JP2024055620A - 美白外用剤、これを含む化粧品、医薬品、及び医薬部外品、並びに皮膚美白方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】新規な美白外用剤を提供する。【解決手段】本発明にかかる美白外用剤は、ナツシロギク抽出物を有効成分とする美白外用剤である。【選択図】図1

Description

本発明は、美白外用剤、当該美白外用剤を含む化粧品、医薬品、及び医薬部外品、並びに皮膚美白方法に関するものである。
メラニンはアミノ酸の一種であるチロシンから酵素により生成される褐色ないし黒色の色素である。メラニンは、ヒトにおいては、肌色を決定する因子の1つであるとともに、紫外線の悪影響から体を守る重要な役割を担っているといわれている。しかし、メラニンの過剰生成により、肌において不均一なメラニン分布が生じ、シミ、ソバカス、及びクスミなど美容上の肌悩み及び肌の老化が生じる。
メラニン生成メカニズムとして以下のプロセス(a)~(d)が解明されている。(a)紫外線やストレスによってケラチノサイトからメラノサイト活性化因子が産生され、これらの因子が、皮膚の基底層に存在するメラノサイトを刺激する。(b)活性化されたメラノサイト内において、メラニン生成酵素であるチロシナーゼが過剰に生成され、細胞内小器官メラノソームにおいてメラニンが生成される。(c)このメラノソームはメラノサイトの樹状突起の末端へ移動し、ケラチノサイト(角化細胞)に渡される。(d)メラノソームがケラチノサイト内に移送され、生成されたメラニンが蓄積されることにより、最終的に肌を黒く変化させる。局所的に黒く変化した肌は、シミ又はソバカスと呼ばれる。肌では、老化等の代謝機能の低下に伴い、肌のターンオーバーと呼ばれる新陳代謝も低下し、メラニンを含むメラノソームが体外に排出されにくくなり、その結果、シミ又はソバカスが増える。従来から、シミ及びソバカス等の対策として、ケラチノサイトの分化促進や、ケラチノサイトにおけるメラノソームの分解促進、メラノサイトのメラニン産生抑制作用を持つ物質の探索が多く行われている。
例えば、特許文献1には、サクランボ抽出物にケラチノサイトの分化促進作用があることが示されている。また、特許文献2では、ツボクサエキスにケラチノサイト内のメラノソームの分解促進作用があることが示されている。さらに特許文献3にはミツマタ抽出物にメラニン生成抑制作用があることが示されている。
しかしながら、上記特許文献1~3において種々検討された物質は、ケラチノサイトの分化促進やメラニン産生抑制など、美白に関して、各一つの作用メカニズムしか解明されておらず、シミ・ソバカスの予防、並びに、既にできてしまったシミ及びソバカスの改善を同時に叶えるためには、異なる美白メカニズムを持つ薬剤を複数組み合わせて配合する必要があった。そのため、新たな美白外用剤が求められていた。
かかる観点から、本発明者らは数多ある候補物質の中でも、キク科ヨモギギク属のナツシロギク(英名:Feverfew、学名:Tanacetum parthenium、学名シノニム:Chrysanthemum Parthenium)の植物又はその抽出物に着目した。ここで、ナツシロギクは、古くから、薬草として知られている。ナツシロギクの薬草としての使用目的としては、例えば、発熱、頭痛、便秘、下痢、分娩困難、及びめまい等が挙げられる。
また、近年、ナツシロギクの効能に関しいくつかの研究がなされてきた。例えば、特許文献4には、ナツシロギク抽出物に関して、抗炎症及び抗酸化活性を有する点が開示されている。また、特許文献5には、皮膚の弾力性、色調、又はきめ等の皮膚の老化因子を整えたり、皮膚のしわを整えたりするためのナツシロギク抽出物を含む組成物が開示されている。ここで、特許文献5においては、「皮膚の色調を整える」ことに関し、皮膚を明るくすること、及び/又は、暗くすること(例えば、着色された傷の色を明るくしたり、青白い皮膚を黒くしたりすること)を意味すると定義されているにとどまっており、詳細な検討はなされていない。また、特許文献6では、ナツシロギク漿液画分にメラニン合成活性化作用が認められた旨の記載がある。かかる特許文献6の開示内容は、ナツシロギク抽出物を美白外用剤の有効成分として配合することとは、まったく逆の示唆を与えるものである。
特開2012-167048号公報 特開2015-051931号公報 特許第6765097号 特開2017-61476号公報 特許第5005644号 特許第5860166号
上記背景に鑑み、本発明は新規な美白外用剤を提供することを目的とする。
〔1〕上記目的を達成する本発明に係る美白外用剤は、ナツシロギク抽出物を有効成分とする。
〔2〕また、上記〔1〕の美白外用剤が、表皮細胞のケラチン10の産生を促進することが好ましい。表皮細胞のケラチン10の産生を促進することで、表皮細胞の分化誘導によりターンオーバーを促進させることができる。
〔3〕また、上記〔1〕又は〔2〕の美白外用剤が、表皮細胞のカテプシンL2の産生を促進することが好ましい。表皮細胞のカテプシンL2の産生を促進することで、表皮細胞のメラノソーム分解を促進させることができる。
〔4〕また、上記〔1〕~〔3〕の何れかの美白外用剤が、メラニン産生細胞におけるメラニン産生を抑制することが好ましい。
〔5〕また、上記〔1〕~〔4〕の何れかの美白外用剤において、前記ナツシロギク抽出物が水抽出物であることが好ましい。
〔6〕ここで、上記課題を解決する本発明の化粧品、医薬品、又は医薬部外品は、上記〔1〕~〔5〕の何れかの美白外用剤を含むことを特徴とする。
〔7〕また、上記〔6〕の化粧品、医薬品、又は医薬部外品において、前記ナツシロギク抽出物の含有量が乾燥固形物換算の質量対容量比濃度で0.0001w/v%以上であることが好ましい。
〔8〕さらに、本発明の皮膚美白方法は、上記〔1〕~〔5〕の何れかの美白外用剤を用いることを特徴とする。
本発明によれば、新規な美白外用剤を提供することが可能となる。
ナツシロギク抽出物(ナツシロギクエキス)による、カテプシンL2(CTSL2)のmRNAの発現促進効果を示すグラフである。 ナツシロギク抽出物のメラニン生成抑制効果を示すグラフである(ナツシロギク抽出物濃度0.002-0.01w/v%)。 ナツシロギク抽出物のメラニン生成抑制効果を示すグラフである(ナツシロギク抽出物濃度0.0001-0.0004w/v%)。 ナツシロギク抽出物による、ケラチン10(K10)のmRNAの発現促進効果を示すグラフである。 ショウブ抽出液が、CTS L2のmRNAの発現に対して及ぼす影響を示すグラフである。 ショウブ抽出液が、K10のmRNAの発現に対して及ぼす影響を示すグラフである。
以下、本発明の一例にかかる美白外用剤について説明する。以下、本明細書において、美白外用剤を塗布して美白効果をもたらす対象である、皮膚の構造については、下記の通りであるものとして説明する。まず皮膚は、最表層側からこの順に、表皮、真皮、及び皮下組織を有する。さらに、表皮は最表層側からこの順で、角層、顆粒層、有棘層、及び基底層を有する。そして、表皮を構成する細胞は「表皮細胞」と呼ばれるが、一般的にケラチノサイトを示すことが多い。ここで、ケラチノサイトは、表皮の一番深い層である基底層において細胞分裂によって産生する。ケラチノサイトは、細胞の分化の進行に応じて、異なる種類のケラチン遺伝子を発現する。例えば、基底層においては、ケラチノサイトはK5及びK14などのケラチン遺伝子が発現し、より分化の進行した段階である有棘層ではK1及びK10などのケラチン遺伝子が発現する。そして、ケラチノサイトが分化を繰り返し徐々に表皮の最表層に向かって押し上げられて、やがて角層となり、最後は垢となって剥離・脱落するというサイクルを経て、皮膚がターンオーバーする。
本発明の美白外用剤は、ナツシロギク抽出物を有効成分とする。ナツシロギク抽出物は、本発明者らによる検討の結果、美白に関連して後述する種々の機能を奏しうる物質であることが明らかになった有効成分であり、1種類で多方面からアプローチ可能な有効成分である。なお、上記列挙した特許文献4~6においては、ナツシロギク抽出物に関し種々の機能を奏しうることが示唆されているが、これら列挙された機能は美白外用剤としての有用性を何ら示唆するものではなかった。特に、ナツシロギク漿液画分にメラニン合成活性化作用が認められた旨の記載がある特許文献6に関しては、ナツシロギク抽出物を美白外用剤の有効成分として配合することとは、まったく逆の示唆を与えるものであった。このように、本発明は、技術常識に照らして全く新規な用途をナツシロギク抽出物に見出したものである。
本発明の美白外用剤の有効成分であるナツシロギク抽出物は、学名「Tanacetumparthenium」(学名シノニム:ChrysanthemumParthenium)で表されるナツシロギクの抽出物である。ナツシロギク抽出物の原料としては、ナツシロギクの花、葉、茎、種子、及び根等であるが、特にこれらすべてを含む全草が好ましい。なお、原料は、生物自体、凍結物、乾燥物、及び凍結乾燥物などのいずれでもよい。また、ナツシロギク抽出物の製造方法は特に限定されず、常法に従って製造することができる。中でも、抽出溶媒として水などの水性溶媒を用いて製造したナツシロギク抽出物が好ましい。
美白外用剤は、本発明の効果を阻害しない限り、水などの溶媒、ナツシロギク抽出物以外に、化粧品、医薬品、及び医薬部外品に汎用される水性成分、油性成分、植物抽出物、動物抽出物、粉末、界面活性剤、油剤、アルコール、PH調整剤、防腐剤、酸化防止剤、増粘剤、色素、及び香料等の添加成分を必要に応じて配合して用いることができる。そして、本発明の美白外用剤及びこれを用いた化粧品、医薬品、及び医薬部外品の剤形は特に限定されず、化粧水、乳液、クリーム、パック、パウダー、スプレー、軟膏、分散液、洗浄料等種々の剤形でありうる。
また、本発明の美白外用剤を含む化粧品、医薬品、及び医薬部外品は、ナツシロギク抽出物の含有量が乾燥固形物換算の質量対容量比濃度で、0.0001w/v%以上であることが好ましく、0.0004w/v%以上であることがより好ましく、0.001w/v%以上であることが更に好ましく、0.005w/v%以上であることが更に好ましい。美白外用剤を含む化粧品、医薬品、及び医薬部外品におけるナツシロギク抽出物の含有量が上記下限値以上であれば、美白効果に優れる。より具体的には、美白外用剤を含む化粧品等におけるナツシロギク抽出物の含有量が上記下限値以上である場合には、後述する、表皮細胞におけるケラチン10の産生促進効果、表皮細胞におけるカテプシンL2の産生促進効果、及び表皮細胞におけるメラニン産生抑制効果のうちの一つ又は複数を効果的に高めることができる。なお、美白外用剤を含む化粧品、医薬品、及び医薬部外品におけるナツシロギク抽出物の含有量の上限は特に限定されないが、例えば、乾燥固形物換算の質量対容量比濃度で、0.02w/v%以下でありうる。
以下、ナツシロギク抽出物を有効成分とする美白外用剤及び当該美白外用剤を含む化粧品、医薬品、及び医薬部外品(以下、本発明の美白外用剤など、と称することがある)が皮膚に美白効果をもたらすメカニズムについて説明する。
本発明の美白外用剤などは、表皮細胞におけるケラチン10の産生を促進することができる。ケラチン10は、表皮細胞の中でも、有棘層に含まれる表皮細胞にて産生される。ケラチン10の産生が促進されるということは、基底層にて生まれた表皮細胞の分化が進み、より最表層に近づいたということを意味する。言い換えると、ケラチン10の産生が促進された場合には、表皮細胞が分化誘導されることで、皮膚のターンオーバーが促進されたということを意味する。そして、皮膚のターンオーバーが促進されること、古い角層が除去され、新しい皮膚が表層を形成することで皮膚の美白効果を得ることができる。
また、本発明の美白外用剤などは、表皮細胞におけるカテプシンL2の産生を促進することができる。カテプシンL2とは、表皮細胞内の消化器官であるリソソームに存在する酵素の1つである。カテプシンL2は、表皮細胞内でのメラノソーム分解の活性に関わる酵素である。本発明者らの検討の結果、カテプシンL2の遺伝子は、皮膚のシミ部位において発現が低下していることが明らかになった。よって、本発明の美白外用剤が表皮細胞におけるカテプシンL2の産生を促進することで、表皮細胞内でのメラノソーム分解を促進し、皮膚の美白効果を得ることができる。
さらにまた、本発明の美白外用剤などは、メラニン産生細胞におけるメラニン産生を抑制することができる。メラニン産生を抑制することができれば、表皮細胞に蓄積したメラニンにより肌色が黒く変化することを抑制することができる。また、メラニン産生を抑制することで、肌色が局所的に黒く変化することも抑制して美白効果を得ることができ、シミ及びソバカスの生成を抑制することができる。
そして、上記のようなメカニズムにより、本発明の美白外用剤等を、対象とする皮膚に対して適用することで美白効果をもたらす皮膚美白方法を実施することができる。なお、本発明の皮膚美白方法は、ヒトの皮膚の治療目的で実施する方法は含まない。
以下、本発明について実施例に基づき具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
正常ヒト表皮角化細胞Normal Human Epidermal Keratinocytes(クラボウ社製、以下「ケラチノサイト」と称することがある。)をナツシロギク抽出物(ナツシロギク全草を原料とするナツシロギクエキス)存在下で培養し、遺伝子の発現量を確認した。ナツシロギク抽出物は、25v/v%エタノール水溶液に溶解したものを用いた。具体的には、ケラチノサイトにナツシロギク抽出物を、乾燥固形物換算の質量対容量比濃度がそれぞれ0.005w/v%、0.01w/v%、0.015w/v%、0.02w/v%となるように添加し、37℃、5体積%CO2環境下で培養した。このとき、培養液中のエタノール濃度はコントロール含め0.25v/v%になるように調製した。培養後の細胞から精製したトータル RNAを用いて、カテプシンL2(以下、「CTSL2」と略記することがある。)のmRNA発現量を定量逆転写PCR(バイオラッド社製、Real-time PCR Detection System)で測定した。
図1は、ナツシロギク抽出物によるCTSL2のmRNAの発現促進効果を示すグラフである。図1に示すグラフにおいて、縦軸はコントロール(ナツシロギク抽出物無添加;比較例相当)のmRNA発現量を1とした時の、相対的なmRNA発現量を示している。横軸は、ナツシロギク抽出物の濃度(乾燥固形物換算の質量対容量比濃度)を示している。また、エラーバーはSD値を示す(以下、各グラフにおいても同じ。)。コントロール(ナツシロギク抽出物無添加;比較例相当)を基準として、0.005w/v%のナツシロギク抽出物添加(実施例1-1)では1.86倍、0.01w/v%のナツシロギク抽出物添加(実施例1-2)では1.99倍、0.015w/v%のナツシロギク抽出物添加(実施例1-3)では1.69倍、0.02w/v%のナツシロギク抽出物添加(実施例1-4)では1.22倍の、mRNA発現量の増加が認められたことが分かる。
ナツシロギク抽出物を添加した実施例1-1~1-4では、総じて、ナツシロギク抽出物を添加しなかったコントロール(比較例相当)よりもカテプシンL2の遺伝子の発現量が増えていたことが分かる。このことから、ナツシロギク抽出物を添加することで、表皮細胞でのカテプシンL2産生を促進できたことが分かる。したがって、この結果から、ナツシロギク抽出物を有効成分とする美白外用剤を適用した場合に、増加したカテプシンL2が表皮細胞内でのメラノソーム分解を促進することで、皮膚の美白効果が得られることが分かる。
(実施例2)
マウス由来のB16メラノーマ培養細胞を使用し、ナツシロギク抽出物のメラニン生成抑制効果を調べた。具体的には、6穴プレートにB16メラノーマ細胞を播種し、37℃、5体積%CO2環境下にて静置した。ナツシロギク抽出物を乾燥固形物換算の質量対容量比濃度がそれぞれ0w/v%、0.0001w/v%、0.0002w/v%、0.0004w/v%、0.002w/v%、0.01w/v%となるように25v/v%エタノール水溶液に溶解して、6穴プレートの各穴に添加してB16メラノーマ細胞をそれぞれ培養した。このとき、培養液中のエタノール濃度は、コントロール含め0.125v/v%になるように調製した。培養したB16メラノーマ細胞を回収し、コールターカウンターを用いて細胞数を測定した。測定後、細胞懸濁液を10000rpm、4℃の条件で5分間遠心分離をした。上清を除去し、沈殿物を2mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液にて溶解後、光学密度測定器で400nmのOD値を測定し、細胞数当たりのメラニン量を算出した。結果を図2A及び図2Bに示す。
図2A及び図2Bは、B16メラノーマ培養細胞に対する、ナツシロギク抽出物のメラニン生成抑制効果を示すグラフである。図2A及び図2Bに示すグラフにおいて、縦軸はコントロール(ナツシロギク抽出物無添加;比較例相当)の細胞数当たりのメラニン量を1とした場合の、相対的な細胞数当たりメラニン量を示している。横軸は、ナツシロギク抽出物の添加濃度(乾燥固形物換算の質量対容量比濃度)を示している。図2A及び図2Bから、コントロール(ナツシロギク抽出物無添加;比較例相当)を基準とした細胞数当たりメラニン量が、0.0001w/v%のナツシロギク抽出物添加(実施例2-1)では0.89倍、0.0002w/v%のナツシロギク抽出物添加(実施例2-2)では0.88倍、0.0004w/v%のナツシロギク抽出物添加(実施例2-3)では0.73倍、0.002w/v%のナツシロギク抽出物添加(実施例2-4)では0.62倍、0.01w/v%のナツシロギク抽出物添加(実施例2-5)では0.40倍となっていたことが分かる。
このように、ナツシロギク抽出物を添加した実施例2-1~2-5では、総じて、ナツシロギク抽出物を添加しなかったコントロール(比較例相当)よりも細胞数当たりメラニン量を抑制できていたことが分かる。この結果から、ナツシロギク抽出物を有効成分とする美白外用剤を適用した場合に、表皮細胞内でのメラニン生成が抑制されることで、皮膚の美白効果が得られることが分かる。
(実施例3)
正常ヒト表皮角化細胞Normal Human Epidermal Keratinocytes(クラボウ社製、ケラチノサイト)をナツシロギク抽出物存在下で培養し、各遺伝子の発現量を確認した。ナツシロギク抽出物は、25v/v%エタノール水溶液に溶解したものを用いた。具体的には、ケラチノサイトにナツシロギク抽出物を、乾燥固形物換算の質量対容量比濃度がそれぞれ0.005w/v%、0.01w/v%、0.015w/v%、0.02w/v%となるように添加し、37℃、5体積%CO環境下で培養した。このとき、培養液中のエタノール濃度は、コントロール含め0.25v/v%になるように調製した。培養後の細胞から精製したトータルRNAを用いて、ケラチン10(以下、「K10」と略記することがある。)のmRNA発現量を定量的逆転写PCR(バイオラッド社製、Real-time PCR Detection System)で測定した。
図3は、ナツシロギク抽出物によるK10のmRNAの発現促進効果を示すグラフである。図3において、縦軸はコントロール(ナツシロギク抽出物無添加;比較例相当)のmRNA発現量を1とした時の相対量を示している。横軸は、ナツシロギク抽出物の添加濃度(乾燥固形物換算の質量対容量比濃度)を示している。コントロール(ナツシロギク抽出物無添加;比較例相当)を基準として、0.005 w/v%のナツシロギク抽出物添加(実施例3-1)では1.47倍、0.01w/v%のナツシロギク抽出物添加(実施例3-2)では2.36倍、0.015w/v%のナツシロギク抽出物添加では2.13倍(実施例3-3)、0.02w/v%のナツシロギク抽出物添加(実施例3-4)では1.62倍の、mRNA発現量の増加が認められた。
ナツシロギク抽出物を添加した実施例3-1~3-4では、総じて、ナツシロギク抽出物を添加しなかったコントロール(比較例相当)よりもK10の遺伝子の発現量が増えていたことが分かる。このことから、ナツシロギク抽出物を添加することで、表皮細胞でのケラチン10産生を促進できたことが分かる。したがって、この結果から、ナツシロギク抽出物を有効成分とする美白外用剤を適用した場合に、ケラチン10の産生を促進することで、表皮細胞の分化誘導により、ターンオーバーが促進されることで、皮膚の美白効果が得られることが分かる。
(比較例1)
正常ヒト表皮角化細胞Normal Human Epidermal Keratinocytes(クラボウ社製、以下ケラチノサイト)をショウブ抽出液存在下で培養し、各遺伝子の発現量を確認した。ショウブ抽出物は、50v/v%エタノール水溶液に溶解したものを用いた。具体的には、ケラチノサイトにショウブ抽出液を、乾燥固形物換算の質量対容量比濃度がそれぞれ0.0004w/v%、0.004w/v%となるように添加し、37℃、5体積%CO2環境下で培養した。このとき、培養液中のエタノール濃度は、コントロール含め0.5v/v%になるように調製した。培養後の細胞から精製したトータルRNAを用いて、カテプシンL2(CTS L2)のmRNA発現量を定量的逆転写PCR(バイオラッド社製、Real-time PCR Detection System)で測定した。
図4は、ショウブ抽出液が、CTS L2のmRNAの発現に対して及ぼす影響を示すグラフである。図4において、縦軸はコントロールのmRNA発現量を1とした時の相対量を示している。横軸はショウブ抽出液の添加濃度(乾燥固形物換算の質量対容量比濃度)を示している。ショウブ抽出液を添加しなかったコントロールのmRNA量と比較して、0.0004w/v%のショウブ抽出液添加では0.97倍、0.004w/v%のショウブ抽出液添加では0.95倍のmRNA発現量の低下が認められた。高濃度側(0.004w/v%)の添加濃度は、オーダーが実施例1-1の0.005w/v%と同等であり、また、測定値の標準偏差を考慮すると、ショウブ抽出液の添加の有無は、CTS L2のmRNA発現量の増減に有意な影響がなかったといえる。よって、ショウブ抽出液によっては、カテプシンL2の産生促進に基づく美白効果を得ることができないことが分かる。
(比較例2)
正常ヒト表皮角化細胞Normal Human Epidermal Keratinocytes(クラボウ社製、ケラチノサイト)をショウブ抽出液存在下で培養し、各遺伝子の発現量を確認した。ショウブ抽出物は、50v/v%エタノール水溶液に溶解したものを用いた。具体的には、ケラチノサイトにショウブ抽出液を、乾燥固形物換算の質量対容量比濃度がそれぞれ0.0004w/v%、0.004w/v%となるように添加し、37℃、5体積%CO2環境下で培養した。このとき、培養液中のエタノール濃度は、コントロール含め0.5v/v%になるように調製した。培養後の細胞から精製したトータル RNAを用いて、ケラチン10(K10)のmRNA発現量を定量的逆転写PCR(バイオラッド社製、Real-time PCR Detection System)で測定した。
図5は、ショウブ抽出液が、K10のmRNAの発現に対して及ぼす影響を示すグラフである。図5において、縦軸はコントロールのmRNA発現量を1とした時の相対量を示している。横軸はショウブ抽出液の添加濃度(乾燥固形物換算濃度の質量対容量比濃度)を示している。ショウブ抽出液を添加しなかったコントロールのmRNA量と比較して、0.0004w/v%のショウブ抽出液添加では0.75倍、0.004w/v%のショウブ抽出液添加では0.79倍のmRNA発現量の低下が認められた。この結果から、ショウブ抽出液は、ケラチン10の産生を促進するどころか、むしろケラチン10の産生を抑制しうることが分かる。よって、ショウブ抽出液の添加によっては、ケラチン10のターンオーバー促進効果に基づく美白効果を得ることができないことが分かる。
以下、本発明の美白外用剤を用いた処方例を示す。これらの処方例は、本発明の例示にすぎず、本発明はこれらの処方例に限定されるものではない。
[処方例1:化粧水]
(成分) (%)
1.グリセリン 5.0
2.1,3-ブチレングリコール 5.0
3.乳酸 0.05
4.乳酸ナトリウム 0.1
5.モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20モル)ソルビタン 1.2
6.エタノール 8.0
7.インドール-2-カルボン酸 0.01
8.パラオキシ安息香酸メチル 0.1
9.香料 0.05
10.精製水 残量
11.ナツシロギクエキス(25v/v%エタノールによる1w/v%希釈溶液) 0.1
12.シラカバ樹液 0.1
13.ケイケットウ抽出液 0.1
14.加水分解コラーゲン 0.1
15.ナイアシンアミド 4.0
16.トラネキサム酸 2.0
(製造方法)
A:成分(5)~(9)を混合溶解した。
B:成分(1)~(4)と(10)~(16)を混合溶解した。
C:BにAを加え混合し、化粧水を得た。
〔処方例2:乳化型化粧水〕
(成分) (%)
1.大豆由来水素添加リン脂質 0.5
2.セトステアリルアルコール 0.1
3.ポリオキシエチレン(10モル)コレステロールエーテル 0.2
4.酢酸-dl-α-トコフェロール 0.1
5.スクワラン 0.1
6.ヒドロキシエチルセルロース 0.03
7.精製水 残量
8.グリチルレチン酸ステアリル 0.25
9.リン酸一水素二ナトリウム 0.1
10.リン酸二水素一ナトリウム 0.1
11.グリセリン 3.0
12.ジプロピレングリコール 2.0
13.エタノール 7.0
14.香料 0.1
15.ナツシロギクエキス(25v/v%エタノールによる1w/v%希釈溶液) 2.0
16.シラカバ樹液 0.1
17.ケイケットウ抽出液 0.1
18.加水分解コラーゲン 0.1
19.ナイアシンアミド 0.05
20.トラネキサム酸 1.5
(製造方法)
A:成分1~5を75℃に加熱し、均一に混合溶解した。
B:成分6、7を75℃に加熱し、均一に混合溶解した。
C:AにBを添加し、75℃で乳化した。
D:Cを室温に冷却し、成分8~20を添加し、乳化型化粧水を得た。
[処方例3:水中油型乳液]
(成分) (%)
1.1,3-ブチレングリコール 5.0
2.ジブチレングリコール 5.0
3.精製水 残量
4.6-フェニル-インドール-2-カルボン酸 0.001
5.水酸化ナトリウム2%溶液 0.2
6.N-ミリストイル-L-グルタミン酸 0.2
7.ポリオキシエチレン(10モル)硬化ヒマシ油(注1) 0.2
8.マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリル 1.0
9.ジメチルポリシロキサン(注2) 3.0
10.N-ステアロイルフィトスフィンゴシン 0.1
11.酢酸トコフェロール 0.01
12.ステアリルアルコール 0.5
13.1,2-ペンタンジオール 0.1
14.カルボキシビニルポリマー(注3) 0.15
15.(アクリル酸Na/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマー(注4) 0.1
16.エタノール 5.0
17.香料 0.1
18.ナツシロギクエキス(25v/v%エタノールによる1w/v%希釈溶液) 1.0
19.エゾウコギ抽出液 0.1
20.ホオノキ抽出液 0.1
21.タベブイアインペチギノサ樹皮エキス 0.1
22.ナイアシンアミド 5.0
23.トラネキサム酸 3.0
(注1) HCO-10(日本サーファクタント工業社製)
(注2) シリコンKF-96A(6CS) (信越化学工業社製)
(注3) CARBOPOL980 (LUBRIZOL ADVANNCED MATERIALS社製)
(注4) SIMULGEL EG(SEPIC社製)
(製造方法)
A:成分1~5を70℃で均一に溶解混合した。
B:成分6~14を80℃で均一に溶解混合した。
C:AにBを添加し70℃で乳化した。
D:Cに成分(15)~(23)を添加混合した後、40℃まで冷却して水中油型乳液を得た。
[処方例4:水中油型乳化クリーム]
(成分) (%)
1.1,3-ブチレングリコール 12.0
2.グリセリン 5.0
3.精製水 残量
4.クエン酸 0.1
5.アスコルビン酸ナトリウム 0.5
6.メタケイ酸ナトリウム 0.05
7.水添レシチン 0.5
8.水添リゾレシチン(注5) 0.5
9.マカデミアンナッツ油脂肪酸フィトステリル 1.5
10.トリ(カプリル・カプリン)酸グリセリル 2.0
11.セラミド2 0.1
12.アスタキサンチン 0.1
13.トコフェロール 0.01
14.セトステアリルアルコール 2.0
15.ベヘニルアルコール 1.0
16.グリセリンモノステアリン酸エステル 1.0
17.パラオキシ安息香酸メチル 0.05
18.カルボマー 0.15
19.キサンタンガム 0.1
20.水酸化ナトリウム 0.004
21.香料 0.05
22.ナツシロギクエキス(25v/v%エタノールによる1w/v%希釈溶液) 0.01
23.エゾウコギ抽出液 0.1
24.ホオノキ抽出液 0.1
25.タベブイアインペチギノサ樹皮エキス 0.1
26.ナイアシンアミド 1.0
27.トラネキサム酸 2.5
(注5)LP70H(日本精化社製)
(製造方法)
A:成分1~6を70℃で均一に溶解混合した。
B:成分7~16を80℃で均一に溶解混合した。
C:AにBを添加し70℃で乳化した。
D:Cに成分17~27を添加混合した後、40℃まで冷却することで水中油型乳化クリームを得た。
[処方例5:不織布含浸タイプパック料]
(成分) (%)
1.ポリオキシエチレン(10モル)フィトステロール 1.0
2.ステアリルアルコール 0.2
3.セタノール 0.2
4.水素添加大豆リン脂質(注6) 1.0
5.プロピレングリコール 10.0
6.ジグリセリン 8.0
7.流動パラフィン 1.0
8.メドウフォーム油 0.5
9.コエンザイムQ10(注7) 0.02
10.精製水 1.0
11.エタノール 3.0
12.精製水 残量
13.ナツシロギクエキス(25v/v%エタノールによる1w/v%希釈溶液) 0.5
14.オウゴンエキス 0.1
15.コンドロイチン硫酸ナトリウム 0.05
16.パンクラチウムマリチムムエキス 0.1
17.ナイアシンアミド 0.5
18.トラネキサム酸 0.1
(注6)ニッコール レシノールS-10(日光ケミカルズ社製)
(注7)カネカ コエンザイムQ10(カネカ社製)
(製造方法)
A:成分1~6を80℃で溶解混合した。
B:成分7~9を80℃に加熱し、Aに添加したのち、75℃に加熱した成分10を加えて乳化した。
C:これを撹拌冷却し、成分11~18を加えて混合して水中油型乳液を得た。これを不織布に含浸させ、不織布含浸タイプパック料を得た。
[処方例6:日焼け止め]
1.ステアリン酸 1.0
2.モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20モル)ソルビタン 0.5
3.セスキオレイン酸ソルビタン 0.5
4.ベヘニルアルコール 0.5
5.2-エチルヘキサン酸グリセリル 2.0
6.パラメトキシケイ皮酸2-エチルヘキシル 10.0
7.ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル 2.0
8.ジメチコジエチルベンザルマロネート 1.0
9.2,4-ビス-[{4-(2-エチルヘキスルオキシ)-2-ヒドロキシ}-フェニル]-6-(4-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン(注8) 1.0
10.オクチルトリアゾン 0.5
11.ジプロピレングリコール 10.0
12.トリエタノールアミン 1.0
13.精製水 残量
14.グリセリン 5.0
15.1,3-ブチレングリコール 5.0
16.メチレンビスベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール(注9) 1.0
17.アクリル酸/メタクリル酸アルキルエステル共重合体(注10) 0.2
18.精製水 5.0
19.ナツシロギクエキス(25v/v%エタノールによる1w/v%希釈溶液) 0.5
20.オウゴンエキス 0.1
21.コンドロイチン硫酸ナトリウム 0.05
22.パンクラチウムマリチムムエキス 0.1
23.ナイアシンアミド 1.5
24.トラネキサム酸 0.5
25.クエン酸 0.1
26.コハク酸二ナトリウム 0.1
27.エタノール 10.0
28.フェノキシエタノール 0.1
29.香料 0.1
(注8) Tinosorb S(BASF社製)
(注9) Tinosorb M(BASF社製)
(注10) CARBOPOL 1382(LUBRIZOL ADVANCED MATERIALS社製)
(製造方法)
A:成分1~10を80℃にて均一に溶解した。
B:成分11~18を80℃にて均一に溶解した。
C:BにAを添加し、乳化した。
D:Cを攪拌冷却し、成分19~29を添加し、日焼け止めを得た。
[処方例7:軟膏]
(成分) (%)
1.ステアリルアルコール 18.0
2.モクロウ 20.0
3.ポリオキシエチレン(20)モノオレイン酸エステル 0.25
4.グリセリンモノステアリン酸エステル 0.3
5.ワセリン 40.0
6.精製水 残量
7.グリセリン 10.0
8.ナツシロギクエキス(25v/v%エタノールによる1w/v%希釈溶液) 0.5
9.ニーム葉エキス 0.1
10.ポリグルタミン酸溶液 0.1
11.ブクリョウエキス 0.1
12.ナイアシンアミド 2
13.トラネキサム酸 3.5
(製造方法)
A:1~5を70℃で均一に混合した。
B:6~8を70℃に加温した。
C:AにBを加え、乳化した。
D:Cを冷却し、9~13を添加し、軟膏を得た。
[処方例8:ファンデーション]
(成分) (%)
1.ポリオキシエチレンメチルシロキサン・ポリオキプロピレンオレイルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体(注11) 2.0
2.PEG-9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン(注6)1.0
3.ジメチルポリシロキサン 5.0
4.ジメチルポリシロキサン処理赤色酸化鉄 1.0
5.ジメチルポリシロキサン処理黄色酸化鉄 1.5
6.ジメチルポリシロキサン処理黒色酸化鉄 0.5
7.ジメチルポリシロキサン処理二酸化チタン(平均粒子径400nm) 10.0
8.ジメチルポリシロキサン処理タルク(板状、平均粒子径12μm) 5.0
9.パラメトキシケイ皮酸2-エチルヘキシル 5.0
10.グリチルレチン酸ステアリル 0.5
11.セスキオレイン酸ソルビタン 0.5
12.精製水 残量
13.1,3-ブチレングリコール 15.0
14.ナツシロギクエキス(25v/v%エタノールによる1w/v%希釈溶液) 0.2
15.ニーム葉エキス 0.1
16.ポリグルタミン酸溶液 0.1
17.ブクリョウエキス 0.1
18.ナイアシンアミド 0.1
19.トラネキサム酸 1.0
20.クエン酸ナトリウム 0.1
21.リン酸二水素一ナトリウム 0.1
22.フェニルベンズイミダゾールスルホン酸 0.3
23.トリエタノールアミン 1.7
24.カプリリルグリコール 0.1
25.香料 0.1
(注11) ABIL EM-90(EVONIK GOLDSCHMIDT GMBH製)
(製造方法)
A:成分1~3を均一に混合する。
B:成分4~11をローラーにて均一に分散する。
C:AにBを添加し、均一混合する。
D:成分12~25を混合溶解する。
E:CにDを添加して、乳化し、ファンデーションを得た。
[処方例9:水中油型下地]
(成分) (%)
1.1,3-ブチレングリコール 7.0
2.ジプロピレングリコール 5.0
3.トリエタノールアミン 0.4
4.精製水 残量
5.乳酸ソーダ 0.04
6.水添レシチン 0.4
7.ステアリン酸 1.0
8.ステアリン酸PEG-55 0.3
9.セスキイソステアリン酸ソルビタン 0.1
10.2-エチルヘキサン酸セチル 2.0
11.セトステアリルアルコール 0.3
12.ベヘニルアルコール 0.5
13.オレイン酸フィトステリル 0.1
14.タルク 0.4
15.含水シリカ 0.1
16.マイカ 1.3
17.酸化チタン 6.0
18.酸化鉄 0.1
19.アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体 0.3
20.キサンタンガム 0.1
21.水酸化ナトリウム 0.008
22.グリシン 0.01
23.アルギニン 0.01
24.ナイアシンアミド 7.0
25.トラネキサム酸 0.1
26.ナツシロギクエキス(25v/v%エタノールによる1w/v%希釈溶液) 1.5
27.テアニン 0.05
28.クインスシードエキス 0.1
29.ディオスコレアパンタイカ根エキス 0.1
30.アデノシン三リン酸ナトリウム 0.05
(製造方法)
A:成分1~5を70℃で均一に溶解混合した。
B:成分6~13を80℃で均一に溶解混合した。
C:AにBを添加し70℃で乳化した。
D:Cに成分14~25を添加混合した後、40℃まで冷却し成分26~30を添加混合することで水中油型下地を得た。
本発明によれば、新規な美白外用剤を提供することができる。

Claims (8)

  1. ナツシロギク抽出物を有効成分とする、美白外用剤。
  2. 表皮細胞のケラチン10の産生を促進する、請求項1に記載の美白外用剤。
  3. 表皮細胞のカテプシンL2の産生を促進する、請求項1に記載の美白外用剤。
  4. メラニン産生細胞におけるメラニン産生を抑制する、請求項1に記載の美白外用剤。
  5. 前記ナツシロギク抽出物が水抽出物である、請求項1~4の何れかに記載の美白外用剤。
  6. 請求項5に記載の美白外用剤を含む、化粧品、医薬品、又は医薬部外品。
  7. 前記ナツシロギク抽出物の含有量が乾燥固形物換算の質量対容量比濃度で0.0001w/v%以上である、請求項6に記載の化粧品、医薬品、又は医薬部外品。
  8. 請求項5に記載の美白外用剤を用いた皮膚美白方法。
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