JP2015000499A - 画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】ジョブが存在する状態で電源ボタンを操作されたときも確実に次回の起動処理完了時にはジョブが存在しない状態を保証し、かつ電源ボタン操作に対して高速に起動完了する画像形成装置を提供する。【解決手段】画像形成装置101のコントローラ202は、ユーザが電源ボタン206に対して第1の操作(電源ボタン206を所定の時間以上押下する操作)をした場合に、RAMに記憶されるジョブをキャンセルして画像形成装置101の電力状態を第1電力状態(電源オフ状態)に移行し、ユーザが電源ボタン206に対して第2の操作(電源ボタン206を所定の時間未満押下する操作)をした場合に、RAMに記憶されるジョブをキャンセルして画像形成装置101の電力状態を第2電力状態(高速起動待機状態)に移行する。【選択図】図1
Description
本発明は、低電力状態に移行可能な画像形成装置の制御に関する。
近年、画像形成装置は、起動に要する時間が長くなる傾向にある。その要因の一つは、画像形成装置の多機能化等に伴い、起動時にROMからRAMへ展開すべきデータの量が大きくなってきているからである。
これに対して、ユーザが電源ボタンをオフにした際にRAMのデータをそのまま保持しておき、次回ユーザが電源ボタンをオンにした際にはROMからRAMへのデータの展開を省略することにより、起動に要する時間を短縮する技術がある。この様な技術としては、RAMへの通電を継続することによってRAMのデータを保持するサスペンドという技術がある(特許文献1参照)。また、この様な技術としては、RAMのデータをHDDに一時退避させることによってRAMのデータを保持するハイバネーションという技術もある(特許文献2参照)。この様な技術では、ユーザからは装置の電源が完全にオフになっているように見えつつも、一方では起動に要する時間を短縮することができる。
さらに、近年の画像形成装置は、ユーザの電源スイッチ操作に対する電源制御をソフトウェアの処理で実施している。この場合、電源供給の遮断をソフトウェアで実施するため、ソフトウェア暴走時の安全策として、電源オフ操作を検知してから所定時間経過後に少なくともプリンタエンジンの電源供給だけは電気的に遮断するタイマー電源オフ機能を有する。この機能により、電源オフ操作に対する電源供給の遮断を保証している。
上述の画像形成装置の電源起動時間を短縮するために、電源オフ操作に対してコントローラのRAMへの通電を継続する構成の場合、従来の電源オフ操作では消去されるはずのRAM上に保存された印刷ジョブが、消去されずにRAM上に保持されてしまう。この点は、画像形成装置が起動された際にRAM上に保持されている印刷ジョブが実行されて印刷結果が他のユーザの目に触れてしまう可能性があり、機密保持の観点から好ましくない。
このような電源オフ操作に対してRAMへの通電を継続する画像形成装置では、RAM通電状態であっても省電力を実現するために、少なくともプリンタエンジンの電源供給は遮断し、RAM以外のコントローラ内のユニットも極力節電状態にしている。この内部状態を高速起動待機状態と呼ぶことにする。
一方、画像形成装置の電源を完全にオフする通常の電源オフ状態では、コントローラのRAMは非通電状態となりRAM内のデータは保持されないため、電源オフ操作が行われた際に、意図的に印刷ジョブを消去する処理は行わずに電源オフ状態に移行する。
上述の高速起動待機状態で電源オン操作された場合、ユーザからは通常の電源オンと同じように見せる必要があるため、高速起動待機状態前に印刷ジョブが存在していたとしても、印刷ジョブが存在しない状態で起動処理を終えることが望ましい。
しかし、RAMへの通電を継続する構成を取る場合、印刷ジョブが存在する状態で高速起動待機状態に移行する際に、通常の電源オフ状態への移行と同様の処理を行うだけでは、通常の電源オフとは異なり、RAMに印刷ジョブが残った状態となってしまう。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものである。本発明の目的は、ジョブが存在する状態で電源ボタンを操作されたときも確実に次回の起動処理完了時にはジョブが存在しない状態を保証し、かつ電源ボタン操作に対して高速に画像形成装置を起動完了する仕組みを提供することである。
本発明は、入力されたジョブを実行するためのプログラムがロードされる記憶手段への電力の供給が停止される第1電力状態および前記記憶手段に電力が供給される第2電力状態に移行する画像形成装置であって、前記画像形成装置の電力状態を操作するための操作手段と、ユーザが前記操作手段に対して第1の操作をした場合に、前記記憶手段に記憶されるジョブをキャンセルして前記画像形成装置の電力状態を前記第1電力状態に移行し、ユーザが前記操作手段に対して第2の操作をした場合に、前記記憶手段に記憶されるジョブをキャンセルして前記画像形成装置の電力状態を第2電力状態に移行する制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、ジョブが存在する状態で電源ボタンを操作されたときも確実に次回の起動処理完了時にはジョブが存在しない状態を保証し、かつ電源ボタン操作に対して高速に画像形成装置を起動完了することができる。
以下の説明では、画像形成装置の一例としてプリンタについて説明するが、画像形成装置は複合機のように他の装置であってもよい。
<装置の構成>
まず、本発明に係る画像形成装置の構成について、図1〜図3を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例に係る画像形成装置の構成の一例を示すブロック図である。
データ処理装置102は、例えば、パーソナルコンピュータであり、画像形成装置101に対してLANやUSB等の通信インタフェースを介して印刷ジョブの発行や機器の指示等を行う。
まず、本発明に係る画像形成装置の構成について、図1〜図3を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例に係る画像形成装置の構成の一例を示すブロック図である。
データ処理装置102は、例えば、パーソナルコンピュータであり、画像形成装置101に対してLANやUSB等の通信インタフェースを介して印刷ジョブの発行や機器の指示等を行う。
画像形成装置101は、操作部201、コントローラ202、ハードディスク装置203、電源ユニット204、プリンタエンジン205、電源ボタン206等を有する。
コントローラ202は、各モジュールに指示を出すことにより、画像形成装置10を統括的に制御する。プリンタエンジン205は、コントローラ202より共有される画像情報に従ってデジタル画像を紙に出力する。
コントローラ202は、各モジュールに指示を出すことにより、画像形成装置10を統括的に制御する。プリンタエンジン205は、コントローラ202より共有される画像情報に従ってデジタル画像を紙に出力する。
操作部201は、画像形成装置101の操作を行なうためのものである。そして、操作部201は、ユーザが画像形成装置101を設定するための操作ボタンや、ユーザに画像形成装置101の各種情報を提示したりするための表示部としての液晶画面等の表示パネルを備える。
ハードディスク装置203は、デジタル画像やそのデジタル画像の生成時に使用するリソース情報等を記憶するものであり、SSD(Solid State Drive)等の他のストレージ装置であってもよい。電源ユニット204は、AC電源に接続され、画像形成装置101内の各ユニットに対して電力を供給する。電源ユニット204は、コントローラ202等からの指示により、後述する図3に示すように、各部に対して電力を供給又は遮断することができる。
電源ボタン206は、ユーザが画像形成装置101の電源状態を操作するための操作部である。ユーザはこの電源ボタン206を操作することにより、画像形成装置101の電源状態をオン、オフ、又は、後述する高速起動待機状態等に移行することができる。なお、電源ボタン206は、ボタン状のものに限定されるものではなく、スイッチ(例えば、シーソースイッチ)でもよい。
なお、本実施例において適用される画像形成装置は、プリンタに限られるものではなく、画像形成機能を有するデジタル複合機等であってもよい。
なお、本実施例において適用される画像形成装置は、プリンタに限られるものではなく、画像形成機能を有するデジタル複合機等であってもよい。
<コントローラの構成>
図2は、画像形成装置101のコントローラ202の構成を示すブロック図である。なお、図1と同一のものには同一の符号を付してある。なお、CPU301やCPU321には、チップセット、バスブリッジ、クロックジェネレータ等のCPU周辺ハードウェアが多数含まれているが、本図では簡略化して記載している。
図2に示すように、コントローラ202は、メインボード300とサブボード320を有する。メインボード300は、汎用CPUシステムであり、CPU301、ROM302、不揮発性メモリ303、USBコントローラ304、ディスクコントローラ305、バスコントローラ310、リセット回路311等の構成を有する。
図2は、画像形成装置101のコントローラ202の構成を示すブロック図である。なお、図1と同一のものには同一の符号を付してある。なお、CPU301やCPU321には、チップセット、バスブリッジ、クロックジェネレータ等のCPU周辺ハードウェアが多数含まれているが、本図では簡略化して記載している。
図2に示すように、コントローラ202は、メインボード300とサブボード320を有する。メインボード300は、汎用CPUシステムであり、CPU301、ROM302、不揮発性メモリ303、USBコントローラ304、ディスクコントローラ305、バスコントローラ310、リセット回路311等の構成を有する。
CPU301は、メインボード300全体を制御する。ROM302は、CPU301およびCPU321のプログラムを記憶する。不揮発性メモリ303は、画像形成装置101の設定情報や印刷に関連するカウンタ情報を記憶し、電源断された場合であっても情報を保持する。
USBコントローラ304は、USBメモリ207に対するデータの入出力を制御する。USBメモリ207は、画像形成装置101で使用すべき各種データを記憶する。なお、USBメモリ207、USBコントローラ304の代わりに、SDカード、SDカードコントローラ等の他の記憶装置とコントローラとを用いてもよい。ディスクコントローラ305は、ハードディスク装置203に対する入出力を制御する。
バスコントローラ310は、サブボード320のバスコントローラ330とのブリッジ機能を持つ。リセット回路311は、メインボード300のH/Wの設定をリセットする。
サブボード320は、比較的小さな汎用CPUシステムと、画像処理ハードウェアからなる。サブボード320は、CPU321、ネットワークコントローラ322、電源監視H/W323、画像処理プロセッサ324、デバイスコントローラ325、バスコントローラ330、リセット回路331等の構成を有する。
CPU321は、サブボード320全体を制御する。ネットワークコントローラ322は、LANを介してデータ処理装置102との間でデータの入出力を行う。即ち、ネットワークコントローラ322は、ネットワークを介してジョブを受信する。電源監視H/W323は、本システムの電源制御を監視する。CPU321が正常に動作できる場合、CPU321の指示に従い、リセット回路331およびリセット回路311を介してシステムにリセットを掛けることが可能である。また、CPU321に電源が供給されていない状態では、電源監視H/W323は、電源ボタン206からの入力に従ってコントローラ202の電源を投入することができる。電源監視H/W323は、ASIC等の場合、小さなCPUシステムでもよい。リセット回路331は、サブボード320のH/Wの設定をリセットする。
画像処理プロセッサ324は、リアルタイムデジタル画像処理を行う。デバイスコントローラ325は、プリンタエンジン205を制御する。バスコントローラ330は、メインボード300のバスコントローラ310とのブリッジ機能を持つ。
また、コントローラ202は、メインボード300とサブボード320の他に、RAM340を有する。RAM340は、CPU301とCPU321のそれぞれからアクセス可能であり、それぞれの主記憶メモリとして使用される。CPU301は、ROM302の初期プログラムに従って、CPU301とCPU321のそれぞれのメインプログラムをROM302よりから読み出し、RAM340に記憶する。RAM340には、ROM302からロードされた上記プログラムや、実行すべきジョブ情報のような情報が保持される。このため、RAM340への給電が維持された低電力状態からの復帰は高速に行うことができる。
<電力供給状態>
図3は、画像形成装置101の電力供給状態(電力モード)の一例を示す図である。なお、以下の説明において、電力供給が停止されるとは、電力供給が「0」になる場合だけでなく、電力の供給先が正常に動作しない程度の微量な電力供給が行われている場合も含むものとする。
図3は、画像形成装置101の電力供給状態(電力モード)の一例を示す図である。なお、以下の説明において、電力供給が停止されるとは、電力供給が「0」になる場合だけでなく、電力の供給先が正常に動作しない程度の微量な電力供給が行われている場合も含むものとする。
図3(A)は、「電源オン状態」を示す。この状態では、画像形成装置101の各構成へ電力供給が行われる。電源オン状態において、画像形成装置101は全機能を利用でき、例えばジョブを実行可能である。なお、電源オン状態において、何も機能が実行されないまま所定の時間が経過すると、後述する図3(C)の「節電状態」へ移行する。
また、電源オン状態において、電源ボタン206押下による電源オフ操作がなされると、所定の条件下で、後述する図3(B)の「電源オフ状態」に移行する。図3(B)の電源オフ状態に移行するケースとしては、例えば、電源ボタン206を所定の時間以上押下状態にするような電源ボタン206の長押し操作も対象にする。また、電源オン状態において、電源ボタン206押下による電源オフ操作がなされると、所定の条件下で、後述する図3(D)の「高速起動待機状態」に移行する。図3(D)の高速起動待機状態に移行するケースとしては、例えば、電源ボタン206を所定の時間未満押下状態にするような電源ボタン206の操作も対象にする。
図3(B)は、電源オフ状態を示す。この状態では、画像形成装置101の各構成への電力供給が停止される。電源オフ状態において、電源ボタン206押下による電源オン操作されると、図3(A)の電源オン状態に移行する。この時には、CPU301とCPU321のそれぞれのメインプログラムをROM302よりから読み出してRAM340に展開するため、後述する図3(D)の高速起動待機状態からの起動に比べて起動完了までの時間が長くなる。
図3(C)は、節電状態を示す。この状態では、CPU321、RAM340、ネットワークコントローラ322、電源ユニット204への電力供給が維持され、その他の構成への電力供給は停止される。図3(C)の節電状態では、ジョブ入力によって、図3(A)の電源オン状態に復帰可能である。節電状態において、ネットワークコントローラ322へデータが入力されたり、ユーザによって操作部201の節電解除ボタン(不図示)が押されたりすると、図3(A)の電源オン状態に移行する。
また、節電状態において、電源ボタン206押下による電源オフ操作がなされると、所定の条件下で、図3(B)の電源オフ状態に移行する。図3(B)の電源オフ状態に移行するケースとしては、例えば、電源ボタン206を所定の時間以上押下状態にするような電源ボタン206の長押し操作も対象にする。また、節電状態において、電源ボタン206押下による電源オフ操作がなされると、所定の条件下で、図3(D)の高速起動待機状態に移行する。図3(D)の高速起動待機状態に移行するケースとしては、例えば、電源ボタン206を所定の時間未満押下状態にするような電源ボタン206の操作も対象にする。
図3(D)は、高速起動待機状態を示す。この状態では、CPU321、RAM340への電力供給が維持され、その他の構成への電力供給は停止される。高速起動待機状態において、電源ボタン206押下による電源オン操作されると、図3(A)の電源オン状態に移行する。この時には、CPU301はRAM340に展開済みのメインプログラムを使用するため、図3(B)の電源オフ状態からの起動に比べて起動完了までの時間が短くなる。消費電力は、図3(B)の電源オフ状態より高く、図3(C)の節電状態より低い。なお、図3(D)の高速起動待機状態では、ネットワークコントローラ322への電力供給が遮断されているため、ジョブ入力によっては図3(A)の電源オン状態に復帰不可能である。
本実施例の画像形成装置101は、低電力状態として、少なくとも、図3(D)の高速起動待機状態、図3(C)の節電状態に移行可能である。
図3(A)〜図3(D)を消費電力が大きい順に状態を並べると、図3(A)>図3(C)>図3(D)>図3(B)となる。
また、図3(B)、図3(C)、図3(D)を図3(A)への移行が速い順に並べると、図3(C)>図3(D)>図3(B)となる。
なお、図3(D)の高速起動待機状態において、電源ボタン206を所定の時間以上押下状態にするような電源ボタン206の長押し操作されたときには、図3(B)の電源オフ状態に移行する構成であってもよい。
図3(A)〜図3(D)を消費電力が大きい順に状態を並べると、図3(A)>図3(C)>図3(D)>図3(B)となる。
また、図3(B)、図3(C)、図3(D)を図3(A)への移行が速い順に並べると、図3(C)>図3(D)>図3(B)となる。
なお、図3(D)の高速起動待機状態において、電源ボタン206を所定の時間以上押下状態にするような電源ボタン206の長押し操作されたときには、図3(B)の電源オフ状態に移行する構成であってもよい。
<装置の機能>
次に、画像形成装置101の機能について説明する。
まず、画像形成装置101は、以下のような印刷機能を備える。
CPU321は、データ処理装置102から送信された例えばページ記述言語(PDL)による印刷データを受信し、RAM340に保存する。CPU301は、CPU321による印刷データ受信を確認すると、ページ記述言語を解析し、画像処理プロセッサ324がビットマップデータに変換可能な中間データとしてRAM340に保存する。CPU321は、中間データの生成を確認すると、RAM340から読み出した中間データを画像処理プロセッサ324に入力し、画像処理プロセッサ324はCPU321を介してメモリ340にビットマップデータを出力する。CPU321は、ビットマップデータの生成に従ってデバイスコントローラ325を介してプリンタエンジン205に印刷要求を送信するとともに、画像処理プロセッサ324にRAM340の画像データ(ビットマップデータ)の位置を教える。CPU321は、プリンタエンジン205からの画像転送同期信号に従って、RAM340上の画像データを画像処理プロセッサ324とデバイスコントローラ325を介してプリンタエンジン205に送信する。プリンタエンジン205は、コントローラ202より転送されたデジタル画像データを所定の電子写真プロセスに従って紙に印刷する。
次に、画像形成装置101の機能について説明する。
まず、画像形成装置101は、以下のような印刷機能を備える。
CPU321は、データ処理装置102から送信された例えばページ記述言語(PDL)による印刷データを受信し、RAM340に保存する。CPU301は、CPU321による印刷データ受信を確認すると、ページ記述言語を解析し、画像処理プロセッサ324がビットマップデータに変換可能な中間データとしてRAM340に保存する。CPU321は、中間データの生成を確認すると、RAM340から読み出した中間データを画像処理プロセッサ324に入力し、画像処理プロセッサ324はCPU321を介してメモリ340にビットマップデータを出力する。CPU321は、ビットマップデータの生成に従ってデバイスコントローラ325を介してプリンタエンジン205に印刷要求を送信するとともに、画像処理プロセッサ324にRAM340の画像データ(ビットマップデータ)の位置を教える。CPU321は、プリンタエンジン205からの画像転送同期信号に従って、RAM340上の画像データを画像処理プロセッサ324とデバイスコントローラ325を介してプリンタエンジン205に送信する。プリンタエンジン205は、コントローラ202より転送されたデジタル画像データを所定の電子写真プロセスに従って紙に印刷する。
また、画像形成装置1は、起動時間短縮機能、スリープ機能、ログイン機能等の付加機能も備える。
起動時間短縮機能は、コントローラ202の主記憶メモリRAM340を通電状態のままとすることで電源オフ操作時の主記憶メモリの内容を保持し、次回の電源ボタン206のオン操作時に短時間で画像形成装置101をユーザ操作可能な状態にする機能である。即ち、図3(D)の「高速起動待機状態」に移行する機能に対応する。
起動時間短縮機能は、コントローラ202の主記憶メモリRAM340を通電状態のままとすることで電源オフ操作時の主記憶メモリの内容を保持し、次回の電源ボタン206のオン操作時に短時間で画像形成装置101をユーザ操作可能な状態にする機能である。即ち、図3(D)の「高速起動待機状態」に移行する機能に対応する。
スリープ機能は、ジョブ実行が所定時間以上なかった場合に、画像形成装置101の消費電力を削減するために、画像形成装置101を節電状態へ移行する機能である。この所定時間は、デフォルト値を用いても、ユーザによって設定可能であってもよい。即ち、図3(C)の「節電状態」に移行する機能に対応する。
ログイン機能は、操作部201を通じてユーザ個人に対応するユーザIDとパスワードの入力を受け付け、個人認証に成功した場合のみ各種のジョブの入力を受け付ける機能である。ログイン機能により、ユーザと実行ジョブの履歴を記録することによりセキュリティを向上する。
画像形成装置101は、これらの付加機能を有効化するかどうか、それぞれ設定により変更することができる。操作部201の表示パネルは各種の設定画面を表示することができるように構成されており、ユーザは設定画面を通じて上記の付加機能の有効・無効を選択できる。
また、画像形成装置101は、通常画面、ログイン画面、ユーザモード画面、サービスモード画面等の画面を操作部201の表示パネルに表示する機能も備える。これらの画面は、ユーザが所定の操作を行った場合に、必要に応じて切り替わるように構成されている。
通常画面は、通常時に操作部201に表示されている画面であり、この画面を表示している際、操作部201に備えられた操作ボタンを通じて画像形成装置101は前述の各種ジョブの実行指示を受け付ける。また、ユーザの所定の操作を受け付けた場合には、後述のユーザモード画面に表示を切り替える。
ログイン画面は、前述のログイン機能を有効に設定している場合に表示される画面である。この画面を表示している時、画像形成装置101は操作部201の操作ボタンを通じてユーザIDおよびパスワードの入力を受け付ける。ユーザの入力したユーザIDおよびパスワードが有効なものであった場合、操作部201の表示は通常画面に切り替わる。
ユーザモード画面は、サービスマン向けの特別な設定項目を除いた設定項目を一般のユーザが設定変更することができる設定画面である。一般的な画像形成装置では単に設定画面と呼称されることが多いが、ここでは前記のサービスモード画面との区別を説明上明確にするためユーザモード画面と表記する。起動時間短縮機能およびログイン機能の有効・無効を設定することができる。
サービスモード画面は、サービスマンが画像形成装置101の動作を調整したり、特殊な設定項目の設定を変更したりすることができる画面である。完全消去機能の有効・無効を設定することができる。
ここで、ユーザモード画面やサービスモード画面は、第1の画面の一例である。また、ここで、通常画面やログイン画面は、第2の画面の一例である。
ここで、ユーザモード画面やサービスモード画面は、第1の画面の一例である。また、ここで、通常画面やログイン画面は、第2の画面の一例である。
<プリンタエンジンの動作>
次に、本発明に係るプリンタエンジン205の動作について説明する。
図4は、画像形成装置101の断面図である(プリンタエンジン205の断面図でもある)。
図4に示すように、画像形成装置101は、給紙トレイ401と給紙カセット402の2つの給紙部と、排紙トレイ404と、403で囲んだ電子写真プロセスにより画像形成するユニット、定着ローラ408と加圧ローラ409で構成される定着器等を有する。
次に、本発明に係るプリンタエンジン205の動作について説明する。
図4は、画像形成装置101の断面図である(プリンタエンジン205の断面図でもある)。
図4に示すように、画像形成装置101は、給紙トレイ401と給紙カセット402の2つの給紙部と、排紙トレイ404と、403で囲んだ電子写真プロセスにより画像形成するユニット、定着ローラ408と加圧ローラ409で構成される定着器等を有する。
405は用紙である。給紙カセット402から給紙するときの用紙の搬送パスは、片面印刷であればP1、P2、P3の順に搬送される。両面印刷であれば、給紙カセット402からの用紙の搬送パスは、P1、P2、P3の順に搬送され、P3の後にスイッチバックしてP6、P2、P3の順に搬送され、機外へ排出される。
次に、画像形成ユニット403の中の各ユニットについて説明する。
410a、410b、410c、410dは、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナーカートリッジである。例えば410aの場合、帯電ローラ411aを含む帯電器と、現像ローラ412aを含む現像器と、感光ドラム413aを有する。帯電器は、コントローラ202から送信された画像を感光ドラム413aに潜像するためのユニットであり、現像器は、画像が潜像された感光ドラムにトナーを載せて現像するためのユニットである。
410a、410b、410c、410dは、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナーカートリッジである。例えば410aの場合、帯電ローラ411aを含む帯電器と、現像ローラ412aを含む現像器と、感光ドラム413aを有する。帯電器は、コントローラ202から送信された画像を感光ドラム413aに潜像するためのユニットであり、現像器は、画像が潜像された感光ドラムにトナーを載せて現像するためのユニットである。
次に、片面印刷時のプリンタエンジン205の制御について説明する。
プリンタエンジン205は、コントローラ202からの指示に従って、コントローラ202から送信された画像データを順に感光ドラム413a、413b、413c、413dに現像し、順に中間転写ベルト406に転写する。同時にプリンタエンジン205は、給紙カセット402から用紙を給紙し、中間転写ベルト406に一次転写されたトナー画像を、P1を経由してP2搬送中の用紙に二次転写するように制御する。プリンタエンジン205は、P2においてトナー画像を転写した用紙を定着ローラ408と加圧ローラ409からなる定着器に搬送してトナー画像を用紙に定着させる。最後にプリンタエンジン205は、トナー画像が定着された用紙をP3経由で機外へ排出する。
プリンタエンジン205は、コントローラ202からの指示に従って、コントローラ202から送信された画像データを順に感光ドラム413a、413b、413c、413dに現像し、順に中間転写ベルト406に転写する。同時にプリンタエンジン205は、給紙カセット402から用紙を給紙し、中間転写ベルト406に一次転写されたトナー画像を、P1を経由してP2搬送中の用紙に二次転写するように制御する。プリンタエンジン205は、P2においてトナー画像を転写した用紙を定着ローラ408と加圧ローラ409からなる定着器に搬送してトナー画像を用紙に定着させる。最後にプリンタエンジン205は、トナー画像が定着された用紙をP3経由で機外へ排出する。
次に、離間動作について説明する。
離間機構は、感光ドラム413aと転写ローラ407aとの間、現像ローラ412aと感光ドラム413aとの間、帯電ローラ411aと感光ドラム413aとの間、定着ローラ408と加圧ローラ409との間にそれぞれ存在する。プリンタエンジン205は、カラー機においてブラックトナーしか使わないモノクロ印刷のときには、ブラック以外の感光ドラムの消耗を低減するために、通常感光ドラム(413a〜413c)と、それに接着している帯電ローラ(411a〜411c)、現像ローラ(412a〜412c)、中間転写ベルト406との間の離間機構を駆動させ、それぞれを接着状態から離間状態にする。また、プリンタエンジン205は、電源オフ時やプリンタエンジン205をオフにするような節電モード時に、コントローラ202からの指示に従い、感光ドラム(413a〜413d)と、それに接着している帯電ローラ(411a〜411d)、現像ローラ(412a〜412d)、中間転写ベルト406との間の離間機構および、定着ローラ408と加圧ローラ409との間の離間機構を駆動させ、それぞれを接着状態から離間状態にする。一方、電源オン時には、プリンタエンジン205は、起動処理の一部として、上記それぞれの離間機構を駆動させ、それぞれ離間状態から接着状態にしてコントローラからの印刷指示に備える。
離間機構は、感光ドラム413aと転写ローラ407aとの間、現像ローラ412aと感光ドラム413aとの間、帯電ローラ411aと感光ドラム413aとの間、定着ローラ408と加圧ローラ409との間にそれぞれ存在する。プリンタエンジン205は、カラー機においてブラックトナーしか使わないモノクロ印刷のときには、ブラック以外の感光ドラムの消耗を低減するために、通常感光ドラム(413a〜413c)と、それに接着している帯電ローラ(411a〜411c)、現像ローラ(412a〜412c)、中間転写ベルト406との間の離間機構を駆動させ、それぞれを接着状態から離間状態にする。また、プリンタエンジン205は、電源オフ時やプリンタエンジン205をオフにするような節電モード時に、コントローラ202からの指示に従い、感光ドラム(413a〜413d)と、それに接着している帯電ローラ(411a〜411d)、現像ローラ(412a〜412d)、中間転写ベルト406との間の離間機構および、定着ローラ408と加圧ローラ409との間の離間機構を駆動させ、それぞれを接着状態から離間状態にする。一方、電源オン時には、プリンタエンジン205は、起動処理の一部として、上記それぞれの離間機構を駆動させ、それぞれ離間状態から接着状態にしてコントローラからの印刷指示に備える。
<コントローラの動作>
次に、本発明に係るコントローラ202の動作について、図5、図6を用いて説明する。
図5は、画像形成装置101のコントローラ202のソフトウェア構成の一例を示すブロック図である。
図5において、コントローラ202のソフトウェア構成は、CPU301によって実行されるブロック510と、CPU321によって実行されるブロック520を有する。ブロック510は、ROM302からRAM340にロードされたプログラムをCPU301が実行することにより実現されるものである。また、ブロック520は、ROM302からRAM340にロードされたプログラムをCPU321が実行することにより実現されるものである。
次に、本発明に係るコントローラ202の動作について、図5、図6を用いて説明する。
図5は、画像形成装置101のコントローラ202のソフトウェア構成の一例を示すブロック図である。
図5において、コントローラ202のソフトウェア構成は、CPU301によって実行されるブロック510と、CPU321によって実行されるブロック520を有する。ブロック510は、ROM302からRAM340にロードされたプログラムをCPU301が実行することにより実現されるものである。また、ブロック520は、ROM302からRAM340にロードされたプログラムをCPU321が実行することにより実現されるものである。
ブロック510は、データ処理部501、操作部I/F部502、USB I/F部503、ストレージI/F部504、ジョブ制御部505、電源制御部506を有する。ブロック520は、ホストI/F部507、画像処理部508、エンジンI/F部509を有する。
ホストI/F部507は、データ処理装置102から送信される印刷データを受信し、RAM340に保存するソフトモジュールである。データ処理部501は、ホストI/F部507が保存した受信データをRAM340から読み出し、該読み出しデータを解釈してジョブ制御部505にジョブ登録するとともに、受信データを中間データに変換してRAM340に保存するソフトモジュールである。
画像処理部508は、データ処理部501が保存した中間データをRAMから読み出し、その読み出しデータを、画像処理プロセッサ324を介してビットマップデータとしてRAM340に保存するソフトモジュールである。
エンジンI/F部509は、画像処理部508がビットマップデータを生成した後に、プリンタエンジン205に対して印刷を指示したり、プリンタエンジン205の状態を監視し、必要に応じてプリンタエンジンの状態をホストI/F部507を介してデータ処理装置102等に通知したりするソフトモジュールである。印刷時には、エンジンI/F部509は、プリンタエンジン205に印刷要求コマンドを発行するとともに、画像処理プロセッサ324にRAM340に保存されているビットマップデータの位置を教える。その後、プリンタエンジン205からの画像転送同期信号に従って画像処理プロセッサ324とデバイスコントローラ325を介して、RAM340に保存されているビットマップデータをプリンタエンジン205に転送する。
操作部I/F502は、操作部201を介してユーザに画像形成装置101を設定するための入力の手段や画像形成装置101の情報を表示する手段を提供するソフトモジュールである。USB I/F部503は、USBメモリ207に存在する画像ファイルを読み込み、操作部I/F502を介してユーザからダイレクト印刷指示を受けてジョブ制御部505にダイレクト印刷ジョブとして登録するソフトモジュールである。
ストレージI/F部504は、例えばホストI/F部507を介して受信したジョブがデータ処理部501によるデータ解釈の結果ストレージ保存ジョブだったときに、ハードディスク装置203にアクセスして印刷データを保存したり、操作部201を介してユーザからストレージ保存ジョブの印刷指示を受けたときに、保存されている印刷データを読み出したりするソフトモジュールである。
ジョブ制御部505は、各ソフトモジュールよりジョブの登録、削除、停止、再開等の要求を受けて、ジョブの内容に従って関連するソフトモジュールに動作指示を出すソフトモジュールである。また、ジョブ制御部505は、ジョブ完了時または削除時に、不揮発性メモリ303にジョブ履歴を保存するモジュールでもある。
電源制御部506は、電源ボタン206操作や節電設定に従って、図3において説明した各電力供給状態への切り替え制御を行うソフトモジュールである。
電源制御部506は、電源ボタン206操作や節電設定に従って、図3において説明した各電力供給状態への切り替え制御を行うソフトモジュールである。
図6は、画像形成装置101において、電源制御部506の電源オフ移行処理を示すフローチャートである。なお、本フローチャートに示す電源制御部506の動作は、CPU301が、RAM340に展開されているメインプログラムを実行することによって実現される。図中、S601〜S613は各ステップを示す。
電源制御部506は、ユーザによる電源ボタン206への電源オフ操作を検知して図6の電源オフ移行処理を実行する。
電源制御部506は、ユーザによる電源ボタン206への電源オフ操作を検知して図6の電源オフ移行処理を実行する。
まず、S601において、電源制御部506は、高速起動待機状態に移行するか通常の電源オフ状態に移行するかどうかを判定する。なお、高速起動待機状態に移行するか、通常の電源オフ状態に移行するかの判定は、例えばRAM340に保存されている情報の再構成が必要なファームウェアの書き換えがあったかどうかや、ハードウェア的なリセットが必要なネットワーク設定の変更があったかどうか、電源ボタン206が押下状態等の条件で判定する。例えば、RAM340に保存されている情報の再構成が必要なファームウェアの書き換えがあった場合、ハードウェア的なリセットが必要なネットワーク設定の変更があった場合、又は、電源ボタン206が所定の時間以上長押し操作された場合に、図3の(B)に示したような通常の電源オフ状態に移行すると判定し、上記以外の場合で、電源ボタン206が所定の時間未満長押し操作された場合に、図3の(D)に示したような高速起動待機状態に移行すると判定するようにしてもよい。
そして、高速起動待機状態に移行すると判定した場合(S601でYesの場合)、電源制御部506は、S602に処理を進める。
S602では、電源制御部506は、機内に実行ジョブ(実行が完了していないジョブ)が存在するかどうか判断する。そして、実行ジョブが存在すると判断した場合(S602でYesの場合)、電源制御部506は、S603以降の処理を実行する。電源制御部506は、エンジンI/F部509に対して電源オフ前処理の実行を指示するとともに(S603)、ジョブ制御部505に対して、ジョブ制御部505に対しては機内の実行ジョブ全ての削除を指示する(S604)。この指示により、ジョブ制御部505は、RAM340で管理している機内の実行ジョブが存在することを表すジョブ管理情報を全て削除する。このとき、ジョブ制御部505は、RAM340、二次記憶装置203、USBメモリ207、不図示のSDカード等に保存しているジョブ本体のデータ、例えば、受信した印刷データや生成した中間データ、ビットマップデータ等に関しては、かならずしも削除する必要はないが、セキュリティ観点から明示的に削除するようにしてもよい。即ち、S604では、RAM340に記憶されるジョブをキャンセルする。
S602では、電源制御部506は、機内に実行ジョブ(実行が完了していないジョブ)が存在するかどうか判断する。そして、実行ジョブが存在すると判断した場合(S602でYesの場合)、電源制御部506は、S603以降の処理を実行する。電源制御部506は、エンジンI/F部509に対して電源オフ前処理の実行を指示するとともに(S603)、ジョブ制御部505に対して、ジョブ制御部505に対しては機内の実行ジョブ全ての削除を指示する(S604)。この指示により、ジョブ制御部505は、RAM340で管理している機内の実行ジョブが存在することを表すジョブ管理情報を全て削除する。このとき、ジョブ制御部505は、RAM340、二次記憶装置203、USBメモリ207、不図示のSDカード等に保存しているジョブ本体のデータ、例えば、受信した印刷データや生成した中間データ、ビットマップデータ等に関しては、かならずしも削除する必要はないが、セキュリティ観点から明示的に削除するようにしてもよい。即ち、S604では、RAM340に記憶されるジョブをキャンセルする。
次に、S614において、電源制御部506は、ジョブ制御部506に対して、上記S604で削除した全ジョブのジョブ削除履歴を不揮発性メモリ303に保存するように指示する。この指示により、ジョブ制御部505は、上記S604で削除した全ジョブのジョブ削除履歴を不揮発性メモリ303に保存する。
次に、S605において、電源制御部506は、上記S603の指示に対するエンジンI/F部509からのオフ前処理の完了通知、上記S604の指示に対するジョブ制御部505からの全ジョブ削除処理の完了通知、及び上記S614の指示に対するジョブ制御部505からの全ジョブの削除履歴保存の完了通知の全てを受信するまで待機する(S605でNoの状態)。
そして、オフ前処理の完了通知、全ジョブ削除処理の完了通知、及び全ジョブの削除履歴保存の完了通知を全て受信したと判定した場合(S605でYesの場合)、電源制御部506は、S606に処理を進める。
一方、上記S602において、機内に実行ジョブが存在しないと判断した場合(S602でNoの場合)、電源制御部506は、エンジンI/F部509に対して電源オフ前処理の実行を指示し(S608)、エンジンI/F部509からの完了通知を待つ(S609)。そして、エンジンI/F部509からの完了通知を受信したと判定した場合(S609でYesの場合)、電源制御部506は、S606に処理を進める。
S606では、電源制御部506は、コントローラ202の保護処理として、不揮発性メモリ303やハードディスク装置への書き込みが完了していない情報の書き込みを完結させるために、ファイルシステムのクローズ処理を実施する。そして、電源制御部506は、上記S606のコントローラの保護処理完了後に、高速起動待機状態へと移行し(S607)、次の電源オン操作に備える。なお、図6には示していないが、ジョブを削除できないまま(S605でNoの状態で)、所定時間が経過した場合、電源制御部506は、高速起動状態への移行処理(S606,S607)は行わず、システムの電源オフ処理(S612,S613)を行う。
なお、電源制御部506は、上記S601において、高速起動待機状態に移行しない、つまり通常の電源オフに移行すると判定した場合(S601でNoの場合)、同様にエンジンI/F部509に対して電源オフ前処理の実行を指示し(S610)、エンジンI/F部509からの完了通知を待って(S611)、コントローラ202の保護処理を実行する(S612)。その後、電源制御部506は、画像形成装置101のシステム電源をオフする(S613)。なお、図3(B)に示したように、電源オフ状態では、RAM340への電力供給も遮断される。このため、RAM340に記憶されるジョブを不揮発性メモリ等に保存することなく電源オフ状態に移行することは(S610〜S613)、RAM340に記憶されるジョブをキャンセルする処理ともなる。
なお、画像形成装置101は、節電状態(図3(C))に移行する条件を満たした場合、節電状態に移行する。電源制御部506は、節電状態(図3(C))に移行する場合、エンジンI/F部509に対して電源オフ前処理の実行を指示し(S608と同様の処理)、エンジンI/F部509からの完了通知を待って(S609と同様の処理)、コントローラ202の保護処理を実行し(S606と同様の処理)、節電状態(図3(C))へ移行する動作を行う。ただし、節電状態(図3(C))に移行する場合は、高速起動待機状態に移行する場合とは異なり、電源制御部506は、S604の全ジョブの削除、及びS614の削除履歴の保存を行わない。
以上のように、本実施例の画像形成装置101は、印刷ジョブが存在する状態で電源オフ操作されたとき、ジョブ管理情報を削除して高速起動待機状態に移行することができる。その結果、高速起動待機状態に移行したあとの電源オン操作に対して高速に起動することができるだけでなく、印刷ジョブが存在しない状態での起動完了を保証することができる。また、節電状態(図3(C))へ移行する場合は、ジョブ管理情報を削除することなく移行することができる。
上記実施例1では、高速起動待機状態への移行前に、RAM340等に記憶されているジョブ管理情報を削除し、ジョブ削除履歴を保存する構成を示した。実施例2では、高速起動待機状態からの電源オン操作による起動処理時に、RAM340等に記憶されているジョブ管理情報を削除し、ジョブ削除履歴を保存するように構成する。
即ち、実施例2の電源制御部506は、高速起動待機状態へ移行する場合(S601でYesの場合)、S602をスキップし、実行ジョブが存在するかどうかに関わらず、S608,S609、S606,S607の処理を実行する。そして、高速起動待機状態からの電源オン操作による起動処理時に、RAM340等に保存されている全ジョブの削除(S604と同様の処理)、及び、全ジョブのジョブ削除履歴の削除(S614と同様の処理)を行い、これら削除処理の完了の後に、起動を完了するように動作する。これにより、高速起動待機状態に移行したあとの電源オン操作に対して高速に起動することができるだけでなく、印刷ジョブが存在しない状態での起動完了を保証することができる。また、節電状態(図3(C))から復帰する場合は、ジョブ管理情報を削除することなく起動する。
以上示したように、実施例2によれば、画像形成装置は、印刷ジョブが存在する状態で電源オフ操作されたとき、そのまま高速起動待機状態に移行し、該高速起動待機状態から電源オン状態(図3(A))への復帰時に、保存されているジョブ及びジョブ管理情報等を削除して、起動することができる。その結果、高速起動待機状態に移行したあとの電源オン操作に対して高速に起動することができるだけでなく、印刷ジョブが存在しない状態での起動完了を保証することができる。
なお、上述した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されることは言うまでもない。
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能である。具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
また、上記各実施例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能である。具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
また、上記各実施例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
(他の実施例)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。
本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施例の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。即ち、上述した各実施例及びその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。
本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施例の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。即ち、上述した各実施例及びその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
101 画像形成装置
202 コントローラ
204 電源ユニット
206 電源ボタン
301 CPU
304 RAM
505 ジョブ制御部
506 電源制御部
202 コントローラ
204 電源ユニット
206 電源ボタン
301 CPU
304 RAM
505 ジョブ制御部
506 電源制御部
Claims (8)
- 入力されたジョブを実行するためのプログラムがロードされる記憶手段への電力の供給が停止される第1電力状態および前記記憶手段に電力が供給される第2電力状態に移行する画像形成装置であって、
前記画像形成装置の電力状態を操作するための操作手段と、
ユーザが前記操作手段に対して第1の操作をした場合に、前記記憶手段に記憶されるジョブをキャンセルして前記画像形成装置の電力状態を前記第1電力状態に移行し、ユーザが前記操作手段に対して第2の操作をした場合に、前記記憶手段に記憶されるジョブをキャンセルして前記画像形成装置の電力状態を第2電力状態に移行する制御手段と、を備えることを特徴とする画像形成装置。 - ネットワークを介してジョブを受信する受信手段をさらに備え、
前記第2電力状態では、前記受信手段への電力の供給が停止されることを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記第1の操作は、前記操作手段を所定の時間以上押下する操作であり、
前記第2の操作は、前記操作手段を所定の時間未満押下する操作である、ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - ユーザが前記操作手段を操作したときに実行が完了していないジョブが存在するか否かを判断する判断手段をさらに備え、
前記制御手段は、ユーザが前記操作手段に対して第2の操作をした場合、前記判断手段によってジョブが存在すると判断されたならば、前記記憶手段に記憶されるジョブをキャンセルして前記画像形成装置の電力状態を前記第1電力状態に移行する、ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 用紙に画像を形成する画像形成手段をさらに備える、ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記記憶手段は、揮発性の記憶手段であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 入力されたジョブを実行するためのプログラムがロードされる記憶手段への電力の供給が停止される第1電力状態および前記記憶手段に電力が供給される第2電力状態に移行する画像形成装置の制御方法であって、
前記画像形成装置の電力状態を操作するための操作手段に対してユーザが第1の操作をした場合に、前記記憶手段に記憶されるジョブをキャンセルして前記画像形成装置の電力状態を前記第1電力状態に移行し、前記操作手段に対してユーザが第2の操作をした場合に、前記記憶手段に記憶されるジョブをキャンセルして前記画像形成装置の電力状態を第2電力状態に移行する、ことを特徴とする画像形成装置の制御方法。 - コンピュータを、請求項1乃至6のいずれか1項に記載された手段として機能させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013125336A JP2015000499A (ja) | 2013-06-14 | 2013-06-14 | 画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及びプログラム |
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Publications (1)
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ID=52295329
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JP (1) | JP2015000499A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020129082A (ja) * | 2019-02-08 | 2020-08-27 | キヤノン株式会社 | 画像形成装置 |
-
2013
- 2013-06-14 JP JP2013125336A patent/JP2015000499A/ja active Pending
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