JP2024051639A - 緩衝装置、懸架装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】摩擦抵抗による減衰力を調整可能な緩衝装置等を提供することを目的とする。【解決手段】緩衝装置は、オイルが封入される筒状のシリンダ11と、シリンダ11の内部を軸方向に移動可能なロッド20と、シリンダ11に対するロッド20の移動に伴う摩擦抵抗を発生させる発生部材150と、発生部材150を保持する固定部材140と、固定部材140とともに発生部材150を変形させることにより、摩擦抵抗を変更させる変更部160と、を備える。【選択図】図2
Description
本発明は、緩衝装置及び懸架装置に関する。
従来、緩衝装置等に利用されるピストンとシリンダとの間に摩擦抵抗を発生させる技術が提案されている。
例えば、特許文献1には、ピストン本体と、前記ピストン本体の外周に装着された環状のピストンバンドとを備え、前記ピストンバンドは、軸方向の一端部に形成されて外径が他の部分よりも大きい環状突部を有し、前記他の部分の外周には、周方向に沿う環状の浅い溝と、前記浅い溝よりも深く周方向に沿う環状の深い溝が軸方向に交互に形成されていることを特徴とするピストンが記載されている。
例えば、特許文献1には、ピストン本体と、前記ピストン本体の外周に装着された環状のピストンバンドとを備え、前記ピストンバンドは、軸方向の一端部に形成されて外径が他の部分よりも大きい環状突部を有し、前記他の部分の外周には、周方向に沿う環状の浅い溝と、前記浅い溝よりも深く周方向に沿う環状の深い溝が軸方向に交互に形成されていることを特徴とするピストンが記載されている。
緩衝装置において、油圧による減衰力は、減衰装置のストローク量や速度が微少の領域においてはほとんど発生させることができないのに対して、摩擦抵抗による減衰力はストローク量や速度に関係なく得ることができる。この摩擦抵抗による減衰力を、油圧による減衰力を調整できるのと同様に、調整できるようにすることが望ましい。
本発明は、摩擦抵抗による減衰力を調整可能な緩衝装置等を提供することを目的とする。
本発明は、摩擦抵抗による減衰力を調整可能な緩衝装置等を提供することを目的とする。
かかる目的のもと完成させた本発明は、作動流体が封入される筒状のシリンダと、前記シリンダの内部を軸方向に移動可能なロッドと、前記シリンダに対する前記ロッドの移動に伴う摩擦抵抗を発生させる発生部と、前記発生部を保持する保持部と、前記保持部とともに前記発生部を変形させることにより、前記摩擦抵抗を変更させる変更部と、を備える緩衝装置である。
ここで、前記保持部及び前記変更部を構成する部材の一方の部材には雄ねじが形成されているとともに他方の部材には雌ねじが形成され、前記一方の部材と前記他方の部材との締め付け長さを変更することによって前記発生部を変形させても良い。
また、前記変更部は、テーパナットであっても良い。
また、前記保持部は、前記ロッドに固定され、前記発生部は前記シリンダに対し前記摩擦抵抗を発生させても良い。
また、前記保持部は、前記シリンダに固定されるとともに、前記シリンダに対する前記ロッドの偏心を抑制し、前記発生部は、前記ロッドに対して前記摩擦抵抗を発生させても良い。
また、前記発生部は前記保持部の周方向に複数設けられていても良い。
また、上述した緩衝装置と、前記緩衝装置の外側に配置されたコイルスプリングと、を備える懸架装置であっても良い。
ここで、前記保持部及び前記変更部を構成する部材の一方の部材には雄ねじが形成されているとともに他方の部材には雌ねじが形成され、前記一方の部材と前記他方の部材との締め付け長さを変更することによって前記発生部を変形させても良い。
また、前記変更部は、テーパナットであっても良い。
また、前記保持部は、前記ロッドに固定され、前記発生部は前記シリンダに対し前記摩擦抵抗を発生させても良い。
また、前記保持部は、前記シリンダに固定されるとともに、前記シリンダに対する前記ロッドの偏心を抑制し、前記発生部は、前記ロッドに対して前記摩擦抵抗を発生させても良い。
また、前記発生部は前記保持部の周方向に複数設けられていても良い。
また、上述した緩衝装置と、前記緩衝装置の外側に配置されたコイルスプリングと、を備える懸架装置であっても良い。
本発明によれば、摩擦抵抗による減衰力を調整可能な緩衝装置等を提供することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態に係る懸架装置500の概略構成の一例を示す図である。
図2は、第1実施形態に係るピストン部100の概略構成の一例を示す図である。
懸架装置500は、ストラット式サスペンションであり、図1に示すように、緩衝装置1と、緩衝装置1の外側に配置されたコイルスプリング503と、を備える。また、懸架装置500は、コイルスプリング503における、後述するロッド20の軸方向の第1側(図1では下側)の端部を支持する下スプリングシート504と、コイルスプリング503における、ロッド20の軸方向の第2側(図1では上側)の端部を支持する上スプリングシート505と、を備える。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態に係る懸架装置500の概略構成の一例を示す図である。
図2は、第1実施形態に係るピストン部100の概略構成の一例を示す図である。
懸架装置500は、ストラット式サスペンションであり、図1に示すように、緩衝装置1と、緩衝装置1の外側に配置されたコイルスプリング503と、を備える。また、懸架装置500は、コイルスプリング503における、後述するロッド20の軸方向の第1側(図1では下側)の端部を支持する下スプリングシート504と、コイルスプリング503における、ロッド20の軸方向の第2側(図1では上側)の端部を支持する上スプリングシート505と、を備える。
懸架装置500は、ロッド20の軸方向の第2側の端部に取り付けられて、この懸架装置500を車両に取り付けるための車体側ブラケット506と、後述するシリンダ部10におけるロッド20の軸方向の第1側の端部に固定されて、懸架装置500を車輪に取り付けるための車輪側ブラケット507と、を備える。また、懸架装置500は、シリンダ部10及びロッド20の少なくとも一部を覆うダストカバー508を備える。
(緩衝装置1)
緩衝装置1は、作動流体の一例としてのオイルを収容するシリンダ部10と、第2側の端部がシリンダ部10から突出して設けられるとともに第1側の端部がシリンダ部10内に移動可能に挿入されるロッド20と、を備える。また、緩衝装置1は、ロッド20の第1側の端部に設けられるピストン部100と、シリンダ部10の第1側の端部に設けられるボトム部40と、を備える。さらに、緩衝装置1は、シリンダ部10の外部に設けられて減衰力を発生させる外側減衰部50を備える。
緩衝装置1は、作動流体の一例としてのオイルを収容するシリンダ部10と、第2側の端部がシリンダ部10から突出して設けられるとともに第1側の端部がシリンダ部10内に移動可能に挿入されるロッド20と、を備える。また、緩衝装置1は、ロッド20の第1側の端部に設けられるピストン部100と、シリンダ部10の第1側の端部に設けられるボトム部40と、を備える。さらに、緩衝装置1は、シリンダ部10の外部に設けられて減衰力を発生させる外側減衰部50を備える。
(シリンダ部10)
シリンダ部10は、オイルを収容するシリンダ11と、シリンダ11の外側に設けられる外筒体12と、外筒体12の外側に設けられるダンパケース13と、を有する。また、シリンダ部10は、ロッド20の偏心を抑制するとともにロッド20を軸方向に移動可能に支持するロッドガイド部14と、ダンパケース13における一方側の端部に装着されたバンプストッパキャップ15と、ダンパケース13内のオイルの漏れやダンパケース13内への異物の混入を防ぐオイルシール16と、を有する。ロッドガイド部14及びオイルシール16は、シリンダ11における第2側の端部上に配置されているとともに、ダンパケース13における第2側の端部が内側に折り曲げられる、所謂ロールカシメが施されることでシリンダ部10に保持されている。
なお、以下の説明において、図1に示すシリンダ部10の左右方向は、「半径方向」と称する。そして、半径方向において、シリンダ部10の中心軸側を「内側」と称し、中心軸から離れる側を「外側」と称する。
シリンダ部10は、オイルを収容するシリンダ11と、シリンダ11の外側に設けられる外筒体12と、外筒体12の外側に設けられるダンパケース13と、を有する。また、シリンダ部10は、ロッド20の偏心を抑制するとともにロッド20を軸方向に移動可能に支持するロッドガイド部14と、ダンパケース13における一方側の端部に装着されたバンプストッパキャップ15と、ダンパケース13内のオイルの漏れやダンパケース13内への異物の混入を防ぐオイルシール16と、を有する。ロッドガイド部14及びオイルシール16は、シリンダ11における第2側の端部上に配置されているとともに、ダンパケース13における第2側の端部が内側に折り曲げられる、所謂ロールカシメが施されることでシリンダ部10に保持されている。
なお、以下の説明において、図1に示すシリンダ部10の左右方向は、「半径方向」と称する。そして、半径方向において、シリンダ部10の中心軸側を「内側」と称し、中心軸から離れる側を「外側」と称する。
(ピストン部100)
ピストン部100は、複数のピストン油路111を有するピストンボディ110と、ピストン油路111の第2側を開閉するピストンバルブ120と、ピストンバルブ120とロッド20の段部との間に設けられるスプリング130とを有する。そして、ピストン部100は、シリンダ11内のオイルを第1油室Y1と第2油室Y2とに区画する。
ピストン部100は、複数のピストン油路111を有するピストンボディ110と、ピストン油路111の第2側を開閉するピストンバルブ120と、ピストンバルブ120とロッド20の段部との間に設けられるスプリング130とを有する。そして、ピストン部100は、シリンダ11内のオイルを第1油室Y1と第2油室Y2とに区画する。
ピストン部100は、ピストンボディ110をロッド20に固定する固定部材140と、固定部材140の外周部に設けられてシリンダ11に対するロッド20の移動に伴う摩擦抵抗を発生させる発生部材150とを有する。また、ピストン部100は、発生部材150の第1側に設けられて、固定部材140とともに発生部材150を変形させることにより、発生部材150とシリンダ11との間に生じる摩擦抵抗を変更させる変更部160を有する。
固定部材140は、第2側に設けられた円筒状の円筒状部141と、円筒状部141よりも第1側に設けられた円柱状の第1円柱状部142と、第1円柱状部142よりも第1側に設けられた円柱状の第2円柱状部143とを有する。
円筒状部141は、外周面がピストンボディ110のピストン油路111よりも内側となるように外径が設定されている。そして、円筒状部141の内周面には、ロッド20における第1側の端部に形成された雄ねじ21に締め付けられる雌ねじ141aが形成されている。
第1円柱状部142の外径は、円筒状部141の外径よりも大きく、かつ、シリンダ11の内径よりも小さく設定されている。
第2円柱状部143の外径は、円筒状部141の外径よりも大きく、かつ、第1円柱状部142の外径よりも小さく設定されている。そして、第2円柱状部143における第1側の端部には雄ねじ143aが形成されている。
第2円柱状部143の外径は、円筒状部141の外径よりも大きく、かつ、第1円柱状部142の外径よりも小さく設定されている。そして、第2円柱状部143における第1側の端部には雄ねじ143aが形成されている。
第1円柱状部142及び第2円柱状部143には、軸方向に貫通する貫通孔144が周方向に複数形成されている。貫通孔144は、円筒状部141の外周面の外側に形成されており、貫通孔144を介して、オイルが、第1円柱状部142及び第2円柱状部143の第1側と第2側との間で流通可能になっている。
発生部材150は、ゴム等の弾性体にて成形された、断面が円形状の円環状の部材である。弾性変形する前の発生部材150の内径は、固定部材140の第2円柱状部143の外径と等しく、弾性変形する前の発生部材150の外径は、シリンダ11の内径以下に設定されている。発生部材150は、固定部材140の第2円柱状部143の外周面に嵌め込まれている。
変更部160は、断面が矩形で円環状の円環状部材161と、円環状部材161よりも第1側に設けられて、固定部材140に形成された雄ねじ143aに締め付けられるナット162とを有する。
円環状部材161の内径は固定部材140の第2円柱状部143の外径よりも大きく、円環状部材161の外径はシリンダ11の内径よりも小さく設定されている。円環状部材161における第2側の端面は、発生部材150に接触可能に配置されている。
円環状部材161の内径は固定部材140の第2円柱状部143の外径よりも大きく、円環状部材161の外径はシリンダ11の内径よりも小さく設定されている。円環状部材161における第2側の端面は、発生部材150に接触可能に配置されている。
ナット162の外周面は、円環状部材161の内周面よりも大きく設定されており、ナット162における第2側の面が円環状部材161における第1側の面に接触する。ナット162は、内周面に形成された雌ねじ162aが固定部材140に形成された雄ねじ143aに締め付けられることで、円環状部材161の第1側への移動を抑制する。そして、ナット162と固定部材140との締め付け長さを変更することによって、固定部材140の第1円柱状部142における第1側の端面に対する円環状部材161の軸方向の位置を変更し、発生部材150の潰れ量を変更させることが可能となっている。発生部材150の潰れ量に応じて、発生部材150とシリンダ11との間に生じる摩擦力の大きさが変わり、例えば、発生部材150の潰れ量が多くなるほど、発生部材150とシリンダ11との間に生じる摩擦力の大きさが大きくなる。その結果、ナット162と固定部材140との締め付け長さを変更することによって、シリンダ11に対するロッド20の移動に伴う摩擦抵抗を変更させることが可能となっている。
以上、説明したように、緩衝装置1は、作動流体の一例としてのオイルが封入される筒状のシリンダ11と、シリンダ11の内部を軸方向に移動可能なロッド20と、を備える。また、緩衝装置1は、シリンダ11に対するロッド20の移動に伴う摩擦抵抗を発生させる発生部の一例としての発生部材150と、発生部材150を保持する保持部の一例としての固定部材140と、固定部材140とともに発生部材150を変形させることにより、摩擦抵抗を変更させる変更部160と、を備える。
以上のように構成された緩衝装置1によれば、発生部材150がシリンダ11に対するロッド20の移動に伴う摩擦抵抗を発生させるので、発生部材150により摩擦抵抗による減衰力が生じる。そして、摩擦抵抗による減衰力は、ピストン部100のピストン油路111等にて生じる油圧による減衰力とは異なり、ロッド20のストローク量や速度の大きさに関係なく生じる。それゆえ、緩衝装置1によれば、油圧による減衰力が小さくなる、ロッド20のストローク量や速度が小さい領域においても、油圧による減衰力よりも大きな、摩擦抵抗による減衰力が生じる。そして、変更部160が固定部材140とともに発生部材150を変形させることにより、発生部材150とシリンダ11との間に生じる摩擦力を変更させることが可能であるので、減衰力も変更させることが可能である。つまり、ロッド20のストローク量や速度が小さい領域において生じる摩擦抵抗による減衰力を調整することが可能である。
また、固定部材140及び変更部160を構成する部材であるナット162の一方の部材の一例としての固定部材140には雄ねじ143aが形成されているとともに他方の部材の一例としてのナット162には雌ねじ162aが形成され、固定部材140とナット162との締め付け長さを変更することによって発生部材150を変形させる。これにより、摩擦抵抗による減衰力を確度高く調整することが可能である。
なお、上述した実施形態において、発生部材150は円環状の部材に限定されない。発生部材150は、軸方向に見た場合の形状が円弧状である部材が周方向に複数設けられて構成されていても良い。発生部材150が複数の円弧状の部材から構成されていてもシリンダ11との間に摩擦力を生じさせることが可能である。また、変更部160を用いて、発生部材150とシリンダ11との間に生じる摩擦力を変更させることも可能である。なお、固定部材140の周囲に配置された複数の円弧状の部材は、周方向に所定の間隔を有して設けられていると良い。これにより、シリンダ11との間に生じる摩擦力を均等に作用させることができる。
また、上述した変更部160は、円環状部材161とナット162との2つの部材により構成されているが、特にかかる態様には限定されない。以下に、変更部160の変形例について説明する。
図3は、第1変形例に係る変更部170の概略構成の一例を示す図である。
第1変形例に係る変更部170は、円筒状の部材で、変更部160における円環状部材161に相当する部位とナット162に相当する部位とが一体的に構成された部材である。変更部170における第1側の部位の内周面には、固定部材140に形成された雄ねじ143aに締め付けられる雌ねじ171が形成されており、第2側の端面172が発生部材150に接触する。
第1変形例に係る変更部170は、円筒状の部材で、変更部160における円環状部材161に相当する部位とナット162に相当する部位とが一体的に構成された部材である。変更部170における第1側の部位の内周面には、固定部材140に形成された雄ねじ143aに締め付けられる雌ねじ171が形成されており、第2側の端面172が発生部材150に接触する。
以上のように構成された変更部170においても、固定部材140と変更部170との締め付け長さを変更することによって発生部材150を変形させる。これにより、シリンダ11に対するロッド20の移動に伴う摩擦抵抗による減衰力を確度高く調整することが可能である。
図4は、第2変形例に係る変更部180の概略構成の一例を示す図である。
第2変形例に係る変更部180は、第1変形例に係る変更部170に対して、第2側の端部に、外径が第1側から第2側に行くに従って徐々に小さくなることで形成された傾斜面181を有する点が異なる。言い換えれば、変更部180は、テーパナットである点が異なる。そして、変更部180においては、傾斜面181が発生部材150に接触する。
第2変形例に係る変更部180は、第1変形例に係る変更部170に対して、第2側の端部に、外径が第1側から第2側に行くに従って徐々に小さくなることで形成された傾斜面181を有する点が異なる。言い換えれば、変更部180は、テーパナットである点が異なる。そして、変更部180においては、傾斜面181が発生部材150に接触する。
以上のように構成された変更部180においても、固定部材140と変更部180との締め付け長さを変更することによって発生部材150を変形させる。これにより、シリンダ11に対するロッド20の移動に伴う摩擦抵抗による減衰力を確度高く調整することが可能である。また、発生部材150は、シリンダ11の内周面と、固定部材140の第1円柱状部142における第1側の端面と、変更部180の傾斜面181とに接触するので、発生部材150が変更部170における第2側の端面と接触する構成と比べて、発生部材150の断面形状の大きさは小さくても良い。
<第2実施形態>
図5は、第2実施形態に係る緩衝装置2の概略構成の一例を示す図である。
第2実施形態に係る緩衝装置2は、第1実施形態に係る緩衝装置1に対して、摩擦抵抗による減衰力を発生させる減衰力発生部200、及び、ロッド20に相当するロッド220が異なる。以下、第1実施形態と異なる点について説明する。第1実施形態と第2実施形態とで、同じものについては同じ符号を用い、その詳細な説明は省略する。
図5は、第2実施形態に係る緩衝装置2の概略構成の一例を示す図である。
第2実施形態に係る緩衝装置2は、第1実施形態に係る緩衝装置1に対して、摩擦抵抗による減衰力を発生させる減衰力発生部200、及び、ロッド20に相当するロッド220が異なる。以下、第1実施形態と異なる点について説明する。第1実施形態と第2実施形態とで、同じものについては同じ符号を用い、その詳細な説明は省略する。
減衰力発生部200は、ロッド220に嵌合された嵌合部材240と、嵌合部材240の外周部に設けられてシリンダ11に対するロッド220の移動に伴う摩擦抵抗を発生させる発生部材250とを有する。また、減衰力発生部200は、発生部材250の第1側に設けられて、嵌合部材240とともに発生部材250を変形させることにより、発生部材250とシリンダ11との間に生じる摩擦抵抗を変更させる変更部260を有する。
嵌合部材240は、第2側に設けられた円筒状の第1円筒状部241と、第1円筒状部241よりも第1側に設けられた円筒状の第2円筒状部242とを有する。第1円筒状部241及び第2円筒状部242は、内径が同じであり、外径がそれぞれ異なるように成形されている。そして、嵌合部材240は、ロッド220の外周面にしまりばめで嵌合、言い換えれば、圧入されている。
第1円筒状部241の外径は、シリンダ11の内径よりも小さくなるように設定されている。
第2円筒状部242の外径は、第1円筒状部241の外径よりも小さくなるように設定されている。第2円筒状部242における第1側の端部には雄ねじ242aが形成されている。
第2円筒状部242の外径は、第1円筒状部241の外径よりも小さくなるように設定されている。第2円筒状部242における第1側の端部には雄ねじ242aが形成されている。
嵌合部材240をロッド220に固定する態様は特に限定されない。嵌合部材240をロッド220に溶接にて固定しても良いし、ロッド220の外周面に雄ねじを形成するとともに、嵌合部材240の内周面に雌ねじを形成してねじ締結しても良い。
発生部材250は、発生部材150と同様に、ゴム等の弾性体にて成形された、断面が円形状の円環状の部材である。弾性変形する前の発生部材250の内径は、嵌合部材240の第2円筒状部242の外径と等しく、弾性変形する前の発生部材250の外径は、シリンダ11の内径以下に設定されている。発生部材250は、嵌合部材240の第2円筒状部242の外周面に嵌め込まれている。
変更部260は、第1実施形態の円環状部材161、ナット162にそれぞれ相当する円環状部材261、ナット262を有する。
円環状部材261の内径は嵌合部材240の第2円筒状部242の外径よりも大きく、円環状部材261の外径はシリンダ11の内径よりも小さく設定されている。
円環状部材261の内径は嵌合部材240の第2円筒状部242の外径よりも大きく、円環状部材261の外径はシリンダ11の内径よりも小さく設定されている。
ナット262の外周面は、円環状部材261の内周面よりも大きく設定されており、ナット262における第2側の面が円環状部材261における第1側の面に接触する。ナット262は、内周面に形成された雌ねじ262aが嵌合部材240の第2円筒状部242に形成された雄ねじ242aに締め付けられることで、円環状部材261の第1側への移動を抑制する。そして、ナット262と嵌合部材240との締め付け長さを変更することによって、嵌合部材240の第1円筒状部241における第1側の端面に対する円環状部材261の軸方向の位置を変更し、発生部材250の潰れ量を変更させることが可能となっている。発生部材250の潰れ量に応じて、発生部材250とシリンダ11との間に生じる摩擦力の大きさが変わり、例えば、発生部材250の潰れ量が多くなるほど、発生部材250とシリンダ11との間に生じる摩擦力の大きさが大きくなる。その結果、ナット262と嵌合部材240との締め付け長さを変更することによって、シリンダ11に対するロッド220の移動に伴う摩擦抵抗を変更させることが可能となっている。
ロッド220には、外周面の周方向の一部であって嵌合部材240の内側に軸方向に延びる溝222が形成されている。溝222は、溝222を介して、オイルが、嵌合部材240の第1側と第2側との間で流通可能となるように形成されている。溝222は、周方向に複数形成されていても良い。
以上、説明したように、緩衝装置2は、シリンダ11と、シリンダ11の内部を軸方向に移動可能なロッド220と、シリンダ11に対するロッド220の移動に伴う摩擦抵抗を発生させる発生部の一例としての発生部材250と、発生部材250を保持する保持部の一例としての嵌合部材240と、を備える。また、緩衝装置2は、嵌合部材240とともに発生部材250を変形させることにより、発生部材250とシリンダ11との間に生じる摩擦抵抗を変更させる変更部260を備える。
以上のように構成された緩衝装置2によれば、発生部材250がシリンダ11に対するロッド220の移動に伴う摩擦抵抗を発生させるので、発生部材250により摩擦抵抗による減衰力が生じる。そして、摩擦抵抗による減衰力は、ピストン部100のピストン油路111等にて生じる油圧による減衰力とは異なり、ロッド220のストローク量や速度の大きさに関係なく生じる。それゆえ、緩衝装置2によれば、油圧による減衰力が小さくなる、ロッド220のストローク量や速度が小さい領域においても、油圧による減衰力よりも大きな、摩擦抵抗による減衰力が生じる。そして、変更部260が嵌合部材240とともに発生部材250を変形させることにより、発生部材250とシリンダ11との間に生じる摩擦力を変更させることが可能であるので、減衰力も変更させることが可能である。つまり、ロッド220のストローク量や速度が小さい領域において生じる摩擦抵抗による減衰力を調整することが可能である。
なお、発生部材250は、軸方向に見た場合の形状が円弧状である部材が周方向に複数設けられて構成されていても良い。
また、変更部260は、図3に示した第1変形例に係る変更部170と同様に、円筒状の部材で、変更部260における円環状部材261に相当する部位とナット262に相当する部位とが一体的に構成された部材であっても良い。
また、変更部260は、図4に示した第2変形例に係る変更部180と同様に、テーパナットであっても良い。
また、変更部260は、図3に示した第1変形例に係る変更部170と同様に、円筒状の部材で、変更部260における円環状部材261に相当する部位とナット262に相当する部位とが一体的に構成された部材であっても良い。
また、変更部260は、図4に示した第2変形例に係る変更部180と同様に、テーパナットであっても良い。
また、緩衝装置2においては、ピストン部100は、摩擦抵抗による減衰力を発生させる機構である、固定部材140、発生部材150及び変更部160を有していなくても良い。かかる構成である場合には、ピストンボディ110をロッド20に固定するために、ナット(例えば六角ナット)を用いれば良い。
<第3実施形態>
図6は、第3実施形態に係る緩衝装置3の概略構成の一例を示す図である。
第3実施形態に係る緩衝装置3は、第1実施形態に係る緩衝装置1に対して、ピストン部100に相当するピストン部300が異なる。以下、第1実施形態と異なる点について説明する。第1実施形態と第3実施形態とで、同じものについては同じ符号を用い、その詳細な説明は省略する。
図6は、第3実施形態に係る緩衝装置3の概略構成の一例を示す図である。
第3実施形態に係る緩衝装置3は、第1実施形態に係る緩衝装置1に対して、ピストン部100に相当するピストン部300が異なる。以下、第1実施形態と異なる点について説明する。第1実施形態と第3実施形態とで、同じものについては同じ符号を用い、その詳細な説明は省略する。
ピストン部300は、複数のピストン油路315を有するピストンボディ310と、ピストンボディ310の外周部に設けられてシリンダ11に対するロッド20の移動に伴う摩擦抵抗を発生させる発生部350とを有する。また、ピストン部300は、ピストンボディ310とともに発生部350を変形させることにより、発生部350とシリンダ11との間に生じる摩擦力を変更させる変更部360を有する。
ピストンボディ310は、第2側に設けられた円筒状の第1円筒状部311と、第1円筒状部311よりも第1側に設けられた円筒状の第2円筒状部312と、第2円筒状部312よりも第1側に設けられた円筒状の第3円筒状部313とを有する。第1円筒状部311、第2円筒状部312及び第3円筒状部313は、内径が同じであり、外径がそれぞれ異なるように成形されている。内径は、ロッド20における第1側の端部の外周面22の外径よりも大きく、ピストンボディ110と同様にロッド20の外側に配置されている。
第1円筒状部311の外径は、ピストンバルブ120の外径よりも大きく、シリンダ11の内径よりも小さく設定されている。
第2円筒状部312の外径は、第1円筒状部311の外径よりも小さく設定されている。
第3円筒状部313の外径は、第2円筒状部312の外径よりも小さく設定されている。そして、第3円筒状部313における第1側の端部には雄ねじ313aが形成されている。
第2円筒状部312の外径は、第1円筒状部311の外径よりも小さく設定されている。
第3円筒状部313の外径は、第2円筒状部312の外径よりも小さく設定されている。そして、第3円筒状部313における第1側の端部には雄ねじ313aが形成されている。
発生部350は、ゴム等の弾性体にて成形された弾性部材351と、周方向の一部に切り欠き(不図示)が形成された略円筒状の部材であり、弾性部材351の外側に配置されてシリンダ11の内周面に接触する接触部材352とを有する。
弾性部材351は、断面が円形状で円環状の部材である。弾性変形する前の弾性部材351の内径はピストンボディ310の第3円筒状部313よりも大きく設定され、外径は接触部材352の内径以下に設定されている。弾性部材351は、ピストンボディ310の第3円筒状部313の外周面と接触部材352の内周面との間に配置されている。
弾性部材351は、断面が円形状で円環状の部材である。弾性変形する前の弾性部材351の内径はピストンボディ310の第3円筒状部313よりも大きく設定され、外径は接触部材352の内径以下に設定されている。弾性部材351は、ピストンボディ310の第3円筒状部313の外周面と接触部材352の内周面との間に配置されている。
接触部材352は、金属製のピストンリングであることを例示することができる。接触部材352における周方向の一部に軸方向に延びる切り欠き(不図示)が形成されており、接触部材352を軸方向に見た場合の形状はC字状であることを例示することができる。
弾性変形する前の接触部材352の外径はシリンダ11の内径よりも大きく設定されており、弾性変形させて外径を小さくすることでシリンダ11の内側に挿入可能となる。そして、接触部材352がシリンダ11の内側に挿入された状態で接触部材352の外周面がシリンダ11の内周面に接触する。
接触部材352の内径は、ピストンボディ310の第2円筒状部312よりも大きく設定され、接触部材352がシリンダ11の内側に挿入された状態で、接触部材352における第2側の端部は第2円筒状部312の外側に配置されている。また、接触部材352の内径は、ピストンボディ310の第1円筒状部311の外径よりも小さく設定されており、第1円筒状部311が接触部材352の第2側への移動を抑制する。
変更部360は、第2側に設けられた円筒状の第1円筒状部361と、第1円筒状部361よりも第1側に設けられた円筒状の第2円筒状部362とが一体的に構成された部材である。第1円筒状部361及び第2円筒状部362は、内径が同じであり、外径がそれぞれ異なるように成形されている。第1円筒状部361及び第2円筒状部362の内周面には、ピストンボディ310の第3円筒状部313に形成された雄ねじ313aに締め付けられる雌ねじ363が形成されている。
第2円筒状部362の外径は、第1円筒状部361の外径よりも大きく、シリンダ11の内径よりも小さく設定されている。
第1円筒状部361の外径は、接触部材352の内径よりも小さく設定されており、接触部材352がシリンダ11の内側に挿入された状態で、接触部材352における第1側の端部は第1円筒状部361の外側に配置されている。そして、第2円筒状部362が接触部材352の第1側への移動を抑制する。
第1円筒状部361の外径は、接触部材352の内径よりも小さく設定されており、接触部材352がシリンダ11の内側に挿入された状態で、接触部材352における第1側の端部は第1円筒状部361の外側に配置されている。そして、第2円筒状部362が接触部材352の第1側への移動を抑制する。
以上説明したピストン部300においては、ピストンボディ310の第3円筒状部313の外側に弾性部材351を配置するとともに、弾性部材351の外側に接触部材352を配置した状態で変更部360をピストンボディ310に対して締め付けていく。ピストンボディ310に対して変更部360を締め付けていくと、弾性部材351が、ピストンボディ310の第2円筒状部312における第1側の端面と、変更部360の第1円筒状部361における第2側の端面とで潰される。そして、ピストンボディ310と変更部360との締め付け長さを変更することによって、弾性部材351の潰れ量を変更させることが可能となっている。弾性部材351の潰れ量に応じて、弾性部材351が接触部材352の内面を押す力が変わり、例えば、弾性部材351の潰れ量が多くなるほど、弾性部材351が接触部材352の内面を押す力が大きくなり、接触部材352とシリンダ11との間に生じる摩擦力が大きくなる。その結果、変更部360とピストンボディ310との締め付け長さを変更することによって、シリンダ11に対するロッド20の移動に伴う摩擦抵抗を変更させることが可能となっている。
以上、説明したように、緩衝装置3は、シリンダ11と、ロッド20と、シリンダ11に対するロッド20の移動に伴う摩擦抵抗を発生させる発生部350と、発生部350を保持する保持部の一例としてのピストンボディ310と、を備える。また、緩衝装置3は、ピストンボディ310とともに発生部350を変形させることにより、発生部350とシリンダ11との間に生じる摩擦抵抗を変更させる変更部360を備える。
以上のように構成された緩衝装置3によれば、発生部350がシリンダ11に対するロッド20の移動に伴う摩擦抵抗を発生させるので、発生部350により摩擦抵抗による減衰力が生じる。そして、摩擦抵抗による減衰力は、ピストン部300のピストン油路315等にて生じる油圧による減衰力とは異なり、ロッド20のストローク量や速度の大きさに関係なく生じる。それゆえ、緩衝装置3によれば、油圧による減衰力が小さくなる、ロッド20のストローク量や速度が小さい領域においても、油圧による減衰力よりも大きな、摩擦抵抗による減衰力が生じる。そして、変更部360がピストンボディ310とともに発生部350を変形させることにより、発生部350とシリンダ11との間に生じる摩擦力を変更させることが可能であるので、減衰力も変更させることが可能である。つまり、ロッド20のストローク量や速度が小さい領域において生じる摩擦抵抗による減衰力を調整することが可能である。
なお、発生部350の弾性部材351は、軸方向に見た場合の形状が円弧状である部材が周方向に複数設けられて構成されていても良い。
また、変更部360は、図4に示した第2変形例に係る変更部180と同様に、テーパナットであっても良い。
また、緩衝装置3に、第2実施形態に係る減衰力発生部200及びロッド220を適用しても良い。
また、変更部360は、図4に示した第2変形例に係る変更部180と同様に、テーパナットであっても良い。
また、緩衝装置3に、第2実施形態に係る減衰力発生部200及びロッド220を適用しても良い。
また、緩衝装置3においては、ピストン部300は、摩擦抵抗による減衰力を発生させる機構である、固定部材140、発生部材150及び変更部160を有していなくても良い。かかる構成である場合には、ピストンボディ310をロッド20に固定するために、ナット(例えば六角ナット)を用いれば良い。
<第4実施形態>
図7は、第4実施形態に係る緩衝装置4の概略構成の一例を示す図である。
第4実施形態に係る緩衝装置4は、第1実施形態に係る緩衝装置1に対して、ロッドガイド部14に相当するロッドガイド部400が異なる。以下、第1実施形態と異なる点について説明する。第1実施形態と第4実施形態とで、同じものについては同じ符号を用い、その詳細な説明は省略する。
図7は、第4実施形態に係る緩衝装置4の概略構成の一例を示す図である。
第4実施形態に係る緩衝装置4は、第1実施形態に係る緩衝装置1に対して、ロッドガイド部14に相当するロッドガイド部400が異なる。以下、第1実施形態と異なる点について説明する。第1実施形態と第4実施形態とで、同じものについては同じ符号を用い、その詳細な説明は省略する。
ロッドガイド部400は、シリンダ11に保持される保持部材410と、ロッドガイド部400の内周部に設けられてシリンダ11に対するロッド20の移動に伴う摩擦抵抗を発生させる発生部材450とを有する。また、ロッドガイド部400は、発生部材450の第1側に設けられて、保持部材410とともに発生部材450を変形させることにより、摩擦抵抗を変更させる変更部460を有する。
保持部材410は、金属製の部材であり、軸方向において、シリンダ11よりも第2側であって、シリンダ11とオイルシール16との間に設けられた第2側部420と、シリンダ11内に挿入された挿入部430とを有する。保持部材410及びオイルシール16は、シリンダ11における第2側の端部上に配置されているとともに、ダンパケース13における第2側の端部が内側に折り曲げられる、所謂ロールカシメが施されることでシリンダ部10に保持されている。
第2側部420における第2側の端面は軸方向に直交する面であり、オイルシール16と接触する。第2側部420における第1側の端面は軸方向に直交する面であり、シリンダ11における第2側の端部と接触する。そして、第2側部420の内周面の径はロッド20の外径よりもわずかに(例えば10~100μm)大きく、ロッド20の偏心を抑制するとともにロッド20の軸方向の移動を支持する。
挿入部430は、第2側に設けられた円筒状の第1円筒状部431と、第1円筒状部431よりも第1側に設けられた円筒状の第2円筒状部432とを有する。第1円筒状部431及び第2円筒状部432は外径が同じであり、内径がそれぞれ異なるように成形されている。
第1円筒状部431の内周面は、第2側部420の内周面と境界なく連続して形成され、ロッド20の偏心を抑制するとともにロッド20の軸方向の移動を支持する。
第2円筒状部432の内径は、第1円筒状部431の内径よりも大きくなるように設定されている。第2円筒状部432における第1側の端部には雌ねじ432aが形成されている。
第2円筒状部432の内径は、第1円筒状部431の内径よりも大きくなるように設定されている。第2円筒状部432における第1側の端部には雌ねじ432aが形成されている。
発生部材450は、発生部材150と同様に、ゴム等の弾性体にて成形された、断面が円形状の円環状の部材である。弾性変形する前の発生部材450の内径は、ロッド20の外径以上に設定され、弾性変形する前の発生部材450の外径は、保持部材410の第1円筒状部431の内径よりも小さく設定されている。発生部材450は、保持部材410の第2円筒状部432の内側に嵌め込まれている。
変更部460は、円筒状の金属製の部材である。変更部460の外周面には、保持部材410の第2円筒状部432に形成された雌ねじ432aに締め付けられる雄ねじ461が形成されている。
以上説明したロッドガイド部400においては、保持部材410の第2円筒状部432の内側に発生部材450を配置した状態で変更部460を第2円筒状部432に対して締め付けていく。保持部材410に対して変更部460を締め付けていくと、発生部材450が、保持部材410の第1円筒状部431における第1側の端面と、変更部460における第2側の端面とで潰される。そして、保持部材410と変更部460との締め付け長さを変更することによって、発生部材450の潰れ量を変更させることが可能となっている。発生部材450の潰れ量が多くなるほど、発生部材450がロッド20の外周面を押す力が大きくなり、発生部材450とロッド20との間に生じる摩擦力が大きくなる。
以上、説明したように、緩衝装置4は、シリンダ11と、ロッド20と、シリンダ11に対するロッド20の移動に伴う摩擦抵抗を発生させる発生部の一例としての発生部材450と、発生部材450を保持する保持部の一例としての保持部材410と、を備える。また、緩衝装置4は、保持部材410とともに発生部材450を変形させることにより、発生部材450とロッド20との間に生じる摩擦抵抗を変更させる変更部460を備える。
以上のように構成された緩衝装置4によれば、発生部材450がシリンダ11に対するロッド20の移動に伴う摩擦抵抗を発生させるので、発生部材450により摩擦抵抗による減衰力が生じる。そして、摩擦抵抗による減衰力は、ピストン部100のピストン油路111等にて生じる油圧による減衰力とは異なり、ロッド20のストローク量や速度の大きさに関係なく生じる。それゆえ、緩衝装置4によれば、油圧による減衰力が小さくなる、ロッド20のストローク量や速度が小さい領域においても、油圧による減衰力よりも大きな、摩擦抵抗による減衰力が生じる。そして、変更部460が保持部材410とともに発生部材450を変形させることにより、発生部材450とロッド20との間に生じる摩擦力を変更させることが可能であるので、減衰力も変更させることが可能である。つまり、ロッド20のストローク量や速度が小さい領域において生じる摩擦抵抗による減衰力を調整することが可能である。
なお、発生部材450は、軸方向に見た場合の形状が円弧状である部材が周方向に複数設けられて構成されていても良い。
また、緩衝装置4に、第2実施形態に係る減衰力発生部200,ロッド220、及び、第3実施形態に係るピストン部300の少なくともいずれかを適用しても良い。
また、緩衝装置4に、第2実施形態に係る減衰力発生部200,ロッド220、及び、第3実施形態に係るピストン部300の少なくともいずれかを適用しても良い。
また、緩衝装置4においては、ピストン部100は、摩擦抵抗による減衰力を発生させる機構である、固定部材140、発生部材150及び変更部160を有していなくても良い。かかる構成である場合には、ピストンボディ110をロッド20に固定するために、ナット(例えば六角ナット)を用いれば良い。
1,2,3,4…緩衝装置、10…シリンダ部、11…シリンダ、20,220…ロッド、100,300…ピストン部、140…固定部材(保持部の一例)、141a,162a,262a,363,432a…雌ねじ、143a,242a,313a,461…雄ねじ、150,250,450…発生部材(発生部の一例)、160,260,360,460…変更部、200…減衰力発生部、240…嵌合部材(保持部の一例)、310…ピストンボディ(保持部の一例)、350…発生部、410…保持部材(保持部の一例)、500…懸架装置、503…コイルスプリング
Claims (7)
- 作動流体が封入される筒状のシリンダと、
前記シリンダの内部を軸方向に移動可能なロッドと、
前記シリンダに対する前記ロッドの移動に伴う摩擦抵抗を発生させる発生部と、
前記発生部を保持する保持部と、
前記保持部とともに前記発生部を変形させることにより、前記摩擦抵抗を変更させる変更部と、
を備える緩衝装置。 - 前記保持部及び前記変更部を構成する部材の一方の部材には雄ねじが形成されているとともに他方の部材には雌ねじが形成され、前記一方の部材と前記他方の部材との締め付け長さを変更することによって前記発生部を変形させる、
請求項1に記載の緩衝装置。 - 前記変更部は、テーパナットである、
請求項2に記載の緩衝装置。 - 前記保持部は、前記ロッドに固定され、
前記発生部は前記シリンダに対し前記摩擦抵抗を発生させる、
請求項1に記載の緩衝装置。 - 前記保持部は、前記シリンダに固定されるとともに、前記シリンダに対する前記ロッドの偏心を抑制し、
前記発生部は、前記ロッドに対して前記摩擦抵抗を発生させる、
請求項1に記載の緩衝装置。 - 前記発生部は前記保持部の周方向に複数設けられている、
請求項1に記載の緩衝装置。 - 請求項1から6のいずれか1項に記載の緩衝装置と、
前記緩衝装置の外側に配置されたコイルスプリングと、
を備える懸架装置。
Priority Applications (1)
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