JP2024055061A - 画像形成システム、画像形成システムの制御方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】長尺紙への印刷時において、自動で検品、断裁及び繋ぎ直しが可能な画像形成システム、及び、プログラムを提供する。【解決手段】搬送用紙読取部の読み取り結果に基づいて、長尺紙の不要領域を含む不要部を断裁する断裁部と、断裁部で断裁された長尺紙の断裁箇所の前後の端部同士を繋ぎ合わせる繋ぎ合わせ部と、繋ぎ合わせ部から搬送されてきたロール紙を巻き取る排紙装置とを備える【選択図】図2
Description
本発明は、画像形成システム、画像形成システムの制御方法及びプログラムに関する。
従来、ロール状に巻かれた記録媒体(ロール紙)に、画像形成を行う画像形成装置がある。この種の画像形成装置を用いてロール紙に画像を形成する場合は、ロール紙を一定速度で搬送しながら、複数の画像をページ単位でロール紙に形成する。これにより、ロール紙の長さ方向には、複数の画像が一定の間隔で形成される。
このような画像形成装置では、複数のジョブを一つのロール紙に連続的に印刷する場合、着目するジョブの印刷開始位置や特定のページの画像がロール状に巻かれた成果物のどの部分にあるか知りたいという要請があった。これに対し、特許文献1では、ジャムの発生によって生じるジャム領域やリカバリ領域など、ジョブの実行前に予定されていなかった予定外の搬送を含めた印刷結果をわかりやすく表示する構成が開示されている。
特許文献1では、印刷途中でジャムが発生した場合、ユーザーは、表示部に表示された印刷結果から、巻き取られたロール紙のどの部分にジャム領域があるのかを知ることができる。したがって、ジャムが発生した場合には、ユーザーは、表示された印刷結果を参照し、ロール状に巻かれた成果物から、ジャム領域等の不要な部分を手作業で切り取る作業を行うことができる。
しかしながら、特許文献1の構成では、初期設定時において入力ミスが発生した場合には、ジャム領域を含め、正確な搬送位置を表示できないという問題が発生する。したがって、ジャム領域の切り取り作業時に手間が生じる。また、成果物を巻き取った後に、ジャム領域を手作業で断裁処理する構成では、ユーザーに負荷が生じる。
そこで、本発明は、長尺紙への印刷時において、自動で検品、断裁及び繋ぎ直しが可能な画像形成システム、及び、プログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決し、本発明の目的を達成するため、本発明の画像形成システムは、長尺紙が収容された給紙装置と、給紙装置から供給された長尺紙に所望の画像を形成する画像形成部とを備える。また、画像形成部を通過して搬送されてきた長尺紙の画像を読み取る搬送用紙読取部と、搬送用紙読取部の読み取り結果に基づいて、長尺紙の不要領域を断裁する断裁部とを備える。また、断裁部で断裁された断裁箇所の前後に形成される長尺紙の端部同士を繋ぎ合わせる繋ぎ合わせ部と、を備える。
本発明の画像形成システムの制御方法は、搬送されてきた長尺紙の画像を読み取るステップと、読み取った長尺紙の画像に基づいて、長尺紙における不要領域の有無を判定するステップとを有する。また、不要領域の有無の判定結果に基づいて、長尺紙の不要領域を断裁するステップと、断裁箇所の前後に形成される長尺紙の端部同士を繋ぎ合わせるステップとを有する。
本発明のプログラムは、上記画像形成システムに実行させるプログラムであって、長尺紙の画像を読み取るステップと、読み取った長尺紙の画像に基づいて、長尺紙における不要領域の有無を判定するステップと、不要領域の有無の判定結果に基づいて、長尺紙の不要領域を断裁するステップと、断裁箇所の前後に形成される長尺紙の端部同士を繋ぎ合わせるステップと、を実行させる。
本発明によれば、長尺紙への印刷時において、自動で検品、断裁及び繋ぎ直しが可能となる。
以下、本発明の実施形態に係る画像形成システム、及び、画像形成システムの制御方法の一例を、図面を参照しながら説明する。なお、本発明は以下の例に限定されるものではない。以下で説明する各図において、共通の部材には同一の符号を付している。また、説明は、以下の順に行う。
1.画像形成システムの全体構成
2.画像形成システムの制御系の構成
3.画像形成システムの制御方法
1.画像形成システムの全体構成
2.画像形成システムの制御系の構成
3.画像形成システムの制御方法
1.画像形成システムの全体構成
図1は、本発明の一実施形態(以下、本実施形態)に係る画像形成システム100の全体構成図である。図1に示すように、本実施形態の画像形成システム100は、長尺紙(以下、ロール紙)の搬送方向に順に配置された給紙装置1と、搬送調整装置2と、画像形成装置3と、搬送調整装置4と、排紙装置5とを備えている。また、画像形成システム100では、給紙装置1、画像形成装置3、搬送調整装置2、4、排紙装置5のそれぞれに、給紙装置1から排紙装置5に架けてロール紙を搬送するための搬送ローラ23が複数個設けられている。
図1は、本発明の一実施形態(以下、本実施形態)に係る画像形成システム100の全体構成図である。図1に示すように、本実施形態の画像形成システム100は、長尺紙(以下、ロール紙)の搬送方向に順に配置された給紙装置1と、搬送調整装置2と、画像形成装置3と、搬送調整装置4と、排紙装置5とを備えている。また、画像形成システム100では、給紙装置1、画像形成装置3、搬送調整装置2、4、排紙装置5のそれぞれに、給紙装置1から排紙装置5に架けてロール紙を搬送するための搬送ローラ23が複数個設けられている。
[給紙装置、排紙装置]
給紙装置1は、搬送調整装置2を介してロール紙Pを画像形成装置3へ給紙する。給紙装置1の筐体内では、例えば、図1に示すように、ロール状で形成されたロール紙Pが支持軸Xに巻回されて回転可能に保持される。給紙装置1では、支持軸Xに巻回されたロール紙Pは、複数の搬送ローラ23を経由して一定の速度で搬送調整装置2へ搬送される。さらに、給紙装置1は、所定のタイミングにおいて、ロール紙Pを巻き取る方向に回転可能に構成されている。
給紙装置1は、搬送調整装置2を介してロール紙Pを画像形成装置3へ給紙する。給紙装置1の筐体内では、例えば、図1に示すように、ロール状で形成されたロール紙Pが支持軸Xに巻回されて回転可能に保持される。給紙装置1では、支持軸Xに巻回されたロール紙Pは、複数の搬送ローラ23を経由して一定の速度で搬送調整装置2へ搬送される。さらに、給紙装置1は、所定のタイミングにおいて、ロール紙Pを巻き取る方向に回転可能に構成されている。
排紙装置5は、搬送調整装置4を介して画像形成装置3から搬送されてきたロール紙Pを支持軸Yに巻回させながら巻き取り、ロール状に保持する。排紙装置5では、通常の画像形成時には、画像形成装置3内の画像形成部40によって画像が形成されたロール紙Pを巻き取る。さらに排紙装置5は、ロール紙Pを画像形成装置3側に送り出す方向に回転可能に構成されている。
以下の説明において、給紙装置1がロール紙Pを画像形成装置3側に送り出し、排紙装置5においてロール紙Pが巻き取られるときの、給紙装置1及び排紙装置5内のロール紙P(支持軸X、Yの)及び搬送ローラ23の回転方向を正回転方向とする。一方、排紙装置5がロール紙Pを画像形成装置3側に送り出し、給紙装置1においてロール紙Pが巻き取られるときの給紙装置1及び排紙装置5内のロール紙P及び搬送ローラ23の回転方向を逆回転方向とする。
さらに、給紙装置1から排紙装置5側に搬送されるロール紙Pの搬送方向を正方向とする。一方、排紙装置5から給紙装置1側に搬送されるロール紙Pの搬送方向を逆方向とする。また、以下の説明では、ロール紙Pの搬送方向に関わらず、給紙装置1側を搬送方向の上流側とし、排紙装置5側を搬送方向の下流側と定義する。
また、ロール紙Pは、ロール状に巻かれた用紙であって、長尺紙の一例として用いられる。長尺紙は、カット紙のように規定のサイズにカットされた用紙ではなく、少なくともカット紙に比べて用紙搬送方向の用紙長が長い長尺の用紙である。本実施形態では、長尺紙としてロール紙を用いる例とするが、長尺紙はこれに限らず、たとえば、Z字形に折り畳まれた用紙であってもよい。
[搬送調整装置]
搬送調整装置2は、給紙装置1と画像形成装置3との間に配置されている。搬送調整装置2は、給紙装置1から画像形成装置3へと搬送されるロール紙Pのテンションが一定になるように調整する。搬送調整装置4は、画像形成装置3と排紙装置5との間に配置されている。搬送調整装置4は、画像形成装置3から排紙装置5へと搬送されるロール紙Pのテンションが一定になるように調整する。
搬送調整装置2は、給紙装置1と画像形成装置3との間に配置されている。搬送調整装置2は、給紙装置1から画像形成装置3へと搬送されるロール紙Pのテンションが一定になるように調整する。搬送調整装置4は、画像形成装置3と排紙装置5との間に配置されている。搬送調整装置4は、画像形成装置3から排紙装置5へと搬送されるロール紙Pのテンションが一定になるように調整する。
[画像形成装置]
画像形成装置3は、電子写真方式によりロール紙Pに画像を形成する装置である。画像形成装置3は、図1に示すように、ユーザーの操作を受け付ける操作部32と、ユーザーに対して各種の情報を表示する表示部31と、原稿の画像を読み取る画像読取部20と、ロール紙Pに画像を形成する画像形成部40とを備えている。さらに、画像形成装置3は、搬送用紙読取部71と、断裁部72と、用紙案内部73と、用紙先端検知部70と、用紙収容部74とを備える。
画像形成装置3は、電子写真方式によりロール紙Pに画像を形成する装置である。画像形成装置3は、図1に示すように、ユーザーの操作を受け付ける操作部32と、ユーザーに対して各種の情報を表示する表示部31と、原稿の画像を読み取る画像読取部20と、ロール紙Pに画像を形成する画像形成部40とを備えている。さらに、画像形成装置3は、搬送用紙読取部71と、断裁部72と、用紙案内部73と、用紙先端検知部70と、用紙収容部74とを備える。
操作部表示部30は、ユーザーインターフェースとして、画像形成装置3の上部に設けられている。操作表示部30は、操作部32と表示部31とで構成されている。操作部32は、ユーザーの操作に応じた操作信号を生成し、この操作信号を制御部10(図2参照)に出力する。操作部32としては、たとえば、キーやタッチパネル等を用いて構成される。タッチパネルは、表示部31の画面に貼着される透明なパネルである。表示部31は、制御部10の指示にしたがって操作画面等を表示する。表示部31は、LCD(Liquid Crystal Display)、OELD(Organic Electro Luminescence Display)等を用いて構成される。
画像読取部20は、ADF(Auto Document Feeder)と称される自動原稿給紙部21および原稿画像走査装置22(スキャナー)等を備えて構成される。自動原稿給紙部21は、原稿トレイTに載置された原稿を搬送機構により搬送して原稿画像走査装置22へ送り出す。自動原稿給紙部21により、原稿トレイTに載置された多数枚の原稿の画像(両面を含む)を連続して一挙に読み取ることが可能となる。原稿画像走査装置22は、自動原稿給紙部21からコンタクトガラス上に搬送された原稿又はコンタクトガラス上に載置された原稿を光学的に走査し、原稿からの反射光をCCD(Charge Coupled Device)センサーの受光面上に結像させ、原稿画像を読み取る。画像読取部20は、原稿画像走査装置22による読取結果に基づいて画像データを生成する。
画像形成部40は、イエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックの各色に対応する4つの書き込みユニット52Y、52M、52C、52Kと、無端状の中間転写ベルト42と、二次転写部41と、定着部60とを備えている。4つの書き込みユニット52Y、52M、52C、52Kは、画像の形成に用いるトナーの色が異なるだけで、基本的に同じ構成を有する。すなわち、各々の書き込みユニット52Y、52M、52C、52Kは、それぞれ、光走査装置49、感光体51、現像部48、帯電部47、クリーニング部45および一次転写ローラ46を備えている。書き込みユニット52Y、52M、52C、52Kのそれぞれは、中間転写ベルト42のベルト面に沿って直列(タンデム)に配置されている。
中間転写ベルト42は、一次転写ローラ46および二次転写対向ローラ44を含む複数のローラによってループ状に支持されている。中間転写ベルト42を支持する複数のローラのうちの1つは駆動ローラであり、中間転写ベルト42は、この駆動ローラの回転にしたがって周回移動する。
二次転写部41は、用紙搬送路上に設けられた二次転写ローラ43と、中間転写ベルト42が巻き掛けられた複数のローラ内の一つで構成され、中間転写ベルト42を介して二次転写ローラ43と対向する位置に設けられた二次転写対向ローラ44とで構成されている。二次転写部41では、二次転写ローラ43が、二次転写対向ローラ44との間に中間転写ベルト42を挟みこんで転写ニップを形成する。二次転写部41では、中間転写ベルト42の表面上のトナー像を転写ニップ内に挟み込まれたロール紙Pに転写する。これにより、搬送されてきたロール紙Pに、所望のトナー像が形成される。
また、本実施形態では、ロール紙Pにトナー像を転写しない所定のタイミングにおいて、二次転写対向ローラ44を二次転写ローラ43側から離間することで、例えば、図6Aに示すように、中間転写ベルト42を二次転写ローラ43から離間させる機構を有する。これにより、二次転写部41における転写ニップは解除され、ロール紙Pは、中間転写ベルト42に接触しない状態で搬送される。
定着部60は、ロール紙Pの搬送方向に直交する幅方向に長い加熱ローラ62と、加熱ローラ62に平行状に延びて対峙する加圧ローラ61とを備える。
加熱ローラ62はロール紙Pの未定着のトナー画像が形成された面側に配置されている。加熱ローラ62は、例えば、鉄等からなる円柱状の芯金の外周面に、シリコーンゴム等からなる弾性層が形成され、さらにその外周にフッ素樹脂等の離型層が形成された構成を有し、芯金の中心中空部には通紙幅方向に延びるように熱源としてのハロゲンヒーターが内蔵されている。加熱ローラ62は、トナー画像が転写されたロール紙Pの画像形成面に接触して、このロール紙Pを所定の定着温度で加熱する。加熱ローラ62を加熱する熱源はハロゲンヒーターに限らずIHヒーターや抵抗発熱体など従来公知の熱源を用いることができる。
一方、加圧ローラ61は、加熱ローラ62に対向して配置され、加熱ローラ62に所定の押圧力で押圧されている。すなわち、加圧ローラ61は、加熱ローラ62と共に、用紙Pを挟み込んで加圧する。これにより、ロール紙Pを挟持して搬送する定着ニップが構成される。
定着部60では、加熱ローラ62と加圧ローラ61とで形成される定着ニップにトナー像が形成されたロール紙Pが搬送されることで、トナーが溶融され、トナー像がロール紙Pに定着する。また、図示を省略するが、本実施形態では、所定のタイミングにおいて、加熱ローラ62を加圧ローラ61側から離間する機構を有する。これにより、定着部60における定着ニップは解除され、この場合、ロール紙Pは、加熱ローラ62に接触しない状態で搬送される。
本実施形態では、画像形成部40は、断裁部72で断裁された断裁箇所の前後(上流側及び下流側)に形成されるロール紙Pの端部同士を繋ぎ合わせる繋ぎ合わせ部の機能を兼ねる。繋ぎ合わせ時における画像形成部40の動作については後で詳述する。
搬送用紙読取部71は、ロール紙Pの搬送方向において、定着部60よりも下流側に設けられており、定着部60を通過したロール紙Pを読み取り可能なセンサで構成されている。搬送用紙読取部71としては、例えば、ラインセンサ等、従来、画像読取に用いられているセンサを用いることができる。搬送用紙読取部71で読み取られた画像は、制御部10(図2参照)に送信される。
断裁部72は、ロール紙Pを搬送方向に直交する幅方向に直線的に断裁することができる断裁カッターを有する。本実施形態では、断裁部72は、例えば、用紙搬送路の上下方向における下部に設けられており、通常時は、断裁カッターを、搬送されるロール紙Pに接触しない位置に保持する。そして、断裁部72は、制御部10の制御のもと、所定のタイミングにおいて上下方向における上側に断裁カッターを移動することで、搬送路上のロール紙Pを搬送方向に直交する方向に直線的に断裁する。本実施形態では、ロール紙Pにおいて、不要であると評価された不要領域を挟む所定の位置を断裁する。断裁部72の制御例については後で詳述する。
用紙収容部74は、断裁部72によって断裁された不要領域を含む用紙を収容する箱状の部材である。用紙収容部74は、断裁部72の上下方向における下方に設けられている。
用紙案内部73は、断裁部72において断裁されたロール紙Pの下流側における端部を搬送経路から離れる方向に退避させるために設けられた部材であり、断裁部72に対して、搬送路を挟んで対向する位置に設けられている。用紙案内部73は、用紙案内片73aと軸部73bとで構成されている(図6A参照)。用紙案内片73aは、例えば、ロール紙Pの搬送方向に直交する幅方向に延在する板状部材である。また、軸部73bは、ロール紙Pの搬送方向における用紙案内片73aの上流側の端部に設けられ、用紙案内片73aを回動可能に支持する。
用紙案内部73では、制御部10の制御のもと、軸部73bを回転軸として、用紙案内片73aの軸部73bとは反対側の端部がロール紙Pに接する位置となるように回動することで断裁されたロール紙Pの端部をすくい上げる。これにより、ロール紙Pを、搬送路から離れた位置に退避させる。また、用紙案内部73では、用紙案内片73aを、所定の方向に回動することで、退避させていたロール紙P端部を、元の位置(搬送路)に戻す。用紙案内部73の制御例については後で詳述する。
用紙先端検知部70は、搬送方向において、二次転写部41と、断裁部72との間に配置され、ロール紙Pの先端位置を検知することが可能なセンサで構成されている。用紙先端検知部70で取得された検知結果は、制御部10に送信される。本実施形態では、例えば、最初の印刷開始時か、又は、ロール紙Pの断裁後に、ロール紙Pの端部が二次転写部41と断裁部72との間に位置する場合に、用紙先端検知部70でロール紙Pの先端位置が検出される。
2.画像形成システムの制御系の構成
次に、画像形成システム100の制御系の構成について説明する。図2は、本実施形態の画像形成システム100の制御構成を示すブロック図である。図2に示すように、本実施形態の画像形成システム100は、画像形成装置3と、給紙装置1と、排紙装置5と、搬送調整装置2、4とを備えている。画像形成装置3は、上述した各部の他に、制御部10、記憶部90、通信部80、画像処理部25、用紙搬送部50、及び画像評価部78を備えている。
次に、画像形成システム100の制御系の構成について説明する。図2は、本実施形態の画像形成システム100の制御構成を示すブロック図である。図2に示すように、本実施形態の画像形成システム100は、画像形成装置3と、給紙装置1と、排紙装置5と、搬送調整装置2、4とを備えている。画像形成装置3は、上述した各部の他に、制御部10、記憶部90、通信部80、画像処理部25、用紙搬送部50、及び画像評価部78を備えている。
制御部10は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13とを備えている。制御部10では、ROM12または記憶部90に格納された所定の処理プログラムをCPU11が読み出してRAM13に展開し、展開したプログラムをCPU11が実行することにより、画像形成装置3の各部の動作、及び、給紙装置1と、排紙装置5と、搬送調整装置2、4を統括的に制御するものである。
記憶部90は、不揮発性メモリーであり、画像形成装置3の電源が切れた状態でもデータを保存しておくことができる。記憶部90は、CPU11が実行または参照する任意のプログラムおよびデータを格納し得る。その他、HDD(Hard Disk Drive)、またはSSD(Solid State Drive)が、記憶部90として使用されてもよい。CPU11は、必要に応じて各種プログラムを記憶部90からRAM13に読み込み、当該読み込まれたプログラムを実行することができる
通信部80は、図示しないネットワーク上の外部の装置と通信することにより、画像形成装置3と外部の装置との間で各種データの送受信を行う。制御部10は、通信部80を介してLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等の通信ネットワークに接続され、この通信ネットワークを通して外部の装置(たとえば、パーソナルコンピュータ)と各種データの送受信を行う。
画像処理部25は、画像読取部20により生成されたR(赤)、G(緑)、B(青)の各色の画像データを、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の各色の画像データに変換する。また、画像処理部25は、色変換後の画像データに必要な各種画像処理を実行する。ここで実行される画像処理としては、例えば、階調補正処理、中間調処理等の画像処理が挙げられる。
なお、本実施形態では、画像読取部20で読み取られ、生成された画像データを元に画像形成する例とした。しかしながら、これに限られるものではなく、外部装置から通信部80を介して送信される情報に基づいて、画像生成部(図示を省略する)において画像データを生成し、画像生成部で生成された画像データに基づいて画像形成することも可能である。
画像評価部78は、搬送用紙読取部71から送信されてきた画像を評価することで、ロール紙Pにおける不要領域の有無及び要否を判定する。不要領域としては、用紙不良箇所、画像不良箇所、不要画像の形成箇所、余白箇所が挙げられる。用紙不良は、例えばジャムの発生によって起こる。また、画像不良は、例えば、ジャムの発生の他、機械の損傷や、部品の損傷によって起こる。また、余白箇所は、印刷開始時に予定していない余白部分であり、画像無しで搬送された部分である。なお、余白箇所としては、不要領域検出後に、画像形成部40での画像形成を停止させた状態でロール紙Pが搬送された際に形成される箇所を含む。
画像評価部78では、搬送用紙読取部71にから送信されてきた画像に基づいて、ロール紙P端部の偏り異常、又は、形成画像の偏り異常の有無を判定し、異常が有ると判定した場合には、ジャムの発生に起因する用紙不良箇所を不要領域とする。
画像評価部78では、例えば、予め記憶部90に記憶された画像データと、搬送用紙読取部71から送信されてきた実際の画像とを比較して、画像不良の有無を判定する。画像評価部78において、画像不良が有ると判定された場合には画像評価部78は、画像不良が発生した領域を不要領域とする。
また、画像評価部78では、搬送用紙読取部71から送信されてきた画像に基づいて不要画像の形成箇所の有無を判定する。不要画像としては、例えば、調整用チャート又は排出トナー画像が挙げられる。調整用チャートとしては、例えば、階調補正用チャート、画像位置調整用チャートが挙げられる。画像評価部78において、不要画像が有ると判定された場合には、不要画像が形成された領域を不要領域とする。
さらに、画像評価部78では、搬送用紙読取部71から送信されてきた画像と、記憶部90に記憶された画像データとから、不要な余白箇所の有無を判定する。画像評価部78において、不要な余白箇所が有ると判定された場合には、余白箇所を不要領域とする。
以上のように画像評価部78によって不要領域が決定された場合には、画像評価部78は、さらに、不要領域の断裁の要否を判定する。画像評価部78における不要領域の断裁の要否は、不要領域と判定された画像の不良度合い、ロール紙Pの傾き度合い、余白領域の幅の程度に基づいて判定される。画像評価部78において判定された不要領域の情報及び、その不要領域の断裁の要否に関する情報は制御部10に送信される。本実施形態では、制御部10では、画像評価部78から送信されてきた不要領域の情報及び不要領域の断裁の要否に関する情報に基づいて、各部を制御する。例えば、画像評価部78において、不要領域の断裁が必要であると判定された場合には、制御部10は、ロール紙Pの断裁及び繋ぎ合せを自動で実施するため、各部を制御する。ロール紙Pにおける不要領域の断裁及び繋ぎ合せに関する制御方法については、後述する。
用紙搬送部50は、ロール紙Pの搬送経路上に配置された複数の搬送ローラ23のそれぞれを制御して、画像形成システム100内においてロール紙Pを搬送する。なお、用紙搬送部50は、搬送ローラ23の駆動制御の他、二次転写部41や定着部60のローラを含む、搬送に関わる各ローラの駆動も制御すると共に、給紙装置1に収容されたロール紙P及び、排紙装置5に巻き取られるロール紙Pの回転方向も制御するものとする。
本実施形態では、用紙搬送部50は、各搬送ローラ23を制御し、ロール紙Pを正方向又は逆方向に搬送する。また、用紙搬送部50は、断裁部72よりも給紙装置1側の搬送ローラ23と、断裁部72よりも排紙装置5側の搬送ローラ23とを個別に制御可能に構成されている。
本実施形態において、ロール紙Pに画像を形成する通常時においては、用紙搬送部50は、給紙装置1から排紙装置5側にロール紙が搬送されるように、それぞれの搬送ローラ23を制御する。また、本実施形態において、ロール紙Pの不要領域の断裁及び、断裁後の繋ぎ合せ時には、用紙搬送部50は、断裁部72よりも給紙装置1側の搬送ローラ23と、断裁部72よりも排紙装置5側の搬送ローラ23とを個別に制御する。
3.画像形成システムの制御方法
以下に、本実施形態に係る画像形成システム100の制御方法の一例について説明する。図3~図5は、画像形成システム100の制御方法を示すフローチャートである。以下で説明する制御方法は、ロール紙Pへの画像形成時において、ジャムの発生や画像形成不良等により不要領域が発生した場合に、その不要領域を断裁して、断裁されたロール紙Pの端部同士を繋ぎ合わせる工程を含む。
以下に、本実施形態に係る画像形成システム100の制御方法の一例について説明する。図3~図5は、画像形成システム100の制御方法を示すフローチャートである。以下で説明する制御方法は、ロール紙Pへの画像形成時において、ジャムの発生や画像形成不良等により不要領域が発生した場合に、その不要領域を断裁して、断裁されたロール紙Pの端部同士を繋ぎ合わせる工程を含む。
まず、制御部10は、ロール紙Pのサイズ、坪量、及び紙種に関する情報、及び、作像する画像データを取得すると共に、画像形成部40及び画像評価部78を含む、画像形成システム100全体のウォームアップを開始する(ステップS1)。
制御部10は、各種情報の取得及び各部のウォームアップを完了したと判断したら、次に、用紙搬送部50の駆動を開始する(ステップS2)。これにより、給紙装置1、搬送調整装置2、4、画像形成装置3、及び、排紙装置5に設けられたそれぞれの搬送ローラ23が回転駆動され、搬送準備が為される。
次に、給紙装置1は、制御部10の制御のもと、支持軸Xを正回転方向に回転させてロール紙Pを画像形成装置3側に送り出す(ステップS3)。これにより、給紙装置1から排紙装置5側にロール紙Pの搬送が開始される。
排紙装置5は、制御部10の制御のもと、支持軸Yを正回転方向に回転させて、排紙装置5内に到達したロール紙Pを巻き取る(ステップS4)。排紙装置5において、ロール紙Pの巻き取りが完了した時点で、ロール紙Pのセットが完了する。ロール紙Pのセットが完了した場合には、制御部10の制御のもと、給紙装置1及び排紙装置5のロール紙Pの回転動作、及び、搬送ローラ23によるロール紙Pの搬送を停止する。
次に、制御部10は、給紙装置1、搬送調整装置2、4、画像形成装置3の各部、及び排紙装置5から送信されてくる情報に基づいて、印刷作業に関わる各部の準備が完了したか否かを判定する(ステップS5)。ステップS5において、「NO」と判定された場合、すなわち、印刷準備が完了していないと判定された場合には、再度、ステップS5における判定を繰り返す。なお、ステップS5において「NO」と判定された場合において、制御部10が、各部からエラー信号を受けた場合には、エラー信号を表示部31に表示させる構成としてもよい。
一方、ステップS5において「YES」と判定された場合、印刷準備が完了したと判定された場合、制御部10の制御のもと、印刷動作に関わる各部を駆動制御し、印刷動作を開始する(ステップS6)。
印刷動作が開始されると、制御部10の制御のもと、用紙搬送部50は各搬送ローラ23を駆動制御して、給紙装置1から排紙装置5側にロール紙Pの搬送を開始し、画像形成部40において作像を開始する(ステップS7)。画像形成部40において、作像を開始することで、ロール紙Pに所望の画像が形成される。画像形成部40では、例えば、画像データに基づいて中間転写ベルト42にトナー像が形成され、中間転写ベルト42に形成されたトナー像が、二次転写部41において二次転写ニップを通過するロール紙Pに転写される。トナー像が形成されたロール紙Pが定着部60における定着ニップを通過することで、未定着のトナー像が溶融してロール紙Pに定着する。また、画像形成期間において、搬送用紙読取部71は、制御部10の制御のもと、搬送されてくるロール紙Pを撮影し、撮影画像を制御部10に送信する。制御部10に送信されてきた撮影画像は、例えば、記憶部90に保存される。
なお、ステップS7における画像形成では、画像データに基づく画像の他、調整用チャートや、ロール紙Pの端部の位置検知等に用いられるアイマークが形成されてもよい。
次に、搬送用紙読取部71から送信されてきた読取画像に基づいて、画像評価部78は、ロール紙Pに不要領域が有るか否かを判定する。ここで、不要領域とは、前述したように、用紙不良箇所、画像不良箇所、不要画像の形成箇所、又は、不要な余白箇所が挙げられる。
例えば、不要領域の有無を判定する場合には、画像評価部78は、まず、搬送用紙読取部71で読み取られた読取画像からアイマークを抽出し、アイマークの位置に基づいてロール紙Pの偏りを算出する。そして、画像評価部78は、その算出したロール紙Pの偏りが所定の閾値以上である場合には、不要領域有りと判定し、ロール紙Pの偏りが所定の閾値未満である場合には、不要領域無しと判定する。
また、画像不良箇所及び不要画像の形成箇所の有無を判定する場合には、画像評価部78は、搬送用紙読取部71によって読み取られた読取画像と、予め記憶部90に記憶された画像データとを比較評価する。そして、その比較結果に基づいて画像不良箇所又は不要画像の形成箇所の有無を判定する。
また、不要な余白箇所の有無を判定する場合には、画像評価部78は、搬送用紙読取部71で読み取られた読取画像から搬送方向における余白領域の幅を算出し、余白領域の幅が規定値よりも大きいか否かにより不要な余白箇所の有無を判定する。
上述したステップS8における画像評価部78における不要領域の有無の判定方法は、一例であり、種々の方法を採用することができる。
ステップS8において、「YES」と判定された場合、すなわち、不要領域が有ると判定された場合には、ステップS17(図5)に進む。一方、ステップS8において、「NO」と判定された場合、すなわち、不要領域が無いと判定された場合には、ステップS9に進む。
まず、ステップS9からのフローについて説明する。
ステップS9では、制御部10は、給紙装置1から送信されてくる情報に基づいて、給紙装置1に収容されたロール紙Pの残量が所定の長さ以上あるか否かを判定する。ステップS9において判定基準となる給紙装置1に収容されたロール紙Pの残量はユーザーによって適宜決定される値である。
ステップS9において、「NO」と判定された場合、すなわち、給紙装置1に設置されたロール紙Pの残量が所定の長さ未満である場合、ステップS10に進む。
ステップS10では、制御部10の制御のもと、画像形成部40は、ロール紙Pに形成する最終画像を決定し、最終画像の情報を記憶部90に送信する。ここで、最終画像は、例えば、ステップS9のタイミングにおいて、中間転写ベルト42に作成された画像とすることができる。また、最終画像の決定に伴い、画像形成部40は、ロール紙Pへの最終画像の形成位置に関する情報を記憶部90に送信する。
最終画像の形成後、画像形成部40は、制御部10の制御のもと、画像の作像を停止する(ステップS11)。その後、ステップS15に進む。
一方、ステップS9において、「YES」と判定された場合、すなわち、給紙装置1に収容されたロール紙Pの残量が所定の長さ以上であると判定された場合、ステップS12に進む。
ステップS12では、制御部10は、画像形成部40からの情報に基づいて、印刷ジョブが完了したか否かを判定する。ステップS12において、「NO」と判定された場合、すなわち、印刷ジョブが完了していないと判定された場合、ステップS7に戻り、印刷を継続する。
一方ステップS12において、「YES」と判定された場合、すなわち、印刷ジョブが完了したと判定された場合、制御部10は、入力されているジョブの情報に基づいて、断裁が必要か否かを判定する(ステップS13)。
ステップS13において、「NO」と判定された場合、すなわち、ロール紙Pの断裁が必要でないと判定された場合には、ステップS16に進む。ステップS16については後述する。
一方、ステップS13において、「YES」と判定された場合、すなわち、ロール紙Pの断裁が必要であると判定された場合には、ステップS14に進む。
ステップS14では、用紙搬送部50は、制御部10の制御のもと、搬送ローラ23等の駆動を停止し、ロール紙Pの搬送を停止する。ステップS14におけるロール紙Pの搬送停止のタイミングは、例えば、最終画像が定着部60を通過した後であって、断裁予定位置が、断裁部72の上部に到達したタイミングに設定される。
ステップS15では、ロール紙Pの断裁処理が実施される。ここでは、ステップS10における最終画像の上流側、又は、終了した印刷ジョブの最後の画像の上流側で、ロール紙Pが断裁される。この場合、ロール紙Pの断裁予定位置を断裁部72上部に配置し、断裁部72において、断裁カッターをロール紙Pの断裁予定位置に当接するように移動させる。これにより、断裁処理が実行される。
その後、制御部10による制御のもと、用紙搬送部50により搬送ローラ23を回転駆動し、排紙装置5の支持軸Yに巻かれたロール紙Pを回転させることで、排紙装置5側に、ロール紙Pが巻き取られる。ここで、ステップS15で断裁された場合には、断裁されたロール紙端部が巻き取られるまで搬送が為される。一方、ステップS15でロール紙の断裁が為されなかった場合には、最終画像が形成された部分が排紙装置5側に巻き取られるまで搬送が為される。そして、所定の距離だけロール紙Pの巻き取りの為の搬送が完了したら、処理を終了する。
次に、ステップS17(図5)からのフローを説明する。ステップS17から後段のフローにおいては、必要に応じて、不要領域の断裁、及び、ロール紙Pの繋ぎ合わせが実施される。図6A~図6C及び、図7D~図7Gは、ロール紙Pの断裁及び繋ぎ合わせに係る工程を示す図である。図6A~図6C及び、図7D~図7Gにおいて、ロール紙Pの破線部で示す部分が、断裁される不要領域Pnとする。
ステップS17では、画像評価部78は、制御部10の制御のもと、ステップS8において不要領域と判定された領域に形成された画像の情報及び、不要領域と判定された領域のロール紙Pにおける位置情報を制御部10に送信する。制御部10に送信されてきた不要領域の画像情報及び位置情報は、記憶部90に保存される。なお、ロール紙Pにおける不要領域の位置情報は、用紙搬送部50から得られる用紙送り量に基づいて算出することができる。
さらに、ステップS17では、不要領域の位置情報に基づいて、ロール紙Pにおける上流側断裁予定位置と、下流側断裁予定位置を設定する。上流側断裁予定位置は不要領域の上流側に設定され、下流側断裁予定位置は不要領域の下流側に設定される。そして、ここで設定された上流側断裁予定位置及び下流側断裁予定位置の位置情報は記憶部90に記憶される。
次に、画像評価部78は、ステップS18で判定された不要領域の情報に基づいて、不要領域を含む領域の断裁が必要か否かを判定する(ステップS18)。ステップS18では、不要領域と判定された画像の不良度合い、ロール紙Pの傾き度合い、余白領域の幅の程度に基づいて、その部分を断裁するか否かが判定される。ステップS18において、不良領域の断裁が必要か否かの判定基準は、ユーザーによって予め設定された値が用いられる。
ステップS18において、「NO」と判定された場合、すなわち、断裁が必要無いと判定された場合には、ステップS7に戻る。
一方、ステップS18において、「YES」と判定された場合、すなわち、断裁が必要であると判定された場合には、ステップS19に進む。ステップS19では、制御部10による制御ののもと、画像形成部40は作像を停止する。次に、制御部10による制御のもと、用紙搬送部50の駆動を停止してロール紙Pの搬送を停止する(ステップS20)。ステップS20では、最後にロール紙Pに形成されたトナー画像が定着部60を通過した後に、ロール紙Pの搬送を停止する。
次に、制御部10により制御のもと、用紙搬送部50を駆動してロール紙Pの逆方向への搬送を開始する(ステップS21)。ここでは、まず、二次転写部41の二次転写対向ローラ44を搬送路から離間する位置に移動させると共に、定着部60の加熱ローラ62を搬送路から離間する位置に移動させる(図6A参照)。これにより、二次転写部41の二次転写ニップ及び定着部60の定着ニップを解除する。その後、給紙装置1及び排紙装置5の支持軸X、Yを通常の印刷時のおける回転方向とは逆方向に回転させると共に、各搬送ローラ23を逆方向に回転させることで、ロール紙Pを逆方向に搬送する。
次に、ステップS17において設定されたロール紙Pの上流側断裁予定位置の情報に基づいて、用紙搬送部50は、ロール紙Pの上流側断裁予定位置が断裁部72上部に到達したか否かを判定する(ステップS22)。ステップS22では、ロール紙Pの上流側断裁予定位置の情報及びステップS21で搬送された搬送距離に基づいて、ロール紙Pの上流側断裁予定位置が断裁部72上部に到達したか否かが判定される。
ステップS22において、「NO」と判定された場合、すなわち、ロール紙Pの上流側予定断裁位置が断裁部72上部に到達していないと判定された場合には、ステップS22の処理を繰り返す。
ステップS22において、「YES」と判定された場合、すなわち、ロール紙Pの上流側予定断裁位置が断裁部72上部に到達したと判定された場合には、用紙搬送部50の駆動を停止してロール紙Pの搬送を停止する。
次に、図6Aに示すように、制御部10による制御のもと、断裁部72は、断裁カッターをロール紙Pの上流側断裁予定位置に当接するように移動させることで、断裁処理を実行する(ステップS24)。これにより、搬送路を架け渡されたロール紙Pは、上流側と下流側に切断された状態となる。この後の工程では、給紙装置1側のロール紙Pと、排紙装置5側のロール紙Pとに対して、別々の処理が実行される。
まず、排紙装置5側のロール紙Pに対して行われる処理(ステップS25~ステップS33)について説明する。
制御部10による制御のもと、図6Aに示すように、用紙案内部73では、用紙案内片73aを回動移動させ、ロール紙Pの搬送路から離れる方向に退避させる(ステップS25)。なお、用紙案内片73aは、通常の印刷時においてこの位置に保持する場合には、ステップS25は省略することができる。また、場合によっては、後の工程において断裁される不要領域Pnを、用紙収容部74側に案内する位置に用紙案内部73を移動させてもよい。
次に、排紙装置5側のロール紙Pの逆方向への搬送を開始する(ステップS26)。ここでは、制御部10による制御のもと、用紙搬送部50を駆動し、断裁部72から下流側(排紙装置5側)に配置された搬送ローラ23及び排紙装置5の支持軸Yに巻かれたロール紙Pを逆方向に回転させることで、下流側のロール紙Pを逆方向に搬送する。これにより、図6Bに示すように、ロール紙Pの不要領域Pnが用紙収容部74に収容されていく。
次に、ステップS17において設定されたロール紙Pの下流側断裁予定位置の情報に基づいて、用紙搬送部50は、ロール紙Pの下流側断裁予定位置が断裁部72上部に到達したか否かを判定する(ステップS27)。ステップS27では、ロール紙Pの下流側断裁予定位置の情報及びステップS26で搬送された搬送距離に基づいて、ロール紙Pの下流側断裁予定位置が断裁部72上部に到達したか否かが判定される。
ステップS27において、「NO」と判定された場合、すなわち、ロール紙Pの下流側断裁予定位置が断裁部72上部に到達していないと判定された場合は、ステップS27の処理を繰り返す。
ステップS22において、「YES」と判定された場合、すなわち、ロール紙Pの下流側予定断裁位置が断裁部72上部に到達したと判定された場合には、用紙搬送部50の駆動を停止してロール紙Pの搬送を停止する(ステップS28、図5)。
次に、図6Bに示すように、制御部10による制御のもと、断裁部72は、断裁カッターをロール紙Pの下流側断裁予定位置に当接するように移動させることで、断裁処理を実行する(ステップS29)。これにより、不要領域Pnを含む領域が断裁され、断裁された断裁箇所(ヤレ紙)は、用紙収容部74に収容される。
次に、制御部10による制御のもと用紙案内部73を制御し、用紙案内片73aをロール紙Pの繋ぎ合せ準備位置に回動移動する(ステップS30)。ここでは、軸部73bと反対側の端部が搬送路に接近するように回動移動する(図6C参照)。
次に、排紙装置5側のロール紙Pの逆方向への搬送を開始する(ステップS31)。ここでは、ステップS26と同様、制御部10による制御のもと用紙搬送部50を駆動し、断裁部72から下流側に配置された搬送ローラ23及び排紙装置5の支持軸Yに巻かれたロール紙Pを逆方向に回転させる。これにより、断裁部72よりも下流側(排紙装置側5)のロール紙Pを逆方向に搬送する。ステップS30において、用紙案内片73aが下流側のロール紙P端部に接近する位置に配置されているため、下流側のロール紙P端部は用紙案内片73aに案内されて搬送路から離間する位置に退避する(図6C)。
次に、用紙搬送部50は、ロール紙Pの下流側端部が待機位置に到達したか否かを判定する(ステップS32)。ステップS32では、ロール紙Pの下流側端部の位置情報及びステップS31で搬送された下流側のロール紙Pの搬送距離に基づいて、ロール紙Pの下流側端部が所定の待機位置に到達したか否かが判定される。ここで、ロール紙Pの搬送距離は、用紙搬送部50から得られる送り量の情報によって算出される。また、所定の待機位置とは、この後の工程において、用紙案内片73aを回動させて下流側のロール紙Pを搬送路側に戻したときに、上流側のロール紙Pと重ね合わせることができる位置に設定されている。
ステップS32において、「NO」と判定された場合、すなわち、ロール紙Pの下流側端部が待機位置に到達していないと判定された場合は、ステップS32の処理を繰り返す。
ステップS32において、「YES」と判定された場合、すなわち、ロール紙Pの下流側端部が断裁部72上部に到達したと判定された場合には、用紙搬送部50の駆動を停止して排紙装置5側のロール紙Pの搬送を停止する(ステップS33)。その後、ステップS38に進む。ステップS38からの処理については後で詳述する。
次に、上流側のロール紙Pに対して行われる処理(ステップS34~ステップS37)について説明する。
ステップS34では、ロール紙Pの上流側端部への接着剤の塗布準備を行う。ここでは、まず、制御部10による制御のもと、用紙搬送部50を駆動し、断裁部72が設けられた位置よりも上流側(給紙装置1側)にある搬送ローラ23、及び、給紙装置1の支持軸Xに巻かれたロール紙Pを逆方向に回転させることで、上流側のロール紙Pを逆方向に搬送する。そして、ロール紙Pの上流側端部が、二次転写部41よりも上流側に到達した時点で、搬送を停止する。
ステップS34では、画像形成部40において、制御部10による制御のもと、接着用のトナー像の作像を開始する。トナー像の作像に先立ち、まず、制御部10による制御のもと、用紙搬送部50を駆動し、断裁部72が設けられた位置よりも上流側(給紙装置1側)にある搬送ローラ23、及び、給紙装置1の支持軸Xに巻かれたロール紙Pを逆方向に回転させることで、上流側のロール紙Pを逆方向に搬送する。そして、ロール紙Pの上流側端部が、二次転写部41よりも上流側に到達した時点で、搬送を停止する。その後、接着用のトナー像の作像を開始する。
接着用のトナー像は、ロール紙Pの上流側端部と下流側端部とを接着するために、ロール紙Pの上流側端部に形成されるものである。本実施形態では、接着用のトナー像は、ロール紙Pの上流側端部において、搬送方向に直交する方向に長い長方形状に形成される。なお、接着用のトナー像は、ロール紙Pの上流側端部と下流側端部とを接着可能な形状であれば種々の形状を採用することができる。また、接着用のトナー像は、通常の印刷に用いられるトナーを用いてもよく、また、接着用に設けられたトナーを用いる例としてもよい。
接着用のトナー像の作成が開始された後、給紙装置1側のロール紙の搬送を開始する(ステップS35)。ステップS35では、まず、二次転写部41において、二次転写対向ローラ44を二次転写ローラ43側に移動させ、二次転写対向ローラ44と二次転写ローラ43とで二次転写ニップを形成する、次に、制御部10による制御のもと、用紙搬送部50を駆動し、断裁部72が設けられた位置よりも上流側(給紙装置1側)にある搬送ローラ23、及び、給紙装置1の支持軸Xに巻かれたロール紙Pを正方向に回転させる。そして、ステップS34で作像が開始された接着用のトナー像が、二次転写部41の位置に到達するタイミングでロール紙Pの上流側端部が二次転写ニップに到達するように、上流側のロール紙Pの正方向への搬送を開始する。これにより、図7Dに示すように二次転写部41において、ロール紙Pの上流側端部への接着剤Jの塗布が開始される。
制御部10は、画像形成部40及び用紙搬送部50から送信されてくる情報に基づいて、ロール紙Pの上流側端部への接着剤Jの塗布が完了したか否かを判定する(ステップS36)。
ステップS36において、「NO」と判定された場合、すなわち、接着剤Jの塗布が完了していないと判定された場合には、再度ステップS36に戻る。
一方、ステップS27において、「YES」と判定された場合、すなわち、接着剤Jの塗布が完了したと判定された場合には、制御部10による制御のもと、断裁部72よりも給紙装置1側にある搬送ローラ23の駆動を停止し、ロール紙Pの搬送を停止する(ステップS37)。これにより、上流側のロール紙Pに対する接着準備が完了する。
以上のようにして、ロール紙Pの上流側端部及び下流側端部への処理が終了した後、ステップS38では、ロール紙Pの上流側端部と下流側端部との繋ぎ合わせ処理を行う。
ステップS38では、まず、制御部10による制御のもと、用紙搬送部50を駆動制御し、断裁部72よりも上流側にある搬送ローラ23及び、給紙装置1の支持軸Xに巻かれたロール紙Pを回転させ、接着剤Jが形成された上流側のロール紙Pの搬送を開始する。そして、用紙先端検知部70において、ロール紙Pの上流側端部を検知することで、制御部10は、ロール紙Pの上流側端部が、ロール紙Pの下流側端部との接着位置に到達したか否かを判定する。制御部10は、ロール紙Pの上流側端部がロール紙Pの下流側端部との繋ぎ合わせ位置に到達したタイミングで、用紙搬送部50の駆動を停止する。その後、制御部10による制御のもと、用紙案内部73では、用紙案内片73aを、上部側に回動移動させる。これにより、図7Eに示すように、用紙案内片73aに案内支持されていた下流側のロール紙P端部が、搬送路側に戻されると共に、ロール紙Pの下流側端部が、待機しているロール紙Pの上流側端部に、重ね合わされる。また、このとき、定着部60では、加熱ローラ62が搬送路側に戻された状態とする。
次に、ロール紙Pの正方向への搬送を開始する。ここでは、制御部10による制御のもと、用紙搬送部50を駆動し、画像形成システム100全体の搬送ローラ23及び給紙装置1及び排紙装置5のそれぞれの支持軸X、Yに巻かれたロール紙Pを正回転させることで、ロール紙Pの制方向への搬送を開始する。このとき、図7Fに示すように、ロール紙Pの上流側端部と下流側端部との重ね合わせ位置が、定着部60の定着ニップを通過することで、接着剤Jが溶融し、ロール紙Pの上流側端部と下流側端部の繋ぎ合せが完了する。
なお、繋ぎ合わせ時において、定着部60における定着温度は、通常の印刷時よりも高い温度設定としてもよい。さらに、重ね合わせ位置が定着部60の定着ニップを通過する際に、所定の期間搬送を停止するか、搬送速度を遅くすることで、接着強度を高めることができる。
用紙搬送部50は、ロール紙Pの上流側端部と下流側端部との重ね合わせ位置が定着部60の定着ニップを通過し終えた時点で、搬送ローラ23、給紙装置1及び排紙装置5の支持軸X、Yに巻かれたロール紙Pの回転駆動を停止する。これにより、ロール紙Pの搬送を停止する(ステップS39)。
次に、図7Gに示すように、ロール紙Pの逆方向への搬送を開始する(ステップS40)。ステップS40では、制御部10による制御のもと、用紙搬送部50を駆動し、画像形成システム100全体の搬送ローラ23、給紙装置1及び排紙装置5の支持軸X、Yに巻かれたロール紙P、逆方向に回転させることで、ロール紙Pの逆方向への搬送を開始する。なお、ステップS40では、図7Gに示すように、ロール紙Pの逆方向への搬送方向の開始に先立ち、二次転写部41の二次転写対向ローラ44を搬送路から離間する位置に移動させると共に、定着部60の加熱ローラ62を搬送路から離間する位置に移動させる。二次転写対向ローラ44及び加熱ローラ62を搬送路から離間させることで、転写ニップ及び定着ニップを解除し、各ローラへの負担や、逆方向に搬送する際のロール紙Pへの負担を軽減する。
次に、制御部10は、ロール紙Pの上流側端部と下流側端部との繋ぎ合せ位置が、再印刷開始位置に到達したか否かを判定する(ステップS41)。ここでは、例えば、ステップS38において、用紙先端検知部70で検知されたロール紙Pの上流側端部の位置情報に基づいて、繋ぎ合せ位置が再印刷開始位置に到達したか否かの判定を行うことができる。印刷再開後の助走領域も考慮し、二次転写部41よりも上流側に繋ぎ合わせ位置がくるように、再印刷開始位置が設定される。なお、印刷再開後の最初の画像は、ロール紙Pの繋ぎ合せ位置よりも上流側に形成されるように、再印刷開始位置が設定される。
ステップS41において、「NO」と判定された場合、すなわち、繋ぎ位置が再印刷開始位置に到達していないと判定された場合には、ステップS41を繰り返す。
一方、ステップS41において、「YES」と判定された場合、すなわち、繋ぎ位置が再印刷開始位置に到達したと判定された場合には、制御部10による制御のもと、用紙搬送部50の駆動を停止し、ロール紙Pの搬送を停止する(ステップS42)。
次に、制御部10は、印刷作業に関わる各部の準備が完了したか否かを判定する(ステップS43)。ステップS43では、ステップS5と同様の判定が為される。ステップS43において、印刷準備が完了していないと判定された場合、すなわち、ステップS43において、「NO」と判定された場合には、再度、ステップS43における判定を繰り返す。
一方、ステップS43において「YES」と判定された場合、すなわち、印刷準備が完了したと判定された場合、制御部10の制御のもと、印刷動作に関わる各部を駆動制御し、印刷動作を再開する(ステップS44)。その後、ステップS7に戻り、前述した通りの処理が為される。印刷再開後に形成される画像は、ロール紙Pの繋ぎ合せ位置よりも上流側に形成される。また、印刷再開時における最初の画像近傍にアイマークを形成してもよい。
以上のように、本実施形態では、ロール紙Pへの印刷時に、不要領域Pnが発生し、その不要領域Pnを断裁する必要がある場合には、ジョブを一旦停止し、不要領域Pnの断裁を行う。その後、画像形成装置3内において、断裁されたロール紙Pの上流側端部と、下流側端部とを繋ぎ合わせることで、再度、印刷を開始することができる。
本実施形態によれば、不要領域の評価、断裁、及び、断裁されたロール紙Pの上流側端部と下流側端部との繋ぎ合わせを自動で行うことができる。これにより、ユーザーの手間を省くことができ、また、間違いや取り扱いのミスを低減することができる。そして、良品画像が形成されたロール紙のみを排紙装置5側に排紙することができるため、次工程において再検査が不要になる。
本実施形態では、ステップS18の工程において、不要領域の不良度合や、余白の大きさ、ズレの大きさ等によって、断裁の要否を判定している。断裁の要否判定が、プログラム上難しい場合や、異常レベルによっては、一旦、不要領域Pnを作業者が目視で確認する工程を追加してもよい。この場合には、不要領域Pnを、例えば、画像形成装置3と、搬送調整装置4との間の区間a(図1参照)に移動させることで、区間aにおいて、作業者が不要領域の確認作業を目視で行うようにすることができる。作業者によって、断裁の要否が判定された後は、例えば、作業者が操作部32から断裁の要否判定の結果を入力し、その結果に基づいて、ステップS18からのフローを進める構成としてもよい。
また、本実施形態では、ステップS18の工程において、不要領域における不良原因がが、機械の損傷又は部品不良であると判断される場合には、画像形成システム100の動作を中断する構成としてもよい。さらに、この場合には、不良個所の交換修理を促す表示を表示部に表示する構成としてもよい。
また、本実施形態では、画像形成部40による接着用のトナー像の形成及び定着(接着)により、断裁したロール紙Pの上流側端部と下流側端部との繋ぎ合せを行う例とした。すなわち、本実施形態では、画像形成部40が繋ぎ合わせ部の機能を兼ねる構成としたが、これに限られるものではない。例えば、画像形成部40とは別に、繋ぎ合わせ部を設ける構成とすることができる。繋ぎ合わせ部としては、例えば、ステイブルレスのステープラー機構を用いることができる。この場合、用紙への穿孔及び穿孔部分の折り返しにより断裁箇所を挟む両端部を繋ぎ合わせる。その他、繋ぎ合わせ部としては、テープ貼り付け手段を用いることもできる。この場合は、重ね合わせ部分の用紙の幅方向にテープを張り付けて繋ぎ合わせる。なお、接着用のトナー像によって断裁したロール紙Pを繋ぎ合わせる構成ではない場合には、繋ぎ合わせに係る手段を、例えば、搬送方向における定着部60の下流側に設けることができる。
また、断裁部72の位置についても、搬送方向において、定着部60よりも下流側に設ける例としてもよい。二次転写部41と排紙装置5との間の経路上であれば種々の変更が可能である。
また、本実施形態では、ロール紙Pの断裁後に下流側端部を搬送路から退避させる手段として用紙案内片73aを有する用紙案内部73を適用したが、これに限られるものではない。ロール紙Pの下流側端部を搬送路から離れる方向に退避させることができる構成であれば種々の変更が可能である。
上述した実施形態例は、本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。例えば、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成について他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1…給紙装置、2…搬送調整装置、3…画像形成装置、4…搬送調整装置、5…排紙装置、10…制御部、20…画像読取部、23…搬送ローラ、25…画像処理部、31…表示部、32…操作部、40…画像形成部、41…二次転写部、42…中間転写ベルト、43…二次転写ローラ、44…二次転写対向ローラ、45…クリーニング部、46…一次転写ローラ、47…帯電部、48…現像部、49…光走査装置、50…用紙搬送部、51…感光体、52…書き込みユニット、60…定着部、61…加圧ローラ、62…加熱ローラ、70…用紙先端検知部、71…搬送用紙読取部、72…断裁部、73…用紙案内部、73a…用紙案内片、73b…軸部、74…用紙収容部、78…画像評価部、80…通信部、90…記憶部、100…画像形成システム
Claims (10)
- 長尺紙が収容された給紙装置と、
前記給紙装置から供給された長尺紙に所望の画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部を通過して搬送されてきた長尺紙の画像を読み取る搬送用紙読取部と、
前記搬送用紙読取部の読み取り結果に基づいて、前記長尺紙の不要領域を断裁する断裁部と、
前記断裁部で断裁された断裁箇所の前後に形成される前記長尺紙の端部同士を繋ぎ合わせる繋ぎ合わせ部と、
を備える画像形成システム。 - 前記繋ぎ合わせ部から搬送されてきた前記長尺紙を収容する排紙装置と、
前記給紙装置と排紙装置との間に配置された複数の搬送ローラを駆動し、前記長尺紙を搬送する用紙搬送部とを備え、
前記用紙搬送部は、前記断裁部の前記給紙装置側の搬送ローラと、前記断裁部の前記排紙装置側の搬送ローラとを個別に制御可能である
請求項1に記載の画像形成システム。 - 前記長尺紙から断裁された前記不要領域を収容する用紙収容部を備える
請求項2に記載の画像形成システム。 - 前記長尺紙の端部同士を繋ぎ合わせる繋ぎ合わせ位置近傍に設けられ、断裁箇所の前後に形成される前記長尺紙の2つの端部のうちいずれかを、搬送路から離れた位置に案内する用紙案内部を備える
請求項1に記載の画像形成システム。 - 前記画像形成部は、電子写真方式により形成されたトナー画像を前記長尺紙に転写する転写部と、前記長尺紙に転写されたトナー画像を定着する定着部とを備え、
前記画像形成部は、前記繋ぎ合わせ部を兼ねる
請求項1に記載の画像形成システム。 - 前記断裁部は、前記転写部と前記定着部との間に配置される
請求項5に記載の画像形成システム。 - 前記転写部は、断裁箇所の前後に形成される前記長尺紙の2つの端部のうち一方の端部に接着用のトナー像を形成する
請求項5に記載の画像形成システム。 - 前記用紙搬送部は、前記繋ぎ合わせ部における繋ぎ合わせ位置において、断裁箇所の前後に形成される前記長尺紙の端部同士が互いに重なるように、前記断裁部よりも前記給紙装置側の搬送ローラと、前記断裁部よりも前記排紙装置側の搬送ローラとを個別に制御する
請求項1に記載の画像形成システム。 - 長尺紙の画像を読み取るステップと、
読み取った前記長尺紙の画像に基づいて、前記長尺紙における不要領域の有無を判定するステップと、
前記不要領域の有無の判定結果に基づいて、前記長尺紙の不要領域を断裁するステップと、
断裁箇所の前後に形成される前記長尺紙の端部同士を繋ぎ合わせるステップと、
を備える画像形成システムの制御方法。 - 画像形成システムに実行させるプログラムであって、
長尺紙の画像を読み取るステップと、
読み取った前記長尺紙の画像に基づいて、前記長尺紙における不要領域の有無を判定するステップと、
前記不要領域の有無の判定結果に基づいて、前記長尺紙の不要領域を断裁するステップと、
断裁箇所の前後に形成される前記長尺紙の端部同士を繋ぎ合わせるステップと、を実行させる
プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2022161664A JP2024055061A (ja) | 2022-10-06 | 2022-10-06 | 画像形成システム、画像形成システムの制御方法及びプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2024055061A true JP2024055061A (ja) | 2024-04-18 |
Family
ID=90716705
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2022161664A Pending JP2024055061A (ja) | 2022-10-06 | 2022-10-06 | 画像形成システム、画像形成システムの制御方法及びプログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2024055061A (ja) |
-
2022
- 2022-10-06 JP JP2022161664A patent/JP2024055061A/ja active Pending
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