JP2024038661A - 加熱調理器 - Google Patents
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Abstract
【課題】被調理物を効率よく加熱しつつ、清掃性を向上し、ユーザの手がヒータに接触することを抑制することができる、加熱調理器を提供する。【解決手段】加熱調理器100は、加熱室20と、引き出しトレイ30と、ヒータ40と、ヒータカバー50とを備える。加熱室20は、被調理物が出し入れされる開口部25を有する。引き出しトレイ30は、前後方向に移動可能に加熱室20に収容される。ヒータ40は、加熱室20の底部22側に設けられて被調理物を加熱する。ヒータカバー50は、引き出しトレイ30とヒータ40との間に配置され、引き出しトレイ30が引き出された状態ではヒータ40を覆い、引き出しトレイ30が加熱室20に収容された状態ではヒータ40を露出させる。【選択図】図2
Description
本発明は、加熱調理器に関する。
ヒータを保護部材により保護することができる加熱調理器が知られている。特許文献1に記載された加熱調理器は、天井部に設けられたヒータと、ヒータを保護する保護部材とを備える。保護部材は、天井部に移動可能に設けられ、加熱調理器の扉の開閉動作に連動して移動する。この扉は、加熱室の下側に設けられたヒンジを介して回動可能に設けられている。そして保護部材は、扉が回動して開放されると、それに連動してヒータの下面を閉塞する。一方、扉が閉鎖されると、それに連動してヒータの下面を開放する。
しかしながら、特許文献1の加熱調理器は、ヒータを天井部に設けているものの、被調理物に近い底面側に設けてはいなかった。
本発明の目的は、被調理物を効率よく加熱しつつ、清掃性を向上し、ユーザの手がヒータに接触することを抑制することができる加熱調理器を提供することにある。
本発明の一局面によれば、加熱調理器は、加熱室と、引き出しトレイと、ヒータと、ヒータカバーとを備える。前記加熱室は、被調理物が出し入れされる開口部を有する。前記引き出しトレイは、前後方向に移動可能に前記加熱室に収容される。前記ヒータは、前記加熱室の底部側に設けられて前記被調理物を加熱する。前記ヒータカバーは、前記引き出しトレイと前記ヒータとの間に配置され、前記引き出しトレイが引き出された状態では前記ヒータを覆い、前記引き出しトレイが加熱室に収容された状態では前記ヒータを露出させる。
本発明に係る加熱調理器によれば、被調理物を効率よく加熱しつつ、清掃性を向上し、ユーザの手がヒータに接触することを抑制することができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して詳しい説明は繰り返さない。
<実施形態>
まず、本実施形態に係る加熱調理器100の概要を説明する。図1は、本実施形態に係る加熱調理器100の斜視図である。図2は、図1の加熱調理器100において、筐体10の一部の表示を省略し、加熱室20に引き出しトレイ30を収容している状態を示す側面図である。図3は、図2の加熱調理器100の平面構造を示す断面図である。
まず、本実施形態に係る加熱調理器100の概要を説明する。図1は、本実施形態に係る加熱調理器100の斜視図である。図2は、図1の加熱調理器100において、筐体10の一部の表示を省略し、加熱室20に引き出しトレイ30を収容している状態を示す側面図である。図3は、図2の加熱調理器100の平面構造を示す断面図である。
図1及び図2を参照すると、加熱調理器100は、筐体10と、加熱室20と、引き出しトレイ30と、ヒータ40と、ヒータカバー50とを備える。本実施形態の加熱調理器100は、引き出し式の加熱調理器である。ヒータ40は、引き出しトレイ30よりも下側で、被調理物に近い位置に設けられている。ヒータカバー50は、ヒータ40よりも上側かつ引き出しトレイ30よりも下側に設けられている。そして、引き出しトレイ30の前後方向への移動により、ヒータカバー50が、ヒータ40を覆う又は露出させるようにしている。従って、ヒータ40が露出しているときは、ヒータ40からの熱が遮断されることを抑制している。その結果、加熱調理器100が本来の加熱室20内を加熱する機能を発揮でき、被調理物を効率よく加熱することを可能としている。
一方で、ヒータ40を覆っているときはヒータ40へのごみ等の付着を抑制し、加熱室20内部の清掃が容易となる。さらに、ユーザが直接ヒータ40と接触することも抑制できる。以下、加熱調理器100の各部材の詳細を説明する。
筐体10は、例えば、正面を開放した略直方体形状である。加熱室20は、筐体10内部に設けられる。
図1及び図2に示すように、加熱室20は、例えば略直方体形状である。加熱室20は、具体的には、上部21と、底部22と、一対の側部23a及び23bと、背部24を含む。加熱室20はまた、正面に開口部25を有する。そしてユーザは、開口部25を介して加熱室20内部に被調理物を出し入れする。
図2に示すように、加熱調理器100はさらに、マグネトロン80を備えてもよい。マグネトロン80は、被調理物が収容される加熱室20に導波管81を介してマイクロ波を供給する。マグネトロン80は、マイクロ波発生装置の一例である。つまり、本実施形態に係る加熱調理器100は、オーブンの機能だけでなく、オーブン及び電子レンジの両方の機能を備えてもよい。
次に引き出しトレイ30について説明する。図3に例示するように、引き出しトレイ30は、被調理物を載置する載置部31と、一対の側面32、32と、扉33と、扉33と対向する背面34とを有する。そして、一対の側面32、32と、扉33と、背面34とで載置部31の周りを囲んでいる。
載置部31は、板状で、平面視で概ね矩形状としている。但し、本実施形態の載置部31は上記態様に限定されず、被調理物を載置できれば任意の形状とできる。また載置部31は、例えば、セラミックにより作製できる。扉33は、載置部31と概ね直交するように設けられ、加熱室20の開口部25を塞ぐ。
この引き出しトレイ30は、図1及び図2の矢印で示すように、前後方向に移動可能に加熱室20に収容される。そして、図2に示すように引き出しトレイ30の移動範囲の内、後端の位置で、扉33が開口部25を塞ぐ。
加熱調理器100はさらに、第1ドアレール61と、第2ドアレール62とを備えてもよい。第1ドアレール61及び第2ドアレール62は、引き出しトレイ30を前後方向に移動可能とするための部材である。
以下、図2~図5を参照しながら、第1ドアレール61及び第2ドアレール62を説明する。図4は、図2の引き出しトレイ30が引き出される途中の状態を示す図である。図5は、図2の引き出しトレイ30が引き出された状態を示す図である。
本実施形態では、第1ドアレール61をアウターレールとし、第2ドアレール62をインナーレールとしたスライドレールにより引き出しトレイ30を移動可能としている。
一例として、第1ドアレール61は、概ね細長い横断面U字状としている。また、一組の第1ドアレール61及び第2ドアレール62を、図2及び図3に例示するように、側部23a側に設けている。第1ドアレール61は、引き出しトレイ30の扉33の一端部から加熱室20の側部23aの外側に沿って、加熱室20の背部24に向かう方向に伸びている。
第2ドアレール62は、第1ドアレール61と対応する側部23aの外側に、第1ドアレール61に収容されるように設けられる。そして、図4及び図5に示すように、第2ドアレール62に沿って第1ドアレール61が移動することにより、引き出しトレイ30を前後方向に移動可能としている。
本実施形態では、図1に例示するように、さらに別の一組の第1ドアレール61及び第2ドアレール62を側部23b側にも設け、2つの第1ドアレール61、61及び第2ドアレール62、62で引き出しトレイ30を移動可能としている。但し、加熱調理器100は、引き出しトレイ30を前後方向に移動させることができれば、上記態様に限定されない。例えば、第1ドアレールをインナーレールとし、第2ドアレールをアウターレールとしてもよい。
次にヒータ40について説明する。ヒータ40は、被調理物を加熱するための部材である。ヒータ40は、加熱室20の底部22側に設けられる。「底部22側」とは、底部22の近辺を含み、例えば、底部22よりも上側及び下側を含む。本実施形態では、図2に示すように、ヒータ40を加熱室20の底部22よりも下側に設けている。但し、ヒータ40を底部22よりも上側に配置してもよい。
また、ヒータ40を設ける態様は、任意の態様とでき、例えば、ヒータ40を乗せるための金具を筐体10に取り付け、その金具の上にヒータ40を載置してもよい。あるいは、後述する図2のヒータダクト43に直接取り付けてもよい。
図3に示すように、ヒータ40の形状は棒状としている。そして、2本のヒータ40を扉33と概ね平行に配置している。本実施形態では、扉33に近いヒータ40を第1ヒータ41とし、第1ヒータ41より扉33から離れているヒータ40を第2ヒータ42としている。但し、ヒータ40の形状は被加熱物が加熱できれば任意とでき、湾曲していてもよい。また、ヒータ40の個数も1以上であればよい。
さらに、第1ヒータ41及び第2ヒータ42と対応する底部22の位置に2つの穴部22aをそれぞれ形成してもよい。穴部22aを形成することにより、第1ヒータ41及び第2ヒータ42の熱が底部22に遮られることを低減し、引き出しトレイ30内の被調理物に効率よく熱を伝えることができる。
ここで、図2に示すように、底部22が、引き出しトレイ30と、後述するヒータカバー50との間に配置されている場合を説明する。ヒータカバー50は、ヒータ40を露出させる又は覆う。この場合、底部22に穴部22aが形成されていても、引き出しトレイ30が引き出されると、ヒータ40はヒータカバー50に覆われる。
その結果、ヒータ40への被調理物のかけらが付着することを低減できる。また、加熱室20からのごみ等が、底部22及びヒータカバー50に遮られてヒータ40側に落ちにくくなり、筐体10内部の清掃性も向上できる。なお、ヒータカバー50がヒータ40を覆う又は露出させる動作については後述する。
加熱調理器100はさらに、ヒータダクト43を備えてもよい。図2に示すヒータダクト43は、ヒータ40からの熱を遮熱するための部材である。ヒータダクト43は、例えば、有底形状としている。そしてヒータダクト43の縁部を底部22に取り付けている。これにより、ヒータダクト43の内部にヒータ40を収容することができる。
従って、ヒータ40と、筐体10との間にヒータダクト43を介在させることができる。その結果、ヒータ40からの熱が加熱調理器100の外部に伝わることを低減することができ、筐体10が過度に加熱されることを抑制できる。
次に、ヒータカバー50について説明する。ヒータカバー50は、引き出しトレイ30が引き出された状態ではヒータ40を覆い、引き出しトレイ30が加熱室20に収容された状態ではヒータ40を露出させる部材である。
ヒータカバー50は、引き出しトレイ30とヒータ40との間に配置される。本実施形態では、図2に示すように、加熱室20の底部22が引き出しトレイ30とヒータ40との間に設けられている。このため、ヒータカバー50は、引き出しトレイ30とヒータ40との間であってさらに、底部22と、ヒータ40との間に配置される。また、ヒータカバー50の材料には、例えば、鉄などの金属が挙げられる。
但し、ヒータカバー50を配置する位置は、上記態様に限定されない。例えば、ヒータ40を底部22の上側に配置した場合、ヒータカバー50は、引き出しトレイ30と、ヒータ40との間に配置される。
ヒータカバー50は、引き出しトレイ30が引き出された状態ではヒータ40を覆う。これにより、ヒータ40へのごみ等の付着を抑制し、加熱調理器100内の清掃が容易となる。さらに、ユーザが直接ヒータ40と接触することも抑制できる。
また、引き出しトレイ30が加熱室20に収容された状態では、ヒータカバー50は、ヒータ40を露出させる。これにより、ヒータ40からの熱が遮断されることを抑制し、加熱調理器100が本来の加熱室20内を加熱する機能を発揮でき、被調理物を効率よく加熱することを可能としている。
図3に例示するように、ヒータカバー50は、概ね矩形の板状としている。ヒータカバー50には、カバー穴部53が形成されている。カバー穴部53は、ヒータカバー50の概ね中央部分であって、第2ヒータ42と対応する部分に形成されている。
図3に示すヒータカバー50は、平面視でヒータ40と概ね平行な縁部50a、50bと、ヒータ40と直交する方向に伸びる縁部50c、50dを有する。そして、縁部50aは、引き出しトレイ30が収容された状態で、第1ヒータ41と、第2ヒータ42との間に位置している。つまり、ヒータカバー50は、引き出しトレイ30が収容された状態で、第1ヒータ41よりも加熱室20の奥に位置している。
従って、図3に示すように、引き出しトレイ30が収容された状態で、ヒータカバー50は、第1ヒータ41も、第2ヒータ42も覆っていない。つまり、ヒータカバー50は、第1ヒータ41及び第2ヒータ42を露出させた状態としている。
ヒータカバー50はさらに、第1脚部51及び第2脚部52を有している。第1脚部51及び第2脚部52は、ヒータカバー50を移動させるための部材である。本実施形態では、一例として、第1脚部51及び第2脚部52は、互いに前後方向に距離をおいて設けられる。そして、第1脚部51及び第2脚部52は、ヒータカバー50の縁部50cから、加熱室20の一側部(図3では側部23a)に向かってそれぞれ伸びている。
これら第1脚部51及び第2脚部52は、ヒータカバー50と一体に設けられてもよいし、ヒータカバー50と別部材として設けられてもよい。
また、ヒータカバー50は上記態様に限定されない。脚部の数はヒータカバー50を移動させることができれば任意とできる。例えば、ヒータカバー50は、側部23bに向かう2つの脚部をさらに設け、4つの脚部を有してもよい。さらに、脚部は、ヒータカバー50の縁部50cから突出するだけでなく、任意の箇所から突出することができる。例えば、縁部50a又は縁部50bから突出してもよい。
一方で、図2に示すように、側部23aには、2つのスリット23c、23cが、引き出しトレイ30の移動方向に形成されている。各スリット23cは、第1脚部51又は第2脚部52を受けるためのものである。そして、第1脚部51及び第2脚部52は、スリット23c、23cに沿って移動する。この第1脚部51及び第2脚部52の移動により、ヒータカバー50の移動が可能となる。
但し、各スリット23cは、側部23aに形成される態様に限定されない。例えば、スリットを形成した別部材を側部23aに取り付けてもよい。
このようなヒータカバー50を、引き出しトレイ30の移動に連動してヒータ40を覆ったり、露出させたりしてもよい。ヒータカバー50を引き出しトレイ30の移動に連動させることにより、簡単な構成でヒータカバー50を移動させることができる。
以下、引き出しトレイ30と、ヒータカバー50とを連動させる例を図4~図7を参照して説明する。図6は、図4に示す加熱調理器100の平面構造を示す断面図である。図7は、図5に示す加熱調理器100の平面構造を示す断面図である。
ここで、加熱調理器100はさらに、突部70を備える。突部70は、引き出しトレイ30と、ヒータカバー50とを連動させるための部材である。突部70は、引き出しトレイ30に取り付けられている。そして突部70は、引き出しトレイ30の前後方向の移動に伴って移動する。この際、突部70はヒータカバー50の第1脚部51又は第2脚部52と接触し、第1脚部51又は第2脚部52を移動させ、ヒータカバー50が移動する。その結果、突部70によって、引き出しトレイ30と、ヒータカバー50とを連動させることができる。
一例として、突部70は、棒状の第1部材71と、棒状の第2部材72とを有する。図2等に示すように、第1部材71は、例えば、第1ドアレール61を介して引き出しトレイ30に取り付けられている。そして、第1部材71は、第1ドアレール61の一端部からヒータカバー50の方に向かって突出している。
但し、突部70は、引き出しトレイ30に取り付けられれば任意の態様とできる。突部70を、例えば、第1ドアレール61を介さず、直接引き出しトレイ30に取り付けてもよい。また突部70の第1部材71は、第1ドアレール61の一端部から突出する態様に限定されず、第1ドアレール61の任意の部分から突出してもよい。
第2部材72は、図3等に示すように、第1部材71と概ね直交する方向に、また第1脚部51及び第2脚部52と概ね平行に伸びている。これら第1部材71と、第2部材72とは、一体に形成されてもよいし、別部材として形成されてもよい。
図2及び図3に例示するように、引き出しトレイ30が加熱室20に収容されているとき、突部70の第2部材72は、ヒータカバー50の第2脚部52と接触している。このとき、ヒータ40は、ヒータカバー50に覆われることなく露出している。その結果、ヒータ40からの熱がヒータカバー50及び加熱室20の底部22に遮られることが低減され、引き出しトレイ30の被調理物を確実に加熱することができる。
そして、扉33を開けるため、図4及び図6に示すように、引き出しトレイ30を前方向に移動させると、つまり引き出しトレイ30が引き出されると、突部70は引き出しトレイ30の移動と連動して、ヒータカバー50の第1脚部51に向かって移動する。
その後、突部70の第2部材72は、第1脚部51と接触する。第1脚部51と接触した第2部材72は、第1脚部51を後方から押すように前方向に移動させる。そして突部70は、図5及び図7に示す引き出しトレイ30が引き出された状態となる位置まで移動する。ここで、引き出しトレイ30が引き出された状態とは、引き出しトレイ30が完全に引き出されている状態だけでなく、引き出しトレイ30が概ね引き出されている状態なども含む。
このような突部70と第1脚部51との動作に伴って、図3、図6及び図7に示すように、ヒータカバー50が移動する。そして、図7に示すように引き出しトレイ30が引き出された状態で、ヒータ40は、ヒータカバー50に覆われる。その結果、ユーザが被調理物を加熱調理器100から取り出す際に、被調理物の一部がこぼれても、ヒータ40に付着することを抑制できる。
また、ヒータ40が覆われていれば、ゴミ等がカバー穴部53を介して筐体10の内部に入りこむことを低減でき、清掃もしやすくなる。その結果、加熱調理器100を清潔に使用できる。さらに、ユーザの手が万一ヒータ40近辺を触ったとしても、ユーザが直接ヒータ40に触れるおそれを低減することができる。
その後、引き出しトレイ30を加熱室20に収容し、扉33を閉める場合、まず、図7及び図6に示す状態から、引き出しトレイ30を後ろ方向に移動させ、突部70を第2脚部52に向かって移動させる。
第2脚部52と接触した突部70の第2部材72は、第2脚部52を後ろ方向に移動させつつ、図3に示す引き出しトレイ30が加熱室20に収容された状態となる位置まで移動する。ここで、引き出しトレイ30が加熱室20に収容された状態とは、引き出しトレイ30が完全に収容されている状態だけでなく、引き出しトレイ30が概ね収容されている状態なども含む。
上述のように、突部70を前後方向に移動可能な引き出しトレイ30に取り付けることにより、簡単に、引き出しトレイ30と、ヒータカバー50とを連動させることができる。言い換えると、扉を前後方向に開閉可能な引き出し式の加熱調理器でない場合、ヒータカバー50を移動させるためのモータ等の駆動装置が別途必要となり、部材数が増え、構成が複雑となる可能性がある。一方で、本実施形態の加熱調理器100は、ヒータカバー50を引き出しトレイ30の前後方向への移動に連動させ、別途の動力源が不要な簡単な構成を実現している。
ここで、突部70を移動させる態様については任意とでき、例えば、側部23aの、第2部材72の移動と対応する位置にスリットを設けてもよい。また、突部70の第2部材72を省略し、第1部材71のみでヒータカバー50を移動させてもよい。この場合、側部23aに第2部材72を移動させるためのスリットを形成することを省略できる。
以上、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚み、長さ、個数、間隔等は、図面作成の都合上から実際とは異なる。また、上記の実施形態で示す各構成要素の材質、形状、寸法等は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の構成から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
本発明は、加熱調理器を提供するものであり、産業上の利用可能性を有する。
20 加熱室
22 加熱室の底部
22a 穴部
23a、23b 加熱室の側部
25 開口部
30 引き出しトレイ
33 扉
40 ヒータ
50 ヒータカバー
51 第1脚部
52 第2脚部
70 突部
100 加熱調理器
22 加熱室の底部
22a 穴部
23a、23b 加熱室の側部
25 開口部
30 引き出しトレイ
33 扉
40 ヒータ
50 ヒータカバー
51 第1脚部
52 第2脚部
70 突部
100 加熱調理器
Claims (4)
- 被調理物が出し入れされる開口部を有する加熱室と、
前後方向に移動可能に前記加熱室に収容される引き出しトレイと、
前記加熱室の底部側に設けられて前記被調理物を加熱するヒータと、
前記引き出しトレイと前記ヒータとの間に配置され、前記引き出しトレイが引き出された状態では前記ヒータを覆い、前記引き出しトレイが前記加熱室に収容された状態では前記ヒータを露出させるヒータカバーと
を備える加熱調理器。 - 前記ヒータカバーは、前記引き出しトレイの移動に連動して前記ヒータを覆う又は露出させる、請求項1に記載の加熱調理器。
- 前記引き出しトレイに取り付けられ、前記引き出しトレイから突出している突部をさらに備え、
前記ヒータカバーは、前記前後方向に設けられ、前記加熱室の側部に向かって伸びる第1脚部及び第2脚部を有し、
前記突部は、前記引き出しトレイが引き出されるとき、前記第1脚部に接触し、前記引き出しトレイが前記加熱室に収容されるとき、前記第2脚部に接触することによって、前記ヒータカバーを連動させる、請求項2に記載の加熱調理器。 - 前記加熱室の底部は、前記引き出しトレイと、前記ヒータカバーとの間に配置され、
前記加熱室の底部は、前記ヒータと対応する位置に穴部を形成している、請求項1に記載の加熱調理器。
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