JP2024042739A - コネクタ - Google Patents

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俊彦 松尾
Toshihiko Matsuo
直伸 山下
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  • Mutual Connection Of Rods And Tubes (AREA)

Abstract

【課題】本発明は、管状部材に挿入して管状部材を内側から連結・固定するためのコネクタを提供する。【解決手段】本コネクタは、互いに対向配設されて一端を管状部材に挿入可能な筒型形状を形成する一対の第一コネクタ部材及び第二コネクタ部材を備え、第一コネクタ部材及び第二コネクタ部材は、互いに隙間を空けて対向配設され、軸方向の中間部に設けた支点部により前記隙間で両端がそれぞれ接近又は離間するように揺動可能であり、管状部材と軸方向反対側の他端の接近が所定量を超えると支点部も離間し、第一コネクタ部材と第二コネクタ部材の他端側を順次、接近又は離間させる連結部を備え、連結部により他端側が接近すると一端側が離間されて管状部材の内壁を押圧することで管状部材内に固定され、連結部により他端側が離間されると一端側が接近する又は管状部材の内壁への押圧する力が減少することで管状部材内への固定から解放される。【選択図】図1

Description

本発明は、管状部材を他の管状部材等に連結するときに用いる内嵌め型のコネクタに関する。
従来より工場や倉庫内では、スチールパイプに樹脂コーティングした円筒型の管状部材とこれらを連結するコネクタ(継手)とを組み合わせての種々の棚等を設置していた。このコネクタには、特許文献1、3~4のような内嵌め型のコネクタや、特許文献2のような外嵌め型のコネクタが知られている。
従来の外嵌め型のコネクタでは、管状部材を外側からボルトで締め付ける必要があり、コネクタが外側に大きく露出し、意匠性が悪く周囲との干渉があった。また、コネクタの内径面と管状部材との圧接力が分散し、ガタツキや抜けの可能性があった。したがって、必ずしも意匠性や組立性に優れるとまでは言えず、沿革的に採用している当業者多い点での優位性で汎用化していた側面は否定できなかった。
一方、内嵌め型のコネクタにおいても管状部材の端部でコネクタが大きく露出したり、コネクタに応じて管状部材の端部や内径、コネクタそのものに特殊形状を施す必要があることや、組立物の形状に応じて部品点数が増加すること、狭小スペースでの作業性が悪く耐久性の問題があること等、の改善点がある。
意匠登録第881251号公報 実開平5-36114号公報 特開2007-113685号公報 特開2014-84926号公報
上記課題を解決すべく本発明は創作されたものであり、周囲部品が干渉するような狭小スペースでも作業性が高く、1つの連結作業で種々の管状部材にしっかりと固定することができるコネクタを提供することを目的とする。
本発明は、管状部材に挿入して該管状部材を内側から連結・固定するためのコネクタが提供される。本コネクタは、
互いに対向配設されて一端を管状部材に挿入可能な筒型形状を形成する一対の第一コネクタ部材及び第二コネクタ部材を備え、
該第一コネクタ部材及び第二コネクタ部材は、互いに隙間を空けて対向配設され、軸方向の中間部に設けた支点部により前記隙間で両端がそれぞれ接近又は離間するように揺動可能であり、管状部材と軸方向反対側の他端の接近が所定量を超えると前記支点部も離間し、
前記第一コネクタ部材と第二コネクタ部材の他端側を順次、接近又は離間させる連結部を備え、該連結部により他端側が接近すると一端側が離間されて管状部材の内壁を押圧することで管状部材内に固定され、前記連結部により他端側が離間されると一端側が接近する又は管状部材の内壁への押圧する力が減少することで管状部材内への固定から解放され、
前記連結部は、前記一対の第一コネクタ部材及び第二コネクタ部材は、いずれかの一方の他端側の側部から前記支点部側に向かって他方の側部まで斜めに貫通する貫通孔と、該貫通孔に挿入されてネジ締結されるネジ部材とを備える。
上記本コネクタは、管状部材同士(例えば、実施形態における管状部材50,52)又はその他の部材(例えば、実施形態における角度調整具40)を連結する際に用いるコネクタであり、管状部材に筒状の一端側(例えば、実施形態における挿入部24)を挿入した後、その一端側を径方向に拡大させて管状部材の内壁を当接して連結するコネクタを提供している。本コネクタでは、外側から被せて締結する所謂外嵌め式のコネクタと異なり、挿入した後に径を拡げることで内側から締結する所謂内嵌め式を採用している。とりわけ本コネクタは、筒状部材を縦方向(軸線方向)に略二分割した形状の第一コネクタ部材及び第二コネクタ部材と(例えば、実施形態における第一コネクタ部材12及び第二コネクタ部材14)が一対になって対向配設されて(重ねられて)略筒状になるようにしており、第一コネクタ部材及び第二コネクタ部材それぞれは互いに「隙間(例えば、実施形態における隙間t3、t4)」を空けて重ねられるようにしている。
また、第一コネクタ部材及び第二コネクタ部材は、軸方向の中間部に支点部(例えば、実施形態における突出支点部18及び凹部20で構成される支点部)が設けられ、この「支点部」を中心に両端が「隙間」で接近又は離間するように揺動可能であり、管状部材内に一端を挿入した状態で管状部材と軸方向反対側の他端の「連結部」を閉じて接近させると一端側が離間して拡開される。
このように他端側の連結部として、傾斜する貫通孔(例えば、実施形態における第一ネジ孔3636及び第二ネジ孔38)を通るネジ部材(例えば、実施形態におけるボルト部材30及びナット部材32)で締結する構成を採用する。連結部において傾斜させたネジ締結ができるようにしていることで、組立現場で周囲部品が近接する狭いスペースである場合であってもネジ締結用工具が連結部までアクセスし易い。加えて、連結部で傾斜させたネジ締結を行うことで、単に径方向に締め付けて第一コネクタ部材と第二コネクタ部材の他端側を接近させる力を付与するだけの場合に比べて、ネジ締結の進行が径方向の締め付け成分のみならず軸線方向の進行成分も含むこととなり別途の二部材を重ね合わせて(対向配設させて)ネジを締め付けるだけで初期的な重ね合わせのときの軸方向のズレを補正しながら管状部材内に押し込んで固定することができる。
このような構成を採用することにより、ガタつくことなくしっかりと管状部材に固定でき、管状部材の内径の加工精度が精緻でなくとも、しっかり固定するコネクタを提供することができ、種々の径及び内壁形状・素材の管状部材(後述の角度調整具を介在させる場合を含む)との連結に用いるコネクタとして機能する。
また、好適な本コネクタにおいて、
前記支点部は、前記第一コネクタ部材の軸方向の中間部で第二コネクタ部材側に突出する突出支点部と、前記第二コネクタ部材の軸方向の中間部で前記突出支点部と噛み合って受容可能な凹部と、で構成される。
上述するように本発明のコネクタは、管状部材に筒状の一端側を挿入した後、隙間を空けて対向配設した一対の第一コネクタ部材及び第二コネクタ部材の他端側(管状部材と反対側)の連結部を閉じることで一端側を径方向に拡開させて管状部材の内壁を当接して連結される内嵌め型のコネクタの改良例であるが、代表形態として、第一コネクタ部材及び第二コネクタ部材それぞれの軸方向中間部に突出支点部(例えば、実施形態における突出支点部18)及びこれと噛み合う凹部(例えば、実施形態における凹部20)とで構成された支点部を設け、この支点部を中心に前述した第一コネクタ部材と第二コネクタ部材との「隙間」を揺動する構成を採用している。
この構成によれば、鋳造等の工程で容易に第一コネクタ部材と第二コネクタ部材とを製造することができ、両者を単に重ね合わせて管状部材に挿入し、管状部材の外部に出た端部(他端側)に設けられた連結部を斜めにネジ締結していくだけで管状部材の内径の加工精度が精緻でなくとも、重ね合わせ時のズレを補正しながら徐々に押し込んでしっかり管状部材内に固定することができ、種々の管状部材(後述の角度調整具を介在させる場合を含む)との連結に用いるコネクタとして機能する。
また、他の好適な本コネクタにおいて、
前記第一コネクタ部材と第二コネクタ部材とは、前記連結部をネジ締結することで他端側が接近すると一端側が離間されて管状部材の内壁を当接し、当接後に弾性変形しながら押圧することで管状部材内に固定され、前記連結部のネジ締結を解除していくと他端側が管状部材の内壁への弾性変形による押圧力が減少され、管状部材の内壁から離間すると管状部材に対する固定から解放される。
このコネクタ例では、管状部材内で弾性変形の範囲内で拡開又は閉鎖させ、塑性変形させない構成を採用している。管状部材内に一端を挿入した状態で管状部材と軸方向反対側の他端の「連結部」をネジ締結により接近させると一端側が互いに離間することにより管状部材内で拡開する。このとき前述する「支点部」を中心とする揺動により管状部材内で拡開するが、この拡開には、管状部材の内壁に当接するまでの段階と、当接後、さらにネジ締結していくことで当接を超えて管状部材内壁を押圧し、その押圧力で固定していく段階とが存在する。また、ネジ締結が進行すると「支点部」が離間し、他端側に支点が移って、これを中心とする揺動に至り、支点からの距離が延びることによる大きな力が管状部材の内壁に作用する場合もあり得る。
本コネクタでは、この管状部材内での拡開による押圧力が作用しても弾性変形の範囲内で押圧力が作用するようにし、これを達成し得る弾性素材及び前記「隙間」で設計されている。
また、「連結部」のネジ締結を解除して管状部材から本コネクタを抜去する場合にも弾性素材の復元力で弾性力が低減することで押圧力が減少し、それを超えてネジ締結が解除されると一端側が管状部材の内壁から離間し、本コネクタを管状部材から抜去可能となる。
このような構成を採用することにより、単に「支点部」を中心とする揺動による拡開で管状部材の内壁を当接させその押圧力で管状部材内に固定する場合よりも管状部材の内壁への当接後もネジ締結の進行にしたがって徐々に弾性力が大きくなっていき、管状部材の内壁に特段の嵌合部などの設けなくてもしっかりとした固定を行うことができる。また、これと同時に弾性変形の範囲内で管状部材の内壁を押圧させるため当接部の「塑性変形」を防止することができ、管状部材との連結を解放し抜去した場合には「弾性変形」により元通りに復元するため、繰り返し使用可能なコネクタを提供することができる。この点でも本コネクタが大きく有利である。
本発明に係るコネクタによれば、管状部材と反対側を斜め方向にネジ締結することで管状部材内に押し込みながら内側から径方向に押圧することで、種々の径、素材・内側形状の管状部材に堅く連結することができる。同時に本発明のコネクタは、管状部材への連結に際し、塑性変形を排除し得るため反復使用による耐久性も高い。
本発明のコネクタの間に角度調整具を連結した状態で他のコネクタを管状部材に連結した様子を示すコネクタの分解図を含む斜視図である。 (a)は、図1に示す本発明のコネクタや角度調整具、管状部材を連結した状態の径方向右側から見た図であり、(b)はその径方向下側から見た図である。 (a)は図1に示す本発明のコネクタや角度調整具、管状部材を連結した状態の径方向左側から見た図、(b)はその径方向下側から見た図2(a)のV-V断面図である。 図3(b)右側の領域Wの拡大図であり、(a)に本コネクタの挿入側の締め付けが緩められているときの様子、(b)に締め付けが進行した様子が示されている。
以下、本発明のコネクタ10について図1~図4を参照しつつ説明する。
図1は、本発明のコネクタ10、10’の間に角度調整具40を連結した状態でコネクタ10、10’の挿入側を管状部材50、50’に連結した様子を示すコネクタ10の分解図を含む斜視図である。図2~図4は、図1と同様にコネクタ10、角度調整具40、管状部材50を連結した状態の径方向右側(図1に示すX方向右側)から見た図であり、図2(b)はその径方向下側(図1に示すZ方向下側)から見た図、図3(a)はその径方向左側(図1に示すZ方向左側)から見た図、図3(b)はその径方向下側(図1に示すZ方向下側)から見た図2(a)のV-V断面図である。また、図4は、図3(b)右側の領域Wの拡大図であり、(a)に本コネクタの挿入側の締め付けが緩められているときの様子、(b)に締め付けが進行した様子が示されている。
本コネクタ10は、第一コネクタ部材12と第二コネクタ部材14とで構成されている。第一コネクタ部材12及び第二コネクタ部材14は、概ね略筒形形状を軸方向(Y方向)に2分割した形状であり、互いの対向側を重ね合わせる一対の部材である。第一コネクタ部材12及び第二コネクタ部材14は、それぞれ概ね略半円筒形状であり、軸方向に沿って順に、第一コネクタ部材12及び第二コネクタ部材14を重ねた状態で中空の管状部材50内に挿入・抜去可能な挿入部24と、挿入部24に連続する頭部22とで形成されている。
挿入部24は、その外周壁に軸線方向に延びる滑り止め部材24aが装着されており、管状部材50内に挿入した際のズレ防止の役割を有する。また、頭部22は、挿入部24を管状部材に挿入したときに管状部材50から突出するツバ部22a(図1において管状部材52から突出するコネクタ10’のツバ部22aも参照)と、ツバ部22aと挿入部24との間に挟まれて径が小さくなった小径部22aとで構成されている。
また、第一コネクタ部材12及び第二コネクタ部材14それぞれには、重ね合わせたときに互いの対向側に開放する第一受容部12a、第二受容部14aが設けられている。この第一受容部12a、第二受容部14aは、頭部22から挿入部24に亘って囲む高さt1の枠部12b、14bにより後述の板状部材42の座グリとなって受容する略平面が形成されている。
また、第一コネクタ部材12及び第二コネクタ部材14は、枠部12b、14bを対向側に合わせることで(重ね合わせることで)、外周壁面が連続平面となって1つの略筒型形状のコネクタ10を形成し、そのツバ部22aがストッパとなって管状部材50内に挿入部24~頭部24の小径部24bまで挿入される。管状部材50内への挿入は、第一コネクタ部材12及び第二コネクタ部材14を重ね合わせただけのコネクタ10として挿入してもよいが、図1~図4に示すように板状部材42を挟み込んだ状態で重ね合わせたコネクタ10として挿入することもできる。
また、上記第一コネクタ部材12及び第二コネクタ部材14の第一受容部12a、第二受容部14aは、それぞれ頭部22側に径方向(図1のX方向)斜めに貫通する第一ネジ穴36、第二ネジ穴38が設けられる。詳細には後述するが、第一ネジ穴36、第二ネジ穴38は、第一コネクタ部材12及び第二コネクタ部材14を対向させて重ねわせたときに互いに覗く位置に配設されており、ボルト部材30とナット部材32をネジ締結することにより、第一コネクタ部材12及び第二コネクタ部材14を連結する。このとき板状部材42を挟んで第一コネクタ部材12及び第二コネクタ部材14を連結することもできるように、板状部材42には管状部材50と反対側寄り(頭部22側)に貫通孔44が設けられ、第一コネクタ部材12及び第二コネクタ部材14をネジ締結する際にボルト部材30が通過することで、第一コネクタ部材12と第二コネクタ部材14の連結と同時に板状部材42を挟み込んで固定する。
したがって、板状部材42は、第一受容部12aと第二受容部14aとの間に介挿させる際に枠部12b、14bが軸線方向(図1のY方向)及び径方向(図1のX方向)の大きなズレのストッパとなって、第一ネジ穴36及び第二ネジ穴38に対して覗く位置に配設される。
なお、図1~図4に示すボルト部材32とナット部材30はそれぞれ、六角レンチで締結する六角穴付きボルト、六角ナットであり、第一ネジ穴36は六角ボルト30が回転しないように嵌め込まれる六角形状の孔を形成する。これにより、第一ネジ穴36にナット部材30を挿入した状態で第二ネジ穴38にボルト部材32を挿入し、斜め上から六角レンチをアクセスさせて締め付けていけば別途の回り留め工具を用いなくても六角レンチだけでナット部材32の回転を固定した状態で容易にネジ締結することができる。これにより組立現場に散見される径方向にスペースがないような場合でも空いているスペースから斜めに六角レンチを入れながら組立作業を行うことができる。さらに、図1~図4のコネクタ10では連結部として上記ボルト部材32とナット部材30とを採用しているが、ナット部材30を用いず、第二ネジ孔38内にタップ加工で直接ネジ溝を設けて、そのネジ溝にボルト部材32を締結する構造を採用することもあり、この場合であっても上述した別途の回り留め工具を用いない点は同様である。
また、第一コネクタ部材12と第二コネクタ部材14とは、それぞれの頭部22と挿入部24との間の位置を中心にそれぞれの両端が接近/離間するように支点部(突出支点部18及び凹部20)16が設けられている。支点部は、第一コネクタ部材12の突出支点部18が第二コネクタ部材14の凹部20に受容されて互いに滑り接触により回転する。
詳細には、第一コネクタ部材12の突出支点部18は、第一受容部12aの枠部12bから対向側(第二コネクタ部材14側)に突出する(Z方向)両側に設けられた半円板状の一対のツバ部18aと、図示しないが一対のツバ部18aの間を(Z方向)に繋いで第一受容部12aから対向側(第二コネクタ部材14側)に突出する半円筒状の軸部18bと、で構成されている。一方、第一コネクタ部12の突出支点部18を受容する第二コネクタ部材14の凹部20は、第二受容部14aの枠部14bから凹んで第一コネクタ部材12のツバ部18aの軸回転を滑らせながら受容する一対のツバ受容部20aと、一対のツバ受容部20aの間をZ方向に繋いで軸部18bの軸回転を滑らせながら受容する略半円筒の溝状に凹んだ軸受容部20bと、で構成されている。
このような構成を採用すると支点部(突出支点部18及び凹部20)を中心として、第一コネクタ部材12と第二コネクタ部材14とが揺動するため、ボルト部材30をナット部材32に対してネジ締結していくと、ネジ締結が進行して第一コネクタ部材12及び第二コネクタ部材14の頭部22側が接近していくにしたがって、挿入部24側が離間して拡がっていき、挿入部24の側部、特に滑り止め24aが管状部材50内の内壁を押圧し、コネクタ10が管状部材50にしっかり固定される(この固定の詳細にはついては後述)。
一方、第一コネクタ部材12と第二コネクタ部材14とで板状部材42を挟み込む場合、第一コネクタ部材12と第二コネクタ部材14との間に板状部材42が存在するため第一コネクタ部材12側の突出支点部18全体を第二コネクタ部材14側の凹部20全体で受容することができないため、枠部12bの両側一対のツバ部18aのみが枠部14bの両側一対のツバ部受容部20aに滑り回転自在に受容されることで「支点部」を中心に第一コネクタ部材12及び第二コネクタ部材14の両側が揺動する。このときツバ部18aが板状部材42に当たらないように、ツバ部18a及びツバ部受容部20aの軸線方向位置(図1のY方向位置)と合う板状部材42の長手方向位置の両側部に切欠部46が設けられている。
なお、板状部材42を挟み込む場合、第一コネクタ部材12の突出支点部18の軸部18aが板状部材42に当接し過ぎて対向方向(図1のX方向)に作用する力のバランスが不均衡になり、板状部材42が斜めになった状態で固定されることを回避するために、第一受容部12a及び第二受容部14aそれぞれの深さt1と板状部材の厚みt2とは、t1×2>t2 であることが好ましい。
次に、図3(b)及び図4(a)(b)を参照しつつボルト部材30とナット部材32の締結による第一コネクタ部材12及び第二コネクタ部材14それぞれの挿入部24側を管状部材50内で固定及び固定解除するときの原理について説明する。 図3(b)に示す断面図では、図1~図3(a)までと同様に右側は管状部材50への挿入固定する前のコネクタ10が表示されており、角度調整具40を挟んで左側には管状部材52に挿入固定した状態のコネクタ10’が表示されている。さらに、図3(b)右側の領域Wの拡大図が図4であり、ボルト部材30とナット部材32の締め付けが緩めされているときの様子が図4(a)に、締め付けが進行した様子が図4(b)に、表示されている。
第一コネクタ部材12及び第二コネクタ部材14は、「支点部」により互いに所定の隙間を空けられ、その「隙間」内で両端が揺動できるように重ねられているが、図4(a)のネジ締結が緩められた状態では、第一コネクタ部材12及び第二コネクタ部材14は、管状部材50内への挿入側先端(挿入部24の右端)は互いに接近しており、これと反対側先端(頭部22のツバ部22aの左端)は支点部(突出支点部18と凹部20:(一点鎖線O-O参照))を中心に回転揺動(矢印r1参照)して互いに距離t3分の隙間60を空けて離間している。したがって、挿入部24の外径が小さく管状部材50の内壁への押圧がないためコネクタ10と管状部材50との連結が解除されている。このときボルト部材30の先端側は第一コネクタ部材12側の第一ネジ穴36に対して隙間62が空けられた状態になっている。
上記ネジ締結が緩められた状態から図4(b)に示すようにネジ締結が進行(矢印l1参照) すると、ボルト部材30の先端側は第一コネクタ部材12側の第一ネジ穴36との隙間62が閉じていく(図4(b)では隙間がない状態)。これに従って、第一コネクタ部材12及び第二コネクタ部材14の挿入側先端(挿入部24の右端)は互いに隙間64を空けながら離間していき、これと反対側先端(頭部22のツバ部22aの左端)は支点部(一点鎖線O-O参照)を中心に回転揺動(矢印r2参照)しながら離間していき、隙間64が拡大する(図4(b)では隙間64を距離t4として表示)。これにより挿入部24の外径が大きくなっていき管状部材50の内壁への当接が進行して径方向外側に向いた押圧力(矢印F参照)が作用し、押圧力Fによりコネクタ10と管状部材50とがしっかりと連結される。
このときのボルト部材30の締結が進行した距離l1に対する挿入側先端(挿入部24の右端)の離間距離について図4(b)右側に示す距離l1の各方向距離l1f,l1wについて考える。距離l1fは、ネジ締結の進行方向の距離l1に対する軸線方向分(図1のY方向分)の距離を示しており、距離l1wは、ネジ締結の進行方向の距離l1に対する径方向分(図1のZ方向分)の距離を示している。
ボルト部材30の締結が距離l1進行すると、軸方向には距離l1f、径方向には距離l1w進行する。したがって、ボルト部材30の締結の進行は、径方向(図1のZ方向)に第一コネクタ部材12及び第二コネクタ部材14のツバ部22aが閉鎖し挿入部24が拡開すると同時に、挿入方向(図4の右方向)に挿入部24が管状部材50内に進行する。
例えば、図4(b)に示すように第一ネジ孔36及び第二ネジ孔38が径方向から角度θ傾斜する場合、ボルト部材30が距離l1進行するとツバ部22aが距離l1×cosθ 閉鎖し、挿入部24の先端が距離l1×cosθ×l4/l3 拡開する(l3=頭部22の軸線方向長さ、 l4=挿入部24の軸線方向長さ)。加えて、ボルト部材30が距離l1進行すると第一コネクタ部材12及び第二コネクタ部材14が軸線方向(図1のY方向)に距離l1×sinθ 進行する。
このように第一ネジ孔36及び第二ネジ孔38を傾斜させてネジ締結すると単に径方向に締結する場合よりも六角レンチ等の締結工具がアクセスしやすいだけでなく、ネジの回転に合わせて挿入部24が管状部材50内に進行する力が作用し、管状部材50への確実な連結を達成することができる。さらに図1~図4に示す第一コネクタ部材12及び第二コネクタ部材14は、ネジ締結に従って挿入部24の先端が拡開しながら弾性変形することで管状部材50の内壁への押圧力が増加していくことになり、これに軸方向の進行が加わると弾性力とともに押し込みながら拡開するため固定力がさらに増強される。
また、径方向のネジ締結が進行し、ボルト部材30の移動距離l1が大きくなって、挿入部24を超えて支点部の突出支点部18と凹部20が離間する程度まで管状部材50側の拡開が大きくなり、揺動中心が支点部から頭部22側にズレて揺動半径が拡大(l3からl3+l4に拡大)するような場合であっても、単に径方向にネジ締結するよりも本コネクタ10の方が径方向の締結進行が緩やかになり、且つ軸線方向の進行も加わるため急激な弾性変形をすることがなく、弾性限界を超えて塑性変形に至る可能性を大幅に低下させることができる。その結果、本コネクタは、何度も挿入・抜去して反復使用することができる。
さらに、上記のように第一ネジ孔36及び第二ネジ孔38を傾斜させ、ボルト部材30の締結にしたがって軸線方向の締結も加わることで板状部材42を挟み込む場合にはボルト部材30を貫通させる貫通孔44が軸線方向に長い場合であっても緩むことなくボルト部材30の締結にしたがって固定力を強化していくことができ、ある程度の大きめの貫通孔44を用意すれば足りるため締結前の第一コネクタ部材12と第二コネクタ部材14と板状部材32とを重ね合わせる際に高い位置決め精度が要求されず、現場での組立作業が容易になる。
このことにより挟み込む板状部材42やこれに取り付ける部品の自由度が大幅に向上する。その結果、図1~図4の例の角度調整具40のようなある程度重量を有する高精度な器具を取り付けた本コネクタ10の提供もしやすくなり、管状部材を連結する内嵌め型のコネクタとしての汎用性が高いものとなる。
なお、図1~図4で例示する角度調整具40は、上述した特許文献3で発明者により提供されたものであり、これに連結する管状部材50、52の枢結箇所に使用する冶具としてロックバー41によりロックを解除して管状部材50、52を枢結回転させ、所望の角度でロックバー41によりロック操作することで管状部材50、52を所望の角度に容易にロック・ロック解除し得るものである。
以上、本発明のコネクタについての実施形態について図1~図4を参照しつ説明してきたが、本発明はこれに限定されるものではなく特許請求の範囲および明細書等に記載の精神や教示を逸脱しない範囲で他の変形例、改良例が得られることが当業者は理解できるであろう。
10,10' コネクタ
12 第一コネクタ
12a 第一受容部
12b 枠部
12c 隙間
14 第二コネクタ
14a 第二受容部
14b 枠部
14c 隙間
18 突出支点部
18a ツバ部
18b 軸部
20 凹部
20a ツバ受容部
20b 軸受容部
22 頭部
22a ツバ部
22b 小径部
24 挿入部
24a 滑り止め
26 連結部
30 ボルト部材
32 ナット部材
34 ネジ孔(貫通孔)
36 第一ネジ孔
38 第二ネジ孔
40 角度調整具
41 ロックバー
42 板状部材
44 貫通孔
46 切欠部
50、52 管状部材

Claims (4)

  1. 管状部材に挿入して該管状部材を内側から連結・固定するためのコネクタであって、
    互いに対向配設されて一端を管状部材に挿入可能な筒型形状を形成する一対の第一コネクタ部材及び第二コネクタ部材を備え、
    該第一コネクタ部材及び第二コネクタ部材は、互いに隙間を空けて対向配設され、軸方向の中間部に設けた支点部により前記隙間で両端がそれぞれ接近又は離間するように揺動可能であり、管状部材と軸方向反対側の他端の接近が所定量を超えると前記支点部も離間し、
    前記第一コネクタ部材と第二コネクタ部材の他端側を順次、接近又は離間させる連結部を備え、該連結部により他端側が接近すると一端側が離間されて管状部材の内壁を押圧することで管状部材内に固定され、前記連結部により他端側が離間されると一端側が接近する又は管状部材の内壁への押圧する力が減少することで管状部材内への固定から解放され、
    前記連結部は、前記一対の第一コネクタ部材及び第二コネクタ部材は、いずれかの一方の他端側の側部から前記支点部側に向かって他方の側部まで斜めに貫通する貫通孔と、該貫通孔に挿入されてネジ締結されるネジ部材とを備える、ことを特徴とするコネクタ。
  2. 前記支点部は、前記第一コネクタ部材の軸方向の中間部で第二コネクタ部材側に突出する突出支点部と、前記第二コネクタ部材の軸方向の中間部で前記突出支点部と噛み合って受容可能な凹部と、で構成される、ことを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記第一コネクタ部材と第二コネクタ部材とは、前記連結部をネジ締結することで他端側が接近すると一端側が離間されて管状部材の内壁を当接し、当接後に弾性変形しながら押圧することで管状部材内に固定され、前記連結部のネジ締結を解除していき他端側が管状部材の内壁への弾性変形による押圧力が減少され、一端側が管状部材の内壁から離間すると管状部材に対する固定から解放される、ことを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
  4. 互いに対向配設される前記第一コネクタ部材及び第二コネクタ部材それぞれの対向側には、互いに対向して開口する別部材の受容用の第一受容用凹部及び第二受容用凹部を設け、該別部材は前記第一コネクタ部材及び第二コネクタ部材で挟み込んだときに前記第一受容用凹部と前記隙間と第二受容用凹部との間で前記連結部による連結にしたがって位置決めされる、ことを特徴とする請求項1~3いずれか1項に記載のコネクタ。
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