JP2020014040A - 画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及びプログラム - Google Patents

画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】電源スイッチが画像形成装置の電源をオフにするように操作された場合、表示部への電源の供給を停止する前に、キャッシュに格納されているデータを磁気メディアに格納することができる画像形成装置、画像形成装置の制御方法及びプログラムを提供する。【解決手段】ユーザにより電源スイッチが操作され、MFPの電源がオフされる場合、CPUは、キャッシュの機能をオフし、フラッシュ動作を行わせる。そして、フラッシュ動作が終了すると、シャットダウン処理中であることを表示部に表示させてから、MFPの内部電源をオフしていく。【選択図】図3

Description

本発明は、ハードディスクなどの記憶装置を有する画像形成装置に関するものである。
従来、複合機(MultiFunction Peripheral)などの画像形成装置(以下、「MFP」と言う)においては、システムソフトウェアやスキャナで読み取った画像データ、ネットワークを介して受信したデータなどを格納している。そして、こうしたプログラムやデータを格納する記憶装置としては、ハードディスクドライブ(以下、「HDD」と言う)が多く利用されている。
HDDは、磁気ディスクを高速回転させ、磁気ヘッドを磁気ディスク上のデータが記憶されている場所に移動させることにより、磁気ディスク上に書き込まれたデータを読み取る装置である。
そのため、HDDにおいてデータを書き込む際は、データが格納されていない磁気ディスク上の領域に磁気ヘッドを移動してから、データの書き込みを行う。また、データを読み出す際は、データが磁気ディスク上の記憶されている位置に磁気ヘッドを移動させてから、データの読み出しを行う。
このように、HDDでは、磁気ヘッドを磁気ディスク上の所定の場所に移動してからデータの書き込みや読み出しを行うため、時間がかかるという問題がある。
そこで、HDDの書き込み/読み出しデータを一時的に格納するHDDキャッシュを備えて、HDDキャッシュに対して書き込み/読み出しを行うことにより、アクセス速度を向上させる技術が提案されている(特許文献1を参照)。
ところで、HDDにおいてHDDキャッシュを使用する場合、大きく分けて2種類の書き込みアルゴリズムが利用される。すなわち、ライトスルーキャッシュ(write through cache)アルコリズムと、ライトバックキャッシュ(write back cache)アルコリズムである。
ライトスルーキャッシュは、HDDキャッシュを使用中にデータの書換えがあった場合、書換えデータをHDDの磁気ディスクへも随時書き込むものである。これは、HDDキャッシュのデータと磁気ディスク上のデータとを常に一致させておくという、コヒーレンシー(coherency)を適用したアルゴリズムである。
ただし、ライトスルーキャッシュでは、HDDキャッシュのデータの書換えを行うたびに、そのデータを磁気ディスクに書き込むために磁気ディスクを動作させる必要がある。
一方、ライトバックキャッシュは、キャッシュデータの書換えがあっても、書換えの際に磁気ディスクへの転送を随時行うことなく、HDDキャッシュでのみ書換えを行う。そして、キャッシュミスになったときに、一括して書換えデータを磁気ディスクへ転送し書き込むようにするアルゴリズムである。
そのため、データ書換えの度に磁気ディスクを駆動しなくても済み、データの書き込み/読み出しを高速化することができる。
したがって、データの書き込み/読み出しの高速化のためには、ライトバックキャッシュのアルゴリズムが使用される。
なお、以下では、キャッシュに使用する揮発性メモリに格納したデータを磁気ディスクなどの不揮発性メモリへ転送して書き込む動作を、「フラッシュ」または「フラッシュ動作」と言う。
しかし、ライトバックキャッシュでは、システムのパワーオフやリセットがあったときに問題がある。すなわち、HDDキャッシュに書換えられたデータが存在し、フラッシュを行う前にパワーオフやリセットがあった場合、書換えデータはすべて消失してしまうため、HDDキャッシュのデータと磁気ディスク上のデータとの不整合が発生することになる。
さらに、消失してしまったデータがHDDのファイルシステムの場合、ファイルシステムの不整合が発生して、次回のパワーオン時にシステムが正常に起動できないという問題がある。
また、パワーオフ時のデータ格納に関しては、一定時間後に電源が切れる構成を有する場合であっても、安全にハイバネーション移行処理を実行するとともに、電源供給の停止までに要する時間を好適に短縮する方法が提案されている(特許文献2参照)。
特開平10−91519号公報 特開2016−76249号公報
ところで、MFP内にあるハードウェアの各部は異なる電圧の電源を使用しているため、パワーオフ時に各部が動作を停止する順序を制御することは複雑かつ困難である。
例えば、HDDへのフラッシュを行っている間に、ユーザインターフェース(User Interface。以下、「UI」と言う)への電源供給が停止して、表示部に表示されている内容が消えてしまう場合が考えられる。この場合、フラッシュ動作中にも関わらず、ユーザはパワーオフ作業が終了したと誤認するおそれがある。
特に、表示部にパワーオフ動作を実施中である旨の表示が行われている場合、その表示が消えると、システム全体のパワーオフ動作が終了したとユーザが誤認してしまうおそれがある。
そして、パワーオフ動作が終了したと誤認したユーザが、HDDへのフラッシュ動作中に主電源であるコンセントを抜いてしまうことが考えられる。そうすると、HDDの磁気ディスク内にデータが書き込まれないために、HDDキャッシュのデータと磁気ディスク上のデータとの不整合が発生してしまう。
本発明は、キャッシュ及び不揮発性の記録媒体を備える第1の記憶手段と、画像形成装置の電源のオン又はオフを切り替えるための第1の切替手段と、画像形成装置内の各部に供給する電源の制御を行う電源制御手段と、画像形成装置の状態を含む情報を表示する表示手段と、を有する画像形成装置であって、前記第1の切替手段が画像形成装置の電源をオフにするように操作された場合、前記電源制御手段が前記表示手段への電源の供給を停止する前に、前記キャッシュに格納されているデータを前記不揮発性の記録媒体に格納することを特徴とする。
本発明によれば、電源スイッチが画像形成装置の電源をオフにするように操作された場合、表示部への電源の供給を停止する前に、キャッシュに格納されているデータを磁気メディアに格納する。
これにより、表示部に表示されている内容が消えた状態でユーザが主電源を切断しても、データの不整合は発生しないため、画像形成装置の起動不良を防止することができる。
MFPのハードウェア構成を示すブロック図である。 HDDの内部構成を示すブロック図である。 MFPのシステム全体の動作を示すフローチャートである(実施例1)。 MFPのユーザインターフェース(UI)の一例である。 シャットダウン処理中の表示の一例である。 電源オフ状態における表示の一例である。 MFPのシステム全体の動作を示すフローチャートである(実施例2)。 MFPのシステム全体の動作を示すフローチャートである(実施例3)。
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。
なお、以下の実施例において示される構成は本発明の一例にすぎず、本発明は以下の実施例において図示された構成に限定されるものではない。
図1は、MFP100のハードウェア構成を示すブロック図である。
CPU101は、MFP100全体を制御するマイクロコンピュータである。
RAM102は、CPU101で実行されるプログラムを格納する揮発性メモリであり、また、CPU101が演算処理に用いるデータを一時的に格納するためのワークメモリでもある。
ROM103は、画像形成装置100の起動に用いるプログラムを格納しており、MFP100の起動の際に使用される。
SRAM104は、MFP100の諸々の設定情報を記憶しておくための不揮発性メモリである。
UI105は、操作部151、表示部152、UI用CPU153から構成されるユーザインターフェースである。
操作部151は、ユーザがコマンドを入力するためのタッチパネルや、テンキーボタンなどから構成される。表示部152には、MFP100のステータス情報や、操作画面が表示される。UI用CPU153は、操作部151及び表示部152における制御を行う。
ネットワークI/F(NW I/F)106は、外部のローカルエリアネットワーク(LAN)回線107を介して、外部機器やホストPCとのデータの送受信を行うためのインターフェースである。
HDD108は、図2で詳述する記憶装置であり、MFP100の制御に関するソフトウェアや各種設定、保存された文書などを格納する。また、CPU101の処理データを書き込んだり、画像データをスプールしたりする。
電源制御部109は、外部からMFP100に供給される商用電源から、図1に示されるMFP100内にあるハードウェアの各部で使用される電圧・電流量を生成して、各部に供給する。
電源スイッチ(電源SW)110は、ユーザがMFP100をパワーオン又はパワーオフの切替を行うために使用するスイッチである。ユーザが電源スイッチ110を操作することにより、MFP100は、起動(パワーオン)または停止(パワーオフ)する。
ADF(Automatic Document Feeder)リーダー112は、原稿をスキャンするための自動用紙送り機能を備えたADFリーダー装置である。また、ADFリーダーI/F111は、ADFリーダー112とのインターフェース回路である。
プリンタエンジン114は、用紙に画像を印刷するためのプリンタエンジンである。プリンタエンジンI/Fは、プリンタエンジン114とのインターフェース回路である。
システムバス115は、前述したMFP100内のハードウェアの各部を接続するシステムバスである。
図2は、HDD108の内部構成を示すブロック図である。
図2において、キャッシュ201は、HDD108内部にある揮発性の半導体メモリである。キャッシュ201は、システムバス115を介してHDD108に格納するために送られたデータを一時的に保存するためのメモリである。
システムバス115を介してHDD108に対してデータ書き込みの要求があった場合制御部203はキャッシュ201にデータを格納する。また、HDD108に対してデータ読み出しの要求があった場合、制御部203はキャッシュ201内のデータを読み出す。
このような動作により、HDD108に対するアクセス速度を向上させることができる。
なお、HDD108に対してデータ読み出し要求があった際に、対応するデータがキャッシュ201にない場合(すなわち、キャッシュミスが発生した場合)、HDD108は磁気メディア202からデータを読み出してシステムバス115に出力する。
磁気メディア202は、磁気記録媒体を備える不揮発性のメモリである。磁気メディア202は、データを記録するために磁性体を塗布した円盤状の記録媒体、記録媒体に対してデータ書き込みや読み出しを行う磁気ヘッド、記録媒体を回転させるとともに磁気ヘッドを記録媒体の所定の場所に移動する駆動部、から構成される。
制御部203は、キャッシュ201及び磁気メディア202を制御するための制御部である。制御部203は、HDD108に対するデータ書き込み要求があった場合、キャッシュ201に格納するか磁気メディア202に格納するかを判断して、データを格納する。
また、データ読み出し要求があった場合は、制御部203は、要求されたデータがキャッシュ201に格納されている場合はキャッシュ201から、また、格納されていない場合は磁気メディア202から、データを読み出してシステムバス115に出力する。
また、制御部203は、キャッシュ201に格納されたデータに優先順位をつけておき、キャッシュ201に格納されたデータが所定量を超えた場合、優先順位の低いデータから磁気メディア202に転送していく。
さらに、システムバス115からフラッシュ動作の要求を受けた場合は、制御部203は、キャッシュ201内に格納された全データを磁気メディア202に転送する。
なお、本実施例において、HDD108内のキャッシュ201に格納されたデータを磁気メディア202に書き込み、磁気メディア202に書き込んだデータをキャッシュ201から消去することを、「フラッシュ動作」と呼ぶ。
また、キャッシュ201に格納されているすべてのデータを磁気メディア202に書き込み、キャッシュ201内に磁気メディア202に書き込んでいないデータが残っていない状態になることを、「フラッシュ動作の終了」と定義する。
図3は、実施例1におけるMFP100のシステム全体の動作を表すフローチャートである。
実施例1は、ユーザにより電源スイッチ110が操作され、MFP100の電源がオフされる場合の動作である。この場合、MFP100の電源がオフされると、CPU101は、キャッシュ201の機能をオフし、フラッシュ動作を行わせる。そして、フラッシュ動作が終了すると、シャットダウン処理中であることを表示部152に表示させてから、MFP100の内部電源をオフしていく。以下、順を追って各処理の詳細を説明する。
なお、図3のフローチャートは、MFP100の動作が終了し、入力待ち状態(以下、「スタンバイ状態」と言う)に移行した時点から始まる。
まず、MFP100の電源制御部109は、ユーザにより電源スイッチ110が操作され、オフされたか否かを、電源スイッチ110がオフされるまで繰り返す(S301)。
S301において電源スイッチ110がオフされたことが検知されると、電源制御部109は電源スイッチ110がオフされたことをCPU101に送信する(S302)。
電源スイッチ110がオフされたことを電源制御部109から受信すると、CPU101は、RAM102に対して、RAM102に格納したデータのうち保存する必要があるデータをHDD108に出力するよう指示を行う。これにより、RAM102は必要なデータをHDD108に出力する(S303)。
ただし、S303においてRAM101からHDD108へ格納されるデータには、磁気メディア202に格納されるデータに加えて、磁気メディア202には格納されず、キャッシュ201に格納されるデータが存在する。
そこで、S303においてキャッシュ201に格納されたデータを不揮発性メモリである磁気ディスク202に格納させるため、CPU101はHDD108の制御部203に対してフラッシュ動作を行わせる。具体的には、CPU101は、HDD108の制御部203に対してキャッシュ201を使用しないようにする(キャッシュ機能をオフにする)ことで、キャッシュ201にフラッシュ動作を行わせる(S304)。
制御部203は、キャッシュ201を監視し、S304におけるキャッシュ201のフラッシュ動作が終了したか否かを確認する(S305)。
S305においてフラッシュ動作が終了したことを確認すると、制御部203は、フラッシュ動作が終了したことをCPU101に送信する(S306)
HDD109の制御部203からフラッシュ動作の終了を受信すると、CPU101は、MFP100をシャットダウンするための動作を開始する。具体的には、MFP100がシャットダウン処理中であることを表す画面(図5を参照)をUI105の表示部152に表示させる(S307)。
その後、CPU101は電源制御部109に対してMFP100の内部電源をオフするように指示を行う。そして、電源制御部109は、所定の順序にしたがって、MFP100内のハードウェアの各部に供給している電源のオフを開始する(S308)。
電源制御部109は、S308における電源オフ動作によってMFP100内の各部のすべての電源オフ動作が完了するまで待機する(S309)。
そして、電源オフ動作が完了すると、電源制御部109は、MFP100に供給される商用電源を内部回路から遮断する(S310)。
以上により、本フローチャートは終了する。
図4は、MFP100のユーザインターフェース(UI)105の一例である。
図4の例においては、UI105の操作部151は、スタートボタン401、動作停止ボタン402、リセットボタン403及びテンキー404から構成される。
スタートボタン401がユーザによって押されることにより、ユーザが指定したMFP100の所定の機能(例えば、コピー/プリント/FAX送信など)が開始する。
また、動作停止ボタン402が押されることにより、MFP100は実行中の動作を停止する。
リセットボタン403が押されると、MFP100の設定値が初期状態に戻される。
破線404で囲まれる部分はテンキーであり、コピー枚数や拡大・縮小率などの設定値や暗証番号など、MFP100に対する入力のために使用される。
なお、テンキーの中には数字以外のボタンもある。例えば、テンキーで入力した設定や暗証番号の入力などをクリアするためのクリアボタン、認証に移行するための認証ボタン、設定画面に移行するための設定ボタン、通常モードと待機消費電力が少ない省電力モードとを切り替える節電ボタン、などがある。
図4の例において、表示部152はタッチパネルで構成されており、ユーザは表示部152の所定の領域を接触することにより、各種設定及び設定された内容の表示を行うことができる。
図5は、図3のフローチャートにおけるS307において、表示部152に表示されるシャットダウン処理中の表示の一例である。
図5では、MFP100がシャットダウン中である旨の表示と、シャットダウン処理の進捗を示すプログレスバーが表示されている。
表示部152にこうした表示を行うことにより、図3のS301においてユーザが電源スイッチをオフにした後であっても、MFP100がシャットダウン処理中であることをユーザに知らせることができる。
図6は、図3のフローチャートにおけるS308の内部電源オフの動作によって、UI用CPU153及び表示部152の電源がオフになった(電源の供給が停止した)状態における表示部152に表示される表示の一例である。
図6の例では、表示部152に電源が供給されていないため、何も表示されない黒色の状態となっている。これにより、ユーザはMFP100のシャットダウン処理が終了したことを認識することができる。
なお、図5に示した表示部152のシャットダウン処理中の表示が、図6に示す電源オフの状態に移行するタイミングは、UI用CPU153及び表示部152への電源供給が停止された時点となる。
例えば、MFP100内のハードウェアの各部に供給されている電源の中で、UI用CPU153及び表示部152には電源が最後まで供給されているとする。この場合、図6に示す電源オフの状態に移行するタイミングは、図3のS309において内部電源のオフが完了した時点と一致する。
一方、UI用CPU153及び表示部152への電源供給が、他のハードウェアの各部よりも先に停止した場合は、内部電源のオフが完了する前に、表示部152は図6に示す状態になる。ただし、その場合でも、HDD108の磁気メディア202へのデータの格納はS305において終了しているため、キャッシュ201上のデータと磁気メディア202上のデータとの不整合や、MFP100の起動不良は発生しない。
また、本実施例では、電源オフ時にデータを記憶する記憶装置をHDDとして説明したが、不揮発性メモリのキャッシュを用いてアクセス速度を向上させている記憶装置であれば同様の効果が得られる。そのため、本実施例で説明したHDDの代りに、NAND FLASHメモリを記憶媒体として用いたSolid State Drive(以下、「SSD」と言う)を用いた記憶装置を使用することも可能である。
以上のとおり、実施例1では、電源スイッチ110がオフされた場合、表示部152への電源の供給を停止し、表示が消える前にHDD108に対するフラッシュ動作を終了させる。これにより、表示部152の表示が消えることでユーザがMFP100のシャットダウンが終了したと誤認してコンセントを抜いたとしても、データの不整合によるMFP100の起動不良を防止することができる。
実施例2は、ユーザが節電ボタン(図4を参照)を押すことにより、MFP100が省電力モードに移行する場合の動作である。
すなわち、MFP100は、電力モードとして、通常モードと、待機中に消費電力量を低減する省電力モードを有する。そして、通常モードから省電力モードに移行した場合、消費電力量を低減するために、表示部152に電源を供給せずに、図6に示すような非表示の状態にする。
そのため、省電力モード中にユーザが電源スイッチ110をオフした場合、電源制御部109は、表示部152に電源を供給してシャットダウン処理中の表示(図5を参照)を行うことなく、MFP100の内部電源オフを開始する。
しかし、その場合、ユーザが電源スイッチ110をオフした時点で表示部152に電源が供給されていないため、表示部152には何も表示されていない状態になっている。そのため、MFP100がフラッシュ動作及び内部電源のパワーオフ作業が終了したとユーザが誤認する可能性がある。
また、省電力モードに移行し、表示部152に電源が供給されていない状態のMFP100を、シャットダウンされている状態であるとユーザが誤認して、省電力モードにあるMFP100のコンセントを抜いてしまう場合がある。
そこで、実施例2では、MFP100が省電力モードに移行する際に、HDD108に対するフラッシュ動作を行ってキャッシュの使用を禁止する。これにより、省電力モード中にユーザがMFPのコンセントを抜いたとしても、データの不整合による起動不良を防止することができる。
図7は、実施例2において、省電力モードと通常モードとが切り替えられる際のMFP100のシステム全体の動作を表すフローチャートである。以下、順を追って各処理の内容を説明する。
なお、図7において、図3のフローチャートと同じ動作を行う処理については、図3と同じ番号を付している。
まず、UI用CPU153は、操作部151にある節電ボタンがユーザによって押されたか否かを判断する(S701)。
節電ボタンが押されると、UI用CPU153は、節電ボタンが押されたことをCPU101に送信する(S702)。
節電ボタンが押されたことをUI用CPU153から受信すると、CPU101は、MFP100の状態が通常モードであるか省電力モードであるかを判断する(S703)。
通常モードの場合、MFP100は省電力モードに移行するため、CPU101は、RAM102に対して、RAM102に格納したデータのうち保存する必要があるデータをHDD108に出力するよう指示を行う(S303)。
その後、CPU101は、HDD108の制御部203に対してキャッシュ機能をオフにして、キャッシュ201にフラッシュ動作を行わせる(S304)。
そして、キャッシュ201のフラッシュ動作が終了したか否かを判断する(S305)。
S305においてフラッシュ動作が終了したと判断すると、HDD108の制御部203は、フラッシュ動作が終了したことをCPU101に送信する(S306)
HDD108の制御部203からフラッシュ動作の終了を受信すると、CPU101は、電源制御部109に対して不要な電源供給を停止するよう指示して、MFP100を省電力モードに移行させる(S704)。
省電力モードに移行したMFP100は、再びS701に戻る。そして、UI用CPU153は、操作部151にある節電ボタンがユーザによって押されたか否かを再び判断する。
一方、S703において、MFP100が省電力モードであると判断した場合、CPU101は、HDD108の制御部203に対して、キャッシュ機能をオンにしてキャッシュ201を利用可能な状態にする(S705)。
その後、CPU101は、電源制御部109に対してMFP100内のハードウェアの各部に電源供給を行うよう指示して、MFP100を省電力モードから通常モードに復帰させる(S706)。
通常モードに復帰したMFP100は、再びS701に戻る。そして、UI用CPU153は、操作部151にある節電ボタンがユーザによって押されたか否かを再び判断する。
以上のとおり、実施例2においては、通常モードから省電力モードに移行する場合、MFP100はRAM102に格納したデータをHDD108に格納させるとともに、キャッシュ機能をオフにしてフラッシュ動作を行ってから省電力モードに移行する。
そのため、省電力モード時にユーザがMFP100のコンセントを抜いたとしても、データはすでにHDD108の磁気メディア202に格納されているため、データの不整合による起動不良を起こすことはない。
一方、MFP100が省電力モードから通常モードに復帰したときにキャッシュ機能をオンにするため、MFP100の通常動作時にはキャッシュを使用した動作を行うことができる。
実施例3は、実施例1と同様に、ユーザにより電源スイッチ110が操作され、MFP100の電源がオフされる場合の動作である。この際、実施例3においては、実施例2と同様に、MFP100が省電力モードに移行したときに、フラッシュ動作を終了させているものとする。
図8は、実施例3におけるMFP100のシステム全体の動作を表すフローチャートである。図8においても、図3のフローチャートと同じ動作を行う処理については、図3と同じ番号を付している。
まず、MFP100の電源制御部109は、ユーザにより電源スイッチ110が操作され、オフされたか否かを、電源スイッチ110がオフされるまで繰り返す(S301)。
S301において電源スイッチ110がオフされたことが検知されると、電源制御部109は電源スイッチ110がオフされたことをCPU101に送信する(S302)。
S302において、電源スイッチ110がオフされたことを電源制御部109から受信すると、CPU101はMFP100が通常モードであるか省電力モードであるかの判定を行う(S801)。
MFP100が通常モードであると判定した場合、CPU101は、実施例1の図3で説明したように、シャットダウン動作を行う(S303からS308)。
一方、S801において、MFP100が省電力モードであると判定した場合、実施例2と同様の処理をすでに行っているものとする。すなわち、MFP100は、図7で説明したように、省電力モードへの移行時にHDD108に対してデータの格納及びフラッシュ動作を行っている。
そのため、電源スイッチオフ時にHDD108に対するデータの格納及びフラッシュ動作を行う必要はない。そこで、電源制御部109は、MFP100の各部に供給している電源を所定の順序にしたがって電源をオフする(S308)。
S309においてMFP100内部のすべての電源オフ動作が完了するまで待機し、電源オフ動作が終了すると、電源制御部109はMFP100に供給される商用電源を内部回路から遮断する(S310)。
以上により、本フローチャートは終了する。
以上のとおり、実施例3では、実施例1と同様に、電源スイッチ110がオフされた場合、表示部152への電源の供給を停止し、表示が消える前にHDD108に対するフラッシュ動作を終了させる。これにより、表示部152の表示が消えることでユーザがMFP100のシャットダウンが終了したと誤認してコンセントを抜いたとしても、データの不整合によるMFP100の起動不良を防止することができる。
さらに、省電力モードにおいて電源スイッチがオフされた場合は、キャッシュ機能をオフにして、フラッシュ動作がすでに終了している。このため、表示部152に表示を行わないことにより、ユーザがMFP100のコンセントを抜いたとしても、データはすでにHDD108の磁気メディア202に格納されているため、データ不整合による起動不良を防止することができる
(その他の実施例)
本発明は、上述の実施例の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。
本発明は上述の実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形が可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。すなわち、上述の実施例及びその変形例を組み合わせた構成もすべて本発明に含まれるものである。
100 MFP
101 CPU
102 RAM
105 ユーザインターフェース(UI)
108 HDD
109 電源制御部
110 電源スイッチ
152 表示部
201 キャッシュ
202 磁気メディア
203 制御部

Claims (17)

  1. キャッシュ及び不揮発性の記録媒体を備える第1の記憶手段と、
    画像形成装置の電源のオン又はオフを切り替えるための第1の切替手段と、
    画像形成装置内の各部に供給する電源の制御を行う電源制御手段と、
    画像形成装置の状態を含む情報を表示する表示手段と、
    を有する画像形成装置であって、
    前記第1の切替手段が画像形成装置の電源をオフにするように操作された場合、前記電源制御手段が前記表示手段への電源の供給を停止する前に、前記キャッシュに格納されているデータを前記不揮発性の記録媒体に格納する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第1の切替手段が画像形成装置の電源をオフにするように操作された場合、前記キャッシュを使用しないように設定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. さらに揮発性の第2の記憶手段を有し、
    前記第1の切替手段が画像形成装置の電源をオフにするように操作された場合、前記第2の記憶手段に格納されているデータを前記不揮発性の記録媒体に格納する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記不揮発性の記録媒体へのデータの格納が終了してから、前記電源制御手段が前記表示手段への電源の供給を停止する
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記第1の切替手段が画像形成装置の電源をオフにするように操作されてから、前記電源制御手段が前記表示手段への電源の供給を停止するまで、画像形成装置の電源がシャットダウン処理中であることが前記表示手段に表示される
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 電力モードとして、通常モードと、表示手段への電源の供給を停止する省電力モードとを有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  7. さらに前記電力モードを切り替える第2の切替手段を有する
    ことを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記通常モードにおいて前記第2の切替手段が操作された場合、前記キャッシュに格納されているデータを前記不揮発性の記録媒体に格納したのちに、前記省電力モードに移行する
    ことを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記通常モードにおいて前記第2の切替手段が操作された場合、前記キャッシュを使用しないように設定する
    ことを特徴とする請求項7又は8に記載の画像形成装置。
  10. さらに揮発性の第2の記憶手段を有し、
    前記通常モードにおいて前記第2の切替手段が操作された場合、前記第2の記憶手段に格納されているデータを前記不揮発性の記録媒体に格納する
    ことを特徴とする請求項7乃至9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  11. 前記省電力モードにおいて前記第2の切替手段が操作された場合、前記第1の記憶手段のキャッシュ機能をオンにする
    ことを特徴とする請求項7乃至10のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  12. 前記第1の記憶手段がHDDからなる
    ことを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  13. 前記第1の記憶手段がSSDからなる
    ことを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  14. 前記第2の記憶手段がRAMからなる
    ことを特徴とする請求項3又は10に記載の画像形成装置。
  15. キャッシュ及び不揮発性の記録媒体を備える第1の記憶手段と、
    画像形成装置の電源のオン又はオフを切り替えるための第1の切替手段と、
    画像形成装置内の各部に供給する電源の制御を行う電源制御手段と、
    画像形成装置の状態を含む情報を表示する表示手段と、
    を有する画像形成装置の制御方法であって、
    前記第1の切替手段が画像形成装置の電源をオフにするように操作された場合、前記電源制御手段が前記表示手段への電源の供給を停止する前に、前記キャッシュに格納されているデータを前記不揮発性の記録媒体に格納する
    ことを特徴とする画像形成装置の制御方法。
  16. さらに電力モードを切り替える第2の切替手段を有し、
    通常モードにおいて前記第2の切替手段が操作された場合、前記キャッシュに格納されているデータを前記不揮発性の記録媒体に格納したのちに、省電力モードに移行する
    ことを特徴とする請求項15に記載の画像形成装置の制御方法。
  17. 請求項15又は16に記載の画像形成装置の制御方法をコンピュータにより実行させるためのプログラム。
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