JP2024036386A - 有機電子素子用化合物、それを用いた有機電子素子及びその電子装置 - Google Patents

有機電子素子用化合物、それを用いた有機電子素子及びその電子装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2024036386A
JP2024036386A JP2024006154A JP2024006154A JP2024036386A JP 2024036386 A JP2024036386 A JP 2024036386A JP 2024006154 A JP2024006154 A JP 2024006154A JP 2024006154 A JP2024006154 A JP 2024006154A JP 2024036386 A JP2024036386 A JP 2024036386A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
ring
formula
mmol
represented
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2024006154A
Other languages
English (en)
Inventor
ウォン キム、キ
ファン オ、キョン
ヨン ヨン、プ
トン リ、ヒョン
ウ シン、チン
ヨン ムン、ソン
ドク ユ、チェ
クン リ、チョン
ク リ、チュン
ファ リ、ヨン
キョン キム、ミ
ヒョン ソ、チ
ヒ リ、クァン
Original Assignee
ドク サン ネオルクス カンパニー リミテッド
サムソン ディスプレイ カンパニー リミテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from KR1020210095913A external-priority patent/KR102324529B1/ko
Priority claimed from KR1020220022998A external-priority patent/KR102412986B1/ko
Application filed by ドク サン ネオルクス カンパニー リミテッド, サムソン ディスプレイ カンパニー リミテッド filed Critical ドク サン ネオルクス カンパニー リミテッド
Publication of JP2024036386A publication Critical patent/JP2024036386A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electroluminescent Light Sources (AREA)
  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
  • Pyridine Compounds (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

【課題】ディスプレイ装置において、精密な電極パターンを形成すると共に、パターニング方式に所要する時間及び費用を節減させることができる金属又は電極(カソード)パターニング用フッ素化材料を提供する。【解決手段】式(4)のフッ素化化合物、それを含む金属パターニング用組成物及びそれを含む有機電子素子及びその電子装置を開示する。【選択図】図1

Description

本発明は、フッ素含有金属又は電極(カソード)パターニング用化合物、それを用いた透明ディスプレイ装置に関するものである。
ディスプレイ技術の持続的な発展により、ディスプレイ装置に対する利用者の要求が高まっており、端末ディスプレイ装置(特に、スマートフォン)は、柔軟性、フルスクリーン、高集積化方向への発展が求められている。
特にスマートフォンディスプレイの場合、技術の発展に伴い同じサイズのスマートフォンにも最大限画面を大きく育てようと努力しており、これによりスマートフォンのバゼル(Bazel)サイズは、画面サイズの増加に伴い最大限小さくする開発が進められてきた。
その過程で、スマートフォン前面にあった物理的なボタンは、画面の中に消えてしまい、スマートフォンのカメラの位置もノッチ、孔、スライドなどの方式で持続的に変更されている。
最近ではバゼルのない(Bazel-less)アンダーディスプレイ(Under Display)の開発
が急速に進んでおり、これにより透明ディスプレイ技術の開発も急速に進んでいる。
このようなディスプレイ装置の発展に伴い、最近になって次世代スマートフォンディスプレイ技術であるUDC(Under Display Camera)、UPS(Under Panel Sensor)に実装が高い関心を集めている実状である。
特に、UDCは、ディスプレイの高い透過度を担保しなければUDCカメラが正常に作動することができないため、透過度を高めるために、カソードの精密パターン化が必須である。
一般に、電極パターン法としては、大きく2つの方法が使用されている。第1に、シャドーマスクを用いて所望の部分に電極をパターニングするか、第2に、カソードにレーザーを照射してパターンを作る方法である。
しかし、シャドーマスクを介した電極パターニング方法は、金属マスクの典型的な材料特性上、高温蒸着工程中に反り現象が発生することになり、そのためマスク形状及び電極パターンが歪む問題が発生する。したがって、マスクをメンテナンスするための時間及び費用発生が必然的に必要とされるため、デバイスの大量生産に商業的に適していない。
また、レーザーを介した電極パターン方式は、レーザー固有の性質により電極がパターニングされる方式で母材(Substrate)が損傷しないようにレーザーの種類及び強度を決
定しなければならない決めなければならない煩わしさが生じる。
一方、フッ素化有機化合物材料が有機電子素子に様々な用途で使用されている。例えば。特許文献1には、互いに対向する2つの電極間に蛍光性有機固体からなる発光層が介在してなる積層構造体を有する有機ELデバイスにおいて、クロロトリフルオロエチレン単独重合体、ジクロロフルオロエチレン単独重合体、クロロトリフルオロエチレンとジクロロジフルオレンエチレンとの共重合体からなる群から少なくとも1種の重合体を蒸着して、発光層への水分や酸素の侵入防止をさらに充分にしたもので、封止材の役割を果たす化合物を開示している。
また、特許文献2及び非特許文献1には、フッ素を含有する物質は化学的及び熱的安定性が高く、また電子の輸送特性を向上させることができるため、有機EL素子の電子輸送層として使用でき、正孔遮蔽機能を発揮するので正孔遮蔽層としても使用できるだけでなく保護膜としても使用可能であり、素子の寿命を向上できることを開示している。
特許文献3にも、フッ素を含有する物質を電子輸送層以外に発光層の物質として使用可能であることと、特許文献3で電子親和力が強いフッ素化アリール、即ち、ペンタフルオロアリール又はオクタフルオロビフェニル基をポリ(p-フェニレンビニレン)に導入してバランスの取れた電子と正孔との出会いを誘導することにより、電気発光効率を向上させた緑色発光高分子について開示している。また、特許文献4に固体状態で特に発光効率に優れたAIEE(Aggregation Induced Enhanced Emission)特性を有するフッ素系分
岐体を含む発光化合物が開示されている。特許文献5には、第1電極;正孔輸送層;発光層;第2電極を備えた有機発光素子において、第1電極と正孔輸送層との間にフッ素で置換されたC6y6y-2nの芳香族フッ化炭素化合物を記載しており、また、発光層と第2電極との間にさらに含まれることを特徴とする有機発光素子を記載している。これは、芳香族フッ化炭素化合物を有機発光素子の界面を調節するために、第1電極(正極)と正孔注入(正孔輸送層)界面にフッ素含有化合物を含む薄膜を挿入し、駆動電圧強化による低消費電力の有機発光素子の提供を開示している。
日本 特開1992-206386号 日本 特開2001-247498号 韓国 特開10-2000-0000628号 韓国 特開10-2005-0115069号 韓国 特許10-0846597号
J. Am. Chem. Soc., 2000, Vol.122, 1832.
本発明は、ディスプレイ装置において、精密な電極パターンを形成すると共に、パターニング方式に所要する時間及び費用を節減させることができる金属又は電極(カソード)パターニング用フッ素化材料を提供することを目的とする。
本発明は、下記式(1)で示されるフッ素含有化合物、それを含む金属パターニング用組成物及びそれを含む有機電子素子を提供する。
本発明は、前記式(1)で示される化合物を金属又は電極(カソード)パターニング材料として用いることにより、シャドーマスクを用いることなく電極の微細パターンを形成することができ、高い光透過率を有する透明ディスプレイの作製が容易になり、UDC適用をより容易にすることができる。
フッ素化合物を含むディスプレイ層状構造の例示図である。 フッ素化合物を含むディスプレイ層状構造の例示図である。 フッ素化合物を含むディスプレイ層状構造の例示図である。 比較例1のSEM断面図である。 実施例3のSEM断面図である。 比較例1及び実施例1の光透過率の測定結果のグラフである。 比較例1及び実施例2の光透過率の測定結果のグラフである。 比較例1及び実施例3の光透過率の測定結果のグラフである。 比較例1及び実施例4の光透過率の測定結果のグラフである。 比較例1及び実施例5の光透過率の測定結果のグラフである。 比較例1及び実施例6の光透過率の測定結果のグラフである。 比較例1及び実施例7の光透過率の測定結果のグラフである。 比較例1及び実施例8の光透過率の測定結果のグラフである。 比較例1及び実施例9の光透過率の測定結果のグラフである。 比較例1及び実施例10の光透過率の測定結果のグラフである。 比較例3及び実施例11の光透過率の測定結果のグラフである。 比較例4及び実施例12の光透過率の測定結果のグラフである。 比較例5及び実施例13の光透過率の測定結果のグラフである。 比較例6及び実施例14~実施例16の光透過率の測定結果のグラフである。 比較例6及び実施例17~実施例19の光透過率の測定結果のグラフである。 比較例6及び実施例20~実施例22の光透過率の測定結果のグラフである。 比較例6及び実施例23~実施例25の光透過率の測定結果のグラフである。 比較例7の接触角の測定結果を示す図である。 実施例26の接触角の測定結果を示す図である。 実施例27の接触角の測定結果を示す図である。 実施例28の接触角の測定結果を示す図である。 実施例29の接触角の測定結果を示す図である。 実施例30の接触角の測定結果を示す図である。 実施例31の接触角の測定結果を示す図である。 実施例32の接触角の測定結果を示す図である。 実施例33の接触角の測定結果を示す図である。 実施例34の接触角の測定結果を示す図である。
本明細書及び添付の特許請求の範囲で使用されるように、特に断らない限り、以下の用語の意味は以下の通りである。
本明細書で使用される用語「ハロ」又は「ハロゲン」は、他に記載がない限り、フッ素(F)、臭素(Br)、塩素(Cl)又はヨウ素(I)である。
本発明で使用される用語「アルキル」又は「アルキル基」は、他に記載がない限り、1~60の炭素数の単結合を有し、直鎖アルキル基、分岐鎖アルキル基、シクロアルキル(脂環族)基、アルキル-置換されたシクロアルキル基、シクロアルキル-置換されたアルキル基をはじめとする飽和脂肪族官能基のラジカルを意味する。
本発明で使用される用語「アルケニル基」又は「アルキニル基」は、他に記載がない限り、それぞれ2~60の炭素数の二重結合又は三重結合を油脂、直鎖状又は分枝状鎖基を含んでおり、これに限定されない。
本発明で使用される用語「シクロアルキル」は、他に記載がない限り、3~60の炭素数を有する環を形成するアルキルを意味し、これに限定されない。
本発明で使用される用語「アルコキシル基」、「アルコキシ基」、又は「アルキルオキシ基」は、酸素ラジカルが結合したアルキル基を意味し、他に記載がない限り、1~60の炭素数を有しており、これに限定されない。
本発明で使用される用語「アリールオキシル基」又は「アリールオキシ基」は、酸素ラジカルが結合したアリール基を意味し、他に記載がない限り、6~60の炭素数を有しており、これに限定されない。
本明細書で使用される用語「アルキルチオ基」は、硫黄ラジカルが結合したアルキル基を意味し、他に記載がない限り、1~60の炭素数を有しており、これに限定されない。
本明細書で使用される用語「アリールチオ基」は、硫黄ラジカルが結合したアリール基を意味し、他に記載がない限り、1~60の炭素数を有しており、これに限定されない。
本明細書で使用される用語「アリール基」及び「アリーレン基」は、他に記載がない限り、それぞれ6~60の炭素数を有し、これに限定されない。本発明において、アリール基又はアリーレン基は、単環又は多環の芳香族を意味し、隣接する置換基が結合又は反応に関与して形成された芳香環を含む。例えば、アリール基は、フェニル基、ビフェニル基、フルオレン基、スピロフルオレン基であってもよい。
接頭辞「アリール」又は「アール」は、アリール基で置換されたラジカルを意味する。例えば、アリールアルキル基は、アリール基で置換されたアルキル基であり、アリールア
ルケニル基は、アリール基で置換されたアルケニル基であり、アリール基で置換されたラジカルは、本明細書に記載の炭素数を有する。また、接頭辞が連続して命名される場合は、先に記載の順序で置換基が列挙されることを意味する。例えば、アリールアルコキシ基の場合、アリール基で置換されたアルコキシ基を意味し、アルコキシルカルボニル基の場合、アルコキシル基で置換されたカルボニル基を意味し、また、アリールカルボニルアルケニル基の場合、アリールカルボニル基で置換されたアルケニル基を意味し、ここで、アリールカルボニル基は、アリール基で置換されたカルボニル基である。
本明細書で使用される用語「ヘテロ環基」は、他に記載がない限り、一つ以上のヘテロ原子を含み、2~60の炭素数を有し、単環及び多環の少なくとも一つを含み、ヘテロ脂肪族環及びヘテロ芳香環を含む。隣接する官能基が結合して形成されてもよい。
本明細書で使用される用語「ヘテロ原子」は、他に記載がない限り、N、O、S、P又はSiを表す。
また「ヘテロ環基」は、ヘテロ原子を含む単環状、環集合体、接合された種々の環系、スピロ化合物などを意味する。また、環を形成する炭素の代わりに下記化合物のようにSO、P=Oなどのようなヘテロ原子団を含む化合物もヘテロ環基に含まれ得る。
本発明で使用される用語「脂肪族環基」は、芳香族炭化水素を除いた環式炭化水素を意味し、単環状、環集合体、接合された種々の環系、スピロ化合物などを含み、他に記載がない限り、炭素数3~60の環を意味するが、これに限定されない。例えば、芳香族環であるベンゼンと非芳香族環であるシクロヘキサンが縮合した場合にも脂肪族環に該当する。
本発明で使用される用語「フルオレニル基」、「フルオレニレン基」、「フルオレントリイル基」は、他に記載がない限り、それぞれ下記の構造において、R、R'及びR''が
すべて水素である1価、2価又は3価の官能基を意味し、「置換されたフルオレニル基」、「置換されたフルオレニレン基」又は「置換されたフルオレントリイル基」は、置換基R、R'及びR''の少なくとも一つが水素以外の置換基であることを意味し、RとR'が互い結合して、これらが結合された炭素と共にスピロ化合物を形成した場合を含む。本明細書では、価数に関係なく、フルオレニル基、フルオレニレン基、フルオレントリイル基をすべてフルオレン基と呼ぶことができる。
本明細書において、各記号及びその置換基の例で例示されるアリール基、アリーレン基、ヘテロ環基などに該当する「基名」は、価数を反映した基の名称」を記載することができるが、「母体化合物名」と記載することもできる。例えば、アリール基の一種である「フェナントレン」の場合、1価の基は「フェナントリル」で、2価の基は「フェナントリレン」などのように価数を区分して基名を記載することもできるが、価数に関係なく母体化合物名である「フェナントレン」と記載することもできる。同様に、ピリミジンの場合にも、価数に関係なく「ピリミジン」と記載するか、1価の場合はピリミジニル基、2価の場合にはピリミジニレンなどのように当該価数の「基名」で記載することもできる。また、本明細書では、化合物名や置換基名を記載する際に位置を表示する数字やアルファベットなどは省略することもできる。例えば、ピリド[4,3-d]ピリミジンをピリドピリミジンで、ベンゾフロ[2,3-d]ピリミジンをベンゾフロピリミジンに、9,9-ジメチル-9H-フルオレンをジメチルフルオレンなどのように記載することができる。したがって、ベンゾ[g]キノキサリンやベンゾ[f]キノキサリンをいずれもベンゾキノキサリンと記載することができる。
また、明示的な説明がない限り、本発明で使用される式は、下記式の指数の定義による置換基の定義と同一に適用される。
式中、aが0の整数の場合、置換基Rは不在であり、aが1の整数の場合、一つの置換基Rは、ベンゼン環を形成する炭素のいずれかの炭素に結合し、aが2又は3の整数の場合、それぞれ、以下のように結合しており、このとき、Rは、互いに同じであるか異なってもよく、aが4~6の整数の場合、これと同様にベンゼン環の炭素に結合し、一方、ベンゼン環を形成する炭素に結合した水素の表示は省略する。
また、本明細書で他に記載がない限り、縮合環を表示するとき、「数字-縮合環」において、数値は縮合する環の数を表す。例えば、アントラセン、フェナントレン、ベンゾキナゾリンなどのように3つの環が互いに縮合した形態は、3-縮合環と表記することができる。
また、本明細書で他に記載がない限り、5原子環、6原子環などのように、「数字原子」形式で環を表現した場合、「数字-原子」中の数字は、環を形成する元素の個数を表す。例えば、チオフェンやフランなどは5原子環に該当し、ベンゼンやピリジンは6原子環に該当し得る。
また、本明細書で他に記載がない限り、隣接する基同士が互いに結合して形成された環は、C~C60の芳香族環基;フルオレニル基;O、N、S、Si及びPの少なくとも一つのヘテロ原子を含むC~C60のヘテロ環基;及びC~C60の脂肪族環基;からなる群から選ぶことができる。
このとき、本明細書で他に記載がない限り、「隣接する基同士」とは、下記式を例に説明すると、RとR同士、RとR同士、RとR同士、RとR同士だけでなく、一つの炭素を共有するRとR同士も含まれ、RとR同士、RとR同士又はRとR同士などのようにすぐに隣接していない環構成元素(炭素や窒素など)に結合した置換基も含まれ得る。すなわち、すぐに隣接した炭素や窒素などの環構成元素に置換基がある場合には、これらが隣接する基になることがあるが、すぐに隣接する位置の環構成元素に、いかなる置換基も結合していない場合には、その次の環構成元素に結合された置換基と隣接する基とすることができ、また、同一環構成炭素に結合した置換基同士も隣接する基とすることができる。
下記式において、RとRのように同一炭素に結合した置換基が互いに結合して環を形成する場合には、スピロ部分を含む化合物が形成され得る。
また、本明細書において、「隣接する基同士が互いに結合して環を形成することができる」という表現は、「隣接する基同士が互いに結合して選択的に環を形成する」と同じ意味で使用され、少なくとも一対の隣接する基同士が互いに結合して環を形成する場合を意味する。
以下、本発明の一側面による化合物について説明する。
本発明の一側面によれば、下記式(1)で示されるフッ素化化合物を提供する。
[式中、各記号は、以下のように定義することができる。
1)Ar及びArは、互いに独立して、C~C60のアリール基;O、N、S、Si及びPの少なくとも一つのヘテロ原子を含むC~C60のヘテロ環基;及びC~C60の脂肪族環とC~C60の芳香族環の縮合環基;からなる群から選ばれる。
前記Ar及びArがアリール基である場合、好ましくはC~C30のアリール基、より好ましくはC~C20のアリール基、さらに好ましくはC~C18のアリール基、例えば、フェニル、ビフェニル、ナフチル、テルフェニルであってもよい。
前記Ar及びArがヘテロ環基である場合、好ましくはC~C30のヘテロ環基、より好ましくはC~C20のヘテロ環基、さらに好ましくはC~C16のヘテロ環基、例えば、ピリジン、ピリミジン、キノリン、キナゾリン、キノキサリン、ジベンゾフラン、ジベンゾチオフェン、ナフトベンゾチオフェン、ナフトベンゾフラン、ベンゾフラン、ベンゾチオフェンなどであってもよい。
2)A、B、C及びDは、互いに独立して、-CR-;-NR-;-O-;-S-;-SiR-;C~C60のアリーレン基;フルオレニレン基;及びO、N、S、Si及びPの少なくとも一つのヘテロ原子を含むC~C60ヘテロ環基;からなる群から選ばれる。
前記A、B、C及びDが、アリーレン基である場合、好ましくはC~C30のアリーレン基、より好ましくはC~C20のアリーレン基、さらに好ましくはC~C18のアリーレン基、例えば、フェニレン、ビフェニレン、ナフチレン、テルフェニレンなどであってもよい。
前記A、B、C及びDがフルオレニレン基である場合、9,9-ジメチル-9H-フルオレニレン、9,9-ジフェニル-9H-フルオレニレン、9,9’-スピロビフルオレニレンなどであってもよい。
前記A、B、C及びDがヘテロ環基である場合、好ましくはC~C30のヘテロ環基、より好ましくはC~C20のヘテロ環基、さらに好ましくはC~C16のヘテロ環基、例えば、ピリジン、ピリミジン、キノリン、キナゾリン、キノキサリン、ジベンゾフラン、ジベンゾチオフェン、ナフトベンゾチオフェン、ナフトベンゾフラン、ベンゾフラン、ベンゾチオフェンなどであってもよい。
ただし、mが0の場合、AはC~C60のアリール基;又はO、N、S、Si及びPの少なくとも一つのヘテロ原子を含むC~C60ヘテロ環基;である。
前記Aがアリール基である場合、好ましくはC~C30のアリール基、より好ましくはC~C20のアリール基、さらに好ましくはC~C18のアリール基、例えば、フェニル、ビフェニル、ナフチル、テルフェニルであってもよい。
前記Aがヘテロ環基である場合、好ましくはC~C30のヘテロ環基、より好ましくはC~C20のヘテロ環基、さらに好ましくはC~C16のヘテロ環基、例えば、ピリジン、ピリミジン、キノリン、キナゾリン、キノキサリン、ジベンゾフラン、ジベンゾチオフェン、ナフトベンゾチオフェン、ナフトベンゾフラン、ベンゾフラン、ベンゾチオフェンなどであってもよい。
3)R、R及びRは、それぞれ同じであるか異なり、互いに独立して、C~C60のアリール基;フルオレニル基;O、N、S、Si及びPの少なくとも一つのヘテロ原子を含むC~C60のヘテロ環基;C~C60の脂肪族環とC~C60の芳香族環の縮合環基;C~C50のアルキル基;C~C50のアルコキシル基;C~C60のアリールオキシ基;-L-NR’R’’;前記式(1-1)で示される置換基;及び前記式(1-2)で示される置換基;からなる群から選ばれ、又は隣接する基同士が互いに結合して環を形成してもよい。
前記R~Rがアリール基である場合、好ましくはC~C30のアリール基、より好ましくはC~C20のアリール基、さらに好ましくはC~C18のアリール基、例えば、フェニル、ビフェニル、ナフチル、テルフェニルであってもよい。
前記R~Rがフルオレニル基である場合、9,9-ジメチル-9H-フルオレニル、9,9-ジフェニル-9H-フルオレニル、9,9’-スピロバイフルオレニルなどであってもよい。
前記R~Rがヘテロ環基である場合、好ましくはC~C30のヘテロ環基、より好ましくはC~C20のヘテロ環基、さらに好ましくはC~C16のヘテロ環基、例えば、ピリジン、ピリミジン、キノリン、キナゾリン、キノキサリン、ジベンゾフラン、ジベンゾチオフェン、ナフトベンゾチオフェン、ナフトベンゾフラン、ベンゾフラン、ベンゾチオフェンなどであってもよい。
前記R~Rがアルキル基である場合、好ましくはC~C20のアルキル基、より好ましくはC~C10のアルキル基であってもよく、例えば、メチル、t-ブチルなどであってもよい。
前記R~Rがアルコキシ基である場合、好ましくはC~C20のアルコキシル基、より好ましくはC~C10のアルコキシル基、例えば、メトキシ、t-ブトキシなどであってもよい。
前記R~Rがアリールオキシ基である場合、好ましくはC~C30のアリールオキシ基、より好ましくはC~C20のアリールオキシ基であってもよい。
ただし、R、R及びRの少なくとも一つは、前記式(1-1)で示される置換基又は前記式(1-2)で示される置換基である。
4)a、b及びcは、互いに独立して、0~10の整数であり、ただし、a+b+cは1以上である。
5)m及びnは、互いに独立して、0~50の整数である。ここで、nが0の場合、Rは不在し、このとき、A+cは1以上であり、mが0の場合、Rは不在し、このとき
、A+bが1以上であり、n及びmがいずれも0の場合、R及びRは不在し、このとき、aは1~10の整数である。
6)X、X、X及びXは、互いに独立して、CR、NR、O、S又はSiRである。
7)R’及びR''は、互いに独立して、C~C60のアリール基;O、N、S、Si及びPの少なくとも一つのヘテロ原子を含むC~C60のヘテロ環基;及びC~C60の脂肪族環とC~C60の芳香族環の縮合環基;からなる群から選ばれ、又は隣接する基同士が互いに結合して環を形成してもよい。
前記R’及びR''がアリール基である場合、好ましくはC~C30のアリール基、より好ましくはC~C20のアリール基、さらに好ましくはC~C18のアリール基、例えば、フェニル、ビフェニル、ナフチル、テルフェニルであってもよい。
前記R’及びR''がヘテロ環基である場合、好ましくはC~C30のヘテロ環基、より好ましくはC~C20のヘテロ環基、さらに好ましくはC~C16のヘテロ環基、例えば、ピリジン、ピリミジン、キノリン、キナゾリン、キノキサリン、ジベンゾフラン、ジベンゾチオフェン、ナフトベンゾチオフェン、ナフトベンゾフラン、ベンゾフラン、ベンゾチオフェンなどであってもよい。
8)R、R、R、R、R、R、R、R、R及びRは、互いに独立して、水素;重水素;ハロゲン;C~C60のアリール基;O、N、S、Si及びPの少なくとも一つのヘテロ原子を含むC~C60のヘテロ環基;C~C60の脂肪族環とC~C60の芳香族環の縮合環基;C~C50のアルキル基;前記式(1-1)で示される置換基;及び前記式(1-2)で示される置換基;からなる群から選ばれ、又は隣接する基同士が互いに結合して環を形成してもよい。
前記R~Rがアリール基である場合、好ましくはC~C30のアリール基、より好ましくはC~C20のアリール基、さらに好ましくはC~C18のアリール基、例えば、フェニル、ビフェニル、ナフチル、テルフェニルであってもよい。
前記R~Rがヘテロ環基である場合、好ましくはC~C30のヘテロ環基、より好ましくはC~C20のヘテロ環基、さらに好ましくはC~C16のヘテロ環基、例えば、ピリジン、ピリミジン、キノリン、キナゾリン、キノキサリン、ジベンゾフラン、ジベンゾチオフェン、ナフトベンゾチオフェン、ナフトベンゾフラン、ベンゾフラン、ベンゾチオフェンなどであってもよい。
前記R~Rがアルキル基である場合、好ましくはC~C20のアルキル基、より好ましくはC~C10のアルキル基であってもよく、例えば、メチル、t-ブチルなどであってもよい。
9)o、p、q及びrは、互いに独立して、0又は1の整数である。このとき、前記o
が0の場合、Xは不在し、前記pが0の場合、Xは不在し、前記qが0の場合、Xが不在し、前記rが0の場合、Xは不在する。
10)xは3~50の整数である。また、y+zは2x+1、2x又は2x-2の整数である。例えば、yは0であり、zが2x+1、2x又は2x-2であってもよい。
このとき、xは、好ましくは3~20の整数であり、より好ましくは5~15の整数であり、さらに好ましくは5~12の整数である。xが前記範囲を超えると真空蒸着時Tdが高くなるという問題があり、前記範囲未満でると化合物が液体になる可能性が高い。
11)i、t及びvは、互いに独立して、0~20の整数であり、s、u及びwは、互いに独立して、1~20の整数である。ここで、i又はtが0の場合、B及びCが単結合を意味し、このとき、s又はuは1である。
12)Lは、単結合;C~C60のアリーレン基;フルオレニレン基;O、N、S、Si及びPの少なくとも一つのヘテロ原子を含むC~C60のヘテロ環基;C~C50のアルキレン基;及びC~C60の脂肪族環とC~C60の芳香族環の縮合環基;からなる群から選ばれる。
前記Lがアリーレン基である場合、好ましくはC~C30のアリーレン基、より好ましくはC~C20のアリーレン基、さらに好ましくはC~C18のアリーレン基、例
えば、フェニレン、ビフェニレン、ナフチレン、テルフェニレンなどであってもよい。
前記Lがフルオレニレン基である場合、9,9-ジメチル-9H-フルオレニレン、9,9-ジフェニル-9H-フルオレニレン、9,9’-スピロビフルオレニレンなどであってもよい。
前記Lがヘテロ環基である場合、好ましくはC~C30のヘテロ環基、より好ましくはC~C20のヘテロ環基、さらに好ましくはC~C16のヘテロ環基、例えば、ピリジン、ピリミジン、キノリン、キナゾリン、キノキサリン、ジベンゾフラン、ジベンゾチオフェン、ナフトベンゾチオフェン、ナフトベンゾフラン、ベンゾフラン、ベンゾチオフェンなどであってもよい。
前記Lがアルキレン基である場合、好ましくはC~C20のアルキレン基、より好ましくはC~C10のアルキレン基であってもよく、例えば、メチレン、ブチレンなどであってもよい。
13)ここで、前記アリール基、アリーレン基、ヘテロ環基、フルオレニル基、フルオレニレン基、縮合環基、アルキル基、アルコキシル基、アリールオキシ基及び隣接する基同士が互いに結合して形成した環は、それぞれ重水素;ハロゲン;シラン基;シロキサン基;ホウ素基;ゲルマニウム基;シアノ基;ニトロ基;C~C20のアルキルチオ基;C~C20のアルコキシル基;C~C20のアリールオキシ基;C~C20のアルキル基;C~C20のアルケニル基;C~C20のアルキニル基;C~C20のアリール基;重水素で置換されたC~C20のアリール基;ハロゲンで置換されたC~C20のアリール基;フルオレニル基;C~C20のヘテロ環基;C~C20のシクロアルキル基;C~C20のアリールアルキル基;及びC~C20のアリールアルケニル基;からなる群から選ばれた一つ以上の置換基でさらに置換されていてもよく、また、これらの置換基は、互いに結合して環を形成してもよく、ここで、‘環’とは、C~C60の脂肪族環又はC~C60の芳香族環又はC~C60のヘテロ環又はこれらの組み合わせでからなる縮合環を意味し、飽和又は不飽和環を含む。]
前記式(1)は、下記式(2)で示される。
(式中、Ar、Ar、R、R、R、A、a、b、c、m及びnは、前記式(1)に記載の定義と同義である。)
好ましくは、前記式(1)は、下記式(2-1)~式(2-5)のいずれか一つで示される。
(式中、Ar、Ar、R、R、R、R、R、R、R、a及びcは、前記式(1)に記載の定義と同義である。)
また、好ましくは、前記式(1)は、下記式(2-6)で示される。
[式中、各記号は、以下のように定義することができる。
1)Ar、Ar、R、R、R、a、b及びcは、前記式(1)に記載の定義
と同義であり、
2)A’は、C~C60のアリーレン基;又はO、N、S、Si及びPの少なくとも一つのヘテロ原子を含むC~C60ヘテロ環基;である。
前記A’がアリーレン基である場合、好ましくはC~C30のアリーレン基、より好ましくはC~C20のアリーレン基、さらに好ましくはC~C18のアリーレン基、例えば、フェニレン、ビフェニレン、ナフチレン、テルフェニレン、トリフェニレニレンなどであってもよい。
前記A’がヘテロ環基である場合、好ましくはC~C30のヘテロ環基、より好ましくはC~C20のヘテロ環基、さらに好ましくはC~C16のヘテロ環基、例えばピリジン、ピリミジン、キノリン、キナゾリン、キノキサリン、ベンゾフラン、ベンゾチオフェンなどであってもよい。]
また、好ましくは、前記式(1)は、下記式(2-12)で示される。
[式中、各記号は、以下のように定義することができる。
1)b、c、x、y、z及びArは、前記式(1)に記載の定義と同義であり、
2)A’は、前記式(2-6)に記載の定義と同義であり、
3)Rは、C~C60のアリール基;フルオレニル基;O、N、S、Si及びPの少なくとも一つのヘテロ原子を含むC~C60のヘテロ環基;C~C60の脂肪族環とC~C60の芳香族環の縮合環基;C~C50のアルキル基;C~C50のアルコキシル基;C~C60のアリールオキシ基;及び-L-NR’R’’;からなる群から選ばれ、又は隣接する基同士が互いに結合して環を形成してもよく、
前記L、R’及びR’’は、前記式(1)に記載の定義と同義である。
前記Rがアリール基である場合、好ましくはC~C30のアリール基、より好ましくはC~C20のアリール基、さらに好ましくはC~C18のアリール基、例えば、フェニル、ビフェニル、ナフチル、テルフェニルであってもよい。
前記Rがフルオレニル基である場合、9,9-ジメチル-9H-フルオレニル、9,9-ジフェニル-9H-フルオレニル、9,9’-スピロバイフルオレニルなどであってもよい。
前記Rがヘテロ環基である場合、好ましくはC~C30のヘテロ環基、より好ましくはC~C20のヘテロ環基、さらに好ましくはC~C16のヘテロ環基、例えば、ピリジン、ピリミジン、キノリン、キナゾリン、キノキサリン、ジベンゾフラン、ジベンゾチオフェン、ナフトベンゾチオフェン、ナフトベンゾフラン、ベンゾフラン、ベンゾチオフェンなどであってもよい。
前記Rがアルキル基である場合、好ましくはC~C20のアルキル基、より好ましくはC~C10のアルキル基であってもよく、例えば、メチル、t-ブチルなどであってもよい。
前記Rがアルコキシ基である場合、好ましくはC~C20のアルコキシル基、より好ましくはC~C10のアルコキシル基、例えば、メトキシ、t-ブトキシなどであってもよい。
前記Rがアリールオキシ基である場合、好ましくはC~C30のアリールオキシ基、より好ましくはC~C20のアリールオキシ基であってもよい。
4)R'は、水素;重水素;C~C60のアリール基;フルオレニル基;O、N、
S、Si、Pの少なくとも一つのヘテロ原子を含むC~C60のヘテロ環基;C~C60の脂肪族環とC~C60の芳香族環の縮合環基;C~C50のアルキル基;C~C50のアルコキシル基;C~C60のアリールオキシ基;及び-L-NR’R’’;からなる群から選ばれ、隣接する基同士が互いに結合して環を形成してもよい。
前記R'がアリール基である場合、好ましくはC~C30のアリール基、より好ま
しくはC~C20のアリール基、さらに好ましくはC~C18のアリール基、例えば、フェニル、ビフェニル、ナフチル、テルフェニルであってもよい。
前記R'がヘテロ環基である場合、好ましくはC~C30のヘテロ環基、より好ま
しくはC~C20のヘテロ環基、さらに好ましくはC~C16のヘテロ環基、例えば、ピリジン、ピリミジン、キノリン、キナゾリン、キノキサリン、ジベンゾフラン、ジベンゾチオフェン、ナフトベンゾチオフェン、ナフトベンゾフラン、ベンゾフラン、ベンゾチオフェンなどであってもよい。
前記R'がアルキル基である場合、好ましくはC~C20のアルキル基、より好ま
しくはC~C10のアルキル基であってもよく、例えば、メチル、t-ブチルなどであってもよい。
前記R'がアルコキシ基である場合、好ましくはC~C20のアルコキシル基、よ
り好ましくはC~C10のアルコキシル基、例えばメトキシ、t-ブトキシなどであっ
てもよい。
前記R'がアリールオキシ基である場合、好ましくはC~C30のアリールオキシ
基、より好ましくはC~C20のアリールオキシ基であってもよい。
さらに好ましくは、前記式(1)は、下記式(2-7)で示される。]
[式中、1)R、R、R及びbは、前記式(1)に記載の定義と同義であり、
2)A’は、前記式(2-6)に記載の定義と同義であり、
3)a’及びc’は、互いに独立して0~5の整数である。]
さらにより好ましくは、前記式(1)は、下記式(2-8)又は式(2-9)で示される。
[式中、各記号は、以下のように定義することができる。
1)b、B、i、x、y、z及びsは、前記式(1)に記載の定義と同義であり、
2)A’は、前記式(2-6)に記載の定義と同義であり、
3)Rは、前記式(2-12)に記載の定義と同義である。]
最も好ましくは、前記式(1)は、下記式(2-10)又は式(2-11)で示される。
[式中、1)b、x、y及びzは、前記式(1)に記載の定義と同義であり、
2)A’は、前記式(2-6)に記載の定義と同義であり、
3)Rは、前記式(2-12)に記載の定義と同義である。]
また、前記式(1)は、下記式(3)で示される。
(式中、Ar、Ar、R、R、A、c及びmは、前記式(1)に記載の定義と同義である。)
好ましくは、前記式(1)は、下記式(3-1)で示される。
[式中、1)R、R及びmは、前記式(1)に記載の定義と同義であり、2)a’及びc’は、互いに独立して、0~5の整数である。]
また、前記式(1)は、下記式(4)で示される。
[式中、1)Ar、X、X、R、R、a及びbは、前記式(1)に記載の定義と同義であり、
2)o’及びp’は、互いに独立して、0又は1で、ただし、o’+p’は1以上であり、
3)A’’は、C~C60のアリール基;又はO、N、S、Si及びPの少なくとも一つのヘテロ原子を含むC~C60ヘテロ環基;である。]
前記A’’がアリール基である場合、好ましくはC~C30のアリール基、より好ましくはC~C20のアリール基、さらに好ましくはC~C18のアリール基、例えば、フェニル、ビフェニル、ナフチル、テルフェニルであってもよい。
前記A’’がヘテロ環基である場合、好ましくはC~C30のヘテロ環基、より好ましくはC~C20のヘテロ環基、さらに好ましくはC~C16のヘテロ環基、例えば、ピリジン、ピリミジン、キノリン、キナゾリン、キノキサリン、ベンゾフラン、ベンゾチオフェンなどであってもよい。
好ましくは、前記式(1)は、下記式(4-1)で示される。
[式中、1)Ar、R、R、X1、a及びbは、前記式(1)に記載の定義と同義であり、2)A’’は、前記式(4)に記載の定義と同義である。]
より好ましくは、前記式(1)は、下記式(4-2)~式(4-6)のいずれか一つで示される。
[式中、1)Ar、R、R、R、R、R、R、R、a及びbは、前記式(1)に記載の定義と同義であり、2)A’’は、前記式(4)に記載の定義と同義である。}
また、さらに好ましくは、前記式(1)は、下記式(4-7)で示される。
[式中、1)X、R及びRは、前記式(1)に記載の定義と同義であり、2)a’’及びb’は互いに独立して0~4の整数である。]
また、前記式(1)は、下記式(5)又は式(6)で示される。
[式中、1)Ar、Ar、X、X、X、R、R、R、a、b及びcは、前記式(1)に記載の定義と同義であり、2)A'は、前記式(2-6)に記載の定義
と同義である。]
好ましくは、前記式(1)は、下記式(5-1)~式(5-3)のいずれか一つで示される。
[式中、1)X、X、R、R及びRは、前記式(1)に記載の定義と同義で
あり、2)a''及びc''は、互いに独立して0~4の整数であり、b''は、0~2の整数である。]
また、好ましくは、前記式(1)は、下記式(6-1)又は式(6-2)で示される。
[式中、1)X、X、R、R及びRは、前記式(1)に記載の定義と同義であり、2)a''及びc''は、互いに独立して0~4の整数であり、b''は、0~2の整数である。]
また、前記式(1-1)は、下記式(1-1-a)又は式(1-1-b)で示される。
[式中、1)x、y、z、s及びBは、式(1)に記載の定義と同義であり、2)i'
は、1~20の整数である。]
一方、前記式(1-1-b)は、下記式(1-1-c)であってもよい。
[式中、1)x、y、z及びsは、前記式(1)に記載の定義と同義であり、2)i'
は、1~20の整数であり、dは0~4の整数であり、3)Rは、重水素;ハロゲン;C~C20のアリール基;O、N、S、Si及びPの少なくとも一つのヘテロ原子を含むC~C20のヘテロ環基;C~C20の脂肪族環とC~Cの芳香族環の縮合環基;C~C20のアルキル基;からなる群から選ばれ、又は隣接する基同士が互いに結合して環を形成してもよい。]
また、前記式(1-2)は、下記式(1-2-a)又は式(1-2-b)で示されることができる。
[式中、1)x、y、z、C、D、u、v及びwは、式(1)に記載の定義と同義であり、2)t'は、1~20の整数である。]
具体的に、前記式(1-1)及び式(1-2)は、下記の化合物のいずれか一つであってもよいが、これらに限定されない。
一方、具体的に、前記式(1)で示される化合物は、下記の化合物のいずれか一つであってもよいが、これらに限定されない。
ここで、前記式(1)で示される化合物のフッ素含量は、20%以上であってもよい。好ましくは20%~80%であってもよく、より好ましくは30%~60%であってもよい。
本明細書で記載している化合物のフッ素含量は、下記の数式(A)で示される。
フッ素含量=化合物のフッ素原子数/化合物の全原子数×100 (A)
ここで、化合物のフッ素原子数は、化合物に含まれたフッ素原子の数を意味し、化合物の全原子数は、フッ素を含む化合物の全体原子の数を意味する。
本発明の別の側面において、本発明は、正極、前記正極上に形成された有機物層、前記有機物層上に形成された金属パターニング層を含む有機電子素子を提供し、このとき、前記金属パターニング層は、前記式(1)で示される1種の単独化合物又は2種以上の化合物を含む。
前記有機物層は、正孔注入層、正孔輸送層、発光補助層、電子輸送補助層、電子輸送層及び電子注入層の少なくとも一つの層を含むことができる。
本発明のまた別の側面において、本発明は、前記式(1)で示される有機電子素子を含むディスプレイ装置と、前記ディスプレイ装置を駆動する制御部と、を含む電子装置を提供する。
以下、本発明の化合物が含まれた有機電子素子の積層構造について図1~図3を参照して説明する。
各図面の構成要素に参照符号を付加するにあたり、同一の構成要素については、他の図面に表示されても、できるだけ同一の符号を有するようにしなければならない。また、本発明の説明において、関連する公知構成又は機能に対する具体的な説明が本発明の要旨を不明瞭にすると判断される場合には、その詳細な説明は省略する。
本明細書で言及される「含む」、「有する」、「なる」などが使用される場合、「~のみ」が使用されない限り、他の部分が追加され得る。構成要素を単数で表現した場合に、特に明示的な記載事項がない限り、複数を含む場合を含む 。
また、本発明の構成要素を説明する際に、第1、第2、A、B、(a)、(b)等の用語を使用することができる。この用語は、その構成要素を他の構成要素と区別するためのものであり、その用語によってその当構成要素の性質、順番、順序などが限定されない。ある構成要素が他の構成要素に「連結」、「結合」又は「接続」されると記載されている場合、その構成要素は、その他の構成要素に直接的に連結又は接続されてもよいが、各構成要素間にさらに別の構成要素が「連結」、「結合」又は「接続」されてもよいことが理解されるべきである。
また、層、膜、領域、板などの構成要素が他の構成要素「上」にあるという場合、これは他の構成要素「真上」にある場合だけでなく、その中間に別の構成要素がある場合も含むことができると理解されるべきである。逆に、ある構成要素が他の部分「真上に」あるという場合には、中間に別の部分がないことを意味すると理解されるべきである。
図1、図2及び図3は、本発明の実施例による有機電子素子の例示図である。
図1を参照すれば、本発明の一実施例による有機電子素子100は、基板(未図示)上に形成された第1電極110と第1電極110上に形成された有機物層120、130、140、150、そして有機物層上に形成された金属パターニング層170を含む。
有機物層は、第1電極110上に、順次に正孔注入層120、正孔輸送層130、発光層140及び電子輸送層150を含むことができる。正孔阻止層、電子阻止層、発光補助層220、バッファ層210、電子注入層などをさらに含んでもよく、電子輸送層150
などが正孔阻止層の役割を果たしてもよい。前記電子輸送層150上には電子注入層が形成されてもよく、必要に応じて除外指定もよいが、これに限定されない。
前記式(1)で示される化合物を含む金属パターニング層190は、前記有機物層上に形成され、金属パターニング層が形成された部分には、第2電極170が形成されない。すなわち、本発明による式(1)で示される化合物を金属パターニング層170の材料として使用することにより、第2電極材料を形成しようとする部分又は選択的部位のみを形成することができる。又は図3のように有機物層上に金属パターニング層を形成させることにより、第2電極が形成されることを抑制することができる。
金属パターニング層がコーティングされると、金属パターニング層に入る化合物の構造及びフッ素の含量に応じて、金属パターニング層上に負極が敷かれることが抑制され、最終的に負極が極少量に敷かれるか、敷かれなくなる。
このとき、電極(電気伝導性物質)のコーティングに関し、ある表面上に存在する電極物質の量を調べるために使用されるのが光透過率である。その理由は、電極物質が金属を含み、金属などの電気伝導性物質は、光を減衰及び/又は吸収するためである。したがって、電磁スペクトルの可視光線領域において光透過率が90%を超える場合の表面は、電気伝導性物質を実質的に有さないと考えられる。
これにより、金属パターニングが含まれた有機電子素子のピクセルは、透過度が高く光が出ずブランクとして作用することになり、高い透過度により基板下にある(TFT基板)様々な広角センサー(光学センサー)に光ノイズなしで伝達することができるようになる。
したがって、金属パターニング層が含まれた有機電子素子において(図3参照)、基板(ITO)上に有機層を形成する際に、発光層140があってもなくてもよく、金属パターニング層上に第2電極(負極)がないので、電気が通らず光が出なくなる。
一方、本発明は、前記式(1)で示される化合物の同種又は構造が互いに異なった2つ以上の化合物を含む金属パターニング用組成物を提供する。
また、本発明は、前記式(1)で示される化合物を含む金属パターニング層を含む有機電子素子を提供する。
また、前記有機物層は、様々な高分子素材を用いた蒸着法ではなく、溶液工程又は溶媒プロセス、例えば、スピンコーティング工程、ノズルプリンティング工程、インクジェットプリンティング工程、スロットコーティング工程、ディップコーティング工程、ロールtoロール工程、ドクターブレード工程、スクリーン印刷工程、又は熱転写法などの方法により、より少ない数の層で製造することができる。本発明による有機物層は、様々な方法で形成することができるので、その形成方法によって本発明の権利範囲が制限されるものではない。
また、本発明の一実施例による有機電子素子は、有機電子発光素子、有機太陽電池、有機感光体、有機トランジスター、単色照明用素子及び量子ドットディスプレイ用素子からなる群から選ぶことができる。
本発明の他の実施例は、前述した本発明の有機電子素子を含むディスプレイ装置と、このディスプレイ装置を制御する制御部を含む電子装置を含むことができる。このとき、電子装置は、現在又は将来の有無線通信端末であってもよく、携帯電話などの移動通信端末
機、PDA、電子辞典、PMP、リモコン、ナビゲーション、ゲーム機、各種TV、各種コンピュータなどすべての電子装置を含む。
以下で、本発明の前記式(1)で示される化合物の合成例及び本発明の有機電子素子の製造例について実施例を挙げて具体的に説明するが、本発明の下記実施例で限定されるものではない。
合成例
本発明による式(1)で示される化合物(Final Product)は、下記の反応スキーム1のように合成されるが、これに限定さらない。
<反応スキーム1>
[式中、1)Hal、Hal、Hal及びHalは、互いに独立して、Cl、BrまたはIであり、
2)a’+a’’はaであり、b’+b’’はbであり、c’+c’’はcであり、た
だし、a’’、b’’及びc’’の少なくとも一つは1以上であり、
3)Yは、-[C]又は-[C]-[D]-[Cであり、
4)Y’は、-[B]i’-[C又は-[C]t’-[C-[D]-[Cであり、
5)X、X、X、X、o、p、q、r、R、R、R、a、b、c、Ar、Ar、A、D、m、n、i’、t’、u、v、w、x、y、zは、前記定義と同義である。]
I.Sub1の合成
1.Sub1-9の合成例
丸底フラスコに、1,4-ジブロモ-2-ヨードベンゼン(10.0g、27.6mmol)をTHF(138mL)に溶解し後、ナフタレン-1-イルボロン酸(5.2g、30.4mmol)、KCO(11.5g、82.9mmol)、Pd(PPh(1.92g、1.66mmol)及び水(69mL)を加え、80℃で撹拌した。反応が完了すれば、CHClと水で抽出した後、有機層をMgSOで乾燥して濃縮した。続いて、生成された化合物をシリカゲルカラムを適用した後、再結晶して、生成物7.5g(収率:75%)を得た。
2.Sub1-12の合成例
4-ブロモ-1-クロロ-2-ヨードベンゼン(5.0g、15.8mmol)、THF(79mL)、ナフト[2,3-b]ベンゾフラン-3-イルボロン酸(4.5g、17.3mmol)、KCO(6.5g、47.3mmol)、Pd(PPh(1.09g、0.95mmol)及び水(39mL)を、前記Sub1-9の合成法を使用して、生成物4.9g(収率:77%)を得た。
3.Sub1-46の合成例
3-ブロモ-1-ヨードナフタレン(5.0g、15.0mmol)、THF(75mL)、(3-ブロモフェニル)ボロン酸(3.3g、16.5mmol)、KCO(6.2g、45.0mmol)、Pd(PPh(1.04g、0.90mmol)及び水(38mL)を、前記Sub1-9の合成法を使用して、生成物4.4g(収率:
81%)を得た。
4.Sub1-58の合成例
丸底フラスコに、ジベンゾ[b,d]チオフェン-3-アミン(5.0g、25.1mmol)、トルエン(250mL)、1-ブロモ-4-クロロベンゼン(10.6g、55.2mmol)、Pd(dba)(1.38g、1.51mmol)、P(t-Bu)(0.61g、3.01mmol)及びNaOt-Bu(9.6g、100mmol)を加え、100℃で撹拌した。反応が完了すれば、CHClと水で抽出した後、有機層をMgSOで乾燥して濃縮した。続いて、生成された化合物をシリカゲルカラムを適用した後、再結晶して、生成物7.5g(収率:71%)を得た。
5.Sub1-63の合成例
丸底フラスコに、4-ブロモナフタレン-1-オール(5.0g、22.4mmol)、1-ブロモ-4-ヨードベンゼン(12.7g、44.8mmol)及びDMSO(22mL)を加え、5分間撹拌した。続いて、t-BuOK(6.29g、56.0mmol)をゆっくり滴加した後、45℃で8時間撹拌した。反応が完了すれば、EA(ethyl acetate)と水で抽出した後、有機層をMgSOで乾燥して濃縮した。次いで、生成さ
れた化合物をシリカゲルカラムを適用した後、再結晶して、生成物4.9g(収率:58%)を得た。
6.Sub1-69の合成例
(2-ブロモ-4-クロロフェニル)(4-クロロフェニル)スルファン(6.0g、18.0mmol)、THF(90mL)、フェニルボロン酸(2.4g、19.8mmol)、KCO(7.4g、53.9mmol)、Pd(PPh(1.25g、1.08mmol)及び水(45mL)を、前記Sub1-9の合成法を使用して、生成物4.4g(収率:74%)を得た。
7.Sub1-78の合成例
3,6-ジブロモ-9H-カルバゾール(5.0g、15.4mmol)、トルエン(154mL)、4’-ブロモ-2,3,4,5,6-ペンタフルオロ-1,1’-ビフェニル(10.9g、33.8mmol)、Pd(dba)(0.85g、0.92mmol)、P(t-Bu)(0.37g、1.85mmol)及びNaOt-Bu(5.9g、61.5mmol)を、前記Sub1-58の合成法を使用して、生成物6.8g(収率:78%)を得た。
8.Sub1-83の合成例
7-ブロモ-2-クロロジベンゾ[b,d]フラン(5.0g、17.8mmol)、THF(89mL)、Sub3-2(10.2g、19.5mmol)、KCO(7.4g、53.3mmol)、Pd(PPh(1.23g、1.07mmol)及び水(44mL)を、前記Sub1-9の合成法を使用して、生成物8.3g(収率:78%)を得た。
9.Sub1-112の合成例
2-クロロ-8,8-ジメチル-5,8-ジヒドロインデノ[2,1-c]カルバゾール(5.0g、15.7mmol、CAS♯:2376527-04-5)、トルエン(79mL)、ブロモベンゼン(2.7g、17.3mmol)、Pd(dba)(0.43g、0.47mmol)、P(t-Bu)(0.19g、0.94mmol)及びNaOt-Bu(3.0g、31.5mmol)を、前記Sub1-58の合成法を使用して、生成物4.7g(収率:76%)を得た。
一方、Sub1に属する化合物は、下記のような化合物であってもよいが、これらに限定されなく、下記表1は、下記化合物のFD-MS(Field Desorption-Mass Spectrometry)値又はCAS番号(以下、‘CAS♯’と表記する)を示したものである。下記表1において既公知された化合物の場合はCAS♯で示し、公知されていない化合物の場合は、FD-MSで示した。
II.Sub2の合成
1.Sub2-12の合成例
(1)Sub2-12-aの合成例
丸底フラスコに、4-ヨードアニリン(30.0g、137mmol)、Cu(34.8g、548mmol)及びDMSO(274mL)を加え、70℃で溶解し後、30分
間撹拌した。その後、1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8-ヘキサデカフルオロ-1-ヨード-8-((ペルフルオロプロパン-2-イル)オキシ)オクタン(117g、164mmol)を1時間ゆっくり滴加した後、120℃で24時間撹拌した。反応が完了すれば、蒸溜水を加えた後、生成された固体を減圧ろ過した。その後、ろ液は酢酸エチルで抽出し、有機層をMgSOで乾燥して濃縮した後、生成された化合物をシリカゲルカラムで分離して、生成物63.0g(収率:68%)を得た。
(2)Sub2-12-b合成例
丸底フラスコに、前記で合成されたSub2-12-a(50.0g、73.8mmol)、35%HCl(6.84mL、222mmol)を加え、1時間撹拌した。続いて、氷浴で冷却し、NaNO(7.13g、103mmol)を溶解した水溶液を30分間滴加し、蒸溜水(60mL)に溶解したKI(17.2g、103mmol)をさらに滴加した。次いで、THF(80mL)を投入した後、室温で一晩撹拌した。反応が完了すれば、NaOH水溶液で中和し、ジエチルエーテルで抽出した後、有機層をMgSOで乾燥して濃縮し、生成された化合物をシリカゲルカラムで分離して、生成物47.0g(収率:81%)を得た。
(3)Sub2-12の合成例
丸底フラスコに、前記で合成されたSub2-12-b(40.0g、50.8mmo
l)、Cu(7.10g、112mmol)及びDMSO(102mL)を加え、70℃で溶解させた後、30分間撹拌した。その後、1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6-ドデカフルオロ-1,6-ジヨードヘキサン(33.7g、60.9mmol)を1時間ゆっくり滴加した後、120℃で24時間撹拌した。反応が完了すれば、蒸溜水を加え、生成された固体を減圧ろ過した。その後、ろ液は酢酸エチルで抽出した後、有機層をMgSOで乾燥して濃縮し、生成された化合物をシリカゲルカラムで分離して、生成物11.0g(収率:20%)を得た。
2.Sub2-13合の成例
1-ヨード-4-(トリフルオロメチル)ベンゼン(40.0g、147mmol)、Cu(20.6g、324mmol)、1,1,2,2-テトラフルオロ-1,2-ジヨードエタン(62.4g、176mmol)及びDMSO(294mL)を、前記Sub2-12の合成法を使用して、生成物9.3g(収率:17%)を得た。
3.Sub2-15の合成例
1-ヨード-4-(ペルフルオロヘキシル)ベンゼン(40.0g、76.6mmol)、Cu(10.7g、169mmol)、1,1,2,2-テトラフルオロ-1,2-ジヨードエタン(32.5g、92.0mmol)及びDMSO(153mL)を、前記Sub2-12の合成法を使用して、生成物9.1g(収率:19%)を得た。
4.Sub2-16合成例
1-ヨード-4-(ペルフルオロヘキシル)ベンゼン(40.0g、76.6mmol)、Cu(10.7g、169mmol)、1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6-ドデカフルオロ-1,6-ジヨードヘキサン(50.9g、92.0mmol)及びDMSO(153mL)を前記Sub2-12の合成法を使用して、生成物13.2g(収率:21%)を得た。
一方、Sub2に属する化合物は、下記のような化合物であってもよいが、これらに限定されない。下記表2は、下記の化合物のFD-MS値又はCAS♯を示したものである。下記表2において、既公知された化合物の場合はCAS♯で示し、公知されていない化合物の場合は、FD-MSで示した。
III.Sub3の合成
1.Sub3-1の合成例
丸底フラスコに、1-ヨード-4-(トリフルオロメチル)ベンゼン(5.0g、18.4mmol)を加え、ビス(ピナコラート)ジボロン(4.9g、19.3mmol)、Pd(dba)(0.51g、0.55mmol)、x-phos(0.53g、1.10mmol)、KOAc(3.6g、36.8mmol)及びトルエン(61mL)を加え、120℃で還流した。反応が完了すれば、反応溶液を濃縮した後、シリカゲルカラムで分離して、生成物3.9g(収率:79%)を得た。
2.Sub3-2の合成例
(1)Sub3-2-aの合成例
丸いフラスコに、前記で合成された1-ブロモ-4-クロロベンゼン(30.0g、157mmol)、Cu(39.8g、627mmol)及びDMSO(313mL)を加え、70℃で溶解させた後、30分間撹拌した。その後、Sub2-1(76.9g、172mmol)を1時間ゆっくり滴加した後、120℃で24時間撹拌した。反応が完了すれば、蒸溜水を加え、生成された固体を減圧ろ過した。その後、ろ液は酢酸エチルで抽出した、有機層をMgSOで乾燥して濃縮し、生成された化合物をシリカゲルカラムで分離後、再結晶して、生成物50.7g(収率:75%)を得た。
(2)Sub3-2の合成例
前記で合成されたSub3-2-a(50.7g、118mmol)、ビス(ピナコラ
ート)ジボロン(31.4g、124mmol)、Pd(dba)(3.24g、3.54mmol)、x-phos(3.37g、7.07mmol)、KOAc(23.1g、236mmol)及びトルエン(393mL)を前記Sub3-1の合成法を使用して、生成物49.9g(収率:81%)を得た。
3.Sub3-7の合成例
(1)Sub3-7-aの合成例
3-ブロモ-3’-クロロ-1,1’-ビフェニル(10.0g、37.4mmol)、Cu(9.5g、145mmol)、DMSO(75mL)及びSub2-1(18.3g、41.1mmol)を、前記Sub3-2-aの合成法を使用して、生成物14.
6g(収率:77%)を得た。
(2)Sub3-7の合成例
前記で合成されたSub3-7-a(14.6g、28.9mmol)、ビス(ピナコ
ラート)ジボロン(7.7g、30.3mmol)、Pd(dba)(0.79g、0.87mmol)、x-phos(0.83g、1.73mmol)、KOAc(5.7g、57.7mmol)及びトルエン(96mL)を、前記Sub3-1の合成法を使用して、生成物13.8g(収率:80%)を得た。
4.Sub3-15の合成例
(1)Sub3-15-aの合成例
丸底フラスコに、(3-クロロフェニル)ボロン酸(8.0g、51.2mmol)、1,1,1,1,1,1,1,1,1,1,1,1,1-トリデカフルオロ-8-ヨード-1λ16-オクタ-1,3,5-トリイン(26.7g、56.3mmol)を加え、DME(エチレングリコールジメチルエーテル)(256mL)、1N NaHCO水溶液(128mL)で溶解した後、Pd(PPh(3.55g、3.07mmol)を加え、5時間還流して撹拌した。反応が終了すれば、室温で冷却し、ジエチルエーテルと塩水で抽出した後、得られた有機層をMgSOで残った水分を除去した。その後、得られた有機層を減圧ろ過し、シリカゲルカラムを通じて生成物17.7g(収率:76%)を得た。
(2)Sub3-15の合成例
前記で合成されたSub3-15-a(17.7g、38.7mmol)、ビス(ピナ
コラート)ジボロン(10.3g、40.6mmol)、Pd(dba)(1.06g、1.16mmol)、x-phos(1.11g、2.32mmol)、KOAc(7.6g、77.3mmol)及びトルエン(129mL)を、前記Sub3-1の合成法を使用して、生成物16.9g(収率:79%)を得た。
5.Sub3-23の合成例
(1)Sub3-23-aの合成例
1,3-ジブロモ-5-クロロベンゼン(30.0g、111mmol)、Cu(56.4g、888mmol)、DMSO(222mL)及びSub2-4(158g、244mmol)を、前記Sub3-2-aの合成法を使用して、生成物99.8g(収率:
78%)を得た。
(2)Sub3-23の合成例
前記で合成されたSub3-23-a(99.8g、86.9mmol)、ビス(ピナ
コラート)ジボロン(23.2g、91.2mmol)、Pd(dba)(2.39g、2.61mmol)、x-phos(2.49g、5.21mmol)、KOAc(17.1g、174mmol)及びトルエン(290mL)を、前記Sub3-1の合成法を使用して、生成物84.5g(収率:78%)を得た。
一方、Sub3に属する化合物は、下記のような化合物であってもよいが、これらに限定されない。下記表3は、下記化合物のFD-MS値を示したものである。
IV.Final productの合成
1.P1-1の合成例
丸いフラスコに、Sub1-52(3.0g、7.77mmol)、Cu(4.0g、62.2mmol)及びDMSO(16mL)を加え、70℃で溶解した後、30分間撹拌した。その後、Sub2-3(9.3g、17.1mmol)を1時間ゆっくり滴加した後、120℃で24時間撹拌した。反応が完了すれば、蒸溜水を加え、生成された固体を減圧ろ過した。その後、ろ液は酢酸エチルで抽出した後、有機層をMgSOで乾燥して濃縮し、生成された化合物をシリカゲルカラムで分離後、再結晶して、生成物6.6g(収率:80%)を得た。
2.P1-22の合成例
(1)Inter1-22の合成例
丸いフラスコにSub1-1(1.0g、5.22mmol)をトルエン(17mL)に溶解した後、Sub3-20(4.39g、5.22mmol)、KCO(2.17g、15.7mmol)及びPd(PPh(0.12g、0.10mmol)を加え、120℃で撹拌した。反応が完了すれば、シリカゲルカラムで分離後、再結晶して
、生成物3.53g(収率:82%)を得た。
(2)P1-22合成例
丸いフラスコに前記で合成されたInter1-22(3.0g、3.64mmol)をトルエン(12mL)に溶解した後、Sub3-2(1.9g、3.64mmol)、KCO(1.5g、10.9mmol)及びPd(PPh(0.08g、0.07mmol)を加え、120℃で撹拌した。反応が完了すれば、シリカゲルカラムで分離後、再結晶して、生成物3.41g(収率:79%)を得た。
3.P1-23の合成例
(1)Inter1-23の合成例
Sub1-1(1.0g、5.22mmol)、Sub3-23(7.1g、5.75mmol)、KCO(2.2g、15.7mmol)、Pd(PPh(0.12g、0.10mmol)及びトルエン(17.4mL)を、前記Inter1-22の合成法を使用して、生成物4.4g(収率:69%)を得た。
(2)P1-23の合成例
前記で合成されたInter1-23(4.4g、3.60mmol)、Sub3-5(2.86g、3.96mmol)、KCO(1.49g、10.8mmol)、P
d(PPh(0.08g、0.07mmol)及びトルエン(12mL)を、前記P1-22の合成法を使用して、生成物4.9g(収率:76%)を得た。
4.P1-34の合成例
Sub1-2(1.0g、4.24mmol)、Sub3-20(7.8g、9.33mmol)、KCO(1.76g、12.72mmol)、Pd(PPh(0.10g、0.08mmol)及びトルエン(14mL)、前記P1-22の合成法を使用して、生成物5.0g(収率:78%)を得た。
5.P1-44の合成例
(1)Inter1-44の合成例
Sub1-22(1.0g、3.74mmol)、Sub3-23(5.1g、4.11mmol)、KCO(1.6g、11.21mmol)、Pd(PPh(0.09g、0.07mmol)及びトルエン(13mL)を、前記Inter1-22の合成法を使用して、生成物3.3g(収率:67%)を得た。
(2)P1-44の合成例
前記で合成されたInter1-44(3.3g、2.51mmol)、Sub3-5(2.0g、2.76mmol)、KCO(1.0g、7.52mmol)、Pd(PPh(0.06g、0.05mmol)及びトルエン(8.4mL)を、前記P1-22の合成法を使用して、生成物3.6g(収率:77%)を得た。
6.P1-46の合成例
Sub1-23(1.0g、3.21mmol)、Sub3-20(5.9g、7.05mmol)、KCO(1.3g、9.62mmol)、Pd(PPh(0.07g、0.06mmol)及びトルエン(11mL)を、前記P1-22の合成法を使用して、生成物4.6g(収率:79%)を得た。
7.P1-50の合成例
Sub1-24(1.0g、3.21mmol)、Sub3-23(8.8g、7.05mmol)、KCO(1.3g、9.62mmol)、Pd(PPh(0.07g、0.06mmol)及びトルエン(11mL)を、前記P1-22の合成法を使用して、生成物5.3g(収率:70%)を得た。
8.P1-52の合成例
Sub1-36(1.0g、2.58mmol)、Sub3-20(4.8g、5.67mmol)、KCO(1.1g、7.73mmol)、Pd(PPh(0.06g、0.05mmol)及びトルエン(8.6mL)を、前記P1-22の合成法を使用して、生成物3.1g(収率:73%)を得た。
9.P1-55の合成例
Sub1-26(1.0g、3.21mmol)、Sub3-23(8.8g、7.05mmol)、KCO(1.3g、9.62mmol)、Pd(PPh(0.07g、0.06mmol)及びトルエン(11mL)を、前記P1-22の合成法を使用して、生成物5.5g(収率:72%)を得た。
10.P1-61の合成例
Sub1-38(2.0g、3.66mmol)、Sub3-2(8.4g、16.1mmol)、KCO(3.0g、22.0mmol)、Pd(PPh(0.08g、0.07mmol)及びトルエン(12mL)を、前記P1-22の合成法を使用して、生成物3.8g(収率:58%)を得た。
11.P1-63の合成例
Sub1-41(2.0g、6.99mmol)、Sub3-2(8.0g、15.4mmol)、KCO(2.90g、21.0mmol)、Pd(PPh(0.16g、0.14mmol)及びトルエン(23mL)を、前記P1-22の合成法を使用して、生成物4.8g(収率:75%)を得た。
12.P1-65の合成例
Sub1-44(1.0g、3.50mmol)、Sub3-20(6.5g、7.69mmol)、KCO(1.45g、10.5mmol)、Pd(PPh(0.08g、0.07mmol)及びトルエン(12mL)を、前記P1-22の合成法を使用して、生成物4.1g(収率:76%)を得た。
13.P1-67の合成例
Sub1-47(2.0g、5.95mmol)、Sub3-2(6.8g、13.1mmol)、KCO(2.5g、17.9mmol)、Pd(PPh(0.14g、0.12mmol)及びトルエン(20mL)を、前記P1-22の合成法を使用して、生成物4.4g(収率:77%)を得た。
14.P1-69の合成例
Sub1-45(1.0g、2.76mmol)、Sub3-23(7.6g、6.08mmol)、KCO(1.2g、8.29mmol)、Pd(PPh(0.06g、0.06mmol)及びトルエン(9.2mL)を、前記P1-22の合成法を使用して、生成物4.8g(収率:71%)を得た。
15.P1-71の合成例
Sub1-42(2.0g、6.99mmol)、Sub3-2(8.0g、15.4mmol)、KCO(2.9g、21.0mmol)、Pd(PPh(0.16g、0.14mmol)及びトルエン(23mL)を、前記P1-22の合成法を使用して、生成物4.7g(収率:74%)を得た。
16.P1-73の合成例
Sub1-52(0.8g、2.07mmol)、Sub3-23(5.7g、4.56mmol)、KCO(0.86g、6.22mmol)、Pd(PPh(0.05g、0.04mmol)及びルエン(6.9mL)を、前記P1-22の合成法を使用して、生成物3.9g(収率:76%)を得た。
17.P2-1の合成例
Sub1-54(2.0g、6.33mmol)、Sub3-2(10.9g、20.9mmol)、KCO(5.3g、38.0mmol)、Pd(PPh(0.15g、0.13mmol)及びトルエン(21mL)を、前記P1-22の合成法を使用して、生成物4.9g(収率:61%)を得た。
18.P2-2の合成例
Sub1-55(1.0g、3.15mmol)、Sub3-2(5.42g、10.4mmol)、KCO(1.3g、9.44mmol)、Pd(PPh(0.07g、0.06mmol)及びトルエン(11mL)を、前記P1-22の合成法を使用して、生成物3.1g(収率:78%)を得た。
19.P3-2の合成例
Sub1-56(2.0g、4.15mmol)、Sub3-2(7.2g、13.7mmol)、KCO(3.4g、24.9mmol)、Pd(PPh(0.10g、0.08mmol)及びトルエン(14mL)を、前記P1-22の合成法を使用して、生成物3.6g(収率:61%)を得た。
20.P3-4の合成例
前記で合成されたSub1-58(1.5g、3.58mmol)、Cu(1.8g、28.6mmol)、Sub2-4(5.1g、7.88mmol)及びDMSO(7mL)を、前記P1-1の合成法を使用して、生成物3.8g(収率:76%)を得た。
21.P3-5の合成例
Sub1-59(2.0g、3.23mmol)、Sub3-20(6.0g、7.10mmol)、KCO(1.34g、9.69mmol)、Pd(PPh(0.07g、0.06mmol)及びトルエン(11mL)を、前記P1-22の合成法を使用して、生成物4.1g(収率:68%)を得た。
22.P4-2の合成例
前記で合成されたSub1-63(1.5g、3.97mmol)、Cu(2.0g、31.7mmol)、Sub2-4(5.6g、8.73mmol)及びDMSO(8mL)を、前記P1-1の合成法を使用して、生成物3.6g(収率:72%)を得た。
23.P4-4の合成例
Sub1-62(2.0g、6.10mmol)、Sub3-3(8.4g、13.4mmol)、KCO(2.5g、18.3mmol)、Pd(PPh(0.14g、0.12mmol)及びトルエン(20mL)を、前記P1-22の合成法を使用して、生成物5.2g(収率:73%)を得た。
24.P5-3の合成例
Sub1-67(2.0g、5.81mmol)、Sub3-2(6.7g、12.8mmol)、KCO(2.4g、17.4mmol)、Pd(PPh(0.13g、0.12mmol)及びトルエン(19mL)を、前記P1-22の合成法を使用して、生成物4.5g(収率:79%)を得た。
25.P5-6の合成例
Sub1-69(2.0g、6.04mmol)、Sub3-2(6.9g、13.3mmol)、KCO(2.5g、18.1mmol)、Pd(PPh(0.14g、0.12mmol)及びトルエン(20mL)を前記P1-22の合成法を使用して、生成物4.8g(収率:75%)を得た。
26.P6-1の合成例
Sub1-70(3.0g、6.27mmol)、Cu(3.2g、50.2mmol)、Sub2-1(6.2g、13.8mmol)及びDMSO(13mL)を、前記P1-1の合成法を使用して、生成物4.9g(収率:81%)を得た。
27.P6-4の合成例
Sub1-70(2.0g、4.18mmol)、Sub3-2(4.8g、9.20mmol)、KCO(1.7g、12.6mmol)、Pd(PPh(0.10g、0.08mmol)及びトルエン(14mL)を前記P1-22の合成法を使用して、生成物3.3g(収率:72%)を得た。
28.P7-1の合成例
Sub1-73(3.0g、6.07mmol)、Cu(3.1g、48.6mmol)、Sub2-1(6.0g、13.4mmol)及びDMSO(12mL)を、前記P1-1の合成法を使用して、生成物4.4g(収率:75%)を得た。
29.P7-4の合成例
Sub1-73(2.0g、4.05mmol)、Sub3-2(4.7g、8.90mmol)、KCO(1.68g、12.1mmol)、Pd(PPh(0.09g、0.08mmol)及びトルエン(14mL)を、前記P1-22の合成法を使用して、生成物3.5g(収率:76%)を得た。
30.P8-2の合成例
Sub1-77(3.0g、3.75mmol)、Cu(2.9g、45.0mmol)、Sub2-1(7.4g、16.5mmol)及びDMSO(7mL)を、前記P1-1の合成法を使用して、生成物3.4g(収率:52%)を得た。
31.P8-3の合成例
前記で合成されたSub1-78(2.0g、3.53mmol)、Cu(1.8g、28.2mmol)、Sub2-4(5.0g、7.76mmol)及びDMSO(7mL)を、前記P1-1の合成法を使用して、生成物3.9g(収率:77%)を得た。
32.P9-3の合成例
Sub1-81(2.0g、6.14mmol)、Sub3-2(7.1g、13.5mmol)、KCO(2.5g、18.4mmol)、Pd(PPh(0.14g、0.12mmol)及びトルエン(21mL)を前記P1-22の合成法を使用して、生成物4.3g(収率:73%)を得た。
33.P9-4の合成例
前記で合成されたSub1-83(3.0g、5.03mmol)、Cu(2.6g、40.2mmol)、Sub2-1(2.3g、5.03mmol)及びDMSO(10mL)を、前記P1-1の合成法を使用して、生成物3.6g(収率:82%)を得た。
34.P9-6の合成例
Sub1-82(1.0g、3.07mmol)、Sub3-24(6.2g、6.75mmol)、KCO(1.3g、9.20mmol)、Pd(PPh(0.07g、0.06mmol)及びトルエン(10mL)を、前記P1-22の合成法を使用して、生成物3.8g(収率:71%)を得た。
35.P10-1の合成例
Sub1-81(3.0g、8.77mmol)、Cu(4.5g、70.2mmol)、Sub2-4(12.5g、19.3mmol)及びDMSO(18mL)を、前記P1-1の合成法を使用して、生成物8.2g(収率:77%)を得た。
36.P10-5の合成例
Sub1-85(1.0g、2.92mmol)、Sub3-24(5.9g、6.43mmol)、KCO(1.2g、8.77mmol)、Pd(PPh(0.07g、0.06mmol)及びトルエン(10mL)を、前記P1-22の合成法を使用して、生成物3.6g(収率:70%)を得た。
37.P11-2の合成例
Sub1-90(1.0g、2.84mmol)、Sub3-20(5.3g、6.25mmol)、KCO(1.2g、8.52mmol)、Pd(PPh(0.07g、0.06mmol)及びトルエン(10mL)を、前記P1-22の合成法を使用して、生成物3.4g(収率:73%)を得た。
38.P11-4の合成例
Sub1-91(3.0g、6.30mmol)、Cu(3.2g、50.4mmol)、Sub2-1(6.2g、13.9mmol)及びDMSO(13mL)を、前記P1-1の合成法を使用して、生成物4.8g(収率:80%)を得た。
39.P11-6の合成例
Sub1-91(2.0g、4.20mmol)、Sub3-20(7.8g、9.24mmol)、KCO(1.7g、12.6mmol)、Pd(PPh(0.10g、0.08mmol)及びトルエン(14mL)を、前記P1-22の合成法を使用して、生成物5.2g(収率:71%)を得た。
40.P11-10の合成例
Sub1-95(2.0g、4.08mmol)、Sub3-20(7.5g、8.98mmol)、KCO(1.7g、12.2mmol)、Pd(PPh(0.09g、0.08mmol)及びトルエン(14mL)を前記P1-22の合成法を使用して、生成物4.9g(収率:68%)を得た。
41.P12-1の合成例
Sub1-98(2.0g、5.43mmol)、Sub3-2(6.2g、12.0mmol)、KCO(2.3g、16.3mmol)、Pd(PPh(0.13g、0.11mmol)及びトルエン(18mL)を、前記P1-22の合成法を使用して、生成物4.0g(収率:73%)を得た。
42.P13-3の合成例
丸底フラスコに、Sub1-103(2.0g、6.5mmol)、トルエン(33mL)、Sub3-2-a(6.2g、14.4mmol)、Pd(dba)(0.1
8g、0.20mmol)、P(t-Bu)(0.08g、0.39mmol)及びNaOt-Bu(2.5g、26.1mmol)を加え、120℃で撹拌した。反応が完了すれば、CHClと水で抽出した後、有機層をMgSOで乾燥して濃縮した。その後、生成された化合物をシリカゲルカラムを適用した後、再結晶して、生成物5.1g(収率:72%)を得た。
43.P14-4の合成例
Sub1-108(2.0g、4.52mmol)、Sub3-20(4.2g、4.
97mmol)、KCO(1.9g、13.6mmol)、Pd(PPh(0.10g、0.09mmol)及びトルエン(15mL)を、前記P1-22の合成法を使用して、生成物4.0g(収率:79%)を得た。
44.P15-2の合成例
Sub1-110(3.0g、9.41mmol)、Cu(4.8g、75.3mmol)、Sub2-4(13.4g、20.7mmol)及びDMSO(19mL)を、前記P1-1の合成法を使用して、生成物5.8g(収率:77%)を得た。
45.P16-2の合成例
Sub1-114(3.0g、8.26mmol)、Cu(4.2g、66.1mmol)、Sub2-1(11.7g、18.2mmol)及びDMSO(17mL)を、前記P1-1の合成法を使用して、生成物3.7g(収率:75%)を得た。
46.P17-1の合成例
Sub1-117(2.0g、7.80mmol)、Sub3-32(9.3g、17.2mmol)、Pd(dba)(0.21g、0.23mmol)、P(t-Bu)(0.09g、0.47mmol)、NaOt-Bu(3.0g、31.2mmol)及びトルエン(39mL)を、前記P13-3の合成法を使用して、生成物7.3g(収率:74%)を得た。
前記のような合成例により製造された本発明の化合物P1-1~P17-4のFD-MS値は、下記表4の通りである。
光透過率測定
実施例1:金属パターニング層の種類に応じた光透過率の比較
まず、ガラス基板上に、有機層としてN-([1,1’-ビフェニル]-4-イル)-9,9-ジメチル-N-(4-(9-フェニル-9H-カルバゾール-3-イル)フェニル)-9H-フルオレン-2-アミン(以下、‘C-1’と略記する)膜を真空蒸着して、100nm厚さに形成した。有機層上に、本発明の化合物P1-22を10nm厚さに真空蒸着して電極パターニング層を形成した。続いて、電極パターニング層上に電子注入層としてYbを真空蒸着した後、Mg及びAgを1:9重量で負極を蒸着した。その後、キャッピング層としてN4,N4’-ジフェニル-N4,N4’-ビス(9-フェニル-
9H-カルバゾール-3-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4,4’-ジアミン(以下、‘D-1’と略記する)を70nm厚さに蒸着して、光透過率に測定に必要なサンプルを作製した。
実施例2~実施例10
金属(電極)パターニング層物質として本発明の化合物P1-22の代わりに、下記表5に記載された本発明の化合物を使用した点を除いては、前記実施例1と同様の方法で光透過率サンプルを作製した。
比較例1
金属(電極)パターニング層を使用しない点を除いては、前記実施例1と同様の方法で光透過率サンプルを作製した。
比較例2
金属(電極)パターニング層物質として本発明の化合物P1-22の代わりに、比較化合物Aを使用した点を除いては前記実施例1と同様の方法で光透過率サンプルを作製した。
比較化合物A
このように作製された実施例及び比較例の光透過率サンプルをLambda 365 UV/VIS分光計(Perkinelmer社製)で可視光線領域である550nmでの光透過率を測定し、その測定結果は、下記表5に評価した結果を示した。また、金属(電極)パターニング層物質のフッ素含量を下記表5に示した。下記表5の結果は、図5の光透過率の測定結果のグラフに基づいて作成した。
前記表5の結果をみると、金属パターニング層を用いなかった比較例1と分子内フッ素含量が小さい化合物である比較化合物Aを用いた場合、光透過率が90%未満であることを確認でき、分子内フッ素含量が30%以上の本発明化合物を用いた実施例1~実施例10の場合、光透過率が90%以上であることが確認できた。
特に比較例1の場合、比較例2、実施例1~実施例10とそれぞれ比較評価をした結果、ロットごとに69.13%~72.38%の光透過率を示すことが確認できた。また、分子内フッ素含量が13.16%である比較化合物Aの場合、分子内フッ素を含む材料がない比較例1よりも低い光透過率を有することが確認できた。
比較例1のロットごとに光透過率が若干の差を示し、これを補正しようとT%(ロットごとに比較例1の光透過率を100%と算定した後、本発明化合物との光透過率差を示す)で示した結果、比較例1よりmお本発明化合物を用いた場合、光透過率が28%~39%増加することが分かった。
電極(電気伝導性物質)のコーティングと関して、ある表面上に存在する電極物質の量を調べるために使用されるのが光透過率である。その理由は、電極物質は金属を含み、金属などの電気伝導性物質が光を減衰及び/又は吸収するためである。したがって、電磁スペクトルの可視光線領域において光透過率が90%を超える場合の表面は、電気伝導性物質を実質的に有さないと考えられる。
したがって、本発明で作製したサンプルの光透過率を測定した結果、前記表5のように分子内フッ素含量が20%以上の本発明化合物を使用する場合、電子注入層として用いられた金属であるYb、負極として用いられたAg、Mgが本発明化合物の上に蒸着されていないことが分かった。
前記内容を確認するために、金属種類の表面を観察できる分析装置である走査電子顕微鏡(SEM:Scanning Electron Microscope)を使用して比較例1と実施例3サンプルの端面を確認した結果、図4に示す通りであった(FE-SEM:JEOL社製のJMS6701F)。
図4(a)に示されるように、有機層(下端部)とキャッピング層(上端部)との間に白く薄い薄膜が形成されていることが確認でき、図4(b)に示されるように、有機層及び金属パターニング層(下端部)とキャッピング層(上端部)との間には薄い薄膜が形成されていなことが確認できた。
実施例11:電子注入層金属の有無及び電極の金属種類による光透過率の比較
ガラス基板上に、まず有機層としてC-1膜を真空蒸着して、100nm厚さに形成した。有機層上に本発明の化合物P1-46を10nm厚さに真空蒸着して、金属パターニング層を形成した。次いで、金属パターニング層上に電子注入層としてYbを真空蒸着した後、Mg及びAgを1:9重量で負極を蒸着した。その後、キャッピング層としてD-1を70nm厚さに蒸着してサンプルを製造した。
比較例3
金属パターニング層を用いなかった点を除いては、前記実施例11と同様の方法で有機電子素子を製造した。
実施例12:電子注入層金属であるYb未使用のサンプル
ガラス基板上に、まず有機層としてC-1膜を真空蒸着して、100nm厚さに形成した。有機層上に本発明の化合物P1-46を10nm厚さに真空蒸着して、金属パターニング層を形成した。次いで、金属パターニング層上に負極としてMg及びAgを1:9重量で蒸着した。その後、キャッピング層としてD-1を70nm厚さに蒸着して、有機電子素子を製造した。
比較例4:電子注入層金属であるYb未使用のサンプル
金属パターニング層を用いない点を除いては、前記実施例12と同様の方法で有機電子素子を製造した。
実施例13:電極(負極)としてAgのみを用いたサンプル
ガラス基板上に、まず有機層としてC-1膜を真空蒸着して、100nm厚さに形成した。有機層上に本発明の化合物P1-46を10nm厚さに真空蒸着して、金属パターニング層を形成した。次いで、金属パターニング層上に電子注入層としてYbを真空蒸着した後、負極としてAgを蒸着した。その後、キャッピング層としてD-1を70nm厚さに蒸着して、有機電子素子を製造した。
比較例5:電極(負極)としてAgのみを用いたサンプル
金属パターニング層を用いない点を除いては、前記実施例13と同様の方法で有機電子素子を製造した。
このように製造された実施例及び比較例の光透過率サンプルをLambda 365 UV/VIS分光計(Perkinelmer社製)で可視光線領域である550nmでの光透過率を測定し、その測定結果は、下記表6に評価した結果を示した。
前記表6の結果は、図6の光透過率の測定結果のグラフに基づいて作成した。前記表6は、金属パターニング層を用いなかった比較例3、比較例4、比較例5と分子内フッ素含量が30%以上の本発明発明化合物P1-46を用いた実施例11、実施例12、実施例13の光透過率を比較して電子注入層金属の有無による電極パターニングの可否と負極の金属種類による電極パターニングの変化を調べた。比較例3及び実施例11は、電子注入層金属であるYb及び負極電極金属であるMgを用いなかった場合の比較群と評価され、分子内フッ素含量が30%以上である本発明化合物P1-46を金属パターニング層に使用した場合、95.63%の光透過率を示すことが確認できた。
電子注入層として用いられた金属であるYbを除き、負極の金属に対するパターニング性能を確認するために、比較例4、実施例12を行った結果、電子注入層金属であるYbがない場合、本発明化合物を用いた実施例12の光透過率は96.68%(T%:146%)で、電子注入層がある場合である実施例11よりも高い光透過率(T%で16%増加)を示すことが確認できた。
また、負極の金属種類に応じたパターニング性能を調べるために、負極にAgのみを用いた比較例5、実施例13と比較群である比較例3と実施例11を比較した結果、負極にAgのみを用いた場合、本発明化合物を金属パターニング層に使用した場合、135%(T%)で実施例11に比べて5%光透過率が増加したことが確認できた。
実施例14
ガラス基板上に、まず有機層としてC-1膜を真空蒸着して、100nm厚さに形成した。有機層上に本発明の化合物P1-22を3nm厚さに真空蒸着して、金属パターニング層を形成した。次いで、金属パターニング層上に電子注入層としてYbを真空蒸着した後、Mg及びAgを1:9重量で負極を蒸着した。その後、キャッピング層としてD-1を70nm厚さに蒸着して、サンプルを作製した。
実施例15~実施例25
金属パターニング層物質として、本発明の化合物P1-22の代わりに、表7に記載された本発明の化合物及び下記表7に記載された厚さを使用した点を除いては、前記実施例14と同様の方法でサンプルを作製した。
比較例6
金属パターニング層を用いない点を除いては、前記実施例14と同様の方法でサンプルを作製した。
このように製造された実施例及び比較例の光透過率サンプルをLambda 365
UV/VIS分光計(Perkinelmer社製)で可視光線領域である550nmでの光透過率を測定し、その測定結果は、下記表7に評価した結果を示した。
前記表7の結果は、図7の光透過率の測定結果のグラフに基づいて作成した。前記表7は、本発明化合物を用いた金属パターニング層の厚さによる光透過率の変化を確認するために行われた。比較例6の場合、実施例14~実施例25に記載された各材料別評価進行時に使用された比較例のロットごとの光透過率結果を範囲(69.13%~72.38%)で記載し、ロットごとに測定された光透過率を100%(T%)と算定し、それに対する実施例の光透過率をT%と記載した。
実施例14~実施例25において、本発明化合物をそれぞれ3nm、5nm、10nm厚さを有する金属パターニング層として用いた場合、光透過率は95.01%~96.47%(T%132%~140%)と大きな差がないことが確認できた。これは、本発明化合物を金属パターニング用材料として用いた場合、蒸着工程で発生し得る蒸着厚さのバラツキによる性能低下などの問題を未然に防止することができる。
実施例26
接触角を測定するために、ガラス基板上に、本発明化合物P1-34を50nm厚さに真空蒸着して、サンプルを作製した。
実施例27~実施例34
ガラス基板上に、本発明の化合物P1-34の代わりに、表8に記載された本発明の化合物を用いた点を除いては、前記実施例26と同様の方法でサンプルを作製した。
比較例7
前記実施例26と同様の方法で行うが、本発明化合物P1-34の代わりにC-1を使用した。
このように作製された比較例7、実施例26~実施例34サンプルの接触角をDSA2
5(KRUSS社製)接触角測定装置で測定し、その測定結果は、下記表8に評価した結果を
示した。
前記表8に示されるように、フッ素を含まず光透過率の低いC-1物質の接触角は83.2゜を示すことが確認でき、一方、光透過率が90%以上である本発明化合物の接触角は、すべて100゜以上(103.6~118.2)を有することが確認できた。前記表8の結果は、高い光透過率(90%以上)を有する本発明化合物の金属パターニングに適した理由を示していると判断される。一般に、接触角(Wetting Angle or Contact Angle)と濡れ性(Wettability)を通した固体表面エネルギーで接着性は説明される。一般に
、接触角が大きいほど濡れ性が小さくなり、これにより、接着性が小さくなると、低い固体表面エネルギーを有する。これは、液体の表面張力が大きいと、自分同士を引っ張る力が大きくなり、固体表面に広がり難くなるからである。
前記内容は、下記ヤングの式により確認することができる。
界面張力と接触角との間には、以下のような関係が成立する。
gLVcosθ=gSV-gSL (1)
gSL:固体と液体との間の界面張力、
gSV:固体面と液体蒸気との間の界面張力、
gLV:液体と液体蒸気との間の界面張力
前記数式(1)をDupreにより提示された付着仕事量(work of adhesion)Waに対する数式は、以下のように示される。
Wa=gS+gLV-gSL=gS+gLV+(gLVcosθ-gSV)=(gS-
gSV)+gLV(1+cosθ) (2)
前記数式(2)のgSは、固体自体の表面張力であり、一般に小さいあの表面エネルギーにおいて、gSとgSVを等しいと考えられるため、前記数式(2)は以下のようにまとめられる。
Wa=gLV(1+cosθ) (3)
前記数式(3)から接触角が0゜であればcos0゜=1であるので、完全に濡れ、一方、接触角が180゜であればcos180゜=-1になるので、全く濡れないと言える。
したがって、接触角が90゜から0゜になるほど、cosθ=1に近づくことになり、これにより濡れ性及び接着性が増加し、一方、90゜から180゜になるほどcosθ=-1に近づくと、濡れ性及び接着性が低下する。
本発明化合物を金属パターニング材料として用いる場合、本発明化合物が有する低表面エネルギーにより金属(電極)の接着性が低下し、光透過率が高くなると判断される。
以上の説明は、本発明を例示的に説明したものに過ぎず、本発明に属する技術分野で通常の知識を有するものであれば、本発明の本質的な特性から逸脱しない範囲で様々な変形が可能であろう。したがって、本明細書に開示された実施例は、本発明を限定するものでなく説明するためのものであり、このような実施例によって本発明の精神と範囲が限定されるものではない。本発明の保護範囲は以下の特許請求の範囲によって解釈されるべきであり、それと同等の範囲内のすべての技術は、本発明の権利範囲に含まれるものと解釈されるべきである。
(産業上利用の可能性)
本発明によれば、高輝度、高発光及び長寿命の優れた素子特性を有する有機素子を製造することができ、産業上利用可能性がある。
100、200、300:有機電子素子
110:第1電極
120:正孔注入層
130:正孔輸送層
140:発光層
150:電子輸送層
170:第2電極
180:光効率改善層
190:金属パターニング層

Claims (8)

  1. 下記式(4)


    [式中、1)Arは、C~C60のアリール基;O、N、S、Si及びPの少なくとも一つのヘテロ原子を含むC~C60のヘテロ環基;及びC~C60の脂肪族環とC~C60の芳香族環の縮合環基;からなる群から選ばれ、
    2)A’’は、C~C60のアリール基;又はO、N、S、Si及びPの少なくとも一つのヘテロ原子を含むC~C60ヘテロ環基;であり、
    3)R及びRは、それぞれ、同じであるか異なり、互いに独立して、C~C60のアリール基;フルオレニル基;O、N、S、Si及びPの少なくとも一つのヘテロ原子を含むC~C60のヘテロ環基;C~C60の脂肪族環とC~C60の芳香族環の縮合環基;C~C50のアルキル基;C~C50のアルコキシル基;C~C60のアリールオキシ基;-L-NR’R’’;前記式(1-1)で示される置換基;及び前記式(1-2)で示される置換基;からなる群から選ばれ、又は隣接する基同士が互いに結合して環を形成してもよく、
    ただし、R及びRの少なくとも一つは、前記式(1-1)で示される置換基又は前記式(1-2)で示される置換基であり、
    4)a及びbは、互いに独立して、0~10の整数であり、
    5)X及びXは、互いに独立して、CR、NR、O、S又はSiRであり、
    6)R’及びR’’は、互いに独立して、C~C60のアリール基;O、N、S、S
    i及びPの少なくとも一つのヘテロ原子を含むC~C60のヘテロ環基;及びC~C60の脂肪族環とC~C60の芳香族環の縮合環基;からなる群から選ばれ、又は隣接する基同士が互いに結合して環を形成してもよく、
    7)R、R、R、R及びRは、互いに独立して、水素;重水素;ハロゲン;C~C60のアリール基;O、N、S、Si及びPの少なくとも一つのヘテロ原子を含むC~C60のヘテロ環基;C~C60の脂肪族環とC~C60の芳香族環の縮合環基;C~C50のアルキル基;前記式(1-1)で示される置換基;及び前記式(1-2)で示される置換基;からなる群から選ばれ、又は隣接する基同士が互いに結合して環を形成してもよく、
    8)o’及びp’は、互いに独立して、0又は1で、ただし、o’+p’は1以上であり、
    9)xは、1~50の整数であり、y+zは、2x+1、2x又は2x-2の整数であり、
    10)i、t及びvは、互いに独立して、0~20の整数であり、s、u及びwは、互いに独立して、1~20の整数であり、
    ただし、i又はtが0の場合、s又はuは、1であり、
    11)Lは、単結合;C~C60のアリーレン基;フルオレニレン基;O、N、S、Si及びPの少なくとも一つのヘテロ原子を含むC~C60のヘテロ環基;C~C50のアルキレン基;及びC~C60の脂肪族環とC~C60の芳香族環の縮合環基;からなる群から選ばれ、
    12)ここで、前記アリール基、アリーレン基、ヘテロ環基、フルオレニル基、フルオレニレン基、縮合環基、アルキル基、アルコキシル基、アリールオキシ基及び隣接する基同士が互いに結合して形成した環は、それぞれ重水素;ハロゲン;シラン基;シロキサン基;ホウ素基;ゲルマニウム基;シアノ基;ニトロ基;C~C20のアルキルチオ基;C~C20のアルコキシル基;C~C20のアリールオキシ基;C~C20のアルキル基;C~C20のアルケニル基;C~C20のアルキニル基;C~C20のアリール基;重水素で置換されたC~C20のアリール基;ハロゲンで置換されたC~C20のアリール基;フルオレニル基;C~C20のヘテロ環基;C~C20のシクロアルキル基;C~C20のアリールアルキル基;及びC~C20のアリールアルケニル基;からなる群から選ばれた一つ以上の置換基でさらに置換されていてもよく、また、これらの置換基は、互いに結合して環を形成してもよく、ここで、‘環’とは、C~C60の脂肪族環又はC~C60の芳香族環又はC~C60のヘテロ環又はこれらの組み合わせでからなる縮合環を意味し、飽和又は不飽和環を含む。]で示されるフッ素化化合物。
  2. 前記式(4)で示される化合物が下記式(4-1)


    [式中、1)Ar、A’’、R、R、X、a及びbは、請求項1に記載の定義と同義である。]で示されることを特徴とする請求項1に記載のフッ素化化合物。
  3. 前記式(4)で示される化合物が、下記式(4-2)~式(4-6)


    [式中、1)Ar、A’’、R、R、R、R、R、R、R、a及びbは、請求項1に記載の定義と同義である。]のいずれか一つで示されることを特徴とする請求項1に記載のフッ素化化合物。
  4. 前記式(4)で示される化合物が、下記式(4-7)


    [式中、1)X、R及びRは、請求項1に記載の定義と同義であり、2)a’’及びb’は、互いに独立して、0~4の整数である。]で示されることを特徴とする請求項1に記載のフッ素化化合物。
  5. 下記式(5)又は式(6)


    [式中、1)Ar及びArは、互いに独立して、C~C60のアリール基;O、N、S、Si及びPの少なくとも一つのヘテロ原子を含むC~C60のヘテロ環基;及びC~C60の脂肪族環とC~C60の芳香族環の縮合環基;からなる群から選ばれ、
    2)A’は、は、C~C60のアリーレン基;又はO、N、S、Si及びPの少なくとも一つのヘテロ原子を含むC~C60ヘテロ環基;であり、
    3)R、R、及びRは、それぞれ、同じであるか異なり、互いに独立して、C~C60のアリール基;フルオレニル基;O、N、S、Si及びPの少なくとも一つのヘテロ原子を含むC~C60のヘテロ環基;C~C60の脂肪族環とC~C60の芳香族環の縮合環基;C~C50のアルキル基;C~C50のアルコキシル基;C~C60のアリールオキシ基;-L-NR’R’’;前記式(1-1)で示される置換基;及び前記式(1-2)で示される置換基;からなる群から選ばれ、又は隣接する基同士が互いに結合して環を形成してもよく、
    ただし、R、R及びRの少なくとも一つは、前記式(1-1)で示される置換基又は前記式(1-2)で示される置換基であり、
    4)a、b及びcは、互いに独立して、0~10の整数であり、ただし、a+b+cは1以上であり、
    5)X、X、及びXは、互いに独立して、CR、NR、O、S又はSiRであり、
    6)R’及びR’’は、互いに独立して、C~C60のアリール基;O、N、S、S
    i及びPの少なくとも一つのヘテロ原子を含むC~C60のヘテロ環基;及びC~C60の脂肪族環とC~C60の芳香族環の縮合環基;からなる群から選ばれ、又は隣接する基同士が互いに結合して環を形成してもよく、
    7)R、R、R、R及びRは、互いに独立して、水素;重水素;ハロゲン;C~C60のアリール基;O、N、S、Si及びPの少なくとも一つのヘテロ原子を含むC~C60のヘテロ環基;C~C60の脂肪族環とC~C60の芳香族環の縮合環基;C~C50のアルキル基;前記式(1-1)で示される置換基;及び前記式(1-2)で示される置換基;からなる群から選ばれ、又は隣接する基同士が互いに結合して環を形成してもよく、
    8)xは、1~50の整数であり、y+zは、2x+1、2x又は2x-2の整数であり、
    9)i、t及びvは、互いに独立して、0~20の整数でであり、s、u及びwは、互いに独立して、1~20の整数であり、
    ただし、i又はtが0の場合、s又はuは、1であり、
    10)Lは、単結合;C~C60のアリーレン基;フルオレニレン基;O、N、S、Si及びPの少なくとも一つのヘテロ原子を含むC~C60のヘテロ環基;C~C50のアルキレン基;及びC~C60の脂肪族環とC~C60の芳香族環の縮合環基;からなる群から選ばれ、
    11)ここで、前記アリール基、アリーレン基、ヘテロ環基、フルオレニル基、フルオレニレン基、縮合環基、アルキル基、アルコキシル基、アリールオキシ基及び隣接する基同士が互いに結合して形成した環は、それぞれ重水素;ハロゲン;シラン基;シロキサン基;ホウ素基;ゲルマニウム基;シアノ基;ニトロ基;C~C20のアルキルチオ基;C~C20のアルコキシル基;C~C20のアリールオキシ基;C~C20のアルキル基;C~C20のアルケニル基;C~C20のアルキニル基;C~C20のアリール基;重水素で置換されたC~C20のアリール基;ハロゲンで置換されたC~C20のアリール基;フルオレニル基;C~C20のヘテロ環基;C~C20のシクロアルキル基;C~C20のアリールアルキル基;及びC~C20のアリールアルケニル基;からなる群から選ばれた一つ以上の置換基でさらに置換されていてもよく、また、これらの置換基は、互いに結合して環を形成してもよく、ここで、‘環’とは、C~C60の脂肪族環又はC~C60の芳香族環又はC~C60のヘテロ環又はこれらの組み合わせでからなる縮合環を意味し、飽和又は不飽和環を含む。]で示されるフッ素化化合物。
  6. 前記式(5)で示される化合物が、下記式(5-1)~式(5-3)


    [式中、1)X、X、R、R及びRは、請求項5に記載の定義と同義であり、2)a’’及びc’’は、互いに独立して、0~4の整数であり、b’’は、0~2の整数である。]のいずれか一つで示されることを特徴とする請求項5に記載のフッ素化化合物。
  7. 前記式(6)で示される化合物が、下記式(6-1)又は式(6-2)


    [式中、1)X、X、R、R及びRは、請求項5に記載の定義と同義であり、2)a’’及びc’’は、互いに独立して、0~4の整数であり、b’’は、0~2の整数である。]で示されることを特徴とする請求項5に記載のフッ素化化合物。
  8. 下記の化合物のいずれか一つであるフッ素化化合物:



















JP2024006154A 2021-07-05 2024-01-18 有機電子素子用化合物、それを用いた有機電子素子及びその電子装置 Pending JP2024036386A (ja)

Applications Claiming Priority (10)

Application Number Priority Date Filing Date Title
KR1020210088124 2021-07-05
KR10-2021-0088124 2021-07-05
KR10-2021-0095913 2021-07-05
KR1020210095913A KR102324529B1 (ko) 2021-07-05 2021-07-21 유기전기 소자용 화합물, 이를 이용한 유기전기소자 및 그 전자 장치
KR10-2022-0022998 2022-02-22
KR10-2022-0022719 2022-02-22
KR1020220022719A KR20230008590A (ko) 2021-07-05 2022-02-22 유기전기 소자용 화합물, 이를 이용한 유기전기소자 및 그 전자 장치
KR1020220022998A KR102412986B1 (ko) 2021-07-05 2022-02-22 유기전기 소자용 화합물, 이를 이용한 유기전기소자 및 그 전자 장치
JP2022559772A JP2023537800A (ja) 2021-07-05 2022-06-24 有機電子素子用化合物、それを用いた有機電子素子及びその電子装置
PCT/KR2022/009054 WO2023282511A1 (ko) 2021-07-05 2022-06-24 유기전기 소자용 화합물, 이를 이용한 유기전기소자 및 그 전자 장치

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022559772A Division JP2023537800A (ja) 2021-07-05 2022-06-24 有機電子素子用化合物、それを用いた有機電子素子及びその電子装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2024036386A true JP2024036386A (ja) 2024-03-15

Family

ID=87767469

Family Applications (3)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2023019426A Pending JP2023119583A (ja) 2021-07-05 2023-02-10 有機電子素子用化合物、それを用いた有機電子素子及びその電子装置
JP2023019427A Pending JP2023123379A (ja) 2021-07-05 2023-02-10 有機電子素子用化合物、それを用いた有機電子素子及びその電子装置
JP2024006154A Pending JP2024036386A (ja) 2021-07-05 2024-01-18 有機電子素子用化合物、それを用いた有機電子素子及びその電子装置

Family Applications Before (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2023019426A Pending JP2023119583A (ja) 2021-07-05 2023-02-10 有機電子素子用化合物、それを用いた有機電子素子及びその電子装置
JP2023019427A Pending JP2023123379A (ja) 2021-07-05 2023-02-10 有機電子素子用化合物、それを用いた有機電子素子及びその電子装置

Country Status (1)

Country Link
JP (3) JP2023119583A (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2023119583A (ja) 2023-08-28
JP2023123379A (ja) 2023-09-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6945681B2 (ja) 発光素子、発光装置、電子機器、照明装置、および有機金属錯体
JP2020158509A (ja) 複素環化合物、発光素子、発光装置、電子機器、および照明装置
JP5972884B2 (ja) 有機電界発光素子
KR101950932B1 (ko) 유기 발광 소자, 유기 금속 착체, 발광 장치, 전자 기기, 및 조명 장치
KR102563610B1 (ko) 화합물, 발광 소자, 발광 장치, 전자 기기 및 조명 장치
KR101889284B1 (ko) 트리아졸 유도체, 트리아졸 유도체를 사용한 발광 소자, 발광 장치, 전자 기기, 및 조명 장치
KR102324529B1 (ko) 유기전기 소자용 화합물, 이를 이용한 유기전기소자 및 그 전자 장치
JP2018188418A (ja) 有機化合物、発光素子、発光装置、電子機器、および照明装置
JP6861551B2 (ja) 有機金属錯体、発光素子、発光装置、電子機器、および照明装置
CN111226325A (zh) 顶发光型的有机电致发光元件、有机电致发光装置、和电子设备
JP6771615B2 (ja) 化合物
JP6929677B2 (ja) 発光素子、発光装置、電子機器および照明装置
KR20120046025A (ko) 페난트렌 화합물, 발광 소자, 발광 장치, 전자 기기, 및 조명 장치
JP2021177443A (ja) 有機エレクトロルミネッセンス素子、表示装置及び電子機器
CN116162015B (zh) 用于有机电子元件的化合物、使用所述化合物的有机电子元件及其电子装置
TW201917131A (zh) 多雜芳族化合物及使用其的有機電激發光元件
KR20180063152A (ko) 유기 금속 착체, 발광 소자, 발광 장치, 전자 기기, 및 조명 장치
JP2024036386A (ja) 有機電子素子用化合物、それを用いた有機電子素子及びその電子装置
JP2022140859A (ja) 有機el表示装置及び電子機器
JP2022130352A (ja) 発光デバイス、表示装置、発光装置、電子機器および照明装置
KR20230030513A (ko) 유기전기 소자용 화합물, 이를 이용한 유기전기소자 및 그 전자 장치
TW202400594A (zh) 有機化合物、發光器件及發光裝置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20240122