JP2024046884A - 分析装置 - Google Patents

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拓也 高橋
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Abstract

【課題】光源の温度を適切に制御することによって光源を効果的に使用することができる分析装置を提供する。【解決手段】本発明に係る分析装置は、光源筐体の内部を温調する筐体内温調機構、発光素子を実装した基板を支持するベース、前記ベースを温調するベース温調機構、を備え、前記ベース温調機構は前記ベースが外気に対して露出しないように覆っている。【選択図】図2

Description

本発明は、試料に対して光を照射することにより前記試料中の測定対象物質を分析する分析装置に関する。
試料の特性を分析する分析装置のなかには、試料に対して光を照射してその反応を分析するタイプのものがある。このタイプの分析装置は、光を出射する光源(発光素子)を備えている。光源の動作特性は、光源またはその周辺環境の温度によって影響を受ける場合がある。
特許文献1は、吸光度計及び該吸光度計を用いた半導体製造装置を記載している。同文献は、『高温のサンプルガスを測定する場合に、光源部から受光部までの距離を長くしなくても、光源部や受光部をサンプルガスの熱から保護でき、測定精度を高く保持できる吸光度計を得る。サンプルガスを収容する収容空間11を備えるサンプル収容部10と、収容空間11内に光を照射する光源部20と、収容空間11内から出射した光を受光する受光部30と、サンプル収容部10の光源部20側に隣接して設置される第1の断熱部40a及びサンプル収容部10の受光部30側に隣接して設置される第2の断熱部40bと、第1の断熱部40aに隣接して設置される第1の冷却部50a及び第2の断熱部40bに隣接して設置される第2の冷却部50bとを備える。』という技術を記載している(要約参照)。
WO2018/052074
特許文献1に記載された吸光度計は、光源部20、第1の冷却部501、第1の断熱部40a、サンプル収容部10、がそれぞれ独立したパーツとして設置されており、光源を交換する際の作業性が良い。一方で、光源部20は温調されておらず、かつ一部が外気に露出している。光源の光量は光源温度によって影響を受けることを鑑みると、(1)外気温が低い場合、電源投入前の光源の温度が低いため、電源を投入してから光源の光量が安定するまでに要する時間が長い、(2)外気温が変動した場合、光源部の温度も変動し、最終的に光源の光量が変動する、という課題があると考えられる。
本発明は、上記のような課題に鑑みてなされたものであり、光源の温度を適切に制御することによって光源を効果的に使用することができる分析装置を提供することを目的とする。
本発明に係る分析装置は、光源筐体の内部を温調する筐体内温調機構、発光素子を実装した基板を支持するベース、前記ベースを温調するベース温調機構、を備え、前記ベース温調機構は前記ベースが外気に対して露出しないように覆っている。
本発明に係る分析装置によれば、光源の温度を適切に制御することによって光源を効果的に使用することができる。本発明のその他の課題、構成、効果などについては、以下の実施形態の説明により明らかとなる。
自動分析装置100の全体構成図である。 発光ダイオードユニット120の構成を説明する断面図である。 筐体内温調機構407の役割を有する機構として筐体401に流路を形成し、さらにベース温調機構418にも流路を形成して両者ともに恒温液で温調した場合の断面図である。 図3に示す構成における、発光ダイオード点灯前の発光ダイオードユニット120の動作と伝熱経路を示す。 図3に示す構成における、発光ダイオード点灯後の発光ダイオードユニット120の動作と伝熱経路を示す。 ベース温調機構418がない従来の発光ダイオードユニット120の構成を説明する断面図である。 図6に示す構成における、発光ダイオード点灯後の伝熱経路を示す。 図3の構成における発光ダイオード点灯前の温度分布を示す図である。 図6の構成における発光ダイオード点灯前の温度分布を示す図である。 発光ダイオード点灯後の時間経過に伴う、基板402の温度変化を示す図である。 図9Aに示す基板402の温度変動の、10分間の標準偏差を示す図である。 発光ダイオードユニット120の周囲温度の時間変化を示す。 図10に示す温度環境下で発光ダイオード405を点灯させた場合における基板402温度の経時変化を示す図である。
<分析装置の構成>
図1は、本発明の実施形態に係る自動分析装置100の全体構成図である。自動分析装置100は、搬送ライン101、ローター102、試薬ディスク103、反応ディスク104、分注機構105、攪拌機構106、分光器107、反応セル洗浄機構108、ノズル洗浄機構109、制御部115、入力部123、表示部124等から構成される。
搬送ライン101は、検体を入れた検体容器110を保持する検体ラック111を、検体分注位置121まで必要量だけ移送する。分注機構105は、検体分注位置121で検体容器110から反応セル112(反応容器)へ検体を分注する。搬送ライン101は更に、ローター102と接続されている。ローター102を回転させることにより、他の搬送ライン101との間で検体ラック111のやり取りが行われる。
試薬ディスク103は、試薬を入れた試薬容器113を保持し、分注機構105が分注動作を行えるポジションまで試薬容器113を回転移送する。分注機構105は、試薬分注位置122で試薬容器113から反応セル112へ試薬を分注する。なお、試薬は、比色分析に必要な量だけ反応セル112へ分注され、分析対象となる検体中の成分と反応する。
反応ディスク104は、反応セル112を保持し、比色分析を行う分光器107、攪拌機構106、反応セル洗浄機構108等がそれぞれ動作する位置を示す動作ポジションまで各動作の対象となる反応セル112を回転移送する。なお、反応セル112は、水などの恒温媒体によって保温される。これにより、検体と試薬との混合物である反応液において、検体中の成分と試薬の化学反応が促進される。
分注機構105は、比色分析を行う検体を検体容器110から吸引し、反応セル112に吐出する。分注機構105は、分析対象に応じた試薬を試薬容器113から吸引し、反応セル112に吐出する。分注機構105は、アーム118、ノズル116、分注機構用モーター119を備える。アーム118は、ノズル116と液面センサ117を保持する。ノズル116は、液面センサ117に接続されている。液面センサ117は、静電容量変化により液体の有無を検出する。分注機構105が分注動作を行うポジションの近傍には、シールド部114が設置される。分注機構用モーター119は、分注機構105を上下方向、または回転方向に移動させる。
攪拌機構106は、検体容器110から反応セル112に吐出された検体中の分析対象成分と、試薬容器113から反応セル112に吐出された試薬の反応を促進するために、反応セル112中の反応液を攪拌する。
発光ダイオードユニット120は、攪拌機構106により攪拌され化学反応した反応液に光を照射する。分光器107は、反応液を通過した透過光を分光する。分光された透過光に基づいて、吸光度測定による比色分析が行われる。
反応セル洗浄機構108は、比色分析が終了した反応セル112から反応液の吸引を行い、洗剤などを吐出し、反応セル112を洗浄する。
ノズル洗浄機構109は、検体又は試薬を分注した分注機構105のノズル116の先端を洗浄する。これにより、ノズル116に付着した残留物が取り除かれ、次の分析対象に影響を及ぼさない。制御部115は、プロセッサ、メモリ等から構成され、各機構および装置等を制御する。
入力部123は、キーボード、マウス、タッチパネル等から構成され、ユーザからの指示を制御部115に入力する。表示部124は、LCD(Liquid Crystal Display)等から構成され、操作画面等を表示する。
<発光ダイオードユニットの基本構成>
図2は、発光ダイオードユニット120の構成を説明する断面図である。発光ダイオードユニット120は、筐体401の内部に基板402などの部材を収容した構造を有する。発光ダイオードユニット120から発せられた光は、光軸404に沿って筐体401の開口部(図2における符号404の隣の矢印に沿った位置)から出力される。
筐体401は、発光ダイオード405、基板402、ベース406が配置される空間(筐体内部空間)を有する。この空間は、発光ダイオード405を恒温に保つために、外部の温度が変動しても恒温に保つ必要がある。したがって、筐体401は体積をなるべく大きくする、比熱が大きく熱伝導率が小さい材料とする、ことにより、時定数を大きくする必要がある。例えば後述する筐体内温調機構407よりも比熱が大きく熱伝導率が小さい材料を用いる必要がある。
ベース406には、発光ダイオード405が実装される基板402が接触して配置されるとともに、筐体401と機械的に接触して取り付けられて筐体401の外壁の一部を構成する。したがって、ベース406の位置を調整することにより、発光ダイオード405の光軸404と筐体401の開口部とを揃えることができる。すなわち、ベース406は基板402を支持するとともに、光軸404の位置合わせをする部材としての役割を有する。筐体401とベース406と基板402と光軸404をこのような構成とすることにより、筐体401が有する開口部と光軸404は、筐体401とベース406の位置を調整することにより揃えることができる。ベース406は、筐体401から取り外し可能に取り付けられる。このように取り外し可能とすることにより、発光ダイオード405が故障などにより交換する際に、筐体401を生化学分析装置から取り外すことなく、発光ダイオード405と基板402が取り付けられたベース406ごと、筐体401から取り外して交換することができる。したがって、発光ダイオード405交換後にベース406を取り付ける際の光軸合わせは、ベース406と筐体401の調整のみでよく、容易になる。ベース406はねじにより筐体401に取り付けられてもよい。
ベース406を交換する際には、まずベース温調機構418を筐体401から取り外す。これによりベース温調機構418はベース406からも取り外されることになる。さらにベース406を筐体401から取り外す。ベース406を交換する場合であっても、ベース温調機構418は交換せず再利用してもよい。
発光ダイオード405の電源投入後における、発光ダイオードユニット120の温度変動に関して説明する。発光ダイオード405への電源投入後は、発光ダイオード405の温度が上昇するとともに、発光ダイオード405の熱が伝熱して、基板402とベース406の温度も上昇する。さらに一定時間が経過すると、発光ダイオード405と基板402とベース406が定常温度に達し、発光ダイオード405の光量や波長が安定する。したがって、発光ダイオード405に電源を投入した後に速やかに光量を安定させるには、発光ダイオード405、基板402、ベース406の温度を速やかに安定させる必要がある。そのためベース406は、体積をなるべく小さくする、比熱が小さく熱伝導率が大きい金属などの材料(例えばアルミニウム)で構成し、時定数を小さくする必要がある。
ベース温調機構418は、ベース406が外気に対して露出する箇所が無いようにベース406の周囲を覆うとともに、ベース406に接触してベース406を温調する。ベース温調機構418はベース406および筐体401から取り外し可能に取り付けられる。筐体内温調機構407は、筐体内部空間の温度を恒温に保つために筐体401に接触して筐体401を温調する。
ベース温調機構418または筐体内温調機構407の少なくともいずれかが、内部に流路を形成しその水路に恒温液を流通させるものであってもよい。その場合、ベース温調機構418または筐体内温調機構407の体積は、なるべく大きくする、比熱が大きく熱伝導率が小さい材料で構成する、ことが必要となる。ベース温調機構418は、ベース406よりも比熱が大きく熱伝導率が小さい材料で構成することが必要である。筐体内温調機構407は、筐体401よりも比熱が大きく熱伝導率が小さい材料で構成することが必要である。
ベース温調機構418または筐体内温調機構407の少なくともいずれかが、ペルチェ素子を用いて温調を実施するように構成したものであってもよい。その場合、ペルチェ素子の温度変動に連動してベース温調機構418または筐体内温調機構407も温度変動させるために、時定数を小さくする必要がある。したがって、ベース温調機構418または筐体内温調機構407の体積をなるべく小さくする、比熱が小さく熱伝導率が大きい金属などの材料(例えばアルミニウム)で構成する、ことが必要となる。ベース温調機構418は、比熱がベース406以下であり熱伝導率がベース406以上の材料で構成することが必要である。筐体内温調機構407は、比熱が筐体401以下であり熱伝導率が筐体401以上の材料で構成することが必要である。
発光ダイオード405の温度を速やかに安定させるために、基板402に基板温調機構430を配置して、基板402を直接温調してもよい。基板温調機構430は、内部流路を有しその流路に恒温液を流通させることにより温調してもよいし、ペルチェ素子を用いて温調を実施してもよい。筐体内温調機構407とベース温調機構418によって十分な温調機能を提供できるのであれば、基板温調機構430はなくともよい。以下の説明では基板温調機構430を適宜省略する。
<発光ダイオードユニットの構成(水冷)>
図3は、筐体内温調機構407の役割を有する機構として筐体401に流路を形成し、さらにベース温調機構418にも流路を形成して両者ともに恒温液で温調した場合の断面図である。
筐体401において、恒温液は筐体内流路入口409から注入され、筐体内流路411を循環し、筐体内流路出口410から排出される。ベース温調機構418において、恒温液はベース温調機構流路入口420から注入され、ベース温調機構流路419を循環し、ベース温調機構流路出口421から排出される。恒温液の温度は、例えば発光ダイオードユニット120の外気温よりも高い温度に設定する。この場合は、温度を下げたければ水量を減らすことによって伝搬する熱量が低下して自然に温度が低下するので、冷却動作が可能な素子などを別途設ける必要がなく、簡便な構成によって温度調整が可能となる利点がある。恒温液は、例えば自動分析装置100が試料の温度を一定に維持するために備える恒温槽において用いられる恒温液を流用したものであってもよい。この場合、その恒温液を発光ダイオードユニット120に対して供給することにより、発光ダイオードユニット120が独自の恒温液供給源を備える必要がないので、有用である。このように恒温液を自動分析装置100との間で共用する場合、恒温液の流量などの制御は、自動分析装置100に委ねてもよい。あるいは例えば発光ダイオードユニット120の内部に流量調整弁などを配置することにより、発光ダイオードユニット120自身が流量制御機能を備えてもよい。
<発光ダイオード点灯前の動作と伝熱経路>
図4は、図3に示す構成における、発光ダイオード点灯前の発光ダイオードユニット120の動作と伝熱経路を示す。スタンバイ状態などの非測定時には、発光ダイオードユニット120に対して電源が投入されない。この際に、筐体内流路411とベース温調機構流路419にあらかじめ恒温液を流通させておく。これにより筐体401とベース温調機構418が恒温液程度の温度まで温められる。温められた筐体401の熱は、筐体内空間408へ伝熱し(点線矢印)、これにより筐体内空間408が予熱される。一方、温められたベース温調機構418の熱は、接触面を介して、それぞれベース406、基板402、発光ダイオード405へ伝熱し(黒色矢印)、これにより発光ダイオード405が予熱される。このように、筐体内空間408と発光ダイオード405を予熱することにより、外気温が低い場合でも発光ダイオードユニット120に対して電源を投入してから光量が安定するまでに要する時間を短くすることができる。
<発光ダイオード点灯後の動作と伝熱経路>
図5は、図3に示す構成における、発光ダイオード点灯後の発光ダイオードユニット120の動作と伝熱経路を示す。発光ダイオードユニット120に対して電源が投入されると、発光ダイオード405が発光するとともに、発光ダイオード405の温度が時間経過に伴って次第に上昇する。発光ダイオード405の熱は、発光ダイオード405と基板402との間の接触面を介して基板402へ伝熱する(図5中の太線矢印)。基板402の熱は基板402とベース406の接触面を介してベース406へ伝熱し(図5中の黒色点線矢印)、ベース406の熱はベース406とベース温調機構418の接触面を介してベース温調機構418へ伝熱する(図5中の黒色実線矢印)。さらに、ベース温調機構418の熱は、ベース温調機構流路419中の恒温液へ放熱される。
<従来の構成(ベース温調機構なし)>
図6は、ベース温調機構418がない従来の発光ダイオードユニット120の構成を説明する断面図である。図6の構成において、ベース406の一部は筐体401に接触し、外気への露出面422は外気へ露出している。
<従来の構成(ベース温調機構なし)の放熱経路>
図7は、図6に示す構成における、発光ダイオード点灯後の伝熱経路を示す。発光ダイオード405点灯後に発せられる熱は、発光ダイオード405と基板402との間の接触面を介して基板402へ伝熱し(図6中の太線矢印)、基板402の熱は基板402とベース406の接触面を介してベース406へ伝熱する(図6中の黒色点線矢印)。さらに、ベース406の熱はベースの外気への露出面422から外気へ放熱される(図7中の黒色実線矢印)。
<効果1(予熱で立上時間早い)>
図8Aは、図3の構成における発光ダイオード点灯前の温度分布を示す図である。図8Aに示すようにベース温調機構418がある場合、筐体内流路入口409、筐体内流路出口410、ベース温調機構流路入口420、ベース温調機構流路出口421から37℃の恒温液が出入りする。この場合、ベース406は恒温液の温度と同じ37℃である。
図8Bは、図6の構成における発光ダイオード点灯前の温度分布を示す図である。図8Bに示すようにベース温調機構418がない場合、筐体内流路入口409、筐体内流路出口410から37℃の恒温液が出入りするが、ベース406の外気への露出面422が27℃の外気に接しているので、ベース406の温度は36℃である。すなわち、図8Aに示すベース温調機構418がある場合の方が、図8Bに示すベース温調機構418がない場合よりも、ベース406の温度を水温程度の高い温度まで予熱することができる。その結果、ベース温調機構418がある場合はベース温調機構418がない場合と比較して、発光ダイオード点灯後に温度が安定するまでに要する時間を短縮することができる。
<効果2(放熱性能良いので立上時間早い)>
図9Aは、発光ダイオード点灯後の時間経過に伴う、基板402の温度変化を示す図である。図9Aに示すように、ベース温調機構なし(点線)、ベース温調機構あり(実線)、ともに、基板402の温度は発光ダイオード点灯した時間(0秒)から時間経過とともに上昇する。ある程度時間が経過すると、基板402の温度は定常に達し、ベース温調機構なし(点線)の場合では48℃、ベース温調機構あり(実線)の場合では43℃でそれぞれ安定する。この温度差はベース温調機構418の放熱効果によるものと考えられる。
図9Bは、図9Aに示す基板402の温度変動の、10分間の標準偏差を示す図である。基板温度の10分間の標準偏差は、発光ダイオード点灯後に基板402の温度が速やかに定常温度に到達したかどうかを判断する指標である。すなわち、基板温度の10分間の標準偏差の低下時間が早いと、基板温度が速やかに定常温度に到達したことを意味する。この基板温度の10分間の標準偏差は、発光ダイオード電源の投入後から時間経過とともに低下し、0.01℃程度まで低下すると、発光ダイオードの光量や波長も安定することがわかっている。
図9Bに示すように10分間の標準偏差が0.01℃程度まで低下するのに要する時間は、ベース温調機構なし(点線)の場合で1200秒程度であるのに対し、ベース温調機構あり(実線)の場合で140秒程度である。すなわち、ベース温調機構418があるほうが、時間短縮することができる。これは、定常温度が低いほうがより早く定常温度に達することによるものと考えられる。
<効果3(水温支配のため温度変動小)>
図10は、発光ダイオードユニット120の周囲温度の時間変化を示す。図10が示すように、周囲温度は2℃程度変動する場合がある。
図11は、図10に示す温度環境下で発光ダイオード405を点灯させた場合における基板402温度の経時変化を示す図である。ベース温調機構なし(点線)では、基板温度は0.035℃変動してしまうのに対し、ベース温調機構あり(実線)では、基板温度は0.015℃の変動に抑えることができる。
<本発明のまとめ>
本発明に係る自動分析装置100は、筐体内温調機構407によって温調された恒温空間内にベース406を配置し、さらにベース温調機構418によって発光ダイオード405、基板402、ベース406を予熱することができる。また、ベース温調機構418を設置することにより、発光ダイオード405に電源を投入した後の発光ダイオード405、基板402、ベース406の放熱性能が向上し、ベース温調機構418がない場合よりも、発光ダイオード405の温度を低くすることができる。これにより、(1)電源を投入してから光量が安定するまでに要する時間を短くすることができる。また、ベース406はベース温調機構418によって温調されるとともに、筐体内温調機構407によって温調された恒温空間に配置されているので、外気温変動の影響を受けない。したがって、(2)外気温が変動した場合でも、発光ダイオードの発光効率の変動を抑制することができる。
100…自動分析装置、101…搬送ライン、102…ローター、103…試薬ディスク、104…反応ディスク、105…分注機構、106…攪拌機構、107…分光器、108…反応セル洗浄機構、109…ノズル洗浄機構、110…検体容器、111…検体ラック、112…反応セル、113…試薬容器、114…シールド部、115…制御部、116…ノズル、117…液面センサ、118…アーム、119…分注機構用モーター、120…発光ダイオードユニット、121…検体分注位置、122…試薬分注位置、123…入力部、124…表示部、401…筐体、402…基板、404…光軸、405…発光ダイオード、406…ベース、407…筐体内温調機構、408…筐体内空間、409…筐体内流路入口、410…筐体内流路出口、411…筐体内流路、418…ベース温調機構、419…ベース温調機構流路、420…ベース温調機構流路入口、421…ベース温調機構流路出口、422…露出面、430…基板温調機構

Claims (15)

  1. 試料に対して光を照射することにより前記試料中の測定対象物質を分析する分析装置であって、
    前記光を出射する発光素子、
    前記発光素子を載置する基板、
    前記基板を支持するベース、
    前記発光素子と前記基板を収容する筐体、
    前記筐体の内部を温調する筐体内温調機構、
    前記ベースを温調するベース温調機構、
    を備え、
    前記ベース温調機構は、前記ベースが外気に対して露出しないように前記ベースを覆っており、
    前記ベース温調機構は、前記ベースに対して接触することにより前記ベースを直接温調する
    ことを特徴とする分析装置。
  2. 前記ベースは、前記筐体に対して着脱可能に構成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の分析装置。
  3. 前記筐体は、前記発光素子と前記基板を収容する筐体内部空間を有し、
    前記発光素子と前記基板は、前記ベースと前記筐体によって前記筐体内部空間のなかに封止されている
    ことを特徴とする請求項1記載の分析装置。
  4. 前記筐体は、第1比熱および第1熱伝導率を有し、
    前記筐体内温調機構は、前記第1比熱よりも小さい第2比熱を有するとともに、前記第1熱伝導率よりも大きい第2熱伝導率を有する
    ことを特徴とする請求項1記載の分析装置。
  5. 前記ベース温調機構は、前記ベースに対して着脱可能に構成されているとともに前記筐体に対して着脱可能に構成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の分析装置。
  6. 前記ベース温調機構は、前記筐体に対して着脱可能に取り付けられることにより、前記ベースが外気に対して露出しないように前記ベースを覆う
    ことを特徴とする請求項1記載の分析装置。
  7. 前記ベース温調機構は、前記ベース温調機構を前記筐体に対して取り付けるとき前記ベースを覆うように構成されており、
    前記ベース温調機構は、前記ベース温調機構を前記筐体から取り外すとき前記ベースからも取り外されるように構成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の分析装置。
  8. 前記ベース温調機構の内部には、温調のために用いる恒温液が流れる流路が形成されており、
    前記ベースは、第3比熱および第3熱伝導率を有し、
    前記ベース温調機構は、前記第3比熱よりも大きい第4比熱を有するとともに、前記第3熱伝導率よりも小さい第4熱伝導率を有する
    ことを特徴とする請求項1記載の分析装置。
  9. 前記筐体内温調機構の内部には、温調のために用いる恒温液が流れる流路が形成されており、
    前記筐体は、第5比熱および第5熱伝導率を有し、
    前記筐体内温調機構は、前記第5比熱よりも大きい第6比熱を有するとともに、前記第5熱伝導率よりも小さい第6熱伝導率を有する
    ことを特徴とする請求項1記載の分析装置。
  10. 前記ベース温調機構は、ペルチェ素子を用いて温調を実施するように構成されており、
    前記ベースは、第7比熱および第7熱伝導率を有し、
    前記ベース温調機構は、前記第7比熱以下の第8比熱を有するとともに、前記第7熱伝導率以上の第8熱伝導率を有する
    ことを特徴とする請求項1記載の分析装置。
  11. 前記筐体内温調機構は、ペルチェ素子を用いて温調を実施するように構成されており、
    前記筐体は、第9比熱および第9熱伝導率を有し、
    前記筐体内温調機構は、前記第9比熱以下の第10比熱を有するとともに、前記第9熱伝導率以上の第10熱伝導率を有する
    ことを特徴とする請求項1記載の分析装置。
  12. 前記分析装置はさらに、前記基板を温調する基板温調機構を備える
    ことを特徴とする請求項1記載の分析装置。
  13. 前記基板温調機構は、
    温調のために用いる恒温液が流れる流路を有し、
    または、
    ペルチェ素子によって温調を実施する、
    のうち少なくともいずれかによって構成されている
    ことを特徴とする請求項12記載の分析装置。
  14. 前記筐体内温調機構と前記ベース温調機構のうち少なくともいずれかは、前記発光素子が発光していない期間において、前記発光素子を予熱する
    ことを特徴とする請求項1記載の分析装置。
  15. 前記基板、前記ベース、および前記ベース温調機構は、前記発光素子が発光することによって生じる熱が、前記基板、前記ベース、および前記ベース温調機構を介して放熱されるように構成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の分析装置。
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