JP2024055378A - 車両の制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】エンジンの気筒で発生する窒素酸化物の量を抑制する。【解決手段】車両は、エンジンと、流体継手とを備えている。エンジンは、水素を燃料としている。流体継手は、ロックアップクラッチを有し、当該ロックアップクラッチを介してエンジンの駆動力を駆動輪へと伝達する。車両の制御装置は、流体継手を介してエンジンの駆動力を駆動輪へと伝達し、かつ、ロックアップクラッチを完全係合状態にしていない場合において、低下処理を実行する。低下処理では、エンジンから排出される窒素酸化物の量が多いときには、窒素酸化物の量が少ないときに比べて、ロックアップクラッチのスリップ率を低下させる低下処理を実行する。【選択図】図3
Description
本発明は、車両の制御装置に関する。
特許文献1のシステムは、エンジンと、制御装置とを備えている。エンジンは、水素を燃料としている。制御装置は、エンジンの気筒で発生する窒素酸化物の量を抑制する処理を行う。具体的には、制御装置は、エンジンのクランク軸の回転速度が高いときには、クランク軸の回転速度が低いときに比べて、エンジンの気筒内に供給される燃料の質量に対する吸気の質量を多くする。
特許文献1のようなエンジンでは、エンジンのクランク軸の回転速度が比較的に高くなる状況が発生する。このようにエンジンのクランク軸の回転速度が高くなると、気筒内における燃料及び吸気の混合気の流動が速くなることで混合気の燃焼速度が速くなる。そして、混合気の燃焼速度が速くなると、気筒内で窒素酸化物が発生しやすくなる。そのため、気筒内に供給される燃料の質量に対する吸気の質量を多くするのみでは、窒素酸化物の量を抑制しきれないおそれがある。したがって、気筒内に供給される燃料の質量に対する吸気の質量を多くするのとは別に、窒素酸化物の量を抑制できる技術が求められている。
上記課題を解決するための車両の制御装置は、水素を燃料とするエンジンと、ロックアップクラッチを有し、当該ロックアップクラッチを介して前記エンジンの駆動力を駆動輪へと伝達する流体継手と、を備えている車両を制御対象とする制御装置であって、前記流体継手を介して前記エンジンの駆動力を前記駆動輪へと伝達し、かつ、前記ロックアップクラッチを完全係合状態にしていない場合において、前記エンジンから排出される窒素酸化物の量が多いときには、前記窒素酸化物の量が少ないときに比べて、前記ロックアップクラッチのスリップ率を低下させる低下処理を実行する。
上記構成において、流体継手を介してエンジンの駆動力を駆動輪へと伝達し、かつ、ロックアップクラッチを完全係合状態にしていない場合には、流体継手の入力軸の回転速度は、流体継手の出力軸の回転速度よりも高い。そして、上記構成によれば、エンジンから排出される窒素酸化物の量が多いときには、ロックアップクラッチのスリップ率が低下することで、流体継手の入力軸及び出力軸の回転速度の差が小さくなる。これにより、エンジンのクランク軸の回転速度が低下する。その結果、エンジンの気筒で発生する窒素酸化物の量を抑制できる。
<車両の概略構成>
以下、本発明の一実施形態を図1~図3にしたがって説明する。先ず、車両100の概略構成について説明する。
以下、本発明の一実施形態を図1~図3にしたがって説明する。先ず、車両100の概略構成について説明する。
図1に示すように、車両100は、エンジン10、及びモータジェネレータ30を備えている。エンジン10は、車両100の駆動源として機能する。エンジン10は、水素を燃料とする。モータジェネレータ30は、車両100の駆動源として機能する。したがって、車両100は、いわゆるハイブリッド車両である。
図2に示すように、エンジン10は、複数の気筒11、吸気通路12、及び排気通路13を備えている。また、エンジン10は、複数のピストン16、複数のコネクティングロッド17、クランク軸18、複数の吸気弁21、及び複数の排気弁22を備えている。気筒11は、燃料と吸気との混合気を燃焼させるための空間である。本実施形態において、エンジン10は、4つの気筒11を備えている。なお、図2では、1つの気筒11のみを代表して図示している。
ピストン16は、気筒11の内部に位置している。ピストン16は、コネクティングロッド17を介してクランク軸18に連結している。ピストン16は、気筒11において燃料と吸気との混合気が燃焼することにより、気筒11の内部で往復運動する。そして、ピストン16の往復運動により、クランク軸18が回転する。
吸気通路12は、気筒11に接続している。吸気通路12は、エンジン10の外部から各気筒11に吸気を供給する。排気通路13は、気筒11に接続している。排気通路13は、各気筒11からエンジン10の外部へと排気を排出する。吸気弁21は、吸気通路12の下流端に位置している。吸気弁21は、図示しない動弁機構からの駆動力により吸気通路12の下流端を開閉する。排気弁22は、排気通路13の上流端に位置している。排気弁22は、図示しない動弁機構からの駆動力により排気通路13の上流端を開閉する。
エンジン10は、スロットルバルブ23、複数の点火装置24、触媒25、複数のポート噴射弁26、複数の筒内噴射弁27、及び複数の水噴射弁29を備えている。スロットルバルブ23は、吸気通路12の途中に位置している。スロットルバルブ23は、吸気通路12を流通する吸気の量を調整する。
ポート噴射弁26の先端は、吸気通路12のうち、気筒11の近傍に位置している。ポート噴射弁26は、吸気通路12に燃料としての水素を噴射することにより、吸気通路12を介して気筒11内に燃料を供給する。エンジン10は、4つの気筒11に対応して4つのポート噴射弁26を備えている。
筒内噴射弁27の先端は、気筒11内に位置している。筒内噴射弁27は、気筒11内に燃料としての水素を噴射することにより、気筒11内に燃料を供給する。エンジン10は、4つの気筒11に対応して4つの筒内噴射弁27を備えている。
点火装置24の先端は、気筒11内に位置している。点火装置24は、燃料と吸気との混合気を火花放電により点火する。エンジン10は、4つの気筒11に対応して4つの点火装置24を備えている。触媒25は、排気通路13の途中に位置している。触媒25は、排気通路13を流通する排気を浄化する。
水噴射弁29の先端は、吸気通路12のうち、気筒11の近傍に位置している。水噴射弁29は、図示しない水タンクから水が供給される。水噴射弁29は、吸気通路12に水を噴射する。噴射された水が気化する際に吸気通路12や気筒11が冷却されることにより、吸気通路12から気筒11へと供給される吸気が冷却されたり、気筒11内の吸気が冷却されたりする。エンジン10は、4つの気筒11に対応して4つの水噴射弁29を備えている。
エンジン10は、ウォータジャケット15を備えている。ウォータジャケット15は、冷却水を流通させるための空間である。ウォータジャケット15は、気筒11を取り囲んでいる。ウォータジャケット15内においては、冷却水が流通する。ウォータジャケット15内の冷却水との熱交換により、気筒11が冷却される。
図1に示すように、車両100は、動力伝達装置40、ディファレンシャル51、及び複数の駆動輪52を備えている。
動力伝達装置40は、ケース41、ダンパ42、接続軸43、クラッチ44、トルクコンバータ45、及び自動変速機46を備えている。ケース41は、上述のモータジェネレータ30に加え、ダンパ42、接続軸43、クラッチ44、トルクコンバータ45、及び自動変速機46を収容している。モータジェネレータ30は、ロータ31、及びステータ32を備えている。ステータ32は、ケース41に固定されている。ロータ31は、ステータ32に対して回転可能である。
動力伝達装置40は、ケース41、ダンパ42、接続軸43、クラッチ44、トルクコンバータ45、及び自動変速機46を備えている。ケース41は、上述のモータジェネレータ30に加え、ダンパ42、接続軸43、クラッチ44、トルクコンバータ45、及び自動変速機46を収容している。モータジェネレータ30は、ロータ31、及びステータ32を備えている。ステータ32は、ケース41に固定されている。ロータ31は、ステータ32に対して回転可能である。
接続軸43の第1端は、ダンパ42を介してエンジン10のクランク軸18に接続している。ダンパ42は、クランク軸18のトルクの変動を抑制しつつ、クランク軸18からの駆動力を接続軸43に伝達する。接続軸43の第2端は、クラッチ44を介してモータジェネレータ30のロータ31に接続している。クラッチ44の接続状態は、当該クラッチ44に供給されるオイルの圧力に応じて、係合状態又は解放状態に切り替えられる。
トルクコンバータ45は、入力軸45A、出力軸45B、ロックアップクラッチ45C、ポンプ翼車45D、及びタービン翼車45Eを備えている。入力軸45Aは、モータジェネレータ30のロータ31に接続している。ポンプ翼車45Dは、入力軸45Aに接続している。したがって、ポンプ翼車45Dは、入力軸45Aが回転することにより回転する。ポンプ翼車45Dが回転すると、流体を介してタービン翼車45Eへと駆動力が伝達されることにより当該タービン翼車45Eが回転する。タービン翼車45Eは、出力軸45Bに接続している。ロックアップクラッチ45Cは、入力軸45A及び出力軸45Bを接続可能である。出力軸45Bは、自動変速機46に接続している。本実施形態において、トルクコンバータ45は、自動変速機46等を介して、エンジン10の駆動力を駆動輪52へと伝達可能である。なお、トルクコンバータ45は、流体継手の一例である。
ロックアップクラッチ45Cの接続状態は、当該ロックアップクラッチ45Cに供給されるオイルの圧力に応じて、完全係合状態、解放状態、及び半係合状態のいずれか1つに切り替えられる。ここで、完全係合状態とは、入力軸45A及び出力軸45Bの間でロックアップクラッチ45Cを介したトルクの伝達が可能であり、かつ、入力軸45A及び出力軸45Bが一体的に回転する状態である。また、解放状態とは、入力軸45A及び出力軸45Bの間でロックアップクラッチ45Cを介したトルクの伝達が不可能な状態である。さらに、半係合状態とは、入力軸45A及び出力軸45Bの間でロックアップクラッチ45Cを介したトルクの伝達が可能であり、かつ、入力軸45A及び出力軸45Bの間で回転速度の差が生じることが許容される状態である。また、半係合状態においては、スリップ率Zを制御可能である。なお、スリップ率Zについては後述する。
自動変速機46は、入力軸46A、及び出力軸46Bを備えている。入力軸46Aは、トルクコンバータ45の出力軸45Bに接続している。入力軸46Aは、図示しないクラッチ及びギアを介して出力軸46Bに接続している。自動変速機46は、変速比を変更可能である。ここで、変速比は、出力軸46Bが1回転する際に入力軸46Aが回転する回数を示す比である。したがって、変速比が大きくなるほど、出力軸46Bに対して入力軸46Aが回転する速度が高くなる。自動変速機46の一例は、有段式の自動変速機である。出力軸46Bは、ディファレンシャル51を介して駆動輪52に接続している。ディファレンシャル51は、左右の駆動輪52に回転速度差が生じることを許容する。
図1に示すように、車両100は、油圧装置55を備えている。油圧装置55は、自動変速機46に供給するオイルの圧力を調整することにより、自動変速機46の変速比を制御する。また、油圧装置55は、トルクコンバータ45に供給するオイルの圧力を調整することにより、トルクコンバータ45のロックアップクラッチ45Cの接続状態を制御する。さらに、油圧装置55は、クラッチ44に供給するオイルの圧力を調整することにより、クラッチ44の接続状態を制御する。
図1に示すように、車両100は、インバータ56、及びバッテリ57を備えている。バッテリ57は、二次電池である。インバータ56は、モータジェネレータ30とバッテリ57との間の電力の授受量を調整する。
<車両の電気的構成>
図1に示すように、車両100は、アクセル操作量センサ81、車速センサ82、及びクランク角センサ83を備えている。また、車両100は、ロータ角センサ84、温度センサ85、及びエアフローメータ86を備えている。
図1に示すように、車両100は、アクセル操作量センサ81、車速センサ82、及びクランク角センサ83を備えている。また、車両100は、ロータ角センサ84、温度センサ85、及びエアフローメータ86を備えている。
アクセル操作量センサ81は、運転者が操作する図示しないアクセルペダルの操作量であるアクセル操作量ACCを検出する。車速センサ82は、車両100の速度である車速SPを検出する。クランク角センサ83は、クランク軸18の角度位置であるクランク角SCを検出する。ロータ角センサ84は、ロータ31の角度位置であるロータ角SRを検出する。温度センサ85は、触媒25の温度である触媒温度TCを検出する。エアフローメータ86は、吸気通路12を単位時間当たりに流通する吸気の量である吸入空気量GAを検出する。
図1に示すように、車両100は、制御装置90を備えている。制御装置90は、アクセル操作量ACCを示す信号をアクセル操作量センサ81から取得する。制御装置90は、車速SPを示す信号を車速センサ82から取得する。制御装置90は、クランク角SCを示す信号をクランク角センサ83から取得する。制御装置90は、ロータ角SRを示す信号をロータ角センサ84から取得する。制御装置90は、触媒温度TCを示す信号を温度センサ85から取得する。制御装置90は、吸入空気量GAを示す信号をエアフローメータ86から取得する。制御装置90は、クランク角SCに基づいて、クランク軸18の回転速度である機関回転速度NEを算出する。制御装置90は、ロータ角SRに基づいて、ロータ31の回転速度であるモータ回転速度NMを算出する。
制御装置90は、アクセル操作量ACC及び車速SPに基づいて、車両100が走行するために必要な駆動力の要求値である車両要求駆動力を算出する。制御装置90は、車両要求駆動力に基づいて、エンジン10及びモータジェネレータ30のトルク配分を決定する。制御装置90は、エンジン10及びモータジェネレータ30のトルク配分に基づいて、エンジン10の出力と、モータジェネレータ30の力行及び回生とを制御する。
制御装置90は、エンジン10に制御信号を出力することにより、当該エンジン10を制御する。具体的には、スロットルバルブ23の開度の調整、点火装置24の点火時期の調整、ポート噴射弁26からの燃料噴射量の調整、筒内噴射弁27からの燃料噴射量の調整、水噴射弁29からの水噴射量の調整などの各種の制御を実行する。また、制御装置90は、モータジェネレータ30を制御するにあたって、インバータ56に制御信号を出力する。そして、制御装置90は、インバータ56を介してモータジェネレータ30とバッテリ57との間の電力の授受量を調整することにより、モータジェネレータ30を制御する。
制御装置90は、油圧装置55に制御信号を出力することにより、油圧装置55を介してクラッチ44の接続状態を制御する。また、制御装置90は、油圧装置55に制御信号を出力することにより、油圧装置55を介してトルクコンバータ45のロックアップクラッチ45Cの接続状態を制御する。制御装置90は、油圧装置55に制御信号を出力することにより、油圧装置55を介して自動変速機46の変速比を制御する。
制御装置90は、ポート噴射弁26及び筒内噴射弁27から気筒11に供給される燃料噴射量、及び吸入空気量GAに基づいて、気筒11に供給される燃料の質量に対する空気の質量を示す空燃比AFRを算出する。本実施形態において、制御装置90は、予め定められた制御周期で空燃比AFRを繰り返し算出する。なお、空燃比AFRは、以下の式(1)で表される。
式(1):空燃比AFR=吸気の質量/燃料の質量
制御装置90は、車両100が走行する場合、車両100の走行モードとして、EVモード及びHVモードの何れか一方を選択する。ここで、EVモードとは、エンジン10を停止させつつ、モータジェネレータ30を駆動させて車両100を走行させる走行モードである。したがって、EVモードでは、モータジェネレータ30の駆動力によって車両100を走行させる。また、HVモードとは、モータジェネレータ30に加えて、エンジン10を駆動させて車両100を走行させる車両100の走行モードである。したがって、HVモードでは、モータジェネレータ30の駆動力に加えて、エンジン10の駆動力によって車両100を走行させる。
制御装置90は、車両100が走行する場合、車両100の走行モードとして、EVモード及びHVモードの何れか一方を選択する。ここで、EVモードとは、エンジン10を停止させつつ、モータジェネレータ30を駆動させて車両100を走行させる走行モードである。したがって、EVモードでは、モータジェネレータ30の駆動力によって車両100を走行させる。また、HVモードとは、モータジェネレータ30に加えて、エンジン10を駆動させて車両100を走行させる車両100の走行モードである。したがって、HVモードでは、モータジェネレータ30の駆動力に加えて、エンジン10の駆動力によって車両100を走行させる。
制御装置90は、例えば、バッテリ57の充電率SOCに十分な余裕があり、且つ、上述した車両要求駆動力が小さい場合にEVモードを選択する。車両要求駆動力が小さい例としては、車両100の発進時、車両100の加速度の小さい軽負荷走行時、などである。一方、制御装置90は、例えば、バッテリ57の充電率SOCに十分な余裕がない場合には、HVモードを選択する。
制御装置90は、コンピュータプログラム(ソフトウェア)に従って各種処理を実行する1つ以上のプロセッサを含む回路(circuitry)として構成し得る。なお、制御装置90は、各種処理のうち少なくとも一部の処理を実行する、特定用途向け集積回路(ASIC)等の1つ以上の専用のハードウェア回路、又はそれらの組み合わせを含む回路として構成してもよい。プロセッサは、CPU及び、RAM並びにROM等のメモリを含む。メモリは、処理をCPUに実行させるように構成されたプログラムコード又は指令を格納している。メモリすなわちコンピュータ可読媒体は、汎用又は専用のコンピュータでアクセスできるあらゆる媒体を含む。
<スリップ率変更制御>
次に、制御装置90が実行するスリップ率変更制御について説明する。本実施形態において、制御装置90は、車両100を走行させる場合に、スリップ率変更制御を繰り返し実行する。このスリップ率変更制御とは、トルクコンバータ45のロックアップクラッチ45Cのスリップ率Zを変更する制御である。ここで、スリップ率Zは、ロックアップクラッチ45Cを介して入力軸45A及び出力軸45Bの間で伝達できるトルクの大きさに関連する値である。なお、スリップ率Zが低いほど、ロックアップクラッチ45Cが係合する力が大きくなる傾向がある。したがって、ロックアップクラッチ45Cが完全係合状態となっている場合には、スリップ率Zは最小値の「0」である。また、ロックアップクラッチ45Cが解放状態となっている場合には、スリップ率Zは最大値の「100」である。なお、ロックアップクラッチ45Cが半係合状態となっている場合、スリップ率Zは、「0」よりも大きく、かつ、「100」よりも小さい値である。
次に、制御装置90が実行するスリップ率変更制御について説明する。本実施形態において、制御装置90は、車両100を走行させる場合に、スリップ率変更制御を繰り返し実行する。このスリップ率変更制御とは、トルクコンバータ45のロックアップクラッチ45Cのスリップ率Zを変更する制御である。ここで、スリップ率Zは、ロックアップクラッチ45Cを介して入力軸45A及び出力軸45Bの間で伝達できるトルクの大きさに関連する値である。なお、スリップ率Zが低いほど、ロックアップクラッチ45Cが係合する力が大きくなる傾向がある。したがって、ロックアップクラッチ45Cが完全係合状態となっている場合には、スリップ率Zは最小値の「0」である。また、ロックアップクラッチ45Cが解放状態となっている場合には、スリップ率Zは最大値の「100」である。なお、ロックアップクラッチ45Cが半係合状態となっている場合、スリップ率Zは、「0」よりも大きく、かつ、「100」よりも小さい値である。
図3に示すように、制御装置90は、スリップ率変更制御を開始すると、ステップS11の処理を実行する。ステップS11において、制御装置90は、車両100の走行モードとして、EVモードを選択しているか否かを判定する。ステップS11において、車両100の走行モードとしてHVモードを選択していると制御装置90が判定した場合(S11:NO)、制御装置90は、処理をステップS12に進める。換言すると、制御装置90は、トルクコンバータ45を介してエンジン10の駆動力を駆動輪52へと伝達している場合に、処理をステップS12に進める。
ステップS12において、制御装置90は、触媒25の暖気が完了しているか否かを判定する。具体的には、触媒温度TCが予め定められた規定温度以上であると制御装置90が判定した場合、制御装置90は、触媒25の暖気が完了していると判定する。一方、触媒温度TCが予め定められた規定温度未満であると制御装置90が判定した場合、制御装置90は、触媒25の暖気が完了していないと判定する。ここで、規定温度は、例えば触媒25の浄化機能が十分に発揮可能な温度として予め定められている。ステップS12において、触媒25の暖気が完了していないと制御装置90が判定した場合(S12:NO)、制御装置90は、処理をステップS21に進める。なお、触媒25の暖機が完了していない状態では、触媒25が浄化機能を十分に発揮できないので、エンジン10から外部へと排出される窒素酸化物の量は多くなる。
ステップS21において、制御装置90は、空燃比AFRが予め定められた規定率A以下であるか否かを判定する。ここで、規定率Aは、例えば以下のように定められている。先ず、前提として、エンジン10では、空燃比AFRが低いほど、気筒11で発生する窒素酸化物の量が多くなる傾向がある。すなわち、空燃比AFRが低いほど、暖機が完了していない状態の触媒25では浄化できないほどの窒素酸化物が気筒11で発生し得る。そこで、実験及びシミュレーション等により、ステップS41以降の処理を実施するための空燃比AFRの閾値を求める。そして、求めた閾値を、規定率Aとして定めている。ステップS21において、空燃比AFRが規定率Aよりも高いと制御装置90が判定した場合(S21:NO)、制御装置90は、処理をステップS31に進める。
さらに、上述したステップS11において、車両100の走行モードとしてEVモードを選択していると制御装置90が判定した場合(S11:YES)、制御装置90は、処理をステップS31に進める。また、上述したステップS12において、触媒25の暖気が完了していると制御装置90が判定した場合(S12:YES)、制御装置90は、処理をステップS31に進める。
ステップS31において、制御装置90は、車両100の走行状態に基づいて、スリップ率Zのベース値を算出する。具体例としては、制御装置90は、車両100の走行状態として、機関回転速度NE、モータ回転速度NM、及び自動変速機46の変速比等を取得する。そして、制御装置90は、機関回転速度NE、モータ回転速度NM、及び自動変速機46の変速比等を、予め定められたマップに照らし合わせることにより、スリップ率Zのベース値を算出する。なお、例えば車両100の発進時等において、スリップ率Zのベース値は、最小値と最大値との間の数値を取り得る。その後、制御装置90は、処理をステップS32に進める。
ステップS32において、制御装置90は、ステップS31で算出したスリップ率Zのベース値を、最終的なスリップ率Zとする。そして、制御装置90は、最終的なスリップ率Zに基づいて、トルクコンバータ45を制御する。その後、制御装置90は、今回のスリップ率変更制御を終了する。
一方、上述したステップS21において、空燃比AFRが規定率A以下であると制御装置90が判定した場合(S21:YES)、制御装置90は、処理をステップS41に進める。
ステップS41において、制御装置90は、車両100の走行状態に基づいて、スリップ率Zのベース値を算出する。なお、ステップS41の処理は、上記のステップS31の処理と同じである。その後、制御装置90は、処理をステップS42に進める。
ステップS42において、制御装置90は、触媒温度TC、空燃比AFR、スリップ率Z、及び機関回転速度NEに基づいて、係数Kを算出する。具体的には、制御装置90は、ステップS42の処理を開始する時点の触媒温度TCが低いほど、係数Kを小さくする。このとき、制御装置90は、ステップS42の処理を開始する時点の空燃比AFRが高いほど、係数Kの変化量を小さくする。すなわち、例えば触媒温度TCが同じであっても、空燃比AFRが高いときの係数Kの低下量は、空燃比AFRが低いときの係数Kの低下量に比べて小さい。また、制御装置90は、ステップS42の処理を開始する時点のスリップ率Zのベース値が低いほど、係数Kの変化量を小さくする。すなわち、例えば触媒温度TCが同じであっても、スリップ率Zのベース値が低いときの係数Kの低下量は、スリップ率Zのベース値が高いときの係数Kの低下量に比べて小さい。さらに、制御装置90は、ステップS42の処理を開始する時点の機関回転速度NEが低いほど、係数Kの変化量を小さくする。すなわち、例えば触媒温度TCが同じであっても、機関回転速度NEが低いときの係数Kの低下量は、機関回転速度NEが高いときの係数Kの低下量に比べて小さい。ここで、係数Kは、「0」よりも大きく、かつ、「1」未満の値である。そして、制御装置90は、スリップ率Zのベース値に係数Kを乗算した値を、補正後のスリップ率Zとする。
上記の係数Kの算出方法により、ステップS42の処理では、触媒温度TCが低いほど、スリップ率Zが低下する。また、ステップS42の処理では、空燃比AFRが高いほど、スリップ率Zの低下量が小さくなる。さらに、ステップS42の処理では、今回のステップS42の処理を開始する時点のスリップ率Zのベース値が低いほど、スリップ率Zの低下量が小さくなる。また、ステップS42の処理では、機関回転速度NEが低いほど、スリップ率Zの低下量が小さくなる。本実施形態において、ステップS42の処理は、ロックアップクラッチ45Cのスリップ率Zを低下させる低下処理である。ステップS42の後、制御装置90は、ステップS43に進める。
ステップS43において、制御装置90は、ステップS42における補正後のスリップ率Zを、最終的なスリップ率Zとする。そして、制御装置90は、最終的なスリップ率Zに基づいて、トルクコンバータ45を制御する。したがって、ステップS42の処理を開始する時点においてロックアップクラッチ45Cを完全係合状態にしていない場合には、低下処理によりロックアップクラッチ45Cのスリップ率Zが低下する。なお、スリップ率Zのベース値が「0」で算出された場合、係数Kを乗算しても値は変わらない。つまり、ステップS42の処理を行っても、ロックアップクラッチ45Cは完全係合状態である。その後、制御装置90は、今回のスリップ率変更制御を終了する。
<本実施形態の作用>
図3に示すように、スリップ率変更制御では、車両100の走行モードとしてHVモードが選択されており、かつ、触媒25の暖気が完了していない場合には、ステップS21の処理が実行される。換言すると、例えば触媒25の暖気が完了している場合に比べて、触媒25の浄化機能が十分に発揮できないことでエンジン10から外部へと排出される窒素酸化物の量が多くなる場合には、ステップS21の処理が実行される。このステップS21において空燃比AFRが規定率A以下であると判定されると、ステップS41以降の処理が実行される。換言すると、例えば空燃比AFRが規定率Aよりも高い場合に比べて、気筒11で発生する窒素酸化物の量が多くなることでエンジン10から外部へと排出される窒素酸化物の量が多くなる場合には、ステップS41以降の処理が実行される。そして、ステップS42においては、ロックアップクラッチ45Cのスリップ率Zを低下させる低下処理が実行される。ここで、トルクコンバータ45を介してエンジン10の駆動力を駆動輪52へと伝達し、かつ、ロックアップクラッチ45Cが完全係合状態にしていない場合には、トルクコンバータ45の入力軸45Aの回転速度は、出力軸45Bの回転速度よりも高い。そのため、低下処理により、ロックアップクラッチ45Cを介して入力軸45A及び出力軸45Bの間で伝達できるトルクが大きくなると、入力軸45A及び出力軸45Bの回転速度の差が小さくなる。すると、トルクコンバータ45の入力軸45Aの回転速度が低下する。
図3に示すように、スリップ率変更制御では、車両100の走行モードとしてHVモードが選択されており、かつ、触媒25の暖気が完了していない場合には、ステップS21の処理が実行される。換言すると、例えば触媒25の暖気が完了している場合に比べて、触媒25の浄化機能が十分に発揮できないことでエンジン10から外部へと排出される窒素酸化物の量が多くなる場合には、ステップS21の処理が実行される。このステップS21において空燃比AFRが規定率A以下であると判定されると、ステップS41以降の処理が実行される。換言すると、例えば空燃比AFRが規定率Aよりも高い場合に比べて、気筒11で発生する窒素酸化物の量が多くなることでエンジン10から外部へと排出される窒素酸化物の量が多くなる場合には、ステップS41以降の処理が実行される。そして、ステップS42においては、ロックアップクラッチ45Cのスリップ率Zを低下させる低下処理が実行される。ここで、トルクコンバータ45を介してエンジン10の駆動力を駆動輪52へと伝達し、かつ、ロックアップクラッチ45Cが完全係合状態にしていない場合には、トルクコンバータ45の入力軸45Aの回転速度は、出力軸45Bの回転速度よりも高い。そのため、低下処理により、ロックアップクラッチ45Cを介して入力軸45A及び出力軸45Bの間で伝達できるトルクが大きくなると、入力軸45A及び出力軸45Bの回転速度の差が小さくなる。すると、トルクコンバータ45の入力軸45Aの回転速度が低下する。
<本実施形態の効果>
(1)上述したように低下処理によりトルクコンバータ45の入力軸45Aの回転速度が低下すれば、入力軸45Aに連結しているクランク軸18の回転速度、すなわち機関回転速度NEが低下する。そのため、気筒11内における燃料及び吸気の混合気の流動が遅くなることで混合気の燃焼速度が遅くなる。これにより、気筒11で窒素酸化物が発生しにくくなる。その結果、気筒11で発生する窒素酸化物の量を抑制できる。
(1)上述したように低下処理によりトルクコンバータ45の入力軸45Aの回転速度が低下すれば、入力軸45Aに連結しているクランク軸18の回転速度、すなわち機関回転速度NEが低下する。そのため、気筒11内における燃料及び吸気の混合気の流動が遅くなることで混合気の燃焼速度が遅くなる。これにより、気筒11で窒素酸化物が発生しにくくなる。その結果、気筒11で発生する窒素酸化物の量を抑制できる。
(2)エンジン10では、空燃比AFRが低いほど、気筒11内における吸気の量に対する燃料の量が多くなることで、気筒11で燃焼する混合気の温度が高くなりやすい。このように混合気の温度が高くなると、気筒11で発生する窒素酸化物の量が多くなる。
本実施形態において、制御装置90は、空燃比AFRが規定率A以下であることを条件に、低下処理を実行する。そのため、気筒11で発生する窒素酸化物の量が多くなる状況下に限って低下処理が実行される。これにより、低下処理が無用に実行されることを抑制できる。
(3)エンジン10では、触媒温度TCが低いほど、触媒25の浄化機能が低下しやすい。すなわち、触媒温度TCが低いときには、触媒温度TCが高いときに比べて、気筒11で発生する窒素酸化物の量を抑制する必要性が高い。
本実施形態において、低下処理では、触媒温度TCが低いほど、スリップ率Zを低下させる。これにより、特に気筒11で発生する窒素酸化物の量を抑制する必要性が高い状況において機関回転速度NEを低くできる。
(4)上述したように、エンジン10では、空燃比AFRが高いほど、気筒11で発生する窒素酸化物の量が少なくなる傾向がある。そのため、空燃比AFRが高いときには、空燃比AFRが低いときに比べて、気筒11で発生する窒素酸化物の量がある程度少なくなっている。すなわち、空燃比AFRが高いときには、低下処理によりスリップ率Zを小さくする必要性が低い。
本実施形態において、低下処理では、空燃比AFRが高いほど、スリップ率Zの低下量を小さくする。これにより、低下処理によるスリップ率Zの変化量が大きいことに起因して、例えば車両100で振動や異音が発生することは抑制できる。
(5)エンジン10では、低下処理を開始する時点のスリップ率Zが低いときには、スリップ率Zが高いときに比べて、機関回転速度NEがある程度低くなっている傾向がある。すなわち、低下処理を開始する時点のスリップ率Zが低いときには、その低下処理によりスリップ率Zを小さくする必要性が低い。
本実施形態において、低下処理では、今回のステップS42の処理を開始する時点のスリップ率Zのベース値が低いほど、スリップ率Zの低下量を小さくする。これにより、低下処理によるスリップ率Zの変化量が大きいことに起因して、例えば車両100で振動や異音が発生することは抑制できる。
<変更例>
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・上記実施形態において、スリップ率変更制御は変更してもよい。
例えば、ステップS21の処理は省略してもよい。すなわち、空燃比AFRが規定率A以下であるか否かに拘わらず、ステップS12の処理で否定判定した場合には、ステップS41以降の処理を実行してもよい。
例えば、ステップS21の処理は省略してもよい。すなわち、空燃比AFRが規定率A以下であるか否かに拘わらず、ステップS12の処理で否定判定した場合には、ステップS41以降の処理を実行してもよい。
・上記実施形態において、ステップS42の低下処理は変更してもよい。
例えば、ステップS42において、制御装置90は、ステップS42の処理を開始する時点の触媒温度TCに拘わらず、係数Kを算出してもよい。この場合、触媒温度TCに拘わらず、スリップ率Zが定められる。
例えば、ステップS42において、制御装置90は、ステップS42の処理を開始する時点の触媒温度TCに拘わらず、係数Kを算出してもよい。この場合、触媒温度TCに拘わらず、スリップ率Zが定められる。
・例えば、ステップS42において、制御装置90は、ステップS42の処理を開始する時点の空燃比AFRに拘わらず、係数Kを算出してもよい。この場合、空燃比AFRに拘わらず、スリップ率Zの低下量が定められる。
・例えば、ステップS42において、制御装置90は、ステップS42の処理を開始する時点のスリップ率Zのベース値に拘わらず、係数Kを算出してもよい。この場合、スリップ率Zのベース値に拘わらず、スリップ率Zの低下量が定められる。
・例えば、ステップS42において、制御装置90は、ステップS42の処理を開始する時点の機関回転速度NEに拘わらず、係数Kを算出してもよい。この場合、機関回転速度NEに拘わらず、スリップ率Zの低下量が定められる。
・例えば、ステップS42において、スリップ率Zの補正の仕方は問わない。具体例としては、ステップS42において、制御装置90は、スリップ率Zのベース値から所定の補正値を減算した値を、補正後のスリップ率Zとしてもよい。すなわち、ステップS42の処理では、少なくともステップS41の処理で算出されるスリップ率Zのベース値よりも小さな値を、補正後のスリップ率Zとできればよい。
・上記実施形態において、車両100の構成は変更してもよい。
例えば、車両100の駆動源であるモータジェネレータ30を省略してもよい。すなわち、少なくともエンジン10を備えている車両100であれば、本件技術を適用でき得る。
例えば、車両100の駆動源であるモータジェネレータ30を省略してもよい。すなわち、少なくともエンジン10を備えている車両100であれば、本件技術を適用でき得る。
Z…スリップ率、10…エンジン、11…気筒、12…吸気通路、13…排気通路、15…ウォータジャケット、16…ピストン、17…コネクティングロッド、18…クランク軸、21…吸気弁、22…排気弁、23…スロットルバルブ、24…点火装置、25…触媒、26…ポート噴射弁、27…筒内噴射弁、29…水噴射弁、30…モータジェネレータ、31…ロータ、32…ステータ、40…動力伝達装置、41…ケース、42…ダンパ、43…接続軸、44…クラッチ、45…トルクコンバータ、45A…入力軸、45B…出力軸、45C…ロックアップクラッチ、45D…ポンプ翼車、45E…タービン翼車、46…自動変速機、46A…入力軸、46B…出力軸、51…ディファレンシャル、52…駆動輪、55…油圧装置、56…インバータ、57…バッテリ、81…アクセル操作量センサ、82…車速センサ、83…クランク角センサ、84…ロータ角センサ、85…温度センサ、86…エアフローメータ、90…制御装置、100…車両、
Claims (5)
- 水素を燃料とするエンジンと、
ロックアップクラッチを有し、当該ロックアップクラッチを介して前記エンジンの駆動力を駆動輪へと伝達する流体継手と、
を備えている車両を制御対象とする制御装置であって、
前記流体継手を介して前記エンジンの駆動力を前記駆動輪へと伝達し、かつ、前記ロックアップクラッチを完全係合状態にしていない場合において、前記エンジンから排出される窒素酸化物の量が多いときには、前記窒素酸化物の量が少ないときに比べて、前記ロックアップクラッチのスリップ率を低下させる低下処理を実行する
車両の制御装置。 - 前記エンジンの気筒に供給される燃料の質量に対する空気の質量を示す空燃比が予め定められた規定率以下であることを条件に、前記低下処理を実行する
請求項1に記載の車両の制御装置。 - 前記低下処理では、前記エンジンの触媒の温度が低いときには、前記触媒の温度が高いときに比べて前記スリップ率を低下させる
請求項1又は請求項2に記載の車両の制御装置。 - 前記低下処理では、前記エンジンの気筒に供給される燃料の質量に対する空気の質量を示す空燃比が高いときには、前記空燃比が低いときに比べて前記スリップ率の低下量を小さくする
請求項3に記載の車両の制御装置。 - 前記低下処理では、当該低下処理を開始する時点の前記スリップ率が低いときには、前記スリップ率が高いときに比べて前記スリップ率の低下量を小さくする
請求項3に記載の車両の制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022162249A JP2024055378A (ja) | 2022-10-07 | 2022-10-07 | 車両の制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2022162249A JP2024055378A (ja) | 2022-10-07 | 2022-10-07 | 車両の制御装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2024055378A true JP2024055378A (ja) | 2024-04-18 |
Family
ID=90716456
Family Applications (1)
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JP2022162249A Pending JP2024055378A (ja) | 2022-10-07 | 2022-10-07 | 車両の制御装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2024055378A (ja) |
-
2022
- 2022-10-07 JP JP2022162249A patent/JP2024055378A/ja active Pending
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