JP2024041470A - 電動工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】電動工具において、対象物の締付作業毎に締付作業の設定値を受信することなく、一連の締付動作を繰り返し実施できるようにする。【解決手段】電動工具は、モータ、操作部、記憶部、モータ制御部、および作業制御部を備える。記憶部は、締付作業毎にモータの駆動条件が設定された複数の作業情報を記憶し、モータ制御部は、操作部から駆動指令が入力されると、記憶部に記憶された作業情報に基づきモータを駆動する。作業制御部は、モータ制御部によるモータの駆動毎に、記憶部に記憶された複数の作業情報の中から特定の作業情報を選択してモータ制御部に出力することで、複数の作業情報に対応した締付作業を所定順序で実行させる。また、作業制御部は、締付作業を所定順序で実行させるための作業情報出力動作を繰り返し実行する。【選択図】図2

Description

本開示は、対象物の締付作業を行うのに用いられる電動工具に関する。
特許文献1には、ネジ締め作業を行うたびに、次のネジ締め作業での締付力の設定値を、スマート端末から電動工具に送信させることで、電動工具によるネジ締め作業をスマート端末を介して管理するよう構成された、作業管理装置が開示されている。また、特許文献1には、ネジ締め作業を複数回連続的に実施させるために、スマート端末から、複数回のネジ締め作業での締付力の設定値を順番に電動工具に送信することも開示されている。
この作業管理装置において、電動工具は、スマート端末から送信されてきた締付力の設定値を一旦記憶し、トリガスイッチが操作されると、締付力が、記憶した設定値となるようモータを駆動し、ネジなどの対象物を締め付ける。また電動工具は、対象物の締付結果を、スマート端末を介して、作業管理装置に送信する。この結果、作業管理装置は、スマート端末を介して、電動工具の動作設定を行い、電動工具による対象物の締付結果を管理することができる。
特許第6395081号公報
ところで、特許文献1に記載された電動工具は、作業管理装置側での動作状態の管理のために、締付作業を1回、或いは複数回実施する度に、スマート端末などの外部端末と通信する必要がある。
このため、例えば、電動工具に、異なる締付作業を順に実行する一連の締付動作を繰り返し実行させたい場合であっても、締付作業の1回毎或いは複数回毎に電動工具と外部端末との間の通信を実施させる必要がある。従って、この場合には、電動工具と作業管理装置との通信頻度が多くなり、制御処理負荷が増加するとか、通信毎に記憶する設定値等のデータ量が多くなる、という問題が生じる。
本開示の一局面は、電動工具において、対象物の締付作業毎に締付作業の設定値を受信することなく、一連の締付動作を繰り返し実施できるようにすることを目的とする。
本開示の一局面の電動工具は、モータと、操作部と、記憶部と、モータ制御部と、作業制御部と、を備える。
操作部は、モータの駆動指令を入力するよう構成されており、記憶部は、モータの駆動条件が対象物の締付作業毎に設定された複数の作業情報を記憶するよう構成されている。そして、モータ制御部は、操作部からモータの駆動指令が入力されると、記憶部に記憶された作業情報に基づきモータを駆動する。
作業制御部は、モータ制御部によるモータの駆動毎に、記憶部に記憶された複数の作業情報の中から特定の作業情報を選択してモータ制御部に出力することで、複数の作業情報に対応した締付作業を所定順序で実行させる。
また、作業制御部は、複数の作業情報に対応した締付作業を所定順序で実行させるための作業情報出力動作が完了すると、その作業情報出力動作を再度実行することで、作業情報出力動作を繰り返し実行する。
従って、本開示の電動工具によれば、対象物の締付作業毎に、締付作業の作業情報(つまりモータの駆動条件)を外部端末から取得することなく、複数の作業情報に対応した一連の締付動作を繰り返し実行することができるようになる。
このため、本開示の電動工具によれば、特許文献1に記載の電動工具に比べ、外部端末との通信頻度を低下させて、作業制御部の処理負荷が増加するのを抑制できる。また、通信毎に作業情報を取得して、記憶する必要がないので、作業情報のデータ量が多くなるのを抑制できる。
実施形態の電動工具の外観を表す斜視図である。 電動工具および外部端末の電気的構成を示すブロック図である。 モータの制御に用いられるJob情報およびシーケンス情報の一例を表す説明図である。 外部端末から電動工具へのシーケンス情報の登録手順を説明する説明図である。 通信回路にて実行されるシーケンス関連カウント初期化処理を表すフローチャートである。 電動工具の起動時に実行される制御モード設定処理を表す説明図である。 ジョブ情報に基づくモータ駆動終了毎に実行される作業終了処理を表す説明図である。 通信回路にて実行されるシーケンス更新処理を表すフローである。
[実施形態の総括]
ある実施形態における電動工具は、モータを備えてもよい。加えて/あるいは、電動工具は、操作部を備えてもよい。操作部は、モータの駆動指令を入力するように構成されてもよい。加えて/あるいは、電動工具は、記憶部を備えてもよい。記憶部は、モータの駆動条件が対象物の締付作業毎に設定された複数の作業情報を記憶するよう構成されてもよい。加えて/あるいは、電動工具は、モータ制御部を備えてもよい。モータ制御部は、操作部からモータの駆動指令が入力されると、記憶部に記憶された作業情報に基づきモータを駆動するように構成されてもよい。
加えて/あるいは、電動工具は、作業制御部を備えてもよい。作業制御部は、モータ制御部によるモータの駆動毎に、記憶部に記憶された複数の作業情報の中から特定の作業情報を選択してモータ制御部に出力することで、複数の作業情報に対応した締付作業を所定順序で実行させるように構成されてもよい。また、作業制御部は、複数の作業情報に対応した締付作業を所定順序で実行させる作業情報出力動作が完了すると、作業情報出力動作を再度実行することで、作業情報出力動作を繰り返し実行するように構成されてもよい。
ある実施形態における電動工具が、上記のモータ、上記の操作部、上記の記憶部、上記のモータ制御部および上記の作業制御部を備えているのであれば、このような電動工具は、複数の作業情報に対応した一連の締付動作を繰り返し実行することができる。また、このように一連の締付動作を繰り返し実行するに当たって、電動工具は、対象物の締付作業毎に、締付作業の作業情報(つまりモータの駆動条件)を外部端末から取得する必要がない。したがって、この電動工具によれば、外部端末との通信頻度を低下させて、作業制御部の処理負荷が増加するのを抑制できる。また、通信毎に作業情報を取得して、記憶する必要がないので、作業情報のデータ量が多くなるのを抑制できる。
加えて/あるいは、記憶部には、複数の作業情報に加えて、複数の作業情報に対応した締付作業の順序が予め設定された順序情報が記憶されてもよい。加えて/あるいは、作業制御部は、モータ制御部によるモータの駆動毎に、記憶部に記憶された順序情報に基づき次に実施すべき締付作業の作業情報を選択して、モータ制御部に出力するよう構成されてもよい。このような電動工具によれば、作業制御部は、記憶部に記憶された順序情報に基づいて、対象物の締付作業を順に実行することができる。
加えて/あるいは、記憶部に記憶された順序情報には、複数の作業情報に対応した締付作業の順序に加えて、締付作業の実行回数が含まれてもよい。加えて/あるいは、作業制御部は、モータ制御部によるモータの駆動毎に、記憶部に記憶された順序情報に基づき次に実施すべき締付作業の作業情報と実行回数を選択して、作業情報を実行回数分、モータ制御部に出力するよう構成されてもよい。
このような電動工具によれば、1つの作業情報に対応した締付作業を複数回連続して実施する必要がある場合に、作業制御部は、その作業情報を複数回繰り返し記憶部から読み出す必要がないため、作業制御部の処理負荷を軽減できる。
加えて/あるいは、記憶部には、複数の作業情報が締付作業の実行順に記憶されてもよい。加えて/あるいは、作業制御部は、モータ制御部によるモータの駆動毎に、記憶部に記憶された複数の作業設定情報の中から、記憶部への記憶順に特定の作業情報を選択して、モータ制御部に出力するよう構成されてもよい。
このような電動工具によれば、作業制御部は、記憶部に記憶された複数の作業情報を、記憶部への記憶順に読み出してモータ制御部に出力すればよいので、モータ制御部への作業情報の出力をより簡単に実施できる。
加えて/あるいは、作業制御部は、モータ制御部によるモータの駆動が終了する毎に、モータ制御部から締付作業の実施結果を取得して、記憶部に記憶するよう構成されてもよい。
このような電動工具によれば、上位の作業管理装置にて電動工具による作業状態を監視できるようにするために、特許文献1に記載のように、1回の締付作業が終了する度に、作業結果を電動工具から作業管理装置に送信する必要がない。このため、作業結果送信のための通信頻度を低減することができる。また、記憶部に記憶した締付作業の実施結果は、管理装置からの要求などに従い、まとめて出力することができることから、管理装置側では、電動工具の作業状態の管理を問題無く実施することができる。
ある実施形態では、上述の特徴はどのように組み合わされてもよい。ある実施形態では、上述の特徴のいずれかは、除外されてもよい。
[特定の例示的な実施形態]
以下に本開示の例示的な実施形態を図面とともに説明する。
図1に示すように、本実施形態の電動工具1は、ネジ、ボルト、ナットなどの対象物(換言すれば締結部材)を回転させて締め付けることにより、複数の被締結部材を締結するのに用いられる、バッテリ駆動式アングルスクリュードライバの形態である。
なお、本開示の電動工具1は、ネジなどの対象物を回転させて複数の被締結部材を締結する電動締結工具であればよい。このため、別の実施形態では、電動工具1は、バッテリ駆動式アングルスクリュードライバ以外のコード式またはバッテリ駆動式の任意の電動工具の形態であってもよい。
具体的には、電動工具1は、例えば、電動ドライバ、電動レンチ、インパクトドライバ、などであってもよい。なお、コード式の電動工具とは、商用電源などの外部電源から電源コードを介して電力供給を受けることにより動作する電動工具であり、バッテリ駆動式の電動工具とは、工具本体に装着されたバッテリから電力供給を受けて動作する電動工具である。
図1に示すように、本実施形態の電動工具1は、長尺状の本体2と、本体2の長手方向の第1端に着脱可能に取り付けられるアングルヘッド3と、本体2の長手方向の第2端に着脱可能に取り付けられるバッテリパック4とを備える。
本体2は、中空筒状に形成されており、本体2の長手方向の第1端側から順に、後述のモータ11を収納するためのモータ収納部2aと、使用者が把持するための把持部2bと、バッテリパック4を装着するためのバッテリ装着部2cとを備える。
本体2の把持部2bは、モータ収納部2aおよびバッテリ装着部2cよりも細く、使用者が把持しやすい太さを有するように形成されている。
本体2のバッテリ装着部2cは、把持部2bが連結されている側とは反対側においてバッテリパック4が着脱可能に装着されるように形成されている。
アングルヘッド3は、本体2が取り付けられている側とは反対側の端部に工具装着部3aを備える。
工具装着部3aは、図示しない先端工具が装着される出力軸を備える。出力軸は、その回転軸がモータ11の回転軸に対して直交している。すなわち、アングルヘッド3は、モータ11の回転を、アングルヘッド3の内部に設けられたギヤ機構を介して、モータ11の回転軸とは異なる軸方向に変換して、工具装着部3aの出力軸に伝達する。
把持部2bにおけるモータ収納部2a側には、使用者が電動工具1を駆動するときに操作されるトリガ5と、モータ11の回転方向を正方向および逆方向の何れかに切り換えるための正逆スイッチ6とが設けられている。トリガ5は、使用者が把持部2bを把持した状態で、指で引き操作することができるように形成されている。
バッテリ装着部2cには、パーソナルコンピュータ等の外部端末を、通信用ケーブルを介して接続するための通信コネクタ7が設けられている。
図2に示すように、電動工具1は、モータ11と、モータ制御回路12と、通信回路13と、コネクタ14と、回転センサ15と、トルクセンサ16と、トリガスイッチ17とを備える。
モータ11は、本実施形態では、3相ブラシレスモータの形態である。
モータ制御回路12は、モータ制御部21と、レギュレータ22と、モータ駆動部23と、電流検出部24とを備える。
モータ制御部21は、本実施形態では、CPU21a、ROM21bおよびRAM21c等を備えたマイクロコンピュータ21dを含む。マイクロコンピュータ21dの各種機能は、CPU21aが非遷移的実体的記録媒体に格納されたプログラムを実行することにより実現される。この例では、ROM21bが、プログラムを格納した非遷移的実体的記録媒体に該当する。また、このプログラムの実行により、プログラムに対応する方法が実行される。なお、CPU21aが実行する機能の一部または全部を、一つあるいは複数のIC等の電子部品で達成してもよい。またモータ制御部21は、1つまたは複数のマイクロコンピュータを備えてもよい。モータ制御部21は、複数の電子部品を含むロジック回路の形態であってもよい。この場合、モータ制御部21は、特定用途向け集積回路(ASIC)および/または特定用途向け標準製品(ASSP)などを備えていてもよい。あるいは、モータ制御部21は、任意のロジック回路を構築可能なプログラマブルロジックデバイスを備えていてもよい。プログラマブルロジックデバイスの例は、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)を含む。
レギュレータ22は、バッテリパック4から電力供給を受けて、モータ制御部21を動作させるための電源電圧(例えば、5V)を生成し、モータ制御部21に電源電圧を供給する。
モータ駆動部23は、バッテリパック4から電力供給を受けて、モータ11の各相巻線に電流を流すための回路である。本実施形態では、モータ駆動部23は、図示しない6個のスイッチング素子を備える3相フルブリッジ回路の形態である。
電流検出部24は、モータ11に流れる電流の値を検出し、検出した電流値を示す電流検出信号をモータ制御部21へ出力する。
通信回路13は、通信制御部31と、レギュレータ32と、不揮発性メモリ33と、操作入力部34と、無線通信部35と、有線通信部36と、報知部37とを備える。
通信制御部31は、本実施形態では、CPU31a、ROM31bおよびRAM31c等を備えたマイクロコンピュータ31dを含む。マイクロコンピュータ31dの各種機能は、CPU31aが非遷移的実体的記録媒体に格納されたプログラムを実行することにより実現される。この例では、ROM31bが、プログラムを格納した非遷移的実体的記録媒体に該当する。また、このプログラムの実行により、プログラムに対応する方法が実行される。なお、CPU31aが実行する機能の一部または全部を、一つあるいは複数のIC等の電子部品で達成してもよい。また通信制御部31は、1つまたは複数のマイクロコンピュータを備えてもよい。通信制御部31は、複数の電子部品を含むロジック回路の形態であってもよい。この場合、通信制御部31は、ASICおよび/またはASSPなどを備えていてもよい。あるいは、通信制御部31は、任意のロジック回路を構築可能なプログラマブルロジックデバイスを備えていてもよい。プログラマブルロジックデバイスの例は、FPGAを含む。
レギュレータ32は、レギュレータ22から電力供給を受けて、通信制御部31を動作させるための電源電圧(例えば、3.3V)を生成し、通信制御部31、不揮発性メモリ33および無線通信部35に電源電圧を供給する。
不揮発性メモリ33は、記憶内容を書き換え可能であり、且つ、電力が供給されない状態でも記憶されたデータを保持するメモリである。
操作入力部34は、電動工具1の動作モードがマニュアルモードであるとき、使用者が、モータ11の駆動条件(例えば、回転速度やトルクなど)を、不揮発性メモリ33に記憶された複数の作業情報の中から選択するためのスイッチである。なお、電動工具1の動作モードや不揮発性メモリ33に記憶された作業情報については、後述する。
無線通信部35は、近距離無線通信(例えば、Wi-Fi規格に準拠した方式の無線通信)により後述の外部端末100との間でデータ通信を行う。Wi-Fiは登録商標である。なお、無線通信部35は、Bluetooth規格に準拠した方式の無線通信、または、NFC規格に準拠した方式の無線通信などにより外部端末100との間でデータ通信を行ってもよい。Bluetoothは登録商標である。NFCは、Near Field Communicationの略である。
有線通信部36は、通信用ケーブル(例えばUSBケーブル)が通信コネクタ7に接続されることによって、通信用ケーブルを介して外部端末100との間でデータ通信を行う。USBは、Universal Serial Busの略である。
報知部37は、電動工具1の動作モードなど、電動工具1の状態を報知するためのものであり、少なくとも状態表示用のLEDを備える。
コネクタ14は、レギュレータ22からレギュレータ32へ電源電圧が供給されるように、且つ、モータ制御部21と通信制御部31との間でデータの送受信が可能となるように、モータ制御回路12と通信回路13とを接続する。
回転センサ15は、モータ11の回転位置および回転数を検出し、検出結果を示す回転検出信号をモータ制御部21へ出力する。
トルクセンサ16は、アングルヘッド3内においてモータ11と工具装着部3aとの間に設置される。トルクセンサ16は、工具装着部3aの出力軸に加えられるトルクを検出し、検出結果を示すトルク検出信号をモータ制御部21へ出力する。
トリガスイッチ17は、トリガ5の引き操作に応じてオン状態またはオフ状態にされるように構成されている。
外部端末100の例は、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレットを含む。外部端末100は、電動工具1の専用端末であってもよい。
外部端末100は、端末制御部101と、表示部102と、操作入力部103と、無線通信部104と、有線通信部105とを備える。
端末制御部101は、操作入力部103、無線通信部104および有線通信部105からの入力に基づいて各種処理を実行し、表示部102、無線通信部104および有線通信部105を制御する。
表示部102は、表示画面に各種画像を表示する。
操作入力部103は、使用者からの外部操作による指令を入力するためのものであり、キーボードやマウス、タッチパネルなどの形態である。
操作入力部103は、電動工具1の動作モードを設定したり、電動工具1が各動作モードで対象物の締付作業を行う際の作業情報(以下、Job情報ともいう)を設定するのに利用される。
Job情報は、対象物の締付作業毎に設定された、モータ11の駆動条件を表す情報である。Job情報には、モータ11の駆動時の回転速度、トルク、停止秒数、始動時特性、停止時特性の少なくとも一つが含まれる。
なお、トルクは、対象物の締付トルクであり、停止秒数は、モータ11の回転開始後モータの駆動を継続して対象物を締め付ける時間(秒数)である。また、始動時特性は、モータ11の駆動を開始してから回転速度を徐々に上昇させる、所謂ソフトスタートのためのモータ11の駆動特性である。停止時特性は、モータ11の駆動開始後、所定のトルクに達した際にモータ11の回転速度を徐々に低下、停止させる、モータ11の駆動特性である。
端末制御部101において、操作入力部103からの指令により生成されたJob情報には、図3に示すように、JobIDが付与され、無線通信部104若しくは有線通信部105を介して電動工具1に送信される。
すると、電動工具1側では、通信制御部31が、Job情報を無線通信部104若しくは有線通信部105を介して受信し、不揮発性メモリ33に記憶する。このため、電動工具1の不揮発性メモリ33には、外部端末100から送信されてきた複数のJob情報が保存されることになる。
次に、操作入力部103の操作により設定し得る電動工具1の動作モードとしては、例えば、マニュアルモード、フルコントロールモード、セミオートモード、などがある。
このうち、マニュアルモードでは、通信制御部31が、不揮発性メモリ33に記憶された複数のJob情報の中から、操作入力部34の操作によって使用者が選択したJob情報を、モータ制御部21に出力する。
すると、モータ制御部21は、使用者が電動工具1のトリガ5を操作する度に、通信制御部31から出力されたJob情報に従いモータ11を駆動する。従って、使用者は、トリガ5を操作することにより、自身が選択した特定のJob情報に従いモータ11を駆動させて、対象物の締付作業を行うことができる。
次に、フルコントロールモードでは、電動工具1の通信制御部31が、外部端末100からの指令に従い、不揮発性メモリ33に記憶された複数のJob情報の1つを選択し、モータ制御部21に出力する。
そして、モータ制御部21は、使用者がトリガ5を操作すると、モータ制御部21にて選択されたJob情報に基づき、モータ11を駆動する。モータ制御部21によるモータ11の駆動が完了すると、通信制御部31が、外部端末100に完了信号を送信する。
また、フルコントロールモードでは、外部端末100側の端末制御部101が、予め設定されたプログラムに従い、Job情報の選択指令を電動工具1に送信することで、締付作業を実施させる。
また、Job情報に基づくモータ11の駆動が完了すると、電動工具1から完了信号が送信されることから、端末制御部101は、予め設定されたプログラムに従い次のJob情報の選択指令を電動工具1に送信し、締付作業を実施させる。
したがって、フルコントロールモードでは、外部端末100による管理の下に、電動工具1による対象物の締付作業が順に実行されることになる。
一方、セミオートモードでは、電動工具1において、モータ制御部21がモータ11を駆動する前に、通信制御部31が、不揮発性メモリ33内の複数のJob情報の中から所定の順序で特定のJob情報を順に選択し、モータ制御部21に出力する。そして、モータ制御部21は、使用者が電動工具1のトリガ5を操作すると、通信制御部31にて選択されたJob情報に従い、モータ11を駆動する。
このセミオートモードで通信制御部31が選択するJob情報は、シーケンス情報にて規定されている。なお、シーケンス情報は、本開示の順序情報の一例に相当し、以下の説明では、Seq情報とも記載する。
図3に示すように、Seq情報は、選択すべきJob情報の数を表すエントリ数Nと、選択すべきJob情報を特定するJobIDと、JobIDで特定されるJob情報に基づくモータ11の駆動回数を表す繰り返し回数Xとを含む。そして、JobID、繰り返し回数Xは、Job_1,Job_2,…Job_N、X_1,X_2,…X_N、というように、Job情報の選択順に並べて配置されている。
このSeq情報は、Job情報と同様、外部端末100の端末制御部101において、操作入力部103からの指令により生成される。そして、その生成されたSeq情報には、図3に示すように、シーケンスID(以下、SeqIDともいう)が付与され、無線通信部104若しくは有線通信部105を介して、外部端末100から電動工具1に送信される。
すると、電動工具1側では、通信制御部31が、Seq情報を無線通信部104若しくは有線通信部105を介して受信し、不揮発性メモリ33に記憶する。このため、電動工具1の不揮発性メモリ33には、外部端末100から送信されてきたSeq情報が、セミオートモードでのモータ11の制御情報として保存されることになる。
モータ制御部21は、使用者が電動工具1のトリガ5を操作する度に、通信制御部31にて選択されたJob情報Job_1,Job_2,…Job_N、および、繰り返し回数X_1,X_2,…X_N、に従い、モータ11を駆動する。従って、使用者は、トリガ5を操作する度に、モータ11の駆動特性を切り替えながらモータ11を駆動させて、所望の締付作業を順に行うことができる。
また、通信制御部31は、Seq情報に基づくJob情報の選択が、Job_1からJob_Nまで一巡すると、1番目のJob情報であるJob_1の選択に戻り、Job情報の選択を実行する。従って、使用者は、複数のJob情報に基づき複数の対象物を締め付ける一連の締付動作を、Seq情報に基づき、繰り返し実行することができる。
なお、Seq情報は、セミオートモードとは異なる他の動作モード、例えば、Seq情報に基づく一連の締付動作を1回だけ実行する動作モードでのモータ11の制御情報としても利用される。このため、電動工具1の不揮発性メモリ33には、複数のSeq情報が、それぞれSeqIDを付与して保存され、セミオートモードでは、そのSeq情報の1つが利用される。
次に、外部端末100から電動工具1の通信回路13へのSeq情報の登録手順について説明する。
図4に示すように、電動工具1の通信回路13にSeq情報を登録する際には、まず、外部端末100の使用者が操作入力部103を操作することで、端末制御部101に対し、表示部102の表示画面を、Seq情報の設定画面に遷移させる(P1)。なお、Pはプロセスを表す。
外部端末100の端末制御部101は、表示画面をSeq情報の設定画面に遷移させると、登録済SeqIDの一覧要求を、電動工具1の通信回路13に送信する(P2)。電動工具1の通信回路13は、外部端末100から登録済SeqIDの一覧要求を受信すると、不揮発性メモリ33に記憶されているSeq情報のSeqIDの一覧を、外部端末100に返信する(P3)。
外部端末100の端末制御部101は、電動工具1から登録済SeqIDの一覧を取得すると、その取得した登録済SeqIDの一覧を表示部102に表示する(P4)。このため、外部端末100の使用者は、表示部102に表示されたSeqIDの一覧から、電動工具1に現在登録されているSeq情報を確認することができる。
また、使用者は、セミオートモード用として設定されているSeq情報を変更したい場合には、電動工具1に新たに登録するセミオートモード用のSeq情報を生成して、操作入力部103に設けられた書き込みボタンを押下する(P5)。
すると、図4に示すように、外部端末100の端末制御部101は、登録済JobIDの一覧要求を電動工具1の通信回路13に送信する(P6)。電動工具1の通信制御部31は、この一覧要求を受信すると、不揮発性メモリ33から、不揮発性メモリ33に記憶されているJob情報のJobID(登録済JobID)の一覧を取得し、外部端末100に返信する(P7)する。
外部端末100の端末制御部101は、電動工具1から登録済JobIDの一覧を取得すると、その中から、今回セミオートモード用のSeq情報を登録するに当たって不要となる登録済Job情報のJobIDを抽出する。そして、その抽出したJobIDにて特定される登録済Job情報の削除要求を、電動工具1に送信する(P8)。
すると、電動工具1の通信制御部31は、不揮発性メモリ33から、セミオートモード用のSeq情報を更新するに当たって不要となる登録済Job情報を削除し(P9)、登録済Job情報の削除完了通知を、外部端末100に送信する(P10)。
従って、外部端末100の使用者は、必要に応じて、電動工具1の不揮発性メモリ33から削除された登録済Job情報を確認することができる。
次に、外部端末100の端末制御部101は、電動工具1から登録済Job情報の削除完了通知を受信すると、今度は、セミオートモード用のSeq情報を更新することによって不要となる登録済Seq情報の削除要求を、電動工具1に送信する(P11)。
すると、電動工具1の通信制御部31は、不揮発性メモリ33から、セミオートモード用のSeq情報を更新するに当たって不要となる登録済Seq情報を削除し(P12)、登録済Seq情報の削除完了通知を、外部端末100に送信する(P13)。
従って、外部端末100の使用者は、必要に応じて、電動工具1の不揮発性メモリ33から削除されたセミオートモード用の登録済Seq情報を確認することができる。
次に、外部端末100の端末制御部101は、今回新たに生成したセミオートモード用のSeq情報と共に、その新規Seq情報の登録要求を電動工具1に送信する(P14)。すると、電動工具1の通信制御部31は、その登録要求に従い新規Seq情報を不揮発性メモリ33に書き込み(P15)、新規Seq情報登録完了通知を、外部端末100に送信する(P16)。
従って、外部端末100の使用者は、この登録完了通知により、電動工具1の不揮発性メモリ33に、セミオートモード用のSeq情報が新規登録されたことを確認することができる。
また、外部端末100の端末制御部101は、上記のように電動工具1から送信された新規Seq情報の登録完了通知を受信すると、今度は、新規Job情報の登録要求を、電動工具1に送信する(P17)。
この新規Job情報の登録要求は、今回新規登録したセミオートモード用のSeq情報にて実施するように規定されたJob情報のうち、不揮発性メモリ33に登録されていないJob情報を、不揮発性メモリ33に新規登録させる要求である。
そして、電動工具1の通信制御部31は、外部端末100から、新規Job情報の登録要求を受けると、その登録要求と共に外部端末100から送信されてきた新規Job情報を不揮発性メモリ33に書き込む(P18)。
また、電動工具1の通信制御部31は、新規Job情報を不揮発性メモリ33に書き込むと、Seq関連カウント初期化処理を実行する(P19)。このSeq関連カウント初期化処理は、不揮発性メモリ33に書き込んだ新規Seq情報に基づく一連の締付動作を実行するのに用いられるカウンタや設定値の値を初期化する処理である。
そして、このSeq関連カウント初期化処理が完了すると、電動工具1の通信制御部31は、外部端末100の端末制御部101に、新規Job情報登録完了通知を送信する(P20)。
従って、外部端末100の使用者は、この登録完了通知により、電動工具1の不揮発性メモリ33に新規登録したSeq情報に対応するJob情報が、全て、不揮発性メモリ33に登録されたことを確認することができる。
なお、Seq関連カウント初期化処理は、図5に例示する手順で実行される。
すなわち、Seq関連カウント初期化処理においては、まずS110(Sはステップを表す)にて、今回新規登録したSeq情報の中から、エントリ数Nを取得し、セミオートモードで実行するJob情報の数として不揮発性メモリ33に記憶する。
また、続くS120では、セミオートモードで実行したJob情報のエントリ番号をカウントするエントリカウンタのカウント値(以下、エントリカウント値)nを値1に初期化する、エントリカウント値の初期化処理を実行し、S130に移行する。
S130では、エントリカウント値nが値1で、1番目のJob(すなわち1stJob)を実行する際の繰り返し回数X_1を、今回新規登録したSeq情報の中から取得し、Jobの繰り返し回数の上限値Mとして設定する。
そして、最後に、S140にて、Jobの繰り返し回数のカウント値mを値1に初期化する、繰り返し回数カウント値の初期化処理を実行し、Seq関連カウント初期化処理を終了する。
次に、電動工具1の動作モードがセミオートモードであるときに、電動工具1の通信回路13がモータ制御回路12に対象物の締付作業を順次実行させる制御手順について説明する。
図6に示すように、電動工具1は、バッテリ装着部2cにバッテリパック4が装着されると、モータ制御回路12のレギュレータ22が電源電圧の生成を開始し、モータ制御部21を起動させる(P21)。
また、通信回路13のレギュレータ32は、モータ制御回路12のレギュレータ22から電源供給を受けることにより、電源電圧の生成を開始し、通信制御部31を起動させる(P23)。
すると、通信制御部31は、動作モードがセミオートモードであるため、前回動作を停止する前のJob情報の数N、実行中のJobを表すエントリカウント値n、Jobの繰り返し回数の上限値M、および、Jobの繰り返し回数カウント値m、を復元する。
そして、その後は、通信回路13の通信制御部31とモータ制御回路12のモータ制御部21との間の送受信により、制御モード設定処理が実行される。
この制御モード設定処理では、まず、通信制御部31がモータ制御部21にセミオートモードへの制御モード設定要求を送信する(P24)。すると、モータ制御部21は、自身の制御モードをセミオートモードに設定し(P25)、制御モード設定完了通知を通信制御部31に送信する(P26)。
通信制御部31は、モータ制御部21から制御モード設定完了通知を受けると、起動時に復元したエントリカウント値nに対応するJob情報を不揮発性メモリ33から読み出し、そのJob情報の設定要求をモータ制御部21に送信する(P27)。すると、モータ制御部21は、通信制御部31から送信されてきたJob情報を、次にトリガ5が操作されたときにモータ11を駆動するのに用いるJob情報として設定し(P28)、Job情報設定完了通知を通信制御部31に送信する(P29)。
通信制御部31は、モータ制御部21からJob情報設定完了通知を受けると、モータ制御部21にJob実行要求を送信する(P30)。すると、モータ制御部21は、起動時に設定されたJob実行禁止状態からJob実行許可状態に遷移し(P31)、通信制御部31にJob実行要求に対する応答信号を送信する(P32)。
このように、Job実行許可状態になると、モータ制御部21は、使用者がトリガ5を操作することによりJob実行指令を入力するのを待機する。そして、トリガ5からJob実行指令が入力されると、モータ制御部21は、現在設定されているJob情報に応じてモータ11を駆動する締結処理を実行し、使用者に対し、Job情報に基づく対象物の締付作業(Job)を実施させる。
次に、モータ制御部21がJob情報に基づく締結処理が実行されると、今度は、通信制御部31とモータ制御部21との間の送受信により、Job終了処理が開始される。
このJob終了処理は、モータ制御部21による締結処理が完了すると、通信制御部31がSeq情報に基づき次に実行すべきJob情報を選択して、モータ制御部21にそのJob情報に基づく締結処理を実施させる処理である。
従って、モータ制御部21は、Seq情報に従い、複数のJob情報に基づく締結処理を順次実行し、Job終了処理は、モータ制御部21が締結処理を実行する度に実行されることになる。
そして、本実施形態では、Seq情報に基づく締結処理が一巡すると、Seq情報にて規定された最初のJob情報から、再度、一連の締結処理を順に実行することで、Seq情報に基づく締結処理をループ状に繰り返し実行する。
図7は、Job終了処理の具体的手順を表している。
図7に示すJob終了処理では、モータ制御部21がJob情報に基づく締結処理を実行して、被締結部材の締結が終了したことが検出されると(P50)、モータ制御部21は、Job実行許可状態からJob実行禁止状態に遷移する(P51)。するとモータ制御部21は、通信制御部31にJob完了通知を送信する(P52)。
なお、被締結部材の締結終了は、例えば、トルクセンサ16により検出されたトルクが対象物の締付トルクに達したことにより検出される。但し、締結終了は、電流検出部24にて検出される電流値、モータ11の回転開始から経過した時間若しくはモータ11の回転角度、などに基づき検出するようにされてもよい。
上記のように、モータ制御部21からJob完了通知が送信されると、通信制御部31は、モータ制御部21に対し、締結処理による締結結果のアップロード要求を送信する(P53)。すると、モータ制御部21は、例えば、対象物の締付トルクや電流値、締結処理実行時のこれら各パラメータの変化特性、締結に要した時間、などを締結結果として通信制御部31に送信する(P54)。
通信制御部31は、モータ制御部21からのアップロード応答にて締結結果を受信すると、シーケンス情報に基づく次の締結処理を実行できるように上記各パラメータN,n,M,mを更新する、シーケンス更新処理を実行する(P55)。
このシーケンス更新処理は、図8に示す手順で実行される。
すなわち、シーケンス更新処理においては、まず、S210にて、例えば、モータ制御部21から取得した締結結果に、電動工具1の位置情報などを加えた今回の作業結果を、不揮発性メモリ33に記憶する。
次に、S220では、Job繰り返し回数カウント値mが上限値Mを超えたか否かを判定する。そして、Job繰り返し回数カウント値mが上限値M以下である場合には、S230に移行して、Job繰り返し回数カウント値mをインクリメント(+1)する。
また、Job繰り返し回数カウント値mが上限値Mよりも大きい場合には、S240に移行して、Job繰り返し回数カウント値mを初期値1に戻し、S250に移行する。S250では、エントリカウント値nが、Seq情報に含まれるJob情報の数Nを超えたか否かを判定する。
そして、エントリカウント値nがJob情報の数Nを超えていなければ、S260にて、エントリカウント値nをインクリメント(+1)して、S280に移行する。また、エントリカウント値がJob情報の数Nを超えていれば、S270に移行して、エントリカウント値を初期値1に戻し、S280に移行する。
S280では、S260またはS270にて、エントリカウント値nが更新された直後であるので、そのエントリカウント値nに対応したJob情報に基づく締付作業の繰り返し回数の上限値Mに、Seq情報にて規定された繰り返し回数X_nを設定する。
そして、S230にてJob繰り返しカウント値mをインクリメントするか、S280にてJob繰り返し回数の上限値Mを更新すると、シーケンス更新処理を終了する。
図7に示すように、通信制御部31は、上記手順でシーケンス更新処理を実行すると、シーケンス更新処理で更新されたエントリカウント値nに対応するJob情報を不揮発性メモリ33から読み出す。そして、そのJob情報の設定要求をモータ制御部21に送信する(P56)。
すると、モータ制御部21は、通信制御部31から送信されてきたJob情報を、次にトリガ5が操作されたときにモータ11を駆動するのに用いるJob情報として設定し(P57)、Job情報設定完了通知を通信制御部31に送信する(P58)。
そして、通信制御部31は、モータ制御部21からJob情報設定完了通知を受けると、モータ制御部21にJob実行要求を送信する(P59)。すると、モータ制御部21は、Job実行禁止状態からJob実行許可状態に遷移し(P60)、通信制御部31にJob実行要求に対する応答信号を送信する(P62)。
このように、Job実行許可状態になると、モータ制御部21は、トリガ5からJob実行指令が入力されるのを待って、現在設定されているJob情報に応じてモータ11を駆動する、上述の締結処理(P41)を実行する。
従って、図6に示すように、モータ制御部21による締結処理と、Job終了処理は、順次繰り返し実行されることになり、締結処理で用いられるJob情報は、Seq情報に規定された順序で順に実行されるようなる。
また、Seq情報に基づく一連の締結処理が実行されると、Seq情報にて規定された最初のJob情報から順に、再度一連の締結処理が実行されることから、Seq情報にて規定された複数のJob情報は、ループ状に繰り返し実行されることになる。
従って、本実施形態の電動工具1によれば、対象物の締付作業毎に締付作業を行うための作業情報(モータの駆動条件)を外部端末100から取得する必要がなく、外部端末100との通信頻度を低下させることができる。
また、通信頻度を低下させることができるため、通信制御部31の処理負荷が増加するのを抑制することができ、しかも、通信毎に作業情報を取得して記憶する必要がないので、作業情報のデータ量が多くなるのを抑制できる。
また、Job情報に基づくモータ11の駆動結果、つまり締結結果は、モータ制御部21による締結処理が終了する度に、モータ制御部21から通信制御部31に出力される。そして、通信制御部31は、その締結結果を、電動工具1の位置を含む作業結果として、不揮発性メモリ33に記憶する。
従って、締結結果の過去の履歴は、外部端末100などの他の情報処理装置にて、不揮発性メモリ33から適宜読み出すことができる。よって、電動工具1の管理者は、情報処理装置を利用して、電動工具1による作業履歴を容易に管理することができる。
また、管理者は、セミオートモードで利用されるSeq情報やJob情報を更新することで、セミオートモードで順次繰り返し実行される締付作業の流れを容易に変更することができる。このため、電動工具1の使い勝手を向上することができる。
なお、本実施形態において、トリガ5は、本開示の操作部の一例に相当し、不揮発性メモリ33は、本開示の記憶部の一例に相当し、通信制御部31は、本開示の作業制御部の一例に相当する。
[実施形態の変形例]
以上、本開示の一実施形態について説明したが、本開示は上記実施形態に限定されるものではなく、種々変形して実施することができる。
例えば、上記実施形態では、作業情報としてのJob情報、順序情報としてのSeq情報は、外部端末100にて生成し、電動工具1に送信することで、更新されるものとして説明した。しかし、これらのJob情報やSeq情報は、電動工具1において、例えば、使用者が操作入力部34を操作することで、任意に設定できるようにされてもよい。
また、上記実施形態では、セミオートモードでは、複数のJob情報に基づくモータ11の駆動を、Seq情報に従い順に実行するものとして説明した。これに対し、セミオートモードで実行すべき複数のJob情報を、Job情報の実行順に、不揮発性メモリ33に記憶するようにしてもよい。このようにすれば、セミオートモードでは、不揮発性メモリ33から、Job情報を記憶順に読み出すことで、各Job情報に対応したモータ11の駆動を順に実行するようにすることで、Seq情報を不要にすることができる。
また、上記実施形態では、モータ制御回路12と通信回路13とは、別体で構成されて、コネクタ14を介して接続されるものとして説明した。しかし、モータ制御回路12と通信回路13は、共通の基板に一体的に組み付けられるようにしてもよい。この場合、モータ制御部21および通信制御部31は、一つのマイクロコンピュータにて構成されて、上記各機能を実現するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、トリガスイッチ17は、トリガ5の引き操作に応じてオン状態またはオフ状態にされるものとして説明した。これに対し、トリガスイッチ17は、トリガ5の引き操作に応じてオン・オフ状態が切り換えられるだけでなく、トリガ5の操作量に応じて抵抗値が変化するように構成されていてもよい。この場合、例えば、トリガスイッチ17がオン状態でモータ11を駆動する際の回転速度の上限を、トリガスイッチ17の抵抗値(換言すれば使用者によるトリガ5の操作量)に応じて制限する、といったことが可能となる。
また、上記実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加または置換してもよい。
上述した電動工具1の他、当該電動工具1を構成要素とするシステム、当該電動工具1としてコンピュータを機能させるためのプログラム、このプログラムを記録した半導体メモリ等の非遷移的実態的記録媒体、制御方法など、種々の形態で本開示を実現することもできる。
1…電動工具、5…トリガ、11…モータ、21…モータ制御部、31…通信制御部、33…不揮発性メモリ。

Claims (5)

  1. モータと、
    前記モータの駆動指令を入力するよう構成された操作部と、
    前記モータの駆動条件が対象物の締付作業毎に設定された複数の作業情報を記憶するよう構成された記憶部と、
    前記操作部から前記モータの駆動指令が入力されると、前記記憶部に記憶された前記作業情報に基づき前記モータを駆動するよう構成されたモータ制御部と、
    前記モータ制御部による前記モータの駆動毎に、前記記憶部に記憶された前記複数の作業情報の中から特定の前記作業情報を選択して前記モータ制御部に出力することで、前記複数の作業情報に対応した前記締付作業を所定順序で実行させるように構成された作業制御部と、
    を備え、
    前記作業制御部は、前記複数の作業情報に対応した前記締付作業を所定順序で実行させる作業情報出力動作が完了すると、前記作業情報出力動作を再度実行することで、前記作業情報出力動作を繰り返し実行するように構成されている、電動工具。
  2. 請求項1に記載の電動工具であって、
    前記記憶部には、前記複数の作業情報に加えて、前記複数の作業情報に対応した前記締付作業の順序が予め設定された順序情報が記憶されており、
    前記作業制御部は、前記モータ制御部による前記モータの駆動毎に、前記記憶部に記憶された前記順序情報に基づき次に実施すべき前記締付作業の前記作業情報を選択して、前記モータ制御部に出力するよう構成されている電動工具。
  3. 請求項2に記載の電動工具であって、
    前記記憶部に記憶された前記順序情報には、前記複数の作業情報に対応した前記締付作業の順序に加えて、該締付作業の実行回数が含まれており、
    前記作業制御部は、前記モータ制御部による前記モータの駆動毎に、前記記憶部に記憶された前記順序情報に基づき次に実施すべき前記締付作業の前記作業情報と前記実行回数を選択して、該作業情報を前記実行回数分、前記モータ制御部に出力するよう構成されている電動工具。
  4. 請求項1に記載の電動工具であって、
    前記記憶部には、前記複数の作業情報が前記締付作業の実行順に記憶されており、
    前記作業制御部は、前記モータ制御部による前記モータの駆動毎に、前記記憶部に記憶された前記複数の作業設定情報の中から、前記記憶部への記憶順に特定の前記作業情報を選択して、前記モータ制御部に出力するよう構成されている電動工具。
  5. 請求項1~請求項4の何れか1項に記載の電動工具であって、
    前記作業制御部は、前記モータ制御部による前記モータの駆動が終了する毎に、前記モータ制御部から前記締付作業の実施結果を取得して、前記記憶部に記憶するよう構成されている、電動工具。
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