JP2024052218A - システム及びプログラム等 - Google Patents

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浩司 上村
広敬 林
新也 伊藤
健志 永富
啓之 中西
彰 須野原
勇喜 清水
直紀 松田
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株式会社ユピテル
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Abstract

【課題】車両、又は前記車両の車両キーから出力される情報を受信し、前記情報の受信に応じて通知情報を出力する仕組み等、従来よりも優れた仕組みを提供する。【解決手段】システムが、車両、又は前記車両の車両キーから出力される情報を受信し、前記情報の受信に応じて通知情報を出力するデバイスを有する。【選択図】 図18

Description

本発明は、システム及びプログラム等に関する。
本技術分野の背景技術として、特開2019-073206号公報(特許文献1)等がある。この公報は、例えば、「車両からスマートキーに送信するリクエスト信号に対するスマートキーからのレスポンス信号に基づいて車両のアンロック及びエンジン始動の少なくとも一方の動作であるスマート動作を行う機能を備えた車両システムに対して、システムが後付けされる。このシステムは、車両システムにおけるスマート動作を禁止させる機能、及びスマート動作の一部が実行されたときに報知する機能の少なくとも一方を備えている。」と記載されている(要約参照)。
特開2019-073206号公報
前記特許文献1には、例えば、車両、又は前記車両の車両キーから出力される情報を受信し、前記情報の受信に応じて通知情報を出力する仕組み、について検討がなされていない等、従来のシステムには様々な課題があった。
上述した課題に鑑み、本発明の目的の一つは、車両、又は前記車両の車両キーから出力される情報を受信し、前記情報の受信に応じて通知情報を出力する仕組みなど、従来よりも優れたシステム等を提供することである。
本発明の目的はこれに限定されず、本明細書及び図面等に開示される構成の部分から奏する効果を得ることを目的とする構成についても分割出願・補正等により権利取得する意思を有する。例えば本明細書において「~できる」「~可能である」などと記載した箇所を「~が課題である」と読み替えた課題が本明細書には開示されている。課題はそれぞれ独立したものとして記載しているものであり、各々の課題を解決するための構成についても単独で分割出願・補正等により権利取得する意思を有する。課題が明細書の記載から黙示的に把握されるものであっても、本出願人は本明細書に記載の構成の一部を補正又は分割出願にて特許請求の範囲とする意思を有する。またこれら独立の課題を組み合わせた課題を解決する構成についても開示しているものであり、権利取得する意思を有する。
上記課題を解決するために、例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用する。
本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、車両、又は前記車両の車両キーから出力される情報を受信し、前記情報の受信に応じて通知情報を出力するデバイスを有する
ことを特徴とする。
本発明によれば、車両、又は前記車両の車両キーから出力される情報を受信し、前記情報の受信に応じて通知情報を出力する仕組み等、例えば従来とは異なる仕組みを提供することができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
またこの従来よりも優れたセキュリティシステムについて、以下、単にセキュリティシステムと称する。
なお、本願の発明の効果はこれに限定されず、本明細書及び図面等に開示される構成の部分から奏する効果についても開示されており、当該効果を奏する構成についても分割出願・補正等により権利取得する意思を有する。例えば本明細書において「~できる」「~可能である」などと記載した箇所などは奏する効果を明示する記載であり、また「~できる」「~可能である」などといった記載がなくとも効果を示す部分が存在する。またこのような記載がなくとも当該構成よって把握される効果が存在する。
図1は、ネットワーク6に接続された一実施形態に係る車載セキュリティ装置1等を説明する説明図の例である。 図2は、セキュリティシステムの概要を説明する概略図の例である。 図3は、セキュリティシステムの別の概要を説明する概略図の例である。 図4は、車載セキュリティ装置1のハードウェア構成の例である。 図5は、セキュリティリモコン3のハードウェア構成の例である。 図6は、監視デバイス5のハードウェア構成の例である。 図7は、ユーザ端末4のハードウェア構成の例である。 図8は、セキュリティシステムによる制御フローの例である。 図9は、セキュリティシステムによる第1のセキュリティ制御における信号の送受信を示すシーケンス図の例である。 図10は、セキュリティシステムによる第2のセキュリティ制御における信号の送受信を示すシーケンス図の例である。 図11は、セキュリティシステムによる第3のセキュリティ制御における信号の送受信を示すシーケンス図の例である。 図12は、セキュリティシステムによる第4のセキュリティ制御における信号の送受信を示すシーケンス図の例である。 図13は、セキュリティシステムによる第5のセキュリティ制御における信号の送受信を示すシーケンス図の例である。 図14は、セキュリティシステムによる第6のセキュリティ制御における信号の送受信を示すシーケンス図の例である。 図15は、セキュリティシステムによる第7のセキュリティ制御における信号の送受信を示すシーケンス図の例である。 図16は、受信信号強度を利用するセキュリティシステムを説明する説明図の例である。 図17は、受信信号強度を利用する別のセキュリティシステムを説明する説明図の例である。 図18は、監視デバイスを有するセキュリティシステムの概要を説明する概略図の例である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態について説明する。なお、以下に示す実施形態は、本発明を提供した一つの実施形態であり、以下の記載に基づいて本願発明の内容が限定して解釈されるものではない。
図1は、ネットワーク6に接続された一実施形態に係る車載セキュリティ装置1等を説明する説明図の例である。
また、「車載セキュリティ装置1」は「セキュリティ装置」の一例である。「セキュリティ装置」は、例えばユーザ200の自宅の玄関鍵の解錠を制御するデバイス、例えばスマートロック装置、等であってもよい。
図1の実施形態では、車載セキュリティ装置1は、ネットワーク6を介して、車両キー2、セキュリティリモコン3、ユーザ端末4、監視デバイス5、バックアップサイレン7、電子機器8、センサ9、車両10と接続されている。
以下の説明では、車載セキュリティ装置1、セキュリティリモコン3、ユーザ端末4、監視デバイス5をそれぞれ別々の構成要素として説明するが、それらの構成要素に関して説明する機能やモジュール等は、その全て又は一部を組み合わせて、1つのデバイスが実行することも可能である。
従って、以下に説明において、例えばセキュリティリモコン3の機能として説明した機能を、監視デバイス5が実行することも可能であるし、車載セキュリティ装置1、セキュリティリモコン3、ユーザ端末4、監視デバイス5のそれぞれに関して説明した機能を、1つのデバイスが実行することも可能である。
更に、車載セキュリティ装置1、セキュリティリモコン3、ユーザ端末4、監視デバイス5のうちのいずれか1つの機能として説明する機能を、それとは別の構成要素が連携して実行することも可能である。例えば、車載セキュリティ装置1の機能として説明する機能を、セキュリティリモコン3、ユーザ端末4、及び、監視デバイス5が連携して、実行することも可能である。
そのような構成では、セキュリティリモコン3、ユーザ端末4、及び、監視デバイス5の組み合わせを、1つのデバイスと見なしてもよい。
そのような組み合わせでは、例えば車両10専用の情報を受信することができないユーザ端末4、例えばスマートフォン4a、が、例えば車両10専用の情報を受信することができる受信可能機器として製造された監視デバイス5から、車両10専用の情報を受信することで、ユーザ端末4のアプリケーションと車両10専用の情報とを連携させた機能を提供すること等ができる。
車載セキュリティ装置1は、ユーザ端末4や電子機器8の機能、例えば表示機能や出力機能やセキュリティ機能、を援用することができる構成であるとよい。
車載セキュリティ装置1は、車両10の製造段階から車両10に装備されている装置であってもよいが、車両10の製造後、例えばユーザ200自身が選択及び購入し、いわゆるプロショップによって車両10に後付される装置であるとよりよい。
車載セキュリティ装置1が、車両10に後付されるセキュリティ装置である構成では、車両10に対して、車両10の製造会社により提供されるセキュリティシステムとは異なる別のセキュリティシステムを導入することが可能である。
一般に、車両の窃盗等を企む悪意のある第三者は、車両10の製造会社により提供されるセキュリティシステムを突破や回避する方法を優先的に見つけ出す傾向にあるので、車両10の製造会社により提供されるセキュリティシステムとは異なる別のセキュリティシステムを導入することは、ユーザ200が自身の車両10を守る有効な手段である。
車両キー2は、純正キー、スマートキー、又は単純に、キー、とも称される車両10用のキーである。
なお、後述の説明では、車両キー2、セキュリティリモコン3、ユーザ端末4、監視デバイス5、を別々の構成要素として説明するが、例えば、車両キー2が単体で、下記のセキュリティリモコン3、ユーザ端末4、監視デバイス5の機能の少なくとも一部、又は、全て、の機能を実行することができる構成であってもよい。
セキュリティリモコン3は、「リモコン」の一例であり、車載セキュリティ装置1からの各種情報に関する信号を受信し、ユーザ200に対して、例えば音声、映像や画像、光等で、通知する機能を有する。
セキュリティリモコン3は、例えば特小無線を利用して情報の送受信を行う機能を有する。また、セキュリティリモコン3は、Wi-Fi(登録商標)やBluetooth(登録商標)を利用して情報の送受信を行うスマートフォン等の後述のユーザ端末4と代替可能な構成であってもよい。
ユーザ端末4は、車両10を利用するユーザ200の所有する端末、特には車両10の「正規ユーザ」として登録されているユーザ200の所有する端末、である。
図1では、ユーザ端末4として、スマートフォン4a、タブレット端末4b、ウェアラブル端末4cが図示されているが、携帯情報端末(PDA)などのその他の携帯端末(モバイル端末)、据置型又は携帯型のコンピュータ等であってもよい。
監視デバイス5は、後述する監視機能を有する携帯型、例えばキーホルダ型、の装置である。監視デバイス5に関して説明する機能や構成は、セキュリティリモコン3に統合することも可能である。
バックアップサイレン7は、車載セキュリティ装置1からの警告音を出力する機能を有する装置である。バックアップサイレン7は、特に、車両10のバッテリとの接続が切断された状態でも、バックアップサイレン7内部の電源により、警告音を出力することができる構成であるとよりよい。
電子機器8は、車両10に取り付けられた各種の電子装置である。
図1では、電子機器8として、カーナビゲーション装置8a、ドライブレコーダ8b、カメラ8cが図示されているが、レーダ探知機、モニタ、スピーカ、音楽再生機、動画再生機、据置型又は携帯型のコンピュータ等であってもよい。
なお、ドライブレコーダ8bやカメラ8cは、「車両に取り付けられた撮像装置」の一例である。
センサ9は、車両10に取り付けられた各種のセンサ装置である。
図1では、センサ9として、車載セキュリティ装置1と共に車両10に後付けされる、音や衝撃や空気の動き等を検知するトリプルセンサ9a、車両10の傾きを検知する傾斜センサ9b、車両10への人の侵入を検知するIRセンサ9c、車両10への人の接近を検知するマイクロ波センサ9dが図示されているが、例えば製造段階で車両10に装備されるセンサ装置であってもよい。
センサ9は、例えば、加速度センサ、ジャイロセンサ、気圧センサ、温度センサ、湿度センサ、照度センサ、音圧センサ等を有していてもよい。加速度センサは、例えば車両10の前後、左右、上下の加速度を検出する3軸の加速度センサである。ジャイロセンサは、傾きを検出するセンサである。加速度センサ及びジャイロセンサは、例えば、GNSS衛星からの信号が受信できない場合等に、自律航法により車両10の位置を推測するのに使用されるとよい。加速度センサ及びジャイロセンサは、そのほかにも、転倒等の所定のイベントに関する処理にも使用される。気圧センサは、気圧を測定する。気圧センサは、例えば、高低差を検知して、高速道と一般道を判定するために用いられる。温度センサは、温度を検知する。湿度センサは、湿度を検知する。照度センサは、車室内の明るさを示す照度を検出するセンサである。音圧センサは、車両10の車室内や周囲の音圧を検出するセンサである。
車両10は、4輪の乗用車として例示されているが、車両10は車載セキュリティ装置1を搭載することが可能な乗り物や移動体であればよい。
例えば、4輪以上の大型車両であるバス(例えば送迎バス、観光バス、長距離バス、連節バス等)やトラック、あるいは、2輪又は3輪のオートバイやバギー等の車両であってもよいし、福祉車両、救急車両、災害対策用車両、その他各自治体や各省庁が運用する特殊車両や、クレーン車、トレーラー連結車、重機や土工機といった建設機械等の特殊車両、であってもよい。
また、車両10の駆動方式は、内燃機関であってもよいが、電気モータ等によるもの、特にxEV車両等であると、車両10の電装化の容易さの観点でよりよい。
なお、xEVとは、BEV(Battery Electric Vehicle)、HEV(Hybrid Electric Vehicle)、PHEV/PHV(Plug-in Hybrid Electric Vehicle/Plug-in Hybrid Vehicle)、FCEV/FCV(Fuel Cell Electric Vehicle/Fuel Cell Vehicle)等の電動化された車両の総称である。
セキュリティシステムのそれぞれの端末やサーバ等は、例えば、スマートフォン、タブレット、携帯電話機、携帯情報端末(PDA)などの携帯端末(モバイル端末)でもよいし、メガネ型や腕時計型、着衣型などのウェアラブル端末でもよい。また、据置型または携帯型のコンピュータや、クラウドやネットワーク上に配置されるサーバでもよい。また、機能としてはVR(仮想現実:Virtual Reality)端末、AR(拡張現実:Augmented Reality)端末、MR(複合現実:Mixed Reality)端末でもよい。あるいは、これらの複数の端末の組合せであってもよい。例えば、1台のスマートフォンと1台のウェアラブル端末との組合せが論理的に一つの端末として機能し得る。またこれら以外の情報処理端末であってもよい。
セキュリティシステムのそれぞれの端末やサーバは、それぞれオペレーティングシステムやアプリケーション、プログラムなどを実行するプロセッサと、RAM(Random Access Memory)等の主記憶装置と、ICカードやハードディスクドライブ、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等の補助記憶装置と、ネットワークカードや無線通信モジュール、モバイル通信モジュール等の通信制御部と、タッチパネルやキーボード、マウス、音声入力、カメラ部の撮像による動き検知による入力などの入力装置と、モニタやディスプレイ等の出力装置と、を備える。なお、出力装置は、外部のモニタやディスプレイ、プリンタ、機器などに、出力するための情報を送信する装置や端子であってもよい。
主記憶装置には、各種プログラムやアプリケーションなど(モジュール)が記憶されており、これらのプログラムやアプリケーションをプロセッサが実行することで全体システムの各機能要素が実現される。なお、これらの各モジュールは集積化する等によりハードウェアで実装してもよい。また、各モジュールはそれぞれ独立したプログラムやアプリケーションでもよいが、1つの統合プログラムやアプリケーションの中の一部のサブプログラムや関数などの形で実装されていてもよい。
本明細書では、各モジュールが、処理を行う主体(主語)として記載をしているが、実際には各種プログラムやアプリケーションなど(モジュール)を処理するプロセッサが処理を実行する。
補助記憶装置には、各種データベース(DB)が記憶されている。「データベース」とは、プロセッサまたは外部のコンピュータからの任意のデータ操作(例えば、抽出、追加、削除、上書きなど)に対応できるようにデータ集合を記憶する機能要素(記憶部)である。データベースの実装方法は限定されず、例えばデータベース管理システムでもよいし、表計算ソフトウェアでもよいし、XML、JSONなどのテキストファイルでもよい。
図2は、セキュリティシステムの概要を説明する概略図の例である。
図2(a)は、セキュリティシステムを導入した車両10とそのユーザ200が接近した状態を説明する説明図の例である。
図2(b)は、セキュリティシステムを導入した車両10とそのユーザ200が接近した状態と離れた状態を説明する説明図の例である。
図2(a)の実施例では、セキュリティシステムは、少なくとも、車載セキュリティ装置1、車両キー2、セキュリティリモコン3、ユーザ端末4、車両10、車両制御装置210から構成されている。
また、車両10のアウターハンドル230の付近には送受信器220が設けられている。送受信器220は例えばアンテナ装置として構成されているとよい。
送受信器220は、「車両の受信器」の一例である。
車両10の車両制御装置210は、車両キー2を有するユーザ200が車両10に接近すると又はアウターハンドル230に触れると、車両キー2からの信号に応じて、ユーザ200自身による車両キー2の操作なしに、車両10をロック状態からアンロック状態へ移行させたり、運転不許可状態から運転許可状態へ移行させたりするスマート機能を有している。
車載セキュリティ装置1は、上述のスマート機能に対して、例えば、車両10を運転不許可状態から運転許可状態へ移行させる前に、ユーザ200による所定の入力操作を要求し、所定の入力操作が行われた場合に、車両10を運転許可状態へ移行させる機能を有している。
運転許可状態とは、「走行待機状態」の一例である。
所定の入力操作とは、「移行動作の実行のためのユーザによる少なくとも1回の入力操作」の一例であり、例えば、車両10に取り付けられた入力部やセキュリティリモコン3のボタンスイッチを用いた暗証番号入力等の、ユーザ200しか知らない情報の入力操作であるとよい。
所定の入力操作は、セキュリティリモコン3やユーザ端末4のタッチディスプレイを介して行われてもよい。
車両10に車載セキュリティ装置1を設けて、セキュリティシステムを導入することで、リレーアタック、コードグラバ、CANインベーダ等の犯罪から車両10を効果的に守ることができる。
このようにすることで、車両10の盗難を防止することに貢献でき、安心・安全に住み続けられるまちづくりを実現できる。
またエネルギーを有効にクリーンに活用することができSDGsに配慮した構成にすることができる。雨などが降っていて水で濡れた手で操作部を操作する必要もない。
例えば、雨など気候の変動による影響を受けずに盗難を防止することもできる。
職場など働く場所での盗難も防止でき、健全な経済成長秩序を維持することができる。
また、それらの犯罪により奪われた車両10は、そのまま売却されることもあるが、車両10を構成する個々の部品単位で分解されて売却されることが多い。そのようなケースでは、売却しにくい部品や破壊された車体部分などは破棄されることも多い。
セキュリティシステムを導入することで、上述のように車両10の盗難や破壊を防止することに貢献できるので、まだ十分に使用し続けることができる車両10の破壊に伴って地球の限られた資源が無駄にされることも避けることができる。
なお、以降の説明においては「ユーザ200」は、「真のユーザ200」、「正当なユーザ200」、「正規のユーザ200」、「設定したユーザ200」等と称することもある。
また、図2(a)に図示されている、車載セキュリティ装置1と車両制御装置210等の接続状態は、概略的に示されているに過ぎず、従って、例えば、車載セキュリティ装置1と車両制御装置210の間の接続ラインも1本に限らない。
更に、車載セキュリティ装置1の車両10内での取り付け位置は、車両10の車種や車載セキュリティ装置1と取り付ける取り付け業者ごとに、異なる位置であってもよい。
例えば、車載セキュリティ装置1、例えば図3を用いて説明する車載セキュリティ装置1のメインユニット310や純正キーレスアダプタ(MCアダプタ)320、は車載セキュリティ装置1を製造や販売する会社から認証を受けたプロショップ等により取り付けられるとよい。
車載セキュリティ装置1を取り付けるプロショップ等のそれぞれのノウハウにより、車載セキュリティ装置1と車両制御装置210等の接続状態や車載セキュリティ装置1の車両10内での取り付け位置等が異なっていても、セキュリティシステムは同様に機能することができる。
後述するように、車載セキュリティ装置1の車載セキュリティ装置制御部403は、例えば純正キーレスアダプタ320と連動して、車両キー(純正キー)2で施錠、解錠をされたこと検出してセキュリティシステムのセキュリティ機能をアームする、又は、ディスアームする、機能を有しているが、設定に応じて、上記のようなリレーアタック等の攻撃に対してもディスアーム、例えば車両10の走行させることが可能、になることがある。
そこで、車載セキュリティ装置1の車載セキュリティ装置制御部403は、これを防止するため、純正キーレスで解除(ディスアーム)された時には、任意のスイッチ操作(暗証コード)が入力されるまで、ディスアームになるのを延長するセキュリティ機能を有している。
それにより、上記のように、リレーアタック、コードグラバ、CANインベーダ等の犯罪から車両10を効果的に守ることができる。
しかしながら、このスイッチ操作はユーザ200にとって面倒に感じられることもあり、場合によっては、そのようなセキュリティ機能がOFFにされることも少なくない。
セキュリティシステムは、リレーアタック対策等のセキュリティ機能を維持したまま、ユーザ200の正当性等の判定条件に基づいて、スイッチ操作等のユーザ200にとって面倒な操作を、スキップしたり、そのような操作の回数を低減したりすることで、ユーザ200の日常的な快適性を向上することができる。
例えば、セキュリティシステムでは、同じ車種に同じグレードのセキュリティ装置を設け、同じセキュリティ機能を設定した同様のセキュリティ環境下にある車両10を想定すると、従来は、個々のユーザ200の区別や、正当なユーザ200と不審者の区別は、ユーザ200自身による認証手続き、例えば暗証番号の入力や生体情報の入力、に基づいて実行されることが多かった。
セキュリティシステムにおいては、高いセキュリティ強度を維持しつつも、そのようなユーザ200自身による認証手続きの手間や煩わしさや面倒くささを解消する措置として、個々のユーザ200ごとの行動習慣や生活習慣等に応じて異なる物理量等の検出結果の入力等を、ユーザ200自身による認証手続きの代わりに利用して、セキュリティ機能の解除等を実行する。
それにより、セキュリティシステムでは、セキュリティ効果を向上させると、それに伴い、ユーザ200の負担も高くなるという、従来のトレードオフの関係を、簡潔に解消することができる。
従って、セキュリティシステムにおいては、ユーザ200は、リレーアタック対策等のセキュリティ機能を採りつつもスイッチ操作等の面倒や手間を感じにくくなり、セキュリティの観点で有効なセキュリティ機能を、不便さの観点からOFFにしてしまう
ことの防止効果が高まる。
更に、個々のユーザ200ごとの行動習慣や生活習慣等に応じて異なる物理量は、リレーアタック等の実行犯や、リレーアタック等に用いる装置の開発者が、事前に知ることはできないので、リレーアタック等の攻撃に対する事前の対策として有効である。
また、個々のユーザ200ごとの行動習慣や生活習慣等に応じて異なる物理量等を、後述するように、ユーザ200の自然に目立たない日常生活内の行動から検知することで、仮に、リレーアタック等の実行犯が、ユーザ200の車両10に狙いを定め、ユーザ200の行動を観察していたとしても、それらの物理量等を見破ることは容易ではない。
なお、セキュリティシステムでは、車載セキュリティ装置1の車載セキュリティ装置制御部403等は、ユーザ200やユーザ200の家族が、例えばバレースイッチの番号を忘れた等の理由で、所定の入力操作を行えない場合には、本人であれば実行可能である認証プロセス、例えば指紋認証、静脈認証、虹彩認証等の生体認証といったよりセキュリティ強度の高い入力処理に切り替えることで、登録されている正規のユーザ200やその家族が、車両10を使えないという状況を避けて、セキュリティと利便性のバランスを取ることができるとよい。
図2(b)には、車両10と車両キー2の間の近距離通信が確立される第1領域250にユーザ200aがいる状態と、車両10とセキュリティリモコン3の間の遠距離通信が確立される第2領域260にユーザ200bがいる状態と、が図示されている。
第1領域250は、車両キー(純正キー)2での無線通信が可能な領域であり、第2領域260は、セキュリティリモコン3での無線通信が可能な領域である。
セキュリティリモコン3の無線出力は、車両キー(純正キー)2の無線出力よりも大きいので、それに応じて、第2領域260は、第1領域250よりも大きい。
車載セキュリティ装置1は、自宅240にいるユーザ200bに対して、車両10に関するセキュリティ関連情報を送信する機能を有しており、ユーザ200bはセキュリティリモコン3からの出力情報から、車両10の異常、例えば、車両10への人物の接近、接触等、を確認することができる。
更に、自宅240にいるユーザ200bは、セキュリティリモコン3を用いて、車両10を、アンロック状態からロック状態へ移行させたり、運転許可状態から運転不許可状態へ移行させたり、アラーム出力状態からアラーム停止状態へ移行させることができる。
また、自宅240にいるユーザ200bは、セキュリティリモコン3を用いて、上記と反対の移行動作を行うことも可能である。
セキュリティシステムは、上述のように、強力なセキュリティ機能を維持しながら、それに伴い従来生じていたユーザ200にとって面倒な操作を、状況に応じて、スキップしたり減らしたりできることに加えて、ユーザ200に対して、ユーザ200のセキュリティ意識を高める情報リレーアタック等の対象になりにくいユーザ200の行動を促すような情報やそれに関連する啓蒙情報を出力する機能を有しているとよい。
それにより、ユーザ200は、より安全なセキュリティ機能を安易にOFFしないようになったり、リレーアタック等が行われにくい行動を取りやすくなったりするので、車両10をより安全に維持することができる。
車載セキュリティ装置1の車載セキュリティ装置制御部403は、車両10のドアのロック時や、ロック後の所定のタイミング、例えばロック時点からその60秒後までの間の時点、で、上述の情報を、セキュリティリモコン3やユーザ端末4から出力させる機能を有しているとよい。
セキュリティシステムにおいては、図2(b)に図示するように、ユーザ200bがユーザ200の自宅240にいるとき、セキュリティリモコン3のセキュリティリモコン制御部503や、ユーザ端末4のプロセッサ703は、ユーザ200bに対して、車両キー2の安全な収容に関する情報、例えば「ケースに入れましょう」等の内容の音声情報や画像情報を出力する構成であるとよい。
セキュリティリモコン3のセキュリティリモコン制御部503や、ユーザ端末4のプロセッサ703は、車両キー2がケースに入れられる機会が多くなったと判定すると、上記の音声情報や画像情報を出力する頻度を下げたり、出力することを停止したりする機能を有するとよい。
反対に、セキュリティリモコン3のセキュリティリモコン制御部503や、ユーザ端末4のプロセッサ703は、車両キー2が入れられる機会が減ったり、なくなったりした、と判定すると、上記の音声情報や画像情報を出力する頻度を上げたり、出力することを再開したりする機能を有するとよい。
車両キー2がケースに入れられたか入れられていないかの判定は、車両キー2とセキュリティリモコン3が玄関先等に一緒に置かれる場合等では、セキュリティリモコン3が車両キー2からの無線信号の受信状況等に基づいて判別することができる。
セキュリティリモコン3のセキュリティリモコン制御部503や、ユーザ端末4のプロセッサ703は、車両キー2を玄関付近などに置かないように啓蒙する情報を出力する機能を有するとよい。
セキュリティリモコン3のセキュリティリモコン制御部503や、ユーザ端末4のプロセッサ703は、ロック後に車両キー2を置いている場所が悪いことを検知した場合、セキュリティリモコン3やスマートフォン等のユーザ端末4から警報情報を出力する機能を有するとよい。
セキュリティリモコン3のセキュリティリモコン制御部503や、ユーザ端末4のプロセッサ703は、例えば車両10からの降車時点や車両10のドアのロック後に、車両キー2が設定した所定時間内にケースに入れられてないと、警報を出力する機能を有するとよい。
上記の設定した所定時間は、「車両からの降車時点からの設定した時間」の一例である。
所定時間は、例えば車両キー2が停止した時点から120秒後までの間で、セキュリティリモコン3のセキュリティリモコン制御部503や、ユーザ端末4のプロセッサ703が決定したり、ユーザ200が設定したりすることができる。
セキュリティリモコン3のセキュリティリモコン制御部503や、ユーザ端末4のプロセッサ703が所定時間を決定する構成では、セキュリティリモコン3のセキュリティリモコン制御部503や、ユーザ端末4のプロセッサ703は、所定時間を、固定の時間長で決定してもよいが、ロック時点から車両キー2を静置する場所、例えば玄関先等、に置かれるまでの時間を学習して、例えば過去の履歴、その一例としてその時間の平均値や最大時間に基づいて、決定してもよい。
セキュリティリモコン3のセキュリティリモコン制御部503や、ユーザ端末4のプロセッサ703は、ロック後に、車両キー2が玄関先のような、ユーザ200の自宅240の外から電波を拾えるおそれのある場所にあることを検知すると、警報情報を出力する機能を有するとよい。
セキュリティリモコン3のセキュリティリモコン制御部503や、ユーザ端末4のプロセッサ703は、例えば、セキュリティリモコン3が車載セキュリティ装置1に比較的近い位置にあることを検知すると、車両キー2が家の外から電波拾えるおそれのある場所にあると判断する。
セキュリティリモコン3のセキュリティリモコン制御部503や、ユーザ端末4のプロセッサ703は、例えば、ロック後に、車両キー2及びセキュリティリモコン3が一定期間(所定期間と言い換えてもよい。)継続して動きがなく、かつ、セキュリティリモコン3が車載セキュリティ装置1に近い、例えばユーザ200の自宅240の外部からリレーアタックの実行が可能である程度に近い、と判断した場合、警報情報を出力する機能を有するとよい。
セキュリティリモコン3のセキュリティリモコン制御部503や、ユーザ端末4のプロセッサ703は、上記の一定期間の長さを、ユーザ200が車両キー2を車両キー2の置き場所へ置くタイミングに合わせて警報情報を出力する機能を有するとよい。
セキュリティリモコン3のセキュリティリモコン制御部503や、ユーザ端末4のプロセッサ703は、日常的に、車両10をロックする時点から車両キー2が静置された静止状態までの時間を記録し学習してもいい。
セキュリティリモコン3のセキュリティリモコン制御部503や、ユーザ端末4のプロセッサ703は、「玄関から離れた部屋や、2階に保管しておきましょう。」といった内容の映像情報や音声情報を出力するとよい。
ユーザ端末4のプロセッサ703は、後述するように、警報情報を、ユーザ端末4に記憶されているアプリケーション、例えば音楽アプリ、と連携して、メロディや音楽とか、ユーザ200のお気に入りの音、を出力したり、例えば写真アプリと連携して、ユーザ200のお気に入り画像に警報を示すメッセージを重畳して表示したりする機能を有しているとよい。
セキュリティリモコン3のセキュリティリモコン制御部503や、ユーザ端末4のプロセッサ703は、上述の警報情報の出力を、車両10をロックしたタイミングで、またはロックしてから所定時間後に、実行するとよい。
セキュリティリモコン3のセキュリティリモコン制御部503や、ユーザ端末4のプロセッサ703は、車両10のロック動作の時点に車両10から受信する電波の電波強度が所定量以上又は所定割合以上減少したことを検知したタイミングで、上述の警報情報を出力してもよい。
図3は、セキュリティシステムの別の概要を説明する概略図の例である。
図3の実施形態では、車載セキュリティ装置1は、メインユニット310と純正キーレスアダプタ320から構成されており、メインユニット310と純正キーレスアダプタ320は通信ライン330を介して接続されている。
車載セキュリティ装置1の別の構成では、メインユニット310と純正キーレスアダプタ320は、一体的に構成されていてもよい。
図3の実施形態では、セキュリティシステムは、セキュリティリモコン3を用いずに、車載セキュリティ装置1のARM動作、DISARM動作を実行することができる。
車載セキュリティ装置1のARM動作(「アーム動作」とも称する)とは、車載セキュリティ装置1の少なくとも1つのセキュリティ機能をオンにする動作である。
車載セキュリティ装置1のDISARM動作(「ディスアーム動作」とも称する)とは、車載セキュリティ装置1の少なくとも1つのセキュリティ機能をオフにする動作である。
純正キーレスアダプタ320は、例えば、車両10のアクチュエータモータM及びハザード(ブザー)からの信号370でロック及びアンロック動作を判定し、ロック時にはARM動作、アンロック時にDISARMの動作を行う。
純正リモコンとも称される車両キー2でスマート及びマニュアルボタン操作を行うと、アクチュエータ動作があり尚且つハザード点滅又はブザー鳴動する為、これを条件にARM、DISARM動作を行う。
これが、純正キーレスアダプタ(MCアダプタ)320の動作で、セキュリティリモコン3を使用せずに車両キー2でARM、DISARMできる有利な構成を実現することが可能となる。
図3の実施例の車載セキュリティ装置1を有するセキュリティシステムは、純正キーレスアダプタ(MCアダプタ)320を介してセキュリティ機能が解除されるとディスアームされたことを伝える情報をセキュリティリモコン(双方向リモコン)3(図示せず)へ送信する機能を有しているとよりよい。
図9から図15を用いて具体的に説明するが、セキュリティリモコン(双方向リモコン)3と車両キー(純正キー)2を一緒に携帯している場合、この機能を利用して上述のユーザ200にとって面倒な操作を少なくするため、セキュリティリモコン(双方向リモコン)3の受信レベル(RIIS)又は、車両双方向ユニットの受信レベル(RSSI)を検出してセキュリティリモコン(双方向リモコン)3が近くにあるか判定を行い、近くにある場合は、上述のユーザ200にとって面倒な操作をキャンセルさせる。尚、この受信レベル(RSSI)は使用条件によってユーザ200が設定できるようにしてもよい。
以下、図4から図7を用いて説明する装置等のそれぞれの構成要素やモジュール等は、実施形態に応じて、追加、省略、統合、代用することが可能である。
また、図4から図7を用いて説明する装置等のそれぞれの構成要素やモジュール等は、制御や処理に対してシステム全体において分散して配置や格納された状態で、存在する構成であってもよい。
更に、図4から図7は、ハードウェア構成の概略例であって、それらに記載の構成要素やモジュール等は、それぞれの端末やサーバにとって、それらの全てが必須の構成要素であることを意味してはいない。
図4は、車載セキュリティ装置1のハードウェア構成の例である。
車載セキュリティ装置1は、図1から図3を用いて説明した機能を有するものである。
車載セキュリティ装置1は、「セキュリティ装置」の一例である。
車載セキュリティ装置1の主記憶装置401には、セキュリティモジュール410、判定モジュール411、アラートモジュール412、学習モジュール413、車両キー連携モジュール415、セキュリティリモコン連携モジュール416、ユーザ端末連携モジュール417、監視デバイス連携モジュール418等のプログラムやアプリケーションが記憶されており、これらのプログラムやアプリケーションを車載セキュリティ装置制御部403が実行することで車載セキュリティ装置1の各機能要素が実行される。
セキュリティモジュール410は、車載セキュリティ装置1の有する個々のセキュリティ機能を制御する。
セキュリティモジュール410は、車載セキュリティ装置1の複数のセキュリティ機能を個別にオンオフを設定して、車両10のセキュリティ状態を制御することができる構成であるとよりよい。
判定モジュール411は、車載セキュリティ装置1のセキュリティ機能を実行に必要となる各種の判定を実行する。判定モジュール411は、例えば、センサ9による検出値に基づき、車両10への接近者の有無や受信した信号の受信信号強度等を判定する。
判定モジュール411は、受信した信号の受信信号強度として、受信信号強度インジケータ(RSSI:Received Signal Strength Indicator)を利用する構成であるとよい。
なお、「受信信号強度」は、以下の説明において「信号強度」、「受信レベル」、「RSSI」等と称することもある。
判定モジュール411によって行われる判定の具体例については、図8を用いてより詳細に説明する。
なお、後述するように、上記の判定は、判定モジュール511、611、711を用いて行うことも可能である。そのような構成では、判定モジュール411、511、611、711が互いに協働して判定を行ったり、それらが並行して別々の判定を行ったりできるとよい。
アラートモジュール412は、車両10に対して異常が発生した場合の警報出力等の実行を制御する。
アラートモジュール412は、車載セキュリティ装置1の入出力部404の警報機や、車載セキュリティ装置1と接続したバックアップサイレン7や、車両10が元々装備している警報機等から、警報出力等を実行する構成であるとよい。
アラートモジュール412は、更に、車載セキュリティ装置1からの警報出力等を、セキュリティリモコン3やユーザ端末4から出力させるように、警報出力等を制御する構成であるとよりよい。
学習モジュール413は、車載セキュリティ装置1のセキュリティ機能に関する各種の学習を行う。
例えば、学習モジュール413は、例えば、センサ9による検出値に基づき、車載セキュリティ装置1のARM動作やDISARM動作の実行に関連する信号強度の閾値や閾値範囲、ARM動作やDISARM動作の実行時点等、を学習する構成であるとよい。
学習モジュール413によって行われる学習の具体例については、図8を用いてより詳細に説明する。
車両キー連携モジュール415は、車載セキュリティ装置1と車両キー2の間の連携を制御する。
セキュリティリモコン連携モジュール416は、車載セキュリティ装置1とセキュリティリモコン3の間の連携を制御する。
ユーザ端末連携モジュール417は、車載セキュリティ装置1とユーザ端末4の間の連携を制御する。
監視デバイス連携モジュール418は、車載セキュリティ装置1と監視デバイス5の間の連携を制御する。
各連携モジュール415~418は、1つの連携モジュールとして構成されていてもよい。また、場合によっては、一部が省略或いは統合された構成であってもよい。
また、図5から図7に記載の各連携モジュール514~518、614~617、714~718も、上記の説明と同様に機能するので、対応するモジュールについては説明を省略する。
車載セキュリティ装置1の補助記憶装置402には、設定情報420、ユーザ情報421、信号強度情報422、学習情報423等が格納されている。
車載セキュリティ装置制御部403は、それらの情報の少なくとも一部及び上記の各モジュール415~418を用いて、セキュリティシステムの各種のセキュリティ機能を実行する。
車載セキュリティ装置制御部403は、「セキュリティ制御部」の一例である。また、車載セキュリティ装置制御部403は、上述のセキュリティリモコン制御部503、監視デバイス制御部603、プロセッサ703と協働して、「セキュリティ制御部」として機能することもできる。
車載セキュリティ装置1は、通信制御部406を用いて、携帯電話回線用やデータ通信回線用のネットワーク6を介した通信を実行する機能を有していてもよい。或いは、車両10が同様の通信を実行する機能を有していてもよい。
上記の構成では、車両10側から後述のユーザ端末4、例えばスマートフォン4a、に電話或いはアプリ通話をかけることで、ユーザ200に対して、テレビ電話で車両10の中の様子を伝えることができるとよりよい。
そのような構成では、車載セキュリティ装置1は、電子機器8やセンサ9と連動し、車両10の衝撃やモーションの検出をトリガとして、電話やアプリ通話を開始するとよい。
それにより、車載セキュリティ装置1の車載セキュリティ装置制御部403は、ドライブレコーダ8bやカメラ8cの映像や音声を、スマートフォン等のユーザ端末4へ送信するとよい。
車載セキュリティ装置制御部403は、ユーザ200による上記トリガの設定を受け付ける構成であるとよい。それにより、上記の通信の実行に伴う電力の消費を柔軟に管理することが可能なり、車両10や車載セキュリティ装置1のバッテリを上がりにくい構成とすることができる。
図5は、セキュリティリモコン3のハードウェア構成の例である。
セキュリティリモコン3は「リモコン」の一例である。
セキュリティリモコン3を構成する各構成要素について、上述の車載セキュリティ装置1の各構成要素と同様に機能するものについては説明を省略する。
例えば、車載セキュリティ装置連携モジュール514は、車載セキュリティ装置1とセキュリティリモコン3の間の連携を制御し、ユーザ端末連携モジュール517は、セキュリティリモコン3とスマートフォン等のユーザ端末4間の連携を制御する。
入出力部504は、「リモコンの受信器」の一例であり、セキュリティリモコン3に設けられた入出力部であるが、車載セキュリティ装置1と同様に、各種の入出力装置と接続するためのインターフェースや端子部として構成されていてもよい。
また、図5に図示されている構成要素は、適宜統合や省略してもよい。
図6は、監視デバイス5のハードウェア構成の例である。
監視デバイス5を構成する各構成要素について、上述の車載セキュリティ装置1やセキュリティリモコン3の各構成要素と同様に機能するものについては説明を省略する。
入出力部604は、セキュリティリモコン3の入出力部504と同様に、監視デバイス5に設けられた入出力部であるが、車載セキュリティ装置1と同様に、各種の入出力装置と接続するためのインターフェースや端子部として構成されていてもよい。
また、図6に図示されている構成要素は、適宜統合や省略してもよい。
図7は、ユーザ端末4のハードウェア構成の例である。
ユーザ端末4は、車両10の正当なユーザ200、例えば車両10の運転手や車両10の同乗者が所有する端末であり、例えばスマートフォン4a、タブレット端末4b、ウェアラブル端末4c、ノートPC、デスクトップPC等の無線通信端末でありえる。
セキュリティシステムは、ユーザ端末4として、異なるユーザ200の端末を個別に識別することができる構成であるとよりよい。
ユーザ端末4は更に、1人のユーザ200が所有する複数の端末であってもよい。
以下の説明では、ユーザ端末4の有する構成のうち、セキュリティシステムに関連する構成について、具体的に説明する。
ユーザ端末4を構成する各構成要素について、上述の車載セキュリティ装置1やセキュリティリモコン3や監視デバイス5の各構成要素と同様に機能するものについては説明を省略する。
主記憶装置701には、車載セキュリティ装置1やセキュリティリモコン3や監視デバイス5と同様に、セキュリティモジュール710、判定モジュール711、アラートモジュール712等のプログラムやアプリケーションが記憶されており、これらのプログラムやアプリケーションをプロセッサ703が実行することで、ユーザ端末4は、セキュリティシステムの各機能要素を実行することができる。
セキュリティシステムにおいては、ユーザ端末4の主記憶装置701に記憶されているスマートフォン等のユーザ端末4に特有の機能を利用することができるとよりよい。
セキュリティシステムにおいては、更に、ユーザ端末4の主記憶装置701に記憶されている、音楽再生モジュール730や映像再生モジュール731を利用することができるとよりよい。
音楽再生モジュール730や映像再生モジュール731は、セキュリティモジュール710やアラートモジュール712と連動して、セキュリティシステムに関連する通知情報や警告情報の出力時に、出力装置705から、ユーザ端末4に記憶されているユーザ個人の好みの音楽を再生したり、動画を再生したり、画像を表示したりすることができる。
ユーザ端末4のプロセッサ703、入力装置704、出力装置705、カメラ部706、通信制御部707は、ユーザ端末4が元々備えた構成要素であるが、場合によっては、ユーザ200が後付した構成であってもよい。
ユーザ端末4をセキュリティシステムに組み込んだ構成では、ユーザ端末4がセキュリティシステムとは無関係に備えている構成や機能を、セキュリティシステム用の拡張構成や拡張機能として、利用することができるとよりよい。
例えば、セキュリティシステムは、ユーザ端末4が備える、指紋認証機能、QRコード(登録商標)の作成や認証機能、生体情報監視機能、例えば心拍数、血中酸素濃度、呼吸数、脳波、生体電位、消費カロリー等の情報の監視機能、移動監視機能、例えば速度計測機能、歩数計測機能等の監視機能、動作検出機能、例えば視線の動き、瞬き、手首や手指や腕等の動きや形や姿勢等の監視機能、等の機能を拡張機能として利用することができるとよい。
通信制御部707は、ユーザ端末4とセキュリティシステムの各構成要素、例えば車載セキュリティ装置1、車両キー2、セキュリティリモコン3等との間のネットワーク6を介しての通信を制御する。
通信制御部707は、更に、例えば、Wi-Fi、Bluetooth、その他の無線LAN(Local Area Network)通信や近距離無線通信による、無線通信や携帯通信ネットワーク等を介した携帯電話通信等を制御する構成であるとよい。
更に、ユーザ端末4のプロセッサ703は、セキュリティモジュール710及び各連携モジュール714、715、717、719等を用いて、出力装置705に、センサ9の検知結果に基づく情報、例えばドップラや衝撃の情報、を表示してもいい。それによりユーザ200は、セキュリティリモコン3に比べてよりビジュアル的に優れた表示で情報を確認しやすくなる。
またユーザ端末4は、上記の表示をユーザ端末4とセキュリティリモコン3どちらに行うかを設定するユーザ200による入力を受け付けることができるようにしてもよい。
ユーザ端末4のプロセッサ703は、セキュリティモジュール710及び各連携モジュール714、715、717、719等を用いて、車両10側のスピーカやマイクをONにすることができるとよい。
それによりユーザ200が車両10から遠く離れた場所にいても、ユーザ端末4、例えばスマートフォン4a、で車両10の中の様子を映像や音声で確認できるようになる。
なお、図4から図7に記載の各制御部403、503、603及びプロセッサ703が、それぞれ「セキュリティ制御部」として、又は、「セキュリティ制御部」の一部として、機能する構成であってもよい。また、各制御部403、503、603及びプロセッサ703が、協働して「セキュリティ制御部」の1つの機能を実行してもよい。
図8は、セキュリティシステムによる制御フロー800の例である。
制御フロー800では、車載セキュリティ装置1の車載セキュリティ装置制御部403は、車両制御装置210と協働して、車両10を各種のセキュリティ機能によって、保護している(S810)。
図8では、具体的なセキュリティ機能の例として、車両10のロック状態の維持と運転不許可状態の維持が記載されているが、セキュリティシステムはその他のセキュリティ機能を実行することも可能である。その他のセキュリティ機能に関しては、後述する。
なお、運転不許可状態とは、車両10の走行が許可されていない状態であるが、車両10の走行準備が整っていない状態や、車両10の少なくとも一部の機器、例えば中央コンソール等、の操作を受け付けない状態と、理解してもよい。
車両10の車両制御装置210及び車載セキュリティ装置1の車載セキュリティ装置制御部403の少なくとも一方(以下の説明では文章の簡略化のため、「車両制御装置210又は車載セキュリティ装置制御部403」と記載する)は、第1の情報を検知する機能を有する。
車両制御装置210又は車載セキュリティ装置制御部403は、第1の情報を受信しなければ(S820のNoの場合)、S810で実行しているセキュリティ機能の実行を継続し、車両10の保護状態を維持する。
第1の情報とは、例えば、スマート動作を実行するトリガとなる情報等である。具体例としては、第1の情報は、車両10をロック状態からアンロック状態へ移行するための情報、運転不許可状態から運転準備状態へ移行するための情報、上記2つの状態移行の双方を実行するための情報、等である。
車両制御装置210又は車載セキュリティ装置制御部403が、第1の情報を受信すると(S820のYesの場合)、車載セキュリティ装置1の車載セキュリティ装置制御部403は、予め設定された所定の条件が満たされているかの判定を実行する(S830)。
「所定の条件」については後述の制御例を用いてより具体的に説明するが、例えば、第1の情報の出力が、正当なユーザ200によるものであることの確からしさを判別することができるような条件であるとよい。
「所定の条件」とは、例えば車載セキュリティ装置1や車両10と、セキュリティリモコン3が近いこと、リレーアタック等の不正アクセスが行われている可能性が低いことを示す条件である。
例えば、車両キー2、セキュリティリモコン3、スマートフォン等のユーザ端末4は、真のユーザ200によって所持されていることや、リレーアタック、コードグラバ、CANインベーダ等による不正アクセスの実行犯は、それらの現物は所持していないことを想定して、所定の条件を設定するとよい。
なお、所定の条件は、1つの条件であってもよいし、選択可能な複数の条件の組み合わせであってもよい。
更に、セキュリティシステムは、複数の条件のうち、どの条件を適用するか決定する入力を、ユーザ200や車載セキュリティ装置1の販売会社や製造業者から受け付けて、設定変更や更新を実行することができる機能を有しているとよい。
所定の条件の組み合わせとしては、例えば、車両10が所定の場所、例えばディーラや、セキュリティシステムを提供する会社により認定されたプロショップや、車検を行う認証工場や指定工場に存在するか否か、及び、信号がCANを利用して入力されたものであるか否か、という条件の組み合わせを挙げることができる。
それにより、指定工場等での検査等でCANを利用して車両10を操作する場合は、ユーザ200による入力操作の要求はスキップされ、整備士や検査員は円滑に業務を行うことができる一方で、それ以外の場所でCANを利用した入力が行われた場合、ユーザ200による入力操作の要求を行い、万が一のリスクに対してより確実に、セキュリティ強度の高い対応を取ることができる。
なお、図8とは別の実施例では、セキュリティリモコン3のセキュリティリモコン制御部503、監視デバイス5の監視デバイス制御部603、及び、ユーザ端末4のプロセッサ703の少なくとも1つが、それぞれの、判定モジュール511、611、711を用いて、S830の所定の条件の判定を実行することができる構成であるとよりよい。
車載セキュリティ装置1の車載セキュリティ装置制御部403は、所定の条件が満たされていないと判定すると(S830のNoの場合)、ユーザ200に対して、セキュリティシステムにより車両10に提供されているセキュリティ機能に基づく、所定の入力操作の要求を実行する(S840)。
例えば、車載セキュリティ装置1の車載セキュリティ装置制御部403は、車両10が所定の安全範囲、例えば、不特定多数人物の侵入に対して保護された自宅240や職場、ディーラ、プロショップ、車検を行う認証工場や指定工場等、の不特定多数の人物が容易に立ち入りや出入りすることができないような範囲、にある場合(S830のYesの条件)、所定の条件が満たされてる判定し(S830のYesの場合)、所定の入力操作の要求をスキップする(S850)。
安全範囲は、「設定範囲」の一例である。
例えば、車載セキュリティ装置1の車載セキュリティ装置制御部403は、車両10が所定の要警戒範囲、例えば、不特定多数人物の侵入に対して保護されていない自宅240や職場、デパートとか公共の場所、盗難多発エリア、ショッピングモール、駐車場、等の不特定多数の人物の立ち入りや出入りがありえて、駐車時間が長くなる傾向にある場所にある場合(S830のNoの条件)、所定の条件が満たされていないと判定し(S830のNoの場合)、所定の入力操作の要求を実行する(S840)。
「所定の入力操作」については後述の制御例を用いてより具体的に説明する。
なお、所定の入力操作は、1種類の入力操作であってもよいし、選択可能な複数の種類の入力操作の組み合わせであってもよい。
車載セキュリティ装置1の車載セキュリティ装置制御部403は、S840で要求した所定の入力操作が行われたかどうかを判定し(S850)、車載セキュリティ装置1の車載セキュリティ装置制御部403は、所定の入力操作が行われない場合(S850のNoの場合)、再度、所定の入力操作の要求を実行する(S840)。
なお、別の実施例では、車載セキュリティ装置1の車載セキュリティ装置制御部403は、所定の入力操作が行われない場合(S850のNoの場合)、よりセキュリティレベルの高いセキュリティ機能を車両10に適用する等の処理を実行することも可能である。
車載セキュリティ装置1の車載セキュリティ装置制御部403は、所定の入力操作が行われた場合(S850のYesの場合)、車載セキュリティ装置制御部403は、スマート動作を実行する(S870)。
図8の実施例における「スマート動作」とは、「移行動作」の一例であり、例えば、遠隔操作、無線操作、或いは、車両10との非接触操作等での、車両10のロック状態からアンロック状態への移行動作、車両10の運転不許可状態から走行準備状態或いは走行可能状態への移行動作、或いは、それらの両方を実行する動作等である。
なお、「移行動作」は、車両の1つの状態から別の状態へ移行するその他の動作であるとよいが、セキュリ強度のより高い状態からセキュリ強度のより低い状態への移行動作であるとよりよい。
車載セキュリティ装置1の車載セキュリティ装置制御部403は、所定の条件が満たされていると判定すると(S830のYesの場合)、セキュリティシステムにより車両10に提供されているセキュリティ機能に基づき、ユーザ200に対して行われる所定の入力操作の要求処理をスキップし(S840)、スマート動作を実行する(S870)。
セキュリティシステムにより実行される具体的な制御例を説明する。
なお、セキュリティシステム、以下に例示する車両保護、スマート動作、所定の条件、入力操作は、任意に組み合わせたり、複数を適用したりして、車両10にセキュリティ機能を実行することができる。
また、車載セキュリティ装置制御部403、セキュリティリモコン制御部503、監視デバイス制御部603、又は、ユーザ端末4のプロセッサ703は、セキュリティシステムにより提供されるセキュリティ機能を、制御することができる。
そのような構成のセキュリティシステムは、個々のセキュリティ機能の主たる制御主体を、セキュリティ機能ごとに異ならせることができるとよりよい。
それにより、セキュリティシステムは、セキュリティ機能の制御主体の位置を固定する必要がなくなるので、セキュリティ機能の制御主体の位置が固定されることによる制限を回避することができる。
更に、セキュリティシステムは、例えば、外部のサーバ等、例えば、車載セキュリティ装置1の開発、製造、販売等を行う会社等が運営するサーバ等、を協働したセキュリティ機能を提供することもできる。
車両保護やセキュリティ機能の例としては、例えば以下がある。
・ロック状態、例えばドア開NGの状態、の維持;
・運転不許可状態の維持、例えばエンジンやモータ等の動力源オンのNGの状態の維持;
・DISARM状態の維持、例えば少なくとも1つの監視対象の監視状態の維持;
・リレーアタック、コードグラバ、CANインベーダ、の少なくとも1つに対抗する状態の維持。
移行動作の例としては、例えば以下がある。
・ロック状態、例えばドア開NGの状態、からアンロック状態、例えばドア開OKの状態、への移行動作;
・運転不許可状態、例えばエンジンやモータ等の動力源オンのNGの状態、から運転許可状態、例えばエンジンやモータ等の動力源オンのOKの状態、への移行動作;
・ARM状態、例えば少なくとも1つの監視対象の非監視状態、から、DISARM状態、例えば少なくとも1つの監視対象の監視状態、への移行動作;
・ユーザ200に対して割り当てられたセキュリティ状態から、ユーザ200の家族に対して割り当てられたセキュリティ状態へ移行動作。
第1の情報の例としては、例えば以下がある。
・車両10のドアのアンロックするための情報;
・車両10の走行用駆動部をオンにするための情報;
・車両10のドアのアンロックするため及び走行用駆動部をオンにするための情報;
・無線、例えば特小無線、Wi-Fi、Bluetooth、携帯通信ネットワーク、無線基地局等、を利用して送受信される情報;
・有線、例えばCAN等、を利用して送受信される情報;
・正規のユーザ200が所有するユーザ端末4を利用して送受信される情報。
所定の条件の例としては、例えば以下がある。
・設定された範囲内の受信信号強度(RSSI)を有する情報を検知する;
・設定された下限値未満の受信信号強度(RSSI)を有する情報を検知する;
・設定された上限値より大きい受信信号強度(RSSI)を有する情報を検知する;
・画像や映像から登録された人物を認識する;
・車両10が所定の安全範囲、例えばディーラ、プロショップ、修理や車検等を行う認証工場や指定工場等、に存在する;
・車両10が所定の要警戒範囲、例えばデパート、公共の場所、盗難多発エリア、ショッピングモール、駐車場、等のリレーアタックが行われる恐れのある場所や過去にリレーアタックが行われた記録のある範囲、以外の範囲に存在する;
・時刻が所定の第1の時間帯以外の時刻、例えば夜間以外の時刻等、である;
・時刻が所定の第2の時間帯の時刻、例えば出勤・通学の時間帯等の時刻、である;
・車両10の電子機器8が撮影した映像内に未登録の人物がいない;
・車載セキュリティ装置1やセキュリティリモコン3が同じ場所や近い場所にある;
・車両10のドアを開く前に、アウターハンドル230等の車両部分への、所定の入力、例えば設定回数のタッチやタップ、設定方向へのスワイプ等、が行われた;
・車両10の運転席側のドアを開く前に、車両10の荷台側のドアが開かれた;
・車両10の運転席側のドアを開く前に、車両10の荷台への荷物の積み込みが行われた;
・車両10の運転席側のドアを開く前に、車両10後部の座席への乗車が行われた;
・ユーザ200が所定の行動、例えばハンドサイン、ウィンク、首振り等、を実行した;
・ユーザ200がシートベルトを所定の設定量、例えば正規のユーザ200の体型に対応した長さ、延ばして装着した;
・ユーザ200がベビーシートやチャイルドシートを取り付けた又は使用した;
・ユーザ200が目的地として所定の場所、例えば職場や自宅、を入力した;
・所定の数以上のセキュリティ機能がONに設定されている;
・所定の種類のセキュリティ機能がONに設定されている;
・自動運転モードでの目的地入力が行われた;
・自動運転モードでの目的地がユーザ200の自宅又は職場又は学校である;
・バーチャルキャラクタとのコミュニケーション入力が行われた;
・車両10の周囲に移動体を検知しない。
所定の入力操作の例としては、例えば以下がある。
(以下の例示は「入力操作」の一例である)
・入力装置、例えばバレースイッチ等、よる暗証番号の入力操作、例えばバレースイッチよる暗証番号の入力操作;
(以下の例示は「別の入力操作」の一例である)
・隠しスイッチを用いる入力操作、例えば冷房ボタンを押しながらのエンジン起動操作等;
・QRコードの入力操作;
・セキュリティリモコン3やユーザ端末4を用いる入力操作;
・登録したユーザ200の生体情報、例えば指紋情報、静脈情報、虹彩情報等、の入力操作
以下に説明するいずれの制御例においても、セキュリティシステムは、車両10に対して、例えばリレーアタック等の攻撃に対抗する高いセキュリティ強度のセキュリティ機能で車両10を保護しつつ、所定の条件を満たす場合に、セキュリティ機能を解除するための入力操作をスキップしたり、その要求回数を減らしたりすることで、ユーザ200が毎回セキュリティ機能を解除するために入力操作を行うことを回避することができる。
それにより、ユーザ200は、例えば毎回行う入力操作の煩わしさから、高いセキュリティ強度のセキュリティ機能の使用を避けたいと感じることを減少しやすくなる。
第1の制御例
入力例:第1の情報の受信信号強度情報。
出力例:暗証番号の入力操作をスキップする命令。
アンロック情報の入力に対して、車両10のドアロックを解錠する一方で、車両10の走行用駆動部の起動には、ユーザ200による暗証番号の入力操作を要求するセキュリティ機能を実行するセキュリティシステムにおいて、車載セキュリティ装置1の車載セキュリティ装置制御部403は、第1の情報の受信信号強度情報が設定された範囲内にある場合、暗証番号の入力操作の要求処理をスキップし、車両10の走行用駆動部の起動処理を実行する。
これにより、セキュリティシステムは、正当なユーザ200の日常的な使用環境で発生する受信信号強度情報を、セキュリティ機能を解除するための認証対象として利用することができる。
そして、ユーザ200は、例えば車両キー2やセキュリティリモコン3の実物を自身で所持している場合、入力操作の手間を省くことができる。
第2の制御例
入力例:第1の情報の受信信号強度情報。
出力例:暗証番号の入力操作を要求する回数を減らす命令。
アンロック情報の入力に対して、車両10のドアロックを解錠する一方で車両10の走行用駆動部を起動するためにはユーザ200による第1の暗証番号の入力操作及び第2の暗証番号の入力操作という2回の入力操作を要求するセキュリティ機能を実行するセキュリティシステムにおいて、車載セキュリティ装置1の車載セキュリティ装置制御部403は、第1の情報の受信信号強度情報が設定された範囲内にある場合、第1又は第2の暗証番号の入力操作の要求処理のみを行い入力操作の要求回数を1回に減らす、車両10の走行用駆動部の起動処理を実行する。
これにより、セキュリティシステムは、正当なユーザ200の日常的な使用環境で発生する受信信号強度情報を、セキュリティ機能を解除するための認証対象として利用することができる。
そして、ユーザ200は、例えば車両キー2やセキュリティリモコン3の実物を自身で所持している場合、入力操作の手間を減らすことができる。
第3の制御例
入力例:第1の情報の受信信号強度情報。
出力例:要求する入力操作の種類を減らす命令。
アンロック情報の入力に対して、車両10のドアロックを解錠する一方で、車両10の走行用駆動部を起動するためにはユーザ200による暗証番号の入力操作及びユーザ端末4を介するセキュリティ解除操作の2種類の入力操作を要求するセキュリティ機能を実行するセキュリティシステムにおいて、車載セキュリティ装置1の車載セキュリティ装置制御部403は、第1の情報の受信信号強度情報が設定された範囲内にある場合、暗証番号の入力操作の要求処理をスキップして入力操作の要求回数を1回に減らす、車両10の走行用駆動部の起動処理を実行する。
これにより、セキュリティシステムは、正当なユーザ200の日常的な使用環境で発生する受信信号強度情報を、セキュリティ機能を解除するための認証対象として利用することができる。
そして、ユーザ200は、例えば車両キー2やセキュリティリモコン3の実物を自身で所持している場合、入力操作の手間を減らすことができる。
第4の制御例
入力例:荷台への荷物の積み込みに関する情報。
出力例:暗証番号の入力操作をスキップする命令。
アンロック情報の入力に対して、車両10のドアロックを解錠する一方で、車両10の走行用駆動部を起動するためにはユーザ200による暗証番号の入力操作を要求するセキュリティ機能を実行するセキュリティシステムにおいて、車載セキュリティ装置1の車載セキュリティ装置制御部403は、ユーザ200が運転席へ乗り込む前に荷台への荷物の積み込みが行われたことを検知した場合、暗証番号の入力操作の要求処理をスキップし、車両10の走行用駆動部の起動処理を実行する。
これにより、セキュリティシステムは、正当なユーザ200の業務にとって特徴的で日常的な行動を、セキュリティ機能を解除するための認証対象として利用することができる。
そして、搬送業等を営むユーザ200は、日常的な仕事の流れで車両10に荷物を積み込んだ場合、入力操作の手間を省くことができる。
第5の制御例
入力例:ベビーシートの取り付けに関する情報。
出力例:暗証番号の入力操作をスキップする命令。
アンロック情報の入力に対して、車両10のドアロックを解錠する一方で、車両10の走行用駆動部を起動するためにはユーザ200による暗証番号の入力操作を要求するセキュリティ機能を実行するセキュリティシステムにおいて、車載セキュリティ装置1の車載セキュリティ装置制御部403は、ユーザ200が車両10に持ち運び可能なベビーシートを持ち込んで取り付けたことを検知した場合、暗証番号の入力操作の要求処理をスキップし、車両10の走行用駆動部の起動処理を実行する。
これにより、セキュリティシステムは、正当なユーザ200に特徴的で日常的な行動を、セキュリティ機能を解除するための認証対象として利用することができる。
そして、ユーザ200は、ベビーシートを利用して乳幼児と一緒に車両10へ乗り込む場合、入力操作の手間を省くことができる。
第6の制御例
入力例:アウターハンドル230に対するスワイプ操作。
出力例:セキュリティリモコン3やユーザ端末4を介するセキュリティ解除操作をスキップする命令。
アンロック情報の入力に対して、車両10のドアロックを解錠するためにユーザ所有のセキュリティリモコン3やユーザ端末4を介するセキュリティ解除操作を要求するセキュリティ機能を実行するセキュリティシステムにおいて、車載セキュリティ装置1の車載セキュリティ装置制御部403は、例えばアウターハンドル230を掴んでドアを開こうとしたり、タッチ操作でドアを開こうとしたりする操作を検知する前に、アウターハンドル230に対する所定の方向のスワイプ操作、例えば車両前方から後方へ向かう方向へのスワイプ操作、を検知した場合、セキュリティリモコン3やユーザ端末4を介するセキュリティ解除操作の要求処理をスキップし、車両10のドアロックの解錠処理を実行する。
これにより、セキュリティシステムは、車両10のドアを開けるときのユーザ200の通常の行動の範囲内に、セキュリティ機能を解除するための入力操作を組み込むことができる。
そして、アンロック情報の入力後直ぐに車両10のドアを開けようとするリレーアタック実行犯等はドアを開けて車両10内へ入ることができず、ユーザ200は一般的なドアの開放操作に、単純なスワイプ操作を加えるだけで、ドアを開くことができる。
第7の制御例
入力例:時刻が所定の設定期間内の時刻であるという情報。
出力例:暗証番号の入力操作をスキップする命令。
アンロック情報の入力に対して、車両10のドアロックを解錠する一方で、車両10の走行用駆動部の起動には、ユーザ200による暗証番号の入力操作を要求するセキュリティ機能を実行するセキュリティシステムにおいて、車載セキュリティ装置1の車載セキュリティ装置制御部403は、第1の情報の入力を受け付けた時刻が所定の設定期間内の時刻である場合、暗証番号の入力操作の要求処理をスキップし、車両10の走行用駆動部の起動処理を実行する。
所定の設定期間とは、例えば、所定の第1の時間帯以外の時刻、例えば夜間以外の時刻等、や、所定の第2の時間帯の時刻、例えば出勤・通学・送迎の時間帯等の時刻、である。
上記の夜間以外の時間帯や出勤・通学の時間帯は、「設定期間」の一例である。
これにより、セキュリティシステムは、正当なユーザ200の毎日の決まった行動習慣である通勤や通学や送迎等で車両10を利用する場合では、入力操作をスキップし、そのようなユーザ200のいつもの、決まった車両10の利用では、面倒と感じるきっかけとなり得る操作を省略することができる。
第8の制御例
入力例:車両10の電子機器8が撮影した映像情報。
出力例:暗証番号の入力操作をスキップする命令。
アンロック情報の入力に対して、車両10のドアロックを解錠する一方で、車両10の走行用駆動部の起動には、ユーザ200による暗証番号の入力操作を要求するセキュリティ機能を実行するセキュリティシステムにおいて、車載セキュリティ装置1の車載セキュリティ装置制御部403は、車両10の電子機器8、例えばドライブレコーダ8bやカメラ8c等、が撮影した映像情報内、例えば、車両10の車室内後方から車室内を撮影した映像情報のフロントガラス、リアガラス、及び、窓、のうち少なくとも1つの領域内で、登録したユーザ200以外の人物、例えばユーザ200が知らない人物、を検知した場合は、暗証番号の入力操作の要求処理を実行し、反対に、登録したユーザ200のみを検知した場合は、暗証番号の入力操作の要求処理をスキップし、車両10の走行用駆動部の起動処理を実行する。
上記の構成では、車両10の電子機器8であるドライブレコーダ8bやカメラ8c等は、車内後方から車内を撮るカメラを有する又はそのようなカメラであるとよい。この場合、フロント・リアのサイドガラス越しや、車両前方や車両側方に人が映っていたら、スイッチ操作必要とするとよい。
「車内後方から車内を撮るカメラ」が「フロント・リアのサイドガラス越し」に撮影した映像データが画像データを利用することで、車内の様子と車外の様子を含む従来よりも情報量や情報価値の大きなデータをまとめて取得し、解析することができる。
登録したユーザ200は「登録ユーザ」の一例である。なお、登録ユーザは、実際に車両10を運転したり、車両キー2やセキュリティリモコン3等を所持していたりするユーザ200に加えて、ユーザ200の家族や車両10を所有する会社の社員等であってもよい。
これにより、セキュリティシステムは、ユーザ200の確からしさを判定に、映像情報を用いることもできるので、判定精度を向上させることができる。
以下においては、車両制御装置210が車両キー2から出力されるアンロック情報を受信すると、車両制御装置210が、車両10のロック状態からアンロック状態へ移行、及び、車両10の運転不許可状態から運転許可状態へ移行、の双方の処理を実行するような車両10に対して、セキュリティシステムを導入した場合の具体的な制御例について、説明する。
以下の図9から図15に記載の実施例のセキュリティシステムでは、所定の条件を判定するためのパラメータとして、RSSIを用いる例について説明する。
また、図9から図15に記載の実施例において、共通する内容については、説明を省略又は簡略化する。
以下の説明において、「RSSI」と記載する部分は、技術的に齟齬が生じない限り、「信号から得られる物理量」、又は、「所定の条件を判定するためのパラメータ」、と読み替えてもよい。
図9は、セキュリティシステムによる第1のセキュリティ制御における信号の送受信を示すシーケンス図の例である。
図9の実施例のセキュリティシステムは、セキュリティリモコン3、例えば双方向リモコン、がRSSIを判定する構成である。
リモコンでRSSIを判定する場合、時点T0において、車両10にユーザ200が接近或いは接触すると、例えば車両10にアウターハンドル230にユーザ200が接触すると、車両10から、例えば車両双方向アンテナユニットから、車両キー2へリクエスト情報が送信される。
リクエスト情報は、車両キー2に対して、所定のスマート動作を実行するためのアンロック情報Aの送信を要求する情報である。なお、リクエスト情報はレスポンス信号とも称する。
「アンロック情報A」は「第1の情報」や「リモコンの受信器及び車両の受信器の少なくとも一方で受信した信号」の一例である。
また、所定のスマート動作とは、例えば車両10のロック状態からアンロック状態への移行動作、車両10の運転不許可状態から走行準備状態或いは走行許可状態への移行動作、或いは、それらの両方を実行する動作等である。
運転不許可状態とは、例えば、車両10を走行させるためのエンジンやモータが起動していないことによって、車両10を走行させることができない状態である。
走行準備状態とは、例えば、車両10を走行させるためのエンジンやモータが起動しており、車両10を走行させる準備が整っている状態である。
走行許可状態とは、例えば、車両10を走行させるためのエンジンやモータが起動しており、車両10を走行させることができる状態である。
走行準備状態や走行許可状態は、「走行待機状態」の一例である。
車両キー2は、リクエスト情報を受信すると、時点T1において、車両10へアンロック情報Aを送信する。
車両10は、アンロック情報Aを受信すると、車両10のドアの解錠を行う。
車載セキュリティ装置1は、車両10の状態を監視し、車両10のドアが解錠されたことを、アンロック情報Bとして、検出することができる構成であるとよい。
例えば、図3を用いて説明した純正キーレスアダプタ320が時点T2においてアンロック情報Bを受信すると、車載セキュリティ装置1は、例えば純正キーレスアダプタ320は、時点T3において、セキュリティリモコン3へRSSI要求を送信する。
なお、アンロック情報Bは時点T1におけるアンロック情報Aと同等の情報であってもよい。
また、RSSI要求は「第2の情報」の一例である。
なお、セキュリティシステムは、車載セキュリティ装置1、例えば、純正キーレスアダプタ320、により作成された解錠送信(ディスアーム)信号をRSSI要求として利用することも可能である。
セキュリティリモコン3はRSSI要求を受信すると、そのRSSI要求の信号の受信レベル(RSSI)を検出して、検出した受信レベル(RSSI)が設定レベルより高いレベルの場合は、セキュリティリモコン3は、時点T4において、RSSI要求の受信レベルを車載セキュリティ装置(車載機)1にリターン情報(受信したRSSIデータ)として通知する。
図9の実施例におけるこのリターン情報は「第3の情報」の一例である。
また、設定レベルは「強度設定値」の一例であり、例えば、車載セキュリティ装置1の補助記憶装置402やセキュリティリモコン3の補助記憶装置502や監視デバイス5の補助記憶装置602等に、信号強度情報422、522、622等として、記憶されていてるとよい。
なお、RSSI要求やリターン信号の送信、或いは、その他の情報の送受信は、複数回行ってもよい。これは、以降の図10から図15の実施例においても同様である。
セキュリティリモコン3は、RSSIに基づくリターン情報として、車両10に、例えば車両双方向アンテナユニットに、スイッチ操作(暗証コード入力操作)をスキップ又はキャンセルしてもよいことを送信してもよい。
なお、前述の通り、「受信レベル」は「信号強度」と読み替えてもよい。
逆に受信レベルが低い場合は、セキュリティリモコン3は何も送信せず車両双方向アンテナはセキュリティリモコン3からキャンセル送信がない為、スイッチ操作(暗証コード入力操作)をスキップ又はキャンセルさせない。
尚、スイッチ操作(暗証コード入力操作)が必要なときは、車両10側のユニットからブザーを鳴らしスイッチ入力が必要なことをユーザ200に警告する構成であると、ユーザ200は、スイッチ操作(暗証コード入力操作)がスキップ又はキャンセルされているのか、或いは、スイッチ操作(暗証コード入力操作)が必要であるのか、を認識しやくすなるのでよりよい。
上記の警告は、「入力操作の要求に関する通知情報」の一例であり、例えば「暗証コードを入力してください」等の内容の音声情報や映像情報、光の明滅、ビープ音やブザー音等、であるとよい。
なお、別の実施例として、セキュリティリモコン3は、時点T1における車両キー2からの車両10へアンロック情報Aを、RSSI要求と同様のトリガ信号として受信してもよい。
そのような構成では、セキュリティリモコン3は、車両キー2からのアンロック情報Aの信号強度について、上記と同様の判定を行うとよい。
また、セキュリティリモコン3は、アンロック情報A、アンロック情報B、RSSI要求のそれぞれの受信レベルを検知及び比較する構成であってもよい。
そのような構成では、複数の検出結果に基づく判定条件を追加することによって、車両10を利用する人物が、正当なユーザ200であるかどうかを、より確かに判定することができる。
図10は、セキュリティシステムによる第2のセキュリティ制御における信号の送受信を示すシーケンス図の例である。
図10の実施例のセキュリティシステムは、車載セキュリティ装置1、例えば車両双方向アンテナユニット、がRSSIを判定する構成である。
なお、車両双方向アンテナユニットは、車載セキュリティ装置1とともに車両10に後付されたユニットであってもよいが、車両双方向アンテナユニットの少なくとも一部は、車両10に予め装備された部品等であってもよい。
車両双方向アンテナユニットでRSSIを判定する場合、時点T0から時点T2では、車両10、車両キー2、車載セキュリティ装置1は、図9の実施例と同様に、情報や信号の送受信を行う。
セキュリティリモコン3は、時点T1におけるアンロック情報A、又は、時点T2におけるアンロック情報B、を受信すると、時点T5において、車両10に、例えば、車両双方向アンテナユニットにリターン情報(リターン(ACK)信号)を送信する。
特に、セキュリティリモコン3は、時点T1におけるアンロック情報A、又は、時点T2におけるアンロック情報B、を受信すると、必ず、或いは、それらの情報の受信レベルに関わらず、車両10にリターン情報(リターン(ACK)信号)構成であるとよい。
図10の実施例の時点T5におけるリターン情報は、図9の実施例の時点T4におけるリターン情報とは異なり、RSSI情報を含む必要はない。
図10の実施例におけるこのリターン情報は「第4の情報」の一例である。
車両双方向アンテナユニットは、このリターン信号の受信レベル(RSSI)を検出して、受信レベルが設定レベルより高い場合、スイッチ操作(暗証コード)をスキップ又はキャンセルする。
逆に受信レベルが設定レベルより低い場合及び受信しない場合は、スイッチ操作(暗証コード)をスキップさせない又はキャンセルさせない。
車載セキュリティ装置1は、受信レベルとスイッチ操作のスキップ処理又はキャンセル処理の関係を調整することができる構成であると、ユーザ200ごとにより適した判定を実行することができるので、よりよい。
例えば、上記の例とは反対に、車両双方向アンテナユニットは、このリターン信号の受信レベル(RSSI)を検出して、受信レベルが設定レベルより低い場合及び受信しない場合に、スイッチ操作(暗証コード)をスキップ又はキャンセルし、受信レベルが設定レベルより高い場合及び受信しない場合は、スイッチ操作(暗証コード)をスキップさせない又はキャンセルさせない構成であってもよい。
特に、車載セキュリティ装置1は、設定レベルや設定レベルの範囲を調整する機能や、ユーザ200ごとに適用する設定レベルや設定レベルの範囲を変更する機能を有していると、よりよい。
尚、図9の実施例と同様に、スイッチ操作(暗証コード入力操作)が必要なときは、車両側のユニットからブザーを鳴らしスイッチ入力が必要なことをユーザ200に警告する構成であるとよりよい。
図11は、セキュリティシステムによる第3のセキュリティ制御における信号の送受信を示すシーケンス図の例である。
図11の実施例のセキュリティシステムは、車載セキュリティ装置1、例えば車両双方向アンテナユニット、及び、セキュリティリモコン3の双方がRSSIを判定する構成である。
車載セキュリティ装置1、例えば車両双方向アンテナユニット、及び、セキュリティリモコン3、例えば双方向リモコンの両方がRSSIを判定する場合、時点T0から時点T4では、車両10、車両キー2、車載セキュリティ装置1、セキュリティリモコン3は、図9、図10の実施例と同様に、情報や信号の送受信を行う。
図11の実施例では、セキュリティリモコン3は、時点T3において、車載セキュリティ装置1からRSSI要求を受信すると、車載セキュリティ装置1、例えば車両双方向アンテナユニットにリターン情報を送信し、それに加えて、セキュリティリモコン3が受信したRSSI要求の信号の受信レベル(RSSI)のデータ情報を送信する。
なお、セキュリティリモコン3は、リターン情報と、セキュリティリモコン3が受信したRSSI要求の信号の受信レベル(RSSI)のデータ情報とを、組み合わせて送信する構成であってもよい。
図11の実施例では、リターン情報は、図9の実施例の場合と同様に、「第2の情報」の一例である。
また、セキュリティリモコン3が受信したRSSI要求の信号の受信レベル(RSSI)のデータ情報は、「第5の情報」の一例である。
車載セキュリティ装置1、例えば車両双方向アンテナユニットは、更に、このリターン信号の受信レベル(RSSI)を検出する。車載セキュリティ装置1の車載セキュリティ装置制御部403は、セキュリティリモコン3から受信したリターン情報の受信レベルを車載セキュリティ装置1の補助記憶装置402に信号強度情報422として記憶されている設定されたRSSIレベル設定値と比較して、判定を行う。
図9、図10の実施例における「設定レベル」と同様に、RSSIレベル設定値も「強度設定値」の一例であり、例えば、車載セキュリティ装置1の補助記憶装置402やセキュリティリモコン3の補助記憶装置502や監視デバイス5の補助記憶装置602等に、信号強度情報422、522、622等として、記憶されていてるとよい。
判定の結果、RSSIレベルが設定された範囲内であれば、セキュリティをDISARM状態とする。範囲外であれば、予備警報を鳴動させARM状態のまま動作しエンジンを始動出来ない状態とする。
比較は、両方の受信レベル(RSSI)の平均値に対して高いか、低いかに応じて、図9、図10の実施例と同様の動作を実行してもよい。
尚、セキュリティリモコン3のリターン信号が受信できない場合も図10の実施例と同様な動作を実行する。
尚、図9、図10の実施例と同様に、スイッチ操作(暗証コード入力操作)が必要なときは、車両側のユニットからブザーを鳴らしスイッチ入力が必要なことをユーザ200に警告する構成であるとよりよい。
図12は、セキュリティシステムによる第4のセキュリティ制御における信号の送受信を示すシーケンス図の例である。
図12の実施例のセキュリティシステムは、車両10からのリクエスト情報に対して、セキュリティリモコン3がリターン情報を送信する構成である。
図9から図11の実施例とは異なり、図12の実施例のセキュリティシステムでは、
セキュリティリモコン3は、ユーザ200が車両10に接近したり、接触したりした時点T0において、車両10が車両キー2に対して送信するリクエスト信号を、受信し、時点T5において、車両10からのリクエスト信号の受信をトリガとして、リターン情報を車載セキュリティ装置1へ送信する。
図12の実施例では、時点T5におけるリターン情報に対して、車載セキュリティ装置1は、図10の実施例と同様の処理を実行する。
別の実施例では、時点T5におけるリターン情報は、時点T0における車両10からのリクエスト信号の受信レベル(RSSI)に関するデータを有していてもよい。
そのような構成では、図9や図11で説明した処理と同様の処理を実行することもできる。
また、図9から図12に記載されている時間間隔T(T1-4、T1-5)は、長くても数秒であるとよく、好ましくは略0であるとよい。後述の、図14、図15の実施例においては、時間間隔T(T1-4、T1-5)の時間長をより短くすることができる。
図13は、セキュリティシステムによる第5のセキュリティ制御における信号の送受信を示すシーケンス図の例である。
図13の実施例のセキュリティシステムは、少なくとも車両キー2から出力される信号を監視する監視デバイス5を有している。
監視デバイス5は、例えば、時点T0において車両10が出力するリクエスト情報、時点T1において車両キー2が出力するアンロック情報A、時点T2において車載セキュリティ装置1が出力するアンロック情報B、時点T5においてセキュリティリモコン3が出力するリターン情報、の少なくとも1つを監視するデバイスである。
監視デバイス5は、特に、車両キー2が出力する信号及びそれと同様の信号、の受信を監視する構成であるとよい。
そのような構成の監視デバイス5は、例えば図18の関連で説明するように、ユーザ200に対して、例えばリレーアタックのような攻撃が行われた場合に、ユーザ200に対して、警告情報を出力することができる。
ユーザ200は、自分自身が車両10に乗り込む時にもブザーの鳴動を認識する。そのようなブザー音に慣れたユーザ200は、車両10とは離れて、例えば駐車場から店内へと向かう途中に、聞き慣れたそのブザー音を認識した場合には、違和感を覚えて、周囲の異常、例えばリレーアタックを仕掛けて接近してきた攻撃社の存在等、に積極的に気を配ることができる。
図13の実施例では、監視デバイス5は、受信した信号の受信レベル(RSSI)を検出し、その検出結果に応じた警告情報を出力する。
別の実施例では、監視デバイス5は、信号の受信に応じて単純に警告情報を出力する構成であってもよい。
監視デバイス5が、例えば、リレーアタック(スマートキー動作検出機)検出キーホルダとして製造されたデバイスであると、携帯性に優れるのでよい。
時点T0及び時点T1で、スマートキーとして車両キー2が動作すると、LF信号(例えば134kHz及び124kHz)及び300MHz帯(微弱無線)が送信される。
LF信号は「第6の情報」の一例である。
監視デバイス5は、これを(どちらか一方、又は両方)検出し、ブザーを鳴らすお守り的なキーホルダとして形成されていると、車両キー2(純正キー)と一緒に取り付けて持ち運びやすいのでよい。
ブザー音は「通知情報」の一例である。
監視デバイス5は、走行中の車両10が発するLF信号を受信する構成であってよい。そのような構成では、走行中にも警告音は鳴動するが、ある程度連続で、ユーザ200により設定可能な第1の期間、例えば10秒、20秒等、LF信号を受信した場合は警告音を停止させる機能(警告音停止モードへの移行機能)を有しているとよい。
ユーザ200により設定可能な第1の期間は「第1の設定期間」の一例である。
監視デバイス5は、この警告音停止モードに移行した後は、LF信号を連続して、ユーザ200により設定可能な第2の期間、例えば60秒、120秒等、受信しなくなった場合は警告音停止モードから抜けることで、再度、警告モードに移行する機能(警戒モードへの復帰機能)を有しているとよい。
ユーザ200により設定可能な第2の期間は「第2の設定期間」の一例である。
監視デバイス5は、LF信号、300MHzの検出も送信されるデータを車両ごとに記憶させる構成であると、更に精度を上げることができるのよりよい。それにより、ユーザ200の自車両10とは別の他の車両に対して反応することを低減しやすくなる。
監視デバイス5は、例えばオフィスやレストランやユーザ200の家で机の上に置かれた場合等(静止状態)では、ユーザ(持ち主)200が近くにいない場合もある為、振動センサを利用して静止状態の時は、ブザーの音圧を上げてユーザ200に知らせる機能を有しているとよい。
監視デバイス5について説明した上記の機能は、セキュリティリモコン3(セキュリティのリモコン)に搭載してもよい。
図14は、セキュリティシステムによる第6のセキュリティ制御における信号の送受信を示すシーケンス図の例である。
図14の実施例のセキュリティシステムは、マイクロ波ユニットを有する又は制御する車載セキュリティ装置1を有している。
車載セキュリティ装置1は、セキュリティデバイスとして、車両10への人物等の接近を検知するマイクロ波ユニットを有している又は制御する構成であるとよく、車両10への人物等、特にユーザ200として登録された人物以外の未登録の人物、の接近を検知し、セキュリティリモコン3へ検知結果を送信したり、車両10から警告音声等を出力したりする構成であるとよい。
マイクロ波ユニットは、「マイクロ波を出力する装置」の一例である。
また、マイクロ波ユニットは、車両キー2及び車両10の位置関係、例えば車両キー2の車両10への接近、を検知する装置とは、別の装置であるとよい。
そのような構成では、正規のユーザ200や、登録されたユーザ200が、車両10へ接近する場合でも、車両10、車載セキュリティ装置1、及びそれらを組み合わせたセキュリティシステム(車載システム)とセキュリティリモコン3の間では様々な情報の通信が行われる。
ユーザ200が車両10に接近したり、車両10のアウターハンドル230に触れたりすることでドアを開けに行く時点T0では、マイクロ波ユニットを利用するセキュリティ(マイクロ波検知)機能をオン(ON)にセットしている。そして、マイクロ波ユニットで人物を検知するとセキュリティリモコン3にセキュリティ情報が通報や送信される。
なお、実際のセキュリティリモコン3等が関連する様々な通信が、それに関連する種々の規制、例えば、特小無線は、送信休止時間やキャリアがあれば送信してはいけない等、を考慮して行われることになる。その結果、情報を任意に頻繁に送信することが困難になることや、遅れることがある。
そこで、図14の実施例では、車載セキュリティ装置1は、時点T1において、車両キー2からのアンロック情報Aを受信し、そのアンロック情報Aの受信レベル(RSSI)が所定の値である場合に、マイクロ波ユニットによる検知機能を少なくとも一時的に停止する。
それによりマイクロ波ユニットからのマイクロ波の出力は停止される。
図14の実施例における時点T1は、「第1の情報の入力時点」の一例である。
マイクロ波ユニットによる検知機能を少なくとも一時的に停止するアンロック情報Aの受信レベル(RSSI)の所定の値とは、例えば、ユーザ200による通常のアンロック操作の際に受信される受信レベルに基づいて設定するとよい。
上記の設定は、特に、正当なユーザ200による操作時の受信レベルと、例えばリレーアタックによる攻撃時の受信レベルと、を区別するとよい。
例えば、リレーアタックによる攻撃時の受信レベルは、正当なユーザ200による通常の操作時の受信レベルに比べて、比較的大きいので、そのような不自然に大きな受信レベルでは、マイクロ波ユニットによる検知機能は実行し続けるとよい。
図14の実施例では、時点T1と時点T2の間で車両ドアが解錠(アンロック)されると、マイクロ波の信号の出力処理を停止するとよい。
車載セキュリティ装置1の制御部403は、アンロック情報Aの受信レベル(RSSI)に応じて、アンロック操作が正規のユーザ200の行動に基づいて行われたと判定する場合、車両キー2(純正キー)を持った人がアンロックしたのだから、車両10に接近する人物は正当なユーザ200である、という思想のもと、接近検知に関するセキュリティ機能をマスクする。
そのような構成では、正当なユーザ200が車両10の近くにいてアンロックした場合には、不要な警告音の出力、例えば「ピラピラ」といった音声出力等、を避けることが可能となる。
更に、ユーザ200がアウターハンドル(ドアノブ)230を触りにいくときにはマイクロ波ユニットが人物を検知し、検知結果をセキュリティリモコン3へ送信し、セキュリティリモコン3がこれを受け取り、また、ユーザ200が鍵ノブを触るとマイクロ波ユニット(ドップラ)が働いて検知結果をセキュリティリモコン3へ送信しようとすることで信号が混雑することを避けやすくなる。
特に、図14の実施例では、時点T3における車載セキュリティ装置1からのRSSI要求及び時点T4におけるセキュリティリモコン3からのリターン情報(RSSI)の送信、よりも前に通信発生するマイクロ波出力を停止することで、レスポンスがより良好になる。
従って、車両10がアンロックされた旨の信号をリモコンにいずれは送信するが、マイクロ波検知をし続けると送れず、DISARMできない、レスポンスが悪くなる、乗りこんでいるのにDISARMされない、等の不具合も避けやすくなる。
なお、図14の実施例では、マイクロ波ユニットを用いるセキュリティ機能の少なくとも一時的な停止について説明したが、車載セキュリティ装置1は、その他のセキュリティ機能を少なくとも一時的な停止する機能を、代替的に又は追加的に、有しているとよりよい。
例えば、車載セキュリティ装置1は、複数の異なるセキュリティ機能に関して、個別にオンオフを設定する機能を有しているとよく、そのような構成では、マイクロ波だけカットし、他の検出結果、例えば衝撃等の検出結果、はカットしない、といったように、柔軟な設定が可能である。
上述のように、マイクロ波ユニットの検知機能オフにする構成に代えて、別の実施例では、マイクロ波ユニットで人を検知やそのログの記録は継続するが、セキュリティリモコン3への情報の送信は停止する構成としてもよい。或いは、それらを切り替えられる構成であってもよい。
そのような構成では、セキュリティリモコン3との通信頻度減らすことが可能となり、レスポンスを向上させることができる。
例えば、車両キー2(純正キー)によるアンロックに関連して、セキュリティ(セキュリティ機能で検知したこと)に関する情報の通信を減じる、構成であるとよい。
なお、上記の説明ではマイクロ波ユニットのマイクロ波出力に関連する通信状況やそのレスポンスの改善について詳述したが、同様の動作は、例えば特小無線以外で行っても同様の効果、例えば通信頻度を減らすことができること、等をもたらすことができる。
車載セキュリティ装置1は、その補助記憶装置402に信号強度情報422として、接近検知用のマイクロ波ユニットがドップラ反応をするRSSI閾値を記憶していてもよい。検知したRSSIが記憶されたRSSI閾値よりも低い場合、又は、RSSIが検知されない場合、正当なユーザ200は遠くにいると見なすことが合理的であり、リレーアタック等の攻撃を受けていると判定することができる。
車載セキュリティ装置1は、マイクロ波ユニットによるドップラ反応が生じた場合、セキュリティリモコン3に信号を送り、セキュリティリモコン3はそのリターン情報(リプライ)にRSSIデータ(RSSI値)を入れるとよい。
車両10にユーザ200が接近した場合、いずれにせよ、セキュリティリモコン3への情報の送信が行われるので、上記の動作は、通信状況の混雑具合を悪化させることなはない。
なお、図9、図11、図14の実施例では、RSSIを確かめるトリガ(RSSI要求)は、アンロック情報の受信に応じて行われるが、車載セキュリティ装置1は、アンロック動作以外のトリガ、例えば、マイクロ波の作動や、個々のセキュリティ機能の作動等に応じて、RSSI要求を出力する機能を有しているとよりよい。
図15は、セキュリティシステムによる第7のセキュリティ制御における信号の送受信を示すシーケンス図の例である。
図15の実施例のセキュリティシステムは、図14の実施例と同様に、マイクロ波ユニットを有する又は制御する車載セキュリティ装置1を有している。
図15の実施例では、車載セキュリティ装置1は、マイクロ波ユニットによる車両10への人物等の接近検知に基づいて、時点T6において、セキュリティリモコン3に対して、接近検知情報やRSSI要求を送信し、セキュリティリモコン3は、時点T7において、車載セキュリティ装置1に対して、リターン情報(RSSIデータ)を送信する。
図15の実施例における、時点T6は「セキュリティデバイスの出力時点」の一例である。
それに応じて、車載セキュリティ装置1の車載セキュリティ装置制御部403は、例えばユーザ200が車両10のアウターハンドル230へ接触する時点T0よりも以前に、マイクロ波ユニットによる検知機能を少なくとも一時的に停止し、マイクロ波ユニットからのマイクロ波の出力を停止する又はマイクロ波ユニットの作動タイミングを変更する。
なお、図15の実施例では、マイクロ波ユニットからのマイクロ波の出力を停止する代わりに、マイクロ波ユニットの作動タイミングを変更してもよい。
それにより、時点T0の前には、例えば、車両制御装置210が車両キー2の車両10への接近を検出する前には、或いは、時点T1の前には、例えばユーザ200が車両10のアウターハンドル230に触れる前には、マイクロ波ユニットを用いる検知機能を少なくとも一時的に停止することが可能となる。
その結果、マイクロ波ユニットによる検知に関連する動作と車両10のアンロックに関連する動作が、少なくとも電波の送受信に関連して、干渉しなくなる又は干渉しにくくなる、ので、車両10のアンロックに関連する動作及びそれに伴う通信のレスポンスを安定化させることができる。
上記の効果を、より確実にするため、マイクロ波ユニットによる動体検知の検知範囲は、車両キー2の車両10への接近を検出する検知範囲よりも、大きいとよい。
更に、図15の実施例では、マイクロ波ユニットによる動体検知機能に追加して又は代替して、セキュリティリモコン3やユーザ端末4を利用した接近検知機能を利用してもよい。
セキュリティリモコン3やユーザ端末4を利用した接近検知としては、任意の接近検知技術、例えばGPSを利用した接近検知技術や、車載カメラのリアルタイム撮影映像の画像解析に基づく接近検知技術等、の、上記のマイクロ波ユニットを用いる接近検知技術よりもより遠くの人物等を検知することができる技術であるとよりよい。
図14及び図15の実施例においては、車載セキュリティ装置1の車載セキュリティ装置制御部403は、車両キー2から出力された信号、セキュリティリモコン3から出力された信号、マイクロ波ユニットから出力された信号、のうち、少なくとも1つの信号の受信信号強度を検出し、検出した信号強度に基づいて、又は、信号強度の比較結果に基づいて、マイクロ波ユニットによる接近検知機能の作動を停止させたり、作動タイミングを変更したりする機能を有しているとよい。
図9から図15実施例は、発展形態として更に、ユーザ端末4を有していてもよい。
セキュリティシステムは、所定の条件が満たされている場合、例えばセキュリティシステムにおいて送受信する信号の受信信号強度(電波強度)が設定された範囲内である場合に、(すぐDISARMするのではなく、)ユーザ端末4、例えばユーザ200が所有するスマートフォン4a、のプロセッサ703は、セキュリティモジュール710や各連携モジュール714、715、716、718を用いて、本当にDISARMしてよいかどうかの通知を、例えば最終のDISARM決定ボタン等の様態で、出力装置705に出力する。ユーザ端末4で最終のDISARM決定ボタンが押されたら、連携する車載セキュリティ装置1の車載セキュリティ装置制御部403はセキュリティシステムのセキュリティ機能の少なくとも1つをDISARMする。
それにより、ユーザ本人がユーザ端末4を持っている日常の利用状態では、人を通すことで勝手にDISARMしないようになるので、リレーアタック等を回避できる。
DISARMするときはセキュリティリモコン3だけでなくスマートフォン4aにも通知するとよい。
ユーザ端末4の利用時の特性として、ユーザ200は、ユーザ端末4を手に持っていたり、すぐに取り出しやすい場所に収容していたりするので、上記の構成では、ユーザ200は、セキュリティシステムに関連する通知に気づきやすい。
上記の発展形態では、ユーザ端末4がスマートフォン4aであると、携帯通信ネットワークを介して、セキュリティリモコン3を用いる通信よりも更に遠距離で、どこでもつながる通信が可能となる。
また、スマートフォン4aのBluetoothやBLE(Bluetooth Low Energy)を使用してRSSIで判断することもできる。
そのような構成では、車両10の位置からユーザ端末4(スマートフォン4a)が遠くにあれば、例えば車両10は家にありユーザ端末4は会社にある場合、事前に登録したユーザ端末4すべてが車両10から遠くにある場合等では、DISARM処理の実行を停止する等の制御を行ってもよい。
上記の発展形態では、更に、ユーザ端末4、例えばスマートフォン4aをセキュリティキーとして使うこともできる。個々のスマートフォン4aには固有IDがあるので、セキュリティシステムとつなぐ(接続する)ことで、ユーザ本人が乗ってきたことを特定しDISARMする機能を有しているとよい。
スマートフォン4aとセキュリティシステムを「つなぐ」ことは有線のケーブルを用いて行ってもよいし、車両10のWi-Fi、Bluetooth等の電波での無線の接続でもよい。
上記の構成に追加して、又は、代替して、セキュリティシステムにおいては、車両10に読み取り器を設置し、スマートフォン4aにQRコード表示して表示読み取りさせてもよい。QRコードは、定期的に更新してもよい。
ユーザ端末4のプロセッサ703は、表示するQRコードを、乗車時などにスマートフォン4aの画面(ユーザ端末4の出力装置705)に、例えばポップアップ表示させるとよい。
ユーザ端末4のプロセッサ703は、更に、表示するQRコードを、ワンタイムパスワードのように、変更したり、その都度生成したりできるとよりよい。
図9から図15実施例では、例えばスイッチ操作によるDISARAMを要するか、スイッチ操作なしでDISARMするか(したか)を、セキュリティリモコン3やユーザ端末4から報知する構成であってもよい。
車載セキュリティ装置1の車載セキュリティ装置制御部403は、車両10がアンロックされたとき等の所定のタイミング、例えば時点T1から時点T2の間のタイミング、に、車載セキュリティ装置1やセキュリティリモコン3の周辺環境の同一性(近似性)を検出や記録する機能を有しているとよりよい。
車載セキュリティ装置1の車載セキュリティ装置制御部403は、例えば、検出した周辺環境と、過去に所定の条件を満たすと判定したときの周辺環境が類似していれば、所定の条件を満たすと判定することができる。
車載セキュリティ装置1の車載セキュリティ装置制御部403は、周辺環境の同一性を認められれば、少なくとも1つのセキュリティ機能をDISARMする。
車載セキュリティ装置1の車載セキュリティ装置制御部403は、例えば、車載セキュリティ装置1やセキュリティリモコン3が同じ場所や近い場所にあることを判定する機能を有しているとよい。
車載セキュリティ装置1やセキュリティリモコン3の周辺環境の同一性(近似性)は、環境センサで検知するとよい。
車両10には、環境センサとして、気温、気圧、音声、明度、電波、重量、速度、加速度、のうち少なくとも1つを検知するセンサが設けられているとよい。
セキュリティシステムにおいては、車載セキュリティ装置1の車載セキュリティ装置制御部403は、例えばユーザ端末4に備えられたセンサ装置を、環境センサとして、利用することができるとよい。
車載セキュリティ装置1の車載セキュリティ装置制御部403は、上記の環境センサを用いて、車両キー2の状態、セキュリティリモコン3の状態、車両10の状態、車両10の周辺環境の状態等を検出することができるとよい。
車両キー2の状態やセキュリティリモコン3の状態は、例えば、車両キー2及びセキュリティリモコン3の位置関係、ユーザ200と車両キー2及びセキュリティリモコン3の位置関係、車両キー2及びセキュリティリモコン3の収容状態、等である。
車両10の状態は、例えば、車両10の使用前後でのセンサ9、例えば車内及び車両10車体に関する物理量を検出するセンサ装置等、の検出値の変化、車両10の使用前後での積載物の有無、車両10の使用前後で車両10に取り付けられた機材や装置の変化、等である。
車両の周辺環境の状態は、例えば、車両10の使用前後でのセンサ、例えば車外及び車両10車体に関する物理量を検出するセンサ等、の検出値の変化、車両10の周辺の正当なユーザ200以外の人物の有無、車両10の周辺の不審物の有無、車両10の周辺の電波状態、等である。
車載セキュリティ装置1の車載セキュリティ装置制御部403は、例えばアンロック後、所定時間後の同一性を見るとよい。
その場合の所定時間は、例えばユーザ200の日常的な使用時に、車両10の乗車後車両のドアを再び閉めるまでの時間に基づいて決定したり、ユーザ自身やディーラ、プロショップの店員によって設定したりできるとよい。
車載セキュリティ装置1の車載セキュリティ装置制御部403は、スイッチ操作に代えて又は追加して別の認証方法による入力を受け付けることができるとよい。
車載セキュリティ装置1の車載セキュリティ装置制御部403は、別の認証方法を、例えば先述の所定の入力操作の例で挙げられたものから選択することができる。
車載セキュリティ装置1の車載セキュリティ装置制御部403は、例えばスイッチ操作の要求をスキップしたり減らしたりする代わりに、より簡易な認証方法に変更する処理、例えば、より強固な認証方法から簡易な認証への変更処理や、生体認証方法からパスワード認証方法への変更処理等、を行ってもよい。
車載セキュリティ装置1の車載セキュリティ装置制御部403は、リレーアタック等の怖さや車両10に現在適用されているセキュリティのセキュリティ強度に関する情報をユーザ200に知らしめる機能を有しているとよい。
セキュリティシステムにおいては、車載セキュリティ装置1の車載セキュリティ装置制御部403は、リレーアタック等に対する対策がどれだけ取れているかを評価して、例えばONとなっているセキュリティ機能の総数をカウントして、車両10に適用されているセキュリティのリレーアタック等に対するセキュリティ強度を判定し、その評価や判定の結果に関する情報をユーザ200に報知したり、レポートを表示したり、対策した項目内容や数の統計を作成し出力したりする機能を有しているとよい。
車両10に適用されているセキュリティのリレーアタック等に対するセキュリティ強度は、「リレーアタックの発生可能性」の一例であり、そのセキュリティ強度が高いほど、リレーアタックの発生可能性は低い。
上記のセキュリティシステムでは、更に、ONとなっているセキュリティ機能の総数がリレーアタック等に対して十分であると判断された数に達していない場合やONとなっているセキュリティ機能の種類がリレーアタック等に対して十分であると判断された組み合わせを満たしていない場合、所定の条件を満たさない判定する機能を有しているとよい。
リレーアタック等に対して十分であると判断された数やリレーアタック等に対して十分であると判断された組み合わせは、「可能性設定値」の一例である。
車載セキュリティ装置1の車載セキュリティ装置制御部403は、ネットワーク6を介して、例えばインターネットの情報サイト等から、各車両に関連するニュースやユーザ200の所有する車両10に対して流行している犯罪に関する情報やそのような犯罪に対抗する対抗手段に関する情報等、を取得し表示する機能を有しているとよい。
車載セキュリティ装置1の車載セキュリティ装置制御部403は、有効化されているリレーアタック等に対抗する対策の数に応じて、表示の頻度、表示のタイミング、表示の様態、例えば強制に表示する、バナー通知だけで表示する、等を変更する。
セキュリティシステムは、図9から図15を用いて説明した各実施例におけるそれぞれの制御の、いずれの制御を行うかを決定する入力を受け付ける機能を有しているとよい。
そのようなセキュリティシステムにおいては、例えば、ユーザ200は、車載セキュリティ装置1の入出力部404、セキュリティリモコン3の入出力部504、監視デバイス5の入出力部604、ユーザ端末4の入力装置704の少なくとも1つを用いて、いずれの制御を行うかを決定する入力の操作を行うことができる。
図16は、受信信号強度を利用するセキュリティシステムを説明する説明図の例である。
図16の実施例では、車載セキュリティ装置制御部403は、以下に説明するような受信信号強度の信号を受信することを、ユーザ200によるスイッチ入力等のセキュリティ動作をスキップしたり、その回数を減少させたりする所定の条件として、設定することができる。
図16(a)の実施例では、車載セキュリティ装置1の車載セキュリティ装置制御部403は、例えば収容状態や車載セキュリティ装置制御部403からの距離が異なる、様々な状態の車両キー2からの情報を検知する機能を有している。
図16(b)の実施例では、車載セキュリティ装置1の車載セキュリティ装置制御部403は、例えば収容状態や車載セキュリティ装置制御部403からの距離が異なる、様々な状態のセキュリティリモコン3からの情報を検知する機能を有している。
図16に図示する車載セキュリティ装置制御部403は、図14を用いて説明した、車載セキュリティ装置1によるリターン信号のRSSIの検出を実行する構成の具体例の1つである。
図16(a)に図示されているアンロック情報aからアンロック情報fについて説明する。
アンロック情報aは、例えばユーザ200が手に持っている状況のように、車両10に比較的近く且つ障害となるものが少ない車両キー2から出力されるアンロック情報を表している。
アンロック情報aは、特に、ユーザ200が車両10のアウターハンドル230に接触した状況で、検知された受信信号強度であるとよい。
従って、アンロック情報aは、正規のユーザ200による操作としては、最も或いは比較的、大きな信号強度で、車載セキュリティ装置制御部403に受信される。
また、セキュリティシステムは、ユーザ200によるそのような状態での受信信号強度の入力を受け付ける構成であるとよい。
例えば、車載セキュリティ装置制御部403は、そのような状態での入力された信号の受信信号強度に基づいて、正常な信号受信強度の上限値を決定する機能を有しているとよい。
アンロック情報bは、ユーザ200が日常的に用いる車両キー2の収容状態で、車両キー2から出力されるアンロック情報を表している。
図16(a)の例では、アンロック情報bを出力する車両キー2は、カバンの中に収容されている。
ユーザ自身による操作、例えば物理ボタンのプッシュ操作、等を必要としない、アンロックが可能であるような構成では、ユーザ200は、往々にして、日常的に使用するカバン等に、車両キー2を入れっぱなしにすることがある。
そのような状況では、カバン等を介して、車載セキュリティ装置制御部403により受信される信号の受信信号強度は、ある程度減少される。
例えば、車載セキュリティ装置制御部403は、カバン等の中に入れられた車両キー2から入力された信号の受信信号強度に基づいて、正常な信号受信強度の第1の下限値を決定する機能を有しているとよい。
アンロック情報cは、車載セキュリティ装置制御部403の検知範囲の外縁付近にある車両キー2から、例えば、車載セキュリティ装置制御部403の検知範囲内に入ったばかりのユーザ200が手に持っている車両キー2から、出力されるアンロック情報を表している。
アンロック情報aを出力する車両キー2と同様に、アンロック情報cを出力する車両キー2と車両10との間には、障害物が少ない。
それにより、車載セキュリティ装置制御部403により検知される信号受信強度の減衰は少ない。しかしながら、アンロック情報cを出力する車両キー2は、アンロック情報aを出力する車両キー2よりも、車両10から、特に車載セキュリティ装置制御部403に接続する送受信アンテナ部分から、離れているので、アンロック情報cの受信信号強度の値は、アンロック情報aの受信信号強度の値よりも低い。
例えば、車載セキュリティ装置制御部403は、アンロック情報cを出力する車両キー2から入力された信号の受信信号強度に基づいて、正常な信号受信強度の第2の下限値を決定する機能を有しているとよい。
車載セキュリティ装置制御部403は、上述の第1の下限値及び第2の下限値の双方に対して異なる範囲を設けて、正常な信号強度を判定してもよい。
なお、車載セキュリティ装置制御部403は、正常な信号強度を、アンロック情報が正規のユーザ200に起因することが確からしいと判定することができる程度に、ユーザ200ごとに柔軟に設定できる構成であるとよい。
例えば、正当なユーザ200は、検知範囲の外縁付近で、複数回、アンロック情報cを出力し、その受信信号強度を車載セキュリティ装置制御部403に入力し、記憶や学習させることができる構成であるとよい。
アンロック情報dは、ユーザ200が日常的に用いる車両キー2の収容状態で、車両キー2から出力されるアンロック情報を表している。
図16(a)の例では、アンロック情報dを出力する車両キー2は、ユーザ200の服、例えばスーツや作業着等の、日常的に着用する服、のポケットの中に収容されている。
アンロック情報bを出力する車両キー2の場合と同様に、アンロック情報dを出力する車両キー2も、ユーザ200は、往々にして、日常的にポケットに、入れっぱなしにすることがある。
そのような状況では、衣服の素材等の物性に応じて、車載セキュリティ装置制御部403により受信される信号の受信信号強度は、ある程度減少される。
例えば、車載セキュリティ装置制御部403は、ポケットの中に入れられた車両キー2から入力された信号の受信信号強度に基づいて、正常な信号受信強度の第2の下限値を決定する機能を有しているとよい。
なお、車載セキュリティ装置制御部403は、アンロック情報b及びアンロック情報dの入力を、検知範囲の外縁付近から、ユーザ200が車両10に接触するまでの、複数の位置で受け付けて、記憶や学習する構成であるとよい。
アンロック情報eは、後述するリレーアタック用中継器1830A、1830Bや、コードグラバ等の、不正アクセス端末から出力されるアンロック情報である。
車載セキュリティ装置制御部403は、例えば補助記憶装置402に記憶されている、正規のユーザ200によるアンロック情報の入力時の信号強度情報を参照し、過去に検出されたことのない信号強度で、アンロック情報が入力された場合、不正アクセス端末によるアンロック情報の入力の可能性が高いと判断する構成であるとよい。
アンロック情報fは、例えば車両10から遠く離れた車両キー2から出力されたアンロック情報である。
アンロック情報fを出力する車両キー2は、検知範囲の外側にあるため、車載セキュリティ装置制御部403により検知されることはない。なお、例えばアンロック情報fを出力する車両キー2と一緒に持たれているセキュリティリモコン3等が、アンロック情報fを検知し、アンロック情報fが出力された位置座標や時間等に関する情報を記憶し、そのような情報をセキュリティシステム全体で共有することで、セキュリティの機能や精度を向上させるために利用できる構成であるとよりよい。
例えばアンロック情報の受信信号強度を予め設定、記憶、学習等することにより、車載セキュリティ装置制御部403は、ユーザ200の状態、例えば車両10との位置関係、車両キー2の収容状態や保持状態、例えば頻繁に利用するカバンに入っているか、等をより判定しやすくなり、その結果、アンロック情報の出力が正当なユーザ200によるものであるかの確からしさを判定しやすくなる。
ユーザ200の状態、例えば車両10との位置関係、は「ユーザと車両の間の関係性」の一例である。
正当なユーザ200によるものであるかの確からしさ、は「ユーザの正当性」の一例である。
図16(b)に図示されているリクエスト情報のRSSI情報gからリクエスト情報のRSSI情報mについて説明する。
図16(b)に図示されているセキュリティリモコン3は、それぞれ、例えば図16(a)に図示されている車両キー2と一緒に、ユーザ200により持ち運びされているものであってもよい。
また、セキュリティリモコン3から出力されるリクエスト情報のRSSI情報は、図16(a)に記載されているような、アンロック情報と共に、出力される構成であるとよい。また、その場合、アンロック情報は、車両キー2によって出力されてもよいし、セキュリティリモコン3によって出力されてもよい。
また、図16(b)及びその説明における、「リクエスト情報のRSSI情報」の「リクエスト情報」とは、図9から図14に記載の「リクエスト情報」と同様の情報である。
「リクエスト情報のRSSI情報」は、セキュリティリモコン3が検知した信号の受信信号強度情報であって、車両10から出力されたリクエスト情報の受信信号強度情報である。
例えば、図12に記載のリターン情報が受信信号強度に関するデータを有している構成が、図16(b)の実施例に対応する。
なお、セキュリティリモコン3は、リクエスト情報のRSSI情報に代えて又はそれに追加して、別の情報、例えば別の信号のRSSI情報や位置情報や電波状況に関する情報等、を出力することができる構成であるとよりよい。
リクエスト情報のRSSI情報gは、例えばユーザ200が手に持っている状況のように、車両10に比較的近く且つ障害となるものが少ないセキュリティリモコン3から出力されるリクエスト情報のRSSI情報を表している。
リクエスト情報のRSSI情報gは、特に、ユーザ200が車両10のアウターハンドル230に接触した状況で、車両10から出力されたリクエスト情報のRSSI情報であるとよい。
従って、リクエスト情報のRSSI情報gは、正規のユーザ200による操作としては、最も或いは比較的、大きな信号強度で、セキュリティリモコン3により受信されたリクエスト情報に関するRSSI情報である。
また、セキュリティシステムは、ユーザ200によるそのような状態での受信信号強度の入力を受け付ける構成であるとよい。
例えば、セキュリティリモコン3は、そのような状態での入力されたリクエスト情報の信号の受信信号強度に基づいて、正常な信号受信強度の上限値を決定する機能を有しているとよい。
そのような構成では、セキュリティリモコン3は、リクエスト情報のRSSI情報gとして、受信信号強度の具体的な数値情報ではなく、受信したリクエスト情報が、正常値であるという情報を出力してもよい。
リクエスト情報のRSSI情報hは、ユーザ200が日常的に用いるセキュリティリモコン3の収容状態で、セキュリティリモコン3から出力されるリクエスト情報のRSSI情報を表している。
図16(b)の例では、リクエスト情報のRSSI情報hを出力するセキュリティリモコン3は、カバンの中に収容されている。
ユーザ自身による操作、例えば物理ボタンのプッシュ操作、等を必要としない、アンロックが可能であるような構成では、ユーザ200は、往々にして、日常的に使用するカバン等に、セキュリティリモコン3を入れっぱなしにすることがある。
そのような状況では、カバン等を介して、セキュリティリモコン3により受信される信号の受信信号強度は、ある程度減少される。
例えば、車載セキュリティ装置制御部403は、カバン等の中に入れられたセキュリティリモコン3から入力されたリクエスト情報のRSSI情報hに基づいて、正常な信号受信強度の第3の下限値を決定する機能を有しているとよい。
或いは、セキュリティリモコン3自体が、検知したリクエスト情報の受信信号強度に基づいて、正常な信号受信強度の上記の第3の下限値を決定する機能を有していてもよい。
リクエスト情報のRSSI情報iは、車載セキュリティ装置制御部403の検知範囲の外縁付近にあるセキュリティリモコン3から、例えば、車載セキュリティ装置制御部403の検知範囲内に入ったばかりのユーザ200が手に持っているセキュリティリモコン3から、出力されるリクエスト情報のRSSI情報を表している。
リクエスト情報のRSSI情報gを出力するセキュリティリモコン3と同様に、リクエスト情報のRSSI情報iを出力するセキュリティリモコン3と車両10との間には、障害物が少ない。
それにより、セキュリティリモコン3が検知するリクエスト情報の受信信号強度の減衰は少ない。しかしながら、リクエスト情報のRSSI情報iを出力するセキュリティリモコン3は、リクエスト情報のRSSI情報gを出力する車両キー2よりも、車両10から、特に車載セキュリティ装置制御部403に接続する送受信アンテナ部分から、離れているので、リクエスト情報のRSSI情報iの値は、リクエスト情報のRSSI情報gの値よりも低い。
例えば、セキュリティリモコン3や車載セキュリティ装置制御部403は、リクエスト情報のRSSI情報iに基づいて、正常な信号受信強度の第4の下限値を決定する機能を有しているとよい。
セキュリティリモコン3や車載セキュリティ装置制御部403は、上述の第3の下限値及び第4の下限値の双方に対して異なる範囲を設けて、正常な信号強度を判定してもよい。
なお、セキュリティリモコン3や車載セキュリティ装置制御部403は、正常な信号強度を、リクエスト情報が正規のユーザ200に起因することが確からしいと判定することができる程度に、ユーザ200ごとに柔軟に設定できる構成であるとよい。
例えば、正当なユーザ200は、検知範囲の外縁付近で、車両10から複数回リクエスト情報を出力させ、そのRSSI情報をセキュリティリモコン3や車載セキュリティ装置制御部403に入力し、記憶や学習させることができる構成であるとよい。
リクエスト情報のRSSI情報kは、ユーザ200が日常的に用いるセキュリティリモコン3の収容状態で、セキュリティリモコン3から出力されるリクエスト情報のRSSI情報を表している。
図16(b)の例では、リクエスト情報のRSSI情報kを出力するセキュリティリモコン3は、ユーザ200の服、例えばスーツや作業着等の、日常的に着用する服、のポケットの中に収容されている。
リクエスト情報のRSSI情報hを出力するセキュリティリモコン3の場合と同様に、リクエスト情報のRSSI情報kを出力するセキュリティリモコン3も、ユーザ200は、往々にして、日常的にポケットに入れっぱなしにすることがある。
そのような状況では、衣服の素材等の物性に応じて、セキュリティリモコン3により受信されるリクエスト情報の受信信号強度は、ある程度減少される。
例えば、車載セキュリティ装置制御部403は、ポケットの中に入れられたセキュリティリモコン3から入力されたリクエスト情報のRSSI情報kに基づいて、正常な信号受信強度の第4の下限値を決定する機能を有しているとよい。
なお、車載セキュリティ装置制御部403は、リクエスト情報のRSSI情報h及びリクエスト情報のRSSI情報kの入力を、検知範囲の外縁付近から、ユーザ200が車両10に接触するまでの、複数の位置で受け付けて、記憶や学習する構成であるとよい。
図16(b)の例では、不正アクセス端末は、リクエスト情報のRSSI情報を有するデータを送信していない。
また、図18を用いて後述するように、リレーアタックによる攻撃では、リレーアタック実行犯1810、1820は、2つのリレーアタック用中継器1830A、1830Bを用いて、リクエスト情報やアンロック情報を送受信するため、その場合の受信信号強度は、正当なユーザ200による一般的な使用時の値とは異なることも多い。
車載セキュリティ装置制御部403は、アンロック時にリクエスト情報のRSSI情報が検知されなかった場合や、例えば補助記憶装置402に記憶されている、正規のユーザ200によるアンロック時のリクエスト情報のRSSI情報を参照し、過去に受信されたことのないリクエスト情報のRSSI情報が入力された場合には、不正アクセス端末による攻撃の可能性が高いと判断する構成であるとよい。
リクエスト情報のRSSI情報mは、例えば車両10から遠く離れたセキュリティリモコン3から出力されたリクエスト情報のRSSI情報である。
リクエスト情報のRSSI情報mを出力するセキュリティリモコン3は、検知範囲の外側にあるため、車載セキュリティ装置制御部403により検知されることはない。なお、例えばリクエスト情報のRSSI情報mを出力するセキュリティリモコン3は、リクエスト情報のRSSI情報mを出力した位置座標や時間等に関する情報を記憶し、それらの情報をセキュリティシステム全体で共有することで、セキュリティの機能や精度を向上させるために利用できる構成であるとよりよい。
例えば、リクエスト情報のRSSI情報を予め設定、記憶、学習等することにより、車載セキュリティ装置制御部403は、ユーザ200の状態、例えば車両10との位置関係、車両キー2の収容状態や保持状態、例えば頻繁に利用するカバンに入っているか、等をより判定しやすくなり、その結果、アンロック情報の出力が正当なユーザ200によるものであるかの確からしさを判定しやすくなる。
なお、車載セキュリティ装置制御部403は、実際に出力するリクエスト情報の信号強度を調整及び記録する機能を有していてもよい。そのような構成では、車載セキュリティ装置制御部403は、実際に出力されたリクエスト情報の信号強度と、セキュリティリモコン3から受信したリクエスト情報のRSSI情報とを比較することで、セキュリティシステムの精度や信頼性を向上させることができる。
例えば、不正アクセス端末が偽のRSSI情報を出力するようなケースにおいて、そのRSSI情報から得られる受信信号強度の値が、車両10から実際に出力されたリクエスト情報の信号強度よりも高ければ、車載セキュリティ装置1は、何らかの異常が生じていると判断し、セキュリティシステム全体の警戒度を高める等の対応を取ることができる。
車両キー(純正キー)2とセキュリティリモコン(リモコン)3は、上述のように、両方手に持たれていたり、ポケットに入れられていたり、カバンに入れられていたりする等、ユーザ200によってさまざま様態で日常的に利用される。
また、車両キー2やセキュリティリモコン3を入れるポケットにもいろいろな種類や状態、例えば、ズボンの前ポケット・後ろポケット、胸ポケット、等がある。
同様に、かばんにもいろいろな種類や状態、例えば、革製、ジュラルミン製、等がある。
更に、人間の体がアンテナになることもあり、その性質は、個人個人の体格等に応じて異なる。
セキュリティシステムでは、ユーザ200の習慣的な行動や服装や持ち物等と関連付けて、セキュリティシステムで送受信される情報の受信信号強度(RSSI)やRSSIの変化や変化速度等を記録や学習する構成であるとよりよい。
ユーザ200の習慣的な行動や服装や持ち物は、「ユーザの車両の使用状況」の一例である。
更に別の例では、ユーザ200の車両10への日常的な接近速度を「ユーザの車両の使用状況」として用いるとよい。それによりユーザ200の歩行速度や車両10に対してどの位置関係、例えば距離、で立ち止まるか、歩行速度を遅くするか、等の、個々のユーザ200ごとに異なる行動習慣等に起因して変化するRSSIやその変化速度を判定し、セキュリティ制御に利用することが可能となる。
車載セキュリティ装置1やセキュリティリモコン3等は、ユーザ200が使う条件での電波強度を測定する初期設定モード(キャリブレーションモード)を有しているとよい。そのようなモードでは、車載セキュリティ装置制御部403やセキュリティリモコン制御部503等は、「設定された範囲内」の上限や下限を決定する。
初期設定モード(キャリブレーションモード)では、車載セキュリティ装置制御部403やセキュリティリモコン制御部503等は、受信信号強度(RSSI)の検出を少なくとも1回行って「設定された範囲内」の上限や下限を決定するとよい。
別の構成では、車載セキュリティ装置制御部403やセキュリティリモコン制御部503等は、初期設定モード(キャリブレーションモード)において、受信信号強度(RSSI)の検出を複数回行って、検出値の平均値や最小値や最大値等に基づいて、「設定された範囲内」の上限や下限を決定するとよい。
初期設定モード(キャリブレーションモード)では、車載セキュリティ装置制御部403やセキュリティリモコン制御部503等は、車載セキュリティ装置1の表示部405やセキュリティリモコン3の表示部505等に、測定したRSSIを表示し、上限や下限を決定する閾値や閾値範囲の設定のためのユーザ200による入力を受け付ける処理開始する機能を有しているとよりよい。
上限や下限を決定する閾値や閾値範囲の設定のためのユーザ200による入力は、「ユーザによる設定入力」の一例である。
また、図16の説明における下限値や上限値は、「受信信号強度の閾値」の一例である。「閾値範囲」はそれらの下限値や上限値に基づいて決定される範囲であるとよい。
車載セキュリティ装置制御部403やセキュリティリモコン制御部503等は、測定したRSSIを、具体的な数値で表示する表示様態、棒グラフや円グラフ等のグラフで表示する表示様態、数値とグラフで表示する表示様態とを切り替える機能を有しているとよりよい。
車載セキュリティ装置制御部403やセキュリティリモコン制御部503等は、測定したRSSIに、ユーザ200、例えば「本人」、「家族」、「社員」等、やユーザ200の状態、例えば「出勤」、「帰宅」、「営業」、「買い物」等、を割り当てるユーザ入力を受け付ける機能を有しているとよりよい。
車載セキュリティ装置制御部403やセキュリティリモコン制御部503等は、車両10のマイクロ波ユニット、例えばドップラ装置、の調整や、衝撃検知のGの調整とともに初期設定モード(キャリブレーションモード)を行ってもよい。
図16や後述の図17の実施例では、受信信号強度(RSSI)は、セキュリティリモコン3と車載セキュリティ装置(車載機)1から出力される信号が、車両10のドアを電波が透過するか、ガラスを透過するかによって、で大きく変わることを考慮することができるとよい。更に、それをユーザ200の日常的、習慣的な行動等と組み合わせ判定を行うことができるとよい。
例えば、ユーザ200が習慣的に、スラックス等の前ポケットに車両キー2やセキュリティリモコン3を入れる場合は、信号は、車両10のドアと干渉するため、透過しにくく、受信信号強度(RSSI)は比較的低くなる。
例えば、ユーザ200が習慣的に、スラックス等の後ろポケットに車両キー2やセキュリティリモコン3を入れる場合は、信号は、人体及び車両10のドアと干渉するため、透過しにくく、受信信号強度(RSSI)は比較的一段と低くなる。
例えば、ユーザ200が習慣的に、ジャケット等の胸ポケットに車両キー2やセキュリティリモコン3を入れる場合は、信号は、車両10の窓ガラスと干渉するため、透過しやすく、受信信号強度(RSSI)は比較的高くなる。
図16や後述の図17の実施例では、車載セキュリティ装置制御部403やセキュリティリモコン制御部503等は、セキュリティリモコン3が存在する高さを特定し、その高さに応じて、閾値を変える、例えば高いほど閾値を下げてもよい。
それにより、ユーザ200が車両キー2やセキュリティリモコン3を常に同じところに入れていなくても、RSSIに対する高さの影響を補正することができる。
車載セキュリティ装置制御部403やセキュリティリモコン制御部503等は、高さの特定を、電子機器8やセンサ9を用いて行ってよい。
例えば、気圧センサや加速度センサを使って高さの検知を行ってもよい。
前述の初期設定モード(キャリブレーションモード)では、ユーザ200が一番よく車両キー2やセキュリティリモコン3を入れるところの高さを設定するとよい。
車載セキュリティ装置制御部403やセキュリティリモコン制御部503等は、前述の初期設定モード(キャリブレーションモード)の開始時に、「一番よくリモコンを入れるところに入れてください」等のメッセージを、出力する処理を実行する機能を有しているとよりよい。
図16や後述の図17の実施例では、正当なユーザ200の日常的、習慣的な利用状態で、セキュリティシステムで送受信される情報の受信信号強度(RSSI)や、その平均値や時間変化、等を記録や学習することで、正当なユーザ200の確からしさを、判定しやすくなる。
そのような構成は、例えば、正当なユーザ200であると判定する電波強度が1~100の範囲があるときに、電波強度の閾値を一律で40等とする構成では、達成できない精度での判定を可能とする。
受信信号強度(RSSI)を設定する従来のセキュリティシステムでは、閾値を低くしすぎると不正アクセスを企てる者によって簡単にDISARMされてしまいセキュリティ強度は低下してしまう、閾値を高くしすぎるとDISARMしにくく、ユーザ200にとっては日常的に繰り返される手間が増加する。
図16や後述の図17の実施例では、そのような問題を回避し、ユーザ200の利便性とセキュリティ効果を両立しやすくなる。
図17は、受信信号強度を利用する別のセキュリティシステムを説明する説明図の例である。
図17(a)の実施例は、図16(a)に図示したセキュリティシステムにユーザ端末4を組み込んだ構成である。
図17(b)の実施例は、図16(b)に図示したセキュリティシステムにユーザ端末4を組み込んだ構成である。
図17(a)の実施例では、車両キー2は図16(a)の実施例と同様に機能する。それに加えて、ユーザ端末4は、車両10からのリクエスト情報に応じて、第2のアンロック情報を出力する。
この構成では、車載セキュリティ装置制御部403は、第2のアンロック情報が入力されることを、ユーザ200によるスイッチ入力等のセキュリティ動作をスキップしたり、その回数を減少させたりする所定の条件として、設定することができる。
ユーザ端末4は、時間帯、車両10の位置、等に応じて、異なる第2のアンロック情報を作成して出力してもよい。
そのような構成では、リレーアタック中継器やコードグラバ等を用いた不正アクセスに対して、セキュリティシステムがユーザ200に対して提供することができる対抗手段の選択肢を増やし、そして、ユーザ200がより自身に適した対抗手段を選択することで、車両10をより安全に保つことができる。
図17(b)の実施例では、セキュリティリモコン3は図16(b)の実施例と同様に機能することもできる。それに加えて、セキュリティリモコン3は以下に説明するように機能することもできる。ユーザ200は、それらの機能を切り替えることができるとよい。
セキュリティリモコン3は、ユーザ端末4との通信接続が確立されている状態では、
通常のアンロック情報、例えば図16を用いて説明したアンロック情報、とは異なる、第3のアンロック情報を出力する。
この構成では、車載セキュリティ装置制御部403は、第3のアンロック情報が入力されることを、ユーザ200によるスイッチ入力等のセキュリティ動作をスキップしたり、その回数を減少させたりする所定の条件として、設定することができる。
ユーザ端末4は、時間帯、車両10の位置、等に応じて、異なる第3のアンロック情報を作成するように、セキュリティリモコン3へ命令を出力してもよい。
そのような構成でも、リレーアタック中継器やコードグラバ等を用いた不正アクセスに対して、セキュリティシステムがユーザ200に対して提供することができる対抗手段の選択肢を増やし、そして、ユーザ200がより自身に適した対抗手段を選択することで、車両10をより安全に保つことができる。
車載セキュリティ装置1、セキュリティリモコン3、ユーザ端末4、監視デバイス5のそれぞれの補助記憶装置402、502、602、702に記憶された信号強度情報422、522、622、722は、各情報に関する受信信号強度の設定された範囲の情報や、上限値や下限値の少なくとも一方の情報を有しているとよい。
図17の実施例の発展形態では、車載セキュリティ装置制御部403は、ユーザ200自身が所有するユーザ端末4以外の端末(以下「部外者端末」と称する)、例えば不審者やリレーアタック実行犯1810等が所有する端末、例えば部外者のスマートフォン、の発する電波や情報を検知や記録等をする機能を有しているとよい。
例えば、車載セキュリティ装置制御部403は、車両内に存在するユーザ端末4や部外者端末の発する電波や情報の状態、や、車両付近に存在するユーザ端末4や部外者端末の発する電波や情報の状態、を検知や記録等する機能を有しているとよい。
車両内に存在するユーザ端末4や部外者端末の発する電波や情報の状態、及び、車両付近に存在するユーザ端末4や部外者端末の発する電波や情報の状態は、「車両内及び車両の周囲の第1の電波状況」及び「第2の電波状況」の一例である。
具体的には、車載セキュリティ装置制御部403は、BLEビーコンなどのスマートフォンから発せられるそのスマートフォンを特定するのに役立つ情報、例えばスマートフォン固有の情報など、を取得し、鍵を開けたときやその前後にわたって、受信したスマートフォンのID情報等を鍵の開閉に関する情報や時刻情報や位置情報の少なくとも1つとともに記録する機能を有しているとよい。
それにより、車載セキュリティ装置制御部403は、車両10の周囲の不審者やリレーアタック実行犯1810等が、部外者端末の1つであるスマートフォン、をBLEオンで持っていれば、そのスマートフォンのBLEのID等を記録することで、記録した情報を不審者やリレーアタック実行犯1810等の特定や実行された嫌がらせやいたずらや犯罪の証拠として役立てることができる。
セキュリティシステムは、例えば、リレーアタック実行犯1810、1820等により車両10付近に配置された又は車両10に取り付けられた、電波傍受装置や盗聴器や追跡装置等から出力される電波を検出する機能を有しているとよりよい。
それにより、車載セキュリティ装置制御部403やセキュリティリモコン制御部503や監視デバイス制御部603等は、そのような検出結果を、ユーザ200に対して、出力することができる。そのような出力を受けて、ユーザ200は、セキュリティシステムにおいて使用される所定の条件等の解析が行われる危険性を早期に認識し、警戒を強めることができる。
車載セキュリティ装置制御部403は、車両10の周囲に複数のスマートフォン等が見つかるときはそれらすべてのスマートフォンのIDを関連付けて記録する構成であるとよい。
例えば、リレーアタックは後述するように2人一組のリレーアタック実行犯1810、1820によって実行されるので、車両10の周囲に存在するスマートフォンに関する情報を記録することで、そのどちらが車両10側にいたかを特定する証拠として役立てることができる。
車載セキュリティ装置制御部403は、上述したような車両10の周囲に存在するスマートフォンに関する情報をエンジン始動時や走行中に記録するとよい。
更に、車載セキュリティ装置制御部403は、上述のように記録した情報を、履歴情報としてたどれるように記録する機能を有しているとよい。
それにより、万が一、車両10がリレーアタック等の被害にあった場合でも、リレーアタック等の実行時点からエンジンやモータ等の車両走行用の駆動部の始動時点、そしてその後に走り去りってゆく一連の動きを記録することができる。
車載セキュリティ装置制御部403は、スマートフォンのIDとして、通常の運転者であるユーザ200のスマートフォンのIDが検出されないにもかかわらず、ドアが開けられたこと、エンジンが始動されたこと、走行されたことなどを検知すると、その状態の車両10の様子を少なくとも一部の間、車両10内の撮影装置、例えばカメラ8c、で撮影して、映像を、場合によってはスマートフォンのIDととともに、記録する機能を有しているとよい。
更に、車載セキュリティ装置制御部403は、上記のドアが開けられた状態、エンジンが始動され状態、走行された状態ののち、エンジンやモータ等の車両走行用の駆動部が切られた位置の情報や、場合によっては例えばリレーアタック実行犯1810、1820等の所有するスマートフォンのID等、を外部、例えば正規のユーザ200のユーザ端末4や車載セキュリティ装置1の製造や販売を行う会社のサーバや警察等のサーバ等へ、送信する機能を有しているとよい。
車載セキュリティ装置制御部403は、エンジンやモータ等の車両走行用の駆動部を切ったときまたはドアを閉じた時まで、BLEで運転者であるユーザ200のスマートフォン4aが検出されていたにもかかわらず、その後のドア開時またはエンジンやモータ等の車両走行用の駆動部の始動時にBLEで運転者であるユーザ200のスマートフォン4aが検出されていないときには、エンジンやモータ等の車両走行用の駆動部を始動させないようにするための制御を行うなど所定の泥棒除け制御等の防犯制御を行う機能を有しているとよい。
上記の機能を有する車載セキュリティ装置制御部403は更に、エンジンやモータ等の車両走行用の駆動部を切ったときまたはドアを閉じた時の運転者であるユーザ200のスマートフォン4aの電池状態、例えば電池の充電残量等、を取得し、電池切れの可能性がある時刻以降に、ドアロックされていた場合には、上記の場合であっても泥棒除け制御等の防犯制御の実行をスキップする機能を有していると、正規のユーザ200が自身のスマートフォン4aの電池切れによって車両10のアンロックを解除できない等の不具合を回避しやすくなるので、よりよい。
車載セキュリティ装置制御部403は運転者であるユーザ200のスマートフォン4aに電池切れの可能性があるとき、それに関連する情報を、車両10の出力装置、例えばスピーカ等、から出力し、ユーザ200に対する報知を実行する機能を備えているとよりよい。
図18は、監視デバイス5を有するセキュリティシステムの概要を説明する概略図の例である。
図18(a)は、正当なユーザ200が車両10に接近する場合の監視デバイス5の動作を説明する概略図の例である。
図18(b)は、正当なユーザ200に対してリレーアタックによる攻撃が行われている場合の監視デバイス5の動作を説明する概略図の例である。
図18(a)は、正当なユーザ200の車両10への接近が検知された様子を図示している。なお、以下の説明の動作は、正当なユーザ200が車両10のアウターハンドル230に触れた場合でも、同様に実施することができる。
図18(a)に図示されているように、ユーザ200が車両10に近づき、ユーザ200による車両キー2の操作なしで、車両10に対して、ロック状態からアンロック状態へ移行動作が実行されると、監視デバイス5は、それに応じて車両10の送信機から出力されるLF信号、例えば134kHz及び124kHzの信号、や300MHz帯の信号、例えば312MHzの信号、を受信する。
監視デバイス5は、LF信号や300MHz帯の信号等を受信すると、ユーザ200に対して通知情報、例えばブザー音、を出力する。
従って、ユーザ200は、自身では知覚できないLF信号や300MHz帯の信号等の発生状況を認識しやすくなる。
なお、図18では、通知情報を「!!!」で表している。
監視デバイス5が出力する通知情報は、ブザー音等の警告音に代えて、音楽や、メッセージ音声、例えば「車両ドアを解錠します」等、であってもよい。
また、車両10のユーザ200が、バーチャルナビゲータやバーチャル同乗者等のバーチャルキャラクタの制御デバイスを利用している場合は、そのバーチャルキャラクタの声によるメッセージ音声を出力することも可能である。
更に、監視デバイス5は、セキュリティリモコン3やユーザ端末4との通信接続を検出する機能を有していてもよい。
そのような機能を有する監視デバイス5は、例えば、ユーザ200の車両10からの降車時にはセキュリティリモコン3やユーザ端末4との通信接続を検出していたにも関わらず、その後の車両10への乗車時にセキュリティリモコン3やユーザ端末4との通信接続を検出しない場合には、「リモコンは持ちましたか?」や「スマホを忘れていないですか?」等のメッセージ音声を出力することもできる。
図18(b)は、正当なユーザ200に対してリレーアタックによる攻撃が行われている様子を図示している。
図18(b)では、車両10付近には、車両側のリレーアタック実行犯1810がおり、車両10から離れて歩いてゆくユーザ200の近くには、ユーザ200側のリレーアタック実行犯1820がいる。
リレーアタック実行犯1810、1820は、それぞれ、リレーアタック用中継器1830(1830A、1830B)を有している。
車両側のリレーアタック実行犯1810は、車両10のアウターハンドル230を触り車両10の送受信器220からLF信号を送信させ(アンロック操作)る。リレーアタック用中継器1830Aが、そのLF信号を受信し、ユーザ200側のリレーアタック実行犯1820の持っているリレーアタック用中継器1830Bに届く周波数(POWER)に変換した後、ユーザ200側のリレーアタック実行犯1820の持っているリレーアタック用中継器1830Bへデータ送信する。
ユーザ200側のリレーアタック実行犯1820のリレーアタック用中継器1830Bは中継された信号を、LF信号に変換してユーザ200の持っている車両キー2(純正リモコン)へ送信する。
車両キー2(純正リモコン)は、自分宛の信号と判断し、ユーザ200側のリレーアタック実行犯1820のリレーアタック用中継器1830Bへ、アンロック信号を送信する。
監視デバイス5は、このアンロック信号を検知する機能を有しており、このアンロック信号を検知すると、図18(a)を用いて説明した場合と同様に、ブザー音等の警告音や、音楽や、メッセージ音声の情報を出力する。
監視デバイス5は、図18(a)を用いて説明した通知情報に加えて、例えば、受信した信号の受信レベル(RSSI)が、監視デバイス5の補助記憶装置602に記憶されている信号強度情報622の値や値の範囲、或いは、学習情報623の値や値の範囲、から外れている場合には、「周囲に気をつけてください」、「リレーアタックの危険性があります」等のメッセージ音声の情報を出力する構成であるとよりよい。
セキュリティシステムは、信号強度情報622の値や値の範囲、或いは、学習情報623の値や値の範囲、を、正当なユーザ200による、通常の利用時に、検出した値に基づいて、決定する構成であるとよりよい。
なお、それと同時に、ユーザ200側のリレーアタック実行犯1820のリレーアタック用中継器1830Bは、車両キー2(純正リモコン)が送信した信号を受信して、受信した信号を車両側のリレーアタック実行犯1810のリレーアタック用中継器1830Aに届く周波数(POWER)に変換し、車両側のリレーアタック実行犯1810のリレーアタック用中継器1830Aへ送信する。
車両側のリレーアタック実行犯1810のリレーアタック用中継器1830Aは、この信号を受信して、車両10が受信できる周波数に変換し、車両10へ送信することで、車両10をロック状態からアンロック状態へ移行させる。
車両10のユーザ200は、監視デバイス5による通知情報から、そのようなリスクを認識すると、例えばセキュリティリモコン3を操作して、車載セキュリティ装置1による車両10の走行用エンジンやモータへの通電を切ったり、車両10の電子機器8、例えばドライブレコーダ8bやカメラ8c、により撮影された映像を遠隔で確認したり、車両10のセンサ9が検出する車両周辺の通信ログの確認や保存をしたり、ユーザ200自身の言葉をセキュリティリモコン3やユーザ端末4経由で、車両10の出力装置、例えば車両10に取り付けられたスピーカ等、から出力をしたり、できるとよい。
それにより、リレーアタック実行犯1810に対して、従来よりも、より防犯性の高い対応を取ることができる。
監視デバイス5は、車両キー2や監視デバイス5が車両10から離れる動作や、車両キー2や監視デバイス5が車両10へ近づく動作等に基づいて発せられる移動情報に基づいて、通知情報を出力する構成であるとよい。
監視デバイス5は、例えばユーザ200が車両10から離れた後や離れている最中などに、LF信号を受信した場合、より警戒度の高い通知情報を出力するなど、通知情報の出力内容を変更することができる構成であるとよい。
なお、移動情報は、車両10、セキュリティリモコン3、ユーザ端末4等によって、例えば、GPS信号や受信信号強度情報や画像解析情報等に基づいて、発せられるとよい。
また、監視デバイス5は、車両キー2又は監視デバイス5が車両10から離れ始めた後に車両10又は車両キー2から発せられる情報に応じて、通知情報を出力するので、その通知情報を認識したユーザ200に対して、車両10から離れた後の行動についての配慮を促すことができる。車両10から離れた後の行動としては、特に、車両キー2を安全に収容することとするとよい。
監視デバイス5は、車両キー2やユーザ端末4との距離を、ネットワーク6を介して送受信する信号の信号強度に基づいて、例えば連続的に或いは定期的に、検出し、そのような監視デバイス5は、監視デバイス5と車両キー2やユーザ端末4との間の距離の変化に応じて、通知情報を出力する構成であるとよい。
それにより、監視デバイス5は、ユーザ200の車両キー2やユーザ端末4の置き忘れに対して警報情報を出力し、ユーザ200へ注意喚起を行うことができる。
監視デバイス5は、例えば車両キー2や監視デバイス5に内蔵された電池の残量、例えば充電残量等、が設定値、例えば、バッテリーセーフモードへ移行するために設定された設定値、をよりも減少したとき、に発せられる発せられる充電情報に基づいて、通知情報を出力する構成であるとよい。
そのような構成では、監視デバイス5は、ユーザ200が気付かないうちに車両キー2の充電がなくなり、ユーザ200が車両キー2を使えなくなって、車両10を解錠できない状態や運転を開始できない状態等に、陥ることを防ぐための、注意喚起情報を出力するとよい。
これまで説明したセキュリティシステムでは、車両10から送信されるLF信号(134kHz及び124kHz)を車両10の持ち主が持つ車両キー(純正キー)2までハイパワーのLFを飛ばす方法のリレーアタックに対しても、違う周波数に変換中継し車両10の持ち主の近くでLFに復元して車両キー(純正キー)2を応答させ応答信号である300MHz帯(微弱無線)の周波数をハイパワーで送信する方法のリレーアタックに対しても、違う周波数に変換して中継を行い、車両10の近くで300MHz帯の周波数を復元して車両10の施錠を解錠する方法のリレーアタックに対しても、車両10を有効に保護することができる。
また、リレーアタック実行犯1810、1820が、車両10の持ち主が車両10の見えない場所(車両10から少し離れた場所)で犯行を行う場合でも、車両10を有効に保護することができる。
別の実施形態として、車両キー2は、自機の位置又は姿勢の変化を検知する検知部と、検知部の検知結果に応じてスマート機能に係る信号の送信を制御する制御部と、を有するとよい。このようにすると、リレーアタック等の犯罪から車両10を効果的に守ることのできるセキュリティシステムを提供することができる。特に、車両キー2の制御部は、検知部が検知した自機の位置又は姿勢の変化に応じて、スマート機能に係る信号を送信し、またはその送信を停止させる制御を行うとよい。車両キー2の制御部は、例えば、車両キー2が静止した状態である場合は、スマート機能に係る信号の送信を停止させるとよい。このようにすると、ユーザが例えば自宅の居室や玄関に車両キー2を置く等して、車両10を使用していないとき、又は使用しようとしていないときに、車両キー2から自発的に発せられるスマート機能に係る信号に基づく犯罪の発生、特にリレーアタックが行われる可能性を減らすことができる。送信を停止させる制御としては、全く送信しないこととしてもよいが、送信の頻度を減らす等、送信する期間と送信しない期間との両方を設けた制御としてもよい。静止した状態としては、例えば、所定期間継続して自機の位置又は姿勢の変化が検知されない場合、言い換えると、位置又は姿勢の変化がゼロ若しくはゼロとみなせる場合をいうとよい。検知部としては、センサ9に採用可能なセンサが適宜用いられるとよいが、特に加速度センサ及びジャイロセンサの少なくとも一方、あるいは振動センサと呼ばれるものが用いられるとよい。制御部としては、例えば、プロセッサ、RAM等の主記憶装置、及び無線通信モジュールを有する構成とするとよい。スマート機能に係る信号としては、特に、車両10をロック状態からアンロック状態へ移行させる信号、又は運転不許可状態から運転許可状態へ移行させる信号とすると特に良い。
ここまで説明したセキュリティシステムの具体的な構成や発展バリエーションを、以下に例示する。
具体例1
第1の情報、例えばアンロック情報、の入力に対して車両のアンロック状態及び走行待機状態、例えばエンジン始動可能状態、EV走行用モータ始動可能状態、の少なくとも一方への移行動作を行う機能を備える車両、のセキュリティシステムであり、
セキュリティ装置のセキュリティ制御部は、スマート動作の実行のためのユーザによる少なくとも1回の入力操作、例えば暗証コードの入力等のスイッチ操作、を要求し、所定の条件を満たす場合には、入力操作の要求をスキップする又は要求回数を減らす、セキュリティシステム。
具体例1における、アンロック情報は無線通信で入力されるものであってよいし、CAN等の有線通信で入力されるものであってもよい。
具体例2
セキュリティ制御部は、
リモコンの受信器及び車両の受信器の少なくとも一方で受信した信号に関連する受信信号強度に基づいて、
ユーザと車両の間の関係性、及び、ユーザの正当性、の少なくとも一方に関連する、所定の条件の判定を実行するセキュリティシステム。
具体例3
関係性が、ユーザと車両の間の距離であり、
セキュリティ制御部は、距離が設定値以下であれば、入力操作の要求をスキップする又は要求回数を減らすセキュリティシステム。
具体例3における距離は、例えば車両のセンサの検知範囲の外縁に対応する。
具体例4
セキュリティ制御部は、信号強度に対して、ユーザの車両の使用状況に基づいて、閾値又は閾値範囲、の設定を受け付けるセキュリティシステム。
具体例5
セキュリティ制御部は、ユーザごと、又は、車両の車両キー及びセキュリティリモコンの少なくとも1つの収容位置ごと、に閾値又は閾値範囲、の設定を受け付けるセキュリティシステム。
具体例5における収容位置は、ユーザがよくリモコンを入れるところ、置くところであるとよい。
具体例6
セキュリティ制御部は、車両に対する第1の情報、例えばアンロック情報、の入力に応じて第2の情報、例えば解錠送信信号、アンロック済み情報を、セキュリティリモコンへ送信し、
セキュリティリモコンは、第2の情報の信号の受信信号強度を、判定し、
セキュリティリモコンは、第2の情報の信号の受信信号強度が設定値、例えば上限や下限の閾値、よりも高い場合又は設定値範囲、例えば閾値範囲、内にある場合、第3の情報、例えばスイッチ操作キャンセル情報、を、セキュリティ制御部へ送信し、
セキュリティ制御部は、第3の情報を受信した場合に、所定の条件を満たす、と判断するセキュリティシステム。
具体例6における第1の情報と第2の情報は、同じ情報やデータであってもよい。
具体例7
セキュリティ制御部は、入力操作の要求に加えて、通知情報、例えば警告等、を出力するセキュリティシステム。
具体例8
セキュリティ制御部は、車両に対する第1の情報の入力に応じて、第2の情報を、セキュリティリモコンへ送信し、
セキュリティリモコンは、第2の情報の信号の受信に関連する第4の情報、例えばセキュリティリモコンからのリターン情報等、を、セキュリティ制御部へ送信し、
セキュリティ制御部は、
第4の情報の信号の受信信号強度が設定値以上の場合又は設定値範囲内にある場合は、所定の条件を満たすと判定し、
第4の情報を受信しない場合又は第4の情報の信号の受信信号強度が設定値より低い場合は、所定の条件を満たさないと判定するセキュリティシステム。
具体例9
セキュリティ制御部は、車両に対する第1の情報の入力に応じて第2の情報を、セキュリティリモコンへ送信し、
セキュリティリモコンは、
第2の情報の信号の受信に関連する第4の情報、及び、
第2の情報の信号の受信信号強度に関連する第5の情報、例えば解錠送信信号やアンロック済み情報の信号強度情報等、を
セキュリティ制御部へ送信し、
セキュリティ制御部は、
第4の情報の信号及び第5の情報の信号の比較結果に基づき前記所定の条件を判定するセキュリティシステム。
具体例10
監視デバイス、例えば車両キーと一緒に取り付けるキーホルダ状の監視デバイス、が、第1の情報の入力に応じて車両から出力される第6の情報の信号、例えばLF信号又は300MHz帯の信号等の微弱無線信号、を、受信し、
監視デバイスは、第6の情報の信号の受信に応じて、通知情報、例えばブザー音、を出力するセキュリティシステム。
具体例11
監視デバイスは、車両の走行中に、第6の情報の信号を第1の設定期間、例えば15秒間から60秒間の間でユーザが選択可能な設定期間、の間で受信すると、警告信号の出力を停止するセキュリティシステム。
具体例12
監視デバイスは、車両の走行中に、第2の設定期間、例えば15秒間から60秒間の間でユーザが選択可能な設定期間、の間、第6の情報の信号を受信しない場合、第6の情報の信号の受信に応じた警告信号の出力を再開するセキュリティシステム。
具体例13
セキュリティ制御部は、入力操作を、暗証番号の入力操作、及び、車両内に取り付けられた少なくとも2つの入力装置の同時操作、の間で切り替え可能であるセキュリティシステム。
具体例14
セキュリティ制御部は、入力操作の受付対象を、車両に取り付けられた入力装置、車両キーの入力部、セキュリティリモコンの入力部、及び、ユーザのユーザ端末の入力部、の間で切り替え可能であるセキュリティシステム。
具体例15
セキュリティ制御部は、所定の条件を満たす場合には、移行動作の実行のためのユーザによる別の入力操作、例えばスマートフォン等を用いたスイッチ入力以外の操作、を要求するセキュリティシステム。
具体例16
セキュリティ制御部は、移行動作の実行のためのユーザによる別の入力操作の要求を、ユーザのユーザ端末へ送信し、異なる入力装置を用いた二段階の入力操作の認識処理を行うセキュリティシステム。
具体例17
セキュリティ制御部は、移行動作の実行に関する通知情報、例えば「DISARMします」、「DISARMしました」という映像情報や音声情報等、を、セキュリティリモコン及びユーザ端末の少なくとも一方へ、送信するセキュリティシステム。
具体例18
セキュリティ制御部は、車両とユーザ端末の間の距離に基づいて所定の条件を判定する
セキュリティシステム。
具体例19
セキュリティ制御部は、
ユーザ端末からユーザ端末情報、例えばスマートフォン固有ID等、を取得した場合、所定の条件を満たす、と判定するセキュリティシステム。
具体例20
セキュリティ制御部は、ユーザ端末に対して、第7情報、例えばQRコードやワンタイムパスワードの表示命令等、を出力し、
前記ユーザ端末は、第7の情報に応じて、第8の情報、例えばQRコードやワンタイムパスワード等、を生成及び出力し、
セキュリティ制御部は、第8の情報に関する入力、例えば車載カメラにQRコード読み込ませる、ユーザがワンタイムパスワードを入力する等、を取得した場合、所定の条件を満たす、と判定するセキュリティシステム。
具体例21
セキュリティ制御部は、車両に生じるセキュリティイベント、例えば接近、衝撃等の発生、に関するセキュリティイベント情報の入力に対して、警告動作及び警戒動作の少なくとも1つを実行する機能を有し、
セキュリティ制御部は、ユーザ端末へ、
セキュリティイベント情報を出力し、
警告動作及び警戒動作の実行を停止するためのユーザによる少なくとも1回の第2の入力操作、例えばスマートフォンでの入力操作等、を要求し、
セキュリティ制御部は、所定の第2の入力操作を受け付けた場合、警告動作及び警戒動作を実行する機能を停止するセキュリティシステム。
具体例22
警告動作及び警戒動作が、
車両に取り付けられた出力装置、例えばスピーカ等、及び入力装置、例えばマイクやカメラ等、の少なくとも一方の起動、
出力装置からの情報、例えば警告情報等、の出力、
入力装置が取得した情報、例えば音声情報や映像情報等、のユーザ端末への送信、
のうちの少なくとも1つであり、
ユーザ端末は、
セキュリティイベント情報、例えば接近情報や衝撃情報等、
警告動作及び警戒動作の少なくとも一方の実行状態に関する情報、
の少なくとも一方を表示又は記録するセキュリティシステム。
具体例23
セキュリティ制御部は、車両が設定範囲、例えば、職場、ディーラ店舗等、内に存在する場合、所定の条件を満たすと判定する
セキュリティシステム。
なお、具体例23においては、設定範囲を、盗難多発エリア、デパートや公共の場所、自宅や自宅付近の駐車場等の不特定の人物が立ち入ることのできる場所以外の場所としてしてもよい。
具体例24
セキュリティ制御部は、時刻が、第1の設定期間外、例えば夜間の時間帯、である場合や第2の設定期間内、出勤・通学の時間帯等、である場合、所定の条件を満たすと判定するセキュリティシステム。
具体例25
セキュリティ制御部は、
ユーザの規則的な行動履歴、例えば出勤・通学の時間帯等、を学習して設定期間を決定する、又は、
ユーザの規則的な行動履歴、例えば出勤・通学の時間帯等、に基づく設定期間の入力を受け付けるセキュリティシステム。
具体例26
セキュリティ制御部は、車両に対するリレーアタックの発生可能性を判定する機能を有し、
セキュリティ制御部は、リレーアタックの発生可能性が設定値よりも高い場合、例えばリレーアタックが行われる恐れのある状況等である場合、所定の条件を満たさない判定するセキュリティシステム。
具体例27
セキュリティ制御部は、
車両に取り付けられた撮像装置によって撮影された人物を解析し、
人物が、設定したユーザとは異なる場合、例えばカメラに知らない人物が写っている場合等、リレーアタックの発生可能性が設定値よりも高いと判定するセキュリティシステム。
具体例28
車両に取り付けられた撮像装置は、車両の車内後方から車内を撮影し、
セキュリティ制御部は、
車両の車内後方から車内を撮影した映像の、フロントガラス、リアガラス、及び、窓、のうち少なくとも1つの領域内で、人物を検出し、評価するセキュリティシステム。
具体例29
セキュリティ制御部は、入力操作の要求に関する情報を、セキュリティリモコン及びユーザ端末の少なくとも一方へ出力するセキュリティシステム。
具体例30
セキュリティ制御部は、第1の情報の入力に応じて、車両キーの状態及びセキュリティリモコンの状態を検出し、
セキュリティ制御部は、車両キーとセキュリティリモコンの状態に基づいて、所定の条件を判定するセキュリティシステム。
具体例31
セキュリティ制御部は、第1の情報の入力に応じて、車両の状態及び前記車両の周辺環境の状態を検出し、
セキュリティ制御部は、
検出した車両キー及びセキュリティリモコンの状態、及び、検出した車両の状態及び車両の周辺環境の状態を、
セキュリティ制御部が過去に所定の条件を満たすと判定したときの車両キー及びセキュリティリモコンの状態、及び、車両の状態及び車両の周辺環境の状態と
比較し、
セキュリティ制御部は、比較結果が設定した類似度の範囲、例えば同一性が認められる範囲等、内である場合に、所定の条件を満たすと判定するセキュリティシステム。
具体例32
セキュリティ制御部は、環境センサからの入力に基づいて、車両の状態及び車両の周辺環境の状態を判定するセキュリティシステム。
具体例33
環境センサは、気温、気圧、音声、明度、電波、重量、速度、加速度、のうち少なくとも1つを検知するセキュリティシステム。
具体例34
環境センサは、第1の情報の入力に応じて、例えばアンロック時点で、車両の状態及び車両の周辺環境の状態を検出し、
環境センサは、更に、車両のドアの開放に応じて、車両の状態及び車両の周辺環境の状態を再度検出し、
セキュリティ制御部は、環境センサによる少なくとも2回の検出結果の類似度に基づいて、所定の条件を判定するセキュリティシステム。
具体例35
入力操作が、
車両キー及びセキュリティリモコンの少なくとも一方を設定位置に配置すること、
少なくとも1つの車載電子機器を起動すること、
シートベルトを動かすこと、
設定した車両部位に触れること、
のうち少なくとも1つであるセキュリティシステム。
具体例36
入力操作が、
車両キー及びセキュリティリモコンの少なくとも一方を設定位置に配置すること、
少なくとも1つの車載電子機器を起動すること、
シートベルトを動かすこと、
設定した車両位置に触れること、
のうち少なくとも2つを、設定した順序で行うことであるセキュリティシステム。
具体例37
入力操作が、コニュニケーション機能を有する車載電子機器とのコニュニケーションであり、
セキュリティ制御部は、コニュニケーションの内容の正確さに応じて、所定の条件の判定を行うセキュリティシステム。
具体例38
コニュニケーションの内容が、
過去のコニュニケーションの内容、
過去の走行履歴、
の少なくとも一方に基づいて、決定されるセキュリティシステム。
具体例39
入力操作が、設定された目的地情報、例えば勤務地や自宅等の位置情報、の入力であるセキュリティシステム。
具体例40
入力操作が、目的地情報の入力操作、又は、目的地情報の入力要求に対する設定した応答、例えば勤務地や自宅等の音声入力等、であるセキュリティシステム。
具体例41
セキュリティ制御部は、複数の前記入力操作に対して、個別に認証強度を割り当てており、
セキュリティ制御部は、所定の条件を満たす場合には、要求する入力操作を、より低い認証強度が割り当てられた入力操作へ、変更するセキュリティシステム。
具体例42
セキュリティリモコン及びユーザ端末の少なくとも一方が、車両キーの安全な収容に関する情報、例えば「ケースに入れましょう」等の音声情報や映像情報等、を出力するセキュリティシステム。
具体例43
セキュリティリモコン及び前記ユーザ端末の少なくとも一方が、ユーザの車両からの降車時点から設定した時間内に、車両キーの安全な収容に関する情報、を出力するセキュリティシステム。
具体例44
セキュリティリモコン及びユーザ端末の少なくとも一方が、ユーザが車両を施錠した時点から設定した時間内に、車両キーの安全な収容に関する情報を出力するセキュリティシステム。
具体例45
セキュリティリモコン及びユーザ端末の少なくとも一方は、設定した時間を、
車両のロック動作の時点、
車両のロック動作から一定時間が経過した時点、
車両のロック動作の時点に車両から受信する電波の電波強度が所定量以上又は所定割合以上減少した時点、
の少なくとも1つの時点に基づいて、決定するセキュリティシステム。
具体例46
セキュリティリモコン及びユーザ端末の少なくとも一方は、
車両のロック動作の時点から、車両キーが静止する時点までの時間長を少なくとも1度検知し、
時間長に基づき、設定した時間を決定するセキュリティシステム。
具体例47
セキュリティリモコン及びユーザ端末の少なくとも一方は、
ユーザが車両キーの安全な収容に関する情報の出力前に車両キーを安全に収容したことを検出し、
検出結果に応じて、車両キーの安全な収容に関する情報の出力頻度を変更するセキュリティシステム。
具体例48
ユーザの車両からの降車に応じて、セキュリティリモコン及びユーザ端末の少なくとも一方が、車両キーの位置を検出し、
車両キーが設定した範囲、例えば玄関付近、セキュリティボックス外部等、にある場合、セキュリティリモコン及びユーザ端末の少なくとも一方は、通知情報、例えば警告情報、を出力するセキュリティシステム。
具体例49
ユーザの車両からの降車に応じて、セキュリティリモコン及びユーザ端末の少なくとも一方が、車両キーの配置位置を検出し、
車両キーが、所定時間を超えても収容ケース外にある場合、セキュリティリモコン及びユーザ端末の少なくとも一方は、通知情報、例えば警告情報、を出力するセキュリティシステム。
具体例50
セキュリティリモコン及びユーザ端末の少なくとも一方が、ユーザの車両からの降車から車両キーの移動が止まるまでの時間の長さを、計測し、
セキュリティリモコン及びユーザ端末の少なくとも一方が、計測結果に基づき、所定時間、を決定するセキュリティシステム。
具体例51
セキュリティリモコン及びユーザ端末の少なくとも一方が、計測した時間の長さの、学習結果、平均、最大値、の少なくとも1つに基づき、所定時間を決定するセキュリティシステム。
具体例52
ユーザの車両からの降車に応じて、セキュリティリモコン及びユーザ端末の少なくとも一方が、車両キーの配置位置の検出、及び、配置位置の電波状況の特定、を行い、
セキュリティリモコン及びユーザ端末の少なくとも一方は、車両キーの配置位置での電波状況が、警報設定状況である場合、警報情報を出力するセキュリティシステム。
具体例53
セキュリティリモコンは、配置位置の車両キーと通信を行い、車両キーとの通信の第1の通信感度を特定し、例えば車両キーとセキュリティリモコンの近さを特定し、
セキュリティ制御部は、セキュリティリモコンと通信を行い、セキュリティリモコンとの通信の第2の通信感度を特定し、例えば車両とセキュリティリモコン又はユーザ端末の近さを特定し、第2の通信感度を、セキュリティリモコンへ送信し、
セキュリティリモコンは、
第1の通信感度が第1の設定値より大きく、また、
第2の通信感度が第2の設定値よりも大きい場合、例えば、車両と車両キーが近い場合、
警報情報を出力するセキュリティシステム。
具体例54
セキュリティリモコンは、
第1の通信感度又は第2の通信感度が設定値よりも大きい場合であって、
車両キーが一定期間継続して静止している場合に、
警報情報を出力するセキュリティシステム。
具体例55
セキュリティリモコン及びユーザ端末の少なくとも一方は、マップ情報、例えば家の間取り等の情報、及び電波状況情報、を有し、マップ情報及び電波状況情報に基づいて、配置位置の電波状況を特定し、
セキュリティリモコン及びユーザ端末の少なくとも一方は、車両キーが設定した電波状況下にある場合、警報情報を出力するセキュリティシステム。
具体例55におけるマップ情報は、例えばユーザが所有するお掃除ロボット等から取得することができる。
具体例56
警報情報が、車両キーの設定した配置場所、例えば安全な置き場所等、に関する情報を有し、
セキュリティリモコン及びユーザ端末の少なくとも一方は、警報情報を、少なくとも音声、例えば「玄関から離れた部屋や、2階に保管しておきましょう。」等、で出力するセキュリティシステム。
具体例57
ユーザ端末が、警報情報に、ユーザの指定する音声情報及び画像情報、例えばユーザのお気に入りの音楽及び写真等、の少なくとも1つを割り当てる機能を有し、
ユーザ端末は、警報情報に関連して、割り当てられた音声情報及び画像情報の少なくとも1つを、出力するセキュリティシステム。
具体例58
ユーザ端末が、
音楽再生用アプリケーションと連携して、警報情報に音声情報を割り当てる機能、
画像再生用アプリケーションと連携して、警報情報に画像情報を割り当てる機能、
の少なくとも1つを有するセキュリティシステム。
具体例59
ユーザ端末が、音声情報及び画像情報の少なくとも1つを、警報情報に重畳して出力するセキュリティシステム。
具体例60
セキュリティ制御部は、ユーザに対して、リレーアタックに関する情報、例えばリレーアタックの危険性、取られている対策、過去のリレーアタックらしいイベントのスコア等、を、統計的に、例えばレポートやスコアで、又はグラフで、表示するセキュリティシステム。
具体例61
セキュリティ制御部は、
ネットワークを介して、セキュリティ情報、例えばユーザの車両の車種のセキュリティに関連するニュース等、を取得し、
ユーザに対して、セキュリティ情報、及び、セキュリティ情報に関連するセキュリティ装置のセキュリティ機能、例えばニュースになっている犯罪に対抗するセキュリティ機能等、についての情報、を出力するセキュリティシステム。
具体例62
セキュリティ制御部は、セキュリティ装置のセキュリティ機能を、ネットワークを介して、更新、例えば追加、修正、課金による開放等、をするセキュリティシステム。
具体例63
セキュリティ制御部は、セキュリティ情報を、
車両の車種、
車両の装備、
車両の走行地域、
車両の駐車地域、
車両の利用時間帯、
車両の利用状況、
ユーザの属性、
の少なくとも1つに基づいて、取得するセキュリティシステム。
具体例64
セキュリティ制御部は、
リレーアタック、
コードグラバ、
CANインベーダ、
の少なくとも1つに対抗するセキュリティ機能のうち、有効に設定されているセキュリティ機能の数に応じて、セキュリティ情報の
表示の頻度、
表示の様態、
の少なくとも1つを変更するセキュリティシステム。
具体例65
セキュリティ制御部は、車両の周囲の電波状況を検出し、
セキュリティ制御部は、第1の情報の入力に応じて、電波状況に関する情報を記録するセキュリティシステム。
具体例66
電波状況に関する情報が、電子機器の識別情報、例えばスマートフォンの端末ID等、を有し、
セキュリティ制御部は、識別情報を、第1の情報の入力に関する情報、例えばアンロック日時、場所等の情報、と関連付けて記録するセキュリティシステム。
具体例67
セキュリティ制御部は、少なとも2つの電子機器の識別情報を、識別情報の信号の受信信号強度の情報とともに、記録するセキュリティシステム。
具体例68
セキュリティ制御部は、識別情報、及び、識別情報に関連する情報、例えば識別情報の受信信号強度や信号強度の時間変化等の情報、を、
スマート動作の実行、
車両の走行、
の少なくとも一方の間に、記録するセキュリティシステム。
具体例69
セキュリティ制御部は、
車両の異なる状態、例えばアンロック状態、走行状態等、
車両の状態の移行動作、例えばアンロック状態から運転許可状態への移行動作等、
の少なくとも1つに関連付けて、
識別情報、
識別情報の信号の受信信号強度の情報、
の少なくとも1つを記録するセキュリティシステム。
具体例70
セキュリティ装置は、ユーザに関する識別情報、例えば正規ユーザのスマートフォン端末ID情報等、を、格納しており、
セキュリティ制御部は、格納されているユーザに関する識別情報を、電波状況に関する情報から検出しない場合、車両の状態の移行動作に応じて、車両内の撮影装置を用いて、映像を撮影し、例えば正規ユーザのスマートフォン端末IDが認識されなければ撮影開始し、
セキュリティ制御部は、映像の情報を、検出した電波状況が有する識別情報とともに、記録するセキュリティシステム。
具体例71
セキュリティ制御部は、車両に対して、
走行状態から停止状態への移行動作、又は、
走行待機状態から停止状態への移行動作
が実行された位置に関する位置情報を、
車両の外部の端末へ送信するセキュリティシステム。
具体例72
セキュリティ装置は、ユーザに関する識別情報、例えば正規ユーザのスマートフォン端末ID情報等、を、格納しており、
セキュリティ制御部は、
車両のロック状態及び停止状態への少なくとも一方への移行動作に応じて、車両の周囲の第1の電波状況を検出し、
その後の前記スマート動作の実行の要求信号の入力に応じて、車両の周囲の第2の電波状況を検出し、
セキュリティ制御部は、
第1の電波状況の情報からはユーザに関する識別情報を検出した場合であって、且つ、第2の電波状況の情報からはユーザに関する識別情報を検出しない場合に、例えば、車両を降りたときにはスマートフォンを持っていたのに、次に車両のドアを開けたときにはスマートフォンを持っていない場合等、
移行動作の実行のためのユーザによる少なくとも1回の入力操作を要求する、又は、移行動作の実行をブロックするセキュリティシステム。
具体例73
セキュリティ制御部は、
第1の電波状況からユーザの電子機器の電池状態を検出し、
電池状態、及び、電池状態の検出時点からの経過時間、に基づいて、ユーザの電子機器がユーザに関する識別情報を出力不能となる時刻、例えば電池切れとなることが予測される時刻、を予測し、
予測した時刻以降は、移行動作の実行をブロックする処理をスキップするセキュリティシステム。
具体例74
セキュリティ制御部は、
第1の電波状況からユーザの電子機器の電池状態を検出し、
電池状態、及び、電池状態の検出時点からの経過時間、に基づいて、ユーザの電子機器がユーザに関する識別情報を出力不能となる時刻、を予測し、
予測した時刻より以前に、電池状態に関する情報、例えば電池切れ注意の情報や充電を促す情報等、を、出力するセキュリティシステム。
具体例75
セキュリティ制御部は、セキュリティデバイス、例えばマイクロ波ユニット等、を制御し、
セキュリティ制御部は、
第1の情報の入力時点、例えば図14等のT1の時点、の後に、又は
セキュリティデバイスの出力時点、例えば図15等のT6の時点、の後に、
セキュリティデバイスの作動を停止する又は作動タイミングを変更するセキュリティシステム。
具体例76
少なくとも1つの第1の前記セキュリティデバイスは、マイクロ波を用いる動体検知センサであり、
セキュリティ制御部は、セキュリティデバイスの作動の停止又は作動タイミングを変更し、セキュリティ装置とセキュリティリモコンの間の通信の頻度を減少させるセキュリティシステム。
具体例77
セキュリティ制御部は、セキュリティデバイスを制御し、
セキュリティ制御部は、
車両キーからの信号、
セキュリティリモコンからの信号、
の少なくとも一方の信号強度を検出し、
セキュリティ制御部は、信号強度が所定の範囲より低い値である場合に、セキュリティデバイスの作動を停止する又は作動タイミングを変更するセキュリティシステム。
具体例77における所定の範囲は、不正アクセスの危険性が低いと見なすことができる範囲である。
具体例78
セキュリティ制御部は、セキュリティデバイスの検知情報を、セキュリティリモコンへ送信し、
セキュリティリモコンは、
セキュリティデバイスの検知情報の信号の受信信号強度を、検出し、
セキュリティデバイスの検知情報の信号の受信信号強度を、セキュリティ制御部へ、送信し、
セキュリティ装置は、セキュリティデバイスの検知情報の信号の受信信号強度の履歴、例えば正規のユーザによる履歴等、を保存し、
セキュリティ制御部は、保存された信号強度の履歴から、信号強度が所定の範囲を決定するセキュリティシステム。
具体例79
セキュリティ制御部は、セキュリティデバイスを制御し、
セキュリティ制御部は、セキュリティデバイスの検知情報、例えば接近警報情報等、を、セキュリティリモコンへ送信し、
セキュリティリモコンは、検知情報の信号の受信信号強度、例えば接近警報のRSSI等、を特定し、セキュリティ制御部へ、検知情報の信号の受信信号強度の情報を送信し、
セキュリティ制御部は、
検知情報の信号の受信信号強度、
が所定の範囲内にある場合に、セキュリティセンサの作動を停止する又は作動タイミングを変更させるセキュリティシステム。
具体例80
セキュリティ制御部は、セキュリティデバイスを制御し、
セキュリティ制御部は、セキュリティデバイスの検知情報を、セキュリティリモコンへ送信し、
セキュリティリモコンは、検知情報に応じて、セキュリティ制御部へリターン情報を送信し、
セキュリティ制御部は、
リターン情報の信号の受信信号強度、例えばセキュリティリモコンから送られてくる、接近警報のRSSIを有する、信号の強度等、
が所定の範囲内にある場合に、セキュリティセンサの作動を停止する又は作動タイミングを変更させるセキュリティシステム。
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、または、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
なお、上述の実施例は少なくとも特許請求の範囲に記載の構成を開示している。
なお、本発明の範囲は、明細書に明示的に説明された構成や限定されるものではなく、本明細書に開示される本発明の様々な側面の組み合わせをも、その範囲に含むものである。本発明のうち、特許を受けようとする構成を、添付の特許請求の範囲に特定したが、現在の処は特許請求の範囲に特定されていない構成であっても、本明細書に開示される構成を、将来的に特許請求の範囲とする意思を有する。
本願発明は上述した実施の形態に記載の構成に限定されない。上述した各実施の形態や変形例の構成要素は任意に選択して組み合わせて構成するとよい。また各実施の形態や変形例の任意の構成要素と、発明を解決するための手段に記載の任意の構成要素又は発明を解決するための手段に記載の任意の構成要素を具体化した構成要素とは任意に組み合わせて構成するとよい。これらについても本願の補正又は分割出願等において権利取得する意思を有する。「~の場合」「~のとき」という記載があったとしてもその場合やそのときに限られる構成として記載はしているものではない。これらの場合やときでない構成についても開示しているものであり、権利取得する意思を有する。また順番を伴った記載になっている箇所もこの順番に限らない。一部の箇所を削除したり、順番を入れ替えたりした構成についても開示しているものであり、権利取得する意思を有する。
また、意匠登録出願への変更により、全体意匠又は部分意匠について権利取得する意思を有する。図面は本装置の全体を実線で描画しているが、全体意匠のみならず当該装置の一部の部分に対して請求する部分意匠も包含した図面である。例えば当該装置の一部の部材を部分意匠とすることはもちろんのこと、部材と関係なく当該装置の一部の部分を部分意匠として包含した図面である。当該装置の一部の部分としては、装置の一部の部材としても良いし、その部材の部分としても良い。全体意匠はもちろんのこと、図面の実線部分のうち任意の部分を破線部分とした部分意匠を、権利化する意思を有する。また、装置の筐体の内部のモジュール・部材・部品等についても、図面に表示されているものは、いずれも独立して取引の対象となるものであって、同様に、意匠登録出願への変更を行って権利化を行う意思を有するものである。
なお、上述の実施例は少なくとも以下の構成を開示している。
(1)車両、又は前記車両の車両キーから出力される情報を受信し、
前記情報の受信に応じて通知情報を出力するデバイスを有する
システム。
このようにすると、ユーザは、車両や車両キーから出力される情報が自分自身では認識することのできない種類の情報であっても、それらの情報の入力を、通知情報を介して認識することができるようになる。通知情報としては、ユーザに対して、リレーアタック等の攻撃に対する安全に配慮するような行動を促すことのできる情報とするとよく、特に車両キーを安全に収容することとするとよい。そして、リレーアタック等の攻撃を仕掛けられている場合等は、ユーザの気が付かないうちに、ユーザが知覚できない種類の情報であって、本来受信することのないはずの情報を受信することになるが、デバイスからの通知情報、例えばブザー音等、によって、ユーザはそのようなリスクにいち早く気が付き、警戒することができる。デバイスは、単独の装置、例えばセキュリティリモコンや監視デバイス等、であってもよいし、車用の情報を受信可能な受信機器及び当該受信危機とブルートゥース(登録商標)等で接続したスマートフォン等のユーザ端末の組み合わせであってもよい。
(2)前記デバイスは、前記車両の走行中に前記車両から発せられる前記情報の信号を第1の設定期間の間で受信すると、前記通知情報の出力を停止する、
システム。
このようにすると、走行環境下で、受信し得る第1の情報であって、リレーアタック等の攻撃に利用され得る情報、の信号に反応して、通知情報が出力され続けることを停止することができる。例えばユーザ自身が車両を運転して走行している場合は、リレーアタック等の攻撃を仕掛けられることは非常に少なく、通知情報による警戒の必要性は下がるので、通知情報の出力を停止することでユーザにセキュリティ面での不都合が生じることはほとんどなく、むしろ、ユーザは、不要な通知情報で、運転への集中を妨げられずにすむのでより安全に運転することができる。
(3)前記デバイスは、前記車両の走行中に、前記通知情報の出力を停止後に、第2の設定期間の間、前記情報の信号を受信しない場合、前記情報の信号の受信に応じた前記通知情報の出力を再開する、
システム。
このようにすると、デバイスは、一度停止した通知情報の出力を、設定に応じて、再開させることができるので、ユーザは自身で通知情報の出力の再開のための操作を行う必要がなく、ユーザにとっての利便性が向上する。
(4)前記情報は、前記車両キーを用いた開錠が行われるとき、又は行われようとするときに発せられる
システム。
このようにすると、システムは、車両キーを用いた開錠に関する情報の受信に対して、通知情報をデバイスから出力することができるので、ユーザは、車両の解錠に関連した信号の受信を、より確実に認識することができる。例えば、ユーザが車両キーをポケットやカバンに入れており、その収容状態の関係で、例えば他の物と当たっていて、開錠に関する情報を出力するボタンが頻繁に押されてしまうような状況では、車両キーの電池が不要に消耗するが、ユーザは、デバイスからの通知情報によって、そのような異常についても認識しやくすなる。
(5)前記デバイスは、
前記車両キーの収容の状況を検出し、
検出結果に応じて、前記車両キーの安全な収容に関する情報の出力を制御する
システム。
このようにすると、ユーザによる車両キーの収容の状況に応じて、車両キーの安全な収容に関する行動を支援することができる。車両キーの収容の状況としては、例えば、車両キーが安全に収容されているか、又はそのような収容がされておらず、リレーアタック等の不正な行為が行われる可能性がある状況とするとよい。車両キーの安全な収容に関する情報としては、例えば、車両キーが安全に収容されているか、又はそのような収容がされていないことをユーザに認識させるための情報とするとよい。車両キーの安全な収容に関する情報としては、安全な収容をするようユーザに行動を促すための情報とすると特に良い。そのような情報としては、例えば「ケースに入れましょう」等の音声情報や映像情報等とするとよい。出力の制御としては、例えば、出力すること、出力しないこと(不作為)、出力の頻度その他のタイミングの制御とするとよい。
(6)前記デバイスは、
前記車両キーの安全な収容に関する安全収容情報の出力する機能を有し、
前記安全収容情報の出力前にユーザが前記車両キーを安全に収容したことを検出し、
検出結果に応じて、前記車両キーの安全な収容に関する情報の出力のタイミングを変更する
システム。
このようにすると、システムは、デバイスから出力する車両キーの安全な収容に関する情報、例えば「ケースに入れましょう」等の音声情報や映像情報等、の出力頻度を、ユーザが、日常的に安全に車両キーを扱っている場合には、少なくし、ユーザが、頻繁に、安全でない状態で車両キーを扱っている場合には、反対に多くするように、変更することができる。それにより、ケースに入れられる機会が多くなったら車両キーの安全な収容に関する情報を表示しなくしたり、反対に、入れられる機会が減ったりなくなったりしたらこの情報を表示するようにしたりする、調整が行いやすくなる。
(7)前記デバイスは、
前記ユーザの前記車両からの降車又は施錠に応じて、前記車両キーの位置を検出し、
前記車両キーが設定した範囲にある場合、前記安全収容情報を出力する
システム。
このようにすると、システムは、ユーザの車両からの降車に応じて検出した車両キーの位置が、設定した範囲、例えば玄関付近やセキュリティボックス外部等、であれば、デバイスから、車両キーの安全な収容に関する安全収容情報、例えばユーザに対してロック後に車両キーを置いている場所が悪いことを伝える情報等、を出力させるので、ユーザに対して、玄関付近などにキーを置かないような啓蒙や警報を行うことができる。
(8)前記デバイスは、
ユーザの車両からの降車又は施錠に応じて、前記車両キーの配置位置を検出し、
前記車両キーが所定時間を超えても安全な領域の外にある場合、通知情報を出力する
システム。
このようにすると、システムは、車両の降車後や施錠後(ロック後)に、車両キーが所定時間内に安全な領域として設定された領域に戻されないと、例えば車両キーの収容ケースに入れられてないと、デバイスからから警報を出力することができるので、ユーザは、例えば所定時間を自宅駐車場から自宅内へ戻るまでにかかる時間等に基づいて設定すれば、自宅に戻ったタイミングで車両キーを安全に収容する意識付けがされ、そのような習慣を身につけやすくなり、外部からの攻撃に対してより安全な生活を送ることができる。
(9)前記デバイスは、
前記ユーザの前記車両からの降車から又は前記車両の施錠から、前記車両キーの移動が止まるまでの時間の長さを、計測し、
計測結果に基づき、前記所定時間、を決定する
システム。
このようにすると、システムは、降車の時点から、車両キーの移動が止まる時点まで、例えばユーザが車両キーを保管場所に置く時点まで、の時間の長さに基づいて、通知情報の出力を判断に用いる所定時間を決定することができるので、例えば、車両の施錠から玄関先に置かれるまでの時間に基づいて所定時間を決めることができる。
(10)前記デバイスは、計測した時間の長さの、過去の履歴の少なくとも1つに基づき、前記所定時間を決定する
システム。
このようにすると、システムは、所定時間を、過去の履歴、例えば複数の計測結果から学習した学習結果やそれらから算出した平均に基づいて決定したり、複数の計測結果の最大時間に基づいて決定したりすることができるので、ユーザの実際の利用環境により適応した所定時間を設定することが可能となるので、より有効なタイミングでユーザに対して通知情報を出力することができる。
(11)前記デバイスは、
前記ユーザの前記車両からの降車又は前記車両の施錠に応じて、前記車両キーの配置位置の検出、及び、配置位置の電波状況の特定、を行い、
前記車両キーの前記配置位置での前記電波状況が、警報設定状況である場合、警報情報を出力する
システム。
このようにすると、システムは、ユーザが車両の利用を停止した後、車両キーの配置位置での電波状況が、警報設定状況にあれば、例えば車両キーが玄関先のような、家の外から電波拾えるおそれのある場所にあれば、デバイスから、警報や警告を出力することができるので、ユーザに対してより合理的な警報や警告を行うことができる。
(12)前記デバイスは、
前記配置位置の前記車両キーと通信を行い、
前記車両キーとの通信の第1の通信感度を特定し、
前記システムの制御部は、
前記デバイスと通信を行い、
前記デバイスとの通信の第2の通信感度を特定し、
前記第2の通信感度を、前記デバイスへ送信し、
前記デバイスは、前記第1の通信感度が第1の設定値より大きく、前記第2の通信感度が第2の設定値よりも大きい場合、前記警報情報を出力する、
システム。
このようにすると、システムは、第1の通信感度に基づき、例えば車両キーとデバイスの近さを特定し、第2の通信感度に基づき、例えば車両とデバイスの近さを特定し、それらの特定の結果を総合して、車両と車両キーが近いと判断できる場合に、デバイスから、警報や警告を出力することができるので、GPS等を用いた位置関係の正確な特定が困難な状況下であっても、より正確な位置関係に基づいて、ユーザに対して、警報や警告を行うことができる。
(13)前記デバイスは、
前記第1の通信感度又は前記第2の通信感度が設定値よりも大きい場合であって、
前記車両キーが所定期間継続して静止している場合に、
前記警報情報を出力する
システム。
このようにすると、システムは、車両と車両キーが近い場合であって、車両キーが所定期間継続して動きがない場合に、デバイスから、警報や警告を出力することができるので、車両キーが、リレーアタック等の攻撃対象となり得る状況に置かれていることを、車両キーの位置及び動きの双方から総合的に判断して、ユーザに対して、より実際の環境に即した精度の高い警報や警告を行うことができる。
(14)前記デバイスは、
マップ情報及び前記マップ情報に割り当てられた電波状況情報を有し、
前記マップ情報及び前記電波状況情報に基づいて、前記車両キーの前記配置位置の電波状況を特定し、
前記車両キーが設定した電波状況下にある場合、前記警報情報を出力する
システム。
このようにすると、システムは、マップ情報、例えばユーザが所有するお掃除ロボット等から取得した家の間取り等の情報、及び、マップの各位置や各領域に割り当てられた電波状況情報、から特定した電波状況が、リレーアタック等の攻撃対象となり得る状況である場合に、デバイスから、警報や警告を出力することができる。また、前記デバイスが記憶しているマップ情報及び電波状況情報を用いて、車両キーの配置位置の安全性をより的確に、また場合によっては事前に、判断することができる。
(15)前記警報情報が、前記車両キーの設定した配置場所に関する情報を有し、
前記デバイスは、前記警報情報を少なくとも音声又は映像で出力する
システム。
このようにすると、システムは、デバイスから、車両キーのための配置場所、例えば安全な置き場所等、に関する情報を、例えば「玄関から離れた部屋や、2階に保管しておきましょう。」といった音声や映像で、ユーザに対して出力することができる。
(16)前記デバイスは、
前記警報情報に、前記ユーザの指定する音声情報及び画像情報の少なくとも1つを割り当て、
前記警報情報に関連して、割り当てられた前記音声情報及び前記画像情報の少なくとも1つを、出力する
システム。
このようにすると、システムは、警報情報に、ユーザの指定する音声情報及び画像情報、例えばユーザのお気に入りの音楽及び写真等、を割り当てて、警報情報に関連して、そのようなユーザにとって親しみのある情報を、デバイスから出力させることができるので、一般的な警告音や警報音を用いる場合と比較して、ユーザが感じるうっとおしさやストレスを軽減することが可能となり、ユーザがそのようなうっとおしさやストレスを理由に、警報情報を出力する機能を停止することを避けやすくなる。
(17)前記デバイスは、
音楽再生用アプリケーションと連携して、前記警報情報に前記音声情報を割り当てる機能、
画像再生用アプリケーションと連携して、前記警報情報に前記画像情報を割り当てる機能、
の少なくとも1つを有する
システム。
このようにすると、システムは、警報情報に代えて又は警報情報に追加して、音楽再生用アプリケーション(音楽アプリ)で再生する音声情報、例えばユーザが選んだお気に入りのメロディ・音楽等、や画像再生用アプリケーション(写真アプリ)で再生する画像情報、例えばユーザが選んだお気に入りの画像や動画等、を警報情報に代えて又は警報情報に追加して、デバイスから出力することができるので、警報情報を、ユーザにとってより身近な様態で出力することが可能となり、警報情報に対してユーザが不快感等を抱くことを低減しやすくなる。なお、音楽再生用アプリケーションや画像再生用アプリケーションは、SNSアプリケーション等の一部の機能として実装されているアプリケーションであってもよい。そのような構成では、ユーザは、自身が日常的に利用するSNSアプリケーション等を介して、警報情報を取得することができるので、セキュリティに関する情報をより身近に扱うことができる。
(18)前記デバイスは、前記音声情報及び前記画像情報の少なくとも1つを、前記警報情報に重畳して出力する
システム。
このようにすると、システムは、音声情報や画像情報、例えばお気に入りの音楽や画像を、警報に関する音声メッセージや映像等を重畳して、デバイスから出力することができるので、ユーザは警報情報を、より身近に感じやすくなり、警報情報を単独で出力する場合に較べて、ユーザの煩わしさやうっとおしさを感じる機会を減らしやすくなる。
(19)前記デバイスは、前記ユーザに対して、セキュリティに関する情報を、統計的に又はグラフで、表示する
システム。
このようにすると、システムは、ユーザにとってより理解や認識しやすい状態で、セキュリティに関する情報を、デバイスで表示することができるので、ユーザは、例えば、車両キーの安全な取り扱いに対する評価、車両キーの現在位置、リレーアタックの怖さ(危険性)、現在取られている対策、対策した項目内容や総数、過去に検知したリレーアタックらしいイベントの数、等に関する統計的なデータやそれらに関するレポートやグラフやスコアやマップ情報等から、ユーザ自身の行動や環境に関するデータを、視覚的に容易に把握することやしやすくなる。更に、システムは、例えば、統計的なデータをゲーム的な要素を含むスコア情報としてユーザに提供すること、例えばユーザが安全な行動や環境を維持するとスコアが上昇しバーチャルキャラクタ等のレア演出が出現すること等、によって、ユーザに対して、自身の行動や環境を、積極的に改善する動機を効果的に提供することができる。
(20)前記デバイスは、
ネットワークを介して、セキュリティ情報を取得し、
前記ユーザに対して、セキュリティ情報、及び、セキュリティ情報に関連するセキュリティ装置のセキュリティ機能を出力する、
システム。
このようにすると、システムは、ユーザに対して、セキュリティ情報とそのセキュリティ情報に関連するセキュリティ機能を関連付けて、提供することができるので、ユーザは、例えばユーザの車両の車種のセキュリティに関連するニュース等のセキュリティ情報と、例えばニュースになっている犯罪に対抗するセキュリティ機能と、を把握しやすくなり、より防犯性の高い行動やシステムの設定を選択しやすくなる。
(21)上記のいずれかの機能をデバイスに実現させるためのプログラムが提供されるとよい。
このようにすると、システムを適用した車両のユーザに対して、より安全性が高いにも関わらず、手間や面倒を感じさせにくいセキュリティ機能を提供することができる。例えば、ユーザは車両や車両キーの状態をより認識しやすくなり、例えばセキュリティ上の異常等に、気が付きやすくなる。
上述した(1)から(21)に示した発明は、任意に組み合わせることができる。例えば、(1)に示した発明の全て又は一部の構成に、(2)以降の少なくとも1つの発明の少なくとも一部の構成を加える構成としてもよい。特に、(1)に示した発明に、(2)以降の少なくとも1つの発明の少なくとも一部の構成を加えた発明とするとよい。また、(1)から(21)に示した発明から任意の構成を抽出し、抽出された構成を組み合わせてもよい。本願の出願人は、これらの構成を含む発明について権利を取得する意思を有する。また「~の場合」「~のとき」という記載があったとしても、その場合やそのときに限られる構成として記載はしているものではない。これらはよりよい構成の例を示しているものであって、これらの場合やときでない構成についても権利取得する意思を有する。また順番を伴った記載になっている箇所もこの順番に限らない。一部の箇所を削除したり、順番を入れ替えたりした構成についても開示しているものであり、権利取得する意思を有する。
1…車載セキュリティ装置、2…車両キー、3…セキュリティリモコン、4…ユーザ端末、5…監視デバイス、6…ネットワーク、7…バックアップサイレン、8…電子機器、9…センサ、10…車両。

Claims (21)

  1. 車両、又は前記車両の車両キーから出力される情報を受信し、
    前記情報の受信に応じて通知情報を出力するデバイスを有する
    システム。
  2. 前記デバイスは、前記車両の走行中に前記車両から発せられる前記情報の信号を第1の設定期間の間で受信すると、前記通知情報の出力を停止する、
    請求項1に記載のシステム。
  3. 前記デバイスは、前記車両の走行中に、前記通知情報の出力を停止後に、第2の設定期間の間、前記情報の信号を受信しない場合、前記情報の信号の受信に応じた前記通知情報の出力を再開する、
    請求項2に記載のシステム。
  4. 前記情報は、前記車両キーを用いた開錠が行われるとき、又は行われようとするときに発せられる
    請求項3に記載のシステム。
  5. 前記デバイスは、
    前記車両キーの収容の状況を検出し、
    検出結果に応じて、前記車両キーの安全な収容に関する情報の出力を制御する
    請求項4に記載のシステム。
  6. 前記デバイスは、
    前記車両キーの安全な収容に関する安全収容情報の出力する機能を有し、
    前記安全収容情報の出力前にユーザが前記車両キーを安全に収容したことを検出し、
    検出結果に応じて、前記車両キーの安全な収容に関する情報の出力のタイミングを変更する
    請求項5に記載のシステム。
  7. 前記デバイスは、
    前記ユーザの前記車両からの降車又は施錠に応じて、前記車両キーの位置を検出し、
    前記車両キーが設定した範囲にある場合、前記安全収容情報を出力する
    請求項6に記載のシステム。
  8. 前記デバイスは、
    前記ユーザの前記車両からの降車又は施錠に応じて、前記車両キーの配置位置を検出し、
    前記車両キーが所定時間を超えても安全な領域の外にある場合、前記通知情報を出力する
    請求項7に記載のシステム。
  9. 前記デバイスは、
    前記ユーザの前記車両からの降車から又は前記車両の施錠から、前記車両キーの移動が止まるまでの時間の長さを、計測し、
    計測結果に基づき、前記所定時間、を決定する
    請求項8に記載のシステム。
  10. 前記デバイスは、計測した時間の長さの、過去の履歴の少なくとも1つに基づき、前記所定時間を決定する
    請求項9に記載のシステム。
  11. 前記デバイスは、
    前記ユーザの前記車両からの降車又は前記車両の施錠に応じて、前記車両キーの前記配置位置の検出、及び、前記配置位置の電波状況の特定、を行い、
    前記車両キーの前記配置位置での前記電波状況が、警報設定状況である場合、警報情報を出力する
    請求項10に記載のシステム。
  12. 前記デバイスは、
    前記配置位置の前記車両キーと通信を行い、
    前記車両キーとの通信の第1の通信感度を特定し、
    前記システムの制御部は、
    前記デバイスと通信を行い、
    前記デバイスとの通信の第2の通信感度を特定し、
    前記第2の通信感度を、前記デバイスへ送信し、
    前記デバイスは、前記第1の通信感度が第1の設定値より大きく、前記第2の通信感度が第2の設定値よりも大きい場合、前記警報情報を出力する、
    請求項11に記載のシステム。
  13. 前記デバイスは、
    前記第1の通信感度又は前記第2の通信感度が設定値よりも大きい場合であって、
    前記車両キーが所定期間継続して静止している場合に、
    前記警報情報を出力する
    請求項12に記載のシステム。
  14. 前記デバイスは、
    マップ情報及び前記マップ情報に割り当てられた電波状況情報を有し、
    前記マップ情報及び前記電波状況情報に基づいて、前記車両キーの前記配置位置の電波状況を特定し、
    前記車両キーが設定した電波状況下にある場合、前記警報情報を出力する
    請求項13に記載のシステム。
  15. 前記警報情報が、前記車両キーの設定した配置場所に関する情報を有し、
    前記デバイスは、前記警報情報を少なくとも音声又は映像で出力する
    請求項14に記載のシステム。
  16. 前記デバイスは、
    前記警報情報に、前記ユーザの指定する音声情報及び画像情報の少なくとも1つを割り当て、
    前記警報情報に関連して、割り当てられた前記音声情報及び前記画像情報の少なくとも1つを、出力する
    請求項15に記載のシステム。
  17. 前記デバイスは、
    音楽再生用アプリケーションと連携して、前記警報情報に前記音声情報を割り当てる機能、
    画像再生用アプリケーションと連携して、前記警報情報に前記画像情報を割り当てる機能、
    の少なくとも1つを有する
    請求項16に記載のシステム。
  18. 前記デバイスは、前記音声情報及び前記画像情報の少なくとも1つを、前記警報情報に重畳して出力する
    請求項17に記載のシステム。
  19. 前記デバイスは、前記ユーザに対して、セキュリティに関する情報を、統計的に又はグラフで、表示する
    請求項18に記載のシステム。
  20. 前記デバイスは、
    ネットワークを介して、セキュリティ情報を取得し、
    前記ユーザに対して、セキュリティ情報、及び、セキュリティ情報に関連するセキュリティ装置のセキュリティ機能を出力する、
    請求項19に記載のシステム。
  21. 請求項1から20のいずれか1項に記載の各機能を前記デバイスに実現させるためのプログラム。

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