JP2024046710A - 力学量センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】荷重センサのセンサ高さが歪検出素子の配置に起因して大きくなることを抑制する。【解決手段】センサ本体10の部品設置面13には歪検出素子20が固定されている。そして、センサ本体10の反力面12に含まれる反力作用領域12aは、センサ軸方向DRaに沿う方向視で、センサ本体10の荷重面11に含まれる荷重作用領域11aとは重なることなく部品設置面13に対しては重なるように配置されている。このような構成から、荷重Faの印加に伴うセンサ本体10の歪みを歪検出素子20に検出させることができる。そして、歪検出素子20が固定される部品設置面13はセンサ軸方向DRaでは荷重面11と反力面12との間の位置に設けられているので、荷重センサ1のセンサ高さHsに歪検出素子20が影響しにくくなる。従って、センサ高さHsが歪検出素子20の配置に起因して大きくなることを抑制することが可能である。【選択図】図2

Description

本発明は、荷重を検出する力学量センサに関するものである。
この種の力学量センサとして、例えば特許文献1に記載された荷重センサが従来から知られている。この特許文献1に記載された荷重センサは、荷重センサに印加される荷重の大きさを検出する。
具体的に、特許文献1の荷重センサは、一軸心であるセンサ軸心を中心とした円環形状を成す本体部と、本体部に固定された複数の歪検出素子とを備えている。例えば、その本体部は、互いに嵌合し円環形状を成す2つの部材から構成されている。
特許文献1の荷重センサにおいて、本体部は、センサ軸心の軸方向の一方側から荷重に押されると共に軸方向の他方側からその荷重に対抗する反力に押される構成となっている。そして、本体部はその荷重と反力とに押されることに伴って曲げ変形を生じ、複数の歪検出素子は、その本体部の曲げ変形を検出する。
また、複数の歪検出素子は、本体部のうち、荷重を受ける受力面よりも軸方向の一方側に配置された部品設置面に固定されている。詳細には、複数の歪検出素子が固定された部品設置面は、本体部のうち、軸方向の最も一方側に配置されている。
米国特許出願公開第2021/0223120号明細書
特許文献1の荷重センサでは、上記したように、複数の歪検出素子が固定された部品設置面は、本体部のうち、軸方向の最も一方側に配置されている。また、荷重センサでは、通常、歪検出素子の信号を外部へ出力するために、その歪検出素子が電気接続される電気基板や電気部品などの付属機器も設けられるものである。従って、その付属機器および歪検出素子を含む荷重センサが軸方向に有する高さが、歪検出素子の配置に起因して嵩むこととなる。発明者らの詳細な検討の結果、以上のようなことが見出された。
本発明は上記点に鑑みて、力学量センサが一方向に有する高さが歪検出素子の配置に起因して大きくなることを抑制することを目的とする。なお、上記一方向は、上記センサ軸心の軸方向に対応する。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の力学量センサは、
一方向(DRa)の一方側から印加される荷重(Fa)を検出する力学量センサであって、
上記一方向の一方側から荷重に押される荷重作用領域(11a)を含み上記一方向の一方側を向いて形成された荷重面(11)、荷重に対抗する反力(Fb)に押される反力作用領域(12a)を含み上記一方向の一方側とは反対側の他方側を向いて形成された反力面(12)、および上記一方向では荷重面と反力面との間の位置に設けられ上記一方向の一方側を向いて形成された部品設置面(13)を有するセンサ本体(10)と、
部品設置面に固定され、荷重の大きさに応じて変化するセンサ本体の歪みを検出する歪検出素子(20)とを備え、
部品設置面は、荷重面に対し、上記一方向に垂直な一垂直方向(DRr)の一方側に配置され、
反力作用領域は、上記一方向に沿う方向視で、荷重作用領域とは重なることなく部品設置面に対しては重なるように配置されている。
このようにすれば、荷重の印加に伴うセンサ本体の歪みを歪検出素子に検出させることができ、それによって、その荷重の大きさを検出することができる。そして、歪検出素子が固定される部品設置面は上記一方向では荷重面と反力面との間の位置に設けられているので、力学量センサが上記一方向に有する高さ(すなわち、センサ高さ)に歪検出素子が影響しにくくなる。従って、センサ高さが歪検出素子の配置に起因して大きくなることを抑制することが可能である。
なお、出願書類中の各欄において、各要素に括弧付きの参照符号が付されている場合がある。この場合、参照符号は、同要素と後述する実施形態に記載の具体的構成との対応関係の単なる一例を示すものであるにすぎない。よって、本発明は、参照符号の記載によって、何ら限定されるものではない。
第1実施形態の荷重センサを模式的に示した平面図である。 第1実施形態において、センサ軸心を含む断面で荷重センサを模式的に示した縦断面図であって、具体的には図1のII-II断面を示した断面図である。 第1実施形態において、図1に対する荷重センサの反対側を示した図であって、具体的には図2のIII方向の矢視図である。 第1実施形態において、図2と同じII-II断面に、荷重センサと共に支持体も表示した断面図である。 第1実施形態において、荷重センサが有する制御装置の入出力系統を示したブロック図である。 第2実施形態において、図1のII-II断面に相当する断面を示した断面図であって、図4に相当する図である。 第3実施形態において、図1のII-II断面に相当する断面を示した断面図であって、図4に相当する図である。 第4実施形態において、図1のII-II断面に相当する断面を示した断面図であって、図2に相当する図である。 第5実施形態の荷重センサを模式的に示した平面図であって、図1に相当する図である。 第5実施形態において図9のX-X断面を示した断面図であって、図2に相当する図である。
以下、図面を参照しながら、各実施形態を説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
本実施形態では、図1、図2に示す荷重センサ1が電動ブレーキシステムに適用される例について説明する。荷重センサ1は、例えば、車両の電動ブレーキシステムの不図示の回転軸に取り付けられる。荷重センサ1は、電動ブレーキシステムのブレーキパッドがブレーキロータを挟持する際に回転軸に発生する荷重(すなわち、ブレーキパッドのクランプ力に対応する荷重)を算出するために用いられる。例えば、荷重センサ1が車両の車輪毎に設置されることで、車両の各車輪の制動を高精度に行うことができる。
図1、図2に示すように、荷重センサ1は、一軸心としてのセンサ軸心CLを中心とした円環形状を成している。荷重センサ1は力学量センサの一種であり、センサ軸心CLの軸方向DRaの一方側から印加される荷重Faを検出する。
なお、本実施形態の説明では、センサ軸心CLの軸方向DRaはセンサ軸方向DRaと称される場合があり、センサ軸心CLの径方向DRrはセンサ径方向DRrと称される場合があり、センサ軸心CLの周方向DRcはセンサ周方向DRcと称される場合がある。また、センサ軸方向DRaの一方側は、図2では紙面上側になり、センサ軸方向DRaの一方側とは反対側の他方側は、図2では紙面下側になる。
また、本実施形態では、センサ軸方向DRaは本開示の一方向に対応する。また、センサ径方向DRrは、本開示の一方向に垂直な一垂直方向に対応し、センサ径方向DRrの内側は、その一垂直方向の一方側に対応する。また、図2は、荷重Faが零である無負荷時の状態で表示されており、このことは、特に断りのない限り、後述の図でも同様である。
荷重センサ1は、センサ本体10と複数の歪検出素子20と電気基板22と制御装置70とを備えている。センサ本体10は、荷重Faの印加によって弾性歪みを生じる部材であり、例えば、アルミニウム合金等の金属材料で構成された単一の部品である。
センサ本体10には、センサ本体10をセンサ軸方向DRaに貫通する本体貫通孔10aが形成されている。そして、センサ本体10は、その本体貫通孔10aを囲むように形成された円環形状を成している。
また、図1~図3に示すように、センサ本体10は、荷重Faが作用する荷重面11と、荷重Faに対抗する反力Fbが作用する反力面12と、部品設置面13とを有している。そして、その荷重面11と反力面12と部品設置面13はそれぞれ、本体貫通孔10aに対しセンサ径方向DRrの外側に配置され、センサ軸心CLを中心とした円環形状を成している。すなわち、荷重面11と反力面12と部品設置面13はそれぞれ、センサ軸方向DRaに沿う方向視(例えば、図2の矢印IIIで示される方向視)で本体貫通孔10aをその全周にわたって囲むように設けられている。
荷重面11は、センサ軸方向DRaの一方側を向いて形成された外側面であり、センサ軸方向DRaを法線方向とした平面状に形成されている。そして、荷重面11は、センサ本体10のうちセンサ軸方向DRaの最も一方側に位置する一方側端面となっている。例えば、荷重面11は、ターミナル72を除く部品設置面13上に配置された全ての部品(具体的には、歪検出素子20、電気基板22、および制御装置70の構成部品など)よりもセンサ軸方向DRaの一方側に位置している。
荷重面11は、センサ軸方向DRaの一方側から荷重Faに押される荷重作用領域11aを含んでいる。荷重作用領域11aは荷重面11のうちの一部分であってもよいが、本実施形態では、荷重面11の全体が荷重作用領域11aとなっている。
例えば、不図示の可動部材である荷重印加部材が荷重作用領域11aにセンサ軸方向DRaの一方側から接触することにより、その荷重印加部材は荷重Faで荷重作用領域11aを押す。すなわち、荷重作用領域11aは、荷重面11のうち荷重印加部材が接触する接触領域でもある。
センサ本体10の反力面12は、センサ軸方向DRaの他方側を向いて形成された外側面であり、センサ軸方向DRaを法線方向とした平面状に形成されている。そして、反力面12は、センサ本体10のうちセンサ軸方向DRaの最も他方側に位置する他方側端面となっている。
反力面12は、センサ軸方向DRaの他方側から反力Fbに押される反力作用領域12aを含んでいる。本実施形態では、反力面12のうちセンサ径方向DRrの内側寄りの部分が反力作用領域12aとなっている。図3では、その反力作用領域12aにドット状のハッチングが付されている。
図3、図4に示すように、この反力面12のうち反力作用領域12aには、センサ本体10を支持する支持体74の支持面74aが接触している。その支持面74aは、支持体74のうち、センサ軸方向DRaの一方側を向いて形成され反力面12に対向して接触する端面である。
このように支持体74が反力面12のうち反力作用領域12aに接触しているので、荷重作用領域11aが荷重Faによって押されると、支持体74は、反力Fbをセンサ本体10に作用させる。すなわち、反力作用領域12aは、反力面12のうち支持体74が接触する接触領域でもある。
センサ本体10の部品設置面13は、荷重面11と同様にセンサ軸方向DRaの一方側を向いて形成された外側面であり、センサ軸方向DRaを法線方向とした平面状に形成されている。この部品設置面13には、複数の歪検出素子20と電気基板22とが例えば接着などによって固定されている。部品設置面13は、荷重面11に対しセンサ径方向DRrの内側に並んで配置されている。
そして、部品設置面13は、荷重面11に対しセンサ軸方向DRaの他方側へずれて配置され、荷重面11との間にセンサ軸方向DRaの段差を生じている。従って、部品設置面13は、センサ軸方向DRaでは荷重面11と反力面12との間の位置に設けられている。そして、センサ本体10は、部品設置面13に対しセンサ軸方向DRaの一方側へ突き出るように形成された一方側凸部111を有し、その一方側凸部111におけるセンサ軸方向DRaの一方側の先端に形成された先端面が、荷重面11となっている。例えば、この一方側凸部111は、部品設置面13に対するセンサ径方向DRrの外側で部品設置面13をその全周にわたって囲むように円環状に形成されている。
本実施形態では、図1~図3に示すように、反力作用領域12aは、荷重作用領域11aに対しセンサ軸方向DRaの他方側に配置されているが、センサ軸方向DRaに沿う方向視で、荷重作用領域11aとは重なることのないように配置されている。別言すると、反力作用領域12aは、荷重作用領域11aに対しセンサ軸方向DRaの他方側に重なって位置することなく、荷重作用領域11aに対しセンサ軸方向DRaの他方側に配置されている。そして、反力作用領域12aは、荷重作用領域11aに対しセンサ径方向DRrの内側にずれて配置されている。
例えば、反力作用領域12aにおいてセンサ径方向DRrの外側に形成される外周縁12bは、荷重作用領域11aにおいてセンサ径方向DRrの内側に形成される内周縁11bに対し、センサ軸方向DRaに沿う方向視では一致する。従って、反力作用領域12aと荷重作用領域11aは、上記のように、センサ軸方向DRaに沿う方向視では重なっていない。
その一方で、反力作用領域12aは、センサ軸方向DRaに沿う方向視で、部品設置面13に対しては重なるように配置されている。別言すると、反力作用領域12aは、部品設置面13に対しセンサ軸方向DRaの他方側に重なるように配置されている。例えば本実施形態では、反力作用領域12aの全体と部品設置面13の全体とが、センサ軸方向DRaに沿う方向視で重なっている。
また、センサ径方向DRrにおける反力作用領域12aの幅Wrb(すなわち、径方向幅Wrb)とセンサ径方向DRrにおける荷重作用領域11aの幅Wra(すなわち、径方向幅Wra)は、「Wrb>Wra」の大小関係にある。
図1、図2、図4に示す複数の歪検出素子20はそれぞれ、所定の検出方向における歪検出素子20自身の歪み量の変化を電気抵抗値の変化として検出する素子である。その歪検出素子20の検出方向は本実施形態ではセンサ径方向DRrである。例えば、複数の歪検出素子20は、部品設置面13上においてセンサ周方向DRcに90度ピッチで並んで配置されている。歪検出素子20は、例えば半導体歪みゲージで構成されている。
また、複数の歪検出素子20はそれぞれ、部品設置面13がセンサ径方向DRrに占める径方向幅のうちセンサ径方向DRrの外側に偏るように配置されている。そのため、センサ軸方向DRaに沿う方向視において、複数の歪検出素子20はそれぞれ、反力作用領域12aとの比較でセンサ径方向DRrの外側に偏った配置になっている。言い換えると、複数の歪検出素子20はそれぞれ、反力作用領域12aの径方向幅Wrbの中心位置に対してセンサ径方向DRrの外側に偏った配置になっている。
また、複数の歪検出素子20はそれぞれ、センサ軸方向DRaに沿う方向視で、反力作用領域12aに対し重なっている。別言すると、複数の歪検出素子20はそれぞれ、反力作用領域12aに対しセンサ軸方向DRaの一方側に重なるように配置されている。例えば、センサ軸方向DRaに沿う方向視で、歪検出素子20の一部分が反力作用領域12aに対して重なっていることも想定できるが、本実施形態では、歪検出素子20の全体が反力作用領域12aに対して重なっている。
複数の歪検出素子20はそれぞれ、上記のように配置されて部品設置面13に固定されているので、部品設置面13と共に伸縮させられる。例えば、図4に示す荷重Faの印加によってセンサ本体10が矢印A1のように歪まされると、複数の歪検出素子20はそれぞれ、矢印A2のように部品設置面13と共にセンサ径方向DRrに伸長させられる歪検出素子20自身の歪み量を電気抵抗値の変化として検出する。そして、その歪検出素子20が検出する歪み量はセンサ本体10の歪みの大きさに対応したものであり、荷重Faが大きくなるほど大きくなる。このようにして、歪検出素子20は、荷重Faの大きさに応じて変化するセンサ本体10の歪みを検出する。
電気基板22は、電気回路を構成する回路パターンが形成されたプリント基板である。すなわち、電気基板22は、PCBと称される基板である。そのPCBとは、Printed Circuit Boardの略である。複数の歪検出素子20はそれぞれ、その電気基板22の回路パターンに電気的に接続されている。要するに、複数の歪検出素子20は電気基板22に対し電気的に接続されている。
また、電気基板22には、制御装置70として機能するASICなどの電子部品、およびターミナル72などが実装されている。ASICとは、Application Specific Integrated Circuitの略である。
電気基板22は、センサ軸方向DRaを厚み方向とした板状である。電気基板22には、電気基板22をセンサ軸方向DRaに貫通する基板貫通孔22aが形成されている。そして、電気基板22は、その基板貫通孔22aを囲むように形成された円環形状を成している。
また、基板貫通孔22aは本体貫通孔10aと同心であってセンサ軸心CLを中心とした孔であり、本体貫通孔10aに対し同径または僅かに大径となっている。従って、電気基板22は、センサ軸方向DRaに沿う方向視で本体貫通孔10aに重なることのないように、部品設置面13上に固定されている。別言すると、電気基板22は、その電気基板22の全体が本体貫通孔10aに対しセンサ径方向DRrの外側に位置するように、部品設置面13上に固定されている。
また、部品設置面13に対する歪検出素子20の固定を電気基板22が阻害しないように、歪検出素子20の配置場所毎に設けられた切欠22bが電気基板22に形成されている。歪検出素子20は、その電気基板22の切欠22bの内側に配置されている。
制御装置70は、CPU、RAM、ROM、不揮発性リライタブルメモリ等を備えたマイクロコンピュータとしての構成を有した電子制御装置である。例えば、制御装置70は、電気基板22上に実装された1つまたは複数のASICなどの電子部品から構成されている。制御装置70は、非遷移的実体的記録媒体である不揮発性リライタブルメモリ等に格納されたコンピュータプログラムを読み出して実行する。このコンピュータプログラムが実行されることで、コンピュータプログラムに対応する方法が実行される。
図5に示すように、制御装置70の入力側には、複数の歪検出素子20などが接続されている。また、制御装置70の出力側には、荷重センサ1の外部に設けられる外部装置76がターミナル72を介して接続されている。
図1に示すターミナル72は、電気基板22を外部装置76(図5参照)へ電気接続するための端子である。ターミナル72は、電気基板22からセンサ軸方向DRaの一方側へ突き出た複数の金属ピンで構成されている。例えば、ターミナル72には、外部装置76(図5参照)へつながる電線の先端に設けられたコネクタが接続され、これにより、電気基板22がその外部装置76へ電気接続される。
制御装置70には、複数の歪検出素子20から、センサ本体10の歪みの大きさに対応した歪み量を示す検出信号が逐次入力される。そして、制御装置70は、その複数の歪検出素子20が検出するセンサ本体10の歪みの大きさに基づいて、センサ本体10の荷重面11を押す荷重Faの大きさを算出する。
その荷重Faの大きさの算出方法としては、例えば次のような方法を採用することができる。すなわち、歪検出素子20の歪み量と荷重Faの大きさとの実験的に測定された関係が、荷重算出マップとして予め制御装置70に記憶されている。そして、複数の歪検出素子20に検出される歪み量の平均値が、荷重算出マップで荷重Faの大きさを算出する基になる歪み量として用いられ、制御装置70は荷重算出マップから荷重Faの大きさを算出する。
上述したように、本実施形態によれば、図1~図4に示すように、センサ本体10の部品設置面13には歪検出素子20が固定され、その部品設置面13は、センサ本体10の荷重面11に対しセンサ径方向DRrの内側に配置されている。そして、センサ本体10の反力面12に含まれる反力作用領域12aは、センサ軸方向DRaに沿う方向視で、センサ本体10の荷重面11に含まれる荷重作用領域11aとは重なることなく部品設置面13に対しては重なるように配置されている。
このような構成から、図4の矢印A1、A2で示すように、荷重Faの印加に伴うセンサ本体10の歪みを歪検出素子20に検出させることができる。詳細には、センサ軸方向DRaに沿う方向視で、反力作用領域12aが荷重作用領域11aとは重ならないので、荷重Faの印加に起因した応力を確実に歪検出素子20に発生させることができる。このように、センサ本体10の歪みを歪検出素子20に検出させることによって、その印加された荷重Faの大きさを検出することができる。
そして、歪検出素子20が固定される部品設置面13はセンサ軸方向DRaでは荷重面11と反力面12との間の位置に設けられているので、荷重センサ1がセンサ軸方向DRaに有する高さであるセンサ高さHs(図2参照)に歪検出素子20が影響しにくくなる。従って、センサ高さHsが歪検出素子20の配置に起因して大きくなることを抑制することが可能である。
また、上記した構成から、荷重Faの印加に伴うセンサ本体10の歪みを歪検出素子20に検出させることを実現しつつ、センサ本体10を単一の部品で容易に構成することが可能であるので、荷重センサ1の部品点数の削減を図ることもできる。
(1)また、本実施形態によれば、歪検出素子20は複数設けられており、荷重Faの大きさは、複数の歪検出素子20が検出するセンサ本体10の歪みの大きさに基づいて算出される。従って、例えば荷重センサ1に設けられる歪検出素子20が1つである場合と比較して、荷重Faの大きさを精度よく算出することが可能である。
(2)また、本実施形態によれば、反力作用領域12aは、荷重作用領域11aに対しセンサ径方向DRrの内側にずれて配置されている。そして、図2に示すように、反力作用領域12aの径方向幅Wrbは荷重作用領域11aの径方向幅Wraよりも大きい。このような径方向幅Wra、Wrbの「Wrb>Wra」という大小関係は、それとは逆の「Wrb<Wra」という大小関係と比較して、センサ本体10が支持体74に支持されやすくなるように作用する。すなわち、径方向幅Wra、Wrbの「Wrb>Wra」という大小関係により、荷重センサ1を安定して支持することが可能である。
(3)また、本実施形態によれば、センサ本体10は金属で構成されている。従って、センサ本体10が荷重Faを繰り返し受けることに対して耐久性を確保することが容易である。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。本実施形態では、前述の第1実施形態と異なる点を主として説明する。また、前述の実施形態と同一または均等な部分については省略または簡略化して説明する。このことは後述の実施形態の説明においても同様である。
図6に示すように、本実施形態では、センサ本体10の反力面12が第1実施形態と比較して狭く形成されている。具体的に、センサ本体10は、センサ軸方向DRaの他方側へ突き出るように形成された他方側凸部121を有している。この他方側凸部121は、本体貫通孔10aをその全周にわたって囲むように円環状に形成され、センサ径方向DRrでは荷重作用領域11aよりも内側に配置されている。その他方側凸部121におけるセンサ軸方向DRaの他方側の先端に形成された先端面が、センサ本体10の反力面12となっている。
また、本実施形態では、反力面12の全体が反力作用領域12aとなっている。すなわち、反力面12の全体が支持体74に接触している。その支持体74の支持面74aは、反力面12よりもセンサ径方向DRrの外側にまで拡がっており、例えばセンサ本体10の外径以上にセンサ径方向DRrの外側へ拡がっている。
本実施形態のセンサ本体10は、センサ軸方向DRaの他方側へ突き出るように形成された他方側突起15を有している。この他方側突起15は、他方側凸部121に対し径方向間隔をあけてセンサ径方向DRrの外側に配置され、センサ本体10の荷重作用領域11aに対してはセンサ軸方向DRaの反対側に配置されている。
例えば、他方側突起15は、センサ本体10のうちセンサ径方向DRrの最も外側に位置するように設けられ、センサ軸心CLを中心とした円環形状を成して突き出ている。
また、他方側突起15は、支持体74の支持面74aに対しセンサ軸方向DRaに対向するように突き出ており、荷重Faが零である無負荷時には、他方側突起15と支持体74の支持面74aとの間にセンサ軸方向DRaの隙間Caが形成される。その一方で、所定の荷重閾値以上の荷重Faによって荷重面11が押された場合には、他方側突起15は、無負荷時に対しセンサ軸方向DRaの他方側へ変位し、支持体74の支持面74aに対しセンサ軸方向DRaの一方側から突き当たる。
このように他方側突起15が動作するように、例えば、無負荷時における他方側突起15と支持体74の支持面74aとの間の隙間Caが実験的に設定されている。また、上記の荷重閾値は、例えば、荷重Faの作用に起因してセンサ本体10に塑性変形が生じることのない大きさとされる。すなわち、他方側突起15は、荷重Faによるセンサ本体10の歪みを弾性域内にとどめるように機能する。
(1)上述したように、本実施形態によれば、他方側突起15は、所定の荷重閾値以上の荷重Faによって荷重面11が押された場合に支持体74の支持面74aに対しセンサ軸方向DRaの一方側から突き当たる。従って、例えばセンサ本体10を毀損するような過荷重が荷重Faとして荷重面11に作用した場合に、センサ本体10の変形を止めることができる。すなわち、センサ本体10の毀損を防止し、センサ本体10の耐久性の向上を図ることが可能である。
以上説明したことを除き、本実施形態は第1実施形態と同様である。そして、本実施形態では、前述の第1実施形態と共通の構成から奏される効果を第1実施形態と同様に得ることができる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について説明する。本実施形態では、前述の第1実施形態と異なる点を主として説明する。
図7に示すように、本実施形態のセンサ本体10は荷重面突起16を有している。その荷重面突起16は、荷重作用領域11a内に配置され、荷重面11からセンサ軸方向DRaの一方側へ突き出ている。例えば、荷重面突起16は、センサ軸心CLを中心とした円環形状を成して、荷重面11から突き出ている。
また、荷重面突起16は、敢えて、荷重面11を押す荷重Faに対する強度が十分に低くなるように構成されている。そのため、荷重Faが荷重面11に作用した場合には、荷重面突起16は、その荷重Faによって塑性変形してセンサ軸方向DRaに押し潰される。例えば、荷重面突起16がセンサ径方向DRrに占める径方向幅が小さくされることで、その荷重面突起16は押し潰されやすく構成されている。この荷重面突起16が押し潰されることは、荷重面11に対し荷重Faが最初に作用した場合に生じる。すなわち、荷重面突起16は一度押し潰されると、その後、その押し潰された形状を維持する。
また、センサ軸方向DRaへの荷重面突起16の突出し量は、荷重Faによって座屈させられない程度の微小量とされている。
(1)上述したように、本実施形態によれば、荷重作用領域11a内に配置された荷重面突起16は、荷重Faによって塑性変形して押し潰される。従って、その荷重面突起16が押し潰された後の荷重面11の面粗度などが、その荷重面11に対向して荷重Faを印加する荷重印加部材の対向面に倣ったものになる。そのため、荷重Faが荷重面11に印加される際の荷重印加部材の対向面と荷重面11との密着性が向上し、荷重面11に対する荷重印加部材の片当たり等を低減することが可能である。
以上説明したことを除き、本実施形態は第1実施形態と同様である。そして、本実施形態では、前述の第1実施形態と共通の構成から奏される効果を第1実施形態と同様に得ることができる。
なお、本実施形態は第1実施形態に基づいた変形例であるが、本実施形態を前述の第2実施形態と組み合わせることも可能である。
(第4実施形態)
次に、第4実施形態について説明する。本実施形態では、前述の第2実施形態と異なる点を主として説明する。
図8に示すように、本実施形態では、センサ本体10は図6の他方側突起15を有していない。これを除き、本実施形態は第2実施形態と同様である。
そして、本実施形態では、前述の第2実施形態と共通の構成から奏される効果を第2実施形態と同様に得ることができる。
なお、本実施形態は第2実施形態に基づいた変形例であるが、本実施形態を前述の第3実施形態と組み合わせることも可能である。
(第5実施形態)
次に、第5実施形態について説明する。本実施形態では、前述の第4実施形態と異なる点を主として説明する。
図9、図10に示すように、本実施形態では、荷重面11および一方側凸部111のそれぞれと、反力面12、部品設置面13、および他方側凸部121とのセンサ径方向DRrにおける位置関係が、第4実施形態と比較して逆になっている。
すなわち、一方側凸部111は、他方側凸部121よりもセンサ径方向DRrの内側に配置されている。詳しく言うと、一方側凸部111は、他方側凸部121のうちセンサ径方向DRrの内側に形成される内周縁よりも更にセンサ径方向DRrの内側に配置されている。
そのため、部品設置面13は、一方側凸部111および荷重面11に対しセンサ径方向DRrの外側に並んで配置されている。そして、一方側凸部111は、本体貫通孔10aをその全周にわたって囲むように円環状に形成されている。また、反力面12は、荷重面11に対しセンサ径方向DRrの外側にずれて配置されている。その反力面12と荷重面11は、センサ軸方向DRaに沿う方向視では、第4実施形態と同様に重なっていないので、反力作用領域12aと荷重作用領域11aも、センサ軸方向DRaに沿う方向視では、第4実施形態と同様に重なっていない。
また、複数の歪検出素子20はそれぞれ、部品設置面13がセンサ径方向DRrに占める径方向幅のうちセンサ径方向DRrの内側に偏るように配置されている。そのため、センサ軸方向DRaに沿う方向視において、複数の歪検出素子20はそれぞれ、反力作用領域12aとの比較でセンサ径方向DRrの内側に偏った配置になっている。言い換えると、複数の歪検出素子20はそれぞれ、反力作用領域12aの径方向幅Wrbの中心位置に対してセンサ径方向DRrの内側に偏った配置になっている。
また、電気基板22は第4実施形態と同様に円環形状を成しているが、基板貫通孔22a内には一方側凸部111が嵌め入れられている。なお、図9は、図10のIX方向の矢視図である。また、センサ径方向DRrの外側が、本開示の一垂直方向の一方側に対応する。
上述したように、本実施形態によれば、センサ本体10において、部品設置面13および反力作用領域12aは、荷重作用領域11aに対しセンサ径方向DRrの外側に配置されている。従って、電気基板22上のターミナル72に接続される電線は、荷重作用領域11aに接触する相手部品である荷重印加部材に対しセンサ径方向DRrの外側に導き出されることになる。そのため、本実施形態の荷重センサ1が組み込まれる装置またはユニットにおいて、荷重センサ1を後付けで組み込みやすいというメリットがある。
また、図8と図10とを比較すれば判るように、センサ本体10の向きをセンサ軸方向DRaに反転させることで、荷重面11に対しターミナル72と電気基板22とをセンサ径方向DRrの内側と外側との何れかに択一的に配置することが可能である。
以上説明したことを除き、本実施形態は第4実施形態と同様である。そして、本実施形態では、前述の第4実施形態と共通の構成から奏される効果を第4実施形態と同様に得ることができる。
なお、本実施形態は第4実施形態に基づいた変形例であるが、本実施形態を前述の第1~第3実施形態の何れかと組み合わせることも可能である。
(他の実施形態)
(1)上述の各実施形態では、例えば図2に示すように、センサ本体10は、例えば、金属材料で構成された単一の部品であるが、樹脂材料で構成されていても差し支えない。また、センサ本体10は、互いに組み合わされた複数の部品から構成されていても差し支えない。
(2)上述の各実施形態では、図1、図3に示すように、荷重面11と反力面12と部品設置面13はそれぞれ、センサ軸方向DRaに沿う方向視で本体貫通孔10aをその全周にわたって囲むように設けられているが、これは一例である。
例えば、荷重面11は、本体貫通孔10aの全周にわたっている必要はなく、本体貫通孔10aまわりでセンサ周方向DRcに相互間隔をあけて点在するように設けられてもよいし、センサ周方向DRcにおける一部分に荷重面11が途切れた箇所があってもよい。このことは、反力面12と部品設置面13とについても同様である。
(3)上述の各実施形態では、例えば図1に示すように、センサ本体10は、本体貫通孔10aを囲むように形成された円環形状を成しているが、これは一例である。センサ本体10は環形状を成していなくてもよく、本体貫通孔10aの無い形状であってもよい。
(4)上述の各実施形態では、図1に示す歪検出素子20は、例えば半導体歪みゲージで構成されているが、これは一例である。その歪検出素子20は、箔歪みゲージや線歪みゲージなど、半導体ひずみゲージとは異なる歪みゲージで構成されてもよい。
(5)上述の第1実施形態では、図2に示すように、反力作用領域12aの全体と部品設置面13の全体とが、センサ軸方向DRaに沿う方向視で重なっているが、これは一例である。反力作用領域12aの一部分と部品設置面13の一部分または全体とが、センサ軸方向DRaに沿う方向視で重なっていてもよいし、反力作用領域12aの全体と部品設置面13の一部分とが、センサ軸方向DRaに沿う方向視で重なっていてもよい。
(6)上述の各実施形態では、例えば図1に示すターミナル72は、電気基板22からセンサ軸方向DRaの一方側へ突き出た構成となっているが、これは一例である。逆に、ターミナル72は、電気基板22からセンサ軸方向DRaの他方側へ突き出た構成となっていてもよい。その場合には、そのターミナル72が挿通される貫通孔がセンサ本体10に形成され、支持体74は、そのターミナル72を避けた形状とされる。
(7)上述の各実施形態では、図5の制御装置70が荷重Faの大きさを算出する際、複数の歪検出素子20に検出される歪み量の平均値が、荷重算出マップで荷重Faの大きさを算出する基になる歪み量として用いられるが、これは一例である。荷重センサ1の具体的な構成や荷重センサ1の使用状態に応じて、複数の歪検出素子20に検出される歪み量の平均値以外の値が、荷重算出マップで荷重Faの大きさを算出する基になる歪み量として用いられても差し支えない。例えば、複数の歪検出素子20に検出される歪み量のうちの最大値または最小値が、荷重算出マップで荷重Faの大きさを算出する基になる歪み量として用いられても差し支えない。
更に言うと、制御装置70は、荷重算出マップを用いずに、予め実験的に設定された実験式を用いて、複数の歪検出素子20に検出される歪み量に基づき荷重Faの大きさを算出してもよい。
(8)上述の各実施形態では、荷重Faの大きさを算出する制御装置70は荷重センサ1に含まれているが、これは一例である。例えば、制御装置70は荷重センサ1に含まれずに、荷重センサ1に電気接続される外部装置76に含まれても差し支えない。すなわち、荷重センサ1は、荷重Faの大きさを算出する機能を備えていなくてもよい。このようにした場合には、複数の歪検出素子20からの検出信号は、ターミナル72を介して、外部装置76に含まれる制御装置70へと入力される。
(9)上述の第2実施形態において、図6の他方側突起15は、センサ軸心CLを中心とした円環形状を成しているが、円環形状である必要はない。例えば、他方側突起15は、センサ周方向DRc(図1参照)に相互間隔をあけて点在するように設けられていてもよい。
(10)上述の第3実施形態において、図7の荷重面突起16は、センサ軸心CLを中心とした円環形状を成しているが、円環形状である必要はない。例えば、荷重面突起16は、センサ周方向DRc(図1参照)に相互間隔をあけて点在するように設けられていてもよい。
(11)上述の各実施形態では、例えば図2に示すように、荷重面11と反力面12と部品設置面13はそれぞれ、センサ軸方向DRaを法線方向とした平面状に形成されているが、これは一例である。その荷重面11と反力面12と部品設置面13はそれぞれ平面状である必要はなく、例えば湾曲面であっても差し支えない。
(12)上述の各実施形態では、例えば図1に示すように、荷重センサ1は4つの歪検出素子20を備えているが、その歪検出素子20の数に限定はない。例えば、荷重センサ1に設けられる歪検出素子20の数は、1つであってもよいし、2つ、3つ、または5つ以上であってもよい。
(13)上述の各実施形態では、荷重センサ1が電動ブレーキシステムの回転軸に取り付けられており、電動ブレーキシステムのブレーキパッドがブレーキロータを挟持する際に回転軸に発生する荷重を検出する例について説明したが、これに限定されない。
荷重センサ1は、荷重センサ1に加えられる様々な荷重を検出可能であって、様々な用途に用いることができる。例えば、荷重センサ1は、ロボットアームの内部に組み込まれ、そのロボットアームに対する負荷を検出するために用いられてもよい。また、荷重センサ1は、荷物を運送する車両の貨物室に設けられ、荷物の重さを検出するために用いられてもよい。また、荷重センサ1は、荷物を運送する車両の貨物室の互いに異なる場所に複数設けられ、複数の荷重センサ1それぞれが検出する荷重Faの大きさに基づいて、貨物室の重心を算出したり、貨物室に積載された荷物の荷崩れを監視したりするために用いられてもよい。
(14)上述の各実施形態では、荷重センサ1が有する複数の歪検出素子20の検出方向はセンサ径方向DRrであるが、その複数の歪検出素子20の検出方向が1つの方向に統一されている必要はない。荷重センサ1が有する複数の歪検出素子20はそれぞれ、互いに交差する二方向を検出方向とするものであってもよい。
例えば、荷重センサ1が有する複数の歪検出素子20はそれぞれ、センサ径方向DRrとセンサ周方向DRcとの二方向を検出方向とするものであってもよい。このようにしたとすれば、センサ径方向DRrとセンサ周方向DRcとである二方向のセンサ本体10の歪みの大きさを複数の歪検出素子20によって検出し、その二方向のセンサ本体10の歪みの大きさに基づき荷重Faの大きさを算出することができる。例えば、その荷重Faの大きさは、センサ本体10のポアソン比などを加味して実験的に設定された算出式やマップから、それぞれの歪検出素子20に検出されるセンサ径方向DRrおよびセンサ周方向DRcのそれぞれのセンサ本体10の歪みの大きさに基づいて算出される。
(15)なお、本発明は、上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。また、上記各実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能である。
また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。また、上記各実施形態において、構成要素等の材質、形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の材質、形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その材質、形状、位置関係等に限定されるものではない。
また、本開示に記載の制御装置70及びその手法は、コンピュータプログラムにより具体化された一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリーを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。あるいは、本開示に記載の制御装置70及びその手法は、一つ以上の専用ハードウエア論理回路によってプロセッサを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。もしくは、本開示に記載の制御装置70及びその手法は、一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリーと一つ以上のハードウエア論理回路によって構成されたプロセッサとの組み合わせにより構成された一つ以上の専用コンピュータにより、実現されてもよい。また、コンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されるインストラクションとして、コンピュータ読み取り可能な非遷移有形記録媒体に記憶されていてもよい。
(本発明の特徴)
[請求項1]
一方向(DRa)の一方側から印加される荷重(Fa)を検出する力学量センサであって、
前記一方向の前記一方側から前記荷重に押される荷重作用領域(11a)を含み前記一方向の前記一方側を向いて形成された荷重面(11)、前記荷重に対抗する反力(Fb)に押される反力作用領域(12a)を含み前記一方向の前記一方側とは反対側の他方側を向いて形成された反力面(12)、および前記一方向では前記荷重面と前記反力面との間の位置に設けられ前記一方向の前記一方側を向いて形成された部品設置面(13)を有するセンサ本体(10)と、
前記部品設置面に固定され、前記荷重の大きさに応じて変化する前記センサ本体の歪みを検出する歪検出素子(20)とを備え、
前記部品設置面は、前記荷重面に対し、前記一方向に垂直な一垂直方向(DRr)の一方側に配置され、
前記反力作用領域は、前記一方向に沿う方向視で、前記荷重作用領域とは重なることなく前記部品設置面に対しては重なるように配置されている、力学量センサ。
[請求項2]
前記歪検出素子は複数設けられ、
前記荷重の大きさは、複数の前記歪検出素子が検出する前記センサ本体の歪みの大きさに基づいて算出される、請求項1に記載の力学量センサ。
[請求項3]
前記反力作用領域は、前記荷重作用領域に対し前記一垂直方向の前記一方側にずれて配置され、
前記一垂直方向における前記反力作用領域の幅(Wrb)は、前記一垂直方向における前記荷重作用領域の幅(Wra)よりも大きい、請求項1または2に記載の力学量センサ。
[請求項4]
前記センサ本体は金属で構成されている、請求項1ないし3のいずれか1つに記載の力学量センサ。
[請求項5]
前記センサ本体は、該センサ本体を前記一方向に貫通する本体貫通孔(10a)を囲むように形成された環形状を成し、
前記荷重面と前記反力面と前記部品設置面はそれぞれ、前記一方向に沿う方向視で前記本体貫通孔を囲むように設けられている、請求項1ないし4のいずれか1つに記載の力学量センサ。
[請求項6]
前記センサ本体は、前記反力作用領域に接触し前記センサ本体を支持する支持体(74)から前記反力を作用させられ、
前記センサ本体は、前記一方向の前記他方側へ突き出た他方側突起(15)を有し、
前記他方側突起は、所定の荷重閾値以上の前記荷重によって前記荷重面が押された場合に前記支持体に対し前記一方向の前記一方側から突き当たる、請求項1ないし5のいずれか1つに記載の力学量センサ。
[請求項7]
前記センサ本体は、前記荷重作用領域内に配置され前記荷重面から前記一方向の前記一方側へ突き出た荷重面突起(16)を有し、
前記荷重面突起は前記荷重によって押し潰される、請求項1ないし6のいずれか1つに記載の力学量センサ。
1 荷重センサ(力学量センサ)
10 センサ本体
11 荷重面
11a 荷重作用領域
12 反力面
12a 反力作用領域
20 歪検出素子
DRa センサ軸方向(一方向)
Fa 荷重
Fb 反力

Claims (7)

  1. 一方向(DRa)の一方側から印加される荷重(Fa)を検出する力学量センサであって、
    前記一方向の前記一方側から前記荷重に押される荷重作用領域(11a)を含み前記一方向の前記一方側を向いて形成された荷重面(11)、前記荷重に対抗する反力(Fb)に押される反力作用領域(12a)を含み前記一方向の前記一方側とは反対側の他方側を向いて形成された反力面(12)、および前記一方向では前記荷重面と前記反力面との間の位置に設けられ前記一方向の前記一方側を向いて形成された部品設置面(13)を有するセンサ本体(10)と、
    前記部品設置面に固定され、前記荷重の大きさに応じて変化する前記センサ本体の歪みを検出する歪検出素子(20)とを備え、
    前記部品設置面は、前記荷重面に対し、前記一方向に垂直な一垂直方向(DRr)の一方側に配置され、
    前記反力作用領域は、前記一方向に沿う方向視で、前記荷重作用領域とは重なることなく前記部品設置面に対しては重なるように配置されている、力学量センサ。
  2. 前記歪検出素子は複数設けられ、
    前記荷重の大きさは、複数の前記歪検出素子が検出する前記センサ本体の歪みの大きさに基づいて算出される、請求項1に記載の力学量センサ。
  3. 前記反力作用領域は、前記荷重作用領域に対し前記一垂直方向の前記一方側にずれて配置され、
    前記一垂直方向における前記反力作用領域の幅(Wrb)は、前記一垂直方向における前記荷重作用領域の幅(Wra)よりも大きい、請求項1または2に記載の力学量センサ。
  4. 前記センサ本体は金属で構成されている、請求項1または2に記載の力学量センサ。
  5. 前記センサ本体は、該センサ本体を前記一方向に貫通する本体貫通孔(10a)を囲むように形成された環形状を成し、
    前記荷重面と前記反力面と前記部品設置面はそれぞれ、前記一方向に沿う方向視で前記本体貫通孔を囲むように設けられている、請求項1または2に記載の力学量センサ。
  6. 前記センサ本体は、前記反力作用領域に接触し前記センサ本体を支持する支持体(74)から前記反力を作用させられ、
    前記センサ本体は、前記一方向の前記他方側へ突き出た他方側突起(15)を有し、
    前記他方側突起は、所定の荷重閾値以上の前記荷重によって前記荷重面が押された場合に前記支持体に対し前記一方向の前記一方側から突き当たる、請求項1または2に記載の力学量センサ。
  7. 前記センサ本体は、前記荷重作用領域内に配置され前記荷重面から前記一方向の前記一方側へ突き出た荷重面突起(16)を有し、
    前記荷重面突起は前記荷重によって押し潰される、請求項1または2に記載の力学量センサ。
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