JP2024058424A - 電動ショベル - Google Patents

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JP2024058424A JP2022165771A JP2022165771A JP2024058424A JP 2024058424 A JP2024058424 A JP 2024058424A JP 2022165771 A JP2022165771 A JP 2022165771A JP 2022165771 A JP2022165771 A JP 2022165771A JP 2024058424 A JP2024058424 A JP 2024058424A
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Abstract

【課題】1回の充電当たりの稼働時間を長くすることが可能な電動ショベルを提供する。【解決手段】蓄電装置からの電力によって少なくとも1つの電動機が駆動される。電動機からの動力に基づいてアクチュエータが駆動される。蓄電装置から供給される電力で補機が駆動される。コントローラが、アクチュエータ、電動機、及び補機の少なくとも1つを、通常モードと、通常モードより動作が省エネルギで実現される省エネモードとから選択した一方の動作モードで動作させる。コントローラは、オペレータが搭乗して直接操作しているとき、動作モードを通常モードとし、オペレータが遠隔操作しているとき、動作モードを省エネモードとする。【選択図】図2

Description

本発明は、電動ショベルに関する。
無線操縦装置を用いて遠隔から操作可能なショベルが公知である(特許文献1)。特許文献1に記載の遠隔操作システムにおいては、ショベルが稼働情報を携帯情報端末に送信し、携帯情報端末に稼働情報が表示される。携帯情報端末は、無線操縦装置の電源を用いて充電することができる。
特開2019-47442号公報
内燃機関を搭載していない電動ショベルは、内燃機関を搭載したショベルと比べて稼働時間が短い。特に、電動ショベルを遠隔操作する場合、または電動ショベルが自律運転されている場合、頻繁に充電を行うことが困難であるため、1回の充電当たりの稼働時間を長くすることが望まれる。本発明の目的は、1回の充電当たりの稼働時間を長くすることが可能な電動ショベルを提供することである。
本発明の一観点によると、
蓄電装置と、
前記蓄電装置からの電力によって駆動される少なくとも1つの電動機と、
前記電動機からの動力に基づいて駆動されるアクチュエータと、
前記蓄電装置から供給される電力で駆動される補機と、
前記アクチュエータ、前記電動機、及び前記補機の少なくとも1つを、通常モードと、前記通常モードより動作が省エネルギで実現される省エネモードとから選択した一方の動作モードで動作させるコントローラと
を備え、
前記コントローラは、
オペレータが搭乗して直接操作しているとき、前記動作モードを前記通常モードとし、オペレータが遠隔操作しているとき、前記動作モードを前記省エネモードとする電動ショベルが提供される。
本発明の他の観点によると、
蓄電装置と、
前記蓄電装置からの電力によって駆動される少なくとも1つの電動機と、
前記電動機からの動力に基づいて駆動されるアクチュエータと、
前記蓄電装置から供給される電力で駆動される補機と、
前記アクチュエータ、前記電動機、及び前記補機の少なくとも1つを、通常モードと、前記通常モードより動作が省エネルギで実現される省エネモードとから選択した一方の動作モードで動作させるコントローラと
を備え、
前記コントローラは、
オペレータの操作を介することなく自律運転を行う機能を有し、オペレータが搭乗して直接操作しているとき、前記動作モードを前記通常モードとし、前記自律運転中は、前記動作モードを前記省エネモードとする電動ショベルが提供される。
電動ショベルが遠隔操作中のときに、動作モードを省エネモードとするため、電力消費を抑制し、稼働時間を長くすることが可能になる。または、電動ショベルが自律運転中のときに、動作モードを省エネモードとするため、電力消費を抑制し、稼働時間を長くすることが可能になる。
図1は、実施例による電動ショベルの側面図である。 図2は、実施例による電動ショベルのブロック図である。 図3は、遠隔操作装置の概略図及びブロック図である。 図4は、操作形態と動作モードとの関係を示す図表である。 図5は、他の実施例による遠隔操作装置の斜視図及びブロック図である。
図1~図5を参照して、一実施例による電動ショベルについて説明する。
図1は、本実施例による電動ショベル10の側面図である。本実施例による電動ショベル10は、下部走行体12、下部走行体12に対して旋回機構13を介して旋回可能に搭載された上部旋回体11、ブーム21、アーム22、及びバケット23を備えている。
下部走行体12は、例えば、左右一対のクローラを含み、それぞれのクローラが、後述する油圧モータで油圧駆動されることにより自走する。
上部旋回体11は、後述する旋回用油圧モータで駆動されることにより、下部走行体12に対して旋回する。上部旋回体11は、キャビン15を備えている。キャビン15内に、オペレータが着座する運転席17が設けられている。
ブーム21は、上部旋回体11の前部中央に上下方向に揺動可能に取り付けられている。ブーム21の先端に、アーム22が前後方向に揺動可能に取り付けられている。アーム22の先端に、バケット23が開閉動作可能に取り付けられている。ブーム21、アーム22、及びバケット23は、それぞれ、油圧シリンダであるブームシリンダ25、アームシリンダ26、及びバケットシリンダ27により油圧駆動される。バケット23はエンドアタッチメントの一例であり、アーム22の先端に、作業内容等に応じて、バケット23の代わりに、他のエンドアタッチメントが取り付けられてもよい。
電動ショベル10は、キャビン15に搭乗するオペレータの操作に応じて、下部走行体12、上部旋回体11、ブーム21、アーム22、及びバケット23を動作させる。また、電動ショベル10は、キャビン15に搭乗したオペレータによる直接操作の他に、ショベルの外部からの遠隔操作が可能である。電動ショベル10が遠隔操作される場合は、キャビン15の内部は、無人状態である。
遠隔操作中、電動ショベル10は、後述する遠隔操作装置から受信される動作指令に応じて、油圧モータや油圧シリンダ等の油圧アクチュエータを動作させる。さらに、電動ショベル10は、例えば、上部旋回体11の周囲を撮像する撮像装置が出力する画像情報を、遠隔操作装置に送信する。画像情報は、遠隔操作装置に設けられる表示装置に表示される。
次に、図2を参照して、電動ショベル10のより詳細な構成について説明する。図2は、電動ショベル10のブロック図である。図2において、機械的動力ラインを二重線で示し、高圧油圧ラインを太い実線で示し、パイロットラインを太い破線で示し、高圧電力ラインを2番目に太い実線で示し、低圧電力ラインを細い実線で示し、制御ラインを細い破線で示す。
バッテリモジュール50Mが、高圧蓄電装置50H及びバッテリコントローラ50Cを含む。電動ショベル10には、高圧蓄電装置50Hの他に、低圧蓄電装置50Lが搭載されている。本明細書において、高圧蓄電装置50H及び低圧蓄電装置50Lを、蓄電装置50という場合がある。
高圧蓄電装置50Hは、普通充電用車両インレット90から充電用ACDCコンバータ91を介して普通充電される。また、充電ステーションの充電ガンを急速充電用車両インレット92に接続することにより、高圧蓄電装置50Hが急速充電される。普通充電及び急速充電は、バッテリコントローラ50Cによって制御される。高圧蓄電装置50Hとして、例えば、リチウムイオン電池、リチウムイオンキャパシタ等が用いられる。
低圧蓄電装置50Lは、DCDCコンバータ55を介して高圧蓄電装置50Hに接続されている。コントローラ60がDCDCコンバータ55を制御することにより、高圧蓄電装置50Hからの電力によって、低圧蓄電装置50Lが充電される。低圧蓄電装置50Lとして、例えば、鉛蓄電池が用いられる。
電力変換装置51は、高圧蓄電装置50Hから供給される電力を昇圧し、インバータ52、57に供給する。インバータ57は、コントローラ60の制御下でポンプ用電動機58を駆動する。インバータ52は空調コントローラ32の制御下で空調用電動機53を駆動する。これらの電動機には、例えば、IPM(Interior Permanent Magnet)モータが用いられる。
次に、ポンプ用電動機58で駆動される油圧駆動系について説明する。
ポンプ用電動機58によって、メインポンプ70及びパイロットポンプ71が駆動される。メインポンプ70は、高圧油圧ラインを通じてコントロールバルブ73に作動油を供給する。メインポンプ70として、例えば、可変容量式油圧ポンプが用いられる。メインポンプ70は、斜板の角度(傾転角)を変化させることにより、ピストンのストローク長を調整し、吐出流量(吐出圧)を変化させることができる。
パイロットポンプ71は、パイロットラインを介して圧力制御弁72(例えば、比例弁)にパイロット圧を供給する。圧力制御弁72は、コントローラ60の制御下で、動作指令に応じたパイロット圧をコントロールバルブ73に供給する。パイロットポンプ71として、例えば、固定容量式油圧ポンプが用いられる。
コントロールバルブ73は、メインポンプ70から供給される作動油を、圧力制御弁72からのパイロット圧に応じて、油圧アクチュエータ(ブームシリンダ25、アームシリンダ26、バケットシリンダ27、及び油圧モータ28、29)に選択的に供給する。例えば、コントロールバルブ73は、メインポンプ70から油圧アクチュエータのそれぞれに供給される作動油の流量と流れる方向とを制御する複数の油圧制御弁(方向切換弁)を含む。油圧モータ28、29は、それぞれ下部走行体12の左右のクローラを駆動する。旋回用油圧モータ30は、上部旋回体11を旋回させる。
次に、空調系について説明する。
空調装置54が、キャビン15(図1)内の温度や湿度等を調整する。空調装置54は、例えば、冷暖房兼用のヒートポンプ式空調装置であり、コンプレッサを含む。空調装置54のコンプレッサは、空調用電動機53によって駆動される。なお、空調装置54は、暖房用のヒータを含んでもよい。
次に、操作系について説明する。
操作装置31が複数の操作レバーを含む。運転席17(図1)に着座したオペレータが操作レバーを操作すると、操作内容に応じた電気信号がコントローラ60に取り込まれる。コントローラ60は、操作内容に応じて圧力制御弁72及びインバータ57を制御する。
次に、電動ショベル10に搭載された補機について説明する。補機には、空調コントローラ32、表示装置33、周囲情報取得装置34、通信装置35、照明36、ラジオ37、シートヒータ38、搭乗者センサ39、ワイパー40、ルームランプ41等が含まれる。これらの補機は、コントローラ60によって制御される。これらの補機に、低圧蓄電装置50Lから電源が供給される。
空調コントローラ32はインバータ52を制御することにより、空調装置54の動作を制御する。表示装置33は、キャビン15(図1)内に配置されており、電動ショベル10の稼働状態等を表示する。表示装置33として、例えば液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等が用いられる。
周囲情報取得装置34は、電動ショベル10(図1)の周囲の画像を取得する。周囲情報取得装置34として、例えばカメラ、ライダー(LiDAR)等が用いられる。周囲情報取得装置34は、例えばキャビン15の内部または外部に設置される。例えば、周囲情報取得装置34は、電動ショベル10の前方をオペレータ視線で見た画像を撮影するカメラ、電動ショベル10の後方及び側方を撮影するためのカメラ等を含む。電動ショベル10の後方及び側方の画像がコントローラ60に取り込まれ、コントローラ60は、これらの画像から、俯瞰視点で見た画像(俯瞰画像)を合成する。通信装置35は、後述する遠隔操作装置と通信を行う。この通信には、例えば公衆通信ネットワーク、プライベートネットワーク、近距離無線通信等が用いられる。
照明36は、電動ショベル10の周囲、特に前方の作業箇所を照らす。ラジオ37は、キャビン15に搭乗したオペレータがラジオ放送を聴取可能なように、キャビン15内に設置されている。シートヒータ38は、運転席17(図1)を加温する。搭乗者センサ39は、キャビン15内にオペレータが搭乗しているか否かを検知する。搭乗者センサ39として、例えば人感センサ等が用いられる。ワイパー40は、キャビン15の窓に付着した水滴等を取り除く。ルームランプ41は、キャビン15内を照らす。
次に、図3を参照して遠隔操作装置について説明する。
図3は、遠隔操作装置80の概略図及びブロック図である。遠隔操作装置80は、オペレータが着座する操作席81、複数の操作レバー82、切替スイッチ83、表示装置84、処理装置85、及び通信装置86を含む。通信装置86は、電動ショベル10の通信装置35とデータ通信を行う。
オペレータが操作席81に着座して操作レバー82を操作することにより、電動ショベル10を遠隔操作する。また、オペレータが切替スイッチ83を操作することにより、「遠隔操作」、または「自律運転」を行うことを電動ショベル10のコントローラ60に通知する。なお、電動ショベル10のキャビン15にオペレータが搭乗し、始動キーを操作すると、コントローラ60は、電動ショベル10が直接操作中であると判定する。
切替スイッチ83により「遠隔操作」が選択されているとき、処理装置85は、操作レバー82の操作内容に応じて、電動ショベル10に動作指令を送信する。切替スイッチ83により「自律運転」が選択されているとき、電動ショベル10は、コントローラ60(図2)の制御下で、一連の作業を自律的に行う。自律的に行う作業として、例えば特定のエリアの目標施工面よりも上の土砂を掘削し、排土する作業、空間認識装置を用いて地形データを取得し、実際の地形形状と目標形状との差分を認識しながら、排土場所に盛られた土砂を地面のかさ上げ量に合わせて平坦に均す作業、排土をダンプトラックに積み込む作業等が挙げられる。これらの一連の作業手順は、予めコントローラ60(図2)に記憶されている。
表示装置84は、操作席81に着座したオペレータの正面に配置されている。表示装置84として、例えば3行3列に配置された9個のモニタからなるマルチディスプレイが用いられる。表示装置84には、処理装置85により、電動ショベル10に搭載された周囲情報取得装置34(図2)で撮影された画像、例えば電動ショベル10に搭乗したオペレータ視線で見た画像が映し出される。なお、表示装置84の一部に、電動ショベル10の周囲の俯瞰画像、電動ショベル10の稼働状態を示す情報等を表示するようにしてもよい。
つぎに、電動ショベル10の動作モードについて説明する。コントローラ60は、通常モードと省エネモードとの2つの動作モードのいずれかを選択し、選択した動作モードで電動ショベル10を動作させる。省エネモードにおいては、ブームシリンダ25、アームシリンダ26、バケットシリンダ27、油圧モータ28、29、旋回用油圧モータ30等の油圧アクチュエータ、ポンプ用電動機58、及び複数の補機の少なくとも1つの動作が、通常モードのときと比べて省エネルギで実現される。
例えば、動作モードが省エネモードのときは、通常モードのときと比べて、操作量が同一であっても、ブームシリンダ25、アームシリンダ26、バケットシリンダ27等のロッドの加速度が小さくなり、油圧モータ28、29、旋回用油圧モータ30の角加速度が小さくなるように、コントローラ60(図2)が圧力制御弁72を制御する。または、ブームシリンダ25、アームシリンダ26、バケットシリンダ27等のロッドの最高速度が小さくなり、油圧モータ28、29、旋回用油圧モータ30の最大角速度が小さくなるように、コントローラ60(図2)が圧力制御弁72を制御する。
動作モードが省エネモードのときに、ブームシリンダ25等のロッドの加速度や最高速度を小さくする代わりに、通常モードのときより低燃費で動作する動作条件でブームシリンダ25等を動作させてもよい。
コントローラ60は、動作モードが省エネモードのときは、通常モードのときと比べて、メインポンプ70の出力(吐出流量または吐出圧)を小さくする。メインポンプ70の出力は、ポンプ用電動機58の出力またはメインポンプ70の斜板の角度を制御することにより、調整することができる。
コントローラ60は、動作モードが省エネモードのとき、複数の空調コントローラ32、表示装置33、照明36、ラジオ37、シートヒータ38、ワイパー40等の補機のうち少なくとも1つの補機の動作を停止させる。例えば、キャビン15(図2)に搭乗したオペレータの快適性を高めるための補機(空調コントローラ32、ラジオ37、シートヒータ38等)、オペレータが直接操作を行うために必要であるが、遠隔操作を行うときには不要な補機(表示装置33、ルームランプ41等)の動作を停止させる。
次に、図4を参照して操作形態と動作モードの関係について説明する。図4は、操作形態と動作モードとの関係を示す図表である。操作形態が直接操作である場合、動作モードは通常モードに設定される。操作形態が遠隔操作または自律運転の場合、動作モードは、省エネモードに設定される。この設定は、コントローラ60(図2)が行う。
次に、上記実施例の優れた効果について説明する。
遠隔操作中または自律運転中に、電動ショベル10が省エネモードで動作するため、電力消費を抑制することができる。このため、蓄電装置50の充電が必要になるまでの稼働時間を長くすることができる。特に、遠隔操作中または自律運転中の場合には、直接操作中の場合に比べて、蓄電装置50を充電する作業に長時間を要する。このため、遠隔操作中または自律運転中の稼働時間が長くなることは、特に有益である
また、遠隔操作中または自律運転中のときには、キャビン15にオペレータが搭乗していないため、オペレータの快適性を高めるための補機を停止させても特に問題は生じない。
オペレータがキャビン15に搭乗して直接操作を行っているとき、操作レバーの操作量が過大になり、その結果電動ショベル10の振動が大きくなると、オペレータは振動を体感することができる。このため、直接操作するオペレータは、電動ショベル10の振動を体感しながら、操作レバーの操作量を適切に調整する。遠隔操作中の場合は、オペレータが電動ショベル10の振動を体感することができない。このため、操作レバーの操作量が過大になりがちである。
上記実施例における電動ショベル10においては、遠隔操作中に操作レバーの操作量が過大になった場合でも、省エネモードの動作条件で油圧アクチュエータを駆動するため、直接操作しているオペレータが電動ショベル10の振動を体感して操作量を小さく調整する手順と同等の効果が得られる。また、省エネモードのときは、下部走行体12の走行速度、上部旋回体11の旋回速度が遅くなる可能性があるが、遠隔操作中であれば、オペレータは加速度を体感できないため、走行速度や旋回速度の遅さを実感しにくい。このため、走行速度や旋回速度が遅くなっても、オペレータに不快感は生じにくい。
次に、上記実施例の変形例について説明する。
上記実施例では、電動ショベル10が、「直接操作」、「遠隔操作」、「自律運転」の3つの形態のうち1つの形態が選択される、「直接操作」及び「遠隔操作」の2つの形態のうち1つの形態を選択する構成、または「直接操作」及び「自律運転」の2つの形態のうち1つの形態を選択する構成においても、上記実施例で説明した技術を適用することができる。
次に、図5を参照して他の実施例について説明する。以下、図1~図4を参照して説明した実施例と共通の構成については説明を省略する。
図5は、他の実施例による遠隔操作装置80の斜視図及びブロック図である。図1~図4を参照して説明した実施例では、遠隔操作装置80(図3)が、電動ショベル10のキャビン15内に配置された運転席17(図1)、操作装置31(図2)を模した操作席81及び操作レバー82を備えている。これに対して図5に示した実施例では遠隔操作装置80として、タブレット端末が用いられる。タブレット端末の表示装置84に、作業箇所の画像等が映し出される。
さらに、油圧アクチュエータを動作させるためのボタンや操作バー等が表示装置84に表示される。オペレータは、これらのボタンや操作バーをタップ、スワイプ、フリック、またはドラッグすることにより、油圧アクチュエータに動作指令を与える。
本実施例のように、遠隔操作装置80は、必ずしも電動ショベル10の運転席17(図1)や操作装置31(図2)を模した構造である必要はない。
次に、上記実施例の変形例について説明する。
上記実施例では、遠隔操作装置80の切替スイッチ83(図3)をオペレータが操作することにより、「遠隔操作」に設定する。その他に、キャビン15(図1)内に設置された搭乗者センサ39(図2)が、運転席17にオペレータが着座しているか否かを検出するようにしてもよい。コントローラ60は、搭乗者センサ39の検知結果に基づいて、運転席17にオペレータが着座していることを検知すると、直接操作中であると判定し、運転席17にオペレータが検知されない場合、遠隔操作中または自律運転中と判定するとよい。
上記実施例では、省エネモードのときに停止させる補機が予め決められているが、停止させる補機をオペレータが選択できるようにするとよい。例えば、処理装置85(図3)が表示装置84に補機の一覧を表示し、オペレータが操作レバー等を操作して、補機の一覧から、省エネモードの時に停止させる補機を選択できるようにするとよい。
例えば、夜間の作業では、遠隔作業中であっても、周囲情報取得装置34で作業箇所の画像を取得するために、作業箇所の照らす照明36(図2)を点灯させておくことが好ましい。また、キャビン15内に周囲情報取得装置34のカメラが配置されており、キャビン15の窓を通して作業箇所の画像を取得する場合、遠隔操作中でも、雨天時にワイパー40を動作させることが好ましい。
電動ショベル10及び遠隔操作装置80にマイク及びスピーカが取り付けられている場合、遠隔操作中にマイク及びイヤホンを動作させておいてもよい。例えば、遠隔操作装置80を操作しているオペレータは、作業現場で発生する音を聞くことができる。また、遠隔操作装置80を操作しているオペレータから、電動ショベル10の周囲の作業者等に、音声等で情報を伝達することができる。
このように、省エネモードのときに動作を停止させる補機をオペレータが選択できるようにすると、作業現場の明るさ、天候等に応じて、必要な補機を動作させることができる。これにより、作業性が高まるという優れた効果が得られる。
上記実施例及び変形例は例示であり、実施例及び変形例で示した構成の部分的な置換または組み合わせが可能であることは言うまでもない。実施例及び変形例の同様の構成による同様の作用効果については実施例及び変形例ごとには逐次言及しない。さらに、本発明は上述の実施例及び変形例に制限されるものではない。例えば、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に自明であろう。
10 :電動ショベル
11 :上部旋回体
12 :下部走行体
13 :旋回機構
15 :キャビン
17 :運転席
21 :ブーム
22 :アーム
23 :バケット
25 :ブームシリンダ
26 :アームシリンダ
27 :バケットシリンダ
28、29:油圧モータ
30 :旋回用油圧モータ
31 :操作装置
32 :空調コントローラ
33 :表示装置
34 :周囲情報取得装置
35 :通信装置
36 :照明
37 :ラジオ
38 :シートヒータ
39 :搭乗者センサ
40 :ワイパー
41 :ルームランプ
50 :蓄電装置
50C :バッテリコントローラ
50H :高圧蓄電装置
50L :低圧蓄電装置
50M :バッテリモジュール
51 :電力変換装置
52 :インバータ
53 :空調用電動機
54 :空調装置
55 :オルタネータ
57 :インバータ
58 :ポンプ用電動機
60 :コントローラ
70 :メインポンプ
71 :パイロットポンプ
72 :圧力制御弁
73 :コントロールバルブ
80 :遠隔操作装置
81 :操作席
82 :操作レバー
83 :切替スイッチ
84 :表示装置
85 :処理装置
86 :通信装置
90 :普通充電用車両インレット
91 :充電用ACDCコンバータ
92 :急速充電用車両インレット

Claims (8)

  1. 蓄電装置と、
    前記蓄電装置からの電力によって駆動される少なくとも1つの電動機と、
    前記電動機からの動力に基づいて駆動されるアクチュエータと、
    前記蓄電装置から供給される電力で駆動される補機と、
    前記アクチュエータ、前記電動機、及び前記補機の少なくとも1つを、通常モードと、前記通常モードより動作が省エネルギで実現される省エネモードとから選択した一方の動作モードで動作させるコントローラと
    を備え、
    前記コントローラは、
    オペレータが搭乗して直接操作しているとき、前記動作モードを前記通常モードとし、オペレータが遠隔操作しているとき、前記動作モードを前記省エネモードとする電動ショベル。
  2. 蓄電装置と、
    前記蓄電装置からの電力によって駆動される少なくとも1つの電動機と、
    前記電動機からの動力に基づいて駆動されるアクチュエータと、
    前記蓄電装置から供給される電力で駆動される補機と、
    前記アクチュエータ、前記電動機、及び前記補機の少なくとも1つを、通常モードと、前記通常モードより動作が省エネルギで実現される省エネモードとから選択した一方の動作モードで動作させるコントローラと
    を備え、
    前記コントローラは、
    オペレータの操作を介することなく自律運転を行う機能を有し、オペレータが搭乗して直接操作しているとき、前記動作モードを前記通常モードとし、前記自律運転中は、前記動作モードを前記省エネモードとする電動ショベル。
  3. 前記電動機はポンプ用電動機を含み、
    前記ポンプ用電動機からの動力によって駆動され、作動油を吐出するメインポンプを、さらに備え、
    前記アクチュエータは、前記メインポンプから吐出された作動油によって駆動される油圧アクチュエータである請求項1または2に記載の電動ショベル。
  4. 前記コントローラは、前記動作モードが前記省エネモードのとき、前記通常モードのときよりも前記メインポンプの出力を低下させる請求項3に記載の電動ショベル。
  5. オペレータが搭乗する運転席を、さらに備えており、
    前記コントローラは、前記運転席にオペレータが搭乗していることを検知すると、前記動作モードを前記通常モードとし、前記運転席にオペレータが検知されない場合、前記動作モードを前記省エネモードとする請求項1または2に記載の電動ショベル。
  6. 前記補機は、空調装置、オペレータが着座する範囲を照らすルームランプ、稼働状態をオペレータに知らせる表示装置、オペレータが着座するシートのシートヒータ、ワイパー、ラジオのうち少なくとも1つを含み、
    前記省エネモードにおいて、前記補機のうち少なくとも1つの動作を停止させる請求項1または2に記載の電動ショベル。
  7. 前記コントローラは、前記通常モード及び前記省エネモードのそれぞれにおける前記アクチュエータの動作条件を記憶しており、前記省エネモードの動作条件では、前記通常モードの動作条件よりも低燃費で前記アクチュエータが動作し、
    前記動作モードが前記通常モードのとき、前記通常モードの時の動作条件で前記アクチュエータを動作させ、前記動作モードが前記省エネモードのとき、前記省エネモードの時の動作条件で前記アクチュエータを動作させる請求項1または2に記載の電動ショベル。
  8. 前記コントローラは、
    オペレータの操作を介することなく自律運転を行う機能を有し、前記自律運転中は、前記動作モードを前記省エネモードとする請求項1に記載の電動ショベル。
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