JP2024046617A - フリーカット性能を有するマルチバー経編地及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】自由裁断織物において、軽くて透き通っていて、優雅で神秘的な芸術効果を備え、フリーカット性能を有するマルチバー経編地を提供する。【解決手段】マルチバーラッセル経編機で編成された、フリーカット性能を有するマルチバー経編地であって、前記マルチバー経編地の完成品の経方向密度は24コース/センチ以上であり、緯方向密度は10ウエール/センチ以上であり、前記マルチバー経編地は地網層と柄糸層を含み、前記地網層は相引き網目構造を採用し、前記地網層に採用された地網ヤーンは、ループ形成地糸、緯糸挿入ジャカード糸、緯糸挿入スパンデックス糸を含み、前記ループ形成地糸は熱溶融性スパンデックスコアヤーンを採用し、前記緯糸挿入ジャカード糸は通常のスパンデックスコアヤーンを採用し、前記緯糸挿入スパンデックス糸はスパンデックス糸を採用することを特徴とするフリーカット性能を有するマルチバー経編地を提供する。【選択図】図1

Description

本発明は、織物生地という分野に関し、特にフリーカット性能を有するマルチバー経編地及びその製造方法に関する。
フリーカット製品の定義は、化繊糸に弾力糸に加えて織った、4wayストレッチ効果を持つ生地であり、エッジ部分に自己縁かがりが付いているものである。製品は、縁が散らないという特徴を持ち、随意に裁断可能であり、縁を縫う必要はなく、フリーカット生地は、服をエッジマークの束縛から解放し、快適で、自由自在の着用体験を持っている。
フリーカット生地について、現在よく使用されているのは緯編地であり、マルチバー経編地を任意裁断にするのは、主に緯方向の弾性が足りない影響を受け、通常のマルチバー経編地は、緯方向の弾性が30%程度しかなく、フリーカット生地になる4wayストレッチが共に80%以上であるという高い要求に対して差が極めて大きく、また、良好なほつれ防止効果が得にくいこともフリーカット製品の開発を制限する重要な要素である。
如何に素地が軽くて透き通っていて、優雅で神秘的な芸術効果を持つマルチバー経編地にフリーカット機能を持たせることは、1つの重大な革新であり、マルチバー経編地の応用範囲を大幅に拡大する。
製造技術レベルの向上により、複合糸の製造の一定の領域の難題は1つずつ克服され、マルチバー経編地のフリーカットでの開発に可能性を創造し、また、マルチバー経編製品の製織レベルとプロセスレベルの向上は、マルチバーラッセル経編機のフリーカットでの製品の開発に良好な条件を整えた。
市場では、4wayストレッチ性能又はほつれ防止性能を解決するいくつかの技術が次々と登場した。
Figure 2024046617000002
上の表1から分かるように、ほつれ防止機能を付加すると、弾性を持たないように制限されたり、弾性が低下したりして、フリーカット4wayストレッチの要求を満たすことができない。
本発明の第1の目的は、新しいタイプの製品のニーズを満たすために、自由裁断織物において、軽くて透き通っていて、優雅で神秘的な芸術効果を備え、フリーカット性能を有するマルチバー経編地を提供することである。
本発明の第2の目的は、マルチバーラッセル経編機で製品編成を実現するとともに、後仕上げと結合して織物のフリーカット機能を実現する図1に示すようなフリーカット性能を有するマルチバー経編地の具体的な製造方法を提供することである。
上記の目的を実現するために、本発明は、以下の技術案を提供する。すなわち、このフリーカット性能を有するマルチバー経編地は、マルチバーラッセル経編機で編成されたものであって、前記マルチバー経編地の完成品の経方向密度は24コース/センチ以上であり、緯方向密度は10ウエール/センチ以上であり、前記マルチバー経編地は地網層と柄糸層を含み、前記地網層は相引き網目構造を採用し、前記地網層に採用された地網ヤーンは、ループ形成地糸、緯糸挿入ジャカード糸、緯糸挿入スパンデックス糸を含み、前記ループ形成地糸は熱溶融性スパンデックスコアヤーンを採用し、前記緯糸挿入ジャカード糸は通常のスパンデックスコアヤーンを採用し、前記緯糸挿入スパンデックス糸はスパンデックス糸を採用する。
さらに、前記熱溶融性スパンデックスコアヤーンは、芯糸部分と外包糸部分を含み、前記芯糸部分は熱溶融性スパンデックスからなり、又は、外層が熱溶融性スパンデックスであり、且つ芯層が通常のスパンデックスである構成からなり、又は、熱溶融性スパンデックスと通常のスパンデックスとを撚り合わせてなる。
さらに、前記マルチバーラッセル経編機の柄糸バーの数は、24枚よりも大きく、打込密度は12コース/センチ以上である。
フリーカット性能を有するマルチバー経編地の製造方法は以下のステップを含む。
S1.経編機マシンの選択:マルチバーラッセル経編機のうちの緯糸挿入機種を編機として選択し、
S2.地網素材の選択:ループ形成地糸は、糸密度が70D以下である熱溶融性スパンデックスコアヤーンを選択し、緯糸挿入ジャカード糸は、糸密度が70D以下である通常のスパンデックスコアヤーンを選択し、緯糸挿入スパンデックス糸は、糸密度が280D以下であるスパンデックス糸を採用し、
S3.経編マシンの糸通し:ループ形成地糸バーはフル通しを採用し、緯糸挿入ジャカードバーはフル通しを採用し、緯糸挿入スパンデックスバーは一空一糸通しを採用し、柄バーはプロセスにより選択的に糸を通し、ループ形成地糸バーはフルゲージ配置を採用し、緯糸挿入ジャカードバーはハーフゲージ配置を採用し、緯糸挿入スパンデックスバーはフルゲージ配置を採用し;
S4.針の走行方式:ループ形成地糸バーはチェーンステッチ構造又は変化チェーンステッチ構造を走行し、緯糸挿入ジャカードバーは相引き網目構造を走行し、緯糸挿入スパンデックスバーも相引き網目構造を走行し、柄バーは、プロセスにより設定された針の走行の要求に従って運動編みをし、
S5.ゼロ位置の選択:実際の状況に合わせて、既に装備された標準のレース幅ゼロ位置を選択し、針装着量を削減し、
S6.柄糸ヤーンの選択:模様の特徴により、対応する素材を選択し、
S7.打込パラメータ:打込密度は12コース/センチ以上であり、完成品の経方向密度は24コース/センチ以上であり、緯方向密度は10ウエール/センチ以上であり、ループ形成地糸の送出量は1100~1700mm/Rackであり、緯糸挿入ジャカード糸の送出量は400~750mm/Rackであり、緯糸挿入スパンデックス糸の送出量は200~300mm/Rackであり、
S8.後仕上げ:脱油-予定型-染色-再定型の方式を採用し、予定型温度は190~198度を採用し、予定型時間は40~55秒であり、再定型温度は160~180度を採用し、再定型時間は40~50秒である。
さらに、ステップS1における前記マルチバーラッセル経編機のうちの緯糸挿入機種は、1枚のループ形成地糸バー、1組の緯糸挿入ジャカードバー、2枚の緯糸挿入スパンデックスバー、及び24枚以上の緯糸挿入柄バーが装備された編機である。
さらに、ステップS1における前記編機ゲージは、18-28Eゲージ配置である。
さらに、ステップS4における前記ループ形成地糸バーがチェーンステッチ構造を走行する時のラッピングコードは0-1/1-0//又は1-0/0-1//であり、前記ループ形成地糸バーが変化チェーンステッチ構造を走行する時のラッピングコードは1-0/0-1/1-0/1-2/2-1/1-2//である。
さらに、ステップS4における前記緯糸挿入ジャカードバーは、ジャカード1とジャカード2を含み、前記ジャカード1が相引き網目構造を走行する時のラッピングコードは0-0/2-2//であり、前記ジャカード2が相引き網目構造を走行する時のラッピングコードは2-2/0-0//であり、前記緯糸挿入スパンデックスバーは、スパンデックス1とスパンデックス2を含み、前記スパンデックス1が相引き網目構造を走行する時のラッピングコードは0-0/1-1//であり、前記スパンデックス2が相引き網目構造を走行する時のラッピングコードは1-1/0-0//である。
さらに、ステップS5における前記レース幅ゼロ位置は、自社既定の標準のレース幅ゼロ位置である。
また、前記ステップS7とステップS8との間には、さらに、製造前に製品に対して評価と模様の試織を行うステップを含む。
本発明の利得効果は、従来技術と比較した場合、このフリーカット性能を有するマルチバー経編地とこの織物の製造方法による織物が主にファッション服飾に使われ、製品が肌にやさしく良好な肌触りを有するものになることにある。また、製品は、マルチバー経編地の華麗な外観、複雑な模様パターンを有すると同時に、フリーカット製品の随意性と快適さを有し、布地間の境界をある程度ぼかしたものとすることもでき、マルチバー経編地の製品のバリエーションを広げることができる。
本発明の地網構造の相互作用の概略図である。 本発明の地網組織のラッピングコードの概略図である。 本発明の地網組織の糸通し方式の概略図である。 本発明に使用される緯糸挿入類のマルチバーラッセル経編機のバーの配列図である。 本発明に使用されるコアヤーンの構成概略図である。 本発明の緯糸挿入類ヤーンの使用実例表である。 本発明の織物弾性試験報告書の実例表である。 本発明の織物洗濯後外観品質評価報告書の試験実例表である。
以下、本発明について図面を参照して詳細に実施例を説明する。
図1から図8を参照し、本発明が提供する一実施例を説明する。この実施例において、フリーカット性能を有するマルチバー経編地は、具体的に、図1に示すように、マルチバーラッセル経編機で編成され、前記マルチバー経編地の完成品の経方向密度は24コース/センチ以上であり、緯方向密度は10ウエール/センチ以上であり、前記マルチバー経編地は地網層と柄糸層を含み、前記地網層は相引き網目構造を採用する。マルチバーラッセル経編機には1組の緯糸挿入スパンデックスバーがあり、1組の緯糸挿入スパンデックスバーは、スパンデックス1とスパンデックス2を含み、ジャカード1とジャカード2を含む2枚の緯糸挿入ジャカードバーを有する。地網の相引き網目構造の針の走行の様子は図2に示され、スパンデックス1とスパンデックス2と針の走行を対向させ、ジャカード1とジャカード2針の走行を対向させて相引き網目の構成を形成する。図1に示すように、緯糸挿入ジャカード糸2の緯糸挿入とジャカード糸3とは間隔をおいて分布し、かつ任意の2本の緯糸挿入ジャカード糸2と緯糸挿入ジャカード糸3の運動方向は逆であり、網目に相引効果をもたらす。また、図1に示すように、緯糸挿入スパンデックス糸4と緯糸挿入スパンデックス糸5とは間隔をおいて分布し、かつ任意の2本の緯糸挿入スパンデックス糸4と緯糸挿入スパンデックス糸5の運動方向は逆であり、網目に相引効果をもたらす。前記地網層に採用された地網ヤーンは、ループ形成地糸、緯糸挿入ジャカード糸、緯糸挿入スパンデックス糸を含んでいる。前記ループ形成地糸は熱溶融性スパンデックスコアヤーンを採用し、前記緯糸挿入ジャカード糸は通常のスパンデックスコアヤーンを採用する。通常のスパンデックスコアヤーンの芯糸はスパンデックス材料であり、スパンデックスはポリウレタン繊維の略称であり、このスパンデックスの溶融温度は230~250℃であり、このスパンデックスの後仕上げ定型温度は、この温度よりもはるかに低く、このスパンデックスは後仕上げ過程で溶融されない。このスパンデックスの軟化温度は175~220℃であり、この温度により、スパンデックスは柔らかになり、比較的容易に形状を変えることができ、温度が下がると形状が比較的固定され、定型効果が得られる。前記緯糸挿入スパンデックス糸はスパンデックス糸を採用し、スパンデックス糸はスパンデックス材料を採用し、このスパンデックスの溶融温度は230~250℃であり、軟化温度は175~220℃である。
前記熱溶融性スパンデックスコアヤーンは、熱溶融性スパンデックス芯糸とフィラメント外包糸を含んでいる。前記熱溶融性スパンデックス芯糸は、熱溶融性スパンデックスからなり、又は外層が熱溶融性スパンデックスであり、芯層が通常のスパンデックスである構成からなり、又は熱溶融性スパンデックスと通常のスパンデックスとを撚り合わせてなる。単純な熱溶融性スパンデックスの場合に、環境温度が設計温度を超えると熱溶融性スパンデックスは全て溶断することができる。外層が熱溶融性スパンデックスであり、芯層が通常のスパンデックスである場合に、この通常のスパンデックスの溶融温度は230~250℃であり、この通常のスパンデックスの軟化温度は175~220℃であり、このような構造は、環境温度が設計温度を超えると、表層の熱溶融性スパンデックス部分だけが熱で溶融され、形状が再構成され又は接着される。芯層がそのまま通常のスパンデックスであり、熱溶融性スパンデックスと通常のスパンデックスを撚り合わせてなる場合に、環境温度が設計温度を超えると、熱溶融性スパンデックス部分の単糸が溶融して、通常のスパンデックスの表面に被覆され、一部の熱溶融性スパンデックスコアヤーンの外包糸が接着し又は他のヤーンと接着する。ループには接着があると、ループが外れないようになる。さらに、熱溶融性スパンデックスコアヤーンの芯糸は熱溶融性スパンデックス材料であり、この熱溶融性スパンデックスの溶融温度は90~150℃であり、スパンデックスの後仕上げ定型温度は、この温度よりもはるかに高く、通常のスパンデックスは後仕上げ過程で溶融されないが、熱溶融性スパンデックスは部分が融解され、液体状態と固体状態との間の転換を実現し、融着の目的を達成することができる。
前記マルチバーラッセル経編機の柄糸バーの数は、24枚よりも大きく、設定された打込密度は12コース/センチ以上である。
このマルチバー経編地は、編み経方向において100~150%弾性を有し、緯方向において80%を超えた弾性を有し、編み経方向と緯方向も高弾性を有し、かつ服装要求を満たすほつれ止め性能を有する。そのほつれ止め性とは、正常の縫製、洗濯、着用時の服装生地のほつれ止め要求を満たすことを意味する。さらに、経方向と緯方向における高弾性は、Marks and Spencer試験規格LTD03の方法により測定したものであり、二方向の高弾織物規格を達成している。そして、マルチバーラッセル経編機にて織物のフリーカット機能を実現している。
図1から図8を参照し、本発明が提供した他の実施例を説明する。この実施例のフリーカット性能を有するマルチバー経編地の製造方法は、以下のステップを含んでいる。
S1.経編機マシンの選択:マルチバーラッセル経編機のうちの緯糸挿入機種を編機として選択する。図4に示す緯糸挿入類マルチバーラッセル経編機構成のように、製造されたのは緯糸挿入類の製品であり、緯糸挿入類の製品は、生地面が平らで、薄くて透き通っていて、生地の手入れがしやすいという特徴を持っている。
S2.地網素材の選択:ループ形成地糸は、糸密度が70D以下である熱溶融性スパンデックスコアヤーンを選択する。熱溶融性スパンデックスコアヤーンは、完成品の時に織物のほつれ防止機能に対して主な作用を果たすことができる。緯糸挿入ジャカード糸は、糸密度が70D以下の通常のスパンデックスコアヤーンを選択する。通常のスパンデックスコアヤーンは、完成品の時に緯方向の弾性に対して良好な保証を提供し、織物のほつれ防止機能に対して一定の補助作用を果たすことができる。緯糸挿入スパンデックス糸は、糸密度が280D以下であるスパンデックス糸を採用する。このスパンデックス編地は、十分な縦方向の収縮を提供し、縦方向の弾性の実現に前提保証を提供し、織物の着用の快適さを保証する。
S3.経編マシンの糸通し:ループ形成地糸バーはフル通しを採用し、緯糸挿入ジャカードバーはフル通しを採用し、緯糸挿入スパンデックスバーは一空一糸通しを採用し、柄バーはプロセスにより選択的に糸を通すものとする。ループ形成地糸バーはフルゲージ配置を採用し、緯糸挿入ジャカードバーはハーフゲージ配置を採用し、緯糸挿入スパンデックスバーはフルゲージ配置を採用する。
S4.針の走行方式:図2に示すように、ループ形成地糸バーはチェーンステッチ構造又は変化チェーンステッチ構造を走行し、緯糸挿入ジャカードバーは相引き網目構造を走行し、緯糸挿入スパンデックスバーも相引き網目構造を走行し、柄バーは、プロセスにより設定された針の走行の要求に従って運動編みをする。
S5.ゼロ位置の選択:実際の状況に合わせて、装備された標準のレース幅のゼロ位置を選択し、針装着量を削減する。設計時の製品幅の制限を受け、実際の状況に合わせてレース幅のゼロ位置を装備し、レースを変える速度を速めるために、レース幅のゼロ位置を標準化し、針装着量を削減する。レースが細かいほど、サイクル数が多く、機械で装着したレース針も多くなり、模様がより豊かで複雑になる。これにより、設計の始めから織物のスタイルと使用範囲を決めて、より的確に織物の使用に予めに計画を立てておき、製品をより特徴的かつ適合性可能なものにする。
S6.柄糸ヤーンの選択:模様の特徴により、対応する素材を選択し、設計とプロセスの場合にスタイルに従って、マシンの編成条件を結合して確定する。
S7.打込パラメータ:打込密度は12コース/センチ以上であり、完成品の経方向密度は24コース/センチ以上であり、緯方向密度は10ウエール/センチ以上であるものとする。ループ形成地糸の送出量は1100~1700mm/Rackであり、緯糸挿入ジャカード糸の送出量は400~750mm/Rackであり、緯糸挿入スパンデックス糸の送出量は200~300mm/Rackであるものとする。地網ヤーンの送出量は打込密度、柄糸の種類と分布状況、地網網目等の要因の共同の影響を受け、織物の模様ごとに異なる打込パラメータがある。
S8.後仕上げ:脱油-予定型-染色-再定型の方式を採用し、予定型温度は190~198度を採用し、予定型時間は40~55秒であるものとする。再定型温度は160~180度を採用し、再定型時間は40~50秒であるものとする。予定型と再定型のパラメータは、生機の種類、厚さ、現在のプロセスに関連し、染色パラメータは、ヤーン材料と染料の種類に関連し、脱油パラメータは、生機の油含量と脱油剤の種類に関連する。後仕上げの目的は、製品が比較的良好な形状保持性、平坦性、均一な色を有し、製品の目標色との偏差が許容範囲内にあるようにすることである。また、これと同時に、製品が寸法安定性、耐衝撃、耐引張、耐洗濯、ほつれ止め等の性能を有するようにすることである。
引き続き図1から図8を参照し、本発明が提供した他の実施例を説明する。この実施例では、ステップS1における前記マルチバーラッセル経編機のうちの緯糸挿入機種は、1枚のループ形成地糸バー、1組の緯糸挿入ジャカードバー、2枚の緯糸挿入スパンデックスバー、及び24枚以上の緯糸挿入柄バーが装備された編機としている。通常の場合、柄糸バーの数が多いほど、編成された製品模様がより複雑になり、表現力が高くなる。
引き続き図1から図8を参照し、本発明が提供した他の実施例を説明する。この実施例では、ステップS1における前記編機ゲージは、18-28Eゲージ配置としている。なお、特にこのゲージは、18ゲージ配置、24ゲージ配置、28ゲージ配置等とするのが好ましい。
引き続き図1から図8を参照し、本発明が提供した他の実施例を説明する。この実施例において、ステップS4における前記ループ形成地糸バーがチェーンステッチ構造を走行する時のラッピングコードは0-1/1-0//又は1-0/0-1//であり、前記ループ形成地糸バーが変化チェーンステッチ構造を走行する時のラッピングコードは1-0/0-1/1-0/1-2/2-1/1-2//である。
引き続き図1から図8を参照し、本発明が提供した他の実施例を説明する。この実施例において、ステップS4における前記緯糸挿入ジャカードバーは、ジャカード1とジャカード2を含み、2枚のジャカードバーの運動方向は対向し、相引き網目構造に従い走行する。前記ジャカード1が相引き網目構造に従い走行する時のラッピングコードは0-0/2-2//であり、前記ジャカード2が相引き網目構造に従い走行する時のラッピングコードは2-2/0-0//である。前記緯糸挿入スパンデックスバーは、スパンデックス1とスパンデックス2を含み、2枚のスパンデックスバーの運動方向も対向し、相引き網目構造に従い走行する。前記スパンデックス1が相引き網目構造を走行する時のラッピングコードは0-0/1-1//であり、前記スパンデックス2が相引き網目構造を走行する時のラッピングコードは1-1/0-0//であり、詳細は図2に示されている。
引き続き図1から図8を参照し、本発明が提供した他の実施例を説明する。この実施例において、ステップS5における前記レース幅のゼロ位置は、自社既定の標準のレース幅のゼロ位置である。レース幅のゼロ位置を標準化し、針装着量を削減する。
引き続き図1から図8を参照し、本発明が提供した他の実施例を説明する。この実施例において、前記ステップS7とステップS8との間には、さらに、製造前に製品に対して評価と模様の試織を行うステップを含む。試織と事前制御により、製品の不足をできるだけ早く発見し、タイムリー低コストで問題を解決することができる。
通常のマルチバー経編地の特徴は以下の通りであり、
1.模様パターンは豊かで、パターンの変更は自由である。
2.織物の厚さのスタイルの変化は大きく、設計意図は実施しやすい。
3.経方向の弾性は達成しやすく、40%~80%の弾性を容易に実現し(所定幅の織物を所定力によって伸ばすことができる比率であり、具体的にMarks and Spencer 試験規格LTD03方法により測定したものである)、緯方向の弾性が不足で、30%程度しかできず、緯方向の弾性を増加するのは極めて困難である。
4.マルチバー経編地は、一定の逆編み方向のほつれ性が存在し、生機製造パラメータデバッグと後の染色後仕上げにより、織物は一定のほつれ止め性能を持つが、自由裁断の需要に全然満たせない。
5.マルチバー経編地の設計の幅が広くて、展開性が比較的に高く、織物の特別な開発に可能性を与える。
本発明は、以上の特徴により、的確に革新し、開発の原理をはじめ、全体の設計、プロセス、製造、染色、包装等の工程を統一的に計画して、新機能製品の製造を実現する。
Figure 2024046617000003
以上の表2に基づいて説明する。
A.図1に示すHは、外力を受けない場合の完成品の1つの完全なループ形成地糸1のサイクルループ高さであり、図示しないH1は、力を受けた状態の1つの完全なループ形成地糸1のループ高さである。さらに、力を受けた状態の場合は、マルチバーラッセル経編機で編成した時の1つ完全なループ形成地糸1のサイクルループが張力を受けた時の高さと、編み上げ後の完成品に対して弾力とほつれ止め試験を行う時の1つ完全なループ形成地糸1のサイクルループが張力を受けた時の高さ等を含む。織物の設計時に、マルチバーラッセル経編機マシンでのループ高さH1をHよりも大きくすることで織物弾性を増加させることがある。ループ形成地糸1は、互いに絡み合ったループ構造(図1の0-1/1-0//のように)であり、このような構造により、織物は縦方向に外力による作用を受け、ループアークが長くなり、ループアークが狭くなり、延長線が短くなり、内部応力の増加に対応可能となる。また、緯糸挿入スパンデックス糸4と緯糸挿入スパンデックス糸5が高弾性(200%以上)を有し、張力によって引き伸ばされ、高さH1の変化によって変化する。縦方向に受けた外力がなくなると、スパンデックス糸の高弾性により、経方向に織物を収縮させ、織物をH1高さの状態からH高さの状態に戻す。また、ループ形成地糸1のループアークが短くて広くなり、延長線が長くなり、縦方向に高さの変化によって余ったヤーンを消費することで、織物の動的なバランスを保つ。同じ種類の織物では、スパンデックスが太いほど、反発力が大きくなるが、網目の通透度への影響が大きくなる。そのため、280D以下のスパンデックスを選択し、網目外観を保証すると共に、織物弾性及びモジュラスの問題を解決する。
B.図1に示すループ形成地糸1は、糸密度が70D以下である熱溶融性スパンデックスコアヤーンを選択する。熱溶融性スパンデックスコアヤーンの構成は、図5に示すように、芯糸6と外包糸7とに分けられ、芯糸6は熱溶融性スパンデックスであり、外包糸7はフィラメントである。熱溶融性スパンデックスの弾性はフィラメントの弾性よりもはるかに大きいため、フィラメントの弾性の大きさは、熱溶融性スパンデックスコアヤーン全体の弾性の大きさを決定する。フィラメントの弾性が20~50%であるとともに、ループ形成地糸1が形成されたループ構造であるので、経方向力の作用で、ループアークが小さくなり、延長線が長くなることで、ループ状態をマルチバーラッセル経編機での状態に近づき、ループは引き伸ばされて細くなり、H1はHよりもはるかに大きくなる。以上の2つの要因を組み合わせて、経方向に100~150%を大幅に上回る弾性値を提供できる。また、地網の鮮明度と通透度を考慮して、糸密度が70D以下である熱溶融性スパンデックスコアヤーンを採用し、ヤーンが太いほど、接続糸が網目に与える影響が大きくなり、網目がぼやけてしまう。
C.図1に示すWは、外力を受けない場合の完成品の1つの地網サイクルのループ幅である。一方、図示しないW1は、1つの地網サイクル糸が力を受けた状態での幅であり、さらに、力を受けた状態の場合は、マルチバーラッセル経編機のマシンで編成された時の1つの地網サイクルのループが張力を受ける時の幅と、編み上げ後の完成品に対して弾力とほつれ止め試験を行う時の1つの地網サイクルのループが張力を受ける時の幅等のいずれの場合の1つの地網サイクルのループが張力を受ける時の幅を含む。緯糸挿入ジャカード糸2と緯糸挿入ジャカード糸3とは、ループ形成地糸1で編成されたループの間の接続糸であり、緯糸挿入ジャカード糸2と緯糸挿入ジャカード糸3との接続作用により、1つの生地の全体を形成した。W1は、マルチバーラッセル経編機での寸法がWよりも大きく、ヤーンが詰まった状態にあり、緯方向の弾性を有することが可能になる。緯糸挿入ジャカード糸2と緯糸挿入ジャカード糸3との組み合わせる状態は、直接的に完成品の厚さや穴の状態を決定する。緯糸挿入ジャカード糸2と緯糸挿入ジャカード糸3は、マルチバージャカード経編機でジャカードバーによって駆動される。ジャカードバーの役割は、ジャカードバー全体の運動に基づいて、図1における単本の緯糸挿入ジャカード糸2と緯糸挿入ジャカード糸3を単独に運動させられることであり、1本のループ形成地糸1にのみ巻きつけ、2本のループ形成地糸1に巻きつけ(図1の巻きつけの状態)、3本のループ形成地糸1に巻きつけという3つの状態がある。これらを総合的に合わせると、このように、穴、点及び面の構造が形成される。
緯方向の弾性を決定する要因は、以下の通りである。
1.図1における緯糸挿入ジャカード糸2と緯糸挿入ジャカード糸3の自体の弾性のように、ヤーン弾性が大きいほど、緯方向に大きな延性が得られる。ここで、緯糸挿入ジャカード糸2と緯糸挿入ジャカード糸3は、糸密度が70D以下である通常のスパンデックスコアヤーンを採用する。図5に示すように、芯糸6は弾性スパンデックスであり、外包糸7は高弾糸である。スパンデックスの弾性は高弾糸の弾性よりもはるかに大きいので、高弾糸の弾性の大きさは通常のスパンデックスコアヤーン全体の弾性の大きさを決定し、高弾糸の弾性は100~150%であるため、緯方向に100~150%よりも僅かに小さい弾性値を呈する。また、地網の鮮明度と通透度を考慮して、糸密度が70D以下である通常のスパンデックスコアヤーンを採用する。ヤーンが太いほど、接続糸が網目に与える影響が大きくなり、網目がぼやけてしまう。
2.図1における緯糸挿入ジャカード糸2と緯糸挿入ジャカード糸3は、ループ形成地糸1に接続された箇所における延長線の長さが、緯方向の弾性に影響を与える。織物は、緯方向の力の作用で、延長線が引き伸ばされ、ループ形成地糸1のループアークが小さくなり、糸移りが発生する。ループ形成地糸1の自体の弾性が比較的に大きい、又はループアークが比較的に大きい場合、引き出されたループ形成地糸1の長さが比較的に大きく、緯方向に現れる牽引長さが比較的に長く、弾性値が比較的に大きくなる。
3.図1におけるループ形成地糸1は、ループアークの高さが高くなると、ループアーク部分のヤーンの総量が多くなる。これにより、緯糸挿入ジャカード糸2と緯糸挿入ジャカード糸3の外力によって引き出された延長線の長さが長くなり、そのため、経方向のサイクルの密度が小さいほど、ループアークが長くなり、全長が長くなり、織物の緯方向の弾性が大きくなる。
D.図1に示すループ形成地糸1のように、HとH1の意味は、Aにおける内容と同じである。ループを編成し、完成品のループのサイクル高さがHであり、マルチバーラッセル経編機でループのサイクル高さがH1である。これに基づき織物の経方向密度(1センチあたりのループサイクル数)が得られ、本発明において完成品の経方向密度は24コース/センチ以上であり、緯方向密度は10ウエール/センチ以上であり、打込密度は12コース/センチ以上であるものとする。織物は、染色後、弾性が少し失われるが、外力の作用で、織物ループのサイクル高さは、H1に比較的近くなり、経方向の弾性は(H1-H)/H*100%に比較的近くなり、緯方向の弾性については、Cにおいて詳しく説明したとおりである。
E.図1におけるループ形成地糸1は、糸密度が70D以下である熱溶融性スパンデックスコアヤーンを選択する。この種類のコアヤーンにおける芯糸部分の熱溶融性スパンデックスには、3つの方式がある。第1は、単純な熱溶融性スパンデックスであり、環境温度が設計温度を超えると、熱溶融性スパンデックスは全て溶断することができるものである。第2は、スキンコア構造であり、外層が熱溶融性スパンデックスであり、芯層が通常のスパンデックスのものである。このような構造では、環境温度が設計温度を超えると、表層の熱溶融性スパンデックス部分だけが熱で溶融され、形状が再構成され又は接着されるが、芯層は通常のスパンデックスのまま変化しない。第3は、合糸構造であり、熱溶融性スパンデックスと通常のスパンデックスとを合わせて熱溶融性スパンデックスコアヤーンの芯糸とするものである。このような構造では、環境温度が設計温度を超えると、熱溶融性スパンデックス部分の単糸が溶融され、これに伴い通常のスパンデックスの表面に被覆され、一部は熱溶融性スパンデックスコアヤーンの外包糸と接着し又は他のヤーンと接着する(図1に示すような緯糸挿入ジャカード糸2、緯糸挿入ジャカード糸3と他の柄糸の部分の交点が接着する)。上記の熱溶融性スパンデックス成分は、熱を受けた場合に、溶融状態になり、液体状態が表面張力の影響を受け、ヤーンの交点又はヤーンの集中箇所に集まり、環境温度が設計温度を下回ると、再び弾性状態の固態になる。このような再組合せの後に、以下の2つの利得効果が得られる。即ち、第1は、接着の存在により、ヤーンの間には接着節点が存在し、ヤーンのスライドを妨げるのに効果を発揮し、ループが外れなく、ループをロックすることである。これにより、ほつれ防止の機能を実現する。第2は、熱溶融部分のヤーンが、その集中箇所で束ねられ、ヤーンの間の接着節点を形成しないが、集積部分のヤーンに形状を安定させる作用を与え、形状記憶を生み出すことである。このような記憶を破壊するには一定の力が必要となる。このような集積位置は、弾性のある熱溶融性糸で実現されるので、それはスパンデックスによる弾性を有し、外力がなくなった後に元の状態に回復し、記憶の形状が引き続き作用し、織物もそれに応じる耐変化能力を有するものとなる。つまり、ほつれ防止性能を持っている。もちろん、この2つの利得効果は、極端な場合に、ほつれ止め能力を低下させることがある。例えば、外力が十分に大きく、ヤーンとループの延び性能を使い果たし、ループ構造とヤーン構造を破壊する場合に、溶融後の熱溶融性糸が形成した接着節点と形状記憶が破壊されると、ほつれ止め性能が低下する。しかし、このような破壊は、ヤーンから溶融付着点を除去することではなく、ヤーンに凹凸のある節点を形成することになり、このような節点は、ヤーンの間の摩擦力を増加させる。特に、ループをベースユニットとする地網構造であれば、このような摩擦力は、ループ形成地糸1のループからの脱出の困難性を増加させ、又はほつれ過程においてほつれ異常を生じさせ、ループを逆接合でロックして、一定のほつれ止め能力を発揮させるものとなる。
F.図1に示すように、緯糸挿入ジャカードは、糸密度が70D以下である通常のスパンデックスコアヤーンを選択する。このようなヤーンは、芯糸が通常のスパンデックスであり、スパンデックスが弾性収縮性を付与し、緯方向の弾性確保に寄与する。同時に、スパンデックスが収縮して、緯糸挿入ジャカード糸が一定の力を持ってループ形成地糸1の延長線に引き伸ばされることで、ループ形成地糸1のループがきつくなり、ループ構造が緊密になることにより、ループのほつれ止め性能が大幅に向上する。
G.相引き網目の採用により、ループの引裂強度を強化させる。また、相引き網目は、各方の内部の応力を平衡させ、織物をより安定させる。これにより、ほつれの内在的意欲が低下し、ある程度ほつれ性能を低下する。もちろん、相引き網目構造の採用は、製造コストを増加させ、特別なマシン配置、プロセス設計技術及び製造技術が必要であり、これらの技術は、技術点として以降に詳しく説明する。
このプロセスは、以下のステップを含む。即ち、
S1.経編機マシンの選択:マルチバーラッセル経編のうちの緯糸挿入機種を編機として選択する。
図4に示す緯糸挿入類の経編機構成によって製造されるのは緯糸挿入類の製品である。緯糸挿入類の製品は、生地面が平らで、薄くて透き通っていて、生地の手入れがしやすいという特徴を持っている。本発明に採用されたマシンは、福建シン港紡績機械有限公司製のXGM84/1(24E) マルチバーラッセル経編機である。図4に示すように、このマルチバーラッセル経編の配置は、マシンの前部からマシンの後部へかけて、順次に以下の表3に示す通りの構成とする。:
Figure 2024046617000004
バーの数の区間:これは、バー分布状態の書面による表記方法であり、各種の教科書で広く定義されている。GBは、底バーを意味し、ループ地バーと2枚の緯糸挿入スパンデックスバーとが同じタイプの番号となっている。PBは、柄糸バーを意味し、駆動柄糸が設計軌跡に従って運動するものであり、前から後へ、左から右への順番に番号を付ける。JBは、緯糸挿入ジャカードバーのコードネームであり、同様に順番に番号を付ける。このように番号を付けると、設計、プロセス及び製造が完全に1対1に対応するようになり、作業効率が向上する。
作業ライン:複数の針の混乱を防ぐために、対応するバーにおける各針の前後左右の可動範囲を規定し、互いの干渉を回避することにより、マシンの運行の正確性と規則性を向上させた。各バーは、対応する唯一のモーターによって駆動されて、バーを引っ張って往復運動をさせ、バー上の糸案内針を動かし、模様ファイルの指令に従って運動することにより、設計の目的を実現する。この実施例では、地バーが1枚であり、柄糸バーが80枚であり、ジャカードバーが1組(2枚の独立した緯糸挿入ジャカードバー)であり、2枚の緯糸挿入スパンデックスバーが存在する。豊富な柄糸バーの数は、複雑模様パターンの編成に条件を整え、模様に強い表現力を持たせ、1組のジャカードバー(2枚の独立した緯糸挿入ジャカードバー)と2枚の緯糸挿入スパンデックスバーは、相引き網目構造に条件を整える。
本実例のマルチバーラッセル経編機のマシンゲージが24Eであり、このゲージは、編み精度が比較的に高い製品に適し、大半のフリーカット製品の製造に適する。
S2.地網素材の選択:地網素材の太さと網目構造は織物のスタイルを決定する。本実例の製品は、設計から見れば、軽量で薄型の製品であり、素材には次のものを採用する。即ち、
ループ形成地糸は、糸密度が30Dである熱溶融性スパンデックスコアヤーンを選択する。緯糸挿入ジャカード糸は、糸密度が40Dである通常のスパンデックスコアヤーンを選択する。緯糸挿入スパンデックス糸は、糸密度が70Dであるスパンデックス糸を選択する。
図5に示すようなコアヤーン構造は芯糸6と外包糸7からなり、複合加工後に、編成に適したコアヤーンを形成する。芯糸6の材料が熱溶融性スパンデックスである場合には、外包糸7の材料はフィラメントとし、芯糸6の材料が通常のスパンデックスである場合には、外包糸7の材料は高弾糸とし、外包糸の自体の弾性に加工プロセスの特徴を加えて、コアヤーンに比較的に大きな延性を持たせ、織物の高弾性を確保する。ヤーンの複合プロセスは、被覆糸と空気被覆糸を含むが、これらに限定されない。
地網糸は、本数が多いため、ワープビームを採用して糸を供給する。ヤーンを整経工程によりワープビームにすることにより、ヤーン張力の均一性を向上させることができ、製品品質を向上させることができる。
以上のヤーンの選択は、織物が比較的に良好な4つの方向の弾性を持つために条件を整えることができ、また、織物が任意裁断機能を持つために条件を整えることができる。
S3.経編マシンの糸通し:
本発明の糸通し方式とバーの初期ゼロ位置での針位置揃えは、図3に示すように、ループ形成地糸バーはフル通しを採用し、緯糸挿入ジャカードバーはフル通しを採用し、緯糸挿入ジャカードバーは一空一糸通しの方式を採用し、さらにループ形成地糸バーはフルゲージ配置を採用し、緯糸挿入ジャカードバーはハーフゲージ配置を採用し、緯糸挿入スパンデックスバーはフルゲージ配置を採用する。緯糸挿入ジャカードバーは、ジャカード1とジャカード2を含み、緯糸挿入スパンデックスバーは、スパンデックス1とスパンデックス2を含む。バーの初期ゼロ位置において、左側からの位置揃えは、ループ形成地糸バーの第1本の針、第1枚の緯糸挿入ジャカードバーの第1本の針及び第1枚の緯糸挿入スパンデックスバーの第1本の針の位置を揃え、第2枚の緯糸挿入ジャカードバーの第1本の針とループ形成地糸バーの第2本の針とは位置を揃える。図3に示すように、糸通しの場合に、ループ形成地糸バー、ジャカード1、ジャカード2は、全てフル通しであり、スパンデックス1の左から奇数番目の針位置で糸を通し、スパンデックス2の左から偶数番目の針位置で糸を通す。
柄バーは、プロセスにより選択的に糸を通し、柄糸バーの針に対して、糸通しと空きの差があり、専門の柄糸の糸通し指示表に従って、必要に応じて糸を通す。
S4.針の走行方式:ループ形成地糸バーはチェーンステッチ構造又は変化チェーンステッチ構造を走行し、緯糸挿入ジャカードバーは相引き網目構造を走行し、緯糸挿入スパンデックスバーも相引き網目構造を走行する。図2に示すように、ループ形成地糸バーのラッピングコードは(0-1/1-0//)であり、緯糸挿入ジャカードバーは、ジャカード1とジャカード2を含み、ジャカード1のラッピングコードは(0-0/2-2//)であり、ジャカード2のラッピングコードは(2-2/0-0//)である。2枚のジャカードバーの運動方向は対向し、相引き網目構造を走行する。緯糸挿入スパンデックスバーは、スパンデックス1とスパンデックス2を含み、スパンデックス1のラッピングコードは(0-0/1-1//)であり、スパンデックス2のラッピングコードは(1-1/0-0//)である。2枚のスパンデックスバーの運動方向は対向し、相引き網目構造を走行する。柄バーは、プロセスにより設定された針の走行の要求に従って運動編みをする。
S5.ゼロ位置の選択:設計時の製品幅の制限により、実際の状況に合わせてレース幅のゼロ位置を装備し、レースを変える速度を上げるために、レース幅のゼロ位置を標準化し、針装着量を削減する。レースが細かいほど、サイクル数が多く、機械で装着したレース針も多くなり、模様がより豊かで複雑になる。これにより、設計の始めから織物のスタイルと使用範囲を決めて、より的確に織物への使用に予めに計画を立てておき、製品をより特徴的かつ適合的なものにする。本発明は、192針の柄糸サイクルゼロ位置、134インチの機械幅、合計18サイクルを採用し、一度に2枚の完成品幅が1.4メートルである製品を製造できる。
S6.柄糸ヤーンの選択:模様の特徴により、対応する素材を選択し、設計とプロセスの場合にスタイルに従って、マシンの編成条件を結合して確定する。
本発明は、軽量で薄型で、柔軟なフリーカット製品を提供する。製品は設計に際して軽量で薄型のものとし、具体的な設計については、本実例の考え方を用いて以下の表4に示すように説明する。
Figure 2024046617000005
図6に示すように、本発明の具体的な素材の採用状況であり、各枚の柄バーの素材の配置状況に応じて、マルチバーラッセル経編機で対応する糸を掛け、対応するヤーンをバーの糸案内針の穴に通す。
S7.打込パラメータ:本実例は、軽量で薄型であり、柔軟なフリーカット製品の製造のために確定されるものである。完成品の経方向密度は32コース/センチであり、完成品の緯方向密度は11.2ウエール/センチであり、24Eであるマルチバーラッセル経編機を採用して製造し、打込密度は15.5コース/センチである。ループ形成地糸の送出量は1380mm/Rackであり、緯糸挿入ジャカード糸(緯糸挿入ジャカード糸2と緯糸挿入ジャカード糸3を含む)の送出量は490mm/Rackであり、緯糸挿入スパンデックス糸(緯糸挿入スパンデックス糸3と緯糸挿入スパンデックス糸5を含む)の送出量は220mm/Rackである。
S8.製造前のサンプルの評価と模様の新サンプルの試織である。
本実例の製品の試験と評価の状況は以下の表5に示す通りである。
Figure 2024046617000006
新サンプルを試織し、生地面のキズは紡績業界の四分制規格により評価され、合格率が95%以上である。
製織効率は、83%以上に達した。
S9.後仕上げ:脱油-予定型-染色-再定型の方式を採用し、予定型温度は195度を採用し、予定型時間は55秒である。再定型温度は170度を採用し、再定型時間は50秒である。染色完了後、完成品生地は、比較的に良好な形状保持性、平坦性を持ち、良好な寸法安定性、耐衝撃、耐引張、耐洗濯、ほつれ止めなどの性能を有する。
脱油-予定型-染色-再定型は、通常の紡績品の後仕上げの流れであり、物理的、化学的、又は物理的並びに化学的な方法によって、織物の手触りと外観を改善し、織物品質を向上させ、織物に新しい機能を付与するための加工過程である。目的は、生地の寸法と形状を安定させ、服装生地の外観を改善し、服装生地の手触りを改善し、生地に特別な性能を付与することである。脱油-予定型-染色-再定型という流れは、この技術分野の専門家にとっては既に理解されているため、他の内容についてはここで詳しく説明しない。
S10.完成品に対して内在品質の試験を行い、試験により、製品の弾性、ほつれ止め性等が要求を満たすかどうかを確定する。後仕上げ完成後に、製造された製品に対して必要な物理的検査を行うという必要な流れがあり、検査が合格しなければ製品を販売できない。検査項目には、所定の必須項目のほか、お客様からの要望で強化しなければならない項目も含む。本発明に、弾性試験項目(経方向と緯方向)と洗濯ほつれ試験、という特定項目の特別な制御項目がある。図7は、本発明の織物弾性試験実例表であり、試験要求に従って、生地のサンプルを採取してから試験をする。図7に示すように、試験内容は、緯方向試験データと経方向試験データに分けられた。緯方向の弾性試験の平均値は115.27%であり、経方向の弾性試験の平均値は163.62%であり、設計要求を満たす。図8は、本発明の織物外観品質評価報告書(ほつれ止め)の試験実例表である。試験要求に従って、生地のサンプルを採取して洗濯し、そして、規則に従って評定し、評定の場合に、対応するサブ項目ごとに行う。図8の表から分かるように、各項のサブ指標はすべて合格し、総合指標も合格し、ほつれ止めの要求を満たす。図7と図8から分かるように、本製品は、物理的性能においてフリーカット製品の要求に適合し、データから、本発明の製品は優れた4wayストレッチ機能を有し、同時に良好なほつれ止め機能を有することが検証された。
本実例の利得効果は、従来技術と比較した場合、この緯糸挿入類のフリーカット性能を有するマルチバー経編地が、主にファッション服飾や高級室内装飾製品に使われ、製品が優れた4wayストレッチ機能を有するものになることにある。同時に製品は良好なほつれ止め機能も有するものとなり、緯糸挿入類のマルチバー経編地の緯方向の弾性の問題と逆方向のほつれの問題も解決される。また、布地間の境界をある程度ぼかしたものにすることもでき、マルチバー経編地の製品のバリエーションを広げることができる。
上記は本発明の実施方式にすぎず、本発明の特許請求の範囲を限定するものではなく、本発明の明細書及び図面の内容を利用して行われた均等な構成又は均等な手順の変換、又は直接的又は間接的に他の関連する技術分野での使用についても、同様に発明の特許保護範囲に含まれる。

Claims (10)

  1. マルチバーラッセル経編機で編成された、フリーカット性能を有するマルチバー経編地であって、前記マルチバー経編地の完成品の経方向密度は24コース/センチ以上であり、緯方向密度は10ウエール/センチ以上であり、前記マルチバー経編地は地網層と柄糸層を含み、前記地網層は相引き網目構造を採用し、前記地網層に採用された地網ヤーンは、ループ形成地糸、緯糸挿入ジャカード糸、緯糸挿入スパンデックス糸を含み、前記ループ形成地糸は熱溶融性スパンデックスコアヤーンを採用し、前記緯糸挿入ジャカード糸は通常のスパンデックスコアヤーンを採用し、前記緯糸挿入スパンデックス糸はスパンデックス糸を採用することを特徴とするフリーカット性能を有するマルチバー経編地。
  2. 前記熱溶融性スパンデックスコアヤーンは、芯糸部分と外包糸部分を含み、前記芯糸部分は、熱溶融性スパンデックスからなり、又は、外層が熱溶融性スパンデックスであり、且つ芯層が通常のスパンデックスである構成からなり、又は、熱溶融性スパンデックスと通常のスパンデックスとを撚り合わせてなることを特徴とする請求項1に記載のフリーカット性能を有するマルチバー経編地。
  3. 前記マルチバーラッセル経編機の柄糸バーの数は、24枚よりも大きく、打込密度は12コース/センチ以上であることを特徴とする請求項1に記載のフリーカット性能を有するマルチバー経編地。
  4. 請求項1に記載のフリーカット性能を有するマルチバー経編地の製造方法であって、以下のステップを含み、即ち、
    S1.経編機マシンの選択:マルチバーラッセル経編機のうちの緯糸挿入機種を編機として選択し、
    S2.地網素材の選択:ループ形成地糸は、糸密度が70D以下である熱溶融性スパンデックスコアヤーンを選択し、緯糸挿入ジャカード糸は、糸密度が70D以下である通常のスパンデックスコアヤーンを選択し、緯糸挿入スパンデックス糸は、糸密度が280D以下であるスパンデックス糸を採用し、
    S3.経編マシンの糸通し:ループ形成地糸バーはフル通しを採用し、緯糸挿入ジャカードバーはフル通しを採用し、柄バーはプロセスにより選択的に糸を通し、緯糸挿入スパンデックスバーは一空一糸通しを採用し、ループ形成地糸バーはフルゲージ配置を採用し、緯糸挿入ジャカードバーはハーフゲージ配置を採用し、緯糸挿入スパンデックスバーはフルゲージ配置を採用し、
    S4.針の走行方式:ループ形成地糸バーはチェーンステッチ構造又は変化チェーンステッチ構造を走行し、緯糸挿入ジャカードバーは相引き網目構造を走行し、緯糸挿入スパンデックスバーも相引き網目構造を走行し、柄バーは、プロセスにより設定された針の走行の要求に従って運動編みをし、
    S5.ゼロ位置の選択:実際の状況に合わせて、既に装備された標準のレース幅ゼロ位置を選択し、針装着量を削減し、
    S6.柄糸ヤーンの選択:模様の特徴により、対応する素材を選択し、
    S7.打込パラメータ:打込密度は12コース/センチ以上であり、完成品の経方向密度は24コース/センチ以上であり、緯方向密度は10ウエール/センチ以上であり、ループ形成地糸の送出量は1100~1700mm/Rackであり、緯糸挿入ジャカード糸の送出量は400~750mm/Rackであり、緯糸挿入スパンデックス糸の送出量は200~300mm/Rackであり、
    S8.後仕上げ:脱油-予定型-染色-再定型の方式を採用し、予定型温度は190~198度を採用し、予定型時間は40~55秒であり、再定型温度は160~180度を採用し、再定型時間は40~50秒である、
    ステップを含むことを特徴とするフリーカット性能を有するマルチバー経編地の製造方法。
  5. ステップS1における前記マルチバーラッセル経編機のうちの緯糸挿入機種は、1枚のループ形成地糸バー、1組の緯糸挿入ジャカードバー、2枚の緯糸挿入スパンデックスバー、及び24枚以上の緯糸挿入柄バーが装備された編機であることを特徴とする請求項4に記載のフリーカット性能を有するマルチバー経編地の製造方法。
  6. ステップS1における前記編機ゲージは、18-28Eゲージ配置であることを特徴とする請求項4に記載のフリーカット性能を有するマルチバー経編地の製造方法。
  7. ステップS4における前記ループ形成地糸バーがチェーンステッチ構造を走行する時のラッピングコードは0-1/1-0//又は1-0/0-1//であり、前記ループ形成地糸バーが変化チェーンステッチ構造を走行する時のラッピングコードは1-0/0-1/1-0/1-2/2-1/1-2//であることを特徴とする請求項4に記載のフリーカット性能を有するマルチバー経編地の製造方法。
  8. ステップS4における前記緯糸挿入ジャカードバーは、ジャカード1とジャカード2を含み、前記ジャカード1が相引き網目構造を走行する時のラッピングコードは0-0/2-2//であり、前記ジャカード2が相引き網目構造を走行する時のラッピングコードは2-2/0-0//であり、前記緯糸挿入スパンデックスバーは、スパンデックス1とスパンデックス2を含み、前記スパンデックス1が相引き網目構造を走行する時のラッピングコードは0-0/1-1//であり、前記スパンデックス2が相引き網目構造を走行する時のラッピングコードは1-1/0-0//であることを特徴とする請求項4に記載のフリーカット性能を有するマルチバー経編地の製造方法。
  9. ステップS5における前記レース幅ゼロ位置は、自社既定の標準のレース幅ゼロ位置であることを特徴とする請求項4に記載のフリーカット性能を有するマルチバー経編地の製造方法。
  10. 前記ステップS7とステップS8との間には、さらに、製造前に製品に対して評価と模様の試織を行うステップを含むことを特徴とする請求項4に記載のフリーカット性能を有するマルチバー経編地の製造方法。
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