JP2024043315A - 圧力センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】メンブレン上における水滴等の付着を、ホイートストンブリッジ回路の検出値に異常が生じる前に検出する。【解決手段】メンブレン上において複数の抵抗体により形成されたホイートストンブリッジ回路と、前記ホイートストンブリッジ回路に電気的に接続しており、前記メンブレン上における外表面の一部を構成し、前記ホイートストンブリッジ回路に対する外部への配線が接続する複数のブリッジ電極と、前記メンブレン上において1つの前記ブリッジ電極と他の1つの前記ブリッジ電極との間に配置されており、前記外表面の他の一部を構成し、いずれの前記ブリッジ電極とも分離して設けられる検出電極と、前記検出電極と、複数の前記ブリッジ電極の少なくとも一つとの間の抵抗変化を検出する抵抗変化検出部と、を有する圧力センサ。【選択図】図2

Description

本発明は、メンブレンの変形による歪を抵抗変化により検出する圧力センサに関する。
圧抵抗効果(ピエゾ抵抗効果ともいう)を利用して、メンブレン(ダイアフラムともいう)の歪を抵抗変化により検出する圧力センサが知られている。このような圧力センサでは、メンブレンの変形による歪を、メンブレン上に設けられた抵抗体により形成されるホイートストンブリッジ回路の出力から検出する。また、このような圧力センサの中には、高温・高湿環境などの過酷環境においても、高い信頼性が求められるものが存在する。
圧力センサの信頼性を向上させるための技術として、ホイートストンブリッジ回路を保護する保護膜を設ける技術が提案されている(特許文献1等参照)。しかしながら、メンブレン上においてホイートストンブリッジ回路に接続する電極は、外部との配線を形成する関係上、保護膜などで完全に覆うことができない。
したがって、仮にメンブレン上に水滴が付着し、その水滴がホイートストンブリッジ回路に接続する複数の電極間に跨る大きさまで大きくなるおそれがある。そうすると、ホイートストンブリッジ回路に水滴によるショートパスが形成され、その状態で圧力センサの使用を継続すると、異常な値を出力したり、イオンマイグレーション等による回路の損傷が生じたりするおそれがある。
特開2005-249520号公報
本発明は、メンブレン上における水滴等の付着を、ホイートストンブリッジ回路の検出値に異常が生じる前に検出可能な圧力センサに関する。
上記目的を達成するために、本発明に係る圧力センサは、
メンブレン上において複数の抵抗体により形成されたホイートストンブリッジ回路と、
前記ホイートストンブリッジ回路に電気的に接続しており、前記メンブレン上における外表面の一部を構成し、前記ホイートストンブリッジ回路に対する外部への配線が接続する複数のブリッジ電極と、
前記メンブレン上において1つの前記ブリッジ電極と他の1つの前記ブリッジ電極との間に配置されており、前記外表面の他の一部を構成し、いずれの前記ブリッジ電極とも分離して設けられる検出電極と、
前記検出電極と、複数の前記ブリッジ電極の少なくとも一つとの間の抵抗変化を検出する抵抗変化検出部と、を有する。
本発明の第一の観点に係る圧力センサでは、ブリッジ電極とともにメンブレン上における外表面の一部を構成する検出電極をブリッジ電極間に設け、検出電極とブリッジ電極との間の抵抗変化を検出する抵抗変化検出部により、検出電極とブリッジ電極との間に跨る水滴等の付着を検出する。そのため、このような圧力センサは、ブリッジ電極間に跨る大きさまで水滴が大きくなる前に、外表面における水滴の形成を検出できる。
また、たとえば、複数の前記ブリッジ電極および前記検出電極は、前記メンブレン上において前記ホイートストンブリッジ回路が配置される中央領域を囲む外周領域に配置されていてもよく、
前記検出電極は、前記中央領域を囲む方向である第1方向に関して、前記1つの前記ブリッジ電極と前記他の1つの前記ブリッジ電極との間に配置されていてもよい。
このような圧力センサでは、ブリッジ電極間の距離を長くすることができるため、ブリッジ電極間に跨る大きさまで水滴が大きくなる前に、検出電極により外表面における水滴等の付着を好適に検出できる。
また、たとえば、前記検出電極は、複数の前記ブリッジ電極の少なくとも一つを間に挟んで前記メンブレン上に配置されており、互いに電気的に接続されている第1検出部分と第2検出部分とを有してもよい。
このような圧力センサは、第1検出部分と第2検出部分とを有することにより、ブリッジ電極に挟まれる複数の領域での水滴を検出することができる。また、第1検出部分と第2検出部分とが電気的に接続されていることにより、複数の領域における水滴の検出を、シンプルな構成で実現できる。
また、たとえば、前記検出電極は、複数の前記ブリッジ電極の少なくとも一つを間に挟んで前記メンブレン上に配置される第1検出部分と第2検出部分とを有してもよく、
前記抵抗変化検出部は、前記第1検出部分と複数の前記ブリッジ電極の少なくとも一つとの間の抵抗変化と、前記第2検出部分と複数の前記ブリッジ電極の少なくとも一つとの間の抵抗変化とを、独立して検出してもよい。
このような圧力センサは、第1検出部分と第2検出部分とを有することにより、ブリッジ電極に挟まれる複数の領域で、水滴の形成を検出することができる。また、複数の領域のうちどの領域に水滴等が付着しているかを、区別して検出することが可能である。
本発明の第2の観点に係る圧力センサは、メンブレン上において複数の抵抗体により形成されたホイートストンブリッジ回路と、
前記ホイートストンブリッジ回路に電気的に接続しており、前記メンブレン上における外表面の一部を構成し、前記ホイートストンブリッジ回路に対する外部への配線が接続する複数のブリッジ電極と、
前記メンブレン上において1つの前記ブリッジ電極と他の1つの前記ブリッジ電極との間に並んで配置されており、前記外表面の他の一部を構成し、いずれの前記ブリッジ電極とも分離して設けられており、互いに分離して設けられる第1検出電極および第2検出電極と、
前記第1検出電極と前記第2検出電極との間の抵抗変化を検出する抵抗変化検出部と、を有する。
本発明の第2の観点に係る圧力センサでは、ブリッジ電極とともにメンブレン上における外表面の一部を構成する第1検出電極および第2検出電極をブリッジ電極間に設け、第1検出電極と第2検出電極との間の抵抗変化を検出する抵抗変化検出部により、ブリッジ電極の間への水滴等の付着を検出できる。このような圧力センサは、ブリッジ電極間に跨る大きさまで水滴が大きくなる前に、外表面における水滴の形成を検出できる。
また、たとえば、複数の前記ブリッジ電極、前記第1検出電極および前記第2検出電極は、前記メンブレン上において前記ホイートストンブリッジ回路が配置される中央領域を囲む外周領域に配置されていてもよく、
前記第1検出電極および前記第2検出電極は、前記中央領域を囲む方向である第1方向に関して、前記1つの前記ブリッジ電極と前記他の1つの前記ブリッジ電極との間に配置されていてもよい。
このような圧力センサでは、ブリッジ電極間の距離を長くすることができるため、ブリッジ電極間に跨る大きさまで水滴が大きくなる前に、第1および第2検出電極により外表面における水滴等の付着を好適に検出できる。
また、たとえば、前記第1検出電極と前記第2検出電極とは、前記中央領域を囲む方向である第1方向に交差する第2方向に沿って配列してもよい。
このような圧力センサでは、ブリッジ電極周辺に形成された水滴についても、ブリッジ電極とブリッジ電極の間に形成された水滴についても、第1および第2検出電極により好適に検出できる。
また、たとえば、前記第1検出電極および前記第2検出電極は、それぞれ、少なくとも1つの前記ブリッジ電極を間に挟んで前記メンブレン上に配置されており、互いに電気的に接続されている第1検出部分と第2検出部分とを有してもよい。
このような圧力センサは、第1検出部分と第2検出部分とを有することにより、ブリッジ電極に挟まれる複数の領域での水滴等の形成を、適切に検出することができる。また、第1検出部分と第2検出部分とが電気的に接続されていることにより、複数の領域における水滴の検出を、シンプルな構成で実現できる。
また、たとえば、前記第1検出電極および前記第2検出電極は、それぞれ、少なくとも1つの前記ブリッジ電極を間に挟んで前記メンブレン上に配置されている第1検出部分と、第2検出部分とを有してもよく、
前記抵抗変化検出部は、前記第1検出電極の前記第1検出部分と前記第2検出電極の前記第1検出部分との間の抵抗変化と、前記第1検出電極の前記第2検出部分と前記第2検出電極の前記第2検出部分との間の抵抗変化とを、独立して検出してもよい。
このような圧力センサは、第1検出部分と第2検出部分とを有することにより、ブリッジ電極に挟まれる複数の領域で、水滴の形成を検出することができる。また、複数の領域のうちどの領域に水滴等が付着しているかを、区別して検出することが可能である。
図1は、本発明の第1実施形態に係る圧力センサの模式断面図である。 図2は、第1実施形態に係る圧力センサを上方から見た模式平面図である。 図3は、図2に示す圧力センサの回路図である。 図4は、図3に示す抵抗変化検出部による検出動作を説明する概念図である。 図5は、第1変形例に係る圧力センサの第1の状態を示す概念図である。 図6は、第1変形例に係る圧力センサの第2の状態を示す概念図である。 図7は、第2変形例に係る圧力センサが有する抵抗変化検出部による検出動作を説明する概念図である。 図8は、第3変形例に係る圧力センサが有する抵抗変化検出部による検出動作を説明する概念図である。 図9は、第2実施形態に係る圧力センサを上方から見た模式平面図である。 図10は、第3実施形態に係る圧力センサを上方から見た模式平面図である。 図11は、第3実施形態に係る圧力センサが有する抵抗検出部による検出動作を説明する概念図である。 図12は、第4変形例に係る圧力センサが有する抵抗検出部による検出動作を説明する概念図である。 図13は、第4実施形態に係る圧力センサを上方から見た模式平面図である。 図14は、第5実施形態に係る圧力センサを上方から見た模式平面図である。 図15は、第6実施形態に係る圧力センサを上方から見た模式平面図である。
以下、本発明を、図面に示す実施形態に基づき説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る圧力センサ10の概略断面図である。図1に示すように、圧力センサ10は、中空筒状のステム20を有する。ステム20は、たとえば鋼材、アルミ合金、ステンレス、ニッケル合金などの金属で構成される。ステム20は、中空筒の一端に配置される端壁を構成するメンブレン22を有し、メンブレン22は、圧力に応じた変形を生じる。ステム20およびメンブレン22の材質としては、上述した金属ほか、特に、オーステナイト系のSUS304、316や、析出硬化系のSUS630、631などが、高温での耐久性等の観点から好ましい。
図1に示すように、ステム20の他端は中空部の開放端となっており、ステム20の中空部は、接続部材12の流路12bに連通してある。圧力センサ10では、流路12bに導入される流体が、ステム20の中空部からメンブレン22の他方の面である内面22aに導かれ、流体圧がメンブレン22に作用するようになっている。
ステム20の開放端の周囲には、フランジ部21がステム20の軸芯から外方に突出するように形成してある。フランジ部21は、接続部材12と抑え部材14との間に挟まれ、メンブレン22の内面22aへと至る流路12bが密封されるようになっている。
接続部材12は、圧力センサ10を固定するためのねじ溝12aを有する。圧力センサ10は、測定対象となる流体が封入してある圧力室などに対して、ねじ溝12aを介して固定されている。これにより、接続部材12の内部に形成されている流路12bおよびステム20におけるメンブレン22の内面22aは、測定対象となる流体が内部に存在する圧力室に対して、気密に連通する。
抑え部材14の上面には、回路基板16が取り付けてある。回路基板16は、ステム20の周囲を囲むリング状の形状を有しているが、回路基板16の形状としては、これに限定されるものではない。回路基板16は、メンブレン22上に形成されるホイートストンブリッジ回路33からの検出信号が伝えられるとともに、抵抗変化検出部80(図2参照)が備えられる。また、回路基板16には、たとえば、ホイートストンブリッジ回路33からの検出信号が伝えられる回路などが内蔵してある。
図2は、図1に示す圧力センサ10を、上方(メンブレン22の外面22b側)から見た平面図である。図2に示すように、メンブレン22は、リング状の回路基板16の貫通孔内に配置されている。
図2に示すように、圧力センサ10は、メンブレン22上に形成されるホイートストンブリッジ回路33と、同じくメンブレン22上に形成される複数のブリッジ電極50および検出電極60と、回路基板16に配置される抵抗変化検出部80とを有する。
図2に示すように、ホイートストンブリッジ回路33は、メンブレン22上において複数の抵抗体R1、R2、R3、R4により形成されており、メンブレン22上における中央領域22cに配置される。抵抗体R1、R2、R3、R4は、メンブレン22の変形に応じた歪を生じ、メンブレン22の変形に応じて抵抗値が変化する。抵抗体R1、R2、R3、R4は、電気配線34によりホイートストンブリッジ回路33を形成するように接続されている。
メンブレン22の変形量は、メンブレン22に作用する流体の圧力により変化するため、ホイートストンブリッジ回路33は、メンブレン22に作用する流体の圧力である流体圧を検出することができる。すなわち、ホイートストンブリッジ回路33を形成する抵抗体R1~R4は、図1および図2に示すメンブレン22が、流体圧により変形して歪む位置に設けられており、その歪み量に応じて抵抗値が変化するように構成してある。
ホイートストンブリッジ回路33を構成する抵抗体R1、R2、R3、R4および電気配線34は、たとえば導電性の薄膜である歪抵抗膜を所定形状にパターニングすることにより作製される。歪抵抗膜の材質は特に限定されないが、たとえばCrとAlとを含む。歪抵抗膜がCrとAlとを含むことにより、高温環境下におけるTCR(Temperature coefficient of Resistance、抵抗値温度係数)やTCS(Temperature coefficient of sensitivity、抵抗温度係数)が安定し、精度の高い圧力検出が可能となる。また、CrとAlの含有量を所定の範囲とすることにより、高いゲージ率と良好な温度安定性を、より高いレベルで両立できる。
歪抵抗膜は、CrおよびAl以外の元素を含んでいてもよく、たとえば、歪抵抗膜は、ОやNを含んでいてもよい。歪抵抗膜に含まれるOやNは、歪抵抗膜を成膜する際に反応室から除去しきれずに残留したものが、歪抵抗膜に取り込まれたものであってもよい。また、歪抵抗膜に含まれるOやNは、成膜時またはアニール時に雰囲気ガスとして使用されるなどして、意図的に歪抵抗膜に導入されたものであってもよい。
また、歪抵抗膜は、CrおよびAl以外の金属元素を含んでいてもよい。歪抵抗膜は、CrおよびAl以外の金属や非金属元素を微量に含み、アニールなどの熱処理が行われることにより、ゲージ率や温度特性が向上する場合がある。歪抵抗膜に含まれるCrおよびAl以外の金属および非金属元素としては、たとえば、Ti、Nb、Ta、Ni、Zr、Hf、Si、Ge、C、P、Se、Te、Zn、Cu、Bi、Fe、Mo、W、As、Sn、Sb、Pb、B、Ge、In、Tl、Ru、Rh、Re、Os、Ir、Pt、Pd、Ag、Au、Co、Be、Mg、Ca、Sr、Ba、Mnおよび希土類元素が挙げられる。
歪抵抗膜は、スパッタリングや蒸着などの薄膜法により形成することができる。抵抗体R1~R4は、たとえば薄膜をミアンダ形状にパターニングすることで形成することができる。歪抵抗膜の厚みは、特に限定されないが、好ましくは10μm以下、さらに好ましくは0.1~1μmである。なお、電気配線34は、歪抵抗膜をパターニングすることにより形成される。ただし、電気配線は、歪抵抗膜とは異なる導電性の膜または層によって形成することも可能である。
なお、図2では示されていないが、歪抵抗膜の下には、歪抵抗膜をメンブレン22の外面22bに対して絶縁する下地絶縁膜が形成されている。下地絶縁膜は、メンブレン22の外面22b(図1参照)のほぼ全体を覆うように、メンブレン22上における中央領域22cと外周領域22dとの両方に形成してある。下地絶縁膜は、たとえばシリコン酸化物、シリコン窒化物、シリコン酸窒化物などの絶縁性の膜で構成される。下地絶縁膜の厚みは、好ましくは10μm以下、さらに好ましくは1~5μmである。下地絶縁膜は、たとえばCVDなどの蒸着法によりメンブレン22の外面22bに形成することができる。
図2に示すように、ホイートストンブリッジ回路33が配置される中央領域22cには、ホイートストンブリッジ回路33を上から覆う保護膜40が形成されている。保護膜40は、下地絶縁膜と同様に、絶縁性の薄膜等で構成される。図2において、保護膜40はグレーで示されている。
ホイートストンブリッジ回路33に含まれる抵抗体R1~R4は、保護膜40で覆われているため、圧力センサ10の外表面の一部を構成しない。したがって、ホイートストンブリッジ回路33の抵抗体R1~R4は、保護膜40の剥離等が生じない限りは、圧力センサ10の設置環境から適切に遮蔽され、水滴等の付着から保護される。
図2に示すように、メンブレン22上には、複数のブリッジ電極50が配置されている。複数のブリッジ電極50は、第1ブリッジ電極51と、第2ブリッジ電極52と、第3ブリッジ電極53と、第4ブリッジ電極54とを有する。複数のブリッジ電極50である第1~第4ブリッジ電極51~54は、メンブレン22上において、ホイートストンブリッジ回路33が配置される中央領域
22cを囲む外周領域22dに配置されている。
第1~第4ブリッジ電極51~54は、電気配線34を介してホイートストンブリッジ回路33に電気的に接続している。複数のブリッジ電極50は、保護膜40から露出しており、メンブレン22上における外表面17の一部を構成する。第1~第4ブリッジ電極51~54には、それぞれ、ホイートストンブリッジ回路33に対する外部への配線である中間配線19aが接続している。
図3は、図2に示す圧力センサ10の回路図である。図2に示す2つの中間配線19aは、第1ブリッジ電極51および第3ブリッジ電極53と回路基板16とを接続し、図3に示すように、ホイートストンブリッジ回路33の検出電圧V+およびV-を回路基板16に伝える。また、1つの中間配線19aは、第2ブリッジ電極52と回路基板16の電源電圧VDDとを接続し、ホイートストンブリッジ回路33に電力を供給する。また、他の1つの中間配線19aは、第4ブリッジ電極54をグランドGNDに接続する。なお、第1~第4ブリッジ電極51~54の配置は、図2および図3に示す例のみには限定されず、たとえば、第1~第4ブリッジ電極51~54の位置は入れ換え可能である。
図2に示すように、圧力センサ10のメンブレン22上には、検出電極60が配置されている。検出電極60は、第1部分61、第2部分62、第3部分63、第4部分64の4つの検出部分を有する。検出電極60の各検出部分61~64は、1つのブリッジ電極51、52、53、54と他の1つのブリッジ電極51、52、53、54との間に配置される。すなわち、第1検出部分としての第1部分61は、第1ブリッジ電極51と第2ブリッジ電極52との間に配置されており、第2検出部分としての第2部分62は、第2ブリッジ電極52と第3ブリッジ電極53との間に配置されている。
検出電極60は、複数のブリッジ電極50と同様に保護膜40から露出しており、メンブレン22上における外表面17の他の一部を構成する。また、検出電極60は、複数のブリッジ電極50と同様に、中央領域22cを囲む外周領域22dに配置されているが、検出電極60の各部分61、62、63、64は、いずれの第1~第4ブリッジ電極51~54とも分離して設けられている。
検出電極60の各部分61~64は、中央領域22cを囲む方向(周方向)である第1方向D1に関して、1つのブリッジ電極51、52、53、54と他の1つのブリッジ電極51、52、53、54との間に配置される。
なお、図2に示す圧力センサ10では、検出電極60は、第1~第4部分61、62、63、64の4つの部分を有しているが、検出電極60としてはこれのみには限定されず、たとえば第1部分61のみを有しているものや、第1部分61と第3部分63とを有しているものなども考えられる。検出電極60が1つの第1部分61を有する例としては、たとえば、圧力センサ10の設置状況により、第1部分61が設けられる部分にのみ水滴が付着しやすい場合などが考えられる。また、第1部分61と第3部分63とを有する例としては、第1ブリッジ電極51と第2ブリッジ電極52との間および第3ブリッジ電極53と第4ブリッジ電極54との間の間隔が、第2ブリッジ電極52と第3ブリッジ電極53との間および第4ブリッジ電極54と第1ブリッジ電極51との間の間隔より狭い場合などが考えられる。
図2および図3に示す複数のブリッジ電極50および検出電極60は、たとえば金属等の導電性の膜などで構成される。複数のブリッジ電極50および検出電極60は、Au、Ag、Cu、Pdのいずれかを含んでいてもよい。このような複数のブリッジ電極50および検出電極60は化学的に安定であるため、圧力センサ10の信頼性向上に資する。
第1~第4ブリッジ電極51~54および検出電極60の厚みは、たとえば50~500nmとすることができ、100~300nmとすることが好ましい。このような複数のブリッジ電極50および検出電極60は、たとえば、スパッタリングや蒸着法などの薄膜法により形成することができる。なお、第1~第4ブリッジ電極51~54と検出電極60とは、同時に成膜されてもよく、別々に(段階的に)成膜されてもよい。
図2に示すように、検出電極60の第1~第4部分61~64は、それぞれ個別に、中間配線19bによって回路基板16に接続されている。図2に示すように、回路基板16には、第1抵抗検出部81、第2抵抗検出部82、第3抵抗検出部83および第4抵抗検出部84からなる抵抗変化検出部80が内蔵されている。
図2および図3に示すように、抵抗変化検出部80は、検出電極60と、複数のブリッジ電極50の少なくとも一つとの間の抵抗変化を検出する。図3に示すように、第1抵抗検出部81は、第1検出抵抗Raおよび第2検出抵抗Rbなどを有し、第1および第2ブリッジ電極51、52と第1部分61との間の抵抗変化を、Port1の電位変化により検出する。メンブレン22上に形成される第1部分61は、第1抵抗検出部81に対して電気的に接続している。
図4は、第1部分61および第1抵抗検出部81によって、メンブレン22上に形成された水滴96を検出する検出動作を説明した概念図である。図4(a)は、メンブレン22上における水滴96の付着状態の一例を表しており、図4(b)は、水滴96が付着した場合において第1抵抗検出部81で検出される電気的変化を示している。図3に示すように、図4(a)に示すような水滴96が無ければ、第1ブリッジ電極51および第2ブリッジ電極52と、これらの第1および第2ブリッジ電極51、52の間に配置される第1部分61との間に電流は流れない。したがって、第1抵抗検出部81のPort1で検出される電位は、電源電圧VDDおよび第1検出抵抗Raおよび第2検出抵抗Rbによって定まる一定の値となる。
これに対して、図4(a)に示すように、メンブレン22上において、第1および第2ブリッジ電極51、52と第1部分61との間に跨る水滴96が形成されると、図4(b)において点線矢印で示すように、第1ブリッジ電極51および第2ブリッジ電極52と、第1部分61との間に電流が流れる。これにより、第1抵抗検出部81のPort1で検出される電位が、水滴96が形成されていない場合に対して変化し、第1抵抗検出部81は、第1ブリッジ電極51および第2ブリッジ電極52と第1部分61との間の抵抗変化を検出することができる。
図3に示すように、第2抵抗検出部82も、第1抵抗検出部81と同様に、第1検出抵抗Raおよび第2検出抵抗Rbなどを有し、第2および第3ブリッジ電極52、53と第2部分62との間の抵抗変化を、Port2の電位変化により検出する。メンブレン22上に形成される第2部分62は、第2抵抗検出部82に対して電気的に接続している。第2抵抗検出部82は、図4を用いて説明した第1抵抗検出部81と同様にして、メンブレン22の外表面17に形成される水滴を検出する。
図3に示すように、検出電極60は、複数のブリッジ電極50の一つである第2ブリッジ電極52を間に挟んでメンブレン22上に配置される第1部分61と第2部分62とを有する。第1部分61と第2部分62とは、電気的に接続されていない。このような圧力センサ10において、第1抵抗検出部81および第2抵抗検出部82を有する抵抗変化検出部80は、第1部分61と第1および第2ブリッジ電極51、52間の抵抗変化と、第2部分62と第2および第3ブリッジ電極52、53間の抵抗変化とを、独立して検出する。
また、図3に示す第3抵抗検出部83および第4抵抗検出部84も、第1抵抗検出部81と同様に、第1検出抵抗Raおよび第2検出抵抗Rbなどを有し、第3および第4ブリッジ電極53、54と第3部分63並びに第4および第1ブリッジ電極54、51と第4部分64の間の抵抗変化を、Port3およびPort4の電位変化により検出する。メンブレン22上に形成される第3部分63および第4部分64は、それぞれ第3抵抗検出部83および第4抵抗検出部84に対して電気的に接続している。第3抵抗検出部83および第4抵抗検出部84も、図4を用いて説明した第1抵抗検出部81と同様にして、メンブレン22の外表面17に形成される水滴を検出する。
このような圧力センサ10は、複数のブリッジ電極50とともにメンブレン22上における外表面17の一部を構成する検出電極60を、第1~第4ブリッジ電極51~54のうち任意の二つの間に設ける。そして、検出電極60と第1~第4ブリッジ電極51~54の少なくとも一つとの間の抵抗変化を検出する抵抗変化検出部80により、検出電極60とブリッジ電極51~54との間に跨る水滴等の付着を検出する。そのため、このような圧力センサ10は、第1~第4ブリッジ電極51~54間に跨る大きさまで水滴が大きくなる前に、外表面17における水滴の形成を検出できる。
また、圧力センサ10は、検出電極60が第1部分61と第2部分62とを有することにより、第1ブリッジ電極51と第2ブリッジ電極52とに挟まれる領域と、第2ブリッジ電極52と第3ブリッジ電極53とに挟まれる領域を含む複数の領域で、水滴等の形成を検出することができる。また、圧力センサ10は、独立に水滴等を検出する第1~第4抵抗検出部81~84を有するため、メンブレン22上におけるどの部分に水滴等が付着しているかを、区別して検出することが可能である。
なお、圧力センサ10における検出電極60および抵抗変化検出部80の検出対象は、メンブレン22に形成される水滴のみには限定されず、検出電極60と第1~第4ブリッジ電極51~54に跨って付着する導電性の塵埃等も、検出電極60および抵抗変化検出部80によって検出可能である。
図5および図6は、第1変形例に係る圧力センサ110における水滴96検出時の動作を示す概念図である。第1変形例に係る圧力センサ110は、電源電圧VDDのON・OFFを切り換えるスイッチ93と、スイッチ93の動作を制御するMCU92を有する点が異なるが、その他は図1~図4に示す圧力センサ10と同様である。圧力センサ110の説明では、圧力センサ10との相違点のみ説明し、共通点については説明を省略する。
図5は、外表面17に水滴96が形成されていない状態のメンブレン22と、メンブレン22上のブリッジ電極51~54および検出電極60に接続する回路等を示す概念図である。また、図6は、外表面17に水滴96が形成されている状態のメンブレン22と、メンブレン22上のブリッジ電極51~54および検出電極60に接続する回路等を示す概念図である。なお、図5および図6では、第1部分61を除く検出電極60の他の部分と、第1抵抗検出部81の除く抵抗変化検出部80の他の部分については、図示を省略している。
図5に示すように、圧力センサ10の動作中において、MCU92は、電源電圧VDDと第2ブリッジ電極52とを接続するスイッチ93をONにして、ホイートストンブリッジ回路33に電力を供給する。これにより、ホイートストンブリッジ回路33は、メンブレン22の変形量に応じた出力を生じ、圧力センサ10は、メンブレン22に作用する流体の圧力を検出する。
図5に示す状態では、メンブレン22の外表面17に水滴96が形成されていないため、第1ブリッジ電極51および第2ブリッジ電極52と第1部分61との間には電流が流れない。したがって、抵抗変化検出部80の第1抵抗検出部81は水滴の形成に伴う抵抗変化を検出せず、抵抗変化検出部80から水滴検出信号が伝わらないMCU92は、スイッチ93をONの状態に維持する。これにより、圧力センサ10による圧力検出動作が継続する。
これに対して、図6に示すようにメンブレン22の外表面17に水滴96が形成されると、第1ブリッジ電極51および第2ブリッジ電極52と第1部分61との間の抵抗が変化し、これを抵抗変化検出部80が検出する。抵抗変化検出部80が抵抗変化を検出すると、抵抗変化検出部80は、MCU92に対して水滴96を検出したことを示す水滴検出信号を伝える(矢印94)。水滴検出信号がMCU92に入力すると、MCU92は、スイッチ93に信号を送り(矢印95)、スイッチ93をOFFにする。
このような圧力センサ110では、抵抗変化検出部80がメンブレン22の外表面17に形成される水滴96を検出すると、自動的にMCU92が、ホイートストンブリッジ回路33へ伝えられる電源電圧VDDを遮断する。したがって、圧力センサ110は、水滴96が形成された後も圧力センサ110の検出動作が継続されることを防止し、電極構成材料のイオンマイグレーション等の問題を、好適に防止できる。その他、第1変形例に係る圧力センサ110は、第1実施形態に係る圧力センサ10と同様の効果を生じる。
図7は、第2変形例に係る圧力センサ210が有する抵抗変化検出部280による水滴96の検出動作を示す概念図である。図7(a)は、メンブレン22上における水滴96の付着状態の一例を表しており、図7(b)は、水滴96が付着した場合において第1抵抗検出部281で検出される電気的変化を示している。圧力センサ210は、抵抗変化検出部280が有する第1抵抗検出部281(第2~第4抵抗検出部については図示省略)等の回路構成が、図4に示す第1抵抗検出部81等とは異なる点を除き、圧力センサ10と同様である。圧力センサ210に関しては、圧力センサ10との相違点を中心に説明を行い、圧力センサ10との共通点については、説明を省略する。
図7に示す抵抗変化検出部280は、圧力センサ10の抵抗変化検出部80と同様に、検出電極60と複数のブリッジ電極50の少なくとも一つとの間の抵抗変化を検出する。抵抗変化検出部280は、図2および図3に示す抵抗変化検出部80と同様に、第1~第4抵抗検出部を有するが、第1抵抗検出部281以外は図示を省略している。
図7に示すように、第1抵抗検出部281は、第2検出抵抗Rbなどを有し、第1および第2ブリッジ電極51、52と第1部分61との間の抵抗変化を、Port1の電位変化により検出する。図7(a)に示すような水滴96が無ければ、第1および第2ブリッジ電極51、52と、これらの間に配置される第1部分61との間に電流は流れず、第1抵抗検出部281のPort1はGNDに接続しているにすぎない。
これに対して、図7(a)に示すように、メンブレン22上において、第1および第2ブリッジ電極51、52と第1部分61との間に跨る水滴96が形成されると、図7(b)において点線矢印で示すように、第1ブリッジ電極51および第2ブリッジ電極52と、第1部分61との間に電流が流れる。これにより、第1抵抗検出部281のPort1で検出される電位が、水滴96が形成されていない場合に対して変化し、第1抵抗検出部281は、第1ブリッジ電極51および第2ブリッジ電極52と第1部分61との間の抵抗変化を検出することができる。
このように、図7(b)に示すようなプルダウン回路を有する第1抵抗検出部281も、図4(b)に示す第1抵抗検出部81と同様に水滴96の有無を検出することができる。また、圧力センサ210の第2~第4抵抗検出部についても、第1抵抗検出部281と同様の回路を有しており、第1抵抗検出部281と同様にメンブレン22上における外表面17に形成される水滴を検出することができる。
その他、図7に示す抵抗変化検出部280を有する圧力センサ210も、図4に示す抵抗変化検出部80を有する圧力センサ10と同様の効果を奏する。
図8は、第3変形例に係る圧力センサ310が有する抵抗変化検出部380による水滴96の検出動作を示す概念図である。図8(a)は、メンブレン22上における水滴96の付着状態の一例を表しており、図8(b)は、水滴96が付着した場合において第1抵抗検出部381で検出される電気的変化を示している。圧力センサ310は、抵抗変化検出部380が有する第1抵抗検出部381(第2~第4抵抗検出部については図示省略)等の回路構成が、図4に示す第1抵抗検出部81等とは異なる点を除き、圧力センサ10と同様である。圧力センサ310に関しては、圧力センサ10との相違点を中心に説明を行い、圧力センサ10との共通点については、説明を省略する。
図8に示す抵抗変化検出部380は、圧力センサ10の抵抗変化検出部80と同様に、検出電極60と複数のブリッジ電極50の少なくとも一つとの間の抵抗変化を検出する。抵抗変化検出部380は、図2および図3に示す抵抗変化検出部80と同様に、第1~第4抵抗検出部を有するが、第1抵抗検出部381以外は図示を省略している。
図8(b)に示すように、第1抵抗検出部381は、第1検出抵抗Ra、第2検出抵抗Rb、フォトダイオード397、フォトトランジスタ398などを有し、第1および第2ブリッジ電極51、52と第1部分61との間の抵抗変化を、Port1の電位変化により検出する。図8(a)に示すような水滴96が無ければ、第1および第2ブリッジ電極51、52と、これらの間に配置される第1部分61との間に電流は流れず、フォトダイオード397は消灯しているため、フォトトランジスタ398に電流は流れない。
これに対して、図8(a)に示すように、メンブレン22上において、第1および第2ブリッジ電極51、52と第1部分61との間に跨る水滴96が形成されると、図8(b)において点線矢印で示すように、第1ブリッジ電極51および第2ブリッジ電極52と、第1部分61との間に電流が流れる。これにより、第1抵抗検出部381のフォトダイオード397が点灯し、フォトトランジスタ398に電流が流れる。これにより、第1抵抗検出部381のPort1における電位は、水滴96が形成されていない場合に対して変化し、第1抵抗検出部381は、第1ブリッジ電極51および第2ブリッジ電極52と第1部分61との間の抵抗変化を検出することができる。
このように、図8(b)に示すようなフォトトランジスタ398を用いた回路を有する第1抵抗検出部381も、図4(b)に示す第1抵抗検出部81と同様に水滴96の有無を検出することができる。また、圧力センサ310の第2~第4抵抗検出部についても、第1抵抗検出部381と同様の回路を有しており、第1抵抗検出部381と同様にメンブレン22上における外表面17に形成される水滴を検出することができる。
その他、図8に示す抵抗変化検出部380を有する圧力センサ310も、図4に示す抵抗変化検出部80を有する圧力センサ10と同様の効果を奏する。
なお、図4、図7、図8の比較から理解できるように、第1ブリッジ電極51~54と検出電極60との間の抵抗変化を検出する回路としては、プルダウン回路、プルアップ回路、定電流回路や、フォトトランジスタを用いる回路など、様々な回路が挙げられるが、これらのみには限定されない。
第2実施形態
図9は、第2実施形態に係る圧力センサ410を上方から見た模式平面図である。圧力センサ410は、検出電極460を構成する第1部分461、第2部分462、第3部分463および第4部分464が、互いに電気的に接続されている点と、抵抗変化検出部480が、図3に示す第1抵抗検出部81のみを有する点で、図3等に示す圧力センサ10とは異なる。しかし、圧力センサ410は、検出電極460および抵抗変化検出部480に関する上述の相違点を除き、圧力センサ10と同様である。圧力センサ410の説明は、圧力センサ10との相違点を中心に行い、圧力センサ10との共通点については同一の符号を付して説明を省略する。
図9に示すように、検出電極460の各検出部分461~464は、図3に示す検出電極60の各部分61~64と同様に、中央領域22cを囲む方向(周方向)である第1方向D1に介して、1つのブリッジ電極51、52、53、54と他の1つのブリッジ電極51、52、53、54との間に配置される。
また、第1検出部分としての第1部分461と第2検出部分としての第2部分462とは、複数のブリッジ電極50の一つである第2ブリッジ電極52を間に挟んで、メンブレン22上に配置される。第2部分462と第3部分463、第3部分463と第4部分464、第4部分464と第1部分461は、ぞれぞれ第3ブリッジ電極53、第4ブリッジ電極54、第1ブリッジ電極51を間に挟んで、メンブレン22上に配置される。
図9に示すように、検出電極460を構成する第1検出部分としての第1部分461、第2検出部分としての第2部分462、第3検出部分としての第3部分463および第4検出部分としての第4部分464は、図3に示す第1~第4部分61~64とは異なり、互いに電気的に接続されている。したがって、第2ブリッジ電極52と第1部分461に対して電気的に接続する第1抵抗検出部81は、第1部分461と第1または第2ブリッジ電極51、52とを跨ぐように水滴96(図4参照)が形成される場合だけでなく、第2~第4部分462~464と、これらに隣接する第1~第4ブリッジ電極51~54とを跨ぐように水滴が形成された場合についても抵抗変化を検出し、水滴の形成を検出できる。
このような圧力センサ410は、複数のブリッジ電極50周辺における水滴の検出を、シンプルな回路で実現することができる。その他、圧力センサ410は、圧力センサ10との共通点については、圧力センサ10と同様の効果を生じる。
第3実施形態
図10は、第3実施形態に係る圧力センサ510を上方から見た模式平面図である。圧力センサ510は、図3に示す検出電極60に代えて、第1検出電極560aおよび第2検出電極560bを有する点と、抵抗変化検出部580が図3に示す抵抗変化検出部80とは異なる点で、第1実施形態に係る圧力センサ10とは異なる。しかし、圧力センサ510は、第1検出電極560a、第2検出電極560bおよび抵抗変化検出部580等の相違点を除き、図3等に示す圧力センサ10と同様である。圧力センサ510の説明は、圧力センサ10との相違点を中心に行い、圧力センサ10との共通点については、説明を省略する。
図10に示すように、圧力センサ510は、メンブレン22上において1つの第1~第4ブリッジ電極51~54と、他の一つの第1~第4ブリッジ電極51~54との間に並んで配置されており、いずれの第1~第4ブリッジ電極51~54とも分離して設けられる第1検出電極560aと第2検出電極560bとを有する。また、第1検出電極560aは、第1電極第1部分561aと第1電極第2部分562aと第1電極第3部分563aと第1電極第4部分564aとを有する。さらに、第2検出電極560bは、第2電極第1部分561bと第2電極第2部分562bと第2電極第3部分563bと第2電極第4部分564bとを有する。
図10に示すように、第1検出電極560aと第2検出電極560bとは、第1~第4ブリッジ電極51~54が圧力センサ510のメンブレン22上における外表面17の一部を構成しているのと同様に、外表面17の他の一部を構成している。また、第1検出電極560aと第2検出電極560bとは、第1~第4ブリッジ電極51~54の間に並んで設けられるが、互いに分離して設けられる。
また、第1~第4ブリッジ電極51~54、第1検出電極560aを構成する第1部分~第4部分561a~564a、第2検出電極560bを構成する第1部分~第4部分561b~564bは、メンブレン22上においてホイートストンブリッジ回路33が配置される中央領域22cを囲む外周領域22dに配置されている。第1検出電極560aと第2検出電極560bとは、中央領域22cを囲む方向である第1方向D1に並んで、1つの第1~第4ブリッジ電極51~54と、他の一つの第1~第4ブリッジ電極51~54との間に配置されている。
たとえば、第1ブリッジ電極51と第2ブリッジ電極52との間には、第1検出部分である第1電極第1部分561aと第2電極第1部分561bとが、第1方向D1に並んで配置されている。同様に、第2ブリッジ電極52と第3ブリッジ電極53との間には、第2検出部分である第1電極第2部分562aと第2電極第2部分562bとが配置されており、第3ブリッジ電極53と第4ブリッジ電極54との間には、第3検出部分である第1電極第3部分563aと第2電極第3部分563bとが配置されており、第4ブリッジ電極54と第1ブリッジ電極51との間には、第4検出部分である第1電極第4部分564aと第2電極第4部分564bとが配置されている。
図10に示すように、圧力センサ510は、第1検出電極560aと第2検出電極560bとの間の抵抗変化を検出する抵抗変化検出部580を有する。抵抗変化検出部580は、第1抵抗検出部581と、第2抵抗検出部582と、第3抵抗検出部583と、第4抵抗検出部584とを有する。
第1~第4抵抗検出部581~584は、第1検出電極560aおよび第2検出電極560bの各第1部分561a、561b、第2部分562a、562b、第3部分563a、563b、第4部分564a、564bの間の抵抗変化を、それぞれ独立に検出する。すなわち、第1検出電極560aと第2検出電極560bとは、それぞれ、第2ブリッジ電極52を挟んでメンブレン22上に配置されている第1電極第1部分561aと第1電極第2部分562aおよび第2電極第1部分561bと第2電極第2部分562bを有する。
図10に示すように、第1抵抗検出部581は、メンブレン22上の外周領域22dに並んで配置される第1電極第1部分561aと第2電極第1部分561bとに電気的に接続しており、第1電極第1部分561aと第2電極第1部分561bとの間の抵抗変化を検出する。
図11は、図10に示す抵抗変化検出部580における第1抵抗検出部581による水滴596の検出動作を表す概念図である。図11(a)は、メンブレン22の外表面17に、第1電極第1部分561aと第2電極第1部分561bとに跨る水滴596が形成された状態を示している。図11(b)は、図11(a)に示す圧力センサ510におけるホイートストンブリッジ回路33および第1抵抗検出部581の回路構成を示している。
図11(b)に示すように、第1抵抗検出部581は、第2電極第1部分561bに対して参照電圧Vrefを接続し、第1電極第1部分561aを第2検出抵抗Rbを介してGNDに接続している。図11(a)に示すような水滴596が形成されていない状態では、第1電極第1部分561aと第2電極第1部分561bとは電気的に接続しておらず、第1抵抗検出部581のPort1はGNDと同電位である。
これに対して、図11(a)に示すように、第1電極第1部分561aと第2電極第1部分561bとに跨る水滴596が形成されると、第1電極第1部分561aと第2電極第1部分561bとの間に点線で示されるような電流が流れる。これにより、第1抵抗検出部581は、第1電極第1部分561aと第2電極第1部分561bとの間の抵抗変化を、Port1の電位の変化として検出することができる。
なお、図11では、第2~第4抵抗検出部582~584については図示を省略しているが、第2~第4抵抗検出部582~584についても第1抵抗検出部581と同様に抵抗変化を検出する。すなわち、図10に示す第2抵抗検出部582は第1電極第2部分562aと第2電極第2部分562bとの間の抵抗変化を検出し、第3抵抗検出部583は第1電極第3部分563aと第2電極第3部分563bとの間の抵抗変化を検出し、第4抵抗検出部584は第1電極第4部分564aと第2電極第4部分564bとの間の抵抗変化を検出する。
このように、圧力センサ510の抵抗変化検出部580は、第1抵抗検出部581と第2抵抗検出部582により、第1電極第1部分561aと第2電極第1部分561bとの間の抵抗変化と、第1電極第2部分562aと第2電極第2部分562bとの間の抵抗変化とを、それぞれ独立して検出する。また、抵抗変化検出部580は、第3抵抗検出部583は第1電極第3部分563aと第2電極第3部分563bとの間の抵抗変化や、第4抵抗検出部584は第1電極第4部分564aと第2電極第4部分564bとの間の抵抗変化についても、第3抵抗検出部583および第4抵抗検出部584により、独立に検出する。
図10および図11に示す圧力センサ510は、一対の第1検出電極560aおよび第2検出電極560bを、複数のブリッジ電極50のうち2つの間に設け、第1検出電極560aと第2検出電極560bとの間の抵抗変化を検出することにより、ブリッジ電極50の間に形成される水滴596等を検出できる。圧力センサ510は、第1検出電極560aおよび第2検出電極560bによる水滴を検出するため、ブリッジ電極50に接触するほど水滴が大きくなる前に、圧力センサ510の外表面17に形成される水滴を検出できる。また、圧力センサ510は、ホイートストンブリッジ回路33とは完全に独立した電気回路で構成される抵抗変化検出部580により、水滴を検出することができる。
また、圧力センサ510では、第1検出電極560aおよび第2検出電極560bが、それぞれ第1~第4部分561a~564a、561b~564bとを有することにより、第1ブリッジ電極51と第2ブリッジ電極52とに挟まれる領域と、第2ブリッジ電極52と第3ブリッジ電極53とに挟まれる領域を含む複数の領域で、水滴等の形成を検出することができる。また、圧力センサ510は、独立に水滴等を検出する第1~第4抵抗検出部581~584を有するため、メンブレン22上におけるどの部分に水滴等が付着しているかを、区別して検出することが可能である。
その他、圧力センサ510は、圧力センサ10との共通部分については、圧力センサ10と同様の効果を奏する。
図12は、第4変形例に係る圧力センサ610が有する抵抗変化検出部680による水滴596の検出動作を示す概念図である。図12(a)は、メンブレン22上における水滴596の付着状態の一例を表しており、図12(b)は、水滴596が付着した場合において第1抵抗検出部681で検出される電気的変化を示している。圧力センサ610は、抵抗変化検出部680が有する第1抵抗検出部681(第2~第4抵抗検出部については図示省略)等の回路構成が、図11に示す第1抵抗検出部581等とは異なる点を除き、圧力センサ510と同様である。圧力センサ610に関しては、圧力センサ510との相違点を中心に説明を行い、圧力センサ510との共通点については、説明を省略する。
図12に示す抵抗変化検出部680は、圧力センサ510の抵抗変化検出部580と同様に、第1検出電極560aと第2検出電極560bとの間の抵抗変化を検出する。抵抗変化検出部680は、図10に示す抵抗変化検出部580と同様に、第1~第4抵抗検出部を有するが、第1電極第1部分561aと第2電極第1部分561bとの間の抵抗変化を検出する第1抵抗検出部681以外は、図12では図示を省略している。
図12(b)に示すように、第1抵抗検出部681は、第1検出抵抗Ra、第2検出抵抗Rb、フォトダイオード697、フォトトランジスタ698などを有し、第1電極第1部分561aと第2電極第1部分561bとの間の抵抗変化を、Port1の電位変化により検出する。図12(a)に示すような水滴596が無ければ、第1電極第1部分561aと第2電極第1部分561bとの間に電流は流れず、フォトダイオード697は消灯しているため、フォトトランジスタ698に電流は流れない。
これに対して、図12(a)に示すように、メンブレン22上において、第1電極第1部分561aと第2電極第1部分561bとの間に跨る水滴596が形成されると、図12(b)において点線矢印で示すように、第1電極第1部分561aと第2電極第1部分561bとの間に電流が流れる。これにより、第1抵抗検出部681のフォトダイオード697が点灯し、フォトトランジスタ698に電流が流れる。これにより、第1抵抗検出部681のPort1における電位は、水滴596が形成されていない場合に対して変化し、第1抵抗検出部681は、第1電極第1部分561aと第2電極第1部分561bとの間の水滴形成に伴う抵抗変化を検出することができる。
このように、図12(b)に示すようなフォトトランジスタ698を用いた回路を有する第1抵抗検出部681も、図11(b)に示す第1抵抗検出部581と同様に水滴596の有無を検出することができる。また、圧力センサ610の第2~第4抵抗検出部についても、第1抵抗検出部681と同様の回路を有しており、第1抵抗検出部681と同様にメンブレン22上における外表面17に形成される水滴を検出することができる。
その他、図12に示す抵抗変化検出部680を有する圧力センサ610は、図11に示す抵抗変化検出部580を有する圧力センサ510との共通点については、圧力センサ510と同様の効果を奏する。
第4実施形態
図13は、第4実施形態に係る圧力センサ710を上方から見た模式平面図である。圧力センサ710は、図10に示す第1検出電極560aおよび第2検出電極560bとは形状および配列が異なる第1検出電極760a、第2検出電極760bを有する点で、第3実施形態に係る圧力センサ510とは異なる。しかし、圧力センサ710は、第1検出電極760a、第2検出電極760bの形状および配列等に関する相違点を除き、図10に示す圧力センサ510と同様である。圧力センサ710の説明は、圧力センサ510との相違点を中心に行い、圧力センサ510との共通点については、説明を省略する。
図13に示すように、圧力センサ710は、メンブレン22上において1つの第1~第4ブリッジ電極51~54と、他の一つの第1~第4ブリッジ電極51~54との間に並んで配置されており、いずれの第1~第4ブリッジ電極51~54とも分離して設けられる第1検出電極760aと第2検出電極760bとを有する。また、第1検出電極760aは、第1電極第1部分761aと第1電極第2部分762aと第1電極第3部分763aと第1電極第4部分764aとを有する。さらに、第2検出電極760bは、第2電極第1部分761bと第2電極第2部分762bと第2電極第3部分763bと第2電極第4部分764bとを有する。
図13に示すように、第1検出電極760aと第2検出電極760bとは、圧力センサ710のメンブレン22上における外表面17の他の一部を構成している。また、第1~第4ブリッジ電極51~54、第1検出電極760aを構成する第1部分~第4部分761a~764a、第2検出電極760bを構成する第1部分~第4部分761b~764bは、メンブレン22上においてホイートストンブリッジ回路33が配置される中央領域22cを囲む外周領域22dに配置されている。第1検出電極760aと第2検出電極760bとは、第1~第4ブリッジ電極51~54の間に並んで設けられるが、互いに分離して設けられる。
図13に示す第1検出電極760aと第2検出電極760bとは、図10に示す第1検出電極560aおよび第2検出電極560bとは異なり、中央領域22cを囲む方向である第1方向D1に交差する第2方向D2に並んで、1つの第1~第4ブリッジ電極51~54と、他の一つの第1~第4ブリッジ電極51~54との間に配置されている。図13に示す例では、第2方向D2は、メンブレン22の半径方向であるが、第2方向D2としては、周方向である第1方向に交差する他の方向としてもよい。
たとえば、第1ブリッジ電極51と第2ブリッジ電極52との間には、第1電極第1部分761aと第2電極第1部分761bとが、第2方向D2に並んで配置されている。同様に、第2ブリッジ電極52と第3ブリッジ電極53との間には、第1電極第2部分762aと第2電極第2部分762bとが第2方向D2に並んで配置されており、第3ブリッジ電極53と第4ブリッジ電極54との間には、第1電極第3部分763aと第2電極第3部分763bとが第2方向D2に並んで配置されており、第4ブリッジ電極54と第1ブリッジ電極51との間には、第1電極第4部分764aと第2電極第4部分764bとが第2方向D2に並んで配置されている。
圧力センサ710が有する抵抗変化検出部580は、図10に示す圧力センサ510が有する抵抗変化検出部580と同様である。図13に示すように、抵抗変化検出部580は、第1~第4抵抗検出部581~584を有する。第1~第4抵抗検出部581~584は、第1検出電極760aおよび第2検出電極760bの各第1部分761a、761b、第2部分762a、762b、第3部分763a、763b、第4部分764a、764bの間の抵抗変化を、それぞれ独立に検出する。
図13に示す圧力センサ710は、円弧形状を有する第1検出電極760aと第2検出電極760bが、第2方向D2に並んでいるため、第1~第4ブリッジ電極51~54の近傍に形成される水滴と、いずれの第1~第4ブリッジ電極51~54からも離れた中間位置に形成される水滴の両方を、好適に検出することができる。すなわち、圧力センサ710は、メンブレン22上において保護膜40から露出する外周領域22dに形成される水滴を、水滴が大きく成長する前に検出することが可能である。
なお、図10および図13に示す第1検出電極および第2検出電極の形状は円弧形状のみには限定されず、三角関数波や矩形波などの波形状であってもよく、放射形状や渦巻き形状などを部分的に有していてもよい。その他、圧力センサ710は、圧力センサ510との共通点については、圧力センサ510と同様の効果を奏する。
第5実施形態
図14は、第5実施形態に係る圧力センサ810を上方から見た模式平面図である。圧力センサ810は、第1検出電極860aを構成する検出部分としての第1~第4部分861a~864aが互いに電気的に接続されており、第2検出電極860bを構成する検出部分としての第1~第4部分861b~864bが互いに電気的に接続されている点と、抵抗変化検出部880が、図10に示す第1抵抗検出部581のみを有する点で、図10等に示す圧力センサ510とは異なる。しかし、圧力センサ810は、第1検出電極860a、第2検出電極860bおよび抵抗変化検出部880に関する上述の相違点を除き、圧力センサ510と同様である。圧力センサ810の説明は、圧力センサ510との相違点を中心に行い、圧力センサ510との共通点については同一の符号を付して説明を省略する。
図14に示すように、第1検出電極860aおよび第2検出電極860bの各検出部分861a~864a、861b~864bは、図10に示す第1検出電極560aおよび第2検出電極560bの各検出部分561a~564a、561b~564bと同様に、中央領域22cを囲む方向(周方向)である第1方向D1に介して、1つのブリッジ電極51、52、53、54と他の1つのブリッジ電極51、52、53、54との間に配置される。
また、第1検出電極860aおよび第2検出電極860bの第1部分861a、861bと第2部分862a、862bは、複数のブリッジ電極50の一つである第2ブリッジ電極52を間に挟んで、メンブレン22上に配置される。第2部分862a、862bと第3部分863a、863b、第3部分863a、863bと第4部分864a、864b、第4部分864a、864bと第1部分861a、861bは、ぞれぞれ第3ブリッジ電極53、第4ブリッジ電極54、第1ブリッジ電極51を間に挟んで、メンブレン22上に配置される。
図14に示すように、第1検出電極860aを構成する第1電極第1部分861a(第1検出部分)、第1電極第2部分862a(第2検出部分)、第1電極第3部分863a(第3検出部分)および第1電極第4部分864a(第4検出部分)は、図10に示す第1~第4部分561a~564aとは異なり、互いに電気的に接続されている。また、第1検出電極860aの各部分861a~864aと対を成す第2検出電極860bについても、第2電極第1部分861b(第1検出部分)、第2電極第2部分862b(第2検出部分)、第2電極第3部分863b(第3検出部分)および第2電極第4部分864b(第4検出部分)が、互いに電気的に接続されている。したがって、第1電極第1部分861aと第2電極第1部分861bに対して電気的に接続する第1抵抗検出部581は、第1電極第1部分861aと第2電極第1部分861bとを跨ぐように水滴596(図11参照)が形成される場合だけでなく、第1電極第2部分862aと第2電極第2部分862b、第1電極第3部分863aと第2電極第3部分863bおよび第1電極第4部分864aと第2電極第4部分864bとを跨ぐように水滴が形成された場合についても第1検出電極860aと第2検出電極860bとの間の抵抗変化を検出し、水滴の形成を検出できる。
このような圧力センサ810は、複数のブリッジ電極50周辺における水滴の検出を、シンプルな回路で実現することができる。その他、圧力センサ810は、圧力センサ510との共通点については、圧力センサ510と同様の効果を生じる。
第6実施形態
図15は、第6実施形態に係る圧力センサ910を上方から見た模式平面図である。圧力センサ910は、第1検出電極860aを構成する検出部分としての第1~第4部分961a~964aが互いに電気的に接続されており、第2検出電極960bを構成する検出部分としての第1~第4部分961b~964bが、互いに電気的に接続されている点と、抵抗変化検出部980が、図13に示す第1抵抗検出部581のみを有する点で、図13等に示す圧力センサ710とは異なる。しかし、圧力センサ910は、第1検出電極960a、第2検出電極960bおよび抵抗変化検出部980に関する上述の相違点を除き、圧力センサ710と同様である。圧力センサ910の説明は、圧力センサ710との相違点を中心に行い、圧力センサ710との共通点については同一の符号を付して説明を省略する。
図15に示すように、第1検出電極960aおよび第2検出電極960bの第1検出部分である第1部分961a、961b、第2検出部分である第2部分962a、962b、第3検出部分である第3部分963a、963bおよび第4検出部分である第4部分964a、964bは、それぞれ、図13に示す第1検出電極760aおよび第2検出電極760bと同様に、中央領域22cを囲む方向である第1方向D1に介して、1つのブリッジ電極51、52、53、54と他の1つのブリッジ電極51、52、53、54との間に配置される。
また、第1検出電極960aおよび第2検出電極960bの第1部分961a、961bと第2部分962a、962bは、複数のブリッジ電極50の一つである第2ブリッジ電極52を間に挟んで、メンブレン22上に配置される。第2部分962a、962bと第3部分963a、963b、第3部分963a、963bと第4部分964a、964b、第4部分964a、964bと第1部分961a、961bは、ぞれぞれ第3ブリッジ電極53、第4ブリッジ電極54、第1ブリッジ電極51を間に挟んで、メンブレン22上に配置される。
図15に示すように、第1検出電極960aを構成する第1電極第1部分961a、第1電極第2部分962a、第1電極第3部分963aおよび第1電極第4部分964aは、図13に示す第1~第4部分761a~764aとは異なり、互いに電気的に接続されている。また、第1検出電極960aの各部分961a~964aと対を成す第2検出電極960bについても、第2電極第1部分961b、第2電極第2部分962b、第2電極第3部分963bおよび第2電極第4部分964bが、互いに電気的に接続されている。したがって、第1電極第1部分961aと第2電極第1部分961bに対して電気的に接続する第1抵抗検出部581は、第1電極第1部分961aと第2電極第1部分961bとを跨ぐように水滴が形成される場合だけでなく、第1電極第2部分962aと第2電極第2部分962b、第1電極第3部分963aと第2電極第3部分963bおよび第1電極第4部分964aと第2電極第4部分964bとを跨ぐように水滴が形成された場合についても、第1検出電極960aと第2検出電極960bとの間の抵抗変化を検出し、水滴の形成を検出できる。
このような圧力センサ910は、複数のブリッジ電極50周辺における水滴の検出を、シンプルな回路で実現することができる。その他、圧力センサ910は、圧力センサ710との共通点については、圧力センサ710と同様の効果を生じる。
以上、複数の実施形態および変形例を挙げて発明の内容を説明してきたが、本発明の技術的範囲は、上述された実施形態や変形例のみに限定されるものではなく、他の多くの実施形態や変形例を含むものであることは言うまでもない。たとえば、検出電極、第1検出電極および第2検出電極が含む部分の数は、1~3つであってもよく、5つ以上であってもよい。また、検出電極、第1検出電極および第2検出電極は、メンブレン22上における中央領域22cの外表面17に配置されてもよい。
10、110、210、310、410、510、610、710、810、910…圧力センサ
12…接続部材
12a…ねじ溝
12b…流路
14…抑え部材
16…回路基板
17…外表面
19、19a、19b…中間配線
20…ステム
21…フランジ部
22…メンブレン
22a…内面
22b…外面
22c…中央領域
22d…外周領域
33…ホイートストンブリッジ回路
R1、R2、R3、R4…抵抗体
34…電気配線
40…保護膜
50…複数のブリッジ電極
51…第1ブリッジ電極
52…第2ブリッジ電極
53…第3ブリッジ電極
54…第4ブリッジ電極
D1…第1方向
D2…第2方向
60、460…検出電極
560a、760a、860a、960a…第1検出電極
560b、760b、860b、960b…第2検出電極
61、461、561a、561b、761a、761b、861a、861b、961a、961b…第1部分
62、462、562a、562b、762a、762b、862a、862b、962a、962b…第2部分
63、463、563a、563b、763a、763b、863a、863b、963a、963b…第3部分
64、464、564a、564b、764a、764b、864a、864b、964a、964b…第4部分
80、280、380、480、580、680、880、980…抵抗変化検出部
81、281、381、581、681…第1抵抗検出部
Ra…第1検出抵抗
Rb…第2検出抵抗
82、582…第2抵抗検出部
83、583…第3抵抗検出部
84、584…第4抵抗検出部
92…МCU
93…スイッチ
94、95…矢印
96、596…水滴
697…フォトダイオード
698…フォトトランジスタ

Claims (9)

  1. メンブレン上において複数の抵抗体により形成されたホイートストンブリッジ回路と、
    前記ホイートストンブリッジ回路に電気的に接続しており、前記メンブレン上における外表面の一部を構成し、前記ホイートストンブリッジ回路に対する外部への配線が接続する複数のブリッジ電極と、
    前記メンブレン上において1つの前記ブリッジ電極と他の1つの前記ブリッジ電極との間に配置されており、前記外表面の他の一部を構成し、いずれの前記ブリッジ電極とも分離して設けられる検出電極と、
    前記検出電極と、複数の前記ブリッジ電極の少なくとも一つとの間の抵抗変化を検出する抵抗変化検出部と、を有する圧力センサ。
  2. 複数の前記ブリッジ電極および前記検出電極は、前記メンブレン上において前記ホイートストンブリッジ回路が配置される中央領域を囲む外周領域に配置されており、
    前記検出電極は、前記中央領域を囲む方向である第1方向に関して、前記1つの前記ブリッジ電極と前記他の1つの前記ブリッジ電極との間に配置されている請求項1に記載の圧力センサ。
  3. 前記検出電極は、複数の前記ブリッジ電極の少なくとも一つを間に挟んで前記メンブレン上に配置されており、互いに電気的に接続されている第1検出部分と第2検出部分とを有する請求項1に記載の圧力センサ。
  4. 前記検出電極は、複数の前記ブリッジ電極の少なくとも一つを間に挟んで前記メンブレン上に配置される第1検出部分と第2検出部分とを有し、
    前記抵抗変化検出部は、前記第1検出部分と複数の前記ブリッジ電極の少なくとも一つとの間の抵抗変化と、前記第2検出部分と複数の前記ブリッジ電極の少なくとも一つとの間の抵抗変化とを、独立して検出する請求項1に記載の圧力センサ。
  5. メンブレン上において複数の抵抗体により形成されたホイートストンブリッジ回路と、
    前記ホイートストンブリッジ回路に電気的に接続しており、前記メンブレン上における外表面の一部を構成し、前記ホイートストンブリッジ回路に対する外部への配線が接続する複数のブリッジ電極と、
    前記メンブレン上において1つの前記ブリッジ電極と他の1つの前記ブリッジ電極との間に並んで配置されており、前記外表面の他の一部を構成し、いずれの前記ブリッジ電極とも分離して設けられており、互いに分離して設けられる第1検出電極および第2検出電極と、
    前記第1検出電極と前記第2検出電極との間の抵抗変化を検出する抵抗変化検出部と、を有する圧力センサ。
  6. 複数の前記ブリッジ電極、前記第1検出電極および前記第2検出電極は、前記メンブレン上において前記ホイートストンブリッジ回路が配置される中央領域を囲む外周領域に配置されており、
    前記第1検出電極および前記第2検出電極は、前記中央領域を囲む方向である第1方向に並んで、前記1つの前記ブリッジ電極と前記他の1つの前記ブリッジ電極との間に配置されている請求項5に記載の圧力センサ。
  7. 複数の前記ブリッジ電極、前記第1検出電極および前記第2検出電極は、前記メンブレン上において前記ホイートストンブリッジ回路が配置される中央領域を囲む外周領域に配置されており、
    前記第1検出電極と前記第2検出電極とは、前記中央領域を囲む方向である第1方向に交差する第2方向に並んで、前記1つの前記ブリッジ電極と前記他の1つの前記ブリッジ電極との間に配置されている請求項5に記載の圧力センサ。
  8. 前記第1検出電極および前記第2検出電極は、それぞれ、少なくとも1つの前記ブリッジ電極を間に挟んで前記メンブレン上に配置されており、互いに電気的に接続されている第1検出部分と第2検出部分とを有する請求項5に記載の圧力センサ。
  9. 前記第1検出電極および前記第2検出電極は、それぞれ、少なくとも1つの前記ブリッジ電極を間に挟んで前記メンブレン上に配置されている第1検出部分と、第2検出部分とを有し、
    前記抵抗変化検出部は、前記第1検出電極の前記第1検出部分と前記第2検出電極の前記第1検出部分との間の抵抗変化と、前記第1検出電極の前記第2検出部分と前記第2検出電極の前記第2検出部分との間の抵抗変化とを、独立して検出する請求項5に記載の圧力センサ。
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