JP2024035502A - 結束機 - Google Patents
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Abstract
【課題】ワイヤの状態に応じてワイヤの送り速度を設定できるようにした鉄筋結束機を提供する。【解決手段】鉄筋結束機1Aは、ワイヤをマガジンから引き出す正方向及びマガジンに戻す逆方向に送るワイヤ送り部を駆動する送りモータ31と、送りモータ31を制御する制御部100とを備え、制御部100は、マガジン内のワイヤの状態に基づき送りモータ31の回転速度を制御して、ワイヤを送る速度を変える。マガジンは、ワイヤが巻かれたリールが収容され、制御部100は、リールに巻かれたワイヤの弛みに基づき送りモータ31の回転速度を制御して、ワイヤを送る速度を変える。【選択図】図2
Description
鉄筋等の結束物をワイヤで結束する結束機に関する。
従来から、2本以上の鉄筋にワイヤを巻き回し、巻き回したワイヤを捩じって当該2本以上の鉄筋を結束する鉄筋結束機と称す結束機が提案されている。
従来の鉄筋結束機は、ワイヤ送り部でワイヤを送って鉄筋の周囲に巻き回した後、ワイヤを捩じって結束する構成である。このような鉄筋結束機に対し、ワイヤを正方向に送って鉄筋の周囲に巻き回した後、ワイヤを逆方向に送り、鉄筋に巻き付けて切断し、ワイヤの一方の端部側と他方の端部側が交差する箇所を捩じって鉄筋を結束する鉄筋結束機が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
ワイヤを送る送りモータの回転速度を上げることで、ワイヤを送る速度が速くなり、鉄筋の1回の結束動作に掛かる時間の短縮が期待できる。一方、マガジンに収容されたワイヤの状態によっては、ワイヤに掛かる負荷が高くなる。ワイヤに掛かる負荷が高い状態で、送りモータの回転速度を上げると、送りモータで駆動される送りギアとワイヤとの間で滑りが発生し、鉄筋の結束に必要な所定量のワイヤを送れない可能性がある。
本発明は、このような課題を解決するためなされたもので、ワイヤの状態に応じてワイヤの送り速度を設定できるようにした結束機を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明は、ワイヤが収容されるマガジンと、ワイヤをマガジンから引き出す正方向及びマガジンに戻す逆方向に送るワイヤ送り部と、ワイヤ送り部を駆動する第1の駆動部と、ワイヤ送り部で正方向に送られるワイヤを結束物の周囲に巻き回す経路を構成するカール形成部と、ワイヤ送り部で逆方向に送られて結束物に巻き付けられたワイヤを捩じる結束部と、第1の駆動部を制御する制御部とを備え、制御部は、マガジン内のワイヤの状態に基づき第1の駆動部の回転速度を制御して、ワイヤ送り部でワイヤを送る速度を変える結束機である。
本発明では、マガジン内のワイヤの状態が、ワイヤ送り部でワイヤを送る速度を上げても、ワイヤを正常に送ることができるような状態では、第1の駆動部の回転速度を上げる。
本発明によれば、マガジン内のワイヤの状態に基づき第1の駆動部の回転速度が制御されることで、ワイヤ送り部で正常にワイヤが送られるように、ワイヤを送る速度を変えることができる。
以下、図面を参照して、本発明の結束機の実施の形態としての鉄筋結束機の一例について説明する。
<本実施の形態の鉄筋結束機の構成例>
図1は、本実施の形態の鉄筋結束機の全体構成の一例を示す側面から見た内部構成図、図2は、本実施の形態の鉄筋結束機の制御機能の一例を示すブロック図である。
図1は、本実施の形態の鉄筋結束機の全体構成の一例を示す側面から見た内部構成図、図2は、本実施の形態の鉄筋結束機の制御機能の一例を示すブロック図である。
鉄筋結束機1Aは、ワイヤWを矢印Fで示す正方向に送り、結束物である鉄筋Sの周囲に巻き回し、鉄筋Sの周囲に巻き回されたワイヤWを、矢印Rで示す逆方向に送って鉄筋Sに巻き付けて切断した後、ワイヤWを捩じり、鉄筋SをワイヤWで結束する。
鉄筋結束機1Aは、上述した機能を実現するため、ワイヤWが収容されるマガジン2と、ワイヤWを送るワイヤ送り部3を備える。また、鉄筋結束機1Aは、ワイヤ送り部3で送られるワイヤWを鉄筋Sの周囲に巻き回す経路を構成するカール形成部5と、鉄筋Sに巻き付けられたワイヤWを切断する切断部6を備える。更に、鉄筋結束機1Aは、鉄筋Sに巻き付けられたワイヤWを捩じる結束部7と、結束部7を駆動する駆動部8を備える。
また、鉄筋結束機1Aは、作業者が手に持って使用する形態であり、本体部10とハンドル部11を備える。
マガジン2は収容部の一例で、長尺状のワイヤWが繰り出し可能に巻かれたリール20が回転、着脱可能に収納される。ワイヤWは、塑性変形し得る金属線で構成されたワイヤ、金属線が樹脂で被覆されたワイヤ、あるいは撚り線のワイヤが使用される。
1本のワイヤWで鉄筋Sを結束する構成では、1本のワイヤWがリール20の図示しないハブ部に巻かれ、リール20が回転しながら1本のワイヤWを引き出せるようになっている。また、複数本のワイヤWで鉄筋Sを結束する構成では、複数本のワイヤWがハブ部に巻かれ、リール20が回転しながら同時に複数本のワイヤWを引き出せるようになっている。例えば、2本のワイヤWで鉄筋Sを結束する構成では、2本のワイヤWがハブ部に巻かれ、リール20が回転しながら同時に2本のワイヤWを引き出せるようになっている。なお、リール20に巻かれたワイヤWに弛みが生じている場合、弛みが解消するまでは、リール20が回転せずにワイヤWが引き出される。
ワイヤ送り部3は、ワイヤWを挟持して送る一対の送りギア30を備える。ワイヤ送り部3は、図2に示す第1の駆動部としての送りモータ31の回転動作が伝達されて送りギア30が回転する。これにより、ワイヤ送り部3は、一対の送りギア30の間に挟持したワイヤWを、ワイヤWの延在方向に沿って送る。複数本、例えば2本のワイヤWを送り、鉄筋Sを結束する構成では、2本のワイヤWが並列された状態で送られる。
ワイヤ送り部3は、送りモータ31の回転方向の正逆を切り替えることで、送りギア30の回転方向が切り替えられ、矢印Fで示す正方向にワイヤWを送るか、矢印Rで示す逆方向にワイヤWを送るか、ワイヤWの送り方向の正逆が切り替えられる。
カール形成部5は、ワイヤ送り部3で送られるワイヤWに巻き癖をつけるカールガイド50と、カールガイド50で巻き癖を付けられたワイヤWを結束部7に誘導する誘導ガイド51を備える。鉄筋結束機1Aでは、ワイヤ送り部3で送られるワイヤWの経路がカール形成部5で規制されることで、ワイヤWの軌跡が図1に二点鎖線で示すようなループRuとなり、ワイヤWが鉄筋Sの周囲に巻き回される。
切断部6は、可動刃部61と、結束部7の動作を可動刃部61に伝達する伝達機構62を備える。切断部6は、図示しない固定刃部を支点軸とした可動刃部61の回転動作でワイヤWを切断する。伝達機構62は、カムとリンクなどで構成される。
結束部7は、ワイヤWが係止されるワイヤ係止体70を備える。結束部7の詳細な実施形態は後述する。駆動部8は、第2の駆動部としてのモータ80と、減速及びトルクの増幅を行う減速機81を備える。
鉄筋結束機1Aは、ワイヤ係止体70で係止されるワイヤWの送り経路に、ワイヤWの先端が突き当てられる送り規制部90を備える。また、鉄筋結束機1Aは、上述したカール形成部5のカールガイド50と誘導ガイド51が、本体部10の前側の端部に設けられる。更に、鉄筋結束機1Aは、鉄筋Sが突き当てられる突き当て部91が、本体部10の前側の端部で、カールガイド50と誘導ガイド51との間に設けられる。
また、鉄筋結束機1Aは、ハンドル部11が本体部10から下方向に延在する。更に、ハンドル部11の下部にバッテリ15が着脱可能に取り付けられる。また、鉄筋結束機1Aは、マガジン2がハンドル部11の前方に設けられる。
鉄筋結束機1Aは、ハンドル部11の前側にトリガ12が設けられ、ハンドル部11の内部にスイッチ13が設けられる。鉄筋結束機1Aは、トリガ12の操作で押されるスイッチ13の状態に応じて、制御部100が送りモータ31及びモータ80を制御する。
図3A及び図3Bは、結束部の一例を示す断面平面図であり、次に、各図を参照して、結束部の構成について説明する。
結束部7は、ワイヤ係止体70とスリーブ71を作動させる回転軸72を備える。結束部7と駆動部8は、回転軸72とモータ80が減速機81を介して連結され、回転軸72が、減速機81を介してモータ80に駆動される。
ワイヤ係止体70は、回転軸72と連結されるセンターフック70Cと、センターフック70Cに対して開閉する第1のサイドフック70R及び第2のサイドフック70Lを備える。
センターフック70Cは、回転軸72の軸方向に沿った一方の端部である回転軸72の先端に、回転軸72に対して回転可能、かつ、回転軸72と一体的に軸方向への移動が可能な構成を介して連結される。
ワイヤ係止体70は、軸71bを支点とした回転動作で、第1のサイドフック70Rの先端側がセンターフック70Cに対して離接する方向に開閉する。また、第2のサイドフック70Lの先端側がセンターフック70Cに対して離接する方向に開閉する。
スリーブ71は、回転軸72が挿入される空間の内周面に突出する図示しない凸部を有し、この凸部が、回転軸72の外周に軸方向に沿って形成された送りネジ72aの溝部に入る。スリーブ71は、回転軸72が回転すると、図示しない凸部と回転軸72の送りネジ72aの作用により、回転軸72の軸方向に沿った方向へ、回転軸72の回転方向に応じて移動する。また、スリーブ71は、回転軸72と一体的に回転する。
スリーブ71は、第1のサイドフック70R及び第2のサイドフック70Lを開閉する開閉ピン71aを備える。
開閉ピン71aは、第1のサイドフック70R及び第2のサイドフック70Lに設けられた開閉ガイド孔73に挿入される。開閉ガイド孔73は、スリーブ71の移動方向に沿って延在し、スリーブ71と連動して移動する開閉ピン71aの直線方向の動きを、軸71bを支点とした第1のサイドフック70R及び第2のサイドフック70Lの回転による開閉動作に変換する形状を有する。
ワイヤ係止体70は、スリーブ71が矢印A2方向に移動することで、開閉ピン71aの軌跡と開閉ガイド孔73の形状により、第1のサイドフック70R及び第2のサイドフック70Lが、軸71bを支点とした回転動作でセンターフック70Cから離れる方向に移動する。
これにより、第1のサイドフック70R及び第2のサイドフック70Lが、センターフック70Cに対して開き、第1のサイドフック70Rとセンターフック70Cとの間、第2のサイドフック70Lとセンターフック70Cとの間に、ワイヤWが通る送り経路が形成される。
第1のサイドフック70R及び第2のサイドフック70Lが、センターフック70Cに対して開いた状態では、ワイヤ送り部3で送られるワイヤWは、センターフック70Cと第1のサイドフック70Rの間を通る。センターフック70Cと第1のサイドフック70Rとの間を通るワイヤWは、カール形成部5に誘導される。そして、カール形成部5で巻き癖が付けられ、結束部7に誘導されたワイヤWは、センターフック70Cと第2のサイドフック70Lの間を通る。
ワイヤ係止体70は、スリーブ71が矢印A1方向に移動することで、開閉ピン71aの軌跡と開閉ガイド孔73の形状により、第1のサイドフック70R及び第2のサイドフック70Lが、軸71bを支点とした回転動作でセンターフック70Cに近づく方向に移動する。これにより、第1のサイドフック70R及び第2のサイドフック70Lが、センターフック70Cに対して閉じる。
第1のサイドフック70Rがセンターフック70Cに対して閉じると、第1のサイドフック70Rとセンターフック70Cとの間に挟まれたワイヤWが、第1のサイドフック70Rとセンターフック70Cとの間を移動することが可能な形態で係止される。また、第2のサイドフック70Lがセンターフック70Cに対して閉じると、第2のサイドフック70Lとセンターフック70Cとの間に挟まれたワイヤWが、第2のサイドフック70Lとセンターフック70Cとの間から抜けない形態で係止される。
スリーブ71は、ワイヤWの一方の端部である先端側を所定の方向に押して曲げることで、ワイヤWを所定の形状に成形する曲げ部71c1と、切断部6で切断されたワイヤWの他方の端部である終端側を所定の方向に押して曲げることで、ワイヤWを所定の形状に成形する曲げ部71c2を備える。
スリーブ71は、矢印A1方向に移動することで、センターフック70Cと第2のサイドフック70Lで係止されたワイヤWの先端側を曲げ部71c1で押して、鉄筋S側へ曲げる。また、スリーブ71は、矢印A1方向に移動することで、センターフック70Cと第1のサイドフック70Rで係止され、切断部6で切断されたワイヤWの終端側を曲げ部71c2で押して、鉄筋S側へ曲げる。
結束部7は、回転軸72の回転動作と連動したワイヤ係止体70及びスリーブ71の回転を規制する回転規制部74を備える。結束部7は、回転軸72の軸方向に位置に沿ったスリーブ71の位置に応じて、回転規制部74が、回転軸72の回転に連動したスリーブ71の回転を規制し、回転軸72の回転動作でスリーブ71が矢印A1方向及び矢印A2方向に移動する。
これにより、スリーブ71が回転せずに矢印A1方向に移動することで、第1のサイドフック70R及び第2のサイドフック70Lが、センターフック70Cに対して閉じ、ワイヤWが係止される。また、スリーブ71が回転せずに矢印A2方向に移動することで、第1のサイドフック70R及び第2のサイドフック70Lが、センターフック70Cに対して開き、ワイヤWの係止が解除される。
結束部7は、回転規制部74によるスリーブ71の回転の規制が解除されると、回転軸72の回転に連動してスリーブ71が回転する。
これにより、ワイヤWを係止した第1のサイドフック70R及び第2のサイドフック70Lとセンターフック70Cが回転し、係止されたワイヤWが捩じられる
<本実施の形態の鉄筋結束機の動作例>
図4は、ワイヤを正方向に送る動作の一例を示すフローチャート、図5は、ワイヤを逆方向に送る動作の一例を示すフローチャートであり、次に、各図を参照して、本実施の形態の鉄筋結束機1Aにより鉄筋SをワイヤWで結束する動作について説明する。
図4は、ワイヤを正方向に送る動作の一例を示すフローチャート、図5は、ワイヤを逆方向に送る動作の一例を示すフローチャートであり、次に、各図を参照して、本実施の形態の鉄筋結束機1Aにより鉄筋SをワイヤWで結束する動作について説明する。
鉄筋結束機1Aは、ワイヤWが一対の送りギア30の間に挟持され、このワイヤWの先端が、送りギア30の挟持位置と、切断部6との間に位置した状態が待機状態となる。また、鉄筋結束機1Aは、待機状態では、図3A等の示すように、第1のサイドフック70Rがセンターフック70Cに対して開き、第2のサイドフック70Lがセンターフック70Cに対して開いた状態である。
鉄筋Sがカール形成部5のカールガイド50と誘導ガイド51との間に入れられ、トリガ12が操作されることでスイッチ13が押されると、制御部100は、図4のステップSA1で、結束動作が電源ON後の1回目の結束か、または、マガジン2へのワイヤWの装填後の1回目の結束か否か判断する。
結束動作が電源ON後の1回目の結束ではなく、また、マガジン2へのワイヤWの装填後の1回目の結束ではない場合、前回の結束動作で鉄筋SにワイヤWを巻き付けるためにワイヤWを引き戻した際、リール20に巻かれたワイヤWに弛みが生じている。このような場合、次にワイヤWを正方向に送ると、ワイヤWの弛みが解消するまでは、リール20が回転せずにワイヤWが引き出される。これにより、ワイヤWを正方向に送る負荷が、リール20を回転させる場合と比較して低くなる。
そこで、結束動作が電源ON後の1回目の結束ではなく、また、マガジン2へのワイヤWの装填後の1回目の結束ではなく、リール20に巻かれたワイヤWに、ワイヤWを正方向に送る動作で、リール20が回転せずにワイヤWが引き出されるのに十分な弛みが生じている場合、図4のステップSA2で、送りモータ31の正方向の目標回転速度を第1の回転速度に設定する。
これに対し、結束動作が電源ON後の1回目の結束である場合、または、マガジン2へのワイヤWの装填後の1回目の結束である場合、リール20に巻かれているワイヤWに、ワイヤWの弾性などで若干のほぐれが生じている可能性がある。但し、リール20に巻かれたワイヤWに、ワイヤWを正方向に送る動作で、リール20が回転せずにワイヤWが引き出されるのに十分な弛みが生じていない場合がある。このような場合、ワイヤWを正方向に送ると、ワイヤWの送りに追従してリール20が回転する場合がある。この場合、ワイヤWを正方向に送る負荷が、リール20が回転しない場合と比較して高くなる。
そこで、結束動作が電源ON後の1回目の結束である場合、または、マガジン2へのワイヤWの装填後の1回目の結束である場合、図4のステップSA3で、送りモータ31の正方向の目標回転速度を第1の回転速度より低速な第2の回転速度に設定する。
制御部100は、トリガ12が操作されることでスイッチ13が押され、送りモータ31の目標回転速度が設定されると、図4のステップSA4で、設定された目標回転速度で送りモータ31を正回転方向に駆動し、ワイヤ送り部3でワイヤWを矢印Fで示す正方向に送る。
複数本、例えば2本のワイヤWを送る構成の場合、2本のワイヤWが当該ワイヤWにより形成されるループRuの軸方向に沿って並列された状態で送られる。
制御部100は、図4のステップSA5で、送りモータ31の正回転方向の駆動を開始してから、送りモータ31の回転数が、前回のワイヤWの引き戻し動作で送りモータ31を逆回転させた際の引き戻し相当回転数に到達したか判断する。送りモータ31の回転数が、前回の引き戻し相当回転数に到達すると、リール20に巻かれたワイヤWの弛みが無くなる。このため、さらにワイヤWを正方向に送ると、ワイヤWの送りに追従してリール20が回転する。
そこで、制御部100は、送りモータ31の回転速度を制御する情報である前回の結束動作でワイヤWを逆方向に送った引き戻し情報として、送りモータ31の回転数が、前回の引き戻し相当回転数に到達すると、図4のステップSA6で、送りモータ31の正方向の目標回転速度を第2の回転速度に設定し、送りモータ31の正回転方向の駆動を継続する。
正方向に送られるワイヤWは、センターフック70Cと第1のサイドフック70Rの間を通り、カール形成部5のカールガイド50に送られる。ワイヤWは、カールガイド50を通ることで、鉄筋Sの周囲に巻き回される巻き癖が付けられる。
カールガイド50で巻き癖が付けられたワイヤWは、誘導ガイド51に誘導され、更にワイヤ送り部3で正方向に送られることで、誘導ガイド51によりセンターフック70Cと第2のサイドフック70Lの間に誘導される。そして、ワイヤWは、先端が送り規制部90に突き当てられるまで送られる。
制御部100は、図4のステップSA7で、送りモータ31の正方向の回転数が、ワイヤWの先端が送り規制部90に突き当てられる位置まで送られる正方向回転終了回転数に到達したと判断すると、ステップSA8で送りモータ31の回転を停止させる制動制御を行う。制御部100は、図4のステップSA9で、送りモータ31が停止したと判断すると、送りモータ31の制動制御を終了する。
ワイヤWの正方向への送りを停止した後、制御部100は、モータ80を正回転方向に駆動する。スリーブ71は、ワイヤ係止体70でワイヤWを係止する動作域では、回転規制部74により回転軸72の回転に連動した回転が規制される。これにより、スリーブ71は、モータ80の回転が直線移動に変換され、前方向である矢印A1方向に移動する。
スリーブ71が前方向に移動すると、開閉ピン71aが開閉ガイド孔73を通過する。これにより、第1のサイドフック70Rは、軸71bを支点とした回転動作で、センターフック70Cに近づく方向に移動する。第1のサイドフック70Rがセンターフック70Cに対して閉じると、第1のサイドフック70Rとセンターフック70Cとの間に挟まれたワイヤWが、第1のサイドフック70Rとセンターフック70Cとの間を移動することが可能な形態で係止される。
また、第2のサイドフック70Lは、軸71bを支点とした回転動作で、センターフック70Cに近づく方向に移動する。第2のサイドフック70Lがセンターフック70Cに対して閉じると、第2のサイドフック70Lとセンターフック70Cとの間に挟まれたワイヤWが、第2のサイドフック70Lとセンターフック70Cとの間から抜けない形態で係止される。
図3Bに示すように、第1のサイドフック70R及び第2のサイドフック70Lが閉じる動作でワイヤWを係止する位置までスリーブ71を前進させた後、制御部100は、モータ80の回転を一時停止し、図5のステップSB1で、送りモータ31を逆回転方向に駆動する。
これにより、一対の送りギア30が逆転し、一対の送りギア30の間に挟持されたワイヤWが、矢印Rで示す逆方向に送られる。ワイヤWの先端側が、第2のサイドフック70Lとセンターフック70Cとの間から抜けない形態で係止されているので、ワイヤWを逆方向に送る動作で、ワイヤWは鉄筋Sに巻き付けられる。
制御部100は、図5のステップSB2で、ワイヤWが鉄筋Sに巻き付けられることにより、ワイヤWが逆方向に送られなくなることによる負荷の増加で、送りモータ31に流れる電流が所定時間内に連続して閾値を超えると、ステップSB3で送りモータ31の回転を停止させる制動制御を行う。制御部100は、図5のステップSB4で、送りモータ31が停止したと判断すると、ステップSB5で、送りモータ31の制動制御を終了する。そして、制御部100は、送りモータ31の逆方向の回転数を計数し、図5のステップSB6で、ワイヤWの引き戻し動作で送りモータ31を逆回転させた際の引き戻し相当回転数として記憶する。
制御部100は、送りモータ31の逆回転方向の駆動を停止すると、モータ80を正回転方向に駆動することで、スリーブ71を更に矢印A1で示す前方向に移動させる。スリーブ71が前方向に移動する動作が伝達機構62で切断部6に伝達されることで可動刃部61が作動し、第1のサイドフック70Rとセンターフック70Cで係止されたワイヤWが切断される。
モータ80を正回転方向に駆動することで、スリーブ71を矢印A1で示す前方向に移動させてワイヤWを切断するとほぼ同時に、曲げ部71c1、71c2が鉄筋Sに接近する方向へ移動する。これにより、センターフック70Cと第2のサイドフック70Lで係止されたワイヤWの先端側を、曲げ部71c1で鉄筋S側へ押圧して、係止位置を支点として鉄筋S側へ曲げる。スリーブ71が更に前方向に移動することで、第2のサイドフック70Lとセンターフック70Cとの間で係止されたワイヤWが、曲げ部71c1で挟まれた状態で保持される。
また、センターフック70Cと第1のサイドフック70Rで係止され、切断部6で切断されたワイヤWの終端側を、曲げ部71c2で鉄筋S側へ押圧して、係止位置を支点として鉄筋S側へ曲げる。スリーブ71が更に前方向に移動することで、第1のサイドフック70Rとセンターフックとの間で係止されたワイヤWが、曲げ部71c2で挟まれた状態で保持される。
ワイヤWの先端側及び終端側を鉄筋S側に折り曲げた後、モータ80が更に正回転方向に駆動されることで、スリーブ71が更に前方向に移動する。スリーブ71が所定の位置まで移動すると、回転規制部74によるスリーブ71の回転の規制が解除される。
これにより、モータ80が更に正回転方向に駆動されることで、回転軸72と連動してスリーブ71が回転し、ワイヤ係止体70で係止したワイヤWが捩じられる。
制御部100は、ワイヤWを捩じることでモータ80に掛かる負荷が最大となったことを検知すると、モータ80の正回転方向の駆動を停止し、次に、モータ80を逆回転方向に駆動する。モータ80が逆回転方向に駆動されることで、回転軸72が逆回転し、回転軸72の逆回転に追従してスリーブ71が逆回転すると、回転規制部74により回転軸72の回転に連動したスリーブ71の回転が規制される。これにより、スリーブ71は、後方向である矢印A2方向に移動する。
スリーブ71が後方向に移動すると、曲げ部71c1、71c2がワイヤWから離れ、曲げ部71c1、71c2によるワイヤWの保持が解消される。また、スリーブ71が後方向に移動すると、開閉ピン71aが開閉ガイド孔73を通過する。これにより、第1のサイドフック70Rは、軸71bを支点とした回転動作で、センターフック70Cから離れる方向に移動する。また、第2のサイドフック70Lは、軸71bを支点とした回転動作で、センターフック70Cから離れる方向に移動する。これにより、ワイヤ係止体70からワイヤWが抜ける。
<本実施の形態の鉄筋結束機の作用効果例>
送りモータ31の回転速度を上げることで、ワイヤWを送る速度が速くなり、鉄筋Sの1回の結束動作に掛かる時間の短縮が期待できる。一方、ワイヤWを正方向に送る動作で、ワイヤWの送りに追従してリール20が回転する状態では、ワイヤWに掛かる負荷が高くなる。ワイヤWに掛かる負荷が高い状態で、送りモータ31の回転速度を上げると、送りギア30とワイヤWとの間で滑りが発生し、鉄筋Sの結束に必要な所定量のワイヤWを送れない可能性がある。
送りモータ31の回転速度を上げることで、ワイヤWを送る速度が速くなり、鉄筋Sの1回の結束動作に掛かる時間の短縮が期待できる。一方、ワイヤWを正方向に送る動作で、ワイヤWの送りに追従してリール20が回転する状態では、ワイヤWに掛かる負荷が高くなる。ワイヤWに掛かる負荷が高い状態で、送りモータ31の回転速度を上げると、送りギア30とワイヤWとの間で滑りが発生し、鉄筋Sの結束に必要な所定量のワイヤWを送れない可能性がある。
そこで、マガジン2内のワイヤWの状態に応じて、送りモータ31の回転速度を切り替える。制御部100は、電源のOFF、ON、リール20の交換を経ていない前回の結束動作の有無に基づき、マガジン2内のワイヤWの状態を判断する。
上述したように、前回の結束動作が実行されている場合、前回の結束動作でワイヤWを引き戻す動作によりマガジン2内のワイヤWに弛みが生じている。このため、次にワイヤWを正方向に送ると、ワイヤWの弛みが解消するまでは、リール20が回転せずにワイヤWが引き出される。これにより、ワイヤWを正方向に送る負荷が、リール20を回転させる場合と比較して低くなる。
そこで、今回の結束動作が電源ON後の1回目の結束ではなく、また、マガジン2へのワイヤWの装填後の1回目の結束ではない場合、すなわち、前回の結束動作が実行されている場合は、送りモータ31の正方向の目標回転速度を、第2の回転速度より高い第1の回転速度に設定する。そして、送りモータ31を第1の回転速度で回転させてワイヤWを正方向に送る。
マガジン2内のワイヤWの状態が、ワイヤWに掛かる負荷が低い状態では、送りモータ31の回転速度を上げても、送りギア30とワイヤWとの間で滑りが発生することが抑制され、ワイヤWの送り速度を上げた状態で、所定量のワイヤWを送ることができる。
但し、リール20に巻かれたワイヤWの弛みが無くなるまで、ワイヤWが正方向に送られると、さらにワイヤWを正方向に送ることにより、ワイヤWの送りに追従してリール20が回転する。リール20に巻かれたワイヤWの弛みが無くなるまでの送りモータ31の回転数は、前回の結束動作でワイヤWを引き戻す際の送りモータ31の回転数に依存する。
そこで、制御部100は、送りモータ31の正回転方向の駆動を開始してから、送りモータ31の回転数が、前回のワイヤWの引き戻し動作で送りモータ31を逆回転させた際の引き戻し相当回転数に到達したか判断する。そして、制御部100は、送りモータ31の回転数が、前回の引き戻し相当回転数に到達すると、送りモータ31の正方向の目標回転速度を第2の回転速度に設定し、送りモータ31の正回転方向の駆動を継続して、ワイヤWを正方向に送る。
なお、送りモータ31の正方向の目標回転速度が第1の回転速度から第2の回転速度に切り替えられる際、送りモータ31の回転速度はタイムラグなく切り替わらない。これにより、送りモータ31の回転数が、前回の引き戻し相当回転数に到達して、送りモータ31の正方向の目標回転速度が第1の回転速度から第2の回転速度に切り替えられても、送りモータ31の回転速度が第1の回転速度から第2の回転速度に、すぐには低下しない。そこで、次にワイヤWを正方向に送る動作で、送りモータ31の回転数が、前回の引き戻し相当回転数に到達したタイミングで、送りモータ31の正方向の目標回転速度が第1の回転速度から第2の回転速度に低下しているように、前回の引き戻し相当回転数に基づき目標回転速度を第1の回転速度から第2の回転速度に切り替えても良い。
これに対し、鉄筋結束機1Aのように、リール20の回転を停止させる制動機構が備えられていない場合、ワイヤWを正方向に送り、鉄筋Sの周囲に巻き回した後、送りモータ31の制動動作で送りギア30の回転を停止させても、リール20が慣性で回転し、ワイヤWに弛みが生じる。このため、次にワイヤWを逆方向に送ると、このワイヤWが逆方向に送られた分の長さと、その前に、リール20が慣性で回転することにより送り出された分の長さの合算のワイヤWが弛んだ状態となっている。
これにより、次にワイヤWを正方向に送る動作で、送りモータ31の回転数が、前回の引き戻し相当回転数に到達した際、リール20が回転せずにワイヤWが引き出される余剰分の弛みが残っている。したがって、送りモータ31の回転速度が第1の回転速度から第2の回転速度に、すぐには低下せずとも、リール20が回転せずにワイヤWが送られ、送りギア30などに掛かる負荷が急激に増加することが抑制される。
一方、リール20の回転を停止させる制動機構が備えられている場合、ワイヤWを正方向に送り、鉄筋Sの周囲に巻き回した後、リール20の制動動作でリール20の回転を停止させることにより、リール20が慣性で回転せず、ワイヤWに弛みが生じない。このため、次にワイヤWを逆方向に送ると、このワイヤWが逆方向に送られた分の長さのワイヤWが弛んだ状態となっている。
これにより、次にワイヤWを正方向に送る動作で、送りモータ31の回転数が、前回の引き戻し相当回転数に到達した際、リール20が回転せずにワイヤWが引き出される余剰分の弛みが残っていない。
そこで、リール20の回転を停止させる制動機構が備えられている場合、リール20が回転せずにワイヤWが引き出される余剰分の弛みを考慮して、前回の引き戻し相当回転数に基づき送りモータ31の正方向の目標回転速度を第1の回転速度から第2の回転速度に切り替えても良い。また、送りモータ31の正方向の目標回転速度を第1の回転速度から第2の回転速度に切り替える際、回転速度の切り替えで生じるタイムラグが短くなるような制御を行っても良い。
マガジン2内のワイヤWの状態が、ワイヤWに掛かる負荷が低い状態から高い状態になると、送りモータ31の回転速度を下げることで、送りギア30とワイヤWとの間で滑りが発生することが抑制され、所定量のワイヤWを送ることができる。
これに対し、電源のOFF、ON、リール20の交換を経ていない前回の結束動作が実行されていない場合、ワイヤWを引き戻す動作が行われていないため、マガジン2内のワイヤWに、ワイヤWを正方向に送る動作で、リール20が回転せずにワイヤWが引き出されるのに十分な弛みが生じていない。このため、ワイヤWを正方向に送ると、ワイヤWの送りに追従してリール20が回転する。これにより、ワイヤWを正方向に送る負荷が、リール20が回転しない場合と比較して高くなる。
そこで、結束動作が電源ON後の1回目の結束である場合、または、マガジン2へのワイヤWの装填後の1回目の結束である場合、すなわち、前回の結束動作が実行されていない場合は、送りモータ31の正方向の目標回転速度を、第1の回転速度より低い第2の回転速度に設定する。そして、送りモータ31を第2の回転速度で回転させてワイヤWを正方向に送る。
マガジン2内のワイヤWの状態が、ワイヤWに掛かる負荷が高い状態では、送りモータ31の回転速度を下げることで、送りギア30とワイヤWとの間で滑りが発生することが抑制され、所定量のワイヤWを送ることができる。
したがって、マガジン2内のワイヤWの状態に適した送りモータ31の回転速度を設定可能となり、マガジン2内のワイヤWの状態が、ワイヤWに掛かる負荷が低い状態では、送りモータ31の回転速度を第1の回転速度に上げることで、鉄筋Sの1回の結束動作に掛かる時間を短縮できる。また、マガジン2内のワイヤWの状態が、ワイヤWに掛かる負荷が高い状態では、送りモータ31の回転速度を第2の回転速度に下げることで、送りギア30とワイヤWとの間で滑りが発生することが抑制され、所定量のワイヤWを送ることができる。
<本実施の形態の鉄筋結束機の変形例>
図6A、図6B及び図6Cは、本実施の形態の変形例の鉄筋結束機の制御機能の一例を示すブロック図である。図6Aに示す鉄筋結束機1Bは、送りモータ31に掛かる負荷を検知する負荷検知部101を備える。負荷検知部101は、送りギア30に流れる電流などに基づき送りモータ31に掛かる負荷変動を検知する。なお、負荷検知部101は、送りモータ31の負荷を検知することで、送りギア30に掛かる負荷を検知している。
図6A、図6B及び図6Cは、本実施の形態の変形例の鉄筋結束機の制御機能の一例を示すブロック図である。図6Aに示す鉄筋結束機1Bは、送りモータ31に掛かる負荷を検知する負荷検知部101を備える。負荷検知部101は、送りギア30に流れる電流などに基づき送りモータ31に掛かる負荷変動を検知する。なお、負荷検知部101は、送りモータ31の負荷を検知することで、送りギア30に掛かる負荷を検知している。
制御部100は、送りモータ31の正方向の回転を開始すると、送りモータ31に掛かる負荷を負荷検知部101で検知する。負荷検知部101で検知された送りモータ31に掛かる負荷が所定の閾値以下であると、送りモータ31の正方向の目標回転速度を、第2の回転速度より高い第1の回転速度に設定する。そして、送りモータ31を第1の回転速度で回転させてワイヤWを正方向に送る。
また、制御部100は、送りモータ31を第1の回転速度で回転させている状態で、負荷検知部101で検知された送りモータ31に掛かる負荷が所定の閾値を超えると、送りモータ31の正方向の目標回転速度を、第2の回転速度に設定する。そして、送りモータ31を第2の回転速度で回転させてワイヤWを正方向に送る。
これに対し、制御部100は、送りモータ31の正方向の回転を開始すると、送りモータ31に掛かる負荷を負荷検知部101で検知し、送りモータ31に掛かる負荷が所定の閾値を超えると、送りモータ31の正方向の目標回転速度を、第2の回転速度に設定する。そして、送りモータ31を第2の回転速度で回転させてワイヤWを正方向に送る。
上述したように、マガジン2内のワイヤWに弛みが生じている状態でワイヤWを正方向に送ると、ワイヤWの弛みが解消するまでは、リール20が回転せずにワイヤWが引き出されるので、送りモータ31に掛かる負荷が低くなる。これにより、送りモータ31に掛かる負荷の変動に基づいて、送りモータ31の回転速度を変えることで、マガジン2内のワイヤWの状態に適した送りモータ31の回転速度を設定可能となる。
図6Bに示す鉄筋結束機1Cは、マガジン2内のワイヤWの状態を監視する監視部102を備える。監視部102は、光学センサ、カメラなどで構成され、マガジン2内のワイヤWの弛みの有無、弛み量などを検知する。
制御部100は、送りモータ31の正方向の回転を開始する段階で、マガジン2内のワイヤWの弛みの有無、弛み量などを監視部102で検知する。監視部102で検知されたワイヤWの弛み量が所定の閾値を超えていると、送りモータ31の正方向の目標回転速度を、第2の回転速度より高い第1の回転速度に設定する。そして、送りモータ31を第1の回転速度で回転させてワイヤWを正方向に送る。
また、制御部100は、送りモータ31を第1の回転速度で回転させている状態で、監視部102で検知されたワイヤWの弛み量が所定の閾値以下になると、送りモータ31の正方向の目標回転速度を、第2の回転速度に設定する。そして、送りモータ31を第2の回転速度で回転させてワイヤWを正方向に送る。
これに対し、制御部100は、送りモータ31の正方向の回転を開始する段階で、マガジン2内のワイヤWの弛みの有無、弛み量などを監視部102で検知し、ワイヤWの弛み量が所定の閾値以下であると、送りモータ31の正方向の目標回転速度を、第2の回転速度に設定する。そして、送りモータ31を第2の回転速度で回転させてワイヤWを正方向に送る。
上述したように、マガジン2内のワイヤWに弛みが生じている状態でワイヤWを正方向に送ると、ワイヤWの弛みが解消するまでは、リール20が回転せずにワイヤWが引き出されるので、送りモータ31に掛かる負荷が低くなる。これにより、マガジン2内のワイヤWの弛みの有無、弛み量に基づいて、送りモータ31の回転速度を変えることで、マガジン2内のワイヤWの状態に適した送りモータ31の回転速度を設定可能となる。
図6Cに示す鉄筋結束機1Dは、マガジン2内のリール20の回転の挙動を検知する回転検知部103を備える。回転検知部103は、光学センサ、磁気センサなどで構成され、マガジン2内のリール20の挙動からリール20が回転を開始する直前であるか、リール20の回転の有無などを検知する。
制御部100は、送りモータ31の正方向の目標回転速度を、第2の回転速度より高い第1の回転速度に設定する。そして、送りモータ31を第1の回転速度で回転させてワイヤWを正方向に送る。制御部100は、送りモータ31の正方向の回転を開始すると、マガジン2内のリール20の挙動からリール20が回転を開始する直前であるか、リール20の回転の有無などを回転検知部103で検知する。
制御部100は、回転検知部103で検知されたリール20の挙動から、リール20が回転を開始する直前であることを検知すると、送りモータ31の正方向の目標回転速度を、第2の回転速度に設定する。そして、送りモータ31を第2の回転速度で回転させてワイヤWを正方向に送る。
上述したように、マガジン2内のワイヤWに弛みが生じている状態でワイヤWを正方向に送ると、ワイヤWの弛みが解消するまでは、リール20が回転せずにワイヤWが引き出されるので、送りモータ31に掛かる負荷が低くなる。これにより、マガジン2内のリール20の回転の挙動に基づいて、送りモータ31の回転速度を変えることで、マガジン2内のワイヤWの状態に適した送りモータ31の回転速度を設定可能となる。
なお、ワイヤWを正方向に送る動作では、リール20が回転を開始する直前に掛かる負荷が大きくなり、リール20が回転を開始すると、負荷が小さくなる。そこで、回転検知部103でリール20の回転を検知すると、送りモータ31の正方向の目標回転速度を、第1の回転速度に設定する。そして、送りモータ31を第1の回転速度で回転させてワイヤWを正方向に送っても良い。
また、マガジン2内のワイヤWに弛みが生じている状態でワイヤWを正方向に送り、ワイヤWの弛みが解消すると、回転を停止しているリール20に対してワイヤWを引っ張る力が掛かることから、リール20に巻かれたワイヤWに、ワイヤ送り部3で引き出そうとするワイヤWが食い込む可能性がある。
そこで、制御部100は、回転検知部103で検知されたリール20の挙動から、リール20が回転を開始する直前であることを検知すると、送りモータ31を正方向に回転させる駆動を一時停止する。これにより、回転を停止しているリール20に対してワイヤWを引っ張る力が掛かることが抑制され、リール20に巻かれたワイヤWに、ワイヤ送り部3で引き出そうとするワイヤWが食い込むことが抑制される。制御部100は、送りモータ31を正方向に回転させる駆動を一時停止した後、送りモータ31の正方向の目標回転速度を、第2の回転速度に設定する。そして、送りモータ31を第2の回転速度で回転させてワイヤWを正方向に送る。
なお、送りモータ31の回転速度を切り替えるタイミングの精度を向上させるため、負荷検知部101、監視部102、回転検知部103を用いた制御を組み合わせても良い。
1A、1B、1C、1D・・・鉄筋結束機、10・・・本体部、2・・・マガジン、20・・・リール、3・・・ワイヤ送り部、30・・・送りギア、31・・・送りモータ(第1の駆動部)、5・・・カール形成部、50・・・カールガイド、51・・・誘導ガイド、6・・・切断部、7・・・結束部、70・・・ワイヤ係止体、8・・・駆動部、80・・・モータ(第2の駆動部)、81・・・減速機、100・・・制御部、101・・・負荷検知部、102・・・監視部、103・・・回転検知部、W・・・ワイヤ
Claims (9)
- ワイヤが収容されるマガジンと、
ワイヤを前記マガジンから引き出す正方向及び前記マガジンに戻す逆方向に送るワイヤ送り部と、
前記ワイヤ送り部を駆動する第1の駆動部と、
前記ワイヤ送り部で正方向に送られるワイヤを結束物の周囲に巻き回す経路を構成するカール形成部と、
前記ワイヤ送り部で逆方向に送られて結束物に巻き付けられたワイヤを捩じる結束部と、
前記第1の駆動部を制御する制御部とを備え、
前記制御部は、前記マガジン内のワイヤの状態に基づき前記第1の駆動部の回転速度を制御して、前記ワイヤ送り部でワイヤを送る速度を変える
結束機。 - 前記マガジンは、ワイヤが巻かれたリールが収容され、
前記制御部は、前記リールに巻かれたワイヤの弛みに基づき前記第1の駆動部の回転速度を制御する
請求項1に記載の結束機。 - 前記制御部は、電源のオフ、オン、前記リールの交換を経ていない前回の結束動作の有無に基づき前記第1の駆動部の回転速度を制御する
請求項2に記載の結束機。 - 前記制御部は、前回の結束動作でワイヤを逆方向に送った引き戻し情報に基づき前記第1の駆動部の回転速度を制御する
請求項2または請求項3に記載の結束機。 - 前記引き戻し情報は、前回の結束動作でワイヤを引き戻した前記第1の駆動部の引き戻し相当回転数に基づく
請求項4に記載の結束機。 - 前記第1の駆動部に掛かる負荷を検知する負荷検知部を備え、
前記制御部は、前記負荷検知部で検知された前記第1の駆動部に掛かる負荷に基づき前記第1の駆動部の回転速度を制御する
請求項1に記載の結束機。 - 前記マガジン内のワイヤの状態を監視する監視部を備え、
前記制御部は、前記監視部で検知された前記マガジン内のワイヤの弛みに基づき前記第1の駆動部の回転速度を制御する
請求項2に記載の結束機。 - 前記マガジン内の前記リールの回転の挙動を検知する回転検知部を備え、
前記制御部は、前記回転検知部で検知された前記マガジン内の前記リールの回転の挙動に基づき前記第1の駆動部の回転速度を制御する
請求項2に記載の結束機。 - 前記制御部は、前記回転検知部で検知された前記マガジン内の前記リールの回転の挙動に基づき、前記リールが回転直前であることを検知すると、前記第1の駆動部の駆動を一時停止する
請求項8に記載の結束機。
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