JP2024040003A - 駐車場管理サーバおよびコンピュータプログラム - Google Patents

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三宝 原田
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Abstract

【課題】 放置車両や同一車両による不正出庫の車両を発見し、駐車場運営における損害の発生を抑制する。【解決手段】 入庫した車両が所定日数を経過しても駐車したままである場合、放置車両と認定し、入庫した車両のナンバーを取得し、車両オーナーデータベースからオーナーデータを取得する。放置車両は、駐車した車室から移動させ、当該車室を時間貸しに戻す。適正料金の支払いがされなかった車両はブラックリスト化し、次の入庫を拒否することができるようにする。いずれも新たな損害発生を抑制することで、駐車場運営における利益率の向上に寄与する。【選択図】 図2

Description

本発明は、駐車場の運営において、放置される車両や不正に出庫する車両を抑制させるための技術に関する。
時間貸し駐車場は、文字通り、駐車車室を時間単位で貸し出し、駐車車室の利用料金を徴収するビジネスである。
このビジネスの収益性を下げる原因は、駐車車室を利用したにもかかわらず料金を支払わずに出庫してしまう「不正出庫」、および駐車車室に車両を駐車させたまま放置する「放置車両」がある。
不正出庫をする車両も放置車両される車両も、管理者を常駐させることに対する人的およびコスト的な負担を軽減するために駐車場の管理を無人化した駐車場で主に発生する。無人化によるコスト削減をしても、不正出庫や放置車両によって収益が下がってしまうため、抑制排除したい事案である。
特許文献1には、無人駐車場におけるフラップ装置を乗り越えた車両が発生した場合に、その車両のナンバープレート画像を撮影し、インターネット経由で警報を配信する監視システムが開示されている。
特許文献2には、ロック装置(フラップ装置)が車両をロックした状態であると判定し、かつ映像判定部が、駐車エリアに駐車された車両が移動されたと判定した場合に、駐車中の車両が不正に出庫された旨を外部の通報先に通報する監視システムが開示されている。
特開2002-367094号公報 特開2012-3393号公報
特許文献1も特許文献2も、不正出庫をした車両の運転者に対する刑事的な訴追をするための証拠データ(の一部)を取得するシステムである。そのため、不正出庫をした車両を特定できても、その車両の所有者と運転者とが一致している証拠を別途取得しなければ刑事訴追ができない、ということでもある。結果として刑事訴追に至るケースは多くないため、不正出庫を抑制することに寄与している技術とは残念ながら言い難い。加えて、刑事事件とすることができたとしても、得られたはずの売り上げを取り戻せるかどうか、とは別の問題である(かなり困難である)。
駐車場の運営者としては、得られたはずの売上が不正出庫によって失われた金銭を取り戻すことと、不正出庫が(同一人によって)繰り返されることによって更なる損失の発生を抑制できることと、いずれか一方を選択するとしたら、どうであろうか。
前者は、特許文献1および特許文献2について言及したように、達成することが難しく、達成するには大がかりなシステム構築とそれに伴う大きなコストが必要となる。したがって、駐車場の運営者としては選択しがたい。
よって、後者を選択することの方が現実的であろう。
なお、放置車両という問題は、増加傾向となってきたのが近年であるという新しい問題である。また、数日の駐車をしたとしても料金を支払って出庫したとすれば放置車両には該当しなくなる。そうした難しさに加え、どのくらいの期間をもって「放置車両」とするのか等の基準づくりの遅れなどを原因としているためか、先行する特許技術が発見できなかった。
本発明が解決しようとする課題は、放置車両や同一車両による不正出庫の車両を発見し、駐車場運営における損害の発生を抑制するための技術を提供することにある。
前述した課題を解決するため、放置車両や不正出庫車両を管理する駐車場管理装置(駐車場管理サーバ)、およびコンピュータプログラムを提供する。
(第一の発明)
第一の発明は、放置車両に関する駐車場管理サーバに係る。
すなわち、管理対象としている駐車場における駐車車室の利用記録を蓄積する駐車場データベースと、
前記の駐車車室への車両の入庫および/または前記の駐車場への入場を検知する入庫検知手段が入庫および/または入場を開始した入庫時刻を受信して前記の駐車場管理データベースへ蓄積する入庫データ受信手段と、
その入庫データ受信手段が受信した入庫時刻から所定の日数が経過した放置車両の発生を検知するタイマー手段と、
そのタイマー手段が放置車両を検知した場合に、前記の駐車場における各種の機器を制御する制御装置へ所定日数経過アラートを送信するアラート送信手段と、
前記の所定日数経過アラートに基づいて前記の駐車場における当該放置車両の車両ナンバーを撮影可能な場内カメラが撮影した放置車両の車両ナンバーに加えて撮影時刻データおよび撮影場所を特定できる放置車両特定データを受信する放置車両特定データ受信手段と、
前記の放置車両特定データに基づく放置車両のオーナーが特定可能な車両オーナーデータベースにアクセスするオーナー照会手段と、
前記の車両オーナーデータベースから前記の放置車両のオーナーの氏名等のオーナーデータを受信するオーナーデータ受信手段と、
を備えた駐車場管理サーバに係る(図2参照)。
(用語説明)
「入庫検知手段」は、駐車場によって異なる。車室ごとにフラップ装置を備えている駐車場であれば、フラップ装置が入庫検知手段を兼ねる。駐車場の入り口に車両ナンバーを撮影するカメラと、そのカメラによる車両ナンバーの撮影が成功した場合に駐車場の入り口を開けるゲート装置との組み合わせである場合には、車両ナンバーの撮影時刻を含んだ車両ナンバーデータを取得する手段が入庫検知手段となる。
「放置車両」との認定は、所定の期間(たとえば7日間)を経過した車両、というように特定する場合の他、所定の日数に達する前の段階で「放置予備群」といった車両も含め、アラートの送信対象とすることもできる。
「駐車場における各種の機器を制御する制御装置」とは、場内カメラ内の制御装置でもよいし、場内カメラや入口ゲートなどを一括制御する制御装置でもよい。
「車両オーナーデータベース」とは、現状では、所定の協会に係る協会サーバ内に(物理的または概念的に)設置されている。
(作用)
管理対象としている駐車場における駐車車室の利用記録を駐車場データベースが蓄積する。駐車車室への車両の入庫および/または駐車場への入場を検知する入庫検知手段が入庫および/または入場を開始した入庫時刻を受信して駐車場管理データベースへ、入庫データ受信手段が蓄積する。受信したその入庫時刻から所定の日数が経過した放置車両の発生をタイマー手段が検知する。
タイマー手段が放置車両を検知した場合に、駐車場における各種の機器を制御する制御装置へ所定日数経過アラートを、アラート送信手段が送信する。
所定日数経過アラートに基づいて駐車場における当該放置車両の車両ナンバーを撮影可能な場内カメラが撮影した放置車両の車両ナンバーに加えて撮影時刻データおよび撮影場所を特定できる放置車両特定データを、放置車両特定データ受信手段が受信する。その放置車両特定データに基づく放置車両のオーナーが特定可能な車両オーナーデータベースに、オーナー照会手段がアクセスする。そして、車両オーナーデータベースから放置車両のオーナーの氏名等のオーナーデータを、オーナーデータ受信手段が受信する。
駐車場管理サーバに係る管理運営者としては、放置車両のオーナーデータを取得することにより、各種の法的な手続きを準備したり、実際の手続きを実行したりすることができる。たとえば、放置車両によって使えなくなっていた(売り上げにつながらなかった)車室から、放置車両を撤去し、当該車室による時間貸し駐車場としての運営を正常化させることができる。
(第二の発明)
第二の発明もまた、放置車両に関する駐車場管理サーバに係る。
すなわち、管理対象としている駐車場における駐車車室の利用記録を蓄積する駐車場データベースと、
前記の駐車車室への車両の入庫および/または前記の駐車場への入場を検知する入庫検知手段が入庫および/または入場を開始した入庫時刻を受信して前記の駐車場管理データベースへ蓄積する入庫データ受信手段と、
その入庫データ受信手段が受信した入庫時刻から所定の日数が経過した放置車両の発生を検知するタイマー手段と、
そのタイマー手段が放置車両を検知した場合に、前記の駐車車室の現地管理を担当する管理担当者に係る通信端末へ所定日数経過アラートを送信するアラート送信手段と、
前記の管理担当者によって前記の放置車両を特定できる写真、撮影場所および撮影時刻を特定できる放置車両特定データを管理担当者に係る通信端末から受信する放置車両特定データ受信手段と、
前記の放置車両特定データに基づく放置車両のオーナーが特定可能な車両オーナーデータベースにアクセスするオーナー照会手段と、
前記の車両オーナーデータベースから前記の放置車両のオーナーの氏名等のオーナーデータを受信するオーナーデータ受信手段と、
を備えた駐車場管理サーバに係る(図3参照)。
第一の発明との相違点は、アラート送信手段が所定日数経過アラートを送信する送信先が、駐車車室の現地管理を担当する管理担当者に係る通信端末とした点である。
(第一および第二の発明のバリエーション1)
第一および第二の発明は、以下のように形成することができる。
すなわち、前記の駐車場から出庫する車両に係る駐車料金の精算が済んだか否かに関する精算データを、当該車両を特定するための車両ナンバーデータおよび日時データとともに受信する精算データ受信手段と、
その精算データ受信手段が受信した精算データが不払いや支払金額不足である場合に、その精算データに係る車両ナンバーをフラグとしたブラックデータを作成するブラックデータ作成手段と、
を備え、
前記のブラックデータ作成手段が作成したブラックデータは、前記の駐車場管理データベースへ蓄積することとする(図5参照)。
(作用)
前記の駐車場から出庫する車両に係る駐車料金の精算が済んだか否かに関する精算データを、当該車両を特定するための車両ナンバーデータおよび日時データとともに精算データ受信手段が受信する。精算データ受信手段が受信した精算データが不払いや支払金額不足である場合に、その精算データに係る車両ナンバーをフラグとしたブラックデータを、ブラックデータ作成手段が作成する。ブラックデータ作成手段が作成したブラックデータは、駐車場管理データベースへ蓄積される。
すなわち、不正出庫をした車両に関するブラックデータを蓄積することができる。
(第一および第二の発明のバリエーション2)
前述したバリエーション1に係る発明は、以下のように形成することができる。
すなわち、前記の入庫データ受信手段は、管理対象となっている駐車場の所定機器からその駐車場へ入庫しようとする車両に係る車両ナンバーデータを受信することとし、
受信した車両ナンバーデータが前記のブラックデータの群であるブラックリストに該当するか否かをチェックするリストチェック手段と、
そのリストチェック手段がチェックした結果を、前記の車両ナンバーデータを送信してきた駐車場に係る所定機器へ送信するブラックデータ当否送信手段と、
を備えることとするのである(図6参照)。
(用語説明)
「駐車場の所定機器」とは、駐車場と駐車場管理サーバとのデータ通信を実行できる機器である。具体的には通信機器、通信機能を備えた精算機などである。
(作用)
管理対象となっている駐車場の所定機器からその駐車場へ入庫した車両に係る車両ナンバーデータを、入庫データ受信手段が受信する。受信した車両ナンバーデータが前記のブラックデータの群であるブラックリストに該当するか否かを、リストチェック手段がチェックする。チェックした結果は、車両ナンバーデータを送信してきた駐車場に係る所定機器へブラックデータ当否送信手段が送信する。
ブラックリストに該当する車両ナンバーである、というチェック結果を受信した駐車場においては、入庫しようとする車両の入庫を阻止するなどの対応を取ることが可能となる。
(第一および第二の発明のバリエーション3)
前述したバリエーション1またはバリエーション2に係る発明は、以下のように形成することができる。
すなわち、管理対象となっていない駐車場(α)の管理運営者に係る通信端末から前記のブラックリストの購入を希望するブラックリスト購入申込みを購入条件とともに受信するリスト購入申込み受信手段と、
そのブラックリスト購入申込みに対して購入の可否を判断する購入可否判断手段と、
その購入可否判断手段が購入可能と判断した場合に前記の購入条件に適合するデータを前記の駐車場管理データベースから抽出する条件適合データ抽出手段と、
その条件適合データ抽出手段が抽出したブラックリストを前記の通信端末へ送信するブラックリスト送信手段と、
を備えるのである(図7参照)。
(作用)
管理対象となっていない駐車場(α)の管理運営者に係る通信端末から、リスト購入申込み受信手段がブラックリストの購入を希望するブラックリスト購入申込みを受信する。受信したそのブラックリスト購入申込みに対して購入の可否を、購入可否判断手段が判断する。その購入可否判断手段が購入可能と判断した場合には、条件適合データ抽出手段がブラックリスト購入申込みの条件に適合するデータを駐車場管理データベースから抽出する。その条件適合データ抽出手段が抽出したブラックリストをブラックリスト送信手段が通信端末へ送信する。
ブラックリストを他社と共有することでブラックリストの経済的な価値を高め、ブラックリスト作成に要した費用の回収に寄与する。また、ブラックリストに掲載された車両による損失拡大を防ぎ、結果として不正出庫車両の発生を抑制することに寄与する。
(第三の発明)
第三の発明は、第一の発明に係る駐車場管理サーバを制御するコンピュータプログラム、すなわち、管理対象としている駐車場における駐車車室の利用記録を蓄積する駐車場データベースを備えた駐車場管理サーバを制御するコンピュータプログラムである。
そのコンピュータプログラムは、
前記の駐車車室への車両の入庫および/または前記の駐車場への入場を検知する入庫検知手段が入庫および/または入場を開始した入庫時刻を受信して前記の駐車場管理データベースへ蓄積する入庫データ受信手順と、
その入庫データ受信手順にて受信した入庫時刻から所定の日数が経過した放置車両の発生を検知するタイマー手順と、
そのタイマー手順にて放置車両を検知した場合に、前記の駐車場における各種の機器を制御する制御装置へ所定日数経過アラートを送信するアラート送信手順と、
前記の所定日数経過アラートに基づいて前記の駐車場における当該放置車両の車両ナンバーを撮影可能な場内カメラが撮影した放置車両の車両ナンバーに加えて撮影時刻データおよび撮影場所を特定できる放置車両特定データを受信する放置車両特定データ受信手順と、
前記の放置車両特定データに基づく放置車両のオーナーが特定可能な車両オーナーデータベースにアクセスするオーナー照会手順と、
前記の車両オーナーデータベースから前記の放置車両のオーナーの氏名等のオーナーデータを受信するオーナーデータ受信手順と、
を前記の駐車場管理サーバに実行させるコンピュータプログラムである。
(第四の発明)
第四の発明は、第二の発明に係る駐車場管理サーバを制御するコンピュータプログラム、すなわち、管理対象としている駐車場における駐車車室の利用記録を蓄積する駐車場データベースを備えた駐車場管理サーバを制御するコンピュータプログラムである。
そのコンピュータプログラムは、
前記の駐車車室への車両の入庫および/または前記の駐車場への入場を検知する入庫検知手段が入庫および/または入場を開始した入庫時刻を受信して前記の駐車場管理データベースへ蓄積する入庫データ受信手順と、
その入庫データ受信手順にて受信した入庫時刻から所定の日数が経過した放置車両の発生を検知するタイマー手順と、
そのタイマー手順にて放置車両を検知した場合に、前記の駐車車室の現地管理を担当する管理担当者に係る通信端末へ所定日数経過アラートを送信するアラート送信手順と、
前記の管理担当者によって前記の放置車両を特定できる写真、撮影場所および撮影時刻を特定できる放置車両特定データを管理担当者に係る通信端末から受信する放置車両特定データ受信手順と、
前記の放置車両特定データに基づく放置車両のオーナーが特定可能な車両オーナーデータベースにアクセスするオーナー照会手順と、
前記の車両オーナーデータベースから前記の放置車両のオーナーの氏名等のオーナーデータを受信するオーナーデータ受信手順と、
を前記の駐車場管理サーバに実行させることとしたコンピュータプログラムである。
(第三または第四の発明のバリエーション1)
第三または第四の発明は、以下のように形成すると、より好ましい。
すなわち、前記の駐車場から出庫する車両に係る駐車料金の精算が済んだか否かに関する精算データを、当該車両を特定するための車両ナンバーデータおよび日時データとともに受信する精算データ受信手順と、
その精算データ受信手順にて受信した精算データが不払いや支払金額不足である場合に、その精算データに係る車両ナンバーをフラグとしたブラックデータを作成するブラックデータ作成手順と、
そのブラックデータ作成手段が作成したブラックデータを前記の駐車場管理データベースへ蓄積するブラックデータ蓄積手順と、
を前記の駐車場管理サーバに実行させることとするのである。
(第三または第四の発明のバリエーション2)
第三または第四の発明は、以下のように形成すると、より好ましい。
すなわち、前記の入庫データ受信手順は、管理対象となっている駐車場の所定機器からその駐車場へ入庫しようとする車両に係る車両ナンバーデータを受信することとするとともに、
受信した車両ナンバーデータが前記のブラックデータの群であるブラックリストに該当するか否かをチェックするリストチェック手順と、
そのリストチェック手順にてチェックした結果を、前記の車両ナンバーデータを送信してきた駐車場に係る所定機器へ送信するブラックデータ当否送信手順と、
を前記の駐車場管理サーバに実行させることとするのである。
(第三または第四の発明のバリエーション3)
第三または第四の発明は、以下のように形成すると、より好ましい。
すなわち、管理対象となっていない駐車場の管理運営者に係る通信端末から前記のブラックリストの購入を希望するブラックリスト購入申込みを購入条件とともに受信するリスト購入申込み受信手順と、
そのブラックリスト購入申込みに対して購入の可否を判断する購入可否判断手順と、
その購入可否判断手順にて購入可能と判断した場合に前記の購入条件に適合するデータを前記の駐車場管理データベースから抽出する条件適合データ抽出手順と、
その条件適合データ抽出手順にて抽出したブラックリストを前記の通信端末へ送信するブラックリスト送信手順と、
を前記の駐車場管理サーバに実行させることとするのである。
第三および第四の発明に係るコンピュータプログラムを、記録媒体へ記憶させて提供することもできる。なお、「記録媒体」とは、それ自身では空間を占有し得ないプログラムを担持することができる媒体である。例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、DVD-R、フラッシュメモリなどである。
また、この発明に係るプログラムを格納したコンピュータまたは駐車場構造の制御コンピュータから、通信回線を通じて駐車場構造の制御コンピュータへ伝送することも可能である。
(不正出庫車両の管理システム)
第一または第二の発明のバリエーション1は、放置車両の管理システムに不正出庫車両の管理システムを付加した総合システムとして開示した。
しかし、不正出庫車両の管理システムを単独で提供することも可能である(図1中の「b」、図5参照)。
不正出庫車両の管理システムに、ブラックリストの外販システムを付加したシステムを提供することも可能である(図1中の「d」、図7参照)。
第一の発明および第二の発明によれば、放置車両や同一車両による不正出庫の車両を発見し、駐車場運営における損害の発生を抑制するための駐車場管理サーバを提供することができる。
第二の発明によれば、放置車両や同一車両による不正出庫の車両を発見し、駐車場運営における損害の発生を抑制するための駐車場管理サーバを制御するコンピュータプログラムを提供することができる。
本発明における各システムの関係性を示す概念図である。 本発明における放置車両の管理システム(第一の実施形態)の概要を示すブロック図である。 本発明における放置車両の管理システム(第二の実施形態)の概要を示すブロック図である。 本発明における放置車両の管理、不正出庫車両の管理手順の概要を示すフローチャートである。 本発明における不正出庫車両の管理システム(ブラックデータ作成まで)の概要を示すブロック図である。 本発明における不正出庫車両の管理システム(ブラックデータの活用例)の概要を示すブロック図である。 本発明における不正出庫車両の管理システム(ブラックデータの外販)の概要を示すブロック図である。
以下、本発明の実施形態について、図面(図1から図7)を参照して説明する。本発明は、実施形態に限定されるものではなく、本発明を解釈するための形態である。
(図1)
図1は、駐車場管理サーバを中心に、各システムがどのような関係にあるかを示した概念図である。
駐車場管理サーバには、各種のデータを集約、蓄積する駐車場管理データベースを備えている。加えて、本願発明である放置車両の管理システム、不正出庫車両の管理システム、ブラックリストの外販システムを備えている。
駐車場管理サーバが管理している管理対象の駐車場には、駐車のために入庫してくる車両を検知する入庫検知システム、駐車料金の精算や出庫を検知する精算と出庫の検知システムを備えている。入庫検知システムは、駐車場管理サーバにおける放置車両の管理システムおよび不正出庫車両の管理システムの両方とデータ通信を実施する。精算と出庫の検知システムは、不正出庫車両の管理システムとのデータ通信を実施する。
駐車場管理システムの放置車両の管理システムは、車両オーナーデータベースを要する協会サーバとのデータ通信を実施する。
駐車場管理サーバが管理対象としていない管理外の駐車場が、不正出庫車両に関する情報を欲する場合がある。その場合に構築されるのがブラックリストの購入システムであり、駐車場管理サーバにおけるブラックリストの外販システムとのデータ通信を実施する。
前述した各システムは、図中の上部分に囲い線で示したように、単独のシステムとして機能させる(提供される)場合があるほか、複数のシステムを組み合わせて機能させる場合がある。
たとえば、放置車両の管理システムおよび不正出庫車両の管理システムは、単独のシステムとして提供することができる(図1中の「a」および「b」、図2,3,5,6参照)。また、放置車両の管理システムは、不正出庫車両の管理システムと組み合わせて提供することができる(図1中の「c」参照)。ただし、ブラックリストの外販システムは、不正出庫車両の管理システムの存在が前提となる(図1中の「d」、図7参照)。
(図2)
図2は、駐車場管理サーバ、その駐車場管理サーバによる管理対象の駐車場に設置された機器、および協会サーバとの間で、放置車両の管理に関してどのような情報処理がなされているかを示すブロック図である。
管理対象となっているこの駐車場では、駐車場の入口に入口カメラ(入庫検知手段)を設置してあり、その入口カメラによって入庫しようとする車両の車両ナンバーを含めた画像データを取得する。そして、その画像データにおける車両ナンバーの特定が可能である場合に、入庫ゲートが開き、駐車場への入庫が可能となる。
入口カメラが取得した車両ナンバーのデータは、その撮影時刻などによる入庫時刻(日時)と紐付けた上で、駐車場管理サーバへ入庫データ送信手段が送信する。
入口カメラが取得したデータから車両ナンバーデータをデジタル化する処理は、入口カメラにて実行することが望ましい。撮影に成功したか否かの判断を含めることができるので、撮影に失敗した場合には再撮影を実行するとともに、入口ゲートを撮影が成功するまで開放しない、といった処理が可能だからである。ただし、車両ナンバーデータをデジタル化する処理は、データ処理としての負担が小さくないため、駐車場管理サーバ側で実行することとしても良い。
入庫データ送信手段から送信されてきた入庫データは、駐車場管理サーバにおける入庫データ受信手段が受信する。そして、駐車場管理データベースに蓄積するとともに、タイマー手段に入庫時刻を入力させる。タイマー手段とは、「放置車両」という認定を実行するために、入庫した日時から所定の時間(たとえば7日間)が経過するか否かを計測している。放置車両である、と認定した場合には、アラート送信手段がその放置車両と認定した車両が停められている駐車場へアラートデータを送信する。
送信されたアラートデータは、駐車場内に駐車した車両を撮影できる場内カメラ(または別の通信機能)が受信し、その場内カメラ放置車両と認定された車両を含む画像データを取得する。駐車場の規模が小さい場合、場内カメラが前述の入口カメラと兼用となっている場合もある。
画像データには、撮影した時刻に関する時刻データ、撮影場所を特定できる位置データを紐付け、放置車両特定データとする。位置データに関しては、GPSデータを用いるのが簡便であるが、場内カメラの設置場所を別の手段で特定することを妨げない。
場内カメラの通信機能、または別の通信機能(放置車両特定データ送信手段)に基づく放置車両特定データを駐車場管理サーバへ送信する。「別の通信機能」とは、たとえば、入口カメラや場内カメラを制御する制御装置(図示を省略)、あるいはその制御装置を兼ねた精算機(図示を省略)である。
放置車両特定データは、駐車場管理サーバにおける放置車両特定データ受信手段が受信する。そして、その中の車両ナンバーを用いて、協会サーバへ車両ナンバーに係る車両のオーナーを特定するため、オーナー照会を実行する。具体的には、オーナー照会手段が当該車両ナンバーデータとともに、データ照会の意思表示を送信することとなる。
協会サーバとは、車両ナンバーとその車両ナンバーに係る車両のオーナー情報とを紐付けた車両オーナーデータベースを管理するサーバである。
前述のデータ照会の意思表示を照会受信手段が受信し、受信した車両ナンバーからオーナーデータ(オーナーの氏名や連絡先)を検索抽出する。そして、抽出したオーナーデータをオーナーデータ送信手段によって駐車場管理サーバへ送信する。
駐車場管理サーバにおいては、協会サーバから受信したオーナーデータをオーナーデータ受信手段が受信する。そして、この図では図示していないが、放置車両を駐車場から撤去し、所定の保管場所へ移動して保管する、という実作業に着手する。
(図3)
図3もまた、駐車場管理サーバ、その駐車場管理サーバによる管理対象の駐車場に設置された機器、および協会サーバとの間で、放置車両の管理に関してどのような情報処理がなされているかを示すブロック図である。
この図3で示す駐車場は、各車室にフラップ装置が装備され、そのフラップ装置の上下動制御の信号を発信するといった双方向通信が可能な精算機を備えている。図2で示した実施形態との相違点は、入庫データとして車両ナンバーを含まず、代わりに入庫した車室を特定するための車室IDが含まれる。入庫時刻に関するデータが含まれるのは同じである。また、入庫データ送信手段は、精算機の通信機能を用いている。
駐車場管理サーバにおいて、入庫データを受信し、タイマー手段にて放置車両となるか否かをチェックする点までは図2に示す実施形態と同じである。アラート送信手段がアラートデータを送信する先は、当該車両が停められている駐車場ではなく、当該駐車場を管理する管理担当者の端末としている(当該駐車場を管理する管理拠点が存在する場合には、その管理拠点に設置された通信端末でもよい)。
駐車場管理サーバからのアラートデータを、通信端末にてアラート受信手段にて受信した管理担当者は、放置車両が停めてある駐車場に出向き、放置されている車両の車両ナンバーが写り込むように写真を撮影し、その写真に撮影時刻および撮影場所が特定できるデータを組み込んだ放置車両特定データに加工し、駐車場管理サーバへ送信する。通信端末に付属したカメラ機能に、GPS機能が組み込まれていれば、放置されている車両の車両ナンバーが写り込むように写真を撮影しただけで、放置車両特定データとすることができる。
駐車場の管理担当者に係る通信端末から送信されてきた放置車両特定データは、駐車場管理サーバにおいて放置車両特定データ受信手段が受信する。そして、駐車場管理データベースに対して車両ナンバーデータを放置車両に係るデータに紐付けて格納する。また、車両ナンバーのデータは、協会サーバに対してオーナー照会を実行する。この点以降は、図2に示した実施形態と同じであるので、説明を省略する。
(図4)
図4は、放置車両の管理システムおよび不正出庫車両の管理システムを統合した駐車場管理サーバにおいて実行されるステップを示したフローチャートである。
管理対象となっている駐車場に対して駐車しようという車両が入庫した場合、その入庫を検知する(S1)。入庫の検知は、入口カメラを用いる場合(図2参照)とフラップ装置を用いる場合(図3参照)とがあることは、既に説明した。この図4では、双方が含まれるように描いている。
入庫データは、入庫を検知した装置に蓄えられるのみではなく、駐車場管理サーバに送信され、駐車場管理データベースに記録される(S2)。
入庫の検知を入口カメラで実行している場合、車両ナンバーが入庫データに含まれている。その車両ナンバーがブラックリストに掲載されている車両ナンバーであるか否か、を検証する(S3)。車両ナンバーがブラックリストに掲載されている車両ナンバーである場合、入庫を阻止する(S4)。たとえば、ゲート装置が入口に備わっている場合にはゲートを開けずに閉じたままとする。後述する図6では、入口ゲート装置制御手段として、ゲートを開放させないために閉塞信号を発信するとしている。なお、スタッフPCは管理担当者の端末と同義である。
車両ナンバーがブラックリストに掲載されている車両ナンバーではない場合、あるいは入庫の検知がフラップ装置であって、入庫時に車両ナンバーを取得していない場合には、入庫から所定日数を経過したか否か、すなわち、放置車両に該当するか否かを検証する(S5)。図2や図3では、タイマー手段として説明している。
放置車両に該当する場合、スタッフPCに調査指令を発信する(S6)。図3では、管理担当者の端末に対して、駐車場管理サーバのアラート送信手段がアラートを送信する、として説明している。
調査指令を受けたスタッフによる写真撮影をし、その撮影した写真から特定される車両ナンバーを協会へ照会する(S7)。スタッフとは、当該駐車場の管理を担当する管理担当者である。そのスタッフは、放置車両特定データを取得できる装置(具体的には、撮影時刻および撮影場所データを含む車両ナンバーが写り込む写真撮影が可能なデジタルカメラまたはスマートフォン)にて放置車両を撮影し、放置車両特定データを取得する。そして、その放置車両特定データの中の少なくとも車両ナンバーデータを、協会サーバへ送信し、当該車両ナンバーに係る車両のオーナー情報をリクエストする。
放置車両に係るオーナー情報を得たら、放置されていた駐車車室から車両を移動させ、その駐車車室が通常通りに時間貸しできるようにする。車両は所定の場所へ移動させて保管しつつ、オーナーへ保管している旨を連絡する(S8)。
一方、放置車両との認定をされる前の車両については、適正に駐車料金が支払われたか否かをチェックする(S9)。適正に支払われなかった場合には、駐車場管理データベースに存在するブラックリストへの追加を実施する(S10)。そして、警察への通報を行う(S11)。
なお、警察への通報は、適正に駐車料金が支払われなかった回数をカウントし、所定回数(たとえば3回)を超えた場合にのみ実施する、といった運営とするのが実情である。
(図5)
図5は、不正出庫車両の管理システム(ブラックデータ作成まで)の概要を示すブロック図である。駐車場管理サーバの左側に図示した駐車場Aでは、入口カメラおよび入口ゲートから入庫して適正な駐車料金の支払いをした車両Yが出口ゲート(出口ゲートは、入口ゲートと兼用となっている駐車場もある)を出るまでを示している。駐車場管理サーバの右側に図示した駐車場Bでは、入口カメラおよび入口ゲートから入庫したものの、適正な駐車料金の支払いをせずに不正に出庫してしまった車両Zについて示している。
駐車場Aも駐車場Bも、駐車場の入口に入口カメラを設置しており、車両ナンバーの撮影が成功した場合に入口ゲートを開放し、入庫できるようにした駐車場である。入口カメラが撮影した車両ナンバーの写真データは、撮影時刻または入口ゲートの開放時刻を伴った入庫データとして駐車場管理サーバへ送信される。送信された入庫データは、駐車場管理サーバの入庫データ受信手段が受信し、駐車場管理データベースに蓄積される。
駐車場Aの出口カメラ(入口カメラと兼用となっている駐車場もある)にて車両ナンバーの写真データを取得された車両Yに対しては、その写真データから抽出される車両ナンバーに紐付いた入庫時刻から駐車料金が算出され、精算機が車両Yの運転者に対してその駐車料金の精算を要求する。所定の手段にて精算を済ませると、精算機における精算データ送信手段が出口ゲートの開放目令(適正支払いデータ)を発信する。それによって、車両Yは出口ゲートから出庫できる。精算データ送信手段は、駐車場管理サーバに対しても、適正支払いデータを送信する。駐車場管理サーバにおいては、精算データ受信手段が適正支払いデータを受信し、駐車場管理データベースに蓄積する。
駐車場Bの出口カメラにて車両ナンバーの写真データを取得された車両Zに対しては、その写真データから抽出される車両ナンバーに紐付いた入庫時刻から駐車料金が算出され、精算機が車両Zの運転者に対してその駐車料金の精算を要求する。
ここで、車両Zが適正な駐車料金を精算しないまま出庫したとする。その際、精算機の精算データ送信手段は、不払いデータとして車両ナンバー、日時、場所のデータを含む不払いデータを、駐車場管理サーバへ送信する。
駐車場管理サーバにおいては、精算データ受信手段が不払いデータを受信する。そして、その不払いデータに基づいて、ブラックデータ作成手段がブラックデータとしての車両ナンバーを駐車場管理データベースに蓄積させる。
(図6)
図6は、図5で示した駐車場Aおよび駐車場Bの位置を入れ替えて表現している。図5の状態が時間軸では先に起きており、図6に示した状態は図5に示した状態の後に起きた状態である。
駐車場Bには、適正な駐車料金を精算したことのある車両Yが入庫しようとした。駐車場Bの入口カメラは、車両Yの車両ナンバーを撮影し、入庫データとして駐車場管理サーバへ送信する。駐車場管理サーバにおいては入庫データを入庫データ受信手段が受信し、その入庫データに係る車両ナンバーがブラックリストに掲載された車両ナンバーであるか否かを、リストチェック手段にてチェックする。ブラックリストに掲載されている場合には「該当」、掲載されていない場合には「非該当」というチェックをすることとなる。
車両Yに係る車両ナンバーは駐車場管理データベースにおけるブラックリストに掲載されていない旨、すなわち、「非該当」であるとするデータを駐車場Bに係る通信端末のブラックデータ当否受信手段が受信する。「非該当」である場合、入口ゲート装置制御手段は、入口ゲートを開放させる旨の制御信号を発信する。そのため、車両Yの運転者は、駐車場Bへ車両Yを入庫させることができる。
駐車場Aには、適正な駐車料金を精算しなかったことのある車両Zが入庫しようとした。駐車場Aの入口カメラは、車両Zの車両ナンバーを撮影し、入庫データとして駐車場管理サーバへ送信する。駐車場管理サーバにおいては入庫データを入庫データ受信手段が受信し、その入庫データに係る車両ナンバーがブラックリストに掲載された車両ナンバーであるか否かを、リストチェック手段にてチェックする。図5で示したように、車両Zはブラックリストに掲載されているので、「該当」というチェック結果となる。
ブラックデータ当否送信手段は、駐車場Aに係る通信端末のブラックデータ当否受信手段が受信する。「該当」であるので、入口ゲート装置制御手段は、入口ゲートを開放させる旨の制御信号を発信しない(または入口ゲートを閉じさせる旨の制御信号を発信する)。そのため、車両Zの運転者は、駐車場Aへ車両YZを入庫させることができない。
入庫しようとした車両がブラックリストに掲載されている場合、入口ゲートに備えられたスピーカからは、『本車両は、以前、駐車料金を適正に支払っておりませんので、駐車できません。お引き取り下さい。』と出力させる。駐車場の利用を拒絶することで、新たに発生するかもしれない損害を未然に防止するのである。新たな損害発生を防ぐことで、結果的に収益性の改善に寄与する。
ブラックリストに掲載された車両Zは、駐車場管理サーバが管理対象としているいずれの駐車場(A,B)に入庫しようとしても入庫させることができない。車両Zを運転して駐車場Aから不正出庫をした運転者と、駐車場Bへ車両Zを入庫させようとしている運転者とが異なる場合には、本来、駐車場Bへの入庫を許すべきかもしれないが、運転者を特定することなく車両Zが不正出庫をする車両である、と割り切って運用しているとも言える。
(図7)
図7は、本発明における不正出庫車両の管理システム(管理対象ではない駐車場の運営者に対してブラックデータを外販するシステム)の概要を示すブロック図である。図7における駐車場Bは、ブラックデータの素となる不払いデータが駐車場管理サーバに蓄積されるまでを描いている。
駐車場αの管理主体は、駐車場Aおよび駐車場Bを管理運営する主体が異なる。しかし、駐車場αの管理主体としては、不正出庫したことのある車両に関するブラックデータを入手したい。一方、駐車場Aおよび駐車場Bを管理運営する主体としても、ブラックデータを外販できれば、収益性を高めることとなる。そこで、駐車場αの管理主体に対するブラックデータを販売できるようにしたのである。
駐車場αに係る通信端末から、ブラックリストの購入を希望する旨の意思表示であるブラックリスト購入を申し込むためのデータが駐車場管理サーバへ送信される。ブラックリストは、不払いが一度でもあればリストに掲載されるようになっている。そのため、全てのブラックリストでは多すぎる、という場合があり、多すぎるブラックリストは、管理対象ではない駐車場の運営者にとって使い勝手も良くない。
そこで、駐車場αの運営者が購入のための条件(ブラックの条件データ)を、ブラックリスト購入申込手段が送信することとするのである。たとえば、不正出庫が3回以上である、というように条件を付けるようにする。その条件付けによって、駐車場αの運営者としては、購入のための価格を抑えることに寄与する。
駐車場管理サーバにおいては、購入を希望するリスト数を減らし、厳選されたブラックリストを入手するため、ブラックリスト購入申込の際に条件付けをする。
ブラックの条件データは、駐車場管理サーバにおいてリスト購入申込受信手段が受信する。そして、購入を許諾するか許諾しないか、を購入可否判断手段が判断し、その判断結果は、判断結果送信手段を介して駐車場αの管理者に係る通信端末が受信する。
駐車場管理サーバにおいては、リスト購入申込の条件データを購入可否判断手段が判断し、判断結果は判断結果送信手段が送信する。そして購入を認める場合、前記の条件に適合するブラックデータを抽出するのが、条件適合データ抽出手段である。その条件適合データ抽出手段が抽出したブラックリストは、ブラックリスト送信手段を介して駐車場αに係る通信端末へ送信され、ブラックリスト受信手段が受信する。
前述してきた実施形態においては、ブラックリストは、不正出庫を一度でもしたことのある車両をブラックリストに追加する、として説明した。しかし、積極的に「不正出庫」をしようとしたわけではなかったのに何らかの理由(クレジットカードの期限切れに気付かなかったなど)で「不正出庫」と認定されてしまった場合や、不正出庫の後で適正料金を後払いした場合などがある。そうした場合に対応するため、不正出庫の認定が複数回に亘る場合に「ブラックリストへの追加」という実運用をすることは可能である。
前述してきた各種の実施形態によれば、放置車両の車両や不正出庫の車両を発見し、駐車場運営における損害の発生を抑制することに寄与する。
本発明は、駐車場の管理業、駐車場管理用データの通信機器の製造業、データ通信におけるデータ管理業、駐車場の制御ユニットや駐車場管理サーバにおけるアプリケーションソフトウェアの開発業、などにおいて利用可能性を有する。

Claims (12)

  1. 管理対象としている駐車場における駐車車室の利用記録を蓄積する駐車場データベースと、
    前記の駐車車室への車両の入庫および/または前記の駐車場への入場を検知する入庫検知手段が入庫および/または入場を開始した入庫時刻を受信して前記の駐車場管理データベースへ蓄積する入庫データ受信手段と、
    その入庫データ受信手段が受信した入庫時刻から所定の日数が経過した放置車両の発生を検知するタイマー手段と、
    そのタイマー手段が放置車両を検知した場合に、前記の駐車場における各種の機器を制御する制御装置へ所定日数経過アラートを送信するアラート送信手段と、
    前記の所定日数経過アラートに基づいて前記の駐車場における当該放置車両の車両ナンバーを撮影可能な場内カメラが撮影した放置車両の車両ナンバーに加えて撮影時刻データおよび撮影場所を特定できる放置車両特定データを受信する放置車両特定データ受信手段と、
    前記の放置車両特定データに基づく放置車両のオーナーが特定可能な車両オーナーデータベースにアクセスするオーナー照会手段と、
    前記の車両オーナーデータベースから前記の放置車両のオーナーの氏名等のオーナーデータを受信するオーナーデータ受信手段と、
    を備えた駐車場管理サーバ。
  2. 管理対象としている駐車場における駐車車室の利用記録を蓄積する駐車場データベースと、
    前記の駐車車室への車両の入庫および/または前記の駐車場への入場を検知する入庫検知手段が入庫および/または入場を開始した入庫時刻を受信して前記の駐車場管理データベースへ蓄積する入庫データ受信手段と、
    その入庫データ受信手段が受信した入庫時刻から所定の日数が経過した放置車両の発生を検知するタイマー手段と、
    そのタイマー手段が放置車両を検知した場合に、前記の駐車車室の現地管理を担当する管理担当者に係る通信端末へ所定日数経過アラートを送信するアラート送信手段と、
    前記の管理担当者によって前記の放置車両を特定できる写真、撮影場所および撮影時刻を特定できる放置車両特定データを管理担当者に係る通信端末から受信する放置車両特定データ受信手段と、
    前記の放置車両特定データに基づく放置車両のオーナーが特定可能な車両オーナーデータベースにアクセスするオーナー照会手段と、
    前記の車両オーナーデータベースから前記の放置車両のオーナーの氏名等のオーナーデータを受信するオーナーデータ受信手段と、
    を備えた駐車場管理サーバ。
  3. 前記の駐車場から出庫する車両に係る駐車料金の精算が済んだか否かに関する精算データを、当該車両を特定するための車両ナンバーデータおよび日時データとともに受信する精算データ受信手段と、
    その精算データ受信手段が受信した精算データが不払いや支払金額不足である場合に、その精算データに係る車両ナンバーをフラグとしたブラックデータを作成するブラックデータ作成手段と、
    を備え、
    前記のブラックデータ作成手段が作成したブラックデータは、前記の駐車場管理データベースへ蓄積することとした請求項1または請求項2のいずれかに記載の駐車場管理サーバ。
  4. 前記の入庫データ受信手段は、管理対象となっている駐車場の所定機器からその駐車場へ入庫しようとする車両に係る車両ナンバーデータを受信することとし、
    受信した車両ナンバーデータが前記のブラックデータの群であるブラックリストに該当するか否かをチェックするリストチェック手段と、
    そのリストチェック手段がチェックした結果を、前記の車両ナンバーデータを送信してきた駐車場に係る所定機器へ送信するブラックデータ当否送信手段と、
    を備えることとした請求項3に記載の駐車場管理サーバ。
  5. 管理対象となっていない駐車場の管理運営者に係る通信端末から前記のブラックリストの購入を希望するブラックリスト購入申込みを購入条件とともに受信するリスト購入申込み受信手段と、
    そのブラックリスト購入申込みに対して購入の可否を判断する購入可否判断手段と、
    その購入可否判断手段が購入可能と判断した場合に前記の購入条件に適合するデータを前記の駐車場管理データベースから抽出する条件適合データ抽出手段と、
    その条件適合データ抽出手段が抽出したブラックリストを前記の通信端末へ送信するブラックリスト送信手段と、
    を備えこととした請求項3に記載の駐車場管理サーバ。
  6. 管理対象となっていない駐車場の管理運営者に係る通信端末から前記のブラックリストの購入を希望するブラックリスト購入申込みを購入条件とともに受信するリスト購入申込み受信手段と、
    そのブラックリスト購入申込みに対して購入の可否を判断する購入可否判断手段と、
    その購入可否判断手段が購入可能と判断した場合に前記の購入条件に適合するデータを前記の駐車場管理データベースから抽出する条件適合データ抽出手段と、
    その条件適合データ抽出手段が抽出したブラックリストを前記の通信端末へ送信するブラックリスト送信手段と、
    を備えこととした請求項4に記載の駐車場管理サーバ。
  7. 管理対象としている駐車場における駐車車室の利用記録を蓄積する駐車場データベースを備えた駐車場管理サーバを制御するコンピュータプログラムであって
    前記の駐車車室への車両の入庫および/または前記の駐車場への入場を検知する入庫検知手段が入庫および/または入場を開始した入庫時刻を受信して前記の駐車場管理データベースへ蓄積する入庫データ受信手順と、
    その入庫データ受信手順にて受信した入庫時刻から所定の日数が経過した放置車両の発生を検知するタイマー手順と、
    そのタイマー手順にて放置車両を検知した場合に、前記の駐車場における各種の機器を制御する制御装置へ所定日数経過アラートを送信するアラート送信手順と、
    前記の所定日数経過アラートに基づいて前記の駐車場における当該放置車両の車両ナンバーを撮影可能な場内カメラが撮影した放置車両の車両ナンバーに加えて撮影時刻データおよび撮影場所を特定できる放置車両特定データを受信する放置車両特定データ受信手順と、
    前記の放置車両特定データに基づく放置車両のオーナーが特定可能な車両オーナーデータベースにアクセスするオーナー照会手順と、
    前記の車両オーナーデータベースから前記の放置車両のオーナーの氏名等のオーナーデータを受信するオーナーデータ受信手順と、
    を前記の駐車場管理サーバに実行させることとしたコンピュータプログラム
  8. 管理対象としている駐車場における駐車車室の利用記録を蓄積する駐車場データベースを備えた駐車場管理サーバを制御するコンピュータプログラムであって、
    前記の駐車車室への車両の入庫および/または前記の駐車場への入場を検知する入庫検知手段が入庫および/または入場を開始した入庫時刻を受信して前記の駐車場管理データベースへ蓄積する入庫データ受信手順と、
    その入庫データ受信手順にて受信した入庫時刻から所定の日数が経過した放置車両の発生を検知するタイマー手順と、
    そのタイマー手順にて放置車両を検知した場合に、前記の駐車車室の現地管理を担当する管理担当者に係る通信端末へ所定日数経過アラートを送信するアラート送信手順と、
    前記の管理担当者によって前記の放置車両を特定できる写真、撮影場所および撮影時刻を特定できる放置車両特定データを管理担当者に係る通信端末から受信する放置車両特定データ受信手順と、
    前記の放置車両特定データに基づく放置車両のオーナーが特定可能な車両オーナーデータベースにアクセスするオーナー照会手順と、
    前記の車両オーナーデータベースから前記の放置車両のオーナーの氏名等のオーナーデータを受信するオーナーデータ受信手順と、
    を前記の駐車場管理サーバに実行させることとしたコンピュータプログラム。
  9. 前記の駐車場から出庫する車両に係る駐車料金の精算が済んだか否かに関する精算データを、当該車両を特定するための車両ナンバーデータおよび日時データとともに受信する精算データ受信手順と、
    その精算データ受信手順にて受信した精算データが不払いや支払金額不足である場合に、その精算データに係る車両ナンバーをフラグとしたブラックデータを作成するブラックデータ作成手順と、
    そのブラックデータ作成手段が作成したブラックデータを前記の駐車場管理データベースへ蓄積するブラックデータ蓄積手順と、
    を前記の駐車場管理サーバに実行させることとした
    請求項7または請求項8のいずれかに記載のコンピュータプログラム。
  10. 前記の入庫データ受信手順は、管理対象となっている駐車場の所定機器からその駐車場へ入庫しようとする車両に係る車両ナンバーデータを受信することとするとともに、
    受信した車両ナンバーデータが前記のブラックデータの群であるブラックリストに該当するか否かをチェックするリストチェック手順と、
    そのリストチェック手順にてチェックした結果を、前記の車両ナンバーデータを送信してきた駐車場に係る所定機器へ送信するブラックデータ当否送信手順と、
    を前記の駐車場管理サーバに実行させることとした
    請求項7または請求項8のいずれかに記載のコンピュータプログラム。
  11. 管理対象となっていない駐車場の管理運営者に係る通信端末から前記のブラックリストの購入を希望するブラックリスト購入申込みを購入条件とともに受信するリスト購入申込み受信手順と、
    そのブラックリスト購入申込みに対して購入の可否を判断する購入可否判断手順と、
    その購入可否判断手順にて購入可能と判断した場合に前記の購入条件に適合するデータを前記の駐車場管理データベースから抽出する条件適合データ抽出手順と、
    その条件適合データ抽出手順にて抽出したブラックリストを前記の通信端末へ送信するブラックリスト送信手順と、
    を前記の駐車場管理サーバに実行させることした請求項9に記載のコンピュータプログラム。
  12. 管理対象となっていない駐車場の管理運営者に係る通信端末から前記のブラックリストの購入を希望するブラックリスト購入申込みを購入条件とともに受信するリスト購入申込み受信手順と、
    そのブラックリスト購入申込みに対して購入の可否を判断する購入可否判断手順と、
    その購入可否判断手順にて購入可能と判断した場合に前記の購入条件に適合するデータを前記の駐車場管理データベースから抽出する条件適合データ抽出手順と、
    その条件適合データ抽出手順にて抽出したブラックリストを前記の通信端末へ送信するブラックリスト送信手順と、
    を前記の駐車場管理サーバに実行させることした請求項10に記載のコンピュータプログラム。
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