JP2024048489A - 折り畳まれた吸収性物品および吸収性物品包装体 - Google Patents
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Abstract
【課題】吸収性物品を他の吸収性物品や下着の肌面側に取り付ける際に、吸収性物品の外面側に設けられた止着部材が他の吸収性物品や下着に引っ掛かったり貼り付いたりすることなく、所望の位置に容易に取り付けることができる吸収性物品を提供する。【解決手段】折り畳まれた吸収性物品1であって、トップシート3とバックシート4とこれらの間に配された吸収性コア5を有する本体部2と、本体部2の外面側に設けられた止着部材7とを有し、止着部材7は、本体部2の長手方向の中央1/3の領域2B(以下、「中央領域」と称する)に設けられ、その両側の長手方向の一方側1/3の領域2Aと他方側1/3の領域2Cには設けられず、吸収性物品1は、中央領域2Bにおいて、止着部材7と重ならない位置で、肌面側を内側にして幅方向に延びる折り目Fで折り返されている。【選択図】図2
Description
本発明は、尿パッドなどの吸収性物品が展開可能に折り畳まれることにより形成された折り畳まれた吸収性物品と、折り畳まれた吸収性物品が包装容器内に収容された吸収性物品包装体に関するものである。
従来、使い捨ておむつ等の他の吸収性物品やパンツやショーツ等の下着の肌面側に取り付けて用いられる吸収性物品が知られている。このような吸収性物品には通常、吸収性物品を他の吸収性物品や下着の肌面側に取り付けるために、吸収性物品の外面側に止着部材が設けられている(例えば、特許文献1、2)。
吸収性物品を他の吸収性物品や下着の肌面側に取り付けて使用する場合、吸収性物品をセットする際に、吸収性物品の外面側に設けられた止着部材が他の吸収性物品や下着に引っ掛かったり貼り付いたりすることなく、他の吸収性物品や下着の肌面側の所望の位置に適切に取り付けることが望まれる。本発明は前記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、折り畳まれた吸収性物品であって、吸収性物品を他の吸収性物品や下着の肌面側に取り付ける際に、吸収性物品の外面側に設けられた止着部材が他の吸収性物品や下着に引っ掛かったり貼り付いたりすることなく、所望の位置に容易に取り付けることができる吸収性物品を提供することにある。本発明はまた、本発明の折り畳まれた吸収性物品が包装容器内に収容された吸収性物品包装体も提供する。
本発明は、下記の折り畳まれた吸収性物品と吸収性物品包装体を含む。
[1] 折り畳まれた吸収性物品であって、
トップシートとバックシートとこれらの間に配された吸収性コアを有する本体部と、前記本体部の外面側に設けられた止着部材とを有し、
前記止着部材は、前記本体部の長手方向の中央1/3の領域(以下、「中央領域」と称する)に設けられ、その両側の長手方向の一方側1/3の領域と他方側1/3の領域には設けられず、
前記吸収性物品は、前記中央領域において、前記止着部材と重ならない位置で、肌面側を内側にして幅方向に延びる折り目で折り返されていることを特徴とする吸収性物品。
[2] 前記止着部材は、面ファスナーのフック部材である[1]に記載の吸収性物品。
[3] 前記止着部材は、前記中央領域の前記折り目を挟んだ一方側のみに設けられている[1]または[2]に記載の吸収性物品。
[4] 前記吸収性コアは、長手方向の一方部と他方部とこれらの間の中間部とを有し、前記中間部が前記一方部と前記他方部よりも幅狭に形成され、前記中間部が前記折り目と重なって配置されており、
前記本体部は、前記吸収性コアが存在する長手方向の範囲において、幅方向の両側縁が長手方向に延びる直線状に形成されており、
前記本体部は、前記折り目で折り返されずに展開された状態で、前記中間部より幅方向の外方に、前記吸収性コアが存在しないマージン部が形成されている[1]~[3]のいずれかに記載の吸収性物品。
[5] 前記本体部は、前記折り目で折り返された状態で、前記マージン部が幅方向の内方に折り返されており、これにより前記折り畳まれた吸収性物品の外縁が前記折り目に向かって幅が狭くなる形状となっている[4]に記載の吸収性物品。
[6] 前記止着部材は全体が前記吸収性コアの前記中間部と重なって配置されている[4]または[5]に記載の吸収性物品。
[7] 前記本体部の肌面側には、幅方向の両側に立ち上がりフラップが設けられ、前記立ち上がりフラップの長手方向の長さは、前記マージン部の長手方向の長さよりも長い[4]~[6]のいずれかに記載の吸収性物品。
[8] 前記本体部の肌面側には、幅方向の両側に立ち上がりフラップが設けられ、前記立ち上がりフラップが倒伏した状態で、前記止着部材は前記立ち上がりフラップの間に位置し、かつ前記立ち上がりフラップと重ならないように配置されている[1]~[7]のいずれかに記載の吸収性物品。
[9] 前記バックシートは、フィルム層の外面側に不織布層が積層されて構成されている[1]~[8]のいずれかに記載の吸収性物品。
[10] 前記吸収性物品は、他の吸収性物品の肌面側に取り付けて用いられる補助吸収性物品である[1]~[9]のいずれかに記載の吸収性物品。
[11] [1]~[10]のいずれかに記載の折り畳まれた吸収性物品が複数、包装容器内に収容されていることを特徴とする吸収性物品包装体。
[1] 折り畳まれた吸収性物品であって、
トップシートとバックシートとこれらの間に配された吸収性コアを有する本体部と、前記本体部の外面側に設けられた止着部材とを有し、
前記止着部材は、前記本体部の長手方向の中央1/3の領域(以下、「中央領域」と称する)に設けられ、その両側の長手方向の一方側1/3の領域と他方側1/3の領域には設けられず、
前記吸収性物品は、前記中央領域において、前記止着部材と重ならない位置で、肌面側を内側にして幅方向に延びる折り目で折り返されていることを特徴とする吸収性物品。
[2] 前記止着部材は、面ファスナーのフック部材である[1]に記載の吸収性物品。
[3] 前記止着部材は、前記中央領域の前記折り目を挟んだ一方側のみに設けられている[1]または[2]に記載の吸収性物品。
[4] 前記吸収性コアは、長手方向の一方部と他方部とこれらの間の中間部とを有し、前記中間部が前記一方部と前記他方部よりも幅狭に形成され、前記中間部が前記折り目と重なって配置されており、
前記本体部は、前記吸収性コアが存在する長手方向の範囲において、幅方向の両側縁が長手方向に延びる直線状に形成されており、
前記本体部は、前記折り目で折り返されずに展開された状態で、前記中間部より幅方向の外方に、前記吸収性コアが存在しないマージン部が形成されている[1]~[3]のいずれかに記載の吸収性物品。
[5] 前記本体部は、前記折り目で折り返された状態で、前記マージン部が幅方向の内方に折り返されており、これにより前記折り畳まれた吸収性物品の外縁が前記折り目に向かって幅が狭くなる形状となっている[4]に記載の吸収性物品。
[6] 前記止着部材は全体が前記吸収性コアの前記中間部と重なって配置されている[4]または[5]に記載の吸収性物品。
[7] 前記本体部の肌面側には、幅方向の両側に立ち上がりフラップが設けられ、前記立ち上がりフラップの長手方向の長さは、前記マージン部の長手方向の長さよりも長い[4]~[6]のいずれかに記載の吸収性物品。
[8] 前記本体部の肌面側には、幅方向の両側に立ち上がりフラップが設けられ、前記立ち上がりフラップが倒伏した状態で、前記止着部材は前記立ち上がりフラップの間に位置し、かつ前記立ち上がりフラップと重ならないように配置されている[1]~[7]のいずれかに記載の吸収性物品。
[9] 前記バックシートは、フィルム層の外面側に不織布層が積層されて構成されている[1]~[8]のいずれかに記載の吸収性物品。
[10] 前記吸収性物品は、他の吸収性物品の肌面側に取り付けて用いられる補助吸収性物品である[1]~[9]のいずれかに記載の吸収性物品。
[11] [1]~[10]のいずれかに記載の折り畳まれた吸収性物品が複数、包装容器内に収容されていることを特徴とする吸収性物品包装体。
本発明の折り畳まれた吸収性物品は、本体部の外面側の長手方向の中央領域に止着部材が設けられ、中央領域の止着部材と重ならない位置で、肌面側を内側にして幅方向に延びる折り目で折り返されている。そのため、本発明の吸収性物品を他の吸収性物品や下着の肌面側に取り付ける際、折り目を先頭に折り畳まれた吸収性物品を他の吸収性物品や下着の肌面側に挿入し、折り目を他の吸収性物品や下着の肌面側に接触させながら移動させることにより、止着部材が他の吸収性物品や下着に不用意に引っ掛かったり貼り付くことが起こりにくい。これにより、吸収性物品を他の吸収性物品や下着の肌面側の所望の位置に取り付けることが容易になる。
本発明は、折り畳まれた吸収性物品に関するものであり、詳細には、尿パッドなど、装着する際に平面状に広げて用いられるいわゆる展開型(オープンタイプ)の吸収性物品であって、当該吸収性物品が折り返されることにより形成された折り畳まれた吸収性物品に関するものである。本発明の吸収性物品は外面側に止着部材が設けられており、アウターカバーとなる他の吸収性物品の肌面側に取り付けて用いられる補助吸収性物品、すなわちインナーパッドとして、好適に用いることができる。本発明の吸収性物品はまた、パンツやショーツ等の下着の肌面側に取り付けて用いることもできる。
まず、本発明で用いられる吸収性物品の基本構成について、図1~図3を参照して説明する。図1~図3では、吸収性物品の一例として尿パッドが示されている。なお本発明は、図面に示された実施態様に限定されるものではない。
図1は、吸収性物品(尿パッド)を肌面側から見た平面図を表し、図2は、図1に示した吸収性物品を外面側から見た平面図を表し、図3は、図1および図2に示した吸収性物品のIII-III断面図を表す。本願の図では、矢印xが幅方向、矢印yが長手方向を表し、矢印x,yにより形成される面に対して垂直方向が厚み方向zを表す。
吸収性物品1は、トップシート3とバックシート4とこれらの間に配された吸収性コア5を有する本体部2を有する。トップシート3は吸収性コア5の肌面側に配され、吸収性物品1を着用した際に着用者側に位置するシートである。バックシート4は吸収性コア5の外面側に配され、吸収性物品1を着用した際に着用者とは反対側に位置するシートである。着用者から排泄された尿等は、トップシート3を透過して吸収性コア5により収容される。バックシート4は、排泄物が外部へ漏れるのを防いでいる。
吸収性物品1は、長手方向yと幅方向xを有する。長手方向yとは、吸収性物品1を着用した際に着用者の股間の前後方向に延びる方向に相当する。幅方向xとは、吸収性物品1と同一面上にあり長手方向yと直交する方向を意味し、吸収性物品1を着用した際の着用者の左右方向に相当する。吸収性物品1はまた、厚み方向zに対して、肌面側と外面側を有する。肌面側とは、吸収性物品1を着用した際の着用者の肌に向く側を意味し、外面側とは、吸収性物品1を着用した際の着用者とは反対に向く側を意味する。
本体部2は、長手方向yに対して3等分することにより3つの領域に区分される。本体部2は、長手方向yの中央1/3の領域2Bと、その両側の長手方向yの一方側1/3の領域2Aと他方側1/3の領域2Cとを有する。なお、長手方向yの中央1/3の領域2Bを「中央領域2B」と称し、長手方向yの一方側1/3の領域2Aと他方側1/3の領域2Cをそれぞれ「端部領域2A」、「端部領域2C」と称する。
本体部2の形状は特に限定されない。本体部2の形状としては、長方形(角丸長方形を含む)、砂時計形、羽子板形等が挙げられる。なお、吸収性物品1の製造容易性の点から、本体部2は略長方形に形成されることが好ましい。本体部2は、幅方向xよりも長手方向yに長く形成されることが好ましく、例えば、本体部2の長手方向yの長さは幅方向xの長さの2.0倍以上が好ましく、2.5倍以上がより好ましく、3.0倍以上がさらに好ましく、また5.0倍以下が好ましく、4.5倍以下がより好ましく、4.0倍以下がさらに好ましい。本体部2の長手方向yの長さは、後述するように長手方向yに2つ折りした状態での取り扱い性を高める点から、25cm以上が好ましく、30cm以上がより好ましく、35cm以上がさらに好ましく、また60cm以下が好ましく、55cm以下がより好ましく、50cm以下がさらに好ましい。
トップシート3は液透過性であることが好ましい。トップシート3としては、例えば、セルロース、レーヨン、コットン等の親水性繊維から形成された不織布や、ポリオレフィン(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン)、ポリエステル(例えば、PET)、ポリアミド(例えば、ナイロン)等の疎水性繊維から形成された不織布であって、疎水性繊維の表面が界面活性剤により親水化されたもの等を用いることができる。また、トップシート3として、織布、編布、有孔プラスチックフィルム等を用いてもよい。
バックシート4は液不透過性であることが好ましい。バックシート4としては、ポリオレフィン(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン)、ポリエステル(例えば、PET)、ポリアミド(例えば、ナイロン)等の疎水性繊維から形成された不織布や、プラスチックフィルム等を用いることができる。バックシート4として、不織布とプラスチックフィルムの積層体を用いることもできる。
吸収性コア5は、尿等の排泄物を吸収できる吸収性材料を含むものであれば特に限定されない。吸収性コア5としては、例えば、吸収性材料を所定形状に成形した成形体を用いることができる。吸収性コア5は、紙シート(例えば、ティッシュペーパーや薄葉紙)や液透過性不織布等の被覆シートで覆われてもよい。吸収性材料としては、例えば、パルプ繊維等の親水性繊維や、ポリアクリル酸系、ポリアスパラギン酸系、セルロース系、デンプン・アクリロニトリル系等の吸水性樹脂等が挙げられる。また、吸水性材料には、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン繊維や、PET等のポリエステル繊維、ポリアミド繊維等の熱融着性繊維が含まれてもよい。これらの熱融着性繊維は、尿等との親和性を高めるために、界面活性剤等により親水化処理がされていることが好ましい。
吸収性材料は、尿等の吸収速度を高める点から、親水性繊維を含むことが好ましい。また、吸収性材料に親水性繊維が含まれることにより、吸収性コア5の剛性が確保され、折り畳まれた吸収性物品1の取り扱い性が高まる。一方、吸収容量を高める点からは、吸収性材料は吸水性樹脂を含むことが好ましい。従って、吸収性コア5は、親水性繊維(特にパルプ繊維)と吸水性樹脂を含むことが好ましく、例えば、親水性繊維の集合体に吸水性樹脂を混合または散布したものを用いることが好ましい。
吸収性コア5は、シート状吸収体であってもよい。シート状吸収体としては、不織布間に吸水性樹脂を有しパルプ繊維を有しないように形成されたものが挙げられる。このように形成されたシート状吸収体は、不織布間に吸水性樹脂を有するため、高い吸収容量を実現できる。また、シート状吸収体は不織布間にパルプ繊維を有しないため、嵩張らず薄型に形成することができる。
吸収性コア5の形状(平面形状)は特に限定されない。吸収性コア5の形状は、用途に応じて適宜決定すればよく、例えば、長方形、砂時計形、羽子板形等が挙げられる。
吸収性コア5は、単層から構成されてもよく、複数層から構成されてもよい。後者の場合、吸収性コア5は、上側吸収層と下側吸収層を有するものであってもよい。吸収性コア5が複数層から構成されていれば、吸収性コア5の単位面積当たりの質量が大きい場合でも、吸収性物品1を折り目で折り返しやすくなる。
本体部2の肌面側には、幅方向xの両側に立ち上がりフラップ8が設けられることが好ましい。立ち上がりフラップ8を設けることにより、尿等の横漏れが防止される。立ち上がりフラップ8には、起立状態の上端部(着用者側の端部)に起立用弾性部材9が設けられることが好ましく、起立用弾性部材9の収縮力により立ち上がりフラップ8の起立が促される。立ち上がりフラップ8は、液不透過性のプラスチックフィルムや液不透過性の不織布等により構成されることが好ましい。
立ち上がりフラップ8は、長手方向yの両端部が幅方向xの内方または外方に倒伏し、フラップ固定部10にてトップシート3またはバックシート4に固定されることが好ましい。これにより、立ち上がりフラップ8は幅方向xの内方または外方に向かって起立することができる。倒伏状態では、立ち上がりフラップ8は、基部を起点に幅方向xの内方または外方に向かって倒伏する。図面では、立ち上がりフラップ8は、幅方向xの内方に向かって倒伏している。
上記に説明した各シートを構成する不織布としては、スパンボンド不織布、ポイントボンド不織布、エアスルー不織布、メルトブロー不織布、エアレイド不織布、スパンレース不織布、トウ開繊不織布、SMS不織布等を用いることができる。これらの各シートの単位面積あたりの質量は、8g/m2以上が好ましく、10g/m2以上がより好ましく、また40g/m2以下が好ましく、30g/m2以下がより好ましい。
本体部2の外面側には止着部材7が設けられる。止着部材7は、吸収性物品1をアウターカバーや下着の肌面側に固定するために設けられる。本体部2の外面側に止着部材7が設けられることにより、吸収性物品1をアウターカバーや下着の肌面側に安定して取り付けて使用することができる。
止着部材7としては、面ファスナーのフック部材や粘着層を用いることができる。面ファスナーのフック部材は、基盤から複数の係合素子が突出して構成され、係合素子が吸収性物品1の外面側を向くように本体部2の外面側に取り付けられる。係合素子の形状は特に限定されず、鉤形、錨形、きのこ形、柱形等が挙げられる。粘着層は、粘着性を有する層が吸収性物品1の外面側に面するように本体部2の外面側に取り付けられる。
止着部材7は、本体部2の中央領域2Bに設けられ、端部領域2Aと端部領域2Cには設けられない。そして、吸収性物品1は、中央領域2Bにおいて、止着部材7と重ならない位置で、肌面側を内側にして幅方向xに延びる折り目Fで折り返されている。これにより、図4および図5に示すように吸収性物品1は長手方向yに折り返されて、折り畳まれた吸収性物品1となる。このように折り畳まれた吸収性物品1は、アウターカバーや下着の肌面側の所望の位置に取り付けることが容易になる。
これについて詳しく説明すると、本発明の吸収性物品1は、アウターカバーや下着の肌面側に取り付ける際、図4および図5に示すように吸収性物品1を折り目Fで折り返した状態でアウターカバーや下着の肌面側に挿入する。この際、折り目Fを先頭に吸収性物品1をアウターカバーや下着の肌面側に挿入し、折り目Fをアウターカバーや下着の肌面側に接触させながら移動させることにより、止着部材7がアウターカバーや下着に不用意に引っ掛かったり貼り付くことを防ぐことができる。これにより、吸収性物品1をアウターカバーや下着の肌面側の所望の位置にセットすることが容易になる。吸収性物品1の設置位置が決まったら、吸収性物品1の折り目Fでの折り返しを展開することにより、止着部材7をアウターカバーや下着の肌面側に止着させて、吸収性物品1をアウターカバーや下着の肌面側に取り付けることができる。また、止着部材7は本体部2の中央領域2Bのみに設けられており、折り目Fの近くのみに設けられているため、吸収性物品1の折り目Fでの折り返しを展開した際に、止着部材7をアウターカバーや下着の肌面側の所望の位置に止着させることが容易になる。
上記の効果は、吸収性物品1を他の吸収性物品であるアウターカバーの肌面側に取り付ける際に、特に好適に発揮される。吸収性物品1をアウターカバーの肌面側に取り付ける場合、アウターカバーを着用者の股間部近傍に位置させたまま、インナーパッドとなる吸収性物品1の交換作業を行うことがある。この場合、着用者の股間部近傍の限られたスペースで吸収性物品1をアウターカバーの肌面側に取り付けることが求められるが、本発明の吸収性物品1は、このような状況であってもアウターカバーの肌面側の所望の位置に取り付けることが容易になる。従って、吸収性物品1は、他の吸収性物品の肌面側に取り付けて用いられる補助吸収性物品であることが好ましい。
折り目Fは、幅方向xに対して略平行に延びるように形成されていればよく、例えば幅方向xに対して±10°以内の角度で延在していることが好ましく、±5°以内がより好ましい。折り目Fは、吸収性コア5と重なる位置においてこのように延在していることが好ましい。
折り目Fは、長手方向yに対して、本体部2の中央領域2Bに形成されているが、折り目Fは、本体部2の中央1/5の領域(すなわち本体部2を長手方向yに5等分したときの中央1/5の領域)に形成されることが好ましく、本体部2の中央1/7の領域に形成されることがより好ましく、本体部2の中央1/9の領域に形成されることがさらに好ましく、本体部2の長手方向yの略中心に形成されることが特に好ましい。
吸収性物品1は、折り目F以外の折り目でさらに折り返されていてもよい。例えば、吸収性物品1は、折り目Fで折り返され、さらに折り目F以外の幅方向xに延びる折り目で折り返されていてもよい。この場合、吸収性物品1は、折り目Fを含む幅方向xに延びる折り目で折り返されることにより、長手方向yに2つ折り、3つ折りまたは4つ折りされることが好ましい。折り目F以外の幅方向xに延びる折り目は、中央領域2Bに形成されてもよく、端部領域2A,2Cに形成されてもよい。なお、折り目Fを本体部2の長手方向yの略中心に形成し、折り畳まれた吸収性物品1の取り扱い性が良好になる点から、吸収性物品1は長手方向yに2つ折りまたは4つ折りされて折り畳まれていることが好ましく、長手方向yに2つ折りされて折り畳まれていることがより好ましい。吸収性物品1が長手方向yに4つ折りされる場合は、まず折り目Fで吸収性物品1を折り返した後、吸収性物品1の折り目Fを挟んだ一方側と他方側とが重なる位置に形成された幅方向xに延びる折り目で吸収性物品1をさらに折り返すことが好ましい。
吸収性物品1は、幅方向xに延びる折り目Fに加えて、長手方向yに延びる折り目でさらに折り返されていてもよい。例えば、吸収性物品1は、幅方向xの両側部がそれらの間の中央部と重なるように長手方向yに延びる第1長手方向折り目と第2長手方向折り目で折り返されて、幅方向xに3つ折りされていてもよい。なお、折り畳まれた吸収性物品1をアウターカバーや下着の肌面側に挿入することが容易になるとともに、折り畳まれた吸収性物品1をアウターカバーや下着の肌面側で展開させて取り付けることが容易になる点から、吸収性物品1は、長手方向yに延びる折り目では折り返されていないことが好ましく、すなわち幅方向xに折り畳まれていないことが好ましい。
止着部材7の形状(平面形状)は特に限定されない。止着部材7の形状は、例えば、四角形、円形、楕円形、四角形以外の多角形、不定形等が挙げられる。
止着部材7は、本体部2の外面側に1つのみ設けられてもよく、複数設けられてもよい。後者の場合、折り目Fを挟んだ一方側に複数の止着部材7が設けられてもよく、折り目Fを挟んだ一方側と他方側にそれぞれ止着部材7が設けられてもよい。なお、止着部材7は、中央領域2Bの折り目Fを挟んだ一方側のみに設けられていることが好ましい。止着部材7が折り目Fを挟んだ一方側のみに設けられていれば、折り目Fを先頭に吸収性物品1をアウターカバーや下着の肌面側に挿入する際に、止着部材7が設けられない面をアウターカバーや下着に面するように配することで、止着部材7がアウターカバーや下着に不用意に引っ掛かったり貼り付くことがさらに起こりにくくなる。
止着部材7は中央領域2Bの折り目F以外の部分に設けられるが、止着部材7は折り目F(具体的には折り目Fの先端)から5mm以上離れて設けられることが好ましく、8mm以上離れて設けられることがより好ましく、10mm以上離れて設けられることがさらに好ましい。これにより、折り目Fを先頭に吸収性物品1をアウターカバーや下着の肌面側に挿入した際に、止着部材7がアウターカバーや下着に不用意に引っ掛かったり貼り付くことが起こりにくくなる。一方、止着部材7は折り目Fから80mm以内に設けられることが好ましく、60mm以内に設けられることがより好ましく、50mm以内に設けられることがさらに好ましい。これにより、吸収性物品1をアウターカバーや下着の肌面側の所望の位置にセットした後、吸収性物品1の折り目Fでの折り返しを展開した際に、止着部材7をアウターカバーや下着の肌面側に止着させることが容易になる。
止着部材7は、吸収性コア5と重なって配置されることが好ましい。これにより、吸収性物品1をアウターカバーや下着の肌面側の所望の位置にセットした後、吸収性物品1の折り目Fでの折り返しを展開した際に、止着部材7をアウターカバーや下着の肌面側に止着させることが容易になる。止着部材7は、吸収性物品1の平面視で、吸収性コア5からはみ出て配置されないことが好ましく、すなわち吸収性コア5と重なる位置のみに配置されることが好ましい。これにより、折り目Fを先頭に吸収性物品1をアウターカバーや下着の肌面側に挿入した際に、止着部材7がアウターカバーや下着に不用意に引っ掛かったり貼り付くことが起こりにくくなる。
止着部材7は、吸収性物品1の止着部材7が設けられた長手方向yの位置において、吸収性コア5の幅方向xの中央2/3の範囲(すなわち幅方向xに6等分したときの中央4つの区画)のみに配置されることが好ましく、吸収性コア5の幅方向xの中央1/2の範囲(すなわち幅方向xに4等分したときの中央2つの区画)のみに配置されることが好ましい。これにより、折り目Fを先頭に吸収性物品1をアウターカバーや下着の肌面側に挿入した際に、止着部材7がアウターカバーや下着に不用意に引っ掛かったり貼り付くことが起こりにくくなる。吸収性物品1に立ち上がりフラップ8が設けられる場合は、立ち上がりフラップ8が倒伏した状態で、吸収性物品1の平面視で、止着部材7は立ち上がりフラップ8の間に位置し、かつ立ち上がりフラップ8と重ならないように配置されることが好ましい。
止着部材7は、面ファスナーのフック部材であることが好ましい。止着部材7が面ファスナーのフック部材であれば、止着部材7がアウターカバーや下着の意図しない箇所に止着しても、止着部材7をアウターカバーや下着から脱着して吸収性物品1を適切な位置にセットし直して、改めて止着部材7をアウターカバーや下着の所望の箇所に止着させることができる。そのため、吸収性物品1をアウターカバーや下着の肌面側の所望の位置に取り付けることが容易になる。なかでも、柱形の係合素子を有するフック部材が特に好ましく、これにより止着部材7がアウターカバーや下着の意図しない箇所に止着しても、止着部材7をアウターカバーや下着から容易に脱着することができる。
バックシート4は、例えば、フィルム層の外面側に不織布層が積層されて構成されていることが好ましい。このようにバックシート4が構成されていれば、吸収性物品1の外面側にバックシート4の不織布層が存在することとなり、吸収性物品1をアウターカバーや下着の肌面側に取り付けた際に、バックシート4がアウターカバーや下着の肌面側で滑りにくくなる。そのため、吸収性物品1をアウターカバーや下着の肌面側に安定して設置することができる。
バックシート4は、外面側がフィルム層から構成されていてもよい。このようにバックシート4が構成されていれば、長手方向yに2つ折りして折り畳んだ吸収性物品1を積み重ねた際に、止着部材7が隣接する吸収性物品1のバックシート4に止着しにくくなる。そのため、折り畳まれた吸収性物品1を個別に取ることが容易になる。
吸収性コア5は砂時計形を有することが好ましい。具体的には、吸収性コア5は、長手方向yの一方部5Aと他方部5Cとこれらの間の中間部5Bとを有し、中間部5Bが一方部5Aと他方部5Cよりも幅狭に形成されていることが好ましい。このように吸収性コア5が形成されることにより、吸収性コア5は中間部5Bで着用者の両脚から圧迫されにくくなり、吸収性物品1を着用した際に吸収性コア5が歪みにくくなる。吸収性コア5は、一方部5Aおよび/または他方部5Cにおいて最も幅広に形成される。一方部5Aの幅方向xの長さと他方部5Cの幅方向xの長さは同じであっても異なっていてもよい。
吸収性コア5において、長手方向yの一方部5Aは、吸収性コア5の前側半分の最も幅広の部分を含み、当該部分から前側の部分として規定することができ、長手方向yの他方部5Cは、吸収性コア5の後側半分の最も幅広の部分を含み、当該部分から後側の部分として規定することができる。吸収性コア5の中間部5Bは、吸収性コア5の前側半分の最も幅広の部分よりも後側かつ吸収性コア5の後側半分の最も幅広の部分よりも前側の部分として規定することができる。
吸収性コア5は、一方部5Aと他方部5Cにおいて、幅方向xの長さが一定の部分を有することが好ましい。従って、吸収性コア5の外縁は、一方部5Aと他方部5Cにおいて、長手方向yに延びる直線部を有することが好ましい。吸収性コア5は、中間部5Bにおいて、幅方向xの長さが一定の部分を有していてもよいが、中間部5Bの長手方向yの一方側において、一方部5Aに向かって幅が漸増する部分を有することが好ましく、中間部5Bの長手方向yの他方側において、他方部5Cに向かって幅が漸増する部分を有することが好ましい。
上記のように吸収性コア5が形成される場合、中間部5Bに折り目Fが形成されることが好ましく、すなわち中間部5Bが折り目Fと重なって配置されることが好ましい。また、中間部5Bが本体部2の中央領域2Bに位置することが好ましい。止着部材7は、長手方向yに対して中間部5Bと重なる位置に配置されることが好ましく、止着部材7の全体が吸収性コア5の中間部5Bと重なって配置されることがより好ましい。これにより、折り目Fを先頭に吸収性物品1をアウターカバーや下着の肌面側に挿入しやすくなり、その際に、止着部材7がアウターカバーや下着に不用意に引っ掛かったり貼り付くことが起こりにくくなる。
上記のように吸収性コア5が形成される場合、本体部2は、吸収性コア5が存在する長手方向yの範囲において、幅方向xの両側縁が長手方向yに延びる直線状に形成され、本体部2は、折り目Fで折り返されずに展開された状態で、吸収性コア5の中間部5Bより幅方向xの外方に、吸収性コア5が存在しないマージン部6を有することが好ましい。この場合、マージン部6はトップシート3および/またはバックシート4から構成されることとなる。このように吸収性物品1が形成されていれば、吸収性物品1の使用の際、吸収性物品1が中央領域2Bで着用者の両脚から圧迫されると、マージン部6が着用者の肌に向かって折れ曲がり、マージン部6が防漏壁として機能しやすくなる。また、このようにマージン部6が形成されていれば、図4および図5に示されるように、折り畳まれた吸収性物品1は折り目Fに向かって幅が狭くなる形状とすることができる。この場合、本体部2は、折り目Fで折り返された状態で、マージン部6が幅方向xの内方に折り返され、これにより折り畳まれた吸収性物品1の外縁が折り目Fに向かって幅が狭くなる形状となっていることが好ましい。このように折り畳まれた吸収性物品1が形成されていれば、折り目Fを先頭に折り畳まれた吸収性物品1をアウターカバーや下着の肌面側に挿入することが容易になる。なお、マージン部6は、吸収性コア5の一方部5Aと他方部5Cより幅方向xの外方には、実質的に形成されないことが好ましい。
本体部2は、トップシート3またはバックシート4が吸収性コア5の一方部5Aと他方部5Cの幅方向xの両側縁に沿って折り返されていることが好ましい。具体的には、トップシート3の幅方向xの両側部が、吸収性コア5の外面側に向かって、吸収性コア5の一方部5Aと他方部5Cの幅方向xの両側縁に沿って折り返される、または、バックシート4の幅方向xの両側部が、吸収性コア5の肌面側に向かって、吸収性コア5の一方部5Aと他方部5Cの幅方向xの両側縁に沿って折り返されることが好ましい。これにより、本体部2の幅方向xの両側縁を長手方向yに延びる直線状に簡単に形成することができる。また、本体部2の幅方向xの両端縁に着用者の両脚が触れても、着用者が違和感や痛みを覚えにくくなる。図3では、バックシート4の幅方向xの両側部が吸収性コア5の肌面側に折り返されており、折り返されたバックシート4の幅方向xの両側部にトップシート3が接合されている。
立ち上がりフラップ8の長手方向yの長さは、マージン部6の長手方向yの長さよりも長いことが好ましい。具体的には、立ち上がりフラップ8の長手方向yの両端部の間(フラップ固定部10の間)の起立可能な部分の長手方向yの長さが、マージン部6の長手方向yの長さよりも長いことが好ましい。これにより、立ち上がりフラップ8がマージン部6と協働してより高く起立することが可能となる。そのため、尿等の横漏れ防止効果を高めることができる。
本発明はまた、上記のように折り畳まれた吸収性物品が複数、包装容器内に収容されている吸収性物品包装体も提供する。包装容器は、吸収性物品を収容できるものであれば特に限定されず、例えば、プラスチックフィルム製の袋、紙製の袋、プラスチック製の硬質容器、段ボール等が挙げられる。
包装容器内には、折り畳まれた吸収性物品が複数積み重ねられて束となった状態で収容されていることが好ましい。当該束においては、複数の折り畳まれた吸収性物品が全て同じ方向を向くように(例えば、折り目Fが同じ側に位置するように)積み重ねられることが好ましい。
包装容器に収容される吸収性物品の束は1つのみでも、2つ以上でもよい。後者の場合、折り畳まれた吸収性物品の束は、包装容器内で上下に複数段積まれてもよく、左右に並んで配置されてもよく、またこれらの組み合わせでもよい。
包装容器は、取出部が形成可能となっていることが好ましい、包装容器の取出部は、例えば、包装容器にミシン目が形成され、ミシン目に沿って包装容器を切断することで形成することができる。あるいは、包装容器に切断線を設け、この切断線を含んでシールを貼り、シールを剥がすことにより包装容器が切断線に沿って切断され、取出部が形成されるものでもよい。また、取出部として包装容器に開口が設けられ、この開口を塞ぐように蓋を設けたりシールを貼り、蓋を取ったりシールを剥がすことにより取出部が形成されるものでもよい。
取出部は、例えば、包装容器の上面や側面に形成することができる。取出部は、包装容器内に収容された折り畳まれた吸収性物品1に対して、折り目Fが向く側に形成可能となっていてもよく、折り目Fが向く側とは反対側に形成可能となっていてもよい。
図6および図7には、吸収性物品包装体の構成例を示した。図6および図7では、吸収性物品包装体を側面から見た図が模式的に示されており、容器内に収容された折り畳まれた吸収性物品は、容器の外側から不可視である場合もあるが、理解を容易にするために実線で表している。図中の「・・・」は、折り畳まれた吸収性物品がその両側と同様に複数配置されていることを表している。
折り畳まれた吸収性物品1は複数積み重ねられて束を形成し、折り畳まれた吸収性物品1は、束の状態で包装容器12内に収容されることで、吸収性物品包装体11が形成される。図6に示した吸収性物品包装体11Aでは、折り畳まれた吸収性物品1は、幅方向xに延びる折り目Fで折り返されて、長手方向yに2つ折りされている。図7に示した吸収性物品包装体11Bでは、折り畳まれた吸収性物品1は、幅方向xに延びる折り目Fと折り目F2で折り返されて、長手方向yに4つ折りされている。折り畳まれた吸収性物品1は、折り目Fが同じ方向を向くように、複数積み重ねられることが好ましい。これにより、折り畳まれた吸収性物品1を包装容器12から取り出すことが容易になる。
包装容器12は、内部に収容された折り畳まれた吸収性物品1を取り出すための取出部が形成可能となっている。図6および図7に示した吸収性物品包装体11では、包装容器12にミシン目13が形成され、ミシン目13に沿って包装容器12を切断することで、包装容器12の上面(図面における上側)に取出部が形成される。
図6に示した吸収性物品包装体11Aでは、包装容器12は、折り目Fが向いている側に取出部が形成可能となっていることが好ましい。このように吸収性物品包装体11Aが形成されることにより、止着部材7が隣接する折り畳まれた吸収性物品1のバックシート4に止着しても、止着部材7の止着を引き剥がして折り畳まれた吸収性物品1を包装容器12から取り出すことが容易になる。
図7に示した吸収性物品包装体11Bでは、折り畳まれた吸収性物品1は、幅方向xに延びる折り目Fでまず折り返された後、止着部材7を内側にして幅方向xに延びる折り目F2でさらに折り返されて、長手方向yに4つ折りされている。折り目F2は、吸収性物品1の折り目Fを挟んだ一方側と他方側とが重なる位置に形成されている。包装容器12は、折り目Fまたは折り目F2が向いている側に取出部が形成可能となっていることが好ましい。図7に示した吸収性物品包装体11Bでは、個別の折り畳まれた吸収性物品1の一体性が高まり、また止着部材7が隣接する折り畳まれた吸収性物品1に止着することが防止されるため、包装容器12から折り畳まれた吸収性物品1をスムーズに取り出すことができる。
1:吸収性物品
2:本体部、2A:端部領域、2B:中央領域、2C:端部領域
3:トップシート
4:バックシート
5:吸収性コア、5A:(長手方向の)一方部、5B:中間部、5C:(長手方向の)他方部
6:マージン部
7:止着部材
8:立ち上がりフラップ
9:起立用弾性部材
10:フラップ固定部
11:吸収性物品包装体
12:包装容器
13:ミシン目
2:本体部、2A:端部領域、2B:中央領域、2C:端部領域
3:トップシート
4:バックシート
5:吸収性コア、5A:(長手方向の)一方部、5B:中間部、5C:(長手方向の)他方部
6:マージン部
7:止着部材
8:立ち上がりフラップ
9:起立用弾性部材
10:フラップ固定部
11:吸収性物品包装体
12:包装容器
13:ミシン目
Claims (11)
- 折り畳まれた吸収性物品であって、
トップシートとバックシートとこれらの間に配された吸収性コアを有する本体部と、前記本体部の外面側に設けられた止着部材とを有し、
前記止着部材は、前記本体部の長手方向の中央1/3の領域(以下、「中央領域」と称する)に設けられ、その両側の長手方向の一方側1/3の領域と他方側1/3の領域には設けられず、
前記吸収性物品は、前記中央領域において、前記止着部材と重ならない位置で、肌面側を内側にして幅方向に延びる折り目で折り返されていることを特徴とする吸収性物品。 - 前記止着部材は、面ファスナーのフック部材である請求項1に記載の吸収性物品。
- 前記止着部材は、前記中央領域の前記折り目を挟んだ一方側のみに設けられている請求項1に記載の吸収性物品。
- 前記吸収性コアは、長手方向の一方部と他方部とこれらの間の中間部とを有し、前記中間部が前記一方部と前記他方部よりも幅狭に形成され、前記中間部が前記折り目と重なって配置されており、
前記本体部は、前記吸収性コアが存在する長手方向の範囲において、幅方向の両側縁が長手方向に延びる直線状に形成されており、
前記本体部は、前記折り目で折り返されずに展開された状態で、前記中間部より幅方向の外方に、前記吸収性コアが存在しないマージン部が形成されている請求項1に記載の吸収性物品。 - 前記本体部は、前記折り目で折り返された状態で、前記マージン部が幅方向の内方に折り返されており、これにより前記折り畳まれた吸収性物品の外縁が前記折り目に向かって幅が狭くなる形状となっている請求項4に記載の吸収性物品。
- 前記止着部材は全体が前記吸収性コアの前記中間部と重なって配置されている請求項4に記載の吸収性物品。
- 前記本体部の肌面側には、幅方向の両側に立ち上がりフラップが設けられ、
前記立ち上がりフラップの長手方向の長さは、前記マージン部の長手方向の長さよりも長い請求項4に記載の吸収性物品。 - 前記本体部の肌面側には、幅方向の両側に立ち上がりフラップが設けられ、
前記立ち上がりフラップが倒伏した状態で、前記止着部材は前記立ち上がりフラップの間に位置し、かつ前記立ち上がりフラップと重ならないように配置されている請求項1に記載の吸収性物品。 - 前記バックシートは、フィルム層の外面側に不織布層が積層されて構成されている請求項1に記載の吸収性物品。
- 前記吸収性物品は、他の吸収性物品の肌面側に取り付けて用いられる補助吸収性物品である請求項1に記載の吸収性物品。
- 請求項1~10のいずれか一項に記載の折り畳まれた吸収性物品が複数、包装容器内に収容されていることを特徴とする吸収性物品包装体。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022154428A JP2024048489A (ja) | 2022-09-28 | 2022-09-28 | 折り畳まれた吸収性物品および吸収性物品包装体 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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ID=90609828
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JP2022154428A Pending JP2024048489A (ja) | 2022-09-28 | 2022-09-28 | 折り畳まれた吸収性物品および吸収性物品包装体 |
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-
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- 2022-09-28 JP JP2022154428A patent/JP2024048489A/ja active Pending
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