JP2024049620A - 端子付き電線の組立体、及び、端子接続構造 - Google Patents

端子付き電線の組立体、及び、端子接続構造 Download PDF

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Abstract

【課題】電気的な接続性を向上できる端子付き電線の組立体、及び、端子接続構造を提供する。【解決手段】端子付き電線の組立体1において、ベース端子10は、対象物OBに接続されるベース接続部11、及び、軸線方向Xに沿って板状に形成されるベース挿入部を含む。端子付き電線20は、導体部211を有する電線21、及び、導体部211に固定されるアディション端子22を含み、アディション端子22がベース端子10に電気的に接続される。そして、上記アディション端子22は、軸線方向Xに沿って延在する挿入空間部が形成され且つ軸線方向Xの少なくとも一方側が開口され、ベース挿入部が当該開口から軸線方向Xに沿って挿入空間部に挿入される挿入接続部223を含む。この挿入接続部223は、挿入空間部に挿入されたベース挿入部側に突出して形成され且つ軸線方向Xに沿って線状に延在し、ベース挿入部に当接する線状接点部を含む。【選択図】図1

Description

本発明は、端子付き電線の組立体、及び、端子接続構造に関する。
従来、端子付き電線の組立体として、例えば、特許文献1には、取付板を両側から挟持して装着されるワンタッチ装着式のアース用クリップ端子が記載されている。このアース用クリップ端子は、電線が接続される板状の端子本体と、この端子本体の内側の領域に係止爪を有する片持ち状の補助押圧片を残して切り起こされ、端子本体により片持ち状に支持される押さえ片とを備える。この押さえ片は、当該押さえ片と端子本体との間、及び当該押さえ片と補助押圧片との間に導入される取付板の第1の面を弾性的に押圧することにより、端子本体及び補助押圧片を取付板の第2の面に沿わせる押圧部を有する。
特開2000-331723号公報
ところで、上述の特許文献1に記載のアース用クリップ端子は、例えば、先端側が折り曲げられて形成された押さえ片の押圧部により取付板を押圧しているため、押圧部と取付板との接触面積を大きくすることが困難であり、このため、押圧部と取付板との電気的な接続性が低下するおそれがある。
そこで、本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、電気的な接続性を向上できる端子付き電線の組立体、及び、端子接続構造を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る端子付き電線の組立体は、対象物に接続されるベース接続部、及び、軸線方向に沿って板状に形成されるベース挿入部を含むベース端子と、導体部を有する電線、及び、前記導体部に固定されるアディション端子を含み、前記アディション端子が前記ベース端子に電気的に接続される端子付き電線と、を備え、前記アディション端子は、前記軸線方向に沿って延在する挿入空間部が形成され且つ前記軸線方向の少なくとも一方側が開口され、前記ベース挿入部が前記開口から前記軸線方向に沿って前記挿入空間部に挿入される挿入接続部を含み、前記挿入接続部は、前記挿入空間部に挿入された前記ベース挿入部側に突出して形成され且つ前記軸線方向に沿って線状に延在し、前記ベース挿入部に当接する線状接点部を含むことを特徴とする。
本発明に係る端子接続構造は、対象物に接続されるベース接続部及び軸線方向に沿って板状に形成されるベース挿入部を含むベース端子に、導体部を有する電線及び前記導体部に固定されるアディション端子を含む端子付き電線の前記アディション端子を電気的に接続する端子接続構造であり、前記アディション端子は、前記軸線方向に沿って延在する挿入空間部が形成され且つ前記軸線方向の少なくとも一方側が開口され、前記ベース挿入部が前記開口から前記軸線方向に沿って前記挿入空間部に挿入される挿入接続部を含み、前記挿入接続部は、前記挿入空間部に挿入された前記ベース挿入部側に突出して形成され且つ前記軸線方向に沿って線状に延在し、前記ベース挿入部に当接する線状接点部を含むことを特徴とする。
本発明に係る端子付き電線の組立体、及び、端子接続構造は、アディション端子の線状接点部がベース挿入部に当接するので、ベース挿入部との接触面積を相対的に大きくすることができ、この結果、電気的な接続性を向上できる。
図1は、実施形態に係る端子付き電線の組立体の構成例を示す斜視図である。 図2は、実施形態に係る端子付き電線の組立体の構成例を示す正面図である。 図3は、実施形態に係るベース挿入部の構成例を示す正面図及び側面図である。 図4は、実施形態に係る端子付き電線の構成例を示す斜視図である。 図5は、図2のQ1-Q1断面図である。 図6は、図2のQ2-Q2断面図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。更に、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
〔実施形態〕
図面を参照しながら実施形態に係る端子付き電線の組立体1及び端子接続構造100について説明する。
以下の説明では、互いに交差する第1方向、第2方向、及び、第3方向のうち、第1方向を「軸線方向X」といい、第2方向を「並び方向Y」といい、第3方向を「厚み方向Z」という。ここでは、軸線方向Xと並び方向Yと厚み方向Zとは、相互に交差し、典型的には直交する。軸線方向Xは、アディション端子22が設けられる電線21の軸線に沿う方向、電線21が延在する延在方向、アディション端子22とベース端子10との挿抜方向等に相当する。並び方向Yは、複数の端子付き電線20が並ぶ方向、複数のベース挿入部13が並ぶ方向等に相当する。厚み方向Zは、典型的には、ベース端子10の板厚方向等に相当する。また、以下の説明で用いる各方向は、特に断りのない限り、各部が相互に組み付けられた状態での方向を表すものとする。
端子付き電線の組立体1は、車両に使用されるワイヤハーネス等に適用されるものである。ここで、ワイヤハーネスは、例えば、車両に搭載される各装置間の接続のために、電源供給や信号通信に用いられる複数の電線21を束にして集合部品とし、コネクタ等で複数の電線21を各装置に接続するようにしたものである。端子付き電線の組立体1は、図1、図2に示すように、ベース端子10と、複数の端子付き電線20とを備える。
ベース端子10は、導電性を有する金属部材から形成され、ベース接続部11と、線状凹部12と、複数のベース挿入部13とを備える。
ベース接続部11は、基準電位となる接地対象物OB等の対象物に接続されるものである。ベース接続部11は、例えば、板状に形成され、厚み方向Zから視た場合、三角形状の形状を成している。ベース接続部11は、いわゆる丸形端子(LA端子)形状であり、孔部111を有している。ベース接続部11は、ボルト等が孔部111に挿通され、ボルト等を介して接地対象物OBと締結されて接続される。ベース接続部11は、接地対象物OBに接続されることで接地される。
線状凹部12は、破断用に設けられた溝部である。線状凹部12は、ベース接続部11と複数のベース挿入部13との間に設けられ、並び方向Yに沿って延在している。線状凹部12は、並び方向Yにおいて、複数のベース挿入部13の一方側から他方側まで延在している。線状凹部12は、ベース接続部11や複数のベース挿入部13よりも板厚(厚み方向Zの厚さ)が薄く形成されている。これにより、ベース端子10は、例えば、車両を解体する際に、応力が集中して破断しやすい線状凹部12で当該ベース端子10を破断させることで、ベース接続部11と複数のベース挿入部13とを容易に分離することができ、解体作業を円滑に進めることができる。
ベース挿入部13は、後述する端子付き電線20のアディション端子22に挿入して導通接続するものである。ベース挿入部13は、軸線方向Xに沿って板状に形成され、並び方向Yに沿って複数設けられている。複数のベース挿入部13は、線状凹部12を介してベース接続部11に一体形成されている。このように、ベース接続部11及び複数のベース挿入部13を含むベース端子10は、複数のアディション端子22が接続可能な集約端子を構成している。各ベース挿入部13は、基部131と、二股部132とを含み、基部131と二股部132とは一体成型されている。
基部131は、軸線方向Xに沿って矩形の板状に形成され、一端が線状凹部12を介してベース接続部11に連結され、他端が二股部132に連結されている。
二股部132は、図2に示すように、二股状に形成され、基部131の他端から軸線方向Xに沿って延在している。二股部132は、例えば、図3に示すように、第1延在部132cと、第2延在部132dとを含む。第1延在部132c及び第2延在部132dは、基部131の他端から軸線方向Xに沿って延在し、並び方向Yに沿って間をあけて並んで設けられている。これにより、二股部132は、第1延在部132c及び第2延在部132dが、並び方向Yに沿って弾性変形可能である。第1延在部132cは、軸線方向Xの先端部に係止部132aが設けられている。係止部132aは、並び方向Yに沿って外側に突出し、後述するアディション端子22に係止する。同様に、第2延在部132dは、軸線方向Xの先端部に係止部132aが設けられている。この係止部132aは、並び方向Yに沿って外側に突出し、アディション端子22に係止する。
二股部132は、図3に示すように、テーパー部132bを有する。テーパー部132bは、二股部132の先端部に設けられ、軸線方向Xに沿って当該二股部132の先端側から後端側に向けて厚み方向Zの厚みが徐々に厚くなるように傾斜して形成されている。言い換えれば、テーパー部132bは、軸線方向Xに沿って二股部132の後端側から先端側に向けて先細り状に形成されている。すなわち、テーパー部132bは、二股部132の先端部が尖るように形成されている。これにより、二股部132は、後述するアディション端子22の挿入接続部223に挿入される際に、二股部132の先端が挿入接続部223に衝突することを抑制できる。
次に、端子付き電線20について説明する。端子付き電線20は、上述したベース端子10に電気的に接続されるものであり、電線21と、アディション端子22とを含んで構成される。
電線21は、導電性を有する線状の導体部211と、導体部211の外側を覆う絶縁性を有する被覆部212とを含んで構成される。電線21は、被覆部212によって導体部211を被覆した絶縁電線である。
導体部211は、導電性を有する金属素線を複数束ねた芯線である。導体部211は、複数の金属素線を撚り合わせた撚り芯線であってもよい。被覆部212は、導体部211の外周側を被覆する電線被覆である。被覆部212は、例えば、絶縁性の樹脂材料(PPやPVC、架橋PE等。耐摩耗性や耐薬品性、耐熱性等に配慮して適宜選定される。)等を押出成形することによって形成される。電線21は、少なくとも一方の端末において、被覆部212が剥ぎ取られており、導体部211が被覆部212から露出している。電線21は、被覆部212から露出している導体部211の端末にアディション端子22が設けられる。
アディション端子22は、電線21が電気的に接続され、ベース端子10が電気的に接続される端子金具である。アディション端子22は、電線圧着部221と、連結部222と、挿入接続部223とを備える。電線圧着部221と連結部222と挿入接続部223とは、全体が一体で導電性を有する金属部材によって構成される。例えば、アディション端子22は、一枚の板金を、電線圧着部221、連結部222、挿入接続部223等の各部に対応した形状にあわせて、打ち抜き加工、プレス加工、折り曲げ加工等の各種加工によって成形することで各部が立体的に一体で形成される。アディション端子22は、軸線方向Xに沿って一方側から他方側に向かって、電線圧着部221、連結部222、挿入接続部223の順で並んで相互に連結される。
電線圧着部221は、電線21が接続され、電線21の端末とアディション端子22とを電気的に接続する部分である。電線圧着部221は、電線21の端末に加締められて圧着されることで、電線21の端末に設けられる。電線圧着部221は、導体圧着部221aと、中間部221bと、被覆圧着部221cとを含んで構成される。電線圧着部221は、軸線方向Xに沿って挿入接続部223側から反対側に向かって、導体圧着部221a、中間部221b、被覆圧着部221cの順で並んで相互に連結される。
導体圧着部221aは、電線21の導体部211に対して加締められ圧着されることで、導体部211と電気的に接続される部分である。導体圧着部221aは、例えば、1対のバレル片を有し、当該1対のバレル片によって電線21の導体部211に対して加締められ圧着される。
中間部221bは、導体圧着部221aと被覆圧着部221cとの間に介在し、軸線方向Xに沿って導体圧着部221aと被覆圧着部221cとを連結する。
被覆圧着部221cは、電線21の被覆部212の外側を包んで被覆部212に対して加締められ圧着される部分である。被覆圧着部221cは、例えば、1対のバレル片を有し、当該1対のバレル片によって電線21の被覆部212に対して加締められ圧着される。
次に、連結部222について説明する。連結部222は、挿入接続部223と電線圧着部221との間に介在し、挿入接続部223と電線圧着部221とを連結し導通する部分である。アディション端子22は、挿入接続部223と電線圧着部221とが連結部222を介して電気的に接続され、電線圧着部221を介して挿入接続部223と電線21の導体部211とが電気的に接続され導通される。
次に、挿入接続部223について説明する。挿入接続部223は、軸線方向Xに沿って上述のベース端子10のベース挿入部13が挿入されることで、当該ベース挿入部13と電気的に接続される部分である。挿入接続部223は、軸線方向Xに沿って延在し、厚み方向Zの断面形状が矩形状を成す筒体に対して、軸線方向Xに沿ってスリット223bが形成された形状を成している。挿入接続部223は、軸線方向Xの両側が開口されている。挿入接続部223は、壁部223Aと、挿入空間部223aと、スリット223bと、線状接点部223hとを含んで構成される。
壁部223Aは、ベース挿入部13が挿入接続部223に挿入された状態で、ベース挿入部13の周囲を囲うものである。壁部223Aは、軸線方向Xに沿って延在し、厚み方向Zの断面形状が矩形状を成す筒体に対して、軸線方向Xに沿ってスリット223bが形成された形状を成している。壁部223Aは、図4、図5、図6に示すように、第1壁部223cと、第2壁部223dと、第3壁部223eと、第4壁部223fと、第5壁部223gとを含んで構成される。
第1壁部223cは、板状に形成され且つ軸線方向Xに沿って延在し、スリット223bを挟んで一方側に設けられた上壁部である。第1壁部223cは、並び方向Yの端部が第4壁部223fによって支持され、厚み方向Zに沿って弾性変形可能である。第1壁部223cは、折り曲げ加工されることで厚み方向Zの断面形状がV字状に形成され、内側に突出した部分に後述の第1線状接点部223iが形成されている。
第2壁部223dは、板状に形成され且つ軸線方向Xに沿って延在し、スリット223bを挟んで他方側に設けられた上壁部である。第2壁部223dは、並び方向Yの端部が第5壁部223gによって支持され、厚み方向Zに沿って弾性変形可能である。第2壁部223dは、折り曲げ加工されることで厚み方向Zの断面形状がV字状に形成され、内側に突出した部分に後述の第2線状接点部223mが形成されている。
第3壁部223eは、板状に形成され且つ軸線方向Xに沿って延在し、厚み方向Zにおいて第1壁部223c及び第2壁部223dと対向する底壁部である。第3壁部223eは、折り曲げ加工されることで厚み方向Zの断面形状がV字状に形成され、内側に突出した部分に後述の第3線状接点部223nが形成されている。
第4壁部223fは、並び方向Yの一方側に設けられ、第1壁部223cと第3壁部223eとを連結する側壁部である。第4壁部223fは、第1壁部223cを厚み方向Zに沿って弾性変形可能に支持している。
第5壁部223gは、並び方向Yの他方側に設けられ、第2壁部223dと第3壁部223eとを連結する側壁部である。第5壁部223gは、第2壁部2232を厚み方向Zに沿って弾性変形可能に支持している。
挿入空間部223aは、軸線方向Xに沿って延在する空間部である。挿入空間部223aは、壁部223Aにより囲われることで形成されている。挿入空間部223aには、ベース挿入部13が挿入される。
スリット223bは、壁部223Aに対して、軸線方向Xに沿って形成された隙間部である。スリット223bは、第1壁部223cと第2壁部223dとの間に形成されている。
線状接点部223hは、挿入空間部223aに挿入されたベース挿入部13に当接する部分である。線状接点部223hは、挿入空間部223aに挿入されたベース挿入部13側に突出して形成され、且つ、軸線方向Xに沿って線状に延在する。線状接点部223hは、上述の第1線状接点部223iと、第2線状接点部223mと、第3線状接点部223nとを含んで構成される。
第1線状接点部223iは、厚み方向Zの断面形状がV字状に形成された第1壁部223cにおいて、当該第1壁部223cの挿入空間部223a側に突出した部分に形成されている。第1線状接点部223iは、軸線方向Xに沿って第1壁部223cの一端から他端まで延在している。第1線状接点部223iは、図5に示すように、ベース挿入部13が挿入空間部223aに挿入された際に厚み方向Zに沿って外側に弾性変形し、挿入空間部223aに挿入されたベース挿入部13の二股部132の一方側(第1延在部132c)に当接する。また、第1線状接点部223iは、図6に示すように、挿入空間部223aに挿入されたベース挿入部13の基部131に当接する。
第2線状接点部223mは、厚み方向Zの断面形状がV字状に形成された第2壁部223dにおいて、当該第2壁部223dの挿入空間部223a側に突出した部分に形成されている。第2線状接点部223mは、軸線方向Xに沿って第2壁部223dの一端から他端まで延在している。第2線状接点部223mは、図5に示すように、ベース挿入部13が挿入空間部223aに挿入された際に厚み方向Zに沿って外側に弾性変形し、挿入空間部223aに挿入されたベース挿入部13の二股部132の他方側(第2延在部132d)に当接する。また、第2線状接点部223mは、図6に示すように、挿入空間部223aに挿入されたベース挿入部13の基部131に当接する。
第3線状接点部223nは、厚み方向Zの断面形状がV字状に形成された第3壁部223eにおいて、当該第3壁部223eの挿入空間部223a側に突出した部分に形成されている。第3線状接点部223nは、軸線方向Xに沿って第3壁部223eの一端から他端まで延在している。第3線状接点部223nは、図6に示すように、挿入空間部223aに挿入されたベース挿入部13の基部131に当接する。
以上のように、実施形態に係る端子付き電線の組立体1は、ベース端子10と、端子付き電線20とを備える。ベース端子10は、対象物OBに接続されるベース接続部11、及び、軸線方向Xに沿って板状に形成されるベース挿入部13を含む。端子付き電線20は、導体部211を有する電線21、及び、導体部211に固定されるアディション端子22を含み、アディション端子22がベース端子10に電気的に接続される。そして、上記アディション端子22は、軸線方向Xに沿って延在する挿入空間部223aが形成され且つ軸線方向Xの少なくとも一方側が開口され、ベース挿入部13が当該開口から軸線方向Xに沿って挿入空間部223aに挿入される挿入接続部223を含む。この挿入接続部223は、挿入空間部223aに挿入されたベース挿入部13側に突出して形成され且つ軸線方向Xに沿って線状に延在し、ベース挿入部13に当接する線状接点部223hを含む。この構成により、端子付き電線の組立体1は、アディション端子22の線状接点部223hがベース挿入部13に当接するので、従来のように先端側が折り曲げられて形成された押さえ片の押圧部と比較して、ベース挿入部13との接触面積を相対的に大きくすることができ、この結果、電気的な接続性を向上できる。
端子付き電線の組立体1において、ベース挿入部13は、複数設けられる。複数のベース挿入部13は、ベース接続部11に一体形成され、ベース接続部11及び複数のベース挿入部13を含むベース端子10は、複数のアディション端子22が接続可能な集約端子を構成する。この構成により、端子付き電線の組立体1は、複数のアディション端子22を集約してベース端子10に接続することができ、作業性を向上できる。
端子付き電線の組立体1において、対象物は、基準電位となる接地対象物OBであり、ベース接続部11は、接地対象物OBに接続されることで接地されている。このように、端子付き電線の組立体1は、接地部位に適用できる。ここで、上述のような集約端子を構成する端子付き電線の組立体1は、例えば、ベース挿入部13が8つ設けられている場合、最大で8つのアディション端子22が接続可能である。つまり、端子付き電線の組立体1は、1つ~8つの範囲内で任意の数のアディション端子22が接続可能である。端子付き電線の組立体1は、例えば、車両の仕様やオプション等に応じて接地線(アース線)が増減しても、1つ~8つの範囲内で対応することができ、これにより汎用性をもたせることができる。また、端子付き電線の組立体1は、当該端子付き電線の組立体1が車両に搭載された後、新たに接地線を追加することも容易にできると共に、また、接続済みの接地線を取り外すことも容易に行うことができる。
端子付き電線の組立体1において、ベース挿入部13は、基部131、及び、基部131から軸線方向Xに沿って延在し二股状に形成される二股部132を含む。挿入接続部223は、軸線方向Xに交差する厚み方向Zの断面形状が矩形状を成す筒体に対して、軸線方向Xに沿ってスリット223bが形成された形状を成し、スリット223bを挟んで一方側に設けられ弾性変形可能な第1壁部223c、スリット223bを挟んで他方側に設けられ弾性変形可能な第2壁部223d、及び、厚み方向Zにおいて第1壁部223c及び第2壁部223dと対向する第3壁部223eを含む。第1壁部223cは、線状接点部223hとして、挿入空間部223aに挿入されたベース挿入部13の二股部132の一方側に当接する第1線状接点部223iが設けらる。第2壁部223dは、線状接点部223hとして、挿入空間部223aに挿入されたベース挿入部13の二股部132の他方側に当接する第2線状接点部223mが設けられる。第3壁部223eは、線状接点部223hとして、挿入空間部223aに挿入されたベース挿入部13の基部131に当接する第3線状接点部223nが設けられる。この構成により、端子付き電線の組立体1は、3つの線状接点部を有するので、ベース挿入部13と挿入接続部223との電気的な接続性を良好に確保することができる。
端子付き電線の組立体1において、ベース挿入部13は、当該ベース挿入部13の先端部に設けられ当該ベース挿入部13の先端側から後端側に向けて厚み方向Zの厚みが徐々に厚くなるように傾斜して形成されたテーパー部132bを有する。この構成により、端子付き電線の組立体1は、ベース挿入部13を挿入接続部223に挿入する際に、ベース挿入部13の先端が挿入接続部223に衝突することを抑制できる。
端子接続構造100は、対象物OBに接続されるベース接続部11及び軸線方向Xに沿って板状に形成されるベース挿入部13を含むベース端子10に、導体部211を有する電線21及び導体部211に固定されるアディション端子22を含む端子付き電線20のアディション端子22を電気的に接続する端子接続構造である。アディション端子22は、軸線方向Xに沿って延在する挿入空間部223aが形成され且つ軸線方向Xの少なくとも一方側が開口され、ベース挿入部13が開口から軸線方向Xに沿って挿入空間部223aに挿入される挿入接続部223を含む。挿入接続部223は、挿入空間部223aに挿入されたベース挿入部13側に突出して形成され且つ軸線方向Xに沿って線状に延在し、ベース挿入部13に当接する線状接点部223hを含む。この構成により、端子接続構造100は、ベース挿入部13との接触面積を相対的に大きくすることができ、この結果、電気的な接続性を向上できる。
なお、上記説明では、ベース挿入部13は、複数設けられる例について説明したが、これに限定されず、ベース挿入部13は、1つ設けられるものであってもよい。
ベース接続部11は、接地対象物OBに接地されている例について説明したが、これに限定されず、接地されずに電子部品等に接続されてもよい。
線状接点部223hは、第1線状接点部223i、第2線状接点部223m、第3線状接点部223nを含む例について説明したが、これに限定されず、少なくとも1つの線状接点部を含めばよい。
ベース挿入部13は、テーパー部132bを含んで構成される例について説明したが、これに限定されず、テーパー部132bを含んでいなくてもよい。
1 端子付き電線の組立体
100 端子接続構造
10 ベース端子
11 ベース接続部
13 ベース挿入部
131 基部
132 二股部
132b テーパー部
20 端子付き電線
21 電線
211 導体部
22 アディション端子
223 挿入接続部
223a 挿入空間部
223b スリット
223c 第1壁部
223d 第2壁部
223e 第3壁部
223h 線状接点部
223i 第1線状接点部
223m 第2線状接点部
223n 第3線状接点部
OB 対象物、接地対象物
X 軸線方向
Z 厚み方向

Claims (6)

  1. 対象物に接続されるベース接続部、及び、軸線方向に沿って板状に形成されるベース挿入部を含むベース端子と、
    導体部を有する電線、及び、前記導体部に固定されるアディション端子を含み、前記アディション端子が前記ベース端子に電気的に接続される端子付き電線と、を備え、
    前記アディション端子は、前記軸線方向に沿って延在する挿入空間部が形成され且つ前記軸線方向の少なくとも一方側が開口され、前記ベース挿入部が前記開口から前記軸線方向に沿って前記挿入空間部に挿入される挿入接続部を含み、
    前記挿入接続部は、前記挿入空間部に挿入された前記ベース挿入部側に突出して形成され且つ前記軸線方向に沿って線状に延在し、前記ベース挿入部に当接する線状接点部を含むことを特徴とする端子付き電線の組立体。
  2. 前記ベース挿入部は、複数設けられ、
    複数の前記ベース挿入部は、前記ベース接続部に一体形成され、
    前記ベース接続部及び前記複数のベース挿入部を含む前記ベース端子は、複数の前記アディション端子が接続可能な集約端子を構成する請求項1に記載の端子付き電線の組立体。
  3. 前記対象物は、基準電位となる接地対象物であり、
    前記ベース接続部は、前記接地対象物に接続されることで接地されている請求項1又は2に記載の端子付き電線の組立体。
  4. 前記ベース挿入部は、基部、及び、前記基部から前記軸線方向に沿って延在し二股状に形成される二股部を含み、
    前記挿入接続部は、前記軸線方向に交差する厚み方向の断面形状が矩形状を成す筒体に対して、前記軸線方向に沿ってスリットが形成された形状を成し、前記スリットを挟んで一方側に設けられ弾性変形可能な第1壁部、前記スリットを挟んで他方側に設けられ弾性変形可能な第2壁部、及び、前記厚み方向において前記第1壁部及び前記第2壁部と対向する第3壁部を含み、
    前記第1壁部は、前記線状接点部として、前記挿入空間部に挿入された前記ベース挿入部の前記二股部の一方側に当接する第1線状接点部が設けられ、
    前記第2壁部は、前記線状接点部として、前記挿入空間部に挿入された前記ベース挿入部の前記二股部の他方側に当接する第2線状接点部が設けられ、
    前記第3壁部は、前記線状接点部として、前記挿入空間部に挿入された前記ベース挿入部の前記基部に当接する第3線状接点部が設けられる請求項1又は2に記載の端子付き電線の組立体。
  5. 前記ベース挿入部は、当該ベース挿入部の先端部に設けられ当該ベース挿入部の先端側から後端側に向けて前記軸線方向に交差する厚み方向の厚みが徐々に厚くなるように傾斜して形成されたテーパー部を有する請求項1又は2に記載の端子付き電線の組立体。
  6. 対象物に接続されるベース接続部及び軸線方向に沿って板状に形成されるベース挿入部を含むベース端子に、導体部を有する電線及び前記導体部に固定されるアディション端子を含む端子付き電線の前記アディション端子を電気的に接続する端子接続構造であり、
    前記アディション端子は、前記軸線方向に沿って延在する挿入空間部が形成され且つ前記軸線方向の少なくとも一方側が開口され、前記ベース挿入部が前記開口から前記軸線方向に沿って前記挿入空間部に挿入される挿入接続部を含み、
    前記挿入接続部は、前記挿入空間部に挿入された前記ベース挿入部側に突出して形成され且つ前記軸線方向に沿って線状に延在し、前記ベース挿入部に当接する線状接点部を含むことを特徴とする端子接続構造。
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