JP2024043514A - 再構成装置、x線ct装置及び画像処理装置 - Google Patents

再構成装置、x線ct装置及び画像処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2024043514A
JP2024043514A JP2023149063A JP2023149063A JP2024043514A JP 2024043514 A JP2024043514 A JP 2024043514A JP 2023149063 A JP2023149063 A JP 2023149063A JP 2023149063 A JP2023149063 A JP 2023149063A JP 2024043514 A JP2024043514 A JP 2024043514A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sinogram data
images
data
processing
reconstruction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2023149063A
Other languages
English (en)
Inventor
昂彦 西岡
Takahiko Nishioka
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Medical Systems Corp
Original Assignee
Canon Medical Systems Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Medical Systems Corp filed Critical Canon Medical Systems Corp
Priority to US18/467,855 priority Critical patent/US20240095977A1/en
Publication of JP2024043514A publication Critical patent/JP2024043514A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)
  • Image Processing (AREA)

Abstract

【課題】画質を向上させること。【解決手段】実施形態に係る再構成装置は、補正手段と、選択手段と、再構成手段とを備える。補正手段は、複数の第1のサイノグラムデータに基づいて複数の第2のサイノグラムデータを求める。選択手段は、前記第1のサイノグラムデータと前記第2のサイノグラムデータを比較し、類似性の高い前記第1のサイノグラムデータを選択することにより第3のサイノグラムデータを求める。再構成手段は、前記第3のサイノグラムデータに基づいて、画像を再構成する。【選択図】図1

Description

本明細書及び図面に開示の実施形態は、再構成装置、X線CT装置及び画像処理装置に関する。
例えば心臓のCTA(Computed Tomography Angiography)において、モーションアーチファクト等のアーチファクトが現れる場合がある。当該アーチファクトを除去する方法として、ディープラーニングや数値解析の手法などを用いて、アーチファクトが存在すると考えられる画像のピクセルの値を変更する方法が考えられる。
しかしながら、この方法を取る場合、画像データそのものが変更されてしまうので、例えば狭窄など、解剖学的な情報が、アーチファクト補正により変更されてしまう可能性がある。従って、画像データの値を変更せずにアーチファクト補正を行うのが望ましい。
特表2021-519646号公報 特許第4714677号公報 特開2017-15655号公報
本明細書及び図面の開示の実施形態が解決しようとする課題の一つは、画質を向上させることである。ただし、本明細書及び図面に開示の実施形態により解決しようとする課題は上記課題に限られない。後述する実施形態に示す各構成による各効果に対応する課題を他の課題として位置づけることもできる。
実施形態に係る再構成装置は、補正手段と、選択手段と、再構成手段とを備える。補正手段は、複数の第1のサイノグラムデータに基づいて複数の第2のサイノグラムデータを求める。選択手段は、前記第1のサイノグラムデータと前記第2のサイノグラムデータを比較し、類似性の高い前記第1のサイノグラムデータを選択することにより第3のサイノグラムデータを求める。再構成手段は、前記第3のサイノグラムデータに基づいて、画像を再構成する。
図1は、実施形態に係るX線CT装置の構成の一例を示した図である。 図2は、実施形態に係るX線CT装置が行う処理の流れを示したフローチャートである。 図3は、実施形態に係るX線CT装置が行う処理について説明した図である。 図4は、図2のステップS200の処理について詳しく説明したフローチャートである。 図5は、実施形態に係るX線CT装置が行う処理について説明した図である。
以下、図面を参照しながら、再構成装置、X線CT装置及び画像処理装置の実施形態について詳細に説明する。
(実施形態)
図1に示すように、実施形態に係るX線CT装置1は、架台装置10と、寝台装置30と、画像処理装置40とを有する。なお、図1は、説明のために架台装置10を複数方向から描画したものであり、X線CT装置1が架台装置10を1つ有する場合を示す。
架台装置10は、X線管11と、X線検出器12と、回転フレーム13と、X線高電圧装置14と、制御装置15と、ウェッジ16と、コリメータ17と、DAS(Data Acquisition System)18とを有する。
X線管11は、熱電子を発生する陰極(フィラメント)と、熱電子の衝突を受けてX線を発生する陽極(ターゲット)とを有する真空管である。X線管11は、X線高電圧装置14からの高電圧の印加により、陰極から陽極に向けて熱電子を照射することで、被検体Pに対し照射するX線を発生する。例えば、X線管11には、回転する陽極に熱電子を照射することでX線を発生させる回転陽極型のX線管がある。
なお、X線管11及び制御装置15は、X線照射部の一例である。X線照射部は、既知の物質及び透過長からなるファントムに対して低フラックススキャンを実行する。具体的には、X線照射部は、初期電流強度及びX線管の各管電圧設定で、エアスキャン及び、複数の異なる物質からなるファントムに対するスキャンを実行することにより低フラックススキャンを実行する。
回転フレーム13は、X線管11とX線検出器12とを対向支持し、制御装置15によってX線管11とX線検出器12とを回転させる円環状のフレームである。例えば、回転フレーム13は、アルミニウムを材料とした鋳物である。なお、回転フレーム13は、X線管11及びX線検出器12に加えて、X線高電圧装置14やウェッジ16、コリメータ17、DAS18等を更に支持することもできる。更に、回転フレーム13は、図1において図示しない種々の構成を更に支持することもできる。
ウェッジ16は、X線管11から照射されたX線量を調節するためのフィルタである。具体的には、ウェッジ16は、X線管11から被検体Pへ照射されるX線の分布が、予め定められた分布になるように、X線管11から照射されたX線を透過して減衰するフィルタである。例えば、ウェッジ16は、ウェッジフィルタ(wedge filter)やボウタイフィルタ(bow-tie filter)であり、所定のターゲット角度や所定の厚みとなるようにアルミニウム等を加工したフィルタである。
コリメータ17は、ウェッジ16を透過したX線の照射範囲を絞り込むための鉛板等であり、複数の鉛板等の組み合わせによってスリットを形成する。なお、コリメータ17は、X線絞りと呼ばれる場合もある。また、図1においては、X線管11とコリメータ17との間にウェッジ16が配置される場合を示すが、X線管11とウェッジ16との間にコリメータ17が配置される場合であってもよい。この場合、ウェッジ16は、X線管11から照射され、コリメータ17により照射範囲が制限されたX線を透過して減衰させる。
X線高電圧装置14は、変圧器(トランス)及び整流器等の電気回路を有し、X線管11に印加する高電圧を発生する高電圧発生装置と、X線管11が発生するX線に応じた出力電圧の制御を行うX線制御装置とを有する。高電圧発生装置は、変圧器方式であってもよいし、インバータ方式であってもよい。なお、X線高電圧装置14は、回転フレーム13に設けられてもよいし、図示しない固定フレームに設けられても構わない。
制御装置15は、CPU(Central Processing Unit)等を有する処理回路と、モータ及びアクチュエータ等の駆動機構とを有する。制御装置15は、入力インターフェース43からの入力信号を受けて、架台装置10及び寝台装置30の動作制御を行う。例えば、制御装置15は、回転フレーム13の回転や架台装置10のチルト、寝台装置30及び天板33の動作等について制御を行う。なお、制御装置15は架台装置10に設けられてもよいし、画像処理装置40に設けられてもよい。
X線検出器12は、例えば光子計数型検出器またはエネルギー積分型の検出器である。X線検出器12が光子検出型検出器である場合、X線検出器12は、X線管11から照射されて被検体Pを透過したX線に由来する光子であるX線光子が入射するごとに、当該X線光子のエネルギー値を計測可能な信号を出力する。X線検出器12は、X線光子が入射するごとに、1パルスの電気信号(アナログ信号)を出力する複数のX線検出素子を有する。
X線検出素子は、例えば、例えば、CdTe(テルル化カドミウム:cadmium telluride)やCdZnTe(テルル化カドミウム亜鉛:cadmium Zinc telluride)などの半導体素子(半導体検出素子)にアノード電極及びカソード電極が配置されたものである。
X線検出器12は、X線検出素子と、X線検出素子に接続されて、X線検出素子が検出したX線光子を計数する読み出し回路であるASIC(Application Specific Integrated Circuit)とを複数有する。ASICは、X線検出素子が出力した個々の電荷を弁別することで、検出素子に入射したX線光子の数を計数する。また、ASICは、個々の電荷の大きさに基づく演算処理を行なうことで、計数したX線光子のエネルギーを計測する。さらに、ASICは、X線光子の計数結果をデジタルデータとしてDAS18に出力する。
DAS18は、X線検出器12から入力された計数処理の結果に基づいて検出データを生成する。検出データは、例えば、サイノグラムである。サイノグラムは、X線管11の各位置において各X線検出素子に入射した計数処理の結果を並べたデータである。サイノグラムは、ビュー方向及びチャネル方向を軸とする2次元直交座標系に、計数処理の結果を並べたデータである。DAS18は、例えば、X線検出器12におけるスライス方向の列単位で、サイノグラムを生成する。DAS18は、生成した検出データを画像処理装置40へ転送する。DAS18は、例えば、プロセッサにより実現される。
DAS18が生成したデータは、回転フレーム13に設けられた発光ダイオード(Light Emitting Diode: LED)を有する送信機から、光通信によって、架台装置10の非回転部分(例えば、固定フレーム等。図1での図示は省略している)に設けられた、フォトダイオードを有する受信機に送信され、画像処理装置40へと転送される。ここで、非回転部分とは、例えば、回転フレーム13を回転可能に支持する固定フレーム等である。なお、回転フレーム13から架台装置10の非回転部分へのデータの送信方法は、光通信に限らず、非接触型の如何なるデータ伝送方式を採用してもよいし、接触型のデータ伝送方式を採用しても構わない。
寝台装置30は、撮影対象の被検体Pを載置、移動させる装置であり、基台31と、寝台駆動装置32と、天板33と、支持フレーム34とを有する。基台31は、支持フレーム34を鉛直方向に移動可能に支持する筐体である。寝台駆動装置32は、被検体Pが載置された天板33を、天板33の長軸方向に移動する駆動機構であり、モータ及びアクチュエータ等を含む。支持フレーム34の上面に設けられた天板33は、被検体Pが載置される板である。なお、寝台駆動装置32は、天板33に加え、支持フレーム34を天板33の長軸方向に移動してもよい。
画像処理装置40は、メモリ41と、ディスプレイ42と、入力インターフェース43と、処理回路44とを有する。なお、画像処理装置40は架台装置10とは別体として説明するが、架台装置10に画像処理装置40又は画像処理装置40の各構成要素の一部が含まれてもよい。
メモリ41は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、ハードディスク、光ディスク等により実現される。メモリ41は、例えば、投影データやCT画像データを記憶する。また、例えば、メモリ41は、X線CT装置1に含まれる回路が各種の機能を実現するためのプログラムを記憶する。メモリ41は、X線CT装置1とネットワークを介して接続されたサーバ群(クラウド)により実現されることとしてもよい。
ディスプレイ42は、各種の情報を表示する。例えば、ディスプレイ42は、処理回路44によって生成された各種の画像を表示したり、操作者から各種の操作を受け付けるためのGUI(Graphical User Interface)を表示したりする。例えば、ディスプレイ42は、液晶ディスプレイやCRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイである。ディスプレイ42は、デスクトップ型でもよいし、画像処理装置40本体と無線通信可能なタブレット端末等で構成されることにしても構わない。また、ディスプレイ42は、表示部の一例である。
入力インターフェース43は、操作者から各種の入力操作を受け付けて、受け付けた入力操作を電気信号に変換して処理回路44に出力する。また、例えば、入力インターフェース43は、スキャン条件や、CT画像データを再構成する際の再構成条件、CT画像データから後処理画像を生成する際の画像処理条件等の入力操作を操作者から受け付ける。
例えば、入力インターフェース43は、マウスやキーボード、トラックボール、スイッチ、ボタン、ジョイスティック、操作面へ触れることで入力操作を行うタッチパッド、表示画面とタッチパッドとが一体化されたタッチスクリーン、光学センサを用いた非接触入力回路、音声入力回路等により実現される。なお、入力インターフェース43は、架台装置10に設けられてもよい。また、入力インターフェース43は、画像処理装置40本体と無線通信可能なタブレット端末等で構成されることにしても構わない。また、入力インターフェース43は、マウスやキーボード等の物理的な操作部品を備えるものだけに限られない。例えば、画像処理装置40とは別体に設けられた外部の入力機器から入力操作に対応する電気信号を受け取り、この電気信号を処理回路44へ出力する電気信号の処理回路も入力インターフェース43の例に含まれる。
処理回路44は、X線CT装置1全体の動作を制御する。例えば、処理回路44は、制御機能44a、前処理機能44b、第1生成機能44c、第2生成機能44d、第3生成機能44e、第4生成機能44f及び取得機能44gを実行する。ここで、例えば、図1に示す処理回路44の構成要素である制御機能44a、前処理機能44b、第1生成機能44c、第2生成機能44d、第3生成機能44e、第4生成機能44f、取得機能44gが実行する各処理機能は、コンピュータによって実行可能なプログラムの形態でメモリ41内に記録されている。処理回路44は、例えば、プロセッサであり、メモリ41から各プログラムを読み出し、実行することで読み出した各プログラムに対応する機能を実現する。換言すると、各プログラムを読み出した状態の処理回路44は、図1の処理回路44内に示された各機能を有することとなる。処理回路44は、再構成装置の一例である。
制御機能44a、前処理機能44b、第1生成機能44c、第2生成機能44d、第3生成機能44e、第4生成機能44f、取得機能44gは、それぞれ、制御部、前処理部、第1生成部(生成手段)、第2生成部(補正手段)、第3生成部(選択手段)、第4生成部(再構成手段)、取得部の一例である。また、制御部は、表示制御手段の一例である。
なお、図1においては、制御機能44a、前処理機能44b、第1生成機能44c、第2生成機能44d、第3生成機能44e、第4生成機能44f、取得機能44gの各処理機能が単一の処理回路44によって実現される場合を示したが、実施形態はこれに限られるものではない。例えば、処理回路44は、複数の独立したプロセッサを組み合わせて構成され、各プロセッサが各プログラムを実行することにより各処理機能を実現するものとしても構わない。また、処理回路44が有する各処理機能は、単一又は複数の処理回路に適宜に分散又は統合されて実現されてもよい。
制御機能44aは、入力インターフェース43を介して操作者から受け付けた入力操作に基づいて、各種処理を制御する。具体的には、制御機能44aは、架台装置10で行なわれるCTスキャンを制御する。例えば、制御機能44aは、X線高電圧装置14、X線検出器12、制御装置15、DAS18及び寝台駆動装置32の動作を制御することで、架台装置10における計数結果の収集処理を制御する。一例を挙げると、制御機能44aは、位置決め画像(スキャノ画像)を収集する位置決めスキャン及び診断に用いる画像を収集する撮影(本スキャン)における投影データの収集処理をそれぞれ制御する。
また、制御機能44aは、表示制御手段として、メモリ41が記憶する各種画像データに基づく画像などをディスプレイ42に表示させる。
前処理機能44bは、DAS18から出力された検出データに対して対数変換処理やオフセット補正処理、チャネル間の感度補正処理、ビームハードニング補正、散乱線補正、ダークカウント補正等の前処理を施すことにより投影データを生成する。
第1生成機能44cは、生成手段として、前処理機能44bにて生成された投影データに対して、フィルタ補正逆投影法や逐次近似再構成法等を用いた再構成処理を行ってCT画像データを生成する他、CT画像に対して順投影処理を行ってサイノグラムデータを生成する。第1生成機能44c、第2生成機能44d、第3生成機能44e及び第4生成機能44fについての詳細は、後述する。
処理回路44は、取得機能44gにより、X線検出器12から種々のデータを取得する。
続いて、実施形態に係る背景について詳細に説明する。
心臓のCTA(Computed Tomography Angiography)において、モーションアーチファクト等のアーチファクトが現れる場合がある。当該アーチファクトを除去する方法として、ディープラーニングや数値解析の手法などを用いて、アーチファクトが存在すると考えられる画像のピクセルの値を変更する方法が考えられる。
しかしながら、この方法を取る場合、画像データそのものが変更されてしまうので、例えば狭窄など、解剖学的な情報が、アーチファクト補正により変更されてしまう可能性がある。従って、画像データの値を変更せずにアーチファクト補正を行うのが望ましい。
実施形態に係る再構成装置、X線CT装置、及び画像処理装置は、かかる背景に基づいたものであり、実施形態に係る再構成装置は、補正手段と、選択手段と、再構成手段とを備える。補正手段は、複数の第1のサイノグラムデータに基づいて複数の第2のサイノグラムデータを求める。具体的には、補正手段は、複数の第1のサイノグラムデータに基づいて、前記複数の第1のサイノグラムデータからアーチファクトまたはノイズを除去した前記複数の第2のサイノグラムを求める。選択手段は、前記第1のサイノグラムデータと前記第2のサイノグラムデータを比較し、類似性の高い前記第1のサイノグラムデータを選択することにより第3のサイノグラムデータを求める。再構成手段は、前記第3のサイノグラムデータに基づいて、画像を再構成する。
また、実施形態に係るX線CT装置は、かかる再構成装置と、X線CT撮影を行い複数の第1のサイノグラムデータを生成する生成手段とを備える。また、実施形態に係る画像処理装置は、当該再構成装置と、再構成された画像を表示部に表示させる表示制御手段とを備える。
このように、実施形態においては、アーチファクト補正処理を行った第2のサイノグラムデータに基づいて、複数の第1のサイノグラムデータをマージして第3のサイノグラムデータを生成し、これをもとにCT画像を生成する。この方法においては、第3のサイノグラムデータは、複数の第1のサイノグラムデータのいずれかに含まれていた情報を基にしているので、サイノグラムデータの値そのものは変更されていない。従って、実施形態に係るX線CT装置1または画像処理装置40は、もともとのデータの解剖学的な情報を保存した状態で、モーション補正を行うことができ、画質が向上する。
続いて、図3を適宜参照しながら、図2を用いて、実施形態に係るX線CT装置1が行う処理について説明する。図2は、実施形態に係るX線CT装置1が行う処理の流れについて説明したフローチャートであり、図3は、実施形態に係るX線CT装置1が行う処理の流れについて説明した模式図である。
はじめに、ステップS100において、X線CT装置1は、CT撮影を実行する。続いて、ステップS110において、処理回路44は、生成手段として、第1生成機能44cにより、ステップS100において実行されたCT撮影に基づいて、図3に示される複数のCT画像2を生成する。一例として、処理回路44は、生成手段として、第1生成機能44cにより、ステップS100において実行されたCT撮影に基づいて得られたデータに対して画像再構成処理を行って、複数のCT画像2a、2b、2c、2d等を生成する。
ここで、複数のCT画像とは、例えば同じ撮影により得られた異なる時相のCT画像である時系列CT画像である。この場合、ステップS100において、X線CT装置1は、例えば1回の撮影により複数の時相でCT撮影を行う。ステップS110において、処理回路44は、生成手段として、第1生成機能44cにより、ステップS100において実行されたCT撮影に基づいて、複数のCT画像2a、2b、2c、2dを生成する。
また、別の例として、ステップS110において生成された複数のCT画像2は、それぞれ異なる心拍の同じ時相のCT画像であってもよい。すなわち、この場合、複数のCT画像2a、2b、2c、2dは、異なる心拍の同じ時相のCT画像となる。
また、別の例として、ステップS110において生成された複数のCT画像2は、それぞれ異なる撮影により得られたCT画像であってもよい。ここで、異なる撮影の例として、心臓の撮影の場合を例にとると、例えば、冠動脈用の撮影と、心筋撮影用の撮影の例が挙げられる。例えば心筋撮影用の撮影においては、冠動脈用の撮影と比較して、管電圧を下げて撮影を行うので、これらの撮影は、異なる撮影の例となる。すなわち、図3の例において、例えばCT画像2aが冠動脈用の撮影に関するCT画像であり、CT画像2bが、心筋撮影用の撮影となる。
なお、ステップS110において、処理回路100は、ステップS100において実行されたCT撮影に基づいて得られたデータに対して画像再構成処理を行ったのち前処理を行うことにより、複数のCT画像2を生成してもよい。かかる場合、前処理が行われることにより生成された複数のCT画像2を基にステップS130において第1のサイノグラムデータが生成される。
続いて、ステップS120において、処理回路44は、第1生成機能44cにより、ステップS110で生成された複数のCT画像に対して、位置合わせ処理51(registration)を行う。具体的には、処理回路44は、第1生成機能44cにより、ステップS110で生成された複数のCT画像に対して、非剛体位置合わせを位置合わせ処理51として行う。これにより、例えば心臓の撮影の場合、処理回路44は、第1生成機能44cにより、心臓の収縮等による影響の効果を補正する。
ステップS130において、これら位置合わせ処理51が行われた複数のCT画像2に対して、処理回路44は、生成手段として、第1生成機能44cにより、位置合わせ処理後の画像のそれぞれに対して順投影(forward projection)することにより、図3に示される複数の第1のサイノグラムデータ3を生成する。具体的には、処理回路44は、第1生成機能44cにより、位置合わせ処理後のCT画像2a、2b、2c、2dに対して順投影52を行って、複数の第1のサイノグラムデータ3a、3b、3c、3dのそれぞれを生成する。このように、処理回路44は、生成手段として、第1生成機能44cにより、複数のCT画像のそれぞれを順投影する処理を含む処理を行うことにより、複数の第1のサイノグラムデータ3を生成する。
なお、ステップS130において、処理回路44は、生成手段として、第1生成機能44cにより、複数のCT画像のそれぞれを順投影する処理を含む処理を行った後に所定の前処理を行って、複数の第1のサイノグラムデータ3を生成してもよい。
図2のステップS120に戻り、ステップS140において、処理回路44は、補正手段として、第2生成機能44dにより、位置合わせ処理が行われた複数のCT画像2に対して、アーチファクト補正処理54等を行う。ここで、アーチファクト補正処理54とは、例えば、被検体の動きによるアーチファクトであるモーションアーチファクトを補正する処理である。この場合、処理回路44は、第2生成機能44dにより、位置合わせ処理が行われた複数のCT画像2に対して、モーションアーチファクト補正処理を行って、画像4を生成する。処理回路44は、第2生成機能44dにより、例えば、曝射された位相の範囲から、動き補正が適用されるターゲット位相およびその前後の位相のボリュームデータを作成して、各ボリューム間の動き量を推定する方法であるAMC(Adaptive Motion Correction)方法を用いた処理や、GAN(Generative Adversarial Network)に代表されるDeepLearning技術を用いた画像推論技術を用いた処理などにより、画像4を生成する。しかしながら、実施形態はこれに限られず、処理回路44は、第2生成機能44dにより、その他のアーチファクト補正方法により、画像4を生成してもよい。
また、ここでのアーチファクト補正処理として、モーションアーチファクト補正について説明したが、実施形態はこれに限られず、処理回路44は、第2生成機能44dにより、メタルアーチファクト等その他のアーチファクトを補正する処理を、ステップS140のアーチファクト補正処理54として行って、画像4を生成してもよい。
続いて、ステップS150において、処理回路44は、補正手段として、第2生成機能44dにより、複数の第1のサイノグラムデータに基づいて、複数のサイノグラムデータ5を求める。具体的には、処理回路44は、補正手段として、第2生成機能44dにより、アーチファクト補正処理54を行った後の画像である画像4を順投影56することにより、第2のサイノグラムデータ5を生成する。このように、処理回路44は、補正手段として、第2生成機能44dにより、複数のCT画像2に対してアーチファクト補正処理54を含む処理を行うことにより第2のサイノグラムデータ5を生成する。すなわち、処理回路44は、ステップS140及びステップS150において、補正手段として、複数の第1のサイノグラムデータ3から、アーチファクトまたはノイズを除去して複数の第2のサイノグラムデータ5を求める。
続いて、ステップS200において、処理回路44は、選択手段として、第3生成機能44eにより、第2のサイノグラムデータ5に基づいて、サイノグラムのマージ処理60を行って、複数の第1のサイノグラムデータ3から、後述の図5に示される第3のサイノグラムデータ6を生成し、再構成処理71により生成された第3のサイノグラムデータ6を再構成して、CT再構成画像7を生成する。すなわち、処理回路44は、選択手段として、第3生成機能44eにより、第1のサイノグラムデータ3と第2のサイノグラムデータ5とを比較して、類似性の高い第1のサイノグラムデータを選択することにより第3のサイノグラムデータ6を求め、再構成手段として、第3のサイノグラムデータ6に基づいて、画像を再構成する。ここで、処理回路44は、選択手段として、第3生成機能44eにより、アーチファクト補正処理54が行われた第2のサイノグラムデータ5をマージ処理60のための基準となるデータとして使用する。
以下、ステップS200の詳細について図5を適宜参照しながら、図4を用いて説明する。図4は、図2のステップS200の処理をより詳細に説明したフローチャートである。すなわち、図2のステップS200の処理は、図4のステップS210~ステップS250の処理に対応する。また、図5は、サイノグラムのマージ処理60を、より詳細に説明した図である。
はじめに、ステップS210において、処理回路44は、選択手段として、第3生成機能44eにより、複数の第1のサイノグラムデータ3と、第2のサイノグラムデータ5との類似度を算出する。
続いて、ステップS220において、処理回路44は、選択手段として、第3生成機能44eにより、第2のサイノグラムデータ5のそれぞれの領域について、第2のサイノグラムデータ5のそれぞれの領域と類似度が高い、複数の第1のサイノグラムデータ3の領域を抽出する。例えば、図5において、第1のサイノグラムデータ3aにおける領域61a、第1のサイノグラムデータ3aにおける領域61b、第1のサイノグラムデータ3bにおける領域61c、第1のサイノグラムデータ3bにおける領域61d、第1のサイノグラムデータ3cにおける領域61e、第1のサイノグラムデータ3dにおける領域61fは、第2のサイノグラムデータ5における領域62a、領域62b、領域62c、領域62d、領域62e、領域62fとそれぞれ類似度が高くなる。従って、処理回路44は、第3生成機能44eにより、第2のサイノグラムデータ5におけるそれぞれの領域である領域62a、62c、62e、62d、62f、62bについて、当該それぞれの領域と類似度の高い第1のサイノグラムデータ3の領域である領域61a、61c、61e、61d、61f、61bを抽出する。
続いて、ステップS230において、処理回路44は、選択手段として、第3生成機能44eにより、ステップS220で抽出した結果をマージすることにより、第3のサイノグラムデータ6を生成する。具体的には、処理回路44は、第3生成機能44eにより、ステップS220で抽出された領域61a、61c、61d、61f、61bに対応する第1のサイノグラムデータ3のそれぞれをマージして一つのサイノグラムデータとすることで、図5に示される第3のサイノグラムデータ6を生成する。
続いて、ステップS240において、処理回路44は、再構成手段として、第4生成機能44fにより、第3のサイノグラムデータ6を基にCT再構成画像7を生成する。
以上のように、ステップS210~ステップS240からなるステップS200において、処理回路44は、選択手段として、第3生成機能44eにより、複数の第1のサイノグラムデータ3と、第2のサイノグラムデータ5との類似度を算出し、算出した類似度に基づいて第3のサイノグラムデータ6を生成し、生成した第3のサイノグラムデータ6に基づいて、CT再構成画像7を生成する。
ここで、生成された第3のサイノグラムデータ6の性質について述べると、ステップS200において生成されただ第3のサイノグラムデータ6は、第3のサイノグラムデータ6のどの領域を取っても、もとのデータである複数の第1のサイノグラムデータ3のいずれかの部分のデータとなっており、データの値そのものは変更、加工されていない。
換言すると、第3のサイノグラムデータ6は、複数の第1のサイノグラムデータ3の解剖学的な情報を保持したまま、アーチファクト補正が行われたデータであると考えることができる。従って、実施形態に係るX線CT装置1においては、元データの解剖学的な情報を保存した状態で、モーションアーチファクト等のアーチファクトの補正を行うことができ、例えば誤診を生む可能性等を低減することができる。
以上説明した少なくとも1つの実施形態によれば、画質を向上させることができる。
以上説明した実施形態では、補正手段としての第2生成機能44dにより、複数のCT画像2に対して、アーチファクト補正処理54を行う例を説明したが、これに限らない。例えば、補正手段としての生成機能44dにより、複数のCT画像2に対して、血管位置を強調する処理や、ユーザ指定の画質に近づけるための処理を行うようにしても良い。そのような処理を行う事により、ユーザの意図に沿った画像を得ることができる。
いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、実施形態同士の組み合わせを行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
44 処理回路
44a 制御機能
44b 前処理機能
44c 第1生成機能
44d 第2生成機能
44e 第3生成機能
44f 第4生成機能
44g 取得機能

Claims (13)

  1. 複数の第1のサイノグラムデータに基づいて複数の第2のサイノグラムデータを求める補正手段と、
    前記第1のサイノグラムデータと前記第2のサイノグラムデータを比較し、類似性の高い前記第1のサイノグラムデータを選択することにより第3のサイノグラムデータを求める選択手段と、
    前記第3のサイノグラムデータに基づいて、画像を再構成する再構成手段と
    を備える再構成装置。
  2. 前記選択手段は、前記複数の第1のサイノグラムデータと、前記第2のサイノグラムデータとの類似度を算出し、算出した前記類似度に基づいて第3のサイノグラムデータを生成し、
    前記再構成手段は、生成した前記第3のサイノグラムデータに基づいて、前記画像を生成する、請求項1に記載の再構成装置。
  3. 前記選択手段は、前記第2のサイノグラムデータのそれぞれの領域について、類似度の高い前記複数の第1のサイノグラムデータの領域を抽出し、抽出した結果をマージすることにより前記第3のサイノグラムデータを生成する、請求項2に記載の再構成装置。
  4. 複数のCT画像に対して位置合わせ処理を行ったのち位置合わせ処理後の画像のそれぞれを順投影することにより、前記複数の第1のサイノグラムデータを生成する生成手段を更に備える、請求項1に記載の再構成装置。
  5. 前記補正手段は、位置合わせ処理後の前記複数のCT画像に対してアーチファクト補正処理を行い、前記アーチファクト補正処理を行った後の画像を順投影することにより、前記第2のサイノグラムデータを生成する、請求項4に記載の再構成装置。
  6. 前処理を含む処理を行うことにより、前記複数の第1のサイノグラムデータを生成する生成手段を更に備える、請求項5に記載の再構成装置。
  7. 前記アーチファクト補正処理は、モーションアーチファクトを補正する処理である、請求項5に記載の再構成装置。
  8. 前記複数のCT画像は、それぞれ異なる心拍の同じ時相のCT画像である、請求項4に記載の再構成装置。
  9. 前記複数のCT画像は、同じ撮影により得られた異なる時相のCT画像である時系列CT画像である、請求項4に記載の再構成装置。
  10. 前記複数のCT画像は、それぞれ異なる撮影により得られたCT画像である、請求項4に記載の再構成装置。
  11. 前記補正手段は、前記複数の第1のサイノグラムデータに基づいて、前記第1のサイノグラムデータから、アーチファクトまたはノイズが除去された前記複数の第2のサイノグラムデータを求める、請求項1に記載の再構成装置。
  12. 請求項1に記載の再構成装置と、
    X線CT撮影を行い複数の前記第1のサイノグラムデータを生成する生成手段と
    を備えるX線CT装置。
  13. 請求項1に記載の再構成装置と、
    前記画像を表示部に表示させる表示制御手段と
    を備える画像処理装置。
JP2023149063A 2022-09-16 2023-09-14 再構成装置、x線ct装置及び画像処理装置 Pending JP2024043514A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US18/467,855 US20240095977A1 (en) 2022-09-16 2023-09-15 Reconstruction device, x-ray ct apparatus, and image processing device

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022148343 2022-09-16
JP2022148343 2022-09-16

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2024043514A true JP2024043514A (ja) 2024-03-29

Family

ID=90418074

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2023149063A Pending JP2024043514A (ja) 2022-09-16 2023-09-14 再構成装置、x線ct装置及び画像処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2024043514A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11200709B2 (en) Radiation image diagnostic apparatus and medical image processing apparatus
US11341638B2 (en) Medical image diagnostic system and method for generating trained model
JP7553672B2 (ja) 医用処理装置、x線ctシステム及び処理プログラム
JP7341803B2 (ja) X線ct装置、医用画像処理装置及びx線ctシステム
US20210279918A1 (en) Medical information processing apparatus, medical image diagnosis apparatus, and medical information processing method
CN110881993B (zh) X射线ct装置、医用图像处理装置以及x射线ct系统
JP7313818B2 (ja) 医用画像処理装置、医用画像診断装置、及び医用画像処理方法
JP2024043514A (ja) 再構成装置、x線ct装置及び画像処理装置
JP2015080719A (ja) X線コンピュータ断層撮影装置、医用画像処理装置および医用画像処理方法
JP7362322B2 (ja) X線ctシステム及び医用処理装置
US20240095977A1 (en) Reconstruction device, x-ray ct apparatus, and image processing device
JP2021191404A (ja) 画像処理装置、放射線画像撮影システム、画像処理方法、及び画像処理プログラム
JP2017064288A (ja) 放射線医用画像診断装置
WO2024048374A1 (ja) 画像処理装置、撮影システム、画像処理方法、及びプログラム
JP6494951B2 (ja) 光子計数型x線診断装置及び光子計数型x線ct装置
JP2020103571A (ja) 医用処理装置及びx線診断システム
JP7433809B2 (ja) 学習済みモデルの生成方法、および医用処理装置
JP7223517B2 (ja) 医用画像診断装置
JP7206163B2 (ja) X線ct装置、医用情報処理装置、及び医用情報処理プログラム
JP7426310B2 (ja) X線コンピュータ断層撮像装置
JP7510775B2 (ja) 医用画像処理装置及び医用画像診断装置
US20240169531A1 (en) Medical image processing apparatus, medical image processing method, and model generation method
US20240099675A1 (en) Medical image processing device and medical image processing method
JP7320934B2 (ja) 医用画像処理装置および医用画像処理方法
JP2024019131A (ja) X線ctスキャンを実施する制御方法及びコンピュータ断層写真撮影(ct)イメージング装置