JP2024058549A - 容器、及び容器の製造方法 - Google Patents

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陽 鈴木
悠介 齊藤
亮 西村
真二郎 鳥羽
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Abstract

【課題】容器の製造コストの低減及び組立精度の安定化を可能にする。【解決手段】現像剤を収容するための容器であって、開口部と、開口部の縁に沿って延びる第1面21Lと、を有する第1枠体21と、開口部を覆うように第1枠体21に接続され、第1枠体21と共に現像剤を収容するための収容部を形成する第2枠体22であって、第1面21Lと対向しつつ第1面21Lが延びる方向に沿って延びる第2面22Lを有する第2枠体22と、第1枠体21と第2枠体22を接続する接続部材43と、を備え、第1面21Lと第2面22Lの一方の面上に凸部21aが設けられ、他方の面上に凹部22aが設けられ、凸部21aの先端面と凹部22aの底面が接触しないように、凸部21aは凹部22aに挿入されており、接続部材43は、凸部21aの先端面と凹部22aの底面の双方に接触するように凸部21aと凹部22aの間に設けられている。【選択図】図1

Description

本開示は、電子写真方式を採用する複写機やプリンタ等の画像形成装置に備えられるユニットに関する。
画像形成装置の構成として、感光ドラム(像担持体)またはそれに作用するプロセス手段や現像剤収納容器を一体的にカートリッジ化し、このカートリッジを画像形成装置本体に着脱可能とするプロセスカートリッジ方式が採用される場合がある。カートリッジとしては、現像スリーブ(現像剤担持体)や現像ブレード(現像剤規制部材)を備えた現像ユニットや、感光ドラムやクリーニングブレード(クリーニング部材)を備えた感光体ユニットなどが挙げられる。これらユニットは、各プロセス部材を支持する枠体を備え、枠体にはトナー(現像剤)の収容部が設けられる。例えば、同一の画像形成装置本体に対して複数のプロセスカートリッジが着脱可能に備えられるフルカラープリンタ等においては、使用頻度等に応じてユニットごとにトナー収容部の容量が異なるユニット枠体が用意される場合がある。
現像剤収容容器でもあるユニット枠体は、複数の枠体に分割されて作製され、超音波溶着等の接続手段にて一体的に形成される。接続手段としては、各々の枠体の接続部に凹凸部を形成し隙間を接着剤で固定する方法が提案されている(特許文献1)。また、各々の枠体同士を金型で固定し、接続部に形成された間隙に溶融樹脂を流し込み樹脂接合する方法も提案されている。
また、接合の為のスナップフィットの構成として特許文献2~4などの構成が提案されている。
特開2020-134690号公報 特開平8-146859号公報 特開平8-211815号公報 特許第2877540号公報
本発明は上記従来技術をさらに発展させたものである。
上記目的を達成するために、本発明における容器は、
現像剤を収容するための容器であって、
開口部が設けられた第1枠体であって、前記開口部の縁に沿って延びる第1面を有する第1枠体と、
前記開口部を覆うように前記第1枠体に接続され、前記第1枠体と共に現像剤を収容するための収容部を形成する第2枠体であって、前記第1面と対向しつつ前記第1面が延びる方向に沿って延びる第2面を有する第2枠体と、
前記第1枠体と前記第2枠体を接続する接続部材と、
を備え、
前記第1面と前記第2面の一方の面上に凸部が設けられ、前記第1面と前記第2面の他
方の面上に凹部が設けられ、
前記凸部の先端面と前記凹部の底面が接触しないように、前記凸部は前記凹部に挿入されており、
前記接続部材は、前記凸部の前記先端面と前記凹部の前記底面の双方に接触するように前記凸部と前記凹部の間に設けられていることを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、本発明における容器の製造方法は、
開口部が設けられた第1枠体であって、前記開口部の縁に沿って延びる第1面を有する第1枠体と、前記開口部を覆うように前記第1枠体に接続され、前記第1枠体と共に現像剤を収容するための収容部を形成する第2枠体であって、前記第1面と対向しつつ前記第1面が延びる方向に沿って延びる第2面を有する第2枠体と、を有し、前記第1面と前記第2面の一方の面上に凸部が設けられ、前記第1面と前記第2面の他方の面上に凹部が設けられた容器の製造方法であって、
前記凹部に溶融樹脂を供給する供給工程と、
前記凸部の先端面が前記凹部の前記溶融樹脂に浸かるように前記第1枠体と前記第2枠体の少なくとも一方を移動させる移動工程であって前記供給工程よりも後の移動工程と、
前記溶融樹脂を硬化させる硬化工程であって前記移動工程よりも後の硬化工程と、
を含むことを特徴とする。
本発明によれば、容器の製造コストの低減及び組立精度の安定化が可能となる。
実施例1の枠体の接合構成を示す接合部の断面図 画像形成装置の概略構成を示す断面図 プロセスカートリッジの外観斜視図 プロセスカートリッジの断面図 画像形成装置へのプロセスカートリッジの着脱構成を示す斜視図 現像ユニットの枠体構成を示す断面図 現像枠体の接合部を示す外観図 現像容器への現像カバーの組付けを示す斜視図 現像容器へのクリーニング部材の取り付けを示す斜視図 現像ユニットの枠体構成を示す斜視図 現像カバーへの接続部材の塗布状態を示す斜視図 現像容器への現像カバーの固定方法を示す部分斜視図 現像容器への現像カバーの固定方法を示す部分斜視図 現像容器への現像カバーの固定方法を示す部分斜視図 実施例2の枠体の接合構成を示す接合部の断面図 クリーニングユニットの枠体構成を示す断面図 クリーニング枠体の枠体構成を示す外観図 現像容器への現像剤規制部材の取り付けを示す斜視図 現像サブユニットの構成を示す斜視図 クリーニング容器へのクリーニングカバーの取り付けを示す斜視図 クリーニング容器へのクリーニングカバーの固定方法を示す部分斜視図 クリーニングユニットの外観斜視図 トナーカートリッジの枠体構成を示す外観斜視図 トナー枠体の接続構成を示す断面図 第2第二の位置決めボスの説明図 固定部の説明図 実施例5の現像ユニットの外観斜視図 現像ユニットのスナップフィット説明図 現像ユニットのスナップフィット説明図 現像ユニットのスナップフィット説明図 実施例6の現像ユニットの外観斜視図 現像ユニットのスナップフィット説明図 現像ユニットのスナップフィット説明図 ホットメルト掻き寄せの説明図 ホットメルト掻き寄せの説明図 クリーニングユニットの外観斜視図 クリーニングユニットのスナップフィット説明図 クリーニングユニットのスナップフィット説明図 クリーニングユニットのスナップフィット説明図
以下の実施例において、本開示における実施形態を、例示的に説明する。ただし、以下の実施例に開示された構成、例えば、部品の機能、材質、形状、その相対配置は、特許請求の範囲と関連する形態の一例を示すものであり、特許請求の範囲をこれら実施例に開示された構成に限定する趣旨のものではない。また、以下の実施例に開示された構成が解決する課題もしくは開示された構成から得られる作用又は効果は、特許請求の範囲を限定する趣旨のものではない。
(実施例1)
以下、本開示の実施例1に係る電子写真画像形成装置ついて図を用いて説明する。ここで、電子写真画像形成装置(以下、画像形成装置)とは、電子写真画像形成方式を用いて記録材に画像を形成するものである。画像形成装置の例としては、電子写真複写機、電子写真ファクシミリ装置、電子写真プリンタ(レーザプリンタ、LEDプリンタ等)、及びこれらの複合機(マルチファンクションプリンタ)、電子写真ワードプロセッサなどが含まれる。記録材としては、記録用紙、プラスチックシートなどのシート状の記録媒体が含まれる。
本実施例に係る画像形成装置は、いわゆるカートリッジ方式を採用した画像形成装置である。カートリッジとは、画像形成装置に着脱可能なユニットであり、感光体及び、感光体に作用するプロセス手段(例えば、帯電部材、現像部材、清掃部材等)を有するユニットである。
以下の実施例では画像形成装置として、1個のプロセスカートリッジ(カートリッジ)が着脱可能なモノカラーレーザプリンタを例示している。なお、画像形成装置に装着するプロセスカートリッジの個数はこれに限定されるものではなく、例えば、フルカラーレーザプリンタでは、形成するトナー像の色が互いに異なる複数のプロセスカートリッジが着脱可能に構成される。
<レーザプリンタ全体概要>
図2は、本実施例に係る画像形成装置の一例であるレーザプリンタの概略構成を示す模式的断面図である。図2に示すように、レーザプリンタ1は、プリンタ本体(画像形成装置本体)Aに、シート給送部103、転写ローラ104、定着部105、レーザスキャナ101が設置されている。また、プリンタ本体Aには、プロセスカートリッジB、トナーカートリッジCが着脱可能に配置される。
プロセスカートリッジBは、像担持体として感光ドラム11を備えたクリーニングユニット10(第1ユニット)と、現像剤(トナー)を担持する現像剤担持体として現像ローラ16を備えた現像ユニット15(第2ユニット)、から構成される。
クリーニングユニット10は、前述した感光ドラム11と、帯電部材としての帯電ローラ12と、クリーング部材としてのクリーニングブレード13と、廃トナー一次収容部100と、廃トナー搬送路(不図示)を有する。感光ドラム11は、クリーニングユニット10の枠体(クリーニング枠体)に回転可能に設けられており、プリンタ本体Aに設けられた不図示のモータの駆動力を受けて回転する。帯電ローラ12は、感光ドラム11の外周面に接触するように配置され、プリンタ本体(装置本体)Aからの電圧印加によって、感光ドラム11を帯電する。また、帯電ローラ12は、クリーニング枠体に回転可能に設けられており、回転する感光ドラム11に従動して回転する。クリーニングブレード13は、感光ドラム11の外周面に接触するように配置される、弾性を有する部材である。クリーニングブレード13は、その先端が感光ドラム11に弾性的に接触することで、後述する記録材としてのシートSが感光ドラム11と転写ローラ104との間を通過した後に感光ドラム11に残留するトナーを感光ドラム11より除去する。除去されたトナー(廃トナー)は、後述する廃トナー一次収容部100から、廃トナー搬送路(不図示)を通じて、トナーカートリッジCへ搬送される。
現像ユニット15は、現像ローラ16が回転可能に配置される現像室151と、現像室151にトナー供給する現像剤収容室152と、を有する。現像ローラ16は、感光ドラム11の現像領域へトナーを供給する。そして、現像ローラ16は、トナー(現像剤)を用いて、感光ドラム11に形成された静電潜像を現像する。現像ブレード17は、現像ローラ16の周面に当接して現像ローラ16の周面に付着するトナーの量を規定する(トナーの層厚を規制する)。また、トナーに摩擦帯電電荷を付与する。現像剤収容部(現像剤収納室)152内に収納されたトナーは、撹拌部材154の回転によって現像室151へ送り出され、現像ローラ16に供給される。現像剤収容室152内のトナーが不図示の残量検知手段により、現像剤収容室152内のトナー量が一定以下になったと検知された際には、トナーカートリッジCよりプロセスカートリッジBへトナーが供給される。
トナーカートリッジCは、プロセスカートリッジBにトナー供給するトナー供給部2と、プロセスカートリッジBからの廃トナーを回収する廃トナー回収部(不図示)を有する。
プロセスカートリッジB、トナーカートリッジCは、プリンタ本体Aに対して着脱可能となっている。
<レーザプリンタの動作>
不図示の駆動源によって回転駆動された感光ドラム11は、帯電ローラ12によって所定の電位に一様に帯電される。帯電後の感光ドラム11は、その表面に対しレーザスキャナ101によって画像情報に基づいた画像露光がなされ、露光部分の電荷が除去されて静電潜像が形成される。感光ドラム11上の静電潜像は、現像ローラ16からトナーが供給されることで、トナー画像として可視化される。
一方、このようなトナー画像の形成動作と並行して、シート給送部103に沿ってシートSが搬送される。具体的には、給送ローラ103bが回転してシートSが給送される。その後、感光ドラム11上のトナー画像が感光ドラム11と転写ローラ104との間の転写部に到達するタイミングを合わせて、シートSも転写部に搬送される。シートSが転写部を通過する際に、転写ローラ104へのバイアス印加により、シートSにトナー画像が未定着画像として転写される。その後、トナー画像が転写されたシートSは、定着部105へと搬送される。定着部105に搬送されたシートSは、定着部105を通過する際、未定着画像が加熱及び加圧されてシートSの表面に定着される。その後、シートSは、シート給送部103によってさらに搬送され、排出トレイ106へ排出され積載される。
<プロセスカートリッジ概要>
図3、図4を用いて、本実施例におけるプロセスカートリッジ5の構成について詳細に説明する。図3は、プロセスカートリッジ5の外観斜視図であって、(a)は図2の紙面に垂直な方向(感光ドラム11の軸線方向)におけるプロセスカートリッジ5の一方の側の模式的斜視図であり、(b)は他方の側の模式的斜視図である。図4は、プロセスカートリッジ5を感光ドラム11の軸線と垂直な方向に切ったときのプロセスカートリッジ5の模式的断面図である。
本実施例において、プロセスカートリッジ5は、現像ユニット15が支点8a、8bを結んだ直線(回動中心8)回りに回動可能にクリーニングユニット10に結合する。クリーニングユニット10に設けられた帯電ローラ12は、感光ドラム11に当接し従動回転する接触帯電方式の帯電部材である。クリーニングブレード13は、弾性ゴムブレードであり、先端部を感光ドラム11に当接させて配置してある。クリーニングブレード13は、感光ドラム11に残留したトナーを除去する役目を行う。このクリーニングブレード13により回収されたトナーは、クリーニングユニット10内にある廃トナー収容部14に収容される。
現像ユニット15は、現像手段としての現像ローラ16と現像ブレード17を有する。現像ユニット15は、さらに現像室151と現像剤収容室152を有する。現像ローラ16は、現像室151に配置され、現像ブレード17は、先端部を現像ローラ16に当接して配置してある。現像ブレード17は、現像ローラ16の周面に担持されたトナーを薄層に規制する役目をする。なお、以後、感光ドラム11又は現像ローラ16の回転軸線に平行な方向を長手方向と称する。
現像ユニット15は、弾性部材である加圧バネ19(図3(b)参照)により付勢され回動中心8を中心として、現像ローラ16が感光ドラム11に当接するように構成されている。加圧バネ19の付勢力により、現像ユニット15には図4のR1方向のモーメントが作用する。これにより現像ローラ16が感光ドラム11に対し所定圧で当接することができる。このときのクリーニングユニット10に対する現像ユニット15の位置を当接位置とする。
図5を用いて、プロセスカートリッジ5のプリンタ本体Aへの着脱方法について説明する。図5は、画像形成装置へのプロセスカートリッジの着脱時の様子を示す模式的斜視図である。図5に示すように、プリンタ本体A内部の空間がプロセスカートリッジ5の装着部となっている。開閉ドア3は、プリンタ本体Aに対して回動可能に設けられており、図5は、開閉ドア3を開いた状態を示している。プリンタ本体Aは、ガイド部6、7を有している。プロセスカートリッジ5には、図3に示すように、長手方向(左右方向)における一方の側面に長手方向に突出する突起部である上方ボス93と下方ボスが設けられ、他方の側面に上方ボス94と下方ボス96が設けられている。上方ボス93と下方ボス95でガイド部6を、上方ボス94と下方ボス96でガイド部7をそれぞれ挟み込むことで、プロセスカートリッジ5は、ガイド部6、7に案内されながら、図5のD方向に挿入することが可能となる。プロセスカートリッジ5を挿入後に開閉ドア3を閉めると画像形成が可能な状態となる。プロセスカートリッジ5を取り外す際は上記と逆の手順で行われる。
<カートリッジの現像枠体の構成>
図4、図6、図7を用いて、現像ユニット15の現像剤収容室152を構成する現像枠体の構成を説明する。図6は、現像カバー22の分割構成を示す断面図である。図7は、現像容器21と現像カバー22との接続部を示す図であり、各々の接続部の対向部側(それぞれの開口部が開口している側)から見た図である。
図示のように、現像枠体(現像ユニット15の容器)は、主要部品である現像ローラ16及び現像ブレード17を保持する樹脂製の第一枠体としての現像容器21と、現像剤収容室152の大枠を占める樹脂製の第二枠体としての現像カバー22と、で構成される。
現像枠体の内部空間、特に、現像剤収容室(現像剤収容部)152は、現像容器21の内部空間と現像カバー22の内部空間とが連結されて形成される。現像容器21は、その内部空間を開放する開口(第1開口)21oを有し、同様に、現像カバー22は、その内部空間を開放する開口(第2開口)22oを有する。現像容器21の開口21oは、現像容器21の内部を現像カバー22の内部と連通するための開口であり、現像カバー22の開口22oは、現像カバー22の内部を現像容器21の内部と連通するための開口である。すなわち、これら開口21o、22oが互につながることで、現像容器21の内部空間と現像カバー22の内部空間とが互いに連通する。
現像容器21と現像カバー22は、それぞれの開口21o、22oの開口縁部同士を密封接続することで互いに接続される。現像容器21の開口21oの開口縁部には、現像容器21の開口21oを囲むように環状の接続ラインを構成する接続面21L(第1面)が設けられている。同様に、現像カバー22の開口22oの開口縁部には、現像カバー22の開口22oを囲むように環状の接続ラインを構成する接続面22L(第2面)が設けられている。接続面21Lには、平面的に延びる平面部21Lf、平面部21Lfに対して傾斜した方向に延びる斜面部21Li、曲面状の延びる曲面部21Lcなどが含まれる。すなわち、接続面21Lは、接続面22Lとの対向方向において高さが変化する接続面となっている。同様に、接続面22Lには、平面的に延びる平面部22Lf、平面部22Lfに対して傾斜した方向に延びる斜面部22Li、曲面状の延びる曲面部22Lcなどが含まれる。すなわち、接続面22Lは、接続面21Lとの対向方向において高さが変化する接続面となっている。
すなわち、本実施例の現像ユニット15の接続面21Lは、平面部21Lfと、開口22oの開口縁部に沿う方向において、平面部21Lfと異なる位置にある斜面部21Liや曲面部21Lcなどの傾斜部と、を含んでいる。斜面部21Liや曲面部21Lcなどの傾斜部は、開口22oの開口縁部に沿う方向に向かうにつれて平面部21Lfに直交する方向に関して平面部21Lfから離れる方向に向かうように延びる部分を含む形状部である。斜面部21Liや曲面部21Lcは、かかる傾斜部の一例である。曲面部21Lcは、開口22oの開口縁部に沿う方向において、接続面21Lにおける平面部21Lfと異なる位置に曲面状の面を形成する部分である。斜面部21Liは、開口22oの開口縁部に沿う方向において、平面部21Lf及び曲面部21Lcと異なる位置に、平面部21Lfが形成する平面状の面とは角度が異なる平面状の面を形成する部分である。
現像容器21の接続面21Lの面上には、接続面21Lの面から突出し、開口21oを囲むように接続面21Lの延びる方向に沿って環状にリブ(凸部)21aが設けられている。また、現像カバー22の接続面22Lの面上には、接続面22Lの面から凹み、開口22oを囲むように接続面22Lの延びる方向に沿って環状に溝部(凹部)22aが設けられている。環状のリブ21aが環状の溝部22aに挿入され、それらの隙間を後述する接続部材としてのホットメルト43が封止して接続することで、現像容器21と現像カバー22との間に環状の接続部が形成される。
ここで、本実施例におけるホットメルトとしては、枠体に用いられる材料(例えばABS、ポリスチレン等)と比較して剛性の低いものであり、カートリッジの組立工程においては高温の溶融状態で現像カバー22側に塗布される。剛性の指標としてのヤング率は、枠体材料であるABS、ポリスチレンが2000~3000MPaであるのに対して、本
実施例のホットメルトは、常温で5MPa程度のものであり十分に低い値である。また、画像形成装置の使用時においてカートリッジが40℃程度に昇温した場合、ホットメルトはさらに軟化し、そのヤング率は1/5程度となる。
現像カバーとしては、現像カバー22の他に、例えば、図6に示すように現像剤収容部の容積の異なる現像カバー23及び24が用意され、カートリッジの仕様に合わせて現像容器21に対して選択的に取り付けられる。従って、現像カバー22~24の現像容器21との接続部の形状は同一である。
すなわち、現像カバー23は、現像カバー22の開口22oと同様に構成された第2開口としての開口23oを有し、その開口縁部に、現像カバー22の接続面22Lと同様に構成された第2面としての環状の接続面23Lを有する。接続面23Lは、現像カバー22の平面部22Lfと同様に構成された平面部23Lf、現像カバー22の斜面部22Liと同様に構成された斜面部23Li、現像カバー22の曲面部22Lcと同様に構成された曲面部23Lcなどを含む。
同様に、現像カバー24は、現像カバー22の開口22oと同様に構成された第2開口としての開口24oを有し、その開口縁部に、現像カバー22の接続面22Lと同様に構成された第2面としての環状の接続面24Lを有する。接続面24Lは、現像カバー22の平面部22Lfと同様に構成された平面部24Lf、現像カバー22の斜面部22Liと同様に構成された斜面部24Li、現像カバー22の曲面部22Lcと同様に構成された曲面部24Lcなどを含む。
<現像枠体の接続部の構成>
次に図1、図7、図8を用いて接続部の詳細を説明する。図1は、接続部の詳細構成を示す模式的断面であり、ホットメルト43の塗布工程を示す図である。図8は、現像枠体の分割構成を示す斜視図である。
ここで、トナー容量違いの複数のユニットを仕立てる場合、現像ブレードやクリーニングブレード等を有する共通部分の枠体は、容量の小さなものに合わせて小さくする必要がある。無駄なスペースをなくすためには、枠体同士の接続面(接続ライン)は単純な平面同士の接合(接合ラインが直線の組合せ)ではなく、図8に示すような、配置される様々な部品を避けたラインとすることが効果的である。このような接続ラインを形成する場合、一般的な接合方法である超音波溶着は採用が難しい。すなわち、超音波溶着では溶着ホーンの形状の複雑化や受け部のスペース等の配置が難しく容易に構成できず、構成できたとしても接続面に高い精度が要求される。また、トナー容量の差が大きくなればなるほどユニットサイズの大小の差も大きくなるため、枠体の接続(接合)後に他の部品を組付ける構成では異なるユニットサイズに対応した搬送ラインや段取り等の装置コスト、手間が発生する。
図1(c)に示すように、現像カバー22には、ホットメルト43を塗布するための溝部(凹部)22aが、接続面22L上に接続面22Lの延びる方向に沿って延びるように設けられている。現像容器21には、現像カバー22と接続した状態において溝部22a内に挿入されるリブ(凸部)21aが、接続面21L上に接続面21Lの延びる方向に沿って延びるように設けられている。なお、現像容器21に溝部(凹部)を設け、現像カバー22にリブ(凸部)を設ける構成としてもよい。すなわち、現像容器21と現像カバー22のうちの一方の接続面上にリブが設けられ、他方の接続面上に凹部が設けられる構成であればよい。
この図1(c)に示す状態が、現像容器21と現像カバー22とが密封接続された状態
である。この接続状態において、現像容器21と現像カバー22との間には、図中のL1~L5で示すように隙間が設けられている。すなわち、現像容器21の接続面21Lと現像カバー22の接続面22Lは、現像容器21と現像カバー22との接合方向において隙間を有するように対向する。より具体的には、接続面21Lと接続面22Lとの間には、リブ21aと溝部22aとが嵌め合わされた領域に対して枠体外部側においてL1の隙間が形成され、枠体内部側においてL2の隙間が形成されている。また、リブ21aと溝部22aとの間には、リブ21aの枠体外部側の側面21a1と、溝部22aの枠体外部側の溝側面22hとの間にL3の隙間が形成され、リブ21aの枠体内部側の側面21a1と、溝部22aの枠体内部側の溝側面22hとの間にL4の隙間が形成される。さらに、リブ21aの先端と溝部22aの溝底面22iとの間にL5の隙間が形成される。すなわち、リブ21aの先端面21a2と溝部22aの溝底面22iが間隔を空け互いに接触しないように、リブ21aは溝部22aに挿入されている。これらの隙間の少なくとも一部を埋めるように、少なくとも、リブ21aの先端面21a2と溝部22aの溝底面22iの双方に接触するように、ホットメルト43はリブ21aと溝部22aの間に設けられている。
つまり、現像容器21と現像カバー22とは、接続部材であるホットメルト43を介して一体化されている。
さらに、図7(a)、図7(b)に示すように、現像容器21と現像カバー22に各々設けられたリブ21aと溝部22aは、環状の接続部の全周に渡って形成されており、図1(c)に示す接続断面も、接続部の全周に渡って構成されている。
また、現像容器21には、位置決め部(係合部)として、位置決めボス21b(第1係合部)、位置決めボス21c(第2係合部)、固定リブ21d(第3係合部)が設けられている。また、現像カバー22には、位置決め部(被係合部)として、位置決め孔22b(第1被係合部)、回転止孔22c(第2被係合部)、固定部22d(第3被係合部)が設けられている。詳細は後述するが、これらが係合することにより、図1(c)に示す隙間L1~L5が維持されている。
また、本実施例のユニット枠体の接続部は、単純な直線的な接続面の組合せで構成されていない。具体的には、図8や図10(a)に示すように、現像容器21に配置された撹拌部材154の支持部である円筒部21eや、現像カバー22に取り付けられる残量検知部材155の取付け孔22k等を避けた斜面や曲線の組合せである3次元的な接続面で構成されている。すなわち、現像容器21の接続面21Lは、現像容器21の長手両端それぞれにおいて、凸状の曲面部21Lcと、その両側の斜面部21Liと、を含み、長手両端の間に長手方向に延びる平面部21Lfを含む。これらと対向する現像カバー22の接続面22Lは、長手両端において、凹状の曲面部22Lcと、その両側の斜面部22Liと、を含み、長手両端の間を長手方向に延びる平面部22Lfを含む(図7等参照)。このため、一般的な接合方法である超音波溶着を採用しようとした場合、溶着ホーンの複雑化/多ホーン化等の工夫や、受け部のスペース等が必要となるため、技術的な難易度が高い。
<現像ユニットの製造方法>
以下に、本実施例における現像ユニット15の製造方法を、枠体の位置決め構成とともに詳述する。なお、現像ユニット15には、撹拌部材やシール部材、ギア類等多くの部品が組付けられているが、ここでは、本実施例の現像ユニット15における主要部分にかかる部品の組付け方法を説明し、その他の部品については適宜省略する。
(第一工程:現像ブレードの組付け(取付工程))
図9、図10を用いて、現像容器21への現像ブレード(現像剤規制部材)17の組付け工程を説明する。図9は、現像ブレードの組付け構成を示す分解斜視図であり、図10は、後述する第二工程の直前の状態を示す分解斜視図である。
まず、図9に示すように、現像容器21の現像開口21f周りを封止するための封止部材である、ブレード裏シール25、端部シール26、吹き出し防止部材27を貼り付ける。そして、現像ブレード17を図示のように組付けてビス41で固定する。本実施例においては、現像枠体の接合に先立って、現像ブレード17が現像容器21に取り付けられる。一般的な超音波接合においては、接続部の寸法誤差や反り影響を矯正しながら接合するため、現像ブレード17や吹き出し防止部材27は位置精度の悪化を防ぐために枠体の接合後に組付けられる。そして、現像ローラやギア類その他の部品を組付け、現像ユニット15を構成する大半の部品が現像容器21に組付けられ、図10に示す現像サブユニット20の状態となる。
(第二工程:現像カバーへの接続部材塗布(塗布工程、溶融樹脂供給工程))
次に、図1、図7、図11を用いて、現像カバー22への接続部材であるホットメルト43の塗布構成(供給構成)を示す。図11は、塗布工程を示す斜視図である。
図7(a)を用いて説明したように、現像カバー22には、溶融樹脂であるホットメルト43を塗布するために、枠体の開口部全周に渡って溝部22aが形成されている。塗布装置の全体像は不図示とするが、この溝部22aに対して、図1(a)に示すように、塗布装置81の塗布ノズル81aを溝部22aに近接させた状態とする。そして、図11に示すバッファ部22a1を起点に、塗布ノズル81aが環状の溝部22aの延びる方向に沿って溝部22aに対して相対移動させ、図中矢印方向に一筆書きで順次ホットメルト43を塗布する。
なお、バッファ部22a1は、現像剤の封止のために塗布開始時と塗布終了時でのホットメルト43を重ねて塗布するため、図1で示している溝深さより深くして溝部22a内でのホットメルト43の収容スペースを広く構成している。また、本実施例においては、接続部が傾斜部を有するため斜面への塗布も必要となるが、ホットメルト43の塗布量は溝内壁にも接触する量としているため、ホットメルトの粘着性により垂れ流れの影響は小さい。
(第三工程:現像容器と現像カバーの接続(接合工程))
次に、図7、図10、図12、図13、図14を用いて、現像容器21と現像カバー22の接続工程と位置決め構成を説明する。図12、は、現像容器21と現像カバー22の位置決め部である位置決めボス21b及び位置決め孔22bの近傍の拡大斜視図である。図13は、現像容器21と現像カバー22の位置決め部である位置決めボス21c及び回転止孔22cの近傍の拡大斜視図である。図14は、現像容器21と現像カバー22の固定部である固定リブ21d及び固定部22dの近傍の拡大斜視図である。
ホットメルト43が塗布された状態の現像カバー22は、ホットメルト43が溶融状態のうちに、図10(a)に示すように、現像サブユニット20に対して組付けられ、図10(b)に示す状態となる。この組付けによって、リブ21aの少なくとも先端部が溶融状態のホットメルト43に浸かるように、リブ21aが溝部22aに挿入された状態となる。
図7(b)に示すように、現像容器21には、第1の突き当て部(第1突き当て面)となる第一の突き当て面21g、第二の突き当て面21h、第三の突き当て面21jが設けられている。一方、図7(a)に示すように、現像カバー22には、上記突き当て面に対
向する位置に、第2の突き当て部(第2突き当て面)となる第一の突き当て面22e、第二の突き当て面22f、第三の突き当て面22gが設けられている。これら突き当て面が、現像容器21と現像カバー22における組付け方向(図1(b)中の矢印方向)に対しての位置決め部を構成する。すなわち、第一の突き当て面21gと第一の突き当て面22eが突き当たり、第二の突き当て面21hと第二の突き当て面22fが突き当たり、第三の突き当て面21jと第三の突き当て面22gが突き当ることで、現像容器21と現像カバー22の組付け方向における相対位置が規制される。各突き当て面は、枠体の内部空間に対して接続面の外側、すなわち、枠体収容部の内部から外部に向かう方向において、接続面21L、22Lよりも外側に設けられている。
また、現像容器21には、長手方向(感光ドラム11の中心軸と平行な方向)の位置を規制するための第一の位置決めボス21b及び第二の位置決めボス21cが設けられている。一方、現像カバー22には、第一の位置決めボス21bに対向する位置に位置決め孔22bが設けられ、第二の位置決めボス21cに対向する位置に回転止孔22cが設けられている。第一の位置決めボス21bと第二の位置決めボス21cは、長手方向において極力隙間がないように(極僅かな隙間で)嵌め合うように構成され、長手方向における位置決めの基点となる。これに対し、第二の位置決めボス21cと回転止孔22cは、長手方向において、第一の位置決めボス21bと第二の位置決めボス21cよりも余裕を持った隙間で嵌め合うように構成されている。第一の位置決めボス21bと位置決め孔22bとが嵌合し(図12(a)から図12(b)の状態)、第二の位置決めボス21cと回転止孔22cとが嵌合する(図13(a)から図13(b)の状態)ことで長手方向の位置が規制される。以上により、現像カバー22は現像容器21に対して位置決めされ、このとき接続部は図1(b)に示す状態から図1(c)の接続状態となる。従って、接続部全周に渡って図1(c)に示す、現像容器21と現像カバー22がホットメルト43を介して接続された状態が維持される。
すなわち、接合工程には、リブ21aの先端部が溶融状態のホットメルト43に浸かるように、現像容器21と現像カバー22の少なくとも一方を他方に対して相対移動させる移動工程が含まれる。また、この移動工程には現像容器21と現像カバー22を互いに位置決めする位置決め工程が含まれる。
(第四工程:現像容器と現像カバーの固定(係合工程))
次に、図12、図13、図14を用いて、現像容器21と現像カバー22の固定方法を説明する。固定部は、3カ所の突き当て面と同じ箇所(各突き当て面の近傍)に設けられている。まず、第一の突き当て面21g、22eの位置の固定について説明する。
図12(b)に示すように、現像容器21の位置決めボス21bには、固定部(係合部)となる第一のカシメ部21b1が設けられている。一方、現像カバー22の位置決め孔22bの縁には第一の被係合部22b1が設けられている。図12(b)の状態で、第一のカシメ部21b1を不図示の加熱手段にて加熱し、第一の被係合部22b1と係合するまで変形させる(図12(c))。これにより、この変形した第一のカシメ部21b1が抜け止めとなり、特にその近傍に配置された第一の突き当て面21g、22eが互に離隔することが規制されるように固定される。すなわち、第一のカシメ部21b1の抜け止め機能により、第一の突き当て面21g(第1突き当て面)と第一の突き当て面22e(第2突き当て面)とが、第一の突き当て面21g又は第一の突き当て面22eに交差する方向に相対的に移動することが規制される。
第二の突き当て面21h、22fにおいても同様に、図13(b)、図13(c)に示すように、第二の位置決めボス21cに設けられた第二のカシメ部21c1を加熱変形させ、回転止孔22cの縁に設けられた第二の被係合部22c1と係合させる。これにより
、変形した第二のカシメ部21c1が抜け止めとなり、第二の突き当て面21h、22fが互に離隔することが規制されるように固定される。すなわち、第二のカシメ部21c1の抜け止め機能により、第二の突き当て面21h(第1突き当て面)と第二の突き当て面22f(第2突き当て面)とが、第二の突き当て面21h又は第二の突き当て面22fに交差する方向に相対的に移動することが規制される。
次に、第三の突き当て面21j、22gの固定について説明する。図14(a)に示すように、現像容器21側の第三の突き当て面21jには、係合部としての固定リブ21dが設けられており、現像カバー22の第三の突き当て面22gには、被係合部としての固定部22dが設けられている。ここで、第三の突き当て面21j、22gが突き当たった際に、固定リブ21dと固定部22dは、長手方向においては隙間を有しているため長手方向の規制には関与しない。続いて、固定リブ21dを加熱変形させて固定部22dに係合させることで、特にその近傍に配置された第三の突き当て面21j、22gが互に離隔することを規制する固定が完了する。その後、残りの部品、本実施例おいては、図3(a)に示す軸受部材90を組み付ける。
(抜け止めスナップフィットの説明)
ここで、本実施例においては、固定部を3カ所設けているが、位置決めと兼用しているため、固定部は長手方向の端部に配置している。例えば、カートリッジの輸送時に昇温した場合や、空輸もしくは高地での輸送が発生した場合、現像剤の漏れ防止の目的で密封されている現像剤収容室152の内圧上昇により現像容器21と現像カバー22は接続が外れる方向に負荷がかかる。この際、固定部から離れている長手方向の中央部は枠体が変形し接続が外れるおそれがある。本実施例においては、図8に示すように、現像容器21側には係合部としての抜け止めのためのスナップフィット形状部21kを、現像カバー22側には第三の被係合部22mを設けている。現像容器21と現像カバー22の接続状態において、スナップフィット形状部21kと第三の被係合部22mが係合することで、現像剤収容室152内の内圧上昇時の接続部の外れ防止としている。
以上の係合工程によって、現像容器21と現像カバー22とが互に位置決め固定され、ホットメルト43が冷えて硬化することで(硬化工程)、現像容器21と現像カバー22とが一体化して、現像ユニット15の枠体が完成する。
(第五工程:現像ユニットへの現像剤充填(充填工程))
最後に、現像カバー22に設けられた現像剤充填用の孔部である充填口241から所定量の現像剤を充填し、キャップ部材(不図示)で封止することで現像ユニット15が完成状態となる。
以上説明したように、本実施例においては、枠体同士の接続部に接続部材を一筆書きで塗布することが可能なため、例えば、現像容器21に組付けられる部品を避けながら接続面(接続ライン)を設定することができる。すなわち、本実施例によれば、ユニット枠体の接合ラインの設計自由度が向上する。これにより、複雑な接続面を構成できるため、より小さい容量のカートリッジを仕立てることが可能でありカートリッジの小型化に寄与する。また、大半の部品が組付けられる現像容器21側ではなく、現像カバー22側にホットメルト43を塗布する構成とすることで、塗布時に塗布装置81がその他の部品と干渉することがない。このような複雑な接合ラインの場合、代替手段としての超音波溶着による接合では溶着ホーンの分割多ホーン化や受け部のスペース等により困難である。
また、現像容器21に大半の部品を組付けたのち、現像ユニット15のサイズを決める枠体(本実施例では現像カバー22)の接続工程を組立順の後半にすることで、製造ラインの共通化部分を増やすことが可能となる。これにより、異なる容量のカートリッジを同
一の製造ラインで製造する際の装置超コスト及び段取り変更の手間を削減することが可能となる。
また、図1(c)に示すように、現像カバー22に形成される溝部22aと現像容器21に形成されるリブ21aとの間には隙間を設けており、さらにホットメルト43は、塗布時は溶融状態のため、部品公差や反り影響を吸収できる。これにより、枠体同士の接続工程においても接続部が干渉することはなく、現像容器21へかかる負荷は小さいため、現像ブレード17や吹き出し防止部材27の位置精度への影響を小さくすることが可能である。
さらに、ホットメルト43は高温で軟化する特性がある。本実施例においては、画像形成装置内での使用時にカートリッジが昇温した状態では1/5程度の剛性となるようなホットメルトを選択している。これにより、現像容器21と現像カバー22の形状差による昇温時の熱膨張差により枠体同士の変形が異なったとしても上記と同様に接続部の隙間と、その間にある軟化した接続部材により変形を吸収でき、部品の位置精度への影響を低減と封止性の両立が可能である。
また、枠体同士の接続面が斜面を有する場合において、ホットメルト43の溝部22aの塗布量は、溝部22aの内壁(底面22i及び両側面22h(図1(c)))の3面に接触する量としている。これにより、ホットメルトであるホットメルト43の粘性により垂れ流れの影響は小さいく、全周において均一な量でホットメルト43を塗布可能である。
本実施例では、現像容器21と現像カバー22の双方が、開口部を有する凹状の枠体計上を有する構成となっているが、一方が蓋のようなフラットな形状を有する枠体で、他方の開口部を塞ぐような構成に対しても本発明は適用可能である。
(実施例2)
本発明の実施例2に係るクリーニングユニットの構成、製造方法について説明する。なお、実施例2における画像形成装置本体及びカートリッジの全体構成は、実施例1と同様の構成のため説明は省略する。ここでは、実施例2において実施例1と異なる点について説明し、実施例2において実施例1と共通する点については説明を省略する。
<クリーニング枠体の構成>
図4、図16を用いて、クリーニングユニット10の廃トナー収容部14を構成するクリーニング枠体の説明をする。図16は、クリーニング枠体の分割構成の一例を示す図である。
図4に示すように、クリーニングユニット10は、主要部品として感光ドラム11、帯電ローラ12、クリーニング部材としてのクリーニングブレード13を有する。そして、クリーニング枠体は、それらの主要部品を保持する第1枠体としてのクリーニング容器51と、廃トナー収容部14の大枠を占める第2枠体としてのクリーニングカバー52と、で構成される。クリーニング容器51とクリーニングカバー52との接続部は、その全周に渡って、後述する接続部材としてのホットメルト44が配置される。
ここで、実施例1と同様に、本実施例においてもホットメルトとしては、枠体に用いられる材料(例えばABS、ポリスチレン等)と比較して剛性の低いものであり、カートリッジの組立工程においては高温の溶融状態でクリーニングカバー52側に塗布される。
クリーニングカバーとしては、例えば、図16に示すように廃トナー収容部14の容積
が異なるクリーニングカバー53が用意され、カートリッジの仕様に合わせてクリーニング容器51に対して選択的に取り付けられる。従って、クリーニングカバー52、53の接続部の形状は同一である。
すなわち、クリーニング容器51は、第1開口(開口部)としての開口51oを有し、その開口縁部に、第1面としての環状の接続面51L(図17(b))を有する。接続面51Lは、平面部51Lf、斜面部51Li、曲面部51Lcなどを含む。
また、クリーニングカバー52は、クリーニング容器51の開口51oを覆うようにクリーニング容器51に接続され、クリーニング容器51と共に現像剤を収容するための収容部を形成する枠体である。クリーニングカバー52は、第2開口としての開口52oを有し、その開口縁部に、第2面としての環状の接続面52L(図17(a))を有する。接続面52Lは、接続面51Lと対向しつつ接続面51Lが延びる方向に沿って延びる接続面であり、平面部52Lf、斜面部52Li、曲面部52Lcなどを含む。
同様に、クリーニングカバー53は、クリーニングカバー52の開口52oと同様に構成された第2開口としての開口53oを有し、その開口縁部に、クリーニングカバー52の接続面52Lと同様に構成された第2面としての環状の接続面53Lを有する。接続面53Lは、クリーニングカバー52の平面部52Lfと同様に構成された平面部53Lf、クリーニングカバー52の斜面部52Liと同様に構成された斜面部53Li、クリーニングカバー52の曲面部52Lcと同様に構成された曲面部53Lcなどを含む。
<クリーニング枠体の接続部の構成>
図15、図17、図20を用いて、接続部の詳細を説明する。図15は、実施例2における接続部の詳細構成を示す模式的断面である。図17は、クリーニング容器51とクリーニングカバー52との接続部を示す図であり、各々の接続部の対向部側から見た図である。図20は、クリーニング枠体の分割構成を示す斜視図である。
図15に示すように、本実施例においての接続部は、クリーニング容器51のリブ51aと、クリーニングカバー52の溝部52aと、リブ51aと溝部52aとの隙間に配置された接続部材44(図15)とで構成される。図17(b)に示すように、リブ51aは、クリーニング容器51の開口51oを囲む環状の接続面51L上に環状に形成されている。図17(a)に示すように、溝部52aは、クリーニングカバー52の開口52oを囲む環状の接続面52L上に環状に形成されている。クリーニング容器51とクリーニングカバー52は、ホットメルト44を介して一体的に接続されるが、断面構成の詳細については、実施例1で図1を用いて説明した構成と同様であるため説明を省略する。
<クリーニングユニットの製造方法>
以下に、本実施例におけるクリーニングユニット10の製造方法を、枠体の位置決め構成とともに詳述する。なお、ここでは、本実施例のクリーニングユニット10における主要部分にかかる部品の組付け方法を説明し、その他の部品については適宜省略する。
(第一工程:クリーニングブレードの組付け(取付工程))
図18、図19を用いて、クリーニング容器51へのクリーニング部材としてのクリーニングブレード13の組付け工程を説明する。図18は、クリーニングブレード13の組付け構成を示す分解斜視図であり、図19は、後述する第二工程の直前のクリーニングサブユニット50の状態を示す分解斜視図である。
まず、図18に示すように、クリーニング容器51の開口部周りを封止するための封止部材である、端部シール55、端部補助シール56、シート部材57を貼り付ける。そし
て、クリーニングブレード13を図示のように組付けてビス42で固定する。本実施例においては、クリーニング枠体の接続に先立って、クリーニングブレード13がクリーニング容器51に取り付けられる。一般的な超音波溶着による接合においては、接続部の寸法誤差や反り影響を矯正しながら接合するため、クリーニングブレード13やシート部材57は位置精度の悪化を防ぐために枠体の接合後に組付けられる。そして、帯電ローラ12、その他の部品がクリーニング容器51に組付けられ、図19に示すクリーニングサブユニット50の状態となる。
(第二工程:クリーニングカバーへの接続部材塗布(塗布工程))
次に、図11、図17を用いて、クリーニングカバー52へのホットメルト44の塗布構成を示す。
図17(a)に示すように、クリーニングカバー52には、溶融樹脂であるホットメルト44を塗布するために、枠体の開口部全周に渡って溝部52aが形成されている。実施例1で図11を用いて説明した構成と同様のため不図示とするが、この溝部52aに対してバッファ部52a1を起点に一筆書きで接続部材44を塗布する。
(第三工程:クリーニング容器とクリーニングカバーの接続(接合工程))
次に、図17、図20、図21を用いて、クリーニング容器51とクリーニングカバー52の接続工程と位置決め構成を説明する。図21は、クリーニング容器51とクリーニングカバー52の位置決め部及び固定部の近傍の拡大斜視図である。
ホットメルト44が塗布された状態のクリーニングカバー52は、ホットメルト43が溶融状態のうちに、図20(a)に示すようにクリーニングサブユニット50に対して組付けられ、図20(b)に示す状態となる。この組付けによって、リブ51aの少なくとも先端部が溶融状態のホットメルト44に浸かるように、リブ51aが溝部52aに挿入された状態となる。
図17(b)に示すように、クリーニング容器51には、第1の突き当て部となる第一の突き当て面51g、第二の突き当て面51h、第三の突き当て面51jが設けられている。一方、図17(a)に示すように、クリーニングカバー52には、上記突き当て面に対向する位置に、第2の突き当て部となる第一の突き当て面52e、第二の突き当て面52f、第三の突き当て面52gが設けられている。これら突き当て面がクリーニング容器51とクリーニングカバー52における組付け方向(図1(b)中の矢印方向と同様の方向)に対しての位置決め部を構成する。すなわち、第一の突き当て面51gと第一の突き当て面52eが突き当たり、第二の突き当て面51hと第二の突き当て面52fが突き当たり、第三の突き当て面51jと第三の突き当て面52gが突き当ることで、クリーニング容器51とクリーニングカバー52の組付け方向における相対位置が規制される。
また、クリーニング容器51には、長手方向(感光ドラム11の中心軸と並行な方向)の位置を規制するための第一位置決めボス51b及び第二位置決めボス51cが設けられている。さらに、クリーニング容器51には、長手方向において第二位置決めボス51cと同じ側であって、長手方向と直交する短手方向において第二位置決めボス51cと異なる位置に第三位置決めボス51dが設けられている。一方、クリーニングカバー52には、第一位置決めボス51bに対向する位置に位置決め孔(長手方向に長い長丸孔)52bが設けられ、第二位置決めボス51cに対向する位置に回転止孔52cが設けられ、第三位置決めボス51dに対応する位置に位置決め孔(短手方向に長い長丸孔)52dが設けられている。第一位置決めボス51bと位置決め孔52bとが嵌合し、第二位置決めボス51cと回転止孔52cとが嵌合し、第三位置決めボス51dと位置決め孔52dとが嵌合することで長手方向の位置が規制される。以上により、クリーニングカバー52はクリ
ーニング容器51に対して位置決めされ、このとき接続部は図15に示す接続状態となる。
(第四工程:クリーニング容器とクリーニングカバーの固定(係合工程))
次に、図21を用いて、クリーニング容器51とクリーニングカバー52の固定方法を説明する。固定部は、上述した3カ所の突き当て面と同じ箇所に設けられている。本実施例においては、3カ所の固定部の固定方法はそれぞれ同一であるため、第一位置決めボス51bと位置決め孔52bの固定部の1カ所のみを説明することとする。
図21(a)、図21(b)に示すように、クリーニングカバー52の位置決め孔52bに対してクリーニング容器51の第一位置決めボス51bを嵌合させ、突き当て面51gと突き当て面52eが突き当たった状態とする。次に、図21(b)に示す状態から、位置決めボス51bを不図示の加熱手段にて加熱、変形させ、図21(c)に示す状態とする。これにより、この変形した第一位置決めボス51bの先端部51b1が抜け止めとなり、クリーニング容器51とクリーニングカバー52が固定され、クリーニングカバー52とクリーニングサブユニット50は、図20(b)の状態で保持される。その後、感光ドラム11、軸受部材58等の残りの部品を組み付けることでクリーニングユニット10が完成状態となる(図22)。
以上説明したように、本実施例においても、大半の部品が組付けられるクリーニング容器51側ではなく、クリーニングカバー52側にホットメルト44を塗布する構成とすることで、ホットメルト44塗布時に塗布装置81がその他の部品と干渉することがない。
また、図15に示すように、図1(c)に示した現像ユニット15と同様に、クリーニングカバー52に形成される溝部52aとクリーニング容器51に成されるリブ51aとの間には所定の隙間を設けている。さらに、ホットメルト44は、塗布時は溶融状態のため、部品公差や反り影響を吸収できる。これにより、枠体同士の接続工程においても接続部が干渉することはなく、クリーニング容器51へかかる負荷は小さいため、クリーニングブレード13やシート部材57の位置精度への影響を小さくすることが可能である。
さらに、ホットメルト44は高温で軟化する特性がある。これにより、実施例1と同様、クリーニング容器51とクリーニングカバー52の形状差による昇温時の熱膨張差により枠体同士の変形が異なったとしても上記と同様に接続部の隙間と、その間にある軟化した接続部材により変形を吸収でき、部品の位置精度への影響を低減と封止性の両立が可能である。
また、クリーニング容器51にクリーニングブレード等の主要部品を組付けたのち、クリーニングユニット10のサイズを決める枠体(本実施例ではクリーニングカバー52)の接続工程としたことで、製造ラインの共通化部分を増やすことが可能となる。これにより、異なる容量のカートリッジを同一の製造ラインで製造する際の装置超コスト及び段取り変更の手間を削減することが可能となる。
(実施例3)
本発明の実施例3に係るトナーカートリッジCの構成及び製造方法について説明する。ここでは、実施例3において実施例1、2と異なる点について説明し、実施例3において実施例1、2と共通する点については説明を省略する。
図2に示すトナーカートリッジCは、不図示の経路により、現像ユニット15に現像剤を供給し、かつ不図示の経路によりクリーニングユニット10に回収された回収トナーを回収する。
図23(a)に示すように、トナーカートリッジCは、現像剤収容室を有するトナー枠体60、回収トナーを収容する廃トナー枠体61、トナー枠体60に配置される撹拌部材を駆動するためのギアユニット62、トナー枠体60から現像剤を供給するための開口部を開閉するためのシャッタユニット63で構成される。トナー枠体60は、図23(b)に示すように、内部に撹拌部材60cが配置され、かつ廃トナー枠体61、ギアユニット62、シャッタユニット63が固定される。
また、トナー枠体60は、図24に示すように、トナー容器60a及びトナーカバー60bで構成され、ホットメルト45を介して一体的に構成される。そして、部品が組付けられるトナー容器60a側に接続部としてのリブ60a1が形成され、トナーカバー60b側にホットメルト材45であるホットメルト45を塗布するための溝部60b1が接続部全周に渡って形成されている。リブ(凸部)60a1は、トナー容器(第1枠体)60aの開口(第1開口)の開口縁部に形成された環状の接続面(第1面)上に設けられている。溝部(凹部)60b1は、トナーカバー(第2枠体)60bの開口(第2開口)の開口縁部に形成された接続面(第2面)上に設けられている。各接続面は、実施例1、2の接続面と同様、平面部や斜面部や曲面部を含んでいる。ここで、トナーカバーはサイズ違いのものが複数用意されている(不図示)。
以上のようトナーカートリッジCを構成することで、各ユニット、部品が組付けられたのち、ホットメルト45が塗布されたトナーカバー60bを組み付けることが可能となる。
以上により、トナー容器60aに部品を組付けたのち、トナーカートリッジCのサイズを決める枠体(本実施例ではトナーカバー)の接続可能な構成としたことで、製造ラインの共通化部分を増やすことが可能となる。これにより、異なる容量のトナーカートリッジを同一の製造ラインで製造する際の装置超コスト及び段取り変更の手間を削減することが可能となる。
なお、トナー容器60aとトナーカバー60bの接続部の断面構成及び固定方法等は実施例1及び2で説明した構成と同様のため説明を省略する。
さて、特に本実施例における製造工程の順番においては、溶融樹脂供給工程の前に、高い取付位置精度を必要とする現像ブレード17を第1枠体である現像容器21に先に組付ける。その後ホットメルト43を用いて第2枠体である現像カバー22を現像容器21に取り付ける。
この場合、例えば、現像カバー22と現像容器21を長手方向に拘束して組付けると、ホットメルト43の熱で、熱膨張した現像カバー22に現像容器21が追従し、現像ブレード17の取付位置に影響を与えてしまう場合がある。したがって、本製造工程順番においては、組立時におけるホットメルト43の熱による現像ブレード17の位置変動が少なくなるように配慮する必要がある。具体的には、本構成においてホットメルト43の熱による現像カバー22の熱膨張の影響を現像容器21にできるだけ与えないようにすることが好ましい。
以下、これらの課題を解決すべく、現像容器と現像カバーの係止方法詳細について説明する。
(実施例4)
本発明の実施例4に係る現像ユニット15bの構成及び製造方法について説明する。こ
こでは、実施例4において実施例1乃至3と異なる点を中心に説明し、実施例4において実施例1乃至3と共通する点については説明を省略する場合がある。
<現像容器と現像カバーの接続>(加熱変形による係止)
現像カバー係止方法の他の実施例として、図25、図26を用いて加熱変形による係止手段の詳細について説明する。図25(a)は、現像ユニット15bの斜視図である。図25(a)のDL1部を拡大した図が、図25(b1)~(b2)である。図25(b1)は、現像カバー22と現像容器21が接続される前の状態を示す。図25(b2)は、第二の位置決めボス21cと回転止孔22cが嵌合した状態を示す。図25(b1)は、第二の位置決めボス21cが加熱変形した後の状態を示す。図26(a)は、現像ユニット15bの斜視図である。図26(a)のDL1部を拡大した図が、図25(b1)~(b2)である。図26(b1)は、現像カバー22と現像容器21が接続される前の状態を示す。図26(b2)は、固定リブ21dと、固定部22dが嵌合した状態を示す。図26(b1)は、固定リブ21dが加熱変形した後の状態を示す。
第二の位置決めボス21cは、実施例1の現像ユニット15と同様、本実施例の現像ユニット15bにおける現像容器21に設けられている。現像容器21における第二の位置決めボス21cの配置は、実施例1の現像ユニット15と同様(すなわち、図7(b)等に示すように)、現像容器21に設けられた第二の突き当て面21h上である。第二の突き当て面21hは、実施例1の現像ユニット15と同様、現像ユニット15bの枠体の内部空間に対して接続面の外側、すなわち、枠体収容部の内部から外部に向かう方向において、接続面21L、22Lよりも外側に設けられている。実施例1と同様、現像ユニット15bの現像カバー22の接続面22Lには、ホットメルト43が塗布される溝部(凹部)22aが設けられている。また、現像ユニット15bの現像容器21の接続面21Lには、現像容器21が現像カバー22と接続した状態において溝部22a内に挿入されるリブ(凸部)21aが設けられている。
回転止め孔22cは、実施例1の現像ユニット15と同様、本実施例の現像ユニット15bにおける現像カバー22に設けられている。現像カバー22における回転止め孔22cの配置は、実施例1の現像ユニット15と同様(すなわち、図7(a)等に示すように)、現像カバー22に設けられた第二の突き当て面22fであって、現像容器21の第二の位置決めボス21cに対向する位置である。第二の突き当て面22fは、実施例1の現像ユニット15と同様、現像ユニット15bの枠体の内部空間に対して接続面の外側、すなわち、枠体収容部の内部から外部に向かう方向において、接続面21L、22Lよりも外側に設けられている。
第二の位置決めボス21cは、実施例1の現像ユニット15と同様、第一の位置決めボス21bとともに、長手方向(感光ドラム11の中心軸と平行な方向)における現像カバー22に対する現像容器21の位置を規制するために設けられている。実施例1の現像ユニット15と同様、現像ユニット15bの長手方向における、第一の位置決めボス21bと位置決め孔22bの係合箇所(抜け止め部)とは反対側において、第二の位置決めボス21cと回転止め孔22cは、カシメ部21c1の加熱変形によって抜け止め部を形成する。すなわち、回転止め孔22cは、第二の位置決めボス21cのカシメ部21c1との係合により、現像ユニット15bの長手方向反対側の第一の位置決めボス21bと位置決め孔22bの係合箇所を基点とした現像容器21と現像カバー22の相対回転(第二の突き当て面21h、22fが互に離隔すること)を規制するように機能する。
固定リブ21dは、実施例1の現像ユニット15と同様に、本実施例の現像ユニット15bにおける現像容器21に設けられている。現像容器21における固定リブ21dの配置は、実施例1の現像ユニット15と同様(すなわち、図7(b)等に示すように)、現
像容器21に設けられた第三の突き当て面21j上である。第三の突き当て面21j(固定リブ21d)は、図7(b)等に示すように、現像ユニット15bの長手方向において、第一の突き当て面21gが設けられる側と同じ側であって、第二の突き当て面21h(第二の位置決めボス21c)が設けられる側とは反対側に設けられる。
固定部22dは、実施例1の現像ユニット15と同様、本実施例の現像ユニット15bにおける現像カバー22に設けられている。現像カバー22における固定部22dの配置は、実施例1の現像ユニット15と同様(すなわち、図7(a)等に示すように)、現像カバー22に設けられた第三の突き当て面22gであって、現像容器21の固定リブ21dに対向する位置である。
以下、本実施例の現像ユニット15bにおいて、他の実施例と異なる点を中心に説明する。
図25で示されるカシメ部21c1の加熱変形の際には、(現像容器21と現像カバー22が互いに当接するよう結合手段としての)第二の位置決めボス21cと回転止孔22cとの間に、僅かな隙間Gpを有するように加熱条件を設定している。
ここで、図25、図26において、現像容器21と現像カバー22の接合方向(第3方向)をZd方向としている。この接合方向(第3方向)は、第1突き当て面としての、第一の突き当て面21g、第二の突き当て面21h、第三の突き当て面21jに交差(直交)する方向でもある。また、接合方向と直交する現像ユニットの長手方向(第2方向)をYd方向とし、接合方向と長手方向の双方と直交(交差)する方向(第1方向)をXd方向としている。現像ユニットの長手方向(第2方向)は、第1突き当て面としての、第一の突き当て面21g、第二の突き当て面21h、第三の突き当て面21jに沿う方向でもある。なお、この座標系(Xd、Yd、Zd)は、あくまで本実施例の現像ユニットの構成を説明するための便宜的なものであり、後述する他の実施例のクリーニングユニットの説明に用いる座標系(Xc、Yc、Zc)とは、必ずしも対応するものではない。しかしながら、Yd方向とYc方向については、現像ユニットとクリーニングユニットが画像形成装置の装置本体へ装着された状態において、互いに平行となる。
一対のカシメ部21c1は、加熱変形後においてそれぞれの先端が現像容器21と現像カバー22の接合方向(Zd方向)と現像ユニット長手方向(Yd方向)のそれぞれと直交する(交差する)方向(Xd方向)に互いに離隔するように広がった形態となる。加熱変形後の一対のカシメ部21c1の先端の間隔は、回転止孔22cのXd方向の幅(一対の第二の被係合部22c1のXd方向の間隔)よりも広くなる。これにより、現像容器21と現像カバー22が、接合方向に互いに離脱しようとすると、一対のカシメ部21c1の先端側が回転止孔22cの一対の第二の被係合部22c1に引っかかる。これにより、現像容器21と現像カバー22との離脱が規制される。
ここで、一対のカシメ部21c1は、現像容器21と現像カバー22が接合している状態において、一対の第二の被係合部22c1との間に僅かな隙間Gp1を有する形態となっている。より具体的には、一対のカシメ部21c1は、それぞれ規制面としての対向面21c11を有し、一対の第二の被係合部22c1は、それぞれ被規制面としての対向面22c11を有する構成となっている。対向面21c11と対向面22c11は、それぞれ、第2方向としての長手方向に沿うとともに、長手方向と直交するXd方向と、Xd方向及び長手方向と直交するZd方向のそれぞれに対して傾斜した方向の沿う面である。対向面21c11と対向面22c11は、該傾斜方向と直交する方向で互いに対向し、隙間Gp1を形成する。
この隙間Gp1を有することで、位置決めボス21cと回転止孔22cは、加熱変形の際に溶け合って完全固定(一体化)しない構成としている。尚、本実施例において、この隙間Gp1は0.1~1.5mm程度に設けている。
第一の位置決めボス21bと位置決め孔22bは、長手方向(第2方向)においては、極力隙間の無く嵌め合うため相対移動が規制される。すなわち、第一の位置決めボス21bにおいて位置決め孔22bに対して長手方向に対向する面が規制面となり、位置決め孔22bにおいて第一の位置決めボス21bに対して長手方向に対向する面が被規制面となることで、両者の長手方向の相対移動が規制される。一方、第二の位置決めボス21cと回転止孔22cは、長手方向(第2方向)において隙間を有して嵌め合う構成となっており、長手方向(第2方向)において所定の範囲の相対移動が許容されるように構成されている。さらに、本実施例においては、隙間Gp1により、第二の位置決めボス21cと回転止孔22cは、長手方向(第2方向)と直交する(交差する)方向(第1方向、第3方向を含む方向)において、所定の範囲の相対移動が許容されるように遊嵌した状態となっている。
一方、図26に示すように、固定リブ21d、固定部22dにおいても、第二の位置決めボス21c、回転止孔22cと同様に、加熱変形後に隙間Gp2が設けられるように構成されている。ただし、隙間Gp2は、隙間Gp1と異なり、固定リブ21dと固定部22dの長手方向(第2方向)における所定の範囲の相対移動を許容する隙間となっている。
一対の固定リブ21dの先端は、加熱変形により、トナーカートリッジCの長手方向であるYd方向に、互いに離隔するように広がった形態となる。加熱変形後の一対の固定リブ21dの先端の間隔は、一対の固定部22dの長手方向の間隔よりも広くなる。これにより、現像容器21と現像カバー22が、接合方向に互いに離脱しようとすると、一対の固定リブ21dの先端側が一対の固定部22dに引っかかる。これにより、現像容器21と現像カバー22との離脱が規制される。
ここで、一対の固定リブ21dは、現像容器21と現像カバー22が接合している状態において、一対の固定部22dとの間に僅かな隙間Gp2を有する形態となっている。より具体的には、一対の固定リブ21dは、それぞれ規制面としての対向面21d11を有し、一対の固定部22dは、それぞれ被規制面としての対向面22d11を有する構成となっている。対向面21d11と対向面22d11は、それぞれ、長手方向と直交するXd方向に沿うとともに、長手方向及び長手方向と直交するZd方向のそれぞれに対して傾斜した方向の沿う面である。対向面21d11と対向面22d11は、該傾斜方向と直交する方向で互いに対向し、隙間Gp2を形成する。
さらに、固定部22dは、図26で示すように、長手方向に長角穴となっており、長手方向(Yd方向)と直交する(交差する)Xd方向の一端側が解放されたコの字形状を有している。
この隙間Gp2と前述の角穴構成によって、固定リブ21d、と固定部22dは、長手方向と、長手方向と直交する(交差する)方向のそれぞれにおいて、所定の範囲の相対移動が許容されるように遊嵌した状態となっている。
以上のような構成により、係合手段である第二の位置決めボス21cは回転止孔22cの中を長手方向と、長手方向と直交する方向のそれぞれに相対的に移動可能となる。また、同様に、固定リブ21dと固定部22dは、長手方向と、長手方向と直交する方向のそれぞれに相対的に移動可能になる。一方、第一の位置決めボス21bと位置決め孔22b
については、実施例1と同様、長手方向及び長手方向と直交する方向のそれぞれに対して相対移動が規制されるように構成されている。これにより、現像容器21と現像カバー22は、所定の範囲の相対移動が許容され、ホットメルト43の熱で、熱膨張した現像カバー22に現像容器21が追従することなく寸法差を吸収することができる。したがって、現像容器21と現像カバー22は、現像ブレード17の取り付け位置に影響を与えることなく安定した組立が可能となる。
本実施例では、実施例1等と同様、現像ユニットの長手方向(Yd方向)の一端側に配置される第一の位置決めボス21bと位置決め孔22bに対して、位置決めボス21cと回転止孔22cによる係合箇所が、現像ユニットの長手方向(Yd方向)の他端側に配置される。また、固定リブ21dと固定部22dによる係合箇所が、実施例1等と同様、第一の位置決めボス21bと位置決め孔22bによる位置決め箇所と、第二の位置決めボス21cと回転止孔22cによる係合箇所と、の間であって、現像ユニットの長手方向(Yd方向)の一端側寄りに配置される。各係合箇所は、実施例1(図7参照)と同様、現像容器21と現像カバー22の接続ラインのうち長手に延びるラインと、長手と交差する方向に延びるラインと、の間の角部近傍に配置される。かかる配置はあくまで一例であり、枠体の構成、開口縁部の形状等に応じて、より好適な配置としてよい。
尚、隙間GP1、2が0の場合であっても、前述の完全固定、一体化していない状態、例えば隙間Gp1、2にポリワッシャー(不図示)などが配設され、かつ断面方向の押付力Fが小さければ、現像容器21と現像カバー22の上述した相対移動が可能である。これにより、現像カバー22が熱膨張しても現像容器21に対して長手方向に拘束されず、目的は達成される。
すなわち、隙間GP1、2によって許容される現像容器21と現像カバー22の相対移動における所定の範囲とは、両者の間の封止性や一体性を担保しつつ上記目標を達成することができる範囲と言うことができる。
尚、隙間Gp1、2があっても加熱温度が高過ぎる場合などは、位置決めボス21cと回転止孔22cが相溶して一体化してしまう場合もある。このような場合は、加熱工具の加熱温度を下げる/押付圧力下げるなどの生産条件を変更し、両者が相溶しないよう適宜選択しても良い。
また、他の実施形態としては、前述の様な加熱によるカシメ以外に、熱を掛けずに圧力によりボス先端を潰して係止する方法を採用してもよい。
(実施例5)
本発明の実施例5に係る現像ユニット15cの構成及び製造方法について説明する。ここでは、実施例5において実施例1乃至4と異なる点について説明し、実施例5において実施例1乃至4と共通する点については説明を省略する。
<現像容器と現像カバーの接続>(スナップフィット爪による係止)
本実施例に係る現像ユニット15cは、現像容器21と現像カバー22の位置決め部(係合部及び被係合部)の構成が、他の実施例に係る現像ユニットと異なっている。具体的には、他の実施例の位置決めボス21cと回転止孔22cからなる係合構成に代えて、本実施例は、位置決めボス221c(第2係合部)と位置決め孔222c(第2被係合部)による第1係合構成と、スナップフィット爪221p(第4係合部)と位置決め孔222q(第4被係合部)による第2係合構成と、を備える。これら二つの係合構成は、現像容器21と現像カバー22の長手方向の所定の範囲における相対移動を許容しつつ、長手方向と交差する二つの方向を規制するように構成されている。
図27、図28、図29、図30を用いて、本実施例における係止手段の詳細について説明する。図27は、実施例5の現像ユニット15cの外観斜視図であり、図28は、図27のDL2部を拡大した図であり、図29は、現像ユニットの一端側におけるスナップフィット爪による係止構成について説明する図である。図29(a)は、現像ユニットの長手一端側を長手方向と直交する方向に見た図であり、図29(b)は、現像ユニットの長手一端側を長手方向(-Yd方向)に見た断面図(A矢視断面図)である。図29(c)は、図29(b)のDL2-1部の拡大図であって、スナップフィット爪221pの力を説明する詳細図である。図29(d)は、図29(b)のDL2-1部の拡大図であって、現像容器21と現像カバー22の結合工程途中の状態を表しており、スナップフィット爪221pが撓む直前の状態を示している詳細図である。図30(a)は、図30(b)のDL2-2部の拡大図であり、図27のDL2部を上面から見た拡大図である。図30(b)は、現像ユニットの長手一端側を長手方向と直交する方向であって、図29(a)とは異なる方向に見た図である。
図28で示すように、第1枠体である現像容器21には、第2係合部としての位置決めボス221cが設けられ、第2枠体である現像カバー22には、第2被係合部としての位置決め孔222cが設けられている。位置決めボス221cは、現像容器21と現像カバー22の接合方向(Zd方向)に沿って現像カバー22側に向かって延びる突起部である。位置決め孔222cは、接合方向に貫通する孔であり、位置決めボス221cが接合方向に挿通されるように構成されている。位置決めボス221cは、接合方向と長手方向のぞれぞれと直交(交差)するXd方向(第1方向)に位置決め孔222cと対向する規制面221c1を有し、位置決め孔222cは、Xd方向に規制面221c1と対向する被規制面222c1を有する。規制面221c1と被規制面222c1とがXd方向に当接して位置決めボス221cと位置決め孔222cとが係合することで、Xd方向における現像容器21と現像カバー22の相対移動が少なくとも長手方向の一端側において規制される。
また、現像容器21には、第4係合部としてのスナップフィット爪221pが設けられ、現像カバー22には、第4被係合部としての位置決め孔222qが設けられている。スナップフィット爪221pが位置決め孔222qと係合することで、現像容器21と現像カバー22の接合方向であるZd方向における現像容器21と現像カバー22の相対移動(離隔する方向の移動)が少なくとも長手方向の一端側において規制される。
また、スナップフィット爪221pは、現像容器21を現像カバー22との接合方向に当接させる(突き当てる)結合手段として、現像容器21と現像カバー22との間に互いが突き当たる状態を維持させる力を発生させるように構成されている。
現像容器21において、位置決めボス221cとスナップフィット爪221pは互いに近接した位置に設けられている。同様に、現像カバー22において、位置決め孔222cと孔222qは互いに近接した位置に設けられている。
図29に示すように、スナップフィット爪221pには係合力付与部としての斜面221p21が設けられており、位置決め孔222qの係合力受け部としての稜線222q1と係止する。スナップフィット爪221pは、現像容器21と現像カバー22の接合方向に沿って現像カバー22側に向かって延びる腕部221p1と、腕部221p1の先端側において接合方向と交差する方向(-Xd方向)に突出する爪部221p2と、を有する。爪部221p2に斜面221p21が設けられている。位置決め孔222qは、接合方向に貫通する孔であり、スナップフィット爪221pが接合方向に挿通されるように構成されている。稜線222q1は、位置決め孔222qの開口部のうち、スナップフィット
爪221pの挿入方向における下流側の開口部の縁に設けられている。
スナップフィット爪221pの爪部221p2は、位置決め孔222qの開口部に対して、スナップフィット爪221pの挿入方向(現像容器21と現像カバー22の接合方向)と交差する方向にはみ出るように突出している。スナップフィット爪221pは、矢印+Xd方向に可撓性を有しており、現像容器21と現像カバー22の接合過程(図29(d)→図29(c))において、スナップフィット爪221pが+Xd方向に撓む弾性変形を生じる。これにより、爪部221p2は、位置決め孔222q内に進入し、位置決め孔222qを通過して、斜面221p21が稜線22q1と接する位置まで辿り着くことができる。すなわち、スナップフィット爪221pは、現像容器21と現像カバー22の接合過程において弾性変形状態を経ることで、位置決め孔222qと係合する状態となる。これにより、現像容器21と現像カバー22が互いに係止された状態となる。
ここで、スナップフィット爪221pの斜面221p21は、スナップフィット爪221pの可撓方向と平行な面に対して角度を持つ斜面となっている。したがって、位置決め孔222qの稜線22q1との当接によるスナップフィット爪221pの撓みの反力によって生じる力Fの分力Fzを受け、現像カバー22と現像容器21が互いに引き込む方向(接合方向である矢印+Zd方向)に作用する。これは、ホットメルト43が固化するまでの時間で現像容器21と現像カバー22の位置が接合方向と反対の矢印(-Zd方向)に浮かないようにするためである。
尚、図30で示すように、位置決め孔222qの長手方向の幅Ddbとスナップフィット爪221pの幅ddbは、次の関係としている。
Ddb>ddb
また、位置決め孔222cの幅Ddaと位置決めボス221cの幅ddaについても同様に次の関係としている。
Dda>dda
これらの寸法設定は、ホットメルト43が高温状態のときに生じる現像カバー222の熱膨張による長手方向の寸法差が生じても、スナップフィット爪221pと位置決め孔222q及び置決め孔222cと位置決めボス221cが干渉させないためである。すなわち、位置決めボス221cと位置決め孔222cの間、スナップフィット爪221pと位置決め孔222qの間には、それぞれ上記干渉が生じさせないための所定の範囲の長手方向(Yd方向)の隙間が形成されている。これにより、スナップフィット爪221pと位置決め孔222q及び置決め孔222cと位置決めボス221cはそれぞれ長手方向に所定の範囲で相対移動可能(摺動可能)となっている。
尚、分力Fzが小さい場合には浮きが発生してしまい、分力Fzが大きい場合には現像容器21と現像カバー22の相対移動が阻害され、現像カバー22の熱膨張による長手方向の力を現像容器121に与えてしまうことが懸念される。そのため、両者が成立する範囲でスナップフィット爪221pを設計する必要がある。本実施形態においては、分力Fzを1(N)~50(N)の範囲内で設定しているが、係止部材同士の摩擦係数に応じて適宜設定すれば良い。
また、図29(d)で示すように、スナップフィット爪221pが位置決め孔222qと係合する前(弾性変形を開始する前)に、位置決めボス221cと位置決め孔222cの嵌合が開始するように位置決めボス221cの高さを設定している。こうすることで、スナップフィット爪221pの反力が生じる前に、現像容器21に対する現像カバー22の断面方向(現像容器21と現像カバー22の接合方向と交差するXd方向)の位置が先
に決まるため、組立性が良い。
以上の構成により、ホットメルト43の熱で、熱膨張した現像カバー22に現像容器21が追従することなく両者の寸法差を吸収し、現像ブレード17の取付位置に影響を与えない組立が可能となる。
(実施例6)
本発明の実施例6に係る現像ユニット15dの構成及び製造方法について説明する。ここでは、実施例6において実施例1、2、3、4、5と異なる点について説明し、実施例6において実施例1、2、3、4、5と共通する点については説明を省略する。
<現像容器と現像カバーの固定>
現像容器と現像カバーの固定方法の他の実施例として、前述の抜け止めのスナップフィット形状部21kとは係合時に撓む方向が異なる例を、図31、図32、図33、図34、図35を用いて説明する。
図31は、実施例6の現像ユニット15dの外観斜視図であり、図32は、図31のDF1部を拡大した図であり、図33は、図31のDF1部の他の例を示す図である。図34(a)、図34(b)、図34(c)は、比較例のスナップフィット形状部による係合構成において発生するホットメルトの掻き寄せのメカニズムを説明する模式的断面図である。図35は、実施例6の係合構成によってホットメルトの掻き寄せが低減されるメカニズムを説明する模式的断面図である。
現像容器21と現像カバー22とを接着接合させる部材(接着剤)として、本実施例のような粘弾性体であるホットメルト43は、剛体の部品に比べると形状や置が定まり難く、生産安定性のためには接する相手部材との組立動作における位置関係が重要である。
図32は、本実施例における現像容器21と現像カバー22の位置決め部(係合部及び被係合部)を示している。現像容器21には、被係合部としての一対のスナップフィット形状部221rが設けられ、現像カバー22には、係合部としての突起部222rが設けられている。
ここで、図32に示す位置決め部は、現像ユニット15dの長手方向の中央部に配置されており、現像容器21と現像カバー22の接続ラインのうち長手方向に延びるラインの外側に配置されている。長手方向に延びる接続ラインにおいて、溝部22a内に挿入されるリブ(凸部)21aの凸形状が現れる断面方向は、図31、図32、図33において矢印Xd方向に一致する。また、上記凸形状の延伸方向と略平行方向が、図31、図32、図33において矢印Yd方向と一致する。
一対のスナップフィット形状部221rは、可撓性を有しており、本実施形態において、突起部222rとの係合時の可撓方向がYd方向となるように構成されている。
スナップフィット形状部221rは、現像ユニット15dの長手方向に並び、それぞれ現像容器21と現像カバー22の接合方向に沿って現像容器21側に向かって延びるように立設された一対の腕部221r1を有する。一対の腕部221r1は、それぞれの先端部に、互いに向き合う方向に突出した爪部(互いに向き合う方向に曲がった屈曲部)221r2を備える。一対のスナップフィット形状部221rは、現像カバー22の突起部222rをユニット長手方向に挟むように配置される。また、一対のスナップフィット形状部221rの爪部221r2の対向間隔は、スナップフィット形状部221rに外力が加わっていない状態において、突起部222rの幅(長手方向幅)よりも狭くなっている。
爪部221r2により、一対のスナップフィット形状部221rは、現像カバー22の突起部222rを抱え込むように突起部222rと係合する形態となる。
この係合状態の形成により、現像容器21と現像カバー22とが離隔する方向(Zd方向)に相対移動することが規制されとともに、ユニット長手方向において現像容器21と現像カバー22の相対移動が所定の範囲に規制される。
一対のスナップフィット形状部221rは、それぞれ爪部221r2に、力受け面221r21と、規制面又は係合力付与部としての係合面221r22と、を有する。また、突起部222rは、一対の力付与面222r1と、被規制面又は係合力受け部としての係合面222r2と、を有する。力受け面221r21と力付与面222r1は、上記接合方向に対して傾斜した面となっている。力受け面221r21と力付与面222r1は、現像容器21と現像カバー22の接合過程において当接することで、一対のスナップフィット形状部221rに対して互いの間隔をユニット長手方向に広げるように変形せしめる力を発生させる。これにより、一対のスナップフィット形状部221rの爪部221r2は、その対向間隔を突起部222rの幅よりも広げ、突起部222rを乗り越え、係合面221r22と係合面222r2が上記接合方向に互いに対向当接する状態となることができる。このような弾性変形を経ることで、スナップフィット形状部221rと突起部222rは、互いに係合した状態となる。
ここで、図34(a)~図34(c)を参照して、本実施例とはスナップフィット形状部の可撓方向を異ならせた比較例の構成において発生することが懸念されるホットメルト43の掻き寄せ現象について説明する。比較例における係合構成は、Xd方向に可撓性を有するスナップフィット形状部421rが、Xd方向の弾性変形を経ることで、係合部321rと係合状態となるように構成されている。
図34(a)、図34(b)に示すように、スナップフィット形状部421rが係合部422rと係合する際に矢印Xi方向に撓み、リブ(凸部)21aも断面平行方向(矢印Xd方向)に移動変形することがある。このとき、ホットメルト43は固化する前の状態(例えば溶融状態)である。そして、図34(b)に示すように、リブ21aはXi方向に移動した状態からホットメルト43に浸かり始める。その後、スナップフィット形状部421rと係合部422rの係合が完了する際に、図34(c)に示すように、急激にリブ21aが元の位置に戻ることになる。このようなリブ21aが戻る動作によって、ホットメルト43が反Xi方向に押し出される場合がある。以後、このようなホットメルト43の状態変化を掻き寄せと呼ぶ。
特にホットメルト43の粘度が低い状態においては、この掻き寄せによって図34(c)で示すように、リブ21aのホットメルト43の浸かり量T1a、T2aにアンバランスが生じ易い。例えば、T1a=0になった場合には、Xi方向の接合強度が低下する。従って、ホットメルト43の粘度が不安定な状態下においても、接合強度を確保し、安定した生産性を得るためには、浸かり量T1aとT2aの差が極力小さいこと、好ましくは差が無いことが望ましい。
これを実現させる本実施例の特徴的構成を、図32を用いて説明する。図32に示すように、本実施例において、スナップフィット形状部221rが撓む方向は、現像ユニット15dの長手方向(矢印Yd方向)となっている。これはスナップフィット形状部221rが係止する際に撓む方向(矢印Yd方向)とリブ21aがホットメルト43を掻き寄せる方向(矢印Xi方向)を直交するようにするための配置構成である。このような構成により、スナップフィット形状部221rが突起部222rと係合する際に図32の矢印Yd方向に撓んでも、リブ(凸部)21aは、断面平行方向(図34の矢印Xi方向)に移
動し難くなる。その結果、上述した掻き寄せ量を極めて小さく抑えることができる。
図35に示すように、本実施例の係合構成によれば、浸かり量T11とT22がより均等になり、例えばホットメルト43の粘度が生産ロットによりばらついたとしても、安定した接合状態で生産することが可能となる。
図33は、本実施例の係合構成の他の例を示す図である。図32の係合構成では、一つの突起部222rに対して、一対(すなわち二つ)のスナップフィット形状部221rを設ける構成としているが、かかる構成に限定されない。例えば図33に示すように、一つの突起部322rに対して、一つのスナップフィット形状部321rを設ける構成としてよい。なお、図33における力受け面321r21は、図32における力受け面221r21と同様の構成である。また、図33における、規制面又は係合力付与部としての係合面321r22は、図32における係合面221r22と同様の構成である。また、図33における力付与面322r1は、図32における力付与面222r1と同様の構成である。図33における、被規制面又は係合力受け部としての係合面322r2は、図32における係合面222r2と同様の構成である。
(実施例7)
本発明の実施例7に係るクリーニングユニットの構成及び製造方法について説明する。ここでは、実施例7において実施例1、2、3、4、5、6と異なる点について説明し、実施例7において実施例1、2、3、4、5、6と共通する点については説明を省略する。
<クリーニング容器とクリーニングカバーの固定(係合工程)>
図36、図37(a)、図37(b)、図38を用いてクリーニング容器51クリーニングカバー52の接合の他の実施例について説明する。図36は、実施例7に係るクリーニングユニットのクリーニングサブユニット50bの斜視図である。図37(a)は、図36のCL2部を拡大した斜視図であって、クリーニング容器51とクリーニングカバー52が接合された状態を示す図である。図37(b)は、図36のCL2部を拡大した斜視図であって、クリーニング容器51とクリーニングカバー52が接合される前の状態を示す図である。図38(a)は、図38(b)のCL2-1部の拡大図であり、図36のCL2部を上面から見た拡大図である。図38(b)は、クリーニングサブユニット50bの長手一端側を長手方向と直交する方向に見た図である。図39(a)は、クリーニングサブユニット50bの長手一端側を長手方向と直交する方向に見た図であって、図38(b)とは異なる方向に見た図である。図39(b)は、クリーニングサブユニット50bの長手一端側を長手方向(-Yd方向)に見た断面図(B矢視断面図)である。図39(c)は、図39(b)のCL2-2部の拡大図であって、スナップフィット爪251pの力を説明する詳細図である。図39(d)は、図39(b)のCL2-2部の拡大図であって、クリーニング容器51とクリーニングカバー52の結合工程途中の状態を表しており、スナップフィット爪251pが撓む直前の状態を示している詳細図である。
先に述べたように、クリーニングブレード13の取り付けに関しても現像ブレード17の取付と同様、クリーニング容器51にクリーニングブレード13を先に組付ける。その後、ホットメルト43を用いてクリーニングカバー52をクリーニング容器51に取り付ける。したがって、本製造工程の順番においても、組立時におけるホットメルト43の熱によるクリーニングブレード13の位置変動がないように配慮する必要が有る。
ここで、図26~図39において、クリーニング容器51とクリーニングカバー52の接合方向(第3方向)をZc方向としている。また、接合方向と直交するクリーニングユニットの長手方向(第2方向)をYc方向とし、接合方向と長手方向のそれぞれと直交す
る方向(第1方向)をXc方向としている。
図37に示すように、クリーニング容器51には、第2係合部としての位置決め凹部251bが設けられており、クリーニングカバー52には、第2被係合部としての位置決め凸部252bが設けられている。位置決め凸部252bは、クリーニング容器51とクリーニングカバー52との接合方向においてクリーニング容器51に向かって突出するようにクリーニングカバー52に設けられている。位置決め凹部251bは、上記接合方向においてクリーニングカバー52から離れる方向に凹むようにクリーニング容器51に設けられている。位置決め凸部252bは、クリーニング容器51とクリーニングカバー52とが接合された状態にいて、位置決め凹部251bに嵌るように構成されている。位置決め凹部251bはユニット長手方向(Yc方向)に開放された構成となっている。位置決め凸部252bと位置決め凹部251bは、嵌合状態において、ユニット長手方向と直交(交差)するXc方向に当接し、ユニット長手方向に相対移動可能(摺動可能)に構成されている。位置決め凸部252bと位置決め凹部251bは、嵌合状態において、クリーニング容器51とクリーニングカバー52の相対移動を、長手方向と直交するXc方向において規制しつつ、長手方向において許容する。
また、図37に示すように、本実施例のクリーニングユニットは、第1枠体であるクリーニング容器51に、第4係合部としてのスナップフィット爪251pが設けられている。また、第2枠体であるクリーニングカバー52に、第4被係合部としての位置決め孔252qが設けられている。スナップフィット爪251pと位置決め孔252qの係合構成は、実施例5のスナップフィット爪222pと位置決め孔222qの係合構成と同様であり、説明は省略する。
図39(c)に示すように、本実施例のクリーニングユニットも、実施例5の現像ユニットと同様、スナップフィット爪251pの撓みの反力による力Fが、クリーニング容器51とクリーニングカバー52を互いに引き込む方向に作用する分力Fzを含む。
また、図38(a)に示すように、位置決め孔252qの長手方向の幅Dcとスナップフィット爪251pの幅dcも、実施例5の現像ユニットと同様、次の関係となっている。
Dd>dd
また、図39(d)に示すように、実施例5の現像ユニットと同様、スナップフィット爪251pが位置決め孔252qと係合する前(スナップフィット爪251pが弾性変形を開始する前)に、位置決め凸部252bと位置決め凹部251pの嵌合が開始するように各高さを設定している。
以上の構成により、現像ブレード17と同様にクリーニングブレード13も精度よく組み立てることができる。
以上より、上記各実施例によれば、枠体同士の接続面(接続ライン)を自由に構成することが可能となる。また、上記各実施例によれば、現像ブレードやクリーニングブレード等を有する共通部分の枠体を、枠体同士の接合に先立って組み立てることでカートリッジの製造ラインの共通部分を増やし、装置コスト、手間の削減することが可能となる。すなわち、本実施例によれば、枠体の接続面(接続ライン)の設定において、装置レイアウトに対する制約が低減されるとともに、接合精度の向上を図ることが可能となる。
なお、上述した各実施例の構成は互いに組み合わせることができる。
本発明の実施の形態の開示は、以下の構成を含む。
(構成1)
現像剤を収容するための容器であって、
開口部が設けられた第1枠体であって、前記開口部の縁に沿って延びる第1面を有する第1枠体と、
前記開口部を覆うように前記第1枠体に接続され、前記第1枠体と共に現像剤を収容するための収容部を形成する第2枠体であって、前記第1面と対向しつつ前記第1面が延びる方向に沿って延びる第2面を有する第2枠体と、
前記第1枠体と前記第2枠体を接続する接続部材と、
を備え、
前記第1面と前記第2面の一方の面上に凸部が設けられ、前記第1面と前記第2面の他方の面上に凹部が設けられ、
前記凸部の先端面と前記凹部の底面が接触しないように、前記凸部は前記凹部に挿入されており、
前記接続部材は、前記凸部の前記先端面と前記凹部の前記底面の双方に接触するように前記凸部と前記凹部の間に設けられていることを特徴とする容器。
(構成2)
前記第1面は、前記第2面に対して間隔をあけて対向していることを特徴とする構成1に記載の容器。
(構成3)
前記第1面は、前記開口部の前記縁に沿って環状に延び、
前記第2面は、前記第1面に沿って環状に延びていることを特徴とする構成1又は2に記載の容器。
(構成4)
前記第1面は、平面部と、前記縁に沿う方向において前記平面部と異なる位置にある傾斜部と、を含み、
前記傾斜部は、前記縁に沿う方向に向かうにつれて前記平面部に直交する方向に関し前記平面部から離れる方向に向かうよう延びていることを特徴とする構成1に記載の容器。(構成5)
前記傾斜部は、曲面状の面を含むことを特徴とする構成4に記載の容器。
(構成6)
前記傾斜部は、前記縁に沿う方向において、前記曲面状の面と異なる位置に設けられた平面状の面を含むことを特徴とする構成5に記載の容器。
(構成7)
前記第1枠体は、前記収容部の内部から外部に向かう方向において、前記第1面よりも外側に第1突き当て面を有し、
前記第2枠体は、前記収容部の内部から外部に向かう方向において、前記第2面よりも外側に第2突き当て面を有し、
前記第1突き当て面と前記第2突き当て面が突き当たることで前記第2枠体の前記第1枠体に対する位置が決まることを特徴とする構成1~5のいずれか一の構成に記載の容器。
(構成8)
前記第1突き当て面と前記第2突き当て面は、前記第1枠体の長手方向に延びる面であることを特徴とする構成7に記載の容器。
(構成9)
前記第1枠体は、前記第1突き当て面の近傍に係合部を有し、
前記第2枠体は、前記第2突き当て面の近傍に被係合部を有し、
前記係合部と前記被係合部は、前記第1突き当て面に交差する方向に前記1突き当て面と前記第2突き当て面とが相対的に移動することを規制するように係合していることを特徴とする構成8に記載の容器。
(構成10)
前記係合部は、
前記長手方向における一方の側に配置される第1係合部と、
前記長手方向における他方の側に配置される第2係合部と、
を含み、
前記被係合部は、
前記長手方向における一方の側に配置される第1被係合部と、
前記長手方向における他方の側に配置される第2被係合部と、
を含み、
前記第1係合部と前記第1被係合部は、前記長手方向及び前記長手方向と直交する方向であって前記第1突き当て面と直交する方向における前記第1枠体と前記第2枠体の相対移動を規制するように係合し、
前記第2係合部と前記第2被係合部は、前記長手方向及び前記長手方向と直交する方向における前記相対移動を許容するように係合していることを特徴とする構成9に記載の容器。
(構成11)
前記係合部は、前記長手方向において前記第1係合部と前記第2係合部との間に配置される第3係合部をさらに含み、
前記被係合部は、前記長手方向において前記第1被係合部と前記第2被係合部との間に配置される第3被係合部をさらに含み、
前記第3係合部と前記第3被係合部は、前記長手方向及び前記長手方向と直交する方向における前記相対移動を許容するように係合していることを特徴とする構成10に記載の容器。
(構成12)
前記長手方向と直交する方向は、前記第1突き当て面に沿う第1方向と、前記第1方向と前記長手方向である第2方向の双方と直交する第3方向と、を含むことを特徴とする構成11に記載の容器。
(構成13)
前記係合部は、前記第2方向における他方の側であって前記第2係合部と異なる位置に配置される第4係合部をさらに含み、
前記被係合部は、前記第2方向における他方の側であって前記第2被係合部と異なる位置に配置される第4被係合部をさらに含み、
前記第4係合部と前記第4被係合部は、前記第1方向、前記第2方向及び前記第3方向における前記相対移動を許容するように係合し、
前記第4係合部は、係合力付与部を有し、前記第4被係合部は、前記係合力付与部に対して、前記第3方向に当接し、かつ前記第2方向に摺動可能な係合力受け部を有することを特徴とする構成12に記載の容器。
(構成14)
前記係合力付与部と前記係合力受け部は、前記第1枠体と前記第2枠体が接続される際に、前記係合部と前記被係合部の少なくともいずれかが弾性変形する状態を経ることで、互いに係合する状態となることを特徴とする構成13に記載の容器。
(構成15)
前記弾性変形は、前記係合力付与部と前記係合力受け部とが前記第1方向に相対移動するような変形であることを特徴とする構成14に記載の容器。
(構成16)
前記第2係合部は、前記第2方向と前記第3方向に沿った規制面を有し、
前記第2被係合部は、前記第2方向と前記第3方向に沿った被規制面であって、前記規制面に対して前記第1方向に対向する被規制面を有し、
前記第1枠体と前記第2枠体が接続される際において、前記第4係合部と前記第4被係合部の少なくともいずれかが前記弾性変形する状態となる前に、前記第2係合部の前記規
制面と前記第2被係合部の前記被規制面とが前記第1方向に対向する状態となることを特徴とする構成15に記載の容器。
(構成17)
現像剤を担持するように構成された現像ローラであって、前記第1枠体に回転可能に支持された現像ローラを有し、
前記相対移動が許容される方向は、前記現像ローラの回転軸線に沿った方向を含むことを特徴とする構成10~16のいずれか一の構成に記載の容器。
(構成18)
トナー像を担持するように構成された感光ドラムであって、前記第1枠体に回転可能に支持された感光ドラムを有し、
前記相対移動が許容される方向は、前記感光ドラムの回転軸線に沿った方向を含むことを特徴とする構成10~16のいずれか一の構成に記載の容器。
(構成19)
現像剤を担持するように構成された現像ローラであって、前記第1枠体に回転可能に支持された現像ローラを有することを特徴とする構成1~16のいずれか一の構成に記載の容器。
(構成20)
トナー像を担持するように構成された感光ドラムと、
前記感光ドラムに当接するように前記第1枠体に固定されたクリーニング部材と、
を備え、
前記収容部には、前記クリーニング部材によって前記感光ドラムから除去された現像剤が収容されるように構成されていることを特徴とする構成1~16のいずれか一の構成に記載の容器。
(構成21)
前記接続部材のヤング率は、前記第1枠体のヤング率より低く、前記第2枠体のヤング率より低いことを特徴とする構成1~20のいずれか一の構成に記載の容器。
(構成22)
前記第1枠体と前記第2枠体は、樹脂で形成されていることを特徴とする構成1~21のいずれか一の構成に記載の容器。
(構成23)
前記接続部材は、溶融された樹脂を硬化させることで形成されていることを特徴とする構成1~22のいずれか一の構成に記載の容器。
(構成24)
開口部が設けられた第1枠体であって、前記開口部の縁に沿って延びる第1面を有する第1枠体と、前記開口部を覆うように前記第1枠体に接続され、前記第1枠体と共に現像剤を収容するための収容部を形成する第2枠体であって、前記第1面と対向しつつ前記第1面が延びる方向に沿って延びる第2面を有する第2枠体と、を有し、前記第1面と前記第2面の一方の面上に凸部が設けられ、前記第1面と前記第2面の他方の面上に凹部が設けられた容器の製造方法であって、
前記凹部に溶融樹脂を供給する供給工程と、
前記凸部の先端面が前記凹部の前記溶融樹脂に浸かるように前記第1枠体と前記第2枠体の少なくとも一方を移動させる移動工程であって前記供給工程よりも後の移動工程と、
前記溶融樹脂を硬化させる硬化工程であって前記移動工程よりも後の硬化工程と、
を含むことを特徴とする容器の製造方法。
(構成25)
前記移動工程において、前記凸部の先端面と前記凹部の底面とが接触しないように、前記凸部は前記凹部に挿入され、
前記溶融樹脂は、前記硬化工程で硬化された後に、前記凸部の前記先端面と前記凹部の前記底面の双方に接触していることを特徴とする構成24に記載の容器の製造方法。
(構成26)
前記移動工程において
前記第1枠体が備える第1突き当て面と、前記第2枠体が備える第2突き当て面と、を互いに突き当てるとともに、
前記第1突き当て面と前記第2突き当て面とが離れることを規制するように、前記第1枠体が備える係合部と、前記第2枠体が備える被係合部と、を係合させることを特徴とする構成24に記載の容器の製造方法。
(構成27)
前記硬化工程の後に、前記収容部に現像剤を充填する充填工程をさらに含むことを特徴とする構成24又は25に記載の容器の製造方法。
(構成28)
前記供給工程の前に、現像ローラに担持された現像剤の層厚を規制するための現像剤規制部材を第1枠体に取り付ける取付工程をさらに含むことを特徴とする構成24~27のいずれか一の構成に記載の容器の製造方法。
(構成29)
前記供給工程の前に、感光ドラムをクリーニングするためのクリーニング部材を取り付ける取付工程をさらに含むことを特徴とする構成24~27のいずれか一の構成に記載の容器の製造方法。
15:現像ユニット、21:現像容器、21L:接続ライン、21a:リブ、22:現像カバー、22L:接続ライン、22a:溝部、43:接続部材(ホットメルト)。

Claims (29)

  1. 現像剤を収容するための容器であって、
    開口部が設けられた第1枠体であって、前記開口部の縁に沿って延びる第1面を有する第1枠体と、
    前記開口部を覆うように前記第1枠体に接続され、前記第1枠体と共に現像剤を収容するための収容部を形成する第2枠体であって、前記第1面と対向しつつ前記第1面が延びる方向に沿って延びる第2面を有する第2枠体と、
    前記第1枠体と前記第2枠体を接続する接続部材と、
    を備え、
    前記第1面と前記第2面の一方の面上に凸部が設けられ、前記第1面と前記第2面の他方の面上に凹部が設けられ、
    前記凸部の先端面と前記凹部の底面が接触しないように、前記凸部は前記凹部に挿入されており、
    前記接続部材は、前記凸部の前記先端面と前記凹部の前記底面の双方に接触するように前記凸部と前記凹部の間に設けられていることを特徴とする容器。
  2. 前記第1面は、前記第2面に対して間隔をあけて対向していることを特徴とする請求項1に記載の容器。
  3. 前記第1面は、前記開口部の前記縁に沿って環状に延び、
    前記第2面は、前記第1面に沿って環状に延びていることを特徴とする請求項1に記載の容器。
  4. 前記第1面は、平面部と、前記縁に沿う方向において前記平面部と異なる位置にある傾斜部と、を含み、
    前記傾斜部は、前記縁に沿う方向に向かうにつれて前記平面部に直交する方向に関し前記平面部から離れる方向に向かうよう延びていることを特徴とする請求項1に記載の容器。
  5. 前記傾斜部は、曲面状の面を含むことを特徴とする請求項4に記載の容器。
  6. 前記傾斜部は、前記縁に沿う方向において、前記曲面状の面と異なる位置に設けられた平面状の面を含むことを特徴とする請求項5に記載の容器。
  7. 前記第1枠体は、前記収容部の内部から外部に向かう方向において、前記第1面よりも外側に第1突き当て面を有し、
    前記第2枠体は、前記収容部の内部から外部に向かう方向において、前記第2面よりも外側に第2突き当て面を有し、
    前記第1突き当て面と前記第2突き当て面が突き当たることで前記第2枠体の前記第1枠体に対する位置が決まることを特徴とする請求項2に記載の容器。
  8. 前記第1突き当て面と前記第2突き当て面は、前記第1枠体の長手方向に延びる面であることを特徴とする請求項7に記載の容器。
  9. 前記第1枠体は、前記第1突き当て面の近傍に係合部を有し、
    前記第2枠体は、前記第2突き当て面の近傍に被係合部を有し、
    前記係合部と前記被係合部は、前記第1突き当て面に交差する方向に前記1突き当て面と前記第2突き当て面とが相対的に移動することを規制するように係合していることを特徴とする請求項8に記載の容器。
  10. 前記係合部は、
    前記長手方向における一方の側に配置される第1係合部と、
    前記長手方向における他方の側に配置される第2係合部と、
    を含み、
    前記被係合部は、
    前記長手方向における一方の側に配置される第1被係合部と、
    前記長手方向における他方の側に配置される第2被係合部と、
    を含み、
    前記第1係合部と前記第1被係合部は、前記長手方向及び前記長手方向と直交する方向であって前記第1突き当て面と直交する方向における前記第1枠体と前記第2枠体の相対移動を規制するように係合し、
    前記第2係合部と前記第2被係合部は、前記長手方向及び前記長手方向と直交する方向における前記相対移動を許容するように係合していることを特徴とする請求項9に記載の容器。
  11. 前記係合部は、前記長手方向において前記第1係合部と前記第2係合部との間に配置される第3係合部をさらに含み、
    前記被係合部は、前記長手方向において前記第1被係合部と前記第2被係合部との間に配置される第3被係合部をさらに含み、
    前記第3係合部と前記第3被係合部は、前記長手方向及び前記長手方向と直交する方向における前記相対移動を許容するように係合していることを特徴とする請求項10に記載の容器。
  12. 前記長手方向と直交する方向は、前記第1突き当て面に沿う第1方向と、前記第1方向と前記長手方向である第2方向の双方と直交する第3方向と、を含むことを特徴とする請求項11に記載の容器。
  13. 前記係合部は、前記第2方向における他方の側であって前記第2係合部と異なる位置に配置される第4係合部をさらに含み、
    前記被係合部は、前記第2方向における他方の側であって前記第2被係合部と異なる位置に配置される第4被係合部をさらに含み、
    前記第4係合部と前記第4被係合部は、前記第1方向、前記第2方向及び前記第3方向における前記相対移動を許容するように係合し、
    前記第4係合部は、係合力付与部を有し、前記第4被係合部は、前記係合力付与部に対して、前記第3方向に当接し、かつ前記第2方向に摺動可能な係合力受け部を有することを特徴とする請求項12に記載の容器。
  14. 前記係合力付与部と前記係合力受け部は、前記第1枠体と前記第2枠体が接続される際に、前記係合部と前記被係合部の少なくともいずれかが弾性変形する状態を経ることで、互いに係合する状態となることを特徴とする請求項13に記載の容器。
  15. 前記弾性変形は、前記係合力付与部と前記係合力受け部とが前記第1方向に相対移動するような変形であることを特徴とする請求項14に記載の容器。
  16. 前記第2係合部は、前記第2方向と前記第3方向に沿った規制面を有し、
    前記第2被係合部は、前記第2方向と前記第3方向に沿った被規制面であって、前記規制面に対して前記第1方向に対向する被規制面を有し、
    前記第1枠体と前記第2枠体が接続される際において、前記第4係合部と前記第4被係合部の少なくともいずれかが前記弾性変形する状態となる前に、前記第2係合部の前記規
    制面と前記第2被係合部の前記被規制面とが前記第1方向に対向する状態となることを特徴とする請求項15に記載の容器。
  17. 現像剤を担持するように構成された現像ローラであって、前記第1枠体に回転可能に支持された現像ローラを有し、
    前記相対移動が許容される方向は、前記現像ローラの回転軸線に沿った方向を含むことを特徴とする請求項10に記載の容器。
  18. トナー像を担持するように構成された感光ドラムであって、前記第1枠体に回転可能に支持された感光ドラムを有し、
    前記相対移動が許容される方向は、前記感光ドラムの回転軸線に沿った方向を含むことを特徴とする請求項10に記載の容器。
  19. 現像剤を担持するように構成された現像ローラであって、前記第1枠体に回転可能に支持された現像ローラを有することを特徴とする請求項1に記載の容器。
  20. トナー像を担持するように構成された感光ドラムと、
    前記感光ドラムに当接するように前記第1枠体に固定されたクリーニング部材と、
    を備え、
    前記収容部には、前記クリーニング部材によって前記感光ドラムから除去された現像剤が収容されるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の容器。
  21. 前記接続部材のヤング率は、前記第1枠体のヤング率より低く、前記第2枠体のヤング率より低いことを特徴とする請求項1に記載の容器。
  22. 前記第1枠体と前記第2枠体は、樹脂で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の容器。
  23. 前記接続部材は、溶融された樹脂を硬化させることで形成されていることを特徴とする請求項1に記載の容器。
  24. 開口部が設けられた第1枠体であって、前記開口部の縁に沿って延びる第1面を有する第1枠体と、前記開口部を覆うように前記第1枠体に接続され、前記第1枠体と共に現像剤を収容するための収容部を形成する第2枠体であって、前記第1面と対向しつつ前記第1面が延びる方向に沿って延びる第2面を有する第2枠体と、を有し、前記第1面と前記第2面の一方の面上に凸部が設けられ、前記第1面と前記第2面の他方の面上に凹部が設けられた容器の製造方法であって、
    前記凹部に溶融樹脂を供給する供給工程と、
    前記凸部の先端面が前記凹部の前記溶融樹脂に浸かるように前記第1枠体と前記第2枠体の少なくとも一方を移動させる移動工程であって前記供給工程よりも後の移動工程と、
    前記溶融樹脂を硬化させる硬化工程であって前記移動工程よりも後の硬化工程と、
    を含むことを特徴とする容器の製造方法。
  25. 前記移動工程において、前記凸部の先端面と前記凹部の底面とが接触しないように、前記凸部は前記凹部に挿入され、
    前記溶融樹脂は、前記硬化工程で硬化された後に、前記凸部の前記先端面と前記凹部の前記底面の双方に接触していることを特徴とする請求項24に記載の容器の製造方法。
  26. 前記移動工程において
    前記第1枠体が備える第1突き当て面と、前記第2枠体が備える第2突き当て面と、を
    互いに突き当てるとともに、
    前記第1突き当て面と前記第2突き当て面とが離れることを規制するように、前記第1枠体が備える係合部と、前記第2枠体が備える被係合部と、を係合させることを特徴とする請求項24に記載の容器の製造方法。
  27. 前記硬化工程の後に、前記収容部に現像剤を充填する充填工程をさらに含むことを特徴とする請求項24に記載の容器の製造方法。
  28. 前記供給工程の前に、現像ローラに担持された現像剤の層厚を規制するための現像剤規制部材を第1枠体に取り付ける取付工程をさらに含むことを特徴とする請求項24に記載の容器の製造方法。
  29. 前記供給工程の前に、感光ドラムをクリーニングするためのクリーニング部材を取り付ける取付工程をさらに含むことを特徴とする請求項24に記載の容器の製造方法。
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