JP2024049053A - 床パネル挟持装置 - Google Patents

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浩之 梅沢
Hiroyuki Umezawa
知行 中村
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Abstract

【課題】揚重機械を用いることなく床パネルの敷き込み作業を行うことを可能としつつ、敷き込み作業中の床パネルの落下を防止し、安全性の向上を図ることが可能な床パネル挟持装置を提供する。【解決手段】作業者によって運搬されるALCパネルPを挟持する床パネル挟持装置10は、作業者に懸垂される一対の首掛けベルト11と、首掛けベルト11の両端に接続されて、作業者によって把持される一対の把持ロッド12と、把持ロッド12と連結されて、左右方向の両側で揺動し、下端部においてALCパネルPを挟持する左右の挟持アーム13と、挟持アーム13が揺動するように駆動する電動モータ18と、を備えている。【選択図】図5

Description

本発明は、床パネル挟持装置に係り、特に駆動装置を備えた床パネル挟持装置に関する。
近年、商業施設、工場、又は集合住宅等に用いられる建築パネルとして、耐火性、耐震性、断熱性等に優れたALCパネルの普及が進んでいる。ALCパネルは、珪石、セメント、生石灰、発泡剤のアルミ粉末を主原料とするコンクリート建材であり、その重量は、約80kgに及ぶ場合がある。そのため、建築現場に搬送されたALCパネルは、敷き込み現場の床面に敷き込まれる。
特許文献1及び特許文献2には、移動式クレーンによって建築パネルを揚重する際に用いられる吊持装置が開示されている。特許文献1及び特許文献2に開示された吊持装置は、左右の挟持部材を有し、挟持部材によってALCパネルの端面を両側から挟み込む。そして、移動式クレーンのフックを吊持装置に設けられた被係合部に係合させることにより、複数枚のALCパネルを同時に吊り上げて運搬することができる。
特開2020-015608号公報 特開昭62-215493号公報
特許文献1及び特許文献2に開示された挟持装置を用いることによって、複数枚のALCパネルを同時に運搬することができ、建築現場における揚重作業の作業効率が向上する。しかしながら、ALCパネルの運搬及び敷き込みにおいて、移動式クレーン等の揚重機械を用いる必要があり、建築コストの増加を招いていた。一方、ALCパネルを人力によって敷き込む場合、建築コストの抑制を図ることが可能となるものの、作業者の負担が増大するとともに、ALCパネルを誤って落下させてしまう虞があった。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、揚重機械を用いることなく床パネルの敷き込み作業を行うことを可能としつつ、敷き込み作業中の床パネルの落下を防止し、安全性の向上を図ることが可能な床パネルの挟持装置を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、作業者の負担軽減を図ることが可能な床パネルの挟持装置を提供することにある。
前記課題は、本発明の床パネル挟持装置によれば、作業者によって運搬される床パネルを挟持する床パネル挟持装置であって、前記作業者に懸垂される一対の懸垂ベルトと、前記一対の懸垂ベルトのそれぞれの両端部に接続されて、前記作業者によって把持される一対の把持ロッドと、前記把持ロッドと連結されて、左右方向の両側で揺動し、下端部において前記床パネルを挟持する左右の挟持部材と、前記挟持部材が揺動するように駆動する駆動装置と、を備えることにより解決される。
上記構成によれば、床パネルは、挟持部材によって挟持されるとともに、懸垂ベルトを介して2名の作業員によって懸垂された状態で敷き込まれる。そのため、移動式クレーン等の揚重機械を用いることなく敷き込み作業を行うことが可能としつつ、ALCパネルを人手によって人力で運搬する場合と比べて、運搬中の床パネルの落下を防止し、安全性の向上を図ることが可能となる。
また、挟持部材は、駆動装置によって駆動されるため、作業負担の軽減を図ることが可能となる。
また、前記床パネル挟持装置は、揺動軸を備え、左右の前記挟持部材は、前記揺動軸を中心に揺動するとともに、前記揺動軸で互いに交差し、前記揺動軸よりも上方に位置する上端部において前記把持ロッドと連結し、前記作業者が前記把持ロッドを把持して前記床パネルを持ち上げると、前記挟持部材の前記下端部は、左右方向の内側に揺動するとよい。
上記構成によれば、作業者が把持ロッドを把持して床パネルを持ち上げるととともに挟持部材の下端部が左右方向の内側に揺動する。これにより、挟持部材による床パネルの挟持力を向上させることができ、左右の挟持部材から床パネルが落下することを抑制することが可能となる。
また、前記床パネル挟持装置は、左右の前記挟持部材の前記上端部に連結されて、左右の前記挟持部材を互いに接続する左右の接続部材と、左右の前記接続部材を回転可能に連結する連結部材と、を備え、前記駆動装置は、前記連結部材と前記揺動軸の間の距離を変化させる伸縮部材を駆動することによって前記挟持部材が揺動するように駆動するとよい。
上記構成によれば、床パネル挟持装置は、左右の挟持部材と、揺動軸と、接続部材と、連結部材と、からなる床パネル挟持構造を有し、駆動装置によって床パネル挟持構造を上下に伸縮することによって挟持部材が左右に揺動する。このように、シンプルな構造によって床パネル挟持装置を構成しているため、部品点数を削減することができ、コスト増加を抑制することが可能となる。
また、前記伸縮部材には、前記連結部材と前記揺動軸の間の距離を規制する規制片が取り付けられているとよい。
上記構成によれば、規制片によって連結部材と揺動軸の間の距離が規制されるため、挟持部材によって床パネルを挟持した状態を保持することができる。これにより、不用意に連結部材と揺動軸の間の距離が変化することによって床パネルが落下してしまうことを防止し、安全性の向上を図ることが可能となる。
また、前記駆動装置は、前記挟持部材の前記下端部が左右方向の内側に揺動するように駆動する第一の駆動制御と、前記挟持部材が前記床パネルを挟持していないときに、前記挟持部材の前記下端部が左右方向の外側に揺動するように駆動する第二の駆動制御と、前記挟持部材が前記床パネルを挟持しているときに、前記挟持部材の前記下端部が左右方向の外側に揺動するように駆動する第三の駆動制御と、を行うとよい。
上記構成によれば、挟持部材が床パネルを挟持しているときと床パネルを挟持していないときとで、異なる駆動制御を行うことができる。そのため、挟持部材が床パネルを挟持しているときには安全性を優先した制御を行うとともに、挟持部材が床パネルを挟持していないときには作業速度を優先するなど、状況に応じた最適な制御を行うことが可能となる。
また、前記駆動装置は、前記第三の駆動制御を行うときに、前記第二の駆動制御を行うときよりも、前記挟持部材の前記下端部が左右方向の外側に低速で揺動するように制御するとよい。
上記構成によれば、挟持部材が床パネルを挟持している際には、挟持部材が左右方向の外側に低速で揺動するように制御されるため、挟持部材によって挟持されていた床パネルは、左右の挟持部材の間をゆっくりと滑るように下降することとなり、落下による床パネルの損傷を防止することが可能となる。
また、前記床パネル挟持装置は、前記駆動装置の駆動電流を検出する電流検知手段を備え、前記駆動装置は、前記電流検知手段の出力信号に基づいて前記第二の駆動制御と、前記第三の駆動制御のいずれか一方を行うとよい。
上記構成によれば、電流検知手段の出力信号に基づいて第二の駆動制御と第三の駆動制御を選択して実行することができるため、不注意による判断ミスを防止することが可能となる。
本発明の床パネル挟持装置によれば、作業者は、揚重機械を用いることなく床パネルの敷き込み作業を行うことができるとともに、敷き込み作業中の床パネルの落下を防止し、安全性の向上を図ることが可能となる。
本発明の一実施形態における床パネル挟持装置の斜視図である。 挟持アームの下端が左右方向の外側に揺動した状態の正面図である。 挟持アームの下端が左右方向の内側に揺動した状態の正面図である。 床パネル挟持装置の側面図である。 床パネル挟持装置の使用状態を示す図である。 アーム操作部を収縮させた状態を示す図である。 アーム操作部を伸長させた状態を示す図である。 ALCパネル挟持装置を持ち上げた状態を示す図である。 ALCパネルの上方に床パネル挟持装置を位置させた状態を示す図である。 ALCパネル挟持装置を下降させて1枚目のALCパネルを挟持した状態を示す図である。 ALCパネルを吊り上げて敷き込み位置に搬送した状態を示す図である。 ALCパネルを敷き込んだ状態を示す図である。 2枚目のALCパネルを挟持して敷き込み位置に搬送した状態を示す図である。 ALCパネルを敷き込んだ状態を示す図である。 変形例に係る電動モータとアーム操作部を示す図である。
以下、図1~図7Fを参照しながら、本発明の一実施形態(以下、本実施形態)に係る床パネル挟持装置10について説明する。ただし、以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。つまり、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。
本発明の床パネル挟持装置10は、クレーン等の揚重機械を用いることなくALCパネルPを床に敷き込む作業を行うために用いられる。また、本発明の床パネル挟持装置10を用いることにより、敷き込み作業中のALCパネルPの落下を防止し、安全性の向上を図ることが可能となる。また、本発明の床パネル挟持装置10を用いることにより、ALCパネルPの敷き込み作業における作業負担の軽減を図ることが可能となる。
以下の説明中、「上下方向」とは、鉛直方向であって、ALCパネルPを吊り上げ、又は吊り下げる方向と一致する(図2及び図3の上下方向)。「左右方向」とは、ALCパネルPを運搬して敷き込み作業を行う作業員から見た左右方向(図2及び図3の左右方向)を意味する。
<<床パネル挟持装置10の概要>>
図1は、床パネル挟持装置10の外観を示す斜視図である。図2は、ALCパネルPを挟持していない状態の床パネル挟持装置10の正面図を、図3は、ALCパネルPを挟持している状態の床パネル挟持装置10の正面図を示している。図4は、床パネル挟持装置10の側面図である。
図1から図4に示すように、床パネル挟持装置10は、二人の作業者が協働してALCパネルPを敷き込む作業を行う際に用いられる。床パネル挟持装置10は、首掛けベルト11と、把持ロッド12と、挟持アーム13と、リンク部材15と、連結部材16と、アーム操作部17と、電動モータ18と、コントローラ21と、を主な構成として有している。
首掛けベルト11は、作業者の首に懸垂されて、作業者が床パネル挟持装置10を首から吊り下げた状態で運搬するために用いられる。首掛けベルト11は、作業者の首に当接する首掛け部11aと、両端部において把持ロッド12と接続する連結部11bと、を有している。首掛け部11aには、ALCパネルPを挟持する床パネル挟持装置10の荷重による負担を軽減するためのサポータ(緩衝材)が取り付けられている。
なお、首掛けベルト11の代わりに、肩掛けベルトが採用されてもよい。肩掛けベルトを採用することにより、作業者は、床パネル挟持装置10を左右の肩部の一方で吊り下げた状態で運搬することができる。首掛けベルト11は、懸垂ベルトに相当する。
把持ロッド12は、首掛けベルト11の連結部11bと接続されて、作業者によって両手で把持される一対の長尺部材である。把持ロッド12は、把持部12aと、ベルト固定部12bと、連結部12cと、コントローラ保持部12dと、を主な構成として有している。
把持部12aは、把持ロッド12の端部に形成されて、作業者によって把持される。把持部12aは、作業者によるグリップ性を向上させるために、弾性変形可能な樹脂材料によって被覆されていてもよい。
ベルト固定部12bは、首掛けベルト11の連結部11bを固定している。ベルト固定部12bは、把持ロッド12の両端側に配設されている。これにより、作業者は、首掛けベルト11を使って床パネル挟持装置10を吊り下げた状態で、把持ロッド12を両手で把持することが可能となる。
連結部12cは、後述する挟持アーム13の上端部に形成された貫通孔を貫通することによって挟持アーム13と連結している。
コントローラ保持部12dは、後述するコントローラ21を保持する保持部材である。具体的には、コントローラ保持部12dは、コントローラ21に形成された被係合部と係合する係合部材であるが、これに限定されない。コントローラ保持部12dは、コントローラ21を収容可能な収容ポケットであってもよい。後述するように、作業員は、コントローラ21を操作することによって左右の挟持アーム13を駆動してALCパネルPを挟持し、又は開放する。そして作業員は、コントローラ21を操作する必要がないときには、コントローラ21をコントローラ保持部12dに保持させる。
コントローラ保持部12dは、コントローラ21とともに、後述する電動モータ18に対して電気エネルギーを供給する電源ユニットを保持することとしてもよい。電源ユニットは、一次電池、又は二次電池のいずれであってもよい。
挟持アーム13は、左右方向の両側で揺動し、ALCパネルPを挟持する。詳細に説明すると、図2に示すように、挟持アーム13が左右方向の外側に揺動すると、ALCパネルPを開放する。一方、図3に示すように、挟持アーム13が左右方向の内側に揺動すると、ALCパネルPを挟持する。
左右の挟持アーム13は、揺動軸14を中心に揺動するとともに、揺動軸14で互いに交差している。挟持アーム13の下端部には、弾性片13aが取り付けられており、弾性片13aが弾性変形した状態でALCパネルPを挟持する。これにより、挟持アーム13とALCパネルPとの間の摩擦力を高めることができる。そのため、挟持アーム13の間からALCパネルPが落下することを防止することができ、安全性の向上を図ることが可能となる。
挟持アーム13は、前方に位置する前部挟持アーム13Aと、後方に位置する後部挟持アーム13Bと、から構成されている(図1を参照)。前部挟持アーム13Aと、後部挟持アーム13Bとは、把持ロッド12、揺動軸14、及び下部連結軸23によって互いに連結されている。
前部挟持アーム13A及び後部挟持アーム13Bは、同一の形状、寸法、及び構成を有しているため、以下の説明において、前部挟持アーム13Aと後部挟持アーム13Bを特に区別する必要がない場合には、単に「挟持アーム13」として説明する。後述するリンク部材15についても、同様である。
挟持アーム13は、揺動軸14よりも上方に位置する上端部において把持ロッド12と連結している。このため、作業者が把持ロッド12を把持して床パネル挟持装置10を持ち上げると、図3に示すように、挟持部材の上端部及び下端部は、左右方向の内側に揺動することとなり、結果的にALCパネルPを、より大きな挟持力で挟持することができる。これにより、ALCパネルPを挟持した状態でALCパネルPが落下することを防止することができ、安全性の向上を図ることが可能となる。
左右の挟持アーム13の上端部には、リンク部材15が連結されている。リンク部材15は、左右の挟持アーム13を接続する役割を果たし、挟持アーム13とともにパンタグラフ構造を構成している。リンク部材15は、接続部材に相当する。
連結部材16は、左右のリンク部材15を回転可能に連結している。また、連結部材16は、後述する電動モータ18を支持する役割を担っている。連結部材16と揺動軸14の間には、後述するアーム操作部17が介在している。
アーム操作部17は、連結部材16と揺動軸14の間に位置し、上下方向に延びる伸縮可能な部材である。より詳細には、アーム操作部17は、被操作部17aと、ボールねじ17bと、上規制部17cと、下規制部17dと、を有している(図4を参照)。
被操作部17aは、六角形状を有する回転部材である。被操作部17aを回転操作することにより、ボールねじ17bが伸縮し、アーム操作部17の全長が変化する。これにより、パンタグラフ構造を有するリンク部材15及び挟持アーム13が変位する。より詳細に説明すると、アーム操作部17の全長が短くなると、図2に示すように、連結部材16と揺動軸14との間の距離が短くなるとともに、リンク部材15及び挟持アーム13は左右方向の外側に変位し、ALCパネルPを開放する。一方、アーム操作部17の全長が伸長すると、図3に示すように、連結部材16と揺動軸14との間の距離が長くなるとともに、リンク部材15及び挟持アーム13は左右方向の内側に変位し、ALCパネルPを挟持する。
上規制部17c及び下規制部17dは、詳細は後述するが連結部材16と揺動軸14の間の距離を規制する。アーム操作部17は、伸縮部材に相当し、下規制部17dは、規制片に相当する。
アーム操作部17の上方には、モータボックスに収容された電動モータ18が取り付けられている。電動モータ18は、公知の電動機を採用することができる。電動モータ18は、回転伝達機構19を介して回転エネルギーを被操作部17aに伝達する。
電動モータ18は、モータ固定部材20によって連結部材16に対して昇降可能に固定されている。より詳細には、電動モータ18は、アーム操作部17が伸縮すると、上下方向に昇降する。そのため、電動モータ18は、四隅に位置するスペーサ20aと、スペーサ20aを介して昇降可能な昇降ロッド20bによって連結部材16に対して上下にスライド可能に固定されている(図6A、図6B、及び図6Cを参照)。
回転伝達機構19は、電動モータ18の回転エネルギーを被操作部17aに伝達する役割を担う。回転伝達機構19は、上端部において電動モータ18と連結されるとともに、下端部においてアーム操作部17の被操作部17aと連結している。
図1に戻って、コントローラ21は、接続ケーブル22を介して電動モータ18に接続されている。また、コントローラ21には、電源ユニット(不図示)が接続されており、電動モータ18に対して接続ケーブル22を介して電気エネルギーを供給する。
また、コントローラ21は、電動モータ18を駆動することによって挟持アーム13を揺動させるための操作入力を受け付ける。具体的に説明すると、コントローラ21には、電動モータ18を駆動するための操作ボタンが配設されている。操作ボタンは、少なくとも「挟む」ボタンと、「開く」ボタンと、「敷く」ボタンと、を有している。
「挟む」ボタンが操作されると、左右の挟持アーム13の下端が左右方向の内側に揺動するように電動モータ18が駆動される第一の駆動制御が実行される。「開く」ボタンが操作されると、左右の挟持アーム13の下端が左右方向の外側に揺動するように電動モータ18が駆動される第二の駆動制御が実行される。「敷く」ボタンが操作されると、左右の挟持アーム13の下端が左右方向の外側に低速で揺動することにより、挟持アーム13によって挟持されたALCパネルPを少しずつ下降させるように電動モータ18が駆動される第三の駆動制御が実行される。このように、第三の駆動制御は、第二の駆動制御と比べて、挟持アーム13の下端が左右方向の外側に低速で揺動するように制御する。これにより、ALCパネルPを敷き込む際にALCパネルPが落下の衝撃によって破損することを抑制することが可能となる。なお、第三の駆動制御は、第二の駆動制御と比べて、挟持アーム13の下端の揺動量(左右方向の変位量)が小さくなるように制御してもよい。この場合も同様に、ALCパネルPを敷き込む際にALCパネルPが落下の衝撃によって破損することを抑制することが可能となる。
コントローラ21は、電動モータ18の駆動電流を検出する電流センサ(不図示)を内蔵し、電流センサによる検出結果に基づいて電動モータ18を駆動することとしてもよい。より詳細に説明すると、コントローラ21は、電流センサの出力信号を取得し、出力信号に基づいて、左右の挟持アーム13がALCパネルPを挟持しているか否かを判定することができる。そして、左右の挟持アーム13がALCパネルPを挟持していないと判定した場合には、第二の駆動制御を実行する。一方、左右の挟持アーム13がALCパネルPを挟持していると判定した場合には、第三の駆動制御を実行する。
電動モータ18及びコントローラ21は、駆動装置に相当し、電流センサは電流検知手段に相当する。
<<床パネル挟持装置10の使用方法>>
次に、床パネル挟持装置10の使用方法について説明する。
図5は、床パネル挟持装置10の使用状態を示している。図5に示すように、床パネル挟持装置10は、2名の作業者によってALCパネルPを敷き込む際に用いられる。
作業者は、まず首掛けベルト11を首から吊り下げるとともに、床面に載置されたALCパネルPの上方に床パネル挟持装置10を位置させる。このとき、床パネル挟持装置10の左右の挟持アーム13の下端は、左右方向の外側に揺動した状態にある(図2を参照)。
図6Aは、この時のアーム操作部17及び電動モータ18の状態を示している。図6Aに示すように、アーム操作部17は、その全長が収縮し、連結部材16と揺動軸14は、互いに近接した位置にある。
次に、作業者がコントローラ21を操作して左右の挟持アーム13の下端を、左右方向の内側に揺動させるように電動モータ18を駆動制御する。すると、図6Bに示すように、アーム操作部17は、その全長が伸長する。これに伴い、連結部材16と揺動軸14は、互いに離隔した位置へと変位する。このとき、連結部材16の下面は、アーム操作部17の上規制部17cに当接する。そのため、連結部材16は、下方への変位が規制される。詳細には、連結部材16は、自重によって降下し、揺動軸14と近接することが無いように、その位置が規制される。そのため、ALCパネルPの落下を防止することができ、作業者の安全性の向上を図ることが可能となる。
続いて作業者は、コントローラ21をコントローラ保持部12dに保持させてコントローラ21から手を放し、両手で把持ロッド12を把持して床パネル挟持装置10を持ち上げる。すると、図3に示すように左右の挟持アーム13が左右方向の内側に変位するとともに、図6Cに示すように連結部材16が上方に変位する。これにより、挟持アーム13の下端は左右方向の内側に変位することとなり、ALCパネルPをより強い力で挟持することができる。これにより、ALCパネルPの運搬中における落下を防止することができ、安全性の向上を図ることが可能となる。
作業者は、床パネル挟持装置10を持ち上げた状態で、ALCパネルPの敷き込み位置まで移動する。そして作業者は、敷き込み位置においてALCパネルPを降下させることによってALCパネルPの敷き込みを行う。
作業者は、敷き込み位置の上方にALCパネルPを位置させた状態で、把持ロッド12から手を放す。次に作業者、首掛けベルト11によってALCパネルPを吊り下げた状態で、コントローラ21を操作する。より詳細に説明すると、コントローラ21の「敷く」ボタンを操作することによって、上述した第三の駆動制御を実行させる。これにより、左右の挟持アーム13の下端が左右方向の外側に低速で揺動し、ALCパネルPがゆっくりと滑るように敷き込み位置に下降することとなる。そのため、敷き込み時の衝撃によるALCパネルPの損傷を防止することが可能となる。
<<敷き込み作業の流れ>>
次に、床パネル挟持装置10を用いたALCパネルPの敷き込み作業の流れについて、図7Aから図7Fを参照して説明する。図7Aから図7Fは、積層された状態にある3枚のALCパネルPを、1枚ずつ順次敷き込む作業の流れを示している。ここで、ALCパネルPの敷き込み枚数が3枚でなくてもよいことは勿論である。
最初に、作業者は、首掛けベルト11を使って床パネル挟持装置10を首から吊り下げる。次に、図7Aに示すように、作業者が移動することによって床パネル挟持装置10を、載置台Tの上に載置された3枚のALCパネルPの上方に位置させる。このとき、左右の挟持アーム13の下端は、左右方向に間隔を広げた状態とされている。次に、床パネル挟持装置10は降下される。
続いて、図7Bに示すように、作業者は、コントローラ21を操作して電動モータ18を回転させて、挟持アーム13の下端を左右方向の内側に揺動させる。これにより、挟持アーム13は、1枚のALCパネルPの両端面を挟持する。
作業者は、コントローラ21から手を放し、把持ロッド12を両手で把持して床パネル挟持装置10を上方に持ち上げる。続いて作業者は、図7Cに示すように、ALCパネルPの敷き込み位置まで移動することによってALCパネルPを運搬する。
図7Dに示すように、作業者は、ALCパネルPを載置することによって1枚目のALCパネルPを敷き込み位置に敷き込む。この後、作業者は、コントローラ21を操作して挟持アーム13の下端を開放する。これにより、1枚目のALCパネルPの敷き込みが終了する。
作業者は、再び載置台Tの上に載置されたALCパネルPの前に移動し、2枚目のALCパネルPを床パネル挟持装置10によって挟持する。上述したように、作業者は挟持アーム13によってALCパネルPを挟持した後に、把持ロッド12を両手で把持して床パネル挟持装置10を上方に持ち上げる。そして作業者は、図7Eに示すように、2枚目のALCパネルPの敷き込み位置まで移動し、ALCパネルPを運搬する。
作業者は、図7Fに示すように、2枚目のALCパネルPの敷き込み位置の上方にALCパネルPを位置させた状態でコントローラ21を操作し、挟持アーム13の下端を左右方向の外側に低速で揺動させて、ALCパネルPをゆっくりと下降させる。これにより、2枚目のALCパネルPの敷き込みが終了する。
上述した作業を繰り返すことによって、作業者は、載置台Tに載置された複数枚のALCパネルPを、順次敷き込み位置に運搬して敷き込むことが可能となる。
<<変形例>>
以上、本発明の一実施形態に係る床パネル挟持装置10について説明したが、上述した実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。
上述した実施形態では、電動モータ18は、回転型モータであって、回転伝達機構19を介して回転エネルギーをアーム操作部17の被操作部17aに伝達することとして説明したが、これに限定されない。電動モータ18は、直動型(直線運動型)モータであってもよい。
図8は、変形例に係るアーム操作部17Aと、電動モータ18Aと、を示している。図8に示すように、アーム操作部17Aは、昇降軸17eを有している。昇降軸17eは、長尺形状を有し、電動モータ18Aを貫通するように上下に延びるとともに、下端部において揺動軸14と連結されている。
昇降軸17eは、昇降することによって揺動軸14と連結部材16の間の距離を変更させることができ、これにより挟持アーム13が左右方向に揺動する。より具体的には、昇降軸17eが上昇すると、揺動軸14と連結部材16の間の距離が短くなり、左右の挟持アーム13の下端は左右方向の外側に揺動する。一方、昇降軸17eが下降すると、揺動軸14と連結部材16の間の距離が大きくなり、左右の挟持アーム13の下端は左右方向の内側に揺動する。
電動モータ18Aは、直動型モータである。電動モータ18Aの中心には、昇降軸17eが貫通しており、電動モータ18Aが駆動することによって、昇降軸17eを昇降運動させることができる。このように直動型モータを採用することによって、回転伝達機構19及びアーム操作部17のボールねじ17bが不要となるため、床パネル挟持装置10の部品点数を削減し、コストの増加を抑制することが可能となる。
なお、電動モータ18Aは、固定ロッド20cによって連結部材16に対して固定されている。
上述した実施形態では、床パネルとしてALCパネルPを例示したが、本発明はこれに限定されず、その他の床パネル、例えばコンクリート製の床パネルの敷き込み作業に適用することができる。
また、上述した実施形態では、電動モータ18によってアーム操作部17を伸縮させることとして説明したが、本発明はこれに限定されず、油圧装置等によってアーム操作部17を伸縮させてもよい。
10 床パネル挟持装置
11 首掛けベルト(懸垂ベルト)
11a 首掛け部
11b 連結部
12 把持ロッド
12a 把持部
12b ベルト固定部
12c 連結部
12d コントローラ保持部
13 挟持アーム
13A 前部挟持アーム
13B 後部挟持アーム
13a 弾性片
14 揺動軸
15 リンク部材(接続部材)
16 連結部材
17、17A アーム操作部(伸縮部材)
17a 被操作部
17b ボールねじ
17c 上規制部
17d 下規制部(規制片)
17e 昇降軸
18、18A 電動モータ(駆動装置)
19 回転伝達機構
20 モータ固定部材
20a スペーサ
20b 昇降ロッド
20c 固定ロッド
21 コントローラ(駆動装置)
22 接続ケーブル
23 下部連結軸
P ALCパネル
T 載置台

Claims (7)

  1. 作業者によって運搬される床パネルを挟持する床パネル挟持装置であって、
    前記作業者に懸垂される一対の懸垂ベルトと、
    前記一対の懸垂ベルトのそれぞれの両端部に接続されて、前記作業者によって把持される一対の把持ロッドと、
    前記把持ロッドと連結されて、左右方向の両側で揺動し、下端部において前記床パネルを挟持する左右の挟持部材と、
    前記挟持部材が揺動するように駆動する駆動装置と、を備えることを特徴とする床パネル挟持装置。
  2. 前記床パネル挟持装置は、揺動軸を備え、
    左右の前記挟持部材は、
    前記揺動軸を中心に揺動するとともに、前記揺動軸で互いに交差し、
    前記揺動軸よりも上方に位置する上端部において前記把持ロッドと連結し、
    前記作業者が前記把持ロッドを把持して前記床パネルを持ち上げると、前記挟持部材の前記下端部は、左右方向の内側に揺動することを特徴とする請求項1に記載の床パネル挟持装置。
  3. 前記床パネル挟持装置は、
    左右の前記挟持部材の前記上端部に連結されて、左右の前記挟持部材を互いに接続する左右の接続部材と、
    左右の前記接続部材を回転可能に連結する連結部材と、を備え、
    前記駆動装置は、前記連結部材と前記揺動軸の間の距離を変化させる伸縮部材を駆動することによって前記挟持部材が揺動するように駆動することを特徴とする請求項2に記載の床パネル挟持装置。
  4. 前記伸縮部材には、前記連結部材と前記揺動軸の間の距離を規制する規制片が取り付けられていることを特徴とする請求項3に記載の床パネル挟持装置。
  5. 前記駆動装置は、
    前記挟持部材の前記下端部が左右方向の内側に揺動するように駆動する第一の駆動制御と、
    前記挟持部材が前記床パネルを挟持していないときに、前記挟持部材の前記下端部が左右方向の外側に揺動するように駆動する第二の駆動制御と、
    前記挟持部材が前記床パネルを挟持しているときに、前記挟持部材の前記下端部が左右方向の外側に揺動するように駆動する第三の駆動制御と、を行うことを特徴とする請求項1に記載の床パネル挟持装置。
  6. 前記駆動装置は、前記第三の駆動制御を行うときに、前記第二の駆動制御を行うときよりも、前記挟持部材の前記下端部が左右方向の外側に低速で揺動するように制御することを特徴とする請求項5に記載の床パネル挟持装置。
  7. 前記床パネル挟持装置は、
    前記駆動装置の駆動電流を検出する電流検知手段を備え、
    前記駆動装置は、前記電流検知手段の出力信号に基づいて前記第二の駆動制御と、前記第三の駆動制御のいずれか一方を行うことを特徴とする請求項5に記載の床パネル挟持装置。
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