JP2024056588A - 成形体及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、強度に優れる成形体及びその製造方法を提供することを目的とする。【解決手段】連続繊維強化樹脂を含む第1及び第2の板状部材を含む成形体であり、(I)樹脂を含む第3及び第4の部材をさらに有し、第1の板状部材と第2の板状部材とは、それぞれの一辺同士が接して溝状部を形成しており、第3の部材は溝状部において、第4の部材は溝状部以外の部分において、それぞれ第1及び第2の板状部材の両方に接合している、構造;及び/又は(II)樹脂を含む第5の部材をさらに有し、第1の板状部材と第2の板状部材とは、それぞれの主面の一部がオーバーラップして接合し、かつ貫通孔を有しているオーバーラップ部分を有し、第5の部材はオーバーラップ部分の貫通孔を貫通して第1及び第2の板状部材の両方に接合している、構造を有し、各部材間の接合面積が特定の関係式をみたすことを特徴とする、成形体。【選択図】なし

Description

本発明は、成形体及びその製造方法に関する。
連続繊維で強化された連続繊維強化樹脂は、軽量で且つ高い機械的強度を有していることから、近年、自動車分野、船舶分野、航空分野、医療分野等の軽量性及び高い機械的強度が求められている分野において、使用が拡大されている。
連続繊維強化樹脂基材は、通常、板状である。そのため、連続繊維強化樹脂基材から箱型等の立体的な形状の成形体を成形する際には、連続した強化繊維が形状に追従せず、折曲した部分で繊維が引き伸ばされることにより、機械的強度の低下が生じるという問題があった。また、成形体の角部等を形成する部分で余剰が生じる等の問題があった。
この余剰部分をなくす方法として、連続繊維強化樹脂基材を切出加工した後、切断箇所を接合することにより、成形体を成形する方法が知られている(例えば、特許文献1)。
また、成形体は、機械的強度等の観点から、1枚の基材で成形することが望ましいが、自動車部材のような比較的大型の成形体を成形する場合、1枚の基材を用意するには、重量や取り扱いやすさ、コストの点から製造可能な大きさに限度がある。
そこで、小さい基材を複数枚並べてオーバーラップさせて接合することにより、大型の成形体を成形する方法が知られている(例えば、特許文献2)。
特許第5272418号公報 特許第6972539号公報
しかしながら、連続繊維強化樹脂基材を切出加工した後、切断箇所を接合する方法では、切断箇所で繊維の破断、配向の乱れ等が生じ、局所的な機械的強度の低下が生じるという問題があった。
また、複数枚の基材を並べて接合することにより得られた成形体においても、機械的強度の点で更なる改良の余地がある。
そこで、本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑み、強度に優れる成形体及びその製造方法を提供することを目的とする。
即ち、本発明は、下記に示すとおりである。
[1]
連続強化繊維を含む連続繊維強化樹脂を含む、第1の板状部材及び第2の板状部材を含む成形体であり、
以下の構造:
(I)樹脂を含む、1つ又は複数の第3の部材及び1つ又は複数の第4の部材をさらに有し、
前記第1の板状部材と前記第2の板状部材とは、前記第1の板状部材の一辺と前記第2の板状部材の一辺とが接するように配置されて、前記第1の板状部材の一辺を含む側面と前記第2の板状部材の一辺を含む側面とからなる溝状部を形成しており、
各前記第3の部材は、前記溝状部の少なくとも一部において、前記第1の板状部材と前記第2の板状部材の両方に接合しており、
各前記第4の部材は、前記溝状部以外の部分において、前記第1の板状部材と前記第2の板状部材の両方に接合している、構造;及び/又は
(II)樹脂を含む1つ又は複数の第5の部材をさらに有し、
前記第1の板状部材と前記第2の板状部材とは、それぞれの主面の一部がオーバーラップして接合しているオーバーラップ部分を有し、該オーバーラップ部分は1つ又は複数の貫通孔h12を有し、
各前記第5の部材は、前記オーバーラップ部分の前記1つ又は複数の貫通孔h12を介して前記第1の板状部材及び前記第2の板状部材を貫通して、前記第1の板状部材と前記第2の板状部材の両方に接合している、構造
を有し、
下記式で求められる値Aが2.0以上であることを特徴とする、成形体。
A={(S31+S32+S41+S42)+(S12+S51+S52)}/{(S31+S32)+S12
式中、
31は、各前記第3の部材と前記第1の板状部材との接合面積の合計、
32は、各前記第3の部材と前記第2の板状部材との接合面積の合計、
41は、各前記第4の部材と前記第1の板状部材との接合面積の合計、
42は、各前記第4の部材と前記第2の板状部材との接合面積の合計、
12は、前記第1の板状部材と前記第2の板状部材との接合面積の合計、
51は、各前記第5の部材と前記第1の板状部材との接合面積の合計、
52は、各前記第5の部材と前記第2の板状部材との接合面積の合計
を表す。
[2]
前記構造(I)において、前記第1の板状部材が1つ又は複数の貫通孔hを有し、且つ/又は前記第2の板状部材が1つ又は複数の貫通孔hを有し、
前記第4の部材が、前記貫通孔hを介して前記第1の板状部材を貫通している、且つ/又は前記貫通孔hを介して前記第2の板状部材を貫通している、[1]に記載の成形体。
[3]
前記第1の板状部材と前記第2の板状部材とが、同じ1枚の板状部材の一部が屈曲されてなる、[1]又は[2]に記載の成形体。
[4]
前記構造(I)において、前記第1の板状部材及び前記第2の板状部材に含まれる樹脂と、前記第3の部材及び前記第4の部材に含まれる樹脂とが同種であり、
前記構造(II)において、前記第1の板状部材及び前記第2の板状部材に含まれる樹脂と、前記第5の部材に含まれる樹脂とが同種である、
[1]~[3]のいずれかに記載の成形体。
[5]
前記構造(I)において、前記第3の部材及び前記第4の部材が、不連続強化繊維を含む不連続繊維強化樹脂を含み、
前記構造(II)において、前記第5の部材が、不連続強化繊維を含む不連続繊維強化樹脂を含む、
[1]~[4]のいずれかに記載の成形体。
[6]
[1]~[5]のいずれかに記載の成形体の製造方法であり、
連続強化繊維を含む連続繊維強化樹脂を予熱し、予熱した前記連続繊維強化樹脂を成形体用金型内に設置し、型締めして第1の板状部材及び第2の板状部材を成形した後、
前記成形体用金型内に樹脂を射出して第3の部材及び第4の部材を成形すること、及び/又は、前記成形体用金型内に樹脂を射出して第5の部材を成形すること
を含む
ことを特徴とする、成形体の製造方法。
本発明によれば、強度に優れる成形体及びその製造方法を提供することができる。
図1(a)は、構造(I)を有する本実施形態の成形体の一例を示す、第1の板状部材及び第2の板状部材の厚み方向概略断面図である。図1(b)は、図1(a)の成形体の第1の板状部材と第2の板状部材との配置、及び溝状部を示す図である。図1(c1)及び(c2)は、貫通孔を有する構造(I)を有する本実施形態の成形体の一例を示す図である。図1(c1)は、第2の板状部材の厚み方向から見た概略平面図であり、図1(c2)は、図1(c1)の成形体の、第1の板状部材及び第2の板状部材の厚み方向概略断面図である。 図2は、構造(II)を有する本実施形態の成形体の一例を示す図である。図2(a1)は、第2の板状部材の厚み方向から見た成形体の概略平面図であり、図2(a2)は、図2(a1)の成形体の、第1の板状部材及び第2の板状部材の厚み方向概略断面図である。 図3(a)及び(b)は、それぞれ実施例1及び2の成形体を示す、第1の板状部材及び第2の板状部材の厚み方向概略断面図である。 図4(a)及び(b)は、それぞれ実施例3及び4の成形体を示す、第1の板状部材及び第2の板状部材の厚み方向概略断面図である。 図5(a)及び(b)は、それぞれ実施例5及び比較例1の成形体を示す、第1の板状部材及び第2の板状部材の厚み方向概略断面図である。 図6(a1)及び(a2)は、実施例6の成形体を示す図であり、図2(a1)は、第2の板状部材の厚み方向から見た概略平面図であり、図2(a2)は、第1の板状部材及び第2の板状部材の厚み方向概略断面図である。また、図6(b1)及び(b2)は、実施例7の成形体を示す図であり、図2(b1)は、第2の板状部材の厚み方向から見た概略平面図であり、図2(b2)は、第1の板状部材及び第2の板状部材の厚み方向概略断面図である。 図7(a1)及び(a2)は、実施例8の成形体を示す図であり、図7(a1)は、第2の板状部材の厚み方向から見た概略平面図であり、図7(a2)は、第1の板状部材及び第2の板状部材の厚み方向概略断面図である。また、図7(b1)及び(b2)は、実施例9の成形体を示す図であり、図7(b1)は、第2の板状部材の厚み方向から見た概略平面図であり、図7(b2)は、第1の板状部材及び第2の板状部材の厚み方向概略断面図である。 図8(a1)は、実施例10の成形体の製造に用いた連続繊維強化樹脂基材の形状を示す概略平面図である。図8(a2)は、実施例10の成形体の、第1の板状部材及び第2の板状部材の厚み方向概略断面図であり、図8(b)は、図8(a2)の構造(II)の部分の拡大図である。
以下、本発明を実施するための形態(以下、「本実施形態という。)について詳細に説明する。以下の本実施形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明を以下の内容に限定する趣旨ではない。
<成形体>
本実施形態の成形体は、連続強化繊維を含む連続繊維強化樹脂を含む第1の板状部材、及び連続強化繊維を含む連続繊維強化樹脂を含む第2の板状部材を含み、以下の構造(I)及び/又は構造(II)を有する。
構造(I):成形体が、樹脂を含む1つ又は複数の第3の部材、及び樹脂を含む1つ又は複数の第4の部材をさらに有し、第1の板状部材と第2の板状部材とは、第1の板状部材の一辺と第2の板状部材の一辺とが接するように配置されて、第1の板状部材の一辺を含む側面と第2の板状部材の一辺を含む側面とからなる溝状部を形成しており、各第3の部材は、溝状部の少なくとも一部において、第1の板状部材と第2の板状部材の両方に接合しており、各第4の部材は、溝状部以外の部分において、第1の板状部材と第2の板状部材の両方に接合している、構造。
構造(II):成形体が、樹脂を含む1つ又は複数の第5の部材をさらに有し、第1の板状部材と第2の板状部材とは、それぞれの主面の一部がオーバーラップして接合しているオーバーラップ部分を有し、該オーバーラップ部分は1つ又は複数の貫通孔h12を有し、各第5の部材は、オーバーラップ部分の1つ又は複数の貫通孔h12を介して第1の板状部材及び第2の板状部材を貫通して、第1の板状部材と第2の板状部材の両方に接合している、構造。
以下、構造(I)及び構造(II)について、図1を参照しつつ、詳細に説明する。
<構造(I)>
図1(a)は、構造(I)を有する本実施形態の成形体の一例を示す、第1の板状部材及び第2の板状部材の厚み方向概略断面図である。図1(a)に示されるように、第1の板状部材1と第2の板状部材2とは、第3の部材3及び第4の部材4によりその接着が補強されている。
また、図1(b)は、図1(a)の成形体の第1の板状部材と第2の板状部材との配置、及び溝状部を示す図である。角αは、溝状部Mを構成する第1の板状部材1の側面と第2の板状部材2の側面とのなす角を示す。
構造(I)において、第1の板状部材と第2の板状部材とは、溝状部を形成するようにそれぞれの一辺同士が接していれば、どのように配置されていてもよい。即ち、溝状部を構成する第1の板状部材の側面と第2の板状部材の側面とのなす角αが0度超180度未満となるように配置されていればよい。角αは、所望する成形体の形状に応じて適宜設定されてよいが、成形体の強度(特に、第1の板状部材と第2の板状部材との接着強度)を高める観点からは、30~150度であることが好ましく、より好ましくは60~120度、さらに好ましくは70~110度である。
なお、本開示で、溝状部とは、図1(b)に示されるように、第1の板状部材及び第2の板状部材の厚み方向概略断面図で見たときに、第1の板状部材の主面を表す線分の延長線(図(b)中の点線L)、第2の板状部材の主面を表す線分の延長線(図(b)中の点線L)、第1の板状部材の側面を表す線分、及び第2の板状部材の側面を表す線分に囲まれる部分(図(b)中のM)を意味する。
構造(I)において、第1の板状部材と第2の板状部材とは、同じ1枚の板状部材の一部が屈曲されてなるものであってもよい。具体的には、例えば、上面開放の箱型の成形体を、該箱の展開図の形状(底面を構成する面から側面を構成する面が延在している形状)を有する連続繊維強化樹脂基材を用いて、底面を構成する面と側面を構成する面との境界を屈曲させることにより底面を形成し(側面を立ち上げ)、側面を構成する面間(第1の板状部材と第2の板状部材との間に相当)は第3の部材及び第4の部材により接着することにより成形する等、所望する立体形状の成形体の展開図形状の連続繊維強化樹脂基材を用いて成形した成形体等が挙げられる。
構造(I)において、第3の部材は、溝状部の少なくとも一部に存在して第1の板状部材と第2の板状部材の両方に接合していればどのように配置されていてもよく、その数も特に限定されない。第3の部材は、溝状部の一部のみを占めていても、溝状部の全体を占めていてもよいが、成形体の強度(特に、第1の板状部材と第2の板状部材との接着強度)を高める観点からは、溝状部を構成する第1の板状部材の側面の面積をS、溝状部を構成する第2の板状部材の側面の面積をS、各第3の部材と第1の板状部材との接合面積の合計をS31、各第3の部材と第2の板状部材との接合面積の合計をS32としたときに、(S31+S32)/(S+S)が0.5以上であることが好ましく、より好ましくは0.8以上、さらに好ましくは1.0以上である。
構造(I)において、第4の部材は、溝状部以外の部分において、第1の板状部材と第2の板状部材の両方に接合していればどのように配置されていてもよく、その数も特に限定されない。成形体の強度(特に、第1の板状部材と第2の板状部材との接着強度)を高める観点からは、溝状部を構成する第1の板状部材の側面の面積をS、溝状部を構成する第2の板状部材の側面の面積をS、各第4の部材と第1の板状部材との接合面積の合計をS41、各第4の部材と第2の板状部材との接合面積の合計をS42としたときに、(S41+S42)/(S+S)が1.0以上であることが好ましく、より好ましくは3.0以上、さらに好ましくは5.0以上である。
構造(I)において、第1の板状部材が1つ又は複数の貫通孔hを有し、第4の部材が貫通孔hを介して第1の板状部材を貫通していてもよい。また、同様に、第2の板状部材が1つ又は複数の貫通孔hを有し、第4の部材が貫通孔hを介して第2の板状部材を貫通していてもよい。成形体の強度(特に、第1の板状部材と第2の板状部材との接着強度)を高める観点からは、各第4の部材が、1つ又は複数の貫通孔hと1つ又は複数の貫通孔hの両方を介して第1の板状部材及び第2の板状部材の両方を貫通していることが好ましい。
貫通孔h及び貫通孔hの径及び数は、特に限定されず、所望する成形体の大きさ及び形状等に応じて、また、後述する値Aに応じて、適宜設定されてよい。
図1(c1)及び(c2)は、構造(I)を有する本実施形態の成形体のうち、貫通孔h及び貫通孔hを有する例を示す図である。図1(c1)は、第2の板状部材の厚み方向から見た概略平面図であり、図1(c2)は、図1(c1)の成形体の、第1の板状部材及び第2の板状部材の厚み方向概略断面図である。
<構造(II)>
図2(a1)及び(a2)は、構造(II)を有する本実施形態の成形体の一例を示す図である。図2(a1)は、第2の板状部材の厚み方向から見た概略平面図であり、図2(a2)は、図2(a1)の成形体の、第1の板状部材及び第2の板状部材の厚み方向概略断面図である。図2(a1)及び(a2)に示されるように、第1の板状部材1と第2の板状部材2とは、第5の部材5によりその接着が補強されている。
構造(II)において、第1の板状部材と第2の板状部材とは、それぞれの主面の一部がオーバーラップして(積層して)接合しているオーバーラップ部分(積層部分)を有していれば、どのように配置されていてもよい。
オーバーラップ部分は、1つ又は複数の貫通孔h12を有する。貫通孔h12は、言い換えれば、第1の板状部材と第2の板状部材の両方を貫通する孔である。
貫通孔h12の径及び数は、特に限定されず、所望する成形体の大きさ及び形状等に応じて、また、後述する値Aに応じて、適宜設定されてよい。
オーバーラップ部分の大きさは、所望する成形体の形状に応じて、また、後述する値Aに応じて、適宜設定されてよいが、成形体の強度(特に、第1の板状部材と第2の板状部材との接合強度)を高める観点からは、オーバーラップ部分における第1の板状部材と第2の板状部材との接合面積の合計S12が、第1の板状部材の主面の1つの面積と第2の板状部材の主面の1つの面積との合計を100%として、5~95%であることが好ましく、より好ましくは10~90%、さらに好ましくは20~80%である。
また、構造(II)において、第1の板状部材と第2の板状部材とは、同じ1枚の板状部材の一部が屈曲されてなるものであってもよい。具体的には、例えば、上面開放の箱型の成形体を、該箱の展開図の形状(底面を構成する面から側面を構成する面が延在しており、側面を構成する面の少なくとも1つが、成形体となった際に隣接する側面にオーバーラップするような余剰部分を有している形状)を有する連続繊維強化樹脂基材を用いて、底面を構成する面と側面を構成する面との境界を屈曲させることにより底面を形成し(側面を立ち上げ)、側面を構成する面間(第1の板状部材と第2の板状部材との間に相当)は、各面の一部をオーバーラップさせてオーバーラップ部分を第5の部材とともに接合することにより成形する等、所望する立体形状の成形体の展開図形状の連続繊維強化樹脂基材を用いて成形した成形体等が挙げられる。
本実施形態の成形体は、下記式で求められる値Aが2.0以上である。
A={(S31+S32+S41+S42)+(S12+S51+S52)}/{(S31+S32)+S12
(式中、S31は、各前記第3の部材と前記第1の板状部材との接合面積の合計、S32は、各前記第3の部材と前記第2の板状部材との接合面積の合計、S41は、各前記第4の部材と前記第1の板状部材との接合面積の合計、S42は、各前記第4の部材と前記第2の板状部材との接合面積の合計、S12は、前記第1の板状部材と前記第2の板状部材との接合面積の合計、S51は、各前記第5の部材と前記第1の板状部材との接合面積の合計、S52は、各前記第5の部材と前記第2の板状部材との接合面積の合計を表す。)
値Aは、2.0以上であり、好ましくは3.0以上、より好ましくは4.0以上である。値Aが2.0以上であると、第1の板状部材と第2の板状部材の接着強度が高く、強度に優れる成形体となる。値Aの上限は特に限定されないが、軽量化の観点から、30以下であることが好ましく、より好ましくは、さらに好ましくは20以下である。
以下、各部材の組成(構成材料)について説明する。
<第1の板状部材及び第2の板状部材>
第1の板状部材及び第2の板状部材は、連続強化繊維を含む連続繊維強化樹脂を含み、連続繊維強化樹脂からなることが好ましい。第1の板状部材に含まれる連続強化繊維及び樹脂と、第2の板状部材に含まれる連続強化繊維及び樹脂とは、それぞれ同種であっても、異種であってもよい。
<<連続繊維強化樹脂>>
連続繊維強化樹脂は、連続強化繊維を含有させることにより強度を高めた樹脂である。
使用する連続強化繊維の種類、配合量、太さ、及び方向性等、並びに樹脂の種類及び配合量等を目的に応じて選択することにより、連続繊維強化樹脂の強度及び耐衝撃性等を調整することができる。
[連続強化繊維]
連続繊維強化樹脂に含まれる連続強化繊維は、通常の繊維強化複合材料として使用されるものを用いることができ、例えば、ガラス繊維、炭素繊維、アラミド繊維、超高強力ポリエチレン繊維、ポリベンザゾール系繊維、液晶ポリエステル繊維、ポリケトン繊維、金属繊維、セラミックス繊維等が挙げられる。機械的特性、熱的特性、汎用性の観点から、ガラス繊維、炭素繊維、アラミド繊維が好ましく、経済性の面からは、ガラス繊維が好ましい。
上記連続強化繊維は、一種を単独で又は複数を組み合わせて用いることができる。
連続強化繊維としてガラス繊維を選択した場合、集束剤を用いてもよく、集束剤としては、シランカップリング剤、潤滑剤、及び結束剤を含むことが好ましい。
ガラス繊維及びガラス繊維に用いる集束剤の種類については、特に制限はなく、公知のものを使用することができる。具体的には、例えば、特開2015-101794号公報に記載のものを用いることができる。
また、連続強化繊維として炭素繊維を選択した場合も同様に、集束剤を用いてもよく、集東剤としては、潤滑剤及び結束剤を含むことが好ましい。
炭素繊維及び炭素繊維に用いる集束剤の種類については、特に制限はなく公知のものを使用することができる。具体的には、例えば、特開2015-101794号公報に記載のものを用いることができる。
その他の連続強化繊維を用いる場合においても、連続強化繊維の特性に応じて、ガラス繊維、炭素繊維に用いることが可能な集束剤の種類、付与量を適宜選択して用いることができ、炭素繊維に用いる集束剤に準じた集束剤の種類、付与量とすることが好ましい。
上記連続強化繊維は、単糸又は撚糸であってもよいし、2種以上の強化繊維からなる複合糸であってもよい。
上記強化繊維の平均繊維長は、特に限定されず、所望される容器部の大きさ及び形状等に依存して種々の長さとすることができるが、容器部の最長辺の長さよりも長いことが好ましい。
上記強化繊維の単糸数は、取扱い性の観点から、30~15,000本であることが好ましい。
また、上記強化繊維の繊度は、取扱い性の観点から、100~50,000dtexであることが好ましい。
上記強化繊維の断面形状は、特に限定されず、円形、楕円形、異形(例えば、Y字状、X字状、I字状、R字状等)、及び中空状等のいずれであってもよい。
上記強化繊維の平均断面径は、長期特性の観点から、3~25μmであることが好ましい。
なお、強化繊維の平均断面径は、光学顕微鏡、デジタルマイクロスコープや走査型電子顕微鏡(SEM)等により測定することができる。
連続強化繊維の形態としては、特に限定されないが、例えば、織物、編物、一方向材、多軸織物等が挙げられる。これらは単層でも積層して用いてもよく、それぞれを組み合わせて使用してもよい。連続強化繊維の配向は、樹脂成形体(容器部)に必要とされる強度に応じて任意に選ぶことができ、例えば、0度のみの一軸配向、0度と90度の二軸配向、0度と±30度の三軸配向、0度と±45度と90度の四軸配向等が挙げられる。面内の物性の均一性の観点から複数軸が好ましく、取り扱い性の観点から二軸又は四軸がより好ましい。複数軸の場合、それぞれの軸に配向している繊維量が同一でもよいし、特定の方向の強度が必要な場合はその方向に配向する連続強化繊維の量を増やしてもよい。
連続繊維強化樹脂における連続強化繊維の含有量は、30~80量%であることが好ましく、35~75質量%であることがより好ましい。
[樹脂]
連続繊維強化樹脂に含まれる樹脂は、本発明の効果を損なわない限り特に制限はなく、熱可塑性樹脂であっても熱硬化性樹脂であってもよいが、熱可塑性樹脂であることがより好ましい。
(熱可塑性樹脂)
連続繊維強化樹脂に含まれる熱可塑性樹脂としては、特に制限はなく、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂;ポリアミド6、ポリアミド66、ポリアミド46等のポリアミド系樹脂;ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂;ポリオキシメチレン等のポリアセタール系樹脂;ポリカーボネート系樹脂;ポリエーテルケトン;ポリエーテルエーテルケトン;ポリエーテルスルフォン;ポリフェニレンサルファイド;熱可塑性ポリエーテルイミド;テトラフルオロエチレン-エチレン共重合体等の熱可塑性フッ素系樹脂、及びこれらを変性させた変性熱可塑性樹脂等が挙げられる。これらの熱可塑性樹脂の中でも、結晶性樹脂が好ましく、例えば、ポリオレフィン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリエーテルケトン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルスルフォン、ポリフェニレンサルファイド、熱可塑性ポリエーテルイミド、及び熱可塑性フッ素系樹脂が好ましく、機械的物性、汎用性の観点から、ポリオレフィン系樹脂、変性ポリオレフィン系樹脂、ポリアミド系樹脂、及びポリエステル系樹脂がより好ましく、熱的物性の観点を加えると、ポリアミド系樹脂及びポリエステル系樹脂がさらに好ましい。また、繰り返し荷重負荷に対する耐久性の観点から、ポリアミド系樹脂が特に好ましい。
上記熱可塑性樹脂は、一種を単独で又は複数を組み合わせて用いることができる。
--ポリアミド系樹脂--
ポリアミド系樹脂とは、主鎖に-CO-NH-(アミド)結合を有する高分子化合物を意味する。例えば、ラクタムの開環重合で得られるポリアミド、ω-アミノカルボン酸の自己縮合で得られるポリアミド、ジアミン及びジカルボン酸を縮合することで得られるポリアミド、並びにこれらの共重合物が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
その他の上記のラクタム、ジアミン(単量体)、ジカルボン酸(単量体)の詳細に関しては、適宜特開2015-101794号公報に記載のものを用いることができる。
ポリアミドの具体例としては、例えば、ポリアミド4(ポリα-ピロリドン)、ポリアミド6(ポリカプロアミド)、ポリアミド11(ポリウンデカンアミド)、ポリアミド12(ポリドデカンアミド)、ポリアミド46(ポリテトラメチレンアジパミド)、ポリアミド66(ポリヘキサメチレンアジパミド)、ポリアミド610、ポリアミド612、ポリアミド6T(ポリヘキサメチレンテレフタルアミド)、ポリアミド9T(ポリノナンメチレンテレフタルアミド)、及びポリアミド6I(ポリヘキサメチレンイソフタルアミド)、並びにこれらを構成成分として含む共重合ポリアミド等が挙げられる。
共重合ポリアミドとしては、例えば、ヘキサメチレンアジパミド及びヘキサメチレンテレフタルアミドの共重合物、ヘキサメチレンアジパミド及びヘキサメチレンイソフタルアミドの共重合物、並びにヘキサメチレンテレフタルアミド及び2-メチルペンタンジアミンテレフタルアミドの共重合物等が挙げられる。
ポリアミド系樹脂は、一種を単独で用いてもよく、二種以上の混合物として用いてもよい。
-ポリエステル系樹脂-
ポリエステル系樹脂とは、主鎖に-CO-O-(エステル)結合を有する高分子化合物を意味する。例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリテトラメチレンテレフタレート、ポリ-1,4-シクロヘキシレンジメチレンテレフタレート、ポリエチレン-2,6-ナフタレンジカルボキシレート等が挙げられるが、これらに限定されるものではなく、適宜特開2015-101794号公報に記載のものを用いることができる。
ポリエステル系樹脂は、一種を単独で用いてもよく、二種以上の混合物として用いてもよい。
(熱硬化性樹脂)
熱硬化性樹脂としては、特に制限はなく、例えば、エポキシ樹脂、熱硬化型変性ポリフェニレンエーテル樹脂、熱硬化型ポリイミド樹脂、ユリア樹脂、アリル樹脂、ケイ素樹脂、ベンゾオキサジン樹脂、フェノール樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ビスマレイミドトリアジン樹脂、アルキド樹脂、フラン樹脂、メラミン樹脂、ポリウレタン樹脂、アニリン樹脂、その他工業的に供されている樹脂、及びこれらの樹脂の2種以上を混合して得られる樹脂等が挙げられる。
連続繊維強化樹脂の含有量は、第1の板状部材100質量%に対して、30~100質量%であることが好ましく、より好ましくは40~90質量%、さらに好ましくは50~80質量%である。
また、連続繊維強化樹脂の含有量は、第2の板状部材100質量%に対して、30~100質量%であることが好ましく、より好ましくは40~90質量%、さらに好ましくは50~80質量%である。
[添加剤]
第1の板状部材及び第2の板状部材は、必要に応じて添加剤を含有していてもよい。添加剤としては、例えば、難燃剤、老化防止剤、酸化防止剤、耐候剤、金属不活性剤、光安定剤、熱安定剤、紫外線吸収剤、防菌・防黴剤、防臭剤、導電性付与剤、分散剤、軟化剤、可塑剤、架橋剤、共架橋剤、加硫剤、加硫助剤、発泡剤、発泡助剤、着色剤、制振剤、造核剤、中和剤、滑剤、ブロッキング防止剤、分散剤、流動性改良剤、離型剤等が挙げられる。
添加剤の含有量は、第1の板状部材100質量%に対して、10質量%以下であることが好ましい。
また、添加剤の含有量は、第2の板状部材100質量%に対して、10質量%以下であることが好ましい。
<<連続繊維強化樹脂の製造方法>>
連続繊維強化樹脂は、例えば、フィルム状の熱可塑性樹脂とシート状(織物、編物、一方向配列シート、多軸織物等)の強化繊維との積層体を加熱・加圧処理する方法、繊維状の熱可塑性樹脂(樹脂繊維)と強化繊維とからなるシート(織物、編物、一方向配列シート、多軸織物等)を加熱・加圧処理する方法等により、製造することができる。樹脂繊維と強化繊維とからなるシートは、樹脂繊維と強化繊維との混繊糸、コーティング糸、又は含浸糸等を用いて作製してもよい。
上記の加熱・加圧処理としては、例えば、材料を金型に設置し、金型を加熱して金型温度を樹脂の融点以上又はガラス転移温度以上としたのち、型締め力1~100MPaで型締めして圧縮成形を行う。成形時間は、樹脂の融点又はガラス転移温度に達してから1~30分とし、金型を樹脂の融点又はガラス転移温度マイナス200℃~樹脂の融点又はガラス転移温度マイナス10℃まで冷却したのち開放して、連続繊維強化樹脂を得る。
<第3の部材、第4の部材、及び第5の部材>
第3の部材、第4の部材、及び第5の部材は、それぞれ、樹脂を含む。該樹脂は、熱可塑性樹脂であっても熱硬化性樹脂であってもよいが、熱可塑性樹脂であることがより好ましい。
第3の部材、第4の部材、及び第5の部材に含まれる樹脂は、それぞれ同種であっても、異種であってもよい。また、第3の部材、第4の部材、及び第5の部材に含まれる樹脂は、第1の板状部材に含まれる樹脂と同種であっても異種であってもよく、また、第2の板状部材に含まれる樹脂と同種であっても異種であってもよい。
[熱可塑性樹脂]
第3の部材、第4の部材、及び第5の部材に含まれる熱可塑性樹脂の種類としては、上述の第1の板状部材及び第2の板状部材に含まれる熱可塑性樹脂と同様のものが挙げられ、第1の板状部材に含まれる樹脂と同種であっても異種であってもよく、第2の板状部材に含まれる樹脂と同種であっても異種であってもよい。
上記熱可塑性樹脂は、一種を単独で又は複数を組み合わせて用いることができる。
[熱硬化性樹脂]
第3の部材、第4の部材、及び第5の部材に含まれる熱硬化性樹脂の種類としては、上述の第1の板状部材及び第2の板状部材に含まれる熱硬化性樹脂と同様のものが挙げられ、第1の板状部材に含まれる樹脂と同種であっても、異種であってもよく、第2の板状部材に含まれる樹脂と同種であっても、異種であってもよい。
上記熱硬化性樹脂は、一種を単独で又は複数を組み合わせて用いることができる。
また、第3の部材、第4の部材、及び第5の部材に含まれる樹脂は、それぞれ、不連続強化繊維を含む不連続繊維強化樹脂であってもよい。
不連続繊維強化樹脂は、不連続強化繊維を含有させることにより強度を高めた樹脂である。第3の部材、第4の部材、及び第5の部材が不連続繊維強化樹脂を含むと、第1の板状部材と第2の板状部材の接着強度がより高く、強度により優れる成形体となる。
使用する不連続強化繊維の種類、配合量、太さ、及び方向性等、並びに樹脂の種類及び配合量等を目的に応じて選択することにより、不連続繊維強化樹脂の強度及び耐衝撃性等を調整することができる。
不連続繊維強化樹脂は、連続繊維強化樹脂とは異なり、溶融時に樹脂中の強化繊維も流動するため、成形体の成形時に金型の複雑な形状の細部まで流れ込むことができ、成形体の複雑な形状の部分を構成することができる。
[不連続強化繊維]
不連続繊維強化樹脂に含まれる不連続強化繊維は、樹脂中にランダムに分散されていてもよいし、ランダムに配向された不連続繊維を有するランダム配向材(不織布等)として構成されていてもよい。
不連続強化繊維は、短繊維、長繊維、ランダム繊維のいずれであってもよい。
不連続強化繊維の平均繊維長は、3mm未満であることが好ましく、より好ましくは0.01~2.5mm、さらに好ましくは0.05~2.0mm、さらにより好ましくは0.10~1.5mmである。不連続強化繊維の平均繊維長が3mm未満であると、射出成形時に不連続繊維強化樹脂の流動性が良好となり、金型の複雑な形状の細部へと樹脂だけでなく不連続強化繊維も流動するため、複雑な形状でありながら強度の高い成形体を製造することができる。
なお、不連続強化繊維の平均繊維長は、成形体を焼却したのちに残存する不連続強化繊維の長さの平均値である。
上記不連続強化繊維の種類としては、上述の連続強化繊維と同様のものが挙げられ、連続強化繊維と同じであっても異なっていてもよい。
上記不連続強化繊維は、一種を単独で又は複数を組み合わせて用いることができる。
不連続繊維強化樹脂における不連続強化繊維の含有量は、30~80質量%であることが好ましく、35~75質量%であることがより好ましい。
[添加剤]
第3の部材、第4の部材、及び第5の部材は、添加剤を含有していてもよい。
添加剤としては、特に制限はなく、上述の第1の板状部材及び第2の板状部材に含まれる添加剤と同様のものが挙げられる。
添加剤の含有量は、第3の部材100質量%に対して、50質量%以下であることが好ましい。
また、添加剤の含有量は、第4の部材100質量%に対して、50質量%以下であることが好ましい。
また、添加剤の含有量は、第5の部材100質量%に対して、50質量%以下であることが好ましい。
<<不連続繊維強化樹脂の製造方法>>
不連続繊維強化樹脂は、例えば、樹脂に強化繊維を混錬して分散させる方法等により、製造することができる。
本実施形態の成形体は、各種自動車部品、航空機部品、鉄道部品、住宅建材部品、ロボット部品等に好適に用いることができる。
本実施形態の成形体の大きさ及び形状は、上記部品等の所望される大きさ及び形状に依存して種々の大きさ及び形状とすることができる。
<成形体の製造方法>
本実施形態の成形体は、連続強化繊維を含む連続繊維強化樹脂を予熱し、予熱した連続繊維強化樹脂を成形体用金型内に設置し、型締めして第1の板状部材及び第2の板状部材を成形した後、成形体用金型内に樹脂を射出して第3の部材及び第4の部材を成形すること、及び/又は、成形体用金型内に樹脂を射出して第5の部材を成形することを含む。
連続繊維強化樹脂を予熱する方法は、特に限定されず、IRヒーター、予熱ロール等を用いる方法、成形体用金型とは別の金型内で予熱する方法等が挙げられる。
連続繊維強化樹脂の予熱温度は、樹脂の分解温度以下とすることが好ましい。
樹脂の射出充填のタイミングは、連続繊維強化樹脂の型締めから30秒以内であることが好ましい。
射出条件としては、射出ユニットのシリンダー温度を270~320℃、充填圧力を1~150MPa、射出速度を5~150mm/秒、保持圧力を3~200MPaに設定することが好ましい。
樹脂の射出充填後、1~180分間保持することにより、該樹脂と連続繊維強化樹脂とを接合する。その際の金型の温度は、連続繊維強化樹脂のガラス転移温度以上、融点以下に設定し、常に一定温度に温調しておくことが好ましい。また、このときの型締め力は、好ましくは0.01~20MPa、より好ましくは0.1~15MPaである。
なお、各部材に含まれる樹脂が異なる場合の成形体用金型の温度は、それぞれのガラス転移温度のうち、最も高い温度以上とする。
以下、実施例及び比較例を挙げて本発明の内容をより具体的に説明する。なお、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
<測定方法>
実施例及び比較例において使用した測定方法は、以下のとおりである。
[引張強度]
実施例及び比較例で得られた成形体について、各部材間の接合部分の引張強度(MPa)を測定した。
各実施例及び各比較例に記載の成形方法を参照して、第1の板状部材及び第3の部材のみが接合した試験片、第2の板状部材及び第3の部材のみが接合した試験片、第1の板状部材及び第4の部材のみが接合した試験片、第2の板状部材及び第4の部材のみが接合した試験片、第3の部材と第4の部材のみが接合した試験片、第1の板状部材と第2の板状部材のみが接合した試験片をそれぞれ作製した。
各引張強度の測定は、インストロン社製万能試験機(インストロン社製)を用いて、JIS K7165に準拠し、試験速度5mm/min、23℃50%RH環境下で行った。
<材料>
実施例及び比較例において使用した材料は以下のとおりである。
[連続繊維強化樹脂]
以下のようにして、連続繊維強化樹脂Xを製造した。
(連続強化繊維)
炭素繊維(東レ株式会社製「トレカT300」、単糸数12000本、直径9μm、繊度2.58g/m)
(熱可塑性樹脂)
ポリアミド樹脂:ポリアミド66(旭化成株式会社製「レオナ1300S」)
〈炭素繊維クロスの製造〉
炭素繊維クロス:レピア織機(織幅1m)を用い、上記炭素繊維を経糸、緯糸として用いて製織することで炭素繊維クロスを製造した。得られた炭素繊維クロスの織形態は、平織、織密度は6.5本/25mm、目付は425g/mであった。
〈ポリアミド樹脂フィルムの製造〉
上記ポリアミド樹脂をTダイ押出成形機(株式会社創研製)を用いて成形することにより、厚さ200μmのフィルムを得た。
〈連続繊維強化樹脂Xの製造〉
成形機(最大型締め力50トンの油圧成形機、株式会社ショージ製)及びインロー構造の平板(縦250mm×横390mm×厚み2mm)用金型を準備した。
上記で得られた炭素繊維クロス6枚とポリアミド樹脂のフィルム7枚とを金型形状に合わせて切断し、ポリアミド樹脂のフィルムが表面となるように炭素繊維クロスとポリアミド樹脂のフィルムとを交互に重ね(A/C/A/C/A/C/A/C/A/C/A/C/Aの順、Aはポリアミド樹脂のフィルム、Cは炭素繊維クロス)、金型内に設置した。なお、炭素繊維クロスは、全ての繊維配向(タテ糸方向及びヨコ糸方向)が金型の縦方向及び横方向と一致するようにした。
成形機内熱板温度が330℃となるように加熱し、次いで型締め力5MPaで型締めして、圧縮成形を行った。成形時間は、ポリアミド66の融点である265℃に達してから1分とし、金型を100℃まで急却したのちに開放して、連続繊維強化樹脂X(縦250mm×横390mm×厚み2mm)を得た。
[不連続繊維強化樹脂]
・不連続繊維強化樹脂Y:炭素短繊維強化ポリアミド66(東レ株式会社製「トレカ短繊維ペレット3101T40」、繊維長1mm以下)
[実施例1]
以下の方法により、第1の板状部材及び第2の板状部材の厚み方向断面形状が図3(a)に示す形状である成形体を製造した。この成形体は、第3の部材及び第4の部材をそれぞれ1つずつ有し、第3の部材及び第4の部材の縦の長さ(図3(a)のz方向の長さ)がいずれも第1の板状部材及び第2の板状部材の縦の長さと同じである(即ち、第3の部材は溝状部全体を占めている)。
IR加熱炉で300℃に加熱した連続繊維強化樹脂X1枚ずつを、120℃の成形体用金型の所定の位置に配置し、10MPaの圧力でプレス成形することにより、第1の板状部材及び第2の板状部材を成形した。続いて、上記成形体用金型のキャビティ内に射出ユニットから不連続繊維強化樹脂Yを射出し(シリンダー設定温度290℃、射出圧力150MPa、射出速度100mm/sec、保持圧力100MPa)、3分間保持することにより、第3の部材及び第4の部材がそれぞれ第1の板状部材及び第2の板状部材に接合した成形体を得た。
得られた成形体の値Aは、4.0であった。また、第1の板状部材と第3の部材との接合部分、第2の板状部材と第3の部材との接合部分、第1の板状部材と第4の部材との接合部分、第2の板状部材と第4の部材との接合部分の引張強度は、それぞれ、80MPa、80MPa、80MPa、80MPaであった。
[実施例2]
第1の板状部材及び第2の板状部材の厚み方向断面を図3(b)に示す形状に変更したこと以外は実施例1と同様にして、成形体を製造した。
得られた成形体の値Aは、4.0であった。また、第1の板状部材と第3の部材との接合部分、第2の板状部材と第3の部材との接合部分、第1の板状部材と第4の部材との接合部分、第2の板状部材と第4の部材との接合部分の引張強度は、それぞれ、80MPa、80MPa、80MPa、80MPaであった。
[実施例3]
第1の板状部材及び第2の板状部材の厚み方向断面を図4(a)に示す形状に変更したこと以外は実施例1と同様にして、成形体を製造した。
得られた成形体の値Aは、2.0であった。また、第1の板状部材と第3の部材との接合部分、第2の板状部材と第3の部材との接合部分、第1の板状部材と第4の部材との接合部分、第2の板状部材と第4の部材との接合部分、第3の部材と第4の部材との接合部分の引張強度は、それぞれ、80MPa、80MPa、80MPa、80MPa、180MPaであった。
[実施例4]
第1の板状部材及び第2の板状部材の厚み方向断面を図4(b)に示す形状に変更したこと以外は実施例1と同様にして、成形体を製造した。
得られた成形体の値Aは、4.0であった。また、第1の板状部材と第3の部材との接合部分、第2の板状部材と第3の部材との接合部分、第1の板状部材と第4の部材との接合部分、第2の板状部材と第4の部材との接合部分の引張強度は、それぞれ、80MPa、80MPa、80MPa、80MPaであった。
[実施例5]
第1の板状部材及び第2の板状部材の厚み方向断面を図5(a)に示す形状に変更したこと以外は実施例1と同様にして、成形体を製造した。
得られた成形体の値Aは、4.0であった。また、第1の板状部材と第3の部材との接合部分、第2の板状部材と第3の部材との接合部分、第1の板状部材と第4の部材との接合部分、第2の板状部材と第4の部材との接合部分の引張強度は、それぞれ、80MPa、80MPa、80MPa、80MPaであった。
[比較例1]
第1の板状部材及び第2の板状部材の厚み方向断面を図5(b)に示す形状に変更したこと以外は実施例1と同様にして、成形体を製造した。
得られた成形体の値Aは、1.0であった。また、第1の板状部材と第3の部材との接合部分、第2の板状部材と第3の部材との接合部分の引張強度は、それぞれ、80MPa、80MPaであった。
[実施例6]
以下の方法により、第2の板状部材の厚み方向から見た平面形状が図6(a1)に示す形状であり、第1の板状部材及び第2の板状部材の厚み方向断面形状が図6(a2)に示す形状である、構造(I)を有する成形体を製造した。
連続繊維強化樹脂Xを2枚準備し、各連続繊維強化樹脂にドリル加工することにより、等間隔に配置された3つの貫通孔(径1mm)をそれぞれに形成した。次に、この2枚の連続繊維強化樹脂XをIR加熱炉で300℃に加熱した後、120℃の成形体用金型の所定の位置にそれぞれ配置し、10MPaの圧力でプレス成形することにより、第1の板状部材及び第2の板状部材を成形した。続いて、上記成形体用金型のキャビティ内に射出ユニットから不連続繊維強化樹脂Yを射出し(シリンダー設定温度290℃、射出圧力150MPa、射出速度100mm/sec、保持圧力100MPa)、3分間保持することにより、第3の部材及び第4の部材がそれぞれ第1の板状部材及び第2の板状部材に接合した成形体を得た。
得られた成形体の値Aは、4.5であった。また、第1の板状部材と第3の部材との接合部分、第2の板状部材と第3の部材との接合部分、第1の板状部材と第4の部材との接合部分、第2の板状部材と第4の部材との接合部分の引張強度は、それぞれ、80MPa、80MPa、80MPa、80MPaであった。
[実施例7]
第2の板状部材の厚み方向から見た平面形状を図6(b1)に示す形状に、第1の板状部材及び第2の板状部材の厚み方向断面形状を図6(b2)に示す形状に変更したこと以外は実施例6と同様にして、成形体を製造した。
得られた成形体の値Aは、5.0であった。また、第1の板状部材と第3の部材との接合部分、第2の板状部材と第3の部材との接合部分、第1の板状部材と第4の部材との接合部分、第2の板状部材と第4の部材との接合部分の引張強度は、それぞれ、80MPa、80MPa、150MPa、150MPaであった。
[実施例8]
第2の板状部材の厚み方向から見た平面形状を図7(a1)に示す形状に、第1の板状部材及び第2の板状部材の厚み方向断面形状を図7(a2)に示す形状に変更したこと以外は実施例6と同様にして、成形体を製造した。
得られた成形体の値Aは、5.5であった。第1の板状部材と第3の部材との接合部分、第2の板状部材と第3の部材との接合部分、第1の板状部材と第4の部材との接合部分、第2の板状部材と第4の部材との接合部分、第3の部材と第4の部材との接合部分の引張強度は、それぞれ、80MPa、80MPa、150MPa、150MPa、150MPaであった。
[実施例9]
以下の方法により、第2の板状部材の厚み方向から見た平面形状が図7(b1)に示す形状であり、第1の板状部材及び第2の板状部材の厚み方向断面形状が図7(b2)に示す形状である、構造(II)を有する成形体を製造した。
連続繊維強化樹脂Xを2枚準備し、各連続繊維強化樹脂にドリル加工することにより、等間隔に配置された3つの貫通孔(径3mm)をそれぞれに形成した。次に、この2枚の連続繊維強化樹脂XをIR加熱炉で300℃に加熱した後、120℃の成形体用金型の所定の位置にそれぞれ配置し、10MPaの圧力でプレス成形することにより、第1の板状部材及び第2の板状部材を成形した。続いて、上記成形体用金型のキャビティ内に射出ユニットから不連続繊維強化樹脂Yを射出し(シリンダー設定温度290℃、射出圧力150MPa、射出速度100mm/sec、保持圧力100MPa)、3分間保持することにより、第5の部材がそれぞれ第1の板状部材及び第2の板状部材に接合した成形体を得た。
得られた成形体の値Aは、2.0であった。第1の板状部材と第2の板状部材との接合部分、第1の板状部材と第5の部材との接合部分、第2の板状部材と第5の部材との接合部分の引張強度は、それぞれ、80MPa、100MPa、100MPaであった。
[実施例10]
以下の方法により、第2の第1の板状部材及び第2の板状部材の厚み方向断面形状が図8(a2)に示す形状である、構造(II)を有する成形体を製造した。
連続繊維強化樹脂Xを1枚準備し、図8(a1)に示す平面形状(X1~X8の部分を有する形状)に切出加工した。また、連続繊維強化樹脂Xのうち、図8(a1)に示すX1及びX2(250mm×6mm×厚み2mm)の部分において、各連続繊維強化樹脂にドリル加工することにより、等間隔に配置された3つの貫通孔(径3mm)をそれぞれ形成した(図示せず)。これらの貫通孔は、X1に形成された3つの貫通孔と、X2に形成された3つの貫通孔とが、成形体となった際に、それぞれ連通するように形成した。
次に、この連続繊維強化樹脂XをIR加熱炉で300℃に加熱した後、120℃の成形体用金型の所定の位置に配置した。このとき、図8(a1)に示すように、連続繊維強化樹脂X1、X3、X5、及びX7を矢印(1)に示すようにz軸方向に折曲した後、連続繊維強化樹脂X2、X3、X6、及びX8を矢印(2)に示すようにz軸方向に折曲して、成形体用金型の所定の位置に配置した。次いで、連続繊維強化樹脂Xを10MPaの圧力でプレス成形することにより、第1の板状部材及び第2の板状部材を成形した。続いて、上記成形体用金型のキャビティ内に射出ユニットから不連続繊維強化樹脂Yを射出し(シリンダー設定温度290℃、射出圧力150MPa、射出速度100mm/sec、保持圧力100MPa)、3分間保持することにより、第5の部材がそれぞれ第1の板状部材及び第2の板状部材に接合した成形体を得た。
得られた成形体の値Aは、4.8であった。第1の板状部材と第2の板状部材との接合部分、第1の板状部材と第5の部材との接合部分、第2の板状部材と第5の部材との接合部分の引張強度は、それぞれ、80MPa、100MPa、100MPaであった。
実施例1~10の成形体は、比較例1の成形体と比較して、第1の板状部材と第2の板状部材との接着強度が高く、強度に優れるものであった。
本発明の樹脂成形体は、軽量で強度に優れるため、例えば、各種自動車部品、航空機部品、鉄道部品、住宅建材部品、ロボット部品等に好適に用いられる。
1:第1の板状部材
2:第2の板状部材
3:第3の部材
4:第4の部材
5:第5の部材
M:溝状部
:第1の板状部材の主面を表す線分の延長線
:第2の板状部材の主面を表す線分の延長線
α:第1の板状部材の側面と第2の板状部材の側面とのなす角

Claims (6)

  1. 連続強化繊維を含む連続繊維強化樹脂を含む、第1の板状部材及び第2の板状部材を含む成形体であり、
    以下の構造:
    (I)樹脂を含む、1つ又は複数の第3の部材及び1つ又は複数の第4の部材をさらに有し、
    前記第1の板状部材と前記第2の板状部材とは、前記第1の板状部材の一辺と前記第2の板状部材の一辺とが接するように配置されて、前記第1の板状部材の一辺を含む側面と前記第2の板状部材の一辺を含む側面とからなる溝状部を形成しており、
    各前記第3の部材は、前記溝状部の少なくとも一部において、前記第1の板状部材と前記第2の板状部材の両方に接合しており、
    各前記第4の部材は、前記溝状部以外の部分において、前記第1の板状部材と前記第2の板状部材の両方に接合している、構造;及び/又は
    (II)樹脂を含む1つ又は複数の第5の部材をさらに有し、
    前記第1の板状部材と前記第2の板状部材とは、それぞれの主面の一部がオーバーラップして接合しているオーバーラップ部分を有し、該オーバーラップ部分は1つ又は複数の貫通孔h12を有し、
    各前記第5の部材は、前記オーバーラップ部分の前記1つ又は複数の貫通孔h12を介して前記第1の板状部材及び前記第2の板状部材を貫通して、前記第1の板状部材と前記第2の板状部材の両方に接合している、構造
    を有し、
    下記式で求められる値Aが2.0以上であることを特徴とする、成形体。
    A={(S31+S32+S41+S42)+(S12+S51+S52)}/{(S31+S32)+S12
    式中、
    31は、各前記第3の部材と前記第1の板状部材との接合面積の合計、
    32は、各前記第3の部材と前記第2の板状部材との接合面積の合計、
    41は、各前記第4の部材と前記第1の板状部材との接合面積の合計、
    42は、各前記第4の部材と前記第2の板状部材との接合面積の合計
    12は、前記第1の板状部材と前記第2の板状部材との接合面積の合計、
    51は、各前記第5の部材と前記第1の板状部材との接合面積の合計、
    52は、各前記第5の部材と前記第2の板状部材との接合面積の合計
    を表す。
  2. 前記構造(I)において、前記第1の板状部材が1つ又は複数の貫通孔hを有し、且つ/又は前記第2の板状部材が1つ又は複数の貫通孔hを有し、
    前記第4の部材が、前記貫通孔hを介して前記第1の板状部材を貫通している、且つ/又は前記貫通孔hを介して前記第2の板状部材を貫通している、請求項1に記載の成形体。
  3. 前記第1の板状部材と前記第2の板状部材とが、同じ1枚の板状部材の一部が屈曲されてなる、請求項1又は2に記載の成形体。
  4. 前記構造(I)において、前記第1の板状部材及び前記第2の板状部材に含まれる樹脂と、前記第3の部材及び前記第4の部材に含まれる樹脂とが同種であり、
    前記構造(II)において、前記第1の板状部材及び前記第2の板状部材に含まれる樹脂と、前記第5の部材に含まれる樹脂とが同種である、
    請求項1又は2に記載の成形体。
  5. 前記構造(I)において、前記第3の部材及び前記第4の部材が、不連続強化繊維を含む不連続繊維強化樹脂を含み、
    前記構造(II)において、前記第5の部材が、不連続強化繊維を含む不連続繊維強化樹脂を含む、
    請求項1又は2に記載の成形体。
  6. 請求項1又は2に記載の成形体の製造方法であり、
    連続強化繊維を含む連続繊維強化樹脂を予熱し、予熱した前記連続繊維強化樹脂を成形体用金型内に設置し、型締めして第1の板状部材及び第2の板状部材を成形した後、
    前記成形体用金型内に樹脂を射出して第3の部材及び第4の部材を成形すること、及び/又は、前記成形体用金型内に樹脂を射出して第5の部材を成形すること
    を含む
    ことを特徴とする、成形体の製造方法。
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