JP2023160058A - 画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】サスペンドなどの節電処理が継続して失敗するような場合に、節電処理のリトライ中にユーザからの復帰指示があっても稼働状態に復帰できない、節電処理が完了しない等の事態の発生を抑え、ユーザビリティを向上することができる。【解決手段】画像形成装置101は、深いスリープ処理(電源状態Dから電源状態Cへの遷移)に失敗した場合(図5のS503でNoの場合)、サスペンド(電源状態Dから電源状態Cへの遷移や電源状態Eから電源状態Bへの遷移)を禁止し(図5のS511)、元の電力状態に戻す(図5のS512)。また、終了処理(電源状態Eから電源状態Bへの遷移)に失敗した場合(S604でNoの場合)にはシャットダウンを行う(S611)。なお、サスペンドが禁止されている場合(S602でYesの場合)にはシャットダウンを行う(S611)。【選択図】図6
Description
本発明は、画像形成装置の電力制御に関する。
画像形成装置は、サスペンド技術を用いて、メモリに通電しながら、周辺デバイスを停止状態にして、CPUを停止状態(OFFやWFI(Wait For Interrupt))することで、低消費電力を実現している。画像形成装置は、デバイスを使わない状態になると、待機状態から、サスペンド処理を行って、スリープ状態に遷移する。また逆に、画像形成装置は、スリープ状態から、スリープ復帰のイベント通知を受けて、レジューム処理を行い、待機状態へ復帰する。
また、画像形成装置は、ハイバネーション技術を用いて、メモリやレジスタの情報を不揮発記憶装置に保存し、周辺デバイスやCPUをオフ状態にすることで、低消費電力を実現している。
サスペンドやハイバネーションは、ユーザの用途や利便性に応じて使い分けられ、画像形成装置の節電に貢献している。
サスペンドやハイバネーションは、ユーザの用途や利便性に応じて使い分けられ、画像形成装置の節電に貢献している。
特許文献1では、サスペンド処理中に、スキャナやプリンタなどの駆動部から特定のエラー通知を受けたら、シャットダウンする技術が提案されている。
画像形成装置は、システムを構成する複数の装置から成り立っている。そのため、ハードウェア故障が起こると、サスペンドやハイバネーションなどの節電処理で、様々な問題が起こる。
サスペンドやハイバネーションなどの節電処理では、デバイスの停止処理が行われる。この時に、デバイスの一部が故障していて処理が遅延していた場合、デバイスのサスペンド処理に時間がかかり、ユーザが長時間システムを使えないケースが発生する可能性がある。
例えば、デバイスの一つである不揮発記憶装置のサスペンド処理時に、一部のブロックへの書き込みが即時に完了しなかった場合、タイムアウトまで待たされることがある。この場合、故障ブロックへのWrite処理をやめたり、Read/Writeすることで故障ブロックの復旧を行ったりすることで、不揮発記憶装置を停止できることもある。しかし、不揮発記憶装置のブロックが復旧せず、また不揮発記憶装置がブロックの異常を検知できなかった場合、サスペンドのリトライ処理により分単位で待たされ、その間ユーザがシステムを使えないなどの利便性の低下が起こる。デバイスのサスペンドに失敗した結果、システム全体のサスペンドに失敗し、ユーザ応答の遅延につながる。
また、サスペンドやハイバネーションなどの節電処理では、プロセスの停止処理が行われる。この時に、プロセスがシステム処理を実施している場合、プロセスのサスペンド処理に時間がかかり、ユーザが長時間システムを使えないケースが発生する。
例えば、ネットワークの送受信プロセスは、送信バッファを対抗機に出力し、受信バッファにその応答をもらう一連の通信プロトコル処理を行う。この時に、送信バッファや受信バッファがビジー状態になり、バッファの送出や受信を完了するまで、プロセスやプロセスが使うデバイスドライバのサスペンド処理に失敗する。プロセスのサスペンドに失敗した結果、システム全体のサスペンドに失敗し、ユーザ応答の遅延につながる。
例えば、ネットワークの送受信プロセスは、送信バッファを対抗機に出力し、受信バッファにその応答をもらう一連の通信プロトコル処理を行う。この時に、送信バッファや受信バッファがビジー状態になり、バッファの送出や受信を完了するまで、プロセスやプロセスが使うデバイスドライバのサスペンド処理に失敗する。プロセスのサスペンドに失敗した結果、システム全体のサスペンドに失敗し、ユーザ応答の遅延につながる。
上述のように、サスペンドやハイバネーションなどの節電処理に失敗した場合、継続して失敗することが考えられるにもかかわらず、節電処理のリトライが行われ、ユーザ応答に時間がかかってしまったり、処理が完了しなかったりする等の課題があった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものである。本発明の目的は、サスペンドなどの節電処理が継続して失敗することに起因する課題を解決し、節電処理のリトライ中にユーザからの復帰指示があっても稼働状態に復帰できない、節電処理が完了しない等の事態の発生を抑える仕組みを提供することである。
本発明は、サスペンド状態を含む複数の電力状態を遷移する画像形成装置であって、前記サスペンド状態への遷移に失敗した場合に、シャットダウンを行う制御手段を有することを特徴とする。
本発明によれば、サスペンドなどの節電処理が継続して失敗するような場合の課題を解決し、節電処理のリトライ中にユーザからの復帰指示があっても稼働状態に復帰できない、節電処理が完了しない等の事態の発生を抑えることができる。この結果、ユーザビリティを向上することができる。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。
〔第1実施形態〕
<システムの構成>
図1は、本発明の一実施形態を示す画像形成システムの構成の一例を説明する図である。本実施形態では、プリント機能、スキャナ機能、データ通信機能等を備える複合機を例として説明する。
〔第1実施形態〕
<システムの構成>
図1は、本発明の一実施形態を示す画像形成システムの構成の一例を説明する図である。本実施形態では、プリント機能、スキャナ機能、データ通信機能等を備える複合機を例として説明する。
図1において、画像形成装置101は、LAN108を介してコンピュータ109よりジョブを受信可能に構成されている。なお、コンピュータの接続数は、1以上であってもよい。
画像形成装置101において、スキャナ装置102は、原稿から光学的に画像を読み取りデジタル画像に変換する。プリンタ装置104は、デジタル画像を用紙と呼ぶ紙デバイスに出力する。操作部105は、本装置に対する設定をユーザから受け付けたり、処理状態を表示したりするためのタッチパネルやハードキーを備えている。ハードディスク(HDD)106は、デジタル画像や制御プログラム等を記憶する。HDD106は不揮発記憶装置であり、SSD(Solid State Drive)やeMMC(embedded Multi Media Card)などでもよい。FAX装置107は、電話回線等にデジタル画像を送受信する。コントローラ103は、スキャナ装置102、プリンタ装置104、操作部105、ハードディスク106、FAX装置107と接続され、各モジュールに指示を出すことで、画像形成装置101上でジョブを実行する。
画像形成装置101は、LAN108経由でコンピュータ109からデジタル画像の入出力、ジョブの発行や機器の指示等も行なうことが可能である。
スキャナ装置102は、原稿束を自動的に逐次入れ替えることが可能な原稿給紙ユニット121、原稿を光学スキャンしデジタル画像に変換することが可能なスキャナユニット122を有する。なお、スキャナユニット122により変換された画像データはコントローラ103に送信される。
スキャナ装置102は、原稿束を自動的に逐次入れ替えることが可能な原稿給紙ユニット121、原稿を光学スキャンしデジタル画像に変換することが可能なスキャナユニット122を有する。なお、スキャナユニット122により変換された画像データはコントローラ103に送信される。
プリンタ装置104は、紙束から一枚ずつ逐次給紙可能な給紙ユニット142、給紙した紙に画像データを印刷するためのマーキングユニット141、印刷後の紙を排紙するための排紙ユニット143を有する。フィニッシャ装置150は、画像形成装置101のプリンタ装置104の排紙ユニット143から出力された紙デバイスに対して、排紙、ソート、ステープル、パンチ、裁断、などの加工を施す。
また、画像形成装置101は、電源の給電を制御するための電源スイッチ110を持つ。この電源スイッチがオフされると、画像形成装置101は、ソフトウェアやハードウェアの終了処理を待って、電源スイッチのオンを検知するために必要な部分以外の給電を停止する。
<システムの機能>
以下、画像形成装置101の実行可能なジョブ(機能)の一例を説明する。
〔複写機能〕
画像形成装置101は、スキャナ装置102から読み込んだ画像をハードディスク106に記録し、同時にプリンタ装置104を使用して印刷を行なう複写機能を備える。
〔画像送信機能〕
画像形成装置101は、スキャナ装置102から読み込んだ画像を、LAN108を介してコンピュータ109に送信する画像送信機能を備える。
〔画像保存機能〕
画像形成装置101は、スキャナ装置102から読み込んだ画像をハードディスク106に記録し、必要に応じて画像送信や画像印刷を行なう画像保存機能を備える。
〔画像印刷機能〕
画像形成装置101は、コンピュータ109から送信された、例えばページ記述言語を解析し、プリンタ装置104で印刷する画像印刷機能を備える。
以下、画像形成装置101の実行可能なジョブ(機能)の一例を説明する。
〔複写機能〕
画像形成装置101は、スキャナ装置102から読み込んだ画像をハードディスク106に記録し、同時にプリンタ装置104を使用して印刷を行なう複写機能を備える。
〔画像送信機能〕
画像形成装置101は、スキャナ装置102から読み込んだ画像を、LAN108を介してコンピュータ109に送信する画像送信機能を備える。
〔画像保存機能〕
画像形成装置101は、スキャナ装置102から読み込んだ画像をハードディスク106に記録し、必要に応じて画像送信や画像印刷を行なう画像保存機能を備える。
〔画像印刷機能〕
画像形成装置101は、コンピュータ109から送信された、例えばページ記述言語を解析し、プリンタ装置104で印刷する画像印刷機能を備える。
<操作部105の構成>
操作部105は、コントローラ103に接続される。操作部105は、LCDタッチパネルや、節電ボタン、コピーボタン、キャンセルボタン、リセットボタン、テンキー、ユーザモードキーなどを有し、画像入出力システムを操作するためのユーザI/Fを提供する。これらのキーには、ハードウェアのキーや、LCD上に表示されたソフトウェアのキーなどがあり、ハードウェアキーの存在は必須ではない。
操作部105は、コントローラ103に接続される。操作部105は、LCDタッチパネルや、節電ボタン、コピーボタン、キャンセルボタン、リセットボタン、テンキー、ユーザモードキーなどを有し、画像入出力システムを操作するためのユーザI/Fを提供する。これらのキーには、ハードウェアのキーや、LCD上に表示されたソフトウェアのキーなどがあり、ハードウェアキーの存在は必須ではない。
<コントローラ103のブロック図>
次に、図2を用いて、コントローラ103と周辺装置のブロック図を説明する。
図2は、コントローラ103の構成の一例を示す図である。
コントローラ103は、メインボード200と、サブボード220を有する。
次に、図2を用いて、コントローラ103と周辺装置のブロック図を説明する。
図2は、コントローラ103の構成の一例を示す図である。
コントローラ103は、メインボード200と、サブボード220を有する。
メインボード200は、いわゆる汎用的なCPUシステムである。
メインボード200は、ボード全体を制御するCPU340、ブートプログラムが含まれるブートロム202、CPUがワークメモリとして使用するメモリ341を有する。また、メインボード200は、外部バスとのブリッジ機能を持つバスコントローラ204、電源断された場合でも消えない不揮発性メモリ205、コントローラ103をリセットするウォッチドッグタイマ(WDT)230を有する。CPU340は、WDT230を制御する。
メインボード200は、ボード全体を制御するCPU340、ブートプログラムが含まれるブートロム202、CPUがワークメモリとして使用するメモリ341を有する。また、メインボード200は、外部バスとのブリッジ機能を持つバスコントローラ204、電源断された場合でも消えない不揮発性メモリ205、コントローラ103をリセットするウォッチドッグタイマ(WDT)230を有する。CPU340は、WDT230を制御する。
また、メインボード200は、ストレージ装置を制御するディスクコントローラ206、半導体デバイスで構成された比較的小容量なストレージ装置であるSSDやeMMC等のフラッシュディスク207を有する。
さらに、メインボード200は、USBを制御することが可能なUSBコントローラ208、リアルタイムクロック(RTC)272等を有する。
メインボード200には外部に、USBメモリ209、操作部105、ハードディスク106等が接続される。
さらに、メインボード200は、USBを制御することが可能なUSBコントローラ208、リアルタイムクロック(RTC)272等を有する。
メインボード200には外部に、USBメモリ209、操作部105、ハードディスク106等が接続される。
サブボード220は、比較的小さな汎用CPUシステムと、画像処理ハードウェア等から構成される。
サブボード220は、ボード全体を制御するCPU221、CPUがワークメモリとして使用するメモリ223、外部バスとのブリッジ機能を持つバスコントローラ224、電源断された場合でも消えない不揮発性メモリ225を有する。
さらに、サブボード220は、リアルタイムデジタル画像処理を行なう画像処理プロセッサ(イメージプロセッサ)227、デバイスコントローラ226等を有する。
サブボード220は、ボード全体を制御するCPU221、CPUがワークメモリとして使用するメモリ223、外部バスとのブリッジ機能を持つバスコントローラ224、電源断された場合でも消えない不揮発性メモリ225を有する。
さらに、サブボード220は、リアルタイムデジタル画像処理を行なう画像処理プロセッサ(イメージプロセッサ)227、デバイスコントローラ226等を有する。
コントローラ103の外部に接続される、スキャナ装置102とプリンタ装置104は、デバイスコントローラ226を介して、デジタル画像データの受け渡しを行なう。プリンタ装置104から排紙した紙デバイスは、フィニッシャ装置150で加工される。FAX装置107は、CPU221が直接制御を行なう。
なお、本図はブロック図であり簡略化されている。例えば、CPU340、CPU221等にはチップセット、バスブリッジ、クロックジェネレータ等のCPU周辺ハードウェアが多数含まれているが、説明の粒度的に不必要であるため簡略化記載しており、このブロック構成が本発明を制限するものではない。
以下、コントローラ103の動作について、紙デバイスによる画像複写を例に説明する。
ユーザが操作部105から画像複写を指示すると、CPU340がCPU221を介してスキャナ装置102に画像読み取り命令を送る。スキャナ装置102は、紙原稿を光学スキャンしデジタル画像データに変換して、デバイスコントローラ226を介して画像処理プロセッサ227に入力する。画像処理プロセッサ227は、CPU221を介してメモリ223にDMA転送を行いデジタル画像データの一時保存を行なう。CPU340は、デジタル画像データがメモリ223に一定量もしくは全て入ったことが確認できると、CPU221を介してプリンタ装置104に画像出力指示を出す。CPU221は、画像処理プロセッサ227に、メモリ223の画像データのアドレスを教える。メモリ223上の画像データは、プリンタ装置104からの同期信号に従って、画像処理プロセッサ227とデバイスコントローラ226を介してプリンタ装置104に送信される。プリンタ装置104は、紙デバイスにデジタル画像データを印刷する。複数部印刷を行なう場合、CPU340は、メモリ223の画像データをハードディスク106に保存する。2部目以降はスキャナ装置102から画像データをもらわなくても、ハードディスク106やメモリ223から、プリンタ装置104に画像データを送ることが可能である。
ユーザが操作部105から画像複写を指示すると、CPU340がCPU221を介してスキャナ装置102に画像読み取り命令を送る。スキャナ装置102は、紙原稿を光学スキャンしデジタル画像データに変換して、デバイスコントローラ226を介して画像処理プロセッサ227に入力する。画像処理プロセッサ227は、CPU221を介してメモリ223にDMA転送を行いデジタル画像データの一時保存を行なう。CPU340は、デジタル画像データがメモリ223に一定量もしくは全て入ったことが確認できると、CPU221を介してプリンタ装置104に画像出力指示を出す。CPU221は、画像処理プロセッサ227に、メモリ223の画像データのアドレスを教える。メモリ223上の画像データは、プリンタ装置104からの同期信号に従って、画像処理プロセッサ227とデバイスコントローラ226を介してプリンタ装置104に送信される。プリンタ装置104は、紙デバイスにデジタル画像データを印刷する。複数部印刷を行なう場合、CPU340は、メモリ223の画像データをハードディスク106に保存する。2部目以降はスキャナ装置102から画像データをもらわなくても、ハードディスク106やメモリ223から、プリンタ装置104に画像データを送ることが可能である。
<電源構成>
図3は、画像形成装置101の電源構成を説明するブロック図である。
以下、図3を用いて、画像形成装置101における、電源301、電源制御部303、コントローラ103、操作部105、スキャナ装置102、プリンタ装置104の構成について、本発明に関わる部分を説明する。
図3は、画像形成装置101の電源構成を説明するブロック図である。
以下、図3を用いて、画像形成装置101における、電源301、電源制御部303、コントローラ103、操作部105、スキャナ装置102、プリンタ装置104の構成について、本発明に関わる部分を説明する。
電源制御部303には、電源301から電源ライン経由で常時電源が供給されている。ただし、微弱な電力消費にとどまるため、電源オフ時にはこの電源制御部303だけに通電され、電力制御が行われる。
画像形成装置101において、電源スイッチ110が押下されると、これを電源制御部303が検知する。電源制御部303は電源スイッチ110押下を検知すると、電源スイッチP310を制御して、コントローラ103のCPU340に給電する。同様に、電源制御部303は、電源スイッチQ311を制御して操作部105のCPU305、電源スイッチR312を制御してスキャナ装置102、電源スイッチL313を制御してプリンタ装置104に給電する。
画像形成装置101において、電源スイッチ110が押下されると、これを電源制御部303が検知する。電源制御部303は電源スイッチ110押下を検知すると、電源スイッチP310を制御して、コントローラ103のCPU340に給電する。同様に、電源制御部303は、電源スイッチQ311を制御して操作部105のCPU305、電源スイッチR312を制御してスキャナ装置102、電源スイッチL313を制御してプリンタ装置104に給電する。
また、コントローラ103のCPU340は、電源制御部303に通知することで、電源スイッチQ311を制御して操作部105のCPU305へ、電源301から給電することもできる。同様に、CPU340は、電源スイッチR312を制御してスキャナ装置102へ、電源スイッチL313を制御してプリンタ装置104へ、電源301から個別に給電することもできる。また、この時、プリンタ装置104のマーキングユニット141や給紙ユニット142や排紙ユニット143を個別に電源制御することなども可能だが、本論から外れるため割愛する。
なお、図3のようなブロックごとの給電は、例えば電源スイッチP310を2系統で構成し、スリープ状態では電源をオフするブロックに繋がる電源スイッチのみをオフとし、他方をオンとしたままとすることなどで実現できる。また、シャットダウン状態では両方の系統の電源スイッチをオフにする。この場合には、電源制御信号は二値ではなく、通電状態に応じた多値制御信号となる。本例では特にそのような記載は省くが、スリープ状態やシャットダウン状態などを含む前述した各電力状態は、このような制御により電源供給が成される。この制御は、電源制御部303が電源スイッチP310を多値制御してコントローラ103の各ブロックへ給電しても、コントローラ103のCPU340が電源制御部303に通知して電源スイッチP310を多値制御してコントローラ103の各ブロックへ給電しても、どのような形態でもよい。なお、本実施形態では、電源スイッチP310、電源スイッチQ311、電源スイッチR312、電源スイッチL313をリレースイッチとするが、リレースイッチに限定されるものではなく、例えばシリコンスイッチ等でもよい。
<電力状態と電力状態遷移>
図4は、本実施形態のシステムの5つの電力状態と状態遷移を説明する図である。
まず、5つの電力状態について説明する。5つの電力状態は、消費電力が低い値から高い値へ順に、電力状態A<電力状態B<電力状態C<電力状態D<電力状態Eとなる。
図4は、本実施形態のシステムの5つの電力状態と状態遷移を説明する図である。
まず、5つの電力状態について説明する。5つの電力状態は、消費電力が低い値から高い値へ順に、電力状態A<電力状態B<電力状態C<電力状態D<電力状態Eとなる。
電力状態Aは、電源スイッチをOFFした状態の一つであって、コールドオフ状態に対応する。この電力状態では、電源スイッチONの信号通知を受ける機能部分に通電する。
電力状態Bは、電源スイッチをOFFした状態の一つであって、サスペンドやハイバネーションと呼ばれる、高速起動モードの高速復帰可能なオフ状態に対応する。この電力状態では、電源スイッチONの信号通知を受ける機能部分や、サスペンドの場合はメモリなどの機能部分に通電する。
電力状態Bは、電源スイッチをOFFした状態の一つであって、サスペンドやハイバネーションと呼ばれる、高速起動モードの高速復帰可能なオフ状態に対応する。この電力状態では、電源スイッチONの信号通知を受ける機能部分や、サスペンドの場合はメモリなどの機能部分に通電する。
電力状態Cは、電源スイッチはONのままの状態の一つであって、深いスリープ状態に対応する。この電力状態では、CPUやメモリに通電した割り込み待ち(Wait For Interrupt(WFI))やサスペンドで使うメモリなどの機能部分に通電する。
なお、電力状態B、電力状態Cはいずれもサスペンドに属する。
なお、電力状態B、電力状態Cはいずれもサスペンドに属する。
電力状態Dは、電源スイッチはONのままの状態の一つであって、浅いスリープ状態に対応する。この電力状態では、UI画面をOFFにし、CPUやメモリを使う機能部分に通電する。
電力状態Eは、電源スイッチをONした、待機や稼働中の状態である。この電力状態では、UI画面をONにし、CPUやメモリに通電し、プリンタ装置やスキャナ装置やファクシミリ装置などの使用する機能部分に通電する。この時、操作部105はON状態を想定しているが、プリント中などはOFF状態でもよい。
以下、5つの電力状態間の電力遷移について説明する。
<起動時の給電:電力状態Aから電力状態Eへの状態遷移>
電力状態Aから、操作者が画像形成装置101を使用する場合、電源スイッチ110をONにする。これにより、画像形成装置101の起動処理が開始する。
<起動時の給電:電力状態Aから電力状態Eへの状態遷移>
電力状態Aから、操作者が画像形成装置101を使用する場合、電源スイッチ110をONにする。これにより、画像形成装置101の起動処理が開始する。
以下、画像形成装置101の起動処理について説明する。
電源制御部303は、電源スイッチ110から電源ONを検知すると、電源スイッチ制御信号により電源スイッチ(310、311、312、313)をそれぞれオンにする。これにより、電源301から、各DC電源供給径路を介して、装置全体、つまりコントローラ103、操作部105、スキャナ装置102及びプリンタ装置104に電力が供給される。すなわち、電力状態Eに遷移する。コントローラ103、プリンタ装置104、スキャナ装置102などでは、電力供給が開始されることにより、各々のCPUが初期化動作を開始する。
電源制御部303は、電源スイッチ110から電源ONを検知すると、電源スイッチ制御信号により電源スイッチ(310、311、312、313)をそれぞれオンにする。これにより、電源301から、各DC電源供給径路を介して、装置全体、つまりコントローラ103、操作部105、スキャナ装置102及びプリンタ装置104に電力が供給される。すなわち、電力状態Eに遷移する。コントローラ103、プリンタ装置104、スキャナ装置102などでは、電力供給が開始されることにより、各々のCPUが初期化動作を開始する。
なお、この時、電源スイッチP310によりコントローラ103、電源スイッチQ311により操作部105、電源スイッチR312によりスキャナ装置102、電源スイッチL313によりプリンタ装置104をより詳細に給電制御してもよい。
例えば、コントローラ103は、電源スイッチを複数に分けて、メインボード200とサブボード220の給電を分けたり、メインボード200のネットワークコントローラ211を分けたり、することもできる。これにより、例えばスリープと高速起動モードの給電を違ったものにできる。また、例えば、プリンタ装置104において、CPUと、給紙ユニット142、マーキングユニット141、排紙ユニット143の給電を分けるということもできるが、ここでは詳細を割愛する。
例えば、コントローラ103は、電源スイッチを複数に分けて、メインボード200とサブボード220の給電を分けたり、メインボード200のネットワークコントローラ211を分けたり、することもできる。これにより、例えばスリープと高速起動モードの給電を違ったものにできる。また、例えば、プリンタ装置104において、CPUと、給紙ユニット142、マーキングユニット141、排紙ユニット143の給電を分けるということもできるが、ここでは詳細を割愛する。
通電が行われると、コントローラ103のCPU340は、ハードウェア初期化を行う。ハードウェア初期化には、レジスタ初期化、割り込み初期化、カーネル起動時のデバイスドライバの登録、操作部105の初期化などがある。次に、コントローラ103のCPU340は、ソフトウェア初期化を行う。ソフトウェア初期化には、各ライブラリの初期化ルーチンの呼び出し、プロセスやスレッドの起動、プリンタ装置104やスキャナ装置102とコミュニケーションを行うソフトウェアサービスの起動、操作部105の描画、などがある。最後に、コントローラ103のCPU340は、待機状態へ移行する。
<待機状態の給電:電力状態E>
続いて、画像形成装置101の、プリンタ装置104やスキャナ装置102を使っていない通常状態の給電について説明する。
通常状態は、全てのユニットに給電されている状態だけではない。通常状態には、例えば、印刷していない時はプリンタ装置104に給電しない状態や、操作部105が点灯しておらず、ユーザが画像形成装置101の前にいないことが分かっている場合は、スキャナ装置102に対して給電しない状態などがある。また、通常状態には、プリンタ装置104の印刷完了や、スキャナ装置102の読取完了を早めるため、必要な部分に電源を入れる、動作待ち状態などもある。動作待ち状態には、例えば、給紙ユニット142や排紙ユニット143が印刷のためのモータやポリゴンを動作させない状態や、マーキングユニット141が印刷のための転写ユニットを温調させない状態が含まれる。また、動作待ち状態には、スキャナユニット122が読取のためのホームポジション検知を動作させない状態が含まれる。
続いて、画像形成装置101の、プリンタ装置104やスキャナ装置102を使っていない通常状態の給電について説明する。
通常状態は、全てのユニットに給電されている状態だけではない。通常状態には、例えば、印刷していない時はプリンタ装置104に給電しない状態や、操作部105が点灯しておらず、ユーザが画像形成装置101の前にいないことが分かっている場合は、スキャナ装置102に対して給電しない状態などがある。また、通常状態には、プリンタ装置104の印刷完了や、スキャナ装置102の読取完了を早めるため、必要な部分に電源を入れる、動作待ち状態などもある。動作待ち状態には、例えば、給紙ユニット142や排紙ユニット143が印刷のためのモータやポリゴンを動作させない状態や、マーキングユニット141が印刷のための転写ユニットを温調させない状態が含まれる。また、動作待ち状態には、スキャナユニット122が読取のためのホームポジション検知を動作させない状態が含まれる。
<印刷時の給電:電力状態E>
続いて、画像形成装置101において、コピーやPDL印刷などの印刷状態でプリンタ装置104やスキャナ装置102を使う状態の給電について説明する。
画像印刷機能を用いて、プリンタ装置104の電源ONと電源OFFについて説明する。
コントローラ103のCPU340は、コンピュータ109からLAN108を経由して、メモリ341にデータを受信する。CPU340は、受信したデータを解析し、画像印刷機能を実行する場合は、印刷ジョブを生成する。そして、CPU340は、電源制御部303に通知して、電源制御部303から電源スイッチL313を切り替えて、電源301からプリンタ装置104への給電を行う。さらに、CPU340は、プリンタ装置104が使えるようになると印刷ジョブを実行する。CPU340は、メモリ341、バスコントローラ204、サブボード220のバスコントローラ224を介して、サブボード220のCPU221へデータを送信する。さらに、CPU221は、画像処理プロセッサ227、デバイスコントローラ226を経由して、プリンタ装置104へデータを送信する。プリンタ装置104は、受信したデータを印刷し、印刷が完了すると、結果をCPU340へ通知する。CPU340は、印刷が完了すると、電源制御部303を用いて、電源制御信号により電源スイッチL313をオフし、プリンタ装置104の電源をOFFする。
続いて、画像形成装置101において、コピーやPDL印刷などの印刷状態でプリンタ装置104やスキャナ装置102を使う状態の給電について説明する。
画像印刷機能を用いて、プリンタ装置104の電源ONと電源OFFについて説明する。
コントローラ103のCPU340は、コンピュータ109からLAN108を経由して、メモリ341にデータを受信する。CPU340は、受信したデータを解析し、画像印刷機能を実行する場合は、印刷ジョブを生成する。そして、CPU340は、電源制御部303に通知して、電源制御部303から電源スイッチL313を切り替えて、電源301からプリンタ装置104への給電を行う。さらに、CPU340は、プリンタ装置104が使えるようになると印刷ジョブを実行する。CPU340は、メモリ341、バスコントローラ204、サブボード220のバスコントローラ224を介して、サブボード220のCPU221へデータを送信する。さらに、CPU221は、画像処理プロセッサ227、デバイスコントローラ226を経由して、プリンタ装置104へデータを送信する。プリンタ装置104は、受信したデータを印刷し、印刷が完了すると、結果をCPU340へ通知する。CPU340は、印刷が完了すると、電源制御部303を用いて、電源制御信号により電源スイッチL313をオフし、プリンタ装置104の電源をOFFする。
<待機状態の給電:電力状態E、電力状態D、電力状態C間の状態遷移>
CPU340は、プリントやスキャンなどのジョブ終了や、ユーザ操作が終わって一定時間経過後のスリープ遷移により、電力状態Eから電力状態Dに遷移する(S442)。さらに、CPU340は、ネットワーク応答などでシステムが使い終わると、電力状態Dから電力状態Cへ遷移する(S432)。その後、電力状態Cで、CPU340は、ネットワークのパケット受信などの通知を受けると、電力状態Dに遷移する(S431)。CPU340は、ネットワークのパケットがジョブだった場合、電力状態Dから電力状態Eに遷移して(S441)、ジョブを実行する。
CPU340は、プリントやスキャンなどのジョブ終了や、ユーザ操作が終わって一定時間経過後のスリープ遷移により、電力状態Eから電力状態Dに遷移する(S442)。さらに、CPU340は、ネットワーク応答などでシステムが使い終わると、電力状態Dから電力状態Cへ遷移する(S432)。その後、電力状態Cで、CPU340は、ネットワークのパケット受信などの通知を受けると、電力状態Dに遷移する(S431)。CPU340は、ネットワークのパケットがジョブだった場合、電力状態Dから電力状態Eに遷移して(S441)、ジョブを実行する。
<スリープ移行時の給電:電力状態Dから電力状態Cへの状態遷移>
続いて、コントローラ103のスリープ移行処理について説明する。
CPU340は、ユーザのコピーやネットワーク経由の印刷ジョブが終了するなど、ユーザが使用しないアクティブ状態が一定時間続くと、オートスリープタイマによりスリープ状態に遷移する。CPU340は、電源制御部303にスリープ状態への移行を通知し、コントローラ103への給電を変更する。CPU340は、電源制御部303が電源スイッチP310を多値制御してコントローラ103の各ブロックをオフするよう制御し、CPU340を割り込み信号待ち状態にし、CPU340をスリープ状態にする。前述したように、ブロックごとの給電は、例えば電源スイッチP310を2系統で構成し、スリープ状態では、電源をオフするブロックにつながる電源イッチのみをオフとし、他方をオンとしたままとすることなどで実現される。
続いて、コントローラ103のスリープ移行処理について説明する。
CPU340は、ユーザのコピーやネットワーク経由の印刷ジョブが終了するなど、ユーザが使用しないアクティブ状態が一定時間続くと、オートスリープタイマによりスリープ状態に遷移する。CPU340は、電源制御部303にスリープ状態への移行を通知し、コントローラ103への給電を変更する。CPU340は、電源制御部303が電源スイッチP310を多値制御してコントローラ103の各ブロックをオフするよう制御し、CPU340を割り込み信号待ち状態にし、CPU340をスリープ状態にする。前述したように、ブロックごとの給電は、例えば電源スイッチP310を2系統で構成し、スリープ状態では、電源をオフするブロックにつながる電源イッチのみをオフとし、他方をオンとしたままとすることなどで実現される。
また、この時、CPU340は、電源制御部303に通知し、電源制御部303が電源制御信号により電源スイッチQ311をオフし、電源301から操作部105への給電を遮断することで、スリープ状態に遷移する。または、CPU340は、操作部105のCPU305にシリアル通信などで通知し、操作部105のCPU305が操作パネルやペリフェラルを節電状態にすることで、スリープ状態に遷移する。
またこの時、前述と同様に、CPU340は、電源制御部303に通知し、電源制御部303が電源制御信号により電源スイッチ(312、313)をオフにし、スキャナ装置102、プリンタ装置104の給電を停止する。プリンタ装置104、スキャナ装置102は、印刷ジョブが生成されていない場合や、デバイス情報の取得が不要な場合は、センサなどのスリープ復帰に必要な個所以外は、給電しなくても構わない。
<スリープ時の給電:電力状態C>
続いて、画像形成装置101のスリープ状態について説明する。
スリープ状態とは、電力消費量を抑えつつ、起動時間を通常起動時よりも早くすることができる、CPUのWFI(Wait For Interrupt)待機状態やサスペンド状態である。
ユーザが操作しない状態で一定時間が経過した時や、操作部105上のタッチパネルや節電キーを押下した時や、設定した時刻に達した時などに、スリープ状態に遷移する。スリープ状態の時は、コントローラ103のメモリ341、割り込みコントローラ、ネットワークコントローラ211、RTC212、USBコントローラ208などに給電する。また、操作部105の節電キー、FAX装置の一部、各種センサ、などにも給電する。ただし、スリープ復帰要因はシステムによって異なるため、スリープ状態の給電は本構成に縛られるわけではない。
続いて、画像形成装置101のスリープ状態について説明する。
スリープ状態とは、電力消費量を抑えつつ、起動時間を通常起動時よりも早くすることができる、CPUのWFI(Wait For Interrupt)待機状態やサスペンド状態である。
ユーザが操作しない状態で一定時間が経過した時や、操作部105上のタッチパネルや節電キーを押下した時や、設定した時刻に達した時などに、スリープ状態に遷移する。スリープ状態の時は、コントローラ103のメモリ341、割り込みコントローラ、ネットワークコントローラ211、RTC212、USBコントローラ208などに給電する。また、操作部105の節電キー、FAX装置の一部、各種センサ、などにも給電する。ただし、スリープ復帰要因はシステムによって異なるため、スリープ状態の給電は本構成に縛られるわけではない。
スリープ復帰時のソフトウェアの動作について述べる。
電源制御部303は、スリープ中に、ネットワーク、タイマやアラームを検知するRTC、着信やオフフックを検知するFAX、ソフトスイッチ、各種センサ、挿抜や通信を検知するUSBなどの1つ以上の割り込みを受け、給電を開始する。電源制御部303は、CPU340に割り込み原因を通知し、CPU340はその通知を受けてソフトウェアの状態を通常状態に戻す処理、すなわちスリープ復帰処理を行う。
電源制御部303は、スリープ中に、ネットワーク、タイマやアラームを検知するRTC、着信やオフフックを検知するFAX、ソフトスイッチ、各種センサ、挿抜や通信を検知するUSBなどの1つ以上の割り込みを受け、給電を開始する。電源制御部303は、CPU340に割り込み原因を通知し、CPU340はその通知を受けてソフトウェアの状態を通常状態に戻す処理、すなわちスリープ復帰処理を行う。
<スリープ復帰時の給電:電力状態Cから電力状態Dへの状態遷移>
続いて、コントローラ103のスリープ復帰処理について説明する。
電源制御部303は、スリープ中にスリープ復帰要因である節電キーの押下イベントハンドラを受信すると、電源スイッチP310をオンし、コントローラ103のCPU340をスリープ復帰する。この時、例えば、電源制御部303は、電源スイッチP310を多値制御してコントローラ103の各ブロックに給電し、CPU340に割り込み信号を発行することで、CPU340をスリープ復帰することもできる。なお、このシーケンスは本論から外れるため割愛する。CPU340は、電源制御部303に通知し、電源制御部303は電源スイッチ(311、312、313)をオンし、操作部105、スキャナ装置102、プリンタ装置104を給電する。なお、FAX装置107などのデバイスの給電を図示していないが、不図示の信号として用意することもできる。
続いて、コントローラ103のスリープ復帰処理について説明する。
電源制御部303は、スリープ中にスリープ復帰要因である節電キーの押下イベントハンドラを受信すると、電源スイッチP310をオンし、コントローラ103のCPU340をスリープ復帰する。この時、例えば、電源制御部303は、電源スイッチP310を多値制御してコントローラ103の各ブロックに給電し、CPU340に割り込み信号を発行することで、CPU340をスリープ復帰することもできる。なお、このシーケンスは本論から外れるため割愛する。CPU340は、電源制御部303に通知し、電源制御部303は電源スイッチ(311、312、313)をオンし、操作部105、スキャナ装置102、プリンタ装置104を給電する。なお、FAX装置107などのデバイスの給電を図示していないが、不図示の信号として用意することもできる。
<高速起動モード時の給電:電力状態B>
続いて、画像形成装置101の高速起動モード状態について説明する。
高速起動モード状態とは、電力消費量を抑えつつ、起動時間を通常起動時よりも早くすることができる、サスペンドやハイバネーション状態である。
ユーザが電源スイッチをOFFした時や、画像形成装置内外のアプリケーションやサーバから終了処理通知を受信した時などに、高速起動モード状態に遷移する。
高速起動モード状態では、コントローラ103のメモリ341、電源スイッチON割り込みを受け取る割り込みコントローラに給電する。一方、ネットワークコントローラ211、RTC212、USBコントローラ208、操作部105の節電キー、FAX装置107の一部、各種センサなど、高速起動モードでは復帰要因として使わないデバイスを非通電状態やリセット状態にすることで節電する。ただし、高速起動モードからの復帰要因はシステムによって異なるため、高速起動モード状態の給電は本構成に縛られるわけではない。
続いて、画像形成装置101の高速起動モード状態について説明する。
高速起動モード状態とは、電力消費量を抑えつつ、起動時間を通常起動時よりも早くすることができる、サスペンドやハイバネーション状態である。
ユーザが電源スイッチをOFFした時や、画像形成装置内外のアプリケーションやサーバから終了処理通知を受信した時などに、高速起動モード状態に遷移する。
高速起動モード状態では、コントローラ103のメモリ341、電源スイッチON割り込みを受け取る割り込みコントローラに給電する。一方、ネットワークコントローラ211、RTC212、USBコントローラ208、操作部105の節電キー、FAX装置107の一部、各種センサなど、高速起動モードでは復帰要因として使わないデバイスを非通電状態やリセット状態にすることで節電する。ただし、高速起動モードからの復帰要因はシステムによって異なるため、高速起動モード状態の給電は本構成に縛られるわけではない。
高速起動モードからの復帰時のソフトウェアの動作について述べる。
電源制御部303は、高速起動モード中に、電源スイッチ110のONの割り込みを受けると、給電を開始する。電源制御部303は、CPU340に割り込み原因を通知し、CPU340はその通知を受けてソフトウェアの状態を通常状態に戻す処理、すなわち、高速起動モードからの復帰処理、ハイバネーションからの復帰処理、サスペンドからのレジューム処理を行う。
電源制御部303は、高速起動モード中に、電源スイッチ110のONの割り込みを受けると、給電を開始する。電源制御部303は、CPU340に割り込み原因を通知し、CPU340はその通知を受けてソフトウェアの状態を通常状態に戻す処理、すなわち、高速起動モードからの復帰処理、ハイバネーションからの復帰処理、サスペンドからのレジューム処理を行う。
<フローチャート説明>
第1実施形態では、深いスリープ処理に失敗した場合に節電禁止フラグを立て、サスペンド処理(すなわち電力状態Cや電力状態Bへの遷移)を禁止する。以下、この構成についてフローチャートを用いて詳細に説明する。
図5、図6は、第1実施形態の画像形成装置の動作の一例を示すフローチャートであり、本実施形態の特徴を最も端的にあらわすものである。例えば、これらの処理は、CPU340がHDD106に格納されるプログラムをメモリ341にロードして実行することにより実現される。
第1実施形態では、深いスリープ処理に失敗した場合に節電禁止フラグを立て、サスペンド処理(すなわち電力状態Cや電力状態Bへの遷移)を禁止する。以下、この構成についてフローチャートを用いて詳細に説明する。
図5、図6は、第1実施形態の画像形成装置の動作の一例を示すフローチャートであり、本実施形態の特徴を最も端的にあらわすものである。例えば、これらの処理は、CPU340がHDD106に格納されるプログラムをメモリ341にロードして実行することにより実現される。
まず、図5のフローチャートを用いて説明する。
図5のフローチャートに示す処理は、深いスリープ処理(電力状態Dから電力状態Cへの遷移処理)に対応する。この処理は、CPU340が、プリントやスキャンなどの終了や、ユーザが画像形成装置の使用を終了して一定時間後などのスリープ処理、つまり電力状態Dから電力状態Cへの遷移(S432)の開始をトリガに開始する。
図5のフローチャートに示す処理は、深いスリープ処理(電力状態Dから電力状態Cへの遷移処理)に対応する。この処理は、CPU340が、プリントやスキャンなどの終了や、ユーザが画像形成装置の使用を終了して一定時間後などのスリープ処理、つまり電力状態Dから電力状態Cへの遷移(S432)の開始をトリガに開始する。
まずCPU340は、節電禁止フラグの設定があるかどうかを確認する(S501)。例えば、節電禁止フラグはメモリ341に記憶されるものであり、例えば画像形成装置101の電源オフにより節電禁止フラグは未設定の状態となる。
節電禁止フラグの設定が有る場合(S501でYesの場合)、CPU340は、電力状態Cへの遷移を行わず、本フローチャートの処理を終了する。
節電禁止フラグの設定が有る場合(S501でYesの場合)、CPU340は、電力状態Cへの遷移を行わず、本フローチャートの処理を終了する。
一方、節電禁止フラグの設定が無い場合(S501でNoの場合)、CPU340は、電力状態Cへの遷移処理を行う(S502)。
次にCPU340は、上記S502の電力状態Cへの遷移処理に失敗したかどうかを確認する(S503)。成功した場合(S503でNoの場合)、電力状態Cへ遷移を完了し、本フローチャートの処理が終了する。
次にCPU340は、上記S502の電力状態Cへの遷移処理に失敗したかどうかを確認する(S503)。成功した場合(S503でNoの場合)、電力状態Cへ遷移を完了し、本フローチャートの処理が終了する。
一方、上記S502の電力状態Cへの遷移処理に失敗した場合(S503でYesの場合)、CPU340は、節電禁止フラグを設定し(S511)、電力状態Dに電力状態を戻し(S512)、本フローチャートの処理を終了する。
以下、図6のフローチャートを用いて説明する。
図6のフローチャートに示す処理は、終了処理(電力状態Eから電力状態Bへの遷移処理)に対応する。この処理は、CPU340が、電源スイッチ110がOFFされたことや、アプリケーションから終了通知を受けたことによる、終了イベントの開始、つまり電力状態Eから電力状態Bへの遷移(S422)をトリガに、開始する。
図6のフローチャートに示す処理は、終了処理(電力状態Eから電力状態Bへの遷移処理)に対応する。この処理は、CPU340が、電源スイッチ110がOFFされたことや、アプリケーションから終了通知を受けたことによる、終了イベントの開始、つまり電力状態Eから電力状態Bへの遷移(S422)をトリガに、開始する。
CPU340は、電源スイッチ110(電源SW)がOFFされたかどうかを確認する(S601)。この電源SWのOFFは、アプリケーションから終了通知を受けたかどうかを確認することでもよい。電源SWがOFF等されていない場合(S601でNoの場合)、CPU340は、電源SWのOFF等の確認を継続する。
一方、電源SWがOFFされた場合(S601でYesの場合)、CPU340は、S602に処理を進める。
一方、電源SWがOFFされた場合(S601でYesの場合)、CPU340は、S602に処理を進める。
S602において、CPU340は、節電禁止フラグの設定があるかどうかを確認する。節電禁止フラグが設定されている場合(S602でYesの場合)、CPU340は、シャットダウンによりコールドオフするため、電力状態Aへの遷移処理を行う(S611)。これにより画像形成装置101はシャットダウンされ、コールドオフ状態となる。
一方、節電禁止フラグが設定されていない場合(S602でNoの場合)、CPU340は、S603に処理を進める。
S603において、CPU340は、サスペンドやハイバネーションを行うため、電力状態Bへの遷移処理を開始する。
そして、CPU340は、上記S603の電力状態Bへの遷移処理に失敗したかどうかを確認する(S604)。失敗しなかった場合(S604でNoの場合)、CPU340は、電力状態Bへの遷移を完了し、本フローチャートの処理が終了する。
S603において、CPU340は、サスペンドやハイバネーションを行うため、電力状態Bへの遷移処理を開始する。
そして、CPU340は、上記S603の電力状態Bへの遷移処理に失敗したかどうかを確認する(S604)。失敗しなかった場合(S604でNoの場合)、CPU340は、電力状態Bへの遷移を完了し、本フローチャートの処理が終了する。
一方、上記S603の電力状態Bへの遷移処理に失敗した場合(S604でYesの場合)、CPU340は、シャットダウンによりコールドオフするため、電力状態Aへの遷移処理を行う(S611)。これにより画像形成装置101はシャットダウンされ、コールドオフ状態となる。
なお、上記S603の電力状態Bへの遷移処理に失敗した場合(S604でYesの場合)、元の電力状態Eに戻るようにしてもよい。
なお、上記S603の電力状態Bへの遷移処理に失敗した場合(S604でYesの場合)、元の電力状態Eに戻るようにしてもよい。
画像形成装置では、スリープモードへの遷移処理に失敗することがある。スリープモードへの遷移に失敗した後に、終了処理を実行しようとすると、復帰要因ではないデバイスの通電やクロックを遮断しスリープモードより電力を低くした、サスペンドやハイバネーションなどのいずれかの高速起動モードへの遷移処理にも失敗する。このため、第1実施形態では、画像形成装置101は深いスリープ処理において電力状態Cへの遷移に失敗した場合に、電力状態Cや電力状態Bへの遷移を禁止する。これにより、電力状態Cや電力状態Bへの遷移のリトライを繰り返してしまうことを防止でき、リトライ中にユーザからの復帰指示があっても稼働状態に復帰できないといった事態の発生を防止できる。また、画像形成装置101は上述のように深いスリープ処理に失敗した場合には、本来は高速起動モードの高速復帰可能な電力状態Bに遷移する終了処理時に、電力状態Bへの遷移を行うことなく自動でシャットダウンする。また、終了処理時に電力状態Bへの遷移に失敗した場合にも自動でシャットダウンする。よって、上述のような構成により、確実に電源オフすることを保証できる。この結果、サスペンドやハイバネーションなどの節電処理が継続して失敗することが考えられるような場合に、節電処理のリトライが繰り返し行われてユーザ応答に時間がかかったり、節電処理が完了しなかったりする等の事象の発生を防止することができる。また、節電処理のリトライ中にユーザからの復帰指示があっても稼働状態に復帰できないといった事態の発生を防止できる。
〔第2実施形態〕
第1実施形態で示した図6の処理では、サスペンドに失敗した場合に自動でシャットダウンすることで、電源オフを保証できる。このような第1実施形態の構成では、元の電力状態に戻ることなくシャットダウンするため、アプリケーションが行うサスペンド時の終了処理と、シャットダウン時の終了処理が異なっていた場合、データが論理的に壊れる可能性がある。これに対し、第2実施形態で示す図7の処理では、サスペンドである電力状態Bへの遷移に失敗した時には、一旦、元の電力状態である電力状態Eに戻ってから、自動でシャットダウン状態である電力状態Aへの遷移を行う。これにより、アプリケーションも終了処理でき、データの保護が可能となる。
第1実施形態で示した図6の処理では、サスペンドに失敗した場合に自動でシャットダウンすることで、電源オフを保証できる。このような第1実施形態の構成では、元の電力状態に戻ることなくシャットダウンするため、アプリケーションが行うサスペンド時の終了処理と、シャットダウン時の終了処理が異なっていた場合、データが論理的に壊れる可能性がある。これに対し、第2実施形態で示す図7の処理では、サスペンドである電力状態Bへの遷移に失敗した時には、一旦、元の電力状態である電力状態Eに戻ってから、自動でシャットダウン状態である電力状態Aへの遷移を行う。これにより、アプリケーションも終了処理でき、データの保護が可能となる。
図7は、第2実施形態の画像形成装置の動作の一例を示すフローチャートであり、本実施形態の特徴を最も端的にあらわすものである。これらの処理は、CPU340がHDD106に格納されるプログラムをメモリ341にロードして実行することにより実現される。図7のフローチャートに示す処理は、CPU340が、電源スイッチ110がOFFされたことや、アプリケーションから終了通知を受けたことによる、終了イベントの開始、つまり電力状態Eから電力状態Bへの遷移(S422)をトリガに、開始する。
まずS701~S704及びS711の処理は、図6のS601~S604及びS611の処理と同一のため説明を省略し、図6と異なる部分を中心に説明する。第2実施形態では、電力状態Bへの遷移処理に失敗した場合(S704でYesの場合)、CPU340は、節電禁止フラグを設定し(S721)、電力状態Eに戻す(S723)。電力状態Eに戻ると、CPU340は、終了通知を既に受けているので終了処理を継続し、節電禁止フラグの設定があるかどうかを確認する(S702)。この場合、上記S721で節電禁止フラグが設定されているので、CPU340は、S702でYesと判断し、電力状態Aへの遷移処理を行う(S711)。一旦、元の電力状態である電力状態Eに戻ってからシャットダウン状態である電力状態Aへの遷移を行うことにより、アプリケーションを終了処理してからシャットダウンできる。なお、節電禁止フラグは、電力状態Aへ移行を指示するフラグであってもよい。
以上、第2実施形態によれば、画像形成装置101はサスペンドなどの節電状態への遷移処理に失敗した場合、一旦、元の電力状態に戻ることで終了処理時にアプリケーションの終了処理を行ってシャットダウンすることを保証できる。これにより、アプリケーションを終了処理してからシャットダウンでき、データの保護が可能となる。
〔第3実施形態〕
第3実施形態では、スリープ処理に失敗した場合、不揮発記憶装置に記憶されている設定値を変更して、スリープ処理や高速起動処理を禁止し、ユーザに報知する。また逆に、メンテナンスなどで節電への遷移に失敗する現象が解消する場合、不揮発記憶装置に記憶されている設定値を元に戻してスリープ処理や高速起動処理を許可し、その場合も、ユーザに報知する。以下、この構成についてフローチャートを用いて説明する。
図8、図9、図10は、第3実施形態の画像形成装置の動作の一例を示すフローチャートであり、本実施形態の特徴を最も端的にあらわすものである。これらの処理は、CPU340がHDD106に格納されるプログラムをメモリ341にロードして実行することにより実現される。
第3実施形態では、スリープ処理に失敗した場合、不揮発記憶装置に記憶されている設定値を変更して、スリープ処理や高速起動処理を禁止し、ユーザに報知する。また逆に、メンテナンスなどで節電への遷移に失敗する現象が解消する場合、不揮発記憶装置に記憶されている設定値を元に戻してスリープ処理や高速起動処理を許可し、その場合も、ユーザに報知する。以下、この構成についてフローチャートを用いて説明する。
図8、図9、図10は、第3実施形態の画像形成装置の動作の一例を示すフローチャートであり、本実施形態の特徴を最も端的にあらわすものである。これらの処理は、CPU340がHDD106に格納されるプログラムをメモリ341にロードして実行することにより実現される。
以下、図8のフローチャートについて説明する。
図8のフローチャートに示す処理は、深いスリープ処理(電力状態Dから電力状態Cへの遷移処理)に対応する。この処理は、CPU340が、プリントやスキャンなどの終了や、ユーザが画像形成装置の使用を終了して一定時間後などの深いスリープ処理、つまり電力状態Dから電力状態Cへの遷移(S432)の開始をトリガに開始する。
図8のフローチャートに示す処理は、深いスリープ処理(電力状態Dから電力状態Cへの遷移処理)に対応する。この処理は、CPU340が、プリントやスキャンなどの終了や、ユーザが画像形成装置の使用を終了して一定時間後などの深いスリープ処理、つまり電力状態Dから電力状態Cへの遷移(S432)の開始をトリガに開始する。
まずCPU340は、不揮発記憶装置に記憶されている節電設定が節電禁止かどうかを確認する(S801)。なお、節電設定は、例えばHDD106又は不揮発性メモリ205に記憶されるものであり、節電設定として例えば「節電禁止」/「節電許可」等の設定情報が記憶される。
節電設定が節電禁止の場合(S801でYesの場合)、CPU340は、電力状態Cへの遷移を行わず、本フローチャートの処理を終了する。
節電設定が節電禁止の場合(S801でYesの場合)、CPU340は、電力状態Cへの遷移を行わず、本フローチャートの処理を終了する。
一方、節電設定が節電許可の場合(S801でNoの場合)、CPU340は、電力状態Cへの遷移処理を開始する(S802)。
次にCPU340は、上記S802の電力状態Cへの遷移処理に失敗したかどうかを確認する(S803)。成功した場合(S803でNoの場合)、CPU340は、電力状態Cへ遷移を完了し、本フローチャートの処理が終了する。
次にCPU340は、上記S802の電力状態Cへの遷移処理に失敗したかどうかを確認する(S803)。成功した場合(S803でNoの場合)、CPU340は、電力状態Cへ遷移を完了し、本フローチャートの処理が終了する。
一方、上記S802の電力状態Cへの遷移処理に失敗した場合(S803でYesの場合)、CPU340は、S811に処理を進める。
S811において、CPU340は、節電設定を節電禁止に変更する。
S812において、CPU340は、電力状態Dに戻す。
さらに、CPU340は、電力状態Eに遷移し(S813)、操作部105の表示部をスリープによる非表示状態から表示状態に変更して、節電設定を節電禁止に変更したことを報知(例えば表示部へ表示)し(S814)、本フローチャートの処理を終了する。
S811において、CPU340は、節電設定を節電禁止に変更する。
S812において、CPU340は、電力状態Dに戻す。
さらに、CPU340は、電力状態Eに遷移し(S813)、操作部105の表示部をスリープによる非表示状態から表示状態に変更して、節電設定を節電禁止に変更したことを報知(例えば表示部へ表示)し(S814)、本フローチャートの処理を終了する。
なお、上記S814の報知方法は、表示部への表示だけに限るものではなく、外部サーバや所定のメールアドレスへの通知や、電力状態Cへの遷移に失敗したことのログ等への記録や保存など、複数の報知方法で同時に行うことができる。報知方法は、ユーザやサービスマンへ報知可能な方法であれば、どのような方法でもよい。なお、詳細は本論から外れるため割愛する。
また、前述の不揮発記憶装置のデータ(節電設定)は、不揮発記憶装置の情報をメモリ(例えばメモリ341)に展開して変更し、メモリの通電が切れるまでに不揮発記憶装置に保存できていれば消えることがない。また、不揮発記憶装置の節電設定にアクセスするタイミングで必ず不揮発記憶装置から読み書きする必要はないが、本論から外れるため割愛する。
次に、図9のフローチャートについて説明する。
図9のフローチャートの処理は、終了処理(電力状態Eから電力状態Bへの遷移処理)に対応する。この処理は、CPU340が、電源スイッチ110がOFFされたことや、アプリケーションから終了通知を受けたことによる、終了イベントの開始、つまり電力状態Eから電力状態Bへの遷移(S422)をトリガに、開始する。
図9のフローチャートの処理は、終了処理(電力状態Eから電力状態Bへの遷移処理)に対応する。この処理は、CPU340が、電源スイッチ110がOFFされたことや、アプリケーションから終了通知を受けたことによる、終了イベントの開始、つまり電力状態Eから電力状態Bへの遷移(S422)をトリガに、開始する。
CPU340は、電源スイッチ110(電源SW)がOFFされたかどうかを確認する(S901)。この電源SWのOFFは、アプリケーションから終了通知を受けたかどうかを確認することでもよい。電源SWがOFFされていない場合(S901でNoの場合)、CPU340は、S901の電源SWのOFFの確認を継続する。
一方、電源SWがOFFされた場合(S901でYesの場合)、CPU340は、S902に処理を進める。
一方、電源SWがOFFされた場合(S901でYesの場合)、CPU340は、S902に処理を進める。
S902において、CPU340は、不揮発記憶装置に記憶されている節電設定が節電禁止かどうかを確認する。節電設定が節電禁止の場合(S902でYesの場合)、CPU340は、シャットダウンによりコールドオフするため、電力状態Aへの遷移処理を行う(S912)。
一方、節電設定が節電許可の場合(S902でNoの場合)、CPU340は、サスペンドやハイバネーションするため、電力状態Bへの遷移処理を開始する(S903)。
次に、CPU340は、上記S903の電力状態Bへの遷移処理に失敗したかどうかを確認する(S904)。成功した場合(S904でNoの場合)、CPU340は、電力状態Bへの遷移を完了し、本フローチャートの処理を終了する。
次に、CPU340は、上記S903の電力状態Bへの遷移処理に失敗したかどうかを確認する(S904)。成功した場合(S904でNoの場合)、CPU340は、電力状態Bへの遷移を完了し、本フローチャートの処理を終了する。
一方、電力状態Bへの遷移に失敗した場合(S904でYesの場合)、CPU340は、S911に処理を進める。
S911において、CPU340は、節電設定を節電禁止に変更する。
またS912において、CPU340は、シャットダウンによりコールドオフするため、電力状態Aへの遷移処理を行う(S912)。なお、第2実施形態と同様に、一旦元の電力状態へ戻った後に電力状態Aへの遷移処理を行うようにしてもよい。
S911において、CPU340は、節電設定を節電禁止に変更する。
またS912において、CPU340は、シャットダウンによりコールドオフするため、電力状態Aへの遷移処理を行う(S912)。なお、第2実施形態と同様に、一旦元の電力状態へ戻った後に電力状態Aへの遷移処理を行うようにしてもよい。
以下、図10のフローチャートについて説明する。
図10のフローチャートの処理は、CPU340が、メンテナンス操作を検知したことから開始する。例えば、起動処理時に、電源オフ時のコントローラや不揮発記憶装置などのハードウェア交換を検知したことから開始する。また例えば、デバイスがメンテナンス中になったことや、メンテナンス中が解除されたことを検知したことから開始する。また例えば、サービスマンの作業モードが解除されたことを検知したことから開始する。なお、デバイスの停止に失敗して電力状態遷移が失敗した(S803,S904)そのデバイスとその復旧を検知するタイミングや方法は、前述以外にも複数あるが、本論から外れるため、詳細を割愛する。図10のフローチャートでは、これらメンテナンスなどで節電への遷移に失敗する現象が解消する事象が発生した場合に、メンテナンスが完了したと判断する。
図10のフローチャートの処理は、CPU340が、メンテナンス操作を検知したことから開始する。例えば、起動処理時に、電源オフ時のコントローラや不揮発記憶装置などのハードウェア交換を検知したことから開始する。また例えば、デバイスがメンテナンス中になったことや、メンテナンス中が解除されたことを検知したことから開始する。また例えば、サービスマンの作業モードが解除されたことを検知したことから開始する。なお、デバイスの停止に失敗して電力状態遷移が失敗した(S803,S904)そのデバイスとその復旧を検知するタイミングや方法は、前述以外にも複数あるが、本論から外れるため、詳細を割愛する。図10のフローチャートでは、これらメンテナンスなどで節電への遷移に失敗する現象が解消する事象が発生した場合に、メンテナンスが完了したと判断する。
CPU340は、画像形成装置101のメンテナンスが完了したかどうかを判断する(S1001)。メンテナンスが完了していない場合(S1001でNoの場合)、CPU340は、メンテナンス完了の確認を継続する。
一方、メンテナンスが完了した場合(S1001でYesの場合)、CPU340は、S1002に処理を進める。
一方、メンテナンスが完了した場合(S1001でYesの場合)、CPU340は、S1002に処理を進める。
S1002において、CPU340は、不揮発記憶装置の節電設定が節電禁止に変更されている(S811やS911の処理がされた)かどうかを確認する。節電設定が節電禁止に変更されていない場合(S1002でNoの場合)、CPU340は、本フローチャートを終了する。
一方、節電設定が節電禁止に変更されている場合(S1002でYesの場合)、CPU340は、不揮発記憶装置の節電設定を節電許可に変更し(S1003)、節電許可に変更したことを報知する(S1004)。
なお、上記S1004の報知方法は、外部サーバへの通知や、失敗したことの記録や保存など、複数のことを同時に行うことができ、操作部105の表示部への表示だけに限るものではないが、本論から外れるため割愛する。
また、節電設定を変更中に、ユーザが操作部105やコンピュータ109などから設定変更する際に、節電設定を設定変更できないようにマスクして禁止したり、節電設定を変更しようとしたときにユーザ報知したりすることもできる。しかし、これらは、本論から外れるため割愛する。
また、節電設定を変更中に、ユーザが操作部105やコンピュータ109などから設定変更する際に、節電設定を設定変更できないようにマスクして禁止したり、節電設定を変更しようとしたときにユーザ報知したりすることもできる。しかし、これらは、本論から外れるため割愛する。
以上、第3実施形態によれば、画像形成装置101は、サスペンドなどの節電状態への遷移処理に失敗した場合、節電に関する設定を無効に変更して、サスペンドなどの節電状態への遷移を禁止し、ユーザ報知することができる。また逆に、メンテナンスなどで節電への遷移に失敗する現象が解消する場合に、節電に関する設定を有効に変更して、サスペンドなどの節電状態への遷移を許可し、ユーザ報知することができる。
〔第4実施形態〕
サスペンドなどの節電状態への突入処理(サスペンド処理)や復帰処理(レジューム処理)の最中に、デバイス故障などでサスペンド処理やレジューム処理に失敗して、ウォッチドッグリセット(以下「WDTリセット」という)する場合がある。第4実施形態は、この場合に、節電に関する設定を無効にして節電状態に遷移しないようにし、フェールセーフで動作する。以下、この構成についてフローチャートを用いて説明する。
サスペンドなどの節電状態への突入処理(サスペンド処理)や復帰処理(レジューム処理)の最中に、デバイス故障などでサスペンド処理やレジューム処理に失敗して、ウォッチドッグリセット(以下「WDTリセット」という)する場合がある。第4実施形態は、この場合に、節電に関する設定を無効にして節電状態に遷移しないようにし、フェールセーフで動作する。以下、この構成についてフローチャートを用いて説明する。
図11、図12、図13は、第4実施形態の画像形成装置の動作の一例を示すフローチャートであり、本実施形態の特徴を最も端的にあらわすものである。これらの処理は、CPU340がHDD106に格納されるプログラムをメモリ341にロードして実行することにより実現される。
以下、図11のフローチャートについて説明する。
CPU340は、電源オフ状態やコールドオフと呼ぶ電力状態Aから、電源オン状態や待機状態と呼ぶ電力状態Eへの遷移、すなわち起動処理を開始する。
まずCPU340は、起動時にWDTリセット後の起動かどうかを判断する(S1101)。WDTリセット後の起動であった場合(S1101でYesの場合)、CPU340は、そのまま起動を行う。
一方、WDTリセット後の起動でなかった場合(S1101でNoの場合)、CPU340は、WDTリブート回数を表す変数REBOOT_COUNTの値を「0」に設定する(S1102)。なお、REBOOT_COUNTは、例えばHDD106又は不揮発性メモリ205に記憶されるものとする。
CPU340は、電源オフ状態やコールドオフと呼ぶ電力状態Aから、電源オン状態や待機状態と呼ぶ電力状態Eへの遷移、すなわち起動処理を開始する。
まずCPU340は、起動時にWDTリセット後の起動かどうかを判断する(S1101)。WDTリセット後の起動であった場合(S1101でYesの場合)、CPU340は、そのまま起動を行う。
一方、WDTリセット後の起動でなかった場合(S1101でNoの場合)、CPU340は、WDTリブート回数を表す変数REBOOT_COUNTの値を「0」に設定する(S1102)。なお、REBOOT_COUNTは、例えばHDD106又は不揮発性メモリ205に記憶されるものとする。
図12のフローチャートを、以下で説明する。
CPU340は、浅いスリープである電力状態Dから、サスペンドやペリフェラルの電源を切って割り込み待ち(Wait For Interrupt、以下「WFI」と呼ぶ)にした深いスリープ状態である電力状態Cへの遷移処理、すなわち深いスリープ処理を開始する。
CPU340は、浅いスリープである電力状態Dから、サスペンドやペリフェラルの電源を切って割り込み待ち(Wait For Interrupt、以下「WFI」と呼ぶ)にした深いスリープ状態である電力状態Cへの遷移処理、すなわち深いスリープ処理を開始する。
深いスリープ処理が開始すると、CPU340は、不揮発記憶装置の節電設定が節電禁止状態かどうかを確認する(S1201)。節電禁止状態の場合(S1201でYesの場合)、CPU340は、節電状態に遷移せずWDTリセットを繰り返すことが無いため、本フローチャートを終了する。
一方、節電禁止状態でない場合(S1201でNoの場合)、CPU340は、処理を継続し、S1202に進める。
一方、節電禁止状態でない場合(S1201でNoの場合)、CPU340は、処理を継続し、S1202に進める。
S1202において、CPU340は、REBOOT_COUNTが3より大きいかどうかを確認する(S1202)。REBOOT_COUNTが3より大きくない場合(S1202でNoの場合)、CPU340は、何度もWDTリセットを繰り返していないと判断し、REBOOT_COUNTを1増やす(S1204)。
その後、CPU340は、深いスリープである電力状態Cへの遷移処理を継続する(S1205)。なお、深いスリープである電力状態Cへの処理を行った時(S1205)に、電力状態Cへの遷移を完了して、また、節電からの復帰イベントを受信することで、レジューム処理や浅いスリープへの遷移処理である電力状態Eへの遷移を完了してもよい。しかし、本論から外れるため割愛する。
さらに、CPU340は、上記S1205の処理が完了する時、つまりサスペンドなどの節電処理が成功した場合、REBOOT_COUNTを1減らす(S1206)。すなわち、デバイス故障などでサスペンドなどの節電処理に失敗して、WDTリセットがあった場合には、REBOOT_COUNTが1増加したままとなる。
その後、CPU340は、深いスリープである電力状態Cへの遷移処理を継続する(S1205)。なお、深いスリープである電力状態Cへの処理を行った時(S1205)に、電力状態Cへの遷移を完了して、また、節電からの復帰イベントを受信することで、レジューム処理や浅いスリープへの遷移処理である電力状態Eへの遷移を完了してもよい。しかし、本論から外れるため割愛する。
さらに、CPU340は、上記S1205の処理が完了する時、つまりサスペンドなどの節電処理が成功した場合、REBOOT_COUNTを1減らす(S1206)。すなわち、デバイス故障などでサスペンドなどの節電処理に失敗して、WDTリセットがあった場合には、REBOOT_COUNTが1増加したままとなる。
また、REBOOT_COUNTが3より大きい場合(S1202でYesの場合)、CPU340は、何度もWDTリセットを繰り返したと判断し、不揮発記憶装置の節電設定を節電禁止に設定する(S1211)。
その後、CPU340は、浅いスリープである電力状態Dに戻す(S1212)。
その後、CPU340は、浅いスリープである電力状態Dに戻す(S1212)。
図13のフローチャートを、以下で説明する。
図13のフローチャートに示す処理は、終了処理(電力状態Eから電力状態Bへの遷移処理)に対応する。この処理は、CPU340が、電源スイッチ110がOFFされたことや、アプリケーションから終了通知を受けたことによる、終了イベントの開始、つまり電力状態Eから電力状態Bへの遷移(S422)をトリガに、開始する。
図13のフローチャートに示す処理は、終了処理(電力状態Eから電力状態Bへの遷移処理)に対応する。この処理は、CPU340が、電源スイッチ110がOFFされたことや、アプリケーションから終了通知を受けたことによる、終了イベントの開始、つまり電力状態Eから電力状態Bへの遷移(S422)をトリガに、開始する。
CPU340は、電源スイッチ110(電源SW)がOFFされたかどうかを確認する(S1301)。この電源SWのOFFは、アプリケーションから終了通知を受けたかどうかを確認することでもよい。電源SWがOFF等されていない場合(S1301でNoの場合)、CPU340は、電源SWのOFF等の確認を継続する。
一方、電源SWがOFFされた場合(S1301でYesの場合)、CPU340は、S1302に処理を進める。
一方、電源SWがOFFされた場合(S1301でYesの場合)、CPU340は、S1302に処理を進める。
S1302において、CPU340は、節電禁止フラグの設定があるかどうかを確認する。節電禁止フラグが設定されている場合(S1302でYesの場合)、CPU340は、シャットダウンによりコールドオフするため、電力状態Aへの遷移処理を行う(S1312)。これにより画像形成装置101がシャットダウンされ、コールドオフ状態となる。
一方、節電禁止フラグが設定されていない場合(S1302でNoの場合)、CPU340は、REBOOT_COUNTが3より大きいかどうかを確認する(S1303)。
REBOOT_COUNTが3より大きくない場合(S1302でNoの場合)、CPU340は、何度もWDTリセットを繰り返していないと判断し、REBOOT_COUNTを1増やす(S1304)。
その後、CPU340は、サスペンドやハイバネーションするため、電力状態Bへの遷移処理を継続する(S1305)。なお、電力状態Bへの遷移処理を行った時に(S1305の時に)、電力状態Bへの遷移を完了して、また、電源スイッチのONにより、レジューム処理である電力状態Aへの遷移を完了してもよいが、本論から外れるため割愛する。
CPU340は、上記S1305の処理が完了する時、つまり、サスペンドやハイバネーションなどの節電処理が成功した場合、REBOOT_COUNTを1減らす(S1306)。すなわち、デバイス故障などでサスペンドなどの節電処理に失敗して、WDTリセットがあった場合には、REBOOT_COUNTが1増加したままとなる。
REBOOT_COUNTが3より大きくない場合(S1302でNoの場合)、CPU340は、何度もWDTリセットを繰り返していないと判断し、REBOOT_COUNTを1増やす(S1304)。
その後、CPU340は、サスペンドやハイバネーションするため、電力状態Bへの遷移処理を継続する(S1305)。なお、電力状態Bへの遷移処理を行った時に(S1305の時に)、電力状態Bへの遷移を完了して、また、電源スイッチのONにより、レジューム処理である電力状態Aへの遷移を完了してもよいが、本論から外れるため割愛する。
CPU340は、上記S1305の処理が完了する時、つまり、サスペンドやハイバネーションなどの節電処理が成功した場合、REBOOT_COUNTを1減らす(S1306)。すなわち、デバイス故障などでサスペンドなどの節電処理に失敗して、WDTリセットがあった場合には、REBOOT_COUNTが1増加したままとなる。
また、REBOOT_COUNTが3より大きい場合(S1302でYesの場合)、CPU340は、何度もWDTリセットを繰り返したと判断し、節電設定を節電禁止に設定する(S1311)。
その後、CPU340は、電源オフやコールドオフ状態である電力状態Aへの遷移処理を行う(S1312)。
その後、CPU340は、電源オフやコールドオフ状態である電力状態Aへの遷移処理を行う(S1312)。
なお、何度もWDTリセットを繰り返したと判断するREBOOT_COUNTを3回に設定しているが、回数は任意に変更することができる。すなわち、サスペンド等を所定回数失敗した場合にWDTリセットを繰り返したと判断する構成であればよい。
また、REBOOT_COUNTは、深いスリープ処理(電力状態Dから電力状態Cへの遷移処理)と、高速起動できる終了処理(電力状態Eから電力状態Bへの遷移処理)の両方で同じように使っている。しかし、別々の変数を使ってWDT連続発動の回数を確認することもできるが、本論から外れるため割愛する。
なお、第4実施形態においても、第3実施形態と同様に図10に示した処理により、メンテナンスなどで節電への遷移に失敗する現象が解消する場合に、節電に関する設定を有効に変更して、サスペンドなどの節電状態への遷移を許可するようにしてもよい。また、サスペンドなどの節電状態への遷移を禁止した場合や許可した場合には、第3実施形態と同様にユーザ報知してもよい。
また、REBOOT_COUNTは、深いスリープ処理(電力状態Dから電力状態Cへの遷移処理)と、高速起動できる終了処理(電力状態Eから電力状態Bへの遷移処理)の両方で同じように使っている。しかし、別々の変数を使ってWDT連続発動の回数を確認することもできるが、本論から外れるため割愛する。
なお、第4実施形態においても、第3実施形態と同様に図10に示した処理により、メンテナンスなどで節電への遷移に失敗する現象が解消する場合に、節電に関する設定を有効に変更して、サスペンドなどの節電状態への遷移を許可するようにしてもよい。また、サスペンドなどの節電状態への遷移を禁止した場合や許可した場合には、第3実施形態と同様にユーザ報知してもよい。
以上、第4実施形態によれば、画像形成装置101は、節電状態に遷移する時に、ウォッチドッグタイマで何度もリセットがされた場合には節電状態への遷移を禁止し、フェールセーフで動作することができる。
以上、各実施形態によれば、サスペンドなどの節電処理が継続して失敗するような場合の課題を解決できる。例えば、節電処理のリトライ中にユーザからの復帰指示があっても稼働状態に復帰できない、節電処理が完了しない等の事態の発生を抑えることができ、ユーザビリティを向上することができる。
なお、上述した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されることは言うまでもない。
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能である。具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
また、上記各実施形態を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能である。具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
また、上記各実施形態を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施形態の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。即ち、上述した各実施形態及びその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施形態の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。即ち、上述した各実施形態及びその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
101 画像形成装置
102 スキャナ装置
103 コントローラ
104 プリンタ装置
110 電源スイッチ
301 電源
303 電源制御部
340 CPU
102 スキャナ装置
103 コントローラ
104 プリンタ装置
110 電源スイッチ
301 電源
303 電源制御部
340 CPU
Claims (14)
- サスペンド状態を含む複数の電力状態を遷移する画像形成装置であって、
前記サスペンド状態への遷移に失敗した場合に、シャットダウンを行う制御手段を有することを特徴とする画像形成装置。 - 前記制御手段は、前記サスペンド状態への遷移に失敗した場合に、一旦、元の電力状態に戻した後にシャットダウンを行うことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、前記サスペンド状態への遷移に失敗した場合に、前記サスペンド状態への遷移を禁止することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
- 前記複数の電力状態は、少なくとも前記サスペンド状態とスリープ状態とを含み、
前記スリープ状態から前記サスペンド状態への遷移に失敗した場合に、前記サスペンド状態への遷移の禁止を設定する設定手段を有し、
前記制御手段は、前記サスペンド状態への遷移の禁止が設定されていると、シャットダウンを行うことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記複数の電力状態は、少なくとも前記サスペンド状態と通常状態とを含み、
前記通常状態から前記サスペンド状態への遷移に失敗した場合に、前記サスペンド状態への遷移の禁止を設定する設定手段を有し、
前記制御手段は、前記サスペンド状態への遷移の禁止が設定されていると、シャットダウンを行うことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - サスペンド状態を含む複数の電力状態を遷移する画像形成装置であって、
前記サスペンド状態への遷移に失敗した場合に前記サスペンド状態への遷移を禁止し、所定のメンテナンスが行われた場合に前記サスペンド状態への遷移の禁止を解除する制御手段を有することを特徴とする画像形成装置。 - 前記サスペンド状態への遷移を禁止した場合および解除した場合に、その旨を報知する報知手段を有することを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
- サスペンド状態を含む複数の電力状態を遷移する画像形成装置であって、
前記サスペンド状態への遷移に所定回数失敗した場合に、前記サスペンド状態への遷移を禁止する制御手段を有することを特徴とする画像形成装置。 - 前記制御手段は、前記サスペンド状態への遷移に所定回数失敗した場合に、前記サスペンド状態への遷移を禁止し、シャットダウンを行うことを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
- 前記サスペンド状態への遷移に失敗した回数は、ウォッチドッグリセットとは異なる起動が行われたことに応じて初期化されることを特徴とする請求項8又は9に記載の画像形成装置。
- サスペンド状態を含む複数の電力状態を遷移する画像形成装置の制御方法であって、
前記サスペンド状態への遷移に失敗した場合に、シャットダウンを行うステップを有することを特徴とする画像形成装置の制御方法。 - サスペンド状態を含む複数の電力状態を遷移する画像形成装置の制御方法であって、
前記サスペンド状態への遷移に失敗した場合に前記サスペンド状態への遷移を禁止する禁止ステップと、
所定のメンテナンスが行われた場合に前記サスペンド状態への遷移の禁止を解除する解除ステップと、
を有することを特徴とする画像形成装置の制御方法。 - サスペンド状態を含む複数の電力状態を遷移する画像形成装置の制御方法であって、
前記サスペンド状態への遷移に所定回数失敗した場合に、前記サスペンド状態への遷移を禁止するステップを有することを特徴とする画像形成装置の制御方法。 - コンピュータに、請求項11~13のいずれか1項に記載の制御方法を実行させるためのプログラム。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2022070113A JP2023160058A (ja) | 2022-04-21 | 2022-04-21 | 画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及びプログラム |
US18/298,216 US20230344949A1 (en) | 2022-04-21 | 2023-04-10 | Information processing apparatus, method for controlling the same, and storage medium |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2022070113A JP2023160058A (ja) | 2022-04-21 | 2022-04-21 | 画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及びプログラム |
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Family Applications (1)
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