JP2024047687A - 情報処理装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】自装置の状態として、自装置による処理の実行に要する電力が自装置に供給される第1状態と、自装置への電力の供給が低減されて処理が実行されない第2状態とが定められている場合において、自装置の状態が第2状態から第1状態に復帰する場合、各デバイスに電力を順次供給する場合と比べて、各デバイスへの電力の供給が完了するまでに要する時間を短くすることを目的とする。【解決手段】情報処理装置の状態が第2状態から第1状態に復帰する場合、プロセッサは、復帰後に情報処理装置にて使用されると推測されるデバイスに電力を同時に供給する制御を行う。【選択図】図5

Description

本発明は、情報処理装置及びプログラムに関する。
特許文献1には、制御手段をスタンバイ状態に遷移させる際、表示すべき初期画面に対応付けられたジョブ処理の機能に基づいて特定されるデバイスに電力を供給する画像形成装置が記載されている。
特許文献2には、スリープ状態から復帰する際に、表示される設定画面の機能に適応して各デバイスの初期化処理を切り替える画像形成装置が記載されている。
特許文献3には、省電力状態のときに、受信手段が外部装置からデータを受信することに応じて、受信したデータが、記憶手段への電力供給を必要とする指示データであるか否かを判定する画像形成装置が記載されている。
特許文献4には、スリープ状態においてスリープ復帰を行う要因が発生した際、スリープ復帰の要因に応じてストレージに給電するか否かを判断する画像形成装置が記載されている。
特開2014-89493号公報 特開2015-222909号公報 特開2018-8443号公報 特開2020-129747号公報
装置の状態として、装置による処理の実行に要する電力が装置に供給される第1状態と、装置への電力の供給が低減されて処理が実行されない第2状態とが定められることがある。装置の状態が第2状態から第1状態に復帰する場合、装置を構成する各デバイスに電力を順次供給することが考えられる。しかし、各デバイスに電力を順次供給すると、各デバイスへの電力の供給が完了するまでに要する時間が長くなる。
本発明の目的は、自装置の状態として、自装置による処理の実行に要する電力が自装置に供給される第1状態と、自装置への電力の供給が低減されて処理が実行されない第2状態とが定められている場合において、自装置の状態が第2状態から第1状態に復帰する場合、各デバイスに電力を順次供給する場合と比べて、各デバイスへの電力の供給が完了するまでに要する時間を短くすることにある。
請求項1に係る発明は、プロセッサを有し、自装置の状態として、自装置による処理の実行に要する電力が自装置に供給される第1状態と、自装置への電力の供給が低減されて処理が実行されない第2状態とが定められており、前記プロセッサは、自装置の状態が前記第2状態から前記第1状態に復帰する場合、復帰後に自装置にて使用されると推測されるデバイスに電力を同時に供給する制御を行う、情報処理装置である。
請求項2に係る発明は、前記プロセッサは、前記第2状態から前記第1状態への復帰要因毎に、復帰時に電力が供給されるデバイスを変える、請求項1に記載の情報処理装置である。
請求項3に係る発明は、前記プロセッサは、復帰後に表示される画面毎に、復帰時に電力が供給されるデバイスを変える、請求項1に記載の情報処理装置である。
請求項4に係る発明は、復帰要因毎に、復帰時に電力が供給されるデバイスが定められており、復帰後に表示される画面毎に、復帰時に電力が供給されるデバイスが定められており、前記プロセッサは、前記第2状態から前記第1状態への復帰要因が発生した場合、前記発生した復帰要因に対応するデバイスと復帰後に表示される画面に対応するデバイスとへの電力の供給を制御する、請求項2に記載の情報処理装置である。
請求項5に係る発明は、前記プロセッサは、ユーザが操作することが前提となる復帰要因が発生した場合、前記発生した復帰要因に対応するデバイスと復帰後に表示される画面に対応するデバイスとへの電力の供給を制御する、請求項4に記載の情報処理装置である。
請求項6に係る発明は、前記プロセッサは、ユーザが操作することが前提となっていない復帰要因が発生した場合、前記発生した復帰要因に対応するデバイスに電力を供給する制御を行う、請求項4又は請求項5に記載の情報処理装置である。
請求項7に係る発明は、前記プロセッサは、前記発生した復帰要因に対応するデバイスの一部に電力を供給する制御を行う、請求項6に記載の情報処理装置である。
請求項8に係る発明は、前記発生した復帰要因は、人感センサによって人を検知したことであり、前記プロセッサは、検知された人と自装置との間の位置関係に応じて、復帰後の画面に対応するデバイス及び前記発生した復帰要因に対応するデバイスへの電力の供給を制御する、請求項4に記載の情報処理装置である。
請求項9に係る発明は、前記プロセッサは、検知された人と自装置との間の距離が閾値を超える場合、前記発生した復帰要因に対応するデバイスに電力を供給する制御を行う、請求項8に記載の情報処理装置である。
請求項10に係る発明は、前記プロセッサは、検知された人と自装置との間の距離が前記閾値以下である場合、前記発生した復帰要因に対応するデバイスと復帰後の画面に対応するデバイスとに電力を供給する制御を行う、請求項8に記載の情報処理装置である。
請求項11に係る発明は、前記プロセッサは、自装置に対して特定の操作が行われた場合、全てのデバイスに電力を供給する制御を行う、請求項1に記載の情報処理装置である。
請求項12に係る発明は、装置の状態として、前記装置による処理の実行に要する電力が前記装置に供給される第1状態と前記装置への電力の供給が低減されて処理が実行されない第2状態とが定められている前記装置に搭載されるコンピュータが、前記装置の状態が前記第2状態から前記第1状態に復帰する場合、復帰後に前記装置にて使用されると推測されるデバイスに電力を同時に供給する制御を行う、ように動作させるプログラムである。
請求項1,7,12に係る発明によれば、自装置の状態として、自装置による処理の実行に要する電力が自装置に供給される第1状態と、自装置への電力の供給が低減されて処理が実行されない第2状態とが定められている場合において、自装置の状態が第2状態から第1状態に復帰する場合、各デバイスに電力を順次供給する場合と比べて、各デバイスへの電力の供給が完了するまでに要する時間を短くすることができる。
請求項2に係る発明によれば、復帰要因に応じたデバイスに電力を供給することができる。
請求項3に係る発明によれば、復帰後に表示される画面に応じたデバイスに電力を供給することができる。
請求項4に係る発明によれば、復帰要因に応じたデバイスと復帰後に表示される画面に応じたデバイスとに電力を供給することができる。
請求項5に係る発明によれば、ユーザが操作することが前提となる復帰要因に応じたデバイスに電力を供給することができる。
請求項6に係る発明によれば、ユーザが操作することが前提となっていない復帰要因に応じたデバイスに電力を供給することができる。
請求項8,9,10に係る発明によれば、検知された人と情報処理装置との間の位置関係に応じたデバイスに電力を供給することができる。
請求項11に係る発明によれば、特定の操作によって、全てのデバイスに電力を供給することができる。
実施形態に係る画像形成装置のハードウェアの構成を示すブロック図である。 復帰要因を説明するための図である。 部分復帰を設定するための画面を示す図である。 実施例1に係る処理の流れを示すフローチャートである。 実施例1に係る処理の流れを示すフローチャートである。 復帰要因が発生したときに電力が供給されるデバイスを示す図である。 初期画面に対応して電力が供給されるデバイスを示す図である。 実施例3に係る処理の流れを示すフローチャートである。 実施例3に係る処理の流れを示すフローチャートである。 高速起動を設定するための画面を示す図である。
以下、実施形態に係る情報処理装置について説明する。実施形態に係る情報処理装置は、自装置である情報処理装置に対する電力の供給を制御する機能を有する装置であり、そのような機能を有する装置であればどのような装置であってもよい。
ここで、情報処理装置の電源の状態(つまり、電力の供給の状態)について説明する。情報処理装置の電源の状態として、例えば、電源オン状態、全電源オフ状態、節電状態、及び、サスペンド状態が定められている。もちろん、この電源の状態は一例に過ぎず、別の電源の状態が定められてもよい。
電源オン状態は、情報処理装置を構成するデバイス(つまりハードウェア)に電力が供給されて情報処理装置が起動した状態であり、情報処理装置が処理や動作を実行することが可能な状態である。電源オン状態下では、情報処理装置を構成する全てのデバイス、又は、情報処理装置を構成する一部のデバイスに、電力が供給される。後述するように、部分復帰の設定が有効である場合、当該一部のデバイスに電力が供給される。部分復帰の設定が無効である場合、全てのデバイスに電力が供給される。後述する部分復帰後の状態も、電源オン状態の一例に相当する。
全電源オフ状態は、情報処理装置を構成する各デバイスに電力が全く供給されておらず、各デバイスへの通電が一切ない状態である。例えば、情報処理装置の電源のプラグがコンセントから抜かれた状態が、全電源オフ状態に相当する。
節電状態は、情報処理装置の電源のプラグがコンセントに挿入された状態であり、復帰要因が発生した場合、電源の状態は電源オン状態に復帰して情報処理装置が起動する状態である。節電状態においては、情報処理装置を構成する一部のデバイス(例えば、復帰要因を検知するためのデバイスや、復帰時に電力の供給を制御するデバイス)のみに電力が供給されて、当該一部のデバイスのみ通電している。復帰要因は、例えば、電源をオンにする操作(例えば、電源ボタンの押下)、節電復帰ボタンの押下、及び、予め定められた特定のイベント等である。復帰要因として、ユーザが操作することが前提となる復帰要因や、ユーザが操作することが前提となっていない復帰要因が、定められてもよい。
サスペンド状態は、情報処理装置が有するサスペンド機能が実行されることで実現される電源の状態である。サスペンド状態は、情報処理装置の電源のプラグがコンセントに挿入された状態であり、電源をオンにする操作が行われれば(例えば電源ボタンが押下されれば)、情報処理装置が起動する状態である。例えば、情報処理装置を構成する一部のデバイス(例えば、メモリと、電源ボタンの押下を検出するためのデバイス)のみに電力が供給されて、当該一部のデバイスのみ通電している状態が、サスペンド状態に相当する。メモリには、データを保持するために必要な電力が供給される。
電源をオフする操作(例えば電源ボタンの押下)が行われて、電源の状態が電源オン状態からサスペンド状態に移行するときに、電源の状態がサスペンド状態に移行する前に実行されていた各プログラムの状態(つまり、電源をオフする操作が行われる前に実行されていた各プログラムの状態)を示す情報が、メモリ(例えばRAM(Random Access Memory))に記憶される。
電源の状態がサスペンド状態である場合に電源をオンにする操作(例えば電源ボタンの押下)が行われると、電源の状態はサスペンド状態から電源オン状態に復帰し、情報処理装置の状態は起動した状態となる。このとき、各プログラムは再起動させられず、メモリに記憶されていた状態に復帰する。これにより、各プログラムを再起動させる場合と比べて、その復帰の完了に要する時間が短くなる。例えば、電源の状態が節電状態から電源オン状態に復帰する場合、各プログラムが再起動させられる。この場合、サスペンド状態は、節電状態と比べて、復帰に要する時間が短い状態であるといえる。その意味において、サスペンド機能は、高速起動機能(つまり、情報処理装置を高速に起動させる機能)又は高速復帰機能であるといえる。
以下では、情報処理装置による処理の実行に要する電力が、情報処理装置を構成する各デバイスに供給される電力の状態を、「第1状態」と称し、情報処理装置への電力の供給が低減されて処理が実行されない電力の状態を、「第2状態」と称することとする。
例えば、電源の状態が電源オン状態である場合、情報処理装置による処理の実行に要する電力が、情報処理装置を構成する各デバイスに供給される。したがって、電源オン状態は、第1状態の一例に相当する。
電源の状態が節電状態又はサスペンド状態である場合、情報処理装置への電力の供給が低減されて情報処理装置によって処理が実行されない。したがって、節電状態及びサスペンド状態は、第2状態の一例に相当する。
以下では、第1状態は電源オン状態であり、第2状態は節電状態であるとして、実施形態について説明する。
本実施形態に係る情報処理装置においては、自装置である情報処理装置の電力の状態が、第2状態から第1状態に復帰する場合(例えば、電源の状態が、節電状態から電源オン状態に移行する場合)、復帰後に情報処理装置にて使用されると推測されるデバイスに電力が同時に供給される。
第2状態(例えば節電状態)から第1状態(例えば電源オン状態)への復帰要因毎に、復帰時に電力が供給されるデバイスが変えられてもよい。例えば、復帰要因毎に、電力が供給されるデバイスが予め設定されており、復帰要因が発生した場合、その設定に従ってデバイスに電力が供給される。
電源の状態が第2状態(例えば節電状態)から第1状態(例えば電源オン状態)に復帰した後に表示される画面毎に、復帰時に電力が供給されるデバイスが変えられてもよい。例えば、復帰後に表示される画面毎に、電力が供給されるデバイスが予め設定されており、復帰原因が発生した場合、その設定に従ってデバイスに電力が供給される。
復帰要因が発生した場合、発生した復帰要因に対応するデバイスと復帰後に表示される画面に対応するデバイスとに電力が供給されてもよい。
以下、情報処理装置の一例として画像形成装置を挙げて実施形態について説明するが、実施形態に係る装置は画像形成装置に限定されるものではない。本実施形態は、画像形成装置以外の装置に適用されてもよい。
図1及び図2を参照して、情報処理装置の一例である画像形成装置10の構成について説明する。図1及び図2には、情報処理装置の一例である画像形成装置10のハードウェアの構成が示されている。
画像形成装置10は、例えば、印刷装置12と、画像読取装置14と、FAX装置16と、UI18と、通信I/F24と、RTC26と、メモリ28と、認証装置34と、プロセッサ36と、電源ボタン38と、節電復帰ボタン40と、人感センサ42とを含む。また、画像形成装置10は、外部電源48に接続されており、外部電源48から電力の供給を受ける。
印刷装置12は、画像を用紙等の記録媒体に印刷する。印刷の方式は特に限定されるものではなく、電子写真方式やインクジェット方式等である。画像読取装置14は、例えばスキャナであり、用紙等から画像を読み取る。印刷装置12と画像読取装置14とによって、コピー機能が実現される。FAX装置16は、ファクシミリ機能によって、情報を送信したり受信したりする。図1に示す例では、画像形成装置10は、印刷装置12と画像読取装置14とFAX装置16とを含むが、印刷装置12、画像読取装置14及びFAX装置16の中の少なくとも1つの装置を含んでもよい。画像形成装置10は、印刷装置12、画像読取装置14及びFAX装置16の中の複数の装置を含む複合機であってもよい。
UI18は、ユーザインターフェースであり、例えば、表示装置20と操作装置22とを含む。表示装置20は、液晶ディスプレイやELディスプレイ等である。操作装置22は、キーボード、マウス、入力キー又は操作パネル等である。UI18は、タッチパネルであってもよい。
通信I/F24は、通信チップや通信回路等を有する通信インターフェースであり、他の装置に情報を送信する機能、及び、他の装置から情報を受信する機能を有する。通信I/F24は、近距離無線通信(例えば、Bluetooth(登録商標))やWi-Fi(登録商標)等の無線通信機能を有してもよいし、有線通信機能を有してもよい。Ethenet(登録商標)等が用いられてもよい。
RTC26は、リアルタイムクロックであり、クロック源から時刻や年月日等の情報を生成して出力する。
メモリ28は、データを記憶する1又は複数の記憶領域を構成する装置である。メモリ28は、RAM30と不揮発性メモリ32を含む。不揮発性メモリ32として、例えば、EEPROM又はフラッシュメモリ等が用いられる。また、メモリ28は、画像形成装置10を起動させるためのプログラムを記憶したBoot ROM(Read Only Memory)を含む。メモリ28は、更に、ハードディスクドライブ(HDD)、ソリッドステートドライブ(SSD)、RAM30以外のメモリ、又は、その他の記憶装置(例えば光ディスク等)等を含んでもよい。
認証装置34は、ユーザを認証する装置である。例えば、認証装置34は、ICカードリーダーを含み、認証用のICカードから認証情報(例えば、ユーザを識別するための情報やパスワード等)を読み取ってユーザを認証する。認証装置34は、生体情報(例えば、指紋や静脈を表す情報)等によってユーザを認証してもよい。認証装置34は、ICカード以外の手法によって、ユーザIDやパスワード等の認証情報を受け付けて、ユーザを認証してもよい。例えば、ユーザがUI18等を操作して、ユーザIDやパスワード等の認証情報を画像形成装置10に入力してもよい。認証が成功した場合、ユーザは画像形成装置10へのログインが許可され、ユーザは、ログイン後に使用することが可能な機能を利用することができる。認証が成功しない場合、ユーザは画像形成装置10へのログインが許可されない。なお、認証の処理は、画像形成装置10以外の装置(例えば認証サーバ等)によって行われてもよい。
プロセッサ36は、画像形成装置10の各部の動作を制御する。例えば、プロセッサ36は、印刷装置12による印刷を制御したり、画像読取装置14による画像の読み取りを制御したり、FAX装置16による情報の送受信を制御したり、通信I/F24による通信を制御したりする。
電源ボタン38は、画像形成装置10の電源のオンとオフとを指示するためのボタンである。
節電復帰ボタン40は、画像形成装置10の電源の状態を節電状態から電源オン状態に復帰させる指示を与えるためのボタンである。画像形成装置10の電源の状態が節電状態である場合に、節電復帰ボタン40が押下されると、プロセッサ36は、画像形成装置10の電源の状態を節電状態から電源オン状態に移行させる。
人感センサ42は、画像形成装置10の周囲にいる人を検知するセンサである。人感センサ42として公知の人感センサが用いられる。例えば、赤外線、超音波又は可視光を用いる人感センサが、人感センサ42として用いられる。
また、画像形成装置10は、電源制御部44と復帰要因制御部46とを含む。電源制御部44は、画像形成装置10の電源の状態を制御する。復帰要因制御部46は、復帰要因を検知する。
例えば、電源制御部44と復帰要因制御部46はプロセッサ36に含まれ、電源制御部44による機能と復帰要因制御部46による機能は、プロセッサ36によって実現される。
図2には、復帰要因の一例が示されている。例えば、電源ボタン38の押下、節電復帰ボタン40の押下、人感センサ42による人の検知、データの受信(例えば、FAX装置16による受信や、通信I/F24による受信等)、原稿の検知(例えば、自動原稿送り装置による原稿の検知や、両面読取装置(DADF(Duplex Automatic Document Feeder))による原稿の検知等)、画像形成装置10に設けられたプラテンの開閉の検知、及び、画像形成装置10に設けられたカバー(例えばフロントカバー)の開閉の検知等が、復帰要因の一例である。
印刷装置12、画像読取装置14、FAX装置16、UI18、通信I/F24、RTC26、メモリ28、認証装置34、プロセッサ36、電源ボタン38、節電復帰ボタン40及び人感センサ42のそれぞれが、画像形成装置10を構成するデバイスの一例に相当する。
上述したように、画像形成装置10の電源の状態として、例えば、電源オン状態、全電源オフ状態、節電状態、及び、サスペンド状態が定められている。
画像形成装置10の電力の状態が節電状態から電源オン状態に復帰する場合、プロセッサ36は、復帰後に画像形成装置10にて使用されると推測されるデバイスに電力を同時に供給する制御を行う。
例えば、復帰要因毎に、電力が供給されるデバイスが予め設定されており、その設定を示す情報がメモリ28(例えば不揮発性メモリ32)に記憶されている。電源制御部44は、復帰要因が発生すると、その情報を参照して、復帰要因に対応するデバイスを特定し、その特定したデバイスへの電力の供給を制御する。これにより、その特定されたデバイスに外部電源48から電力が供給される。
復帰後に表示される画面が、初期画面として設定され、その初期画面を示す情報がメモリ28(例えば不揮発性メモリ32)に記憶されてもよい。また、復帰後に表示される画面(つまり初期画面)毎に、電力が供給されるデバイスが予め設定され、その設定を示す情報がメモリ28(例えば不揮発性メモリ32)に記憶されてもよい。電源制御部44は、復帰要因が発生すると、復帰後に表示される初期画面を特定し、その初期画面に対応するデバイスを特定し、その特定したデバイスへの電力の供給を制御する。これにより、その特定されたデバイスに外部電源48から電力が供給される。
なお、サスペンド状態においては、電源ボタン38の押下を検出するためのデバイスとRAM30のみに電力が供給される。RAM30には、データを保持するために必要な電力が供給される。電源の状態が電源オン状態からサスペンド状態に移行するときに、電源の状態がサスペンド状態に移行する前に実行されていた各プログラムの状態(例えば、電源ボタン38を押下する前に実行されていた各プログラムの状態)を示す情報が、RAM30に記憶される。電源の状態がサスペンド状態である場合に電源ボタン38が押下されてその押下が検知されると、電源の状態はサスペンド状態から電源オン状態に復帰し、画像形成装置10の状態は起動した状態となる。このとき、各プログラムは再起動させられず、RAM30に記憶されていた状態に復帰する。
画像形成装置10の電源の状態が電源オン状態のときに、節電状態に移行する条件が満たされると、電源制御部44は、電源の状態を電源オン状態から節電状態に移行させる。例えば、予め定められた時間以上にわたって画像形成装置10が操作されなかったり、予め定められた時間以上にわたって画像形成装置10が処理を行わなかったり、電源ボタン38や節電復帰ボタン40が押下されたりした場合、電源の状態は、電源オン状態から節電状態に移行する。
画像形成装置10の電源の状態が電源オン状態のときに、サスペンド状態に移行する条件が満たされると、プロセッサ36は、電源の状態を電源オン状態からサスペンド状態に移行させる。
節電状態への移行の条件、及び、サスペンド状態への移行の条件は、予め定められている。ユーザによって、これらの条件が変更されてもよい。
以下、画像形成装置10の動作について説明する。以下では一例として、画像形成装置10の電源の状態が節電状態に移行し、その後、節電状態から電源オン状態に復帰する場合について説明する。
本実施形態では、部分復帰の有効又は無効がユーザによって設定される。部分復帰とは、復帰要因が発生した場合に、特定のデバイスのみに電力が供給される復帰方式である。特定のデバイスとは、例えば、電源の状態が節電状態から電源オン状態に復帰した後に画像形成装置10にて使用されると推測されるデバイスである。画像形成装置10にて使用されるデバイスは、例えば、復帰要因毎に定められたり、初期画面毎に定められたりする。
部分復帰が有効に設定されると、復帰要因が発生した場合に、特定のデバイスのみに電力が供給される。例えば、復帰要因に対応するデバイスに電力が供給されたり、初期画面に対応するデバイスに電力が供給されたりする。
部分復帰が無効に設定されると、復帰要因が発生した場合に、全てのデバイスに電力が供給される。
図3には、部分復帰を設定するための画面が示されている。例えば、ユーザがUI18を操作して管理者設定画面50の表示を指示すると、プロセッサ36は、管理者設定画面50を表示装置20に表示させる。ユーザが、管理者設定画面50上にて、部分復帰の設定画面の表示を指示すると、プロセッサ36は、部分復帰の設定画面52を表示装置20に表示させる。
設定画面52にて、電源の状態が節電状態から電源オン状態に復帰する方法が指定される。具体的には、部分復帰の有効又は無効が設定される。
「全てのデバイスを復帰させる」方法がユーザによって選択されると、部分復帰が無効に設定される。「使用するデバイスのみを復帰させる」方法がユーザによって選択されると、部分復帰が有効に設定される。部分復帰の有効又は無効を示す情報は、例えば、メモリ28(例えば不揮発性メモリ32)に記憶される。電源制御部44は、復帰要因が発生すると、その情報を参照して、部分復帰の設定に応じて電力を制御する。電源制御部44は、部分復帰が有効に設定されている場合、部分復帰を実行し、部分復帰が無効に設定されている場合、全てのデバイスに電力を供給する。
以下、実施例1,2,3,4について説明する。実施例1は、部分復帰が無効に設定された場合の実施例である。実施例2,3,4は、部分復帰が有効に設定された場合の実施例である。
(実施例1)
図4及び図5を参照して、実施例1について説明する。図4及び図5には、実施例1に係る処理の流れを示すフローチャートが示されている。
まず、図4を参照して、節電状態に移行するときの処理について説明し、次に、図5を参照して、節電状態から電源オン状態に復帰するときの処理について説明する。
図4に示すように、節電状態に移行する条件が満たされて、節電状態に移行する指示が与えられると(S01)、電源制御部44は、復帰要因が発生した場合に全デバイスに通電するよう設定する(S02)。例えば、その設定を示す情報がメモリ28(例えば不揮発性メモリ32)に記憶される。その後、電源制御部44は、画像形成装置10の電源の状態を節電状態に移行させる(S03)。
図5に示すように、節電の復帰要因が発生して復帰要因制御部46によって検知されると(S10)、電源制御部44は、全デバイスの電源を同時にオンにする(S11)。これにより、全デバイスに外部電源48から電力が供給される。例えば、印刷装置12、画像読取装置14、FAX装置16、UI18、通信I/F24、メモリ28を構成するHDDやSSD、及び、認証装置34に電力が供給される。そして、デバイス(つまりハードウェア)の復帰処理が行われる(S12)。なお、復帰要因が発生した場合、まず電源制御部44及び復帰要因制御部46を実現するデバイスに電力が供給され、復帰要因制御部46は復帰要因を検知し、電源制御部44は電力の供給を制御する。電源の状態が節電状態である場合、その節電状態下では、電源制御部44及び復帰要因制御部46を実現するデバイスに電力が供給されていてもよい。
まず、プロセッサ36に含まれるCPU(Central Processing Unit)が節電状態から復帰する(S13)。次に、コアOS(Operating System)が起動させられる(S14)。
その後、HDDやSSDの初期化(S15)、UI18の初期化(S16)、印刷装置12の初期化(S17)、画像読取装置14の初期化(S18)が行われる。その他、通信I/F24、FAX装置16及び認証装置34の初期化が行われる。
上記の初期化を経て、画像形成装置10は節電状態から電源オン状態に復帰する。
(実施例2)
実施例2では、復帰要因毎に、復帰時に電力が供給されるデバイスが定められている。復帰要因毎に、復帰後に画像形成装置10にて使用されると推測されるデバイスが定められており、その使用されると推測されるデバイスが、復帰時に電力が供給されるデバイスとして定められる。
図6を参照して、実施例2について説明する。図6には、電力が供給されるデバイスを示す設定テーブルが示されている。この設定テーブルは、復帰要因毎に復帰時に電力が供給されるデバイスを示すテーブルである。設定テーブルのデータは、メモリ28(例えば不揮発性メモリ32)に記憶されている。
図6に示されている設定テーブルにおいては、復帰要因毎に、復帰要因を示す情報と、復帰時に電力が供給されるデバイスを示す情報とが、対応付けられている。復帰要因に対応付けられているデバイスは、復帰後に使用されると推測されるデバイスである。
例えば、復帰要因として、「電源ボタン38の押下」、「節電復帰ボタン40の押下」、「人感センサ42による検知」、「原稿検知」、「プラテン開閉の検知」、「カバー開閉の検知」、「Net受信」及び「FAX受信」が、図6に示されている。図6に示されている復帰要因は一例に過ぎず、他の復帰要因が設定されて設定テーブルに登録される。
例えば、「電源ボタン38の押下」という復帰要因には、「CPU」、「UI18」、「HDD」、「印刷装置12」、「画像読取装置14」及び「認証装置34」が対応付けられている。「電源ボタン38の押下」という復帰要因が発生して復帰要因制御部46によって検知されると、CPU、UI18、HDD、印刷装置12、画像読取装置14及び認証装置34に電力が供給される。他の復帰要因についても同様に、復帰要因が発生すると、当該復帰要因に対応付けられている各デバイスに電力が供給される。
例えば、復帰要因「電源ボタン38の押下」には、「CPU」、「UI18」、「HDD」、「印刷装置12」、「画像読取装置14」及び「認証装置34」が対応付けられている。電源の状態が節電状態である場合に、電源ボタン38が押下されると、電源制御部44は、プロセッサ36に含まれるCPU、UI18、HDD、印刷装置12、画像読取装置14及び認証装置34に電力を供給する。
例えば、ユーザが画像形成装置10を用いて印刷やスキャン等を行おうとするときに、ユーザは電源ボタン38を押下することが考えられる。換言すると、電源ボタン38が押下されたということは、ユーザが画像形成装置10を用いて印刷やスキャン等を行おうとしていると推測される。そこで、復帰要因「電源ボタン38の押下」が発生した場合、電源制御部44は、CPU、UI18、HDD、印刷装置12、画像読取装置14及び認証装置34に電力を供給する。
復帰要因「節電復帰ボタン40の押下」には、「CPU」及び「UI18」が対応付けられている。電源の状態が節電状態である場合に、節電復帰ボタン40が押下されると、電源制御部44は、CPUとUI18に電力を供給する。
例えば、ユーザが節電状態を解消して画像形成装置10を操作しようとするときに、ユーザは節電復帰ボタン40を押下することが考えられる。換言すると、節電復帰ボタン40が押下されたということは、ユーザが画像形成装置10を操作しようとしていると推測される。そこで、復帰要因「節電復帰ボタン40の押下」が発生した場合、電源制御部44は、CPUとUI18に電力を供給する。
復帰要因「人感センサ42による検知」には、「CPU」、「UI18」及び「認証装置34」が対応付けられている。電源の状態が節電状態である場合に、人感センサ42によって人が検知されると、電源制御部44は、CPU、UI18及び認証装置34に電力を供給する。
例えば、ユーザが画像形成装置10に近づいて画像形成装置10を操作しようとするときに、人感センサ42によって人が検知されることが考えられる。換言すると、人感センサ42によって人が検知されたということは、画像形成装置10の近傍に人がいて、画像形成装置10が操作されようとしていると推測される。そこで、復帰要因「人感センサ42による検知」が発生した場合、電源制御部44は、CPU、UI18及び認証装置34に電力を供給する。
復帰要因「原稿検知」には、「CPU」、「UI18」、「HDD」及び「画像読取装置14」が対応付けられている。電源の状態が節電状態である場合に、DADFに原稿が置かれて原稿が検知されると、電源制御部44は、CPU、UI18、HDD及び画像読取装置14に電力を供給する。
例えば、ユーザがスキャンを実行しようとするときに、DADFに原稿を置くことが考えられる。換言すると、原稿が検知されたということは、画像読取装置14によるスキャンが利用されようとしていると推測される。そこで、復帰要因「原稿検知」が発生した場合、電源制御部44は、CPU、UI18、HDD及び画像読取装置14に電力を供給する。
復帰要因「Net受信」には、CPUのみが対応付けられている。その受信の時点で、このときの受信が、印刷の対象となるデータの受信であるのか、単にメモリに記憶されているデータを読み出したことであるのかが判明しない。そのため、消費電力を削減するために、CPUのみに電力が供給される。
その他の復帰要因についても同様に、復帰要因が発生すると、その復帰要因に対応付けられているデバイスに電力が供給される。つまり、復帰要因が発生した場合、その復帰要因を原因とする復帰の後に使用すると推測されるデバイスに電力が供給される。
以上のように、復帰要因に対応するデバイスに電力を供給することで、復帰後に使用すると推測されるデバイスに電力が供給され、復帰後に使用すると推測されないデバイスに電力が供給されない。その結果、復帰要因に関わらず全てのデバイスに電力を供給する場合と比べて、消費電力が削減される。
(実施例3)
実施例3では、電源の状態が節電状態から電源オン状態に復帰した後に表示される初期画面毎に、復帰時に電力が供給されるデバイスが定められている。例えば、復帰後に使用される頻度が高い画面や、ユーザが使用する予定の画面が、初期画面として設定される。初期画面は、ユーザによって設定される。使用頻度が高い画面が、ユーザが設定しなくても初期画面として設定されてもよい。
初期画面毎に、その初期画面を操作して実行される処理を実現するためのデバイスが定められている。そのデバイスは、復帰後に使用されると推測されるデバイスであるため、復帰時に電力が供給されるデバイスとして定められる。
図7を参照して、実施例3について説明する。図7には、電力が供給されるデバイスを示す設定テーブルが示されている。この設定テーブルは、初期画面に対応して電力が供給されるデバイスを示すテーブルである。設定テーブルのデータは、メモリ28(例えば不揮発性メモリ32)に記憶されている。
図7に示されている設定テーブルにおいては、初期画面毎に、初期画面を示す情報と、復帰時に電力が供給されるデバイスを示す情報とが、対応付けられている。初期画面に対応付けられているデバイスは、復帰後に使用されると推測されるデバイスである。
例えば、初期画面として、「メニュー」、「コピー」、「スキャン」、「認証画面」及び「FAX」が、図7に示されている。これらの画面は、UI18に表示される。
「メニュー」はメニュー画面であり、メニュー画面には、各処理の実行や設定を指示するための画像(例えばアイコン)の一覧が表示される。例えば、コピー、スキャン、認証及びFAX等の各処理に対応付けられた画像が、メニュー画面に表示される。
「コピー」はコピー設定画面であり、コピー設定画面には、コピーの条件等を入力するための欄や項目等が表示される。
「スキャン」はスキャン設定画面であり、スキャン設定画面には、スキャンの条件等を入力するための欄や項目等が表示される。
「認証画面」は、認証装置34による認証が行われるときにUI18に表示される画面である。
「FAX」はFAX設定画面であり、FAX設定画面には、FAXの条件等を入力するための欄や項目等が表示される。
図7に示されている初期画面は一例に過ぎず、他の初期画面が設定されて設定テーブルに登録される。
例えば、初期画面「メニュー」には、「CPU」及び「UI18」が対応付けられている。初期画面として「メニュー」が設定されている場合に、復帰要因が復帰要因制御部46によって検知されると、電源制御部44は、プロセッサ36に含まれるCPUとUI18に電力を供給する。そして、メニュー画面が初期画面としてUI18に表示される。実施例3での復帰要因は、どのような復帰要因であってもよい。以下の説明においても同様である。
初期画面としてメニュー画面が設定されている場合、復帰後にユーザはメニュー画面を操作することが推測される。そこで、初期画面として「メニュー」が設定されている場合に復帰要因が発生すると、電源制御部44は、CPUとUI18に電力を供給する。
初期画面「コピー」には、「CPU」、「UI18」、「HDD」、「印刷装置12」及び「画像読取装置14」が対応付けられている。初期画面として「コピー」が設定されている場合に、復帰要因が復帰要因制御部46によって検知されると、電源制御部44は、CPU、UI18、HDD、印刷装置12、画像読取装置14及び認証装置34に電力を供給する。そして、コピー設定画面がUI18に表示される。コピーは、印刷装置12と画像読取装置14とによって実現されるため、印刷装置12と画像読取装置14に電力が供給される。コピー設定画面を表示するためにUI18に電力が供給され、コピーの制御のためにCPUに電力が供給され、データの保存のためにHDDに電力が供給される。
初期画面としてコピー設定画面が設定されている場合、復帰後にユーザはコピーの実行を指示することが推測される。そこで、初期画面として「コピー」が設定されている場合に復帰要因が発生すると、電源制御部44は、CPU、UI18、HDD、印刷装置12及び画像読取装置14に電力を供給する。
初期画面「スキャン」には、「CPU」、「UI18」及び「画像読取装置14」が対応付けられている。初期画面として「スキャン」が設定されている場合に、復帰要因が復帰要因制御部46によって検知されると、電源制御部44は、CPU、UI18及び画像読取装置14に電力を供給する。そして、スキャン設定画面がUI18に表示される。スキャンは、画像読取装置14によって実現されるため、画像読取装置14に電力が供給される。スキャン設定画面を表示するためにUI18に電力が供給され、スキャンの制御のためにCPUに電力が供給される。
初期画面としてスキャン設定画面が設定されている場合、復帰後にユーザはスキャンの実行を指示することが推測される。そこで、初期画面として「スキャン」が設定されている場合に復帰要因が発生すると、電源制御部44は、CPU、UI18及び画像読取装置14に電力を供給する。
初期画面「認証画面」には、「CPU」、「UI18」及び「認証装置34」が対応付けられている。初期画面として「認証画面」が設定されている場合に、復帰要因が復帰要因制御部46によって検知されると、電源制御部44は、CPU、UI18及び認証装置34に電力を供給する。そして、認証画面がUI18に表示される。認証は認証装置34によって実現されるため、認証装置34に電力が供給される。認証画面を表示するためにUI18に電力が供給され、その表示を制御するためにCPUに電力が供給される。
初期画面として認証画面が設定されている場合、復帰後にユーザは認証を行って画像形成装置10にログインすることが推測される。そこで、初期画面として「認証画面」が設定されている場合に復帰要因が発生すると、電源制御部44は、CPU、UI18及び認証装置34に電力を供給する。
その他の初期画面についても同様に、復帰要因が発生すると、設定されている初期画面に対応するデバイスに電力が供給される。つまり、復帰要因が発生した場合、初期画面を介して使用されると推測されるデバイスに電力が供給される。
以上のように、初期画面に対応するデバイスに電力を供給することで、復帰後に使用すると推測されるデバイスに電力が供給され、復帰後に使用すると推測されないデバイスに電力が供給されない。その結果、初期画面に関わらず全てのデバイスに電力を供給する場合と比べて、消費電力が削減される。
図8及び図9を参照して、実施例3に係る処理の流れについて説明する。図8及び図9には、実施例3に係る処理の流れを示すフローチャートが示されている。
まず、図8を参照して、節電状態に移行するときの処理について説明し、次に、図9を参照して、節電状態から電源オン状態に復帰するときの処理について説明する。
図8に示すように、節電状態に移行する条件が満たされて、節電状態に移行する指示が与えられると(S20)、電源制御部44は、復帰後に表示される初期画面を確認し(S21)、その初期画面に対応するデバイスを、通電するデバイスとして設定する(S22)。その後、電源制御部44は、画像形成装置10の電源の状態を節電状態に移行させる(S23)。
図9に示すように、節電の復帰要因が発生して復帰要因制御部46によって検知されると(S30)、電源制御部44は、設定されたデバイス(つまり、設定された初期画面に対応するデバイス)の電源をオンにする(S31)。そして、デバイス(つまりハードウェア)の復帰処理が行われる(S32)。
まず、プロセッサ36に含まれるCPUが節電状態から復帰する(S33)。次に、コアOSが起動させられる(S34)。その後、UI18の初期化が行われる(S35)。
初期画面として「メニュー」が設定されている場合(S36,メニュー)、復帰処理は終了する。
初期画面として「メニュー」以外の画面が設定されている場合、HDDやSSDの初期化が行われる(S37)。
初期画面として「認証画面」が設定されている場合(S38,認証画面)、認証装置34の初期化が行われる(S39)。
初期画面として「コピー」が設定されている場合(S38,コピー)、印刷装置12の初期化(S40)、画像読取装置14の初期化(S41)が行われる。
初期画面として「スキャン」が設定されている場合(S38,スキャン)、画像読取装置14の初期化(S41)が行われる。
上記の初期化を経て、画像形成装置10は節電状態から電源オン状態に復帰する。
(実施例4)
実施例4は、実施例2,3の組み合わせである。
実施例4では、実施例2と同様に、復帰要因毎に、復帰時に電力が供給されるデバイスが定められており、実施例3と同様に、復帰後に表示される初期画面毎に、復帰時に電力が供給されるデバイスが定められている。例えば、図6に示されている設定テーブルのデータと、図7に示されている設定テーブルのデータが、メモリ28(例えば不揮発性メモリ32)に記憶されている。
復帰要因が発生して復帰要因制御部46によって検知されると、電源制御部44は、その発生した復帰要因に対応するデバイスと初期画面に対応するデバイスとに電力を供給する。
例えば、初期画面として「メニュー」が設定されている場合において、電源の状態が節電状態のときに、DADFに原稿が置かれた場合、電源制御部44は、CPU、UI18、HDD及び画像読取装置14に電力を供給する。初期画面として「メニュー」が設定されている場合、CPUとUI18のみに電力が供給されるが(図7参照)、復帰要因が「原稿検知」である場合、HDDと画像読取装置14にも電力が供給される(図6参照)。復帰要因が「原稿検知」である場合、復帰後に画像読取装置14が使用されると推測されるため、画像読取装置14にも電力が供給される。
電源制御部44は、発生した復帰要因がユーザの操作を前提とした復帰要因であるか否かに応じて、電力が供給されるデバイスを変えてもよい。
具体的には、ユーザが操作することが前提となる復帰要因が発生した場合、電源制御部44は、その発生した復帰要因に対応するデバイスと初期画面に対応するデバイスとに電力を供給する。
一方、ユーザが操作することが前提となっていない復帰要因が発生した場合、電源制御部44は、発生した復帰要因に対応するデバイスに電力を供給する。つまり、電源制御部44は、初期画面に対応するデバイス及び復帰要因に対応するデバイスの中で、初期画面のみに対応するデバイスには電力を供給せずに、復帰要因に対応するデバイスに電力を供給する。更に換言すると、あるデバイスが、初期画面及び発生した復帰要因の両方に対応する場合、電源制御部44は、当該デバイスに電力を供給する。あるデバイスが、初期画面のみに対応し、発生した復帰要因に対応していない場合、電源制御部44は、当該デバイスに電力を供給しない。あるデバイスが、初期画面に対応していないが、発生した復帰要因に対応している場合、電源制御部44は、当該デバイスに電力を供給する。
ユーザが操作することが前提となる復帰要因は、例えば、復帰後にUI18の操作(より具体的には、UI18に表示されている画面に対する操作)が行われることが想定される復帰要因である。
例えば、「電源ボタン38の押下」、「節電復帰ボタン40の押下」、「原稿検知」、「プラテン開閉」及び「カバー開閉」が、ユーザが操作することが前提となる復帰要因である。例えば、DADFに原稿が置かれた場合、スキャンの実行が推測される。つまり、DADFに原稿が置かれると、次に、ユーザがUI18を操作してスキャンの実行を指示することが推測される。このように、「原稿検知」は、ユーザが操作することが前提となる復帰要因である。その他の復帰要因についても同様である。この場合、電源制御部44は、初期画面に対応するデバイスのみならず、復帰要因に対応するデバイスにも電力を供給する。
ユーザが操作することが前提となっていない復帰要因は、例えば、復帰後にUI18の操作が行われることが想定されない復帰要因である。
例えば、「Net受信」、「FAX受信」及び「人感センサ42による検知」が、ユーザが操作することが前提となっていない復帰要因である。
「FAX受信」では、UI18を構成する操作パネルを点灯させる必要がないため、UI18に電力を供給する必要はない。また、FAX受信したデータをHDD等のメモリに記憶させて、データを印刷しないこともある。この場合、印刷装置12に電力を供給する必要はない。このように、「FAX受信」では、ユーザが操作することが前提となっていないため、電源制御部44は、発生した復帰要因に対応するデバイスに電力を供給する。つまり、電源制御部44は、図7に示されている設定テーブルを参照せず、図6に示されている設定テーブルを参照し、図6に示されている設定テーブルに従ってデバイスに電力を供給する。
また、画像形成装置10を使用する意図を有していないユーザが、画像形成装置10の近傍を通過しただけで、UI18を構成する操作パネルが点灯したり、印刷装置12が起動して起動音が発生したりすると、ユーザを驚かせたり、電力が無駄に消費されたりすることになる。つまり、復帰要因「人感センサ42による検知」が発生した場合、UI18や印刷装置12に電力を供給する必要はない。「人感センサ42による検知」では、ユーザが操作することが前提となっていないため、電源制御部44は、発生した復帰要因に対応するデバイスに電力を供給する。つまり、電源制御部44は、図7に示されている設定テーブルを参照せず、図6に示されている設定テーブルを参照し、図6に示されている設定テーブルに従ってデバイスに電力を供給する。
以下、実施例4の具体例について説明する。
(具体例1)
初期画面として「コピー」が設定されている場合において、復帰要因として「人感センサ42による検知」が発生した場合、初期画面に対応するデバイスと復帰要因に対応するデバイスとに電力を供給すると、印刷装置12にも電力が供給されることになる。印刷された用紙をユーザが画像形成装置10まで取りに来ただけの場合や、ユーザが画像形成装置10の近傍を通過しただけの場合であっても、印刷装置12に電力が供給される。つまり、印刷装置12が使用されない場合であっても、印刷装置12に電力が供給される。
そこで、初期画面として「コピー」が設定されている場合において、復帰要因として「人感センサ42による検知」が発生した場合、電源制御部44は、復帰要因「人感センサ42による検知」に対応するデバイスに電力を供給する。つまり、電源制御部44は、図6に示されている設定テーブルに従ってデバイスに電力を供給する。
(具体例2)
具体例2では、電源制御部44は、発生した復帰要因に対応するデバイスの一部に電力を供給する。
例えば、図6に示すように、復帰要因「人感センサ42による検知」が発生した場合、UI18にも電力が供給される。しかし、上述したように、ユーザが画像形成装置10を使用しない場合にも、人感センサ42によってユーザが検知されることがある。ユーザが用紙を画像形成装置10に撮りに来ただけの場合や、ユーザが画像形成装置10の近傍を通過した場合等、ユーザが画像形成装置10を使用しない場合の一例に相当する。この場合、電源制御部44は、UI18の本体のみに電力を供給し、操作パネル等のディスプレイを点灯させるための電力をUI18に供給しない。
(具体例3)
具体例3にて発生した復帰要因は、人感センサ42によって人を検知したことである。
例えば、人感センサ42は、画像形成装置10と当該人感センサ42が検知した人との間の距離を測定する機能を有する。
別の例として、測定可能な距離がそれぞれ異なる複数の人感センサ42が画像形成装置10に設けられてもよい。例えば、画像形成装置10の位置を基準として、近距離にいる人を検知する機能を有する人感センサ42と、遠距離にいる人を検知する機能を有する人感センサ42と、が画像形成装置10に設けられている。更に、中距離にいる人を検知する機能を有する人感センサ42が、画像形成装置10に設けられてもよい。
電源制御部44は、人感センサ42によって検知された人と画像形成装置10との間の位置関係に応じて、復帰後の初期画面に対応するデバイス及び発生した復帰要因に対応するデバイスへの電力の供給を制御する。人と画像形成装置10との間の位置関係(例えば、人と画像形成装置10との間の距離)は、人感センサ42によって検知される。
人感センサ42によって検知された人と画像形成装置10との間の距離が閾値を超える場合、電源制御部44は、発生した復帰要因に対応するデバイスに電力を供給する。この場合、電源制御部44は、復帰要因「人感センサ42による検知」に対応するデバイスに電力を供給する。
人感センサ42によって検知された人と画像形成装置10との間の距離が閾値以下である場合、電源制御部44は、発生した復帰要因に対応するデバイスと復帰後の初期画面に対応するデバイスとに電力を供給する。この場合、電源制御部44は、復帰要因「人感センサ42による検知」に対応するデバイスと初期画面に対応するデバイスとに電力を供給する。
閾値は、予め定められた値である。閾値は、ユーザによって変更されてもよい。画像形成装置10の位置を基準として閾値以下の範囲は、近距離の範囲であり、画像形成装置10の位置を基準として閾値を超える範囲は、遠距離の範囲である。例えば、近距離用の人感センサ42によって近距離の範囲内にいる人が検知され、遠距離用の人感センサ42によって遠距離の範囲内にいる人が検知される。もちろん、距離を測定する機能を有する人感センサ42によって、画像形成装置10と人との間の距離が測定されてもよい。中間距離の範囲等のように、近距離や遠距離以外の範囲が定められてもよい。
人感センサ42によって検知された人と画像形成装置10との間の距離が閾値を超える場合、例えば、電源制御部44は、図7に示されている設定テーブルを参照せず、図6に示されている設定テーブルを参照し、図6に示されている設定テーブルに従ってデバイスに電力を供給する。例えば、初期画面として「コピー」が設定されている場合であっても、電源制御部44は、印刷装置12や画像読取装置14に電力を供給しない。近距離の範囲内に人がいない場合、画像形成装置10がユーザによって使用されないと推測されるため、電源制御部44は、初期画面に対応するデバイスに電力を供給しない。
人感センサ42によって検知された人と画像形成装置10との間の距離が閾値以下である場合、例えば、電源制御部44は、図6に示されている設定テーブル及び図7に示されている設定テーブルのそれぞれに従ってデバイスに電力を供給する。例えば、初期画面として「コピー」が設定されている場合、電源制御部44は、印刷装置12及び画像読取装置14にも電力を供給する。近距離の範囲内に人がある場合、画像形成装置10がユーザによって使用されると推測されるため、電源制御部44は、初期画面に対応するデバイスにも電力を供給する。
なお、近距離用の人感センサ42が、遠距離用の人感センサ42よりも先に人を検知することがある。例えば、遠距離用の人感センサ42によって検知されない方向から画像形成装置10の前に人が移動した場合、人が走って画像形成装置10に近づいたことで、近距離用の人感センサ42と遠距離用の人感センサ42とがほぼ同時に人を検知した場合、及び、電源の状態が節電状態に移行したときに既に人が近距離の範囲内にいる場合等が、その一例に相当する。
以下、変形例について説明する。
(変形例1)
電源の状態が節電状態である場合において、画像形成装置10に対して特定の操作が行われた場合、電源制御部44は、画像形成装置10を構成する全てのデバイスに電力を供給してもよい。
例えば、節電復帰ボタン40が予め定められた時間以上にわたって押された場合(つまり、節電復帰ボタン40が長押しされた場合)、又は、節電復帰ボタン40と別のボタンとが同時に押された場合、電源制御部44は、全てのデバイスに電力を供給する。
例えば、初期画面に対応するデバイスに電力が供給される実施例3において、画像形成装置10に対して特定の操作が行われた場合、電源制御部44は、初期画面に対応するデバイスのみならず、全てのデバイスに電力を供給する。
例えば、初期画面が「メニュー」である場合に復帰要因が発生すると、実施例3では、「CPU」と「UI18」に電力が供給されるが、ユーザは、コピーするために電源の状態を電源オン状態に復帰させることがある。実施例3では、ユーザが、UI18に表示されたコピーのアイコンを操作したときに、印刷装置12及び画像読取装置14に電力が供給される。例えば、印刷装置12がフューザーを含む場合、その時点から印刷装置12に電力が供給されると、フューザーを温める時間の分、コピーを利用するまでに要する時間が長くなる。特定の操作が行われた場合に全てのデバイスに電力を供給することで、その時間が削減される。
復帰要因に対応するデバイスに電力が供給される実施例4において、画像形成装置10に対して特定の操作が行われた場合、電源制御部44は、復帰要因に対応するデバイスのみならず、全てのデバイスに電力を供給してもよい。
(変形例2)
電源制御部44は、節電復帰ボタン40の押し方に応じて、電力が供給されるデバイスを変えてもよい。
例えば、電源の状態が節電状態である場合において、節電復帰ボタン40が長押しされた場合、電源制御部44は、全てのデバイスに同時に電力を供給する。
別の例として、電源の状態が節電状態である場合において、節電復帰ボタン40が予め定められた時間内に連続して複数回(例えば2回)押された場合、電源制御部44は、全てのデバイスに同時に電力を供給する。
更に別の例として、電源の状態が節電状態である場合において、節電復帰ボタン40と他のボタンとが同時に押された場合、電源制御部44は、全てのデバイスに同時に電力を供給する。
(変形例3)
上述した各実施例及び各変形例では、電源の状態が節電状態から電源オン状態に復帰する場合に実行される処理について説明した。
変形例3では、電源の状態がサスペンド状態から電源オン状態に復帰する場合に実行される処理について説明する。
上述したように、サスペンド状態では、画像形成装置10を構成する一部のデバイス(例えば、メモリと、電源ボタン38の押下を検出するためのデバイス)のみに電力が供給される。したがって、復帰要因は「電源ボタン38の押下」である。
電源の状態がサスペンド状態である場合において、復帰要因「電源ボタン38の押下」が検知された場合、電源制御部44は、全てのデバイスに同時に電力を供給する。
別の例として、実施例3と同様に、電源制御部44は、初期画面に対応するデバイスのみに電力を供給してもよい。
図10には、高速起動(つまりサスペンド状態)を設定するための画面が示されている。例えば、ユーザがUI18を操作して管理者設定画面50の表示を指示すると、プロセッサ36は、管理者設定画面50を表示装置20に表示させる。ユーザが、管理者設定画面50上にて、高速起動の設定画面の表示を指示すると、プロセッサ36は、高速起動の設定画面54を表示装置20に表示させる。
設定画面54にて、高速起動の有効又は無効が設定される。高速起動が有効に設定された場合に、サスペンド状態に移行する条件が満たされると、電源制御部44は、電源の状態をサスペンド状態に移行させる。
高速起動が無効に設定された場合に、節電状態に移行する条件が満たされると、電源制御部44は、電源の状態を節電状態に移行させる。サスペンド状態に移行する条件が満たされても、電源制御部44は、電源の状態をサスペンド状態に移行させない。
画像形成装置10の各機能は、一例としてハードウェアとソフトウェアとの協働により実現される。例えば、画像形成装置10のプロセッサ36が、メモリ28に記憶されているプログラムを読み出して実行することで、画像形成装置10の各機能が実現される。プログラムは、CD又はDVD等の記録媒体を経由して、又は、ネットワーク等の通信経路を経由して、メモリに記憶される。
上記各実施形態において、プロセッサとは広義的なプロセッサを指し、汎用的なプロセッサ(例えばCPU: Central Processing Unit、等)や、専用のプロセッサ(例えばGPU: Graphics Processing Unit、ASIC: Application Specific Integrated Circuit、FPGA: Field Programmable Gate Array、プログラマブル論理デバイス、等)を含むものである。また上記各実施形態におけるプロセッサの動作は、1つのプロセッサによって成すのみでなく、物理的に離れた位置に存在する複数のプロセッサが協働して成すものであってもよい。また、プロセッサの各動作の順序は上記各実施形態において記載した順序のみに限定されるものではなく、適宜変更してもよい。
(付記)
(((1)))
プロセッサを有し、
自装置の状態として、自装置による処理の実行に要する電力が自装置に供給される第1状態と、自装置への電力の供給が低減されて処理が実行されない第2状態とが定められており、
前記プロセッサは、
自装置の状態が前記第2状態から前記第1状態に復帰する場合、復帰後に自装置にて使用されると推測されるデバイスに電力を同時に供給する制御を行う、
情報処理装置。
(((2)))
前記プロセッサは、
前記第2状態から前記第1状態への復帰要因毎に、復帰時に電力が供給されるデバイスを変える、
(((1)))に記載の情報処理装置。
(((3)))
前記プロセッサは、
復帰後に表示される画面毎に、復帰時に電力が供給されるデバイスを変える、
(((1)))又は(((2)))に記載の情報処理装置。
(((4)))
復帰要因毎に、復帰時に電力が供給されるデバイスが定められており、
復帰後に表示される画面毎に、復帰時に電力が供給されるデバイスが定められており、
前記プロセッサは、
前記第2状態から前記第1状態への復帰要因が発生した場合、前記発生した復帰要因に対応するデバイスと復帰後に表示される画面に対応するデバイスとへの電力の供給を制御する、
(((1)))から(((4)))のいずれか一項に記載の情報処理装置。
(((5)))
前記プロセッサは、
ユーザが操作することが前提となる復帰要因が発生した場合、前記発生した復帰要因に対応するデバイスと復帰後に表示される画面に対応するデバイスとへの電力の供給を制御する、
(((4)))に記載の情報処理装置。
(((6)))
前記プロセッサは、
ユーザが操作することが前提となっていない復帰要因が発生した場合、前記発生した復帰要因に対応するデバイスに電力を供給する制御を行う、
(((4)))又は(((5)))に記載の情報処理装置。
(((7)))
前記プロセッサは、
前記発生した復帰要因に対応するデバイスの一部に電力を供給する制御を行う、
(((6)))に記載の情報処理装置。
(((8)))
前記発生した復帰要因は、人感センサによって人を検知したことであり、
前記プロセッサは、
検知された人と自装置との間の位置関係に応じて、復帰後の画面に対応するデバイス及び前記発生した復帰要因に対応するデバイスへの電力の供給を制御する、
(((4)))から(((7)))に記載の情報処理装置。
(((9)))
前記プロセッサは、
検知された人と自装置との間の距離が閾値を超える場合、前記発生した復帰要因に対応するデバイスに電力を供給する制御を行う、
(((8)))に記載の情報処理装置。
(((10)))
前記プロセッサは、
検知された人と自装置との間の距離が前記閾値以下である場合、前記発生した復帰要因に対応するデバイスと復帰後の画面に対応するデバイスとに電力を供給する制御を行う、
(((8)))又は(((9)))に記載の情報処理装置。
(((11)))
前記プロセッサは、
自装置に対して特定の操作が行われた場合、全てのデバイスに電力を供給する制御を行う、
(((1)))から(((10)))のいずれか一項に記載の情報処理装置。
(((12)))
装置の状態として、前記装置による処理の実行に要する電力が前記装置に供給される第1状態と前記装置への電力の供給が低減されて処理が実行されない第2状態とが定められている前記装置に搭載されるコンピュータが、
前記装置の状態が前記第2状態から前記第1状態に復帰する場合、復帰後に前記装置にて使用されると推測されるデバイスに電力を同時に供給する制御を行う、
ように動作させるプログラム。
(((1)))又は(((7)))に係る情報処理装置,(((12)))に係るプログラムによれば、自装置の状態として、自装置による処理の実行に要する電力が自装置に供給される第1状態と、自装置への電力の供給が低減されて処理が実行されない第2状態とが定められている場合において、自装置の状態が第2状態から第1状態に復帰する場合、各デバイスに電力を順次供給する場合と比べて、各デバイスへの電力の供給が完了するまでに要する時間を短くすることができる。
(((2)))に係る情報処理装置によれば、復帰要因に応じたデバイスに電力を供給することができる。
(((3)))に係る情報処理装置によれば、復帰後に表示される画面に応じたデバイスに電力を供給することができる。
(((4)))に係る情報処理装置によれば、復帰要因に応じたデバイスと復帰後に表示される画面に応じたデバイスとに電力を供給することができる。
(((5)))に係る情報処理装置によれば、ユーザが操作することが前提となる復帰要因に応じたデバイスに電力を供給することができる。
(((6)))に係る情報処理装置によれば、ユーザが操作することが前提となっていない復帰要因に応じたデバイスに電力を供給することができる。
(((8))),(((9)))又は(((10)))に係る情報処理装置によれば、検知された人と情報処理装置との間の位置関係に応じたデバイスに電力を供給することができる。
(((11)))に係る情報処理装置によれば、特定の操作によって、全てのデバイスに電力を供給することができる。
10 画像形成装置、28 メモリ、36 プロセッサ、44 電源制御部、46 復帰要因制御部。

Claims (12)

  1. プロセッサを有し、
    自装置の状態として、自装置による処理の実行に要する電力が自装置に供給される第1状態と、自装置への電力の供給が低減されて処理が実行されない第2状態とが定められており、
    前記プロセッサは、
    自装置の状態が前記第2状態から前記第1状態に復帰する場合、復帰後に自装置にて使用されると推測されるデバイスに電力を同時に供給する制御を行う、
    情報処理装置。
  2. 前記プロセッサは、
    前記第2状態から前記第1状態への復帰要因毎に、復帰時に電力が供給されるデバイスを変える、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記プロセッサは、
    復帰後に表示される画面毎に、復帰時に電力が供給されるデバイスを変える、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 復帰要因毎に、復帰時に電力が供給されるデバイスが定められており、
    復帰後に表示される画面毎に、復帰時に電力が供給されるデバイスが定められており、
    前記プロセッサは、
    前記第2状態から前記第1状態への復帰要因が発生した場合、前記発生した復帰要因に対応するデバイスと復帰後に表示される画面に対応するデバイスとへの電力の供給を制御する、
    請求項2に記載の情報処理装置。
  5. 前記プロセッサは、
    ユーザが操作することが前提となる復帰要因が発生した場合、前記発生した復帰要因に対応するデバイスと復帰後に表示される画面に対応するデバイスとへの電力の供給を制御する、
    請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 前記プロセッサは、
    ユーザが操作することが前提となっていない復帰要因が発生した場合、前記発生した復帰要因に対応するデバイスに電力を供給する制御を行う、
    請求項4又は請求項5に記載の情報処理装置。
  7. 前記プロセッサは、
    前記発生した復帰要因に対応するデバイスの一部に電力を供給する制御を行う、
    請求項6に記載の情報処理装置。
  8. 前記発生した復帰要因は、人感センサによって人を検知したことであり、
    前記プロセッサは、
    検知された人と自装置との間の位置関係に応じて、復帰後の画面に対応するデバイス及び前記発生した復帰要因に対応するデバイスへの電力の供給を制御する、
    請求項4に記載の情報処理装置。
  9. 前記プロセッサは、
    検知された人と自装置との間の距離が閾値を超える場合、前記発生した復帰要因に対応するデバイスに電力を供給する制御を行う、
    請求項8に記載の情報処理装置。
  10. 前記プロセッサは、
    検知された人と自装置との間の距離が前記閾値以下である場合、前記発生した復帰要因に対応するデバイスと復帰後の画面に対応するデバイスとに電力を供給する制御を行う、
    請求項8に記載の情報処理装置。
  11. 前記プロセッサは、
    自装置に対して特定の操作が行われた場合、全てのデバイスに電力を供給する制御を行う、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  12. 装置の状態として、前記装置による処理の実行に要する電力が前記装置に供給される第1状態と前記装置への電力の供給が低減されて処理が実行されない第2状態とが定められている前記装置に搭載されるコンピュータが、
    前記装置の状態が前記第2状態から前記第1状態に復帰する場合、復帰後に前記装置にて使用されると推測されるデバイスに電力を同時に供給する制御を行う、
    ように動作させるプログラム。
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