JP2024052017A - 仮設階段設置部用仮設床 - Google Patents

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Abstract

【課題】吹き抜けを閉塞することにより、作業員の安全性の向上を図ることが可能な仮設床を提供する。【解決手段】仮設床10は、予め組み立てられた状態で建築現場に運搬されて、仮設階段Sの設置部の上階床B1に形成される吹き抜けHを覆うために用いられる。仮設床10は、上階床B1において、仮設階段Sの周囲を囲む位置に載置される外枠21と、外枠21に取り付けられて、仮設階段Sの上方部に位置する吹き抜けの一部を覆う開閉床30と、を備え、外枠20の内側には、開閉床30によって吹き抜けが覆われる中央閉塞領域R1と、仮設階段Sが上下方向に貫通する貫通領域R2と、が形成される。【選択図】図5A

Description

本発明は、仮設階段の設置部において用いられる仮設階段設置部用仮設床に係り、特に建築現場における組立作業が不要な仮設階段設置部用仮設床に関する。
従来、建築中の建物の上階と下階の間には、仮設階段が設置されて、作業員が上階と下階の間を移動する際に用いられてきた。仮設階段は、複数の踏板と、踏板の左右両端を支持する一対の支持脚と、から構成されている。仮設階段は、その下端部において下階の床面に当接するとともに、傾斜した状態で上階の梁又は床面によって支持される。
特許文献1には、左右に手摺が取り付けられた仮設階段が開示されている。特許文献1に開示された仮設階段によって、正規の階段が設置されるまでの期間、作業員は、上階と下階の間を安全に移動することができる。
特開2014-12943号公報
特許文献1に開示された仮設階段によって、作業員は、上階と下階の間を安全に移動することができる。しかしながら、仮設階段の設置部には、上階と下階の間を貫通する開口(吹き抜け)が形成されることとなる。そのため、開口を介して工具等が落下することを防止し、作業員の安全性の向上を図る必要があった。
また、安全性の向上とともに、建築現場における作業工程の削減が求められていた。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、作業員が上階と下階の間を安全に移動することを可能としつつ、作業員の安全性の向上を図ることが可能な仮設床を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、建築現場における組立作業を行うことなく、予め組み立てられて、建築現場に運搬して載置するだけで利用可能な仮設床を提供することにある。
前記課題は、本発明の仮設階段設置部用仮設床によれば、仮設階段の設置部の上階床に形成される開口を覆うために用いられ、運搬可能な仮設階段設置部用仮設床であって、前記上階床において、前記仮設階段の周囲を囲む位置に載置される外枠と、前記外枠に取り付けられて、前記仮設階段の上方部に位置する前記開口の少なくとも一部を覆う閉塞状態と、前記開口を開放する開放状態との間で変位可能な開閉床と、を備え、前記外枠の内側には、前記開閉床によって前記開口が覆われる閉塞領域と、前記仮設階段が上下方向に貫通する貫通領域と、が形成されることにより解決される。
上記構成によれば、仮設階段の設置部の上階床に形成される開口(吹き抜け)は、開閉可能な開閉床によって覆われるとともに、仮設階段が上下に貫通している。このため、作業員は、開閉床を開放して、上階と下階の間を移動することができるとともに、開閉床を閉じて、開口を閉塞することによって作業員の安全性の向上を図ることが可能となる。
また、仮設階段設置部用仮設床は、上階床において仮設階段の周囲を囲む位置に載置するだけで建築現場に設置することができる。したがって、建築現場における組立作業を行うことなく、予め組み立てられて、建築現場に運搬して載置するだけで利用することが可能となる。
また、前記貫通領域は、前記仮設階段の左右の手摺が貫通するように、前記外枠の内側の左右両側に形成され、前記閉塞領域は、左右の前記貫通領域の間に位置する前記開口を前記開閉床が覆うように形成されるとよい。
上記構成によれば、手摺が貫通するように貫通領域が左右両側に形成されているとともに、開閉床が貫通領域の間の開口を覆うように位置している。したがって、開閉床を開放した際に、作業員は、手摺を使って上階と下階の間を安全に移動することができるとともに、開閉扉を閉塞した際には、左右の手摺の間に位置する開口を閉塞することができる。そのため、作業員の安全性のさらなる向上を図ることが可能となる。
また、前記外枠の内側には、該外枠よりも下方に突出する突出部材が固定されているとよい。
上記構成によれば、上階床に載置された仮設階段設置部用仮設床が側方に変位すると、突出部材が上階の梁等の横架材に当接するため、仮設階段設置部用仮設床の位置ずれを防止することができ、作業員の安全性の向上を図ることが可能となる。
また、前記突出部材は、前記外枠の外側から内側に向かうにつれて突出量が大きくなる傾斜面を有するとよい。
上記構成によれば、仮設階段設置部用仮設床が不適切な位置に載置されると、突出部材が上階の梁等の横架材に当接し、傾斜面に案内されて適切な載置位置へと変位する。このため、仮設階段設置部用仮設床を載置する際に正確な位置合わせを行うことなく適切な位置に載置することが可能となる。
また、前記仮設階段設置部用仮設床は、前記外枠に取り付けられて、前記仮設階段の上方部に位置する前記開口の少なくとも一部を常時覆う閉塞板を備え、前記外枠の内側には、前記閉塞板によって覆われる第二の閉塞領域が形成されるとよい。
上記構成によれば、外枠の内側の開口には、開閉床が閉塞することによって覆われる閉塞領域とともに、常時閉塞される第二の閉塞領域が形成されている。そのため、上階床の開口のうち、作業員の移動に影響を与えない領域を常時閉塞することができ、作業員の安全性のさらなる向上を図ることが可能となる。
また、前記外枠は、金属製の枠材を有し、前記開閉床は、ハニカムコアを有する中間層と、該中間層の両側において前記中間層の表面を覆う外層材と、を有する樹脂製の板状体であるとよい。
上記構成によれば、仮設階段設置部用仮設床は、金属製の枠材とハニカムコアを有する板状体によって、仮設床に求められる強度を確保しつつ、軽量化を図ることが可能となる。
本発明の仮設階段設置部用仮設床によれば、作業員が上階と下階の間を安全に移動することを可能としつつ、作業員の安全性の向上を図ることができる。
また、本発明の仮設階段設置部用仮設床によれば、建築現場における組立作業を行うことなく、予め組み立てられて、建築現場に運搬して載置するだけで利用可能となる。
本発明の一実施形態に係る仮設床の使用状態の説明図である。 本発明の一実施形態に係る仮設床を表側(上方)から見た斜視図である。 本発明の一実施形態に係る仮設床を裏側(下方)から見た斜視図である。 本発明の一実施形態に係る仮設床の正面図である。 本発明の一実施形態に係る仮設床のB-B断面図である。 本発明の一実施形態に係る仮設床をC-C断面図である。 仮設床を上階に載置し、開口を開放した状態を示す図である。 仮設床を上階に載置し、開口を閉塞した状態を示す図である。 外れ止め部材の説明図である。 変形例に係る外れ止め部材の説明図である。 第二実施形態に係る仮設床を表側(上方)から見た斜視図である。 第二実施形態に係る仮設床を裏側(下方)から見た斜視図である。 第二実施形態に係る仮設床を上階に載置し、開口を閉塞した状態を示す図である。 第二実施形態に係る仮設床を上階に載置し、開口を開放した状態を示す図である。
以下、図1~図6を参照しながら、本発明の一実施形態(以下、本実施形態)に係る仮設床10について説明する。ただし、以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。つまり、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。
本発明の仮設床10は、建築中の建物において、上階と下階の間に設置される仮設階段Sを利用して作業員が移動する(登り降りする)ことを可能とするとともに、作業員が移動しない際に、上階と下階の間の開口(吹き抜け)Hを閉塞するために用いられる。これにより、建築現場における作業員の安全性の向上を図ることが可能となる。仮設床10は、仮設階段設置部用仮設床に相当する。
なお、以下の説明中、「左右方向」とは、仮設床10の短手方向を意味し、仮設階段Sの横幅方向、及び仮設階段Sを昇り降りする作業員から見た左右方向と一致する。また、以下において「左」とは仮設階段Sを上って上階に向かう作業員から見たときの左を指し、同様に「右」とは仮設階段Sを上って上階に向かう作業員から見たときの右を指す。仮設床10の「表側」とは、上階床B1に設置された仮設床10の上階側を意味し、「裏側」とは、仮設床10の下階側を意味する。
<仮設階段設置部>
図1は、仮設階段設置部に載置された仮設床10の使用状態を示している。図1に示すように、仮設床10は、上階床B1における仮設階段Sの登り口である開口(吹き抜け)Hを覆うように設置される。より詳細には、仮設床10は、開口Hに架設された横架材Mの上に載置することによって設置される。開口Hは、上階床B1において仮設階段Sの設置部に対応する位置に形成されている。開口Hのうち、上階と下階の間を移動する作業員が通過する領域を登り口と称する。
本実施形態において、仮設階段Sは、建築現場において広く用いられる手摺付きの仮設階段である。仮設階段Sは、複数の足場板Stと、足場板Stの両側を支持する支柱Spと、手摺Shと、を主な構成として有している。
仮設階段Sは、上階床B1と下階床B2の間に、所定の角度で傾斜した状態で取り付けられる。詳細に説明すると、仮設階段Sは、その上方において上階床B1又は上階床B1を支持する横架材Mによって側方から支持されている。また、仮設階段Sの下端は、下階床B2に当接し、下階床B2によって下方から支持されている。
上階と下階の間を移動する作業員は、仮設床10を開放させることにより、登り口を通過することができる。また作業員は、仮設床10を閉塞することによって、登り口から作業員又は作業工具等の落下を防止することができる。登り口は、仮設床10によって覆われるとともに、登り口以外の開口Hは、常時閉塞される閉塞床40によって覆われている。
<仮設床10>
仮設床10を、図2から図4を参照して説明する。図2は、仮設床10を表側(上方)から見た斜視図である。図3は、仮設床10を裏側(下方)から見た斜視図である。図4Aは仮設床10の正面図、図4Bは図4AのB-B断面図、図4Cは図4AのC-C断面図である。
図2から図4に示すように、仮設床10は、枠体20と、開閉床30と、閉塞板36と、を主な構成としている。仮設床10は、建築現場とは異なる場所で予め組み立てられて、建築現場に運搬して上階床B1の横架材Mに載置して用いられる。
仮設床10は、木材製であるが、これに限定されない。仮設床10は、上階で作業する作業員や建築部材を支持可能な強度を有していればよく、金属製、樹脂製、又はこれらの組み合わせであってもよい。仮設床10を金属製、又は樹脂製とすることにより、仮設床10の軽量化を図ることが可能となり、仮設床10の運搬性が向上する。
<<枠体20>>
最初に、枠体20について説明する。枠体20は、後述する開閉床30を支持するとともに仮設床10の強度を高め、仮設床10の耐久性を向上させる役割を担っている。
図3に示すように、枠体20は、外枠21と、床支持枠22と、閉塞板支持枠23と、から主に構成されている。外枠21は、矩形形状を有し、4つの長尺枠材から構成されている。外枠21は、作業員が通過する上階の登り口に対応する寸法形状を有している。具体的には、外枠21は、幅960mm、長さ1310mmの大きさを有している。
床支持枠22は、外枠21の内側に固定されて、左右両側の位置で外枠21の長手方向に延びている。床支持枠22は、外枠21とともに後述する開閉床30を支持している(図2を参照)。換言すると、床支持枠22は、開閉床30を支持する根太としての役割を担っている。
閉塞板支持枠23は、外枠21の内側に固定されて、左右両側の位置で外枠21の短手方向に延びている。閉塞板支持枠23は、外枠21とともに後述する閉塞板36を支持している(図2を参照)。
外枠21の内側であって、外枠21と床支持枠22の間には、外枠21よりも下方に突出する外れ止め部材24が設けられている。外れ止め部材24は、外枠21の四隅において、外枠21に固定されている。外れ止め部材24の詳細については後述する。
<<開閉床30>>
次に、開閉床30について説明する。開閉床30は、登り口を開放して作業員の通過を可能とする開放状態と、登り口を閉塞して作業員又は作業工具等の落下を防止する閉塞状態との間で変位し、上階床B1に形成された開口Hを覆う蓋体としての役割を担っている。
図2に示すように、開閉床30は、枠体20に対して取り付けられている。開閉床30は、床板31と、蝶番33から構成されている。換言すると、床板31は、蝶番33を介して外枠21に対して取り付けられている。これにより、作業員は、開閉床30を、開放状態と閉塞状態との間で容易に変位させることができる。
蝶番33は、旗蝶番であるが、これに限定されない。蝶番33は、平蝶番であってもよい。蝶番33は、分離可能な蝶番であってもよい。分離可能な蝶番を採用することにより、枠体20と開閉床30とを分離して運搬することが可能となり、仮設床10の運搬形態を多様化させることが可能となる。
床板31は、長方形形状を有する板状体である。床板31には、指挿通孔32が形成されている。作業員は、指挿通孔32に指を挿通することにより、開閉床30を開放状態と閉塞状態の間で容易に変位させることができる。床板31は、閉塞時において、外枠21及び床支持枠22の上面に載置された状態となる。
床板31の上面31aには、最大積載重量を示す注意表示を付すことができるが、これに限定されない。床板31の上面31aには、作業員の転倒を防止するための防滑テープを貼着していてもよい。また、床板31の下面31bに注意表示を付すこととしてもよい。
開閉床30の左右両側には、仮設階段挿通開口35が形成されている。仮設階段挿通開口35は、仮設床10を上下に貫通しており、仮設階段Sを挿通することが可能な寸法形状を有している。具体的には、仮設階段挿通開口35は、幅105mm、長さ770mmの寸法を有している。仮設階段挿通開口35には、仮設階段Sの左右の支柱Spと、左右の手摺Shが挿通される。仮設階段挿通開口35は、仮設床10の長手方向に延びている。
閉塞板36は、開口Hを部分的に覆うように、開閉床30の両側に位置している。閉塞板36は、外枠21と閉塞板支持枠23の上面に支持されている。閉塞板36は、開口Hを常時覆われた状態とすることができる。これにより、作業員の登り降りに影響しない位置にある開口Hを常時閉塞することができ、開口Hから作業工具等を不用意に落下させてしまうことを抑制することが可能となる。
<仮設床10の使用方法>
次に、仮設床10の使用方法について説明する。
図5Aは、仮設床10を上階に設置して登り口を開放した状態を示している。図5Bは、仮設床10を上階に設置して登り口を閉塞した状態を示している。
図5A及び図5Bに示すように、仮設床10は、仮設階段Sの設置部の上階床B1に形成される開口H(登り口)を覆うために用いられる。
仮設床10は、予め組み立てられた状態で建築現場に運搬される。その後、仮設床10は、図5A及び図5Bに示すように、外枠21が仮設階段Sの周囲を囲む位置において、横架材Mの上に載置される。このように、外枠21によって仮設階段Sの周囲を囲むことにより、作業員は、仮設階段Sの手摺Shを利用して安全に登り降りすることができるともに、仮設階段Sの上方部に位置する登り口を効果的に覆い、安全性の向上を図ることが可能となる。
図5A及び図5Bに示すように、開閉床30の床板31は、仮設階段Sの上方部に位置する登り口を開放する開放状態と、登り口を覆う閉塞状態との間で変位する。
開放状態において、外枠21の内側に位置する開口Hには、中央に形成された開放領域R1と、仮設階段Sが上下方向に貫通する左右の貫通領域R2と、閉塞板36によって閉塞された側方閉塞領域R3が形成される。
一方、閉塞状態において、外枠21の内側に位置する開口Hには、床板31によって閉塞される中央閉塞領域R4と、仮設階段Sが上下方向に貫通する左右の貫通領域R2と、閉塞板36によって閉塞される側方閉塞領域R3が形成される。中央閉塞領域R4、側方閉塞領域R3は、それぞれ閉塞領域、及び第二の閉塞領域に相当する。
貫通領域R2には、仮設階段Sの両側に配設された支柱Spと、手摺Shが貫通して延びている。手摺Shが仮設階段挿通開口35を貫通して上階床B1の上方まで延びることによって、登り口を通過する作業員の安全性の向上を図ることが可能となる。
図5A及び図5Bに示すように、仮設床10の周囲には、閉塞床40が載置されている。閉塞床40は、仮設床10と同様に、建築中の建物の開口Hを閉塞するために用いられる。閉塞床40は、開閉可能な床板を有していない点、及び仮設階段Sを挿通する仮設階段挿通開口35が形成されていない点において仮設床10と異なっている。
<外れ止め部材24について>
次に、外枠21の下方に突出する外れ止め部材24について説明する。
図6は、外れ止め部材24の説明図である。図6に示すように、仮設床10は、上階に架設される左右の横架材Mに載置される。
外枠21の内側には、外れ止め部材24が固定されている。外れ止め部材24は、外枠21よりも下方に突出している。このため、仮設床10が側方に変位すると、外れ止め部材24が横架材Mに当接することとなり、仮設床10の側方への変位を規制することができる。これにより、仮設床10が横ずれして、本来の載置位置から外れてしまうことを抑制することが可能となる。外れ止め部材24は、突出部材に相当する。
外れ止め部材24は、平坦な底面24aを有している。また、外れ止め部材24は、外枠21の四隅に設けられている。これにより、仮設床10を保管又は運搬する際に、安定した状態を維持することが可能となる。
図7は、変形例に係る外れ止め部材24Aを示している。図7に示すように、変形例に係る外れ止め部材24Aの底面24aは、左右方向の外側から内側に向かうにつれて下方への突出量が大きくなる傾斜面を形成している。これにより、仮設床10の側方への変位を規制するとともに、仮設床10が左右に偏った位置に載置された場合であっても、仮設床10は、底面24aに形成された傾斜面によって案内されて、適正な位置に修正されて横架材Mに載置されることとなる。
<<第二実施形態>>
以上、本発明の一実施形態に係る仮設床10について説明したが、上述した実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。
上述した実施形態では、仮設床10は、木材製であることとして説明したが、これに限定されない。仮設床10は、床パネル材として必要な強度を有していればよく、金属製、樹脂製、又はこれらの組み合わせであってもよい。
図8及び図9は、第二実施形態に係る仮設床10Aの外観図である。図8は、仮設床10Aを表側(上方)から見た斜視図である。図9は、仮設床10Aを裏側(下方)から見た斜視図である。
仮設床10Aは、アルミニウム製の枠体20Aと、樹脂製の開閉床30Aと、樹脂製の閉塞板36Aと、を主な構成として有している。仮設床10Aは、上述した実施形態と同様に、建築現場とは異なる場所で予め組み立てられて、建築現場に運搬され、上階床B1に載置されて用いられる。
図9に示すように、枠体20Aは、外枠21と、床支持枠22と、から主に構成されている。枠体20Aをアルミニウム製とすることにより、上述した木材製の枠体20と比べて、必要な強度を確保しつつ軽量化を図ることが可能となる。
外枠21は、4つの長尺枠材から構成されている。枠材は、外枠21の四隅において互いに接合金具によって接合されているが、これに限定されない。枠材は、溶接によって互いに接合されていてもよい。
床支持枠22は、外枠21の内側に固定されて、左右両側の位置で外枠21の長手方向に延びている。床支持枠22は、外枠21とともに床板31を支持する。換言すると、床支持枠22は、床板31を支持する根太としての役割を担っている。
図8に示すように、枠体20Aには、開閉床30Aが取り付けられている。開閉床30Aは、床板31と、蝶番33から構成されている。換言すると、床板31は、蝶番33を介して外枠21に対して取り付けられている。
床板31は、ハニカムコアを有する中間層と、中間層の両側において中間層の表面を覆う外層材と、から構成されている。より詳細には、中間層は、断面形状が正六角形状を有する複数のセルが、互いに隣接するように規則的に配置されている。そして中間層は、硬質樹脂からなる外層材によって被覆されている。これにより、床板31に必要な強度を確保しつつ、床板31の軽量化を図ることが可能となる。
床板31の上面31aには、防滑テープ31eが貼着されている。床板31の上面31aに防滑テープ31eを貼着することによって、床板31の上で作業する作業員の安全性の向上を図ることが可能となる。また、床板31の上面31aに、作業員に対して安全作業を促す注意表示が付されることとしてもよい。
図9に戻り、床板31の下面31bには、床板31の強度を補強するための補強板31cが固定されてもよい。図9において、補強板31cは、左右方向の一方の端部において、床板31の長手方向に延びるように固定されているが、補強板31cの位置及び数は、これに限定されない。補強板31cは外枠21及び床支持枠22に対して固定された受け金具37と当接し、床板31に対する荷重を枠体20に分散させることができる(図10Aを参照)。
また、床板31の下面31bには、緩衝材が取り付けられることとしてもよい。これにより、床板31を閉塞する際に、床板31が外枠21又は床支持枠22に当接する際の衝撃を緩和することが可能となる。
開閉床30Aの両側には、仮設階段挿通開口35が形成されている。上述した実施形態と同様に、仮設階段挿通開口35には、仮設階段Sの左右の支柱Spと、左右の手摺Shが挿通される。
閉塞板36Aは、開口Hを常時閉塞する役割を担う。図8に示すように、閉塞板36Aは、開閉床30Aの左右両側のうちいずれか一方に配設されてもよいし、上述した実施形態のように開閉床30Aの左右両側に配設されてもよい。閉塞板36Aは、外枠21と閉塞板支持枠23の上面に支持されている。閉塞板36Aは、床板31と同様に、ハニカムコアを有する中間層と、中間層の両側を覆う外層材と、から構成されている。
次に、第二実施形態に係る仮設床10Aの使用方法について説明する。
図10Aは、仮設床10Aを上階に載置して登り口を開放した状態を示している。図10Bは、仮設床10Aを上階に載置して登り口を閉塞した状態を示している。図10A及び図10Bに示すように、仮設床10Aは、仮設階段Sの設置部の上階床B1に形成される開口H(登り口)を覆うために用いられる。
仮設床10Aを、アルミニウム製の枠体20Aと、樹脂製の開閉床30A及び閉塞板36Aによって構成することにより、上述した木材製の仮設床10に対して軽量化を実現することが可能となる。そのため、仮設床10Aを運搬し、建築現場において設置し、又は撤去する作業における作業負担を軽減することが可能となる。
なお、枠体20Aは、アルミニウム製に限定されない。必要な強度を有するとともに、仮設床10Aの運搬が可能であればよく、例えばステンレス製であってもよい。
10、10A 仮設床(仮設階段設置部用仮設床)
20、20A 枠体
21 外枠
22 床支持枠
23 閉塞板支持枠
24 外れ止め部材
24a 底面
30、30A 開閉床
31 床板
31a 上面
31b 下面
31c 補強板
31e 防滑テープ
32 指挿通孔
33 蝶番
35 仮設階段挿通開口
36、36A 閉塞板
37 受け金具
40 閉塞床
S 仮設階段
Sp 支柱
St 足場板
Sh 手摺
B1 上階床
B2 下階床
R1 開放領域
R2 貫通領域
R3 側方閉塞領域(第二の閉塞領域)
R4 中央閉塞領域(閉塞領域)
H 吹き抜け
M 横架材

Claims (6)

  1. 仮設階段の設置部の上階床に形成される開口を覆うために用いられ、運搬可能な仮設階段設置部用仮設床であって、
    前記上階床において、前記仮設階段の周囲を囲む位置に載置される外枠と、
    前記外枠に取り付けられて、前記仮設階段の上方部に位置する前記開口の少なくとも一部を覆う閉塞状態と、前記開口を開放する開放状態との間で変位可能な開閉床と、を備え、
    前記外枠の内側には、前記開閉床によって前記開口が覆われる閉塞領域と、前記仮設階段が上下方向に貫通する貫通領域と、が形成されることを特徴とする仮設階段設置部用仮設床。
  2. 前記貫通領域は、前記仮設階段の左右の手摺が貫通するように、前記外枠の内側の左右両側に形成され、
    前記閉塞領域は、左右の前記貫通領域の間に位置する前記開口を前記開閉床が覆うように形成されることを特徴とする請求項1に記載の仮設階段設置部用仮設床。
  3. 前記外枠の内側には、該外枠よりも下方に突出する突出部材が固定されていることを特徴とする請求項1に記載の仮設階段設置部用仮設床。
  4. 前記突出部材は、前記外枠の外側から内側に向かうにつれて突出量が大きくなる傾斜面を有することを特徴とする請求項3に記載の仮設階段設置部用仮設床。
  5. 前記仮設階段設置部用仮設床は、前記外枠に取り付けられて、前記仮設階段の上方部に位置する前記開口の少なくとも一部を常時覆う閉塞板を備え、
    前記外枠の内側には、前記閉塞板によって覆われる第二の閉塞領域が形成されることを特徴とする請求項1に記載の仮設階段設置部用仮設床。
  6. 前記外枠は、金属製の枠材を有し、
    前記開閉床は、ハニカムコアを有する中間層と、該中間層の両側において前記中間層の表面を覆う外層材と、を有する樹脂製の板状体を有する特徴とする請求項1に記載の仮設階段設置部用仮設床。
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