JP2024051315A - 二次電池システム及び二次電池制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】性能の異なる電池、例えば増設電池と既設電池が混在した際の構成を適切にできる二次電池システムを提供する。【解決手段】二次電池システム100は、直列接続された複数の電池セルを有する電池ラックBと、単数もしくは複数の並列接続された電池ラックBが電力系統に対して充放電するための電力変換器2と、を有する電池バンク3を備える二次電池システムであって、電池バンク3が有する電池ラックBを、他の電池バンクの電力変換器に対して切り替え可能とする切替器4と、電池ラックBの劣化率または使用年数を監視し、電力変換器2及び切替器4を制御するコントローラ5と、を有し、コントローラ5は、電池ラックBの劣化率または使用年数に基づいて、接続する電力変換器2を切替器4に指令する。【選択図】図1
Description
本発明は、二次電池システム及び二次電池制御方法に関する。
近年再生可能エネルギーの増加に伴う系統不安定化の解決のため、大型の定置型蓄電池システムの実装が進んでいる。しかし、大規模な定置型蓄電池システムは導入に対する投資コストが大きく、また劣化により機器性能が変化するため一斉に導入するには障壁が大きい。そのため、徐々に蓄電池システムを増設し投資コストを平準化する手段が検討されている。
この増設をする際には既設の劣化している電池と新品の電池を併用する必要があるが、設備導入当初から異なる性能の電池が増設されることを想定しておらず、新品の増設の際に電力配線の変更や配置の変更が必要となり、余分なコストを生じさせてしまう懸念がある。
特許文献1の蓄電システムは、充放電可能な複数の電池ユニットが接続され、複数の電力変換器が前記電池ユニットに対して充放電を行うように構成される蓄電システムにおいて、複数の電池ユニットそれぞれに接続され、電池ユニットを前記複数の電力変換器に対して切り替え可能とするスイッチと、複数の電力変換器及び前記スイッチを制御するコントローラと、を有し、コントローラは、充放電に使用する電池ユニットと電力変換器を決定する組み合わせ決定部と、組み合わせ決定部が決定した電池ユニットを、電力変換器に接続するようにスイッチの開閉状態を制御するスイッチ制御部と、組み合わせ決定部が決定した電力変換器に対して充放電指令を出力する電力変換器制御部と、を有することが記載されている。
特許文献1では、複数の電池ユニットと複数の電力変換器との接続状態や並列数を変更できる事例が示されている。しかしながら、特許文献1では、劣化率によって接続状態や並列数の変更を行うものでもなく、性能の異なる電池、例えば増設電池と既設電池が混在した際の制御に関して記述がなく、劣化に差がある電池に対して制御ができず、横流が発生し過放電もしくは過充電になってしまう課題が存在している。
本発明は、前記した課題を解決するためになされたものであり、性能の異なる電池、例えば増設電池と既設電池が混在した際の構成を適切にできる二次電池システム及び二次電池制御方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明の二次電池システムは、直列接続された複数の電池セルを有する電池ラックと、単数もしくは複数の並列接続された電池ラックが電力系統に対して充放電するための電力変換器と、を有する電池バンクを備える二次電池システムであって、前記電池バンクが有する電池ラックを、他の電池バンクの電力変換器に対して切り替え可能とする切替器と、前記電池ラックの劣化率または使用年数を監視し、前記電力変換器及び前記切替器を制御するコントローラと、を有し、前記コントローラは、前記電池ラックの劣化率または使用年数に基づいて、接続する電力変換器を前記切替器に指令することを特徴とする。本発明のその他の態様については、後記する実施形態において説明する。
本発明によれば、性能の異なる電池、例えば増設電池と既設電池が混在した際の構成を適切にできる。
以下、図面等を用いて、本発明の実施形態について詳細に説明する。以下の説明は本発明の内容の具体例を示すものであり、本発明がこれらの説明に限定されるものではなく、本明細書に開示される技術的思想の範囲内において当業者による様々な変更及び修正が可能である。また、本発明を説明するための全図において、同一の機能を有するものは、同一の符号を付け、その繰り返しの説明は省略する場合がある。
<<第1実施形態>>
図1は、第1実施形態に係る二次電池システム100を示す図である。本実施形態では、二次電池システムの増設に対応できるシステム構成に関して説明する。図1は大型の二次電池システムの構成を示しており、電池が直列接続された電池ラックBが2並列で直流を交流に変換する電力変換器(Power Conditioning System:PCS)2を介して負荷に繋がっている。この電力変換器2と電池ラックBをまとめて電池バンク3とし、負荷(不図示)に対して電池バンク3が3並列(電池バンク31,32,33)になっているとする。電池ラックB内の電池の直列数、電力変換器下の電池ラックの並列数、負荷に対するバンク数は任意の数でよい。以下、電力変換器を適宜PCSと称する。
図1は、第1実施形態に係る二次電池システム100を示す図である。本実施形態では、二次電池システムの増設に対応できるシステム構成に関して説明する。図1は大型の二次電池システムの構成を示しており、電池が直列接続された電池ラックBが2並列で直流を交流に変換する電力変換器(Power Conditioning System:PCS)2を介して負荷に繋がっている。この電力変換器2と電池ラックBをまとめて電池バンク3とし、負荷(不図示)に対して電池バンク3が3並列(電池バンク31,32,33)になっているとする。電池ラックB内の電池の直列数、電力変換器下の電池ラックの並列数、負荷に対するバンク数は任意の数でよい。以下、電力変換器を適宜PCSと称する。
二次電池システム100は、電池バンク3が有する電池ラックBを、他の電池バンクの電力変換器に対して切り替え可能とする切替器4(切替器41,42)と、電池ラックBの劣化率または使用年数を監視し、電力変換器2及び切替器4を制御するコントローラ5と、を有し、コントローラ5は、電力ルート決定部6を有し、電池ラックBの劣化率または使用年数に基づいて、接続する電力変換器2を切替器4に指令する。また、電池ラックBを増設する際に必要となる増設電池ラック設置位置7及び増設電池ラック用配線8があらかじめ二次電池システム100の稼働時から備わっている。増設電池ラック設置位置7には、増設電池ラックBE1の設置位置である増設電池ラック設置位置71と、増設電池ラックBE2の設置位置である増設電池ラック設置位置72がある。
電池ラックB21は、PCS21(PCS♯1)とPCS22(PCS♯2)のいずれにでも接続することが可能な切替器41を介して接続し、電池ラックB22は、PCS22(PCS♯2)とPCS23(PCS♯3)に対して同様な切替器42で接続されている。すなわち、切替器41の一方には、電池ラックB21が接続され、他方にはPCS21とPCS22が切り替え可能に接続されている。切替器42の一方には電池ラックB22が接続され、他方にはPCS22とPCS23が切り替え可能に接続されている。
電池ラックB21は、増設等のタイミング以外にはPCS22(PCS♯2)に基本は繋がっており、増設等のタイミングはPCS21(PCS♯1)に繋がる。同様に電池ラックB22は、増設等のタイミング以外にはPCS22(PCS♯2)に基本は繋がっており、増設等のタイミングはPCS23(PCS♯3)に繋がる。このタイミング等の判断に関しては後述する。
また、各電池ラックBから各電池ラックB内の電池電圧・温度等の稼働情報に加えて劣化率を受け取り電力変換器2に電力量を指令する機能を有しているコントローラ5は、この機能以外にも各リレーの電力ルートを選択する電力ルート決定部6を有しており、電力ルートは主にこれら電圧、温度、劣化率に基づいて選択される。
図2は、第1実施形態に係る増設タイミングでの接続変更処理S0を示すフロー図である。図3は、第1実施形態に係る増設タイミングの例を示すフロー図である。図2~3は、コントローラ5が切替器4によって電力ルートを切り替えるフロー図を示す。
まずは図2のフロー図(処理S0)を説明する。コントローラ5は、増設タイミングを超過しているか否かを判定する(処理S1)。処理S1の前提として前回の電力ルートが増設を想定した電力ルートではないことである。既に電力ルートが増設前提のルートに切り替わっている場合には、この演算はスタートしない。処理S0がスタートするのは例えば電池システムが系統に繋がる稼働のタイミングを想定するが、これに限らない。処理S1では増設タイミングであるかの判断がある。これは電池システムの管理者が増設のタイミングを指定する場合に対応している。増設タイミングである場合(処理S1,Yes)にはS2に進み、増設タイミングでない場合(処理S1,No)にはS5に進む。
処理S2において、コントローラ5は、新たに並列接続される電池ラック間の劣化率(SOH:State of Health)差が許容値以下か否かを判定する。これは例えば電池ラックB21であればPCS♯1側に接続することになるため、電池ラックB11,B12及び電池ラックB21を対象としている。これらのSOHに差があるかを演算し、許容値以下で安全に並列接続を変えることができるかを判断している。許容値以下の場合(処理S2,Yes)は処理S3に進み、許容値以下でない場合(処理S2,No)はS5に進む。なお、本実施形態ではSOHとして、新品時の充放電容量に対する現在の充放電容量の割合(容量の劣化率:SOHQ)を用いている。SOHとしては他にも抵抗の劣化率を表すSOHRが知られている。
処理S3において、コントローラ5は、新たに並列接続される電池ラック間の充電率(SOC:State Of Charge)差が許容値以下か否かを判定する。これは例えば電池ラックB21であればPCS♯1側に接続することになるため、電池ラックB11,B12及び電池ラックB21を対象としている。これらのSOCに差があるかを演算し、許容値以下で安全に並列接続を変えることができるかを判断している。許容値以下の場合(処理S3,Yes)は処理S4に進み、許容値以下でない場合(処理S3,No)はS5に進む。
処理S4において、増設タイミングであること及び安全であることが確認できたため、コントローラ5は、電力ルートを変更し電池ラックB21をPCS21(PCS#1)側に接続するよう切替器41に切替え指令し、電池ラックB22をPCS23(PCS#3)側に接続するよう切替器42に切替え指令する。指令を受けた切替器41,42は、それぞれ接続を切替える。
処理S5において、処理S1~S3のいずれかでNoの場合は増設タイミングではないもしくは接続の安全性が確保できない場合であるので、切替えをせずに現状維持する。すなわち、電力ルートは変更せず電池ラックB21の切替器41をPCS22(PCS#2)側に、電池ラックB22の切替器42をPCS22(PCS#2)側に維持する。
図3では増設タイミングの具体例を示す。処理S10において、コントローラ5は、電池システムの平均SOHがある一定値以下(例えば、A%以下)であるかを判定している。平均SOHがA%以下の場合(処理S10,Yes)、処理S11に進み、平均SOHがA%以下でない場合(処理S10,No)、処理S15に進む。
処理S11において、コントローラ5は、使用期間がある一定期間以上(例えば、B年以上)であるかを判定している。使用期間がB年以上である場合(処理S11,Yes)、処理S12に進み、使用期間がB年未満である場合(処理S11,No)、処理S15に進む。一般的に電池の増設は電池が劣化して性能を満足できなくなった場合や、増設可能期間よりも超過している場合に行う。そのため、これらを判断して切り替える構成としている。以降の処理S12~S15は、図2の処理S2~S5と対応している。
これら図2や図3の電力ルート変更と並行して、もしくは変更後に、増設電池ラックを増設電池ラック設置位置7に対して接続する。このようにすることで、PCS21(PCS♯1)、PCS23(PCS♯3)には既設である程度劣化している電池が3並列、PCS22(PCS♯2)には増設の新品電池ラックが接続されることになる。新品電池ラック容量が既設の新品時容量と同じであった場合には、処理S10のAが67%であれば各PCS下にある電池容量に差分が生じず増設によって初期納入時点の性能を確保することが可能となる。なお、Aが67%とは、既設の新品時容量が2並列の場合を200%とし、それを3並列で構成するとすると、67%(≒200/3)となるためである。
また、本実施形態の主である電力ルートの切替器4、電力ルート決定部6、増設を想定した増設電池ラック用配線8と増設電池ラック設置位置7の確保により、増設のタイミングでは増設電池ラックの設置工事のみとなるため、増設時の工事を削減することが可能である。
<<第2実施形態>>
第2実施形態では電力ルートの切替がコントローラ5からの通信指令で駆動する切替器4ではなく、手動切替器41A,42A(マニュアルの切替器)の例を説明する。増設のタイミングで切り替えることが主であり、他のタイミングで駆動しない切替器であれば制御分のコストと信頼性を考慮する必要がある。そのため、人の手で駆動するマニュアルの切替器であっても同様の処理が可能である。図4でこの例に関して説明する。
第2実施形態では電力ルートの切替がコントローラ5からの通信指令で駆動する切替器4ではなく、手動切替器41A,42A(マニュアルの切替器)の例を説明する。増設のタイミングで切り替えることが主であり、他のタイミングで駆動しない切替器であれば制御分のコストと信頼性を考慮する必要がある。そのため、人の手で駆動するマニュアルの切替器であっても同様の処理が可能である。図4でこの例に関して説明する。
図4は、コントローラ5と手動切替器41A,42Aとの通信制御線を有していない。その代わりに、コントローラ5は、保守員の情報端末90との通信機能を有する。
二次電池システム100は、電池バンク3が有する電池ラックBを、他の電池バンクの電力変換器に対して切り替え可能とする手動切替器41A,42Aと、電池ラックBの劣化または使用年数を監視し、電力変換器2を制御するコントローラ5と、を有し、コントローラ5は、電池ラックBの劣化率または使用年数に基づいて、接続する電力変換器の時期と判定した場合、該接続する電力変換器を保守員の情報端末90に通知する。
手動切替器41A,42Aは、マニュアルにて電力ルートを第1実施形態と同様の方向に切り替えることが可能である。具体的には電池ラックB21はPCS♯1と♯2の電力ルートを選択でき、電池ラックB22はPCS♯2と♯3の電力ルートを選択できる。増設のタイミングでは、図3のフローを手動にて実施することで新たな制御やコントローラ機能無での単純な構成で電力ルートを変更することができる。
<<第3実施形態>>
図5は、第3実施形態に係る接続先を複数選択可能な二次電池システム100Aを示す図である。第3実施形態では、電池ラックBがいずれのPCS(電力変換器)にも接続することが可能な構成に関して説明する。電池ラックBやPCS2、増設電池ラック設置位置7を設ける点、あらかじめ増設のための増設電池ラック用配線8を準備している点は実施例1と変わりないが、各電池ラックBはいずれのPCS2へも接続可能な電力ルートスイッチ110を有し、コントローラ5Aはこの電力ルートを決定する機能である電力ルート決定部6Aを有している。電力ルートスイッチ110の一端は各電池ラックBに接続されており、コントローラ5Aからの指令によりPCS♯1~3に接続される。また増設電池ラック設置位置7にもあらかじめ切替スイッチを用意しておくことで増設時の工事を簡便化することが可能である。この切替スイッチは電池ラックBに内包されていてもよいので、増設の電池ラックBに付随してもよい。
図5は、第3実施形態に係る接続先を複数選択可能な二次電池システム100Aを示す図である。第3実施形態では、電池ラックBがいずれのPCS(電力変換器)にも接続することが可能な構成に関して説明する。電池ラックBやPCS2、増設電池ラック設置位置7を設ける点、あらかじめ増設のための増設電池ラック用配線8を準備している点は実施例1と変わりないが、各電池ラックBはいずれのPCS2へも接続可能な電力ルートスイッチ110を有し、コントローラ5Aはこの電力ルートを決定する機能である電力ルート決定部6Aを有している。電力ルートスイッチ110の一端は各電池ラックBに接続されており、コントローラ5Aからの指令によりPCS♯1~3に接続される。また増設電池ラック設置位置7にもあらかじめ切替スイッチを用意しておくことで増設時の工事を簡便化することが可能である。この切替スイッチは電池ラックBに内包されていてもよいので、増設の電池ラックBに付随してもよい。
次にこの電力ルートスイッチ110の制御フローを図6~図11で説明する。
<増設タイミングでのSOH差を考慮した接続変更処理>
図6は、第3実施形態に係る増設タイミングでのSOH差を考慮した接続変更処理S20を示すフロー図である。図7は、第3実施形態に係る増設タイミングでのSOH差を考慮した接続例を示す図である。
<増設タイミングでのSOH差を考慮した接続変更処理>
図6は、第3実施形態に係る増設タイミングでのSOH差を考慮した接続変更処理S20を示すフロー図である。図7は、第3実施形態に係る増設タイミングでのSOH差を考慮した接続例を示す図である。
図6は、図2と同様増設タイミングを指定される場合の制御フローを示している。まず演算をスタートした後、処理S21で、コントローラ5Aは、増設タイミングであるか(超過しているか)を判定し、増設タイミングを超過している場合(処理S21,Yes)、処理S22に進み、増設タイミングを超過していない場合(処理S21,No)、処理S26に進む。
処理S22において、コントローラ5Aは、SOHが近い電池ラックBを3組選択し、処理S22に進む。3組とは第1実施形態と同様PCS下に電池ラックBが2並列だった構成を3並列に変更し、増設前の電力ルート変更をすることを想定した組数であり、増設の方法によって任意であってよい。なお、ここで組数は電池ラックBの個数の単位である。
次に、処理S23において、コントローラ5Aは、この選択した電池ラック間のSOH差が許容値以下かを判定する。SOH差が許容値以下の場合(処理S23,Yes)、処理S24に進み、SOH差が許容値以下でない場合(処理S23,No)、処理S26に進む。
処理S24において、コントローラ5Aは、選択した電池ラック間のSOC差が許容値以下かを判定する。SOC差が許容値以下である場合(処理S24,Yes)、処理S25に進み、SOC差が許容値以下でない場合(処理S24,No、処理S26に進む。
処理S25において、コントローラ5Aは、並列にする組み合わせが選択されており、SOHやSOCも安全な範囲内であると判断されているため、選択した電池ラックが並列になるように、電力ルートスイッチ110に切替指令する。一方、処理S26において、切替えをせずに現状維持する。
図7の表T7には、各電池ラックのSOHと図6の制御を実施する制御前の接続先PCS、制御後の接続先PCSを示している。制御前は、それぞれ、電池ラックB11,B12はPCS#1に、電池ラックB21,B22はPCS#2に、電池ラックB31,B32はPCS#3に繋がっているとする。この中で図示されている通りSOHが80と85で差があるとすると、増設時に3組を選択する際には横流が小さくなるようにSOH80の3組とSOHが85の3組を選択し同じPCS下で運用することが好ましい。そのため、制御後にはSOHが80である電池ラックB11、電池ラックB21及び電池ラックB22がPCS#1に、SOHが85である電池ラックB12、電池ラックB31及び電池ラックB32がPCS#2に接続先を変更することになる。その後、PCS#3はどの電池ラックも繋がっていない状態になるため増設電池ラック2組が繋がることになる。一方、処理S26に進んだ場合には接続変更せずに、制御前の接続先PCSにそれぞれ繋がることになる。
<増設前のSOH差を考慮した接続変更処理>
図8は、第3実施形態に係る増設前のSOH差を考慮した接続変更処理S30を示すフロー図である。図9は、第3実施形態に係る増設前のSOH差を考慮した接続例を示す図である。
図8は、第3実施形態に係る増設前のSOH差を考慮した接続変更処理S30を示すフロー図である。図9は、第3実施形態に係る増設前のSOH差を考慮した接続例を示す図である。
図8は、増設タイミング以外でもSOHが近い組でなるべく駆動するように選択した例である。まず、処理S31において、コントローラ5Aは、SOHが近い電池ラック2組を選択する。図6の制御フローでは3組であったが処理S31では2組な理由は、増設時には2並列を3並列に並列数を変更してPCSを一つあける必要があるが、図6は増設時以外(例えば、増設前)の劣化に応じた制御であるため並列総数の変更は行わないためである。次に処理S32において、コントローラ5Aは、選択した電池ラック間のSOC差が許容値以下であるかを判定する。SOC差が許容値以下である場合(処理S32,Yes)、処理S33に進み、SOC差が許容値以下でない場合(処理S32,No)、処理S34に進む。
処理S33において、コントローラ5Aは、選択した電池ラックが並列接続になるように電力ルートスイッチ110に切替え指令する。一方、処理S34において、切替えはせずに現状維持となる。この制御フローに関して図9で説明する。
図9の表T9には、図7の表T7と同様各電池ラックとそれぞれのSOHを示している。制御前の接続先PCSも記載の通りで、制御前には各PCSに接続されている電池ラックのSOHが異なる値となっていることがわかる。これを図8の制御フローで接続先を決定すると、SOHが80で同様である電池ラックB11と電池ラックB22がPCS#1に接続され、SOHが85で同様である電池ラックB12と電池ラックB32がPCS#2に接続され、SOHが90で同様である電池ラックB21と電池ラックB31がPCS#3に接続される。このように劣化率が近いもので並列構成に組み替えることで劣化率の差で生まれる横流等の不安全事象を抑制できる。
<増設前の平均SOCを考慮した接続変更処理>
図10は、第3実施形態に係る増設前の平均SOCを考慮した接続変更処理S40を示すフロー図である。図11は、第3実施形態に係る増設前の平均SOCを考慮した接続例を示す図である。
図10は、第3実施形態に係る増設前の平均SOCを考慮した接続変更処理S40を示すフロー図である。図11は、第3実施形態に係る増設前の平均SOCを考慮した接続例を示す図である。
図10の制御フローは各PCS下の電池ラック群の合計容量を均一に保つことに有効である。まず、処理S41において、コントローラ5Aは、電池ラック群の平均SOHが同程度となる組み合わせを選択する。次に、処理S42において、選択した電池ラック間のSOC差が許容値以下か判定する。SOC差が許容値以下場合(処理S42,Yes)、処理S43に進み、SOC差が許容値以下でない場合(処理S42、No)、処理S44に進む。処理S43において、コントローラ5Aは、選択した電池ラックが並列接続になるように電力ルートスイッチ110に切替え指令する。一方、処理S44において、切替えをせずに現状維持する。この制御に関して図11で説明する。
図11の表T11には、図9の表T9と同様各電池ラックのSOHが示されている。制御前の電池ラック群のSOHとは、例えばPCS#1に接続されている電池ラック群であれば、80と85であるので82.5が平均値となり、PCS#2下の電池ラック群は85、PCS#3下の電池ラック群は87.5となる。この制御前の状態では平均SOHが異なるため電池ラック群として使用できる容量は異なってしまう。これに対して図10の制御を実行することで電池ラックB11と電池ラックB21を並列とすることで平均SOHを85に、電池ラックB12と電池ラックB32を並列とすることで平均SOHを85に、電池ラックB22と電池ラックB32を並列にすることで平均SOHを85することが可能であるので、各PCS下の劣化率及び容量を均一に保つことが可能となる。このように容量を均一に保つことで各PCSが同じ出力で同じ運転をしたとしても過充電過放電になることがないため制御の簡便化及び安全性を保つことができる。
以上、図5のような構成にすることで増設にも劣化率のばらつきにも柔軟に対応することが可能となる。
<<第4実施形態>>
図12は、第4実施形態に係る増設タイミングが複数ある場合の二次電池システム100Bを示す図である。図12は、第1実施形態1の構成を2倍に拡張したものであり、差分としてコントローラ5Bが、2倍に拡張したシステム構成であっても全電力ルートの決定を実施する点である。また制御や運用面でも差分があり、増設電池ラックBE1,BE2の増設時期と、増設電池ラックBE3,BE4の増設時期が異なる。これは複数回に分けて電池増設を実施することで投資時期を分散し平坦化する狙いがある。この際の電力ルートの決定方法を図13で説明する。
図12は、第4実施形態に係る増設タイミングが複数ある場合の二次電池システム100Bを示す図である。図12は、第1実施形態1の構成を2倍に拡張したものであり、差分としてコントローラ5Bが、2倍に拡張したシステム構成であっても全電力ルートの決定を実施する点である。また制御や運用面でも差分があり、増設電池ラックBE1,BE2の増設時期と、増設電池ラックBE3,BE4の増設時期が異なる。これは複数回に分けて電池増設を実施することで投資時期を分散し平坦化する狙いがある。この際の電力ルートの決定方法を図13で説明する。
図13は、第4実施形態に係る増設タイミングが複数ある場合の接続変更処理S50を示すフロー図である。まず、コントローラ5B(図12参照)は、処理S51において、1回目の増設タイミングを超過しているか判定する。1回目の増設タイミングを超過している場合(処理S51,Yes)、処理S52に進み、1回目の増設タイミングを超過していない場合(処理S51,No)、処理S55に進み、切替えをせずに現状維持する。
処理S52において、コントローラ5Bは、2回目の増設タイミングを超過している場合(処理S52,Yes)、処理S53に進み、2回目の増設タイミングを超過していない場合(処理S52,No)、処理S54に進む。
処理S55において、初期の電力ルートから変更しておらずそれぞれのPCSに電池ラックが接続している状態である。
処理S54において、コントローラ5Bは、電池ラックB21をPCS21(PCS#1)側に切替え指令し、電池ラックB22をPCS23(PCS#3)側に切替え指令し、電池ラックB51,B52は、切替えせずに現状維持する。
処理S54では、PCS#2に接続していた電池ラックB21,B22が他のPCSに接続され、PCS#2が使用されていないため、増設電池ラックBE1,BE2を増設電池ラック設置位置71,72に設置しPCS#2に接続することで安全に1回目の増設が可能となる。
処理S53において、コントローラ5Bは、電池ラックB21をPCS21(PCS#1)側に切替え指令し、電池ラックB22をPCS23(PCS#3)側に切替え指令し、電池ラックB51をPCS24(PCS#4)側に切替え指令し、電池ラックB52をPCS26(PCS#6)側に切替え指令する。
処理S53では、PCS#5に接続していた電池ラックB51,B52が他のPCSに接続され、PCS#5が使用されていないため、増設電池ラックBE3,BE4を設置位置73,74に設置しPCS5に接続することで安全に2回目の増設が可能となる。このように複数の電力ルートを増設タイミングによって順次変更することで安全且つ増設の工事費を削減した増設が可能となる。
本実施形態のような部分的な増設は第2実施形態や第3実施形態のような構成であっても同様の思想で実施することが可能である。
<<第5実施形態>>
図14は、第5実施形態に係る電力変換器が故障した場合の接続変更処理S60を示す図である。第5実施形態では、本実施形態で使用する切替器4を使用して冗長性を確保する内容を説明する。構成としては第1実施形態の図1の構成と同様とする。
図14は、第5実施形態に係る電力変換器が故障した場合の接続変更処理S60を示す図である。第5実施形態では、本実施形態で使用する切替器4を使用して冗長性を確保する内容を説明する。構成としては第1実施形態の図1の構成と同様とする。
図1の構成でPCS#2が故障や点検等で機能しなくなる場面が想定される。この時に初期の電力ルートのままだとPCS#2下の電池ラックB21,B22は使用されず設備稼働率が落ちてしまう。このような際には、電力ルートを変更し電池を使用することが望ましい。この際の制御を図14で説明する。なお、コントローラ5には、PCS2の故障検出機能を有する。
処理S61において、コントローラ5は、PCS#2が機能しているかを判定する。PCS#2が機能している場合(処理S61,Yes)、処理S62に進み、電池ラックB21,B22の電力ルートは変更せずPCS#2側に接続を維持する。一方、PCS#2が機能していない場合(処理S61,No)、処理S63に進み、電池ラックB21、B22の電力ルートを変更して、それぞれPCS#1とPCS#3に接続する。このように故障等でも電力ルートが変更できるように制御することで設備稼働率向上が可能となる。
<<第6実施形態>>
図15は、第6実施形態に係る中古電池を増設する場合の二次電池システム100Cを示す図である。本実施形態では増設電池が中古電池であった場合の処理に関して説明する。システム構成としては図5と似ているが、増設中古電池ラック設置位置71S,72S,73Sであることが変更点である。増設中古電池ラックBS1,BS2,BS3も既設電池ラックと同種で新品時には同容量であった中古品であるすると、新品時に比べて容量が低いと考えられるので、電池ラックを3並列分追加することを想定する。制御フローに関して図16、図17で説明する。
図15は、第6実施形態に係る中古電池を増設する場合の二次電池システム100Cを示す図である。本実施形態では増設電池が中古電池であった場合の処理に関して説明する。システム構成としては図5と似ているが、増設中古電池ラック設置位置71S,72S,73Sであることが変更点である。増設中古電池ラックBS1,BS2,BS3も既設電池ラックと同種で新品時には同容量であった中古品であるすると、新品時に比べて容量が低いと考えられるので、電池ラックを3並列分追加することを想定する。制御フローに関して図16、図17で説明する。
図16は、第6実施形態に係る中古電池を増設する場合の接続変更処理S70を示すフロー図である。図16の処理S70において、スタートのタイミングは中古電池ラックを増設した後のタイミングである。まず、コントローラ5C(図15参照)は、処理S71にて増設後の中古電池ラックを含め電池ラック群の平均SOHが同程度となる組み合わせを選択し、処理S72に進む。
処理S72において、コントローラ5Cは、選択した電池ラック間のSOC差が許容値以下かを判定する。選択した電池ラック間のSOC差が許容値以下の場合(処理S72,Yes)、処理S73に進み、選択した電池ラックが並列接続となるように切替え指令する。
選択した電池ラック間のSOC差が許容値以下でない場合(処理S72,No)、処理S74に進み、SOC差が解消されるまでスイッチを変更せず、増設電池ラック無で動作を実施し、処理S71に戻る。これを図17で説明する。
図17は、第6実施形態に係る中古電池を増設する場合の接続例を示す図である。表T17には、各電池ラックとSOH、制御前の接続先PCS、制御後の接続先PCSが示されている。今回は、増設中古電池ラックBS1,BS2,BS3も中古電池であるためSOHが減少しばらつきがある。制御前は増設をしていないため増設電池以外で駆動しているが、制御後は増設電池ラックBS1,BS2,BS3も含めて駆動することになる。
図16の処理S71において、同程度のSOHの組み合わせを選択すると、SOHが80の電池ラックは、電池ラックB11,B22と増設電池ラックBS1であり、SOHが85の電池ラックは、電池ラックB12,B32と増設電池ラックBS2であり、SOHが90である電池ラックは、電池ラックB21,B31と増設電池ラックBS3であるため、この3つの組み合わせとなる。制御後はこれらを同じPCS下にすることで横流等を抑制することができる。
このように増設電池ラックが既設電池と異種のものであれば(例えば増設電池ラックが新品である場合)、異なるPCS下で制御を実施する第1実施形態~第5実施形態の増設方法が好ましいが、同容量のSOHが同程度の中古品を増設する場合には全ての電池ラックを含めて考えることで冗長性を持たせることが可能である。
本実施形態では同種の電池としているため劣化率を指標としてるが、新品時容量が異なる電池ラックを増設する場合には容量×SOHの現在の容量という指標で処理S71の処理を実施することで同様の効果を得ることも可能である。
本実施形態の二次電池システム及び二次電池制御方法は、次の特徴を有する。
(1)直列接続された複数の電池セルを有する電池ラックBと、単数もしくは複数の並列接続された電池ラックBが電力系統に対して充放電するための電力変換器2と、を有する電池バンク3を備える二次電池システムであって、電池バンク3が有する電池ラックBを、他の電池バンクの電力変換器に対して切り替え可能とする切替器4と、電池ラックBの劣化率または使用年数を監視し、電力変換器2及び切替器4を制御するコントローラ5と、を有し、コントローラ5は、電池ラックBの劣化率または使用年数に基づいて、接続する電力変換器を切替器4に指令することを特徴とする(図1~図3参照)。これによれば、性能の異なる電池、例えば増設電池と既設電池が混在した際の構成を適切にできる。
(1)直列接続された複数の電池セルを有する電池ラックBと、単数もしくは複数の並列接続された電池ラックBが電力系統に対して充放電するための電力変換器2と、を有する電池バンク3を備える二次電池システムであって、電池バンク3が有する電池ラックBを、他の電池バンクの電力変換器に対して切り替え可能とする切替器4と、電池ラックBの劣化率または使用年数を監視し、電力変換器2及び切替器4を制御するコントローラ5と、を有し、コントローラ5は、電池ラックBの劣化率または使用年数に基づいて、接続する電力変換器を切替器4に指令することを特徴とする(図1~図3参照)。これによれば、性能の異なる電池、例えば増設電池と既設電池が混在した際の構成を適切にできる。
(2)直列接続された複数の電池セルを有する電池ラックBと、単数もしくは複数の並列接続された電池ラックBが電力系統に対して充放電するための電力変換器2と、を有する電池バンク3を備える二次電池システムであって、電池バンク3が有する電池ラックBを、他の電池バンクの電力変換器に対して切り替え可能とするマニュアルの切替器4と、電池ラックBの劣化率または使用年数を監視し、電力変換器2を制御するコントローラ5と、を有し、コントローラ5は、電池ラックBの劣化率または使用年数に基づいて、接続する電力変換器の変更時期と判定した場合、該接続する電力変換器を保守員の情報端末90に通知することを特徴とする(図4参照)。
(3)(1)であって、切替器4は、複数の電力変換器に切替えが可能な切替器であり、コントローラ5は、どの電力変換器に切替えするかを切替器4に指令することができる(図1、図5参照)。
(4)(1)であって、接続する電力変換器を変更した後に接続がなくなった電力変換器に対して、所定の劣化率または使用年数に基づいて新規に設置する電池ラックからの電力入力が可能な機構(例えば、増設電池ラック設置位置7及び増設電池ラック用配線8)をあらかじめ設置している。
(5)(2)であって、接続する電力変換器を変更した後に接続がなくなった電力変換器に対して、所定の劣化率または使用年数に基づいて新規に設置する電池ラックからの電力入力が可能な機構(例えば、増設電池ラック設置位置7及び増設電池ラック用配線8)をあらかじめ設置している。
(6)(1)であって、コントローラ5は、接続先を変更する際に、接続変更後の電池ラック間の充電率もしくは劣化率が所定値以下である場合に、接続先を切替器4に変更指令する(図2参照)。
(7)(2)であって、コントローラ5は、接続先を変更する際に、接続変更後の電池ラック間の充電率もしくは劣化率が所定値以下である場合に、接続先を情報端末90に通知する。これにより、保守員は、マニュアルの切替器4の切替え時を的確に知ることができる。
(8)(3)であって、コントローラ5は、並列接続される電池ラックの劣化率の差分が所定値以下になるように接続を変更するように、接続先を切替器4に指令する(図8、図9参照)。
(9)(3)であって、コントローラ5は、電力変換器に接続される電池ラックの総容量と他の電力変換器に接続される電池ラックの総容量が所定値以下になるように、接続先を切替器4に指令する(図10、図11参照)。
(10)(1)であって、新規に設置する電池ラックの設置時期が複数回である場合に、コントローラ5は、設置時期ごとに、電池ラックBの劣化率または使用年数に基づいて、接続先を切替器4に指令する(図12、図13参照)。
(11)(2)であって、新規に設置する電池ラックの設置時期が複数回である場合に、
コントローラ5は、設置時期ごとに、電池ラックBの劣化率または使用年数に基づいて、接続先を情報端末90に通知する(図4参照)。これにより、保守員は、マニュアルの切替器4の切替え時を的確に知ることができる。
コントローラ5は、設置時期ごとに、電池ラックBの劣化率または使用年数に基づいて、接続先を情報端末90に通知する(図4参照)。これにより、保守員は、マニュアルの切替器4の切替え時を的確に知ることができる。
(12)(1)であって、コントローラ5は、接続先の電力変換器が機能しないと検出した場合に、該電力変換器以外に接続されるように、接続先を切替器4に変更指令する(図14参照)。
(13)(2)であって、コントローラ5は、接続先の電力変換器が機能しないと検出した場合に、該電力変換器以外に接続されるように、接続先を情報端末90に通知する(図4、図14参照)。これにより、保守員は、マニュアルの切替器4の切替え時を的確に知ることができる。
(14)(1)、(3)、(4)、(6)、(8)、(9)、(10)、(12)であって、コントローラ5は、新規に設置する電池ラックが新品ではなく劣化しており、既設の電池ラックと同等に扱ってよい場合に、新規電池と既設電池を合わせて、電力変換器に接続する電池ラック間のSOH差が所定値以下になるように、接続先を切替器4に変更指令する(図15~図17参照)。
(15)(2)、(5)、(7)、(11)、(13)であって、コントローラ5は、新規に設置する電池ラックが新品ではなく劣化しており、既設の電池ラックと同等に扱ってよい場合に、新規電池と既設電池を合わせて、電力変換器2に接続する電池ラック間のSOH差が所定値以下になるように、接続先を情報端末90に通知する。これにより、保守員は、マニュアルの切替器4の切替え時を的確に知ることができる。
(16)直列接続された複数の電池セルを有する電池ラックBと、単数もしくは複数の並列接続された電池ラックが電力系統に対して充放電するための電力変換器2と、を有する電池バンク3を備える二次電池システム100の二次電池制御方法であって、電池バンク3が有する電池ラックBを、他の電池バンクの電力変換器に対して切り替え可能とする切替器4と、電池ラックBの劣化率または使用年数を監視し、電力変換器2及び切替器4を制御するコントローラ5と、を有し、コントローラ5は、電池ラックBの劣化率または使用年数に基づいて、接続する電力変換器を切替器4に指令する(図1~図3参照)。これによれば、性能の異なる電池、例えば増設電池と既設電池が混在した際の構成を適切にできる。
本実施形態により、電池の再配置・増設時のコストの低減及び変換器故障等の際の冗長性の確保が可能である。
2,21,22,23 PCS(電力変換器)
3,31,32,33 電池バンク
4,41,42 切替器
41A,41A 手動切替器(マニュアルの切替器)
5,5A,5B,5C コントローラ
6 電力ルート決定部
7,71,72 増設電池ラック設置位置
71S、72S、73S 増設中古電池ラック設置位置
8 増設電池ラック用配線
90 情報端末
100,100A、100B,100C 二次電池システム
110 電力ルートスイッチ(切替器)
71,72 増設電池ラック設置位置
B 電池ラック
B11,B12,B22,B31,B32 電池ラック
BE1,BE2,BE3,BE4 増設電池ラック
BS1,BS2,BS3 増設中古電池ラック
3,31,32,33 電池バンク
4,41,42 切替器
41A,41A 手動切替器(マニュアルの切替器)
5,5A,5B,5C コントローラ
6 電力ルート決定部
7,71,72 増設電池ラック設置位置
71S、72S、73S 増設中古電池ラック設置位置
8 増設電池ラック用配線
90 情報端末
100,100A、100B,100C 二次電池システム
110 電力ルートスイッチ(切替器)
71,72 増設電池ラック設置位置
B 電池ラック
B11,B12,B22,B31,B32 電池ラック
BE1,BE2,BE3,BE4 増設電池ラック
BS1,BS2,BS3 増設中古電池ラック
Claims (16)
- 直列接続された複数の電池セルを有する電池ラックと、単数もしくは複数の並列接続された電池ラックが電力系統に対して充放電するための電力変換器と、を有する電池バンクを備える二次電池システムであって、
前記電池バンクが有する電池ラックを、他の電池バンクの電力変換器に対して切り替え可能とする切替器と、
前記電池ラックの劣化率または使用年数を監視し、前記電力変換器および前記切替器を制御するコントローラと、を有し、
前記コントローラは、前記電池ラックの劣化率または使用年数に基づいて、接続する電力変換器を前記切替器に指令する
ことを特徴とする二次電池システム。 - 直列接続された複数の電池セルを有する電池ラックと、単数もしくは複数の並列接続された電池ラックが電力系統に対して充放電するための電力変換器と、を有する電池バンクを備える二次電池システムであって、
前記電池バンクが有する電池ラックを、他の電池バンクの電力変換器に対して切り替え可能とするマニュアルの切替器と、
前記電池ラックの劣化率または使用年数を監視し、前記電力変換器を制御するコントローラと、を有し、
前記コントローラは、前記電池ラックの劣化率または使用年数に基づいて、接続する電力変換器の変更時期と判定した場合、該接続する電力変換器を保守員の情報端末に通知する
ことを特徴とする二次電池システム。 - 請求項1に記載の二次電池システムであって、
前記切替器は、複数の電力変換器に切替えが可能な切替器であり、
前記コントローラは、どの電力変換器に切替えするかを前記切替器に指令する
ことを特徴とする二次電池システム。 - 請求項1に記載の二次電池システムであって、
接続する電力変換器を変更した後に接続がなくなった電力変換器に対して、所定の劣化率または使用年数に基づいて新規に設置する電池ラックからの電力入力が可能な機構をあらかじめ設置している
ことを特徴とする二次電池システム。 - 請求項2に記載の二次電池システムであって、
接続する電力変換器を変更した後に接続がなくなった電力変換器に対して、所定の劣化率または使用年数に基づいて新規に設置する電池ラックからの電力入力が可能な機構をあらかじめ設置している
ことを特徴とする二次電池システム。 - 請求項1に記載の二次電池システムであって、
前記コントローラは、接続先を変更する際に、接続変更後の電池ラック間の充電率もしくは劣化率が所定値以下である場合に、接続先を前記切替器に変更指令する
ことを特徴とする二次電池システム。 - 請求項2に記載の二次電池システムであって、
前記コントローラは、接続先を変更する際に、接続変更後の電池ラック間の充電率もしくは劣化率が所定値以下である場合に、接続先を前記情報端末に通知する
ことを特徴とする二次電池システム。 - 請求項3に記載の二次電池システムであって、
前記コントローラは、並列接続される電池ラックの劣化率の差分が所定値以下になるように接続を変更するように、接続先を前記切替器に指令する
ことを特徴とする二次電池システム。 - 請求項3に記載の二次電池システムであって、
前記コントローラは、電力変換器に接続される電池ラックの総容量と他の電力変換器に接続される電池ラックの総容量が所定値以下になるように、接続先を前記切替器に指令する
ことを特徴とする二次電池システム。 - 請求項1に記載の二次電池システムであって、
新規に設置する電池ラックの設置時期が複数回である場合に、
前記コントローラは、前記設置時期ごとに、前記電池ラックの劣化率または使用年数に基づいて、接続先を前記切替器に指令する
ことを特徴とする二次電池システム。 - 請求項2に記載の二次電池システムであって、
新規に設置する電池ラックの設置時期が複数回である場合に、
前記コントローラは、前記設置時期ごとに、前記電池ラックの劣化率または使用年数に基づいて、接続先を前記情報端末に通知する
ことを特徴とする二次電池システム。 - 請求項1に記載の二次電池システムであって、
前記コントローラは、接続先の電力変換器が機能しないと検出した場合に、該電力変換器以外に接続されるように、接続先を前記切替器に変更指令する
ことを特徴とする二次電池システム。 - 請求項2に記載の二次電池システムであって、
前記コントローラは、接続先の電力変換器が機能しないと検出した場合に、該電力変換器以外に接続されるように、接続先を前記情報端末に通知する
ことを特徴とする二次電池システム。 - 請求項1、3、4、6、8、9、10、12のいずれか1項に記載の二次電池システムであって、
前記コントローラは、新規に設置する電池ラックが新品ではなく劣化しており、既設の電池ラックと同等に扱ってよい場合に、新規電池と既設電池を合わせて、前記電力変換器に接続する電池ラック間のSOH差が所定値以下になるように、接続先を前記切替器に変更指令する
ことを特徴とする二次電池システム。 - 請求項2、5、7、11、13のいずれか1項に記載の二次電池システムであって、
前記コントローラは、新規に設置する電池ラックが新品ではなく劣化しており、既設の電池ラックと同等に扱ってよい場合に、新規電池と既設電池を合わせて、前記電力変換器に接続する電池ラック間のSOH差が所定値以下になるように、接続先を前記情報端末に通知する
ことを特徴とする二次電池システム。 - 直列接続された複数の電池セルを有する電池ラックと、単数もしくは複数の並列接続された電池ラックが電力系統に対して充放電するための電力変換器と、を有する電池バンクを備える二次電池システムの二次電池制御方法であって、
前記電池バンクが有する電池ラックを、他の電池バンクの電力変換器に対して切り替え可能とする切替器と、
前記電池ラックの劣化率または使用年数を監視し、前記電力変換器および前記切替器を制御するコントローラと、を有し、
前記コントローラは、前記電池ラックの劣化率または使用年数に基づいて、接続する電力変換器を前記切替器に指令する
ことを特徴とする二次電池制御方法。
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