JP2024041218A - 端子及び端子付き電線 - Google Patents

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Abstract

【課題】溶けた半田の端子接続部側への流れ込みを抑制することができる端子及び端子付き電線を提供する。【解決手段】端子付き電線1は、端子2が、電線Wの端部が接続される電線接続部10と、角筒状に形成され、かつ端子接続部30と電線接続部10を挿抜方向Xに連結する連結部20とを備える。電線接続部10は、内部空間10aに収容された内側導体部W1を保持する芯線保持部16と、内部空間10aに収容された半田Sを内側導体部W1の端末に接触させた接触状態で保持する半田保持部17とを有する。連結部20は、連結側底壁21に対して上下方向Zに対向して形成される天井壁23を有し、当該天井壁23が、開口部10bから露出する半田Sの一部を覆うように挿抜方向Xの半田保持部17側に向けて延在して形成される。【選択図】図1

Description

本発明は、端子及び端子付き電線に関する。
端子付き電線としては、電線の端末で露出させた芯線(芯線露出部)を金属製端子の電線接続部に溶接または半田付けしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000-150039号公報
ところで、上記従来の端子付き電線では、電線と端子の接続を、端子に電線の芯線を圧接した後に半田を供給して加熱していることから、溶けた半田が相手側端子に接続される端子接続部側に流れ込むおそれがあることから改善の余地がある。
本発明は、溶けた半田の端子接続部側への流れ込みを抑制することができる端子及び端子付き電線を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る端子は、相手側端子に接続される端子接続部と、電線の端部が接続される電線接続部と、筒状に形成され、かつ前記端子接続部と前記電線接続部を前記相手側端子の挿抜方向に連結する連結部と、を備え、前記電線接続部は、前記挿抜方向と直交する上下方向の上方側に開口して前記電線接続部の内部空間と外部空間とを連通する開口部と、前記開口部を介して前記内部空間に収容された前記電線の端部における絶縁被膜から露出された芯線を保持する芯線保持部と、前記連結部と前記芯線保持部との間に設けられ、かつ前記開口部を介して前記内部空間に収容された半田を前記芯線の端末に接触させた接触状態で保持する半田保持部と、を有し、前記連結部は、底壁と、前記底壁に対して前記上下方向に対向して形成される天井壁と、を有し、前記天井壁は、前記開口部から露出する前記半田の一部を覆うように前記挿抜方向の前記半田保持部側に向けて延在して形成される、ことを特徴とする。
本発明に係る端子及び端子付き電線によれば、端子と電線を半田付けにより接合する際に、加熱溶融した半田の端子接続部側への流れ込みを抑制することができる、という効果を奏する。
図1は、実施形態に係る端子付き電線の概略構成を模式的に示す平面図である。 図2は、実施形態に係る端子付き電線の概略構成を模式的に示す側面図である。 図3は、図1の矢視A-A線における端子付き電線の模式的な断面図である。 図4は、図1の矢視B-B線における端子付き電線の模式的な断面図である。 図5は、態に係る端子に対する電線に対するレーザ溶接方法を説明するための模式図である。
以下に、本発明に係る実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではない。すなわち、この実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、あるいは実質的に同一のものが含まれ、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。
[実施形態]
図1、図2に示す本実施形態に係る端子付き電線1は、例えば、車両に使用されるワイヤハーネス等に適用されるものである。ここで、ワイヤハーネスは、例えば、車両に搭載される各装置間の接続のために、電源供給や信号通信に用いられる複数の電線Wを束にして集合部品とし、コネクタ等で複数の電線Wを各装置に接続するようにしたものである。端子付き電線1は、導電線を有する電線Wと、当該電線Wの端末に設けられ、相手側端子Tに接続される金属製の端子2とを備える。相手側端子Tは、例えば、導電性を有する金属部材である。なお、相手側端子Tは、端子2に電気的及び物理的に接続可能なものであれば、どのような形態であってもよい。
なお、以下の説明では、図示のX方向は、本実施形態の端子2に対する相手側端子Tの挿抜方向である。Y方向は、本実施形態の端子2の幅方向であり、挿抜方向と直交する。Z方向は、本実施形態の端子2の上下方向であり、挿抜方向及び幅方向と直交する。上記各方向は、それぞれ「挿抜方向X」、「幅方向Y」、「上下方向Z」と表記する。特に、挿抜方向Xの一方を相手側端子Tの挿入方向X1、他方を抜去方向X2とする。また、上下方向Zの一方を上方向Z1、他方を下方向Z2とする。また、上下方向Zは、端子2の上下方向に沿う方向であるが、鉛直方向に沿うものであってもよい。以下の説明では、特に断りのない限り、端子2に対して電線Wが適正な位置関係で組み付けられた状態での方向として説明する。
電線Wは、導電性を有する内側導体部W1と、当該内側導体部W1の外側を覆う絶縁性を有する絶縁被覆部W2と、当該絶縁被覆部W2の外側を覆う導電性を有する外側導体部W3と、外側導体部W3を覆う絶縁性を有する保護被覆部W4を含んで構成される。電線Wは、例えばシールド電線、同軸電線である。
内側導体部W1は、導電性の金属、例えば、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金等の素線を複数束ねた芯線である。内側導体部W1は、複数の素線を撚り合わせた撚り芯線であってもよい。
絶縁被覆部W2は、内側導体部W1の外周側を被覆する電線被覆である。絶縁被覆部W2は、例えば、絶縁性の樹脂材料(PP(Polypropylene)やPVC(polyvinyl chloride)、架橋PE(polyethylene)等を押出成形することによって形成される。絶縁被覆部W2を構成する絶縁性の樹脂材料は、耐摩耗性や耐薬品性、耐熱性等に配慮して適宜選定される。
外側導体部W3は、いわゆる編組シールドであり、絶縁被覆部W2の外周面を覆うものである。編組シールドは、銅線等が複数本の束にされ、この束が編み込まれることによって形成されている。なお、外側導体部W3は、編組シールドに限らず、金属箔により構成されていてもよい。
保護被覆部W4は、いわゆるシースであり、外側導体部W3の外周面を覆うものである。保護被覆部W4は、例えばポリ塩化ビニル樹脂等の可塑剤を含む樹脂により構成されている。
本実施形態の電線Wは、図1、図2に示すように、少なくとも内側導体部W1の一方の端末において、保護被覆部W4、外側導体部W3、及び絶縁被覆部W2が剥ぎ取られて内側導体部W1の一方の端末が絶縁被覆部W2から露出して形成される。端子付き電線1は、露出している内側導体部W1の端末に端子2が設けられる。
端子2は、電線Wの内側導体部W1と導通されるものである。端子2は、1枚の導電性を有する金属板からの打ち抜き加工及び折り曲げ加工により成形され、全体として角筒状に形成されている。端子2は、例えば、コネクタ(不図示)等に保持される。端子2は、電線Wの端末に半田付けされる。端子2は、電線接続部10と、連結部20と、端子接続部30とが一体となって形成されている。
電線接続部10は、電線Wの端部が接続される部分である。電線接続部10は、端子2と電線Wの端末とを電気的に接続する。電線接続部10は、内部空間10aと、2つの開口部10b,10cと、電線側底壁11と、一対の電線側側壁12と、芯線保持部16と、半田保持部17とを含んで構成される。電線接続部10は、半田S及び電線Wの内側導体部W1を内部空間10aに収容し、半田付けにより端子2と内側導体部W1を導通可能に接続する。
内部空間10aは、電線側底壁11、一対の電線側側壁12により形成され、開口部10bを介して外部空間と連通している。内部空間10aは、連結部20の内部空間、及び、端子接続部30の内部空間と互いに連通している。
開口部10bは、電線接続部10の上方向Z1側の端部に形成され、当該上方向Z1側に向けて開口している。開口部10bは、上方向Z1側から視て矩形状に形成されている。
開口部10cは、電線接続部10の挿入方向X1側の端部に形成され、当該挿入方向X1側に向けて開口する。開口部10cは、挿入方向X1側から視て矩形状に形成されている。開口部10cは、開口部10bに連続して形成され、内部空間10aと外部空間とを連通する。開口部10cは、内部空間10aに収容された半田Sを内側導体部W1の端末に接触させた接触状態で、絶縁被覆部W2の抜去方向X2側の端部が挿入される。
半田Sは、例えば、糸半田を一定の長さで切断したものであり、円柱状に形成されている。半田Sの外径は、図示のように、内側導体部W1の外径に対して相対的に大きいが、これに限定されるものではない。
電線側底壁11は、第1電線側底壁11aと、第2電線側底壁11bと、段差11cとを有する。第1電線側底壁11a、段差11c、及び第2電線側底壁11bは、電線側底壁11において、挿入方向X1に向けて順に形成されている。
第1電線側底壁11aは、図3、図4に示すように、上方向Z1側に突出して形成され、内部空間10aに収容された半田S及び内側導体部W1を下方向Z2側から支持する。第1電線側底壁11aは、挿抜方向Xにおいて連結部20に向けて延在している。
第2電線側底壁11bは、上方向Z1側に突出して形成されておらず、上下方向Zにおいて第1電線側底壁11aに対して相対的に低い位置にある。第2電線側底壁11bは、内部空間10aに収容された半田Sを内側導体部W1の端末に接触させた接触状態において、内部空間10aに位置する絶縁被覆部W2を下方向Z2側から支持する。
段差11cは、第1電線側底壁11aと、第2電線側底壁11bとの間に位置する。段差11cの上下方向の長さ(高さ)は、例えば、内側導体部W1の外径と絶縁被覆部W2の外径の差分を考慮して設定される。
芯線保持部16は、開口部10bを介して内部空間10aに収容された電線Wの端部における絶縁被覆部W2から露出された内側導体部W1を保持する部分である。芯線保持部16は、一対の電線側側壁12に設けられている。芯線保持部16は、第1保持片16Aと、第2保持片16Bとで構成される。芯線保持部16は、図示のように、第1保持片16A及び第2保持片16Bにより内側導体部W1の幅方向Yの両端から挟み込んで支持するものである。第1保持片16A及び第2保持片16Bは、いずれも片持ち梁を構成する。
第1保持片16Aは、図4に示すように、基部16Aaと、自由端16Abと、屈曲部16Acとを有する。基部16Aaは、一方の電線側側壁12に設けられた側壁開口部14の上方向Z1側の開口端に連結され、第1保持片16Aを支持している。自由端16Abは、基部16Aaから下方向Z2側に位置し、かつ第1電線側底壁11aに対して上下方向に対向している。屈曲部16Acは、基部16Aaと自由端16Abの間にあって、自由端16Abが下方向Z2側に向かうように屈曲している。基部16Aaと屈曲部16Acとの間は、幅方向Yに沿って上方向Z1から下方向Z2に向けて傾斜した傾斜面16Adを形成する。屈曲部16Acと自由端16Abとの間は、上下方向Zに直線状に延在する接触面16Aeを形成する。
第2保持片16Bは、基部16Baと、自由端16Bbと、屈曲部16Bcとを有する。基部16Baは、他方の電線側側壁12に設けられた側壁開口部14の上方向Z1側の開口端に連結され、第2保持片16Bを支持している。自由端16Bbは、基部16Aaから下方向Z2側に位置し、かつ第1電線側底壁11aに対して上下方向に対向している。屈曲部16Bcは、基部16Baと自由端16Bbの間にあって、自由端16Bbが下方向Z2側に向かうように屈曲している。基部16Baと屈曲部16Bcとの間は、幅方向Yに沿って上方向Z1から下方向Z2に向けて傾斜した傾斜面16Bdを形成する。屈曲部16Bcと自由端16Bbとの間は、上下方向Zに直線状に延在する接触面16Beを形成する。
傾斜面16Ad及び16Bdは、内部空間10aに収容される内側導体部W1を、接触面16Aeと接触面16Beとの間に案内するものである。接触面16Ae及び接触面16Beは、幅方向Yにおいて内側導体部W1の外周面における幅方向Yの両端に接触する。内側導体部W1は、芯線保持部16に保持された状態において、当該内側導体部W1の外周面に接触面16Ae及び接触面16Be及び第1電線側底壁11aが接触している。接触面16Aeと接触面16Be間の長さは、内側導体部W1の外径よりも短く設定されている。
半田保持部17は、連結部20と芯線保持部16との間に設けられ、かつ開口部10bを介して内部空間10aに収容された半田Sを内側導体部W1の端末に接触させた接触状態で保持する部分である。半田保持部17は、一対の電線側側壁12に設けられている。半田保持部17は、第1保持片17Aと、第2保持片17Bとで構成される。半田保持部17は、図示のように、第1保持片17A及び第2保持片17Bにより半田Sの幅方向Yの両端から挟み込んで支持するものである。第1保持片17A及び第2保持片17Bは、いずれも片持ち梁を構成する。
第1保持片17Aは、図3に示すように、基部17Aaと、自由端17Abと、屈曲部17Acとを有する。基部17Aaは、一方の電線側側壁12に設けられた側壁開口部15の上方向Z1側の開口端に連結され、第1保持片17Aを支持している。自由端17Abは、基部17Aaから下方向Z2側に位置し、かつ第1電線側底壁11aに対して上下方向に対向している。屈曲部17Acは、基部17Aaと自由端17Abの間にあって、自由端17Abが下方向Z2側に向かうように屈曲している。基部17Aaと屈曲部17Acとの間は、幅方向Yに沿って上方向Z1から下方向Z2に向けて傾斜した傾斜面17Adを形成する。屈曲部17Acと自由端17Abとの間は、上下方向Zに直線状に延在する接触面17Aeを形成する。
第2保持片17Bは、基部17Baと、自由端17Bbと、屈曲部17Bcとを有する。基部17Baは、他方の電線側側壁12に設けられた側壁開口部15の上方向Z1側の開口端に連結され、第2保持片17Bを支持している。自由端17Bbは、基部17Aaから下方向Z2側に位置し、かつ第1電線側底壁11aに対して上下方向に対向している。屈曲部17Bcは、基部17Baと自由端17Bbの間にあって、自由端17Bbが下方向Z2側に向かうように屈曲している。基部17Baと屈曲部17Bcとの間は、幅方向Yに沿って上方向Z1から下方向Z2に向けて傾斜した傾斜面17Bdを形成する。屈曲部17Bcと自由端17Bbとの間は、上下方向Zに直線状に延在する接触面17Beを形成する。
傾斜面17Ad及び17Bdは、内部空間10aに収容される半田Sを、接触面17Aeと接触面17Beとの間に案内するものである。接触面17Ae及び接触面17Beは、幅方向Yにおいて半田Sの外周面における幅方向Yの両端に接触する。半田Sは、半田保持部17に保持された状態において、当該半田Sの外周面に接触面17Ae及び接触面17Be及び第1電線側底壁11aが接触している。接触面17Aeと接触面17Be間の長さは、半田Sの外径よりも短く設定されている。
連結部20は、角筒状に形成され、かつ端子接続部30と電線接続部10を相手側端子Tの挿抜方向Xに連結する部分である。連結部20は、一対の連結側底壁21と、連結側側壁22と、天井壁23とを有する。
連結側底壁21は、天井壁23に向けて、すなわち上方向Z1側に向けて凸状に形成される。連結側底壁21は、段差21aを介して第1電線側底壁11aに連結している。連結側底壁21の上下方向Zの高さは、第1電線側底壁11aの上下方向Zの高さに対して相対的に高く形成されている。段差21aは、半田保持部17に保持された半田Sに対して挿抜方向Xに対向する位置に形成される。
各連結側側壁22は、連結側底壁21の幅方向Yの両端から上方向Z1側に向けて延在して形成される。連結側側壁22は、電線側側壁12に連続して形成される。連結側側壁22は、開口部が設けられていない。
天井壁23は、連結側底壁21に対して上下方向Zに対向して形成されている。天井壁23は、一対の連結側側壁22のいずれか一方に連結されている。天井壁23は、上方向Z1側から視た場合、半田保持部17に保持された半田Sの抜去方向X2側の端部を覆うように挿入方向X1側に延在する。天井壁23は、上方向Z1側から視た場合、半田保持部17に保持された半田Sの挿抜方向Xの半分を覆うように挿入方向X1側に延在してもよい。
端子接続部30は、相手側端子Tに接続される部分である。具体的には、端子接続部30は、相手側端子Tに対して電気的に接続される端子接続部として構成される。端子接続部30は、雄型の端子形状であってもよいし、雌型の端子形状であってもよい。本実施形態の端子接続部30は、雌型の端子形状として図示しており、雄型の端子形状の相手側端子Tと電気的に接続される。端子接続部30は、角筒状に形成され、内部に相手側端子Tとの接点部(不図示)を有する。
上記のように構成される端子付き電線1は、組立作業者が種々の装置、機器、治具等を用いて手作業で行うことにより製造されるが、これに限らず、例えば、種々の製造装置によって自動で製造されるものであってもよい。本実施形態の端子付き電線1は、例えば、皮剥き工程、設置工程、接合工程等を含む複数工程を経て製造される。皮剥き工程では、例えば、組立作業者は、電線Wの一方の端末において保護被覆部W4を剥ぎ取り、外側導体部W3を露出させた後に、絶縁被覆部W2を剥ぎ取り、内側導体部W1の一方の端末を絶縁被覆部W2から露出させる。設置工程では、例えば、組立作業者は、半田Sを内部空間10aに収容して半田保持部17の第1保持片17Aと第2保持片17B間に挿入した後、内側導体部W1の端末を内部空間10aに収容し半田保持部17に保持されている半田Sに接触させながら、当該内側導体部W1を芯線保持部16の第1保持片16Aと第2保持片16B間に挿入する。接合工程では、例えば、組立作業者は、図5に示すように、端子2の上方向Z1側からレーザ光Lを被照射部分40に照射する。被照射部分40は、内部空間10aに収容された半田Sを内側導体部W1の端末に接触させた接触状態において、半田Sの挿入方向X1側の端部と内側導体部W1の抜去方向X2側の端部を含む部分である。半田Sは、レーザ光Lの照射により加熱溶融して端子2と内側導体部W1とを接合させる。
本実施形態に係る端子付き電線1及び端子2は、端子2が、電線Wの端部が接続される電線接続部10と、角筒状に形成され、かつ端子接続部30と電線接続部10を挿抜方向Xに連結する連結部20とを備える。電線接続部10は、内部空間10aに収容された内側導体部W1を保持する芯線保持部16と、内部空間10aに収容された半田Sを内側導体部W1の端末に接触させた接触状態で保持する半田保持部17とを有する。連結部20は、連結側底壁21に対して上下方向Zに対向して形成される天井壁23を有し、当該天井壁23が、開口部10bから露出する半田Sの一部を覆うように挿抜方向Xの半田保持部17側に向けて延在して形成される。
上記構成により、端子付き電線1及び端子2は、端子2の上方向Z1側からレーザ光Lが被照射部分40に照射され端子2に電線Wを半田付けする際に、天井壁23により、半田Sの挿抜方向Xの端子接続部30側にレーザ光Lが当たらないように遮蔽される。この結果、端子付き電線1及び端子2は、半田Sの挿抜方向Xの端子接続部30側の端部に対するレーザ光Lによる加熱溶融を防止し、溶けた半田Sが端子接続部30側に流れ込むことを抑制することができる。また、端子付き電線1及び端子2によれば、半田付けによる接合の信頼性が高く、端子2と電線Wの接続長を短縮できることから、端子2の挿抜方向Xの長さを抑制することができる。この場合、端子付き電線1及び端子2によれば、例えば、ツイストペアケーブル使用時のインピーダンスが乱れる区間を削減でき、伝送特性の劣化を抑制することができる。
また、端子付き電線1及び端子2は、電線接続部10が、内部空間10aに収容された電線Wの内側導体部W1を保持する芯線保持部16と、内部空間10aに収容された半田Sを内側導体部W1の端末に接触させた接触状態で保持する半田保持部17とを有する。これにより、端子付き電線1及び端子2は、予め端子2に半田Sを保持させることが可能となるので、従来の端子2と電線Wの接続工程に比して作業を簡略化することができる。この結果、端子付き電線1及び端子2は、一連の製造時間を短縮することができる。
また、本実施形態に係る端子付き電線1及び端子2は、連結側底壁21が、天井壁23に向けて凸状に形成される。これにより、端子付き電線1及び端子2は、端子2の上方向Z1側からレーザ光Lが被照射部分40に照射され端子2に電線Wを半田付けする際に、凸状に形成されている連結側底壁21により、レーザ光Lの照射により溶融した半田Sが端子接続部30側に流れ込むことを抑制することができる。
また、本実施形態に係る端子付き電線1及び端子2は、端子2の上方向Z1側からレーザ光Lが半田Sと内側導体部W1間の被照射部分40に照射される。これにより、端子付き電線1及び端子2は、従来の加熱溶接に比してエネルギー消費量が少なく済むことから、例えば、端子2を樹脂性のコネクタハウジングに装着した状態であっても端子2と電線Wの接合が可能となる。この結果、端子付き電線1及び端子2は、一連の製造工程における一部の自動化が容易となる。
なお、上記実施形態では、第1保持片16A,17A、第2保持片16B,17Bは、いずれも屈曲部を有するが、これに限定されず、図5に示すように、屈曲部がなくともよい。
また、上記実施形態では、半田Sは、一定の長さに切断された糸半田で構成されているが、半田保持部17に保持させることが可能なものであれば、これに限定されるものではない。例えば、半田Sは、球状の半田ボールであってもよい。また、半田Sは、半田ペーストを、ディスペンサ等を用いて半田保持部17に噴射(印刷)したものであってもよい。
また、上記実施形態では、天井壁23は、上方向Z1側から視た場合、半田保持部17に保持された半田Sの挿抜方向Xの半分を覆うように挿入方向X1側に延在してもよいとしているが、これに限定されるものでない。この場合、天井壁23は、上述した被照射部分40を残して挿入方向X1側に延在してもよい。
1 端子付き電線
2 端子
10 電線接続部
10a 内部空間
10b 開口部
16 芯線保持部
17 半田保持部
20 連結部
21 連結側底壁
23 天井壁
30 端子接続部
S 半田
T 相手側端子
W 電線
W1 内側導体部
W2 絶縁被覆部
W3 外側導体部
W4 保護被覆部

Claims (4)

  1. 相手側端子に接続される端子接続部と、
    電線の端部が接続される電線接続部と、
    筒状に形成され、かつ前記端子接続部と前記電線接続部を前記相手側端子の挿抜方向に連結する連結部と、を備え、
    前記電線接続部は、
    前記挿抜方向と直交する上下方向の上方側に開口して前記電線接続部の内部空間と外部空間とを連通する開口部と、
    前記開口部を介して前記内部空間に収容された前記電線の端部における絶縁被膜から露出された芯線を保持する芯線保持部と、
    前記連結部と前記芯線保持部との間に設けられ、かつ前記開口部を介して前記内部空間に収容された半田を前記芯線の端末に接触させた接触状態で保持する半田保持部と、を有し、
    前記連結部は、
    底壁と、
    前記底壁に対して前記上下方向に対向して形成される天井壁と、を有し、
    前記天井壁は、
    前記開口部から露出する前記半田の一部を覆うように前記挿抜方向の前記半田保持部側に向けて延在して形成される、
    ことを特徴とする端子。
  2. 前記底壁は、
    前記天井壁に向けて凸状に形成される、
    請求項1に記載の端子。
  3. 導電性を有する電線と、
    前記電線の端末に設けられる金属製の端子と、を備え、
    前記端子は、
    相手側端子に接続される端子接続部と、
    電線の端部が接続される電線接続部と、
    筒状に形成され、かつ前記端子接続部と前記電線接続部を前記相手側端子の挿抜方向に連結する連結部と、を備え、
    前記電線接続部は、
    前記挿抜方向と直交する上下方向の上方側に開口して前記電線接続部の内部空間と外部空間とを連通する開口部と、
    前記開口部を介して前記内部空間に収容された前記電線の端部における絶縁被膜から露出された芯線を保持する芯線保持部と、
    前記連結部と前記芯線保持部との間に設けられ、かつ前記開口部を介して前記内部空間に収容された半田を前記芯線の端末に接触させた接触状態で保持する半田保持部と、を有し、
    前記連結部は、
    底壁と、
    前記底壁に対して前記上下方向に対向して形成される天井壁と、を有し、
    前記天井壁は、
    前記開口部から露出する前記半田の一部を覆うように前記挿抜方向の前記半田保持部側に向けて延在して形成される、
    ことを特徴とする端子付き電線。
  4. 前記底壁は、
    前記天井壁に向けて凸状に形成される、
    請求項3に記載の端子付き電線。
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