JP2019181894A - 画像形成装置、その制御方法およびプログラム - Google Patents

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【課題】省電力状態であるストレージ部の応答性を向上させることを目的とする。【解決手段】本発明は、データを記憶するストレージ部16と、予め定められたユーザ動作を検知する検知手段と、を有する画像形成装置であって、ストレージ部16は、スピンドルモータ41を有するハードディスクドライブであって、スピンドルモータ41が停止している省電力状態の場合に、検知手段により予め定められたユーザ動作が検知されることに応じてスピンドルモータ41を駆動させることでストレージ部16を先行して利用可能な状態に移行することを特徴とする。【選択図】図4

Description

本発明は、画像形成装置、その制御方法およびプログラムに関する。
近年、画像複写機能(コピー)や画像出力機能(プリンタ)等の複数の機能を備えたMFPが利用されている。MFPは画像を一時的に記憶するためにストレージ装置を有している。ストレージ装置は他の半導体デバイスに比べて寿命が短い傾向にある。
特許文献1には、省電力モードに移行したときにハードディスク装置の停止を行うことで、ハードディスク装置の寿命を向上させることができるデータ記憶装置が開示されている。
特開2007−164738号公報
しかしながら、省電力状態から復帰させる場合に、ハードディスク装置が停止している状態から利用可能な状態に移行するまでに時間を要してしまい、応答性が低下してしまうという問題がある。
本発明は、上述したような問題点に鑑みてなされたものであり、省電力状態であるストレージ部の応答性を向上させることを目的とする。
本発明は、データを記憶するストレージ部と、予め定められたユーザ動作を検知する検知手段と、を有する画像形成装置であって、前記ストレージ部は、スピンドルモータを有するハードディスクドライブであって、前記スピンドルモータが停止している省電力状態の場合に、前記検知手段により前記予め定められたユーザ動作が検知されることに応じて前記スピンドルモータを駆動させることで前記ストレージ部を先行して利用可能な状態に移行することを特徴とする。
本発明によれば、省電力状態であるストレージ部の応答性を向上させることができる。
MFP全体の構成の一例を示す図である。 コントローラ部の構成の一例を示す図である。 MFPの省電力状態の一例を示す図である。 MFPの処理の一例を示すフローチャートである。 物体検知センサの設定画面の一例を示す図である。 ストレージ部の省電力状態の一例を示す図である。 MFPおよびストレージ部における状態の移行の一例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明に係る画像形成装置の好適な実施形態について説明する。
本実施形態では、画像形成装置としてMFP(Multifunction Peripheral)を例にして説明する。
(第1の実施形態)
[画像形成装置の構成]
図1は、MFP100全体の構成の一例を示す図である。
MFP100は、コントローラ部1と、スキャナ部2と、プリンタ部3とを備える。
コントローラ部1は、スキャナ部2およびプリンタ部3を協働して動作させるように制御すると共に、MFP100全体を制御する。コントローラ部1は、操作部4、ユーザ認証入力部9、物体検知センサ14等を有する。操作部4は、コントローラ部1の前面に配置され、ユーザによって操作されることでMFP100に対する指示が入力される。ユーザ認証入力部9は、ユーザが認証するための入力部である。物体検知センサ14は、検知手段として機能し、MFP100に物体が近接するのを検知する。本実施形態の物体検知センサ14は、少なくとも遠距離L1と近距離L2との2種類の距離の近接を検知することができる。
スキャナ部2は、画像の読み取りエンジンであって、画像読取手段として機能する。スキャナ部2は、原稿を載置する原稿載置部、ヒンジにより開閉する原稿台カバー等を有する。また、スキャナ部2は、原稿載置部に原稿が載置されているか検知する載置センサ、原稿台カバーが開閉しているかを検知するカバーセンサ等の検知手段を有する。
プリンタ部3は、画像の出力エンジンであって、画像形成手段として機能する。プリンタ部3は、用紙カセット5、電子写真プロセス部6、排紙トレイ7等を有する。また、プリンタ部3は、前側扉が開いていることを検知する扉センサ、用紙カセット5が開閉しているかを検知する用紙カセットセンサ、手差し原稿が載置されたかを検知する手差し原稿センサ等の検知手段を有する。
[コピーの動作概要]
ユーザがスキャナ部2の原稿載置部に原稿を載置し、操作部4からコピーを指示することに応じて、スキャナ部2は原稿を逐次読み込んで画像データを生成する。続いて、プリンタ部3は用紙カセット5から逐次紙を給紙し、電子写真プロセス部6にて読み込んだ画像データを複写・定着させ、複製された記録用紙(記録媒体)を排紙トレイ7に逐次排出することで、コピーの動作が完了する。
[通常プリントの動作概要]
MFP100はPC10等に接続されている。ユーザはPC10から遠隔にて画像データのプリントが可能である。PC10はページ記述言語で記述された印刷ジョブを例えばネットワーク等の外部I/Fを介してコントローラ部1に送信する。
コントローラ部1は受信した印刷データを解析して印刷可能なビットマップ形式に変換する。続いて、プリンタ部3は用紙カセット5から紙を給紙し、電子写真プロセス部6にて画像を生成・定着させて排紙トレイ7に記録用紙を排出することで、通常プリントの動作が完了する。
[認証プリントの動作概要]
ユーザはPC10から認証プリントを指示することで、通常プリントの動作と同様、PC10は画像データを例えばネットワーク等を介してコントローラ部1に送信する。
その後、ユーザは例えばユーザ認証入力部9で個人認証を行ったり、IDカードをカードリーダで読み込ませたりすることにより、プリンタ部3がユーザの目前で印刷を開始する。認証プリントは、本人の目前で印刷されるため、機密の記録用紙が放置されることを防止できるリスク対策となる印刷方式である。
なお、MFP100がスリープモードの場合には、操作部4の表示部が消灯しており、見かけ上、電源が入っていないように見える。この状態でコントローラ部1が画像データを受信した場合には即座に印刷可能な状態まで前処理を行う。
また、ユーザがプリンタ部3で印刷した記録用紙を取りに行く場合、コントローラ部1の物体検知センサ14が、遠距離L1および近距離L2まで近づいた物体(ユーザ)を検知する。物体検知センサ14により近距離L2が検知された場合には、コントローラ部1はユーザが近傍に接近していると判断して、自動的にスリープモードから復帰して操作部4の表示部を点灯させる。
ユーザがMFP100の近傍に立ち止った際に、操作部4の表示部にはログイン認証待ちの画面が表示されており、ユーザは画面の指示に従いユーザ認証入力部9を用いて個人認証を行うことで記録用紙が目前で出力される。
[MFP100の詳細な構成]
図2は、コントローラ部1の構成の一例を示す図である。
コントローラ部1は、CPU11と、操作部4、ユーザ認証入力部9、物体検知センサ14、スリープボタン12、メモリ15、ストレージ部16等を備える。
CPU11は、制御手段として機能し、コントローラ部1全体およびMFP100全体を制御する。CPU11は、コントローラ部1を構成する上述した各構成部と接続されている。また、CPU11は、スキャナ部2、プリンタ部3およびリレー21に接続されている。メモリ15は、CPU11のワークメモリである。
操作部4は、LCD等の表示部とタッチパネルとを有する。操作部4は、表示部を介してユーザに情報(例えばMFP100に設定された情報等)を表示したり、タッチ操作が可能なボタンを表示したりする。具体的には、操作部4の表示部には、印刷部数等の数字テンキー、コピーボタン、ストップボタン等の操作キーが表示される。操作部4は状況に応じて表示内容を切替えて表示することで詳細な設定が可能である。
スリープボタン12は、MFP100をスリープモードに移行させたり、スリープモードから復帰させたりするためのボタンである。スリープボタン12は、操作部4の近傍または同一ユニット上に配置される。ユーザがスリープボタン12を押下することで、MFP100はアイドルモードからスリープモード、あるいは、スリープモードからアイドルモードに移行する。
ストレージ部16は、データを記憶する。本実施形態では、ストレージ部16は例えばハードディスクドライブ(以下、HDDという)であり、プラッタ、磁気ヘッド、スピンドルモータ、省電力タイマ等を有する。ユーザは、操作部4のコピーボタンを押下することで、CPU11がスキャナ部2に対して原稿の読み出しを指示し、読み出された原稿の画像データはメモリ15に一時蓄積された後に、ストレージ部16が記憶する。プリンタ部3の準備ができれば、CPU11はストレージ部16に記憶された画像データをメモリ15に読み出し、プリンタ部3に送信することで、画像の形成・複写が行われる。このとき、操作部4の表示部には、処理中である旨が表示される。
また、図2の破線で示すように、コントローラ部1は各構成部が複数の領域に区分けされ、領域毎に電力が供給される。具体的には、コントローラ部1は、領域25、領域26、領域27に区分けされる。領域25にはCPU11および操作部4が含まれる。領域26にはユーザ認証入力部9、物体検知センサ14およびメモリ15が含まれる。領域27にはストレージ部16が含まれる。なお、コントローラ部1の外部には領域28が設定され、領域28にはスキャナ部2およびプリンタ部3が含まれる。
図2に示すように、MFP100は、電源装置17、第1のFET−SW18、第2のFET−SW19、第3のFET−SW20、リレー21を有する。なお、図2に示す白抜きの矢印は、電力の供給経路を示している。第1のFET−SW18、第2のFET−SW19および第3のFET−SW20は、それぞれ領域25、領域27、領域28に対して電力供給をオン/オフ制御を行うことが可能なスイッチとして機能する。
電源装置17から出力された電力は、領域26およびリレー21に出力される。リレー21に出力された電力は、リレー21を介してそれぞれ第1のFET−SW18、第2のFET−SW19、第3のFET−SW20に分配される。
CPU11は、領域25、領域27および領域28ごとに独立して電力供給の制御が可能である。
CPU11は、第1のFET−SW18のオン/オフを行うことで、領域25に含まれる操作部4およびCPU11の電源をオン/オフ制御することが可能である。同様に、CPU11は、第2のFET−SW19のオン/オフを行うことで、領域27に含まれるストレージ部16の電源をオン/オフ制御することが可能である。同様に、CPU11は、第3のFET−SW20のオン/オフを行うことで、領域28内に含まれるスキャナ部2およびプリンタ部3の電源をオン/オフ制御することが可能である。領域26には電源装置17から直接、電力が供給されていることから、常時通電される。
[省電力制御]
図3は、MFP100のモードの一例を示す図であり、モードに対して通電される領域25〜領域28を示している。図3のうち、「○」は通電を示し、「△」は通電している特別な省電力状態を示し、「×」は非通電である省電力状態を示している。
MFP100は、状況に応じてアイドルモード、第1スリープモード、第2スリープモードの何れかのモードに設定される。
アイドルモードでは、例えば、ユーザは操作部4を操作可能であり、印刷ジョブが実行可能である。
第1スリープモードでは、スキャナ部2およびプリンタ部3を使用することがなく、かつ、ネットワークからの様々な依頼を処理するサーバモードとして動作するために、CPU11および周辺装置が動作可能な状態である。
第2のスリープモードでは、CPU11の動作が必要ないときに省電力性能を向上させるためにCPU11が停止している状態である。
ここで、アイドルモード、第1スリープモードおよび第2スリープモードの何れかのモードに移行するときのCPU11によって行われる制御について説明する。
[アイドルモードから第1スリープモードへの移行]
アイドルモードの場合にユーザがスリープボタン12を押下すると、CPU11に押下イベントが発行され、CPU11はMFP100を第1スリープモードに移行するように制御する。
具体的には、図2に示すように、CPU11は、第1のFET−SW18のオンを継続して領域25に含まれる操作部4への通電を続けるが、操作部4に対して表示部を消灯するように指示する。したがって、操作部4は例えばLCDバックライトを消灯することで、真っ暗な画面になる。また、CPU11は、電源装置17から領域26への電力の供給を継続して領域26への通電を続ける。一方、CPU11は、第3のFET−SW20をオフに制御することで、領域28に含まれるスキャナ部2およびプリンタ部3を非通電とする。
また、ストレージ部16は、本実施形態において特徴を有することから、詳細は後述するが、以下のState1〜State4の何れかの状態となる。
・State1:通電している状態
・State2:通電して省電力待機状態
・State3:通電して省電力状態
・State4:通電していない状態
なお、第1スリープモードにおいて、領域25および領域26に通電を継続するのは、ネットワーク処理等のバックグラウンドサービスを実行することを目的としている。このバックグラウンドサービスを実行する際にストレージ部16を利用しない場合には、第1スリープモードでもストレージ部16を省電力状態に移行することが可能であり、更に省電力化を図ることができる。
このようにして、アイドルモードから第1スリープモードへ移行する。
[第1スリープモードから第2スリープモードへの移行]
第1スリープモードにおいて全てのバックグラウンドサービスがなくなることでCPU11は第2スリープモード24に移行するように制御する。
具体的には、CPU11はバックグラウンドサービスがなくなることに応じて、リレー21をオフにする。したがって、第1のFET−SW18〜第3のFET−SW20の元となる電源を遮断されるために、領域25、領域27および領域28は非通電となる。
一方、CPU11は電源装置17から領域26への電力の供給を継続して領域26への通電を続ける。ただし、ユーザ認証入力部9は認証が行われるのを待機する低クロックで駆動する。また、メモリ15は、CPU11がオフするための値の保持のみを行い、低電力状態であるセルフリフレッシュモードに移行する。
このようにして、第1スリープモードから第2スリープモードへ移行する。
[第2スリープモードからアイドルモードへの移行]
第2スリープモードにおいて、スリープボタン12が押下されたときにCPU11の電源がオフであるために処理を行うことができない。したがって、スリープボタン12の押下に応じて、リレー21に直接接続された信号がアサートされ、リレー21がオンに制御される。リレー21がオンになると電力が復帰して、各FET−SWに通電が開始され、全てのFET−SWは初期状態オンで動作を開始する。したがって、領域25、領域27および領域28への電力の供給が再開される。また、領域26は、CPU11の再開と共に低電力状態から通常状態へと移行する。
このようにして、第2スリープモードからアイドルモードへ移行する。
[ストレージ部16の省電力状態]
図6は、ストレージ部16の省電力状態の一例を示す図である。ストレージ部16は、上述したようにState1〜State4の何れかの状態となる。図6では、各Stateの状態における、第2のFET−SW19のオン/オフの状態と、ストレージ部16が備える省電力タイマ40およびスピンドルモータ41のオン/オフの状態とを示している。
第2のFET−SW19がオンの場合には、ストレージ部16はState1〜State3の何れかの状態である。一方、第2のFET−SW19がオフの場合には、ストレージ部16への通電がオフされるため、ストレージ部16はState4の状態へと移行する。
ストレージ部16のうち省電力タイマ40は、CPU11からの(汎用的な)省電力コマンドによりオン/オフが切替えられる。省電力タイマ40がオンの場合には、省電力状態に移行するまでの時間設定が可能である。ストレージ部16は自身の使用状況をモニタして、指定期間(所定期間)の間でアクセスが発生しなかったときに自動的に省電力状態に移行して、スピンドルモータ41を停止することで、大幅な省電力を実現することができる。
・State1の状態の説明
State1では、ストレージ部16に通電され、CPU11が省電力コマンドを送信していない、あるいは、省電力コマンドで「省電力無効」を設定している状態である。
この状態では、スピンドルモータ41は常に回転しており、即座にストレージ部16にアクセスすることが可能である。なお、「省電力無効」が設定されている場合には、ストレージ部16に対してアクセスのない状態で指定期間が経過してもスピンドルモータ41を停止しない。
この状態から、CPU11が省電力コマンドを送信することによってState2に移行(図6に示す遷移36)する。
・State2の状態の説明
State2では、ストレージ部16に通電され、CPU11から省電力コマンドを受け付けており、ストレージ部16に対してアクセスのない状態で指定期間が経過していないためにスピンドルモータ41が停止していない状態である。
この状態では、スピンドルモータ41は常に回転しており、即座にストレージ部16にアクセスすることが可能である。
この状態で、省電力コマンドと共に送信された、省電力状態に移行するまでの指定期間が経過することで、State3に移行(図6に示す遷移42)する。このState3への移行は、CPU11が介在することなくストレージ部16内のみで行われる。
・State3の状態の説明
State3では、ストレージ部16に通電されているが、スピンドルモータ41が停止している状態である。
この状態では、通電が継続しているため、CPU11からのストレージ部16に対するアクセスを受け付けている。ただし、スピンドルモータ41が停止しているため、ストレージ部16に対するアクセス要求が発生した場合には、ストレージ部16は自発的にスピンドルモータ41を起動させるように移行(図6に示す遷移43)する。ストレージ部16へのアクセスはスピンドルモータ41の起動し終った後に行われる。
これらの処理は、ストレージ部16内で行われるためにCPU11が介在せずに行うことが可能である。また、CPU11からのアクセスは一定期間、遅延したような動作となる。
State1〜State3の何れの状態であっても、第2のFET−SW19をオフにすることにより、State4に移行する。
・State4の状態の説明
State4では、ストレージ部16に通電していないことにより、スピンドルモータ41も動作できず停止している状態である。
この状態では、ストレージ部16が完全にオフであるためCPU11はストレージ部16に物理的にアクセスすることができない。この状態から、CPU11がストレージ部16にアクセスする場合には、第2のFET−SW19をオンにしてState1に移行させてからアクセスすることになる。
ここでは、ストレージ部16がHDDの場合について説明しているが、NANDプロセスで構成されたSSD(ソリッドステートドライブ)であってもよい。SSDの場合は、スピンドルモータ41は存在しないが、DevSleepという内部のクロックを停止させることによる省電力を実現している。SSDであってもHDDと同様もしくは相当するコマンドで自発的に遷移42、遷移43を発生させることができる。したがって、ストレージ部16のスピンドルモータ41をDevSleep状態に置き換えるだけでSSDにも適用可能である。
[ストレージ部16に対する省電力指示方法]
次に、ストレージ部16に対して送信されるコマンドについて説明する。
ストレージ部16が接続されるインターフェイス等により省電力コマンドが定義されている。本実施形態では、ATA規格の場合に使用している具体的なコマンドは、例えば、以下の2つである。
コマンドA:FLUSH CACHE EXT & STANDBY IMMEDIATE
コマンドB:IDLE [STANDBY TIMER]
コマンドAとコマンドBとは、以下のように異なる用途で用いられる。
コマンドAは、ストレージ部16の内部のキャッシュをフラッシュして、スピンドルモータ41を即時に停止させるコマンドである。コマンドAは、ストレージ部16の電源をオフ(第2のFET−SW19をオフ)にする前に、ストレージ部16に送信されることで、ストレージ部16の電源をオフしてもよい状態であるState3に移行させるコマンドである。
コマンドBは、IDLEコマンドにSTANDBY TIMERパラメータを付加して発行される。コマンドBは、ストレージ部16内の省電力タイマ40をオンにして、ストレージ部16が自発的に指定期間後にスピンドルモータ41を停止させるためのコマンドである。
コマンドBが送信されることによって、ストレージ部16は図6に示す状態35から状態37に移行し、[STANDBY TIMER]に含まれる指定期間後に、スピンドルモータ41をオフにする(図6に示す遷移42)。また、ストレージ部16に対するアクセスで、ストレージ部16自身がスピンドルモータ41を駆動する必要があると判断した場合には、スピンドルモータ41をオンにする(図6に示す遷移43)。
次に、各Stateに移行する方法について説明する。
・State1〜State3の何れかの状態からState4に移行する場合
CPU11は、ストレージ部16に対してコマンドAを送信してストレージ部16に電源をオフする準備を行わせた後に、第2のFET−SW19をオフにする。CPU11はストレージ部16にシャットダウンの動作完了を待機させることで、安全にストレージ部16をオフすることができる。
・State1からState2に移行(図6に示す遷移36)する場合
CPU11は、ストレージ部16に対してコマンドBを送信する。コマンドBには指定期間のパラメータを付加する。ストレージ部16は送信直後にState2に移行するが、指定期間の経過後に遷移42が発生してState3に移行し、省電力状態に入りスピンドルモータ41がオフになる。ストレージ部16に対してアクセスが発生すると、ストレージ部16内部で遷移43が発生してState2に移行する。
ここで、本実施形態の課題について説明する。
第2スリープモードからアイドルモードに遷移する場合には、ストレージ部16はState4からState1に移行する。このとき、ストレージ部16はスピンドルモータ41をオンにして安定回転するのを待機する等、初期化までに数秒の時間を要する。この場合では、領域27以外の領域(領域25、領域28)でも通電がオフになっている。したがって、ストレージ部16の初期化に時間が掛かっても、ストレージ部16の初期化とCPU11の初期化とが並行して行われるために問題にならない。
一方、第1スリープモードからアイドルモードに移行する場合、CPU11等は既に動作している状態であるため、CPU11は非常に高速でアイドルモードに移行することが可能である。しかしながら、ストレージ部16が復帰に時間が掛かるState3またはState4の場合には、CPU11はストレージ部16にアクセスできる状態に関わらず、スピンドルモータ41がオンになり安定回転するまでストレージ部16にアクセスできない。したがって、MFP100の応答性が低下してしまう虞がある。
例えば、操作部4の点灯を行うスレッドが操作部4の点灯する前にストレージ部16にアクセスした場合、ストレージ部16がアイドルモードに移行した後での応答になってしまうために操作部4の点灯が遅れてしまう可能性がある。
[本実施形態のフローチャート]
本実施形態のMFP100では、省電力状態(State3あるいはState4)におけるストレージ部16の応答性を向上させるように処理する。以下、具体的なMFP100のコントローラ部1の処理について図4を参照して説明する。
図4のフローチャートは、CPU11が例えばストレージ部16に記憶されたプログラムを実行することにより実現され、アイドルモードの状態でユーザがスリープボタン12を押下することにより開始される。また、図4のフローチャートでは、第1スリープモードにおけるストレージ部16の状態が最大でState3まで移行することを前提に説明する。
S101では、CPU11はストレージ部16を省電力状態に移行させる。具体的には、CPU11はストレージ部16に対して上述したコマンドBを送信する。ストレージ部16はコマンドBを受信することで、State1からState2に移行する(図6に示す遷移36)。また、ストレージ部16はコマンドBに含まれる指定期間を経過することに応じて、State2からスピンドルモータ41を停止するState3に移行する(図6に示す遷移42)。このように、ストレージ部16はスピンドルモータ41を停止することで、State1またはState2と比較して電力の消費を大きく削減することができる。
以下では、まず、S102以降の処理として、第1スリープモードからアイドルモードに復帰するイベントが発生せず、第1スリープモードが継続する場合の通常待機処理について説明する。
S102では、CPU11は物体検知センサ14がユーザを検知したか否かを判定する。物体検知センサ14による検知は、アイドルモードに復帰するイベントの一例であり、予め定められたユーザ動作の検知の一例に相当する。ここでは、物体検知センサ14がユーザを検知していないとしてS105に進む。
S105では、CPU11はユーザ認証入力部9が認証を検知したか否かを判定する。ユーザ認証入力部9による認証の検知は、アイドルモードに復帰するイベントの一例である。ここでは、ユーザ認証入力部9が認証を検知していないとしてS106に進む。
S106では、CPU11はスリープボタン12に対する操作を検知したか否かを判定する。スリープボタン12に対する操作の検知は、アイドルモードに復帰するイベントの一例である。ここでは、スリープボタン12が操作されていないとしてS107に進む。
S107では、CPU11はスキャナ部2に対する操作を検知したか否かを判定する。例えば、載置センサが原稿を検知した場合またはカバーセンサが原稿台カバーの開閉を検知した場合に、CPU11はスキャナ部2に対する操作があった旨の通知を受信する。スキャナ部2に対する操作の検知は、アイドルモードに復帰するイベントの一例である。ここでは、スキャナ部2に対する操作がないとしてS108に進む。
S108では、CPU11はプリンタ部3に対する操作を検知したか否かを判定する。例えば、扉センサが扉の開閉を検知した場合、用紙カセットセンサが用紙カセット5の開閉を検知した場合または手差し原稿センサが手差し原稿を検知した場合に、CPU11はプリンタ部3に対する操作があった旨の通知を受信する。プリンタ部3に対する操作の検知は、アイドルモードに復帰するイベントの一例である。ここでは、プリンタ部3に対する操作がないとしてS109に進む。
S109では、CPU11は操作部4に対する操作を検知したか否かを判定する。操作部4に対する操作の検知は、アイドルモードに復帰するイベントの一例である。ここでは、操作部4に対する操作がないとしてS110に進む。
S110では、CPU11は現在の第1スリープモードから更に深い省電力状態である第2スリープモードに移行するか否かを判定する。具体的には、CPU11はバックグラウンドサービスを実行していない場合に第1スリープモードから第2スリープモードに移行すると判定する。第2スリープモードに移行する場合にはS111に進み、移行しない場合にはS102に戻る。ここでは、第2スリープモードに移行しないことで第1スリープモードが維持される。
S105〜S109までの検知は、予め定められたユーザ動作の検知の一例であって、MFP100に対するユーザの操作を検知する検知の一例である。
このように、CPU11は通常待機処理として、アイドルモードへの復帰するイベントを監視しながら、第1スリープモードを維持する。また、CPU11は更に深い省電力モードである第2スリープモードに移行できるかを監視して、移行できる場合には第2のスリープモードに移行する。
次に、第1スリープモードからアイドルモードへ復帰するイベントが発生して、アイドルモードに移行する場合について説明する。本実施形態では、アイドルモードへ復帰するイベントが発生した場合に、ストレージ部16を速やかに利用可能な状態に移行させる。
S102では、CPU11は物体検知センサ14が遠距離L1でユーザを検知したか否かを判定する。上述したように、物体検知センサ14は遠距離L1および近距離L2まで近づいたユーザを検知する。第1スリープモードの状態でユーザが遠距離L1まで近づいた場合に、CPU11は物体検知センサ14から遠距離L1の検知結果を取得する。遠距離L1の検知結果に応じてS104に進む。
S104では、CPU11はストレージ部16を利用可能な状態にスタートアップさせる処理を行う。具体的には、CPU11はストレージ部16をState3からState2に移行(図6に示す遷移43)させるためのコマンドもしくはアクセス要求を行う。なお、スタートアップさせる処理についての詳細は後述する。
したがって、ストレージ部16はスピンドルモータ41をオンにして利用可能な状態に移行する。なお、ここではユーザがMFP100に近づいただけであるため、上述したS105〜S109までの判定は、全てNoに進み、S102に戻るために、第1スリープモードを維持する。図3に示すように、第1スリープモードでは、操作部4(表示部)、スキャナ部2およびプリンタ部3は省電力状態のままである。したがって、ストレージ部16は、操作部4(表示部)、スキャナ部2およびプリンタ部3よりも先行して利用可能な状態に移行する。
S102に戻り、CPU11は物体検知センサ14が近距離L2でユーザを検知したか否かを判定する。ユーザが近距離L2まで近づいた場合に、CPU11は物体検知センサ14から近距離L2の検知結果を取得する。近距離L2の検知結果に応じてS103に進む。
S103では、CPU11は物体検知センサ14による物体検知設定が有効であるか否かを判定する。
ここで、物体検知センサ14による物体検知設定について説明する。
図5は、操作部4の表示部に表示される物体検知設定の設定画面の一例である。
設定画面には、物体検知センサ14を使用するか否かを設定するための選択アイテム54と、物体検知センサ14の検知感度を調整する調整アイテム55とが表示される。ユーザは、第1スリープモードまたは第2スリープモードの場合、物体検知センサ14によりユーザの近接が検知された場合に自動的にアイドルモードに移行させるか否かを、予め選択アイテム54から選択できる。CPU11はユーザの選択に応じて物体検知設定を有効または無効に設定する。
物体検知設定が有効である場合にはMFP100を復帰させるためにアイドルモードに移行する。S103において有効である場合にはS112に進み、無効である場合にはS104に進む。
S112では、CPU11はストレージ部16を利用可能な状態にスタートップさせる。
S113では、CPU11は第1スリープモードからアイドルモードに移行して、図4のフローチャートを終了する。
このように、先行してストレージ部16を利用可能な状態に移行させることで、アイドルモードに移行したときにユーザはストレージ部16にアクセスするような操作をした場合であっても迅速に応答することができる。
また、MFP100がアイドルモードに移行すると操作部4が点灯する。ユーザはMFP100に対して近距離L2で近づいたときに操作部4が点灯できるのは、既に遠距離L1にてストレージ部16を先行してスタートアップが行われているためである。したがって、ユーザが直ぐにMFP100を使用したい場合でも、ユーザの待ち時間を短縮することができる。
仮に、遠距離L1で近づいたときにストレージ部16を先行してスタートアップさせないように構成したときに、操作部4が点灯するよりも前にストレージ部16に対してリードコマンドがあった場合について説明する。
この場合には、図4のフローチャートにおいて単にS112からS113に進むように処理される。すなわち、S112ではストレージ部16をスタートアップして、スピンドルモータ41が安定回転するまでの数秒の間、ストレージ部16に対する入出力を待機する必要がある。したがって、S113によるアイドルモードへの移行が遅れてしまうために、ユーザが近距離L2に到達していても即座に操作部4の表示部が点灯せずに応答性が悪いと感じてしまう。
本実施形態のように、遠距離L1で近づいたときにストレージ部16を先行してスタートアップさせることで待ち時間を短くすることができる。
次に、物体検知設定が無効である場合について説明する。ユーザはMFP100に近づいても勝手にアイドルモードに移行させたくない場合に物体検知設定を無効に選択する。したがって、物体検知設定が無効の場合にはアイドルモードに移行しないが、ユーザがMFP100に近づいた時点でMFP100を操作する可能性は高いと推定できる。
そのため、本実施形態では、物体検知設定が無効であっても、CPU11はストレージ部16を利用可能な状態にスタートアップさせる。
具体的には、S102において、CPU11は物体検知センサ14が近距離L2でユーザを検知したことによりS103に進む。S103では、CPU11は物体検知設定が無効であることによりS104に進む。S104では、CPU11はストレージ部16を利用可能な状態にスタートップさせる。
このように、物体検知設定が無効であってもストレージ部16を先行してスタートアップさせるためだけに物体検知センサ14を用いる。したがって、物体検知設定が有効または無効に関わらず、物体検知センサ14の通電はオフせずにオンを継続するように制御あるいは構成しておく必要がある(図3に示す第1スリープモードに対する領域26の通電状態)。ただし、物体検知設定が無効の場合には、ユーザは近距離L2に近づいてもCPU11は操作部4の表示部を点灯しないように、すなわち非表示を維持するように制御する。
引き続いて、図4のフローチャートについて説明する。
S104からS105に進むと、CPU11はユーザ認証入力部9が認証を検知することによりS112に進む。例えば、ユーザが認証カードをユーザ認証入力部9にかざすことでユーザ認証入力部9は認証を検知することができる。
S112では、CPU11は再度ストレージ部16を先行してスタートアップさせ、その後、S113においてCPU11はアイドルモードに移行する。なお、S112において、アイドルモードへの移行が確定するよりも前に、遠距離L1と近距離L2との2つの契機によってストレージ部16を利用可能な状態にスタートアップしている。したがって、ユーザはアイドルモードに移行された後に待ち時間なくログインしてMFP100を操作することができる。
ここでは、ユーザ認証入力部9による認証の検知によるイベントにより、S112およびS113に進み、アイドルモードに復帰する場合について説明したが、S106〜S109についても、同様である。
すなわち、S106において、スリープボタン12が操作された場合にはYesに分岐して、S112およびS113に進む。
また、S107において、スキャナ部2に対する操作があった場合にはYesに分岐して、S112およびS113に進む。
また、S108において、プリンタ部3に対する操作があった場合にはYesに分岐して、S112およびS113に進む。
また、S109において、操作部4に対する操作があった場合にはYesに分岐して、S112およびS113に進む。
何れの場合であっても、S112においてCPU11はストレージ部16を先行して利用可能な状態にスタートアップした後に、S113においてアイドルモードに移行する。
なお、S112よりも前にS104においてストレージ部16を先行してスタートアップさせているためS112の処理は不要と思われる虞があるが、S102において物体検知センサ14がユーザを検知しなかった場合には、S104には進まない。物体検知センサ14がユーザを検知しない場合とは、例えばユーザがMFP100の背面から近づいた場合等が想定される。このような場合であっても、アイドルモードに移行してからストレージ部16を起動するのではなく、アイドルモードに移行する前にストレージ部16を利用可能な状態にスタートアップさせることで、全ての場合において応答性を向上させることができる。
なお、ストレージ部16が利用可能な状態で、S112において再度ストレージ部16をスタートアップさせるように指示したとしても、単に現在の状態に移行するための指示であるから、特別な移行は発生せずに悪影響は生じない。
次に、MFP100およびストレージ部16の移行について簡易的にまとめた図7を参照して説明する。
状態44は、MFP100のアイドルモードである。状態45は、MFP100の第1スリープモードである。状態46は、MFP100の第2スリープモードである。
状態45には、ストレージ部16の状態52と状態53とが含まれる。状態52が図6に示すState2に相当し、状態53が図6に示すState3に相当する。
状態44からスリープボタン12が押下されると遷移47が発生して状態45に移行する。このとき、上述したS101において、CPU11によりストレージ部16に対して省電力状態に移行させるコマンドが送信され、ストレージ部16の初期状態が状態52となる。この状態52は、スピンドルモータ41が回転してストレージ部16を利用可能なState2の状態である。
コマンドに含まれる指定期間が経過することで、遷移47により状態53となる。この状態は、スピンドルモータ41が停止してストレージ部16を利用できないState3の状態である。
状態53から例えばストレージ部16にアクセスが発生することで遷移48が発生して状態52に復帰し、スピンドルモータ41が回転してストレージ部16のアクセスが再開される。
状態45において、ストレージ部16が状態52または状態53の何れであっても上述したS110において第2スリープモードへの移行が判定されることで、遷移49が発生して第2スリープモードである状態46に移行する。
状態46から例えばスリープボタン12が押下されると遷移50が発生してアイドルモードである状態44に復帰する。
また、状態45において、上述したS103においてYesに分岐、S105〜S109においてそれぞれYesに分岐することで、遷移51が発生してアイドルモードである状態44に移行する。
このように、第1スリープモードにおいて、ストレージ部16のスピンドルモータ41を個別に制御する。
[ストレージ部16の省電力制御バリエーション]
ストレージ部16は以下の2つの処理により省電力が実現される。
処理A.ストレージ部16を省電力状態に移行(S101)
処理B.ストレージ部16を利用可能な状態にスタートアップ(S104およびS112)
上述したフローチャートでは、State1〜State3を利用する例について説明したが、State1とState4を利用する場合について説明する。
まず、上述した処理A(S101)にてCPU11が第2のFET−SW19をオフすることで、ストレージ部16を図6に示すState4に移行させることが可能であり、最少の省電力状態となる。
この場合、CPU11は上述した処理B(S104およびS112)のスタートアップを行うときに、第2のFET−SW19をオンにすることで、ストレージ部16はパワーオンリセットを行い、State1に移行する。
このように、ストレージ部16を用いない場合に、ストレージ部16の電源を制御することで省電力を実現することも可能である。
[ストレージ部16の遷移43を発生させるバリエーション]
ストレージ部16を利用可能な状態にスタートアップさせる方法について説明する。
CPU11はストレージ部16に対してリードコマンドもしくはライトコマンド等のアクセス要求をすることで、ストレージ部16を利用可能な状態にスタートアップさせることができる(図6に示す遷移43)。
なお、上述したように、IDLEコマンドは、ストレージ部16に対してアクセスのない状態で指定期間が経過することで省電力状態に移行するためのコマンドである。IDLEコマンド自体はインターフェイスの仕様に基づく省電力コマンドであるため、同様のインターフェイスの仕様に基づく起床コマンドを送信することによっても遷移43を発生させることができる。また、SMART情報の取得等、インターフェイスの仕様に基づく起床以外のコマンドでも同様に遷移43を発生させることができ、スタートアップは起床コマンドに限られない。
[物体検知センサのバリエーション]
物体検知センサ14は遠距離L1と近距離L2の2種類の距離の近接を検知できる場合について説明したが、1種類の距離の近接しか検知できない場合であってもよい。
この場合には、物体検知センサ14は遠距離L1を検知できないだけである。したがって、早いタイミングにおいてストレージ部16が利用可能な状態に先行してスタートアップしないだけであって、物体検知設定が無効の場合でも上述したS104においてストレージ部16を先行してスタートアップさせることが可能である。また、上述したS113においてアイドルモードに移行するよりも前にS112においてストレージ部16をスターアップさせることも可能である。
また、物体検知センサ14は更に複数の距離を検知できる場合であってもよい。また、物体検知センサ14は距離の情報を検知してCPU11に送信する場合でもよい。この場合には、CPU11が受信した距離の情報と閾値とを比較することで、ユーザが遠距離L1に近接したか近距離L2に近接したかを判定することができる。
このように、本実施形態によれば、ストレージ部16が省電力状態の場合に、物体検知センサ14によりMFP100に対するユーザの近接が検知されることに応じて先行して利用可能な状態に移行する。したがって、ストレージ部16に対してアクセスが必要な場合に既にストレージ部16が利用可能な状態に移行していることから、ストレージ部16の応答性を向上させることができる。
また、本実施形態によれば、ストレージ部16を省電力状態である、スキャナ部2、プリンタ部3および操作部4(表示部)よりも先行して利用可能な状態に移行する。したがって、MFP100全体の省電力を図りながらも、ストレージ部16の応答性を向上させることができる。なお、ここでは、ストレージ部16を、スキャナ部2、プリンタ部3および操作部4(表示部)よりも先行して利用可能な状態に移行する場合について説明したが、この場合に限られない。例えば、スキャナ部2、プリンタ部3および操作部4(表示部)のうち少なくとも何れか一つよりも先行して利用可能な状態に移行してもよく、MFP100の省電力状態である他の構成部よりも先行して利用可能な状態に移行してもよい。
以上のように、本発明を好適な実施形態に基づいて説明したが、本発明は上述した実施形態に限られず、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も含まれる。また、上述した実施形態は本発明の一実施形態を示すものにすぎず、上述した実施形態を適宜、変更することができる。
また、CPU11が行うものとして説明した上述の各種制御は、1つのハードウェアが行ってもよいし、複数のハードウェア(例えば、複数のプロセッサーや回路)が処理を分担することで、装置全体の制御を行ってもよい。
(他の実施形態)
本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。すなわち、上述した実施形態の機能を実現するプログラムをネットワークまたは各種記録媒体を介してシステムまたは装置に供給し、そのシステムまたは装置のコンピュータ(またはCPU等)がプログラムコードを読み出して実行する処理である。この場合、そのプログラムおよび該プログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
100:MFP 1:コントローラ部 2:スキャナ部 3:プリンタ部 4:操作部 9:ユーザ認証入力部 11:CPU 12:スリープボタン 16:ストレージ部 17:電源装置 18:第2のFET−SW 19:第2のFET−SW 20:第3のFET−SW

Claims (12)

  1. データを記憶するストレージ部と、
    予め定められたユーザ動作を検知する検知手段と、を有する画像形成装置であって、
    前記ストレージ部は、スピンドルモータを有するハードディスクドライブであって、
    前記スピンドルモータが停止している省電力状態の場合に、前記検知手段により前記予め定められたユーザ動作が検知されることに応じて前記スピンドルモータを駆動させることで前記ストレージ部を先行して利用可能な状態に移行することを特徴とする画像形成装置。
  2. 画像を記録媒体に形成する画像形成手段と、
    ユーザにより操作される操作手段と、を有し、
    前記ストレージ部は、
    省電力状態である前記画像形成手段および前記操作手段の少なくとも何れか一つよりも先行して利用可能な状態に移行することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記検知手段は、
    前記画像形成装置に対するユーザの近接を検知することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記検知手段を有効または無効の何れかに設定する設定手段を有し、
    前記検知手段は、
    前記設定手段により前記検知手段が無効に設定されている場合であってもユーザの近接の検知を継続することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記ストレージ部は、
    省電力状態の場合に、前記設定手段により前記検知手段が無効に設定されている場合であっても前記検知手段によりユーザの近接が検知されることに応じて利用可能な状態に移行することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 情報を表示する表示手段を有し、
    前記表示手段は、
    前記設定手段により前記検知手段が無効に設定されている場合には、前記検知手段によりユーザの近接が検知されることで前記ストレージ部が利用可能な状態に移行しても、非表示の状態を維持することを特徴とする請求項4または5に記載の画像形成装置。
  7. 情報を表示する表示手段を有し、
    前記検知手段は、
    前記画像形成装置に対するユーザの近接を少なくとも2つの異なる距離で検知し、
    前記ストレージ部は、
    省電力状態の場合に、前記検知手段によって第1の距離でユーザの近接が検知されることに応じて先行して利用可能な状態に移行し、
    前記表示手段は、
    前記検知手段によって前記第1の距離よりも近距離である第2の距離でユーザの近接が検知されることに応じて非表示の状態から情報を表示する状態に移行することを特徴とする請求項1ないし6の何れか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記検知手段は、
    前記画像形成装置に対するユーザの操作を検知することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  9. 前記ユーザの操作は、
    ユーザ認証入力部に対して認証する操作、省電力状態から復帰させる操作、および、画像形成手段に対する操作のうち、少なくとも何れか一つの操作であることを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記ストレージ部は、
    省電力状態の場合に、前記ストレージ部に対するリードコマンドまたはライトコマンドによるアクセスと、前記ストレージ部に対するインターフェイスに定義されるコマンドの送信と、前記ストレージ部に対する電源のオンとの少なくとも何れか一つに応じて利用可能な状態に移行することを特徴とする請求項1ないし9の何れか1項に記載の画像形成装置。
  11. データを記憶するストレージ部と、
    予め定められたユーザ動作を検知する検知手段と、を有する画像形成装置の制御方法であって、
    前記ストレージ部は、スピンドルモータを有するハードディスクドライブであって、
    前記スピンドルモータが停止している省電力状態の場合に、前記検知手段により予め定められたユーザ動作が検知されることに応じて前記スピンドルモータを駆動させることで前記ストレージ部を先行して利用可能な状態に移行させるステップを有することを特徴とする画像形成装置の制御方法。
  12. コンピュータに、請求項11に記載された画像形成装置の制御方法のステップを実行させるためのプログラム。
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