JP2024041224A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

Figure 2024041224000001
【課題】引出しユニットとクリーニング装置と廃トナー搬送管とのレイアウト上の自由度を高くする。
【解決手段】2次転写ベルト71(清掃対象)に付着したトナーを除去して回収するクリーニング装置85が設置されて、画像形成装置本体100に対して引出し方向に引出し可能な引出しユニット60が設けられている。また、クリーニング装置85で回収されたトナーが廃トナーとして回収される廃トナー回収容器40に向けてトナーを搬送する廃トナー搬送管41が、画像形成装置本体100に設置されている。そして、引出しユニット60は、クリーニング装置85の排出口85aから排出されて流入口90aから流入した廃トナーを搬送して、流出口90bから廃トナー搬送管41に向けて流出する廃トナー搬送部90が設けられている。
【選択図】図5

Description

この発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は、それらの複合機等の画像形成装置に関するものである。
従来から、複写機やプリンタ等の画像形成装置において、中間転写ベルトユニット、2次転写・搬送ユニットなどの引出しユニットを引出し可能に構成したものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
また、このような画像形成装置において、感光体ドラム、中間転写ベルト、2次転写ベルトなどからクリーニング装置に回収されたトナーを、廃トナーとして廃トナー回収容器でさらに回収するものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
一方、特許文献1には、画像形成装置本体に対する中間転写ベルトユニット(引出しユニット)の引出し動作に連動して、中間転写ベルトユニットに設置されたベルトクリーニング装置(クリーニング装置)と廃トナー回収容器との連結が解除されるとともに、ベルトクリーニング装置の廃トナー排出口がシャッタ機構によって閉鎖される技術が開示されている。
従来の画像形成装置は、引出しユニットに設置されたクリーニング装置(ベルトクリーニング装置)を、廃トナー回収容器に向けて廃トナーが搬送される廃トナー搬送管に直接的に連結するように構成していたため、引出しユニットとクリーニング装置と廃トナー搬送管との位置関係が制限されてしまい、レイアウト上の自由度が低かった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、引出しユニットとクリーニング装置と廃トナー搬送管とのレイアウト上の自由度が高い、画像形成装置を提供することにある。
この発明における画像形成装置は、清掃対象に付着したトナーを除去して回収するクリーニング装置を具備して、画像形成装置本体に対して引出し方向に引出し可能な引出しユニットと、前記画像形成装置本体に設置されて、前記クリーニング装置で回収されたトナーが廃トナーとして回収される廃トナー回収容器に向けて当該トナーを搬送する廃トナー搬送管と、を備え、前記引出しユニットは、前記クリーニング装置の排出口から排出されて流入口から流入した廃トナーを搬送して、流出口から前記廃トナー搬送管に向けて流出する廃トナー搬送部を具備したものである。
本発明によれば、引出しユニットとクリーニング装置と廃トナー搬送管とのレイアウト上の自由度が高い、画像形成装置を提供することができる。
この発明の実施の形態における画像形成装置を示す全体構成図である。 作像部の一部を拡大して示す構成図である。 中間転写ベルトと引出しユニットとの近傍を示す概略図である。 2次転写ユニットを示す構成図である。 画像形成装置本体から引出しユニットが引出される動作を示す図である。 図5の引出し動作に連動した廃トナー搬送部とシャッタ部材との動作を示す拡大図である。 図6のシャッタ部材の動作に連動したクリーニング装置の第2シャッタ部材の動作を示す拡大図である。 画像形成装置本体から引出された引出しユニットから2次転写ユニットが取り外された状態を示す図である。
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
まず、図1及び図2にて、画像形成装置100における全体の構成・動作について説明する。
図1は画像形成装置としてのプリンタを示す構成図であり、図2はその作像部の一部を示す拡大図である。
図1に示すように、画像形成装置100の中央には、中間転写体としての中間転写ベルト8が設置されている。また、中間転写ベルト8に対向するように、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した作像部6Y、6M、6C、6Kが並設されている。
また、画像形成装置100の上部には、印刷動作(画像形成動作)に関わる情報が表示されたり操作をおこなったりするための操作表示パネル150(操作表示部)が設置されている。
図2を参照して、イエローに対応した作像部6Yは、像担持体としての感光体ドラム1Yと、感光体ドラム1Yの周囲に配設された帯電部4Y、現像部5Y、クリーニング部2Y、潤滑剤供給装置3、除電部、等で構成されている。そして、感光体ドラム1Y上で、作像プロセス(帯電工程、露光工程、現像工程、転写工程、クリーニング工程、除電工程)がおこなわれて、像担持体としての感光体ドラム1Y上にイエロー画像が形成されることになる。
なお、他の3つの作像部6M、6C、6Kも、使用されるトナーの色が異なる以外は、イエローに対応した作像部6Yとほぼ同様の構成となっていて、それぞれのトナー色に対応した画像が形成される。以下、他の3つの作像部6M、6C、6Kの説明を適宜に省略して、イエローに対応した作像部6Yのみの説明をおこなうことにする。
図2を参照して、像担持体としての感光体ドラム1Yは、メインモータによって反時計方向に回転駆動される。そして、帯電部4Yの位置で、感光体ドラム1Yの表面が一様に帯電される(帯電工程である。)。
その後、感光体ドラム1Yの表面は、書込みユニット7(露光部)から発せられたレーザ光Lの照射位置に達して、この位置での幅方向(図1、図2の紙面垂直方向であって、主走査方向である。)の露光走査によってイエローに対応した静電潜像が形成される(露光工程である。)。
なお、書込みユニット7は、光源、ポリゴンモータ、ミラー群、レンズ群、制御板、電装部、などが密閉状態のケース内に収納されたものである。
その後、感光体ドラム1Yの表面は、現像部5Yとの対向位置に達して、この位置で静電潜像が現像されて、イエローのトナー像が形成される(現像工程である。)。
その後、感光体ドラム1Yの表面は、中間転写ベルト8及び1次転写ローラ9Yとの対向位置に達して、この位置で感光体ドラム1の表面に形成されたトナー像が中間転写ベルト8の表面に1次転写される(1次転写工程である。)。このとき、感光体ドラム1Y上には、僅かながら未転写トナーが残存する。
その後、感光体ドラム1Yの表面は、クリーニング部2Yとの対向位置に達して、この位置で感光体ドラム1Y上に残存した未転写トナーがクリーニングブレード2aによってクリーニング部2Y内に回収される(クリーニング工程である。)。
ここで、クリーニング部2Yの内部には、潤滑剤供給ローラ3a、固形潤滑剤3b、圧縮スプリング3c(付勢部材)などからなる潤滑剤供給装置3(感光体用潤滑剤供給装置)が内設されている。そして、図2の時計方向に回転する潤滑剤供給ローラ3aによって、固形潤滑剤3bから潤滑剤が少量ずつ削られて、潤滑剤供給ローラ3aによって感光体ドラム1Yの表面に潤滑剤が供給されることになる。
最後に、感光体ドラム1Yの表面は、除電部との対向位置に達して、この位置で感光体ドラム1上の残留電位が除去される。
こうして、感光体ドラム1Y上でおこなわれる、一連の作像プロセスが終了する。
なお、上述した作像プロセスは、他の作像部6M、6C、6Kでも、イエロー作像部6Yと同様におこなわれる。すなわち、作像部の上方に配設された書込みユニット7から、画像情報に基づいたレーザ光Lが、各作像部6M、6C、6Kの感光体ドラム1M、1C、1K上に向けて照射される。詳しくは、書込みユニット7は、光源からレーザ光Lを発して、そのレーザ光Lを回転駆動されたポリゴンミラーで走査しながら、複数の光学素子を介して感光体ドラム上に照射する。なお、書込みユニット7として複数のLEDを幅方向に並べて配置したものを用いてもよい。
その後、各現像部5M、5C、5Kによる現像工程を経て各感光体ドラム1M、1C、1K上に形成した各色のトナー像を、中間転写ベルト8上に重ねて1次転写する。こうして、中間転写ベルト8上にカラー画像が形成される。
ここで、中間転写体としての中間転写ベルト8は、複数のローラ部材16~22、80、によって張架・支持されるとともに、モータによる1つのローラ部材(駆動ローラ16)の回転駆動によって図3中の矢印方向に無端移動される。
4つの1次転写ローラ9Y、9M、9C、9Kは、それぞれ、中間転写ベルト8を感光体ドラム1Y、1M、1C、1Kとの間に挟み込んで1次転写ニップを形成している。そして、1次転写ローラ9Y、9M、9C、9Kに、トナーの極性とは逆の極性の転写電圧(1次転写バイアス)が印加される。
そして、中間転写ベルト8は、矢印方向に走行して、1次転写ローラ9Y、9M、9C、9Kの1次転写ニップを順次通過する。こうして、感光体ドラム1Y、1M、1C、1K上の各色のトナー像が、中間転写ベルト8の表面に重ねて1次転写される(1次転写工程である。)。
その後、各色のトナー像が重ねて1次転写された中間転写ベルト8は、2次転写部材としての2次転写ベルト71との対向位置に達する。この位置では、2次転写対向ローラ80が、2次転写ローラ72との間に中間転写ベルト8と2次転写ベルト71とを挟み込んで2次転写ニップを形成している。そして、中間転写ベルト8上に形成(1次転写)された4色のトナー像は、この2次転写ニップの位置に搬送された用紙等のシートP上に2次転写される(2次転写工程である。)。このとき、中間転写ベルト8には、シートPに転写されなかった未転写トナーが残存する。
その後、中間転写ベルト8は、中間転写クリーニング部10の位置に達する。そして、この位置で、中間転写ベルト8の表面に付着した未転写トナーなどの付着物が除去される。
さらに、中間転写ベルト8は、中間転写潤滑剤供給装置としての潤滑剤供給装置30の位置に達する。そして、この位置で、中間転写ベルト8の表面に潤滑剤が供給される。
こうして、中間転写ベルト8上でおこなわれる、一連の転写プロセスが終了する。
ここで、図1を参照して、2次転写ニップの位置に搬送されるシートPは、装置本体100の下方に配設された給紙部26から、給紙ローラ27やレジストローラ対28等を経由して搬送されるものである。
詳しくは、給紙部26には、転写紙等のシートPが複数枚重ねて収納されている。そして、給紙ローラ27が図1中の反時計方向に回転駆動されると、一番上のシートPが第1搬送経路K1を経由してレジストローラ対28のローラ間に向けて給送される。
レジストローラ対28(タイミングローラ対)に搬送されたシートPは、回転駆動を停止したレジストローラ対28のローラニップの位置で一旦停止する。そして、中間転写ベルト8上のカラー画像にタイミングを合わせて、レジストローラ対28が回転駆動されて、シートPが2次転写ニップに向けて搬送される。こうして、シートP上に、所望のカラー画像が転写される。
その後、2次転写ニップ(転写ニップ)の位置でカラー画像が転写されたシートPは、2次転写ベルト71によって搬送されて、2次転写ベルト71から分離された後に、搬送ベルト61によって定着部50の位置に搬送される。そして、この位置で、定着ベルト及び圧力ローラによる熱と圧力とにより、表面に転写されたカラー画像がシートP上に定着される(定着工程である。)。
その後、シートPは、第2搬送経路K2を経由して、排紙ローラ対によって装置外へと排出される。排紙ローラ対によって装置外に排出されたシートPは、出力画像として、スタック部上に順次スタックされる。
こうして、画像形成装置における、一連の画像形成プロセスが完了する。
なお、本実施の形態では、画像形成装置本体100の下方側部に、廃トナー回収容器40が着脱可能(交換可能)に設置されている。
また、本実施の形態では、2次転写ベルト71などからなる2次転写ユニット70(図3参照)や、搬送ユニット(レジストローラ対28や第1搬送経路K1などで構成されている。)、で構成される引出しユニット60が、画像形成装置本体100に対して引出し可能に設置されているが、これについては後で図5等を用いて詳しく説明する。
次に、図2にて、作像部における現像部5Y(現像装置)の構成・動作について、さらに詳しく説明する。
現像部5Yは、感光体ドラム1Yに対向する現像ローラ51Yと、現像ローラ51Yに対向するドクターブレード52Yと、現像剤収容部内に配設された2つの搬送スクリュ55Yと、現像剤中のトナー濃度を検知する濃度検知センサ56Yと、等で構成される。現像ローラ51Yは、内部に固設されたマグネットや、マグネットの周囲を回転するスリーブ等で構成される。現像剤収容部内には、キャリアとトナーとからなる2成分現像剤Gが収容されている。
このように構成された現像部5Yは、次のように動作する。
現像ローラ51Yのスリーブは、図2の矢印方向に回転している。そして、マグネットにより形成された磁界によって現像ローラ51Y上に担持された現像剤Gは、スリーブの回転にともない現像ローラ51Y上を移動する。ここで、現像部5Y内の現像剤Gは、現像剤G中のトナーの割合(トナー濃度)が所定の範囲内になるように調整される。具体的に、現像部5Yに設置されたトナー濃度センサによってトナー濃度が低い状態が検知されたときには、トナー濃度が所定の範囲内になるように、トナー容器58から現像部5Y内に新品トナーが補給される。
その後、トナー容器58から現像剤収容部内に補給されたトナーは、2つの搬送スクリュ55Yによって、現像剤Gとともに混合・撹拌されながら、隔絶された2つの現像剤収容部を循環する(図2の紙面垂直方向の移動である。)。そして、現像剤G中のトナーは、キャリアとの摩擦帯電によりキャリアに吸着して、現像ローラ51Y上に形成された磁力によりキャリアとともに現像ローラ51Y上に担持される。
現像ローラ51Y上に担持された現像剤Gは、図2中の矢印方向に搬送されて、ドクターブレード52Yの位置に達する。そして、現像ローラ51Y上の現像剤Gは、この位置で現像剤量が適量化された後に、感光体ドラム1Yとの対向位置(現像領域である。)まで搬送される。そして、現像領域に形成された電界によって、感光体ドラム1Y上に形成された潜像にトナーが吸着される。その後、現像ローラ51Y上に残った現像剤Gはスリーブの回転にともない現像剤収容部の上方に達して、この位置で現像ローラ51Yから離脱される。
なお、トナー容器58は、現像部5Y(画像形成装置100)に対して着脱可能(交換可能)に設置されている。そして、トナー容器58は、その内部に収容された新品のトナーが空になると、現像部5Y(画像形成装置100)から取り外されて新品のものに交換されることになる。
次に、図3等を用いて、本実施の形態における中間転写ユニット15について説明する。
図3を参照して、中間転写ユニット15は、中間転写体としての中間転写ベルト8、4つの1次転写ローラ9Y、9M、9C、9K 、駆動ローラ16、従動ローラ17、転写前ローラ18、テンションローラ19、クリーニング対向ローラ20、潤滑剤対向ローラ21、バックアップローラ22、中間転写クリーニング部10、中間転写潤滑剤供給装置としての潤滑剤供給装置30、2次転写対向ローラ80、等で構成される。
中間転写体としての中間転写ベルト8は、各色のトナー像をそれぞれ担持する4つの感光体ドラム1Y、1M、1C、1K(像担持体)に当接して1次転写ニップを形成している。中間転写ベルト8は、主として8つのローラ部材(駆動ローラ16、従動ローラ17、転写前ローラ18、テンションローラ19、クリーニング対向ローラ20、潤滑剤対向ローラ21、バックアップローラ22、2次転写対向ローラ80、である。)によって張架され支持されている。
本実施の形態において、中間転写ベルト8は、PVDF(フッ化ビニルデン)、ETFE(エチレン-四フッ化エチレン共重合体)、PI(ポリイミド)、PC(ポリカーボネート)、等を単層又は複数層に構成して、カーボンブラック等の導電性材料を分散させたものである。中間転写ベルト8は、体積抵抗率が106~1013Ωcm、ベルト裏面側の表面抵抗率が107~1013Ωcmの範囲となるように調整されている。また、中間転写ベルト8は、厚さが20~200μmの範囲となるように設定されている。本実施の形態では、中間転写ベルト8の厚さが60μm程度に、体積抵抗率が109Ωcm程度に、設定されている。
なお、必要に応じて中間転写ベルト8の表面に離型層をコートすることもできる。その際、コートに用いる材料として、ETFE(エチレン-四フッ化エチレン共重合体)、PTFE(ポリ四フッ化エチレン)、PVDF(フッ化ビニルデン)、PEA(パーフルオロアルコキシフッ素樹脂)、FEP(四フッ化エチレン-六フッ化プロピレン共重合体)、PVF(フッ化ビニル)、等のフッ素樹脂を使用できるが、これに限定されるものではない。
1次転写ローラ9Y、9M、9C、9Kは、それぞれ、中間転写ベルト8を介して対応する感光体ドラム1Y、1M、1C、1Kに当接している。詳しくは、イエロー用の転写ローラ9Yは中間転写ベルト8を介してイエロー用の感光体ドラム1Yに当接して、マゼンタ用の転写ローラ9Mは中間転写ベルト8を介してマゼンタ用の感光体ドラム1Mに当接して、シアン用の転写ローラ9Cは中間転写ベルト8を介してシアン用の感光体ドラム1Cに当接して、ブラック用(黒色用)の転写ローラ9Kは中間転写ベルト8を介してブラック用(黒色用)の感光体ドラム1Kに当接している。
駆動ローラ16は、4つの感光体ドラムに対して中間転写ベルトの走行方向下流側の位置で、中間転写ベルト8が120度程度の巻付き角度で巻き付けられた状態で中間転写ベルト8の内周面に当接するように配置されている。駆動ローラ16は、制御部によって制御されるモータによって図3の時計方向に回転駆動される。これにより、中間転写ベルト8は所定の走行方向(図3の時計方向である。)に走行することになる。
従動ローラ17は、4つの感光体ドラムに対して中間転写ベルト8の走行方向上流側の位置で、中間転写ベルト8が180度程度の巻付き角度で巻き付けられた状態で中間転写ベルト8の内周面に当接するように配置されている。中間転写ベルト8において、従動ローラ17から駆動ローラ16に至る部分は、ほぼ水平面になるように設定されている。従動ローラ17は、中間転写ベルト8の走行にともない図3の時計方向に従動回転する。
テンションローラ19は、中間転写ベルト8の外周面に当接している。転写前ローラ18、クリーニング対向ローラ20、潤滑剤対向ローラ21、バックアップローラ22、2次転写対向ローラ80は、中間転写ベルト8の内周面に当接している。
2次転写対向ローラ80と潤滑剤対向ローラ21との間には、中間転写ベルト8を介してクリーニング対向ローラ20に当接するように中間転写クリーニング部10(クリーニングブレード)が設置されている。
クリーニング対向ローラ20とテンションローラ19との間には、中間転写ベルト8を介して潤滑剤対向ローラ21に当接するように潤滑剤供給装置30(中間転写潤滑剤供給装置)が設置されている。潤滑剤供給装置30は、感光体ドラム用の潤滑剤供給装置3と同様に、潤滑剤供給ローラ、固形潤滑剤、圧縮スプリング(付勢部材)などからなる。そして、図3の反時計方向に回転する潤滑剤供給ローラによって、固形潤滑剤から潤滑剤が少量ずつ削られて、潤滑剤供給ローラによって中間転写ベルト8の表面に潤滑剤が供給されることになる。
駆動ローラ16を除くローラ部材17~22、80は、いずれも、中間転写ベルト8の走行にともない従動回転する。
図4を参照して、2次転写対向ローラ80は、中間転写ベルト8と2次転写ベルト71とを介して2次転写ローラ72(2次転写ユニット70)に当接している。2次転写対向ローラ80は、ステンレス鋼等からなる円筒状の芯金の外周面に、体積抵抗が107~108Ω程度で、硬度(JIS-A硬度)が48~58度程度のNBRゴムからなる弾性層83(層厚は5mm程度である。)が形成されたものである。
また、本実施の形態において、2次転写対向ローラ80は、電源部に電気的に接続されていて、その電源部から-5kV程度の高圧電圧となる2次転写バイアスが印加される。この2次転写対向ローラ80に印加される2次転写バイアスは、2次転写ニップに搬送されるシートPに、中間転写ベルト8の表面に1次転写されたトナー像を2次転写するためのものであって、トナーの極性と同じ極性(本実施の形態ではマイナス極性である。)の2次転写バイアス(直流電圧)である。これにより、中間転写ベルト8のトナー担持面(外周面)に担持されたトナーが、2次転写電界によって2次転写対向ローラ80側から2次転写ローラ72(2次転写ユニット70)側に向かって静電移動することになる。
以下、図4を参照して、サブユニットとしての2次転写ユニット70について説明する。
図4を参照して、2次転写ユニット70は、中間転写ベルト8(中間転写ユニット15)に対向するように設置されている。
2次転写ユニット70は、2次転写部材としての2次転写ベルト71、2次転写ローラ72、分離ローラ73、第1テンションローラ74、対向ローラ75、第2テンションローラ76、第3テンションローラ77、第4テンションローラ78、クリーニング装置85、等で構成される。
2次転写ベルト71は、7つのローラ部材(2次転写ローラ72、分離ローラ73、対向ローラ75、第1~第4テンションローラ74、76~78、である。)に張架され支持された無端ベルト(ベルト部材)であって、中間転写ベルト8とほぼ同じ材料で形成されている。2次転写ベルト71(ベルト部材)は、中間転写ベルト8(中間転写体)に当接して転写ニップとしての2次転写ニップを形成するとともに、2次転写ニップから送出されたシートPを搬送するものである。
2次転写ローラ72は、2次転写対向ローラ80との間に中間転写ベルト8と2次転写ベルト71とを挟んで2次転写ニップを形成している。2次転写ローラ72は、ステンレス鋼、アルミニウム等からなる中空状の芯金上に、硬度(アスカーC硬度)が40~50度程度の弾性層が形成(被覆)されたものである。2次転写ローラ72の弾性層は、ポリウレタン、EPDM、シリコーン等のゴム材料に、カーボン等の導電性フィラーを分散させたり、イオン性の導電材料を含有させたりして、ソリッド状又は発泡スポンジ状に形成することができる。本実施の形態において、弾性層は、転写電流の集中を抑えるために、その体積抵抗が106.5~107.5Ω程度に設定されている。なお、本実施の形態において、2次転写ローラ72は、接地(アース)されている。
また、2次転写ローラ72は、制御部によって制御されるモータ(不図示)によって図4の反時計方向に回転駆動されて、2次転写ベルト71を図3、図4の反時計方向に回転(走行)させる。それにともない、2次転写ベルト71の内周面(又は外周面)に当接する複数のローラ部材73~78が従動回転する。
分離ローラ73は、2次転写ニップに対してシートPの搬送方向下流側の位置に配置されている。2次転写ニップから送出されたシートPは、図4の反時計方向に走行する2次転写ベルト71に沿うように搬送された後に、分離ローラ73の位置で、分離ローラ73の外周に沿うように曲面が形成された2次転写ベルト71によって、2次転写ベルト71から分離(曲率分離)されることになる。
第1テンションローラ74は、2次転写ベルト71を介して光学センサ(ベルト表面の画像を検知するセンサであって、不図示である。)に対向するローラ部材である。なお、2次転写ユニット70を、第1テンションローラ74の中心軸74aを中心にして回動可能に構成することもできる。
対向ローラ75は、2次転写ベルト71を介してクリーニングブレード86(クリーニング装置85)に対向するローラ部材である。
なお、本実施の形態では、7つのローラ部材72~78で2次転写ベルト71を張架・支持するように構成するとともに、第3テンションローラ77のみが2次転写ベルト71の外周面に当接するように構成したが、2次転写ベルト71を張架・支持するローラ部材の数や、ベルト外周面に当接するローラ部材の数や位置などは、本実施の形態のものに限定されない。
クリーニング装置85は、清掃対象としての2次転写ベルト71の表面に付着したトナー(紙粉などの付着物も含む。)を除去して回収するものである。
クリーニング装置85は、クリーニングブレード86、搬送コイル87、第2シャッタ部材88(図7、図8等参照)、などで構成されている。クリーニングブレード86は、2次転写ベルト71を介して対向ローラ75に当接していて、2次転写ベルト71の表面に付着したトナーを掻き取る。搬送コイル87は、所定方向に回転して、クリーニングブレード86によって掻き取られてクリーニング装置85内に回収されたトナーを廃トナーとして図4の紙面垂直方向に搬送する。そして、搬送コイル87によって搬送されて排出口85a(図5(A)等参照)から排出されたトナー(廃トナー)は、後述する廃トナー搬送部90(引出しユニット60に設置されている。)に流入される。
そして、図3等を参照して、廃トナー搬送部90に流入した廃トナーは、搬送スクリュ91によって図3の紙面垂直方向に搬送されて、流出口90b(図5(A)等参照)から流出された後に、画像形成装置本体100の内部に設置されている廃トナー搬送管41を経由して、廃トナー回収容器40内に回収されることになる。
なお、図示は省略するが、廃トナー回収容器40には、2次転写ベルト用のクリーニング装置85で回収されたトナーの他、感光体ドラム1Y、1M、1C、1K用のクリーニング装置としてのクリーニング部2Y(図2参照)で回収されたトナー(未転写トナー)や、中間転写ベルト8用のクリーニング装置としての中間転写クリーニング部10(図3参照)で回収されたトナー(未転写トナー)も、それぞれの廃トナー搬送管を経由して回収される。
また、廃トナー回収容器40は、その内部が廃トナーで満杯になると、画像形成装置本体100から取り出されて、空の廃トナー回収容器40に交換される。
以下、図5~図8等を用いて、本実施の形態における画像形成装置100の、特徴的な構成・動作について詳述する。
先に図1、図3、図4等を用いて説明したように、本実施の形態における画像形成装置100には、廃トナー回収容器40や廃トナー搬送管41(本体側廃トナー搬送部)や引出しユニット60が設けられている。
廃トナー回収容器40は、クリーニング装置85で回収されたトナーが廃トナーとして回収されるものであって、画像形成装置本体100に対して着脱可能(交換可能)に設置されている。
廃トナー搬送管41は、廃トナー回収容器40に向けてトナー(廃トナー)を搬送するものであって、画像形成装置本体100に固定・設置されている。
引出しユニット60は、2次転写ベルト71やクリーニング装置85などからなる2次転写ユニット70や、レジストローラ対28や第1搬送経路K1などからなる搬送ユニットや、後述する廃トナー搬送部90(廃トナー中継搬送装置)などで構成されるものである。そして、引出しユニット60は、画像形成装置本体100に対して所定の引出し方向(図3の紙面垂直方向手前側であって、図5の右方である。)に引出し可能に構成されている。
具体的に、引出しユニット60は、画像形成装置本体100において、スライダ(不図示)を介して、図5の左右方向(シートPの搬送方向に直交する幅方向である。)に移動可能に保持されている。そして、引出しユニット60は、図5(A)に示すように、2次転写ユニット70や廃トナー搬送部90などとともに画像形成装置本体100の内部に装着された状態から、図5(B)に示すように、2次転写ユニット70や廃トナー搬送部90などとともに画像形成装置本体100の外部に白矢印方向に引き出すことができるように構成されている。
なお、本願明細書等において、画像形成装置本体100に対して引出しユニット60を「引出し可能」な状態とは、画像形成装置本体100の外部に引出しユニット60の一部のみが露呈するように引き出せるような状態はもちろんのこと、画像形成装置本体100の外部に引出しユニット60が完全に離脱するような状態なども含むものと定義する。
このような引出しユニット60の引出し作業は、図5(A)、(B)に示すように、画像形成装置100の前面(ユーザーが操作する側(正面)である。)に設けられた開閉ドア120を開放して、引出しユニット60の前面に設けられた取っ手(不図示)を把持しておこなうことになる。また、引き出した引出しユニット60を画像形成装置本体100に装着(セット)する場合には、引出し時の作業とは逆の手順で作業がおこなわれることになる。
そして、そのような作業は、引出しユニット60の位置でジャム(紙詰まり)したシートPを除去するときなどに、おこなわれる。特に、実施の形態では、引出しユニット60とともに2次転写ユニット70を装置外に引き出せるようにしているため、2次転写ニップの位置でジャムしたシートPの除去も容易におこなうことができる。
なお、本実施の形態では、ネジ締結などによって画像形成装置本体100に固定・設置された中間転写ユニット15に対して、引出しユニット60が位置決めされるように構成されている。
詳しくは、中間転写ユニット15に形成された基準面(基準板15a)に2次転写ユニット70(引出しユニット60)の面板70a1が当接することで、中間転写ユニット15に対する2次転写ユニット70(引出しユニット60)の幅方向の位置が定められる。このとき、基準板15aに設置された位置決めピン15bが、面板70a1に形成された位置決め穴に嵌合することになる。
また、図示は省略するが、引出しユニット60の他端側(図5の左側である。)の基準面(幅方向及び搬送方向に直交するユニット筐体の側面である。)が、画像形成装置本体100の基準板に当接した状態で、画像形成装置本体100に対する引出しユニット60の幅方向の位置が定められている。
ここで、図5に示すように、引出しユニット60には、廃トナー搬送部90が設置されている。
この廃トナー搬送部90は、2次転写ユニット70のクリーニング装置85の排出口85aから排出されて流入口90aから流入した廃トナーを搬送して、流出口90bから廃トナー搬送管41に向けて流出するためのものである。換言すると、廃トナー搬送部90は、2次転写ユニット70のクリーニング装置85の排出口85aから排出されて流入口90aから流入した廃トナーを搬送して、流出口90bから廃トナー搬送管41を介して廃トナー回収容器40に向けて流出するためのものである。
詳しくは、廃トナー搬送部90は、流入口90a(一端側で上方に開口するように形成されている。)と流出口90b(他端側で下方に開口するように形成されている。)とが形成されるとともに、搬送スクリュ91(軸部にスクリュ部が螺旋状に巻装されたものである。)が内設された円筒状部材(略円筒状の部材を含む。)である。また、廃トナー搬送部90は、引出しユニット60の筐体69の底部(図5の左側(装着方向奥側)の位置である。)に、ネジ締結などによって固定・設置されている。
そして、不図示の駆動源によって搬送スクリュ91が所定方向に回転駆動されることで、流入口90aから流入された廃トナー(クリーニング装置85の排出口85aから排出されたものである。)が図5(A)、図6(A)の右側から左側に搬送される。そして、流出口90bの位置に達した廃トナーが流出口90bから自重落下して(流出されて)、画像形成装置本体100に設置された廃トナー搬送管41に流入される。すなわち、廃トナーは、廃トナー搬送部90において、図6(A)の黒矢印方向に移動することになる。
その後、廃トナー搬送管41に流入された廃トナーは、管内に設置された搬送コイルによって搬送されて、最終的に廃トナー回収容器40内に回収されることになる。
なお、本実施の形態では、廃トナー搬送部90の内部に、搬送スクリュ91を回転可能に設置したが、搬送コイル(回転軸方向に螺旋状にコイルが形成されたものである。)を回転可能に設置することもできる。
このように、本実施の形態では、引出しユニット60に設置されたクリーニング装置85を、画像形成装置本体100の廃トナー搬送管41(又は、廃トナー回収容器40)に対して、直接的に連結するのではなくて、引出しユニット60に設置された廃トナー搬送部90を介して間接的に連結している。
そのため、直接的に連結する場合に比べて、引出しユニット60とクリーニング装置85と廃トナー搬送管41(及び、廃トナー回収容器40)との位置関係が制限されにくくなり、レイアウト上(設計上)の自由度を高めることができる。
ここで、図5、図6等を参照して、本実施の形態における引出しユニット60には、廃トナー搬送部90の流入口90aと流出口90bとを合わせて開閉するシャッタ部材としての第1シャッタ部材95が設けられている。
この第1シャッタ部材95(シャッタ部材)は、画像形成装置本体100に対する引出しユニット60の引出し動作に連動して、開放状態にあった廃トナー搬送部90の流入口90aと流出口90bとを閉鎖するとともに、画像形成装置本体100に対する引出しユニット60の装着方向(引出し方向に対して反対方向となる方向である。)の装着動作に連動して、閉鎖状態にあった廃トナー搬送部90の流入口90aと流出口90bとを開放するものである。
すなわち、図5(A)、図6(A)に示すように、引出しユニット60が画像形成装置本体100に装着された状態であるとき、流入口90aと流出口90bとは、第1シャッタ部材95によって開放された状態になる。具体的に、第1シャッタ部材95に形成された2つの開口が、それぞれ流入口90aと流出口90bとに連通(対向)して、開放状態になる。そして、そのような開放状態で、クリーニング装置85から流入された廃トナーを、廃トナー搬送管41(廃トナー回収容器40)に向けて流出することが可能になる。
これに対して、図5(B)、図6(B)に示すように、引出しユニット60が画像形成装置本体100に装着されていない状態(引出された状態)であるとき、流入口90aと流出口90bとは、第1シャッタ部材95によって閉鎖された状態になる。具体的に、第1シャッタ部材95に形成された2つの開口が、それぞれ流入口90aと流出口90bとに連通(対向)せずに、廃トナー搬送部90の外周面(壁部)に対向して、閉鎖状態になる。そして、そのような閉鎖状態により、引出しユニット60が引出された状態であるときに、廃トナー搬送部90から廃トナーが漏出する不具合が抑止されることになる。
さらに詳しくは、本実施の形態における引出しユニット60には、シャッタ部材としての第1シャッタ部材95を流入口90aと流出口90bとを閉鎖する方向に付勢する付勢部材としての圧縮スプリング92が設けられている。
具体的に、図6を参照して、圧縮スプリング92(付勢部材)は、廃トナー搬送部90の外周面に巻回されている。そして、圧縮スプリング92は、一端側(図6の右側である。)が廃トナー搬送部90の突起部に接続されて、他端側(図6の左側である。)が第1シャッタ部材95の突起部95cに接続されている。
このように圧縮スプリング92を設けることで、引出しユニット60が引出された状態であるときに、流入口90aと流出口90bとが第1シャッタ部材95で閉鎖されない不具合が軽減されることになる。
また、第1シャッタ部材95(シャッタ部材)は、廃トナー搬送部90の外周面を覆うように形成された外筒状部材(外周の一部が切り欠かれたものも含む。)であって、廃トナー搬送部90の外周面に沿って移動可能に構成されている。
また、廃トナー搬送部90には、圧縮スプリング92によって付勢される第1シャッタ部材95の廃トナー搬送部90における付勢方向の相対的な位置を定める規制部90cが、設けられている。
具体的に、図6(B)を参照して、引出しユニット60が引出された状態であるときに、圧縮スプリング92に付勢されて図6(B)の左側に相対的にスライド移動した第1シャッタ部材95は、規制部90cに突き当たって、そのスライド移動が、無制限におこなわれることなく、制限されることになる。
したがって、圧縮スプリング92による付勢によって廃トナー搬送部90から第1シャッタ部材95が脱落する不具合が抑止される。
なお、本実施の形態では、規制部90cを廃トナー搬送部90の他端側で外周面から突出するように形成したが、規制部90cの形状や位置はこれに限定されることなく、例えば、第1シャッタ部材95による流入口90aや流出口90bの閉鎖を妨げることなく第1シャッタ部材95の開口に当接して付勢方向の移動を制限するように、規制部を流入口90aの位置に設けることもできる。
さらに具体的に、図5、図6を参照して、画像形成装置本体100から引出された状態の引出しユニット60が画像形成装置本体100に装着されていくときに、画像形成装置本体100の当接部(本体側板110に形成された穴部110aの縁部である。)に第1シャッタ部材95の被当接部95a(大径部)が当接して第1シャッタ部材95の装着方向の移動が制限されて、廃トナー搬送部90に対する第1シャッタ部材95の装着方向の相対的な位置が変化して流入口90aと流出口90bとが開放されることになる。
図5(B)、図6(B)の状態から図5(A)、図6(A)の状態に引出しユニット60が装着されていく過程で、第1シャッタ部材95(被当接部95a)が奥側の本体側板110に当接して、第1シャッタ部材95の装着方向の移動が制限される。そして、引出しユニット60の装着方向の移動がさらに進められると、第1シャッタ部材95の装着方向の位置が定められた状態で、本体側板110の穴部110aに挿入されながら廃トナー搬送部90の装着方向の移動が進められる。すなわち、廃トナー搬送部90に対して、第1シャッタ部材95が、圧縮スプリング92の付勢力に抗するように、開放方向に相対的に移動することになる。
ここで、図8を参照して、本実施の形態では、クリーニング装置85が設置されたサブユニットとしての2次転写ユニット70が、画像形成装置本体100から引出された状態の引出しユニット60に対して着脱可能に設置されている。
具体的に、画像形成装置本体100から引出された状態の引出しユニット60に対して、2次転写ユニット70(サブユニット)が図8の矢印方向(上方)に取り出されたり、その逆方向に装着されたりすることになる。
このように2次転写ユニット70を着脱可能に構成することで、2次転写ユニット70のメンテナンスをおこなうときの作業性を高めることができる。
なお、2次転写ユニット70は、画像形成装置本体100に対する引出しユニット60の引出しの有無に関係なく引出しユニット60に対して位置決めされるように構成することもできるし、画像形成装置本体100に対して引出しユニット60が装着された状態で引出しユニット60とともに画像形成装置本体100に対して位置決めされるように構成することもできる。
また、図7(及び、図5)を参照して、2次転写ユニット70(クリーニング装置85)には、画像形成装置本体100に対する引出しユニット60の引出し動作に連動して、開放状態の排出口85aを閉鎖するとともに、画像形成装置本体100に対する引出しユニット60の装着動作に連動して、閉鎖状態の排出口85aを開放する第2シャッタ部材88が設けられている。
すなわち、図5(A)、図7(A)に示すように、引出しユニット60が画像形成装置本体100に装着された状態であるとき、クリーニング装置85の排出口85aは、第2シャッタ部材88によって開放された状態になる。具体的に、第2シャッタ部材88に形成された開口が、排出口85aに連通(対向)して、開放状態になる。そして、そのような開放状態で、クリーニング装置85から廃トナー搬送部90への廃トナーの排出が可能になる。
これに対して、図5(B)、図7(B)に示すように、引出しユニット60が画像形成装置本体100に装着されていない状態(引出された状態)であるとき、排出口85aは、第2シャッタ部材88によって閉鎖された状態になる。具体的に、第2シャッタ部材88に形成された開口が、排出口85aに連通(対向)せずに、クリーニング装置85の外周面(壁部)に対向して、閉鎖状態になる。そして、そのような閉鎖状態により、引出しユニット60が引出された状態であるときに、クリーニング装置85(2次転写ユニット70)から廃トナーが漏出する不具合が抑止されることになる。そのため、図8に示すように、引出しユニット60から2次転写ユニット70を取り出しても、2次転写ユニット70(クリーニング装置85)から廃トナーが漏出しないことになる。
また、図7等を参照して、第2シャッタ部材88は、画像形成装置本体100に対する引出しユニット60の装着動作に連動した第1シャッタ部材95(シャッタ部材)の開放方向(図7の右方である。)の動作によって、第1シャッタ部材95に押動されるように構成されている。
詳しくは、第1シャッタ部材95には、外周面から突起するように押動部95bが形成されている。この押動部95bは、引出しユニット60に2次転写ユニット70が装着された状態で、第2シャッタ部材88の端面(図7の左側端面である。)に接触している。そのため、廃トナー搬送部90に対して第1シャッタ部材95が開放方向に相対的に移動する動作に連動して、押動部95bに第2シャッタ部材88が押動されて、クリーニング装置85に対して第2シャッタ部材88が開放方向に相対的に移動することになる。
また、本実施の形態では、廃トナー搬送部90において第1シャッタ部材95を閉鎖方向に付勢する圧縮スプリング92によって、第2シャッタ部材88も閉鎖方向に付勢するように構成している。
具体的に、図7を参照して、第1シャッタ部材95には、第2シャッタ部材88の側方に形成された被嵌合部(不図示)に嵌合する突起部95cが形成されていて、圧縮スプリング92の付勢力が第2シャッタ部材88に及ぶように構成されている。
このように構成することで、引出しユニット60が引出された状態であるときに、排出口85aが第2シャッタ部材88で閉鎖されない不具合が軽減されることになる。
なお、本実施の形態では、第1シャッタ部材95を付勢する圧縮スプリング92を、第2シャッタ部材88をも付勢するように構成したが、第2シャッタ部材88を単独で付勢する第2圧縮スプリング(第2付勢部材)を別に設けることもできる。
以上説明したように、本実施の形態における画像形成装置は、2次転写ベルト71(清掃対象)に付着したトナーを除去して回収するクリーニング装置85が設置されて、画像形成装置本体100に対して引出し方向に引出し可能な引出しユニット60が設けられている。また、引出しユニット60のクリーニング装置85で回収されたトナーが廃トナーとして回収される廃トナー回収容器40に向けてトナーを搬送する廃トナー搬送管41が、画像形成装置本体100に設置されている。そして、引出しユニット60は、クリーニング装置85の排出口85aから排出されて流入口90aから流入した廃トナーを搬送して、流出口90bから廃トナー搬送管41に向けて流出する廃トナー搬送部90が設けられている。
これにより、引出しユニット60とクリーニング装置85と廃トナー搬送管41(又は、廃トナー回収容器40)とのレイアウト上の自由度を高くすることができる。
なお、本実施の形態では、2次転写ユニット70と搬送ユニットとを有する引出しユニット60が設けられた画像形成装置100に対して本発明を適用したが、本発明が適用される引出しユニットはこれに限定されることはなく、例えば、2次転写ユニット70と搬送ベルト61とを有する引出しユニットや、2次転写ユニットが着脱可能に構成されていない引出しユニットなどが設けられた画像形成装置に対しても本発明を適用することができる。
また、本実施の形態では、クリーニング装置85の清掃対象を2次転写ベルト71としたが、清掃対象はこれに限定されることなく、例えば、引出しユニット60が中間転写ユニットを有している場合には、中堅転写ベルトを清掃対象とすることもできる。
また、本実施の形態では、2次転写部材として2次転写ベルト71を用いた2次転写ユニット70が設置された画像形成装置100に対して本発明を適用したが、本発明が適用される画像形成装置はこれに限定されることなく、例えば、2次転写部材として2次転写ローラを用いた2次転写ユニットが設置された画像形成装置に対しても本発明を適用することができる。
また、本実施の形態では、カラー画像を形成する画像形成装置100に対して、本発明を適用した。これに対して、モノクロ画像のみを形成する画像形成装置に対しても本発明を適用することができる。
また、本実施の形態では、中間転写ユニット15が画像形成装置本体100に直接的に保持されるように構成したが、中間転写ユニット15が画像形成装置本体100に他の部材(例えば、スライダなどである。)を介して間接的に保持されるように構成することもできる。
そして、それらのような場合であっても、本実施の形態のものと同様の効果を得ることができる。
なお、本発明が本実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、本実施の形態の中で示唆した以外にも、本実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、前記構成部材の数、位置、形状等は本実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
1Y、1M、1C、1K 感光体ドラム(像担持体)、
8 中間転写ベルト(中間転写体)、
15 中間転写ユニット、
40 廃トナー回収容器(廃トナー回収部)、
41 廃トナー搬送管(本体側廃トナー搬送部)、
60 引出しユニット、
69 ユニット筐体、
70 2次転写ユニット(サブユニット)、
71 2次転写ベルト(2次転写部材、清掃対象)、
85 クリーニング装置(2次転写ベルト用クリーニング装置)、
85a 排出口、
87 搬送コイル、
88 第2シャッタ部材、
90 廃トナー搬送部、
90a 流入口、 90b 流出口、
90c 規制部、
91 搬送スクリュ、
92 圧縮スプリング(付勢部材)、
95 第1シャッタ部材(シャッタ部材)、
95a 被当接部、
95b 押動部、
100 画像形成装置(画像形成装置本体)、
110 本体側板(当接部)、
110a 穴部。
なお、本発明における態様は、例えば、以下の通り付記1~8の組み合わせとすることもできる。
(付記1)
清掃対象に付着したトナーを除去して回収するクリーニング装置を具備して、画像形成装置本体に対して引出し方向に引出し可能な引出しユニットと、
前記画像形成装置本体に設置されて、前記クリーニング装置で回収されたトナーが廃トナーとして回収される廃トナー回収容器に向けて当該トナーを搬送する廃トナー搬送管と、
を備え、
前記引出しユニットは、前記クリーニング装置の排出口から排出されて流入口から流入した廃トナーを搬送して、流出口から前記廃トナー搬送管に向けて流出する廃トナー搬送部を具備したことを特徴とする画像形成装置。
(付記2)
前記画像形成装置本体に対する前記引出しユニットの引出し動作に連動して、開放状態にあった前記廃トナー搬送部の前記流入口と前記流出口とを閉鎖するとともに、前記画像形成装置本体に対する前記引出しユニットの前記引出し方向に対して反対方向となる装着方向の装着動作に連動して、閉鎖状態にあった前記廃トナー搬送部の前記流入口と前記流出口とを開放するシャッタ部材を備えたことを特徴とする付記1に記載の画像形成装置。
(付記3)
前記クリーニング装置を具備したサブユニットが、前記画像形成装置本体から引出された状態の前記引出しユニットに対して着脱可能に設置されたことを特徴とする付記1又は付記2に記載の画像形成装置。
(付記4)
前記サブユニットは、前記画像形成装置本体に対する前記引出しユニットの引出し動作に連動して、開放状態の前記排出口を閉鎖するとともに、前記画像形成装置本体に対する前記引出しユニットの装着動作に連動して、閉鎖状態の前記排出口を開放する第2シャッタ部材を具備したことを特徴とする付記3に記載の画像形成装置。
(付記5)
前記第2シャッタ部材は、前記画像形成装置本体に対する前記引出しユニットの装着動作に連動した前記シャッタ部材の開放方向の動作によって、前記シャッタ部材に押動されることを特徴とする付記4に記載の画像形成装置。
(付記6)
前記シャッタ部材を前記流入口と前記流出口とを閉鎖する方向に付勢する付勢部材を備えたことを特徴とする付記1~付記5のいずれかに記載の画像形成装置。
(付記7)
前記廃トナー搬送部は、前記流入口と前記流出口とが形成されるとともに、搬送スクリュ又は搬送コイルが内設された円筒状部材であって、
前記シャッタ部材は、前記廃トナー搬送部の外周面を覆うように形成されて、前記外周面に沿って移動可能な外筒状部材であって、
前記付勢部材は、前記廃トナー搬送部の外周面に巻回された圧縮スプリングであって、
前記圧縮スプリングによって付勢される前記シャッタ部材の前記廃トナー搬送部における付勢方向の相対的な位置を定める規制部が、前記廃トナー搬送部に設けられたことを特徴とする付記6に記載の画像形成装置。
(付記8)
前記画像形成装置本体から引出された状態の前記引出しユニットが前記画像形成装置本体に装着されていくときに、前記画像形成装置本体の当接部に前記シャッタ部材の被当接部が当接して前記シャッタ部材の装着方向の移動が制限されて、前記廃トナー搬送部に対する前記シャッタ部材の前記装着方向の相対的な位置が変化して前記流入口と前記流出口とが開放されることを特徴とする付記2~付記7のいずれかに記載の画像形成装置。
特許第5087021号公報

Claims (8)

  1. 清掃対象に付着したトナーを除去して回収するクリーニング装置を具備して、画像形成装置本体に対して引出し方向に引出し可能な引出しユニットと、
    前記画像形成装置本体に設置されて、前記クリーニング装置で回収されたトナーが廃トナーとして回収される廃トナー回収容器に向けて当該トナーを搬送する廃トナー搬送管と、
    を備え、
    前記引出しユニットは、前記クリーニング装置の排出口から排出されて流入口から流入した廃トナーを搬送して、流出口から前記廃トナー搬送管に向けて流出する廃トナー搬送部を具備したことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記画像形成装置本体に対する前記引出しユニットの引出し動作に連動して、開放状態にあった前記廃トナー搬送部の前記流入口と前記流出口とを閉鎖するとともに、前記画像形成装置本体に対する前記引出しユニットの前記引出し方向に対して反対方向となる装着方向の装着動作に連動して、閉鎖状態にあった前記廃トナー搬送部の前記流入口と前記流出口とを開放するシャッタ部材を備えたことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記クリーニング装置を具備したサブユニットが、前記画像形成装置本体から引出された状態の前記引出しユニットに対して着脱可能に設置されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記サブユニットは、前記画像形成装置本体に対する前記引出しユニットの引出し動作に連動して、開放状態の前記排出口を閉鎖するとともに、前記画像形成装置本体に対する前記引出しユニットの装着動作に連動して、閉鎖状態の前記排出口を開放する第2シャッタ部材を具備したことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記第2シャッタ部材は、前記画像形成装置本体に対する前記引出しユニットの装着動作に連動した前記シャッタ部材の開放方向の動作によって、前記シャッタ部材に押動されることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記シャッタ部材を前記流入口と前記流出口とを閉鎖する方向に付勢する付勢部材を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  7. 前記廃トナー搬送部は、前記流入口と前記流出口とが形成されるとともに、搬送スクリュ又は搬送コイルが内設された円筒状部材であって、
    前記シャッタ部材は、前記廃トナー搬送部の外周面を覆うように形成されて、前記外周面に沿って移動可能な外筒状部材であって、
    前記付勢部材は、前記廃トナー搬送部の外周面に巻回された圧縮スプリングであって、
    前記圧縮スプリングによって付勢される前記シャッタ部材の前記廃トナー搬送部における付勢方向の相対的な位置を定める規制部が、前記廃トナー搬送部に設けられたことを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記画像形成装置本体から引出された状態の前記引出しユニットが前記画像形成装置本体に装着されていくときに、前記画像形成装置本体の当接部に前記シャッタ部材の被当接部が当接して前記シャッタ部材の装着方向の移動が制限されて、前記廃トナー搬送部に対する前記シャッタ部材の前記装着方向の相対的な位置が変化して前記流入口と前記流出口とが開放されることを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の画像形成装置。
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