JP2024057194A - 研磨装置及び研磨方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】保持面の外周部に堆積するスラリーの量を低減する。【解決手段】被加工物を研磨するための研磨装置であって、被加工物を保持する円形の保持面を有する円盤状のチャックテーブルと、チャックテーブルよりも上方に設けられ長手部がチャックテーブルの高さ方向に沿って配置された円柱状のスピンドルを有し、スピンドルの下端部に被加工物を研磨する研磨パッドを含む研磨工具が装着される研磨ユニットと、研磨パッドで被加工物を研磨する際に研磨パッドにスラリーを供給するスラリー供給路を有するスラリー供給ユニットと、保持面の径方向において保持面の外周縁よりも外側に配置され且つチャックテーブルの外周部に流体を供給する供給口と、供給口に接続された供給路と、を有する流体供給ユニットと、を備える研磨装置を提供する。【選択図】図1

Description

本発明は、被加工物を研磨する研磨装置及び被加工物を研磨する研磨方法に関する。
携帯電話、パーソナルコンピュータ等の電子機器には、半導体デバイスチップが搭載されている。半導体デバイスチップは、例えば、シリコン単結晶基板を有する被加工物を加工することで製造される。
具体的には、まず、シリコン単結晶基板の表面側に複数の分割予定ライン(ストリート)を格子状に設定し、複数のストリートで区画された矩形状の各領域にIC(Integrated Circuit)等のデバイスを形成する。
デバイスの形成後、シリコン単結晶基板の裏面側を研削して被加工物を薄化した後、被加工物を各ストリートに沿って分割することで、複数の半導体デバイスチップが製造される。しかし、シリコン単結晶基板の裏面側には、研削に起因して、研削痕と共に微細なクラックが形成される。
研削痕やクラックは、半導体デバイスチップの抗折強度を低下させるので、研磨装置(例えば、特許文献1参照)を用いて、研削後の被加工物の裏面側を研磨することにより研削痕及び微細なクラックを裏面側から除去する。
被加工物の研磨時には、被加工物を吸引保持した円盤状のチャックテーブルを所定の回転軸の周りに回転させると共に、スピンドルを回転軸として回転する研磨パッドから被加工物にスラリーを供給しながら、研磨パッドをシリコン単結晶基板の裏面側に所定の圧力で押し当てることで、被加工物を研磨する。
しかし、研磨時には、スラリーが研磨パッドの径方向の外側に移動して、被加工物の外周部の底面と、チャックテーブルの保持面の外周部と、の間に浸入し、保持面の外周部にスラリーが固着することがある。
複数の被加工物に対して順次同様に研磨を施すことにより、保持面の外周部に堆積するスラリーの量も増加する。また、被加工物が吸引保持される位置が被加工物毎に僅かに異なることに起因して、保持面の外周部においてスラリーが堆積する範囲も広がる。
仮に、被加工物を保持面で吸引保持する際に、被加工物の外周部が保持面上に堆積したスラリーに乗り上げ、この乗り上げた状態で被加工物の研磨が行われると、被加工物の外周部が過度に研磨されて薄化されるという加工不良につながる。
特開平8-99265号公報
本発明は係る問題点に鑑みてなされたものであり、保持面の外周部に堆積するスラリーの量を低減することを目的とする。
本発明の一態様によれば、被加工物を研磨するための研磨装置であって、該被加工物を保持する円形の保持面を有する円盤状のチャックテーブルと、該チャックテーブルよりも上方に設けられ長手部が該チャックテーブルの高さ方向に沿って配置された円柱状のスピンドルを有し、該被加工物を研磨する研磨パッドを含む研磨工具が該スピンドルの下端部に装着される研磨ユニットと、該研磨パッドで該被加工物を研磨する際に該研磨パッドにスラリーを供給するスラリー供給路を有するスラリー供給ユニットと、該保持面の径方向において該保持面の外周縁よりも外側に配置され且つ該チャックテーブルの外周部に流体を供給する供給口と、該供給口に接続された供給路と、を有する流体供給ユニットと、を備える研磨装置が提供される。
好ましくは、該チャックテーブルは、該保持面を含む円盤状の本体部と、該保持面の径方向において該保持面の外周縁よりも外側において該保持面を囲む様に該保持面の全周に亘って設けられた環状壁部と、を有し、該本体部の外周側面と、該環状壁部の内周側面と、で規定される環状溝の底部に、該供給口が設けられている。
本発明の他の態様によれば、被加工物を研磨する研磨方法であって、円形の保持面を有する円盤状のチャックテーブルで該被加工物を保持する保持工程と、該保持面の径方向において該保持面の外周縁よりも外側に配置された供給口と、該供給口に接続された供給路と、を有する流体供給ユニットの該供給口から該チャックテーブルの外周部に供給される流体で該被加工物の外周部の底面側を洗うと共に研磨パッドにスラリーを供給しながら、該研磨パッドで該被加工物を研磨する研磨工程と、を備える研磨方法が提供される。
好ましくは、該チャックテーブルは、該保持面を含む円盤状の本体部と、該保持面の径方向において該保持面の外周縁よりも外側において該保持面を囲む様に該保持面の全周に亘って設けられた環状壁部と、を有し、該本体部の外周側面と、該環状壁部の内周側面と、で規定される環状溝の底部に、該供給口が設けられており、該保持工程では、該被加工物の外周縁が該環状溝の直上に配置された状態で該被加工物を保持し、該研磨工程では、該供給口から該環状溝に該流体を供給することにより該環状溝から該環状溝の外へ流出する該流体で該被加工物の該外周部の該底面側を洗いながら、該被加工物を研磨する。
本発明の一態様に係る研磨装置では、保持面で吸引保持された被加工物の外周部に流体供給ユニットから流体を供給できるので、研磨中に、被加工物の外周部の底面と、チャックテーブルの保持面と、の間へ浸入するスラリーの量を低減できる。それゆえ、保持面の外周部に堆積するスラリーの量を低減できる。
本発明の他の態様に係る研磨方法の研磨工程では、チャックテーブルの外周部に供給される流体で被加工物の外周部の底面側を洗うと共に研磨パッドにスラリーを供給しながら、研磨パッドで被加工物を研磨するので、被加工物の外周部の底面と、チャックテーブルの保持面と、の間へ浸入するスラリーの量を低減できる。それゆえ、保持面の外周部に堆積するスラリーの量を低減できる。
研磨装置の一部断面側面図である。 チャックテーブルの斜視図である。 研磨方法のフロー図である。 保持工程を示す図である。 保持工程において被加工物の外周縁の近傍を拡大した一部断面側面図である。 研磨工程を示す図である。 第2の実施形態に係るチャックテーブルの外周縁の近傍を拡大した断面図である。
添付図面を参照して、本発明の一態様に係る実施形態について説明する。まず、第1の実施形態で使用される研磨装置2について説明する。図1は、研磨装置2の一部断面側面図である。
研磨装置2は、円盤状のチャックテーブル4を有する。図2は、チャックテーブル4の斜視図である。チャックテーブル4は、非多孔質セラミックスで形成された円盤状の枠体6を有する。枠体6の径方向の中央部には、円盤状の本体部6aが設けられている。
本体部6aの上面側には、円盤状の凹部6b(図1参照)が形成されている。凹部6bには、多孔質セラミックスで形成された円盤状の多孔質板8が固定されている。多孔質板8は、凹部6bの内径と略同じ外径を有する。
多孔質板8の上面と、本体部6aの上面とは、略面一となっており、略平坦な円形の保持面4aを構成する。保持面4aは、XY平面に略平行に配置されている。図1では、説明の便宜上、Z軸方向(上下方向)のみを示すが、Z軸方向に対してXY平面は直交しており、X軸方向及びY軸方向(いずれも不図示)も互いに直交している。
枠体6には、多孔質板8に負圧を伝達するための第1流路10aが形成されている。なお、図1では、便宜的に、第1流路10aを線で示している。第1流路10aには、枠体6及び回転軸28の空洞部と、チューブ、パイプ等と、で構成された第2流路10bの一端が接続されている。
図1では、第2流路10bも便宜的に線で示す。第1流路10a及び第2流路10bは、負圧を伝達するための吸引路12として機能する。第2流路10bの他端には、真空ポンプ等の吸引源14が接続されている。
第2流路10bの一端と他端との間には、第2流路10bを開閉する第1電磁弁16が設けられている。吸引源14及び第1電磁弁16は、研磨装置2の構成要素である。吸引源14を動作させた状態で第1電磁弁16を開状態とすると、吸引路12を介して、多孔質板8の上面に負圧が伝達される。
保持面4aに載置された被加工物11(図4参照)は、保持面4aで吸引保持される。被加工物11は、例えば、円盤状のシリコン単結晶基板を有する。しかし、被加工物11は、炭化ケイ素、窒化ガリウム等の他の半導体材料で形成された単結晶基板を有してもよい。
図5に拡大して示す様に、被加工物11は、表面11a側の外周部に面取り部(ベベル部とも称される)11aを有する。面取り部11aは、表面11aの全周に亘って形成されている。
より具体的には、表面11a側の面取り部11aは、被加工物11の厚さ方向において、被加工物11の外径を規定する外周縁11cと、表面11aと、の間で、被加工物11の周方向の全周に亘って形成されている。
被加工物11は、同様に、裏面11b側の外周部にも面取り部11bを有する。裏面11b側の面取り部11bも、被加工物11の厚さ方向において、外周縁11cと、裏面11bと、の間で、被加工物11の周方向の全周に亘って形成されている。
被加工物11の表面11aには、例えば、複数の分割予定ライン(不図示)が格子状に設定されている。複数の分割予定ラインで区画された矩形状の各領域には、IC(Integrated Circuit)等のデバイス(不図示)が形成されている。
表面11a側に、デバイスが形成されている場合、デバイスへの衝撃等を防ぐために、樹脂で形成された円形の保護テープ(不図示)が貼り付けられる。なお、被加工物11におけるデバイスの数、種類、配置等は特に限定されない。被加工物11にはデバイスが形成されていなくてもよい。
研磨時には、表面11a側が保持面4aと対面し、且つ、裏面11b側が上方を向いて露出する様に、被加工物11を保持面4aで吸引保持する。つまり、裏面11b側が被研磨面となる。
図1及び図2に示す様に、チャックテーブル4及び保持面4aの径方向4bにおいて、保持面4aの外周縁4cよりも外側には、環状壁部6cが設けられている。環状壁部6cは、枠体6と同じ材料で、枠体6と一体的に形成されている。
環状壁部6cは、チャックテーブル4を上面視した場合に保持面4aを囲む様に、保持面4aの全周に亘って設けられている。環状壁部6cの内周側面6cと、本体部6aの外周側面6aとは、保持面4aの全周に亘って略同じ距離だけ離れており、XY平面視で円環状の環状溝6dを規定している。
図4に示す様に、本実施形態において、保持面4aの外径Aは299mmであり、環状壁部6cの内径Aは305mmである。環状壁部6cの内周側面6cと、本体部6aの外周側面6aと、の距離は3mmである。この様に、環状溝6dは、チャックテーブル4の外周部に位置している。
また、本実施形態において、被加工物11の径Aは300mmである。それゆえ、被加工物11の表面11aの中心と、保持面4aの中心とが、略一致する様に、被加工物11を保持面4aで吸引保持すると、被加工物11の外周縁11cは、環状溝6dの直上に位置する(図4参照)。
しかし、上述した保持面4aの外径A、環状壁部6cの内径A等の数値は、一例である。保持面4aの外径A、環状壁部6cの内径A等は、研磨対象となる被加工物11の径Aに応じて、被加工物11の外周縁11cが環状溝6dの直上に位置する様に、適宜変更される。
再度図1に戻り、研磨装置2の説明を続ける。環状溝6dの底部6dは、枠体6の底面よりも上方に位置する。つまり、環状溝6dは、有底の溝である。環状溝6dの底部6dには、チャックテーブル4の外周部に純水(流体)13(図6参照)を供給するための複数の供給口6eが、環状溝6dの周方向に沿って略等間隔で設けられている。
枠体6には、各供給口6eに接続する第3流路18aが形成されている。第3流路18aには、枠体6及び回転軸28の空洞部と、チューブ、パイプ等と、で構成された第4流路18bの一端が接続されている。
なお、図1では、第3流路18a及び第4流路18bを便宜的に線で示す。第3流路18a及び第4流路18bは、環状溝6dに純水13を供給するための純水供給路(供給路)20として機能する。
第4流路18bの他端には、純水供給源22が接続されている。但し、純水供給源22は、研磨装置2の構成要素ではない。純水供給源22は、例えば、工場にそれぞれ設けられている受水槽、ポンプ等を含む純水供給設備である。
純水供給源22は、研磨装置2から離れて配置された定温水供給装置であってもよい。定温水供給装置は、研磨装置2で使用された純水13に対してろ過処理等を施し、且つ、所定の温度に調温した上で研磨装置2へ純水13を再度供給する。
第4流路18bの一端と他端との間には、第4流路18bを開閉する第2電磁弁24が設けられている。第2電磁弁24は、研磨装置2の構成要素である。第4流路18bを動作させた状態で第2電磁弁24を開状態とすると、供給口6eから環状溝6dへ純水13が供給される。
本実施形態では、純水供給源22を除く、供給口6eと、純水供給路20と、をまとめて、純水供給ユニット(流体供給ユニット)26と称するが、純水供給ユニット26は、第2電磁弁24を含んでもよい。
チャックテーブル4の下面側には、長手方向がZ軸方向に沿って配置された円柱状の回転軸28の上端部が連結されている。回転軸28の内部には、上述の第2流路10b及び第4流路18bの各一部が形成されている。また、回転軸28の下端部には、従動プーリ(不図示)が固定されている。
チャックテーブル4の近傍には、モータ等の回転駆動源(不図示)が設けられている。回転駆動源は、チャックテーブル4を回転可能に支持する支持機構(不図示)と共に、Z軸方向と直交する所定方向(例えば、X軸方向)に移動可能に構成されている。
回転駆動源の出力軸には、駆動プーリ(不図示)が設けられている。駆動プーリ及び従動プーリには、歯付き無端ベルト(不図示)がかけられている。回転駆動源を動作させると、出力軸の回転が回転軸28に伝達され、チャックテーブル4は回転軸28の周りで回転する。
チャックテーブル4よりも上方には、研磨ユニット30が配置されている。研磨ユニット30は、長手方向がZ軸方向と略平行に配置された円柱状のスピンドルハウジング(不図示)を有する。スピンドルハウジングには、研磨ユニット30をZ軸方向に沿って移動させるボールねじ式のZ軸方向移動ユニット(不図示)が連結されている。
スピンドルハウジング内には、長手部がZ軸方向に沿って配置された円柱状のスピンドル32の一部が回転可能に収容されている。スピンドル32の上端部の近傍には、スピンドル32を回転させるためのモータ等の回転駆動源(不図示)が設けられている。
スピンドル32の下端部34は、スピンドルハウジングの下端部よりも下方に突出している。スピンドル32の下端部34には、円盤状のマウント36の上面の中心部が連結されている。マウント36は、保持面4aの径よりも大きな径を有する。
マウント36の下面には、マウント36と略同径の円盤状の研磨工具38が、ボルト等の固定部材(不図示)を利用して装着されている。つまり、研磨工具38は、マウント36を介してスピンドル32の下端部34に装着されている。
研磨工具38は、マウント36の下面に連結された円盤状のプラテン40を有する。プラテン40は、硬質の樹脂で形成されており、マウント36と略同じ径を有する。プラテン40の下面側には、円盤状の研磨パッド42が固定されている。研磨パッド42は、プラテン40よりも小径であるが保持面4aよりも大径である。
研磨パッド42は、例えば、硬質発泡ポリウレタンを有するが、硬質発泡ポリウレタンに代えて、不織布を有してもよい。研磨パッド42には、砥粒が固定されていない。研磨パッド42で被加工物11を研磨する際には、遊離砥粒を含むスラリー46a(図6参照)を利用して被加工物11を研磨する。
研磨工具38は、スピンドル32及びマウント36と同心状に配置されている。研磨工具38の径方向の中央部には、研磨パッド42及びプラテン40を貫通する貫通孔38aが形成されている。
貫通孔38aは、スピンドル32の径方向の中央部を貫通する貫通孔32aと、マウント36の径方向の中央部を貫通する貫通孔36aと共に、1つの流路を構成している。貫通孔32aの上端部には、パイプ、チューブ等を含む管部44を介してスラリー供給源46が接続されている。
スラリー供給源46は、スラリー46aの貯留槽(不図示)と、貯留槽からスラリー46aを管部44へ送るためのポンプ(不図示)と、を含む。管部44及び貫通孔32a,36a,38aは、研磨パッド42で被加工物11を研磨する際に、被加工物11及び研磨パッド42へスラリー46aを供給するスラリー供給路48として機能する。
また、本実施形態では、スラリー供給源46及びスラリー供給路48を、スラリー供給ユニット50と称する。スラリー46aは、貫通孔32a,36a,38aを介して、保持面4aで吸引保持された被加工物11及び研磨パッド42へ供給される。なお、管部44には電磁弁が設けられてもよい。
被加工物11がシリコン単結晶基板を有する本例において、スラリー46aは、砥粒と、アルカリ性の水溶液とが、略一様に混合された懸濁液である。砥粒は、例えば、シリカ(酸化シリコン)、セリア(酸化セリウム)、ジルコニア(酸化ジルコニウム)、アルミナ(酸化アルミニウム)等の微粒子である。
また、アルカリ性の水溶液は、例えば、水酸化カリウム水溶液、又は、水酸化テトラメチルアンモニウム水溶液である。アルカリ性の水溶液のpHは、9以上11以下であることが好ましい。
研磨装置2は、各構成要素の動作を制御する不図示のコントローラ(制御部)を有する。コントローラは、吸引源14、第1電磁弁16、第2電磁弁24、スピンドル32用の回転駆動源、回転軸28用の回転駆動源等の動作を制御する。
コントローラは、例えば、CPU(Central Processing Unit)に代表されるプロセッサ(処理装置)と、メモリ(記憶装置)と、を含むコンピュータによって構成されている。
記憶装置は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等の主記憶装置と、フラッシュメモリ、ハードディスクドライブ、ソリッドステートドライブ等の補助記憶装置と、を含む。
補助記憶装置には、所定のプログラムを含むソフトウェアが記憶されている。このソフトウェアに従い処理装置等を動作させることによって、コントローラの機能が実現される。
次に、図3から図5を参照して、被加工物11を研磨する研磨方法について説明する。図3は、研磨方法のフロー図である。まず、図4に示す様に、吸引源14の負圧を利用して被加工物11を保持面4aで吸引保持する(保持工程S10)。
図4は、保持工程S10を示す図であり、図5は、保持工程S10において被加工物11の外周縁11cの近傍を拡大した一部断面側面図である。なお、図5では、説明の便宜上、純水供給路20、純水供給源22等を省略している。
保持工程S10では、上述の様に、被加工物11の外周縁11cが環状溝6dの直上に配置された状態で、被加工物11を保持面4aで吸引保持する。保持工程S10の後、研磨パッド42で被加工物11を研磨する研磨工程S20を行う。
図6は、研磨工程S20を示す図である。研磨工程S20では、まず、チャックテーブル4を研磨工具38の直下に配置する。このとき、研磨工具38の貫通孔38aが裏面11bの直上に位置すると共に、裏面11bの外周縁11cが研磨パッド42の外周縁よりも内側に位置する様に、チャックテーブル4の位置が調整される。
次いで、純水供給源22から供給口6eへ純水13の供給を開始する。供給口6eから環状溝6dに所定の流量で純水13をしばらく供給すると、環状溝6dから環状溝6dの外へ純水13が溢れて流出し始める。その後、所定の流量で純水13の供給を継続したまま、スピンドル32及びチャックテーブル4の回転を開始する。
本実施形態では、スピンドル32及びチャックテーブル4をそれぞれ異なる回転数で同じ向きに回転させると共に、スラリー供給路48から被加工物11及び研磨パッド42へスラリー46aを供給しながら、Z軸方向移動ユニットで研磨パッド42を下降させて所定の圧力で被加工物11に押圧する。加工条件の一例を下記に示す。
スピンドルの回転数 :500rpm
チャックテーブルの回転数:505rpm
スラリーの供給量 :0.5L/min
純水の供給量 :1.0L/min
押圧力 :400N
本実施形態の研磨工程S20では、環状溝6dから流出する純水13で被加工物11の面取り部11a(即ち、外周部の底面側)を洗いながら、裏面11b側を研磨できる。それゆえ、研磨中に、被加工物11の外周部の底面と、保持面4aと、の間へ浸入するスラリー46aの量を低減できる。従って、保持面4aの外周部に堆積するスラリー46aの量を低減できる。
例えば、本実施形態の研磨工程S20では、被加工物11の外周部の底面と、保持面4aと、の間へスラリー46aが浸入することを防止できる。この場合、研磨工程S20を経ても外周部にスラリー46aが堆積しない保持面4aを実現できる。
被加工物11を所定時間研磨した後、研磨ユニット30を上昇させると共に、純水13及びスラリー46aの供給を停止し、更に、スピンドル32及びチャックテーブル4の回転を停止する。そして、チャックテーブル4から被加工物11を搬出する。
(第2の実施形態)次に、図7を参照して第2の実施形態について説明する。図7は、第2の実施形態に係るチャックテーブル4の外周縁4cの近傍を拡大した断面図である。なお、図7では、説明の便宜上、吸引路12、吸引源14等を省略している。
第2の実施形態は、環状壁部6cの形状が第1の実施形態と異なる。第2の実施形態の環状壁部6cは、内周側面6cの上部に環状斜面6cを有する。環状斜面6cは、チャックテーブル4の厚さ方向に沿って枠体6の底面から保持面4aに進むにつれて、チャックテーブル4の径方向4bの外側に傾く様に形成されている。
図7の断面視において、環状斜面6cの傾斜角度θ(XY平面と環状斜面6cとの成す角度)は、例えば、60度である。環状斜面6cの下端は、円筒状側面6cの上端に接続している。円筒状側面6cは、本体部6aの外周側面6aと略平行である。
研磨工程S20では、環状斜面6cの形状に起因して、環状溝6dから溢れて流出する純水13が、チャックテーブル4の径方向4bの外側へ流れ出やすくなる。それゆえ、被加工物11の面取り部11a(即ち、外周部の底面側)を洗った純水13は、環状溝6d近傍に滞留せずに速やかに流出する。
なお、環状斜面6cの傾斜角度θは、上述の60度のみに限定されるものではない。研磨工程S20におけるチャックテーブル4の回転数等に応じて、傾斜角度θは、45度以上90度未満の所定値としてよい。
その他、上述の実施形態に係る構造、方法等は、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施できる。例えば、純水13に代えて、純水13及びエア(不図示)が混合された混合流体(流体)を供給口6eから環状溝6dへ供給してもよい。
混合流体を供給口6eから環状溝6dへ供給する場合、純水供給源22からの純水13と、エア供給源(不図示)からのエアと、が混合されて供給口6eへ供給される。混合流体を使用することで、純水13のみを使用する場合に比べて、スラリー46aの洗浄効果の向上が期待できる。
2:研磨装置、4:チャックテーブル、4a:保持面、4b:径方向、4c:外周縁
6:枠体、6a:本体部、6a:外周側面、6b:凹部
6c:環状壁部、6c:内周側面、6c:環状斜面、6c:円筒状側面
6d:環状溝、6d:底部、6e:供給口、8:多孔質板
10a:第1流路、10b:第2流路、12:吸引路、14:吸引源、16:第1電磁弁
11:被加工物、11a:表面、11b:裏面、11a,11b:面取り部
11c:外周縁、13:純水(流体)
18a:第3流路、18b:第4流路、20:純水供給路(供給路)、22:純水供給源
24:第2電磁弁、26:純水供給ユニット(流体供給ユニット)、28:回転軸
30:研磨ユニット、32:スピンドル、34:下端部、36:マウント
32a,36a,38a:貫通孔、38:研磨工具、40:プラテン
42:研磨パッド、44:管部、46:スラリー供給源、46a:スラリー
48:スラリー供給路、50:スラリー供給ユニット
S10:保持工程、S20:研磨工程
:外径、A:内径、A:径、θ:傾斜角度

Claims (4)

  1. 被加工物を研磨するための研磨装置であって、
    該被加工物を保持する円形の保持面を有する円盤状のチャックテーブルと、
    該チャックテーブルよりも上方に設けられ長手部が該チャックテーブルの高さ方向に沿って配置された円柱状のスピンドルを有し、該被加工物を研磨する研磨パッドを含む研磨工具が該スピンドルの下端部に装着される研磨ユニットと、
    該研磨パッドで該被加工物を研磨する際に該研磨パッドにスラリーを供給するスラリー供給路を有するスラリー供給ユニットと、
    該保持面の径方向において該保持面の外周縁よりも外側に配置され且つ該チャックテーブルの外周部に流体を供給する供給口と、該供給口に接続された供給路と、を有する流体供給ユニットと、
    を備えることを特徴とする研磨装置。
  2. 該チャックテーブルは、該保持面を含む円盤状の本体部と、該保持面の径方向において該保持面の外周縁よりも外側において該保持面を囲む様に該保持面の全周に亘って設けられた環状壁部と、を有し、
    該本体部の外周側面と、該環状壁部の内周側面と、で規定される環状溝の底部に、該供給口が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の研磨装置。
  3. 被加工物を研磨する研磨方法であって、
    円形の保持面を有する円盤状のチャックテーブルで該被加工物を保持する保持工程と、
    該保持面の径方向において該保持面の外周縁よりも外側に配置された供給口と、該供給口に接続された供給路と、を有する流体供給ユニットの該供給口から該チャックテーブルの外周部に供給される流体で該被加工物の外周部の底面側を洗うと共に研磨パッドにスラリーを供給しながら、該研磨パッドで該被加工物を研磨する研磨工程と、
    を備えることを特徴とする研磨方法。
  4. 該チャックテーブルは、該保持面を含む円盤状の本体部と、該保持面の径方向において該保持面の外周縁よりも外側において該保持面を囲む様に該保持面の全周に亘って設けられた環状壁部と、を有し、
    該本体部の外周側面と、該環状壁部の内周側面と、で規定される環状溝の底部に、該供給口が設けられており、
    該保持工程では、該被加工物の外周縁が該環状溝の直上に配置された状態で該被加工物を保持し、
    該研磨工程では、該供給口から該環状溝に該流体を供給することにより該環状溝から該環状溝の外へ流出する該流体で該被加工物の該外周部の該底面側を洗いながら、該被加工物を研磨することを特徴とする請求項3に記載の研磨方法。
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