JP2024047757A - 波長変換部材、その製造方法、および発光装置 - Google Patents

波長変換部材、その製造方法、および発光装置 Download PDF

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【課題】発光特性の均一性、および基材と蛍光体層との密着性に優れる波長変換部材、その製造方法、および発光装置を提供することを目的とする。【解決手段】波長変換部材10であって、基材12と、前記基材12に設けられ、蛍光体粒子16と、前記蛍光体粒子同士および前記基材12と前記蛍光体粒子16とを結合する透光性セラミックス18と、により形成された蛍光体層14と、を備え、前記蛍光体層14は、前記蛍光体層14の上面を100倍のデジタルマイクロスコープで観察した視野において、前記蛍光体層14の外周から中心方向に向かって延びる長さ50μm以上の凹部22が無いことを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、波長変換部材、その製造方法、および発光装置に関する。
発光素子であるLED(Light Emitting Diode)やLD(Laser Diode)等の光源から照射された光を、蛍光体層により光源の波長とは異なる波長の変換光として放出する波長変換部材を用いた発光装置が知られている。近年では、エネルギー効率が高く、小型化、高出力化に対応しやすいLDを光源として用いたアプリケーションが増えている。
このような波長変換部材としては、エポキシやシリコーンなどに代表される樹脂に蛍光体を分散させた構造が多く用いられているが、光源の高出力化に伴い樹脂の焼け焦げや変色が発生し、特性の低下、寿命が早まってしまう。このような課題に対し、樹脂に代えて無機バインダを使用し、無機材料のみからなる波長変換部材が考案され、高エネルギーの光源とした場合であっても耐熱性の課題が解決されてきた(特許文献1)。
一方、ポリマー溶液をバインダー液とする蛍光体ペースト組成物をスクリーン印刷する際に、蛍光体膜端ににじみを生じる、または流動性が低下し均一な表面の蛍光体膜が得られないことがあった。このような課題に対し、低粘度のポリマー溶液と蛍光体とチクソトロピー性付与剤とを含有する蛍光体ペースト組成物が開示されている(特許文献2)。特許文献2には、このような蛍光体ペースト組成物により、スクリーン印刷時に糸引きが少なく、版の離れが良好で、版に残ったインクが容易に取り除け、蛍光体ペーストの印刷性の課題が解決されたことが記載されている。
特開2015-038960号公報 特開2000-144124号公報
特許文献1に記載の波長変換部材は、蛍光体層を構成するバインダとして無機バインダを使用することにより、光源の高出力化に対応しやすくなった。しかしながら、作製される蛍光体層の構造や状態は、基材の表面に印刷される蛍光体インキの製造条件により異なると考えられ、輝度や色調、基材との密着性といった発光特性に影響する虞があるが、特許文献1には蛍光体インキの製造条件について記載がされていない。
また、特許文献2に記載の蛍光体ペースト組成物は、バインダー液としてポリマー溶液を使用した場合の印刷特性を問題としており、無機バインダを使用した場合に適用することはできない。また、チクソトロピー性付与剤は有機物を含むものも多く、蛍光体ペースト内に有機分を含ませると耐熱性が悪くなってしまう虞があり、光源の高出力化への対応が困難となる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、発光特性の均一性、および基材と蛍光体層との密着性に優れる波長変換部材、その製造方法、および発光装置を提供することを目的とする。
(1)上記の目的を達成するため、本発明の波長変換部材は、以下の手段を講じた。すなわち、本発明の適用例の波長変換部材は、波長変換部材であって、基材と、前記基材に設けられ、蛍光体粒子と、前記蛍光体粒子同士および前記基材と前記蛍光体粒子とを結合する透光性セラミックスと、により形成された蛍光体層と、を備え、前記蛍光体層は、前記蛍光体層の上面を100倍のデジタルマイクロスコープで観察した視野において、前記蛍光体層の外周から中心方向に向かって延びる長さ50μm以上の凹部が無いことを特徴とする。
このように、蛍光体層の外周領域において蛍光体層が意図せず形成されない凹部の長さを十分に低減しているため、外周領域からの光源光の抜けを低減することができる。
(2)また、上記(1)の適用例の波長変換部材において、前記蛍光体層は、前記視野において、前記蛍光体層と中心を同じとする同心相似形状で、前記蛍光体層の面積の30%以下の領域におけるピンホールが1個以下であることを特徴とする。
このように、蛍光体層の中心領域のピンホールの個数を低減しているため、色ムラの発生を低減することができる。また、中心領域のピンホールを起点とする蛍光体層の剥離の虞を低減できる。
(3)また、上記(1)または(2)の適用例の波長変換部材において、前記蛍光体層は外周領域に滲み領域を備え、前記外周から前記中心に向かう方向の長さが120μm以下であることを特徴とする。
このように、外周領域において滲み領域の幅を十分に低減することで、蛍光体層全体において均一な組織となり、均一な発光特性が得られやすくなる。また、滲みの空隙を起点とする蛍光体層の剥離の虞を低減できる。また、外周領域の滲みを若干許容することで、中心領域のピンホールの発生を十分に低減することができる。
(4)また、適用例の発光装置は、発光装置であって、特定範囲の波長の光を発する発光素子と、上記(1)から(3)のいずれかの適用例の波長変換部材と、を備えることを特徴とする。
このように、蛍光体層の外周の凹部、中心領域のピンホール、または外周領域の滲みを低減した波長変換部材を使用した発光装置とすることで、発光装置の発光特性が向上し、高出力の発光素子を使用した場合であっても蛍光体層の剥離の虞を低減することができる。
(5)また、本発明の適用例の波長変換部材の製造方法は、基材を準備する工程と、蛍光体粒子と無機バインダとを混合した蛍光体インキの25℃における粘度を35.0dPa・s以上75.0dPa・s以下に調整する工程と、前記基材の表面に、前記蛍光体インキを塗布する工程と、前記塗布した蛍光体インキを500℃以下の温度で熱処理することで蛍光体層を形成する工程と、を含むことを特徴とする。
このように、蛍光体インキの粘度を所定の範囲に調整することで、蛍光体層の外周の凹部、中心領域のピンホール、または外周領域の滲みが低減され、発光特性が向上し、基材と蛍光体層の密着性に優れた波長変換部材を製造することができる。
本発明の波長変換部材および発光装置は、発光特性の均一性、および基材と蛍光体層との密着性に優れる。また、本発明の波長変換部材の製造方法は、発光特性の均一性、および基材と蛍光体層との密着性に優れた波長変換部材を製造できる。
本発明の実施形態に係る波長変換部材の断面構造の一例を示す模式的な断面図である。 本発明の実施形態に係る波長変換部材の上面を100倍のデジタルマイクロスコープで観察した視野を撮影した画像である。 本発明の範囲外の波長変換部材の上面を100倍のデジタルマイクロスコープで観察した視野を撮影した画像、およびその部分拡大画像である。 本発明の実施形態に係る波長変換部材の上面を100倍のデジタルマイクロスコープで観察した視野を撮影した画像である。 (a)、(b)、それぞれ本実施形態に係る波長変換部材10の上面の変形例を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る波長変換部材の上面を100倍のデジタルマイクロスコープで観察した視野を撮影した画像である。 (a)、(b)、それぞれ本発明の実施形態に係る発光装置の一例の一部を示す概念図である。 本発明の実施形態に係る波長変換部材の製造方法の一例を示すフローチャートである。 (a)~(e)、それぞれ実施例および比較例の波長変換部材の波長変換部材の上面を100倍のデジタルマイクロスコープで観察した視野を撮影した画像である。
次に、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。なお、構成図において、各構成要素の大きさは概念的に表したものであり、必ずしも実際の寸法比率を表すものではない。
[波長変換部材の構成]
図1は、本実施形態に係る波長変換部材10の断面構造の一例を示す模式的な断面図である。本実施形態に係る波長変換部材10は、基材12上に蛍光体層14が形成されている。波長変換部材10は、光源から照射された入射光を透過または反射させつつ、入射光により励起して波長の異なる光を発生させる。例えば、青色光の入射光を透過または反射させつつ、蛍光体層14で変換された緑と赤や黄色の変換光を放射させて、変換光と入射光を合わせて、または、変換光のみを利用し、様々な色の光に変換できる。
基材12の形状は、発光装置40に適用可能な形状であればよく、円形状、矩形状、楕円形状、多角形状など様々な形状であってよい。
基材12の材料は使用用途に合わせて適宜選択される。発光素子からの励起光を透過させる用途で使用する場合には、サファイアやガラス等の無機材料を用いることができる。高い熱伝導率を有するサファイアを用いることが特に好ましく、蛍光体層14の蓄熱を抑えることで温度上昇による蛍光体粒子16の特性低下を抑制できる。また、発光素子からの励起光を反射させる用途で使用する場合は、アルミニウム、鉄、銅等やセラミックスを用いることができる。特に、高い熱伝導率を有するとともに可視光の全領域において高い反射率を有するアルミニウムを用いることが好ましく、蛍光体層14の蓄熱を抑えることで温度上昇による蛍光体粒子16の特性低下を抑制できる。また、蛍光体層14側の基材12表面である主面13に、銀などの光を反射する材料をメッキや蒸着等により設けることで反射層を形成してもよく、TiOなどの増反射膜を形成してもよい。
蛍光体層14は、基材12の主面13上に膜として設けられ、蛍光体粒子16および透光性セラミックス18により形成されている。透光性セラミックス18は、蛍光体粒子16同士を結合するとともに蛍光体粒子16と基材12とを結合している。これにより、高エネルギー密度の光の照射に対して、放熱材として機能する基材12と接合しているため効率よく放熱でき、蛍光体の温度消光を抑制できる。蛍光体層14の厚みは、15μm以上300μm以下であることが好ましく、50μm以上200μm以下であることがより好ましい。また、蛍光体層14を構成する蛍光体粒子16は、1種類でもよく、2種類以上でもよい。蛍光体層14は、空隙20を含んでいてもよい。
蛍光体層14は、蛍光体層14の上面を100倍のデジタルマイクロスコープで観察した視野において、蛍光体層14の外周30から中心方向に向かって延びる長さ50μm以上の凹部22が無い。これにより、外周領域34からの光源光の抜けを低減することができる。また、高エネルギーの光源光による蛍光体層14の蓄熱により発生する熱応力により、外周30、とくに凹部22を起点とする蛍光体層14の剥離が起こることを抑制することができる。本明細書で凹部22とは、蛍光体層14の外周領域34において外周30から中心方向に向かって延びる蛍光体層14が形成されない部分とする。このような凹部22の蛍光体層14の外周30から中心方向に向かって延びる長さは20μm以下、長さと垂直な方向の幅は20μm以下であることがより好ましい。
蛍光体層14の外周30とは、蛍光体層14の上面を観察した視野における蛍光体層14の外縁部分のことをいう。図2は、本発明の実施形態に係る波長変換部材10の上面を100倍のデジタルマイクロスコープで観察した視野を撮影した画像である。図2に示されるように、例えば、蛍光体層14が略円形である場合、蛍光体層14の外周30とは、蛍光体層14の全てを内包する仮想的な円周(仮想円)をいう。
蛍光体層14の中心方向とは、蛍光体層14の外周30から蛍光体層14の中央部へ向かう方向をいう。例えば、蛍光体層が略円形である場合、外周(円周)30上の点から円の中心に向かう方向をいう。
図3は、本発明の範囲外の波長変換部材の上面を100倍のデジタルマイクロスコープで観察した視野を撮影した画像、およびその部分拡大画像である。図3に示される波長変換部材は、蛍光体層14の外周30から中心方向に向かって延びる長さ50μm以上の凹部22があることが分かる。例えば、部分拡大画像の矢印で示された凹部22の長さは、100μmである。また、ピンホール24が多く存在していることが分かる。
蛍光体層14は、蛍光体層14の上面を100倍のデジタルマイクロスコープで観察した視野において、蛍光体層14と中心を同じとする同心相似形状で、蛍光体層14の面積の30%以下の領域におけるピンホール24が1個以下であることが好ましい。これにより、色ムラの発生を低減することができる。また、中心領域32のピンホール24を起点とする蛍光体層14の剥離の虞を低減できる。なお、本明細書でピンホール24とは、蛍光体層14の表面に露出する空隙であり、平面視において蛍光体層14に取り囲まれている空間である。例えば、ピンホール24の面積は500μm以上であり、ピンホール24は蛍光体層14の上面から15μm以上の深さを有する。
蛍光体層14の上面を100倍のデジタルマイクロスコープで観察した視野において、蛍光体層14と中心を同じとする同心相似形状で、蛍光体層14の面積の30%以下の領域を蛍光体層14の中心領域32ということとする。また、中心領域32の外縁と外周30との間の領域を蛍光体層14の外周領域34ということとする。図4は、本発明の実施形態に係る波長変換部材10の上面を100倍のデジタルマイクロスコープで観察した視野を撮影した画像である。図4に示されるように、例えば、蛍光体層14が略円形である場合、蛍光体層14の中心領域32は、同心相似形状の円内の領域となる。また、蛍光体層14の外周領域34は、円環状の領域となる。
ピンホール24は、透過型の基材12を使用した波長変換部材10の場合、基材12の下に黒い板や黒い紙を敷き、蛍光体層14の上面を100倍のデジタルマイクロスコープで観察した視野を撮影した画像から確認できる。このとき、画像処理をしてもよい。反射型の基材12を使用した波長変換部材10の場合、蛍光体層14の上面を100倍のデジタルマイクロスコープで観察した視野を撮影した画像を画像処理することで確認できる。いずれの場合も、画像処理をして確認する場合、蛍光体層14の表面に露出する空隙で、表面から15μm以上の深さを有するものが区別できるよう2値化の閾値を決定する。
ピンホール24はその他の部分と異なり、蛍光体粒子の分布が低い部分であり、均一な発光特性が得られず色ムラ発生の原因となる。また、高エネルギーの光源光による蛍光体層14の蓄熱により発生する熱応力により、ピンホール24を起点とする蛍光体層14の剥離が起こる虞があるため、このようなピンホール24は抑制されていることが好ましい。特に、波長変換部材10の中心領域32は発光装置において必ず使用される領域であるため、中心領域32の色ムラの発生や剥離の虞を低減することは重要である。
図5(a)、(b)は、それぞれ本実施形態に係る波長変換部材10の上面の変形例を示す模式図である。図5(a)は、蛍光体層14が長方形である場合の蛍光体層14の外周30、中心領域32、および外周領域34を示している。蛍光体層14が長方形である場合、蛍光体層14の中心方向とは、外周30上の点から各辺に垂直な方向に向かう方向をいう。
図5(b)は、蛍光体層14が円環状である場合の蛍光体層14の外周30、中心領域32、および外周領域34を示している。図5(b)に示されるように、蛍光体層14が円環状である場合、蛍光体層14の外周30および外周領域34は内側と外側に分離されている。このような帯状の蛍光体層14の場合、2つの外周領域34の幅は、等しいことが好ましい。蛍光体層14が円環状である場合、蛍光体層14の中心方向とは、外周30上の点から蛍光体層14の中心線上の最短距離の点に向かう方向をいう。
蛍光体層14は外周領域34に滲み領域26を備え、外周30から中心に向かう方向の長さ(滲み領域26の幅)が120μm以下であることが好ましく、80μm以下であることがより好ましい。これにより、蛍光体層14全体が均一な組織となり、均一な発光特性が得られやすくなる。また、滲み領域26の空隙を起点とする蛍光体層14の剥離の虞を低減できる。滲み領域26の外周30から中心に向かう方向の長さが部分ごとに異なる場合、その最大値を滲み領域26の幅とする。
図6は、本発明の実施形態に係る波長変換部材10の上面を100倍のデジタルマイクロスコープで観察した視野を撮影した画像である。図6に示されるように、例えば、蛍光体層14が略円形である場合、蛍光体層14の滲み領域26は、円環状の領域となる。
蛍光体層14は、外周領域34に滲み領域26を備える場合、外周30から中心に向かう方向の長さが50μm以上であることが好ましい。この程度、滲み領域26が生じるように蛍光体インキの粘度等を調整することで、外周領域34の凹部22や中心領域32のピンホール24の発生を十分に低減することができる。滲み領域26は、蛍光体層14の外周領域34に存在し、蛍光体層14の中央部に対して空隙20の多い領域である。本明細書で滲み領域26とは、外周領域34に存在し、膜厚が蛍光体層14の中心領域の平均膜厚の70%以下となる部分を含む領域とする。
滲み領域26は、光路における蛍光体粒子16の存在確率の差が大きくなる、すなわち、組織が均一ではないため、均一な発光特性を得るためには、できるだけ小さいことが好ましい。一方、滲み領域26を小さくすることに注力しすぎると、外周30から中心に向かう凹部22や中心領域32のピンホール24が多くなる。外周領域34においては、蛍光体粒子16や透光性セラミックス18が存在する滲み領域26よりも蛍光体粒子16や透光性セラミックス18が存在しない凹部22のほうがより好ましくない。また、蛍光体層14の中心領域32は発光装置において必ず使用される領域であるため、中心領域32の色ムラの発生や剥離の虞を低減することは、滲み領域26を小さくすることよりも重要である。よって、外周領域34の滲み領域26よりも中心領域32のピンホール24のほうがより好ましくない。本発明の波長変換部材10は、外周領域34の滲み領域26を若干許容することで、外周領域34の凹部22や中心領域32のピンホール24の発生を十分に低減することができる。
蛍光体層14は、メッシュ跡が無いことが好ましい。蛍光体層14にメッシュ跡があると、局所的な膜厚変化によるクラックやピンホール24が発生する場合がある。なお、メッシュ跡とは、スクリーン印刷の際、高粘度の蛍光体インキを使用した場合に、メッシュの格子状の模様が蛍光体層14の表面に残ることである。メッシュ跡は、蛍光体層14に光をあてることで確認できる。
蛍光体粒子16は、例えばイットリウム・アルミニウム・ガーネット系蛍光体(YAG系蛍光体)およびルテチウム・アルミニウム・ガーネット系蛍光体(LAG系蛍光体)を用いることができる。その他、蛍光体粒子16は、発光させる色の設計に応じて以下のような材料から選択できる。例えば、BaMgAl1017:Eu、ZnS:Ag,Cl、BaAl:EuあるいはCaMgSi:Euなどの青色系蛍光体、ZnSiO:Mn、(Y,Gd)BO:Tb、ZnS:Cu,Al、(M1)SiO:Eu、(M1)(M2)S:Eu、(M3)Al12:Ce、SiAlON:Eu、CaSiAlON:Eu、(M1)SiN:Euあるいは(Ba,Sr,Mg)SiO:Eu,Mnなどの黄色または緑色系蛍光体、(M1)SiO:Euあるいは(M1)S:Euなどの黄色、橙色または赤色系蛍光体、(Y,Gd)BO:Eu,YS:Eu、(M1)Si:Eu、(M1)AlSiN:EuあるいはYPVO:Euなどの赤色系蛍光体が挙げられる。なお、上記化学式において、M1は、Ba,Ca,SrおよびMgからなる群のうちの少なくとも1つが含まれ、M2は、GaおよびAlのうちの少なくとも1つが含まれ、M3は、Y,Gd,LuおよびTeからなる群のうち少なくとも1つが含まれる。なお、上記の蛍光体粒子16は一例であり、波長変換部材10に用いられる蛍光体粒子16が必ずしも上記に限られるわけではない。
蛍光体粒子16の平均粒子径は、5μm以上50μm以下であることが好ましく、7μm以上30μm以下であることがより好ましい。5μm以上である場合、変換光の発光強度が大きくなり、ひいては波長変換部材10の発光強度が大きくなる。また、50μm以下である場合、蛍光体層14の厚みの調整が容易となり、蛍光体粒子16の脱粒のリスクを低減できる。また、個々の蛍光体粒子16の温度を低く維持でき、温度消光を抑制できる。なお、本明細書において平均粒子径とは、メジアン径(D50)である。平均粒子径は、レーザ回折/散乱式粒子径分布測定装置の乾式測定または湿式測定を用いて計測することができる。
透光性セラミックス18は、無機バインダが加水分解または酸化されて形成されたものであり、透光性を有する無機材料により構成されている。透光性セラミックス18は、例えば、シリカ(SiO)、リン酸アルミニウムから構成される。また、透光性セラミックス18は透光性を有するので、光源光(入射光)や変換光を透過させることができる。透光性セラミックス18は無機材料からなるので、耐熱性が向上し、LDなどの高エネルギー光を照射する用途であっても変質が起こりにくい。
無機バインダとしては、例えば、エチルシリケート、リン酸アルミニウム水溶液等を用いることができる。
なお、透光性を有する物質とは、0.5mmの対象物質に対して、可視光の波長領域(λ=380~780nm)で光を垂直に入射したとき、反対側から抜けた光の放射束が入射光の80%を超える特性を有する物質をいう。
[発光装置の構成]
図7(a)、(b)は、それぞれ本発明の実施形態に係る発光装置の一例の一部を示す概念図である。図7(a)は、本発明の透過型の発光装置を表し、図7(b)はおよび反射型の発光装置を表している模式図である。発光装置40は、光源50と波長変換部材10を備える。光源50は、特定範囲の波長の光源光を発生させる発光素子であり、例えば、LEDや、LDなどを用いることができる。波長変換部材10はハイパワーでも効率よく波長変換させることができるので、光源50はLDであることが好ましい。
[波長変換部材の製造方法]
波長変換部材の製造方法の一例を説明する。図8は、本発明の実施形態に係る波長変換部材の製造方法の一例を示すフローチャートである。最初に、原料を加工し、所定の形状に形成された基材12を準備する(ステップS1)。
基材12の準備とは別に、蛍光体粒子16と無機バインダとを混合して蛍光体インキ(蛍光体ペースト)を作製する(ステップS2)。蛍光体インキの作製は、まず、所定の平均粒子径を有する蛍光体粒子16を準備する。蛍光体粒子16は、波長変換部材10の設計に応じて、様々なものを用いることができ、1種類でも、2種類以上を使用してもよい。
次に、準備した蛍光体粒子16を秤量し、溶剤に分散させ、無機バインダと混合し、印刷用の蛍光体インキを作製する。このとき、蛍光体インキの粘度を35.0dPa・s~75.0dPa・sにするため、溶剤や無機バインダの添加比率を15~45%に調整する。混合にはボールミルやプロペラ撹拌などを用いることができる。混合時間は、80分~160分間に調整する。混合時、温度変化による粘度のばらつきを抑えるため、室温は20℃~25℃、液温は25℃~40℃に調整する。溶剤は、α-テルピネオール、ブタノール、イソホロン、グリセリン等の高沸点溶剤を用いることができる。
蛍光体インキには、蛍光体層の硬度を向上させ、発光性(光の散乱性)等を調整する目的で無機微粒子を添加してもよい。また、無機微粒子は、蛍光体インキの粘度の調整を目的として添加することもできる。
蛍光体インキの粘度が35.0dPa・s未満であると、蛍光体インクの流動により蛍光体層の端部(外周部)において滲みが起こりやすい。滲みが発生すると、蛍光体粒子の分布の悪化、膜厚が局所的に薄くなることによる発光特性の低下が起こる虞がある。
蛍光体インキの粘度が75.0dPsを超えると、塗布方法がスクリーン印刷であった場合、メッシュ跡が蛍光体層にそのまま痕として残り、蛍光体層の割れ・剥離の原因となる虞がある。また蛍光体インキの流動性が悪いため空隙(ピンホール)が発生する虞が増大し、均一な発光特性が得られず色ムラ発生の原因となる。
次に、基材作製工程(ステップS1)において作製された基材12の表面に蛍光体インキを塗布してインキ層(ペースト層)を形成する(ステップS3)。蛍光体インキの塗布は、スクリーン印刷法、スプレー法、ディスペンサーによる描画法、インクジェット法を用いることができる。スクリーン印刷法を用いると、厚みの均一なインキ層を安定的に形成できるので好ましい。また、インキ層の厚みは、焼成後に所定の厚みになるように調整する。インキ層は、基材12の形状に沿って形成されることが好ましい。
そして、塗布した蛍光体インキを、150℃以上の温度で熱処理することで蛍光体層を形成する(ステップS4)。熱処理温度は、150℃以上500℃以下であることが好ましく、特に300℃以上400℃以下であることが好ましい。熱処理時間は、20分以上の保持時間を設けることが好ましく、0.5時間以上2.0時間以下であることが好ましい。また、昇温速度は、2℃/min以上であることが好ましく、2℃/min以上10℃/min以下であることがより好ましい。また、熱処理前に乾燥工程を設けてもよい。乾燥温度は100℃以上200℃以下(蛍光体層の熱処理温度未満)が好ましく、乾燥時間は20分以上60分以下であることがより好ましい。
このように、蛍光体インキの粘度を所定の範囲に調整して基材に印刷および熱処理をすることで、凹部、ピンホール、メッシュ痕、滲み領域といった不具合が抑制され、蛍光体粒子の分布や、膜厚の均一性に優れる波長変換部材を製造することができる。これにより、発光特性の均一性や、基材と蛍光体層との良好な密着性が向上する。
[実施例および比較例]
(波長変換部材の作製)
(実施例1)
基材として直径φ50mm、厚みt0.5mmの円板状のサファイア製の基材を準備した。
蛍光体インキとして、平均粒子径15μmの緑色蛍光体(LAG系蛍光体)と、平均粒子径9μmの赤色蛍光体(S-CASN系蛍光体)を所定の質量割合となるように秤量し、無機バインダとしてエチルシリケート、溶媒としてα-テルピネオールを秤量し、液温を25℃~40℃に管理しながら、それぞれプロペラ撹拌で120分間混合することで蛍光体インキを作製した。このとき、無機バインダの添加比率として、蛍光体インキの粘度が35dPa・sになるように添加した。
得られた蛍光体インキをスクリーン印刷により基材上に塗布し、塗布後の基材を100℃で30分乾燥した後、電気炉を用いて非酸化性雰囲気で150℃/hで350℃まで昇温し、20分間以上熱処理することにより波長変換部材を作製した。
(実施例2)
無機バインダの添加比率として、蛍光体インキの粘度が55dPa・sになるように添加している点を除き、実施例1と同様の条件で波長変換部材を作製した。
(実施例3)
無機バインダの添加比率として、蛍光体インキの粘度が75dPa・sになるように添加している点を除き、実施例1と同様の条件で波長変換部材を作製した。
(実施例4)
無機バインダの添加比率として、蛍光体インキの粘度が22dPa・sになるように添加している点を除き、実施例1と同様の条件で波長変換部材を作製した。
(実施例5)
無機バインダの添加比率として、蛍光体インキの粘度が4dPa・sになるように添加している点を除き、実施例1と同様の条件で波長変換部材を作製した。
(比較例1)
無機バインダの添加比率として、蛍光体インキの粘度が83dPa・sになるように添加している点を除き、実施例1と同様の条件で波長変換部材を作製した。
(比較例2)
無機バインダの添加比率として、蛍光体インキの粘度が108dPa・sになるように添加している点を除き、実施例1と同様の条件で波長変換部材を作製した。
(評価方法)
(中心方向に向かって延びる凹部)
デジタルマイクロスコープ(VHX-5000:キーエンス社)を用いて、100倍の倍率で蛍光体層の上面を撮影した画像について、蛍光体層の全てを内包する仮想円(外周)を描き、仮想円から蛍光体層の中心方向に向かって凹む凹部の距離の内、最大の距離である凹部の値を確認した。
(ピンホールの個数)
基材の下に黒い紙を敷き、デジタルマイクロスコープ(VHX-5000:キーエンス社)を用いて確認した。100倍の倍率で蛍光体層の上面を撮影した画像について、蛍光体層の表面に露出する空隙で、表面から15μm以上の深さを有するものが区別できる閾値を設定し、2値化する画像解析を行った。仮想円の半径rに対し、同じ中心で半径0.55rの円を描き、その内部における面積が500μm以上の空隙をピンホールの個数としてカウントした。
(滲み領域の幅)
基材の下に黒い紙を敷き、デジタルマイクロスコープ(VHX-5000:キーエンス社)を用いて確認した。まず、蛍光体層の中心領域の平均膜厚を求めた。次に、100倍の倍率で蛍光体層の上面視を撮影した画像について、蛍光体層の厚みが中心領域の平均膜厚の70%以下となる部分が区別されるように閾値を設定し、2値化する画像解析を行った。そして、外周領域の蛍光体層の厚みが中心領域の平均膜厚の70%以下となる部分が全て含まれるような円を描き、外周との差を滲み領域の幅とした。
(蛍光体インキの粘度)
製造時の蛍光体インキの粘度は、粘度計(ビスコテスターVT-04F)を用いて測定した。このとき室温を20℃~25℃、液温を25℃~40℃で管理しながら測定した。
Figure 2024047757000002
表1は、実施例および比較例の波長変換部材の蛍光体インキの粘度および評価結果を示す表である。また、図9(a)~(e)は、それぞれ実施例および比較例の波長変換部材の波長変換部材の上面を100倍のデジタルマイクロスコープの視野で撮影した画像である。図9(a)、(b)は、それぞれ比較例2、1の波長変換部材の画像である。図9(c)~(e)は、それぞれ実施例2、4、および5の波長変換部材の画像である。
表1で示すように、実施例1~5の波長変換部材は、中心方向に向かって延びる凹部の長さは50μm以下に制御されており、凹部の小さい波長変換部材の製造が可能であることが分かった。なお、実施例4および5の凹部は、1つ1つを区別することが難しいものがあったが、長さはいずれも短かった。いずれも参考値ではあるが、実施例4は20μm、実施例5は40μmを超えるものはなかった。
実施例1~3の波長変換部材は、中心方向に向かって延びる凹部の長さは50μm以下、ピンホールは1個以下、外周部の滲み領域の幅が120μm以下に制御されており、膜均一性に優れる波長変換部材の製造が可能であることが分かった。
一方、蛍光体インキの粘度が低めである実施例4および5は、長さの長い凹部は存在しなかったが、蛍光体インクの流動により蛍光体層の端部において滲みが発生し、滲み領域の幅が広かった。ピンホールは、蛍光体層の中心領域での発生は確認されなかった。
また、蛍光体インキの粘度が高めである比較例1および2では、蛍光体インキの流動性が悪いため、蛍光体層の全体的においてスクリーンの印刷パターン(メッシュ)が蛍光体層にそのまま痕として残存していた。また、中心領域だけでなく、全面にピンホールが発生していた。
(色ムラの確認試験)
それぞれの波長変換部材について、色ムラの確認試験を行った。蛍光体層の中心領域と外周領域に光源光として波長450nmの青色LDを0.5Wの出力で照射し、分光放射照度計によって中心領域と外周領域それぞれ4点(計8点)の色度を測定した。そして、全体(8点)の平均値に対する中心領域と外周領域のそれぞれの平均値の差の割合を確認した。また、中心領域の全体(4点)の平均値に対する中心領域の色度の最大値と最小値の差の割合を確認した。また、外周領域についても同様の確認をした。
実施例1~3では、中心領域と外周領域の色度の差が5%未満であった。また、中心領域、外周領域それぞれの色度の差も5%未満であった。すなわち、実施例1~3は、中心領域と外周領域の差、中心領域、および外周領域の全てで、色ムラのない発光特性であることが確認された。粘度の低い実施例4および5では、中心領域と外周領域の色度の差、および外周領域の色度の差が5%以上であり、色ムラが確認された。一方、中心領域の色度の差は5%未満であった。すなわち、中心領域は、色ムラのない発光特性であることが確認された。これは蛍光体層の滲み領域の幅が広く、蛍光体層の中心部との空隙率の差による光の変換特性が異なり発生したものと推測される。
粘度の高い比較例1および2では、中心領域と外周領域の色度の差、中心領域の色度の差、および外周領域の色度の差が5%以上であった。すなわち、全体的に色ムラが確認された。これは蛍光体層の凹部やピンホールで光源光の抜けが発生することで青みの強い部分があったためと推測される。
実施例4および5では、滲み領域が原因として考えられる蛍光体層の外周領域に色ムラが発生した。また、比較例1および2ではピンホールや凹部が原因として考えられる色ムラが発生した。波長変換部材の中心領域は発光装置において必ず使用される領域であるため、中央部にピンホールが発生しないことが重要であると考えられる。本来、ピンホールと滲み領域の両方とも発生しない方が良いが、滲み領域を若干許容することで、蛍光体層の中央領域のピンホールの発生を十分低減できると考えられる。
そのため、実施例4および5の波長変換部材は、主に中心領域の蛍光体層を通った光が使用される形態の発光装置に使用することができ、色ムラなどの発生を抑制することができることが分かった。一方、実施例4および5の波長変換部材は、外周に近い領域の蛍光体層を通った光が使用される形態の発光装置に使用することは好ましくないことが分かった。これらにより、製造時の蛍光体インキの粘度は35.0dPa・s以上75.0dPa・s以下であることが好ましいことが分かった。
以上の結果によって、本発明の波長変換部材は、蛍光体層の外周から中心方向に向かって延びる凹部が小さく、中心領域のピンホールが少ない波長変換部材であることが確かめられた。その結果、局所的な励起光源の抜け過ぎによる色ムラの抑制でき、蛍光体層表面のメッシュ痕の解消、局所的な膜厚変化によるクラック、ピンホールが抑制でき、基材と蛍光体層との密着性が向上し、剥離耐性が向上する。
また、本発明の波長変換部材の製造方法は、蛍光体インキの粘度を適切な範囲としたことで、蛍光体層の外周から中心方向に向かって延びる凹部および外周領域の滲みが小さく抑制され、中心付近の領域のピンホールが少ない波長変換部材を製造できることが確かめられた。また、膜厚のコントロール性の向上し狙いの膜厚に塗布しやすくなるため、波長変換部材の品質が安定する。
本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の思想と範囲に含まれる様々な変形および均等物に及ぶことはいうまでもない。また、各図面に示された構成要素の構造、形状、数、位置、大きさ等は説明の便宜上のものであり、適宜変更しうる。
10 波長変換部材
12 基材
13 主面
14 蛍光体層
16 蛍光体粒子
18 透光性セラミックス
20 空隙
22 凹部
24 ピンホール
26 滲み領域
30 外周
32 中心領域
34 外周領域
40 発光装置
50 光源

Claims (5)

  1. 波長変換部材であって、
    基材と、
    前記基材に設けられ、蛍光体粒子と、前記蛍光体粒子同士および前記基材と前記蛍光体粒子とを結合する透光性セラミックスと、により形成された蛍光体層と、を備え、
    前記蛍光体層は、前記蛍光体層の上面を100倍のデジタルマイクロスコープで観察した視野において、前記蛍光体層の外周から中心方向に向かって延びる長さ50μm以上の凹部が無いことを特徴とする波長変換部材。
  2. 前記蛍光体層は、前記視野において、前記蛍光体層と中心を同じとする同心相似形状で、前記蛍光体層の面積の30%以下の領域におけるピンホールが1個以下であることを特徴とする請求項1記載の波長変換部材。
  3. 前記蛍光体層は外周領域に滲みの領域を備え、前記外周から前記中心に向かう方向の長さが120μm以下であることを特徴とする請求項1に記載の波長変換部材。
  4. 発光装置であって、
    特定範囲の波長の光を発する発光素子と、
    請求項1から請求項3のいずれかに記載の波長変換部材と、を備えることを特徴とする発光装置。
  5. 波長変換部材の製造方法であって、
    基材を準備する工程と、
    蛍光体粒子と無機バインダとを混合した蛍光体インキの25℃における粘度を35.0dPa・s以上75.0dPa・s以下に調整する工程と、
    前記基材の表面に、前記蛍光体インキを塗布する工程と、
    前記塗布した蛍光体インキを500℃以下の温度で熱処理することで蛍光体層を形成する工程と、を含むことを特徴とする波長変換部材の製造方法。
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