cから、第一時点t1の直前に取得した交通参加者Aの速度va及び距離ΔYを、それぞれ速度vat1及び距離Yt1に設定する。さらに、運転支援ECU10は、RAM10cから、第一時点t1以降の各時点の自車両の速度vsを取得する。つぎに、運転支援ECU10は、速度vat1、距離ΔYt1、及び第一時点t1以降の自車両の速度vsに基づいて、第二時点t2における自車両と交通参加者Aとの前後方向の距離ΔYt2を予測する。具体的には、運転支援ECU10は、第一時点t1から第二時点t2において交通参加者Aが速度vat1で定速走行したと仮定し、当該期間に交通参加者Aが進行した距離ΔYa(=vat1×ΔT)を演算する。また、運転支援ECU10は、当該期間の速度vsを積分して、自車両が当該期間に進行した距離ΔYvを演算する。そして、運転支援ECU10は、距離ΔYaと距離ΔYvの差分を距離ΔYt1に加算して得られた値を距離ΔYt2(=ΔYt1+ΔYa―ΔYv)として取得する。
距離ΔYt2が閾値ΔYLth以上且つ閾値ΔYHth以下(例えば、-10メートル以上且つ+1メートル以下である場合)、運転支援ECU10は、警報装置30に所定の警報を実行させる。警報の実行によって運転者が自車両を制動させることにより、自車両と交通参加者Aとの衝突が抑制される。
つぎに、図4及び図5を参照して、自車両及び自車両の左側方に位置する交通参加者Aが同一の交差点へ向かって同一方向に走行し、その後、自車両が交差点を左折する状況において、運転支援装置1が警報を発する例について説明する。図4は、自車両及び交通参加者が前方の交差点に進入するまでの状況を示す図である。図4(A)は、時点t0において、自車両の左前方を交通参加者Aが自車両と同方向へ進行している状況を示している。図4(B)は、時点t0より後の第一時点t1において、自車両が交通参加者Aに接近し、前方センサが交通参加者Aを認識できなくなった状況を示している。図4(C)は、時点t1より後の第二時点t2において自車両の方向指示器が左方向を示すように、運転者が方向指示レバー24を操作した状況を示している。
図5は、自車両と交通参加者Aとの距離ΔYの時系列変化を示すグラフである。図5に示したように、時点t0から距離ΔYが減少し始め、第一時点t1にて、前方センサが交通参加者Aを認識できなくなる。運転支援ECU10は、当該第一時点t1から距離ΔYの予測(演算)を開始する。その後、距離ΔY(予測値)が負値になる。すなわち、自車両が交通参加者Aを追い越している。その後、運転者が自車両を交差点にて左折させるためにブレーキペダルを踏み込んで自車両を減速させている。そのため、時点tpから自車両と交通参加者Aとが接近し始める。つまり、距離ΔY(予測値)が「0」へ向かって増大し始める。その後、運転者が方向指示レバー24を操作した第二時点t2(<ΔTth)において、距離ΔYt2(予測値)が、閾値ΔYLth以上且つ閾値ΔYHth以下である。よって、この例では、運転支援ECU10は、第二時点t2にて、警報装置30に警報を実行させる。
つぎに、図6を参照して、上記の警報機能を実現するために運転支援ECU10のCPU10a(以下、「CPU」と称呼する。)が実行する処理(プログラムPR)を具体的に説明する。
CPUは、自車両のイグニッションスイッチがオン状態にあるとき、所定の周期で、プログラムPRを実行する。CPUは、ステップ100からプログラムPRの実行を開始し、ステップ101に進む。
CPUは、ステップ101に進むと、ミリ波レーダー21及びカメラ22から取得した情報に基づいて、自車両の左前方又は右前方に交通参加者Aが存在しているか否かを判定する。自車両の左前方又は右前方に交通参加者Aが存在している場合(101:Yes)、CPUは、ステップ102に進む。一方、自車両の左前方又は右前方に交通参加者Aが存在していない場合(101:No)、CPUは、ステップ111に進み、プログラムPRの実行を終了する。
CPUは、ステップ102に進むと、ミリ波レーダー21から、自車両と交通参加者Aとの車幅方向の距離ΔXを取得する。そして、CPUは、ステップ103に進む。
CPUは、ステップ103に進むと、距離ΔXが所定の範囲内にあるか否か(距離ΔXが下限閾値ΔXLth以上且つ上限閾値ΔXHth以下であるか否か)を判定する。距離ΔXが所定の範囲内にある場合(103:Yes)、CPUは、ステップ104に進む。一方、距離ΔXが所定の範囲を逸脱している場合(103:No)、CPUは、ステップ111に進む。
CPUは、ステップ104に進むと、交通参加者Aが、前方センサの検知範囲Raから逸脱したか否かを判定する。例えば、前方センサ(ミリ波レーダー21及びカメラ22)が直前まで検出していた交通参加者Aを検出しない場合に、CPUは交通参加者Aが前方センサの検知範囲Raから逸脱したと判定することができる。交通参加者Aが前方センサの検知範囲Raから逸脱した場合(104:Yes)、CPUは、ステップ105に進む。一方、交通参加者Aが前方センサの検知範囲内にある場合(104:No)、CPUは、ステップ102に戻る。
CPUは、ステップ105に進むと、経過時間ΔTの計測を開始する。そして、CPUは、ステップ106に進む。
CPUは、ステップ106に進むと、自車両と交通参加者Aとの前後方向の距離ΔYの予測(演算)を開始する。そして、CPUは、ステップ107に進む。
CPUは、ステップ107に進むと、経過時間ΔTが閾値ΔTth以下であるか否かを判定する。経過時間ΔTが閾値ΔTth以下である場合(107:Yes)、CPUは、ステップ108に進む。一方、経過時間ΔTが閾値ΔTthを超えている場合(107:No)、CPUは、ステップ111に進む。
CPUは、ステップ108に進むと、方向指示レバーセンサ24から取得した情報に基づいて、「運転者は、自車両を交通参加者が存在する側へ旋回させようとしているか否か」を判定する。交通参加者Aが自車両の左側に位置していて、左ターンスイッチがオン状態に遷移した場合、又は交通参加者Aが自車両の右側に位置していて、右ターンスイッチがオン状態に遷移した場合、CPUは、運転者が自車両を交通参加者側へ旋回させようとしていると判定する。CPUは、運転者が自車両を交通参加者側へ旋回させようとしていると判定した場合(108:Yes)、CPUは、ステップ109に進む。一方、CPUは、運転者が自車両を交通参加者側へ旋回させようとしていると判定しなかった場合(108:No)、CPUは、ステップ107に戻る。
CPUは、ステップ109に進むと、距離ΔY(予測値)が所定の範囲内にあるか否か(距離ΔYが閾値ΔYLth以上且つ閾値ΔYHth以下であるか否か)を判定する。距離ΔYが所定の範囲内にある場合(109:Yes)、CPUは、ステップ109に進む。一方、距離ΔXが所定の範囲を逸脱している場合(109:No)、CPUは、ステップ111に進む
CPUは、ステップ110に進むと、警報装置30に所定の警報(画像表示及び音声再生)を実行させる。そして、CPUは、ステップ111に進み、プログラムPRの実行を終了する。
(効果)
自車両が交通参加者Aの後方に位置していて前方センサが当該交通参加者Aを認識できる状態から、自車両が交通参加者Aに接近して前方センサの検知範囲から交通参加者Aが逸脱すると、前方センサは交通参加者Aを認識できなくなる。運転支援ECU10は、当該時点から、自車両と交通参加者Aとの距離ΔYの予測を開始する。そして、運転支援ECU10は、運転者が当該交通参加者側へ自車両を旋回させようとしていることを検知し、その時点で、自車両と交通参加者Aとが近接していると予想される場合(ΔYLth≦ΔY≦ΔYHth)、警報装置30に警報を実行させる。このように、本実施形態によれば、自車両の前方センサが検知できない交通参加者Aに関する情報を提供する装置(例えば、自車両の後方に位置する他車両)が存在しない場合であっても、自車両に搭載された前方センサによって得られた情報のみに基づいて、警報を発することができる。これにより、自車両の安全性を向上させることができる。
なお、運転支援ECU10は、第一時点t1から第二時点t2までの期間において、交通参加者Aが第一時点t1(ステップ104にてYesと判定された時点)での速度vat1で定速走行していると仮定して、距離ΔYt2を予測する。したがって、第一時点t1からの経過時間ΔTが増大するに従って、距離ΔYの予測精度(正確度)が低下する虞がある。そこで、運転支援ECU10は、経過時間ΔTが閾値ΔTth以下である場合にのみ、警報を発することができるように構成されている。
本発明は上記実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用することができる。
(変形例1)
運転支援装置1は、前方センサに加えて、自車両の側方に位置する交通参加者に関する情報である側方情報を取得可能な側方センサを備えていてもよい。例えば、側方センサとして、側方カメラ、超音波センサなどを採用することができる。この場合、運転支援ECU10は、上記実施形態と同様に、前方センサが交通参加者Aを検知できなくなった時点から距離ΔYの予測を開始する。そして、第二時点t2において、距離ΔYが所定の範囲内にある場合に、運転支援ECU10は、側方センサから、自車両の側方に存在する交通参加者に関する情報を含む側方情報を取得する。そして、運転支援ECU10は、ステップ109による判断処理に加えて、側方情報に基づく判断処理に基づいて、自車両の側方に交通参加者Aが位置している可能性が高いと判定した場合に、警報装置30に警報を実行させる。例えば運転支援ECUは、図6のステップ109にて、距離ΔY(予測値)が所定の範囲内(下限閾値ΔYLth以上且つ上限閾値ΔYHth以下の範囲内)であり、且つ、側方情報から得られる自車両と交通参加者Aとの距離ΔYSが、所定距離以下であるかを判定する。そして、距離ΔYが所定の範囲内であり且つ距離ΔYSが所定距離以下である場合に、警報装置30に警報を実行させてもよい。これによれば、警報の信頼性を向上させることができる。
(変形例2)
上記実施形態では、運転支援ECU10は、方向指示レバーセンサ24の左ターンスイッチ及び右ターンスイッチのオン・オフ状態に基づいて、運転者が自車両を旋回させようとしているか否かを判定する。これに代えて(又は加えて)、運転支援ECU10は、ステアリングセンサを用いて、ステアリングホイールの操舵角度を検知し、その検知結果に基づいて、運転者が自車両を旋回させようとしているか否かを判定してもよい。
(変形例3)
上記実施形態では、運転支援ECU10は、第一時点t1から第二時点t2までの期間において、交通参加者Aが第一時点t1(又はその直前)での速度vat1で定速走行していると仮定して、距離ΔYt2を予測する。これに代えて、運転支援ECU10は、第一時点t1(又はその直前)における交通参加者Aの加速度及び速度vat1に基づいて、距離ΔYt2を予測してもよい。
1…駐車支援システム、10…駐車支援ECU、20…車載センサ、30…警報装置

Claims (5)

  1. 自車両の左前方及び右前方の所定の領域内に存在する交通参加者を検知し、当該交通参加者に関する情報を取得する前方センサと、
    自車両の乗員に対して警報を実行することができるように構成された警報装置と、
    前記警報装置を制御することができるように構成されたプロセッサと、を備え、
    前記プロセッサは、
    前記交通参加者に自車両が接近して前記交通参加者が前記領域から逸脱することにより前記前方センサが前記交通参加者を検知できなくなった第一時点から所定時間以内に、前記交通参加者が存在する側へ自車両を旋回させる運転者の意図である旋回意図を検知した場合に、前記第一時点以前の前記交通参加者に関する情報に基づいて、前記旋回意図を検知した第二時点における前記交通参加者と自車両との前後方向の距離を予測し、
    予測した前記交通参加者と自車両との前後方向の距離が、所定の範囲内にある場合に、前記警報装置に警報を実行させる、
    運転支援装置。
  2. 請求項1に記載の運転支援装置であって、
    前記プロセッサは、前記交通参加者に関する情報に基づいて、自車両と前記交通参加者との車幅方向の距離と、自車両と前記交通参加者との前後方向距離と、前記交通参加者の前後方向における速度を取得し、
    前記車幅方向の距離が所定の閾値以下であることを検知し、自車両と前記交通参加者との前後方向距離が減少して前記交通参加者が前記領域から逸脱することにより前記前方センサが前記交通参加者を検知できなくなった場合に、前記第二時点において前記交通参加者と自車両との前後方向の距離を予測する、
    運転支援装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の運転支援装置において、
    前記プロセッサは、前記交通参加者が、前記第一時点から前記第二時点までの期間に、前記第一時点の速度で定速走行したと仮定して、前記第二時点における前記交通参加者と自車両との距離を予測する、ように構成された運転支援装置。
  4. 自車両の左前方及び右前方の所定の領域内に存在する交通参加者を検知し、当該交通参加者に関する情報を取得する情報取得ステップと、
    前記交通参加者に自車両が接近して前記交通参加者が前記領域から逸脱することにより前記前方センサが前記交通参加者を検知できなくなった第一時点から所定時間以内に、前記交通参加者が存在する側へ自車両を旋回させる運転者の意図である旋回意図を検知した場合に、前記第一時点以前の前記交通参加者に関する情報に基づいて、前記旋回意図を検知した第二時点における前記交通参加者と自車両との前後方向の距離を予測する予測ステップと、
    予測した前記交通参加者と自車両との前後方向の距離が、所定の範囲内にある場合に、警報装置に警報を実行させる警報ステップと、
    を含む、運転支援方法。
  5. 自車両が備えるコンピューターに、
    自車両の左前方及び右前方の所定の領域内に存在する交通参加者を検知し、当該交通参加者に関する情報を取得する情報取得ステップと、
    前記交通参加者に自車両が接近して前記交通参加者が前記領域から逸脱することにより前記前方センサが前記交通参加者を検知できなくなった第一時点から所定時間以内に、前記交通参加者が存在する側へ自車両を旋回させる運転者の意図である旋回意図を検知した場合に、前記第一時点以前の前記交通参加者に関する情報に基づいて、前記旋回意図を検知した第二時点における前記交通参加者と自車両との前後方向の距離を予測する予測ステップと、
    予測した前記交通参加者と自車両との前後方向の距離が、所定の範囲内にある場合に、警報装置に警報を実行させる警報ステップと、
    を実行させる、運転支援プログラム。




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